JP2019099216A - 外装フィルム付パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】絵柄の変更を短期間のうちに行うことができるようにする。【解決手段】外装フィルム付パッケージ1は,表面に銘柄名11および注意書12が印刷された印刷済の箱体10と,上記印刷済の箱体10を包装する透明の外装フィルム20とを備えている。上記外装フィルム20の一部の所定位置にも絵柄21が印刷されている。外装フィルム20を通じて見える箱体10の表面の印刷絵柄11,12と,外装フィルム20の印刷絵柄21の両方を,視覚的に確認することができる。【選択図】図1
Description
この発明は外装フィルム付パッケージ,特に透明または半透明の外装フィルムによってパッケージが包装された,外装フィルム付パッケージに関する。
キャラメル,飴玉,チョコレート等のお菓子,たばこ等の嗜好品,酒,焼酎等の酒類,醤油,みりん等の調味料,カップ麺等の食品類などは,紙製またはプラスチック製のパッケージ(紙箱,紙パック,プラスチック容器など)内に詰められ(収納され),さらに開封されたかどうかを確認できるようにする,におい移りを防ぐ,乾燥や湿気侵入を防ぐ,といった目的のために,紙製またはプラスチック製のパッケージの周囲を透明または半透明の外装フィルムによって覆ったものが多い。特許文献1は透明フィルムによって包装されたたばこを開示する。
近年では顧客に対する商品の訴求力を高めるために,期間限定の絵柄など,様々な絵柄を印刷した複数種類のパッケージを用いて同一商品を販売することがある。しかしながら工場において変更後の絵柄パッケージに商品を収納したり,元の絵柄パッケージに戻したりする必要があるので,短期間のうちに絵柄変更を行うのは難しい。また絵柄種類が多くなれば多くなるほど,同一絵柄を用いるよりも小ロット生産になるので,パッケージ製造に要する費用が多くなる。
この発明は,絵柄の変更を短期間のうちに行うことができる外装フィルム付パッケージを提供することを目的とする。
この発明はまた,小ロット生産に適する外装フィルム付パッケージを提供することを目的とする。
第1の発明による外装フィルム付パッケージは,表面に第1の絵柄が印刷された印刷済パッケージと,上記印刷済パッケージを包装する透明または半透明の外装フィルムを備え,上記外装フィルムの一部の所定位置に第2の絵柄が印刷されていることを特徴とする。
第2の発明による外装フィルム付パッケージは,表面に第1の絵柄が印刷された印刷済パッケージと,上記印刷済パッケージを包装する透明または半透明の外装フィルムと,上記印刷済パッケージを包装する外装フィルム上に巻き付けられる透明または半透明の胴巻きフィルムとを備え,上記胴巻きフィルムの一部の所定位置に第2の絵柄が印刷されていることを特徴とする。
第1および第2の発明による外装フィルム付パッケージは,外装フィルムを通じて見える,または胴巻きフィルムと外装フィルムとを通じて見えるパッケージ表面の印刷絵柄(第1の絵柄)と,外装フィルムまたは胴巻きフィルムの印刷絵柄(第2の絵柄)の両方を視覚的に確認することができる。絵柄の異なるパッケージを用いなくても,外装フィルムまたは胴巻きフィルムの印刷絵柄を代えることによって外装フィルム付パッケージの全体として絵柄を変更することができる。すなわち,商品等を収納するパッケージ自体の絵柄は代えずに共通するパッケージを利用しつつ,外装フィルムまたは胴巻きフィルムについては様々な絵柄のものを採用することができる。小ロット生産に適する外装フィルム付パッケージが提供される。
また,外装フィルムまたは胴巻きフィルムを取り替えることによって簡単に絵柄を変更することができる。絵柄変更にあたって従前の印刷絵柄のパッケージに収納されている商品等を取出して新たな印刷絵柄のパッケージに詰め替える必要もない。絵柄変更を短期間のうちに行うことができる。
外装フィルムまたは胴巻きフィルムの第2の絵柄はパッケージに取り付ける前の外装フィルムまたは胴巻きフィルムに印刷してもよく(以下,先印刷という),パッケージを既に包装している状態の外装フィルムまたは胴巻きフィルムに印刷してもよい(以下,後印刷という)。小ロット生産には後印刷が適する。比較的量産が見込まれる場合には先印刷が適する。
先印刷の場合には外装フィルムまたは胴巻きフィルムの表面(外側)に絵柄を印刷することも,外装フィルムまたは胴巻きフィルムの裏面(内側)に絵柄を印刷することもできる。後印刷の場合には外装フィルムまたは胴巻きフィルムの表面(外側)に絵柄が印刷されることになるのは言うまでもない。
一実施態様では,外装フィルムまたは胴巻きフィルムの第2の絵柄は,印刷済パッケージに記載されている注意書を隠さない領域に印刷される。外装フィルム付パッケージを表示義務に反しないものにすることができる。
他の実施態様では,上記外装フィルムが開封部を備え,上記外装フィルムの第2の絵柄が上記開封部を避けて印刷される。開封部が取り除かれても外装フィルムの絵柄を残すことができる。
この発明による外装フィルム付パッケージは,たとえば,たばこパッケージに用いることができる。
図1は外装フィルム付たばこパッケージの斜視図である。図2は開封後の外装フィルム付たばこパッケージの斜視図である。
外装フィルム付たばこパッケージ1は,箱体(印刷済パッケージ)10と外装フィルム20とを備えている。
箱体10は直方体状のもので,図2を参照して,ヒンジ15においてつながる収納体13および蓋体14を備えている。ヒンジ15を軸にして蓋体14を上方に持ち上げることで蓋体14が開かれ,収納体13の内部(たとえば,たばこ(図示略))が露出する。
箱体10は,その全範囲(全周囲)が外装フィルム20によって覆われている。外装フィルム20はたとえばポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート等を素材とする透明のもので,外装フィルム20を通じて箱体10の表面を見ることができる。外装フィルム20は半透明のものであってもよい。
外装フィルム20の一部に,帯状の開封テープ(テアテープ)4が箱体10を横向きに一周するように設けられている。帯状の開封テープ4を引っ張ることで,外装フィルム20は開封テープ4に沿って破け,開封テープ4の上側範囲と下側範囲とに分離される。開封テープ4は,収納体13と蓋体14の境界付近に設けられる。開封テープ4の上側範囲の外装フィルム20は箱体10から取り除かれて一般には廃棄される。開封テープ4の下側範囲の外装フィルム20は廃棄されずに箱体10に被せられたまま残される(図2)。
箱体10の表面(外面)には,たばこの銘柄名(商品名)11,注意書12,その他の絵柄(箱体10の表面色,文字を含む)が印刷されている。銘柄名11,注意書12,その他の絵柄は外装フィルム20を通してよく見える。
さらに,外装フィルム20の一部にも絵柄21が印刷されており,絵柄21が印刷されている外装フィルム20の箇所(範囲)は透明ではない。図1では,外装フィルム20を通して見える絵柄範囲(箱体10が見える範囲)をグレーに着色して示し,外装フィルム20に印刷された絵柄範囲(箱体10が見えない範囲)を着色せずに示している。箱体10の表面に印刷されている絵柄と外装フィルム20に印刷されている絵柄と区別するために,箱体10の表面に印刷されている絵柄を以下「箱体絵柄」と呼び,外装フィルム20に印刷されている絵柄を以下「フィルム絵柄」と呼ぶ。
フィルム絵柄21は,外装フィルム20の表面(外面)に印刷することもできるし,外装フィルム20の裏面(内面)に印刷することもできる。箱体10を包装する前段階の外装フィルム20にフィルム絵柄21を印刷してもよく(先印刷),既に箱体10を包装している外装フィルム20にフィルム絵柄21を印刷することもできる(後印刷)。外装フィルム20への絵柄の印刷にはたとえばUV(紫外線硬化)インクを用いることができる。絵柄を印刷する範囲の外装フィルム20に下地処理をした上でインクジェットによって絵柄を印刷してもよい。先印刷であれば,外装フィルム20の表面および裏面のいずれにも,両方にも,フィルム絵柄21を印刷することができる。後印刷の場合には外装フィルム20の表面にフィルム絵柄21が印刷されることになる。先印刷は大量生産に,後印刷は小ロット生産に,それぞれ適している。
箱体10に印刷されている箱体絵柄のうち好ましくは銘柄名11および注意書12を隠さない領域に,フィルム絵柄21は印刷される。フィルム絵柄21によって銘柄名11および注意書12が隠されてこれらが見えなくなることを防ぐためである。もっとも,フィルム絵柄21中に銘柄名や注意書を絵柄として含ませることもできるので,この場合には箱体10に印刷されている銘柄名11や注意書12がフィルム絵柄21によって隠されてもよい。
またフィルム絵柄21は,箱体10から取り除かれる外装フィルムの範囲(開封部),すなわち,上述した開封テープ4よりも上側範囲を避けて,すなわち開封テープ4よりも下側範囲に印刷される。開封後においても廃棄されずに箱体10を覆い続ける開封テープ4よりも下側範囲の外装フィルムにフィルム絵柄21を印刷することによって,フィルム絵柄21を残し続けることができる。もっとも,開封テープ4上,さらには開封テープ4よりも上側範囲にもフィルム絵柄21の一部を印刷することは可能である。
上述した注意書12は箱体10の下部に印刷されることが多く,好ましくはこの注意書12を隠さない範囲にフィルム絵柄21は設けられることになる。すなわちフィルム絵柄21は,一般には開封テープ4の下から注意書12の上までの領域に印刷される。フィルム絵柄21が設けられることで隠されることになる箱体10の絵柄のうち,必要なもの(たとえばロゴ,シリーズ名,数字など)については,上述のように,それをフィルム絵柄21に含ませてもよい。
外装フィルム付たばこパッケージ1では,外装フィルム20を通じて見える箱体絵柄11,12と外装フィルム20に印刷されているフィルム絵柄21の両方を,視覚的に確認することができる。箱体絵柄が異なる箱体10を用いなくても,外装フィルム20のみを取り替えることによって,外装フィルム付パッケージ1全体としての絵柄を変更することができる。すなわち,たばこを収納する箱体10については箱体絵柄を代えることなく共通する箱体10を利用しつつ,外装フィルム20については必要に応じて取り替えて,様々なフィルム絵柄の外装フィルム20によって箱体10を包装すればよい。たとえば,正月期間だけの期間限定のフィルム絵柄21が印刷された外装フィルム20を備える外装フィルム付たばこパッケージ1を小ロット生産することができる。正月期間を経過して売れ残ったものについては,外装フィルム20のみを取り替えれば期間限定の絵柄を無くす(たとえば通常パッケージに戻す)ことができる。絵柄変更のときに箱体10に収納されているたばこを変更絵柄が印刷された別の箱体10に詰め替える必要はなく,短期間のうちの絵柄変更が可能である。絵柄は,宝くじのように後抽選用の数字であっても,自身の写真であってもよく,任意のものを採用することができる。
図3は変形例の外装フィルム付たばこパッケージ2を示している。上述した外装フィルム付たばこパッケージ1とは,フィルム絵柄が,外装フィルム20ではなく,外装フィルム20上に胴巻きされた胴巻きフィルム30に印刷されている点が異なる。
すなわち変形例の外装フィルム付たばこパッケージ2は,箱体(印刷済パッケージ)10と,外装フィルム20と,胴巻きフィルム30とを備え,胴巻きフィルム30の表面または裏面にフィルム絵柄31が印刷されている。胴巻きフィルム30もフィルム絵柄31が印刷されている範囲を除いて透明または半透明のもので,フィルム絵柄31が印刷されていない範囲では,胴巻きフィルム30と外装フィルム20とを通じて箱体絵柄11,12を見ることができる。上述した外装フィルム付たばこパッケージ1と同様,変形例の外装フィルム付たばこパッケージ2も,箱体10に印刷されている箱体絵柄11,12と,胴巻きフィルム30に印刷されているフィルム絵柄31の両方を,視覚的に確認することができる。胴巻きフィルム30のみを取り替えることによって,外装フィルム付パッケージ2全体としての絵柄を変更することができる。
上述した実施例および変形例では,ボックス・タイプの箱体10を備えるたばこパッケージを例示したが,たばこパッケージはソフト・タイプでもよく,ロング・タイプでもよいのは言うまでもない。
1,2 外装フィルム付たばこパッケージ
4 開封テープ
10 箱体
11,12 箱体絵柄(第1の絵柄)
20 外装フィルム
21,31 フィルム絵柄(第2の絵柄)
30 胴巻きフィルム
4 開封テープ
10 箱体
11,12 箱体絵柄(第1の絵柄)
20 外装フィルム
21,31 フィルム絵柄(第2の絵柄)
30 胴巻きフィルム
Claims (9)
- 表面に第1の絵柄が印刷された印刷済パッケージと,上記印刷済パッケージを包装する透明または半透明の外装フィルムとを備え,上記外装フィルムの一部の所定位置に第2の絵柄が印刷されている,
外装フィルム付パッケージ。 - 表面に第1の絵柄が印刷された印刷済パッケージと,上記印刷済パッケージを包装する透明または半透明の外装フィルムと,上記印刷済パッケージを包装する外装フィルム上に巻き付けられる透明または半透明の胴巻きフィルムとを備え,上記胴巻きフィルムの一部の所定位置に第2の絵柄が印刷されている,
外装フィルム付パッケージ。 - 印刷済パッケージに記載されている注意書を隠さない領域に上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項1または2に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 上記外装フィルムが開封部を備え,上記開封部を避けて上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項1に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 上記外装フィルムの表面に上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項1に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 上記外装フィルムの裏面に上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項1に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 上記胴巻きフィルムの表面に上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項2に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 上記胴巻きフィルムの裏面に上記第2の絵柄が印刷されている,
請求項2に記載の外装フィルム付パッケージ。 - 印刷済パッケージがたばこパッケージである,
請求項1から8のいずれか一項に記載の外装フィルム付パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017231335A JP2019099216A (ja) | 2017-12-01 | 2017-12-01 | 外装フィルム付パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2019099216A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4669611A (en) * | 1986-02-18 | 1987-06-02 | Brown & Williamson Tobacco Corporation | Package group |
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JP2000302183A (ja) * | 1999-04-21 | 2000-10-31 | Konica Corp | レンズ付きフィルムユニット包装体及びレンズ付きフィルムユニットの包装方法 |
WO2015056297A1 (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 日本たばこ産業株式会社 | 印刷フィルム及びフィルム包装物 |
-
2017
- 2017-12-01 JP JP2017231335A patent/JP2019099216A/ja active Pending
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