JP2019095020A - 波動歯車装置 - Google Patents
波動歯車装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019095020A JP2019095020A JP2017226605A JP2017226605A JP2019095020A JP 2019095020 A JP2019095020 A JP 2019095020A JP 2017226605 A JP2017226605 A JP 2017226605A JP 2017226605 A JP2017226605 A JP 2017226605A JP 2019095020 A JP2019095020 A JP 2019095020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engagement piece
- external gear
- gear
- wave
- wave generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/32—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/17—Toothed wheels
- F16H55/18—Special devices for taking up backlash
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
【課題】伝達トルクの大きさを小さくすることなく、回転伝達時におけるバックラッシュを抑え、動力伝達効率の低下を抑えることができる波動歯車装置を提供する。【解決手段】波動歯車装置1は、回転させられる波動発生器と、この波動発生器に嵌合されることによって楕円形状に弾性変形させられる円筒状の外歯車3と、この楕円形状に弾性変形させられた外歯車3の長軸上で外歯車3と噛み合う内歯車と、を有している。そして、外歯車3の係合片30は、外歯車3の周方向に沿った両側の周方向端部34が隣り合う一対の径方向リブ26,26にそれぞれ形成された係合片収容凹所31に係合され、外歯車3が波動発生器によって楕円形状に弾性変形させられると、周方向端部34が係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接して、外歯車3と固定部材5との相対回動を阻止する。【選択図】図3
Description
この発明は、回転を減速するために使用される波動歯車装置に関するものである。
従来から、波動歯車装置は、ヒューマノイドロボット、半導体製造装置、及び工作機械等に幅広く使用され、サーボモータ等の回転を大きく減速して伝達するようになっている。そして、この波動歯車装置は、高精度の回転伝達を実現するために回転伝達部分のバックラッシュの低減化が求められている。
(第1従来例)
図10及び図11は、第1従来例に係る波動歯車装置100を示すものである。これらの図に示す波動歯車装置100は、楕円形状の波動発生器101と、この波動発生器101の外周面に嵌合される外歯車102と、この外歯車102と噛み合う内歯車103と、を有している。この波動歯車装置100において、波動発生器101は、外周面が楕円形状のカム部材104と、このカム部材104の外周面に嵌合されることによってカム部材104の外周面に倣って楕円形状に変形するボールベアリング105と、を有している。また、外歯車102は、弾性変形可能な薄肉の円筒部材106の外周面に複数の歯が形成されており、波動発生器(ボールベアリング)の楕円形状の外周面に嵌合されると、波動発生器の楕円形状の外周面に倣って楕円形状に変形させられるようになっている。また、この外歯車102は、円板状の出力部材107の係合突起108と係合する係合凹所110が円筒部材106の一端側の周方向に沿って形成されている。内歯車103は、変形し難い剛構造体であり、内歯が楕円形状に変形させられた外歯車102の長軸上に位置する外歯と噛み合うようになっている。
図10及び図11は、第1従来例に係る波動歯車装置100を示すものである。これらの図に示す波動歯車装置100は、楕円形状の波動発生器101と、この波動発生器101の外周面に嵌合される外歯車102と、この外歯車102と噛み合う内歯車103と、を有している。この波動歯車装置100において、波動発生器101は、外周面が楕円形状のカム部材104と、このカム部材104の外周面に嵌合されることによってカム部材104の外周面に倣って楕円形状に変形するボールベアリング105と、を有している。また、外歯車102は、弾性変形可能な薄肉の円筒部材106の外周面に複数の歯が形成されており、波動発生器(ボールベアリング)の楕円形状の外周面に嵌合されると、波動発生器の楕円形状の外周面に倣って楕円形状に変形させられるようになっている。また、この外歯車102は、円板状の出力部材107の係合突起108と係合する係合凹所110が円筒部材106の一端側の周方向に沿って形成されている。内歯車103は、変形し難い剛構造体であり、内歯が楕円形状に変形させられた外歯車102の長軸上に位置する外歯と噛み合うようになっている。
この第1従来例に係る波動歯車装置100は、内歯車103の歯数をZcとし、外歯車102の歯数をZfとし、内歯車103を固定した場合、波動発生器101のN回転に対し、外歯車102がN・(Zc−Zf)/Zf回転するようになっている。なお、第1従来例に係る波動歯車装置100は、内歯車103の歯数(Zc)と外歯車102の歯数(Zf)との差が2になっている。
図12に示すように、第1従来例に係る波動歯車装置100は、外歯車102が波動発生器101によって円滑に楕円変形させられるようにするため、出力部材107の係合突起108が外歯車102の係合凹所110内をスライド移動できるようになっている。しかしながら、このような波動歯車装置100は、出力部材107の係合突起108と外歯車102の係合凹所110との係合部分(回転伝達部分)に隙間が形成されると、その隙間分だけ回転伝達時に回転方向のガタツキ(バックラッシュ)を生じる。
そこで、図13及び図14に示すように、第1従来例に係る波動歯車装置100は、出力部材107の係合突起108の幅方向両側にばね作用部111を設け、そのばね作用部111を弾性変形させた状態で円筒部材106の係合凹所110の両側の壁面112に当接させ、回転伝達時の回転方向へのガタツキ(バックラッシュ)を抑えるようになっている。
(第2従来例)
図15乃至図17は、第2従来例に係る波動歯車装置200を示すものである。これらの図に示す第2従来例に係る波動歯車装置200は、波動発生器201、外歯車202、、内歯車203、及び出力部材204からなっている。外歯車202は、弾性変形可能な薄肉状の円筒部材205の外周面に複数の歯(外歯)が形成されており、波動発生器201によって楕円形状に弾性変形させられ、長軸上の2箇所で内歯車203と噛み合っている。
図15乃至図17は、第2従来例に係る波動歯車装置200を示すものである。これらの図に示す第2従来例に係る波動歯車装置200は、波動発生器201、外歯車202、、内歯車203、及び出力部材204からなっている。外歯車202は、弾性変形可能な薄肉状の円筒部材205の外周面に複数の歯(外歯)が形成されており、波動発生器201によって楕円形状に弾性変形させられ、長軸上の2箇所で内歯車203と噛み合っている。
そして、この第2従来例に係る波動歯車装置200の外歯車202は、円筒部材205の一側面側に棒状突起206を突出形成し、その棒状突起206の移動軌跡に沿う内面形状の係合穴207を出力部材204の円板状部208に形成し、棒状突起206とこの棒状突起206に係合する係合穴207とで回転伝達部分を構成して、外歯車202の楕円変形を許容しつつ、回転伝達時のバックラッシュを抑え、波動発生器201の回転を減速して出力部材204の出力軸210から出力するようになっている。
しかしながら、第1従来例に係る波動歯車装置100は、外歯車102が波動発生器101によって楕円変形させられる際に、出力部材107の係合突起108のばね作用部111,111と円筒部材106の係合凹所110の壁面112,112とが常時摺接し、係合突起108のばね作用部111,111と円筒部材106の係合凹所110の壁面112,112との摺接部に摩擦抵抗(外歯車102の楕円変形を妨げる抵抗)が生じて、動力伝達効率の低下を生じる虞がある。
また、第2従来例に係る波動歯車装置200は、棒状突起206が弾性変形可能な薄肉状の円筒部材205の一側面側に突出形成される構成であるため、棒状突起206が細く、第1従来例の波動歯車装置100のような大きさのトルク伝達が困難であった。
そこで、本発明は、伝達トルクの大きさを小さくすることなく、回転伝達時におけるバックラッシュを抑えることができると共に、動力伝達効率の低下を抑えることができる波動歯車装置の提供を目的とする。
本発明は、回転させられる波動発生器2と、この波動発生器2に嵌合されることによって楕円形状に弾性変形させられる円筒状の外歯車3と、この楕円形状に弾性変形させられた外歯車3の長軸上で前記外歯車3と噛み合う内歯車4と、を有する波動歯車装置1に関するものである。本発明において、前記外歯車3の歯幅方向に沿った一端面側には、固定部材5が対向するように配置されている。また、前記固定部材5は、前記外歯車3に対向する面側に、前記波動発生器2の回転中心23aに対して放射状に延びる複数の径方向リブ26が形成されている。また、前記外歯車3は、前記歯幅方向に沿った一端面側に、前記固定部材5へ向かって突出する舌片状の係合片30が周方向に沿って複数形成されている。また、前記係合片30は、前記外歯車3の周方向に沿った両側の周方向端部34が隣り合う一対の径方向リブ26,26にそれぞれ形成された係合片収容凹所31,31に係合され、前記外歯車3が前記波動発生器2によって楕円形状に弾性変形させられると、前記周方向端部34が前記係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接して、前記外歯車3と前記固定部材5との相対回動を阻止する。また、前記係合片収容凹所31の係合片当接壁35は、前記外歯車3が前記波動発生器2によって楕円形状に弾性変形された際の前記係合片3の前記周方向端部34の移動軌跡に沿った曲面に形成されている。また、前記内歯車4は、前記波動発生器2の回転に伴って前記外歯車3及び前記固定部材5に対して回動させられる。
本発明に係る波動歯車装置は、伝達トルクの大きさを小さくすることなく、回転伝達時におけるバックラッシュを抑えることができることはもちろんのこと、動力伝達効率の低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係る波動歯車装置1を示す図である。なお、図1(a)は波動歯車装置1の正面図であり、図1(b)は波動歯車装置1の側面図であり、図1(c)は図1(a)のA1−A1線に沿って切断して示す波動歯車装置1の断面図である。また、図2(a)は図1(c)のA2−A2線に沿って切断して示す波動歯車装置1の断面図であり、図2(b)は図2(a)のB1部の拡大図であり、図2(c)は図2(a)のB2部の拡大図である。
(波動歯車装置の概略構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る波動歯車装置1は、図外のサーボモータ等の駆動手段によって回転させられる波動発生器2と、この波動発生器2に嵌合されることによって楕円形状に弾性変形させられる円筒状の外歯車3と、この楕円形状に変形させられた外歯車3の長軸上で外歯車3と噛み合う内歯車4と、図外のロボットアーム等の取付対象物に固定される固定部材(ハウジング)5と、固定部材5に固定されるカバー6と、を有している。そして、本実施形態に係る波動歯車装置1は、波動発生器2、外歯車3、内歯車4、固定部材5、及びカバー6がプラスチック(例えば、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)等)で形成されている。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る波動歯車装置1は、図外のサーボモータ等の駆動手段によって回転させられる波動発生器2と、この波動発生器2に嵌合されることによって楕円形状に弾性変形させられる円筒状の外歯車3と、この楕円形状に変形させられた外歯車3の長軸上で外歯車3と噛み合う内歯車4と、図外のロボットアーム等の取付対象物に固定される固定部材(ハウジング)5と、固定部材5に固定されるカバー6と、を有している。そして、本実施形態に係る波動歯車装置1は、波動発生器2、外歯車3、内歯車4、固定部材5、及びカバー6がプラスチック(例えば、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)等)で形成されている。
(波動発生器)
図1、図2、及び図4に示すように、波動発生器2は、入力軸7と、この入力軸7の先端側に一体に形成された楕円状カム8と、楕円状カム8の正面の回転中心部から突出する(入力軸7の突出方向とは逆の方向に突出する)支持軸10と、を有している。
図1、図2、及び図4に示すように、波動発生器2は、入力軸7と、この入力軸7の先端側に一体に形成された楕円状カム8と、楕円状カム8の正面の回転中心部から突出する(入力軸7の突出方向とは逆の方向に突出する)支持軸10と、を有している。
入力軸7は、固定部材5の軸穴11で回動できるように支持され、図外の駆動手段に接続される。
楕円状カム8は、長軸側カム部12と短軸側カム部13とによって構成されており、正面側から見た形状が略十字状になっている。そして、長軸側カム部12の外周面14及び短軸側カム部13の外周面15は、外歯車3に接触する楕円状周面16,18と、この楕円状周面16,18の周方向両端側に滑らかに接続された円弧状周面17,20と、を有している。円弧状周面17,20は、曲率半径が楕円状周面16,18の周方向両端の曲率半径と同一になっており、楕円状周面16,18との接続部から周方向端部に向かうに従って、楕円状周面16,18に支持された外歯車3との間の隙間が楔状に漸増するように形成されている。そして、円弧状周面17,20は、楕円状周面16,18が外歯車3の内周面3aと摺接する際に、潤滑剤を楔効果によって楕円状周面16.18と外歯車の内周面3aとの間に導き入れるように機能する。また、楕円状カム16,18は、長軸側カム部12と短軸側カム部13との間が略V字形状の凹所21になっており、長軸側カム部12の楕円状周面16と短軸側カム部13の楕円状周面18のみが外歯車3の内周面3aに摺接するようになっているため、全周が外歯車3の内周面3aと摺接する場合と比較して、外歯車3との摺接抵抗が小さく抑えられる。
支持軸10は、内歯車4の軸受け穴22に嵌合されている。そして、支持軸10の回転中心23cは、入力軸7(波動発生器2)の回転中心23a及び軸24の回転中心23bと同軸上に位置している。
(固定部材)
図1乃至図3、及び図5に示すように、固定部材(ハウジング)5は、外歯車3の一側面25(歯幅方向に沿った一端面であって、図1(c)の右側端面)に対向するように配置され、中心部に形成された軸穴11で波動発生器2の入力軸7を回転できるように支持している。
図1乃至図3、及び図5に示すように、固定部材(ハウジング)5は、外歯車3の一側面25(歯幅方向に沿った一端面であって、図1(c)の右側端面)に対向するように配置され、中心部に形成された軸穴11で波動発生器2の入力軸7を回転できるように支持している。
また、図5に示すように、固定部材5は、外歯車3の一側面25に対向する面側に、入力軸7(波動発生器2)の回転中心23aに対して放射状に延びる複数の径方向リブ26が形成されている。この径方向リブ26は、リブ幅が一定の部分(径方向内方側リブ部分27)とリブ幅が変化する部分(径方向外方側リブ部分28)とがある。すなわち、径方向リブ26は、径方向内方端から径方向外方端側へ向けて一定のリブ幅で形成された径方向内方側リブ部分27と、径方向内方側リブ部分27の径方向外方端から径方向外方へ向かうに従ってリブ幅を漸増するように形成された径方向外方側リブ部分28とがある。そして、径方向リブ26には、外歯車3の舌片状の係合片30を係合するための係合片収容凹所31,31が一対形成されている(図3参照)。この一対の係合片収容凹所31,31は、同一円周上に位置し、且つ、径方向リブ26の幅方向の中心線32(固定部材5の中心C1を通り、径方向へ延びる直線)に対して線対称の形状になっている。係合片収容凹所31は、外歯車3の舌片状の係合片30を固定部材5の正面側から係合させることができるように、径方向リブ26の外歯車3に対向する面側に形成されており、正面側に向けて開口する周方向溝(固定部材5の周方向に沿った溝)である(図6(a)参照)。また、この係合片収容凹所31は、一端側が隣り合う径方向リブ26,26間に形成される径方向溝33に開口し、他端側が係合片30の周方向端部34と接触する係合片当接壁35によって閉じられている(図6(a)参照)。係合片当接壁35は、係合片30の円弧形状に形成された周方向端部の移動軌跡に沿うような曲面になっている(図3(b)〜(e)、図6(a)、及び図7(e)参照)。また、固定部材5の係合片収容凹所31の溝幅wは、楕円状に変形させられる外歯車3の係合片30の動きを許容する寸法になっている(図3(b)〜(e)参照)。
図3は、外歯車3の係合片30と固定部材5の係合片収容凹所31との関係を示す図である。なお、図3(a)は、図1(c)のA3−A3線に沿って切断して示す波動歯車装置1の断面図であり、X軸とY軸の交点が固定部材5の中心C1と一致し、波動発生器2の長軸の一端36aが+Y軸上に位置し、係合片30の一つ(説明の便宜上、第1係合片30と称する)が波動発生器2の長軸の一端36a上に位置している状態を示す図である。そして、図3(b)は、第1係合片30が波動発生器2の長軸の一端36a上にある場合の第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係を示す第1状態の図である。また、図3(c)は、波動発生器2の長軸の一端36aが第1状態の位置から時計回り方向(矢印Rで示す方向)に45°回動した場合の第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係を示す第2状態の図である。また、図3(d)は、波動発生器2の長軸の一端36aが第1状態の位置から時計回り方向に90°回動し、第1係合片30が波動発生器2の短軸の一端37a上に位置する場合の第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係を示す第3状態の図である。また、図3(e)は、波動発生器2の長軸の一端36aが第1状態の位置から時計回り方向(矢印Rで示す方向)に135°回動した場合の第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係を示す第4状態の図である。また、波動発生器2の長軸の一端36aが第1状態の位置から時計回り方向(矢印Rで示す方向)に180°回動すると、第1係合片30が波動発生器2の長軸の他端36b上に位置することになり、図3(b)で示す第1状態に戻る。このように、第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係は、波動発生器2が半回転すると、第1〜第4状態を経て第1状態に戻るようになっている。したがって、第1係合片30と一対の係合片収容凹所31,31との関係は、波動発生器が1回転すると、第1〜第4状態を経て第1状態に戻るサイクルが2回繰り返されることになる。
図3(b)及び図3(d)に示すように、第1係合片30は、波動発生器2の長軸(一端36a、他端36b)上及び短軸(一端37a、他端37b上に位置する場合、両周方向端部34,34が一対の係合片収容凹所31,31の係合片当接壁35,35に接触する。これにより、外歯車3は、固定部材5に対して回り止めされる。
また、第1係合片30は、波動発生器2の長軸の一端36aが第1状態から第1象限を時計回り方向に回動すると、一対の周方向端部34,34のうちの一方(図中右側)の周方向端部34が一対の係合片収容凹所31,31のうちの一方(図中右側)の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に当接する。また、第1係合片30は、波動発生器2の長軸の一端36aが第3状態から第4象限を時計回り方向に回動すると、他方(図中左側)の周方向端部34が他方(図中左側)の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に当接する。
すなわち、外歯車3は、波動発生器2の長軸がY軸上に位置し、波動発生器2の短軸がX軸上に位置すると仮定すると、第1象限の係合片30の一対の周方向端部34,34の一方(波動発生器2の回動方向側の周方向端部34)が波動発生器2の回動方向(R方向)側の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接し、第4象限の係合片30の一対の周方向端部34,34の他方(波動発生器2の回動方向と逆側の周方向端部34)が波動発生器2の回動方向(R方向)と逆側の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接する結果、固定部材5に対する相対回動が阻止される。
また、外歯車3は、波動発生器2の長軸がY軸上に位置し、波動発生器2の短軸がX軸上に位置すると仮定すると、第3象限の係合片30の一対の周方向端部34,34の一方(波動発生器2の回動方向側の周方向端部34)が波動発生器2の回動方向(R方向)側の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接し、第2象限の係合片30の一対の周方向端部34,34の他方(波動発生器2の回動方向と逆側の周方向端部34)が波動発生器2の回動方向(R方向)と逆側の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に摺接する結果、固定部材5に対する相対回動が阻止される。
このように、第1係合片30は、波動発生器2が1回転し、第1乃至第4状態を経て第1状態に戻るサイクルが2回行われる間に、係合片収容凹所31の係合片当接壁35に常時摺接(滑り接触)することになる。その結果、外歯車3と固定部材5は、外歯車3に回動トルクが作用しても、外歯車3が固定部材5に対してガタツキ(回動方向のずれ動き)を生じることがない。
図1及び図5に示すように、固定部材5のボス38は、固定部材5の中央部に位置し、軸穴11が貫通しており、先端面40が波動発生器2の楕円状カム8の位置決め面41に当接して、波動発生器2の回転中心23aに沿った方向の位置決めを行うようになっている。そして、固定部材5は、波動発生器2との接触を少なくするための環状の逃げ溝42がボス38の周囲に形成されている。
また、図1及び図5に示すように、固定部材5は、内歯車4の外周面43に嵌合して、内歯車4(軸24)の回転中心23bが波動発生器2(入力軸7)の回転中心23aと同軸上に位置するように、内歯車4を径方向に位置決めする内歯車位置決め内周面44が形成されている。また、固定部材5は、内歯車4の一端面45に当接して、内歯車4の回転中心23bに沿った方向に、内歯車4を位置決めする内歯車位置決め端面46が形成されている。
また、図1及び図5に示すように、固定部材5は、カバー6の円筒部47の内周面48に嵌合され、且つ、カバー6の内側面50に突き当てられる円筒状のカバー係合突起51が内歯車位置決め内周面44よりも径方向外方側の位置に形成されている。なお、固定部材5とカバー6とは、ボルト等の締結手段、溶着、又はクリップ等で固定される。
なお、図6(b)は、固定部材5の係合片収容凹所31の変形例を示す図であり、図6(a)に対応する図である。この図6(b)に示すように、本変形例に係る係合片収容凹所31は、一対の溝側壁52,52が周方向に沿って平行に(一定の溝幅wで)延びる図6(a)の係合片収容凹所31と異なり、溝幅を係合片当接壁35との接続部から径方向溝33に向けて漸増するように(wa>wとなるように)一対の溝側壁52,52が傾斜している。すなわち、本変形例に係る係合片収容凹所31は、係合片当接壁35及び溝側壁52で形成されている。このような係合片収容凹所31に、溝側壁52が設けられることで、溝側壁52が係合片30を導くガイドのような役割を果たし、係合片30がスムーズに当接壁35に接触するようになる。このような本変形例に係る係合片収容凹所31は、係合片30の周方向端部34のみと確実に摺接し、係合片30の周方向端部34以外の部分との接触を回避し、係合片30との摺接時の抵抗を低減することが可能になる。
(外歯車)
図1乃至図3、及び図7に示すように、外歯車3は、薄肉の円筒状部材53の外周面54に複数の歯(外歯)55が形成され、内周面3aに波動発生器2の楕円状カム8が嵌合されることにより、波動発生器2の楕円状カム8によって弾性変形させられ、楕円状カム8の楕円状周面16,18に倣って楕円形状に変形させられる。
図1乃至図3、及び図7に示すように、外歯車3は、薄肉の円筒状部材53の外周面54に複数の歯(外歯)55が形成され、内周面3aに波動発生器2の楕円状カム8が嵌合されることにより、波動発生器2の楕円状カム8によって弾性変形させられ、楕円状カム8の楕円状周面16,18に倣って楕円形状に変形させられる。
この外歯車3は、固定部材5の径方向リブ26に対向する側(一側面25側)に、隣り合う径方向リブ26,26の係合片収容凹所31,31に係合される舌片状の係合片30が固定部材5の径方向溝33と同数形成されている。この外歯車3の係合片30は、固定部材5の径方向リブ26を係合するための径方向リブ収容凹所56が外歯車3の一側面25側を切り欠くように径方向リブ26と同数形成されることにより、隣り合う径方向リブ収容凹所47,47間に形成されている。そして、この外歯車3の係合片30は、外歯車3の径方向(板厚方向)に撓み変形するものの、板厚(t)に対する周方向長さ(L)が数倍大きく、周方向に対する強度が大きくて、周方向に弾性変形し難くなっているため、周方向端部34が係合片収容凹所31の係合片当接壁35に当接することにより、外歯車3を固定部材5に対して確実に回り止めすることができる。また、係合片30の周方向両側の周方向端部34,34は、円弧状に形成され、固定部材5の係合片収容凹所31の係合片当接壁35に滑らかに摺接できるようになっている。
このような外歯車3は、波動発生器2の楕円状カム8が1回転すると、図3(b)〜(e)に示した第1乃至第4状態を経て第1状態に戻るサイクルが2回行われ、係合片30の周方向端部34が係合片収容凹所31の係合片当接壁35に常時摺接(滑り接触)する。
(内歯車)
図1、図2、及び図8に示すように、内歯車4は、歯(内歯)57が内周面側に形成された円筒状部58と、円筒状部58の端部から径方向内方へ延びる円板状部60と、円板状部60の外側面60aの中心部分に一体に形成された軸24と、を有している。また、円板状部60の内側面60bの中心部には、波動発生器2の支持軸10を相対回動可能に収容する軸受け穴22が形成されている。また、円板状部60の外側面60aの中心部には、カバー6と当接する位置決め突起61が形成されている。また、軸24は、カバー6の軸穴62に嵌合される大径軸部24aが円板状部60の位置決め突起61に隣接して形成されている。
図1、図2、及び図8に示すように、内歯車4は、歯(内歯)57が内周面側に形成された円筒状部58と、円筒状部58の端部から径方向内方へ延びる円板状部60と、円板状部60の外側面60aの中心部分に一体に形成された軸24と、を有している。また、円板状部60の内側面60bの中心部には、波動発生器2の支持軸10を相対回動可能に収容する軸受け穴22が形成されている。また、円板状部60の外側面60aの中心部には、カバー6と当接する位置決め突起61が形成されている。また、軸24は、カバー6の軸穴62に嵌合される大径軸部24aが円板状部60の位置決め突起61に隣接して形成されている。
また、この内歯車4は、円筒状部58の外周面43が固定部材5の内歯車位置決め内周面44に嵌合され、円筒状部58の一端面45が固定部材5の内歯車位置決め端面46に当接させられ(カバー6の径方向内方端側で押されて内歯車位置決め端面46に当接させられ)、固定部材5に対して相対回動できるようになっている。
このような内歯車4は、波動発生器2の楕円状カム8によって楕円形状に変形させられた外歯車3の長軸上の2箇所で外歯車3と噛み合い、波動発生器2の楕円状カム8によって楕円形状に変形させられた外歯車3の短軸上で外歯車3と最も大きく離間するようになっている。
(カバー)
図1、図2、及び図9に示すように、カバー6は、円板状部63の径方向外方端に円筒部47が一体に形成され、円筒部47が固定部材5のカバー係合突起51に嵌合され、円板状部63の内側面50の径方向外方端に位置する第1リング状突起64が固定部材5のカバー係合突起51の先端面51aに突き当てられ、円板状部63の内側面50の径方向内方端に位置する第2リング状突起65が内歯車4の円板状部60の位置決め突起61に当接させられるようになっている。なお、カバー6は、円板状部63の第1リング状突起64と第2リング状突起65との間の内側面が内歯車4との接触を避けるための接触回避凹所66になっており、相対回動する内歯車4との摺接抵抗を削減するようになっている。
図1、図2、及び図9に示すように、カバー6は、円板状部63の径方向外方端に円筒部47が一体に形成され、円筒部47が固定部材5のカバー係合突起51に嵌合され、円板状部63の内側面50の径方向外方端に位置する第1リング状突起64が固定部材5のカバー係合突起51の先端面51aに突き当てられ、円板状部63の内側面50の径方向内方端に位置する第2リング状突起65が内歯車4の円板状部60の位置決め突起61に当接させられるようになっている。なお、カバー6は、円板状部63の第1リング状突起64と第2リング状突起65との間の内側面が内歯車4との接触を避けるための接触回避凹所66になっており、相対回動する内歯車4との摺接抵抗を削減するようになっている。
(第1実施形態に係る波動歯車装置の作動状態)
以上のように構成された本実施形態に係る波動歯車装置1は、波動発生器2が駆動手段(例えば、サーボモータ)によって回転させられると、楕円形状に弾性変形させられた外歯車3の長軸位置が波動発生器2の楕円状カム8の回動に伴って波動発生器2の回転中心23aの回りを移動(回動)する。そして、外歯車3と内歯車4の噛み合い位置は、外歯車3の長軸上の2箇所であるため、波動発生器2の回動位置に応じて移動する。ここで、波動歯車装置1は、外歯車3及び固定部材5が固定され、内歯車4が回転可能に構成されている場合であって、例えば、内歯車4の歯数をZcとし、外歯車3の歯数をZf(Zf=Zc−2)とすると(内歯車4よりも歯数を2だけ少なくすると)、波動発生器2の1回転に対し、内歯車4が波動発生器2の回転方向と同一方向に2歯分だけ回動する。すなわち、本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3及び固定部材5が固定された場合、駆動手段の回転を2/Zcに減速して内歯車4の軸24から被回転体に伝達することができる。
以上のように構成された本実施形態に係る波動歯車装置1は、波動発生器2が駆動手段(例えば、サーボモータ)によって回転させられると、楕円形状に弾性変形させられた外歯車3の長軸位置が波動発生器2の楕円状カム8の回動に伴って波動発生器2の回転中心23aの回りを移動(回動)する。そして、外歯車3と内歯車4の噛み合い位置は、外歯車3の長軸上の2箇所であるため、波動発生器2の回動位置に応じて移動する。ここで、波動歯車装置1は、外歯車3及び固定部材5が固定され、内歯車4が回転可能に構成されている場合であって、例えば、内歯車4の歯数をZcとし、外歯車3の歯数をZf(Zf=Zc−2)とすると(内歯車4よりも歯数を2だけ少なくすると)、波動発生器2の1回転に対し、内歯車4が波動発生器2の回転方向と同一方向に2歯分だけ回動する。すなわち、本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3及び固定部材5が固定された場合、駆動手段の回転を2/Zcに減速して内歯車4の軸24から被回転体に伝達することができる。
(本実施形態に係る波動歯車装置の効果)
本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3が波動発生器2によって楕円形状に弾性変形させられると、外歯車3の係合片30の周方向端部34が固定部材5の径方向リブ26に形成された係合片収容凹所31の係合片当接壁35に常時摺接するため、外歯車3と固定部材5の相対回動が阻止され、外歯車3と固定部材5のガタツキ(回動方向のずれ動きであるバックラッシ)を抑えることができる。その結果、本実施形態に係る波動歯車装置1は、内歯車4の回転ムラを抑えることができ、高精度の回転伝達が可能になる。
本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3が波動発生器2によって楕円形状に弾性変形させられると、外歯車3の係合片30の周方向端部34が固定部材5の径方向リブ26に形成された係合片収容凹所31の係合片当接壁35に常時摺接するため、外歯車3と固定部材5の相対回動が阻止され、外歯車3と固定部材5のガタツキ(回動方向のずれ動きであるバックラッシ)を抑えることができる。その結果、本実施形態に係る波動歯車装置1は、内歯車4の回転ムラを抑えることができ、高精度の回転伝達が可能になる。
また、本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3が固定部材5に固定され、内歯車4が外歯車3によって回動させられ、内歯車4から回動トルクが出力されるようになっている。その結果、本実施形態に係る波動歯車装置1は、回動トルクを外部に出力するための出力部材を設置する必要がなく、部品点数を削減でき、全体構造をコンパクト化することが可能になる。
また、本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3の係合片30の周方向端部34が摺接する固定部材5の係合片収容凹所31の係合片当接壁35を係合片30の周方向端部34の移動軌跡に沿った形状に形成してあるため、外歯車3が楕円形状に変形させられる際に、係合片30の周方向端部34が係合片収容凹所31の係合片当接壁35に円滑に案内され、外歯車3の楕円変形を妨げる摩擦抵抗が生じにくい。その結果、本実施形態に係る波動歯車装置1は、第1従来例に係る波動歯車装置100と比較した場合、動力伝達効率の低下を抑えることができる。
また、本実施形態に係る波動歯車装置1は、外歯車3の係合片30が舌片状に形成され、板厚(t)に対する周方向長さ(L)が数倍大きく、周方向に対する強度が大きくて、周方向に弾性変形し難くなっているため、周方向端部34が係合片収容凹所31の係合片当接壁35に当接することにより、外歯車3を固定部材5に対して確実に回り止めすることができる。その結果、本実施形態に係る波動歯車装置1は、第2従来例に係る波動歯車装置200と比較した場合、大きな回動トルクの伝達が可能になる。
本実施形態に係る波動歯車装置1は、全体をプラスチックで形成するようになっているため、全体を金属で形成する場合と比較し、軽量化、低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る波動歯車装置1は、全体をプラスチックで形成する場合を例示したが、これに限定されず、一部又は全体を金属で形成してもよい。
1……波動歯車装置、2……波動発生器、3……外歯車、4……内歯車、5……固定部材、23a……回転中心、26……径方向リブ、30……係合片、31……係合片収容凹所、34……周方向端部、35……係合片当接壁
Claims (5)
- 回転させられる波動発生器と、この波動発生器に嵌合されることによって楕円形状に弾性変形させられる円筒状の外歯車と、この楕円形状に弾性変形させられた外歯車の長軸上で前記外歯車と噛み合う内歯車と、を有する波動歯車装置において、
前記外歯車の歯幅方向に沿った一端面側には、固定部材が対向するように配置され、
前記固定部材は、前記外歯車に対向する面側に、前記波動発生器の回転中心に対して放射状に延びる複数の径方向リブが形成され、
前記外歯車は、前記歯幅方向に沿った一端面側に、前記固定部材へ向かって突出する舌片状の係合片が周方向に沿って複数形成され、
前記係合片は、前記外歯車の周方向に沿った両側の周方向端部が隣り合う一対の径方向リブにそれぞれ形成された係合片収容凹所に係合され、前記外歯車が前記波動発生器によって楕円形状に弾性変形させられると、前記周方向端部が前記係合片収容凹所の係合片当接壁に摺接して、前記外歯車と前記固定部材との相対回動を阻止し、
前記係合片収容凹所の係合片当接壁は、前記外歯車が前記波動発生器によって楕円形状に弾性変形された際の前記係合片の前記周方向端部の移動軌跡に沿った曲面に形成され、
前記内歯車は、前記波動発生器の回転に伴って前記外歯車及び前記固定部材に対して回動させられる、
ことを特徴とする波動歯車装置。 - 前記外歯車が前記波動発生器によって楕円形状に弾性変形させられ、前記係合片が前記外歯車の長軸上及び短軸上に位置した場合に、前記両側の周方向端部が一対の前記係合片収容凹所の係合片当接壁にそれぞれ当接し、
前記外歯車が前記波動発生器によって楕円形状に弾性変形させられ、前記係合片が前記外歯車の長軸上及び短軸上に位置しない場合に、前記両側の周方向端部の一方が一対の前記係合片収容凹所の一方の前記係合片当接壁に摺接するか、又は前記両側の周方向端部の他方が一対の前記係合片収容凹所の他方の前記係合片当接壁に摺接する、
ことを特徴とする請求項1に記載の波動歯車装置。 - 前記係合片収容凹所は、前記径方向リブの前記外歯車に対向する面側に形成された周方向溝であり、前記周方向溝の一端が隣り合う径方向リブ間の径方向溝に開口し、前記周方向溝の他端が前記係合片当接壁によって閉じられた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の波動歯車装置。 - 前記係合片収容凹所は、前記係合片当接壁から前記径方向溝に向けて溝幅を漸増させるように形成された、
ことを特徴とする請求項3に記載の波動歯車装置。 - 前記係合片は、周方向長さLが板厚tと比較して大きい、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の波動歯車装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226605A JP2019095020A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 波動歯車装置 |
PCT/JP2018/039610 WO2019102777A1 (ja) | 2017-11-27 | 2018-10-25 | 波動歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017226605A JP2019095020A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 波動歯車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019095020A true JP2019095020A (ja) | 2019-06-20 |
Family
ID=66631484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017226605A Pending JP2019095020A (ja) | 2017-11-27 | 2017-11-27 | 波動歯車装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019095020A (ja) |
WO (1) | WO2019102777A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3058092U (ja) * | 1998-09-29 | 1999-06-08 | 株式会社バンダイ | 減速装置 |
JP6028907B2 (ja) * | 2012-07-20 | 2016-11-24 | アイシン精機株式会社 | 波動歯車装置 |
-
2017
- 2017-11-27 JP JP2017226605A patent/JP2019095020A/ja active Pending
-
2018
- 2018-10-25 WO PCT/JP2018/039610 patent/WO2019102777A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2019102777A1 (ja) | 2019-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3211265B1 (en) | Torsional vibration reducing device | |
WO2015098548A1 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP6740740B2 (ja) | 減速機 | |
US10962085B2 (en) | Torsional vibration damper | |
US20220307583A1 (en) | Planetary gear device | |
US11506261B2 (en) | Gear device | |
JP2019044936A (ja) | 変速機 | |
WO2018211997A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
KR102033409B1 (ko) | 하모닉 드라이브 구조의 감속기를 위한 웨이브 제너레이터 | |
KR101583023B1 (ko) | 하모닉 드라이브 | |
WO2019102777A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
WO2018211998A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
WO2020017310A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
KR20180127794A (ko) | 하모닉 드라이브 | |
US11187300B2 (en) | Speed reducer | |
KR20160105879A (ko) | 기어 전동 장치 | |
JP2018194165A (ja) | 波動歯車装置 | |
WO2019131196A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
WO2019138978A1 (ja) | 波動歯車装置 | |
JP2019120401A (ja) | 波動歯車装置 | |
JP2020090983A (ja) | トルクリミッタ | |
WO2024075327A1 (ja) | 玉軸受 | |
JP2018119649A (ja) | 変速機 | |
CN110939700B (zh) | 减速比自动切换装置 | |
KR102087879B1 (ko) | 2점 접촉 내접기어를 갖는 기어 모듈 |