JP2019100431A - キャリパ - Google Patents

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正純 鈴木
修司 太田
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【課題】例えば、ブレーキパッドの姿勢が不安定になることを抑制することができる新規な構成のキャリパを得る。【解決手段】キャリパの板バネは、マウンティングの第一受面に面し第一受面と接触した第一片部と、第一片部の第一方向の端部から交差方向に延び、第二受面に面し第二受面と接触した第二片部と、マウンティングの傾斜面に面し傾斜面と接触した一つの接触部と、マウンティングの突起の先端から離間して曲がり第二片部と接触部とに渡って設けられ接触部と第二片部とによって突起を弾性的に挟む屈曲片部と、第一片部の第一方向の反対方向の端部に接続され第二片部との間に挿入されるブレーキパッドの被支持部を第二受面に向けて弾性的に押圧する第三片部と、を有し、接触部のみが傾斜面に線接触している。【選択図】図4

Description

本発明は、キャリパに関する。
従来、ブレーキパッドがキャリパのマウンティングのトルク受部に板バネを介して支持された、ディスクブレーキがある。この種の板バネは、マウンティングの突起に支持される被支持部と、マウンティングのトルク受部に接触した状態でパッドを支持するパッド支持部と、を有している(例えば、特許文献1)。
特開2013−133885号公報
上記従来技術では、板バネの被支持部が、マウンティングの突起の傾斜面に、二箇所の接触部で接触した状態で、取り付けられている。このため、上記従来技術では、板バネの二箇所の接触部の形状ばらつき等によって、板バネのマウンティングと接触させるべき部位がマウンティングから離間してしまい、ブレーキパッドの姿勢が不安定になってしまう虞がある。そこで、本発明の課題の一つは、ブレーキパッドの姿勢が不安定になることを抑制することができる新規な構成のキャリパを得ることである。
本発明のキャリパは、第一受面と、前記第一受面の当該第一受面に沿った第一方向の端部から前記第一方向と交差する交差方向に突出した突起と、前記突起の前記第一受面側に設けられ前記交差方向に沿った第二受面と、前記突起の前記第二受面とは反対側に設けられ、前記第一方向に向かうにつれて前記交差方向に向かう傾斜面と、を有したマウンティングと、前記第一受面に面し当該第一受面と接触した第一片部と、前記第一片部の前記第一方向の端部から前記交差方向に延び、前記第二受面に面し当該第二受面と接触した第二片部と、前記傾斜面に面し前記傾斜面と接触した一つの接触部と、前記突起の先端から離間して曲がり前記第二片部と前記接触部とに渡って設けられ前記接触部と前記第二片部とによって前記突起を弾性的に挟む屈曲片部と、前記第一片部の前記第一方向の反対方向の端部に接続され前記第二片部との間に挿入されるブレーキパッドの被支持部を前記第二受面に向けて弾性的に押圧する第三片部と、を有し、前記接触部のみが前記傾斜面に線接触した板バネと、を備えている。
このような構成によれば、例えば、板バネでは、一つの接触部のみがマウンティングの傾斜面に線接触するので、複数の接触部が傾斜面に接触した構成に比べて、接触部の形状ばらつきの影響を受けにくい。よって、上記構成によれば、板バネを、第一片部が第一受面に接触し第二片部が第二受面に接触した取付姿勢にしやすいので、ブレーキパッドの姿勢が不安定になることを抑制することができる。ひいては、ブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
前記キャリパは、例えば、弾性部材を備え、前記マウンティングは、前記第一受面、前記突起、前記第二受面、および前記傾斜面をそれぞれが有し前記交差方向に互いに間隔をあけて設けられた一対のトルク受部を有し、前記板バネは、前記トルク受部ごとに設けられ、前記弾性部材は、前記一対のトルク受部のうち一方に設けられた前記板バネと、前記ブレーキパッドの一対の前記被支持部のうち一方と、の間に介在し、前記ブレーキパッドを前記一対のトルク受部のうち他方に向けて弾性的に押圧し、前記第一片部は、前記第一受面と面接触し、前記第二片部は、前記第二受面と面接触する。
このような構成によれば、例えば、弾性部材が、ブレーキパッドを一対のトルク受部のうち他方に向けて弾性的に押圧し、第一片部が第一受面と面接触し、第二片部が第二受面と面接触するので、ブレーキパッドの姿勢が不安定になることを抑制することができる。
前記キャリパでは、例えば、前記板バネは、前記マウンティングに面し前記マウンティングと接触する弾性層を有している。
このような構成によれば、例えば、キャリパに振動が発生した場合でも、その振動を弾性層の弾性変形によって減衰することができるので、ブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
図1は、実施形態のディスクブレーキの模式的かつ例示的な斜視図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、実施形態のキャリパの模式的かつ例示的な図であって、軸方向の視線での図である。 図4は、実施形態の回入側のパッド支持構造の模式的かつ例示的な図であって、軸方向の視線での図である。 図5は、実施形態の回出側のパッド支持構造の模式的かつ例示的な図であって、軸方向の視線での図である。 図6は、実施形態の板バネの模式的かつ例示的な斜視図である。 図7は、実施形態の板バネの模式的かつ例示的な斜視図であって、図6とは異なる方向の視線での図である。 図8は、実施形態の弾性部材の模式的かつ例示的な斜視図である。 図9は、実施形態の弾性部材の模式的かつ例示的な斜視図であって、図8とは異なる方向の視線での図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
図1は、本実施形態のディスクブレーキ1の斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図1,2に示されるように、ディスクブレーキ1は、車軸ハブ(不図示の回転体)に組み付けられて車輪と一体に回転するディスクロータ2と、ディスクロータ2の外周部(周端部)を跨いで配置されるキャリパ3と、を備えている。すなわち、キャリパ3には、ディスクロータ2の一部としてディスクロータ2の外周部が入れられている。なお、以下で特段に言及しない限り、回入側とは、車両の前進状態においてキャリパ3内のU字状の隙間にディスクロータ2が進入する側を言い、回出側とは、車両の前進状態においてキャリパ3内のU字状の隙間からディスクロータ2が退出する側を言う。また、以下では、ディスクロータ2の軸方向を軸方向、ディスクロータ2の径方向を径方向、ディスクロータ2の周方向を周方向とも称する。周方向は、軸方向および径方向と交差する。
図3は、キャリパ3の図であって、軸方向の視線での図である。図1〜3に示されるように、キャリパ3は、車両に設けられた部材に固定されたマウンティング11と、軸方向に移動可能にマウンティング11に支持されたキャリパボディ12と、軸方向に移動可能にマウンティング11に支持された一対のブレーキパッド20と、を備えている。
キャリパボディ12は、一対のスライドピン14によってマウンティング11に対して軸方向に移動可能に取付けられている。キャリパボディ12は、車体側からディスクロータ2を軸方向に跨いで延出している。キャリパボディ12は、軸方向の一方側の端部(図2の左側、基端部)に、ピストン15(押圧部材)が挿入されるシリンダ部12aを有している。キャリパボディ12は、軸方向の他方側の端部(図2の右側、先端部)に、一対の爪12b(押圧部材)を有している。爪12bは、ディスクロータ2の軸方向の他方側に位置され、軸方向でディスクロータ2に間隔をあけて位置されている。
図2に示されるように、ピストン15は、ディスクロータ2の軸方向の一方側に位置され、軸方向でディスクロータ2に間隔をあけて位置されている。ピストン15は、キャリパ3に含まれる。ピストン15は、ブレーキアクチュエータ(不図示)から供給されるブレーキ液の液圧によってディスクロータ2に向けて進出して、ディスクロータ2との間に介在したブレーキパッド20をディスクロータ2に向けて押す。ピストン15のブレーキパッド20を押す力の反力によってキャリパボディ12が移動して、キャリパボディ12の爪12bが、ディスクロータ2と爪12bとの間に介在したブレーキパッド20をディスクロータ2に向けて押す。ブレーキパッド20がディスクロータ2に押し付けられた状態が、ディスクブレーキ1の制動状態である。一方、ブレーキパッド20がディスクロータ2に押し付けられていない状態が、ディスクブレーキ1の非制動状態である。具体的には、ディスクブレーキ1の非制動状態では、ブレーキパッド20によって車輪を制動させるための液圧がシリンダ部12a内に発生しておらず、ブレーキパッド20は、ディスクロータ2に押し付けられていない。なお、非制動状態でもブレーキパッド20がディスクロータ2に接触することはあり得る。また、一方のブレーキパッド20とピストン15との間および他方のブレーキパッド20と爪12bとの間には、シム25が介在している。
図2に示されるように、ブレーキパッド20は、ディスクロータ2と軸方向に面するライニング21と、ライニング21に対してディスクロータ2の反対側に設けられライニング21が固定された裏板22と、を備えている。
ライニング21は、ディスクロータ2に沿って延びた板状に形成されている。ライニング21は、回転するディスクロータ2の制動面と相対的に摺動して摩擦力を発生する。
裏板22は、ディスクロータ2に沿って延びた板状に形成されている。裏板22は、例えば鉄やステンレス鋼材等の金属材料によって構成されている。
次に、ブレーキパッド20の支持構造を説明する。図4は、回入側のパッド支持構造の図であって、軸方向の視線での図である。図5は、回出側のパッド支持構造の図であって、軸方向の視線での図である。
図3〜5に示されるように、ブレーキパッド20は、マウンティング11に設けられた一対のトルク受部30に一対の板バネ40を介して軸方向に移動可能に支持されている。一対のトルク受部30は、回入側のトルク受部30Aおよび回出側のトルク受部30Bであり、一対の板バネ40は、回入側の板バネ40Aおよび回出側の板バネ40Bである。図3には、車両の前進状態でのディスクロータ2の回転方向である正回転方向Rが示されている。図3では、図中の下側が回入側であり、図中の上側が回出側である。また、一対のトルク受部30は、ブレーキパッド20ごとに設けられている。一対のトルク受部30は、周方向に互いに間隔をあけて設けられている。
図3には、一対のトルク受部30の周方向の中央を通り、ディスクロータ2の回転中心軸(不図示)と直交する中心線L1が示されている。本実施形態では、第一方向D1、第一交差方向D2A、および第二交差方向D2Bが定義されている。第一方向D1は、一対のトルク受部30の周方向の間の中央(中心線L1)における径方向と同じ方向である。第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bは、各トルク受部30A,30Bから、一対のトルク受部30A,30Bの周方向の間の中央(中心線L1)に向かう方向である。本実施形態では、第一方向D1と第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bとは、互いに直交し、第一交差方向D2Aと第二交差方向D2Bとは、互いの反対方向である。第一交差方向D2Aと第二交差方向D2Bとは、交差方向の一例である。
図3〜5に示されるように、裏板22には、一対のトルク受部30に一対の板バネ40を介して支持される被支持部23が設けられている。一対の被支持部23は、裏板22の回入側の端部から回入側に突出した被支持部23A(図4)と、裏板22の回出側の端部から回出側に突出した被支持部23B(図5)である。すなわち、一対の被支持部23は、互いに反対方向に突出している。被支持部23は、突起や凸部とも称される。
図4,5に示されるように、各被支持部23は、面23a〜23cを有している。面23aは、被支持部23の先端面(先端)である。面23bは、被支持部23における径方向外側の面であり、第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bに沿っている。面23cは、被支持部23における径方向内側の面であり、第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bに沿っている。
図3に示されるように、トルク受部30Aとトルク受部30Bは、中心線L1を含みディスクロータ2の周方向と直交する面P1に関して面対称に構成されている。
図4に示されるように、トルク受部30Aは、第一受面30aと、突起30bと、面30dと、を有している。
第一受面30aは、第一方向D1および軸方向に沿っている。換言すると、第一方向D1は、第一受面30aに沿っている。
突起30bは、第一受面30aの第一方向D1の端部30aaから第一方向D1と交差(直交)する第一交差方向D2Aに突出している。突起30bは、第二受面30cと、傾斜面30eと、を有している。
第二受面30cは、突起30bの第一受面30a側、すなわち径方向内側に設けられている。第二受面30cは、第一交差方向D2Aおよび軸方向に沿っている。
傾斜面30eは、突起30bの第二受面30cとは反対側、すなわち径方向外側に設けられている。傾斜面30eは、第一方向D1に向かうにつれて第一交差方向D2Aに向かうように、第二受面30cに対して傾斜している。
また、突起30bの先端30fは、第一交差方向D2Aを向いた面によって構成されている。
面30dは、第二受面30cの第一方向D1の反対方向に、第二受面30cと間隔をあけて位置され、第一受面30aの第一方向D1の反対側の端部と接続されている。面30dは、第一交差方向D2Aおよび軸方向に沿っている。
第一受面30aと第二受面30cと面30dとは、第一交差方向D2A(回出側)に開口した凹部31を形成している。この凹部31に、ブレーキパッド20の被支持部23Aが入れられている。
図5に示されるように、回出側のトルク受部30Bは、回入側のトルク受部30Aと同様に、第一受面30aと、突起30bと、面30dと、第二受面30cと、傾斜面30eと、を有し、トルク受部30Bには凹部31が形成されている。上述したように、回出側のトルク受部30Bは、回入側のトルク受部30Aと面P1に関して面対称であるので、回入側のトルク受部30Bの説明において第一交差方向D2Aを第二交差方向D2Bに替えた構成である。
図4,5に示されるように、板バネ40A,40Bは、互いに同一形状を有した部材であり、面P1に関して互いに面対称となるようにトルク受部30A,30Bに取り付けられている。板バネ40A,40Bは、金属製である。
図6は、板バネ40の斜視図である。図7は、板バネ40の斜視図であって、図6とは異なる方向の視線での図である。
図4,6,7に示されるように、板バネ40Aは、第一片部40aと、第二片部40bと、湾曲部40cと、屈曲片部40dと、第三片部40eと、一対の第四片部40fと、を有している。板バネ40Aは、一枚の板状部材が折り曲げられた構成である。
第一片部40aは、第一受面30aに沿った板状に形成されている。すなわち、第一片部40aは、第一方向D1および軸方向に沿っている。第一片部40aは、第一受面30aに面し第一受面30aと面接触している。すなわち、第一片部40aは、第一受面30aに重ねられている。
第二片部40bは、第二受面30cに沿った板状に形成されている。すなわち、第二片部40bは、第一交差方向D2Aおよび軸方向に沿っている。第二片部40bは、第一片部40aの第一方向D1の端部40aaから第一交差方向D2Aに延びている。第二片部40bは、第二受面30cに面し第二受面30cと面接触している。
湾曲部40cは、傾斜面30eに面し傾斜面30eと線接触している。湾曲部40cは、一つである。湾曲部40cは、湾曲中心が軸方向に沿うとともに湾曲外周側が傾斜面30eと接触するように湾曲している。湾曲部40cは、軸方向に延びる一つの接触部位40caで、傾斜面30eに線接触している。湾曲部40cは、接触部の一例である。湾曲部40cは、カール部とも称されうる。
屈曲片部40dは、突起30bの先端30fから離間して曲がり第二片部40bと湾曲部40cとに渡って設けられている。屈曲片部40dは、第一板部40daと、第二板部40dbと、第三板部40dcと、を有している。第一板部40daは、突起30bの先端30fと第一交差方向D2Aに間隔をあけて先端30fに面している。第一板部40daは、第二片部40bの第一交差方向D2Aの端部から第一方向D1に延びている。第二板部40dbは、突起30bから第一方向D1に離間して、第一板部40daの第一方向D1の端部から第一交差方向D2Aの反対方向に延びている。第三板部40dcは、第二板部40dbの第一交差方向D2Aの反対側の端部から第一方向D1の反対方向に延び、湾曲部40cと接続されている。
屈曲片部40dは、湾曲部40cと第二片部40bとによって突起30bを弾性的に挟んでいる。詳細には、突起30bに取り付けられた状態の板バネ40Aでは、自由状態(非取付状態)に対して、湾曲部40cと第二片部40bとの間隔が広がった形状に少なくとも屈曲片部40dが弾性変形している。この弾性変形による弾性力によって、湾曲部40cが傾斜面30eに向けて弾性的に押圧されているとともに、第二片部40bが第二受面30cに向けて弾性的に押圧されている。また、当該弾性力によって、第一片部40aが第一受面30aに向けて弾性的に押圧されている。詳細には、屈曲片部40dの弾性力によって傾斜面30eに押し付けられた湾曲部40cが、傾斜面30eの垂直方向への反力を傾斜面30eから受ける。この反力のうち第一方向D1の分力によって、第二片部40bが第二受面30cに押し付けられ、当該反力のうち第一交差方向D2Aの反対方向の分力によって、第一片部40aが第一受面30aに押し付けられる。屈曲片部40dは、湾曲部40cおよび第二片部40bとによって、トルク受部30の突起30bに支持される被支持部40jを構成している。
また、第二板部40dbの軸方向の両縁部には、一対の第四片部40fが設けられている。一対の第四片部40fは、第二板部40dbの軸方向の両縁部から第一交差方向D2Aの反対方向に延びている。一対の第四片部40fは、軸方向に突起30bを弾性的に挟んでいる。一対の第四片部40fおよび突起30bによって、板バネ40の軸方向の移動が制限される。一対の第四片部40fは、被支持部40jに含まれる。
第三片部40eは、第一片部40aの第一方向D1の反対方向の端部40abに接続され、第二片部40bと間隔をあけて、端部40abから第一交差方向D2Aに延びている。第三片部40eと第二片部40bとの間には、ブレーキパッド20の被支持部23が挿入されている。第三片部40eは、被支持部23Aの面23cと接触した湾曲部40eaを有している。湾曲部40eaは、湾曲中心が軸方向に沿うとともに湾曲外周側が被支持部23Aの面23cと接触するように湾曲している。第三片部40eは、第二片部40bとの間に挿入されたブレーキパッド20の被支持部23Aを第二受面30cに向けて弾性的に押圧している。詳細には、突起30bに取り付けられた状態の板バネ40Aでは、自由状態(非取付状態)に対して、第三片部40eの湾曲部40eaと第二片部40bとの間隔が広がった形状に少なくとも第三片部40eが弾性変形している。この弾性変形により生じた弾性力により、ブレーキパッド20の被支持部23Aが第二受面30cに向けて弾性的に押圧されている。第三片部40eは、第一片部40aおよび第二片部40bとともに、ブレーキパッド20の被支持部23Aを支持するパッド支持部40kを構成している。パッド支持部40kは、被支持部23A、ひいてはブレーキパッド20を軸方向に移動可能に支持している。ブレーキパッド20の被支持部23Aは、パッド支持部40kを摺動する。
また、板バネ40Aは、弾性層40gを有している。弾性層40gは、板バネ40Aにおいてトルク受部30Aに面しトルク受部30Aと接触する部分に設けられている。すなわち、板バネ40Aは、ベース40iの表面に弾性層40gが設けられた構成であり、弾性層40gは、板バネ40Aの表面40hを構成している。弾性層40gは、例えば、第一片部40a、第二片部40b、湾曲部40c、および一対の第四片部40fにおけるトルク受部30A側の部分の全体に設けられていてもよいし、当該部分の一部に設けられていてもよい。ベース40iは、例えば金属材料によって構成されている。弾性層40gは、例えばゴム等の弾性材料によって構成されている。弾性層40gの厚さは、例えば、0.1mm程度であるが、弾性層40gの厚さは、これに限られない。
上記構成の板バネ40Aでは、一つの湾曲部40cのみが傾斜面30eに線接触している。
図5に示されるように、回出側の板バネ40Bは、回入側の板バネ40Aと同様に、第一片部40aと、第二片部40bと、湾曲部40cと、屈曲片部40dと、第三片部40e、一対の第四片部40fと、弾性層40gと、を有している。上述したように、回出側の板バネ40Bは、回入側の板バネ40Aと面P1に関して面対称であるので、回入側の板バネ40Aの説明において第一交差方向D2Aを第二交差方向D2Bに替えた構成である。
図3に示されるように、弾性部材50は、一対のトルク受部30A,30Bのうちトルク受部30Aに設けられた板バネ40Aと、ブレーキパッド20の一対の被支持部23A,23Bのうち一方(被支持部23A)と、の間に介在し、ブレーキパッド20を一対のトルク受部30A,30Bのうち他方(トルク受部30B)に向けて弾性的に押圧している。すなわち、弾性部材50は、ブレーキパッド20を回出側に押圧している。これにより、非制動状態においては、図4に示されるように、ブレーキパッド20の回入側の被支持部23Aの面23aが板バネ40Aの第二片部40bと離間するとともに、図5に示されるように、ブレーキパッド20の回出側の被支持部23Bの面23aが板バネ40Bの第二片部40bと接触する。
図8は、弾性部材50の模式的かつ例示的な斜視図である。図9は、弾性部材50の模式的かつ例示的な斜視図であって、図8とは異なる方向の視線での図である。図8,9に示されるように、弾性部材50は、取付部50aと、接触片部50dと、屈曲片部50eと、を有している。弾性部材50は、金属製の板バネである。
取付部50aは、一対の挟持片部50b,50cと、接続片部50fと、を有し、凹状に形成されている。一対の挟持片部50b,50cは、軸方向に互いに間隔をあけて設けられている。接続片部50fは、一対の挟持片部50bの一端部同士を接続している。取付部50aは、ブレーキパッド20の回入側の被支持部23Aを一対の挟持片部50bによって軸方向に弾性的に挟んでいる。すなわち、一対の挟持片部50bによって、弾性部材50が被支持部23Aに取り付けられている。
接触片部50dは、接続片部50fと間隔をあけて設けられている。図4に示されるように、接触片部50dは、板バネ40Aの第一片部40aに第一交差方向D2Aの反対方向から接触している。
図8,9に示されるように、屈曲片部50eは、複数の曲部を有し、挟持片部50cの他端部と接触片部50dとに渡って設けられている。図4に示されるように、屈曲片部40dは、被支持部23Aの軸方向の一方側(図4)に位置されている。
弾性部材50は、自由状態に対して、接続片部50fと接触片部50dとの間が狭くなるように少なくとも屈曲片部40dが弾性変形した状態で、取り付けられている。この弾性変形による弾性力によって、弾性部材50は、ブレーキパッド20をトルク受部30Bに向けて弾性的に押圧している。
上記構成のキャリパ3では、車両の前進状態で車輪を制動する場合には、回転するディスクロータ2に押し付けられたブレーキパッド20に、正回転方向R(図3)の回転力が伝達される。当該回転力によって、ブレーキパッド20の回出側の被支持部23B(図5)が板バネ40Bの第一片部40aをトルク受部30Bの第一受面30aに押し付ける。すなわち、トルク受部30Bの第一受面30aは、第一片部40aを介してブレーキパッド20から押圧力を受ける。この状態で、トルク受部30Bの第一受面30aは、ブレーキパッド20の周方向(第一交差方向D2A)への移動を制限する。また、当該回転力によって、ブレーキパッド20の回入側の被支持部23A(図4)が板バネ40Aの第二片部40b(図4)をトルク受部30Aの第二受面30cに押し付ける。すなわち、トルク受部30Aの第二受面30cは、第二片部40bを介してブレーキパッド20から押圧力を受ける。この状態で、トルク受部30Aの第二受面30cは、ブレーキパッド20の径方向外側(第一方向D1)への移動を制限する。
車両の後進状態で車輪を制動する場合には、回転するディスクロータ2に押し付けられたブレーキパッド20に、正回転方向R(図3)と反対方向の回転力が伝達される。当該回転力によって、ブレーキパッド20が弾性部材50の弾性力に抗して、トルク受部30A側(後進状態での回出側)に移動し、ブレーキパッド20の被支持部23A(図4)が、板バネ40Aの第一片部40aをトルク受部30Aの第一受面30aに押し付ける。すなわち、トルク受部30Aの第一受面30aは、第一片部40aを介してブレーキパッド20から押圧力を受ける。この状態で、トルク受部30Aの第一受面30aは、ブレーキパッド20の周方向(第二交差方向D2B)への移動を制限する。また、当該回転力によって、ブレーキパッド20の被支持部23B(図5)が板バネ40Bの第二片部40bをトルク受部30Bの第二受面30cに押し付ける。すなわち、トルク受部30Bの第二受面30cは、第二片部40bを介してブレーキパッド20から押圧力を受ける。この状態で、トルク受部30Bの第二受面30cは、ブレーキパッド20の径方向外側(第一方向D1)への移動を制限する。制動状態が解除されると、弾性部材50の弾性力によって、ブレーキパッド20がトルク受部30Bに向けて移動する。
以上のように、本実施形態では、キャリパ3は、マウンティング11と、板バネ40と、を備えている。マウンティング11は、第一受面30aと、突起30bと、第二受面30cと、傾斜面30eと、を有している。突起30bは、第一受面30aの当該第一受面30aに沿った第一方向D1の端部30aaから第一方向D1と交差する第一交差方向D2Aまたは第二交差方向D2Bに突出している。第二受面30cは、突起30bの第一受面30a側に設けられ第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bに沿っている。傾斜面30eは、突起30bの第二受面30cとは反対側に設けられ、第一方向D1に向かうにつれて第一交差方向D2Aまたは第二交差方向D2Bに向かう。板バネ40は、第一片部40aと、第二片部40bと、一つの湾曲部40cと、屈曲片部40dと、第三片部40eと、を有している。第一片部40aは、第一受面30aに面し第一受面30aと接触している。第二片部40bは、第一片部40aの第一方向D1の端部40aaから第一交差方向D2Aまたは第二交差方向D2Bに延び、第二受面30cに面し第二受面30cと接触している。湾曲部40cは、傾斜面30eに面し傾斜面30eと接触している。屈曲片部40dは、突起30bの先端30fから離間して曲がり第二片部40bと湾曲部40cとに渡って設けられ湾曲部40cと第二片部40bとによって突起30bを弾性的に挟んでいる。第三片部40eは、第一片部40aの第一方向D1の反対方向の端部40abに接続され第二片部40bとの間に挿入されるブレーキパッド20の被支持部23を第二受面30cに向けて弾性的に押圧する。そして、板バネ40では、一つの湾曲部40cのみが傾斜面30eに線接触している。
このような構成によれば、例えば、接触部としての一つの湾曲部40cのみがマウンティング11の傾斜面30eに線接触するので、複数の接触部が傾斜面に接触した構成に比べて、接触部の形状ばらつきの影響を受けにくい。よって、本実施形態によれば、板バネ40を、第一片部40aが第一受面30aに接触し第二片部40bが第二受面30cに接触した取付姿勢にしやすいので、ブレーキパッド20の姿勢が不安定になることを抑制しやすい。また、第一片部40aが第一受面30aと接触し、第二片部40bが第二受面30cと接触しているので、ブレーキパッド20の振動が抑制され、ブレーキ鳴きが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態では、例えば、マウンティング11は、第一受面30a、突起30b、第二受面30c、および傾斜面30eをそれぞれが有し第一交差方向D2Aおよび第二交差方向D2Bに互いに間隔をあけて設けられた一対のトルク受部30A,30Bを有している。板バネ40A,40Bは、トルク受部30A,30Bごとに設けられている。弾性部材50は、一対のトルク受部30A,30Bのうち一方(トルク受部30A)に設けられた板バネ40Aと、ブレーキパッド20の一対の被支持部23A,23Bのうち一方(被支持部23A)と、の間に介在し、ブレーキパッド20を一対のトルク受部30A,30Bのうち他方(トルク受部30B)に向けて弾性的に押圧する。第一片部40aは、第一受面30aと面接触する。第二片部40bは、第二受面30cと面接触する。このような構成によれば、例えば、ブレーキパッド20の姿勢が不安定になることを抑制することができる。
また、本実施形態では、例えば、板バネ40は、マウンティング11に面しマウンティング11と接触する弾性層40gを有している。このような構成によれば、例えば、キャリパ3に振動が発生した場合でも、その振動を弾性層40gの弾性変形によって減衰することができるので、ブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
なお、以上の説明で、構成要素に「第一」、「第二」等の数字を付したが、これらの数字は構成要素を区別するために便宜上、付したものであり、優先度や順位を示すものではない。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
3…キャリパ、11…マウンティング、20…ブレーキパッド、23,23A,23B…被支持部、30,30A,30B…トルク受部、30a…第一受面、30aa…端部、30b…突起、30c…第二受面、30e…傾斜面、30f…先端、40,40A,40B…板バネ、40a…第一片部、40aa…端部、40ab…端部、40b…第二片部、40c…湾曲部(接触部)、40d…屈曲片部、40e…第三片部、40g…弾性層、50…弾性部材、D1…第一方向、D2A…第一交差方向(交差方向)、D2B…第二交差方向(交差方向)。

Claims (3)

  1. 第一受面と、前記第一受面の当該第一受面に沿った第一方向の端部から前記第一方向と交差する交差方向に突出した突起と、前記突起の前記第一受面側に設けられ前記交差方向に沿った第二受面と、前記突起の前記第二受面とは反対側に設けられ、前記第一方向に向かうにつれて前記交差方向に向かう傾斜面と、を有したマウンティングと、
    前記第一受面に面し当該第一受面と接触した第一片部と、前記第一片部の前記第一方向の端部から前記交差方向に延び、前記第二受面に面し当該第二受面と接触した第二片部と、前記傾斜面に面し前記傾斜面と接触した一つの接触部と、前記突起の先端から離間して曲がり前記第二片部と前記接触部とに渡って設けられ前記接触部と前記第二片部とによって前記突起を弾性的に挟む屈曲片部と、前記第一片部の前記第一方向の反対方向の端部に接続され前記第二片部との間に挿入されるブレーキパッドの被支持部を前記第二受面に向けて弾性的に押圧する第三片部と、を有し、前記接触部のみが前記傾斜面に線接触した板バネと、
    を備えたキャリパ。
  2. 弾性部材を備え、
    前記マウンティングは、前記第一受面、前記突起、前記第二受面、および前記傾斜面をそれぞれが有し前記交差方向に互いに間隔をあけて設けられた一対のトルク受部を有し、
    前記板バネは、前記トルク受部ごとに設けられ、
    前記弾性部材は、前記一対のトルク受部のうち一方に設けられた前記板バネと、前記ブレーキパッドの一対の前記被支持部のうち一方と、の間に介在し、前記ブレーキパッドを前記一対のトルク受部のうち他方に向けて弾性的に押圧し、
    前記第一片部は、前記第一受面と面接触し、
    前記第二片部は、前記第二受面と面接触する、請求項1に記載のキャリパ。
  3. 前記板バネは、前記マウンティングに面し前記マウンティングと接触する弾性層を有した、請求項1または2に記載のキャリパ。
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