JP2019106760A - 充放電装置 - Google Patents

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大起 辻生
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敦史 玉山
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Naoki Okada
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Abstract

【課題】簡易な構成で、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止する。【解決手段】充放電装置(1)は、充放電が行われる場合に充放電装置本体(2)から取外し可能な状態となり、かつ、充放電が停止される場合に充放電装置本体に返却される必要がある鍵(51)と、貸与部材が充放電装置本体に返却されることを条件に充放電の停止操作を受け付けるキースイッチ(50)と、充放電中にコネクタ(3)をロックしておくと共に、停止操作を受け付けた場合に、コネクタのロックを解除するコネクタロック部(31)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両に対して充放電を行う充放電装置に関する。
近年、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug in Hybrid Vehicle、PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)等の電動車両が普及している。電動車両が備える蓄電池に対する充放電は、充放電装置により制御される。上記蓄電池に対して充電を行う充電装置の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の車両用充電システムは、ユーザの操作に基づき移動させることが可能な駐車設備(機械式駐車設備)に設けられている。車両用充電システムは、電動車両が備える蓄電池へ充電電流を供給する充電電流供給手段と、ユーザの操作に基づき、電動車両への充電電流の引き込み量を低減させる充電電流低減手段と、を備える。また、車両用充電システムは、ユーザが所持する鍵によって操作可能となるキースイッチを備え、充電電流低減手段は、キースイッチがユーザによって操作されたときに引き込み量を低減させる。これにより、機械式駐車設備の消費電力のピーク値を低減することが可能となる。
なお、特許文献2には、屋外の自動販売機に設置されたコインロッカーが開示されている。
特開2014−27720号公報(2014年2月6日公開) 特開2012−104162号公報(2012年5月31日公開)
電動車両の蓄電池に対して充放電を行う場合、ユーザは、例えば、充放電装置に設けられたストップボタンを押下することで、充放電を停止できる。しかしながら、ストップボタンは、ユーザ以外の第三者も押下できる。そのため、充放電の停止操作を受け付ける機構としてストップボタンしか充放電装置に設けられていない場合には、第三者による悪戯によって、ユーザの意図に反して充放電が停止されたり、コネクタのロックが解除されたりしてしまう可能性がある。
また、ユーザは、例えば、自身が保持するカードを充放電装置のタッチパネルにかざしたり、自身が保持するパスワードを入力したりすることで、充放電を停止することが可能な場合もある。この場合、カードは、充放電に対して課金する業者等の管理者によって予め発行される。また、パスワードは、管理者によって予め発行されたり、ユーザによって予め設定されたりする。
そのため、ユーザには、カードを管理する必要、又はパスワードを覚えておく必要があるという手間が発生する。また、管理者には、サーバの構築及び管理が必要になるという手間が発生する。
なお、特許文献1には、充電の開始及び停止の具体的な手法に関する開示は無い。また、特許文献1の車両用充電システムでは、機械式駐車設備を使用するためにユーザに予め配布された鍵を用いて操作が行われるが、当該操作によって充電を開始又は停止するものでは無い。
また、特許文献2は、コインロッカーに用いられる鍵の使用例を開示するのみであって、特許文献2には車両の充放電に係る開示は一切ない。
本発明の一態様は、簡易な構成で、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止することが可能な充放電装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る充放電装置は、蓄電池を搭載する車両の充電口に接続されるコネクタを備え、前記コネクタを前記充電口に接続することにより、前記蓄電池に対する充放電を行う充放電装置であって、前記充放電が行われる場合に前記充放電装置の本体から取外し可能な状態となり、かつ、前記充放電が停止される場合に前記本体に返却される必要がある貸与部材と、前記貸与部材が前記本体に返却されたことを条件に前記充放電の停止操作を受け付ける操作部と、前記充放電中に前記コネクタをロックしておくと共に、前記操作部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除するコネクタロック部と、を備える。
上記の構成によれば、貸与部材は、充放電が行われる場合に充放電装置の本体から取外し可能な状態となる部材である。また、貸与部材が本体に返却されたことを条件に操作部が停止操作を受け付けた場合に、コネクタのロックは解除される。つまり、取出し可能な状態となった貸与部材が、充放電中に例えばユーザにより取り出されることにより、貸与部材が返却されるまでの間、充放電が停止されたり、コネクタのロックが解除されたりすることが無い。そのため、ユーザ以外の第三者が、例えば悪戯により、充放電を途中で停止させること、及び、停止後にコネクタのロックを解除してしまうことを防止できる。
また、充放電の途中停止を防止するために貸与部材を用いることで、上述したようなユーザ又は管理者の手間が発生しない。
つまり、上記充放電装置によれば、簡易な構成で、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止できる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置は、前記コネクタが前記充電口に接続されていない状態において、前記貸与部材が取外し可能な状態である場合、前記取外し可能な状態であることを報知する報知部を備えていても構わない。
貸与部材は充放電中に取外し可能な状態となっている。そのため、貸与部材が取外し可能な状態である場合には、ユーザが充放電を行う意思を有するものと推察できる。従って、貸与部材が取外し可能な状態であるにもかかわらず、コネクタが充電口に接続されていない場合には、充放電装置は、ユーザの上記意思に反した状態であるといえる。
上記の構成によれば、コネクタが充電口に接続されていない状態において、貸与部材が取外し可能な状態である場合に、その旨を報知できる。そのため、充放電を行う意思があるユーザに対して、コネクタを充電口に接続するよう促すことができる。また、第三者による取外しが可能な状態であることをユーザに報知できる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置では、前記充放電が行われるたびにパスワードを発行し、かつ当該パスワードの認証を行うパスワード処理部を備え、前記パスワード処理部は、前記認証に成功した場合に前記停止操作を受け付け、前記コネクタロック部は、前記パスワード処理部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除しても構わない。
上記の構成によれば、コネクタロック部は、パスワード処理部がパスワードの認証に成功した結果として停止操作を受け付けた場合に、コネクタのロックを解除する。つまり、コネクタロック部は、貸与部材の返却によって操作部が停止操作を受け付けた場合、かつパスワード処理部がパスワードの認証に成功したことによって停止操作を受け付けた場合という2段階の停止操作の受付けによって、コネクタのロックを解除する。
そのため、貸与部材の返却により操作部が停止操作を受け付けることでコネクタのロックが解除される構成に比べ、ユーザが意図しない第三者によるロックの解除をより強固に防止できる。従って、充放電に係る安全性(セキュリティ)をより向上させることができる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置では、前記貸与部材は、鍵であり、前記操作部は、保持した状態の前記鍵の位置の切替えを可能とする機構であり、前記鍵の位置が前記充放電を開始するための充放電開始位置に切り替えられた場合のみ、前記鍵の抜差しを可能としても構わない。
上記の構成によれば、充放電装置は、ユーザが充放電の開始を意図している場合にのみ鍵の抜差しを可能とする。そのため、ユーザが充放電中に鍵を抜き取ることで、充放電中に、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止できる。また、鍵の位置が充放電開始位置に無い場合には鍵を抜き取ることができない。そのため、鍵の盗難を防止できる。
また、鍵と上記機構とを備えるため、鍵の位置の切替えにより、操作部は充放電の開始操作又は停止操作を受け付けることができる。したがって、スタートボタン及びスタートボタンが不要となるため、充放電装置の簡素化を図ることができる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置では、前記操作部は、前記鍵の位置が前記充放電を停止するための充放電停止位置に切り替えられた場合に、前記停止操作を受け付けても構わない。
上記の構成によれば、充放電停止位置に切り替えられた場合に停止操作を受け付けることで、コネクタのロックを解除できる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置では、前記操作部は、前記鍵の位置が前記充放電開始位置に切り替えられ、かつ前記コネクタが前記充電口に接続されている場合に、前記充放電の開始操作を受け付け、前記コネクタロック部は、前記操作部が前記開始操作を受け付けた場合に、前記コネクタをロックしても構わない。
上記の構成によれば、充放電が確実に開始できる状態において、開始操作を受け付けると共に、コネクタをロックすることができる。
さらに、本発明の一態様に係る充放電装置では、前記充放電装置の電源のオン及びオフの切替えを制御する電源制御部を備え、前記電源制御部は、前記鍵の位置が前記充放電装置の電源をオフにするための電源オフ位置に切り替えられた場合に、前記電源をオフにしても構わない。
上記の構成によれば、鍵を用いて電源をオフにすることができる。そのため、未使用時における充放電装置の待機電力を低減できる。
さらに、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る充放電装置は、蓄電池を搭載する車両の充電口に接続されるコネクタを備え、前記コネクタを前記充電口に接続することにより、前記蓄電池に対する充放電を行う充放電装置であって、前記充放電の開始操作又は停止操作を受け付ける操作部と、前記充放電が行われるたびに、識別情報を付与した被発行部材を発行する発行部と、前記発行部により発行された前記被発行部材の前記識別情報を読取ることで、前記操作部による前記停止操作を受付可能とする読取部と、前記充放電中に前記コネクタをロックしておくと共に、前記操作部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除するコネクタロック部と、を備える。
上記の構成によれば、充放電が行われるたびに識別情報を付与した被発行部材が発行されると共に、当該被発行部材に付与された識別情報を読取ることで、操作部による停止操作が受付可能となる。また、操作部が停止操作を受け付けた場合に、コネクタのロックが解除される。
つまり、充放電中に、発行された被発行部材をユーザが所持しておくことが可能となる。そのため、ユーザが、所持した被発行部材に付与された識別情報を読取部に読み取らせるまで、充放電が停止されたり、コネクタのロックが解除されたりすることが無い。従って、第三者が、例えば悪戯により、充放電を途中で停止させること、及び、停止後にコネクタのロックを解除してしまうことを防止できる。
また、充放電の途中停止を防止するために、識別情報が付された被発行部材を用いることで、上述したようなユーザ又は管理者の手間が発生しない。
つまり、上記充放電装置によれば、簡易な構成で、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止できる。
本発明の一態様によれば、簡易な構成で、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止できる。
実施形態1に係る充放電システムの構成例を示す図である。 キースイッチの具体例を示す図であり、(a)は、2ポジションスイッチの一例を示し、(b)及び(c)は、3ポジションスイッチの一例をそれぞれ示す。 図2の(a)に示す2ポジションスイッチが用いられる場合の、充放電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図2の(b)に示す3ポジションスイッチが用いられる場合の、充放電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図2の(c)に示す3ポジションスイッチが用いられる場合の、充放電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る充放電システムの構成例を示す図である。 充放電装置の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態3に係る充放電システムの構成例を示す図である。
本発明の一態様に係る充放電装置について、以下の各実施形態において説明する。なお、本願において「充放電装置」は、(1)充電及び放電の両方を行うことが可能な充放電装置、(2)充電のみを行う充電装置、並びに、(3)放電動作のみを行う放電装置のいずれかの装置を指す。換言すれば、本願の充放電装置は、充放電装置、充電装置及び放電装置を含む概念である。また、本願において「充放電」は、充電及び放電の両方の動作を包括的に含むものである。つまり、本願の「充放電」は、充電及び放電の少なくともいずれかの動作を指すものである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
〔充放電システムの構成〕
図1は、充放電システムの構成例を示す図である。図1に示すように、充放電システムは、充放電装置1、及び充放電装置1に接続可能な電動車両100を含む。
充放電装置1は、電動車両100が搭載する車載蓄電池102に対する充放電を制御するものである。充放電装置1は、例えば、公共施設、民間事業者の施設、又は、マンションの駐車場に設置され、不特定多数の者が使用可能である。また、充放電装置1は、例えば、一般住宅の駐車場に設置されても構わない。公共施設、又は民間事業者の施設としては、例えば、高速道路のサービスエリア、又はショッピングモール等の商業複合施設が挙げられる。
電動車両100は、走行時に用いられる電力を蓄えるための大容量の車載蓄電池102を搭載する。電動車両100は、駆動用の蓄電池を搭載しており、当該蓄電池内の電力を駆動力に変換して走行可能な各種の車両を含む。当該車両としては、例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug in Hybrid Vehicle、PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、又は燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)が挙げられる。
〔充放電装置の構成〕
充放電装置1は、充放電装置本体2(本体)、コネクタ3及びケーブル4を備える。
充放電装置本体2は、車載蓄電池102に対する充放電を制御するものである。充放電装置本体2は、例えば、(1)ユーザによる入力操作、(2)電動車両100からの指示、又は、(3)ネットワークを介して接続可能なコントローラ(不図示)からの指示に基づき、車載蓄電池102に対する充放電を行う。つまり、充放電装置本体2は、これらのいずれかの指示に基づき、充電運転及び放電運転の開始、停止又は切替えを行う。コントローラとしては、例えばEMS(Energy Management System)コントローラが挙げられる。
また、充放電装置本体2は、商用電力系統又は電子機器(いずれも不図示)と電力の授受が可能なように接続されていても構わない。この場合、充放電装置本体2は、商用電力系統の停電時に、車載蓄電池102内の電力を電子機器に供給する自立運転を行うことが可能である。また、非停電時に、商用電力系統からの電力に加え、車載蓄電池102内の電力を電子機器に供給する系統連系運転を行うことも可能である。
また、充放電装置本体2は、充放電装置1の使用に対する料金の支払い(課金)をユーザに要求しても構わない。この場合、例えば、充電量又は充電時間に基づき料金(単価)が予め設定されている。充放電装置本体2は、充放電装置1の使用時に、ユーザに、充電量又は充電時間を入力(選択)させた後に、充電量又は充電時間に基づく料金の支払いを要求する。充放電装置本体2は、料金の支払いが完了した時点で、充放電装置1の使用を許可する。つまり、この場合、充放電前に(事前に)料金の支払いが行われる。
料金の支払いは、充放電装置1による充放電が完了した後(事後)であっても構わない。この場合、後述のように鍵51(貸与部材)が返却された後に鍵51の位置が充放電停止位置(例:「停止」位置)に切替えられたとしても、充放電装置本体2は、料金の支払い完了を認識しない限り、コネクタ3のロックを解除しない。
また、充放電装置1は、車載蓄電池102に関する電池情報に基づく複数の料金情報(当該料金情報に対応する充放電量)を提示することで、複数の料金情報から1つの料金情報をユーザに選択させても構わない。この場合、例えば、充放電装置本体2は、コネクタ3が電動車両100の充電口101に接続されたときに、車載蓄電池102の電池残容量(又は電池充電率)及び電池総容量を示すデータを、電池情報として電動車両100から取得する。充放電装置本体2は、取得した電池情報、及び、充電量又は充電時間に基づき予め設定された単価に基づき、車載蓄電池102の現状の充電率から所定の充電率に到達するまでの料金、又は所定の時間の充放電に係る料金等を算出し、算出した料金をユーザに提示する。充放電装置本体2は、例えば、「電池充電率80%までの充電=○○円」、「満充電までの充電=△△円」、及び「●時間の充電=▽▽円」といった複数の料金情報を提示する。ユーザにより1つの料金情報が選択されると、充放電装置本体2は、当該料金情報に示される充放電を行う。
なお、料金情報に基づく料金の支払いは、充放電前であっても事後であっても構わない。充放電前であれば、充放電装置本体2は、料金情報に基づく料金の支払いが完了した時点で、充放電装置1の使用を許可する。この場合、鍵51が返却された後に鍵51の位置が充放電停止位置に切替えられることで、コネクタ3のロックが解除されて良い。一方、事後であれば、充放電装置本体2は、料金の支払い完了を認識しない限り、コネクタ3のロックを解除しない。
現状の充放電システムでは、会員登録(事前登録)を行い、毎月定額の会員費用を支払うことで、充放電システムの使用を許可している。この場合、充放電システムを使用するために、会員登録を行うという手間が発生する。一方、上記の場合、充放電装置1は、充放電装置1を使用するたびに料金の支払いを要求する。ユーザは、会員登録という手間を発生させることなく、充放電装置1を使用できる。つまり、料金さえ支払えば誰でも充放電装置1を使用できる。また、充電量又は充電時間に基づき料金設定が行われることで、ユーザは、充放電装置1の使用時に、充電量又は充電時間に応じた料金を支払うだけでよい。
なお、会員登録無しで使用できる充放電装置1において、料金の支払い(決済)は、例えば、現金、クレジットカード、又はIC(Integrated Circuit)カード(例:交通系ICカード)によって行われる。
コネクタ3は、電動車両100の充電口101に接続されるものである。充放電装置1は、コネクタ3の充電口101への接続により、車載蓄電池102に対する充放電を行うことが可能となる。コネクタ3は、充放電時に、充電口101にロックされて充電口101から外れないようにするための機構であるコネクタロック部31を備える。
ケーブル4は、一端が充放電装置本体2に接続され、他端にコネクタ3が設けられている。ケーブル4には、例えば、動力線、アナログ線及びCAN信号線が含まれる。動力線は、車載蓄電池102を充放電するために、充放電装置本体2からコネクタ3に、又はコネクタ3から充放電装置本体2に電力を供給するものである。アナログ線及びCAN信号線は、車載蓄電池102の充放電時に、充放電装置本体2とコネクタ3との間でやり取りされる各種の信号を送受信するものである。
〔充放電装置本体の構成〕
充放電装置本体2は、充放電回路10、報知部20、電源30、タッチパネル40、キースイッチ50、非常停止ボタン60及び制御部70を備える。
充放電回路10は、内部に設けられた蓄電池(不図示)又は外部からの電力を、車載蓄電池102へと供給する(充電運転)。また、充放電回路10は、車載蓄電池102から電力を取り出し、内部に設けられた蓄電池又は外部へと供給する(放電運転)。
報知部20は、コネクタ3が充電口101に接続されていない状態において、後述の鍵51が取出し可能な状態である場合に、鍵51が取出し可能な状態であることを報知する。具体的には、報知部20は、コネクタ3が充電口101に接続されていないときに、鍵51がキースイッチ50から抜取り可能な状態となっている場合には、抜取り可能な状態であることを報知する。
報知部20は、上記状態となったときに警告音を発するか、又は上述の報知内容を言語化して報知するスピーカである。これに限らず、報知部20は、上記状態となったときに点灯(又は点滅)する発光ダイオードであっても構わないし、上述の報知内容を表示する表示部であっても構わない。後者の場合、タッチパネル40が報知部20として機能しても構わない。
電源30は、充放電装置1の各部へ電力を供給する。タッチパネル40は、ユーザの入力操作を受け付けるとともに、充放電に関する種々の表示を行う。
キースイッチ50は、ユーザによる充放電の開始操作又は停止操作を受け付ける操作部である。本実施形態では、キースイッチ50は、鍵51を保持可能であり、保持した状態の鍵51の位置を切替え可能とする機構である。
具体的には、キースイッチ50は、差し込まれた鍵51が回動可能な機構であり、キースイッチ50の、鍵51が一時的に固定された位置に応じて、充放電の開始又は停止を制御可能とする。また、キースイッチ50は、上記位置に応じて、電源30のオン又はオフの切替えを制御可能としても構わない。キースイッチ50の機構は公知のキースイッチを使用できる。
図2は、キースイッチ50の具体例を示す図である。図2の(a)は、2つの位置において鍵51が一時的に固定される2ポジションスイッチ50aの一例を示し、図2の(b)及び(c)は、3つの位置において鍵51が一時的に固定される3ポジションスイッチ50b及び50cの一例をそれぞれ示す。
2ポジションスイッチ50aは、充放電の開始及び停止を切替え可能とするものである。2ポジションスイッチ50aは、図2の(a)に示すように、上記位置として、充放電を開始するための「運転」位置と、充放電を停止するための「停止」位置とを有する。「停止」位置では鍵51の抜取りが不可であり、「運転」位置では鍵51の抜取りが可能である。
3ポジションスイッチ50bは、充放電の開始及び停止の切替えに加えて、電源30のオン及びオフを切り替えることが可能な電源切替型のスイッチである。3ポジションスイッチ50bは、図2の(b)に示すように、上記位置として、電源30をオフにするための「電源OFF」位置(電源オフ位置)と、電源30をオンにするため、又は充放電を停止するための「電源ON/停止」位置と、充放電を開始するための「運転」位置とを有する。「電源OFF」位置及び「電源ON/停止」位置では鍵51の抜取りが不可であり、「運転」位置では鍵51の抜取りが可能である。
3ポジションスイッチ50cは、充放電の開始及び停止の切替えに加えて、充電又は放電の開始を選択可能な充放電切替型のスイッチである。3ポジションスイッチ50bは、上記位置として、図2の(c)に示すように、充電を開始するための「充電」位置と、充放電を停止するための「停止」位置と、放電を開始するための「放電」位置とを有する。「停止」位置では鍵51の抜取りが不可であり、「充電」位置又は「放電」位置では鍵51の抜取りが可能である。
このように、キースイッチ50は、
(1)充放電の開始操作を受付け可能な充放電開始位置として機能する「運転」位置、「充電」又は「放電」位置、及び、
(2)充放電の停止操作を受付け可能な充放電停止位置として機能する「停止」位置又は「電源ON/停止」位置
を少なくとも有する。そして、鍵51は、充放電停止位置にあるときに、キースイッチ50に備え付けられた状態(抜取り不可の状態)となっており、充放電開始位置となったときに初めて、抜取り可能な状態となる。
つまり、鍵51は、車載蓄電池102の充放電が行われる場合に(少なくとも充放電中に)、充放電装置本体2(具体的にはキースイッチ50)から取外し可能な状態となる部材(ハードキー)である。そして、キースイッチ50は、鍵51の位置が充放電開始位置に切り替えられた場合のみ、鍵51の抜差しを可能とする。
また、キースイッチ50は、鍵51の位置が充放電開始位置に切り替えられ、かつコネクタ3が充電口101に接続されている場合に、充放電の開始操作を受け付ける。そして、上述したコネクタロック部31は、キースイッチ50が開始操作を受け付けた場合に、コネクタ3をロックする。これにより、コネクタロック部31は、車載蓄電池102の充放電中、コネクタ3をロックしておくことが可能となる。
また、鍵51は、充放電が停止される場合に充放電装置本体2(具体的にはキースイッチ50)に返却される必要がある部材であり、キースイッチ50は、鍵51がキースイッチ50に返却されたことを条件に充放電の停止操作を受け付ける。本実施形態では、鍵51が、充放電開始位置で抜き取られた後、再び充放電開始位置に差し込まれ、かつ鍵51の位置が充放電停止位置に切り替えられた場合に、キースイッチ50は、充放電の停止操作を受け付ける。そして、コネクタロック部31は、キースイッチ50が停止操作を受け付けた場合に、コネクタ3のロックを解除する。
なお、図2の(a)に示す2ポジションスイッチ50a、又は図2の(b)に示す3ポジションスイッチ50bの場合、充放電装置本体2は、予め設定された運転モード(充電モード又は放電モード)に従って充放電を行う。例えば、運転モードが充電モードに設定されている場合、充放電装置本体2は、車載蓄電池102に対して充電を行う。但し、鍵51の位置が「停止」位置、又は「電源OFF/停止」位置にある場合には、運転モードは、ユーザによる入力操作等に従って切り替えられても構わない。
非常停止ボタン60は、車載蓄電池102の充放電中に、充放電装置1、又は充放電装置1に接続された電動車両100において不具合が生じた場合等の非常事態が生じた場合に、ユーザが強制的に充放電を停止させるためのものである。
制御部70は、充放電装置1を統括的に制御するものであり、主として、充放電制御部71、報知制御部72、電源制御部73、操作判定部74、接続判定部75、及びコネクタ制御部76を備える。
充放電制御部71は、ユーザによる入力操作等に基づき、充放電回路10を制御することで、車載蓄電池102に対する充放電を制御する。また、充放電制御部71は、充放電中であることを、タッチパネル40に表示しても構わない。タッチパネル40への表示に代えて、例えば発光ダイオードを設けておき、発光ダイオードを点灯(点滅)させても構わない。
報知制御部72は、報知部20を制御することで、鍵51が取出し可能な状態である(つまり鍵51が抜取り可能な状態である)ことを報知する。なお、報知制御部72は、報知部20からの報知に代えて、又は報知に加えて、充放電システムの管理者(例:充放電に対して課金する業者)へ通報しても構わない。
電源制御部73は、タッチパネル40への電源オンもしくはオフの入力操作、又は、キースイッチ50に対する入力操作に基づき、電源30のオン及びオフの切替えを制御する。キースイッチ50が、例えば図2の(b)に示す3ポジションスイッチ50bである場合、電源制御部73は、鍵51の位置が「電源OFF」位置に切り替えられた場合に、電源30をオフにする。
なお、充放電中に「電源OFF」位置に切替えられ、その途端に電源30をオフにすると、充放電装置1又は電動車両100に不具合が生じる等の問題が生じる可能性がある。そのため、鍵51の位置が「電源OFF」位置に切り替えられた場合、電源制御部73は、所定の充放電停止動作を行った後に電源30をオフにすることで、上記問題が生じる可能性を低減できる。
操作判定部74は、キースイッチ50に差し込まれた鍵51の位置を判定することで、キースイッチ50が受け付けている入力操作がどのような操作であるか否かを判定するものである。
接続判定部75は、コネクタ3が充電口101に接続されているか否かを判定するものである。
具体的には、接続判定部75は、
(a)コネクタ3が充電口101に接続されたときに上記アナログ線に電圧もしくは電流に発生したか否かによって、又は、
(b)コネクタ3が充電口101に接続されたときに上記CAN信号線を介したCAN通信が開始されたか否かによって、
コネクタ3が充電口101に接続されているか否かを判定する。
上記(a)の場合、接続判定部75は、例えば、
(a−1)上記アナログ線の一部である充放電コネクタ接続確認線において所定の電位変動が生じた場合に、
(a−2)上記アナログ線の一部である第1作業開始停止線に所定の電位変動が生じた場合に、
(a−3)上記アナログ線の一部である接地線に所定の電流値を有する電流が流れた場合に、又は、
(a−4)上記アナログ線の一部である充放電コネクタ12V線と接地線との間に所定の電圧値を有する電圧が印加された場合に、
コネクタ3が充電口101に接続されているか否かを判定する。
なお、上記充放電コネクタ接続確認線は、コネクタ3が充電口101に接続されたときに電動車両100側の電源電圧(12V)が供給される信号線である。上記第1作業開始停止線は、充放電準備動作の開始を示す開始電位を電動車両100に対して伝達するための信号線である。上記充放電コネクタ12Vは、電動車両100に設けられた補助蓄電池(不図示)から電圧が印加される信号線である。上記接地線は、コネクタ3が充電口101に接続されたときに電動車両100側において接地される信号線である。
また、上記第1作業開始停止線には、上記開始電位を伝達するためにオンされるリレー(d1)が配置されている。リレー(d1)がオンされると、規格で定められたシーケンスに従って、充放電準備処理が実行される。具体的には、リレー(d1)がオンされた後に、電動車両100はCAN通信によって所定の情報を充放電装置1に送信する。上記(b)の場合、接続判定部75は、電動車両100から所定の情報を受信したときに、CAN通信が開始されたと判定することで、コネクタ3が充電口101に接続されたと判定する。なお、上記の場合に限らず、CAN信号線を介して電動車両100との信号の送受信が開始されたときに、コネクタ3が充電口101に接続されたと判定しても構わない。
なお、上記(a)及び(b)に関する上述した具体例はあくまで一例である。つまり、接続判定部75は、電動車両100の充放電に関する種々の規格に則した手法で、コネクタ3が充電口101に接続されているか否かを判定する。
コネクタ制御部76は、コネクタロック部31を制御することで、コネクタ3を充電口101とロックしたり、そのロックを解除したりする。
〔充放電装置における処理の流れ〕
次に、図3〜図5を用いて、充放電装置1の各種処理の一例について説明する。図3〜図5は、充放電装置1の処理の一例を示すフローチャートである。各処理の開始時においては、鍵51がキースイッチ50に差し込まれ、鍵51の位置が「停止」位置又は「電源OFF」位置にある。つまり、鍵51は、キースイッチ50からの抜取りが不可の状態となっている。また、コネクタ3は、充電口101に接続されていないものとする。
<2ポジションスイッチの場合の処理例>
まず、図3を用いて、キースイッチ50として2ポジションスイッチ50a(図2の(a)参照)が設けられている場合の、充放電装置1の処理の一例について説明する。なお、図3の処理においては、電源30はオンになっているものとする。
まず、操作判定部74は、鍵51の位置が「停止」位置から「運転」位置に切り替えられたか否かを判定する(S1)。「運転」位置に切り替えられたと判定された場合(S1でYES)、接続判定部75は、コネクタ3が充電口101に差し込まれているか否かを判定する(S2)。このように、ユーザは、鍵51の位置を「運転」位置に切り替えることで、2ポジションスイッチ50aから鍵51を抜き取ることができる。なお、S1でNOの場合、操作判定部74はS1の処理を継続する。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていない場合(S2でNO)、報知制御部72は、報知部20を制御することで警告音を発する(S3)。この状態において、操作判定部74は、鍵51の位置が「運転」位置から「停止」位置に切り替えられたか否かを判定する(S4)。「停止」位置に切り替えられたと判定された場合(S4でYES)、報知制御部72は警告音を停止し、S1の処理に戻る。一方、「停止」位置に切り替えられていない場合(S4でNO)、S2の処理に戻る。
つまり、鍵の位置が「運転」位置にある場合には、コネクタ3が充電口101に差し込まれるまで、報知制御部72は警告音を発し続ける。これにより、車載蓄電池102に充放電を行う意思があるユーザに対して、コネクタ3を充電口101に接続するよう促すことができる。また、第三者による抜取りが可能な状態であることをユーザに報知できる。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていると判定された場合(S2でYES)、警告音が発せられている場合には、報知制御部72は警告音を停止する(S6)。また、コネクタ制御部76は、鍵51の位置が「運転」位置であり、かつコネクタ3が充電口101に接続されているため、コネクタロック部31を制御することで、コネクタ3をロックする(S7)。充放電制御部71は、コネクタ3がロックされた後、充放電回路10を制御することで、車載蓄電池102に対する充放電を開始する(S8)。
充放電中、操作判定部74は、鍵51の位置が「運転」位置から「停止」位置へと切り替えられたか否かを判定する(S9)。「停止」位置へと切り替わったと判定された場合(S9でYES)、充放電制御部71は、車載蓄電池102に対する充放電を停止する(S11)。
また、充放電中、充放電制御部71は、所定の停止条件を満たしたか否かを判定する(S10)。充放電制御部71は、鍵51の位置が「運転」位置のままであっても(S9でNO)、所定の停止条件を満たしたと判定した場合には(S10でYES)、車載蓄電池102に対する充放電を停止する(S11)。所定の停止条件を満たしていない場合(S10でNO)、S9の処理に戻る。なお、上記所定の停止条件としては、例えば、予め設定された充放電の終了容量への到達、又は、外部(例:電動車両100)からの停止指示が挙げられる。
充放電制御部71による充放電の停止後、操作判定部74は、鍵51の位置が「運転」位置から「停止」位置へと切り替えられているか否かを判定する(S12)。この時点で「停止」位置に切り替えられた場合、又はS9で「停止」位置に切り替えられて充放電が停止された場合には(S12でYES)、コネクタ制御部76は、規格で定められた所定のシーケンスに従ってコネクタ3のロックを解除する(S13)。
一方、「停止」位置に切り替えられていない場合、つまりS9で「停止」位置に切り替えられずに充放電が停止された場合には(S12でNO)、操作判定部74は、「停止」位置へと切り替えられるまで待機する。このとき、報知制御部72は、2ポジションスイッチ50aへの鍵51の差込み、及び「停止」位置へ切替えを報知することで、ユーザに当該差込み及び切替えを促しても構わない。
このように、ユーザが鍵51の位置を「運転」位置に切替えた後鍵51を抜き取れば、充放電装置1は、鍵51が再び差し込まれ、かつ「停止」位置に切り替えられない限り、又は所定の停止条件を満たさない限り、充放電を停止することは無い。そのため、第三者が、例えば悪戯により、充放電を途中で停止させることを防止できる。
また、鍵51が再び差し込まれ、かつ「停止」位置に切り替えられない限り、コネクタ3のロックは解除されない。そのため、第三者によるコネクタ3のロック解除を防止できる。
また、会員登録により予め発行されるパスワード等を用いずに、第三者による充放電の停止及びコネクタ3のロック解除の防止を図ることができる。そのため、当該防止のために、ユーザにパスワードを暗記させる等の手間を発生させることが無い。また、当該パスワードの認証のための機構も、会員を管理するサーバとのネットワーク接続も不要であるため、充放電システムの簡素化を図ることができる。さらに、開始操作を受付け可能なスタートボタン、及び停止操作を受付け可能なストップボタンを設けることなく、上記防止を図ることができる。つまり、簡易な構成で、上記防止を図ることができる。
また、(1)鍵51の位置が「運転」位置に切り替えられた場合にのみ、鍵51の抜取りが可能となる。また、(2)この状態においてコネクタ3が充電口101に接続されていない場合には、報知部20による報知が行われる。さらに、(3)鍵51の再び差し込まれ、かつ「停止」位置に切り替えられない限り、コネクタ3のロックは解除されない。コネクタ3のロックが解除されない限り、電動車両100は充放電装置1に接続されたままとなる。従って、上記(1)〜(3)の構成により、鍵51の盗難を防止できる。
また、充放電装置1がキースイッチ50及び鍵51を備えることで、充放電装置1を使用するために、会員登録、会員登録によって配布されるカード等の持ち運び、及び/又は、携帯型情報端末へのアプリケーションのダウンロード及び操作が不要となる。そのため、充放電装置1を誰でも使用することが可能となる。このような充放電装置1において、第三者による充放電の停止及びコネクタ3のロック解除を防止できることは有用である。
<3ポジションスイッチ(電源切替型)の場合の処理例>
次に、図4を用いて、キースイッチ50として3ポジションスイッチ50b(図2の(b)参照)が設けられている場合の、充放電装置1の処理の一例について説明する。なお、図4の処理の開始時においては、電源30はオフになっているものとする。
まず、3ポジションスイッチ50bにおいて、鍵51の位置が「電源OFF」位置から「電源ON/停止」位置に切り替えられた場合、電源制御部73は、電源30をオンにする(S21)。電源30がオフとなっている場合であっても、操作判定部74の機能(鍵51の位置の切替え判定)及び電源制御部73の機能(電源30のオフからオンへの切替え)が行える程度の電力が、電源30から制御部70(具体的には、制御部70の機能を実行するCPU(Central Processing Unit))に供給されている。
その後、操作判定部74は、鍵51の位置が「電源ON/停止」位置から「電源OFF」位置に切り替えられたか否かを判定する(S22)。「電源OFF」位置に切り替えられたと判定された場合(S22でYES)、電源制御部73は、電源30をオフにする(S23)。一方、操作判定部74は、「電源OFF」位置に切り替えられていない場合(S22でNO)、「電源ON/停止」位置から「運転」位置に切り替えられたか否かを判定する(S24)。「運転」位置に切り替えられたと判定された場合(S24でYES)、接続判定部75は、コネクタ3が充電口101に差し込まれているか否かを判定する(S25)。このように、ユーザは、鍵51の位置を「運転」位置に切り替えることで、3ポジションスイッチ50bから鍵51を抜き取ることができる。なお、S24でNOの場合、操作判定部74はS22及びS24の処理を継続する。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていない場合(S25でNO)の処理については、図3のS3〜S5と同じ処理が行われる(S26〜S28)。コネクタ3が充電口101に差し込まれた場合(S25でYES)の処理については、S6〜S13と同じ処理が行われる(S29〜S36)。但し、S26〜S36の処理においては、S3〜S13での「停止」位置を「電源ON/停止」位置と読み替える。S36でコネクタ3のロックが解除された後、S22の処理に戻る。
このように、キースイッチ50に「電源ON/停止」位置及び「電源OFF」位置が設けられることで、電源30のオン及びオフの切替え制御が可能となる。そして、コネクタ3が充電口101に接続されていないときに、鍵51の位置を「電源OFF」位置に切替えることが可能であるため、未使用時の充放電装置1の待機電力を抑制できる。なお、本処理においても、2ポジションスイッチ50aに係る図3の処理における効果を奏する。
<3ポジションスイッチ(充放電切替型)の場合の処理例>
次に、図5を用いて、キースイッチ50として3ポジションスイッチ50c(図2の(c)参照)が設けられている場合の、充放電装置1の処理の一例について説明する。なお、図5の処理においては、電源30はオンになっているものとする。
まず、操作判定部74は、鍵51の位置が「停止」位置から「充電」位置又は「放電」位置に切り替えられたか否かを判定する(S41)。「充電」位置又は「放電」位置に切り替えられたと判定された場合(S41でYES)、接続判定部75は、コネクタ3が充電口101に差し込まれているか否かを判定する(S42)。このように、ユーザは、鍵51の位置を「充電」位置又は「放電」位置に切り替えることで、3ポジションスイッチ50cから鍵51を抜き取ることができる。なお、S41でNOの場合、操作判定部74はS41の処理を継続する。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていない場合(S42でNO)の処理については、図3のS3〜S5と同じ処理が行われる(S43〜S45)。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていると判定された場合(S42でYES)、警告音が発せられている場合には、報知制御部72は警告音を停止する(S46)。また、コネクタ制御部76は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置であり、かつコネクタ3が充電口101に接続されているため、コネクタロック部31を制御することで、コネクタ3をロックする(S47)。
次に、操作判定部74は、コネクタ3がロックされた後、S41で判定した鍵51の位置が「充電」位置であるか否かを判定する(S48)。充放電制御部71は、鍵51の位置が「充電」位置であると判定された場合(S48でYES)、充放電回路10を制御することで、車載蓄電池102に対する充電を開始する(S49)。一方、充放電制御部71は、鍵51の位置が「放電」位置であると判定された場合(S48でNO)、車載蓄電池102に対する放電を開始する(S52)。
充放電中、S9〜S11と同様の処理が行われる。つまり、操作判定部74は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置から「停止」位置へと切り替えられたか否かを判定する(S50又はS53)。「停止」位置へと切り替わったと判定された場合(S50でYES又はS53でYES)、充放電制御部71は、車載蓄電池102に対する充電又は放電を停止する(S55)。
また、充放電制御部71は、所定の停止条件を満たしたか否かを判定する(S51又はS54)。充放電制御部71は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置のままであっても(S50でNO又はS53でNO)、所定の停止条件を満たしたと判定した場合(S51でYES又はS54でYES)には、車載蓄電池102に対する充電又は放電を停止する(S51)。所定の停止条件を満たしていない場合(S51でNO又はS54でNO)、S50又はS53の処理に戻る。
その後、図3のS12及びS13と同じ処理が行われる(S56及びS57)。但し、S56及びS57の処理においては、S12及びS13での「運転」位置を「充電」位置又は「放電」位置と読み替える。
このように、キースイッチ50に「充電」位置及び「放電」位置が設けられることで、タッチパネル40等を用いずに鍵51の位置の変更といった簡易な構成で、運転モードの切替え(選択)を行うことが可能となる。なお、本処理においても、2ポジションスイッチ50aに係る図3の処理における効果を奏する。
〔変形例1:貸与部材の変形例〕
上記では、操作部としてキースイッチ50が設けられ、貸与部材が鍵51である場合について説明した。しかし、ユーザの意図に反して充放電が停止されることを防止するための構成としては、これに限られない。例えば、貸与部材が、充放電を開始するときにユーザが取出し可能なカード又は券によって実現されても構わない。
(1)貸与部材がカードである場合
貸与部材がカードである場合、操作部は、開始操作を受け付けた場合にカードを抜取り可能とし、それ以外の場合にはカードを抜取り不可とするカード処理機構によって実現される。操作部は、カードが挿入される挿入口を有し、カードが挿入口に返却されることで停止操作を受け付ける。また、本態様の場合、タッチパネル40、又はスタートボタン(不図示)によって開始操作を受け付ける。つまり、タッチパネル40、又はスタートボタンも操作部として機能する。
例えば、カードが抜取り不可の状態である場合に、操作部は、開始操作を受け付けると、カードを抜取り可能な状態とする。そして、制御部70は、コネクタ3が充電口101に接続されたと判定すると、コネクタ3をロックした後、車載蓄電池102に対する充放電を行う。
カードが操作部へ返却された場合、制御部70は、停止操作を受け付けたと判定し、車載蓄電池102に対する充放電を停止した後、コネクタ3のロックを解除する。また、制御部70は、所定の停止条件を満たして充放電を停止した場合には、カードが返却されるまで、コネクタ3のロックを解除しない。
なお、タッチパネル40、又はストップボタン(不図示)が停止操作を受け付けても構わない。この場合、操作部は、タッチパネル40、スタートボタン又はストップボタンで実現され、操作部とは別にカード処理機構が設けられる。また、カードが返却されることで、タッチパネル40又はストップボタンは停止操作を受付可能な状態となる。
(2)貸与部材が券である場合
貸与部材が券である場合、操作部は、開始操作を受け付けた場合に券を発行する発券機構によって実現される。操作部は、開始操作を受け付けるたびに新たな券(使い捨ての券)を発行する点で、備え付けのカードとは異なる。また、操作部は、券が挿入される挿入口を有し、挿入口に発行した券が返却されることで停止操作を受け付ける。なお、本態様の場合についても、操作部は、タッチパネル40、スタートボタン又はストップボタンで実現され、操作部とは別に発券機構が設けられても構わない。
例えば、操作部は、開始操作を受け付けると券を発行する。その後、制御部70は、コネクタ3が充電口101に接続されたと判定すると、コネクタ3をロックした後、車載蓄電池102に対する充放電を行う。その後の処理は、貸与部材がカードの場合と同じである。
〔変形例2:抜差し判定可能な構成〕
上記では、操作判定部74は、キースイッチ50において、鍵51の位置がいずれの位置にあるか否かを判定するが、これに限られない。操作判定部74は、鍵51の抜差しを判定できる構成であっても構わない。但しこの場合、キースイッチ50は、当該判定を可能とする機構であることを要する。
〔変形例3:抜取り可能な鍵の放置防止〕
充放電開始位置に切り替えられることで、鍵51はキースイッチ50から抜取り可能となる。そのため、この状態においては、ユーザだけでなく第三者も鍵51を抜き取ることが可能となる。鍵51の抜取り忘れを防止するために、例えば、報知制御部72は、操作判定部74が充放電開始位置に切り替えられたと判定してから所定の時間が経過した場合に、抜取り忘れの可能性を警告音等によって報知しても構わない。
また、操作判定部74は、鍵51が抜き取られたか否かの判定を行うことが可能な構成である場合、充放電開始位置に切り替えられてから所定の時間経過後に、鍵51が抜き取られていない場合に、鍵51の抜取り忘れが発生していることを報知しても構わない。
〔変形例4:その他の変形例〕
充放電装置1は、コネクタ3を複数備えるマルチ型の充放電装置であっても構わない。この場合、キースイッチ50及び鍵51は、コネクタ3毎に設けられる。これにより、1台の充放電装置1によって複数の電動車両100に対する充放電を行うことができると共に、簡易な構成で、ユーザの意図に反して各電動車両100の充放電が停止されることを防止できる。
また、キースイッチ50に備え付けられた鍵51のマスターキーが、別途準備されており、充放電システムの管理者によって所有されても構わない。この場合、ユーザだけでなく管理者も、マスターキーを用いた充放電の開始又は停止、ひいてはコネクタ3のロックを制御できる。これにより、鍵51の紛失又は盗難によって充放電装置1が機能しなくなるといった事態を回避できる。
また、2ポジションスイッチ50a又は3ポジションスイッチ50cが、電源30のオン及びオフの切替えが可能な構成であっても構わない。この場合の2ポジションスイッチ50aでは、「運転」位置が電源30をオフからオンへと切り替えるための位置として機能し、「停止」位置が電源30をオンからオフへと切り替えるための位置として機能する。また、3ポジションスイッチ50cでは、「充電」位置又は「放電」位置が電源30をオフからオンへと切り替えるための位置として機能する。そして、図3及び図5の処理においては、最初に、「運転」位置、「充電」位置又は「放電」位置に切り替えられることで電源30がオンとなると共に、「停止」位置に切り替えられることで、電源30がオフとなる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
〔充放電装置の構成〕
図6は、充放電装置1aの構成例を示す図である。本実施形態の充放電装置1aは、図6に示すように、充放電装置本体2aが制御部70aを備えている点で、実施形態1の充放電装置1とは異なる。具体的には、制御部70aが、制御部70が備える各構成に加え、パスワード処理部77を備える点で、実施形態1の充放電装置1とは異なる。
パスワード処理部77は、パスワードを発行すると共に、発行したパスワードと、ユーザが入力したパスワードとが一致するか否かといったパスワードの認証を行う。そして、パスワード処理部77は、パスワードの認証に成功したと判定した場合に、充放電の停止操作を受け付ける。
パスワード処理部77は、充放電が行われるたびにパスワードを発行する。パスワードは、例えば、充放電を完了するためのもの(具体的には、コネクタ3のロックを解除するためのパスワード)である。また、パスワード処理部77は、発行したパスワードをタッチパネル40に表示する。タッチパネル40は、パスワード処理部77が発行したパスワードを表示すると共に、パスワードの入力操作を受け付ける。
コネクタ制御部76は、コネクタ3がロックされている状態において、鍵51がキースイッチ50に差し込まれ、かつ「停止」位置又は「電源ON/停止」位置に切替えられた場合に加え、パスワードの認証に成功した場合に、コネクタ3のロックを解除する。
〔充放電装置における処理の流れ(二重ロックが可能な場合の処理例)〕
次に、図7を用いて、充放電装置1aの処理の一例について説明する。図6は、充放電装置1aの処理の一例を示すフローチャートである。本処理では、キースイッチ50として3ポジションスイッチ50cが設けられている場合を例に挙げて説明する。しかし、2ポジションスイッチ50a又は3ポジションスイッチ50bであっても同様の処理がなされることは、図7を用いた以下の説明により十分に理解されよう。
また、本処理の開始時においては、鍵51がキースイッチ50に差し込まれ、鍵51の位置が「停止」位置にある。つまり、鍵51は、キースイッチ50からの抜取りが不可の状態となっている。また、コネクタ3は、充電口101に接続されていないものとする。
また、本処理の開始時においては、電源30はオフとなっている。また、本処理で用いられる3ポジションスイッチ50cは、電源30のオン及びオフの切替えを行うことが可能な構成である。
図7に示すように、3ポジションスイッチ50cにおいて、鍵51の位置が「停止」位置から「充電」位置又は「放電」位置に切り替えられた場合、電源制御部73は、電源30をオンにする(S61)。このように、ユーザは、鍵51の位置を「充電」位置又は「放電」位置に切り替えることで、3ポジションスイッチ50cから鍵51を抜き取ることができる。
その後、操作判定部74は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置から「停止」位置に切り替えられたか否かを判定する(S62)。「停止」位置に切り替えられたと判定された場合(S62でYES)、電源制御部73は、電源30をオフにする(S66)。一方、「停止」位置に切り替えられていない場合(S62でNO)、接続判定部75は、コネクタ3が充電口101に差し込まれているか否かを判定する(S63)。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていない場合(S63でNO)、報知制御部72は、報知部20を制御することで警告音を発する(S64)。この状態において、操作判定部74は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置から「停止」位置に切り替えられたか否かを判定する(S65)。「停止」位置に切り替えられたと判定された場合(S65でYES)、報知制御部72は警告音を停止し、電源30をオフにする(S66)。一方、「停止」位置に切り替えられていない場合(S65でNO)、S63の処理に戻る。
コネクタ3が充電口101に差し込まれていると判定された場合(S63でYES)、パスワード処理部77は、パスワードを発行する(S67)。このとき警報音が報知されている場合には、報知制御部72は警報音を停止する。その後、コネクタ制御部76は、コネクタロック部31を制御することで、コネクタ3をロックする(S68)。充放電制御部71は、コネクタ3がロックされた後、充放電回路10を制御することで、車載蓄電池102に対する充放電を開始する(S69)。具体的には、充放電制御部71は、鍵51の位置が「充電」位置であれば充電を開始し、「放電」位置であれば放電を開始する。
充放電中、操作判定部74は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置から「停止」位置へと切り替えられたか否かを判定する(S70)。「停止」位置へと切り替わったと判定された場合(S70でYES)、充放電制御部71は、車載蓄電池102に対する充電又は放電を停止する(S73)。
また、パスワード処理部77は、発行したパスワードが入力されたか否かを判定する(S71)。鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置のままであっても(S70でNO)、発行したパスワードが入力されたとパスワード処理部77により判定された場合(パスワードの認証に成功した場合)(S71でYES)、充放電制御部71は、車載蓄電池102に対する充電又は放電を停止する(S73)。
また、充放電制御部71は、所定の停止条件を満たしたか否かを判定する(S72)。充放電制御部71は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置のままであり、かつ発行したパスワードが入力されていない場合であっても(S71でNO)、所定の停止条件を満たしたと判定した場合には(S72でYES)、車載蓄電池102に対する充電又は放電を停止する(S73)。所定の停止条件を満たしていない場合(S72でNO)、S70の処理に戻る。
充放電制御部71による充放電の停止後、パスワード処理部77は、発行したパスワードが入力されたか否かを判定する(S74)。この時点でパスワードの認証に成功した場合、又はS71で認証に成功して充放電が停止された場合には(S74でYES)、操作判定部74は、鍵51の位置が「充電」位置又は「放電」位置から「停止」位置へと切り替えられているか否かを判定する(S75)。この時点で「停止」位置に切り替えられた場合、又はS70で「停止」位置に切り替えられて充放電が停止された場合には(S75でYES)、コネクタ制御部76はコネクタ3のロックを解除する(S76)。
一方、発行したパスワードが入力されていない場合(S74でNO)、又は、「停止」位置に切り替えられていない場合(S75でNO)、S74の処理に戻る。具体的には、パスワード処理部77は、発行したパスワードが入力されるまでその入力を待機する。また、操作判定部74は、「停止」位置へと切り替えられるまで待機する。つまり、パスワードの認証に成功することで停止操作を受け付け、かつ3ポジションスイッチ50cが停止操作を受け付けた場合に初めて、コネクタ3のロックが解除される。
このように、充放電装置1aは、充放電のたびに発行されるパスワードの認証により、コネクタ3のロック解除の可否を判断する。そのため、実施形態1の充放電装置1が奏する効果に加え、ユーザが意図しない第三者によるコネクタ3のロック解除をより強固に防止できる。
なお、3ポジションスイッチ50cは、電源30のオン及びオフの切替えを行うことができなくてもよい。この場合、S61及びS66の処理は行われない。またこの場合、電源30はオンとなっている。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。
実施形態1では、貸与部材(例:鍵51、カード又は券)を用いる場合について説明したが、この貸与部材に代えて、充放電を開始するときに発行される紙片(被発行部材)が用いられても構わない。
図8は、充放電装置1bの構成例を示す図である。図8に示すように、充放電装置1bは、(1)充放電装置本体2bが、キースイッチ50及び鍵51に代えて発行部80及び読取部90を備える点、及び(2)制御部70bが操作判定部74b(操作部)及び発行処理部78を備える点で、実施形態1の充放電装置1とは異なる。
発行部80は、充放電が行われるたびに、識別情報を付与した紙片を発行する紙片発行機構である。識別情報は、各紙片を識別するための情報である。発行部80は、識別情報として例えばQRコード(登録商標)を各紙片に印字する。発行処理部78は、タッチパネル40(操作部)が開始操作を受け付けるたびに、識別情報を付与した後、当該紙片を発行するよう発行部80を制御する。
読取部90は、発行部80により発行された紙片に付与された識別情報を読取ることで、操作判定部74bによる停止操作を受付可能とする。
操作判定部74bは、読取部90による識別情報の読取りにより停止操作を受け付ける。具体的には、操作判定部74bは、読取部90が読み取った紙片の識別情報を、発行部80が当該紙片の発行時に付与した識別情報と照合する。操作判定部74bは、照合の結果、これらの識別情報が一致していると判定した場合に、停止操作を受け付ける。
充放電装置1bにおいては、例えば、タッチパネル40が開始操作を受け付けると、発行部80は識別情報を付与した状態で紙片を発行する。その後、制御部70bは、コネクタ3が充電口101に接続されたと判定すると、コネクタ3をロックした後、車載蓄電池102に対する充放電を行う。
充放電を停止、又はコネクタ3のロックを解除する場合、ユーザは、読取部90に紙片をかざして、紙片に付与された識別情報を読み取らせる。操作判定部74bは、識別情報の照合を行う。照合に成功した場合、操作判定部74bは停止操作を受け付ける。これにより、制御部70bは、車載蓄電池102に対する充放電を停止した後、コネクタ3のロックを解除する。また、制御部70bは、所定の停止条件を満たして充放電を停止した場合には、上記照合に成功するまで、コネクタ3のロックの解除を行わない。
なお、タッチパネル40に代わり、スタートボタン(不図示)によって開始操作を受け付けても構わない。この場合、スタートボタンが操作部として機能する。また、タッチパネル40、又はストップボタン(不図示)が停止操作を受け付けても構わない。この場合、操作部は、タッチパネル40、スタートボタン又はストップボタンで実現される。
また、実施形態1の変形例として記載した券に、上述した紙片と同様に識別情報が付与されても構わない。つまりこの場合、上述した券は、被発行部材として機能する。また、発行部80は、上述した発券機構の機能を有する。操作判定部74bは、券に付与された識別情報の照合結果に基づき、停止操作を受け付ける。
〔ソフトウェアによる実現例〕
充放電装置1の制御ブロック(特に、充放電装置本体2の制御部70が備える各部、及び充放電装置本体2aの制御部70aが備える各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、充放電装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 充放電装置、1a 充放電装置、2 充放電装置本体(本体)、2a 充放電装置本体(本体)、2b 充放電装置本体(本体)、3 コネクタ、20 報知部、30 電源、31 コネクタロック部、40タッチパネル(操作部)、50 キースイッチ(操作部)、50a 2ポジションスイッチ(操作部)、50b 3ポジションスイッチ(操作部)、50c 3ポジションスイッチ(操作部)、51 鍵(貸与部材)、73 電源制御部、74b 操作判定部(操作部)、77 パスワード処理部、80 発行部、90 読取部、100 電動車両(車両)、101 充電口、102 車載蓄電池(蓄電池)

Claims (8)

  1. 蓄電池を搭載する車両の充電口に接続されるコネクタを備え、前記コネクタを前記充電口に接続することにより、前記蓄電池に対する充放電を行う充放電装置であって、
    前記充放電が行われる場合に前記充放電装置の本体から取外し可能な状態となり、かつ、前記充放電が停止される場合に前記本体に返却される必要がある貸与部材と、
    前記貸与部材が前記本体に返却されたことを条件に前記充放電の停止操作を受け付ける操作部と、
    前記充放電中に前記コネクタをロックしておくと共に、前記操作部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除するコネクタロック部と、を備えることを特徴とする充放電装置。
  2. 前記コネクタが前記充電口に接続されていない状態において、前記貸与部材が取外し可能な状態である場合、前記取外し可能な状態であることを報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1に記載の充放電装置。
  3. 前記充放電が行われるたびにパスワードを発行し、かつ当該パスワードの認証を行うパスワード処理部を備え、
    前記パスワード処理部は、前記認証に成功した場合に前記停止操作を受け付け、
    前記コネクタロック部は、前記パスワード処理部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の充放電装置。
  4. 前記貸与部材は、鍵であり、
    前記操作部は、
    保持した状態の前記鍵の位置の切替えを可能とする機構であり、
    前記鍵の位置が前記充放電を開始するための充放電開始位置に切り替えられた場合のみ、前記鍵の抜差しを可能とすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の充放電装置。
  5. 前記操作部は、前記鍵の位置が前記充放電を停止するための充放電停止位置に切り替えられた場合に、前記停止操作を受け付けることを特徴とする請求項4に記載の充放電装置。
  6. 前記操作部は、前記鍵の位置が前記充放電開始位置に切り替えられ、かつ前記コネクタが前記充電口に接続されている場合に、前記充放電の開始操作を受け付け、
    前記コネクタロック部は、前記操作部が前記開始操作を受け付けた場合に、前記コネクタをロックすることを特徴とする請求項4又は5に記載の充放電装置。
  7. 前記充放電装置の電源のオン及びオフの切替えを制御する電源制御部を備え、
    前記電源制御部は、前記鍵の位置が前記充放電装置の電源をオフにするための電源オフ位置に切り替えられた場合に、前記電源をオフにすることを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の充放電装置。
  8. 蓄電池を搭載する車両の充電口に接続されるコネクタを備え、前記コネクタを前記充電口に接続することにより、前記蓄電池に対する充放電を行う充放電装置であって、
    前記充放電の開始操作又は停止操作を受け付ける操作部と、
    前記充放電が行われるたびに、識別情報を付与した被発行部材を発行する発行部と、
    前記発行部により発行された前記被発行部材の前記識別情報を読取ることで、前記操作部による前記停止操作を受付可能とする読取部と、
    前記充放電中に前記コネクタをロックしておくと共に、前記操作部が前記停止操作を受け付けた場合に、前記コネクタのロックを解除するコネクタロック部と、を備えることを特徴とする充放電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024014252A1 (ja) * 2022-07-14 2024-01-18 株式会社デンソー 盗難対応装置及び盗難対応方法

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