JP2019101270A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置に登録されたシート属性の情報と実際のシート属性との違いに起因するエラーの発生を低減する。【解決手段】画像形成装置には、ジョブを開始する前の状態でシート保持部にシートが載置されたことを検知した場合に、シート情報の入力を促す画面表示を行う表示動作を実行する第1モードが実装されている。第1モードにおいて、ジョブの実行中にシート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、表示動作を実行せずに給送動作を実行してジョブを再開可能である。ここで、第1モードにおいて、表示動作を実行せずに給送動作を実行してジョブを再開した後に、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、表示動作が実行される(1504)。【選択図】図15

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びコンピュータにこの制御方法を実行させるためのプログラムに関する。
プリンタ、複写機及び複合機等の画像形成装置は、カセット等のシート保持部に保持されたシートを1枚ずつ給送してシートに画像を形成する。画像形成装置には、シート保持部に保持されているシートのサイズ及び種類等の情報が登録され、登録されたシートの情報に基づいて画像形成動作が実行される。
特許文献1には、手差しトレイに用紙をセットする度に表示部に用紙情報(サイズ及び種類)の設定画面を表示する第1のモードと、手差しトレイに用紙をセットしても表示部に設定画面を表示しない第2のモードとが実装された画像形成装置が記載されている。この画像形成装置は、第1のモードが選択されている場合であっても、ジョブの実行中に手差しトレイの用紙が枯渇してジョブが中断した後に手差しトレイに用紙が補給された場合は、用紙情報の設定画面を表示しないように構成されている。この場合、表示部には中断中のジョブで使用されている用紙情報が表示され、ユーザは表示内容を確認する操作を行うだけでジョブを再開させることができる。
特開2015−3476号公報
しかしながら、ジョブの実行中にシートが枯渇してジョブが中断した後にシートが補給される場合において、中断前に使用されていたシートとは属性が異なるシートをユーザが補給している場合がある。このような場合、補給されたシートに対する画像形成を行う過程で、シートのサイズや種類等の属性の違いに起因してシート詰まり等のエラーが発生することがある。そして、特許文献1に記載された構成のように、ジョブの実行中に用紙が補給された場合は用紙情報の設定画面を常に表示しない構成では、エラー解消後に、用紙情報の設定が更新されていない状態でジョブが再開され、繰り返しエラーが発生する虞があった。
そこで、本発明は、画像形成装置に登録されたシート属性の情報と実際のシート属性との違いに起因するエラーの発生を低減可能な画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートを保持するシート保持部と、前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、前記シート保持部に保持されるシートの属性の情報を入力可能な入力手段と、情報を表示可能な表示手段と、前記シート保持部に保持されているシートの有無を検知する検知手段と、前記シート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を、前記入力手段を介して入力することを促す画面を前記表示手段に表示させる表示動作と、シートに対する画像形成を要求するジョブが投入された場合に、前記画像形成手段に画像を形成させるために前記シート保持部からシートを給送させる給送動作と、を実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、ジョブを開始する前の状態で前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示動作を実行する第1モードが実装され、前記第1モードにおいて、ジョブの実行中に前記検知手段によって前記シート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を実行してジョブを再開可能であり、前記第1モードにおいて、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を実行してジョブを再開した後、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、前記表示動作を実行する、ことを特徴とする。
本発明の他の態様に係る画像形成装置の制御方法は、制御手段が、前記画像形成装置のシート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を、前記画像形成装置に対して入力することを促す画面を表示手段に表示させる表示工程と、前記制御手段が、シートに対する画像形成を要求するジョブが投入された場合に、シートに画像を形成するために前記シート保持部からシートを給送させる給送工程と、を含み、ジョブを開始する前の状態で前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示工程を実行し、ジョブの実行中に前記シート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示工程を実行せずに前記給送工程を実行してジョブを再開可能であり、前記表示工程を実行せずに前記給送工程を実行してジョブを再開した後、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、前記表示工程を実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に登録されたシート属性の情報と実際のシート属性との違いに起因するエラーの発生を低減することができる。
画像形成システムのネットワーク構成を示す概念図。 情報処理装置の概略構成を示すブロック図。 本開示に係る複合機の構成を示すブロック図。 複合機の内部構成を示す概略図。 複合機の操作部を示す概略図。 手差し給送トレイの上視図(a)及びボリュームセンサの出力とシート幅の関係を表すグラフ(b)。 操作部に表示されるデフォルト設定画面(a)、シートサイズの設定画面(b)及びシート種類の設定画面(c)を示す画像図。 操作部に表示されるシート選択画面(a)、一時変更機能を利用する場合のシートサイズの設定画面(b)及びシート種類の設定画面(c)を示す画像図。 印字処理の手順を示すシーケンス図。 印刷ジョブの処理手順を示すフローチャート。 操作部に表示されるシート無し画面を表す画像図。 シート情報登録処理の内容を示すフローチャート。 給送判定処理の内容を示すフローチャート。 操作部に表示されるガイド幅エラー画面を表す画像図。 ジャム解除時のシート情報登録処理の内容を示すフローチャート。 操作部に表示されるジャムエラー画面を表す画像図。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部機器から入力された画像データや原稿から読取った画像データに基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。記録媒体として用いられるシートには、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、並びに布が含まれる。
図1は、本実施形態に係る画像形成システムのネットワーク構成を示す図である。画像形成装置の一例である複合機103は、例えばTCP/IPプロトコルをサポートするネットワーク101を介して、外部機器であるパーソナルコンピュータ102と接続されている。複合機103はパーソナルコンピュータ102から画像データを受信すると、複合機103に載置されたシートに対して印刷出力したり、後で出力するために画像データを保持したりすることができる。なお、図示した構成は一般的な構成を概念図にしたものであり、例えばパーソナルコンピュータ102や複合機103が複数であってもよい。
(情報処理装置)
図2は、一般的な情報処理装置の内部構成例であり、図1におけるパーソナルコンピュータ102を表している。中央演算装置(CPU)202はパーソナルコンピュータ102を統括制御するための情報処理を行う。ランダムアクセスメモリ(RAM)203はCPU202のワークエリアを提供する。読取り専用メモリ(ROM)204はファームウェア等を記憶し、CPU202の主記憶装置として使用される。補助記憶装置205は制御プログラムを格納するハードディスク等である。入力装置206はユーザがパーソナルコンピュータ102に対して入力操作可能な、マウスやキーボード等の機器である。画像表示装置207はユーザにメッセージや情報を提示する目的で使用される、液晶ディスプレイ等の機器である。ネットワークI/F208はネットワークを介して他のネットワーク機器と相互にデータをやり取りすることができる。メインバス201はこれらの各デバイスを接続している。
(複合機)
図3は、本実施形態に係る複合機103の概略構成を示すブロック図である。CPU301を含むコントローラ325は、複合機103の動作を制御する制御手段として機能する。CPU301は、ROM303又はHDD304に記憶された制御プログラムに従って、システムバス307に接続される各種装置を統括的に制御すると共に、コントローラ325の内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM302は、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。ROM303には装置のブートプログラム等が格納されている。HDD304はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納する。RAM302、ROM303、及びHDD304は、いずれも画像形成装置が利用する情報を一時的に又は永続的に記憶可能な記憶部に相当する。
操作部I/F305は、システムバス307と操作部321とを接続するためのインタフェース部である。操作部I/F305は、操作部321に表示するための画像データをシステムバス307から受取り操作部321に出力すると共に、操作部321から入力された情報をシステムバス307へと出力する。ネットワークI/F306は、LAN又はWAN324とシステムバス307とを接続し、コントローラ325と他の機器との間で双方向にデータをやり取りする。
画像バス320は画像データをやり取りするための伝送路であり、PCIバス又はIEEE1394で構成されている。スキャナ画像処理部312は、スキャナ部322からスキャナI/F311を介して受け取った画像データに対して、補正、加工、及び編集を行う。埋め込み情報抽出部310は、画像データから背景画像に埋め込まれているパターンの検出や付加情報の抽出の処理を行う。圧縮部313は画像データを受取り、データを圧縮する。
伸張部315は、画像バス320から取得する画像データを伸張した後にラスタ展開してプリンタ画像処理部317に送る。プリンタ画像処理部317は、伸張部315から送られた画像データを受取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像処理を施す。また、必要に応じて、符号画像生成部316において生成された符号画像データを画像データに合成する。符号画像生成部316は、二次元コード画像やバーコード画像、情報埋め込み技術により生成された画像等の符号画像データを生成する。なお、符合画像の生成は、RAM302内に格納されたプログラムを実行することによって行われる。画像処理後の画像データは、プリンタI/F318を介してプリンタ部323に出力される。画像変換部314は、画像データに対して回転や色空間変換、2値多値変換、画像合成、間引きといった所定の変換処理を施す。RIP部308はPDLコードデータを元に生成された中間データを受取り、ビットマップデータ(多値)を生成する。生成されたビットマップデータは圧縮部309で圧縮されて画像バス320へ送られる。
ただし、PDLとは、外部機器が画像形成装置に対して印刷を指令する際に使用されるページ記述言語(Page Description Language)の略称である。PDLコードデータは、PDLの形式に従って記述された、印刷すべき画像のデータ及び印刷に用いるシートの属性、並びにシートの供給元となる給送段を指定する情報を含むものとする。シートの属性とは、シートのサイズ及び種類を含むシートの特徴を指す。シート種類とは、シートの材質(坪量、表面処理の有無、材料等)、形状(インデックス紙、ルーズリーフ等)、及び特殊用途(封筒等)等、シートのサイズ以外の任意の特徴による分類を指すものとする。また、RIPとはラスターイメージプロセッサの略称であり、中間データに含まれる画像データをラスタ形式に変換する。
認証処理部319は操作部321で入力されたユーザ情報を使用したユーザやワークグループの認証に加えて、ジョブ認証を行う。また認証済みユーザやワークグループの情報の管理を行う。フィニッシャ部326は、プリンタ部323から排出されるシートに対して、複数枚のシートを束ねたシート束にまとめると共に、ステイプル処理、パンチ処理、及びソート等の各種の処理を施す。
印刷ジョブ(画像形成ジョブ)とは、複合機103にシートに対する画像形成を実行させるためにコントローラ325に入力される指令を指す。印刷ジョブには、ユーザによる操作部321のコピーボタン等の操作により、スキャナ部322によって読取られた画像データに基づいてシートに画像を形成するコピージョブが含まれる。また、印刷ジョブには、ネットワーク101を介して接続された外部機器からPDLコードデータの形で複合機103が受信するPDLジョブが含まれる。
(プリンタ部及びスキャナ部)
図4は図3に示した複合機103の内部構造を示す縦断面図である。図4に示すように、複合機103はスキャナ部322、プリンタ部323、フィニッシャ部326及び操作部321を備える。スキャナ部322とプリンタ部323は一体的に構成され、フィニッシャ部326はプリンタ部323に対して着脱可能に構成されている。
スキャナ部322には、原稿給送装置(Auto Document Feeder、ADF)401が搭載されている。ADF401は、原稿トレイ上に上向きに載置された原稿となるシート(原稿シート)を先頭ページから順に1枚ずつ左方向へ給送し、湾曲したパスを介してプラテンガラス402上の所定位置へ搬送する。プラテンガラス402上の所定位置へ搬送された原稿は、図中左から右方向へ移動するスキャナユニット403により走査され、画像データが読み取られる。スキャナユニット403が原稿を走査する際には、原稿シートの読み取り面がスキャナユニット403のランプの光で照射され、原稿シートからの反射光がミラーを介してレンズに導かれる。このレンズを通過した光は、イメージセンサ404の撮像面に光学像として結像され、イメージセンサ404によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ404から出力された画像データは、スキャナ画像処理部312において所定の処理が施された後に、プリンタ画像処理部317を介してプリンタ部323の露光制御部405に入力される(図3参照)。
次に、シートに画像形成を行う場合のプリンタ部323の動作について説明する。プリンタ部323は、シートに画像を形成する画像形成手段の一例として、電子写真方式の画像形成ユニット400を備えている。プリンタ部323の露光制御部405は、プリンタ画像処理部317から入力される、画素毎の露光量を指定する信号(ビデオ信号)に基づきレーザ光を変調して出力する。該レーザ光は不図示のポリゴンミラー等による走査によって感光ドラム406上に照射される。これにより、予め帯電させられていた感光ドラム406の表面が除電され、画像データに対応する静電潜像が形成される。感光ドラム406に担持される静電潜像は、現像器407から供給される現像剤によって現像剤像として可視化される。
これに並行して、プリンタ部323が備える給送段であるカセット408,409又は手差し給送トレイ410のいずれかから記録媒体としてのシートが給送される。カセット408,409及び手差し給送トレイ410は、いずれもシートを保持するシート保持部の一例である。いずれかの給送段から給送されたシートは、その先端(シート搬送方向の下流端)がレジストレーションローラ411に突き当てられて一旦停止され、シートの斜行が補正される。その後、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、シートはレジストレーションローラ411によって感光ドラム406と転写装置412との間の転写部に搬送される。
次いで、感光ドラム406に担持されている現像剤像は、転写装置412によりシートに転写される。現像剤像が転写されたシートは、定着部413へ搬送される。定着部413は、シートを挟持して搬送するローラ対(定着ローラ)を有し、シートに対して熱及び圧力を付与することによって現像剤像をシートに定着させる。定着部413を通過したシートは、搬送ローラ414により、フラップ415へ向けて搬送され、案内部材であるフラップ415により、排出ローラ416へ向けて案内される。そしてシートは、排出ローラ416を経てプリンタ部323からフィニッシャ部326へ排出される。このときシートは画像形成された面が上方を向いた姿勢(フェイスアップ状態)で排出される。
なお、プリンタ部323はシートをフェイスダウン状態でフィニッシャ部326へ排出することも可能である。フェイスダウン排出を行う際には、定着部413を通過したシートを反転搬送パス417へ導くようにフラップ415の姿勢が切り換えられ、シートはフラップ415を経て、搬送ローラ418、419により、反転搬送パス417内へ搬送される。反転搬送パス417へ搬送されたシートはスイッチバックされ、これにより、シートの表裏が反転される。そして、表裏が反転されたシートは、排出ローラ416を経てプリンタ部323からフィニッシャ部326へ排出される。
また、両面印刷の場合、第1面に画像形成されたシートはフラップ415により反転搬送パス417へ案内されてスイッチバックされ、第1面と第2面とを入替えた状態で再びレジストレーションローラ411に搬送される。そして、転写装置412によってシートの第2面に現像剤像が転写され、定着部413によって現像剤像が定着させられた後、排出ローラ416を経てフィニッシャ部326に排出される。
なお、熱定着方式の定着部413を用いる場合、例えば厚紙を指定する印刷ジョブの実行中にシートが枯渇し、その後ユーザが薄紙を補給すると、薄紙に過剰な熱が加わりカールが通常よりも大きくなり、定着ローラに巻き付く場合がある。定着ローラにシートが巻き付いた場合、コントローラ325は、排出ローラ416の付近に設けられた排出センサ452等のセンサを用いてシート詰まり等のシートの搬送に関するエラーの発生を検知する。例えば、コントローラ325はシートの給送開始から所定時間内に排出センサ452がシートを検知しない場合に、定着部413における巻き付きによるシート詰まりが発生したと判断する。また、複合機103にはプリンタ部323の筐体(装置本体)に対して開閉可能なドアと、このドアの開閉を検知するドアセンサ451が設けられている。排出センサはシート検知手段に相当し、ドアセンサ451は開閉部材であるドアの開閉動作を検知可能な開閉検知手段に相当する。コントローラ325は、シート詰まりエラーを検知した場合、例えばドアセンサ451によってドアが開放された後に閉じられたことを検知したときにシート詰まりが解消されたと判断する。
(フィニッシャ部)
フィニッシャ部326は、第1パンチユニット420と、ステイプルスタッカ部421とを有し、これらを用いて複数枚のシートが束ねられたシート束に対してステイプル処理、パンチ処理、ソート等の各種の処理を行う。第1パンチユニット420は、多穴パンチ処理を行うためのユニットである。第1パンチユニット420は、プリンタ部323から排出されたシートを第1パンチユニット420内へ受け入れるための入口搬送ローラ422を有する。第1パンチユニット420内に搬送されたシートは、フラップ423の切り換え動作により、排出ローラ424又は搬送ローラ425へ向けて搬送される。シートがフラップ423により排出ローラ424へ向けて搬送される場合、当該シートは第1パンチユニット420を通過して直接ステイプルスタッカ部421へ搬送される。また、シートがフラップ423により搬送ローラ425へ向けて搬送される場合、当該シートに対して以下の多穴パンチ処理が施される。
搬送ローラ425の下流側には、搬送ローラ426、センサ427、パンチ部428及び突き当て板429が設けられている。センサ427は、シートの先端を検知するためのセンサである。突き当て板429は、通常時、シート搬送路を開放する位置にあり、所定のタイミングでπ/2(rad)角度だけ回転され、シート先端が突き当たるようにシート搬送路に突出する。この突き当て板429にシート先端を突き当てることにより、シートがパンチ部428に対して所定の位置に位置決めされる。パンチ部428は、突き当て板429によって位置決めされたシートの先端部に多数個の穴(例えば30個の穴)をあける多穴パンチ処理を行う。突き当て板429の下流側には、複数の搬送ローラ430〜433が設けられている。多穴パンチ処理を施されたシートは、各搬送ローラ430〜433により構成される搬送路を介して、排出ローラ424へ導かれる。
ステイプルスタッカ部421は、第1パンチユニット420から排出されたシートを当該ユニット内へ受け入れるための入口ローラ434を有する。入口ローラ434を介してステイプルスタッカ部421内へ搬送されたシートは、第2パンチユニット435へ導かれる。第2パンチユニット435は、少数穴パンチ処理が設定されている場合に、シート後端(シート搬送方向における上流端)の付近に少数個の穴(例えば2〜4個の穴)をあける少数穴パンチ処理を行う。また、第2パンチユニット435は、少数穴パンチ処理が設定されていない場合、シートを通過させて下流側へ搬送する。
第2パンチユニット435内には、シート後端を検知するためのセンサ436、及びシート後端が突き当てられる突き当て板437が設けられている。第2パンチユニット435が少数穴パンチ処理を行う際には、センサ436がシートの後端を検知した後の所定のタイミングで第2パンチユニット435内の搬送ローラが逆転される。また、突き当て板437がπ/2(rad)角度的に回転され、搬送路上に突出する。シートは突き当て板437に向けてスイッチバックされ、シート後端が突き当て板437に突き当てられた状態で停止される。このようにしてシートが後端を基準にして位置決めされた状態で、当該シート後端に対して少数個の穴があけられる。
その後、シートは上記搬送ローラによりフラップ438へ向けて搬送される。フラップ438は、シートをノンソートパス439又は搬送ローラ440へ導くように切り換え動作を行う。ここで、ソート、パンチ、ステイプル処理等の後処理が設定されておらずシートをそのまま排出する場合は、フラップ438により、シートがノンソートパス439へ導かれる。ノンソートパス439へ導かれたシートは、搬送ローラ441により、スタックトレイ442へ排出される。
シートに対してソートやステイプル等の後処理が設定されている場合、シートはフェイスダウン状態でプリンタ部323からフィニッシャ部326へ排出される。そして、フィニッシャ部326内に搬入されたシートは第1パンチユニット420を経てステイプルスタッカ部421へ搬送された後に、フラップ438により、搬送ローラ440へ導かれ、搬送ローラ440により束排出ベルト443の上へ排出される。このとき、束排出ベルト443に並行してベルトの上面より数ミリ高い位置には、不図示の低摩擦の中間処理トレイが設けられており、実際にはシートは、中間処理トレイ上に排出される。排出されたシートは、中間処理トレイに沿って自重で図中右下方向に落下する。さらに、扇形の戻しローラ444が図中反時計回り方向に回転し、その外縁部に設けられた摩擦部材がシートに当接する。この摩擦部材の当接により、シートには右下方向に落下させる力が作用し、シートの端部がストッパ板445に突き当てられる。これにより、シートに対して縦方向(送り方向)の揃えが行われる。
また、中間処理トレイ上には、図中手前側及び奥側のそれぞれに位置する整合板446が設けられている。各整合板446は、中間処理トレイ上にシートが排出される毎に駆動される。これにより、中間処理トレイ上のシートに対して横方向(シートの搬送方向に直交する方向、シートの幅方向)へ位置揃えが行われる。そして、所定枚数のシートが中間処理トレイ上に排出されて積載されると、束排出ベルト443が駆動され、シートがスタックトレイ442又は447に排出される。
また、ステイプルモードが設定されている場合、ステイプルを行う一束分のシートが中間処理トレイ上に排出され、整合板446によりシートの横方向への揃えが行われる。その後、ステイプルユニット448が駆動されてシート束が綴じられ、綴じられたシート束は、束排出ベルト443によりスタックトレイ442又は447に排出される。
ここで、各スタックトレイ442、447は昇降動作可能に構成されている。また、各スタックトレイ442、447には、シートの有無を検知するためのセンサ449、450が設けられている。また、ステイプルユニット448は、シート後端の奥側位置を綴じる「コーナー綴じ」、シート後端を2箇所で綴じる「ダブル綴じ」等の種々の綴じ位置を選択可能である。シートに対する綴じ位置は、ユーザにより設定される。
(操作部)
続いて、複合機103のユーザーインターフェースである操作部321について、図5に示す構成例を用いて説明する。図5において、スタートキー501は、スキャナ部322によるスキャン開始指示を受付けるキーである。クリア/ストップキー502は、装置が保留中、又は中断中のジョブがあるときは当該ジョブを消去する指示を受付け、実行中のジョブがあるときは当該ジョブを中断する指示を受付ける機能を有する。テンキー503は、数字を入力可能に構成される。ユーザモードキー513は、複合機103の機能設定を行うユーザモード画面に遷移する指示を受付ける。
これらのキーの他に、操作部321には、画面を表示するための液晶パネルとユーザのタッチ操作を受付けるタッチパネルとが一体に形成された500が設けられている。表示パネル500は、画面表示によってユーザに対してメッセージや装置の状態を表示可能な表示手段に相当する。また、各種の物理キー(501,502,503,513)及び表示パネル500のタッチパネル機能は、複合機103に対してユーザが情報を入力可能な入力手段に相当する。
表示パネル500の機能画面領域504には、コピーやファックス送信等、複合機103が備える個別の機能を使用する際に各種設定を行うための画面が表示される。ここでは、コピー作業を実行する際に使用されるコピー機能画面を例に説明する。用紙選択キー505は、複合機103が備えるいずれかのシート保持部を選択することにより、又は複合機103に自動的にシート保持部を選択(自動用紙選択)させることにより、印刷対象のシート(用紙)を設定する。
等倍キー506は、原稿と同じ縮尺で(等倍で)印刷出力する場合に指定するキーであり、ズームキー507を選択した場合は、任意の倍率を指定することが可能である。カラーモード選択キー508は、印刷出力時のカラーモードの設定(例えばフルカラー/モノクロの選択)が可能である。ショートカットキー509〜512は、複合機103が備える様々な機能を設定可能なキーである。例えばフィニッシャ部326による処理の有無等を設定する仕上げ設定、両面印刷/片面印刷を設定する両面設定、出力画像の濃度を設定する濃度設定、原稿種類に応じて最適な設定でコピー動作を行うための原稿種類設定等を行うことができる。機能画面領域504で選択された各種設定は、ジョブ毎にRAM302に記憶される。
(手差し給送トレイ)
続いて、複合機103が備える手差し給送トレイ410について説明する。図6(a)は手差し給送トレイ410の上視図であり、図中左側にプリンタ部323が位置する。手差し給送トレイ410は、頻繁に使用されるシートを大量に積載可能なカセット408,409と異なり、ユーザが目的に応じて多種多様なシートを手動でセット可能な多目的トレイとして利用可能である。手差し給送トレイ410に1枚以上のシートが載置された状態でジョブの実行が開始されると、ピックアップローラ601によってシート(シート束)からシートが1枚ずつ分離された状態で給送される。
手差し給送トレイ410には、シートの有無を検知する検知手段としてシート有無センサ604が設けられている。シート有無センサ604としては、例えばシートに押圧されることで揺動するフラグ及びフラグの位置を検知する透過型光電センサを用いることができる。手差し給送トレイ410にシートが載置されているとき、シート有無センサ604はオンとなり、プリンタ部323からコントローラ325にシート有無センサ604からのオン信号が伝送される。この場合、コントローラ325は手差し給送トレイ410にシート有りと判断する。手差し給送トレイ410にシートが載置されていないとき、シート有無センサ604はオフとなり、コントローラ325は手差し給送トレイ410にシートが無いと判断する。
また、手差し給送トレイ410に載置されたシートは、規制板であるサイド規制ガイド602,603によって、幅方向D2におけるシートの両端部を保持される。これにより、幅方向におけるシート位置が整えられると共に、ピックアップローラ601によって給送される際のシートの斜行が規制される。また、サイド規制ガイド602,603は、幅方向D2にスライドすることにより、手差し給送トレイ410に載置可能な任意の幅のシートに対応可能である。なお、シートの幅とは、シートの給送方向D1に直交する方向である、幅方向D2のシート長さである。
サイド規制ガイド602,603は、不図示のリンク部材を介して、シートのサイズに関する情報を取得可能なサイズ検知手段としてのボリュームセンサ607に連結されている。ボリュームセンサ607は、サイド規制ガイド602,603の動作に連動してサイド規制ガイド602,603の位置に応じた信号(AD値)をコントローラ325に出力する。コントローラ325は、ボリュームセンサ607から入力された信号(AD値)に基づいて、シートの幅を判断する。
図6(b)を用いて、手差し給送トレイ410に載置されたシートの幅を判断する方法について説明する。図6(b)は手差し給送トレイ410に設けられたボリュームセンサ607が出力する信号(AD値)と実際のガイド幅との関係を示している。詳細には、横軸のAD値とは、ボリュームセンサ607が、サイド規制ガイド602,603の位置に応じた電気抵抗の変化を10ビットのデジタル値として出力したものである。ボリュームセンサ607は、16進数表示で0x000〜0x400の範囲で、サイド規制ガイド602,603の位置に対して直線的に変化するAD値を出力する構成となっている。グラフに示す通り、AD値「0x320」はA4Rの幅である210mmに対応し、AD値「0x384」はB4Rの幅である257mmに対応し、AD値「0x3D4」はA4の幅である297mmに対応する。このような関係を予めROM303等に登録しておき、必要に応じて参照することで、コントローラ325はボリュームセンサ607から出力されるAD値に基づいてシートの幅を判断することができる。
なお、以上の説明ではシートの幅を検知可能なサイズ検知手段について説明したが、給送方向D1のシート長さを検知可能なサイズ検知手段を配置してもよい。また、検知方法としてはボリュームセンサ(可変抵抗器)に限らず、例えばトレイ上の所定位置におけるシートの有無を検知するフラグ式の光電センサを用いてもよい。
(シート情報の登録方法)
次に、手差し給送トレイに載置されたシートの属性に関する情報(以下、「シート情報」とする)の登録方法について、図7(a)〜(c)を用いて説明する。本実施形態において、手差し給送トレイについてのシート情報の登録方法が異なる2つのモードとして、「固定モード」と「毎回指定モード」が実装されている。ユーザは、固定モード及び毎回指定モードのいずれを選択するかを、図7(a)のデフォルト設定画面700を呼び出して設定することができる。なお、本実施形態では、複合機103が備える給送段のうち、手差し給送トレイについてのみ固定モードと毎回指定モードとを選択可能な構成であるものとして説明する。
固定モードでは、手差し給送トレイにシートが載置された場合に、予めユーザによって登録され、RAM302等に記憶されているシート情報を用いて、現在載置されているシートのサイズ及び種類が登録される。毎回指定モードでは、原則、手差し給送トレイにシートが載置される度にシート情報の設定画面が表示され、ユーザの操作に基づいて現在載置されているシートのサイズ及び種類が登録される。コントローラ325は、登録されたシートのサイズ及び種類に基づいて、印刷ジョブの実行時に手差し給送トレイからシートを給送可能かどうかの判定(後述の給送判定処理)を行う。
以下、固定モードにおいて登録されているシート情報を「デフォルト値」とし、複合機103が備える給送段にシートが載置された場合に登録され、給送判定処理に用いられるシート情報を「登録値」として区別する。固定モードにおけるシート情報のデフォルト値は、シート情報の登録値とは別の記憶領域(例えばコントローラ325のRAM302)に格納される。各給送段についてのシート情報の登録値は、例えばRAM302に設けられた記憶装置に記憶させる等の方法により複合機103に保持され、各給送段にシートが載置された場合に適宜更新される。なお、「デフォルト値」、「登録値」をRAM302に記憶させる例で説明したが、HDD304や、ROM303に記憶させても良い。「デフォルト値」と「登録値」とが区別されて記憶されれば、記憶される場所に限定はない。
デフォルト設定画面700は、操作部321のユーザモードキー513が押下された場合に表示されるユーザモード画面において、「手差し給送トレイのデフォルト設定」が選択された場合に表示されるものである。なお、ユーザモード画面には複合機103の各種設定を行うための複数の項目が存在し、選択された項目に対応する設定画面に遷移するように構成されている。このユーザモード画面は、関連する項目毎にグループ化、階層化して表示されていてもよいものとする。
手差し給送トレイのデフォルト設定画面700において、固定モードボタン701が選択されるとコントローラ325は固定モードとして動作する。デフォルト設定画面700においてユーザは登録ボタン705を押下することにより、固定モードにおけるシート情報のデフォルト値を変更することができる。なお、ユーザが一度も登録ボタン705を操作したことが無い場合であっても、初期設定としてシート情報のデフォルト値が登録されているものとする。登録ボタン705が押下されると、操作部321は図7(b)に示す用紙サイズ設定画面710を表示する。ユーザは、用紙サイズ設定ボタン群711のいずれかを選択し、次へボタン712を押下する。すると、図7(c)に示す用紙種類設定画面720が表示される。ユーザは、用紙種類設定ボタン群721のいずれかを選択し、OKボタン722を押下する。これにより、固定モードにおける手差し給送トレイのデフォルト設定として、選択されたシートのサイズ及び種類が登録される。
一方、手差し給送トレイのデフォルト設定画面700(図7(a))において、毎回指定モードボタン702が選択されると、コントローラ325は毎回指定モードとして動作する。毎回指定モードボタン702が選択された状態でOKボタン722が押下された場合、図7(b)、(c)の設定画面710,720は表示されず、デフォルト設定画面700は閉じられる。その代わり、手差し給送トレイにシートが載置される度に、原則としてコントローラ325は操作部321にシート情報の設定を促す画面である設定画面710,720を表示させる。そして、固定モードにおける設定画面710,720の操作と同様の手順でユーザがシートのサイズ及び種類を選択すると、コントローラ325は、選択されたサイズ及び種類を手差し給送トレイのシート情報として登録する。なお、シート情報の設定を促す画面として、「シートのサイズ、種類の確認をしてください」と表示しても良い。
即ち、本実施形態に係るコントローラ325は、原則、手差し給送トレイにシートが載置される度にシート情報の設定画面が表示される第1モードに相当する毎回指定モードが実装されている。また、コントローラ325は、手差し給送トレイにシートが載置されてもシート情報の設定画面が表示されず、予め登録されたシート情報を用いて印刷ジョブを実行可能な第2モードに相当する固定モードが実装されている。
このような複数の登録方法を選択可能とすることで、ユーザは主な使用方法に応じて複合機103をカスタマイズすることができる。例えば、手差し給送トレイを用いて給送するシートが1種類に決まっている場合には、固定モードを選択しておくことで、個々の印刷ジョブを実行する際のシート情報の設定操作を省略することが可能となる。一方、手差し給送トレイを用いて毎回異なるシートを給送する場合には、毎回指定モードを選択しておくことで、載置したシートに対応する適切なシート情報が印刷ジョブを投入するユーザによって登録される。このため、固定モードにより自動的にシート情報が登録される場合に比べて、シート情報の登録値が実際のシートの属性に整合しない状況が発生しにくくなる。
なお、毎回指定モードにおいて表示されるシート情報の設定画面について、複合機103がサポートする全サイズ及び全種類の選択肢を提示する必要はなく、よく使われる一部のサイズや種類を優先的に表示してもよい。また、固定モードにおいても、後述の一時変更機能を使用することにより、シート情報の登録値としてデフォルト値とは異なる値を登録することが可能である。
(固定モードにおけるシート情報の一時変更)
固定モードにおいて、一時的にシート情報の登録値を変更したい場合が考えられる。このような場合、例えばコピー機能画面(図5参照)において用紙選択キー505を選択し、図8(a)に示す用紙選択画面800を呼び出すことで、固定モードにおけるデフォルトのシート情報とは異なるシート情報を登録することが可能となる。
用紙選択画面800において、手差し給送トレイ選択ボタン801及びカセット選択ボタン802,803のいずれかを選択すると、シートの供給元として使用する給送段を指定することができる。手差し給送トレイのシート情報を一時的に変更する場合、ユーザは一時変更ボタン806を操作する。一時変更ボタン806は、手差し給送トレイに用紙が載置されている場合のみ押下することができる。
一時変更ボタン806が押下されると、操作部321は図8(b)に示す用紙サイズ設定画面810を表示する。ユーザは、用紙サイズ設定ボタン群811のいずれかを選択し、次へボタン812を押下する。すると、図8(c)に示す用紙種類設定画面820が表示される。ユーザは、用紙種類設定ボタン群821のいずれかを選択し、OKボタン822を押下する。これにより、固定モードにおけるシートのサイズ及び種類の情報が設定される。コントローラ325は、現在手差し給送トレイに載置されているシートのシート情報として、設定された情報を登録する。
(印字処理における通信シーケンス)
次に、コントローラ325が印刷ジョブを実行する際に、プリンタ部323にシートに対して画像形成させる際の処理(印字処理)について説明する。図9は、コントローラ325が印字処理を行う際のコントローラ325とプリンタ部323との間の通信内容を表すシーケンス図である。コントローラ325は、最初のページに対する印字処理を開始する前に、プリンタ部323に対して印字準備要求901を発行する。印字準備要求を受け取ったプリンタ部323は、定着部413の温度制御や前回転(感光ドラムを回転させて表面の状態を整える処理)等の、画像形成に必要な準備動作(プリント前処理)を開始する。
プリント前処理が完了した後、プリンタ部323はコントローラ325に対して印字準備ステータス902を発行する。印字準備ステータス902を受け取ったコントローラ325は、プリンタ部323に対してシートの給送を要求する給送実行要求903を発行する。このとき、コントローラ325は、プリンタ部323が備える給送段(カセット408,409及び手差し給送トレイ410)のいずれからシートを給送するのかを指定する情報をプリンタ部323に通知するものとする。
給送実行要求903を受け取ったプリンタ部323はシートの給送を開始し、シートの給送経路に設けられたセンサが指定された給送段から給送されるシートの後端を検知した後に、コントローラ325に対して給送結果ステータス904を発行する。なお、指定された給送段にシートが存在しない場合、給送結果ステータス904でプリンタ部323はコントローラ325に対してエラー(シート無しエラー)を通知する。また、指定された給送段からシートを給送する過程でシート詰まり(ジャム)等のエラーが検知された場合もプリンタ部323はコントローラ325に対してエラーを通知する。
シートの給送開始後、所定の位置までシートが到達したら、プリンタ部323はコントローラ325に対して印字開始許可(印字開始準備完了905)を発行する。プリンタ部323から印字開始許可を受け取ったコントローラ325は、実際に画像形成が可能な状態になった時点で印字実行要求906をプリンタ部323に対して発行し、シートに対する画像の形成、定着を要求する。また、コントローラ325とプリンタ部323間でイメージデータ(IMAGE)のハード信号同期が行われる。即ち、プリンタ部323からコントローラ325に送信されるクロック信号と同期するように、プリンタ画像処理部317から露光制御部405にビデオ信号が送信される。また、感光ドラム1に形成される現像剤像が転写装置412の対向位置に到達するタイミングに合わせてシートが転写部に送り込まれるように、プリンタ部323によるシートの搬送動作が制御される。これにより、シートに画像が転写され、さらに定着部413によって定着が行われる。
シートに対して画像形成が行われると、プリンタ部323はコントローラ325に対して印字結果ステータス907を発行する。詳細には、片面印刷の場合はシートがスタックトレイ442,447に積載されたタイミングで、両面印刷の場合は各面に対する画像形成が完了したそれぞれのタイミングで印字結果ステータス907が発行される。なお、シート詰まり等の異常が発生した場合は、プリンタ部323はコントローラ325に対して印字結果ステータス907でエラーを通知する。印字ジョブで指定された全てのページについて画像形成が終了してシートがスタックトレイ442,447に積載され、後続の出力画像が存在しない場合、コントローラ325はプリンタ部323に対して印字終了通知908を発行する。これにより、印字処理の通信シーケンスは終了する。
(シート情報設定画面の表示制御)
ここで、毎回指定モードにおいて、シート情報の設定画面(図7(b)、(c))を表示する場合について説明する。手差し給送トレイにシートが載置されていない状態から新しくシートが載置された状態に遷移する状況として、次の3つが考えられる。
ケース(1) 複合機103が印刷ジョブの投入を待機している状態でシートが載置された場合
ケース(2) シートが載置されていない状態で複合機103に印刷ジョブが投入され、1枚目のシートが給送される前にシート無しエラーが発生し、シートが載置された場合
ケース(3) 複合機103が印刷を開始した後でシート無しエラーが発生してジョブが中断され、シートが載置(補給)された場合
本実施形態において、ケース(1)では操作部321にシート情報の設定画面が表示され、ユーザの操作に基づいてシート情報が登録される。ケース(2)は、シートが1枚も給送されておらず、その後に積載されるシートの属性を推定する情報が無いため、ケース(1)と同様に操作部321にシート情報の設定画面を表示させる必要がある。ケース(3)は、少なくとも1枚のシートが給送された後に印刷ジョブの実行が中断された場合であり、中断前に使用されていたシートと同じ属性のシートをユーザがセットする蓋然性が高い。そのため、ケース(3)では、シート情報の設定画面の表示を省略することが可能である。シート情報の設定画面を表示せずに印刷ジョブの再開を可能とすることで、シート無しエラーが発生する度にシート情報を設定する操作を要求される煩わしさを低減してユーザビリティを向上できるためである。
しかしながら、ケース(3)においても、ユーザがジョブの中断前に使用されていたシートとは属性の異なるシートを手差し給送トレイに載置することが考えられる。例えば、中断前とは坪量が異なるシートであることに気付かずにユーザがシートをセットした場合が考えられる。また、ユーザが意図的に中断前とは属性が異なるシートを載置することも考えられる。例えば、所望サイズのシートでは枚数が足りないことをユーザが認識した上で、部数の一部は所望サイズのシートで印刷し、部数の残りは別のサイズのシートで印刷を行う場合が考えられる。また、試し刷りとして一部だけ低品質の用紙に印刷し、残りは高品質の用紙に印刷するなど、異なる種類のシートに印刷したい場合も考えられる。
このような場合、複合機103が手差し給送トレイに載置されたシートの属性として認識しているシート情報の登録値と、実際に載置されているシートの属性との相違により、シート詰まり(ジャムエラー)が発生する可能性がある。例えば、新たに補給されたシートの坪量が中断前に使用されていたシートと異なる場合、上述の定着ローラに対する巻き付きが生じる可能性がある。また、新たに補給されたシートのサイズが中断前に使用されていたシートと異なる場合、搬送中にシート同士が衝突したり、シート情報の登録値から予想される時間に比べてシートの搬送に要する時間が長くなってシート詰まりと判定される可能性がある。そして、ユーザがジャムエラーを解消するための作業を行ったとしても、ジョブの中断前とは異なる属性のシートが載置されたことでジャムエラーが発生したことを認識せずにユーザが印刷を続行する場合、同種のエラーが繰り返し発生してしまう。
このような知見から、本実施形態では、ケース(3)においてシートが補給されて印刷ジョブが再開した後にジャムエラーが発生した場合は、印刷ジョブの中断中であってもシート情報の設定画面を表示することとした。これにより、中断前とは異なる属性のシートが載置されたことがジャムエラーの原因である可能性をユーザに提示し、ユーザにシート情報の再設定を促すことで、エラーが繰り返し発生することを防ぐことができる。
なお、ケース(3)でシート情報の設定画面710,720の表示を省略する場合、本実施形態では、サイド規制ガイドのガイド幅と中断しているジョブが要求するシートサイズとが整合することを条件に、自動的に印刷ジョブが再開される構成とした。ガイド幅とシートサイズとの整合性がある場合、中断前と同じ属性のシートが載置されている可能性が高いため、ユーザによる確認の操作を求めずに自動的に印刷ジョブを再開することでユーザビリティ向上を図ることができる。一方、ガイド幅と中断しているジョブが要求するシートサイズとが整合しない場合、操作部321にシート情報の設定画面710,720が表示され、ユーザに対してシート情報の再設定が促される。
まとめると、本実施形態において、毎回指定モードにおけるシート情報の設定画面710,720(図7(b)、(c))の表示は、次のように制御される。
ケース(1) 複合機103が印刷ジョブの投入を待機している状態でシートが載置された場合・・・表示する
ケース(2) シートが載置されていない状態で複合機103に印刷ジョブが投入され、1枚目のシートが給送される前にシート無しエラーが発生し、シートが載置された場合・・・表示する
ケース(3) 複合機103が印刷を開始した後でシート無しエラーが発生してジョブが中断され、シートが載置(補給)された場合
(3−1) ガイド幅とジョブが要求するシートサイズが整合するとき・・・表示しない
(3−2) ガイド幅とジョブが要求するシートサイズが整合しないとき・・・表示する
ケース(4) ケース(3−1)において補給されたシートの給送を開始した後にジャムエラーが発生した場合・・・表示する
(印刷ジョブの処理)
以下、このような制御を実現する制御方法の構成例について具体的に説明する。まず、コントローラ325が印刷ジョブを処理する流れについて、図10のフローチャートに沿って説明する。本フローチャート及び後述のフローチャート(図12、図13、図15)の各ステップは、複合機103のCPU301がROM303又はHDD304に記憶されたプログラムを読出して実行することにより実現される。
まず、ステップ1001でコントローラ325は印刷実行指示を受信したか判断し、受信していない場合は待機する。印刷実行指示とは、印刷ジョブの実行を指示する信号である。コピージョブの場合、操作部321から受信したコピー開始指示を受けて、スキャナ部322が原稿を読み取り、画像データとしてコントローラ325にビデオ信号が受信されるとコントローラ325が印刷実行指示を受信したと判断する。PDLジョブの場合、例えば印刷の保留(留め置き)を指示する信号が含まれているときは操作部321の操作によって保留が解除された際に、また、そのような信号が含まれないときはPDLジョブを受信した際に、印刷実行指示があったと判断される。
印刷実行指示があったと判断すると、ステップ1002でコントローラ325は自動登録フラグの初期値としてOFFを設定する。自動登録フラグは、手差し給送トレイに載置されたシートのシート情報が、ユーザの手を介さず自動的に登録されたことを示すフラグである。自動登録フラグは、印刷ジョブ毎に個別に保持される情報であり、例えばRAM302に格納される。また、後述の手差しシート情報登録処理(図12)において、手差し給送トレイのシート情報がユーザの入力を介さず自動的に登録された際にONとなる(ステップ1224)。
ステップ1003(給送工程)でコントローラ325はプリンタ部323に対し給送実行要求903を発行する。このときコントローラ325はどの給送段からシートを給送するのかをプリンタ部323に通知する。なお、スタンバイ状態から最初に印刷ジョブを実行する場合等、必要に応じて、コントローラ325は給送実行要求903の前に印字準備要求901を発行してプリンタ部323から印字準備ステータスを受信しているものとする。ステップ1004でコントローラ325はプリンタ部323から給送結果ステータス904を受信する。ステップ1005でコントローラ325は受信した給送結果ステータス904がシート無しエラーかどうか判断する。
ステップ1005でシート無しエラーではないと判断した場合、コントローラ325はステップ1006で印字処理を実行する。即ち、コントローラ325はプリンタ部323に対して印字実行要求906を発行すると共に、ビデオ信号をプリンタ部323に送信してシートに画像を形成させる。その後、コントローラはプリンタ部323からの印字結果ステータス907の通知を待機し、印字処理が正常に終了したかどうかを判断する。印字結果ステータス907でジャムエラーが通知された場合、ジャム解除シート情報登録処理を含む後述の処理(ステップ1020〜1026)が実行される。ステップ1017で印字処理が正常に終了したと判断した場合、コントローラ325はステップ1018で印刷ジョブに次のページが存在するか確認し、次のページが存在する場合はステップ1003の処理に戻ってジョブを続行する。ステップ1018で次のページが存在しないと判断した場合、コントローラ325は印刷ジョブの処理を終了する。
ステップ1005でシート無しエラーと判断した場合、ステップ1007でコントローラ325は操作部321にシート無し画面を表示させ、ステップ1008でイベントを待機する。ステップ1008で待機するイベントとは、シート無し画面に対する操作イベント、及びシートの供給元として指定されている給送段にシートが補給されたことを表すシート補給検知イベントである。
図11に示すように、シート無し画面1100は、指定された給送段にシートが無いことを通知してシートの補給をユーザに促すための画面である。シート無し画面1100では、手差し給送トレイ410又はカセット408,409を表す給送段選択ボタン1101,1102,1103のいずれかを選択してOKボタン1004を押下することで、指定した給送段からシートを強制給送させることができる。また、シート無し画面1100において、中止ボタン1105を押下することで、シート無しエラーによって中断しているジョブを中止することができる。
コントローラ325がイベントを受信すると、図10のステップ1009でコントローラ325は受信したイベントが操作部イベントかどうか判定する。操作部イベントの場合、ステップ1010でコントローラ325は受信した操作部イベントが強制給送要求(OKボタン1104)か中止要求(中止ボタン1105)かを判定する。強制給送要求の場合、ステップ1011でコントローラ325はプリンタ部323に対してシート無しエラーにより中断しているジョブの給送実行要求903を発行し、ステップ1003の処理に戻る。このとき、コントローラ325は、どの給送段からシートを給送するのかを、シート無し画面における給送段選択ボタン1101〜1103の選択結果に従ってプリンタ部323に通知する。ステップ1010で中止要求と判断した場合、ステップ1012でコントローラ325はプリンタ部323に対しシート無しエラーにより中断しているジョブの中止要求を行い、処理を終了する。
ステップ1009で操作部イベントではないと判断した場合、コントローラ325は受信したイベントがシート補給検知かどうか判定し、シート補給検知ではないと判断した場合、ステップ1008の処理に戻って再度、イベントを待機する。ステップ1013でシート補給検知と判断した場合、ステップ1014でコントローラ325は後述の手差しシート情報登録処理(図12)を行う。手差しシート情報登録処理では、手差し給送トレイについて設定されたモード(毎回指定モード又は固定モード)に応じて、手差しシートのシート情報の登録値が更新される。
ステップ1015でコントローラ325は後述の給送判定処理(図13)を行う。給送判定処理において、コントローラ325はいずれかの給送段からシートの給送を開始するか、又はシートの給送が不可能であることを操作部321を介してユーザに通知する。ステップ1016でコントローラ325はシートの給送が再開されたか判定し、再開されていないと判断した場合はステップ1008の処理に戻って再度、イベントを待機する。ステップ1016でシート無し中断ジョブが再開されたと判断した場合、ステップ1006に移動して印字処理を実行する。
以下、ステップ1017でジャムエラーが発生していると判断した場合の処理について説明する。ステップ1019でコントローラ325は操作部321にジャムエラー画面を表示させる。図16に示すように、ジャムエラー画面1600は、ユーザにシート詰まりが起きたことを通知すると共に、シート詰まりの解除手順等の情報を提示するためのものである。ユーザは表示された情報に従ってジャムシートを除去する他、中止ボタン1601を操作することで印刷ジョブを中止することができる。
ジャムエラー画面の表示後、ステップ1020でコントローラ325はイベントを待機する。ここで待機するイベントは、ジャムエラー画面における中止ボタン1601の操作、又はジャムエラーの解除操作が行われたことを示すドアセンサ451の検知信号等である。コントローラ325がイベントを受信すると、ステップ1021でコントローラ325は受信したイベントが操作部イベントのジョブ中止かどうか判定する。ジョブ中止の場合、ステップ1012でコントローラ325はプリンタ部323に対しジョブの中止要求を行い、処理を終了する。
ステップ1021で受信したイベントがジョブ中止でないと判断した場合、ステップ1022でコントローラ325は受信したイベントがジャム解除イベントかどうか判断する。ジャム解除イベントでない場合、コントローラ325はステップ1020に戻ってイベントを待機する。ジャム解除イベントのとき、ステップ1023でコントローラ325は自動登録フラグがONかどうか判断する。自動登録フラグがONのとき、手差し給送トレイのシート情報の登録値がユーザの手を介さず自動的に登録されたものであることを意味する。この場合、ステップ1024でコントローラ325は後述のジャム解除時のシート情報登録処理(図15)を行う。ジャム解除時のシート情報登録処理においては、操作部321にシート情報の設定画面(図7(b)、(c)が表示され、ユーザの入力操作に基づいて手差し給送トレイのシート情報の登録値が更新される。
ジャム解除時のシート情報登録処理が終了すると、ステップ1025でコントローラ325は自動登録フラグをOFFに変更する。そして、ステップ1026でコントローラ325は後述の給送判定処理(図13)を行い、給送判定処理の結果に応じてステップ1003以降の処理を繰り返す。なお、ステップ1023で自動登録フラグがOFFのとき、手差し給送トレイのシート情報の登録値はユーザの手によって登録されたものであることを意味する。この場合、コントローラ325はジャム解除時のシート情報登録処理を実行せずに給送判定処理1026を実行する。
(手差しシート情報登録処理)
次に、手差し給送トレイのシート情報を登録するための処理である手差しシート情報登録処理について説明する。手差しシート情報登録処理は、シート無しエラーが発生している状態で手差し給送トレイにシートが補給された場合(図10のステップ1014)、及び印刷ジョブを待機するスタンバイ状態で手差し給送トレイにシートが補給された場合に実行される。
まず、ステップ1201でコントローラ325は手差し給送トレイにシートが存在するか確認し、存在しない場合は処理を終了する。手差し給送トレイにシートが存在する場合、ステップ1202でコントローラ325は手差し給送トレイについて固定モードと毎回指定モードのどちらが設定されているか判定する。
1.毎回指定モード
ステップ1202で毎回指定モードと判断した場合、ステップ1203でコントローラ325は手差し給送トレイにシートがないことを理由に中断されているジョブ(シート無し中断ジョブ)が存在するか確認する。
ステップ1203でシート無し中断ジョブが存在すると判断した場合(上記ケース(2)又は(3))、ステップ1204でコントローラ325はシートなし中断ジョブが指定するシート情報を取得する。ステップ1205でコントローラ325は取得したシート情報のシートサイズとサイズ検知手段によって検知されるシートサイズの情報が整合するか判定する。即ち、ボリュームセンサ607の検知結果(AD値)に基づいてサイド規制ガイド602,603のガイド幅を取得し(図6(a)、(b)参照)、ステップ1204で取得したシートサイズの幅に一致するか判定する。
ガイド幅とジョブが指定するシートサイズが整合しているとき(ケース(3−1))、コントローラ325は中断前のシートと同じシートがセットされたと判断する。この場合、ステップ1206でコントローラ325はジョブが指定するシートのサイズ及び種類を手差し給送トレイのシート情報として登録する。そして、ステップ1224でコントローラ325はシート情報の自動登録フラグをONに設定して処理を終了する。これにより、現在の手差し給送トレイのシート情報の登録値が、ユーザの手を介さずに自動的に登録されたものであることがRAM302等の記憶部に記憶される。
ステップ1203でシート無し中断ジョブが存在しないと判断した場合(ケース(1))、ステップ1207(表示工程)でコントローラ325は操作部321にシート情報の設定画面を表示させる。また、ステップ1205でガイド幅とジョブが指定するシートサイズが整合していないと判断した場合(ケース(3−2))も、コントローラ325は操作部321にシート情報の設定画面を表示させる。これらの場合、コントローラ325は操作部321に図7(b)、(c)の設定画面710,設定画面720を表示させる表示動作を行い、ユーザの画面操作を受付ける状態となる。ステップ1208でコントローラ325はユーザの入力を待機する。ステップ1209で操作部321がユーザからの入力を検知すると、コントローラ325は入力されたシートサイズとシート種類とを通知する操作部321からの信号を受信する。ステップ1209でコントローラ325がシート情報の入力信号を受信していないと判断した場合、コントローラ325はステップ1208に戻ってユーザの入力操作を待機する。
ステップ1210でコントローラ325はユーザによって入力されたシートサイズの情報とサイズ検知手段によって検知されるシートサイズの情報とが整合するか判定する。ステップ1210でガイド幅とシートサイズの整合性を確認できた場合、ステップ1212でコントローラ325は操作部321から受信したシートのサイズ及び種類を手差し給送トレイのシート情報として登録し、処理を終了する。ステップ1210でガイド幅とシートサイズが整合しないと判断した場合、操作部321はステップ1211でガイド幅エラー画面(図14)を表示した後、ステップ1208の処理に戻ってユーザによるシートのサイズ及び種類の再入力を待機する。
図14に示すように、ガイド幅エラー画面1400は、印刷ジョブによって指定されたシートの属性と手差し給送トレイに実際に載置されているシートの属性が異なる可能性があることをユーザに通知する警告の画面である。ガイド幅エラー画面1400は、印刷ジョブによって指定されたシートサイズの幅とサイド規制ガイド602,603のガイド幅とが整合しないことを通知すると共に、シート情報の再設定を促すメッセージ1401を含む。
2.固定モード
ステップ1202で固定モードと判断した場合、ステップ1213でコントローラ325は手差し給送トレイ410についてのシート無し中断ジョブが存在するか確認する。
ステップ1213でシート無し中断ジョブが存在しないと判断した場合、ステップ1214でコントローラ325は固定モードにおけるシート情報のデフォルト値を取得する。ステップ1215でコントローラ325はステップ1214で取得したシート情報のデフォルト値のシート幅と、ボリュームセンサ607の検知結果に基づいて取得したサイド規制ガイド602,603のガイド幅とが一致するか判定する。これらが一致する場合、ステップ1216でコントローラ325はステップ1214で取得したシート情報に基づいて、手差し給送トレイのシート情報を登録する。一方、ステップ1215でガイド幅がシート情報のデフォルト値のシート幅に一致しないと判断した場合、ステップ1217でコントローラ325は操作部321にガイド幅エラー画面(図14)を表示させ、処理を終了する。
ステップ1213でシート無し中断ジョブが存在すると判断した場合、ステップ1218でコントローラ325はRAM302に記憶されているシート無し中断ジョブが要求するシートのサイズ及び種類を取得する。ステップ1219でコントローラ325はステップ1218で取得したシートサイズの幅とボリュームセンサ607の検知結果に基づいて取得したサイド規制ガイド602,603のガイド幅とが一致するかを判定する。これらが一致する場合、ステップ1220でコントローラ325は中断前のシートと同じシートがセットされたと判断し、ステップ1218で取得したシートのサイズ及び種類を手差し給送トレイのシート情報として登録する。
一方、ステップ1219でガイド幅がシート無し中断ジョブの要求するシートサイズの幅に一致しないと判断した場合、コントローラ325は中断前のシートとは属性の異なるシートがセットされた可能性があると判断する。この場合、ステップ1221でコントローラ325はシート無し中断ジョブの回転可否を判定する。シート無し中断ジョブの回転可否とは、プリンタ部323におけるシートの搬送方向に対して印刷画像の向きを90度回転させた状態で印刷を実行可能かどうか(長辺送り給送と短辺送り給送とを変換できるか)を指す。例えば、回転させるとシートの搬送が不可能となるような大きなシートサイズが指定されている場合、回転は不可と判定される。回転可否判定はプリンタ画像処理部317によって、受信した画像データ及び画像データに付随する属性データを参照して行う。
サイド規制ガイド602,603のガイド幅が回転後のシートサイズに一致するとき、中断前に使用されていたシートと同一のシートをユーザが中断前と90度異なる向きで載置したと考えることができる。そこで、シート情報の設定操作を可能な限り少なくするという固定モードの趣旨から、シート無し中断ジョブが回転可能、かつガイド幅が回転後のシートサイズに一致するときは印刷画像の向きを90度回転させて印刷を続行することとする。具体的には、ステップ1222において、ボリュームセンサ607の検知結果に基づいて取得したガイド幅が、ステップ1218で取得した中断中のジョブが指定するシートサイズを90度回転したシートサイズの幅と一致するかを判定する。これらが一致する場合、ステップ1223でコントローラ325は中断中のジョブが指定するシートサイズを90度回転したシートサイズと、中断中のジョブが指定するシート種類を手差し給送トレイのシート情報として登録し、処理を終了する。
ステップ1221で画像データの回転が不能である場合、又はステップ1222でガイド幅が回転後のシートサイズに一致しない場合、コントローラ325はステップ1214に移る。この場合、上述したようにサイド規制ガイド602,603のガイド幅がシート情報のデフォルト値としてのシートサイズに整合するか判定される(ステップ1215)。そして、整合する場合はデフォルト値を用いてシート情報が登録され(ステップ1216)、整合しない場合はガイド幅エラー画面(図14)が表示されて処理が終了する。
(給送判定処理)
次に、印刷ジョブが指定する給送段からシートを給送するかどうかを判定する給送判定処理について、図13のフローチャートに沿って説明する。この給送判定処理は、シート無しエラー又はジャムエラーが発生した後、コントローラ325がエラー解除を検知した場合に実行される(図10のステップ1015,1026)。
まず、ステップ1301でコントローラ325は中断中の印刷ジョブにおいて指定されている給送段(以降、給送段Aと記載)にシートが補給されているか判定する。給送段Aにシートが補給されている場合、ステップ1302,1303でコントローラ325はRAM302に記憶されている、中断中のジョブが指定するシートのサイズ及び種類と、給送段Aについてのシート情報の登録値が一致するか判断する。シートのサイズ及び種類がいずれも一致する場合、ステップ1304(給送工程)でコントローラ325はプリンタ部323に対して給送段Aからシートを給送させる給送実行要求903を発行して、印刷ジョブの実行を再開する。これにより、給送段Aからシートを給送する給送動作が行われ、給送されたシートに対する印字処理(画像形成動作)が実行される(図10のステップ1005)。
一方、ステップ1302,1303でシートサイズ及びシート種類のいずれか一方でも一致しない場合、給送段Aからシートを給送することなくコントローラ325は処理を終了する。この場合、コントローラ325は、例えば印刷ジョブが指定するシート属性とは異なるサイズ又は種類のシートが補給されたことを通知するエラー画面を操作部321に表示させる。そして、シートの交換又はジョブの中止指示等のイベントを待機する状態となり(図10のステップ1008)、イベントの内容に応じて印刷ジョブの処理を続行する。
ステップ1301で給送段Aにシートが補給されていなかった場合、ステップ1305でコントローラ325は給送段Aがカセット自動選択(ACC(Auto Cassette Change)とする)の対象かどうか判定する。ACC機能の対象となる給送段は予めユーザモード画面から設定可能で、ACC機能が有効な印刷ジョブを処理する場合、対象として設定された給送段の中からシートの給送元をコントローラ325が自動的に選択する。ステップ1305で給送段AがACC機能の対象ではないと判断された場合、コントローラ325は処理を終了する。
ステップ1305で給送段AがACC機能の対象であると判断した場合、ステップ1306でコントローラ325は未検索の給送段の中で最も優先順位の高い給送段を検索対象(以下、給送段Bとする)として選択する。ここで、優先順位とは、複合機103が備える給送段の間で、シートの供給元として優先的に使用するものを定めるものである。優先順位の例として、生産性向上を図るため、給送段から転写装置412までの搬送経路が短いものほど高い順位に設定したものが考えられる。また、シートの斜行の生じにくさや積載容量等の理由で、通常は手差し給送トレイに比べてカセットが優先される。つまり、図4で示したプリンタ部323における給送段の順位は、カセット408、カセット409、手差し給送トレイ410の順となる。ステップ1306〜1311の処理では、優先順位の高い給送段から順に、当該給送段からシートを給送可能であるか判定し、給送可能でないときは検索対象から外して次に優先順位が高い給送段を検索対象として選択する処理を繰り返す。これにより、ACC機能の対象として設定された給送段の中から、シートを給送可能な給送段が検索される。
具体的に、ステップ1307でコントローラ325は未検索の給送段が存在するか(ステップ1306で給送段を選択できたか)確認する。未検索の給送段が残っていないと判断した場合、コントローラ325は給送可能な給送段が存在しないとして処理を終了する。ステップ1307で未検索の給送段が残っていた場合、ステップ1306で選択した給送段Bについて、ACC機能の対象に設定されているか判定する。給送段BがACC機能の対象であるとき、ステップ1309でコントローラ325は給送段Bにシートが存在するか確認する。さらにステップ1310,1311でコントローラ325は、RAM302に記憶されている、印刷ジョブが指定するシートのサイズ及び種類と給送段Bのシート情報の登録値が一致するか判定する。これらのステップ1308〜1311の判定全てに成功した場合、現在の検索対象である給送段Bがシートの供給元として決定される。この場合、ステップ1312でコントローラ325はプリンタ部323に対して給送段Bからシートを給送させる給送実行要求903を発行する。一方、ステップ1308〜1311のいずれかの判定に失敗した場合、コントローラ325はステップ1306に戻って次の検索対象の給送段を選択する。
(ジャム解除時のシート情報登録処理)
次に、ジャム解除時のシート情報登録処理について、図15のフローチャートに沿って説明する。この処理は、毎回指定モードが選択され、自動登録フラグがONである状態でジャムエラーが解消された場合(図10のステップ1024)に実行される。
まず、ステップ1501でコントローラ325は手差し給送トレイにシートが存在するか判定する。シートが存在する場合、ステップ1502でコントローラ325は手差し給送トレイのシート情報の登録方法として固定モードと毎回指定モードのどちらが設定されているか判定する。ステップ1501でシートが存在しないと判断した場合、又はステップ1502で固定モードと判断した場合、手差し給送トレイのシート情報を更新する必要はないためコントローラ325は処理を終了する。
ステップ1502で毎回指定モードと判断した場合、ステップ1503でコントローラ325は手差し給送トレイ410から給送したシートのジャムエラーによって中断されたジョブ(ジャム中断ジョブ)が存在するか確認し、存在しない場合は処理を終了する。ジャム中断ジョブが存在する場合、ステップ1504(表示工程)で、コントローラ325は操作部321に図7(b)、(c)のシート情報の設定画面710,設定画面720を表示させる表示動作を行い、ユーザの画面操作を受付ける状態となる。ステップ1505でコントローラ325はユーザの入力を待機する。ステップ1506で操作部321がユーザからの入力を検知すると、コントローラ325は入力されたシートサイズとシート種類とを通知する操作部321からの信号を受信する。ステップ1506でコントローラ325がシート情報の入力信号を受信していないと判断した場合、コントローラ325はステップ1505に戻ってユーザの入力操作を待機する。
ステップ1507でコントローラ325はユーザによって入力されたシートサイズの情報とサイズ検知手段によって検知されるシートサイズの情報とが整合するか判定する。ステップ1507でガイド幅とシートサイズの整合性を確認できた場合、ステップ1509でコントローラ325は操作部321から受信したシートのサイズ及び種類を手差し給送トレイのシート情報として登録し、処理を終了する。ステップ1507でガイド幅とシートサイズが整合しないと判断した場合、操作部321はステップ1508でガイド幅エラー画面(図14)を表示した後、ステップ1505の処理に戻ってユーザによるシートのサイズ及び種類の再入力を待機する。
(本実施形態の効果)
このように、本実施形態の複合機103は、印刷ジョブを実行していない状態でシートが載置された場合にシート情報の設定画面710,720が表示(図12のステップ1207)される毎回指定モード(第1モード)が実装されている。また、毎回指定モードにおいて、1枚目のシートが給送された後にシート無しエラーが発生してシートが補給された場合は、シート情報の設定画面710,720の表示を省略してジョブを再開可能である(図15のステップ1505)。これにより、シート無しエラーが発生する度にシート情報の設定が要求される煩わしさを低減して、ユーザビリティ向上を図っている。
このような構成において、毎回指定モードが選択され、自動登録フラグがONである状態でジャムエラーが解消された場合に、操作部321にシート情報の設定画面(図7(b)、(c))が表示される(図15のステップ1504)。言い換えると、シート無しエラーの解消時にシート情報の設定画面710,720の表示が省略されてジョブが再開し、その後ジャムエラーが発生した場合(上記ケース(4))は、ユーザに対してシート情報の入力を促すように構成されている。なお、シート情報の設定を促す画面として、設定画面(図7(b)、(c))ではなく、「シートのサイズ、種類の確認をしてください」のようにユーザに確認を促す表示としても良い。
これにより、ユーザが中断前とは属性の異なるシートを載置したことでジャムエラーが発生していた場合であっても、適切なシート情報が入力された状態でジョブが再開するため、ジャムエラーが繰り返し発生することが防がれる。一方、自動登録フラグの管理により、ジャムエラーの解消時であってもケース(4)以外の場合はシート情報の設定画面710,720を表示しない構成としたため、ジャムエラーが発生する度にシート情報の設定を要求されることはない。なお、本実施形態では、ジャムエラーを通知するエラー画面(図16)を表示した後、ジャムエラー解消時にシート情報の設定画面710,720を表示する構成としたが、例えばエラー通知とシート情報の設定を要求する情報とを同一画面で表示してもよい。
また、本実施形態では、シート無しエラーによってジョブが中断した後にシートが載置された場合において、ガイド幅とジョブが要求するシートサイズが整合しないケース(3−2)では、シート情報の設定画面が表示される構成とした。これにより、ユーザが中断前とはサイズが異なるシートを載置したときはシート情報の設定画面が表示されることになり、ユーザが所望した通りの印刷結果を得ることができる。一方、ガイド幅とジョブが要求するシートサイズが整合するケース(3−1)では、自動的にジョブが再開することとしたため、ユーザビリティが向上する。なお、変形例として、(3−1)のケースにおいてジョブを再開可能であること通知してユーザの確認を求める画面を操作部321に表示し、ユーザが明示的に操作した場合のみシート情報の設定画面を表示する構成としてもよい。
(その他の実施形態)
以上の実施形態では、複合機103が、第1モードに相当する毎回指定モードと、第2モードに相当する固定モードと、を両方とも実装されているものとして説明した。しかしながら、本技術は、第1モードのみが実装された画像形成装置に対しても適用可能である。また、第1モード及び第2モードに加えて、給送段にシートが載置された際の動作が異なる他のモードを備えた画像形成装置に対しても適用可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
103…画像形成装置(複合機)/302,303,304…記憶部(ROM,RAM,HDD)/325…制御手段(コントローラ)/400…画像形成手段(画像形成ユニット)/408,409,410…シート保持部(カセット、手差しトレイ)/451…開閉検知手段(ドアセンサ)/452…シート検知手段(排出センサ)/500…表示手段(表示パネル)/501,502,503,513,500…入力手段(物理キー及びタッチパネル)/604…検知手段(シート有無センサ)/607…サイズ検知手段(ボリュームセンサ)/1003…給送工程/1207,1504…表示工程

Claims (9)

  1. シートを保持するシート保持部と、
    前記シート保持部から給送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート保持部に保持されるシートの属性の情報を入力可能な入力手段と、
    情報を表示可能な表示手段と、
    前記シート保持部に保持されているシートの有無を検知する検知手段と、
    前記シート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を、前記入力手段を介して入力することを促す画面を前記表示手段に表示させる表示動作と、シートに対する画像形成を要求するジョブが投入された場合に、前記画像形成手段に画像を形成させるために前記シート保持部からシートを給送させる給送動作と、を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    ジョブを開始する前の状態で前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示動作を実行する第1モードが実装され、
    前記第1モードにおいて、ジョブの実行中に前記検知手段によって前記シート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を実行してジョブを再開可能であり、
    前記第1モードにおいて、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を実行してジョブを再開した後、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、前記表示動作を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1モードにおいて、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を開始してジョブを再開した後、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、エラーの発生を通知する画面を前記表示手段に表示させ、その後、エラーの解消を検知した場合、前記給送動作を実行していない状態で前記表示動作を実行する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート保持部に保持されているシートのサイズに関する情報を検知可能なサイズ検知手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1モードにおいて、ジョブの実行中に前記検知手段によって前記シート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、
    前記サイズ検知手段の検知結果がジョブの指定するシートのサイズに整合しないとき、前記給送動作を実行していない状態で前記表示動作を実行する、
    前記サイズ検知手段の検知結果がジョブの指定するシートのサイズに整合するとき、前記表示動作を実行せずに前記給送動作を実行する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御手段は、
    ジョブを開始する前の状態で前記検知手段によって前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合は前記表示動作を実行せず、前記記憶部に記憶されている情報を用いてジョブを実行することが可能な第2モードが実装されている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート保持部から給送されるシートの搬送経路に設けられ、シートを検知するシート検知手段と、
    装置本体に対して開閉可能に設けられた開閉部材の開閉動作を検知可能な開閉検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記シート検知手段の検知結果に基づいてシートの搬送に関するエラーを検知し、
    前記シートの搬送に関するエラーが発生した後、前記開閉検知手段によって前記開閉部材が開かれた後に閉じられたことを検知した場合にエラーの解消を検知する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記シート保持部は、手動でシートをセット可能な手差しトレイである、
    ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記表示動作において表示される、前記シート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を前記入力手段を介して入力することを促す前記画面は、シート情報の設定画面である、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置の制御方法であって、
    制御手段が、前記画像形成装置のシート保持部に保持されるシートの属性に関する情報を、前記画像形成装置に対して入力することを促す画面を表示手段に表示させる表示工程と、
    前記制御手段が、シートに対する画像形成を要求するジョブが投入された場合に、シートに画像を形成するために前記シート保持部からシートを給送させる給送工程と、を含み、
    ジョブを開始する前の状態で前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示工程を実行し、
    ジョブの実行中に前記シート保持部にシートがないことを検知してジョブを中断した後、前記シート保持部にシートが載置されたことを検知した場合、前記表示工程を実行せずに前記給送工程を実行してジョブを再開可能であり、
    前記表示工程を実行せずに前記給送工程を実行してジョブを再開した後、シートの搬送に関するエラーを検知したとき、前記表示工程を実行する、
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置の制御方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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