JP2019104541A - 液体品質管理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このようにしてビール樽内のビールは、顧客へ提供される。
尚、上記特許文献1は、注出される液体の流量を液種毎に記録し監視可能にするものであり、液体が注がれる飲用容器の温度に着目して液体の温度品質管理を行う内容ではない。
即ち、本発明の一態様における液体品質管理装置は、貯蔵容器内の液体を、加圧により供給管を通して注出装置へ供給して冷却を行い、上記注出装置から飲用容器へ注出する液体供給システムに付加可能な液体品質管理装置であって、
上記注出装置に設置され、上記注出装置に対して配置した飲用容器の温度を非接触にて連続して検出する温度センサと、該温度センサと電気的に接続され上記飲用容器の温度を求める温度判断部と、を備えたことを特徴とする。
温度センサ及び判断部を備えたことで飲用容器の温度を検出可能なことから、飲用容器に注出される液体の温度品質管理が可能になる。
液体品質管理装置101は、注出装置50からの液体20が注がれる飲用容器40の温度を測定して、提供する液体20の温度品質管理を行う装置であり、基本構成として図1に示すように、温度センサ120と、温度判断部130とを有する。さらにまた液体品質管理装置101は、図2に示すように、流量センサ111、警告部140、送受信部150、制御部160、流体流路調整装置170、変換装置180、及び飲用容器配置センサ190を備えることができる。図2の構成において液体品質管理装置101は、少なくとも飲用容器40の温度を、さらに、飲用容器40の温度及び飲用容器40内の液体20の温度を測定して、提供する液体20の温度品質管理を行う。また液体品質管理装置101は、飲用容器40内の液体20の温度のみを測定して、提供する液体20の温度品質管理を行うこともできる。
これらの構成部分について、以下に順次説明を行う。
またこのような温度センサ120は、本実施形態では、測温動作実行をオンオフするのではなく、常時、連続して温度検出を実行する。よって温度センサ120は、液体注出前における空の飲用容器40自体の温度を検出するだけでなく、配置された飲用容器40へ注出中の液体20の温度、さらに該飲用容器40に注出後の液体20の温度も検出することができる。
温度判断部130は、温度センサ120と電気的に接続され、温度センサ120から得られる検出温度情報を基に、少なくとも注出装置50の注出口54に対して配置された飲用容器40の温度を求める。後述するように、温度判断部130は、さらに飲用容器40内の液体20の温度、並びに、飲用容器40の温度及び飲用容器40内の液体20の温度も求めることができる。
詳しく説明すると、温度判断部130は、温度センサ120が連続して送出する検出温度情報のうち、トリガー情報が供給された後の検出温度情報を飲用容器40内の液体20の温度と判断し、トリガー情報の供給前における検出温度情報を飲用容器40の温度と判断する。ここでトリガー情報としては、温度センサ120から供給される検出温度情報における瞬間的な温度上昇情報、温度下降情報、さらには流量センサ111から得られる、液体20が流れたことを示す検知信号が利用可能である。
次に、時刻t0にて、冷却された液体20が注出口54から飲用容器40内へ注出されると、温度センサ120は、飲用容器40へ注出された液体20の温度L1を検出する。このように、注出装置50から注出される液体20の温度に対して飲用容器40の温度Rが高い場合には、温度センサ120は、連続して送出している検出温度情報において、瞬間的な温度下降情報を提供することができる。
この例では、空の飲用容器40は温度Rを有し、注出後の、飲用容器40内の液体20は、温度L1を有すると判断できる。
ここで、Δt時間としては、一例として1秒から5秒程度の範囲であり、以下の各例においても同時間である。
次に、時刻t0にて、上述のように一例として約5℃に冷却された液体20が注出口54から飲用容器40内へ注出されると、温度センサ120は、飲用容器40へ注出された液体20の温度L2を検出する。このように、飲用容器40の温度Cに対して飲用容器40内の液体温度L2が高い場合には、温度センサ120は、連続して送出している検出温度情報において、瞬間的な温度上昇情報を提供することができる。
この例では、空の飲用容器40は温度Cを有し、注出後の、飲用容器40内の液体20は、温度L2を有すると判断できる。
図3Cに示すように、飲用容器40の温度と液体20の温度と顕著な差がないことから、図3Cの例では、図3A及び図3Bの場合のように検出温度情報の変化をトリガー情報として利用することはできない。
そこで、温度判断部130は、図2に示す流量センサ111で検知される、供給管30を液体20が流れたことを示す注出開始情報をトリガー情報として利用する。
また、温度判断部130は、入力部132を有することができ、入力部132を用いて、例えば、上述のΔt時間、及び留保時間T等の値を入力することができる。またこれらの値は、後述する送受信部150を介して外部から入力、制御することもできる。
上述したように、注出口54に対する飲用容器40の配置は、人が飲用容器40を保持している場合もある。この場合、飲用容器40は、注出口54に近接して配置されるものの、温度センサ120の温度検出範囲に対して飲用容器40の位置にはバラツキが生じる。
そこで、液体品質管理装置101は、注出口54に対する飲用容器40の配置を検知する飲用容器配置センサ190を有することができ、飲用容器配置センサ190は、温度センサ120の温度検出範囲に対して飲用容器40が適正位置に配置されるように、飲用容器40の位置を検知する。このような飲用容器配置センサ190として、例えば、画像処理センサ、赤外線側距離センサ等を使用することができる。
この警告部140には、上記警告情報を可視的に表示する表示装置141が接続されていてもよい。
流体流路調整装置170は、本願出願人による例えば特許5649801号に開示されるような装置であり、供給管30に設置されて、液体注出口54から飲用容器40へのビール(液体20)注出中に、貯蔵容器10内のビールが無くなったとき(貯蔵容器10が空になったとき)、また貯蔵容器10を交換する際に、注出装置50の液体注出口54から加圧気体である炭酸ガスが噴出するのを防止する装置である。
図1に示すような注出装置50は、注出口54におけるレバー56を人が操作して液体20を飲用容器40へ注出するタイプである。変換装置180は、このような手動の注出装置50に取り付けて、自動で、注出口54から液体20を飲用容器40へ注出するように変換する装置である。このような変換装置180は、本願出願人によって既に提案され(例えば特許第6180916号、特許第6227394号)、販売されている。具体的には、変換装置180は、図5に示すように、手動のレバー56を有する手動タイプの注出装置50に対して、当該注出装置50には加工を施すことなく装着が可能である。また、このような変換装置180は、注出口54に対して飲用容器40を載置する載置部材181を有しており、操作者は、載置部材181に飲用容器40を載せ、当該変換装置180に備わる操作ボタンを押下するだけで、変換装置180がレバー56を操作して自動的に液体20を飲用容器40へ注ぐように構成されている。
液体供給システム70では、既に説明したように、注出装置(ビールディスペンサー)50におけるレバー56の店スタッフによる操作により、液体(ビール)20が飲用容器40に注出される。このとき、液体20は、液体冷却管52の通過時に冷却水55との熱交換によって冷却され注出される。温度上昇した冷却水55は、注出装置50内の冷凍機53の作動により、略0℃に維持される。
即ち、液体20が注入される前の空の飲用容器40の温度、飲用容器40及び飲用容器40内の液体20の温度、並びに、飲用容器40内の液体20の温度のうち、少なくとも飲用容器40の温度を求めることが可能になる。よって、飲用容器40の温度が液体(ビール)20の温度よりも高い場合、顧客に提供される液体(ビール)20の温度が「ぬるく」なってしまうことが予想される。しかしながら本実施形態の液体品質管理装置101によれば、飲用容器40の温度に着目して提供される液体20の温度品質管理を行うことが可能になる。
よって、分析装置200では、例えば各飲食店等における、空の飲用容器40の温度、さらには提供している液体20の温度情報を得ることが可能であり、各飲食店等における液体20の温度品質管理状況を把握することが可能になる。
また、このような警告情報を、さらには月日時分の時刻情報と共に、送受信部150から通信回線210を介して分析装置200へ送信することも可能である。
52…液体冷却管、53…冷凍機、54…液体注出口、55…冷却水、
70…液体供給システム、
101…液体品質管理装置、111…流量センサ、120…温度センサ、
130…温度判断部、140…警告部、141…表示装置、150…送受信部、
160…制御部、170…流体流路調整装置、180…変換装置、181…載置部材、
190…飲用容器配置センサ、210…通信回線。
Claims (12)
- 貯蔵容器内の液体を、加圧により供給管を通して注出装置へ供給して冷却を行い、上記注出装置から飲用容器へ注出する液体供給システムに付加可能な液体品質管理装置であって、
上記注出装置に設置され、上記注出装置に対して配置した飲用容器の温度を非接触にて連続して検出する温度センサと、該温度センサと電気的に接続され上記飲用容器の温度を求める温度判断部と、を備えたことを特徴とする液体品質管理装置。 - 上記温度センサは、さらに上記飲用容器内へ注出された液体の温度も非接触にて連続して検出し、
上記温度判断部は、上記温度センサが連続して送出する検出温度情報において、トリガー情報の供給後の検出温度情報を飲用容器内の液体の温度と判断し、上記トリガー情報の供給前の検出温度情報を飲用容器の温度と判断する、請求項1に記載の液体品質管理装置。 - 上記トリガー情報は、上記温度センサが連続して送出する検出温度情報のうち瞬時的な温度上昇情報又は温度下降情報である、請求項2に記載の液体品質管理装置。
- 上記温度判断部と電気的に接続され、上記飲用容器へ注出される液体量を検出する流量センサをさらに備え、
上記温度判断部は、上記流量センサから得られる液体の注出開始情報の供給後の検出温度情報を飲用容器内の液体の温度と判断し、上記注出開始情報の供給前の検出温度情報を飲用容器の温度と判断する、請求項1に記載の液体品質管理装置。 - 上記温度判断部と電気的に接続され、上記飲用容器へ注出される液体量を検出する流量センサをさらに備え、
上記流量センサから得られた上記液体の注出状態において、上記トリガー情報は、瞬時的温度下降情報又は瞬時的温度上昇情報である、請求項2に記載の液体品質管理装置。 - 上記温度判断部と電気的に接続され、かつ通信回線と情報の送受信を行う送受信部をさらに備え、該送受信部は、上記温度判断部で求めた飲用容器の温度、飲用容器及び飲用容器内の液体の温度、並びに、飲用容器内の液体の温度のうち、少なくとも飲用容器の温度を通信回線へ送信する、請求項1から5のいずれかに記載の液体品質管理装置。
- 上記温度判断部と電気的に接続され、飲用容器の温度、飲用容器及び飲用容器内の液体の温度、並びに、飲用容器内の液体の温度のうち、少なくとも飲用容器の温度が既定値を超えたことを示す警告情報を生成する警告部をさらに備えた、請求項1から6のいずれかに記載の液体品質管理装置。
- 上記警告部は、上記警告情報を表示する表示装置を有する、請求項7に記載の液体品質管理装置。
- 上記供給管に設置され、上記注出装置から液体の注出を停止する流体ストッパ装置を有する流体流路調整装置をさらに備えた、請求項1から8のいずれかに記載の液体品質管理装置。
- 上記供給管に設置され、上記注出装置から液体の注出を停止する流体ストッパ装置を有する流体流路調整装置と、上記温度判断部と電気的に接続され、かつ通信回線と情報の送受信を行う送受信部と、上記送受信部及び上記流体流路調整装置と電気的に接続され、送受信部に供給された情報により上記流体ストッパ装置の作動を制御する制御部と、をさらに備えた、請求項1から5、7、8のいずれかに記載の液体品質管理装置。
- 上記注出装置における液体の注出口に対する飲用容器の配置を検知する飲用容器配置センサをさらに備えた、請求項1から10のいずれかに記載の液体品質管理装置。
- 上記注出装置に取り付け可能であり、該注出装置の注出口に対して飲用容器を載置する載置部材を有し、かつ載置部材に載置した飲用容器へ自動で液体注出を実行する変換装置をさらに備えた、請求項1から11のいずれかに記載の液体品質管理装置。
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