JP2019099377A - 搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、シートの補正および搬送動作終了後、迅速に基準位置へ移動して、次のシートの搬送動作に備えることのできる補正部材を備えた搬送装置を提供することを課題としている。【解決手段】用紙Pを搬送すると共に、用紙Pの位置ズレを補正する挟持ローラ32と、挟持ローラ32の用紙搬送方向下流側に設けられ、用紙Pを搬送するタイミングローラ33と、挟持ローラ32の用紙Pからの離間を、直接または間接的に検知する第四エッジセンサ40とを有する搬送装置30であって、挟持ローラ32は、用紙Pの搬送路6に正対した位置である基準位置から移動することにより、用紙Pの位置ズレを補正することができ、挟持ローラ32は、第四エッジセンサ40が挟持ローラ32の離間を検知することにより、タイミングローラ33が用紙Pを搬送中に、基準位置へ移動することを特徴とする搬送装置30である。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送装置、および、画像形成装置に関する。
シートを搬送する搬送装置では、搬送時におけるシートの斜行や幅方向のズレ等の位置ズレが問題となる。例えば、シートに画像を形成する画像形成装置では、シートの搬送時の位置ズレにより、シートに形成される画像位置が理想の位置からずれてしまうことが問題になる。
上記のようなシートの位置ズレを補正しつつ、シートを搬送する搬送装置の発明が既になされている。例えば特許文献1(特開2008−239348号公報)では、キャリッジに駆動ローラとニップ形成ローラとが回転可能に保持されている。そして、回転する駆動ローラとニップ形成ローラとのニップ部にシートが送られることで、シートが挟持されて下流側へ搬送される。また、シート搬送時に、キャリッジが駆動ローラとニップ形成ローラとを保持した状態でシートの幅方向に移動することにより、シートの幅方向の位置ズレを補正することができる。
特許文献1のように、自身が移動することによりシートの位置ズレを補正し、シートを搬送する補正部材(キャリッジおよびローラ)は、シートの搬送後に元の位置に復帰し、次のシートの搬送および補正動作に備える必要がある。
この際、シートを連続で高速搬送する搬送装置の場合には、搬送される各シートの間隔が短くなる。このため、補正部材の基準位置への移動をより早いタイミングで開始しないと、次のシートが搬送されてくるまでに補正部材が基準位置に復帰できず、適切にシートの位置ズレを補正して下流側へ搬送することができなくなってしまうという課題があった。しかし一方で、前のシートが補正部材に挟持されて搬送されている間は、補正部材を基準位置へ移動させることができず、補正部材の基準位置への移動を開始させるタイミングが極めて重要であった。
このような事情から、本発明では、シートの補正および搬送動作終了後、迅速に基準位置へ移動して、次のシートの搬送動作に備えることのできる補正部材を備えた搬送装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、シートを搬送すると共に、前記シートの位置ズレを補正する補正部材と、前記補正部材のシート搬送方向下流側に設けられ、前記シートを搬送する下流側搬送部材と、前記補正部材の前記シートの搬送路からの離間を、検知する検知機構とを有する搬送装置であって、前記補正部材は、前記シートの搬送路に正対した位置である基準位置から移動することにより、前記シートの位置ズレを補正することができ、前記補正部材は、前記検知機構が前記補正部材の離間を検知することにより、前記下流側搬送部材が前記シートを搬送中に、前記基準位置へ移動することを特徴とする。
本発明では、検知機構によって補正部材がシートから離間したタイミングを検知することにより、補正部材の離間後、間を置かずに補正部材を基準位置へ移動させることができる。従って、シートを高速で連続搬送しながらでも、シートの位置ズレを補正することが可能になる。
画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態の搬送装置を示す図で、(a)図が平面図、(b)図が側面図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明する図である。 搬送装置によって用紙を搬送する過程を説明するフロー図である。 CISによる用紙の位置ズレ量を算出する方法を示す図である。 搬送装置の各動作を制御する制御部の構成を示すブロック図である。 異なる実施形態の画像形成装置を示す概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すカラー画像形成装置1には、4つのプロセスユニット9Y,9M,9C,9Kが着脱可能に設けられた作像部2が配置されている。各プロセスユニット9Y,9M,9C,9Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的な各プロセスユニット9としては、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能なドラム状の回転体である感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラや、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像装置、クリーニング装置等を備えている。
プロセスユニット9の上方には、露光部が配置されている。露光部は、画像データに基づいて、レーザ光を発するように構成されている。
作像部2の直下には転写部4が配置されている。転写部4は、駆動ローラ、二次転写対向ローラ13、複数のテンションローラ、これらのローラによって周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト16、各プロセスユニット9の感光体ドラム10に対して中間転写ベルト16を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ等で構成されている。各一次転写ローラはそれぞれの位置で中間転写ベルト16の内周面を押圧しており、中間転写ベルト16の押圧された部分と各感光体ドラム10とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト16を挟んで二次転写対向ローラ13に対向した位置には二次転写ローラ18が配設されている。二次転写ローラ18は中間転写ベルト16の外周面を押圧しており、二次転写ローラ18と中間転写ベルト16とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、シートとしての用紙Pを収容したシート積載部としての給紙カセット19や、各給紙カセットから用紙Pを搬出する給紙ローラ等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された用紙Pを搬送する搬送経路である。搬送路6上には、複数の搬送ローラ対が、後述する排紙部8に至るまで、適宜配置されている。
搬送路6上で、給紙部5よりも用紙搬送方向下流側で二次転写ニップ位置よりも上流側には、搬送路6上における用紙Pの位置ズレを補正し、用紙Pを下流側へ搬送する搬送装置30が設けられる。
定着装置7は、加熱源によって加熱される定着ローラ22、その定着ローラ22を加圧可能な加圧ローラ23等を有している。
排紙部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。
搬送路6の排紙部8に至る途中には、分岐部6aが設けられており、排紙部8へ至る経路とは別に、反転パス6bおよび反転搬送路6cの側へ分岐している。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット9Y,9C,9M,9Kの感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム10に露光部によって露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム10上には静電潜像が形成され、各現像装置に蓄えられたトナーが、ドラム状の現像ローラによって感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
転写部4では、駆動ローラの回転駆動により中間転写ベルト16が図の矢印A1の方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラには、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ニップにおいて転写電界が形成され、各感光体ドラム10に形成されたトナー画像は一次転写ニップにて中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。このように、例えば、作像部2、露光部、転写部4等は、用紙Pに画像を形成する画像形成部として機能する。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラが回転駆動することによって、給紙カセット19に収容された用紙Pが搬送路6に送り出される。
搬送路6に送り出された用紙Pは、搬送路6上の搬送装置30やローラ対によって下流側へ搬送されると共に、搬送装置30によってその位置ズレを補正され、二次転写ローラ18と二次転写対向ローラ13との間に形成される二次転写ニップへ送られる。このとき、中間転写ベルト16上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに転写電界が形成されている。二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置7へと搬送され、定着ローラ22と加圧ローラ23とによって用紙Pが加熱および加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ローラ22から分離されて下流の排紙部8に搬送され、装置外へ排出される。
なお、両面印刷の場合、第1面(おもて面)に画像が形成され、画像が定着された後に、分岐部6aから反転パス6bを経由して、反転搬送路6cを搬送され、再度、搬送路6に戻される。そして、再び搬送装置30による搬送および位置補正、転写部4による第2面(裏面)への画像の転写、定着装置7での定着動作を経て、排紙部8に排紙される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット9Y,9C,9M,9Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット9を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2(a)および図2(b)に示すように、本実施形態の搬送装置30は、用紙Pを搬送する搬送ローラ(上流側搬送部材)31、挟持ローラ(補正部材)32、タイミングローラ(下流側搬送部材)33、そして、用紙Pを検知するための第一CIS(位置ズレ検知機構)34,第二CIS(位置ズレ検知機構)35、第三CIS(位置ズレ検知機構)36、第一エッジセンサ(シート検知機構)37、第二エッジセンサ(上流側シート検知機構)38、第三エッジセンサ(下流側シート検知機構)39、第四エッジセンサ(検知機構)40を有する。以下、用紙Pの搬送方向を単に搬送方向、搬送方向の上流側、下流側を、単に、上流側、下流側とも呼ぶ。また、用紙Pの幅方向を単に幅方向とも呼ぶ。
搬送ローラ31、挟持ローラ32、および、タイミングローラ33は、一対のローラによって構成された搬送ローラである。これらの搬送ローラは、ローラ同士のニップ部に用紙Pを挟持した状態で、各ローラ対が回転駆動することにより、用紙Pを下流側へ搬送することができる。なお、用紙Pの搬送方向において、搬送ローラ31、挟持ローラ32、および、タイミングローラ33は、この順で上流から下流側に配置されており、搬送装置30に搬送されてきた用紙Pは、この順番で各ローラによって下流側へ搬送される。
挟持ローラ32は、支点32aを中心に用紙搬送面内で回転可能、そして、幅方向に移動可能に設けられる。これらの動作により、挟持した用紙Pを回転あるいは幅方向に移動させ、用紙Pの斜行あるいは幅方向の位置ズレを補正することができる。なお、以下、挟持ローラ32については、用紙Pを搬送するためのローラの回転を、単に回転、斜行補正のための上記回転を用紙搬送面内の回転、等と記載して区別する。
第一CIS34、第二CIS35、および、第三CIS36の各CISは、LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とからなるフォトセンサが、用紙Pの幅方向に複数並設されたコンタクトイメージセンサである。
第一エッジセンサ37、第二エッジセンサ38、第三エッジセンサ39、第四エッジセンサ40は、用紙Pの先端あるいは後端位置を検知可能なセンサである。これらのセンサとして、例えば発光素子と受光素子を備えた一対のフォトセンサとすることができる。各エッジセンサは、各エッジセンサに用紙Pが対向した場合には検知状態となり、用紙Pが対向しない場合には非検知状態となってその検知状態が変化する。
第一エッジセンサ37は、搬送ローラ31の下流側近傍に設けられる。また、挟持ローラ32の上流側近傍および下流側近傍には、それぞれ、第二エッジセンサ38および第三エッジセンサ39が設けられる。第四エッジセンサ40は、搬送ローラ31の下流側近傍に設けられる。
次に、搬送装置30に用紙が連続通紙された際の各動作について、図2〜図9の各動作図、図10のフロー図、および、図11を用いて説明する。
まず、図2(a)および図2(b)に示すように、搬送装置30に搬送されてきた用紙P1は、第一CIS34、次に、搬送ローラ31の位置に到達する。そして、搬送ローラ31に挟持されて下流側へ搬送される。この際、搬送装置30の上流側の搬送部材(本実施形態では、図1の上流側のローラ対50)が用紙Pから離間する。
図2(b)に示すように、下流側の挟持ローラ32は搬送路6から離間した状態にある。一対のローラのうち、その上側のローラのみが離間し、下側のローラは移動しない。本実施形態では、この上側のローラのみが離間した状態を、例えば挟持ローラ32の離間と呼ぶ。また、挟持ローラ32は、基準位置に配置されている。挟持ローラ32の基準位置とは、図2(a)のように、挟持ローラ32が、用紙の搬送路6上で、搬送路6に対して正対して配された位置である。
そして、図2(a)および図2(b)に示すように、用紙Pが第一エッジセンサ37に到達し、その到達が検知される(図10のステップS1)。
ステップS1から一定時間後、図3(a)および図3(b)に示すように、用紙P1が第二CIS35に到達する。
本実施形態では、ステップS1で第一エッジセンサ37によって用紙P1の先端が検知されてからt1秒経過した後に(ステップS2)、第一CIS34および第二CIS35による検知が開始される。時間t1は、用紙P1が第二CIS35に到達するタイミングに基づいて設定される。具体的には、第一エッジセンサ37と第二CIS35との距離、および、用紙P1の搬送速度に基づいて、上記のt1が設定される。
そして、第一CIS34および第二CIS35による用紙P1の検知結果に基づいて、用紙Pの斜行量および幅方向の位置ズレ量が算出され、この斜行量および幅方向の位置ズレ量に基づいて、挟持ローラ32が迎え動作を行う(ステップS3)。迎え動作は、用紙P1の斜行の方向、および、幅方向の位置ズレ方向へ、その位置ズレ量の分だけ移動する動作である。言い換えると、挟持ローラ32が、位置ズレした用紙P1に正対した状態で迎え入れをするように、移動する動作である。
第一CIS34および第二CIS35による検知結果に基づいた、用紙P1の斜行量および幅方向の位置ズレ量の算出方法の一例を、図11を用いて説明する。
図11に示すように、第一CIS34および第二CIS35により、用紙部分と非用紙部分の境目を検知することができるため、用紙P1の側端Paの幅方向位置を検知することができる。具体的には、第一CIS34により点Pa1の幅方向位置L1を、第二CIS35により点Pa2の幅方向位置L2を検知することができる。そして、用紙P1の幅方向の位置ズレ量は、例えば、幅方向位置L1と幅方向位置L2を平均することによって求めることができる。また、用紙P1の傾斜角(斜行量)θは、第一CIS34と第二CIS35との搬送方向の距離Mを用いて、
TANθ=(L1−L2)/M・・・(1)
と表すことができる。この式(1)により用紙P1の斜行量θを求めることができる。これらの用紙P1の斜行量は、後述する制御部60の用紙位置認識部61(図12参照)によって算出される。
以上のように、第一エッジセンサ37の検知動作により、用紙が第二CIS35に到達するタイミングを推定することができ、その到達の手前で第一CIS34および第二CIS35による検知動作を開始することができる。従って、これらのCISによる余分な検知動作を減らすことができ、無駄なエネルギー消費を削減でき、CISの寿命を延ばすことができる。そして、この第一エッジセンサ37の検知動作が、用紙P1の補正動作開始の起点となっている。この用紙P1の(一度目の)補正動作とは、第一CIS34および第二CIS35による用紙P1の位置検知および位置ズレ量の算出、その後の挟持ローラ32の迎え動作、そして、後述する戻し動作の一連の動作を指している。
さらに用紙P1が搬送されると、図4(a)および図4(b)に示すように、用紙P1の先端が第二エッジセンサ38に到達する(ステップS4)。第二エッジセンサ38の検知により、挟持ローラ32を構成するローラ対が離間状態から圧接状態へ移行し始める。
図5(a)および図5(b)に示すように、用紙P1が第二エッジセンサ38に到達してから一定時間後、用紙P1が挟持ローラ32に到達する。
本実施形態では、第二エッジセンサ38が用紙P1を検知してからt2秒経過した後に(ステップS5)、挟持ローラ32が回転駆動し始める(ステップS6)。そしてその後、用紙P1が挟持ローラ32に到達して挟持ローラ32によって搬送される状態になると、搬送ローラ31が搬送路6およびシートP1から離間し始める(ステップS7)。時間t2は、用紙P1が挟持ローラ32に到達する前のタイミングに設定され、第二エッジセンサ38と挟持ローラ32との距離や用紙P1の搬送速度から決定される。また、用紙P1が挟持ローラ32に到達するまでに挟持ローラ32は圧接状態にされている。
このように、第二エッジセンサ38の検知動作により、用紙P1が挟持ローラ32に到達するタイミングを推定することができる。そして、このタイミングに合わせて、上記のように挟持ローラ32を圧接させて、かつ、回転駆動させることで、用紙P1が挟持ローラ32に到達するまでに、挟持ローラ32が用紙P1を搬送できる状態へ移行できる。
また、図6(a)および図6(b)に示すように、搬送ローラ31が用紙P1から離間後、用紙P1を挟持しながら搬送する挟持ローラ32が戻し動作を行い、用紙P1の位置ズレを補正する(ステップS8)。戻し動作は、用紙P1の搬送動作中に、用紙P1の位置ズレ量の分だけ、搬送面内での回転および幅方向への移動を行うことにより、用紙P1の位置ズレを補正する動作である。前述の迎え動作によって挟持ローラ32が用紙P1の位置ズレ量の分だけ予め移動しているため、戻し動作完了後の挟持ローラ32は、基準位置に復帰することになる(図6aの点線部から実線部へ移動する)。このように、第二エッジセンサ38の検知動作を起点として、挟持ローラ32の搬送動作および補正動作を開始することができる。なお、搬送ローラ31は、次の用紙の搬送動作に備えるために、上記戻し動作後、所定のタイミングで再び圧接状態へ移行する(図7b参照)。
上記の戻し動作の過程、あるいは、戻し動作完了後、用紙P1は第三エッジセンサ39に到達し、その到達が検知される(ステップS9)。
そして、図7(a)および図7(b)に示すように、ステップS9の第三エッジセンサ39への到達から一定時間後、用紙P1は第三CIS36に到達する。第三CIS36に到達するまでに、挟持ローラ32は戻し動作を完了し、用紙P1の一度目の補正動作が完了する。
本実施形態では、用紙P1が第三エッジセンサ39に到達してからt3秒経過した後に(ステップS10)、第二CIS35および第三CIS36による検知動作が開始される(ステップS11)。この時間t3は、第三エッジセンサ39と第三CIS36との距離、および、用紙P1の搬送速度を考慮して、用紙P1が第三CIS36に搬送される手前のタイミングに設定される。
このように、第三エッジセンサ39を設けることにより、用紙が第三CIS36に到達するタイミングを推定することができ、その到達の手前で第三CIS36による用紙P1の検知動作を開始することができる。
戻し動作によってその位置ズレを補正された用紙P1は、第二CIS35および第三CIS36によって、その位置を再度検知され、位置ズレ量が算出される。そして、挟持ローラ32により、再度位置ズレが補正される。なお、第二CIS35および第三CIS36による検知結果に基づいた用紙P1の位置ズレ量の算出方法は、前述した第一CIS34および第二CIS35による検知結果に基づいた算出方法と同様である。
用紙P1が第三エッジセンサ39に到達してからt4秒間、第二CIS35および第三CIS36による検知動作と挟持ローラ32による補正動作が繰り返される。つまり、第二CIS35および第三CIS36による検知結果が、その都度、挟持ローラ32にフィードバックされ、用紙P1の位置ズレが高精度に補正される(ステップS11、S12参照。以下、この補正を用紙の再補正動作と呼ぶ)。また、戻し動作後に基準位置に復帰した挟持ローラ32は、この再補正動作によって補正量の分だけ基準位置から移動し、基準位置とは異なる位置に移動している。
以上の再補正動作が、用紙P1の後端が第二CIS35を通過するまでに行われる(ステップS13)。さらに用紙P1が下流側へ搬送されると、用紙P1がタイミングローラ33に到達する(ステップS14)。
そして、用紙P1がタイミングローラ33に挟持されて搬送される状態になり、挟持ローラ32が回転を停止し、用紙Pから離間する(ステップS15)。なお、挟持ローラ32の回転停止および離間動作は、センサによる検知とは異なるタイミングで行われる。具体的には、ステップS6で挟持ローラ32が駆動回転を開始してから、所定の回転数だけ回転した後、自動的にその回転を停止し、用紙P1から離間する。なお、上記の所定の回転数は、用紙Pがタイミングローラ33にニップされた後に、挟持ローラ32の回転が停止するような値に設定される。つまり、挟持ローラ32とタイミングローラ33との距離に基づいて、用紙Pがタイミングローラ33に到達するだけの回転数に設定される。
用紙P1はタイミングローラ33によって搬送され、図8(a)および図8(b)に示すように、第四エッジセンサ40に到達する(ステップS16)。その後、用紙P1は、タイミングローラ33によってタイミングを計られて、さらに下流の二次転写位置へ搬送され、搬送装置30による用紙P1の搬送が終了する。
この際、画像形成装置のジョブに指定された印刷の枚数をN枚とすると、用紙P1がN枚目の用紙であるか否かを判断する(ステップS17)。そして、N枚目の用紙であった場合には、搬送装置30による用紙の搬送動作が終了する。
また、用紙P1がN枚目の用紙でなかった場合には、搬送装置30が次の用紙P2を搬送するための動作へ移行し、図8(a)および図8(b)に示すように、搬送装置30の上流側に、用紙P1の次に印刷される用紙である用紙P2が搬送されてくる。
搬送装置30に新しい用紙P2が搬送されてきて、挟持ローラ32が再び迎え動作(ステップS3参照)をする際には、挟持ローラ32の迎え動作の移動量は、挟持ローラ32の基準位置からの移動量として計算される。このため、新しい用紙P2のための迎え動作を開始する際には、挟持ローラ32が基準位置に配置されていることが必要になる。この点、上記のように、挟持ローラ32は、再補正動作によって基準位置から移動しているため、用紙P1の再補正動作完了後には基準位置とは異なる位置に配置されており、次の用紙P2を迎え入れるまでの間に、挟持ローラ32を基準位置へ復帰させることが必要になる。一方、挟持ローラ32が前の用紙P1を搬送している間に、挟持ローラ32が上記の基準位置への移動を開始してしまうと、その分だけ用紙P1に位置ズレが生じてしまうため、前の用紙P1を下流のローラ(本実施形態ではタイミングローラ33)に受け渡してから基準位置への移動を開始する必要がある。
以上のように、挟持ローラ32の基準位置への移動は、前の用紙P1の搬送動作完了後、次の用紙P2が搬送されてくるまでの間に行われる必要がある。本実施形態では、この挟持ローラ32の基準位置への移動開始のタイミングとして、第四エッジセンサ40の検知動作を用いている。つまり、第四エッジセンサ40は、タイミングローラ33の下流側近傍に配置されているため、第四エッジセンサ40が用紙P1を検知した時点では、用紙P1は既にタイミングローラ33によって挟持されて搬送され、挟持ローラ32が用紙P1から離間した状態になっている(ステップS15)。従って、第四エッジセンサ40の用紙検知後に挟持ローラ32の基準位置への移動を開始することにより、前の用紙P1の位置ズレを生じることなく、挟持ローラ32を基準位置へ移動させることができる。
このように、第四エッジセンサ40を設けることにより、挟持ローラ32が基準位置へ移動するタイミングを決定することができる。特に、第四エッジセンサ40によって挟持ローラ32の用紙P1からの離間直後のタイミングを検知することにより、挟持ローラ32の基準位置への復帰をより迅速に行うことができる。具体的には、挟持ローラ32の下流側のローラである、タイミングローラ33が用紙Pを挟持して搬送している間に、挟持ローラ32の基準位置への移動を開始することができる。従って、印刷される用紙同士の間隔が短い高速印刷可能な画像形成装置であっても、次の用紙が搬送されてくるまでの間に、挟持ローラ32を基準位置へ復帰させることができる。言い換えると、挟持ローラ32が、高速印刷される用紙の一枚一枚の位置ズレを補正しながら、下流側へ搬送することができ、高速印刷に対応することができる。
なお、本実施形態では、挟持ローラ32の用紙P1からの離間を検知するために、その直後の動作である、用紙P1の第四エッジセンサ40への到達を検知することで間接的に挟持ローラ32の離間タイミングを検知するものとした。このように、挟持ローラ32の基準位置への移動開始のタイミングは、挟持ローラ32の離間そのものの直接的な検知を起点とする場合に限らず、これと略同じタイミングか、それよりも後のタイミングに行われる特定の動作のタイミングを検知することで挟持ローラ32の離間を間接的に検知し、挟持ローラ32の移動開始のタイミングとすることもできる。なお、直接的に検知する場合の例としては、第四エッジセンサ40に代えて、挟持ローラ32に離間検知機構を設け、この離間検知機構の検知動作により、挟持ローラ32の基準位置への移動を開始してもよい。
そして、図9(a)および図9(b)に示すように、新たに搬送されてきた用紙P2が第一エッジセンサ37に到達すると、第一CIS34および第二CIS35による用紙P2の検知動作が開始され、用紙P2の補正動作が開始される(ステップS1〜S3)。
本実施形態では、上記のように、第四エッジセンサ40による用紙P1の検知後、第一エッジセンサ37が新しい用紙P2を検知することで、新たな補正動作を開始するように設定されている。しかし、この場合、第一エッジセンサ37による検知が、前の用紙P1の検知したものなのか、あるいは、新しい用紙P2を検知したものなのかを判別することが必要になる。前の用紙P1と新しい用紙P2とを誤検知してしまうと、まだ用紙P1の搬送動作を行っている最中に挟持ローラ32が基準位置へ移動しようとしたり、新しい用紙P2が搬送されてきても、挟持ローラ32が迎え動作を完了していなかったり、といった誤動作を生じ、ひいては、用紙の位置ズレにつながってしまう。
第一エッジセンサ37の検知状態により、前の用紙P1から新しい用紙P2に切り替わったことを判断する具体的な方法として、例えば、用紙P1の搬送中に第一エッジセンサ37が検知状態になってから、一度、非検知状態になり、再度検知状態になった場合には、新しい用紙P2が搬送されてきたと判断することができる。つまり、この非検知状態は、用紙P1と用紙P2との紙間を検知していたものと判断し、その後の再度の検知状態は、新しい用紙P2が搬送されてきて検知されたものと判断できるからである。しかしこの方法では、以下の場合に誤検知の原因となってしまう。つまり、用紙P1にパンチ穴が設けられている場合には、パンチ穴が第一エッジセンサ37を通過する間は一時的に非検知状態になる。また、用紙P1に予め画像等が印刷された用紙であった場合、例えば黒色の画像部分を第一エッジセンサ37が用紙部分と認識することができず、一時的に非検知状態になる場合がある。このように、用紙P1を搬送している最中にも、一時的に非検知状態となる場合があり、上記の方法を採用すると、この非検知状態により、用紙P1が通過したものと誤って判断し、その後の用紙P1の検知を次の用紙P2であると判断してしまうことになる。
以上のような事情から、本実施形態では、図10のステップS18〜S20により、第一エッジセンサ37の非検知状態が、紙間であるか否かの判別を行っている。具体的には、第四エッジセンサ40による検知が行われた後(ステップS16の後)、第一エッジセンサ37の検知状態の監視を開始する(ステップS18)。そして、第一エッジセンサ37が検知状態から非検知状態になった際に(ステップS19)、この非検知状態がt5秒継続した場合には、紙間であると判断し、次の用紙P2の補正動作へ移行する。また、非検知状態がt5秒継続しなかった場合には、次の用紙P2の補正動作へは移行せず、第一エッジセンサ37による検知動作を継続する(ステップS20)。
上記のt5は、非検知状態がパンチ穴の部分か否かを判断するために設けられた値である。具体的には、想定するパンチ穴の搬送方向の長さ(穴の直径)をd[mm]、用紙の搬送速度をv[mm/s]とすると、パンチ穴が第一エッジセンサ37を通過する時間は、d/v[s]と表すことができる。つまり、上記の非検知状態がd/vを越えた場合には、t×v>dとなって、パンチ穴よりも大きな幅の非検知部分を第一エッジセンサ37が検知したことになり、この非検知部分はパンチ穴ではなく紙間であると判断することができる。従って、t5の値をd/vよりも大きな値に設定することにより、紙間とパンチ穴の判別が可能になる。
また、想定される紙間の長さをL[mm]とすると、t5の値はL/vよりも小さな値に設定する必要がある。つまり、t×vが紙間よりも大きな値にならないようにt5を設定する。以上のように、t5は、d/vよりも大きく、L/vよりも小さい任意の値に設定される。なお、本実施形態の方法により、黒色画像等が第一エッジセンサ37を通過したことによる非検知状態の場合にも、誤検知を防止することができる。つまり、第一エッジセンサ37は、黒色の画像等が印刷された用紙であっても、その大部分を用紙として検知することができ、一時的に非検知状態になるのみである。従って、このような画像の通過による第一エッジセンサ37の非検知状態は、t5秒を越えて継続することがないため、上記の方法により、黒色画像等による非検知状態と紙間による非検知状態との判別も可能である。
想定されるパンチ穴のサイズdは、JIS S 6041に従って、5.5mm〜6.5mmである。ただし、パンチ穴以外にも、シートに形成される穴部がある場合には、その搬送方向の長さに従って距離dを設定し、前述したt5を設定することができる。
第一エッジセンサ37による非検知状態が紙間であると判断された場合には、非検知後の第一エッジセンサ37による検知状態を、次の用紙P2であると判断し、次の用紙P2の搬送動作へ移行する(ステップS2に移行する)。以上の動作を繰り返すことにより、搬送装置30が、N枚の用紙を搬送し、その位置ズレを補正することができる。
このように、各用紙の搬送路に対する位置ズレを補正した状態で、用紙Pを二次転写位置に送り出すことができるため、用紙Pの適切な位置に画像を形成することができる。言い換えると、用紙Pの面上に形成される画像の絶対的な位置ズレを補正ことができる。また、両面印刷がなされる場合には、反転パス6bおよび反転搬送路6c(図1参照)を経て反転した用紙Pが、搬送装置30へ搬送され、再び用紙位置の補正が行われ、用紙Pの裏面に形成される画像位置が補正される。そして、おもて面と裏面のそれぞれの画像形成前において、搬送装置30による上記位置補正動作を行うことにより、用紙P上における、おもて面の画像と裏面の画像との相対的な位置ズレをなくすこともできる。
図12は、以上の搬送装置30の各動作を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、制御部60は、用紙位置認識部61と、第一モータ制御部62と、第二モータ制御部63と、搬送モータ制御部64とを有する。
用紙位置認識部61は、各CISから受け取った検知情報から、用紙Pの斜行量および幅方向の位置ズレ量を算出する。そして、用紙位置認識部61は、この位置ズレ量の情報を第一モータ制御部62および第二モータ制御部63に送る。
第一モータ制御部62および第二モータ制御部63は、用紙位置認識部61から送られた用紙Pの位置ズレ量の情報に基づいて、挟持ローラ32の各移動動作を制御する部分である。
第一モータ制御部62は、挟持ローラ32の搬送面内での回転動作を制御する部分である。第一モータ制御部62からの信号により、第一モータドライバ621が第一モータ622を駆動させて挟持ローラ32を搬送面内で回転させる。そして、第一モータエンコーダ623により、挟持ローラ32の搬送面内での回転量を検出する。
第二モータ制御部63は、挟持ローラ32の幅方向の移動動作を制御する部分である。第二モータ制御部63からの信号により、第二モータドライバ631が第二モータ632を駆動させて挟持ローラ32を幅方向に移動させる。そして、第二モータエンコーダ633により、挟持ローラ32の幅方向の移動量を検出する。
これらの第一モータ622および第二モータ632は、挟持ローラ32の迎え動作(図10のステップS3)、戻し動作(ステップS8)、再補正動作(ステップS11)、そして、基準位置への復帰動作(ステップS16)の際に駆動されることになる。
前述したように、第一CIS34および第二CIS35による検知動作は、第一エッジセンサ37が新しい用紙Pを検知してからt1秒後に行われる(ステップS1〜S3参照)。この検知結果に基づいて、挟持ローラ32の迎え動作および戻し動作が行われる。また、第二CIS35および第三CIS36による検知動作は、第三エッジセンサ39が用紙Pを検知してからt3秒後に行われる(ステップS9〜S11)。この検知結果に基づいて、挟持ローラ32の再補正動作が行われる。
挟持ローラ32が戻し動作(ステップS8)を行う際には、用紙Pが挟持ローラ32に挟持され、上流側の搬送ローラ31(図2参照)が離間していることが必要である(ステップS7)。従って、搬送ローラ離間検知センサ70により、搬送ローラ31の離間が検知され、この検知信号が第一モータ制御部62および第二モータ制御部63に伝達される。これにより、第一モータ制御部62および第二モータ制御部63が各モータドライバに信号を送って戻し動作を開始させることができるようになる。
前述したように、挟持ローラ32の基準位置への復帰動作は、第四エッジセンサ40が用紙Pの検知した後に行われる(ステップS16)。つまり、第四エッジセンサ40の検知情報が、第一モータ制御部62および第二モータ制御部63に送られて各モータが駆動し、挟持ローラ32が基準位置へ移動する。
また、搬送モータ制御部64は、挟持ローラ32の回転動作(用紙Pの搬送動作)を制御する部分である。搬送モータ制御部64からの信号により、搬送モータドライバ641が第一搬送モータ642を駆動させ、挟持ローラ32が用紙Pを搬送するための回転駆動を行うようになる。
挟持ローラ32の回転動作は、用紙Pが第二エッジセンサ38に到達してから、t2秒後に行われる(ステップSS4〜S6)。つまり、第二エッジセンサ38の検知情報が、搬送モータ制御部64に送られることで、搬送モータ642が駆動される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、タイミングローラ33の下流側に第四エッジセンサ40を設け、この第四エッジセンサ40の検知後に、挟持ローラ32の基準位置への移動を開始するものとした。つまり、用紙Pがタイミングローラ33に到達した時点を起点に、挟持ローラ32を搬送路6および用紙Pから離間させ、挟持ローラ32の基準位置への移動を開始するものとした。しかし、これに限らず、例えば二次転写ローラ18(および、それに対向する二次転写対向ローラ13によって構成されるローラ対)や挟持ローラ32と二次転写ローラ18の間に別のローラ対が設けられた構成であれば、これらのローラの近傍に第四エッジセンサを設け、そのローラを起点としてもよい。ただし、挟持ローラ32の次に用紙Pを搬送するローラ(本実施形態ではタイミングローラ33)の近傍に第四エッジセンサ40を設けた方が、より早期のタイミングで挟持ローラ32を基準位置へ移動させ、次の用紙の搬送および補正動作に備えることができるため、好ましい。
以上の実施形態では、搬送ローラ31の上流に第一CIS34を配置したが、搬送ローラ31の下流側に第一CIS34が配置してあってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
また、以上で説明した実施形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、インクジェット方式の画像形成装置に設置される搬送装置に対しても本発明を適用することができる。以下、図13を用いてインクジェット方式の画像形成装置について説明する。
図13に示すように、インクジェット方式の画像形成装置100は、給紙部110と、搬送装置120と、画像形成部130と、乾燥部140と、排紙部150とを備えている。
給紙部110から送り出された用紙Pは、搬送装置120によって搬送され、画像形成部130へ送り出される。
画像形成部130においては、用紙Pが円筒形状ドラム131に位置決めされ、円筒形状ドラム131の回転によって図中矢印方向へ搬送される。そして、各色の吐出ヘッド132の下部(用紙Pへの画像形成位置)に所定のタイミングで用紙Pが搬送され、各色のインクが用紙Pに吐き出され、用紙Pの表面上に画像が形成される。
画像形成部130によって画像が形成された用紙Pは、乾燥部140に搬送されてインク中の水分を蒸発させた後、排紙部150にて、作業者が取り出し可能な位置に排出される。
両面印刷が行われる場合には、乾燥工程の後、用紙Pが反転搬送路160へ送られて、用紙Pの表裏が反転した状態で、再び搬送装置120へ送り出される。
上記の搬送装置120に、前述した本発明の搬送装置の構成を適用することにより、前述した本実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、搬送装置120によって用紙Pの斜行および幅方向の位置ズレが補正される。この搬送装置120は、前述した構成により、用紙Pを高速搬送しながら用紙Pの搬送路に対する位置ズレを補正することができ、用紙P上に形成される画像の、用紙Pに対する絶対的な位置ズレを補正することができる。また、両面印刷が行われる場合には、それぞれの面における画像の位置ズレを補正することで、おもて面の画像と裏面の画像との相対的な位置ズレをなくすこともできる。そして、用紙Pの位置ズレが補正された状態で下流の画像形成部130へ搬送される。
シートとしては、用紙P(普通紙)の他、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等が含まれる。
1 画像形成装置
6 搬送路
30 搬送装置
31 搬送ローラ(上流側搬送部材)
32 挟持ローラ(補正部材)
33 タイミングローラ(下流側搬送部材)
34 第一CIS(位置ズレ検知機構)
35 第二CIS(位置ズレ検知機構)
36 第三CIS(位置ズレ検知機構)
37 第一エッジセンサ(シート検知機構)
38 第二エッジセンサ(上流側シート検知機構)
39 第三エッジセンサ(下流側シート検知機構)
40 第四エッジセンサ(検知機構)
60 制御部
P 用紙(シート)
特開2008−239348号公報

Claims (16)

  1. シートを搬送すると共に、前記シートの位置ズレを補正する補正部材と、
    前記補正部材のシート搬送方向下流側に設けられ、前記シートを搬送する下流側搬送部材と、
    前記補正部材の前記シートの搬送路からの離間を、検知する検知機構とを有する搬送装置であって、
    前記補正部材は、前記シートの搬送路上の基準位置から移動することにより、前記シートの位置ズレを補正し、
    前記補正部材は、前記検知機構が前記補正部材の離間を検知することにより、前記下流側搬送部材が前記シートを搬送中に、前記基準位置へ移動することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記検知機構は、前記補正部材の前記シートの搬送路からの離間を間接的に検知する請求項1記載の搬送装置。
  3. 前記下流側搬送部材が前記シートを搬送開始直後に、前記補正部材が当該シートから離間し、
    前記検知機構は、前記下流側搬送部材のシート搬送方向下流側近傍に設けられ、前記下流側搬送部材への前記シートの到達を検知することにより、前記補正部材の前記シートからの離間を間接的に検知する請求項2記載の搬送装置。
  4. 前記検知機構は、前記補正部材の前記シートの搬送路からの離間を直接検知する請求項1記載の搬送装置。
  5. 前記シートを検知するシート検知機構をさらに有し、
    前記シート検知機構が前記シートの到達を検知後、前記シートの補正動作を開始する請求項1から4いずれか1項に記載の搬送装置。
  6. 前記シート検知機構が検知状態になった後、非検知状態が所定の時間連続した場合に、前記シートの後端が前記シート検知機構を通過したと判断し、次のシートの補正動作へ移行する請求項5記載の搬送装置。
  7. 前記所定の時間は、前記シートに形成されるパンチ穴の大きさによって決定される請求項6記載の搬送装置。
  8. 前記補正部材のシート搬送方向上流側に、前記シートを搬送する上流側搬送部材が設けられ、
    前記シート検知機構は、前記上流側搬送部材のシート搬送方向下流側近傍に設けられる請求項5から7いずれか1項に記載の搬送装置。
  9. 前記補正部材のシート搬送方向上流側に、前記シートの到達を検知する上流側シート検知機構をさらに有し、
    前記上流側シート検知機構が前記シートの到達を検知した後、前記補正部材が前記シートを搬送するための動作、および、前記シートの位置ズレ補正動作を開始する請求項1から8いずれか1項に記載の搬送装置。
  10. 前記シート位置を検知する複数の位置ズレ検知機構をさらに有し、
    前記補正部材のシート搬送方向上流側に設けられた前記位置ズレ検知機構の検知結果に基づいて、前記シートの位置ズレ量を算出し、前記補正部材に前記シートの位置ズレを補正させる請求項1から9いずれか1項に記載の搬送装置。
  11. 前記補正部材のシート搬送方向下流側に、前記シートの到達を検知する下流側シート検知機構をさらに有し、
    前記下流側シート検知機構のシート搬送下流側に、前記位置ズレ検知機構が設けられ、
    前記下流側シート検知機構の前記シート検知後、前記下流側シート検知機構のシート搬送方向下流側に設けられた前記位置ズレ検知機構が前記シートの検知動作を開始し、少なくとも当該位置ズレ検知機構による検知結果に基づいて、前記補正部材が前記シートの位置ズレを再度補正する請求項10記載の搬送装置。
  12. 前記補正部材は、前記シートを挟持して搬送するローラ対である請求項1から11いずれか1項に記載の搬送装置。
  13. シートを搬送すると共に、前記シートの位置ズレを補正する補正部材と、
    前記補正部材のシート搬送方向下流側に設けられ、前記シートを搬送する下流側搬送部材と、
    前記下流側搬送部材のシート搬送方向下流側近傍に設けられ、前記シートの到達により検知状態の変化する検知機構とを有する搬送装置であって、
    前記補正部材は、前記シートの搬送路上の基準位置から移動することにより、前記シートの位置ズレを補正し、
    前記補正部材は、前記シートが前記下流側搬送部材に到達後、前記シートから離間し、
    前記補正部材は、前記下流側搬送部材が前記シートを搬送中であって、前記検知機構の検知状態が変化後に、前記基準位置へ移動することを特徴とする搬送装置。
  14. シートを搬送すると共に、前記シートの位置ズレを補正する補正部材と、
    前記補正部材のシート搬送方向下流側に設けられ、前記シートを搬送する下流側搬送部材と、
    前記下流側搬送部材のシート搬送方向下流側近傍に設けられ、前記シートの到達により検知状態の変化する検知機構と、
    前記補正部材の動作を制御する制御部とを有する搬送装置であって、
    前記制御部は、前記補正部材を前記シートの搬送路上の基準位置から移動させることにより、前記シートの位置ズレを補正し、
    前記制御部は、前記シートが前記下流側搬送部材に到達後、前記補正部材を前記シートから離間させ、前記下流側搬送部材が前記シートを搬送中であって、前記検知機構の検知状態が変化後に、前記補正部材を前記基準位置へ移動させることを特徴とする搬送装置。
  15. 請求項1から14いずれか1項に記載の搬送装置を備えた画像形成装置。
  16. 前記下流側搬送部材は、前記シートへ画像を転写する転写ローラ、あるいは、それよりもシート搬送方向上流側に設けられた搬送ローラである請求項15記載の画像形成装置。
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