JP2019092788A - 収納ケース - Google Patents
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Abstract
Description
この従来の収納ケースは、長手方向の一端に開口が設けられ、かつ、収納ケースの内側の空間が、長手方向に延在する可動仕切により複数の収納空間部に仕切られた構成となっている。
したがって、眼鏡を、収納ケースの一端の開口から、各収納空間部に出し入れ可能となっており、1つの収納ケースに、収納空間部の数だけの眼鏡を収容することができるようになっている。
開口部から出し入れ可能な収納空間部を備えた3以上の複数の収納体が相互に回動可能に直列に連結された収納体連結体を備え、
各収納体は、前記収納空間部を形成する収納壁部が、各回動可能な連結部分を回動させて前記収納体連結体の連結方向の第1の端部と第2の端部とを当接させた集合状態で中空柱状となる形状を有し、
さらに、前記収納体は、前記中空柱状の集合状態で、隣り合う2つの前記収納体のうち一方の前記収納体と当接する部位に前記開口部が設けられ、もう一方の前記収納体と当接する部位の前記収納壁部の一部に、前記もう一方の前記収納体の前記開口部を塞ぐ縦壁を備え、
前記収納体連結体は、前記中空柱状とした集合状態では、前記開口部が隣り合う前記収納体の縦壁により塞がれ、前記集合状態とする回転方向とは逆方向に各収納体を回動させた展開状態では、前記開口部が前記縦壁と離間して開放状態となる収納ケースとした。
また、収納空間部内の収納物は、収納体の全長に亘る開口部から取り出すことができる。したがって、折り畳み状態の眼鏡を軸方向に沿って収容した場合、軸方向に沿う方向の直交方向に取り出すことができ、軸方向に沿う方向にスライドさせる場合と比較して、操作性に優れるとともに、眼鏡と収納体との摩擦も生じにくく、摩耗や破損のおそれを軽減して耐久性を向上させることができる。
(実施の形態1)
まず、図面を参照しながら実施の形態1の収納ケースCAの構成について説明する。
実施の形態1の収納ケースCAは、複数(4個)の眼鏡GL(図2参照)の収納を可能とするもので、図1に示す円柱状の集合状態と、図2に示す展開状態とに形態を変更可能に形成されている。
また、収納壁部SWは、一対の側壁11(a),11(b)と、両側壁11(a),11(b)の間に配置されて、両側壁11(a),11(b)に結合された縦壁121および周壁122と、を備える。なお、側壁11(a),11(b)は、同形状のものが対向して配置されたもので、以下の説明において、特定のものを指さない場合には、単に、側壁11と表記する。
周壁122は、一対の側壁11,11の外周縁部113の間に、この外周縁部113および縦壁121に連続して設けられている。したがって、周壁122は、円柱の全周の1/4の大きさの円弧状を成す。
したがって、各収納体10の収納空間部1bには、開口部1aから収納物としての眼鏡GLを出し入れすることができる。
また、内貼り材15は、眼鏡GLのレンズを傷付けにくい軟質の素材が用いられており、本実施の形態では、合成皮革によるスエード生地を用いている。なお、内貼り材15としては、この他に、布生地紙の生地や、布、不織布、スポンジ、弾性材などを用いることができる。
この外貼り材16としては、自身が傷付きにくいように、ある程度硬質の素材による薄いシート状に形成されたものが用いられ、本実施の形態1では、合成皮革を用いている。
すなわち、本実施の形態では、図2に示すように、4個の収納体10が、外周シート材20の上に一列に連続して固定されている。
さらに、図4に示すように、第1の収納体10(a)に隣接して、第2の収納体10(b)が外周シート材20の周壁122の外側面が外周シート材20に固定されている。この固定は、第1の収納体10(a)の側壁11の第1側端縁111と外周縁部113との交点近傍に、第2の収納体10(b)の側壁11の第2側端縁112と外周縁部113との交点近傍が配置された固定となっている。
すなわち、図5に示すように、外周シート材20において、隣り合う収納体10,10の一方の収納体10(図5では収納体10(c))の縦壁121と、もう一方の収納体10(図5では収納体10(d)の周壁122との間に沿って配置されている部分を中心として、隣り合う収納体10,10どうしが回動可能に連結されている。この外周シート材20において、この回動のために変形する部分が、第1の収納体10(a)と第2の収納体10(b)とを相互に回動可能に連結する回動連結部21となる。
延長片部22は、外周シート材20において、第1端部20aとは反対側の端部である第2端部20bが、図3に示す集合状態で、外周シート材20の第1端部20aを越えて上に重なるよう収納体連結体100の全長よりも延長されている。
磁石板23aは、図3に示すように、延長片部22の先端部の内側面において、外貼り材25および内貼り材24の下側に隠れて設置されている。
一方、吸着板23bは、外周シート材20において、収納ケースCAを図3に示す集合状態とした際に、延長片部22の磁石板23aと径方向に上下に重なる位置で、外貼り材25の下側に隠れて設置されている。
また、内貼り材24としても、収納体10の内貼り材15と同素材の合成皮革によるスエード生地を用いているが、この他に、布生地紙の生地や、布、不織布、スポンジ、弾性材などを用いることができる。
また、外貼り材25としても、収納体10の外貼り材16と同素材の合成皮革を用いているが、この他にも、布生地やゴム生地、紙の生地、樹脂(プラスチック)や薄い金属板(アルミ、スチールなど)などを用いることが可能である。
<出し入れ時>
眼鏡GLを収納ケースCAに出し入れする際には、図2に示すように、収納ケースCA(収納体連結体100)を展開状態とする。
この展開状態では、各収納体10の収納空間部1bが、それぞれ、開口部1aを斜め上方に向けた状態で、その軸方向に沿う方向の全長に亘り、すなわち、収納する眼鏡GLの折り畳み状態での全幅よりも長い寸法で開口する。
しかも、収納空間部1bに眼鏡GLを出し入れする際には、眼鏡GLの「つる」や「ブリッジ」など任意の箇所を容易に掴んで出し入れすることができ、出し入れ操作性に優れる。
眼鏡GLを収納する際には、各収納体10どうしの間の回動連結部21を中心に、各収納体10が相互に当接させるように回動させ、図1、図3に示すように、収納ケースCA(収納体連結体100)を集合状態とする。
また、図1、図3に示す集合状態では、収納ケースCAの延長片部22に設けた磁石板23aが、図3の拡大表示部分に示すように、外周シート材20において第1の収納体10(a)の外径方向に重なる部分に設けられた吸着板23bと径方向に重なって吸着する。
したがって、収納ケースCAは、中空円柱状の集合状態を保持する。
そして、収納ケースCAは、この中空円柱状の集合状態では、図1に示すように立てた状態で載置したり、あるいは片手で把持して持ち運びしたりすることが可能である。
しかも、この集合状態での円柱形状は、眼鏡GL用の収納ケースCAとして新規なデザインを提供でき、デザイン性に優れる。加えて、この収納ケースCAは、円柱形状から、上記のように展開状態では、円柱の1/4の形状に分離され、その形態の変化としても新規なデザインを提供でき、デザイン性に優れる。
以下に、本開示の実施の形態1の効果を列挙する。
1)実施の形態1の収納ケースCAは、
開口部1aから出し入れ可能な収納空間部1bを備えた3以上である4個の収納体10が相互に回動可能に直列に連結された収納体連結体100を備え、
各収納体10は、収納空間部1bを形成する収納壁部SWが、各回動可能な連結部分である回動連結部21を回動させて収納体連結体100の連結方向の第1の端部と第2の端部とを当接させた集合状態で中空柱状となる形状を有し、
さらに、収納体10は、中空柱状の集合状態で、一方に隣り合う収納体10と当接する部位に開口部1aが設けられ、もう一方に隣り合う収納体10と当接する部位の収納壁部SWに、もう一方に隣り合う収納体10の開口部1aを塞ぐ縦壁121を備え、
収納体連結体100は、中空柱状とした集合状態では、各開口部1aが隣り合う収納体10の各縦壁121により塞がれ、集合状態とする回転方向とは逆方向に各収納体10を回動させた展開状態では、開口部1aが縦壁121と離間して開放状態となる。
したがって、収納ケースCAでは、展開状態とすると各収納空間部1bの開口部1aが開放状態となり、全ての収納空間部1bにおける収納物である眼鏡GLの全体を視認することができる。
さらに、収納空間部1b内の眼鏡GLは、収納体10の全長に亘る開口部1aから取り出すことができる。したがって、収納空間部1bに収容した折り畳み状態の眼鏡GLは、軸方向に沿う方向の直交方向に取り出すことができ、軸方向に沿う方向にスライドさせる場合と比較して、出し入れ操作性に優れるとともに、眼鏡GLと収納体10との摩擦も生じにくく、摩耗や破損のおそれを軽減できる。
また、旅行の際などに、複数の眼鏡GLをコンパクトに収納して持ち運ぶことができる。
収納体連結体100の集合状態を保持するロック部23を備える。
したがって、収納物である眼鏡GLの出し入れ時には、収納体連結体100を展開可能としても、収納時には、集合状態を保持して、収納物である眼鏡GLが収納ケースCAから出てしまう不具合を防止できる。
収納体10は、収納壁部SWに収納体連結体100を集合状態としたときに中空柱の外周部を形成する周壁122を備え、
収納体連結体100は、収納体10の周壁122が矩形シート状を成し面直交方向に変形可能な外周シート材20に固定され、この外周シート材20により収納体10どうしが回動可能に連結されている。
したがって、収納体10どうしをヒンジ構造などの回動可能な連結部材を用いて連結する場合と比較して、回動可能に連結するのが容易であり、製造の手間および部品点数を削減できる。
外周シート材20は、収納体連結体100の連続方向の一方の第1端部20aが収納体連結体100の一端に沿って配置され、連続方向の第2端部20bが、集合状態で、外周シート材20の第1端部20aを覆うよう周方向に延長された延長片部22を備え、
外周シート材20において、延長片部22と、集合状態で延長片部22が重なる部位との間に、集合状態を保持するロック部23を備える。
したがって、延長片部22により収納体連結体100の端部どうしにおける開口部1aと縦壁121との接合部分が覆われ、その収容物である眼鏡GLが収容空間部1bからこぼれ落ちる不具合が生じにくい。
さらに、ロック部23を、外周シート材20の延長片部22とそれに重なる部位に設けたため、収納体連結体100の両端の収納体10(a),10(d)どうしの間に設けるのと比較して、ロック部23の設置が容易である。また、延長片部22を外周シート材20に重ねた状態で、延長片部22がめくれる不具合も生じにくい。
ロック部23は、延長片部22に設けられた板状の磁石板23aと、延長片部22に重なる部位に設けられた吸着板23bと、を備える。
したがって、延長片部22に設けたロック部23のロックは、磁石板23aと吸着板23bとを吸着させるだけで良い。一方、ロック部23のロック解除は、磁石板23aを吸着板23bから離すように、延長片部22を吸着板23bが設けられた部位の外周シート材20から離すだけで良い。
よって、ロック部23のロック、ロック解除の操作が容易で、使い勝手に優れる。
収納体10の収納壁部SWの内周面が、軟質の内張り材15により覆われている。
したがって、収納空間部1bに収納した眼鏡GLが傷付きにくい。
しかも、集合状態で開口部1aを覆う縦壁121の外側面(収納空間部1bとは反対側の面)にも内貼り材15を設けたため、収納空間部1bに収納した眼鏡GLがさらに傷付きにくい。
収納壁部SWは、収納体連結体100の集合状態で、中空柱状の軸方向に沿う方向の両端の柱端面を形成する一対の側壁11(a),11(b)と、中空柱状の外周部を形成する周壁122とを有し、
側壁11(a),11(b)が扇形状を成すとともに、周壁122が円柱面の一部を成し、
収納体連結体100を集合状態としたときに中空円柱形状となる。
したがって、眼鏡GLを収納空間部1bに、そのレンズ部分を縦壁121に沿わせるように配置して収納すると、その「つる」の部分が、湾曲形状の周壁122に当接し、姿勢を安定させた状態で収納することができる。
また、収納体連結体100および収納ケースCAを集合状態としたときに中空円柱状となることにより、手の小さな女性にも把持しやすく使い勝手に優れる。
加えて、眼鏡GL用の収納ケースCAとして、円柱状の新規なデザインを提供でき、しかも、展開状態では、円柱の1/4の形状に分離され、その形態の変化としても新規なデザインを提供でき、デザイン性に優れる。
さらに、収納物が眼鏡であっても、収納体の形状は、実施の形態に示した形状(柱体を分割した形状)に限定されるものではなく、例えば、縦壁や周壁の内側に凹凸などを形成してもよい。
例えば、図6A、図6B、図6C、図6Dに示すように、各収納体301、302、303、304の平面形状を四角や三角形状として、各図に示す集合状態で多角柱形状を成すようにしてもよい。また、各図では、多角柱の平面形状として四角形、五角形を示しているが、これに限定されず、六角以上の多角形状としてもよい。あるいは、実施の形態では、収納体は、中空円柱状の集合状態を4分割した形状のものを示したが、3分割としてもよいし、逆に5以上に分割した形状としてもよい。
また、各図において、延長片部を設けた例および延長片部を設けていない例を示しているが、延長片部を設けるか否かは任意である。
また、延長片部を設けない場合、図6Bに示すように、収納体連結体310の第1の端部311と第2の端部312とにロック部320を設けてもよい。なお、ロック部320は、例えば、磁石板321と吸着板322であり、図示を省略した縦壁の裏面と、縦壁の縁および側板の縁に設ける。
あるいは、図6Cに示すように、集合状態で、第1の端部331と第2の端部332との一方からもう一方に跨るようにベルトやカバーなどの留め部333を設け、この部分に留め具などのロック部を設けてもよい。
さらに、収納体は、図6Eに示すように、分割中心Ceが、中空柱形状の中心軸からずれて配置された形状としてもよい。この場合、収納体305a,305a,305b,305cは、大きさが不図示の収納空間部の容積および形状が異なる。このため、異なる大きさの収納物をその大きさに応じた収納体に収納することができる。
1b 収納空間部
10 収納体
11 側壁
15 内貼り材
16 外貼り材
20 外周シート材
22 延長片部
23 ロック部
23a 磁石板
23b 吸着板
24 内貼り材
25 外貼り材
100 収納体連結体
121 縦壁
122 周壁
CA 収納ケース
GL 眼鏡(収納物)
SW 収納壁部
Claims (7)
- 開口部から出し入れ可能な収納空間部を備えた3以上の複数の収納体が相互に回動可能に直列に連結された収納体連結体を備え、
各収納体は、前記収納空間部を形成する収納壁部が、各回動可能な連結部分を回動させて前記収納体連結体の連結方向の第1の端部と第2の端部とを当接させた集合状態で中空柱状となる形状を有し、
さらに、前記収納体は、前記中空柱状の集合状態で、一方に隣り合う前記収納体と当接する部位に前記開口部が設けられ、もう一方に隣り合う前記収納体と当接する部位の前記収納壁部に、前記もう一方の前記収納体の前記開口部を塞ぐ縦壁を備え、
前記収納体連結体は、前記中空柱状とした集合状態では、各開口部が隣り合う前記収納体の各縦壁により塞がれ、前記集合状態とする回転方向とは逆方向に各収納体を回動させた展開状態では、前記開口部が前記縦壁と離間して開放状態となる収納ケース。 - 請求項1に記載の収納ケースにおいて、
前記収納体連結体の前記集合状態を保持するロック部を備える収納ケース。 - 請求項1または請求項2に記載の収納ケースにおいて、
前記収納体は、前記収納壁部に前記収納体連結体を前記集合状態としたときに中空柱の外周部を形成する周壁を備え、
前記収納体連結体は、前記収納体の前記周壁が矩形シート状を成し面直交方向に変形可能な外周シート材に固定され、この外周シート材により前記収納体どうしが回動可能に連結されている収納ケース。 - 請求項3に記載の収納ケースにおいて、
前記外周シート材は、前記収納体連結体の連続方向の一方の第1端部が前記収納体連結体の一端に沿って配置され、前記連続方向の第2端部が、前記集合状態で、前記外周シート材の前記第1端部を覆うよう周方向に延長された延長片部を備え、
前記外周シート材において、前記延長片部と、前記集合状態で前記延長片部が重なる部位との間に、前記集合状態を保持するロック部を備える収納ケース。 - 請求項4に記載の収納ケースにおいて、
前記ロック部は、前記延長片部と前記重なる部位との一方に設けられた板状の磁石と、前記延長片部と前記重なる部位とのもう一方に設けられて前記磁石と相互に吸着する吸着部材と、を備える収納ケース。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の収納ケースにおいて、
前記収納体の前記収納壁部の内周面が、軟質の内張り材により覆われている収納ケース。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の収納ケースにおいて、
前記収納壁部は、前記収納体連結体の前記集合状態で、前記中空柱状の軸方向に沿う方向の両端の柱端面を形成する一対の側壁と、前記中空柱状の外周部を形成する周壁とを有し、
前記側壁が扇形状を成すとともに、前記周壁が円柱面の一部を成し、
前記収納体連結体を集合状態としたときに中空円柱形状となる収納ケース。
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