JP2019092330A - ブラシレス同期発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラシレス同期発電機の起動時に外部から電流を供給することを不要とする。
【解決手段】交流励磁機10の回転子11と回転整流器20と主発電機30の回転子31とは主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。交流励磁機10の回転子11の回転子巻線は、三相交流を出力する。回転整流器20は、回転子11の回転子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流を出力する。主発電機30の回転子31の回転子巻線には回転整流器20から出力される直流電流が界磁電流として供給される。主発電機30の固定子35の固定子巻線は三相交流を出力する。自動電圧調整器50は、固定子35の固定子巻線から出力される三相交流が入力され、交流励磁機10の固定子15の固定子巻線に直流の界磁電流を供給する。交流励磁機10の固定子15は永久磁石16を有し、および/または主発電機30の回転子31は永久磁石32を有する。
【選択図】図1
【解決手段】交流励磁機10の回転子11と回転整流器20と主発電機30の回転子31とは主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。交流励磁機10の回転子11の回転子巻線は、三相交流を出力する。回転整流器20は、回転子11の回転子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流を出力する。主発電機30の回転子31の回転子巻線には回転整流器20から出力される直流電流が界磁電流として供給される。主発電機30の固定子35の固定子巻線は三相交流を出力する。自動電圧調整器50は、固定子35の固定子巻線から出力される三相交流が入力され、交流励磁機10の固定子15の固定子巻線に直流の界磁電流を供給する。交流励磁機10の固定子15は永久磁石16を有し、および/または主発電機30の回転子31は永久磁石32を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブラシレス同期発電機に関する。
主発電機と交流励磁機と回転整流器と自動電圧調整器(AVR:Automatic Voltage Regulator)を有するブラシレス同期発電機が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
ブラシレス同期発電機では、主発電機の回転子と交流励磁機の回転子とが共通の主軸によって同時に回転する。回転整流器も主軸に固定されており、主発電機の回転子および交流励磁機の回転子とともに回転する。
交流励磁機は小さな発電機である。回転整流器は、交流励磁機の出力する交流電流を整流して直流電流に変換し、直流の界磁電流を主発電機の回転子巻線(界磁巻線)に供給する。主発電機は、交流励磁機の出力を増幅する。自動電圧調整器は、交流励磁機の固定子巻線(界磁巻線)に供給する界磁電流を調節することにより、主発電機の交流出力を制御する。
ブラシレス同期発電機では、主発電機の回転子と交流励磁機の回転子とが共通の主軸によって同時に回転する。回転整流器も主軸に固定されており、主発電機の回転子および交流励磁機の回転子とともに回転する。
交流励磁機は小さな発電機である。回転整流器は、交流励磁機の出力する交流電流を整流して直流電流に変換し、直流の界磁電流を主発電機の回転子巻線(界磁巻線)に供給する。主発電機は、交流励磁機の出力を増幅する。自動電圧調整器は、交流励磁機の固定子巻線(界磁巻線)に供給する界磁電流を調節することにより、主発電機の交流出力を制御する。
また、非特許文献2には、ブラシレス同期発電機を用いた風力発電システムが記載されている。この風力発電システムでは、自動電圧調整器は主発電機の出力する交流電圧と交流電流に基づいて主発電機の出力する交流の電圧や周波数が一定となるように制御する。
齋藤武、佐々木健治、近藤芳樹、山田幸治、松浦秀実、「特集 同期機 原理・構造と制御方法」、新電気、オーム社、2010年4月号、p.4-19
"自励式交流発電機を用いた風力発電システムに関する研究"、[online]、東京電機大学 工学部電気電子工学科 グリーンエネルギー研究室、[平成29年9月21日検索]、インターネット<URL: http://nishikatalab.sakura.ne.jp/Research/Present/Self-excited/Self-excited.html>
特許文献1と特許文献2に記載のブラシレス同期発電機は、主発電機の出力する交流の電圧や周波数を一定に保ったり、最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)方式によって電力を出力したりすることができる。しかし、ブラシレス同期発電機は、起動する時に外部から交流励磁機の固定子巻線(界磁巻線)に電流を供給する必要がある。
本発明の目的は、起動する時に外部から電流を供給することが不要なブラシレス同期発電機を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のブラシレス同期発電機は、
回転可能な主軸と、
固定子巻線を有する固定子と、前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって交流を出力する回転子巻線を有する回転子とを有する交流励磁機と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転整流器であって、前記交流励磁機の回転子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流を出力する回転整流器と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって前記回転整流器から出力される直流電流が界磁電流として供給される回転子巻線を有する回転子と、交流を出力する固定子巻線を有する固定子とを有する主発電機と、
前記主発電機の固定子巻線から出力される交流が入力され、前記交流励磁機の固定子巻線に直流の界磁電流を供給する電流供給部と、
を備え、
前記交流励磁機の固定子および/または前記主発電機の回転子が永久磁石を有する、
ことを特徴とする。
回転可能な主軸と、
固定子巻線を有する固定子と、前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって交流を出力する回転子巻線を有する回転子とを有する交流励磁機と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転整流器であって、前記交流励磁機の回転子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流を出力する回転整流器と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって前記回転整流器から出力される直流電流が界磁電流として供給される回転子巻線を有する回転子と、交流を出力する固定子巻線を有する固定子とを有する主発電機と、
前記主発電機の固定子巻線から出力される交流が入力され、前記交流励磁機の固定子巻線に直流の界磁電流を供給する電流供給部と、
を備え、
前記交流励磁機の固定子および/または前記主発電機の回転子が永久磁石を有する、
ことを特徴とする。
好ましくは、本発明のブラシレス同期発電機は、
前記交流励磁機の固定子が前記固定子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有し、および/または前記主発電機の回転子が前記回転子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有することを特徴とする。
前記交流励磁機の固定子が前記固定子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有し、および/または前記主発電機の回転子が前記回転子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有することを特徴とする。
好ましくは、本発明のブラシレス同期発電機は、
前記回転整流器の出力と前記主発電機の固定子巻線との間に前記回転整流器の出力する直流電圧によって充放電されるコンデンサを備えることを特徴とする。
前記回転整流器の出力と前記主発電機の固定子巻線との間に前記回転整流器の出力する直流電圧によって充放電されるコンデンサを備えることを特徴とする。
好ましくは、本発明のブラシレス同期発電機は、
前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流を電源として動作することを特徴とする。
前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流を電源として動作することを特徴とする。
好ましくは、本発明のブラシレス同期発電機は、
前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流に変換し、当該直流電流を前記交流励磁機の固定子巻線に界磁電流として供給することを特徴とする。
前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流に変換し、当該直流電流を前記交流励磁機の固定子巻線に界磁電流として供給することを特徴とする。
本発明によれば、ブラシレス同期発電機を起動する時に外部から電流を供給することが不要となる。
以下、本発明の実施形態に係るブラシレス同期発電機について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1の構成の一例を示す。図2は、図1のブラシレス同期発電機1の構成を示す別の図である。
ブラシレス同期発電機1は、交流励磁機10と、回転整流器20と、主発電機30と、主軸40と、自動電圧調整器(AVR)50とを備える。
主軸40は、回転可能である。
交流励磁機10は主発電機30よりも出力の小さな発電機である。交流励磁機10は、回転子11と固定子15とを有する。固定子15は、固定子巻線17を有する。交流励磁機10では、固定子巻線17は界磁巻線である。固定子巻線17には、自動電圧調整器50から直流の界磁電流が供給される。回転子11は、主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。回転子11は回転子巻線12を有する。回転子巻線12は、電機子巻線であり、三相交流を出力する。
また、固定子15は、磁力の弱い永久磁石16を有する。永久磁石16は、固定子15の表面に固定されているか、または固定子15に埋め込まれている。ブラシレス同期発電機1の起動時に回転子11が回転すると、永久磁石16の磁力による電磁誘導によって回転子巻線12に電流が流れる。
ブラシレス同期発電機1は、交流励磁機10と、回転整流器20と、主発電機30と、主軸40と、自動電圧調整器(AVR)50とを備える。
主軸40は、回転可能である。
交流励磁機10は主発電機30よりも出力の小さな発電機である。交流励磁機10は、回転子11と固定子15とを有する。固定子15は、固定子巻線17を有する。交流励磁機10では、固定子巻線17は界磁巻線である。固定子巻線17には、自動電圧調整器50から直流の界磁電流が供給される。回転子11は、主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。回転子11は回転子巻線12を有する。回転子巻線12は、電機子巻線であり、三相交流を出力する。
また、固定子15は、磁力の弱い永久磁石16を有する。永久磁石16は、固定子15の表面に固定されているか、または固定子15に埋め込まれている。ブラシレス同期発電機1の起動時に回転子11が回転すると、永久磁石16の磁力による電磁誘導によって回転子巻線12に電流が流れる。
回転整流器20は、三相交流の各層毎に2個のダイオードを有する整流回路である。回転整流器10も、主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。回転整流器10は、交流励磁機10の回転子巻線12から出力される三相交流電流を整流して直流電流に変換し、直流の界磁電流を主発電機30に供給する。
主発電機30は、回転子31と固定子35とを有する。回転子31も、主軸40に固定されており、主軸40とともに回転する。回転子31は、回転子巻線33を有する。回転子巻線33は界磁巻線である。回転子巻線33には、回転整流器20によって出力される直流の界磁電流が供給される。固定子35は固定子巻線36を有する。固定子巻線36は、電機子巻線であり、三相交流を出力する。固定子巻線36の出力する三相交流は、ブラシレス同期発電機1の出力である。
また、回転子31は、磁力の弱い永久磁石32を有する。永久磁石32は、回転子31の表面に固定されているか、または回転子31に埋め込まれている。ブラシレス同期発電機1の起動時に回転子31が回転すると、永久磁石32の磁力による電磁誘導によって固定子巻線36に電流が流れる。
また、回転子31は、磁力の弱い永久磁石32を有する。永久磁石32は、回転子31の表面に固定されているか、または回転子31に埋め込まれている。ブラシレス同期発電機1の起動時に回転子31が回転すると、永久磁石32の磁力による電磁誘導によって固定子巻線36に電流が流れる。
自動電圧調整器50には、主発電機30の固定子巻線36から出力される三相交流が入力される。自動電圧調整器50は、その三相交流を電源として動作する。そして、自動電圧調整器50は、例えばその三相交流に基づいて交流励磁機10の固定子巻線(界磁巻線)17の界磁電流の大きさを決定し、固定子巻線17に直流の界磁電流を供給する。自動電圧調整器50は、交流励磁機10の界磁電流の大きさを調節することにより、主発電機30の交流出力を制御する。
例えば、自動電圧調整器50は、主発電機30の固定子巻線36から出力される三相交流電圧を一定に保つ制御や、MPPT方式による制御を行うことができる。
また、自動電圧調整器50を、例えば、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成することができる。これにより、自動電圧調整器50に様々な制御を行わせることが可能となる。
なお、自動電圧調整器50は本発明の電流供給部の例である。
例えば、自動電圧調整器50は、主発電機30の固定子巻線36から出力される三相交流電圧を一定に保つ制御や、MPPT方式による制御を行うことができる。
また、自動電圧調整器50を、例えば、CPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成することができる。これにより、自動電圧調整器50に様々な制御を行わせることが可能となる。
なお、自動電圧調整器50は本発明の電流供給部の例である。
ブラシレス同期発電機1が起動される時には、交流励磁機10の固定子15に含まれる永久磁石16の磁力による電磁誘導によって交流励磁機10の回転子巻線12に三相交流電流が流れ、また、主発電機30の回転子31に含まれる永久磁石32の磁力による電磁誘導によって主発電機30の固定子巻線36に三相交流電流が流れる。自動電圧調整器50は、固定子巻線36の出力する三相交流によって動作し、交流励磁機10の固定子15に界磁電流を供給する。主発電機30は交流励磁機10の交流出力を増幅する。従って、ブラシレス同期発電機1には起動する時に外部から電流を供給する必要がない。
なお、ブラシレス同期発電機1は、交流励磁機10の固定子15に含まれる永久磁石16と、主発電機30の回転子31に含まれる永久磁石32とのいずれか一方のみを有していてもよい。その場合、永久磁石16は永久磁石32よりも磁力が弱くてよいため、交流励磁機10の固定子15に永久磁石16が設置されている方が望ましい。
なお、ブラシレス同期発電機1は、交流励磁機10の固定子15に含まれる永久磁石16と、主発電機30の回転子31に含まれる永久磁石32とのいずれか一方のみを有していてもよい。その場合、永久磁石16は永久磁石32よりも磁力が弱くてよいため、交流励磁機10の固定子15に永久磁石16が設置されている方が望ましい。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るブラシレス同期発電機2の構成の一例を概念的に示す。
ブラシレス同期発電機2は、交流励磁機10の固定子15と主発電機30の回転子31とがそれぞれ短絡コイル18と短絡コイル34を有する点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。その他の点では、ブラシレス同期発電機2とブラシレス同期発電機1は同一である。
短絡コイル18は、交流励磁機10の固定子巻線17に重ね巻きされている。また、短絡コイル34は、主発電機30の回転子巻線33に重ね巻きされている。ここで、短絡コイルは、1回以上巻かれた巻線を有し、その巻線の巻き始めと巻き終わりが短絡されているものである。配線がリング状になっている短絡リングも短絡コイルに含まれる。また、本発明の重ね巻きとは、短絡コイル18が固定子巻線17の近傍において固定子15に巻回されている場合や短絡コイル34が回転子巻線33の近傍において回転子31に巻回されている場合を含む。
短絡コイル18と短絡コイル34は、それぞれ固定子15と回転子31の磁束を安定させる。例えば、交流励磁機10の固定子15がN極である場合に交流励磁機10の回転子11が固定子15に近づくと、電磁誘導により回転子11の磁場の変化を妨げる向きに回転子巻線12に電流が流れる。これにより、固定子15に対向する回転子11の面にN極が生じる。回転子11に生じたN極による磁束は固定子15の磁束(N極)を弱めようとする。しかし、固定子15の磁束の変化を妨げる向きに短絡コイル18に電流が流れる。このため、固定子15の磁束は安定する。回転子31の磁束も同様の理由で安定する。
なお、交流励磁機10の固定子15と主発電機30の回転子31とがそれぞれ短絡コイル18と短絡コイル34を有することが望ましいが、いずれか一方のみが短絡コイルを有していてもよい。
ブラシレス同期発電機2は、交流励磁機10の固定子15と主発電機30の回転子31とがそれぞれ短絡コイル18と短絡コイル34を有する点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。その他の点では、ブラシレス同期発電機2とブラシレス同期発電機1は同一である。
短絡コイル18は、交流励磁機10の固定子巻線17に重ね巻きされている。また、短絡コイル34は、主発電機30の回転子巻線33に重ね巻きされている。ここで、短絡コイルは、1回以上巻かれた巻線を有し、その巻線の巻き始めと巻き終わりが短絡されているものである。配線がリング状になっている短絡リングも短絡コイルに含まれる。また、本発明の重ね巻きとは、短絡コイル18が固定子巻線17の近傍において固定子15に巻回されている場合や短絡コイル34が回転子巻線33の近傍において回転子31に巻回されている場合を含む。
短絡コイル18と短絡コイル34は、それぞれ固定子15と回転子31の磁束を安定させる。例えば、交流励磁機10の固定子15がN極である場合に交流励磁機10の回転子11が固定子15に近づくと、電磁誘導により回転子11の磁場の変化を妨げる向きに回転子巻線12に電流が流れる。これにより、固定子15に対向する回転子11の面にN極が生じる。回転子11に生じたN極による磁束は固定子15の磁束(N極)を弱めようとする。しかし、固定子15の磁束の変化を妨げる向きに短絡コイル18に電流が流れる。このため、固定子15の磁束は安定する。回転子31の磁束も同様の理由で安定する。
なお、交流励磁機10の固定子15と主発電機30の回転子31とがそれぞれ短絡コイル18と短絡コイル34を有することが望ましいが、いずれか一方のみが短絡コイルを有していてもよい。
図4は、本発明の第3の実施形態に係るブラシレス同期発電機3の構成の一例を示す。
ブラシレス同期発電機3は、回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35との間にコンデンサ60が配置されている点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。その他の点では、ブラシレス同期発電機3とブラシレス同期発電機1は同一である。
コンデンサ60の両端は、回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35とを接続する正の配線と負の配線にそれぞれ接続されている。コンデンサ60は、回転整流器20の出力する直流電圧によって充放電される。コンデンサ60は、主発電機30の回転子31に巻回された回転子巻線33に流れる電流を一定に保つように動作する。このため、回転子31の磁束が安定する。
なお、コンデンサ60は、静電容量が大きい方が良いため、電解コンデンサであることが望ましい。
また、第2の実施形態に係るブラシレス同期発電機2でも、同様に回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35との間にコンデンサ60を配置することができる。
ブラシレス同期発電機3は、回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35との間にコンデンサ60が配置されている点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。その他の点では、ブラシレス同期発電機3とブラシレス同期発電機1は同一である。
コンデンサ60の両端は、回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35とを接続する正の配線と負の配線にそれぞれ接続されている。コンデンサ60は、回転整流器20の出力する直流電圧によって充放電される。コンデンサ60は、主発電機30の回転子31に巻回された回転子巻線33に流れる電流を一定に保つように動作する。このため、回転子31の磁束が安定する。
なお、コンデンサ60は、静電容量が大きい方が良いため、電解コンデンサであることが望ましい。
また、第2の実施形態に係るブラシレス同期発電機2でも、同様に回転整流器20の出力と主発電機30の固定子巻線35との間にコンデンサ60を配置することができる。
図5は、本発明の第4の実施形態に係るブラシレス同期発電機4の構成の一例を示す。
ブラシレス同期発電機4は、自動電圧調整器50の代わりに、固定整流器70を有する点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。
固定整流器70は、三相交流の各層毎に2個のダイオードを有する整流回路である。固定整流器70は、主発電機30の固定子巻線36から出力される三相交流電流を整流して直流電流に変換し、その直流電流を交流励磁機10の固定子巻線17に界磁電流として供給する。
主発電機30は、交流励磁機10の出力する交流電力を増幅する。固定整流器70が主発電機30の出力する交流電流を直流電流に変換してそれを交流励磁機10に界磁電流としてフィードバックするため、主発電機30の出力する交流電力は交流励磁機10によって増幅される。このため、ブラシレス同期発電機4の出力電力は、主軸40を回転させる力に応じて指数関数的に変化する。
例えば、風力発電機の出力電力は風速の3乗に比例して変化する。このため、ブラシレス同期発電機4は風力発電機としての使用に適する。
なお、第2の実施形態に係るブラシレス同期発電機2と第3の実施形態に係るブラシレス同期発電機3でも、自動電圧調整器50の代わりに、固定整流器70を設置することができる。
また、固定整流器70は本発明の電流供給部の例である。
ブラシレス同期発電機4は、自動電圧調整器50の代わりに、固定整流器70を有する点が第1の実施形態に係るブラシレス同期発電機1と異なる。
固定整流器70は、三相交流の各層毎に2個のダイオードを有する整流回路である。固定整流器70は、主発電機30の固定子巻線36から出力される三相交流電流を整流して直流電流に変換し、その直流電流を交流励磁機10の固定子巻線17に界磁電流として供給する。
主発電機30は、交流励磁機10の出力する交流電力を増幅する。固定整流器70が主発電機30の出力する交流電流を直流電流に変換してそれを交流励磁機10に界磁電流としてフィードバックするため、主発電機30の出力する交流電力は交流励磁機10によって増幅される。このため、ブラシレス同期発電機4の出力電力は、主軸40を回転させる力に応じて指数関数的に変化する。
例えば、風力発電機の出力電力は風速の3乗に比例して変化する。このため、ブラシレス同期発電機4は風力発電機としての使用に適する。
なお、第2の実施形態に係るブラシレス同期発電機2と第3の実施形態に係るブラシレス同期発電機3でも、自動電圧調整器50の代わりに、固定整流器70を設置することができる。
また、固定整流器70は本発明の電流供給部の例である。
なお、図1〜図4では、外側に固定子、内側に回転子が配置されているインナーローター形のブラシレス同期発電機1〜4の例を示したが、外側に回転子、内側に固定子が配置されているアウターローター形のブラシレス同期発電機にも本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ブラシレス同期発電機を起動する時に外部から電流を供給することが不要となる。
また、交流励磁機の固定子に短絡コイルを設置することにより、交流励磁機の固定子の磁束を安定させることができる。そして、主発電機の回転子に短絡コイルを設置すること、および/または回転整流器の出力と主発電機の固定子巻線との間にコンデンサを設置することにより、主発電機の回転子の磁束を安定させることができる。
さらに、主発電機の出力電流を整流して直流電流に変換し、それを交流励磁機の固定子巻線に供給することにより、ブラシレス同期発電機の出力電力を主軸を回転させる力に応じて指数関数的に変化させることができる。
また、交流励磁機の固定子に短絡コイルを設置することにより、交流励磁機の固定子の磁束を安定させることができる。そして、主発電機の回転子に短絡コイルを設置すること、および/または回転整流器の出力と主発電機の固定子巻線との間にコンデンサを設置することにより、主発電機の回転子の磁束を安定させることができる。
さらに、主発電機の出力電流を整流して直流電流に変換し、それを交流励磁機の固定子巻線に供給することにより、ブラシレス同期発電機の出力電力を主軸を回転させる力に応じて指数関数的に変化させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計または製造上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
1,2,3,4…ブラシレス同期発電機、10…交流励磁機、11…回転子、12…回転子巻線、15…固定子、16…永久磁石、17…固定子巻線、18…短絡リング、20…回転整流器、30…主発電機、31…回転子、32…永久磁石、33…回転子巻線、34…短絡リング、35…固定子、36…固定子巻線、40…主軸、50…自動電圧調整器、60…コンデンサ、70…固定整流器
Claims (5)
- 回転可能な主軸と、
固定子巻線を有する固定子と、前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって交流を出力する回転子巻線を有する回転子とを有する交流励磁機と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転整流器であって、前記交流励磁機の回転子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流を出力する回転整流器と、
前記主軸に固定されており、前記主軸とともに回転する回転子であって前記回転整流器から出力される直流電流が界磁電流として供給される回転子巻線を有する回転子と、交流を出力する固定子巻線を有する固定子とを有する主発電機と、
前記主発電機の固定子巻線から出力される交流が入力され、前記交流励磁機の固定子巻線に直流の界磁電流を供給する電流供給部と、
を備え、
前記交流励磁機の固定子および/または前記主発電機の回転子が永久磁石を有する、
ことを特徴とするブラシレス同期発電機。 - 前記交流励磁機の固定子が前記固定子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有し、および/または前記主発電機の回転子が前記回転子巻線に重ね巻きされた短絡コイルを有することを特徴とする請求項1に記載のブラシレス同期発電機。
- 前記回転整流器の出力と前記主発電機の固定子巻線との間に前記回転整流器の出力する直流電圧によって充放電されるコンデンサを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレス同期発電機。
- 前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流を電源として動作することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブラシレス同期発電機。
- 前記電流供給部が、前記主発電機の固定子巻線から出力される交流電流を整流して直流電流に変換し、当該直流電流を前記交流励磁機の固定子巻線に界磁電流として供給することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブラシレス同期発電機。
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JP2017220543A JP2019092330A (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | ブラシレス同期発電機 |
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Family Applications (1)
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JP2017220543A Pending JP2019092330A (ja) | 2017-11-16 | 2017-11-16 | ブラシレス同期発電機 |
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WO2021229856A1 (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 国立大学法人東京海洋大学 | ラジアルギャップ型同期機および電動発電システム |
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- 2017-11-16 JP JP2017220543A patent/JP2019092330A/ja active Pending
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2018
- 2018-11-16 WO PCT/JP2018/042549 patent/WO2019098341A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021229856A1 (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 国立大学法人東京海洋大学 | ラジアルギャップ型同期機および電動発電システム |
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