JP2019105195A - 圧縮機 - Google Patents

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Kosuke Araki
康介 新木
康夫 水嶋
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康夫 水嶋
亮太 中井
Ryota Nakai
亮太 中井
遠藤 健
Takeshi Endo
健 遠藤
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【課題】吸入経路に冷媒の逆流を抑制する逆止弁機構が設けられている圧縮機であって、圧縮機内への液冷媒の流入抑制に関する信頼性が高い圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮機は、吸入口23aから吸入した冷媒を圧縮室で圧縮して吐出口から吐出する。圧縮機は、吸入口から吸入された冷媒を圧縮室へと導く吸入経路90と、逆止弁機構80と、を備える。逆止弁機構は、吸入経路に設けられる。逆止弁機構は、圧縮機の運転停止時に、吸入口を通って圧縮機の内部から圧縮機の外部へと冷媒が逆流することを抑制する。逆止弁機構は、弁座84と、弁体82と、弾性部材88と、磁力発生部材84と、を有する。弁体は、吸入経路に、吸入経路に沿って移動可能に設けられ、弁座に押し当てられて吸入経路を閉鎖する。弾性部材は、弁体を弁座に向かって付勢する。磁力発生部材は、弁座に押し当てられた弁体の動きを磁力によって抑制する。【選択図】図2

Description

本開示は、圧縮機、特には冷媒の吸入経路に逆止弁機構が設けられた圧縮機に関する。
従来、特許文献1(特開2010−31677号公報)に開示されているように、吸入管の入口(吸入口)から吸入した冷媒を圧縮して吐出する圧縮機であって、圧縮機の内部から外部へと冷媒が逆流することを防止するため、吸入口から圧縮室へと冷媒を導く吸入経路に逆止弁機構を設けた圧縮機が知られている。特許文献1(特開2010−31677号公報)の逆止弁機構は、吸入管の一端側の開口を開閉する弁体と、弁体を背面側から吸入管の開口端面に向かって付勢するバネとを備えている。
ところで、圧縮機が組み込まれる冷媒システムの設計(例えば、吸入口の上流側の配管のレイアウト等)によっては、圧縮機の停止時に冷媒システム内で凝縮した液冷媒が吸入側の配管(逆止弁の弁体より上流側の吸入経路内を含む)に溜まる場合がある。そして、吸入側の配管に溜まる液冷媒量が多くなると、液冷媒の重みによる力がバネの付勢力を上回り、逆止弁の弁体が動かされ、液冷媒が圧縮機内部へと流入するおそれがある。圧縮機の停止中に液冷媒が圧縮機内部に流れ込んだ場合、液冷媒が圧縮機内の摺動部の油を流してしまい、圧縮機の再起動時に潤滑不良を起こす可能性がある。
特許文献1(特開2010−31677号公報)には、このような問題を緩和する技術に関して開示されていない。
本開示の課題は、吸入口から吸入された冷媒を圧縮室へと導く吸入経路に冷媒の逆流を抑制する逆止弁機構が設けられている圧縮機であって、圧縮機内への液冷媒の流入抑制に関して信頼性が高い圧縮機を提供することにある。
圧縮機は、吸入口から吸入した冷媒を圧縮室で圧縮して吐出口から吐出する。圧縮機は、吸入経路と、逆止弁機構と、を備える。吸入経路は、吸入口から吸入された冷媒を、圧縮室へと導く。逆止弁機構は、吸入経路に設けられる。逆止弁機構は、圧縮機の運転停止時に、吸入口を通って圧縮機の内部から圧縮機の外部へと冷媒が逆流することを抑制する。逆止弁機構は、弁座と、弁体と、弾性部材と、磁力発生部材と、を有する。弁体は、吸入経路に、吸入経路に沿って移動可能に設けられ、弁座に押し当てられて吸入経路を閉鎖する。弾性部材は、弁体を弁座に向かって付勢する。磁力発生部材は、弁座に押し当てられた弁体の動きを磁力によって抑制する。
本圧縮機では、弁座に押し当てられた弁体の動きが弾性部材の弾性力に加え磁力によっても抑制されるので、圧縮機の外部から吸入経路を通って圧縮機内部に向かう液冷媒の流れが抑制されやすい。そのため、本圧縮機では、圧縮機の停止時に液冷媒が吸入側の配管に溜まったような場合にも、圧縮機内部への液冷媒の流入を抑制でき、信頼性が高い。
好ましくは、圧縮機では、弁座は磁力発生部材としての機能を兼ねる。
ここでは、弁座自体が磁力発生部材であるため、磁力により比較的強く弁体の動きを抑制することができる。
また他の例では、好ましくは、圧縮機では、磁力発生部材は弁座とは別体である。
ここでは、弁体が磁力発生部材に直接接触しないため、弁体が弁座に押し当てられる際の衝撃や、弁体が弁座から引き離される際に生じる力により、磁力発生部材が破損することを防止できる。
また、好ましくは、圧縮機は、圧縮室を形成する圧縮機構の一部を構成する第1部材を更に備える。吸入経路は、連絡管部を有する。連絡管部は、弁座よりも吸入口側に設けられ、第1部材に形成された穴に挿入されて固定される。連絡管部の、第1部材の穴の内面と対向する外面、及び、第1部材の穴の、連絡管部の外面と対向する内面、の少なくとも一方に、磁力発生部材が装着される溝が形成される。
ここでは、溝により磁力発生部材を適切な位置に配置することが容易である。
好ましくは、圧縮機では、弾性部材が無いと仮定した場合に、弁座に当接している弁体を磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁座から離間させるために要する力は、磁力発生部材が無いと仮定した場合に、弁座に当接している弁体を弾性部材の力に逆らって弁座から離間させるために要する力の、5倍以上15倍以下である。
ここでは、磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁体を弁座から離間させるために要する力が、弾性部材の発生する弾性力に逆らって弁体を弁座から離間させるために要する力に比べ、5倍以上大きい。そのため、圧縮機の停止時に液冷媒が吸入側の配管に溜まったような場合にも、液冷媒が圧縮機内部に流入して潤滑のための油を摺動部から流してしまう事態の発生を抑制できる。
一方で、磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁体を弁座から離間させるために要する力が、弾性部材の発生する弾性力に逆らって弁体を弁座から離間させるために要する力の15倍以下である。そのため、圧縮機が起動し、圧縮室の内部が負圧になると、容易に弁体を弁座から引き離すことができる。
圧縮機の一実施形態に係るスクロール圧縮機の概略縦断面図である。 図1のスクロール圧縮機が備える逆止弁機構について説明するための、逆止弁機構周りの模式図である。吸入経路が逆止弁機構の弁体により閉じられている状態を描画している。 図1のスクロール圧縮機が備える逆止弁機構について説明するための、逆止弁機構周りの模式図である。スクロール圧縮機運転中の吸入経路が開かれている状態を描画している。 変形例Aのスクロール圧縮機が備える逆止弁機構について説明するための、逆止弁機構周りの模式図である。
圧縮機の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下では、方向や配置を説明するために、「上」、「下」等の表現を用いる場合があるが、特に断りの無い場合、図中の矢印Uの方向を上方向とする。
また、以下の説明において、平行、直交、水平、垂直、同一等の表現を用いる場合があるが、これらの表現は、厳密な意味で平行、直交、水平、垂直、同一等の関係にある場合だけを意味するものではない。平行、直交、水平、垂直、同一等の表現は、実質的に平行、直交、水平、垂直、同一等の関係にある場合を含む。
(1)全体構成
圧縮機の一実施形態に係るスクロール圧縮機10について説明する。
本実施形態に係るスクロール圧縮機10は、後述するように、吸入口23aから吸入した冷媒を圧縮機構30の圧縮室Scで圧縮し、圧縮後の冷媒を吐出口24aから吐出する装置である。
スクロール圧縮機10は、例えば、蒸気圧縮式の冷凍装置に用いられる。本実施形態では、スクロール圧縮機10は、冷凍装置の一例としての空気調和装置の室外機に搭載され、空気調和装置の冷媒回路の一部を構成する。冷媒回路では、スクロール圧縮機10で圧縮された冷媒が、放熱器(凝縮器)で放熱し、減圧機構で減圧され、蒸発器で吸熱し、スクロール圧縮機10に再び吸引される、という冷凍サイクルが行われる。
スクロール圧縮機10で圧縮の対象となる冷媒は、例えばHFC冷媒のR32である。なお、R32は冷媒の種類の例示に過ぎず、スクロール圧縮機10の圧縮の対象の冷媒は、R32以外の冷媒であってもよい。
スクロール圧縮機10は、ケーシング20、圧縮機構30、モータ50、駆動軸60、下部軸受70、及び逆止弁機構80を主に有する(図1参照)。
(2)詳細構成
(2−1)ケーシング
スクロール圧縮機10は、縦長円筒状のケーシング20を有する。ケーシング20は、上下が開口した略円筒状の円筒部材21と、円筒部材21の上端及び下端にそれぞれ設けられた上蓋22a及び下蓋22bと、を有する(図1参照)。円筒部材21と、上蓋22a及び下蓋22bとは、気密を保つように溶接により固定される。
ケーシング20には、圧縮機構30、モータ50、駆動軸60、下部軸受70、及び逆止弁機構80を含むスクロール圧縮機10の構成機器が収容される。
ケーシング20の下部には、油貯留空間26が形成される。油貯留空間26には、スクロール圧縮機10の摺動部を潤滑するための油(冷凍機油)が溜められる。油貯留空間26は、後述する圧縮機構30のハウジング33よりモータ50側に形成される、圧縮機構30により圧縮された冷媒が流入する第1空間S1と連通している(図1参照)。
ケーシング20の上部には、圧縮機構30の圧縮対象である冷媒を吸入する吸入管23が、上蓋22aを貫通して設けられる(図1参照)。吸入管23は、吸入口23aが上端に設けられる、ケーシング20側から上方に延びる。吸入管23の上端の吸入口23aには、スクロール圧縮機10と共に空気調和装置の冷媒回路を構成する冷媒管200が接続される(図2参照)。冷媒管200は、吸入口23aから一旦上方に延びた後、所定の方向へと延びる。吸入管23の下端は、後述する圧縮機構30の固定スクロール31に接続される(図1参照)。具体的には、吸入管23は、固定スクロール31に形成された穴31aに挿入され固定される(図2参照)。吸入管23は、連絡管部の一例であり、吸入口23aから吸入された冷媒を圧縮機構30の圧縮室Scへと導く吸入経路90の一部を構成する。
吸入経路90は、吸入管23の他、固定スクロール31内に形成された圧縮室Scと連通する空間を含む。スクロール圧縮機10の運転中には、冷媒管200を通って吸入口23aから吸入される圧縮前の低圧の冷媒(冷凍サイクルにおける低圧の冷媒)が、圧縮室Scへと導かれる。吸入経路90には、後述する逆止弁機構80が設けられる。
ケーシング20の円筒部材21の中間部には、ケーシング20外に吐出されるガス冷媒が通過する吐出管24が設けられる(図1参照)。吐出管24の一端はケーシング20の外部に配置され、吐出管24の他端はケーシング20の内部に配置される。ケーシング20の外部側の端部は、吐出口24aとして機能する。吐出口24aには、スクロール圧縮機10と共に空気調和装置の冷媒回路を構成する冷媒管(図示せず)が接続される。吐出管24のケーシング20の内部側の端部は、後述する圧縮機構30のハウジング33の下方に形成される第1空間S1に突き出すように配置される。圧縮機構30による圧縮後の冷凍サイクルにおける高圧の冷媒は、吐出管24及び吐出口24aを介して、吐出口24aと接続される冷媒管へと吐出される。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構30は、吸入口23aから吸入した冷媒を圧縮する機構である。圧縮機構30は、図1に示されるように、主に、ハウジング33と、ハウジング33の上方に配置される固定スクロール31と、固定スクロール31と組み合わされて圧縮室Scを形成する可動スクロール32と、を有する(図1参照)。
(2−2−1)固定スクロール
固定スクロール31は、図1に示されるように、略円板状の固定側鏡板311と、固定側鏡板311の前面(下面)から突出する渦巻状の固定側ラップ312と、固定側ラップ312を囲む周縁部313と、を有する。
固定側ラップ312は、固定側鏡板311の前面から、下方(可動スクロール32側)に突出する壁状の部材である。固定スクロール31を下方から見ると、固定側ラップ312は、固定側鏡板311の中心付近から外周側に向かって渦巻状(インボリュート形状)に形成されている。
固定側ラップ312と、後述する可動スクロール32の可動側ラップ322とは、組み合わされて圧縮室Scを形成する。固定スクロール31と可動スクロール32とは、固定側鏡板311の前面(下面)と後述する可動側鏡板321の前面(上面)とが対向する状態で組み合わされ、固定側鏡板311と、固定側ラップ312と、可動側ラップ322と、後述する可動スクロール32の可動側鏡板321と、に囲まれた圧縮室Scを形成する(図1参照)。後述するようにして可動スクロール32が固定スクロール31に対して旋回すると、吸入経路90から周縁側の圧縮室Scに流入した冷媒(冷凍サイクルにおける低圧の冷媒)は、中心側の圧縮室Scへと移動するに連れ、圧縮されて圧力が上昇する。
固定側鏡板311の略中心には、吐出ポート311aが、固定側鏡板311を厚さ方向(上下方向)に貫通して形成されている(図1及び図3参照)。吐出ポート311aは、圧縮機構30の中心側(最内側)の圧縮室Scに連通する(図1参照)。吐出ポート311aからは、圧縮機構30で圧縮された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒が吐出される。
固定側鏡板311の上面には、下方に凹むように凹部311b(図1参照)が形成されている。凹部311bは、固定側鏡板311の上面に、平面視において略円形状に形成されている。固定スクロール31の上面には、凹部311bを塞ぐように蓋体35が固定されている(図1参照)。凹部311bと蓋体35との間には、吐出空間Saが形成される(図1参照)。吐出空間Saは、吐出ポート311aを介して圧縮室Scと連通する(図1参照)。吐出空間Saには、圧縮室Scで圧縮された高圧の冷媒が吐出される。吐出空間Saに吐出された高圧の冷媒は、固定スクロール31及びハウジング33にわたって形成された図示しない冷媒経路を通過して、ハウジング33の下方に形成される第1空間S1へと流入する。
周縁部313は、厚肉のリング状に形成されている。周縁部313は、固定側ラップ312を取り囲むように、固定側鏡板311の外周側に配置される(図1参照)。
(2−2−2)可動スクロール
可動スクロール32は、図1に示されるように、略円板状の可動側鏡板321と、可動側鏡板321の前面(上面)から突出する渦巻状の可動側ラップ322と、可動側鏡板321の背面(下面)から突出する円筒状のボス部323と、を有する。
可動側ラップ322は、可動側鏡板321の前面から上方(固定スクロール31側)
に突出する壁状の部材である。可動スクロール32を上方から見ると、可動側ラップ322は、可動側鏡板321の中心付近から外周側に向かって渦巻状(インボリュート形状)に形成されている。
ボス部323は、可動側鏡板321の背面から下方に延びる円筒状部分である(図1参照)。ボス部323は、可動側鏡板321により円筒の上端が塞がれている。ボス部323は、ハウジング33が形成する、後述するクランク室37の内部に収容される(図1参照)。ボス部323の内部には、軸受メタル323aが嵌め込まれている(図1参照)。軸受メタル323aには、駆動軸60の偏心部61が挿入されている。ボス部323に偏心部61が挿入されることで、可動スクロール32は、駆動軸60と連結される。
(2−2−3)ハウジング
ハウジング33は、円筒部材21に圧入され、その外周面において周方向の全体にわたって固定されている。ハウジング33は、固定スクロール31及び可動スクロール32に隣接して配置される。ハウジング33は、固定スクロール31及び可動スクロール32の下方に配置される。ハウジング33と固定スクロール31とは、ハウジング33の上端面が、固定スクロール31の周縁部313の下面と対向するように配置され、図示しないボルト等により固定されている。
ハウジング33には、上面中央部に凹むように配置される第1凹部33aと、第1凹部33aの下方に配置される上部軸受33cと、第1凹部33aを囲むように配置される第2凹部33bと、を有する。
第1凹部33aは、平面視において、円形状に形成されている。第1凹部33aは、その内部にクランク室37を形成する。クランク室37には、後述する駆動軸60の偏心部61が内部に挿入された、可動スクロール32のボス部323が配置される。
上部軸受33cの内部には、軸受メタル34が嵌め込まれている。軸受メタル34には、駆動軸60が挿入される。軸受メタル34は、駆動軸60の主軸62を回転自在に軸支する。
第2凹部33bは、ハウジング33の上面に設けられる。第2凹部33bは、平面視において、第1凹部33aを取り囲むように形成される。第2凹部33bには、オルダム継手40が配置される。
オルダム継手40は、可動スクロール32の自転を防止するための部材である。オルダム継手40は、環状のリング部44と、リング部44から可動スクロール32側に延びる1対のキー部42(約180度離して配置されるキー部42)と、リング部44からハウジング33側に延びる1対のキー部(キー部42と約90度離して配置されるキー部、図示省略)と、を有する。リング部44から可動スクロール32側に延びる1対のキー部42は、可動側鏡板321の背面に形成されたキー溝321aに摺動自在に係合している。オルダム継手40の1対のキー部42の一方及びそのキー部42が係合するキー溝321aは、吸入経路90の直下付近に配置されている。リング部44からハウジング33側に延びる1対のキー部は、ハウジング33の上面に形成されたキー溝に摺動自在に係合している。オルダム継手40は、可動スクロール32及びハウジング33の両方と摺動自在に係合し、可動スクロール32の自転を規制して、可動スクロール32を固定スクロール31に対して公転させる。
(2−3)モータ
モータ50は、可動スクロール32を駆動する。モータ50は、円筒部材21の内壁面に固定された環状のステータ51と、ステータ51の内側に僅かな隙間(エアギャップ)を空けて回転自在に収容されたロータ53とを有する(図1参照)。
ロータ53は、円筒状の部材で、内部に駆動軸60が挿通されている。ロータ53は、駆動軸60を介して可動スクロール32と連結されている。モータ50は、ロータ53を回転させることで可動スクロール32を駆動し、可動スクロール32を固定スクロール31に対して旋回させる。
(2−4)駆動軸
駆動軸60は、円筒部材21の軸心に沿って上下方向に延びるように配置され、モータ50のロータ53と、圧縮機構30の可動スクロール32とを連結する。駆動軸60は、モータ50の駆動力を可動スクロール32に伝達する。
駆動軸60は、円筒部材21の軸心と中心軸が一致する主軸62と、円筒部材21の軸心(主軸62の中心軸)に対して偏心した偏心部61とを有する(図1参照)。駆動軸60の内部には、給油経路63が形成されている(図1参照)。
偏心部61は、主軸62の上方に配置される。偏心部61は、可動スクロール32のボス部323に連結される。
主軸62は、ハウジング33に設けられた上部軸受33cに配置された軸受メタル34、及び、後述する下部軸受70に配置された軸受メタル71により、回転自在に軸支される。また、主軸62は、上部軸受33cと下部軸受70との間で、モータ50のロータ53と連結される。主軸62は、上下方向に延びる鉛直軸周りに回転する。
給油経路63は、スクロール圧縮機10の摺動部に油を供給するための、油の流路である。給油経路63は、駆動軸60の軸方向に、駆動軸60の下端から上端まで延び、駆動軸60の上下の端部で開口する。
駆動軸60の下端には、給油ポンプ65が取り付けられている(図1参照)。給油ポンプ65は、トロコイドポンプ等の容積型ポンプである。給油ポンプ65の油の吸入口65aの下端は、油貯留空間26内に配置されている(図1参照)。給油ポンプ65の吐出口は、給油経路63の下端と接続されている。駆動軸60が回転すると、給油ポンプ65が駆動され、油が吸入口65aを通って油貯留空間26から吸い上げられ、給油経路63に流入する。給油経路63に流入した油は、駆動軸60内を上方に流れる。給油経路63を流れる油の一部は、給油経路63の上端側の開口まで運ばれる。また、給油経路63を流れる油の一部は、駆動軸60の内部に形成された図示しない経路を通って、上部軸受33cと駆動軸60との摺動部や、下部軸受70と駆動軸60との摺動部に供給される。また、油は、その他の各部の摺動部、例えば、固定スクロール31と可動スクロール32とのスラスト面や、オルダム継手40の摺動部等に供給される。
(2−5)下部軸受
下部軸受70(図1参照)は、モータ50の下方に配置される。下部軸受70は、ケーシング20の円筒部材21と固定されている。下部軸受70は、その内部に収容された軸受メタル71を含む(図1参照)。軸受メタル71は、駆動軸60の主軸62の下部側を回転自在に軸支する。
(2−6)逆止弁機構
逆止弁機構80について、図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、スクロール圧縮機10が備える逆止弁機構80周りの模式図である。特に、図2は吸入経路90が逆止弁機構80により閉鎖されている状態を、図3は吸入経路90が開かれている状態(逆止弁機構80が吸入経路90を閉鎖していない状態)を描画している。
逆止弁機構80は、弁体82と、弁座84と、弾性部材88と、を有する。
弁体82は、円板状の部材である。弁体82は、磁石に吸着される材質、例えば軟磁性材料で製造される。材質を限定するものではないが、例えば、弁体82は鉄製である。弁体82は、吸入経路90に沿って、第1位置(図3のような最も低い位置)と、第2位置(図2のような最も高い位置、弁座84に押し当てられた位置)と、の間を移動可能に構成されている。
弁座84は、固定スクロール31に固定されたリング状の部材である。弁座84は、弁体82が押し当てられる部材である。弁座84は、吸入管23よりも弁体82側に配置されている。言い換えれば、吸入管23は、吸入経路90において、弁座84よりも吸入口23a側に配置されている。弁座84は、弁体82が押し当てられた時に、冷媒の通過する弁座84の開口84aが弁体82により塞がれるようなサイズ、形状に形成されている。弁体82が弁座84に押し当てられると、吸入経路90(開口84a)が弁体82により閉鎖される。
本実施形態では、弁座84は、吸入管23とは別部材である。弁座84は、フェライト磁石、アルニコ磁石、希土類磁石等の材質で製造される。弁座84に使用する材質は、所望の磁力、所望の硬度、使用条件(例えば温度)等に基づいて、適宜選択されればよい。本実施形態では、弁座84は、磁力発生部材としての機能を兼ねる。磁力発生部材としての弁座84は、弁座84に押し当てられた弁体82の動きを磁力によって抑制する。
弾性部材88は、弁体82を弁座84に向かって付勢する部材である。弾性部材88は、例えばバネであるが、ゴム等の弾性部材が代わりに用いられてもよい。
弁体82の発生する磁力と、弾性部材88の弾性力と、の間には以下のような関係があることが好ましい。
まず、逆止弁機構80が弾性部材88を有さないと仮定する。この場合に、弁座84に当接している(磁力で吸着している)弁体82を、磁力発生部材としての弁体82の発生する磁力に逆らって弁座84から離間させるために要する力をF1とする。
また、逆止弁機構80が磁力発生部材を有さないと仮定する。つまり、逆止弁機構80の弁座84が磁力を発生しない材料で製作されている場合を仮定する。この場合に、弁座84に当接している弁体82を弾性部材88の力に逆らって弁座84から離間させるために要する力をF2とする。
この時、F1及びF2は、F2×5≦F1≦F2×15という関係を満たすことが好ましい。より好ましくは、F1≧F2×8という関係を満たすことが好ましい。
なお、逆止弁機構80が磁力発生部材と弾性部材との両方を有する利点は以下のとおりである。
逆止弁機構80が弾性部材だけしか有さない場合、弁体82の上方に溜まる液冷媒の流入等を抑制するために弁体82を弁座84に強く押し当てるためには、弾性部材88の弾性力を大きくすることが望まれる。しかし、弾性部材88の弾性力を大きくすれば、スクロール圧縮機10の運転時に弁体82を押し下げるために大きな力が必要となり、スクロール圧縮機10の運転時に効率が低下するおそれがある。これに対し、磁力発生部材を利用することで、弁体82を弁座84に強く押し当てることができると共に、一旦、弁体82が弁座84から離れると、弁体82は磁力の影響をあまり受けなくなり、スクロール圧縮機10の運転時の効率低下を抑制できる。
一方、逆止弁機構80が磁力発生部材だけしか有さない場合には、弁体82と弁座84とが離れている場合には、弁体82には磁力がほとんど作用しないため、スクロール圧縮機10の停止時に弁体82が弁座84に押し当てられない可能性がある。しかし、逆止弁機構80が弾性部材を有することで、スクロール圧縮機10の停止時に弁体82が弁座84に押し当てられない状態が発生しにくい。
スクロール圧縮機10の運転時及び運転停止時の弁体82の動きについて説明する。
まず、スクロール圧縮機10の運転時には、圧縮機構30で冷媒が吸引されるので、弁体82は負圧により図3のような第1位置に移動する。第1位置に弁体82が配置される時、弁体82は吸入経路90を閉鎖せず、スクロール圧縮機10の外部から内部へと吸入口23aを通過した冷媒が流入する。なお、第1位置では、弁座84の磁力は弁体82にはほとんど作用しない。
一方、スクロール圧縮機10の運転停止時には、圧縮室Sc側の圧力が冷媒管200側の圧力よりも高くなり、圧力差により弁体82が弁座84に向かって押される。また、スクロール圧縮機10の運転停止時には、弾性部材88の弾性力により、弁体82が弁座84に向かって動かされる。弾性部材88は、圧縮室Sc側の圧力と冷媒管200側の圧力との圧力差を考えない場合に、弾性力により弁体82を弁座84に押し当てることができるように構成されることが好ましい。弁体82が弁座84に対して一旦押し当てられると(図2のような第2位置に移動すると)、弁座84の磁力により弁体82の動きが抑制される。特に上記のようにF1がF2よりも大きいことで、例えば、冷媒が凝縮し、弁体82の上方に液冷媒が溜まったとしても、特に弁座84の発生する磁力により弁体82が弁座84に押し当てられた状態が維持されやすい。そのため、弁体82の上方に溜まる液冷媒が流入して、スクロール圧縮機10内の各種の摺動部の油が流されてしまう状態の発生が抑制されやすい。そのため、潤滑不足による摺動部の摩耗、焼付き等の不具合の発生が抑制される。例えば、本実施形態のように、オルダム継手40のキー部42が吸入経路90の直下付近に配置されていたとしても、オルダム継手40のキー部42の潤滑不足による摺動部の摩耗、焼付き等の不具合の発生が抑制される。
なお、スクロール圧縮機10が運転されると、第2位置に配置される弁体82は図3のような第1位置に再び移動する。
(3)スクロール圧縮機の動作
スクロール圧縮機10の動作について説明する。
モータ50が駆動されると、ロータ53が回転し、ロータ53と連結された駆動軸60も回転する。駆動軸60が回転すると、オルダム継手40の働きにより、可動スクロール32は自転せずに、固定スクロール31に対して公転する。そして、低圧の(吸入圧の)冷媒が、吸入管23を通ってケーシング20内に吸引される。より具体的には、低圧の冷媒が、吸入管23から圧縮室Scへ、圧縮室Scの周縁側から吸引される。可動スクロール32が公転するのに従い、吸入管23と圧縮室Scとは連通しなくなり、圧縮室Scの容積が減少するのに伴って、圧縮室Scの圧力が上昇する。冷媒は、周縁側の圧縮室Scから、中央側の圧縮室Scへ移動するにつれ圧力が上昇し、最終的に高圧(吐出圧)となる。圧縮機構30によって圧縮された高圧の冷媒は、固定側鏡板311の中央付近に位置する吐出ポート311aから吐出空間Saに吐出される。吐出空間Saの高圧の冷媒は、固定スクロール31及びハウジング33に形成された図示しない冷媒経路を通過して、ハウジング33の下方の第1空間S1へ流入する。第1空間S1へ流入した高圧の冷媒は、吐出口24aからスクロール圧縮機10の外部に吐出される。
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態の圧縮機の一例としてのスクロール圧縮機10は、吸入口23aから吸入した冷媒を圧縮室Scで圧縮して吐出口24aから吐出する。スクロール圧縮機10は、吸入経路90と、逆止弁機構80と、を備える。吸入経路90は、吸入口23aから吸入された冷媒を、圧縮室Scへと導く。逆止弁機構80は、吸入経路90に設けられる。逆止弁機構80は、スクロール圧縮機10の運転停止時に、吸入口23aを通ってスクロール圧縮機10の内部からスクロール圧縮機10の外部へと冷媒が逆流することを抑制する。逆止弁機構80は、弁座84と、弁体82と、弾性部材88と、磁力発生部材(弁座84)と、を有する。弁体82は、吸入経路90に、吸入経路90に沿って移動可能に設けられ、弁座84に押し当てられて吸入経路90を閉鎖する。弾性部材88は、弁体82を弁座84に向かって付勢する。磁力発生部材は、弁座84に押し当てられた弁体82の動きを磁力によって抑制する。
本スクロール圧縮機10では、弁座84に押し当てられた弁体82の動きが弾性部材88の弾性力に加え磁力によっても抑制されるので、スクロール圧縮機10の外部から吸入経路90を通ってスクロール圧縮機10内部に向かう液冷媒の流れが抑制されやすい。そのため、本スクロール圧縮機10では、スクロール圧縮機10の停止時に液冷媒が吸入側の配管に溜まったような場合にも、スクロール圧縮機10内部への液冷媒の流入を抑制でき、液冷媒のスクロール圧縮機10内への流入抑制に関して信頼性が高い。
さらに、本スクロール圧縮機10では、運転が開始され弁体82が一旦弁座84から離れれば、弁体82を弁座84に向かって押す力は弾性部材88による弾性力だけになるため、吸入圧損の増大によるスクロール圧縮機10の性能低下が引き起こされにくい。
(4−2)
上記実施形態のスクロール圧縮機10では、弁座84は磁力発生部材としての機能を兼ねる。
ここでは、弁座84自体が磁力発生部材であるため、磁力により比較的強く弁体82の動きを抑制することができる。
(4−3)
上記実施形態のスクロール圧縮機10では、弾性部材88が無いと仮定した場合に、弁座84に当接している弁体82を磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁座84から離間させるために要する力(F1)は、磁力発生部材が無いと仮定した場合に、弁座84に当接している弁体82を弾性部材88の力に逆らって弁座84から離間させるために要する力(F2)の、5倍以上15倍以下である。
ここでは、磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁体82を弁座84から離間させるために要する力(F1)が、弾性部材88の発生する弾性力に逆らって弁体82を弁座84から離間させるために要する力(F2)に比べ、5倍以上大きい。そのため、スクロール圧縮機10の停止時に液冷媒が吸入側の配管に溜まったような場合にも、液冷媒がスクロール圧縮機10内部に流入して潤滑のための油を摺動部から流してしまう事態の発生を抑制できる。
一方で、磁力発生部材の発生する磁力に逆らって弁体82を弁座84から離間させるために要する力が、弾性部材88の発生する弾性力に逆らって弁体82を弁座84から離間させるために要する力の15倍以下である。そのため、スクロール圧縮機10が起動し、圧縮室Scの内部が負圧になると、容易に弁体82を弁座84から引き離すことができる。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、互いに矛盾しない範囲で、複数の変形例が適宜組み合わされてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態では、弁座84が磁力発生部材としても機能するが、これに限定されるものではない。
例えば、図4の逆止弁機構180のように、弁座184は、磁力発生部材186とは別体であってもよい。磁力発生部材186は、リング状の磁石である。なお、磁力発生部材186は、一体でリング状に形成される必要はなく、複数の分割部材を組合せてリング状に形成されるものであってもよい。磁力発生部材186が、リング状である場合、特に弁体82に磁力が及ぼされやすい。ただし、磁力発生部材186の形状はリング状に限定されるものではなく、吸入管23の周方向において局所的に配置されてもよい。
弁座84が上記実施形態のように磁力発生部材としての機能を兼ねる場合、弁体82が弁座84に押し当てられる際の衝撃や、弁体82が弁座84から引き離される際に生じる力により、弁座84である磁力発生部材が破損する可能性が考えられる。
これに対し、ここでは、弁座184が磁力発生部材ではなく、弁体82が磁力発生部材186には直接接触しないため、弁体82が弁座184に押し当てられる際の衝撃や、弁体82が弁座184から引き離される際に生じる力により、磁力発生部材186が破損することを防止できる。
なお、図4に示したスクロール圧縮機では、吸入経路90は、弁座184よりも吸入口23a側に設けられ、固定スクロール31に形成された穴31aに挿入されて固定される吸入管23を有する。特にここでは、弁座184は、固定スクロール31の穴31aに挿入されて固定される吸入管23の端面である(ただし、これに限定されるものではなく、弁座184と吸入管23とは別体であってもよい)。そして、吸入管23の、固定スクロール31の穴31aの内面31bと対向する外面23bに、磁力発生部材186が装着される溝23cが形成される。なお、図4に示した形態に代えて、または、図4に示した形態に加えて、固定スクロール31の穴31aの、吸入管23の外面23bと対向する内面31bに、磁力発生部材186が装着される溝が形成されてもよい。
このように構成されることで、溝により磁力発生部材186を弁座184に対して適切な位置に配置することが容易である。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、圧縮機の一例としてスクロール圧縮機10を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ロータリ圧縮機やスクリュー圧縮機等の圧縮機に、上記実施形態と同様の特徴の逆止弁機構180が採用されてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、磁力発生部材はフェライト磁石等の磁石の磁力を利用するが、これに代えて電磁石の磁力を利用するものであってもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態のスクロール圧縮機10は、駆動軸60が鉛直方向に延びる縦型のスクロール圧縮機であるが、これに限定されるものではない。スクロール圧縮機のクランク軸が水平方向に延びる横型のスクロール圧縮機に、上記実施形態の構成が適用されてもよい。
以上、本開示の実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、吸入経路に冷媒の逆流を抑制する逆止弁機構が設けられる圧縮機に広く適用でき有用である。
10 スクロール圧縮機(圧縮機)
23 吸入管(連絡管部)
23a 吸入口
23b 外面(連絡管部の外面)
23c 溝
24a 吐出口
31 固定スクロール(第1部材)
31a 穴(第1部材に形成された穴)
31b 穴の内面
80,180 逆止弁機構
82 弁体
84 弁座(磁力発生部材)
88 弾性部材
90 吸入経路
184 弁座
186 磁力発生部材
Sc 圧縮室
特開2010−31677号公報

Claims (5)

  1. 吸入口(23a)から吸入した冷媒を圧縮室(Sc)で圧縮して吐出口(24a)から吐出する圧縮機であって、
    前記吸入口から吸入された冷媒を、前記圧縮室へと導く吸入経路(90)と、
    前記吸入経路に設けられ、前記圧縮機の運転停止時に、前記吸入口を通って前記圧縮機の内部から前記圧縮機の外部へと前記冷媒が逆流することを抑制する逆止弁機構(80,180)と、
    を備え、
    前記逆止弁機構は、
    弁座(84,184)と
    前記吸入経路に、前記吸入経路に沿って移動可能に設けられ、前記弁座に押し当てられて前記吸入経路を閉鎖する弁体(82)と、
    前記弁体を前記弁座に向かって付勢する弾性部材(88)と、
    前記弁座に押し当てられた前記弁体の動きを磁力によって抑制する磁力発生部材(84,186)と、
    を有する、
    圧縮機(10)。
  2. 前記弁座(84)は、前記磁力発生部材としての機能を兼ねる、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記磁力発生部材(186)は、前記弁座とは別体である、
    請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記圧縮室を形成する圧縮機構の一部を構成する第1部材(31)、
    を更に備え
    前記吸入経路は、前記弁座よりも前記吸入口側に設けられ、前記第1部材に形成された穴(31a)に挿入されて固定される連絡管部(23)を有し、
    前記連絡管部の、前記第1部材の前記穴の内面(31b)と対向する外面(23b)、及び、前記第1部材の前記穴の、前記連絡管部の外面(23b)と対向する内面(31b)、の少なくとも一方に、前記磁力発生部材が装着される溝(23c)が形成される、
    請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記弾性部材が無いと仮定した場合に、前記弁座に当接している前記弁体を前記磁力発生部材の発生する磁力に逆らって前記弁座から離間させるために要する力は、前記磁力発生部材が無いと仮定した場合に、前記弁座に当接している前記弁体を前記弾性部材の力に逆らって前記弁座から離間させるために要する力の、5倍以上15倍以下である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の圧縮機。
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