JP2019102544A - ラック列給電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 バスダクトをラックに直接取り付けても分岐ボックスを無理なくダクトに取り付けできるラック列給電システムを提供する。【解決手段】 電子機器を収納したラック1を列設したラック列に対して、ラック列上部にバスダクト2を配設して各ラック1に電源供給するよう構成し、バスダクト2に収容されている導体バー6は、幅方向を縦に配置して複数の導体バー6が前後に重なるように配置されていると共に、ラック1の天板1c上に直接固定されたバスダクト2は、ラック1内の電子機器に電源を供給する引き込み線を導体バー6に接続するための開口部21を上面に備えている。【選択図】 図1
Description
本発明は、サーバ等の電子機器を収納したラック列に電源を供給するラック列給電システムに関する。
サーバを収納したラックが多数列設されたデータセンタ等では、バスダクトによる配電構造が普及している。バスダクトは、電源線である銅バー等からなる導体が内部に送通されたダクトであり、天井或いはラック上に配設されて、適宜部位から個々のラックに給電される。
例えば、特許文献1では、列設されたラックのそれぞれの天板上に固定部材を取り付け、この固定部材にバスダクトを固定してラック列方向に配設し、このバスダクトからそれぞれのラックに給電した。
例えば、特許文献1では、列設されたラックのそれぞれの天板上に固定部材を取り付け、この固定部材にバスダクトを固定してラック列方向に配設し、このバスダクトからそれぞれのラックに給電した。
上記特許文献1に記載されたラック上にバスダクトを固定した構成は、天井より十分低いラック天面上にダクトが取り付けられるため、取り付け作業は比較的容易であった。また、個々のラックに設けた固定部材にバスダクトが取り付けられているため、隣接するラック自体も固定部材を介して連結され、耐震性にすぐれた構造であった。
しかしながら、バスダクトを直接ラックに連結してもラック同士は連結されることになるため、耐震性に優れた構造を引き続き得ることができる。ただし、この場合ラックとバスダクトの間に空間が無くなるため、電源線を分岐する際に使用される分岐ボックスをバスダクトの側部に配置する特許文献1の構成のままでは難しかった。
しかしながら、バスダクトを直接ラックに連結してもラック同士は連結されることになるため、耐震性に優れた構造を引き続き得ることができる。ただし、この場合ラックとバスダクトの間に空間が無くなるため、電源線を分岐する際に使用される分岐ボックスをバスダクトの側部に配置する特許文献1の構成のままでは難しかった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、バスダクトをラックに直接取り付けても分岐ボックスを無理なくダクトに取り付けできるラック列給電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、電子機器を収納したラックを列設したラック列に対して、当該ラック列の上部にラック列に沿って配設したバスダクトから、各ラック内の電子機器に電源供給するラック列給電システムであって、バスダクトはラックの天板上に直接固定されて、内部に電源線としての複数の導体バーが収容されており、収容されている導体バーは幅方向が縦に配置され、複数の導体バーが前後に重なるように配置されており、更にバスダクトは、上面にラック内の電子機器に電源を供給する引き込み線を導体バーに接続するための開口部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、バスダクトはラックの天板上に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部はラックから離れたダクトの上面に設けられるため、バスダクトとラックとの間に空間が無くても分岐ボックス等の分岐機器を無理なくバスダクトに接続できる。
この構成によれば、バスダクトはラックの天板上に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部はラックから離れたダクトの上面に設けられるため、バスダクトとラックとの間に空間が無くても分岐ボックス等の分岐機器を無理なくバスダクトに接続できる。
請求項2の発明は、電子機器を収納したラックを列設したラック列に対して、当該ラック列の上部にラック列に沿って配設したバスダクトから、各ラック内の電子機器に電源供給するラック列給電システムであって、バスダクトはラックの背面に直接固定されて、内部に電源線としての複数の導体バーが収容されており、収容されている導体バーは幅方向が前後方向に配置され、複数の導体バーが上下に重なるように配置されており、更にバスダクトは、背面にラック内の電子機器に電源を供給する引き込み線を導体バーに接続するための開口部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、バスダクトはラックの背面に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部はラックから離れたダクト背面に設けられるため、バスダクトとラックとの間に空間が無くても分岐ボックス等の分岐機器を無理なくバスダクトに接続できる。
この構成によれば、バスダクトはラックの背面に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部はラックから離れたダクト背面に設けられるため、バスダクトとラックとの間に空間が無くても分岐ボックス等の分岐機器を無理なくバスダクトに接続できる。
本発明によれば、バスダクトはラックの天板上或いは背面に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部はラックから離れたダクトの上面或いは背面に設けられるため、バスダクトとラックとの間に空間が無くても分岐ボックス等の分岐機器を無理なくバスダクトに接続できる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜4は本発明に係るラック列給電システムの一例を示すラック列の説明図であり、図1は斜視図、図2は正面図、図3は平面図、図4は右側面図である。各図において、1はサーバ等の電子機器を収納するラック、2は電源線を収容したバスダクト、3はバスダクト2から電源線を分岐するための分岐ボックスであり、ここで示しているラック列は4つのラック1を列設して構成されている。また、バスダクト2は2本配設され、電源線を2系統設けた構成を示している。
ラック1は、前面及び背面にそれぞれ扉(前面扉1a,背面扉1b)を備え、前後から開閉可能に構成されている。そして、天板1c、左右側板1dを備えてラック1は個々に閉塞できるよう構成されている。また、天板1c上には電源をラック1内の電子機器に供給するための引き込み線(図示せず)を導入するための引き込み口9が開口形成されている。尚、収納されている電子機器に接続される通信線等は、ラック1の底部に設けられた開口部(図示せず)から引き込まれる。
バスダクト2は、金属製の四角形筒体から成るダクト2aに電源線としての複数の導体バー6が収容されて構成され、ラック列の長さ(幅)に合わせた長さを有し、図1ではラック1の幅の4倍の長さを有している。また導体バー6は帯状の金属板から成り、幅方向を縦向きに配置してダクト2aに収容され、複数の導体バー6が前後方向に重なるように配置され、収容されている。尚、ダクト2aに収納された各導体バー6は、適宜部位が図示しない絶縁部材により支持されて接触しないよう配置され固定されている。
そして、ダクト2aの上面にはラック1内への引き込み線を接続するための開口部21が設けられている。ただし、開口部21は蓋部材22が取り付けられて塵等が入り込まないよう閉塞され、分岐ボックス3の装着操作によりダクト2a内に開いて分岐ボックス3が接続されるよう構成されている。
分岐ボックス3は、内部に分岐ブレーカ(図示せず)が組み込まれており、下部にバスダクト2の導体バー6に接続するための電源線接続部3a(図4に示す)を有し、側部に引き込み線を接続するための端子3bを有している。この分岐ボックス3のバスダクト2への装着操作により、下方に突設された電源線接続部3aが導体バー6に接続され、端子3bに接続された引き込み線が導体バー6に接続される。
このように構成されたバスダクト2は次のようにラック列に取り付けられて引き込み線が接続される。バスダクト2は、L字状に折り曲げ形成された連結金具7により適宜部位がラック1に連結される。
詳しくは、ラック1の天板1c上に、開口部21を上方に向けてラック列に沿って配置されたバスダクト2は、ラック1毎に連結金具7により連結される。それぞれのラック1の左右2カ所が連結金具7を使用してねじ止め固定される。こうして2本のバスダクト2が同様に固定される。
詳しくは、ラック1の天板1c上に、開口部21を上方に向けてラック列に沿って配置されたバスダクト2は、ラック1毎に連結金具7により連結される。それぞれのラック1の左右2カ所が連結金具7を使用してねじ止め固定される。こうして2本のバスダクト2が同様に固定される。
バスダクト2が固定されたら、分岐ボックス3が装着されて引き込み線が接続される。分岐ボックス3の電源線接続部3aは、バスダクト2内の複数の導体バー6に合わせて設けられた速結端子から成り、バスダクト2に前後方向に並べて配設されている導電バー6に、上方から分岐ボックス3を押下操作すれば開口部21に分岐ボックス3の電源線接続部3aが挿入されて個々の導体バー6に連結される。
こうして装着された分岐ボックス3に対して、引き込み線を端子3bに接続すれば、ラック内の機器に電源が供給される。
こうして装着された分岐ボックス3に対して、引き込み線を端子3bに接続すれば、ラック内の機器に電源が供給される。
このように、バスダクト2はラック1の天板1c上に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部21はラック1から離れたダクトの上面に設けられるため、バスダクト2とラック1との間に空間が無くても分岐ボックス3等の分岐機器を無理なくバスダクト2に接続できる。
図5〜8はラック列給電システムの他の構成を示し、図5は斜視図、図6は背面図、図7は平面図、図8は右側面図である。上記実施形態とは、バスダクト2の取り付け位置が異なっている。
以下、上記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。ラック1の背面に設けられた背面扉1bは、上記図4に示す形態より小さく形成され、背面扉1bの上部には背面となる壁部1eが設けられ、この壁部1eにバスダクト2が取り付けられている。
以下、上記実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。ラック1の背面に設けられた背面扉1bは、上記図4に示す形態より小さく形成され、背面扉1bの上部には背面となる壁部1eが設けられ、この壁部1eにバスダクト2が取り付けられている。
バスダクト2は、上記形態のバスダクト2と同様の構造を有しているが、90度回転してラック1の背面に取り付けられている。そのため、ラック1に対する導体バー6の配置が異なった形態となり、導体バー6は幅方向が水平(前後方向)に配置され、複数の導体バー6が上下に重なるように配設されている。
そして、ダクト2aの背面に設けられた開口部21に分岐ボックス3が装着され、引き込み線が分岐ボックス3を介して導体バー6に接続される。
そして、ダクト2aの背面に設けられた開口部21に分岐ボックス3が装着され、引き込み線が分岐ボックス3を介して導体バー6に接続される。
バスダクト2は、上記形態と同様にL字状に形成された連結金具7を使用してラック1毎にねじ止めされ連結固定されている。
このように、バスダクト2はラック1の背面に直接取り付けられるため、介在させる部材が必要無い。それでいて、引き込み線を接続するための開口部21はラック1から離れたダクト2aの背面に設けられているため、バスダクト2とラック1との間に空間が無くても分岐ボックス3等の分岐機器を無理なくバスダクト2に接続できる。
また、分岐ボックス3はラック1の背部に設置されるため、天板1c上に設置する構成に比べてメンテナンス等で操作し易い。
また、分岐ボックス3はラック1の背部に設置されるため、天板1c上に設置する構成に比べてメンテナンス等で操作し易い。
尚、バスダクト2をラック1の背面に設置した上記実施形態は、1系統のみの構成であるが、壁部1eの幅(高さ)を広げれば2系統設置することが可能となる。
1・・ラック、1c・・天板、1e・・壁部(背面)、2・・バスダクト、2a・・ダクト、3・・分岐ボックス、6・・導体バー、7・・連結金具。
Claims (2)
- 電子機器を収納したラックを列設したラック列に対して、当該ラック列の上部に前記ラック列に沿って配設したバスダクトから、各ラック内の電子機器に電源供給するラック列給電システムであって、
前記バスダクトは前記ラックの天板上に直接固定されて、内部に電源線としての複数の導体バーが収容されており、
収容されている前記導体バーは幅方向が縦に配置され、複数の前記導体バーが前後に重なるように配置されており、
更に前記バスダクトは、上面に前記ラック内の電子機器に電源を供給する引き込み線を前記導体バーに接続するための開口部を備えていることを特徴とするラック列給電システム。 - 電子機器を収納したラックを列設したラック列に対して、当該ラック列の上部に前記ラック列に沿って配設したバスダクトから、各ラック内の電子機器に電源供給するラック列給電システムであって、
前記バスダクトは前記ラックの背面に直接固定されて、内部に電源線としての複数の導体バーが収容されており、
収容されている前記導体バーは幅方向が前後方向に配置され、複数の前記導体バーが上下に重なるように配置されており、
更に前記バスダクトは、背面に前記ラック内の電子機器に電源を供給する引き込み線を前記導体バーに接続するための開口部を備えていることを特徴とするラック列給電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017229410A JP2019102544A (ja) | 2017-11-29 | 2017-11-29 | ラック列給電システム |
Applications Claiming Priority (1)
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2017
- 2017-11-29 JP JP2017229410A patent/JP2019102544A/ja active Pending
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