JP2019096812A - 被加工物の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面に膜が成膜され表面の分断予定ライン上に積層体が積層された被加工物を生産性を落とさず分断予定ラインに沿って分断する。【解決手段】板状物W1の裏面W1bに膜W2が成膜され、分断予定ラインS上に積層体Kが積層された被加工物Wの加工方法であり、膜W2上に保護膜層Jを形成するステップと、保護膜層Jを形成後、分断予定ラインSに対応した保護膜層Jと膜W2とを除去し被加工物Wの裏面W2bにマスクJ1を形成するステップと、マスクJ1を形成後、マスクJ1を介して被加工物Wにプラズマエッチングを施し分断予定ラインSに沿ったエッチング溝M1を形成するステップと、を備え、プラズマエッチングステップではエッチング溝M1の下方に少なくとも積層体Kを含む被加工物Wの表面W1a側が残存した残存部WKを形成し、プラズマエッチング実施後、残存部WKを分断予定ラインSに沿って分断するステップを備えた加工方法である。【選択図】図11

Description

本発明は、板状物の裏面に膜が成膜され、複数の分断予定ラインが表面に設定されるとともに該表面の少なくとも該分断予定ライン上に積層体が積層された被加工物の加工方法に関する。
チップ製造における生産性の向上や分断予定ラインの狭幅化によるチップの取り数の向上を達成するためには、プラズマエッチングを利用して板状のウェーハを個々のチップに分割するプラズマダイシング(例えば、特許文献1参照)が有効である。
特開2001−127011号公報
しかし、被加工物が金属膜又は樹脂膜等を備えるウェーハである場合、プラズマダイシングではこの膜を分断できず、チップ分割時の生産性が低くなり、チップの取り数も充分なものとならない。更に、被加工物が表面にデバイスが形成され分断予定ライン上に金属を含む積層体が積層されたウェーハである場合には、プラズマエッチングを施してもウェーハの表面側が分断予定ラインに沿って分断されない場合もある。
よって、裏面に膜が成膜され表面の少なくとも分断予定ライン上に積層体が積層された被加工物をプラズマエッチングしてチップに分割する場合には、生産性やチップの取り数を落とすことなく被加工物を分断予定ラインに沿って確実に分断するという課題ある。
上記課題を解決するための本発明は、板状物の裏面に膜が成膜され、複数の分断予定ラインが表面に設定されるとともに該表面の少なくとも該分断予定ライン上に積層体が積層された被加工物の加工方法であって、被加工物の該膜上に保護膜剤を供給して保護膜層を形成する保護膜層形成ステップと、該保護膜層形成ステップを実施した後、該分断予定ラインに対応した該保護膜層と該膜とを除去して被加工物の裏面にマスクを形成するマスク形成ステップと、該マスク形成ステップを実施した後、該マスクを介して被加工物にプラズマエッチングを施して該分断予定ラインに沿ったエッチング溝を形成するプラズマエッチングステップと、を備え、該プラズマエッチングステップでは該エッチング溝の下方に少なくとも該積層体を含む被加工物の表面側が残存した残存部を形成し、該プラズマエッチングステップを実施した後、該残存部を該分断予定ラインに沿って分断する分断ステップを更に備えた、加工方法である。
少なくとも前記プラズマエッチングステップを実施する前に被加工物の表面にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップを備え、前記分断ステップでは、該エキスパンドシートをエキスパンドすることで前記残存部を分断するものとすると好ましい。
前記分断ステップでは、前記残存部に対して吸収性を有した波長のレーザビームを被加工物の裏面側から該残存部に照射して該残存部を分断予定ラインに沿って分断するものとすると好ましい。
前記分断ステップを実施した後、前記マスクを除去するマスク除去ステップを更に備えると好ましい。
本発明に係る加工方法においては、被加工物の膜上に保護膜剤を供給して保護膜層を形成する保護膜層形成ステップと、保護膜層形成ステップを実施した後、分断予定ラインに対応した保護膜層と膜とを除去して被加工物の裏面にマスクを形成するマスク形成ステップと、マスク形成ステップを実施した後、マスクを介して被加工物にプラズマエッチングを施して分断予定ラインに沿ったエッチング溝を形成するプラズマエッチングステップと、を備えており、該マスクを介して裏面側から被加工物にプラズマエッチングを施し、分断予定ラインに沿って正確にエッチング溝を形成することができる。また、プラズマエッチングステップではエッチング溝の下方に少なくとも積層体を含む被加工物の表面側が残存した残存部を形成する。そして、該残存部は分断ステップで分断されるため、被加工物を確実に個々のデバイスチップへと分断することが可能となる。
プラズマエッチングステップを実施する前に被加工物の表面にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップを備え、分断ステップでは、エキスパンドシートをエキスパンドすることで残存部を的確に分断することが可能となる。
分断ステップでは、被加工物に対して吸収性を有した波長のレーザビームを被加工物の裏面側から残存部に照射して残存部を分断予定ラインに沿って分断することで、残存部を確実に分断することが可能となる。
被加工物の一例を示す斜視図である。 被加工物の断面図の一例である。 表面にエキスパンドシートが貼着され環状フレームで支持された被加工物を示す斜視図である。 スピンコータを用いて被加工物の裏面に保護膜層を形成している状態を示す断面図である。 分断予定ラインに沿って被加工物の保護膜層にレーザビームを照射して、保護膜層と膜とを除去して被加工物の裏面にマスクを形成している状態を示す断面図である。 マスクが裏面に形成された被加工物の一部を示す断面図である。 被加工物にプラズマエッチングを施すプラズマエッチング装置の一例を示す断面図である。 プラズマエッチングが施された被加工物の一部を示す断面図である。 エキスパンド装置に被加工物がセットされた状態を示す断面図である。 エキスパンド装置によってエキスパンドシートをエキスパンドすることで、被加工物の残存部を分断している状態を示す断面図である。 エキスパンドシートをエキスパンドすることで残存部が分断された被加工物の一部を示す断面図である。 洗浄水によって被加工物のマスクが洗浄除去されている状態を示す断面図である。 マスクが除去された被加工物の一部を示す断面図である。 表面に支持部材が配設された被加工物を示す斜視図である。 残存部に対して吸収性を有した波長のレーザビームを被加工物の裏面側から残存部に照射して残存部を分断予定ラインに沿って分断している状態を示す断面図である。
図1に示す被加工物Wは、例えば、シリコンからなる板状物W1を備える円形の半導体ウェーハであり、板状物W1の表面、即ち、被加工物Wの表面W1aには複数の分断予定ラインSがそれぞれ直交差するように設定されている。分断予定ラインSによって区画された格子状の領域には、デバイスDがそれぞれ形成されている。図1において−Z方向側に向いている板状物W1の裏面W1bには、銅及びニッケル等の金属からなる一様な厚さ(例えば、0.5μm〜30μm程度)の膜W2が形成されており、膜W2の露出面は、被加工物Wの裏面W2bとなる。なお、被加工物Wの構成は本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、板状物W1はシリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよく、また、膜W2は、金属膜ではなく、例えばDAF(Die Attach Film)やDBF(Die Backside Film)等の厚さ5μm〜30μm程度の樹脂を母材とする膜であってもよい。
図2に示すように、分断予定ラインS上には積層体Kが所定の厚みで積層されている。積層体Kは、例えば、主にアルミニウム又は銅等の金属で構成されるTEG(Test Element Group)、低誘電率絶縁体と金属箔とが積層されてなるLow−k膜、又は金属等からなる配線パターン等であり、図示しない配線層を通じてデバイスDと導通している。積層体Kは、各分断予定ラインSの全長に渡って形成されていてもよいし、各分断予定ラインS上に所定の間隔を空けて形成されていてもよい。
(加工方法の実施形態1)
以下に、本発明に係る加工方法を実施して図1、2に示す被加工物WをデバイスDを備えるチップへと分割する場合の、加工方法の各ステップについて説明していく。
(1)エキスパンドシート貼着ステップ
本実施形態においては、例えば、被加工物Wは、図3に示すように、表面W1aにエキスパンドシートT1が貼着される。適度な伸縮性を備える円形状のエキスパンドシートT1は、被加工物Wよりも大径となっている。エキスパンドシートT1の粘着面の外周部を円形の開口を備える環状フレームFに貼着することで、被加工物Wは、裏面W2bが上方に露出した状態でエキスパンドシートT1を介して環状フレームFに支持された状態になる。エキスパンドシートT1の被加工物Wに対する貼着等は、図示しないテープマウンタにおいて転動するローラによってエキスパンドシートT1を被加工物Wに押し付けてなされてもよいし、オペレータによる手作業でなされてもよい。例えば、環状フレームF及びエキスパンドシートT1は、後のプラズマエッチングステップで使用されるエッチングガス(例えば、SFガスやCガス)に対する耐性を備えているものを用いると好ましい。即ち、例えば、環状フレームFはSUSで形成されており、エキスパンドシートT1はポリオレフィン等で形成されていると好ましい。
なお、エキスパンドシート貼着ステップは、本実施形態のように最初に実施されていなくてもよく、少なくとも、後述するプラズマエッチングステップを実施する前段階までに実施されていればよい。これは、プラズマエッチング後における被加工物Wのハンドリングを、環状フレームFを用いて容易に行えるようにするためである。
(2)保護膜層形成ステップ
環状フレームFによるハンドリングが可能となった被加工物Wは、図4に示すスピンコータ4に搬送される。スピンコータ4は、例えば、被加工物Wを保持する保持テーブル40と、保持テーブル40を回転させる回転手段42と、上端側に円形の開口を備え保持テーブル40を収容する有底円筒状のケーシング44とを備えている。
保持テーブル40は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなり図示しない吸引源に連通する保持面40aを備えている。保持テーブル40の周囲には、環状フレームFを固定する固定クランプ401が例えば4つ(図示の例においては、2つのみ図示している)周方向に所定間隔を空けて均等に配設されている。保持テーブル40は、被加工物Wが載置される際には上昇して被加工物Wの搬入・搬出高さ位置に位置付けられ、また、吸引保持した被加工物Wに液状の保護膜剤が塗布される際には、ケーシング44内における塗布高さ位置まで下降する。
保持テーブル40の下方に配設された回転手段42は、保持テーブル40の底面側に上端が固定されたスピンドル420をモータ等の回転駆動源421がZ軸方向の軸心周りに回転させることで、保持テーブル40を所定の回転速度で回転させる
ケーシング44は、保持テーブル40を囲繞する外側壁440と、外側壁440の下部に連接し中央にスピンドル420が挿通される開口を有する底板441と、底板441の開口の内周縁から立設する内側壁442とから構成され、底板441に一端が固定された脚部443により支持されている。保持テーブル40の下面とケーシング44の内側壁442の上端面との間には、スピンドル420に挿嵌されスピンドル420と底板441の開口との隙間に異物を入り込ませないようにするカバー部材444が配設されている。
ケーシング44内には、保持面40aで吸引保持された被加工物Wに保護膜剤を滴下するノズル45が配設されている。ノズル45は、底板441から立設しており、側面視略L字状の外形を備え、Z軸方向の軸心周りに旋回可能である。ノズル45の先端部分に形成された供給口450は、保持テーブル40の保持面40aに向かって開口している。
ノズル45は、保護膜剤を蓄えた保護膜剤供給源47に配管47a及び図示しないロータリージョイントを介して連通している。保護膜剤供給源47に蓄えられた保護膜剤は、例えば、水溶性樹脂(例えば、ポリビニルピロリドンやポリビニルアルコール)からなる水溶性の保護膜剤であるが、レジスト液等であってもよい。
保護膜層形成ステップでは、被加工物Wが、エキスパンドシートT1側を下にして保持テーブル40の保持面40a上に載置される。そして図示しない吸引源が生み出す吸引力が保持面40aに伝達されることで、保持テーブル40により被加工物Wが吸引保持される。また、各固定クランプ401により環状フレームFが固定される。次いで、被加工物Wを保持した保持テーブル40がケーシング44内の塗布高さ位置まで下降する。また、ノズル45が旋回し、供給口450が被加工物Wの膜W2の中央上方に位置付けられる。
次いで、保護膜剤供給源47が保護膜剤をノズル45に供給し、供給口450から膜W2に所定量の保護膜剤が滴下される。そして、保持テーブル40が低速で回転することで、滴下された保護膜剤が遠心力により被加工物Wの裏面W2bの中心側から外周側に向けて流れて全面にいきわたり、ほぼ一様な厚さの保護膜層Jが被加工物Wの裏面W2bに形成される。その後、回転を継続して保護膜層Jを回転乾燥させる。なお、保護膜層Jの乾燥は、保持テーブル40の上方にヒータやキセノンフラッシュランプを位置付けて、ヒータやキセノンフラッシュランプによって保護膜層Jを加熱して乾燥させてもよい。
(3)マスク形成ステップ
裏面W2bに保護膜層Jが形成された被加工物Wは、図5に示すレーザ加工装置1に搬送される。レーザ加工装置1は、例えば、被加工物Wを吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持された被加工物Wの保護膜層Jに対して吸収性を有する波長のレーザビームを照射するレーザビーム照射手段11とを少なくとも備えている。
チャックテーブル10は、Z軸方向の軸心周りに回転可能であるとともに、図示しない移動手段によってX軸方向及びY軸方向に往復移動可能となっている。チャックテーブル10は、ポーラス部材等からなり図示しない吸引源に連通する水平な保持面10a上で被加工物Wを吸引保持することができる。チャックテーブル10の周囲には、環状フレームFを固定する固定クランプ100が周方向に所定間隔を空けて均等に配設されている。
レーザビーム照射手段11は、レーザビーム発振器119から発振されたレーザビームを、伝送光学系を介して集光器111の内部の集光レンズ111aに入光させることで、チャックテーブル10で保持された被加工物Wの保護膜層Jにレーザビームを正確に集光して照射できる。レーザビームの集光点位置は、図示しない集光点位置調整手段によりZ軸方向に調整可能となっている。
まず、被加工物Wが、エキスパンドシートT1側を下にしてチャックテーブル10の保持面10a上で吸引保持され、環状フレームFが固定クランプ100で挟持固定される。そして、レーザビームを被加工物Wに照射するための基準となる分断予定ラインSの位置が図示しないアライメント手段によって検出される。図示しないアライメント手段は、被加工物Wを裏面W2b側から透過して撮像した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理を行い、被加工物Wの分断予定ラインSの座標位置を検出する。
分断予定ラインSが検出されるのに伴って、チャックテーブル10がY軸方向に移動し、分断予定ラインSとレーザビーム照射手段11の集光器111とのヘアライン合わせがなされる。次いで、集光レンズ111aによって集光されるレーザビームの集光点位置が保護膜層Jの高さ位置に合わせられる。そして、レーザビーム発振器119が保護膜層Jに吸収性を有する波長のレーザビームを発振し、レーザビームを保護膜層Jに集光し照射する。また、被加工物Wが往方向である−X方向(紙面奥側)に所定の加工送り速度で送られ、レーザビームが分断予定ラインSに沿って保護膜層Jに照射されていくことで、保護膜層J及び膜W2が溶融することで除去されて、分断予定ラインSに対応する板状物W1の裏面W1bが露出する。
なお、1パス(一回)のレーザビームの照射で1本の分断予定ラインSに対応する保護膜層J及び膜W2の除去が完全になされない場合には、1本の分断予定ラインSに対応する保護膜層J及び膜W2に対してレーザビームを複数パス照射して、分断予定ラインSに対応する板状物W1の裏面W1bを露出させる。
分断予定ラインSに沿ってレーザビームを照射し終える所定の位置まで被加工物Wが−X方向に進行すると、レーザビームの照射を停止するとともチャックテーブル10がY軸方向に移動され、−X方向での加工送りにおいてレーザビーム照射の際に基準となった分断予定ラインSの隣に位置する分断予定ラインSと集光器111とのY軸方向におけるヘアライン合わせが行われる。被加工物Wが復方向である+X方向(紙面手前側)へ加工送りされ、往方向でのレーザビームの照射と同様に、保護膜層J及び膜W2が除去され分断予定ラインSに対応する板状物W1の裏面W1bが露出する。順次同様のレーザビームの照射をX軸方向に延びる全ての分断予定ラインSに沿って行った後、チャックテーブル10を90度回転させてから同様のレーザビームの照射を行うと、被加工物Wの裏面W2bの分断予定ラインSに対応する領域以外の領域に図6に示すマスクJ1が形成された状態になる。
(4)プラズマエッチングステップ
上記マスク形成ステップを実施した後、例えば、図7に示すプラズマエッチング装置9を用いて、マスクJ1を介して被加工物Wにプラズマエッチングを施して分断予定ラインSに沿ったエッチング溝を形成する。
図7に示すプラズマエッチング装置9は、被加工物Wを保持する保持手段90と、ガスを噴出するガス噴出ヘッド91と、保持手段90及びガス噴出ヘッド91を内部に収容したチャンバ92とを備えている。
例えば、保持手段90は、静電チャックであり、セラミック又は酸化チタン等の誘電体で形成されており、支持部材900により下方から支持されている。保持手段90の内部には、電圧の印加により電荷を発生する円板状の電極901が保持手段90の保持面90aと平行に配設されており、この電極901は、整合器94a及びバイアス高周波電源95aに接続されている。例えば、保持手段90の内部には、図示しない通水路が形成されており、該通水路を循環する冷却水により保持手段90が内部から所定温度に冷却される。
チャンバ92の上部に軸受け919を介して昇降自在に配設されたガス噴出ヘッド91の内部には、ガス拡散空間910が設けられており、ガス拡散空間910の上部にはガス導入口911が連通し、ガス拡散空間910の下部にはガス吐出口912が複数連通している。各ガス吐出口912の下端は保持手段90の保持面90aに向かって開口している。
ガス導入口911に接続されたガス供給部93には、例えばSF、CF、C、C等のフッ素系ガスがエッチングガスとして蓄えられている。
ガス噴出ヘッド91には、整合器94を介して高周波電源95が接続されている。高周波電源95から整合器94を介してガス噴出ヘッド91に高周波電力を供給することにより、ガス吐出口912から吐出されたエッチングガスをプラズマ化することができる。
プラズマエッチング装置9は、図示しない制御部を備えており、制御部による制御の下で、ガスの吐出量や時間、高周波電力等の条件がコントロールされる。
チャンバ92の底には排気口96が形成されており、この排気口96には排気装置97が接続されている。排気装置97を作動させることで、チャンバ92の内部を所定の真空度まで減圧することができる。チャンバ92の側部には、搬入出口920と、この搬入出口920を開閉するゲートバルブ921とが設けられている。
チャンバ92の内部には、プラズマエッチング実施中の環状フレームFの加熱を防ぐためのフレーム加熱防止ガード98が配設されている。フレーム加熱防止ガード98は、例えば、エッチングガスに対する耐性を備えるSUS等を環状の平板状に形成したものであり、チャンバ92の内側壁に取り付けられている。
エッチング溝の形成においては、まず、搬入出口920から被加工物Wをチャンバ92内に搬入し、マスクJ1側を上側に向けて被加工物Wを保持手段90の保持面90a上に載置する。そして、ゲートバルブ921を閉じ、排気装置97によってチャンバ92内の空気を排気し、チャンバ92内を所定の圧力の密閉空間とする。また、被加工物Wを支持する環状フレームFの上方は、フレーム加熱防止ガード98により覆われた状態になる。
ガス噴出ヘッド91をチャンバ92内の所定の高さ位置まで下降させ、ガス供給部93から例えばSFを主体とするエッチングガスをガス拡散空間910に供給し、ガス吐出口912から下方に噴出させる。また、高周波電源95からガス噴出ヘッド91に高周波電力を印加して、ガス噴出ヘッド91と保持手段90との間に高周波電界を生じさせ、エッチングガスをプラズマ化させる。これに並行して、電極901にバイアス高周波電源95aから電圧を印加して、保持手段90の保持面90aと被加工物Wとの間に誘電分極現象を発生させ、電荷の分極により生じる静電吸着力によって被加工物Wを保持面90a上で吸着保持する。
プラズマ化したエッチングガスは、被加工物Wの裏面W2bのマスクJ1が形成されている領域はほとんどエッチングせず、板状物W1の分断予定ラインSに対応する領域を−Z方向に向かって異方性エッチングしていく。そのため、図8に示す分断予定ラインSに沿った格子状のエッチング溝M1が板状物W1に形成されていく。プラズマ化したエッチングガスによる環状フレームFに対する熱影響は、環状フレームFの上方を覆うフレーム加熱防止ガード98によって抑えられる。
フッ素系のエッチングガスは、積層体Kに含まれる金属をエッチングしない。そのため、図8に示すように、例えば、エッチング溝M1の底に積層体Kが露出するまでプラズマエッチングを行い、被加工物Wの裏面W2b側から分断予定ラインSに沿って板状物W1を分断した後、プラズマエッチングを終了させる。即ち、図7に示すチャンバ92内へのエッチングガス等の導入及びガス噴出ヘッド91への高周波電力の供給を停止し、また、チャンバ92内のエッチングガスを排気口96から排気装置97に排気する。その結果、図8に示すように、エッチング溝M1の下方に積層体Kを含む被加工物Wの表面W1a側が残存した残存部WKが形成された状態になる。残存部WKは、本実施形態のように各分断予定ラインSの全長に渡って板状物W1を残存させずに一様に形成されていてもよいし、各分断予定ラインSの全長に渡ってエッチング溝M1の底に板状物W1がエッチング残し部分として僅かな厚みで残存した状態で一様に形成されていてもよい。また、被加工物Wの積層体Kが各分断予定ラインS上に所定の間隔を空けて形成されている場合には、各分断予定ラインSの全長に渡って板状物W1を残存させずに、積層体Kのみが分断予定ラインS上に残存部WKとして所定の間隔を空けて残るようにしてもよい。
プラズマエッチングステップは、上記のようなSFガス単体によるプラズマエッチングで行われる形態に限定されず、SFガスによるプラズマエッチングとCガスによる溝側壁等に対する保護膜堆積(デポジション)とを交互に繰り返すボッシュ法により行われるものとしてもよい。
仮に、例えば被加工物Wの裏面W2bに保護膜層Jを形成せずに、(3)マスク形成ステップにおいて、銅等の金属からなる膜W2自体をレーザビーム照射によってマスクにすると、プラズマエッチング中に図7に示すチャンバ92内が銅により汚染されてしまうが、本発明に係る加工方法においては該汚染を防ぐことができる。
(5)エキスパンドによる分断ステップ
プラズマエッチングが施された被加工物Wは、図9に示すエキスパンド装置5に搬送される。エキスパンド装置5は、例えば、エキスパンドシートT1の直径よりも大径の環状テーブル50を具備しており、環状テーブル50の開口50cの直径はエキスパンドシートT1の直径よりも小さく形成されている。環状テーブル50の外周部には、4つ(図示の例においては、2つのみ図示している)の固定クランプ52が均等に配設されている。固定クランプ52は、バネ等によって回転軸52cを軸に回動可能であり、環状テーブル50の環状の保持面50aと固定クランプ52の下面との間に環状フレームFを挟み込む。環状テーブル50は、例えば、エアシリンダ等からなる環状テーブル昇降手段55によって上下動可能となっている。
環状テーブル50の開口50c内には、円筒状の拡張ドラム53が高さ位置を固定して配設されており、環状テーブル50の中心と拡張ドラム53の中心とは略合致している。この拡張ドラム53の外径は、被加工物Wの直径よりも大径となっている。
まず、基準高さ位置に位置付けられた環状テーブル50の保持面50aに、環状フレームFが載置される。次いで、環状フレームFが固定クランプ52と環状テーブル50の保持面50aとの間に挟持固定される。この状態においては、環状テーブル50の保持面50aと拡張ドラム53の環状の上端面とは同一の高さ位置にあり、拡張ドラム53の上端面が、エキスパンドシートT1の環状フレームFの内周縁と被加工物Wの外周縁との間の領域に、エキスパンドシートT1の下面側から当接する。
図10に示すように、環状テーブル昇降手段55が、環状テーブル50を−Z方向に下降させることで、環状テーブル50の保持面50aを拡張ドラム53の上端面より下方のテープ拡張位置に位置付ける。その結果、エキスパンドシートT1は、拡張ドラム53の上端面で押し上げられて径方向外側に向かって放射状にエキスパンドされる。そして、外力(拡張力)がエキスパンドシートT1を介して被加工物Wの残存部WKに集中的に加わり、残存部WKが分断予定ラインSに沿って分断され、被加工物Wは図10、11に示すデバイスDを備えるチップCに分割される。
なお、環状テーブル50を下降させるのではなく、環状テーブル50を固定し拡張ドラム53の上昇させることで、エキスパンドシートT1を拡張するものとしてもよい。
(6)除去ステップ
エキスパンドされて残存部WKが分断された被加工物Wは、例えば、図12に示すようにスピンコータ4に搬送される。(2)保護膜層形成ステップにおいて使用したスピンコータ4は、被加工物Wの裏面W2bに保護膜層Jを形成する役割を果たす以外にも、被加工物Wの裏面W2b上からマスクJ1を洗浄除去する役割を果たすことが可能である。なお、被加工物Wは、スピンコータ4とは別の洗浄装置によってマスクJ1が洗浄除去されるものとしてもよい。
例えば、図12に示すように、ケーシング44内には、洗浄水を噴射する洗浄水ノズル46が配設されている。側面視略L字状の洗浄水ノズル46は、ケーシング44の底板441から立設しており、先端部分に形成された噴射口460は下方に向いている。洗浄水ノズル46は、Z軸方向の軸心周りに旋回可能となっており、洗浄水(例えば、純水)を蓄えた洗浄水供給源48に配管48a及びロータリージョイントを介して連通している。
まず、マスクJ1が上方に向かって露出した状態で被加工物Wが保持テーブル40で吸引保持された状態になる。また、各固定クランプ401によって環状フレームFが固定される。被加工物Wを吸引保持する保持テーブル40がケーシング44内における噴射高さ位置に位置付けられた後、洗浄水ノズル46が旋回移動し噴射口460が被加工物Wの中央領域上方に位置付けられた後、噴射口460から被加工物Wの中央部に向かって洗浄水が噴射される。また、保持テーブル40がZ軸方向の軸心周りに回転する。
水溶性樹脂からなるマスクJ1が洗浄水によって溶解し、遠心力によって洗浄水と共に被加工物Wの裏面W2b上を外側に向かって流れていき、図13に示すように、マスクJ1が被加工物Wの裏面W2b上から除去され各チップCの膜W2が露出した状態になる。
なお、マスクJ1がレジスト液で形成されたものである場合には、図7に示すプラズマエッチング装置9によりマスクJ1をアッシング(灰化)して除去する。
従来のように、仮に、デバイスDが形成され表面W1aの分断予定ラインS上に積層体Kが所定の厚みで形成されている被加工物Wを分割するために、表面W1aを保護膜剤で被覆した後に、表面W1aに対するレーザビーム照射で分断予定ラインS上の保護膜層や積層体Kを除去しようとすると、積層体Kの各材料によってレーザビームの吸収性が異なるため、完全に保護膜層と積層体Kとを分断予定ラインS上から除去することは難しい。その結果、デブリが発生したり保護膜層のみが加工されてしまったりすることで、被加工物Wはプラズマエッチングを施す段階において保護膜層と積層体Kとが分断予定ラインS上から完全に除去されておらず、プラズマエッチングを被加工物Wに施しても被加工物Wの板状物W1にエッチング溝が正確に形成されない事態が生じ得る。
そこで本発明に係る加工方法では、被加工物Wの膜W2上に保護膜剤を供給して保護膜層Jを形成する保護膜層形成ステップと、保護膜層形成ステップを実施した後、分断予定ラインSに対応した保護膜層Jと膜W2とを除去して被加工物Wの裏面W2bにマスクJ1を形成するマスク形成ステップとを実施する。板状物W1の裏面W1b上には均一な膜W2のみ形成されているため、レーザビームで保護膜層Jと膜W2とを板状物W1の裏面W1bの分断予定ラインSに対応した領域からきれいに除去し、裏面W2bに適切なマスクJ1を形成することができる。そして、マスクJ1を介して被加工物Wにプラズマエッチングを施こすことで、被加工物Wに分断予定ラインSに沿って正確にエッチング溝M1を形成することができる。また、プラズマエッチングステップではエッチング溝M1の下方に少なくとも積層体Kを含む被加工物Wの表面W1a側が残存した残存部WKを形成する。そして、残存部WKは分断ステップで分断されるため、膜W2を備える被加工物Wを分断予定ラインSに沿って確実に個々のチップCへと分割することが可能となる。
本実施形態のように、プラズマエッチングステップを実施する前に被加工物Wの表面W1aにエキスパンドシートT1を貼着するエキスパンドシート貼着ステップを備え、分断ステップでは、エキスパンドシートT1をエキスパンドすることで残存部WKを確実に分断することが可能となる。
本発明に係る加工方法は上記実施形態1に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている本加工方法を行うための各装置の構成についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態1の加工方法では、(1)エキスパンドシート貼着ステップ、及び(5)エキスパンドによる分断ステップを実施しているが、これに代えて、以下に説明する加工方法の実施形態2のように(1)被加工物の表面への支持部材の配設、及び(5)レーザビームによる分断ステップを実施してもよい。なお、実施形態2の加工方法のその他のステップは実施形態1の加工方法と同様となっている。
(加工方法の実施形態2)
(1)被加工物の表面への支持部材の配設
本実施形態においては、被加工物Wは、図14に示すようにその表面W1aに支持部材T2が配設される。支持部材T2は、例えば、シリコンやガラス基板等からなり剛性を有するハードプレート又はPVC等の合成樹脂からなるシートであり、被加工物Wと略同径の円形の外形を備え、被加工物Wの表面W1aに接着剤を用いて貼着される。または、被加工物Wの表面W1a側に液状の合成樹脂等を供給した後、該合成樹脂を紫外線照射により硬化させたり加熱して硬化させたりすることで、支持部材T2を形成してもよい。
なお、被加工物Wの表面W1aへの支持部材T2の配設は、マスク形成ステップの実施後に行ってもよい。
(2)保護膜層形成ステップ、(3)マスク形成ステップ、及び(4)プラズマエッチングステップ
支持部材T2が表面W1aに配設された被加工物Wに対して、保護膜層形成ステップ〜プラズマエッチングステップを実施形態1の加工方法と同様に施すことで、被加工物Wには、図15に示す被加工物Wと同様のエッチング溝M1が形成され表面W1a側が残存した残存部WKが形成される。
(5)レーザビームによる分断ステップ
被加工物Wは図15に示すレーザ加工装置1に搬送され、被加工物Wが、支持部材T2側を下にしてチャックテーブル10の保持面10a上で吸引保持される。そして、レーザビームを残存部WKに照射するための基準となる一本の分断予定ラインSの位置が図示しないアライメント手段によって検出される。
分断予定ラインSが検出されるのに伴って、チャックテーブル10がY軸方向に割り出し送りされ、分断予定ラインSとレーザビーム照射手段11の集光器111とのY軸方向における位置合わせがなされる。次いで、集光レンズ111aのレーザビームの集光点位置が、残存部WKの高さ位置に位置付けられる。そして、レーザビーム発振器119から残存部WKに対して吸収性を有する波長のレーザビームを発振させ、レーザビームをチャックテーブル10で保持された被加工物Wの残存部WKに集光し照射する。被加工物Wを往方向である−X方向(紙面奥側)に所定の加工送り速度で加工送りすることで、残存部WKが溶融し分断されていく。
一本の分断予定ラインSに沿ってレーザビームを照射し終えるX軸方向の所定の位置まで被加工物Wが−X方向に進行し停止すると、レーザビームの照射を停止するとともチャックテーブル10がY軸方向に割り出し送りされ、−X方向での加工送りにおいてレーザビーム照射の際に基準となった分断予定ラインSの隣に位置する分断予定ラインSと集光器111とのY軸方向における位置合わせが行われる。被加工物Wが復方向である+X方向(紙面手前側)へ加工送りされ、往方向と同様のレーザビームの照射により残存部WKが分断される。順次同様のレーザビームの照射をX軸方向に延びる全ての分断予定ラインSに沿って行い、さらに、チャックテーブル10を90度回転させてから同様のレーザビームの照射を行うと、被加工物Wの全ての残存部WKが分断されてデバイスDを備えるチップに分割される。
このように実施形態2の加工方法においても、裏面W2b側に形成されたマスクJ1を介して被加工物Wにプラズマエッチングを施して分断予定ラインSに沿って正確にエッチング溝M1を形成するプラズマエッチングステップを実施し、さらに、分断ステップにおいて、プラズマエッチングステップで被加工物Wに形成された残存部WKに対して吸収性を有する波長のレーザビームを、被加工物Wの裏面W2b側から残存部WKに照射して残存部WKを分断予定ラインSに沿って分断することによって、膜W2を有する被加工物Wを生産性やチップの取り数を落とすことなく分断予定ラインSに沿って個々のチップCに確実に分割することができる。
(6)除去ステップ
残存部WKが分断された被加工物Wは、例えば、図12に示すスピンコータ4でマスクJ1が洗浄除去される。マスクJ1がレジスト液で形成されたものである場合には、図7に示すプラズマエッチング装置9によりマスクJ1がアッシング(灰化)され除去される。
なお、本発明に係る被加工物の加工方法は上記実施形態1、2に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている各装置の構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、プラズマエッチングを被加工物Wに施した後、エキスパンドによる分断ステップにおいて、X軸方向において被加工物Wを挟んで互いに対向した一対の第一挟持手段でエキスパンドシートを挟持するとともに、X軸方向に水平面において直交するY軸方向において被加工物Wを挟んで互いに対向した一対の第二挟持手段でエキスパンドシートを挟持し、一対の第一挟持手段を互いに離反するよう移動させるとともに一対の第二挟持手段を互いに離反するよう移動させることで、エキスパンドシートを四方向に拡張させて被加工物Wを分断してもよい。この場合には、プラズマエッチングステップを実施する前に行うエキスパンドシート貼着ステップにおいて、被加工物Wに貼着したエキスパンドシートを環状フレームに貼着しない。そして、その後に行うプラズマエッチング装置9への被加工物Wの搬送等及びエキスパンドシートの四方向拡張を行うエキスパンド装置への被加工物Wの搬送等は、例えば、非接触で被加工物Wを吸引保持することができるベルヌーイ搬送手段又は被加工物Wの被保持面を全面吸着できる吸着パッドを備える搬送手段を用いて実施する。そして、エキスパンドシート拡張後に、エキスパンドシートを環状フレームに貼着して被加工物Wのハンドリングを環状フレームを用いて行えるようにしてもよい。
W:被加工物 W1:板状物 W1a:被加工物の表面 S:分断予定ライン D:デバイス W1b:板状物の裏面 W2:膜 W2b:被加工物の裏面 K:積層体
T1:エキスパンドシート F:環状フレーム
4:スピンコータ 40:保持テーブル 401:固定クランプ 42:回転手段
44:ケーシング 45:ノズル 47:保護膜剤供給源 46:洗浄水ノズル 48:洗浄水供給源 J:保護膜層
1:レーザ加工装置 10:チャックテーブル 11:レーザビーム照射手段 111:集光器 119:レーザビーム発振器 J1:マスク
9:プラズマエッチング装置
90:静電チャック 900:支持部材 901:電極 91:ガス噴出ヘッド 910:ガス拡散空間 911:ガス導入口 912:ガス吐出口 92:チャンバ 920:搬入出口 921:ゲートバルブ 93:ガス供給部 94,94a:整合器 95,95a:高周波電源,バイアス高周波電源 96:排気口 97:排気装置 98:フレーム加熱防止ガード M1:エッチング溝 WK:残存部
5:エキスパンド装置 50:環状テーブル 52:固定クランプ 53:拡張ドラム 55:環状テーブル昇降手段
T2:支持部材

Claims (4)

  1. 板状物の裏面に膜が成膜され、複数の分断予定ラインが表面に設定されるとともに該表面の少なくとも該分断予定ライン上に積層体が積層された被加工物の加工方法であって、
    被加工物の該膜上に保護膜剤を供給して保護膜層を形成する保護膜層形成ステップと、
    該保護膜層形成ステップを実施した後、該分断予定ラインに対応した該保護膜層と該膜とを除去して被加工物の裏面にマスクを形成するマスク形成ステップと、
    該マスク形成ステップを実施した後、該マスクを介して被加工物にプラズマエッチングを施して該分断予定ラインに沿ったエッチング溝を形成するプラズマエッチングステップと、を備え、
    該プラズマエッチングステップでは該エッチング溝の下方に少なくとも該積層体を含む被加工物の表面側が残存した残存部を形成し、
    該プラズマエッチングステップを実施した後、該残存部を該分断予定ラインに沿って分断する分断ステップを更に備えた、加工方法。
  2. 少なくとも前記プラズマエッチングステップを実施する前に被加工物の表面にエキスパンドシートを貼着するエキスパンドシート貼着ステップを備え、
    前記分断ステップでは、該エキスパンドシートをエキスパンドすることで前記残存部を分断する、請求項1に記載の加工方法。
  3. 前記分断ステップでは、前記残存部に対して吸収性を有した波長のレーザビームを被加工物の裏面側から該残存部に照射して該残存部を分断予定ラインに沿って分断する、請求項1に記載の加工方法。
  4. 前記分断ステップを実施した後、前記マスクを除去するマスク除去ステップを更に備えた、請求項1に記載の加工方法。
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