JP2019091960A - 端末装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に通信を行なうこと。【解決手段】ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、SRS送信電力に用いられる第1の電力制御調整値にセットし、前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットする送信部を備える。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、効率的な通信を実現する端末装置および方法の技術に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd General Partnership Project)において、
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)の標準化が行なわれた。なお、EUTRAにおける標準化技術を採用した通信全般をLTE(Long Term Evolution)通信と称する場合もある。
また、3GPPでは、より高速なデータ伝送を実現し、EUTRAに対して上位互換性を持つA−EUTRA(Advanced EUTRA)の検討を行なっている。EUTRAでは、基地局装置がほぼ同一のセル構成(セルサイズ)から成るネットワークを前提とした通信システムであったが、A−EUTRAでは、異なる構成の基地局装置(セル)が同じエリアに混在しているネットワーク(異種無線ネットワーク、ヘテロジニアスネットワーク)を前提とした通信システムの検討が行なわれている。
さらに、ハンドオーバの遅延を低減するための技術検討が行なわれている(非特許文献1)。
"3GPP TR 36.881 v.0.5.0 (2015-11)", R2-157181, 4th Dec. 2015.
通信装置(端末装置および/または基地局装置)において、従来の送信電力制御または送信制御では効率的な通信を行なうことができない場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、効率的に通信を行なうための、送信電力制御または送信制御を行なうことができる端末装置および方法を提供することである。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の一態様による端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信する受信部と、サウンディング参照信号(SRS)および物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出し、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットし、前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットする。
(2)また、本発明の一態様による方法は、基地局装置と通信する端末装置における方法であって、ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信するステップと、サウンディング参照信号(SRS)を送信するステップと、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信するステップと、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出するステップと、前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットするステップと、前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットするステップと、を含む。
この発明によれば、基地局装置と端末装置が通信する無線通信システムにおいて、伝送効率を向上させることができる。
第1の実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る下りリンクおよび/または上りリンクの無線フレーム構成の別の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るハンドオーバプロシージャの一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る基地局装置のブロック構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る端末装置のブロック構成の一例を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。基地局装置(基地局、ノードB、eNB(EUTRAN NodeB、evolved NodeB))と端末装置(端末、移動局、ユーザ装置、UE
(User equipment))とが、セルにおいて通信する通信システムを用いて説明する。
本実施形態で使用される主な物理チャネルおよび物理信号について説明を行なう。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本実施形態において、物理チャネルは、物理信号と同義的に使用されてもよい。物理チャネルは、LTEにおいて、今後追加、または、その構造やフォーマット形式が変更または追加される可能性があるが、変更または追加された場合でも本発明の各実施形態の説明には影響しない。
LTEでは、物理チャネルまたは物理信号のスケジューリングについて無線フレームを用いて管理している。1無線フレームの時間長は10ミリ秒(ms)であり、1無線フレームは10サブフレームで構成される。さらに、1サブフレームは2スロットで構成される。すなわち、1サブフレームの時間長は1ms、1スロットの時間長は0.5msである。また、物理チャネルが配置されるスケジューリングの最小単位としてリソースブロックを用いて管理している。リソースブロックとは、周波数軸を複数サブキャリア(例えば12サブキャリア)の集合で構成される一定の周波数領域と、一定の送信時間間隔(TTI、スロット、シンボル)で構成される領域で定義される。なお、1サブフレームは、1リソースブロックペアと称されてもよい。また、LTEでは、基本的に、1TTIは1サ
ブフレーム(1ms)として規定されてもよい。なお、TTIは、受信側では受信時間間隔として規定されてもよい。TTIは、物理チャネルや物理信号の送信単位または受信単位として定義されてもよい。つまり、物理チャネルや物理信号の時間長は、TTIの長さに基づいて規定されてもよい。
LTEの時間単位Tは、サブキャリア間隔(例えば、15kHz)とFFTサイズ(例えば、2048)に基づいている。つまり、Tは、1/(15000×2048)秒である。1スロットの時間長は、15360・T(つまり、0.5ms)である。1サブフレームの時間長は、30720・T(つまり、1ms)である。1無線フレームの時間長は、307200・T(つまり、10ms)である。
LTEでは、複数のセル(セルに対応するコンポーネントキャリア)を用いて通信を行なうCA(Carrier Aggregation)が規定されている。CAでは、初期アクセスやRRC
接続を確立するセルをプライマリセル(PCell)、プライマリセルを用いて追加/変更/削除/アクティベーション・デアクティベーションされるセカンダリセルがある。
LTEでは、複数のセル(セルに対応するコンポーネントキャリア)を用いて通信を行なうDC(Dual Connectivity)が規定されている。DCでは、2つの基地局装置(Me
NB(Master eNB)、SeNB(Secondary eNB))のそれぞれに属しているセルでグル
ープを構成する。MeNBに属し、プライマリセルを含むセルグループをMCG(Mater Cell Group)とし、SeNBに属し、プライマリセカンダリセル(PSCell)を含むセルグループをSCG(Secondary Cell Group)と規定している。プライマリセカンダリセルは、複数のセルグループが設定された場合の、プライマリセルを含まないセルグループ、つまり、SCGにおいて、プライマリセルと同様の機能を有するセル(セカンダリセル、プライマリセル以外のサービングセル)のことである。
プライマリセルとプライマリセカンダリセルは、各CGにおけるプライセルの役割を担っている。ここで、プライマリセルとは、PUCCHおよび/またはPUCCHに相当する制御チャネルが送信および/または割り当て可能なセルのことであってもよいし、初期アクセス手順/RRC接続手順/初期コネクション確立手順に関連するセルであってもよいし、L1シグナリングでのランダムアクセス手順に関するトリガをかけることのできるセルであってもよいし、無線リンクをモニタリングするセルであってもよいし、セミパーシステントスケジューリングがサポートされるセルであってもよいし、RLFを検出/判定するセルであってもよいし、常にアクティベーションであるセルであってもよい。なお、本実施形態では、プライマリセルおよび/またはプライマリセカンダリセルの機能を有しているセルのことをスペシャルセルと呼称する場合がある。LR(Latency Reduction
)セルに対して、プライマリセル/プライマリセカンダリセル/セカンダリセルはLTEと同様に規定されてもよい。
LTEでは、様々なフレーム構造タイプ(FS)が規定されている。次に、LTEに係るフレーム構造タイプについて説明する。
フレーム構造タイプ1(FS1)は、FDD(Frequency Division Duplex)に対して
適用される。つまり、FS1は、FDDがサポートされたセルオペレーションに対して適用される。FS1は、FD−FDD(Full Duplex-FDD)とHD−FDD(Half Duplex-FDD)の両方に適用できる。FDDでは、下りリンク送信および上りリンク送信のそれぞれに対して、10サブフレームが利用可能である。FDDにおいて、下りリンク送信と上りリンク送信は周波数領域で分けられている。つまり、下りリンク送信と上りリンク送信で異なるキャリア周波数が適用される。HD−FDDオペレーションにおいて、端末装置は、同時に送信および受信を行なうことができないが、FD−FDDオペレーションにおい
て、端末装置は、同時に送信および受信を行なうことができる。
さらに、HD−FDDには2つのタイプがある。タイプA・HD−FDDオペレーションに対しては、ガードピリオドは、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームの最後尾部分(最後尾のシンボル)を受信しないことによって端末装置によって生成される。タイプB・HD−FDDオペレーションに対しては、HDガードサブフレームとして参照された、ガードピリオドは、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームを受信しないことによって、および、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直後の下りリンクサブフレームを受信しないことによって端末装置によって生成される。つまり、HD−FDDオペレーションにおいて、端末装置が下りリンクサブフレームの受信処理を制御することによってガードピリオドを生成している。なお、シンボルは、OFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルのいずれかを含んでもよい。
フレーム構造タイプ2(FS2)は、TDD(Time Division Duplex)に対して適用される。つまり、FS2は、TDDがサポートされたセルオペレーションに対して適用される。各無線フレームは、2つのハーフフレームで構成される。各ハーフフレームは、5つのサブフレームで構成される。あるセルにおけるUL−DL設定は、無線フレーム間で変更されてもよい。上りリンクまたは下りリンク送信におけるサブフレームの制御は、最新の無線フレームにおいて行なわれてもよい。端末装置は、最新の無線フレームにおけるUL−DL設定を、PDCCHまたは上位層シグナリングを介して取得することができる。なお、UL−DL設定は、TDDにおける、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームの構成を示す。スペシャルサブフレームは、下りリンク送信が可能なDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、ガードピリオド(GP)、上りリンク送信が可能なUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)から構成される。スペシャルサブフレームにおけるDwPTSとUpPTSの構成はテーブルで管理されており、端末装置は、上位層シグナリングを介して、その構成を取得することができる。なお、スペシャルサブフレームが下りリンクから上りリンクへのスイッチングポイントとなる。つまり、端末装置は、スイッチングポイントを境に、受信から送信へと遷移し、基地局装置は、送信から受信へと遷移する。スイッチングポイントは、5ms周期と10ms周期とがある。スイッチングポイントが5ms周期の場合、スペシャルサブフレームは両方のハーフフレームに存在する。スイッチングポイントが10ms周期の場合、スペシャルサブフレームは、第1のハーフフレームにのみ存在する。
また、TDDでは、各セルの通信量(トラフィック量)や干渉を考慮した、eIMTA(TDD enhanced Interference Management and Traffic Adaptation)技術が適用可能で
ある。eITMAは、下りリンクおよび/または上りリンクの通信量や干渉量を考慮して、ダイナミックに(L1レベル、または、L1シグナリングを用いて)TDDの設定を切り替えることによって、無線フレーム内(つまり、10サブフレーム内)に占める、下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームの割合を変え、最適な通信を行なう技術である。
FS1とFS2は、NCP(Normal Cyclic Prefix)とECP(Extended Cyclic Prefix)が適用される。なお、ECPは、NCPよりもCP長が長い。
フレーム構造タイプ3(FS3)は、LAA(Licensed Assisted Access)セカンダリセルオペレーションに対して適用される。また、FS3は、NCPのみが適用されてもよい。無線フレームに含まれる10サブフレームは、下りリンク送信に利用される。端末装置は、規定されない限り、または、下りリンク送信がそのサブフレームで検出されない限り、いずれかの信号があるサブフレームに存在すると仮定せず、空のサブフレームとして
、そのサブフレームを処理する。下りリンク送信は1つまたは複数の連続するサブフレームを専有する。連続するサブフレームは、最初のサブフレームと最後のサブフレームを含む。最初のサブフレームは、そのサブフレームのいずれかのシンボルまたはスロット(例えば、OFDMシンボル#0または#7)から始まる。また、最後のサブフレームは、フルサブフレーム(つまり、14OFDMシンボル)か、DwPTS期間の1つに基づいて示されたOFDMシンボルの数だけ専有される。なお、連続するサブフレームのうち、あるサブフレームが最後のサブフレームであるかどうかは、DCIフォーマットに含まれるあるフィールドによって、端末装置に示される。そのフィールドは、さらに、そのフィールドを検出したサブフレームまたその次のサブフレームに用いられるOFDMシンボルの数が示されてもよい。また、FS3では、基地局装置は、下りリンク送信を行なう前に、LBTに関連するチャネルアクセス手順を行なう。
なお、FS3において、現在のところ、下りリンク送信のみをサポートしているが、将来的には、上りリンク送信もサポートしてもよい。その際、下りリンク送信のみをサポートしているFS3をFS3−1またはFS3−A、下りリンク送信および上りリンク送信をサポートしているFS3をFS3−2またはFS3−Bとして規定されてもよい。
FS3をサポートしている端末装置および基地局装置は、免許不要の周波数帯で通信を行なってもよい。
LAAまたはFS3のセルに対応するオペレーティングバンドは、EUTRAオペレーティングバンドのテーブルとともに管理されてもよい。例えば、EUTRAオペレーティングバンドのインデックスは、1〜44で管理され、LAA(またはLAAの周波数)に対応するオペレーティングバンドのインデックスは、46で管理されてもよい。例えば、インデックス46では、下りリンクの周波数帯のみが規定されてもよい。また、一部のインデックスにおいては、上りリンクの周波数帯が予約または将来規定されるものとして予め確保されてもよい。また、対応するデュプレックスモードは、FDDやTDDとは異なるデュプレックスモードであってもよいし、FDDやTDDであってもよい。LAAオペレーションが可能な周波数は、5GHz以上であることが好ましいが、5GHz以下であってもよい。つまり、LAAに対応するオペレーティングバンドとして、対応付けられた周波数において、LAAオペレーションの通信が行なわれてもよい。
本発明において、時間領域は、時間長やシンボルの数で表されてもよい。また、周波数領域は、帯域幅やサブキャリアの数、周波数方向のリソースエレメントの数、リソースブロック数などで表されてもよい。
LRセルでは、サブフレームのタイプや上位層の設定情報、L1シグナリングに含まれる制御情報に基づいて、TTIのサイズが変更可能であってもよい。
LRセルでは、グラントが不要なアクセスが可能であってもよい。なお、グラントが不要なアクセスとは、PDSCHやPUSCH(下りリンクや上りリンクの共用チャネル/データチャネル)のスケジュールを指示する制御情報(DCIフォーマット、下りリンクグラント、上りリンクグラント)を用いないアクセスのことである。つまり、LRセルでは、PDCCH(下りリンクの制御チャネル)を用いた、ダイナミックなリソース割り当てや送信指示を行なわないアクセス方式が適用されてもよい。
LRセルでは、端末装置は、端末装置の機能(性能、能力)および基地局装置からの設定に基づいて、下りリンクリソース(信号、チャネル)に対応するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request-Acknowledgement/Negative acknowledgement)および/またはCSI(Channel State Information)フィードバックを、同じサブフレームにマ
ップされた上りリンクリソース(信号、チャネル)を用いて行なってもよい。なお、このサブフレームにおいて、あるサブフレームにおけるCSIの測定結果に対するCSIに関する参照リソースは、同じサブフレームのCRSまたはCSI−RSであってもよい。このようなサブフレームは、自己完結型のサブフレームと呼称されてもよい。
なお、自己完結型のサブフレームは、連続する1つ以上のサブフレームで構成されてもよい。つまり、自己完結型のサブフレームは、複数のサブフレームで構成されてもよいし、複数のサブフレームで構成される1つの送信バーストであってもよい。自己完結型のサブフレームを構成する最後尾のサブフレーム(最後尾を含む後方のサブフレーム)は、上りリンクサブフレームかスペシャルサブフレームであることが好ましい。つまり、この最後尾のサブフレームにおいて、上りリンク信号/チャネルが送信されることが好ましい。
自己完結型のサブフレームが、複数の下りリンクサブフレームと1つの上りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームで構成される場合、その複数の下りリンクサブフレームのそれぞれに対するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request-Acknowledgement/Negative acknowledgement)は、その1つの上りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレームのUpPTSで送信されてもよい。
通信装置は、信号を受信(復調復号)できたか否かに基づいて、その信号に対するACKまたはNACKを決定する。ACKは、通信装置において、信号を受信できたことを示し、NACKは、通信装置において、信号を受信できなかったことを示す。NACKがフィードバックされた通信装置は、NACKである信号の再送信を行なってもよい。端末装置は、基地局装置から送信された、PUSCHに対するHARQ−ACKの内容に基づいて、PUSCHを再送信するか否かを決定する。基地局装置は、端末装置から送信された、PDSCHまたはPDCCH/EPDCCHに対するHARQ−ACKの内容に基づいて、PDSCHを再送信するか否かを決定する。端末装置が送信したPUSCHに対するACK/NACKは、PDCCHまたはPHICHを用いて端末装置にフィードバックされる。基地局装置が送信したPDSCHまたはPDCCH/EPDCCHに対するACK/NACKは、PUCCHまたはPUSCHを用いて基地局装置にフィードバックされる。
なお、本発明において、サブフレームは、基地局装置および/または端末装置の送信単位および/または受信単位を示している。
基地局装置は、CCCH(Common Control Channel)に対するLCID(Logical Channel ID)と端末装置の能力情報(性能情報、機能情報)に基づいて端末装置がLR(Latency Reduction)デバイスであることを決定してもよい。
端末装置および/または基地局装置が、LRに関する能力をサポートしている場合、受信信号および/または送信信号に用いられるTTIの長さ(シンボル数)に基づいて、処理時間(処理遅延、レイテンシー)が決定されてもよい。つまり、LRに関する能力をサポートしている端末装置および/または基地局装置の処理時間は、受信信号および/または送信信号に対するTTI長に基づいて可変であってもよい。
S1シグナリングがページングに対する端末無線能力情報を含んで拡張している。このページング固有の能力情報が基地局装置によってMME(Mobility Management Entity)に提供されると、MMEからのページング要求がLR端末に関することを基地局装置に指示するために、MMEはこの情報を用いられてもよい。識別子は、ID(Identity, Identifier)と称されてもよい。
端末装置の能力情報(UE radio access capability, UE EUTRA capability)は、基地
局装置(EUTRAN)が端末装置の能力情報が必要な時、接続モードの端末装置に対する手順を開始する。基地局装置は、端末装置の能力情報を問い合わせる。端末装置は、その問い合わせに応じて端末装置の能力情報を送信する。基地局装置は、その能力情報に対応しているか否かを判断し、対応している場合には、その能力情報に対応した設定情報を、上位層シグナリングなどを用いて端末装置へ送信する。端末装置は、能力情報に対応する設定情報が設定されたことによって、その機能に基づく送受信が可能であると判断する。
図1は、本実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。下りリンクはOFDMアクセス方式が用いられる。下りリンクでは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced PDCCH)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)などが割り当てられる。下りリンクの無線フレームは、下り
リンクのリソースブロック(RB)ペアから構成されている。この下りリンクのRBペアは、下りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(RB帯域幅)および時間帯(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の下りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の下りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の下りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。また、時間領域においては、通常のサイクリックプレフィックス(NCP: Normal CP)が付加される場合には7個、NCPよりも長いCP長を有する拡張サイクリックプレフィックス(ECP: Extended CP)が付加される場合には6個のOFDMシンボルから構成される。周波数領域において1つのサブキャリア、時間領域において1つのOFDMシンボルにより規定される領域をリソースエレメント(RE)と称する。PDCCH/EPDCCHは、端末装置識別子、PDSCHのスケジューリング情報、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)のスケジューリング情報、変調方式、符号化率、再送パラメータなどの下りリンク制御情報(DCI)が送信される物理チャネルである。なお、ここでは1つのコンポーネントキャリア(CC)における下りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に下りリンクサブフレームが規定され、下りリンクサブフレームはCC間でほぼ同期している。ここで、CC間でほぼ同期しているとは、基地局装置から複数のCCを用いて送信する場合、各CCの送信タイミングの誤差が所定の範囲内に収まることである。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、SS(Synchronization Signal)やPBCH(Physical Broadcast Channel)やDLRS(Downlink Reference Signal)が配置されてもよい。DLRSとしては、PDCCHと同じアンテナポート
(送信ポート)で送信されるCRS(Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態情報(CSI)の測定に用いられるCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)、一部のPDSCHと同じアンテナポートで送信されるUERS(UE-specific Reference Signal)、EPDCCHと同じ送信ポートで送信されるDMRS(Demodulation Reference Signal)などがある。また、CRSが配置されないキャリアであっても
よい。このとき一部のサブフレーム(例えば、無線フレーム中の1番目と6番目のサブフレーム)に、時間および/または周波数のトラッキング用の信号として、CRSの一部のアンテナポート(例えば、アンテナポート0だけ)あるいは全部のアンテナポートに対応する信号と同様の信号(拡張同期信号と呼称する)を挿入することができる。ここで、アンテナポートは送信ポートと称されてもよい。ここで、“物理チャネル/物理信号がアンテナポートで送信される”とは、アンテナポートに対応する無線リソースやレイヤを用いて物理チャネル/物理信号が送信されるという意味を含む。例えば、受信部は、アンテナポートに対応する無線リソースやレイヤから物理チャネルや物理信号を受信することを意味する。
図2は、本実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。上りリンクはSC−FDMA方式が用いられる。上りリンクでは、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)などが割り当
てられる。また、PUSCHやPUCCHとともに、ULRS(Uplink Reference Signal)が割り当てられる。上りリンクの無線フレームは、上りリンクのRBペアから構成さ
れている。この上りリンクのRBペアは、上りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数領域(RB帯域幅)および時間領域(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の上りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の上りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の上りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。時間領域においては、通常のサイクリックプレフィックス(Normal CP: NCP)が付加される場合には7個、通常よりも長いサイクリックプレフィックス(Extended CP: ECP)が付加される場合には6個のSC−FDMAシンボルから構成される。なお、ここでは1つのCCにおける上りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に上りリンクサブフレームが規定されてもよい。
図1と図2は、異なる物理チャネル/物理信号は周波数分割多重(FDM)および/または時分割多重(TDM)されている例を示している。
図3は、本実施形態に係る下りリンクおよび/または上りリンクの無線フレーム構成の別の一例を示す図である。時間および/または周波数の同期や制御チャネル(制御信号)および/またはデータチャネル(データ信号、共用チャネル)の復調・復号、チャネル測定(RRM、CSI、チャネルサウンディング)に用いられるパイロットチャネル(図3のPilot)、HARQ−ACKやCSIなどの制御情報を送信するために用いられる制御
チャネル(図3のControl)、RRCメッセージやユニキャスト情報など、ユーザデータ
を送信するために用いられるデータチャネルで構成される(図3のData)。パイロットチャネルは、LTEでは、PSS/SSSやDLRSやULRS、PRACHに相当してもよい。制御チャネルは、LTEでは、PDCCHやPUCCHに相当してもよい。データ信号は、LTEでは、PDSCHやPUSCHに相当してもよい。下りリンクはOFDM方式が用いられ、上りリンクはSC−FDMA方式が用いられてもよいし、下りリンクと上りリンクで同じ方式が用いられてもよい。なお、ここでは1つのCCの構成を記載しているが、CC毎に構成が規定されてもよい。サブキャリア帯域幅(サブキャリア間隔)は、オペレーティングバンドに関連して規定されてもよいし、基地局装置から上位層の信号を介して設定されてもよいし、端末装置がブラインド検出したパイロットチャネルのサブキャリア間隔に基づいて規定されてもよい。サブキャリア間隔が上位層の信号を介して設定される場合、サブキャリア間隔はセル毎に設定されてもよいし、物理チャネル/物理信号毎に設定されてもよい。なお、シンボル長は、サブキャリア間隔に基づいて、一意に規定されてもよいし、付加されるCPの長さと関連付けられて規定されてもよい。図3では、パイロットチャネルと制御チャネルとデータチャネルがTDMされている場合を示しているが、図1や図2のように、異なる物理チャネル/物理信号はFDMおよび/またはTDMされてもよい。
本実施形態において、上位層の信号とは、MIBやSIBなどのシステムインフォメーションであってもよいし、RRCシグナリングのような物理層よりも上位の層の信号/シグナリングのことであってもよい。
図3では、パイロットチャネルと制御チャネルは、時間領域において、1シンボルにマップされる例を示しているが、パイロットチャネルと制御チャネルは、1シンボルよりも多くのシンボルを用いてマップされてもよい。また、制御信号は、データ信号に含まれてもよい。制御チャネルとデータチャネルが共通の領域でマップ可能な場合は、共有チャネ
ルとして規定されてもよい。共用チャネルの中に、端末装置に係る制御信号がマップされたサーチスペースが含まれてもよい。そのサーチスペースを示す情報は、システムインフォメーションに含まれてもよいし、RRCメッセージに含まれてもよいし、所定の周波数ポジション(キャリア周波数、帯域幅の中の所定の周波数)で送信される制御チャネルによって示されてもよいし、パイロットチャネルによって規定される識別子によって示されてもよい。
また、図3において、パイロットチャネルには、複数の種類の信号/チャネルが個別に設定されてもよい。プリアンブルに相当するチャネル/信号や、同期チャネル/信号、復調参照チャネル/信号、チャネル測定のためのチャネル/信号、が個別に設定されてもよい。個別に設定されない場合は、共通のチャネル/信号として、種々の測定や復調・復号に用いられてもよい。
また、図3では、周波数領域において、帯域幅全体に、各チャネル/信号のリソースが割り当てている例を示しているが、一部の周波数(周波数リソース、帯域幅)にマップされてもよい。つまり、1つのコンポーネントキャリアに複数の端末装置がFDMされるような構成であってもよい。
また、図3におけるパイロットチャネルは、用途に応じて、サブキャリア間隔や割り当て可能な周波数リソース(周波数領域)、割り当て可能なシンボルの数(時間領域)が変わってもよい。
また、図3におけるパイロットチャネルと制御チャネルの時間方向のポジションは、逆であってもよい。チャネル測定や同期に用いられるパイロットチャネルは、制御チャネルに含まれる送信要求に関する情報によって送信が制御されてもよい。
また、図3における復調および/または復号用のパイロットチャネルは、データチャネル領域の中にマップされてもよい。
また、図3におけるデータチャネルは、パイロットチャネルと制御チャネルを除くTTIを埋めるようにマッピングされなくてもよい。つまり、データチャネルの時間方向のマッピングは、制御チャネルに含まれる制御情報に基づいて規定されてもよい。
次に、本実施形態に係る物理チャネルおよび物理信号について説明する。
物理チャネルおよび/または物理信号の設定に関するパラメータは上位層パラメータとして上位層シグナリングを介して端末装置に設定されてもよい。また、一部の物理チャネルおよび/または物理信号の設定に関するパラメータはDCIフォーマットやグラントなど、L1シグナリング(物理層シグナリング、例えば、PDCCH/EPDCCH)を介して端末装置に設定されてもよい。また、物理チャネルおよび/または物理信号の設定に関するパラメータはデフォルトの設定またはデフォルト値が端末装置に予め設定されてもよい。端末装置は、上位層シグナリングを用いて、それらの設定に関するパラメータが通知されると、デフォルト値を更新してもよい。また、対応する設定に応じて、その設定を通知するために用いられる上位層シグナリング/メッセージの種類は異なってもよい。例えば、上位層シグナリング/メッセージは、RRCメッセージや報知情報、システムインフォメーションなどが含まれてもよい。
同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)とSSS(Secondary Synchronization Signal)がある。PSSは3種類あり、SSSは周波数領域において、中心周波数またはDCサブキャリアを中心として、互い違いに配置される31種類の符号から構
成される。端末装置において検出されたPSSとSSSの組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(物理セルID(PCI))と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。端末装置は、セルサーチによって受信した同期信号の物理セルIDを特定する。PSS/SSSは、送信帯域幅(またはシステム帯域幅)の中心の6RBs(つまり、72REs、72サブキャリア)を用いて割り当てられる。ただし、PSS/SSSの系列が割り当てられない6RBsの両端の数サブキャリアについては、PSS/SSSがマップされなくてもよい。つまり、端末装置は、PSS/SSSの系列が割り当てられていないリソースについてもPSS/SSSのリソースとみなして処理を行なう。言い換えると、中心の6RBsにおいて、PSS/SSSが送信されないリソースが存在してもよい。
LRセルにおいては、周波数同期と時間同期に対する物理チャネル/物理信号は、個別の物理チャネル/物理信号として規定されてもよい。つまり、周波数同期の物理チャネルと時間同期の物理チャネルは、送信タイミング(または送信タイミングオフセット)および/または送信周期が個別に規定されてもよい。
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、セル内の端末装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報、システムインフォメーション(SI))を通知(設定)するために用いられる。PDCCHで報知情報が送信される無線リソースがセル内の端末装置に対して通知され、PBCHで通知されない報知情報は、通知された無線リソースにおいて、PDSCHによって報知情報を通知するレイヤ3メッセージ(またはシステムインフォメーション)が送信される。BCH(Broadcast Channel)がマッピングされたPBCH
のTTI(繰り返しレート)は40msである。
PBCHは、送信帯域幅(またはシステム帯域幅)の中心の6RBs(つまり、72REs、72サブキャリア)を用いて割り当てられる。また、PBCHは、SFN(システムフレーム番号、無線フレーム番号)mod4=0を満たす無線フレームから始まる4つ連なる無線フレームで送信される。PBCHのスクランブルシーケンスは、SFN(無線フレーム番号)mod4=0を満たす各無線フレームにおいて、PCIを用いて初期化される。PBCHのアンテナポートの数は、CRSのアンテナポートの数と同じである。PDSCHは、PBCHやCRSと重複するリソースで送信されない。つまり、端末装置は、PBCHやCRSと同じリソースにPDSCHがマップされていると期待しない。また、基地局装置は、PBCHやCRSと同じリソースにPDSCHをマップして送信しない。
PBCHは、システム制御情報(マスターインフォメーションブロック(MIB))を報知するために用いられる。
MIBはBCHで送信されるシステムインフォメーションを含んでいる。例えば、MIBに含まれるシステムインフォメーションには、下りリンク送信帯域幅やPHICH設定、システムフレーム番号が含まれる。また、MIBには、10ビットのスペアビット(ビット列)が含まれる。なお、下りリンク送信帯域幅は、モビリティ制御情報に含まれてもよい。モビリティ制御情報は、RRCコネクション再設定に関する情報に含まれてもよい。つまり、下りリンク送信帯域幅は、RRCメッセージ/上位層シグナリングを介して、設定されてもよい。また、RRCコネクション再設定に関する情報は、DL−DCCH(Downlink Dedicated Control Channel)メッセージに含まれてもよい。DL−DCCHメッセージは、基地局装置から端末装置へ送信されるRRCメッセージの1つである。
UL−DCCHメッセージには、RRCコネクション再設定や、下りリンク情報転送、セキュリティモード、カウンタチェック、端末装置情報リクエスト、端末装置の能力情報
の問い合わせのいずれかのメッセージが含まれてもよい。DL−DCCHメッセージは、上述のメッセージの1つが選択されてもよい。
UL−DCCHメッセージには、測定レポートやRRCコネクション再設定コンプリート、RRCコネクション確立コンプリート、上りリンク情報転送、セキュリティモードコンプリート、セキュリティモード応答、カウンタチェック応答、端末装置の能力情報のいずれかのメッセージが含まれてもよい。UL−DCCHメッセージは、上述のメッセージの1つが選択されてもよい。
なお、本発明において、ビット列はビットマップと称されてもよい。ビット列は、1つ以上のビットで構成されてもよい。
MIB以外で送信されるシステムインフォメーションは、システムインフォメーションブロック(SIB)で送信される。システムインフォメーションメッセージ(SIメッセージ)は、1つ以上のSIBを伝送するために用いられる。SIメッセージに含まれるすべてのSIBは同じ周期で送信される。また、すべてのSIBは、DL−SCH(Downlink Shared Channel)で送信される。なお、DL−SCHは、DL−SCHデータやDL
−SCHトランスポートブロックと称されてもよい。なお、本発明において、トランスポートブロックはトランスポートチャネルと同義である。
SIメッセージがマップされたDL−SCHが伝送されるPDSCHのリソース割り当ては、SI−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHを用いて示される。SI−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHのサーチスペースは、CSSである。
ランダムアクセスレスポンスに関する情報がマップされたDL−SCHが伝送されるPDSCHのリソース割り当ては、RA−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHを用いて示される。RA−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHのサーチスペースは、CSSである。
ページングメッセージがマップされたPCHが伝送されるPDSCHのリソース割り当ては、P−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHを用いて示される。P−RNTIでスクランブルされたCRCを伴うPDCCHのサーチスペースは、CSSである。なお、PCHは、PCHデータやPCHトランスポートブロックと称されてもよい。本発明において、ページングメッセージとPCHは同義であってもよい。
SIBはタイプ毎に送信可能なシステムインフォメーションが異なる。つまり、タイプ毎に示される情報が異なる。
例えば、システムインフォメーションブロックタイプ1(SIB1)は、端末装置があるセルにアクセスする際の推定(評価、測定)に関連する情報を含み、他のシステムインフォメーションのスケジューリングを定義する。例えば、SIB1は、PLMN識別子リストやセル識別子、CSG識別子などのセルアクセスに関連する情報やセル選択情報、最大電力値(P-Max)、周波数バンドインディケータ、SIウインドウ長、SIメッセージ
に対する送信周期、TDD設定などを含んでいる。
ブロードキャストを介して、または、専用シグナリングを介して、SIB1を受信すると、端末装置は、T311が起動している間のアイドルモードまたは接続モードであるとすれば、そして、端末装置がカテゴリー0端末であるとすれば、そして、カテゴリー0端末がセルへのアクセスを許可されていることを指示する情報(category0Allowed)がSI
B1に含まれていないとすれば、セルへのアクセスが禁止されているとみなす。すなわち、カテゴリー0端末は、SIB1において、カテゴリー0端末がセルへのアクセスを許可されていないとすれば、そのセルへアクセスすることはできない。
例えば、システムインフォメーションブロックタイプ2(SIB2)は、すべての端末装置に対して共通である無線リソース設定情報を含んでいる。例えば、SIB2は、上りリンクキャリア周波数や上りリンク帯域幅などの周波数情報や時間調整タイマーに関する情報などを含んでいる。また、SIB2は、PDSCHやPRACH、SRS、上りリンクCP長などの物理チャネル/物理信号の設定に関する情報などを含んでいる。また、SIB2は、RACHやBCCHなど上位層のシグナリングの設定に関する情報を含んでいる。
例えば、システムインフォメーションブロックタイプ3(SIB3)は、イントラ周波数、インター周波数、インターRAT(Radio Access Technology)のセル再選択に対し
て共通の情報(パラメータ、パラメータの値)を含んでいる。
LTEでは、20タイプのSIBが用意されているが、用途によって新たに追加/規定されてもよい。なお、LRの機能をサポートしているLTE端末またはLTEの機能とLRの機能の両方をサポートしている端末装置に対して、SIBX(Xは所定の値)を用いてLRに関する各設定(リソース割り当てや種々の識別子など)が行なわれてもよい。LRに関する種々の設定(パラメータ、情報要素)は、既存のタイプのSIBに含まれてもよいし、LRのために追加されたSIBに含まれてもよい。
SIメッセージは、SIB1以外のSIBが含まれてもよい。
PBCHは、40ms間隔内の4サブフレームにおいて、符号化されたBCHトランスポートブロックがマップされる。PBCHの40msタイミングはブラインド検出される。つまり、40msタイミングを指示するための明示的なシグナリングはない。各サブフレームはセルフ復号が可能であると仮定される。つまり、BCHは、かなり良いチャネル状態と仮定され、1回の受信で復号されることができる。
MIB(またはPBCH)は、40ms周期で、40ms内で繰り返される固定のスケジュールを用いる。MIBの最初の送信はシステムフレーム番号(SFN)を4で割った余りが0(SFN mod 4=0)となる無線フレームのサブフレーム#0でスケジュールされ、他のすべての無線フレームのサブフレーム#0で繰り返しがスケジュールされる。つまり、MIBに含まれる情報は、40ms周期で更新されることがある。なお、SFNは、無線フレーム番号と同義である。
SIB1は、80ms周期で、80ms内で繰り返される固定のスケジュールを用いる。SIB1の最初の送信は、SFNを8で割った余りが0(SFN mod 8=0)となる無線フレームのサブフレーム#5でスケジュールされ、SFNを2で割った余りが0(SFN mod 2=0)となる他のすべての無線フレームのサブフレーム#5で繰り返しがスケジュールされる。
SIメッセージは、ダイナミックスケジューリング(PDCCHスケジューリング、SI−RNTI(System Information Radio Network Temporary Identifier)がスクラン
ブルされたCRCを伴うPDCCH)を用いて周期的に生じる時間領域ウインドウ(SIウインドウ)内に送信される。各SIメッセージはSIウインドウと関連付けられ、異なるSIメッセージのSIウインドウは重複しない。1つのSIウインドウ内において、対応するSIだけが送信される。SIウインドウの長さは、すべてのSIメッセージに対し
て共通であり、設定可能である。SIウインドウ内において、MBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)サブフレーム、TDDの上り
リンクサブフレーム、SFNを2で割った余りが0(SFN mod 2=0)となる無線フレームのサブフレーム#5以外のサブフレームにおいて何度でも送信されることができる。端末装置は、PDCCHのSI−RNTIをデコードすることによって詳細な時間領域スケジューリング(および、周波数領域スケジューリングや使用されたトランスポートフォーマットなどの他の情報)を捕捉する。なお、SIメッセージにはSIB1以外のSIBが含まれる。
端末装置は、EUTRANによって報知されたASおよびNASのシステムインフォメーションを捕捉するためにシステムインフォメーション捕捉手順を適用する。この手順は、アイドルモード(アイドル状態、RRC_IDLE)および接続モード(接続状態、RRC_CONNECTED)の端末装置に適用される。
端末装置は、必要なシステムインフォメーションの有効なバージョンを持つ必要がある。
アイドルモードであれば、関連するRATのサポートに依存するシステムインフォメーションブロックタイプ8(SIB8)やRAN(Radio Access Network)がアシストするWLAN(Wireless Local Area Network)インターワーキングのサポートに依存するシ
ステムインフォメーションブロックタイプ17を介して、SIB2だけでなく、MIBやSIB1も必要である。つまり、端末装置がサポートしている機能に応じて、必要なSIBも異なる場合がある。
接続モードであるためには、端末装置は、MIB、SIB1、SIB2、SIB17を受信する必要がある。
端末装置は、保持したシステムインフォメーションが有効であると確認してから3時間後にそのシステムインフォメーションを削除する。つまり、端末装置は、一度保持したシステムインフォメーションを永久に保持し続けるわけではない。端末装置は、所定の時間が経過すれば、保持したシステムインフォメーションを削除する。
端末装置は、SIB1に含まれるシステムインフォメーションバリュータグが保持されたシステムインフォメーションの1つと異なるとすれば、システムインフォメーションブロックタイプ10(SIB10)、システムインフォメーションブロックタイプ11(SIB11)、システムインフォメーションブロックタイプ12(SIB12)、システムインフォメーションブロックタイプ14(SIB14)を除く、保持されたシステムインフォメーションを無効であるとみなす。
PBCHは、周波数領域においては下りリンク帯域幅設定における中心の6RBs(72REs)に割り当てられ、時間領域においてはサブフレーム0(無線フレーム内の1番目のサブフレーム、サブフレームのインデクス0)のスロット1(サブフレーム内の2番目のスロット、スロットインデクス1)のインデクス(OFDMシンボルのインデクス)0〜3に割り当てられる。なお、下りリンク帯域幅設定は、サブキャリアの数で表された、周波数領域におけるリソースブロックサイズの倍数で表される。また、下りリンク帯域幅設定は、あるセルで設定された下りリンク送信帯域幅である。つまり、PBCHは、下りリンク送信帯域幅の中心の6RBsを用いて送信される。
PBCHは、DLRSに対してリザーブされたリソースを用いて送信されない。つまり、PBCHは、DLRSのリソースを避けてマッピングされる。PBCHのマッピングは
、実際の設定に係らず、存在しているアンテナポート0〜3に対するCRSを仮定して行なわれる。また、アンテナポート0〜3のCRSのリソースエレメントは、PDSCH送信に対して利用されない。
報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI)、ランダムアクセス設定情報(送信タイミングタイマーなど)、当該セルにおける共通無線リソース設定情報、周辺セル情報、上りリンクアクセス制限情報などが通知される。
LRセルのアクセスがLTEセルを用いてアシストされる場合、LRに関するシステム制御情報/システムインフォメーションは、LTEのセルを用いて送信されてもよい。つまり、端末装置は、LTEセルに対して接続モードになってから、上位層の信号(RRCメッセージおよび/またはシステムインフォメーション)を用いて、LRセルに関するステム制御情報/システムインフォメーションを取得してもよい。アイドルモードにおいて、LTEセルで送信されるシステムインフォメーションに含まれる中から、LRセルに関するシステムインフォメーションを検出してもよい。
LRセルへのアクセスがスタンドアロンで行なわれる場合には、端末装置はアイドルモードの時点で、LRに関するシステム制御情報/システムインフォメーションをLRセルから検出する。
LRの上りリンクセルおよび上りリンクサブフレームにおいて、LTEのPUCCHに対応する物理制御チャネル(物理制御チャネルに関するパラメータ)が設定される場合、LRセルにおける下りリンク/上りリンク送信(受信)処理は、LTEセルとは独立に行なわれてもよい。
LRセルにおいて、PBCHに相当する報知チャネルは、LTEセルを用いて、アクセスがアシストされる場合には送信されなくてもよい。LRセルがスタンドアロン型でオペレーション可能な場合には、PBCHに相当する報知チャネルは、送信されてもよい。その際、報知チャネルのリソース配置は、所定の周波数領域に割り当てられた制御チャネルおよび/または共用チャネルに含まれる設定情報に基づいて、規定されてもよい。つまり、LRセルにおける報知チャネルは、特定の周期で送信されなくてもよい。
LTEにおいて、DLRSは、その用途によって複数のタイプに分類される。例えば、CRSは、セル毎に所定の電力で送信されるパイロット信号であり、所定の規則に基づいて周波数領域および時間領域で周期的に繰り返されるDLRSである。端末装置は、CRSを受信することでセル毎の受信品質(RSRP(Reference Signal Received Power)
、RSRQ(Reference Signal Received Quality))を測定する。また、端末装置は、
CRSと同時に送信されるPDCCH、または、PDSCHの復調のための参照用の信号としてもCRSを使用してもよい。CRSに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。つまり、CRSに使用される系列は、セルIDに基づいて設定されてもよい。
また、DLRSは、下りリンクの伝搬路変動の推定(チャネル推定)にも用いられる。伝搬路変動(チャネル状態)の推定に用いられるDLRSのことをCSI−RSと称する。また、端末装置に対して個別に設定されるDLRSは、UERS、DMRSまたはDedicated RSと称され、EPDCCHまたはPDSCHを復調するときのチャネルの伝搬路補償処理のために参照される。DMRSは、下りリンクと上りリンクの両方にそれぞれある。識別を容易にするため、本発明では、下りリンクに対するDMRSをUERSまたはDL DMRSと称し、上りリンクに対するDMRSを単にDMRSまたはU
L DMRSと称する。
CSIは、受信品質指標(CQI)、プレコーディング行列指標(PMI)、プレコーディングタイプ指標(PTI)、ランク指標(RI)を含み、それぞれ、好適な変調方式および符号化率、好適なプレコーディング行列、好適なPMIのタイプ、好適なランクを指定する(表現する)ために用いられることができる。なお、各Indicatorは、Indicationと表記されてもよい。また、CQIおよびPMIには、1つのセル内のすべてのリソースブロックを用いた送信を想定したワイドバンドCQIおよびPMIと、1つのセル内の一部の連続するリソースブロック(サブバンド)を用いた送信を想定したサブバンドCQIおよびPMIとに分類される。また、PMIは、1つのPMIで1つの好適なプレコーディング行列を表現する通常のタイプのPMIの他に、第1のPMIと第2のPMIの2種類のPMIを用いて1つの好適なプレコーディング行列を表現するタイプのPMIが存在する。なお、CSIは、PUCCHまたはPUSCHを用いて報告される。端末装置は、CSI−RSに関するパラメータが設定されていない、または、CSI−RSを受信/測定する機能を有さない場合には、CRSに基づいて、CSIを測定してもよい。
CSI−IM(Channel State Information - Interference Measurement)は、ゼロ電力のCSI−RSリソースに基づいて行なわれる。CSI−IMに用いられるゼロ電力のCSI−RSは、CSIを測定する場合とは異なり、接続している基地局装置(セル)からCSI−RSは送信されない。つまり、端末装置は、CSI−RSがマップされていないリソースを用いて隣接セルの干渉電力や雑音電力(つまり、隣接セル(非サービングセル)に属する基地局装置および/または端末装置から送信される信号の電力や雑音電力)を測定する。CSIを測定する場合には、非ゼロ電力のCSI−RSリソースを用いて行なわれる。ゼロ電力のCSI−RSリソースと非ゼロ電力のCSI−RSリソースは個別に上位層パラメータを用いて設定される。なお、リソースは、1リソースブロック内のどのリソースエレメントを用いて行なうかを示すインデックスと送信サブフレームおよび送信周期(測定サブフレームおよび測定周期)またはサブフレームパターンに基づいて設定される。なお、サブフレームパターンの場合、16ビットのビット列が用いられることによってゼロ電力のCSI−RSリソースが割り当てられるサブフレームが示される。ゼロ電力のCSI−RSリソースが割り当てられるサブフレームに対して、“1”がセットされる。なお、端末装置は、ゼロ電力および非ゼロ電力のCSI−RSリソースがPMCH(Physical Multicast Channel)とあるサービングセルの同じサブフレームで設定されることを期待しない。なお、ゼロ電力のCSI−RSリソースに関する設定は、CSI−IM以外の用途として用いられるために設定されてもよい。
また、サブフレームパターンにおいて、FS1のサービングセルに対して、端末装置は、NCPに対して16ビットの下位6ビットのうち、いずれか1つが“1”にセットされ、ECPに対して16ビットの下位8ビットのうち、いずれか1つが“1”にセットされることを期待しない。また、FS2のサービングセルで4CRSポートに対して、端末装置は、NCPに対して16ビットの下位6ビットのうち、いずれか1つが“1”にセットされ、ECPに対して16ビットの下位8ビットのうち、いずれか1つが“1”にセットされることを期待しない。
DS(Discovery Signal(s))は、DSに関するパラメータが設定された周波数におい
て、時間周波数同期やセル識別、RRM(Radio Resource Management)測定(イントラ
および/またはインター周波数測定)に用いられる。また、DSは複数の信号から構成され、それらの信号が同じ周期で送信される。DSは、PSS/SSS/CRSのリソースを用いて構成され、さらに、CSI−RSのリソースを用いて構成されてもよい。DSにおいて、CRSやCSI−RSがマップされるリソースを用いて、RSRPやRSRQが
測定されてもよい。DSを測定するタイミング(測定サブフレームおよび測定周期)は、DMTC(DS Measurement Timing Configuration)に含まれるパラメータに基づいて決
定される。DSの測定周期は、40ms、80ms、120msと40msの倍数で設定される。また、DSの測定サブフレームは、測定周期(送信周期)と紐付いて、周期とは個別のパラメータとして設定されてもよい。また、測定サブフレームは、システムフレーム番号0のサブフレーム0に対するサブフレームのオフセットであってもよい。また、測定サブフレームは、測定周期内のサブフレーム0に対応するサブフレームとのサブフレームオフセットに基づいて設定されてもよい。なお、RRM測定は、RSRP、RSRQ、RSSIの測定を少なくとも1つは含んでいる。なお、DSは、DRS(Discovery Reference Signal(s))と称されてもよい。なお、DMTC(サブフレームオフセットおよび
周期の設定)に関するパラメータは、測定DS設定に含まれる。
端末装置は、DMTCの設定により、DSが送信される可能性のあるDSオケージョンの開始位置(サブフレームの開始位置)が分かる。DSオケージョンの長さは、固定である(例えば、6サブフレーム)。DSオケージョン内のサブフレームにおいて、実際にDSが送信されるサブフレームの期間は、DS継続期間(DSオケージョン継続期間)として測定DS設定に設定される。DSに含まれるCRSはDS継続期間内のすべてのサブフレームで送信されてもよい。さらに、測定DS設定に、CSI−RSに関するパラメータが含まれている場合には、端末装置は、CSI−RSRPを測定することができる。なお、測定DS設定は、測定オブジェクト設定に含まれてもよい。つまり、測定オブジェクト設定に、測定DS設定が含まれる場合には、端末装置は、DSをDMTCに基づいて測定することができる。DS継続期間に基づいて、端末装置は、DSオケージョンの先頭のサブフレームからDSのモニタリングを行なう。端末装置は、DSに含まれるPSS/SSSを検出したサブフレームから継続期間に基づいて、対応するDS(CRSおよびCSI−RS)をモニタする。
DSに含まれるCRSは継続期間内のすべてのサブフレームにマップされてもよい。
DSに含まれるCSI−RSは0以上のリソースが設定されてもよい。DSに含まれるCSI−RSは、リスト化されて管理されてもよい。リストに含まれるIDとCSI−RSのリソースの設定が紐付けられてもよい。つまり、1つのDS(1つの継続期間)に含まれるCSI−RSは複数であってもよい。
DSは、活性化/非活性化(オン/オフ)可能なセルを構成する基地局装置から(つまり、活性化/非活性化(オン/オフ)可能なセルの周波数を用いて)送信されてもよい。
なお、本発明において、継続期間は、1つ以上の連続するサブフレームまたはシンボルであることと同義である。また、継続期間は、バーストと称されてもよい。つまり、バーストも1つ以上の連続するサブフレームまたはシンボルであることと同義である。継続期間に用いられる単位(dimension)は、設定されたパラメータに基づいて決定されてもよ
い。
測定周期および測定サブフレームは、端末装置における測定に関するパラメータであるが、同時に、基地局装置における送信に関するパラメータでもある。また、端末装置における受信に関するパラメータは、同時に、基地局装置における送信に関するパラメータであってもよい。つまり、基地局装置は、端末装置に設定したパラメータに基づいて、対応する下りリンク信号を送信してもよい。また、端末装置における送信に関するパラメータは、基地局装置における受信または測定に関するパラメータであってもよい。つまり、基地局装置は、端末装置に設定したパラメータに基づいて、対応する上りリンク信号を受信してもよい。
測定DS設定に含まれるCSI−RSの設定には、測定されるCSI−RSに紐付けられたID(測定CSI−RSのID)、系列生成に用いられる物理層セルIDおよびスクランブリングID、CSI−RSの時間周波数リソース(リソースエレメントのペア)を決定するリソース設定、SSSとのサブフレームオフセットを示すサブフレームオフセット、CSI−RSに個別で設定される電力オフセットがある。
測定DS設定には、CSI−RSの設定に対応するIDの追加変更リストと削除リストが含まれる。端末装置は、追加変更リストにセットされた測定CSI−RSのIDと関連するCSI−RSのリソースを測定する。また、端末装置は、削除リストにセットされた測定CSI−RSのIDと関連するCSI−RSのリソースの測定をやめる。
あるセル(周波数)に対するDSオケージョンは、フレーム構造タイプ1に対しては1から5の連続するサブフレームの継続期間を伴う周期と、フレーム構造タイプ2に対しては2から5の連続するサブフレームの継続期間を伴う周期から構成される。その周期および継続期間において、端末装置はDSの存在を仮定し、測定を行なう。
DSを構成する(またはDSオケージョンのサブフレームに含まれる)CRSは、その期間のすべての下りリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレームのDwPTSにおいて、アンテナポート0のリソースにマップされる。なお、「DSを構成する」は、「DSオケージョンのサブフレームに含まれる」と同義であってもよい。
DSに含まれるPSSは、フレーム構造タイプ1に対しては、その期間の第1のサブフレームに、フレーム構造タイプ2に対しては、その期間の第2のサブフレームにマップされる。
DSに含まれるSSSは、その期間の第1のサブフレームにマップされる。
なお、DSがLAA周波数に対する測定オブジェクトに含まれる場合、対応するDSのPSS/SSSのリソースは周波数方向にシフトされ、マップされてもよい。シフト量は、セルIDなどの所定のIDまたは上位層によって設定された値に基づいて決定されてもよい。また、DSがLAA周波数に対する測定オブジェクトに含まれる場合、対応するDSのPSS/SSSのリソースおよび系列は、測定帯域幅に基づいて拡張されてもよい。
DSに含まれるCSI−RSは、非ゼロ電力のリソースが、その期間の0以上のサブフレームにマップされる。
端末装置は、DMTCの周期毎に1つのDSオケージョンがあると仮定して、測定を行なってもよい。
LAA周波数においては、さらに、基地局装置および/または端末装置から初期信号と予約信号が送信されてもよい。
初期信号は、データ信号(PDSCHやPUSCH)や制御信号(PDCCHやPUCCH)、参照信号(DLRSやULRS)の送信開始位置を示すために用いられる信号である。初期信号はプリアンブルとも称される。つまり、端末装置または基地局装置は、初期信号を受信すれば、その後に続くデータ信号や制御信号を受信することができる。
予約信号は、LBTを行ない、チャネルがクリアであると判断した場合に、他の基地局装置や端末装置に、割り込まれないように、そのチャネルを専有していることを示す、閾
値以上のエネルギーで信号を送信する。予約信号そのものにはデータをマップする必要はない。
初期信号は、予約信号の役割を果たす場合がある。また、初期信号に制御情報をマップしてもよい。また、初期信号は、時間周波数の同期やセル識別に用いられてもよい。
初期信号および/または予約信号は、AGC(Auto Gain Control)の設定に用いられ
てもよい。
端末装置は、基地局装置において、LBTが行なわれるか否かに基づいて、周期的にDSおよびPSS/SSS/CRS/CSI−RS(DS以外の周期的に送信される信号)が送信されるか否かを判断してもよい。端末装置は、基地局装置において、LBTが行なわれる場合、DSが周期的に送信されないと推定し、DSの測定を行なう。
基地局装置は、LAA周波数において、DSを送信する場合、DSオケージョン内にデータ情報および/または制御情報をマップしてもよい。そのデータ情報および/または制御情報には、LAAセルに関する情報が含まれてもよい。例えば、そのデータ情報および/または制御情報には、LAAセルが属する周波数、セルID、負荷や混雑状況、干渉/送信電力、チャネルの専有時間や送信データに関するバッファの状況が含まれてもよい。
LAA周波数において、DSが測定される場合、DSに含まれる各信号に用いられるリソースは拡張されてもよい。例えば、CRSは、アンテナポート0だけでなく、アンテナポート2や3などに対応するリソースが用いられてもよい。また、CSI−RSも、アンテナポート15だけでなく、アンテナポート16や17などに対応するリソースが用いられてもよい。
LRセルにおいて、上位層の信号(RRCシグナリング)またはシステムインフォメーションを用いて、端末装置にDSに関するリソースが設定された場合、L1シグナリング(PDCCHやDCIフォーマットのあるフィールドに相当する制御情報)やL2シグナリング(MAC CEに相当する制御情報)、つまり、下位層の信号(RRC層より下の層の信号)を用いて、端末装置は、DSを受信するか否かをダイナミックに指示されてもよい。
LRセルにおいて、復調/復号用のRSとCSI測定用のRSは、共通のリソースであってもよいし、個別に規定される場合は異なるリソースであってもよい。
PDCCHは、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボル(例えば、1〜4OFDMシンボル)で送信される。EPDCCHは、PDSCHが配置されるOFDMシンボルに配置されるPDCCHである。EPDCCHに関するパラメータは、上位層パラメータとしてRRCメッセージ(上位層シグナリング)を介して設定されてもよい。PDCCHまたはEPDCCHは、端末装置に対して基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割り当て情報や、送信電力の増減の調整量を指示する情報、その他の制御情報を通知する目的で使用される。つまり、PDCCH/EPDCCHは、DCI(または、少なくとも1つのDCIで構成されたあるDCIフォーマット)を送信するために使用される。本発明の各実施形態において、単にPDCCHと記載した場合、特に明記がなければ、PDCCHとEPDCCHの両方の物理チャネルを意味する。
PDCCHは、PCH(Paging Channel)とDL−SCHのリソース割り当ておよびDL−SCHに関するHARQ情報(DL HARQ)を端末装置(UE)と中継局装置(RN)に通知するために用いられる。また、PDCCHは、上りリンクスケジューリング
グラントやサイドリンクスケジューリンググラントを送信するために用いられる。つまり、PDCCHは、PCHおよび/またはDL−SCHのリソース割り当てを示すDCI(PDSCHに対するリソース割り当て)と、PCHおよび/またはDL−SCHに対するHARQ−ACKを示すDCIを送信するために用いられる。端末装置は、それらのDCIに基づいて、PCHまたはDL−SCHがマップされたPDSCHを検出する。
PCHおよび/またはDL−SCHのリソース割り当てを示すDCIには、PDSCHのリソース配置に関する情報/仮想リソース配置に関する情報(リソースブロック割り当てに関する情報)やPDSCHの復調に用いられるUERSまたはDMRSのアンテナポートおよびレイヤの数に関する情報などが含まれてもよい。
PCHおよび/またはDL−SCHに対するHARQ−ACKを示すDCIには、変調符号化方式に関する情報、PCHまたはDL−SCHトランスポートブロックの初送か再送を示す情報、サーキュラバッファにおけるスタートポイント(格納されたデータ(HARQソフトバッファ)の読み込み開始位置)を示す情報(Redundancy Version)、ACKの誤送信やPDCCHの検出ミスなどのHARQプロトコルエラーの可能性を考慮した、TDDのHARQ−ACK手順に用いられる、DAI(Downlink Assignment Index)に
関する情報(PUSCH(UL−SCH)に対するHARQ−ACKのサブフレームに関する情報、PDSCH(PCHまたはDL−SCH)に対するHARQ−ACKのサブフレームに関する情報)などが含まれてもよい。
EPDCCHは、DL−SCHのリソース割り当ておよびDL−SCHに関するHARQ情報を端末装置(UE)に通知するために用いられる。また、EPDCCHは、上りリンクスケジューリンググラントやサイドリンクスケジューリンググラントを送信するために用いられる。
PDCCHは、1つまたはいくつかの連続するCCE(Control Channel Element)を
集約して送信される。なお、1つのCCEは、9つのリソースエレメントグループ(REG)に相当する。システムで利用可能なCCEの数は、物理制御フォーマットインディケータチャネル(PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)やPHI
CH(Physical HARQ Indicator Channel)を除いて決定される。PDCCHは、複数の
フォーマット(PDCCHフォーマット)をサポートしている。各PDCCHフォーマットは、CCEの数やREGの数、PDCCHビットの数が定義されている。1つのREGは、4REsで構成される。つまり、1PRBで3REGsまで含めてもよい。PDCCHフォーマットは、DCIフォーマットのサイズなどに応じて決定される。
複数のPDCCHは、まとめて変調符号化処理された後、下りリンク送信帯域幅全体にマッピングされるため、端末装置は自装置宛のPDCCHを検出するまでデコードし続ける。つまり、端末装置は、一部の周波数領域のみを受信して復調復号化処理をしてもPDCCHを検出することはできない。端末装置は、下りリンク送信帯域幅全体にマッピングされたPDCCHをすべて受信してからでないと、自装置宛のPDCCH(PDCCH候補)を正しく検出することはできない。
複数のPDCCHは、1つのサブフレームで送信されてもよい。また、PDCCHは、PBCHと同じセットのアンテナポートで送信される。EPDCCHは、PDCCHとは異なるアンテナポートから送信される。
端末装置は、下りリンクデータ(DL−SCH)や上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバコマンドなど)を送受信する前に、自装置宛のPDCCHを監視(モニタ)し、自装置宛のPDCCHを受信するこ
とで、送信時には上りリンクグラント、受信時には下りリンクグラント(下りリンクアサインメント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報をPDCCHから取得する必要がある。なお、PDCCHは、上述したOFDMシンボルで送信される以外に、基地局装置から端末装置に対して個別に割り当てられるリソースブロックの領域で送信されるように構成することも可能である。
DCIは、特定のフォーマットで送信される。上りリンクグラントと下りリンクグラントを示すフォーマットは異なるフォーマットで送信される。例えば、端末装置は、DCIフォーマット0から上りリンクグラントを取得し、DCIフォーマット1Aから下りリンクグラントを取得することができる。また、PUSCHまたはPUCCHに対する送信電力制御コマンドを示すDCIのみを含むDCIフォーマット(DCIフォーマット3/3A)やUL−DL設定を示すDCIを含むDCIフォーマット(DCIフォーマット1C)などがある。例えば、PUSCHやPDSCHに対する無線リソース割り当て情報は、DCIの一種である。
端末装置は、検出したDCI(検出したDCIのフィールドにセットされた値)に基づいて、対応する上りリンク信号や下りリンク信号の種々のパラメータを設定し、送受信を行なうことができる。例えば、PUSCHのリソース割り当てに関するDCIを検出した場合、端末装置は、そのDCIに基づいて、PUSCHのリソース割り当てを行ない、送信することができる。また、PUSCHに対する送信電力制御コマンド(TPCコマンド)を検出した場合、端末装置は、そのDCIに基づいて、PUSCHの送信電力の調整を行なうことができる。また、PDSCHのリソース割り当てに関するDCIを検出した場合、端末装置は、そのDCIに基づいて示されたリソースからPDSCHを受信することができる。
端末装置は、各種DCI(種々のDCIフォーマットに含まれるDCI)を特定のRNTI(Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)を伴うPDCCHを復号することによって取得(判別)すること
ができる。どのRNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHを復号するかは上位層によって設定される。
端末装置は、あるDCIに基づいて、PUSCHの再送信を行なってもよい。つまり、DCIには、PUSCHのACK/NACKに対応するDCIが含まれてもよい。
どのRNTIによってスクランブルされるかによって、そのPDCCHに対応するDL−SCHまたはPCHで送信される制御情報は異なる。例えば、P−RNTI(Paging RNTI)によってスクランブルされた場合は、そのPCHでページングに関する情報が送信
される。また、SI−RNTI(System Information RNTI)によってスクランブルされ
た場合は、そのDL−SCHを用いてシステムインフォメーションが送信されてもよい。
また、DCIフォーマットは、特定のRNTIによって与えられたサーチスペース(CSS(Common Search Space)、UESS(UE-specific SS))にマップされる。また、
サーチスペースは、モニタするPDCCH候補のセットとして定義されている。つまり、本発明の各実施形態において、サーチスペースをモニタすることとPDCCHをモニタすることは同義である。なお、PCellにおけるCSSとUESSは重複することがある。EPDCCHにおいては、UESSのみ定義されている場合がある。
CRCをスクランブルするRNTIには、RA−RNTI、C−RNTI、SPS C−RNTI、テンポラリーC−RNTI、eIMTA−RNTI、TPC−PUCCH−RNTI、TPC−PUSCH−RNTI、M−RNTI、P−RNTI、SI−RNT
Iがある。
RA−RNTI、C−RNTI、SPS C−RNTI、eIMTA−RNTI、TPC−PUCCH−RNTI、TPC−PUSCH−RNTIは、上位層シグナリングを介して、基地局装置から端末装置に設定される。
M−RNTI、P−RNTI、SI−RNTIは1つの値に対応している。例えば、P−RNTIは、PCHおよびPCCHに対応し、ページングとシステムインフォメーションの変更を通知するために用いられる。SI−RNTIは、DL−SCH、BCCHに対応し、システムインフォメーションの報知に用いられる。RA−RNTIは、DL−SCHに対応し、ランダムアクセスレスポンスに用いられる。
RA−RNTI、C−RNTI、SPS C−RNTI、テンポラリーC−RNTI、eIMTA−RNTI、TPC−PUCCH−RNTI、TPC−PUSCH−RNTIは、上位層シグナリングを用いて設定される。
M−RNTI、P−RNTI、SI−RNTIは所定の値が定義されている。
各RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHは、RNTIの値によって、対応するトランスポートチャネルや論理チャネルが異なる場合もある。つまり、RNTIの値によって、示される情報が異なる場合もある。
1つのSI−RNTIは、すべてのSIメッセージと同様にSIB1にアドレスするために用いられる。
なお、LRに対応するRNTIが規定されてもよい。また、FS4−1からFS4−3に対応するDCIフォーマットが規定されてもよい。LRに対応するDCIフォーマットのペイロードサイズは規定されてもよい。
また、LRセルの制御チャネルおよび/または共用チャネルを用いて、リソース割り当てやMCSの方式を示す制御情報を送信する場合、関連するRNTI、つまり、識別子を用いて、制御情報に関連する系列はスクランブルされてもよい。
PHICHは、上りリンク送信(例えば、PUSCH)に対応するHARQ−ACK(ACKまたはNACK)を送信するために用いられる。端末装置は、PHICHに含まれた内容に応じて、PUSCHの再送信を行なってもよい。
PCFICHは、PDCCHに用いられるOFDMシンボルの数に関して端末装置と中継局装置に通知するために用いられる。また、PCFICHは、下りリンクサブフレームまたはスペシャルサブフレーム毎に送信される。
PDSCHは、下りリンクデータ(DL−SCHデータ、DL−SCHトランスポートブロック)の他、PCHやPBCHで通知されない報知情報(システムインフォメーション)をレイヤ3メッセージとして端末装置に通知するために用いられる。PDSCHの無線リソース割り当て情報は、PDCCHを用いて示される。PDSCHはPDCCHが送信されるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルに配置されて送信される。すなわち、PDSCHとPDCCHは1サブフレーム内で時分割多重(TDM)されている。ただし、PDSCHとEPDCCHは1サブフレーム内で周波数分割多重(FDM)されている。
また、PDSCHはシステム制御情報を報知するために用いられてもよい。
また、PDSCHはネットワークが端末装置の位置セルを知らない時のページングとして用いられてもよい。つまり、PDSCHはページング情報やシステムインフォメーション変更通知を送信するために用いられてもよい。
また、PDSCHはネットワークとのRRC接続を持たない端末装置(アイドルモードの端末装置)に対して、端末装置とネットワーク間の制御情報を送信するために用いられてもよい。
また、PDSCHはRRC接続を持つ端末装置(接続モードの端末装置)に対して、端末装置とネットワーク間の専用制御情報を送信するために用いられてもよい。
PDSCHは、PDCCHに付加されたRNTIに対応するトランスポートブロックを送信するために用いられる。例えば、RA−RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHによってリソース割り当てが示されたPDSCHには、ランダムアクセスレスポンスに関するDL−SCHがマップされている。また、P−RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHによってリソース割り当てが示されたPDSCHには、ページング情報に関するPCHがマップされている。また、SI−RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHによってリソース割り当てが示されたPDSCHには、SIBと関連するDL−SCHがマップされている。また、テンポラリーC−RNTIによってスクランブルされたCRCを伴うPDCCHによってリソース割り当てが示されたPDSCHには、RRCメッセージに関するDL−SCHがマップされてもよい。
PUCCHは、PDSCHで送信された下りリンクデータの受信確認応答(HARQ−ACK;Hybrid Automatic Repeat reQuest−AcknowledgementあるいはACK/NACK(またはACK/NAK);Acknowledgement/Negative Acknowledgement)や下りリンクのCSIの報告、上りリンクの無線リソース割り当て要求(無線リソース要求、スケジューリングリクエスト(SR))を行なうために用いられる。つまり、PUCCHは、下りリンク送信に応えるHARQ−ACK/NACKやSR、CSI報告を送信するために用いられる。PUCCHは、送信するHARQ−ACKやCSI、SRなどの上りリンク制御情報(UCI)の種類に応じて複数のフォーマットがサポートされている。PUCCHは、フォーマット毎にリソース割り当て方法や送信電力制御方法が定義されている。PUCCHは、1サブフレームの2つのスロットのそれぞれにおける1RBを用いる。つまり、PUCCHは、フォーマットに因らず、1RBで構成される。また、PUCCHは、スペシャルサブフレームのUpPTSで送信されなくてもよい。
PUCCHがSRSサブフレームで送信される場合には、短縮フォーマットが適用されるPUCCHフォーマット(例えば、フォーマット1、1a、1b、3)では、SRSが割り当てられる可能性のある最後尾の1シンボルまたは2シンボル(そのサブフレームにおける2番目のスロットの最後尾の1シンボルまたは2シンボル)を空にする。
PUCCHフォーマット1/1a/1bとPUCCHフォーマット2/2a/2bは、同じRBで送信されてもよい。PUCCHフォーマット1/1a/1bとPUCCHフォーマット2/2a/2bの送信に用いられるRBにおけるPUCCHフォーマット1/1a/1bに対するサイクリックシフトは個別に設定されてもよい。
PUSCHは、主に上りリンクデータ(UL−SCHデータ、UL−SCHトランスポ
ートブロック)と制御データを送信し、CSIやACK/NACK(HARQ−ACK)、SRなどの上りリンク制御情報(UCI)を含めてもよい。また、上りリンクデータの他、上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージを端末装置から基地局装置に通知するためにも使用される。また、下りリンクと同様にPUSCHの無線リソース割り当て情報は、PDCCH(DCIフォーマットを伴うPDCCH)で示される。PUSCHはSRSサブフレームで送信される場合、PUSCHリソースがSRS帯域幅と重複するとすれば、SRSが割り当てられる可能性のある最後尾の1シンボルまたは2シンボル(そのサブフレームにおける2番目のスロットの最後尾の1シンボルまたは2シンボル)を空にする。
ULRS(Uplink Reference Signal)は、基地局装置が、PUCCHおよび/または
PUSCHを復調するために使用するDMRS(Demodulation Reference Signal)と、
基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態または送信タイミングを推定/測定するために使用するSRS(Sounding Reference Signal, Sounding Reference Symbol)が含まれる。また、SRSには、SRSの設定に関する上位層パラメータが設定された時に、周期的に送信されるP−SRS(Periodic SRS)と、基地局装置からSRSリクエストを用いて送信が要求された時に送信されるA−SRS(Aperiodic SRS)とがある。なお、
P−SRSはトリガタイプ0SRS、A−SRSはトリガタイプ1SRSと称される。
SRSは、サブフレーム内の最後尾の1シンボルまたは2シンボルで割り当てられる。SRSが送信される可能性のあるサブフレームは、SRSサブフレームと称されてもよい。SRSサブフレームは、セル固有のサブフレーム設定と端末装置固有のサブフレーム設定に基づいて決定される。セル内のすべての端末装置は、セル固有のサブフレーム設定にセットされたサブフレームにおいて、PUSCHを送信する場合には、そのサブフレームの最後尾のシンボルにPUSCHのリソースを割り当てない。PUCCHの場合、短縮フォーマットが適用されたとすれば、セル固有のサブフレーム設定に基づいてセットされたSRSサブフレームにおいて、そのサブフレームの最後尾のシンボルにPUCCHのリソースを割り当てない。ただし、PUCCHフォーマットによっては短縮フォーマットが適用されない場合もある。その場合は、PUCCHはノーマルフォーマットで(つまり、SRSシンボルにPUCCHリソースを割り当てて)送信されてもよい。PRACHの場合、PRACHの送信が優先される。SRSシンボルがPRACHのガードタイム上にある場合には、SRSは送信されてもよい。なお、ULRSは、上りリンクのパイロットチャネルやパイロット信号と称されてもよい。また、端末装置は、SRSの送信可能なシンボル領域(時間領域)の拡張が設定された場合には、上位層パラメータに基づいて、拡張された時間領域にSRSを割り当て送信してもよい。
P−SRSは、P−SRSに関する上位層パラメータが設定された場合に、設定された上位層パラメータに基づいて送信されるのに対して、A−SRSは、A−SRSに関する上位層パラメータが設定され、且つ、DCIフォーマットに含まれるSRS(A−SRS)の送信を要求するSRSリクエストにセットされた値に基づいて、SRSリクエストを受信した下りリンクサブフレームから所定のサブフレーム後の直近のSRSサブフレームにおいて、A−SRSを送信するか否かが決定される。
PRACH(Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知(設定)するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを有する。プリアンブル系列は、複数のシーケンスによって基地局装置へ情報を通知するように構成される。例えば、64種類のシーケンスが用意されている場合、6ビットの情報を基地局装置へ示すことができる。PRACHは、端末装置の基地局装置へのアクセス手段(初期アクセスなど)として用いられる。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる。
端末装置は、SRに対するPUCCH未設定時の上りリンクの無線リソース要求のため、または、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報(タイミングアドバンス(TA)コマンドとも呼ばれる)を基地局装置に要求するためなどにPRACHを用いる。また、基地局装置は、端末装置に対してPDCCHを用いてランダムアクセス手順の開始を要求することもできる(PDCCHオーダーと称する)。TAコマンドは、同じTAGに属しているセル間で共通に用いられる。
LRセルにおいても、上記で示したような、同様の役割を果たす種々の物理チャネル/物理信号が規定されてもよい。また、上記の一部の物理チャネルおよび/または物理信号は、同じチャネルとして規定されてもよい。上記で示したような、同様の役割を果たす種々の物理チャネル/物理信号は、チャネルを用いて送信される/マッピングされる1つの情報/データとして規定されてもよい。
次に、本実施形態に係るセルサーチについて説明する。
LTEにおいて、セルサーチは、端末装置があるセルの時間周波数同期を行ない、且つ、そのセルのセルIDを検出するための手順である。EUTRAセルサーチは、72サブキャリア以上に対応する拡大縮小可能な全送信帯域幅をサポートする。EUTRAセルサーチは下りリンクにおいて、PSSとSSSに基づいて行なわれる。PSSとSSSは各無線フレームの第1のサブフレームと第6のサブフレームの帯域幅の中心の72サブキャリアを用いて送信される。隣接のセルサーチは初期セルサーチとして同じ下りリンク信号に基づいて行なわれる。
LRにおいて、スタンドアロン型で通信が行なわれる場合には、上記と同様のセルサーチが行なわれてもよい。
次に、本実施形態に係る物理層の測定について説明する。
LTEにおいて、物理層の測定は、イントラ周波数およびインター周波数のEUTRAN内の測定(RSRP/RSRQ)と、端末装置の受信送信の時間差、端末装置のポジショニングに用いられる参照信号時間差に関する測定(RSTD)と、RAT間(EUTRAN−GERAN/UTRAN)に関する測定と、システム間(EUTRAN−非3GPP RAT)に関する測定などがある。なお、物理層の測定は、モビリティをサポートするために行なわれる。また、EUTRAN測定には、アイドルモードの端末装置によって行なわれる測定や接続モードの端末装置によって行なわれる測定がある。端末装置は、適切な測定ギャップにおいてEUTRAN測定を行ない、EUTRAN測定をしたセルに同期している。なお、これらの測定は、端末装置で行なわれるため、端末装置の測定と称されてもよい。
端末装置は、EUTRAN内の測定に対して、少なくとも2つの物理量(RSRP、RSRQ)がサポートされてもよい。さらに、端末装置は、RSSIに関する物理量がサポートされてもよい。端末装置は、上位層パラメータとして設定された物理量に関するパラメータに基づいて対応する測定を行なってもよい。
物理層の測定は、モビリティをサポートするために行なわれる。例えば、イントラ周波数およびインター周波数のEUTRAN内の測定(RSRP/RSRQ)と、端末装置の受信と送信間の時間差、端末装置のポジショニングに用いられる参照信号時間差に関する測定(RSTD)と、インターRAT(EUTRAN−GERAN/UTRAN)に関する測定と、システム間(EUTRAN−非3GPP RAT)に関する測定などがある。
例えば、物理層の測定は、イントラおよびインター周波数ハンドオーバに対する測定やインターRATハンドオーバに対する測定、タイミング測定、RRMに対する測定、ポジショニングがサポートされていればポジショニングに関する測定が含まれる。なお、インターRATハンドオーバに対する測定は、GSM(登録商標),UTRA FDD,UTRA TDD,CDMA2000,1xRTT,CDMA2000 HRPD,IEEE802.11へのハンドオーバのサポートにおいて定義されている。また、EUTRAN測定は、モビリティをサポートするために用いられる。また、EUTRAN測定には、アイドルモードの端末装置によって行なわれる測定や接続モードの端末装置によって行なわれる測定がある。例えば、RSRPやRSRQは、イントラおよびインター周波数のそれぞれに対してどちらのモードの端末装置であっても測定されてもよい。端末装置は、適切な測定ギャップにおいてEUTRAN測定を行ない、EUTRAN測定をしたセルに同期している。
物理層の測定は、無線特性が端末装置および基地局装置によって測定され、ネットワークの上位層に報告されることを含んでいる。
RSRPは、測定オブジェクト設定において設定されたキャリア周波数および測定帯域幅(測定周波数帯域幅)内の、CRSを伝送するリソースエレメントの電力の線形平均値として規定される。RSRPの決定に対して、CRSがマップされるリソースRが用いられる。端末装置が、Rが利用可能であることが正確に検出できれば、RSRPを決定するためにRに加え、Rを用いてもよい。なお、RはCRSのアンテナポート0のリソース(リソースエレメント)を示し、RはCRSのアンテナポート1のリソース(リソースエレメント)を示す。リソースエレメント毎の電力は、CPを除くシンボルの有用な部分間で受信されたエネルギーから決定されてもよい。
なお、リソースおよび無線リソースは、リソースエレメントと同義であってもよいし、リソースブロックと同義であってもよいし、サブフレーム/スロット内および帯域幅内のリソースエレメントおよび/またはリソースブロックであってもよい。
RSRPは、上位層がDSに基づく測定を指示すれば、端末装置は、設定されたDSオケージョン内のサブフレーム(DSオケージョンを構成するサブフレーム内)におけるRSRPを測定する。端末装置は、他のサブフレーム(つまり、DSオケージョン以外のサブフレーム)において、CRSがあることを正確に検出できるとすれば、端末装置はRSRPを決定するために、それらのサブフレームにおけるCRSのリソースエレメントを用いてもよい。つまり、DS内のCRSを用いてRSRPの測定が指示されたとすれば、端末装置は、DS内(DSオケージョン内)とDS外(DSオケージョン外)のサブフレームにマップされたCRSのリソースを用いて、RSRPを測定してもよい。
なお、RSRPに対する参照ポイントは、端末装置のアンテナコネクタが好ましい。受信ダイバーシティが端末装置によって使用されるとすれば、報告された値は、個別のダイバーシティブランチのいずれかに対応するRSRPよりも低くはならない。また、RSRPの測定に用いられる、測定帯域幅および測定周期内のリソースエレメントの数は、必要な測定精度を満たせば、端末装置によって決定されてもよい。また、リソースエレメント毎の電力は、CPを除くシンボルの有効な部分で受信されたエネルギーから決定される。なお、RSRPの単位は、dBmまたはW(またはmW)である。
RSRQは、RSSIの測定帯域幅に相当するリソースブロックの数における、RSRPとRSSIの電力比である。なお、RSRPとRSSIの測定帯域幅は、同じセットのリソースブロックから構成される。なお、RSRQの算出に用いられるRSSIとヒストグラムまたは測定報告されるRSSIは、個別に測定されてもよい。
RSSIは、測定帯域幅および測定サブフレームの特定のOFDMシンボルにおいて得られ、線形平均された総受信電力を含んでいる。測定帯域幅は、すべてのソースから端末装置によるリソースブロックの数Nである。また、すべてのソースは、共有チャネルのサービングセルおよび非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音などを含んでもよい。つまり、RSSIは、干渉電力や雑音電力を含んで測定されてもよい。
RSSIは、上位層による指示がなければ、測定サブフレームのアンテナポート0に対する参照シンボルを含むOFDMシンボルから測定される。上位層がRSRQ測定をすべてのOFDMシンボルを用いて行なうことを指示すれば、RSSIは測定サブフレームのDL部分(下りリンクサブフレームおよびDwPTS)のすべてのOFDMシンボルから測定される。上位層がRSRQ測定を特定のOFDMシンボルを用いて行なうことを指示すれば、RSSIは指示されたサブフレームのDL部分(下りリンクサブフレームおよびDwPTS)のすべてのOFDMシンボルから測定される。つまり、RSSI測定に用いられるOFDMシンボルは、上位層からの指示/設定に基づいて、決定される。
上位層がDSに基づく測定を指示すれば、RSRQは設定されたDSオケージョン内のサブフレームのDL部分のすべてのOFDMシンボルから測定される。RSRQに対する参照ポイントは、端末装置のアンテナコネクタである。受信ダイバーシティが端末装置によって使用されるとすれば、報告された値は、個別のダイバーシティブランチのいずれに対応するRSRQよりも低くはならない。なお、RSRQの単位は、dBである。
RSRPは、CSI−RSのリソースを用いて行なわれる場合、CSI−RSRPと称されてもよい。なお、CSI−RSRPは、設定されたDSオケージョン内のサブフレームの測定帯域幅内のCSI−RSを伝送するリソースエレメントの電力における線形平均値として定義される。CSI−RSRPの決定に対して、CSI−RSがマップされるリソースR15(アンテナポート15のリソース)が用いられる。つまり、端末装置は、CSI−RSRPを測定する場合、R15がマップされるリソースにおける電力を測定し、線形平均を行なう。また、CSI−RSRPの参照ポイントは、端末装置のアンテナコネクタである。受信ダイバーシティが端末装置によって使わされるとすれば、報告される値は、個別のダイバーシティブランチのいずれに対応するCSI−RSRPよりも低い値にはならない。CSI−RSRPを決定するために用いられる、測定周期内と測定帯域幅内のリソースエレメントの数は、対応する測定精度を満たせば、端末装置の実装であってもよい。つまり、端末装置は、測定精度を満たすように、測定周期内と測定帯域幅内のリソースエレメントを選択し、測定してもよい。
物理層(第1層)における測定結果を上位層へ出力する場合、周波数方向(1サブフレーム/1スロット内の測定帯域幅内(または1リソースブロック毎)の周波数リソース)の平均および/またはサブフレーム/スロット内(1サブフレーム/1スロット内の測定帯域幅内における時間リソース)における時間平均など、物理層においてフィルタリングされてもよい。物理層(第1層)におけるフィルタリングを第1層フィルタリングと称する。例えば、物理層におけるフィルタリングには、複数の入力値の平均、重み付けの平均、チャネル特定に追従した平均などが適用されてもよい。さらに、物理層でフィルタリングされた測定結果を上位層(第3層、RRC層)において、さらに、フィルタリングされてもよい。上位層(第3層)におけるフィルタリングを第3層フィルタリングと称する。第3層フィルタリングは、物理層から入力された各測定結果をフィルタ係数に基づいて、算出される。フィルタ係数は、上位層パラメータとして設定される。フィルタ係数は、RSRP、RSRQ、CSI−RSRPのそれぞれに対応して設定されてもよい。フィルタ係数は、物理量設定のパラメータの1つとして設定されてもよい。端末装置においてRSSI測定に関する上位層パラメータが設定されるとすれば、RSSIに関するフィルタ係
数が設定されてもよい。また、RSSIに関するフィルタ係数は、物理量設定のパラメータの1つとして設定されてもよい。なお、フィルタ係数は、フィルタリング係数と称されてもよい。
LAAセルにおいて、LBT(Listen Before Talk)を行なってから、通信を開始することがある。LBTとは、基地局装置および/または端末装置がLAAセルに対応する周波数において送信(通信)を行なう前に、干渉電力(干渉信号、他の端末装置/基地局装置からの信号、受信電力、受信信号、雑音電力、雑音信号)などのエネルギー(または信号)を検出し、そのエネルギーの値(信号の電力値)が所定の閾値を超えるか否かに基づいて、その周波数がアイドル状態(空いている状態(クリア状態)、混雑していない状態、他の信号に専有されていない状態、他の信号が存在していない状態)であるかビジー状態(空いていない状態、混雑している状態、他の信号に専有されている状態、他の信号が存在している状態)であるかを判断(識別、検出)する。LBTに基づいて、その周波数がアイドル状態であると判断した場合には、LAAセルに属する基地局装置または端末装置は、所定のタイミングで信号を送信することができる。また、LBTに基づいて、その周波数がビジー状態であると判断すれば、LAAセルに属する基地局装置または端末装置は、所定のタイミングで信号を送信しない。なお、LBTに関する測定をCCA(Clear Channel Assessment)と称してもよい。つまり、本発明において、LBTとCCAは同義であってもよい。
次に、CCAの一例を示す。
第1のCCAは、ある測定期間(LBTおよび/またはCCAを行なう期間)において、検出したエネルギーの値と所定の閾値を比較することでそのチャネル(周波数またはセル)がクリアか否かを判断する。第1のCCAは、ED(Energy Detection)型CCAと称されてもよい。
第2のCCAは、ある測定期間において、所定の変調方式や系列生成方法が適用された信号が検出されたか否かに基づいてそのチャネルがクリアか否かを判断する。第2のCCAは、CS(Carrier Sense)型CCAと称されてもよい。
第3のCCAは、ある測定期間において、所定の変調方式や系列生成方法(所定の符号化変調方式)が適用された信号が検出され、且つ、検出された信号のエネルギーの値が所定の閾値を超えるか否かに基づいてそのチャネルがクリアか否かを判断する。第3のCCAはハイブリッド型CCAと称されてもよい。
LAAセルに属する端末装置および/または基地局装置は、ある測定期間において、LAAに関する信号を検出した場合には、そのチャネルがクリアであると判断し、信号の送信を行なってもよい。
上記の第1のCCAから第3のCCAとは別に、最初の1度だけCCAチェックを行なうICCA(Initial CCA, LBT category 2, single sensing, Frame-based equipment(FBE))と所定の回数のCCAチェックを行なうECCA(Extended CCA, LBT category 3 or 4, multiple sensing, Load based equipment(LBE))がある。ICCAとECC
Aは、第1のCCAから第3のCCAのいずれかと組み合わせて用いられてもよい。ICCAとECCAは、CCAチェックを行なう期間(つまり、測定期間)を示し、第1のCCAから第3のCCAは、チャネルがクリアか否かを判断するための基準(つまり、閾値、受信電力(エネルギー)値)を示す。ICCAとECCAはそれぞれ、個別に測定期間が設定/規定されてもよい。ICCAは1つの測定期間から構成され、ECCAは複数の測定期間から構成される。1つの測定期間を1つの測定スロットと称してもよい。例えば
、ICCAの測定スロットの長さ(サイズ)は34マイクロ秒であってもよい。また、ECCAの測定スロットの長さは9マイクロ秒であってもよい。また、そのチャネル(周波数、セル)において、ビジー状態からアイドル状態に遷移した後にCCAチェックを行なう期間をdefer期間と称されてもよい。その期間の長さは34マイクロ秒であってもよい。端末装置がCCA(LBT)を行なう場合には、基地局装置から上位層シグナリングを介してどのCCAを用いるかが設定されてもよい。CCAチェックを行なう期間(CCAチェック期間)を、LAA衝突窓と称されてもよい。衝突窓のサイズは、ECCAスロットで定義されてもよい。また、衝突窓のサイズは、XとYのECCAスロットの間で、バックオフによって変更されてもよい。また、バックオフの値は、動的または準静的に変更されてもよい。つまり、バックオフの値は、DCIフォーマット内の1つのフィールドとして設定されてもよいし、上位層パラメータとして設定されてもよい。
CCAチェックを行なう期間は、LAA衝突窓と称されてもよい。衝突窓のサイズは、ECCAスロットで定義されてもよい。また、衝突窓のサイズは、XとYのECCAスロットの間で、バックオフによって変更されてもよい。また、バックオフの値は、動的または準静的に変更されてもよい。つまり、バックオフの値は、DCIフォーマット内の1つのフィールドとして設定されてもよいし、上位層パラメータとして設定されてもよい。
LRのあるセルに対してLBTに関するパラメータが設定された場合には、端末装置および/または基地局装置は、LBTに基づくチャネルアクセス手順を行なってから送信を行なう。
次に、本実施形態に係る上りリンク送信電力制御方法について説明する。
まず、本実施形態に係るハンドオーバプロシージャについて説明する。図4は、本実施形態に係るハンドオーバプロシージャの一例を示すシーケンス図である。
(ステップS001)ソース基地局装置は、端末装置に対して、測定プロシージャに必要なパラメータを設定する。つまり、ソース基地局装置は、端末装置に対する測定制御を行なう。測定プロシージャに必要なパラメータには、RRM(Radio Resource Management)測定に関するパラメータ(測定設定に関するパラメータ)が含まれてもよいし、測定
対象のセルのリストが含まれてもよい。セルのリストには、ターゲット基地局装置が管理するセルが含まれてもよい。なお、異なる周波数帯のセルの測定を指示する場合には、ソース基地局装置は、端末装置に測定ギャップに関するパラメータを設定してもよい。ここで、ソース基地局装置は、端末装置とのRRCコネクションが確立されたセルを管理する基地局装置である。ターゲット基地局装置は、端末装置がハンドオーバ先のターゲットとなるセル(ターゲットセル)を管理する基地局装置である。測定プロシージャに必要なパラメータは、端末装置にRRCシグナリングされてもよい。測定プロシージャに必要なパラメータは、RRCコネクション再設定に含まれてもよい。なお、これらのパラメータは、DL−DCCHメッセージとして基地局装置から端末装置へ送信されてもよい。
また、RRCコネクション再設定には、測定設定に関する情報の他に、モビリティ制御情報、専用の無線リソース設定が含まれてもよい。モビリティ制御情報には、ターゲットセルに対するPCI(Physical layer Cell Identity)や、ターゲットセルのキャリア周波数とキャリア帯域幅、セル内で共有の無線リソース設定、端末装置毎に専用のランダムアクセスチャネル設定、端末装置の識別子が含まれてもよい。
(ステップS002)端末装置は、測定結果をソース基地局装置にレポートする。なお、端末装置は、ソース基地局装置から提供されたリストに含まれないセルを測定し、その測定結果をソース基地局装置にレポートしてもよい。また、リストに含まれないセルには
、ターゲット基地局装置が管理するセルが含まれてもよい。
(ステップS003)ソース基地局装置は、SRSの設定に関する情報を含んだ上位層の信号(RRCシグナリング、RRCコネクション再設定)を端末装置に送信してもよい。SRSの設定に関する情報は、ステップS001において送信されてもよい。その場合、ステップS003はスキップされてもよい。
(ステップS004)ソース基地局装置とターゲット基地局装置は、バックホールリンクであるX2インターフェースを介して、端末装置に設定されたSRSの設定に関する情報を共有する。ターゲット基地局装置は、SRSの設定に基づいて、端末装置との通信状態/状況や上りリンクタイミングを測定する。
(ステップS005)ステップS003において、RRCコネクション再設定が送信された場合、端末装置は、ソース基地局装置に対して、ソース基地局装置から送信された上位層パラメータを設定/更新したことを示すRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを送信する。S003がスキップされている場合には、S005もスキップされてもよい。
(ステップS006)端末装置は、SRSの設定に関するパラメータに基づいて、所定のセルにおいて、SRSを送信する。ソース基地局装置とターゲット基地局装置は、共有したSRSの設定に基づいて、端末装置から送信されたSRSを測定し、端末装置と基地局装置間の通信状態や上りリンクタイミングを評価する。ソース基地局装置またはターゲット基地局装置は、SRSがソース基地局装置およびターゲット基地局装置において適切な測定が行なえる電力になるまで、TPCコマンドを用いて、端末装置に対してSRSの送信電力制御を行なってもよい。
(ステップS007)ソース基地局装置は、測定レポートとRRMに関する情報に基づいて、ターゲット基地局装置またはターゲット基地局装置が管理するセルにハンドオーバするか否かを決定する。また、ソース基地局装置は、ターゲット基地局装置において評価されたSRSに基づく通信状態や上りリンクタイミングに基づいて、ターゲット基地局装置を決定してもよい。なお、ターゲット基地局装置は、1つよりも多くてもよい。なお、RRMに関する情報は、ステップS001で示した測定プロシージャに必要なパラメータであってもよい。
(ステップS008)ソース基地局装置は、ハンドオーバをする場合、ハンドオーバ先のターゲット基地局装置に対してハンドオーバリクエストメッセージを送信する。
(ステップS009)ターゲット基地局装置は、自装置において管理しているセルの中からSRSの測定結果、および、ハンドオーバリクエストメッセージに少なくとも基づいてターゲットセルを選択する。
(ステップS010)ターゲット基地局装置は、ターゲットセルを選択した場合、ソース基地局装置に対して、ハンドオーバリクエストに対するACKを送信する。ターゲット基地局装置は、ターゲットセルを選択できなかった場合、ハンドオーバリクエストに対するNACKを送信する。
(ステップS011)ターゲット基地局装置は、ハンドオーバコマンド(HOコマンド)を、ソース基地局装置を経由して、端末装置に送信する。なお、HOコマンドには、ターゲットセルへのRRCコネクションに必要な種々の上位層パラメータが含まれてもよい。上位層パラメータには、満了した場合にハンドオーバの失敗を示すタイマーであるT3
04や、ターゲットセルにおける端末装置に付与されるC−RNTI、ターゲットセルに関する種々の設定情報、ターゲット基地局装置において測定されたTA(Timing Advance)値が含まれてもよい。ターゲットセルに関する種々の設定情報には、PCI(Physical
layer Cell Identity)や、中心周波数であるキャリア周波数に関連するパラメータ、MAC層の設定に関するパラメータ、無線フレーム番号に関するパラメータが含まれてもよい。
(ステップS012)端末装置は、HOコマンドを受信した場合、ターゲットセルに対する種々の設定に関するパラメータに基づいて、ターゲットセルの下りリンク同期を行なう。端末装置は、同期信号(PSS、SSS)、CRS、PBCHを用いて、下りリンクの同期に必要な情報(例えば、PCI)を取得してもよい。
(ステップS013)端末装置は、HOコマンドに含まれる、TAコマンドと上りリンクグラントに基づいて、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHを送信する。端末装置は、所定の期間、ターゲット基地局装置からの応答がなければ、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの再送信を行なってもよい。HOコマンドに含まれる上りリンクグラントに基づいて、PUSCHのリソース割り当ておよび電力調整が行なわれてもよい。なお、HOコマンドには、TAコマンドまたは上りリンクグラントのいずれか一方だけが含まれてもよい。HOコマンドに、TAコマンドと上りリンクグラントの両方が含まれない場合、または、HOコマンドに基づいてランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順が示された場合、端末装置は、ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順を行なってもよい。ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順が行なわれる場合、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる電力制御調整値の初期値は、ランダムアクセスプリアンブルの送信回数およびランプアップに関するパラメータに基づいてセットされてもよい、つまり、所定の値にセットされてもよい。
ターゲット基地局装置は、PUSCHの受信に失敗した場合、NACKに対応する情報を含む物理チャネル(PHICH、PDCCH、PDSCH)を端末装置に送信してもよい。端末装置は、NACKに対応する情報を含む物理チャネル(PHICH、PDCCH、PDSCH)を受信したとすれば、対応するPUSCHの再送信を行なってもよい。
端末装置は、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの再送信の回数が所定の数(最大送信回数)を超える場合、または、所定の期間、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHに対するACKを検出できなかった場合、ターゲットセルに対するハンドオーバに失敗したと認識してもよい。なお、再送信の回数には、初送が含まれてもよい。
次に、本実施形態に係るSRSの送信電力制御について説明する。
あるサービングセルcのあるサブフレームiにおけるSRSの送信電力は、少なくとも、PUSCHの送信電力に係る共有パラメータ(PO_NOMINAL_PUSCH)と専用パラメータ(PO_UE_PUSCH)、SRSの送信電力固有の専用パラメータ(PSRS_OFFSET)、サブフレームiのPUSCH送信に対する送信電力制御コマンド(TPCコマンド)に基づく電力制御調整値、SRSの送信帯域幅(リソースブロック数、リソースエレメント数)、下りリンク参照信号に基づくパスロス値(PL)および伝搬路補償係数(α)に基づいてセットされる。なお、SRSの送信電力は、端末装置において算出される最大出力電力を超えないように制御される。共有パラメータは、セル内の端末装置間で、共通に設定されるパラメータであり、専用パラメータはセル内の端末装置固有に設定されるパラメータである。
PUSCHの送信電力に係る共有パラメータと専用パラメータ、SRSの送信電力固有の専用パラメータ、サブフレームiのPUSCH送信に対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値、SRSの送信帯域幅(リソースエレメント数)、下りリンク参照信号に基づくパスロス値および伝搬路補償係数は、複数のセルが設定される場合、セル毎に設定されてもよい。さらに、SRSの送信電力固有の専用パラメータは、トリガタイプ毎に設定されてもよい。さらに、PUSCHの送信電力に係る共有パラメータと専用パラメータ、PUSCHに対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値は、上りリンク電力制御に関して、複数のサブフレームセットが設定される場合、サブフレームセット毎に設定されてもよい。
次に、本実施形態に係るRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力制御について説明する。
RRCコネクション再設定コンプリートメッセージに含まれる上位層パラメータにおいて、PUSCHの送信電力に係る専用パラメータが含まれる場合、および、PUSCHの送信電力に係る専用パラメータの値が変更された場合、端末装置は、PUSCH送信に対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値のアキュムレーションをリセットする。この場合、HOコマンドに含まれる上りリンクグラントには、PUSCHに対するTPCコマンドが含まれなくてもよい。また、この場合、HOコマンドに含まれる上りリンクグラントにPUSCHに対するTPCコマンドが含まれても、0dBにセットされてもよい。なお、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージは、RRCコネクション再設定を受信した時だけでなく、RRCコネクション設定(初期設定、初期コネクション確立時の設定)を受信した時も送信されてよい。
なお、例外処理として、HOコマンドにPUSCHの送信電力に係る専用パラメータが含まれているが、その値に変更がない場合には、SRSの送信電力のセッティングに用いられたTPCコマンドに基づく電力制御調整値を、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に対して引き継ぐか否かは、HOコマンドに含まれる上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。端末装置は、電力制御調整値を引き継がなくてもよいことが示された場合、PUSCHに対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値のアキュムレーションをリセットしてもよい。この場合、HOコマンドに含まれる上りリンクグラントには、PUSCHに対するTPCコマンドが含まれなくてもよい。なお、引き継ぐか否かを示す上位層パラメータが、HOコマンドに含まれない場合、端末装置は、PUSCHに対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値のアキュムレーションをリセットしてもよい。
ターゲット基地局装置において、測定されたSRSの送信電力のセッティングに用いられたPUSCHに対するTPCコマンドに基づく電力制御調整値が、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に対して引き継がれる場合、HOコマンドに含まれる上りリンクグラントには、PUSCHに対するTPCコマンドが含まれてもよい。ターゲット基地局装置は、そのTPCコマンドを用いて、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力を調整してもよい。
なお、リセットされた電力制御調整値の初期値は、0または上位層シグナリングによって設定された値(つまり、所定の値)が適用されてもよい。
端末装置は、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHをターゲット基地局装置に送信する場合、所定の期間内に、そのPUSCHに対するACK/NACKを検出できなかったとすれば、PUSCHの送信電力をランプアップして、そのPUSCHの再送信を行なってもよい。RRCコネクション再設定コンプリートメッセー
ジを含むPUSCHに対するACK/NACKは、PHICHまたはPDCCHを用いて通知されてもよい。ここで、PUSCHの送信電力のランプアップとは、送信回数に基づいて、送信電力を増加していくことである。増加の幅(増加量)は、所定のパラメータに基づいてもよいし、予め規定されてもよい。
PUSCHの送信電力のランプアップに用いられる上位層パラメータは、HOコマンドに含まれてもよいし、PRACHの送信電力のランプアップに用いられる上位層パラメータを適用してもよい。また、PUSCHの送信電力のランプアップに用いられる上位層パラメータは、モビリティ制御情報に含まれてもよいし、RRCコネクション再設定に含まれてもよいし、上りリンク電力制御に関する設定に含まれてもよい。
PUSCHの送信電力のランプアップに用いられる上位層パラメータは、HOコマンドに含まれてもよいし、PRACHの送信電力のランプアップに用いられる上位層パラメータを適用してもよい。どのパラメータを用いるかは、予め規定されてもよい。
送信回数または再送信の回数に基づいてランプアップされたPUSCHの送信電力が、端末装置において設定された最大出力電力を超えるとすれば、端末装置は、以降の再送信において、PUSCHの送信電力のランプアップを行なわなくてもよい。
端末装置は、所定の期間内にRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHに対するACK/NACKをPDCCHから検出した場合、そのPDCCHにTPCコマンドが含まれるとすれば、端末装置は、そのTPCコマンドを用いてPUSCHの送信電力の電力調整を行なってもよい。
端末装置は、所定の期間内にRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHに対するNACKをPHICHから検出した場合、電力補正を行なわずに、そのPUSCHの再送信を行なってもよいし、HOコマンドに含まれる上位層パラメータに基づいてランプアップするか否かが決定されてもよいし、NACKを示す情報を含むDCIフォーマットに含まれたPUSCHに対するTPCコマンドに基づいて電力調整が行なわれてもよい。
端末装置は、所定の期間内にRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHに対するACKを検出できない場合、ターゲットセルに対してハンドオーバ失敗と認識する。ハンドオーバ失敗と認識した端末装置は、ランダムアクセスによるハンドオーバ手順を行なってもよい。つまり、端末装置は、上述したハンドオーバ手順(図4に記載のハンドオーバ手順)において失敗したと認識した場合、ランダムアクセスプリアンブル(つまり、PRACH)を用いたハンドオーバ手順に遷移してもよい。
端末装置は、ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順に遷移する場合、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力の初期値を、ハンドオーバ失敗直前のPUSCHの送信電力にセットしてもよい。
また、端末装置は、ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順に遷移する場合、ランダムアクセスプリアンブル(PRACH)の送信電力に用いられるランダムアクセスプリアンブルの送信回数の初期値を、PUSCHの再送信の回数にセットしてもよい。つまり、端末装置は、PRACHの送信電力を、PUSCHの再送信の回数に基づいてセットしてもよい。
また、端末装置は、上述のハンドオーバ手順におけるPUSCHの送信電力制御と、ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順におけるPRACHの送信電力制
御を個別に行なってもよい。つまり、PUSCHの送信電力に用いられる種々のパラメータと、PRACHの送信電力に用いられる種々のパラメータは、個別に設定されてもよい。
図4に記載のハンドオーバ手順を第1のハンドオーバ手順、第1のハンドオーバ手順が失敗し手から行なう、ランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバ手順を第2のハンドオーバ手順とすると、第2のハンドオーバ手順を行なうか否かは、HOコマンドに含まれる上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。また、第1のハンドオーバ手順で用いられた電力制御に関するパラメータを第2のハンドオーバ手順における電力制御に関するパラメータに引き継ぐか否かも、HOコマンドに含まれる上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。
上りリンクに対して、複数のサブフレームセットが設定される場合、各サブフレームセットは、ソース基地局装置やターゲット基地局装置に対応付けられてもよい。例えば、サブフレームセット1は、ソース基地局装置に対応付けられ、サブフレームセット2は、ターゲット基地局装置に対応付けられてもよい。例えば、ターゲット基地局装置に対応するサブフレームセット1における上りリンクの送信電力は、ソース基地局装置に対応するサブフレームセット2における上りリンクの送信電力とは個別に制御されてもよい。1つのサブフレームは、同時に複数のサブフレームセットに属さない。サブフレームセットが3セット以上設定される場合には、2つ以上のターゲット基地局装置のそれぞれに対応するサブフレームセットが設定されてもよい。1つのセルに対して、複数のサブフレームセットが設定されることによって、複数のセルを設定しなくても、異なる基地局装置に対応する上りリンクの送信電力制御を行なうことができる。
サブフレームセットとターゲット基地局装置が対応付けられる場合、HOコマンドにどのターゲット基地局装置に対応する電力制御調整値を用いるかどうかを示す情報が含まれてもよい。つまり、サブフレームセットとターゲット基地局装置が対応付けられる場合、サブフレームセットに対応する電力制御調整値を、RRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いる電力制御調整値の初期値として引き継ぐか否かは、HOコマンドまたは上位層の設定に含まれる所定の上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。例えば、サブフレームセット1における上りリンクの電力制御調整値は、サブフレームセット2における上りリンクの電力制御調整値とは個別に制御されてもよい。
HOコマンドに、1つ、または、複数のサブフレームセットを示す上位層のパラメータが含まれてもよい。
ターゲット基地局装置に対応付するサブフレームセット1における上りリンクの送信タイミングは、ソース基地局装置に対応するサブフレームセット2における上りリンクの送信タイミングとは個別に制御されてもよい。ターゲット基地局装置に対応するサブフレームセット2に属するサブフレームにおける第1の上りリンクの送信が、ソース基地局装置に対応するサブフレームセット2に属するサブフレームにおける第2の上りリンクの送信とオーバーラップする場合、当該第1の上りリンクの送信、および、当該第2の上りリンクの送信のうち、当該オーバーラップした部分において何れか一方の上りリンク送信を行なわなくてもよい。
当該何れか一方の上りリンク送信は、(i)ターゲット基地局装置に対応する第1の上りリンクの送信、(ii)ソース基地局装置に対応する第2の上りリンクの送信、(iii)第1の上りリンクの送信、および、第2の上りリンクの送信のうち、送信が先に開始される上りリンク送信、または、(iv)第1の上りリンクの送信、および、第2の上り
リンクの送信のうち、送信が後に開始される上りリンク送信であってもよい。
ターゲット基地局装置に対応するサブフレームセット1における上りリンクの送信タイミングは、ソース基地局装置に対応するサブフレームセット2における上りリンクの送信タイミングに基づいて与えられてもよい。ソース基地局装置に対応するサブフレームセット2における上りリンクの送信タイミングは、ターゲット基地局装置に対応付するサブフレームセット1における上りリンクの送信タイミングに基づいて与えられてもよい。
基地局装置によって制御される各周波数の通信可能範囲(通信エリア)はセルとしてみなされる。このとき、基地局装置がカバーする通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバーするエリアが周波数毎に異なっていてもよい。基地局装置の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数および/または異なる周波数のエリアに混在して一つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。
端末装置は電源を入れた直後など(例えば、起動時)、いずれのネットワークとも非接続状態である。このような非接続状態をアイドルモード(RRCアイドル)と称する。アイドルモードの端末装置は通信を行なうために、いずれかのネットワークと接続する必要がある。つまり、端末装置は、接続モード(RRC接続)になる必要がある。ここで、ネットワークは、ネットワークに属する基地局装置やアクセスポイント、ネットワークサーバ、モデムなどを含んでもよい。
そこで、アイドルモードの端末装置は、通信を行なうために、PLMN(Public Land Mobile Network)選択、セル選択/再選択、位置登録、CSG(Closed Subscriber Group)セルの手動選択などを行なう。
端末装置が電源を入れられた時、PLMNは非アクセス層(NAS)によって選択される。選択されたPLMNに対して、関連する無線アクセス技術(RAT)がセットされる。NASは、利用可能であれば、アクセス層(AS)がセル選択/再選択に使用するのに、相当するPLMNのリストを提供する。
セル選択において、端末装置は、選択されたPLMNの適切なセルを探索し、利用可能なサービスが提供されるセル(サービングセル)を選択する。さらに、端末装置はその制御チャネルに周波数を合わせる。このような選択を“セルにキャンプする”と称する。
端末装置は、必要であれば、NAS登録手順を用いて、選択されたPLMNが登録されたPLMNとなる位置登録成功の結果として、選択されたセルのトラッキングエリアにおける、その存在(選択されたセルに関する情報やトラッキングエリアに関する情報)を登録する。
端末装置は、より適切なセルを見つけた場合、セル再選択基準に応じて、そのセルを再選択し、キャンプする。新しいセルが端末装置登録したトラッキングエリアに属していないとすれば、新しいセルに対する位置登録が行なわれる。
必要であれば、端末装置は、一定時間毎により優先度の高いPLMNを探索し、他のPLMNがNASによって選択されたとすれば、適切なセルを探索する。
利用可能なCSGの探索が手動CSG選択をサポートするためにNASによってトリガされてもよい。
端末装置は登録されたPLMNのカバレッジの範囲から外れたとすれば、新しいPLMNを自動で選択する(自動モード)か、どのPLMNが利用可能であるかを手動で選択する(手動モード)かのいずれかをユーザが設定できるようにしてもよい。ただし、登録を必要としないサービスを受ける場合には、端末装置は、このような登録を行なわなくてもよい。
端末装置がキャンプする適切なセルを見つけることができなかったとすれば、もしくは、位置登録が失敗したとすれば、PLMN識別子に係らず、セルにキャンプしようとし、“制限されたサービス”状態に入る。ここで制限されたサービスとは、条件を満たすセルにおける緊急通話やETWS、CMASなどである。それに対して、ノーマルサービスは、適切なセルにおける公共利用に対して行なわれる。また、オペレータ特有のサービスなどもある。
NASが、PSM(Power Saving Mode)が開始することを指示する時、アクセス層(
AS)設定は維持され、すべての作動しているタイマーは作動し続けるが、端末装置はアイドルモードタスク(例えば、PLMN選択やセル選択/再選択など)を行なう必要はない。端末装置がPSMで、あるタイマーが満了したら、PSMが終了したときの最後の処理を行なうか、直ちに対応する処理を行なうかは端末装置の実装次第である。NASがPSMの終了を指示した時、端末装置はすべてのアイドルモードタスクを行なう。
端末装置は、セルの中を通信エリアとみなして動作する。端末装置が、あるセルから別のセルへ移動するときは、非接続時(RRCアイドル、アイドルモード、非通信中)はセル選択/再選択手順、接続時(RRC接続、接続モード、通信中)はハンドオーバ手順によって別の適切なセルへ移動する。適切なセルとは、一般的に端末装置のアクセスが基地局装置から指定される情報に基づいて禁止されていないと判断したセルであって、かつ、下りリンクの受信品質が所定の条件を満足するセルのことを示す。
PLMN選択において、端末装置では、NASからの要求、または、自発的に、NASへ利用可能なPLMNを報告する。PLMN選択中は、優先順位におけるPLMN識別子のリストに基づいて、自動または手動のいずれかで特定のPLMNが選択されるかもしれない。PLMN識別子のリストにおける各PLMNは‘PLMN識別子’で識別される。報知チャネルにおけるシステムインフォメーションにおいて、端末装置は、あるセルにおける1つまたは複数の‘PLMN識別子’を受信することができる。NASによって行なわれたPLMN選択の結果は選択したPLMNの識別子で示されてもよい。
NASの要求に基づいて、ASは利用可能なPLMNの探索を行ない、それらをNASへ報告する。
EUTRAの場合、端末装置は、利用可能なPLMNを見つけるために、端末装置の能力情報に応じたEUTRAオペレーティングバンド内のすべてのRFチャネルをスキャンする。各キャリア(コンポーネントキャリア)において、端末装置は最も強いセルを探索し、そのセルが属しているPLMNを見つけるために、そのシステムインフォメーションを読み取る。端末装置は、その最も強いセルにおいて、1つまたはいくつかのPLMN識別子を読み取ることができるとすれば、各発見されたPLMNはより質の高いPLMNとしてNASへ報告される。なお、より質の高いPLMNの基準は、EUTRAセルに対して測定されたRSRPの値が所定の値(例えば、−110dBm)以上であることである。なお、最も強いセルとは、例えば、RSRPやRSRQなどの測定値が最もよい(最も高い)値を示すセルのことである。つまり、最も強いセルとは、その端末装置における通信に対して最適なセルのことである。
発見されたPLMNが、基準は満たしていないが、読み取れるとすれば、RSRPの値とともにPLMN識別子はNASへ報告される。NASへ報告された測定値は1つのセルで発見された各PLMNに対して同じである。
PLMNの探索は、NASの要求によって止められるかもしれない。端末装置は、保持していた情報(例えば、受信測定制御情報要素からのキャリア周波数やセルパラメータに関する情報など)を用いることによってPLMN探索を最適化するかもしれない。
端末装置は、PLMNを選択するとすぐに、キャンプするためのPLMNの適切なセルを選択するためにセル選択手順が行なわれる。
PLMN選択の一部として、CSG−IDがNASによって提供されたとすれば、端末装置は、キャンプするために、提供されたCSG−IDに属する、許容可能なセルまたは適切なセルを探索する。端末装置が提供されたCSG−IDのセルにキャンプできない時、ASはNASにその情報を提供する。
セル選択/再選択において、端末装置は、セル選択/再選択に対する測定を行なう。
NASは、例えば、選択されたPLMNに関連するRATを指示することによって、または、禁止登録エリアのリストや相当するPLMNのリストを保持することによって、セル選択が行なわれたRATを制御することができる。端末装置は、アイドルモード測定およびセル選択基準に基づいて適切なセルを選択する。
セル選択処理を加速するために、いくつかのRATに対して保持した情報は端末装置において利用されてもよい。
セルにキャンプされた場合、端末装置はセル再選択基準に応じて、よりよいセルを探索する。よりよいセルが発見されたとすれば、そのセルが選択される。セルの変更はRATの変更を意味することもある。ここで、よりよいセルとは、通信するのにより適したセルのことである。例えば、よりよいセルとは、通信品質がよりよい(例えば、セル間で比較したときにRSRPやRSRQの測定値が好結果である)セルのことである。
セル選択/再選択が受信したNASに関するシステム情報において変更されたとすれば、NASは情報を提供される。
ノーマルサービスにおいて、端末装置は適切なセルにキャンプし、そのセルの制御チャネルに波長を合わせる。そうすることによって、端末装置は、PLMNからのシステムインフォメーションを受信することができる。また、端末装置は、PLMNから、トラッキングエリア情報などの登録エリア情報を受信することができる。また、端末装置は、他のASとNAS情報を受信することができる。登録したとすれば、PLMNからページングおよび通知メッセージを受信することができる。また、端末装置は、接続モードへの遷移を開始することができる。
端末装置は、2つのセル選択手順のうちの1つを用いる。初期セル選択は、RFチャネルがEUTRAキャリアであるという予備知識(保持情報)を必要としない。端末装置は、適切なセルを見つけるために端末装置の能力情報に応じたEUTRAオペレーティングバンドにおけるすべてのRFチャネルをスキャンする。各キャリア周波数において、端末装置は最も強いセルに対する探索だけ必要である。適切なセルが発見されるとすぐに、このセルが選択される。
保持情報セル選択は、予め受信した測定制御情報要素から、または、予め検出されたセルからの、保持された、キャリア周波数の情報と任意でさらにセルパラメータに関する情報を必要とする。端末装置は適切なセルを見つけるとすぐに、そのセルを選択する。適切なセルが見つからないとすれば、初期セル選択手順が開始される。
標準セル選択に加え、CSGの手動選択が上位層からの要求に応じて端末装置によってサポートされる。
異なるEUTRAN周波数もしくはRAT間周波数の明確な優先事項がシステムインフォメーション(例えば、RRC接続解放メッセージ)で、もしくは、RAT間セルの(再)選択でもう一方のRATから引き継ぐことによって、端末装置に提供されるかもしれない。システムインフォメーションの場合、EUTRAN周波数もしくはRAT間周波数は優先事項を提供することなしにリスト化される。
専用シグナリングで優先事項が提供されたとすれば、端末装置は、システムインフォメーションで提供された優先事項をすべて無視する。端末装置がいずれかのセルにキャンプされた状態であるならば、端末装置は、現在のセル(現在接続しているセル)からのシステムインフォメーションによって提供された優先事項を適用するだけである。そして、特に規定がなければ、端末装置は、専用シグナリングやRRC接続削除メッセージによって提供された優先事項を保持する。
アイドルモードの端末装置は、PSS/SSSから、セルの時間・周波数の同期を行ない、PSS/SSSを復号することによってそのセルのセルIDを取得することができる。そのセルIDからCRSの周波数位置を推定し、RSRP/RSRQ測定を行なうことができる。
なお、EUTRAN測定には、接続モードの端末装置によって行なわれる測定がある。端末装置は、適切な測定ギャップにおいてEUTRAN測定を行ない、EUTRAN測定をしたセルに同期している。EUTRAN測定は、イントラ周波数RSRP/RSRQ、インター周波数RSRP/RSRQ、端末装置の受信送信の時間差、端末装置のポジショニングに用いられる参照信号時間差(RSTD)、RAT間(EUTRAN−GERAN/UTRAN)測定、システム間(EUTRAN−非3GPP RAT)測定などがある。EUTRAN測定は、物理層測定として定義されている。EUTRAN測定は、モビリティをサポートするために用いられる。
アイドルモードおよび接続モードの端末装置は、セルサーチを行なうことによって、セルとの時間および周波数同期を捕捉し、そのセルのPCIを検出する。EUTRAセルサーチは、6リソースブロック以上に対応する拡張可能な送信帯域幅をサポートする。
セルサーチを行なうために、下りリンクにおいて、PSS/SSSおよび/またはPSS/SSSに相当する同期信号が送信される。つまり、端末装置は、PSS/SSSおよび/またはPSS/SSSに相当する同期信号を用いてセルサーチを行なう。端末装置は、アンテナポート0〜3とサービングセルのPSS/SSSおよび/またはPSS/SSSに相当する同期信号がドップラーシフトおよび平均遅延に対してQCL(Quasi Co-Location)されたと仮定する。
周辺セルサーチは初期セルサーチと同じ下りリンク信号に基づいて行なわれている。
RSRP測定は、CRSまたは設定されたDS(Discovery Signal)のCSI−RSに相当する参照信号/パイロット信号に基づいて行なわれる。
通常のキャンプ状態である端末装置が現在の周波数に対する以外の個別の優先事項を有する時、端末装置は、現在の周波数をより優先度の低い周波数である(つまり、8つのネットワーク設定値よりも低い)とみなす。
端末装置が適切なCSGセルにキャンプしている間、現在の周波数に割り当てられた何か他の優先値に係らず、端末装置は常に現在の周波数を最も優先度の高い周波数である(つまり、8つのネットワーク設定値よりも高い)とみなす。
端末装置がRRC接続状態に入る時、または、専用の優先事項の任意の有効性時間に関するタイマー(T320)が満了する時、または、PLMN選択がNASによる要求に応じて行なわれる時、端末装置は、専用シグナリングによって提供された優先事項を削除する。
端末装置は、システムインフォメーションで与えられた、および、端末装置が提供された優先度を有するEUTRAN周波数もしくはRAT間周波数に対して、セル再選択推定を行なうだけである。
端末装置は、セル再選択の候補として、ブラックリスト化されたセルを考慮しない。
端末装置は、専用シグナリングによって提供された優先事項および継続有効性時間を引き継ぐ。
端末装置が手動のCSG選択をサポートしている場合、NASの要求に応じて、ASは利用可能なCSGを見つけるために、その能力情報に応じたEUTRAオペレーティングバンド内のすべてのRFチャネルをスキャンする。各キャリアにおいて、端末装置は、少なくとも最も強いセルを探索し、そのシステムインフォメーションを読み取り、NASにPLMNと“HNB(Home Node B)ネーム”(報知されるとすれば)とともに利用可能
なCSG−IDを報告する。
NASがCSGを選択し、ASにこの選択を提供したとすれば、端末装置は、キャンプするために選択されたCSGに属する条件を満たすセルまたは適切なセルを探索する。
標準セル再選択に加え、端末装置は、PLMN識別子に関連した少なくとも1つのCSG−IDが端末装置のCSGホワイトリストに含まれている時に、少なくとも以前訪れた(アクセスしたことがある)CSGメンバーセルを検出するために、特性要求条件に応じて非サービング周波数、RAT間周波数における自律探索機能を用いてもよい。セルを探索するために、端末装置はさらにサービング周波数における自律探索機能を用いてもよい。端末装置のCSGホワイトリストが空になっているとすれば、端末装置はCSGセルに対する自律探索機能を無効にする。ここで、端末装置の実装毎の自律探索機能はCSGメンバーセルを探索するための時間と場所を決定する。
端末装置は、異なる周波数において、1つ以上の適切なCSGセルを検出するとすれば、その関連したCSGセルがその周波数において最も順位の高いセルであるとすれば、端末装置が現在キャンプしているセルの周波数優先度に係らず、検出したセルの1つを再選択する。
端末装置は、同じ周波数において適切なCSGセルを検出すると、標準セル再選択ルールに基づいて、このセルを再選択する。
端末装置は、他のRATにおいて、1つ以上のCSGセルを検出すると、端末装置は特定のルールに基づいて、それらのうちの1つを再選択する。
適切なCSGセルにキャンプしている間、端末装置は標準セル再選択を適用する。
非サービング周波数において適切なCSGセルを探索するために、端末装置は自律探索機能を用いるかもしれない。端末装置は、非サービング周波数においてCSGセルを検出すると、端末装置はそれがその周波数における最も順位の高いセルであるとすれば、検出したCSGセルを再選択するかもしれない。
端末装置は、他のRATにおいて1つ以上のCSGセルを検出すると、特定のルールに基づいて許可されているとすれば、端末装置は、それらのうちの1つを再選択するかもしれない。
標準セル再選択ルールに加え、端末装置は、CSG−IDと関連するPLMN識別子が特性要求条件に応じたCSGホワイトリストにある少なくとも以前訪れたハイブリッドセルを検出するために自律探索機能を用いる。端末装置は、ハイブリッドセルのCSG−IDと関連するPLMN識別子がCSGホワイトリストにあるとすれば、検出したハイブリッドセルをCSGセルとして扱い、それ以外は標準セルとして扱う。
正常なキャンプ状態である時、端末装置は、以下のタスク(B1)〜(B4)を行なう。
(B1)端末装置は、システムインフォメーションで送信された情報に応じて、そのセルの指示されたページングチャネルを選択し、モニタする。
(B2)端末装置は、関連するシステムインフォメーションをモニタする。
(B3)端末装置は、セル再選択推定手順に対して必要な測定を行なう。
(B4)端末装置は、端末装置内部のトリガおよび/またはセル再選択推定手順に対して用いられたBCCH(Broadcast Control Channel)の情報が変更された時、セル再選
択推定手順を実行する。
接続モードからアイドルモードへ遷移すると、端末装置は、リダイレクトしたキャリアに関する情報(redirectedCarrierInfo)がRRC接続解放メッセージに含まれていると
すれば、その情報に応じて適切なセルへキャンプしようと試みる。端末装置は、適切なセルを見つけることができなければ、指示されたRATのいずれかの適切なセルにキャンプすることを許可される。RRC接続解放メッセージがリダイレクトしたキャリアに関する情報を含んでいないとすれば、端末装置は、EUTRAキャリアにおいて適切なセルを選択しようと試みる。適切なセルが見つけられなければ、端末装置は、キャンプするための適切なセルを見つけるために、保持情報セル選択手順を用いてセル選択を開始する。
端末装置がいずれかのセルにキャンプした状態から接続モードに移行した後、アイドルモードに再調整されると、端末装置は、リダイレクトしたキャリアに関する情報がRRC接続解放メッセージに含まれているとすれば、リダイレクトしたキャリアに関する情報に応じて許容可能なセルにキャンプしようと試みる。RRC接続解放メッセージがリダイレクトしたキャリアに関する情報を含んでいないとすれば、端末装置は、EUTRAキャリアにおいて許容可能なセルを選択しようと試みる。許容可能なセルを見つけられなければ、端末装置はいずれかのセル選択状態において、いずれかのPLMNの許容可能なセルを
探索し続ける。いずれかのセル選択状態において、いずれかのセルにキャンプしていない端末装置は、許容可能なセルを見つけるまでこの状態を継続する。
いずれかのセルにキャンプした状態であれば、端末装置は、以下のタスク(C1)〜(C6)を行なう。
(C1)端末装置は、システムインフォメーションで送信された情報に応じて、そのセルの指示されたページングチャネルを選択し、モニタする。
(C2)端末装置は、関連するシステムインフォメーションをモニタする。
(C3)端末装置は、セル再選択推定手順に対して必要な測定を行なう。
(C4)端末装置は、端末装置内部のトリガおよび/またはセル再選択推定手順に対して用いられたBCCH(Broadcast Control Channel)の情報が変更された時、セル再選
択推定手順を実行する。
(C5)端末装置は、定期的に端末装置によってサポートされたすべてのRATのすべての周波数を試みて適切なセルを見つける。適切なセルが見つかれば、端末装置は正常にキャンプした状態に移行する。
(C6)端末装置が音声サービスをサポートし、現在のセルがシステムインフォメーションで指示された緊急通話をサポートしていないとすれば、且つ、適切なセルが見つからなければ、端末装置は、現在のセルからのシステムインフォメーションで提供された優先事項に係らず、サポートされたRATの許容可能なセルに対してセル選択/再選択を行なう。
端末装置は、IMS(IP Multimedia Subsystem)緊急通話を開始できないセルへのキ
ャンプを防ぐために周波数内のEUTRANセルへ再選択を行なわないことを許可する。
端末装置は、PLMN選択およびセル選択を行なった後、セルにキャンプすることによって、端末装置の状態(RRCアイドル(アイドルモード)、RRC接続(接続モード))に係らず、MIBやSIB1などのシステムインフォメーションやページング情報を受信できるようになる。ランダムアクセスを行なうことによって、RRC接続要求を送信することができる。
アイドルモードの端末装置におけるランダムアクセス手順は、上位層(L2/L3)がランダムアクセスプリアンブル送信を指示する。物理層(L1)はその指示に基づいてランダムアクセスプリアンブルを送信する。L1において、ACKであれば、つまり、基地局装置からランダムアクセスレスポンスを受信する。L2/L3がL1からその指示を受けたとすれば、L2/L3はRRC接続要求を送信することをL1へ指示する。端末装置は、基地局装置(キャンプしているセル、EUTRAN、PLMN)に対してRRC接続要求(RRC接続要求に関連するRRCメッセージがマップされたUL−SCHに対応するPUSCH)を送信する。基地局装置は、それを受信すると、RRC接続セットアップ(RRC接続セットアップに関連するRRCメッセージがマップされたDL−SCHに関連するPDCCHに相当する制御信号およびPDSCHに相当するデータ信号)を端末装置に送信する。端末装置は、L2/L3でRRC接続セットアップを受信すると、接続モードに入る。端末装置のL2/L3は、RRC接続セットアップ完了の送信をL1に指示すると、その手順は終了する。L1は、基地局装置に、RRC接続セットアップ完了(RRC接続セットアップ完了に関連するRRCメッセージがマップされたUL−SCHに対
応するPUSCH)を送信する。
なお、LRセルにおいて、スタンドアロン型で通信が可能な場合には、アイドルモードの端末装置は、上記に相当するランダムアクセス手順を行なってから接続モードに遷移してもよい。
アイドルモードの端末装置は、電力消費を低減するために、DRX(Discontinuous Reception)を用いてページングメッセージの受信を行なってもよい。ここで、PO(Paging Occasion)はページングメッセージにアドレスするPDCCHに相当する制御信号が送信されたP−RNTIがあるサブフレームである。PF(Paging Frame)は1つまたは複数のPOを含む無線フレームである。DRXが用いられている時、端末装置は、DRXサイクル毎に1つのPOをモニタする必要がある。POとPFは、システムインフォメーションで提供されるDRXパラメータを用いて決定される。DRXパラメータの値がシステムインフォメーションにおいて変更されている時は、端末装置において保持されたDRXパラメータは局所的に更新される。端末装置がIMSI(International Mobile Subscriber Identity)を持っていないとすれば、USIM(Universal Subscriber Identity Module)のない緊急通話を行なう時、端末装置はPFにおいてデフォルト識別子(UE_ID=0)とi_sを用いる。つまり、PCH(ページング情報)は、所定の無線フレームの所定のサブフレームにおけるPDCCHを用いて通知される。
セルにキャンプしている端末装置は、PSS/SSSに相当する同期信号から時間周波数同期を捕捉し、PCIを取得する。それからその端末装置は、PBCHに相当する報知信号からMIBに相当する報知情報を検出し、キャリア周波数および下りリンク送信帯域幅、SFN、PHICH設定などを取得する。端末装置は、MIBを取得することによって、下りリンク送信帯域幅全体にマップされたPDCCHに相当する制御信号をモニタすることができる。端末装置は、受信したPDCCHがSI−RNTIでスクランブルされたCRCを伴う場合には、そのPDCCHに対応するPDSCHからSIB1などのSIメッセージを取得する。これらのSIメッセージを取得することによって、物理チャネル/物理信号の設定に関する情報やセル選択に関する情報などを取得することができる。さらに端末装置は、受信したPDCCHがP−RNTIでスクランブルされたCRCを伴う場合には、そのPDCCHに対応するPDSCHからPCHを検出し、ページング情報を取得することができる。端末装置は、アイドルモードから接続モードに遷移する場合には、ランダムアクセス手順による初期アクセスを行なう。初期アクセスを行なうによって、基地局装置は、端末装置の情報を取得することができる。初期アクセスが完了すると、端末装置と基地局装置はRRC接続確立を行なうことができる。RRC接続が確立すれば、端末装置は、接続モードに遷移する。また、端末装置は、PDCCHをモニタできるようになると、PDCCHを用いて、定期的に、同期内にあるか同期外れになっているか確認する。同期外れと判断した場合には、端末装置は上位層へその旨を通知する。上位層は、その通知を受けて、そのセルに対してRLF(Radio Link Failure)が発生したと判断する。
端末装置と基地局装置は、CAによって複数の異なる周波数バンド(周波数帯)の周波数(コンポーネントキャリア、または、周波数帯域)を集約(アグリゲート)して一つの周波数(周波数帯域)のように扱う技術を適用してもよい。コンポーネントキャリアには、上りリンク(上りリンクセル)に対応する上りリンクコンポーネントキャリアと、下りリンク(下りリンクセル)に対応する下りリンクコンポーネントキャリアとがある。本発明の各実施形態において、周波数と周波数帯域は同義的に使用され得る。
例えば、CAによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、CAを可能な能力を持つ端末装置はこれらを100MHzの周波数帯域幅とみ
なして送受信を行なってもよい。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数であっても、すべてまたは一部が不連続となる周波数であってもよい。例えば、使用可能な周波数バンドが800MHz帯、2GHz帯、3.5GHz帯である場合、あるコンポーネントキャリアが800MHz帯、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯、さらに別のコンポーネントキャリアが3.5GHz帯で送信されていてもよい。端末装置および/または基地局装置は、それらのオペレーティングバンドに属するコンポーネントキャリア(セルに相当するコンポーネントキャリア)を用いて同時に、送信および/または受信を行なってもよい。
また、同一周波数帯の連続または不連続の複数のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は端末装置の受信可能周波数帯域幅(例えば20MHz)よりも狭い周波数帯域幅(例えば5MHzや10MHz)であっても良く、集約する周波数帯域幅が各々異なっていてもよい。NXの機能を有する端末装置および/または基地局装置は、LTEセルと後方互換性を持つセルと、後方互換性を持たないセルの両方をサポートしてもよい。
また、LRの機能を有する端末装置および/または基地局装置は、LTEと後方互換性のない複数のコンポーネントキャリア(キャリアタイプ、セル)を集約してもよい。なお、基地局装置が端末装置に割り当てる(設定する、追加する)上りリンクコンポーネントキャリアの数は、下りリンクコンポーネントキャリアの数と同じか少なくてもよい。
無線リソース要求のための上りリンク制御チャネルの設定が行われる上りリンクコンポーネントキャリアと、当該上りリンクコンポーネントキャリアとセル固有接続される下りリンクコンポーネントキャリアから構成されるセルは、PCellと称される。また、PCell以外のコンポーネントキャリアから構成されるセルは、SCellと称される。端末装置は、PCellでページングメッセージの受信、報知情報の更新の検出、初期アクセス手順、セキュリティ情報の設定などを行なう一方、SCellではこれらを行なわなくてもよい。
PCellは活性化(Activation)および不活性化(Deactivation)の制御の対象外であるが(つまり必ず活性化しているとみなされる)、SCellは活性化および不活性化という状態(state)を持ち、これらの状態の変更は、基地局装置から明示的に指定され
るほか、コンポーネントキャリア毎に端末装置に設定されるタイマーに基づいて状態が変更される。PCellとSCellとを合わせてサービングセル(在圏セル)と称する。
LTEセルとLRセルの両方をサポートしている端末装置および/または基地局装置は、LTEセルとLRセルの両方を用いて通信を行なう場合、LTEセルに関するセルグループとLRセルに関するセルグループを構成してもよい。つまり、LTEセルに関するセルグループとLRセルに関するセルグループのそれぞれにおいて、PCellに相当するセルが含まれてもよい。
なお、CAは、複数のコンポーネントキャリア(周波数帯域)を用いた複数のセルによる通信であり、セル・アグリゲーションとも称される。なお、端末装置は、周波数毎に中継局装置(またはリピーター)を介して基地局装置と無線接続(RRC接続)されてもよい。すなわち、本実施形態の基地局装置は、中継局装置に置き換えられてもよい。
基地局装置は端末装置が該基地局装置で通信可能なエリアであるセルを周波数毎に管理する。1つの基地局装置が複数のセルを管理していてもよい。セルは、端末装置と通信可能なエリアの大きさ(セルサイズ)に応じて複数の種別に分類される。例えば、セルは、マクロセルとスモールセルに分類される。さらに、スモールセルは、そのエリアの大きさ
に応じて、フェムトセル、ピコセル、ナノセルに分類される。また、端末装置がある基地局装置と通信可能であるとき、その基地局装置のセルのうち、端末装置との通信に使用されるように設定されているセルはサービングセルであり、その他の通信に使用されないセルは周辺セルと称される。
言い換えると、CAにおいて、設定された複数のサービングセルは、1つのPCellと1つまたは複数のSCellとを含む。
PCellは、初期コネクション確立手順(RRC Connection establishment procedure)が行なわれたサービングセル、コネクション再確立手順(RRC Connection reestablishment procedure)を開始したサービングセル、または、ハンドオーバ手順においてPCellと指示されたセルである。PCellは、プライマリ周波数でオペレーションする。コネクションが(再)確立された時点、または、その後に、SCellが設定されてもよい。SCellは、セカンダリ周波数でオペレーションする。なお、コネクションは、RRCコネクションと称されてもよい。CAをサポートしている端末装置に対して、1つのPCellと1つ以上のSCellで集約されてもよい。
端末装置は、1つよりも多いサービングセルが設定されるか、セカンダリセルグループが設定されるとすれば、各サービングセルに対して、少なくとも所定の数のトランスポートブロックに対して、トランスポートブロックのコードブロックのデコーディング失敗に応じて、少なくとも所定の範囲に相当する受信したソフトチャネルビットを保持する。
LAA端末は、2つ以上の無線アクセス技術(RAT)に対応する機能をサポートしてもよい。
LAA端末は、2つ以上のオペレーティングバンドをサポートする。つまり、LAA端末は、CAに関する機能をサポートしている。
また、LAA端末は、TDD(Time Division Duplex)やHD−FDD(Half Duplex Frequency Division Duplex)をサポートしてもよい。また、LAA端末は、FD−FD
D(Full Duplex FDD)をサポートしてもよい。LAA端末は、どのデュプレックスモー
ド/フレーム構造タイプをサポートしているかを、能力情報などの上位層シグナリングを介して示してもよい。
また、LAA端末は、カテゴリーX(Xは所定の値)のLTE端末であってもよい。つまり、LAA端末は、1つのTTIで送信/受信可能なトランスポートブロックの最大ビット数が拡張されてもよい。LTEでは、1TTIは1サブフレームに相当する。
なお、本発明の各実施形態において、TTIとサブフレームは個別に定義されてもよい。
また、LAA端末は、複数のデュプレックスモード/フレーム構造タイプをサポートしてもよい。
フレーム構造タイプ1は、FD−FDDとHD−FDDの両方に対して適用できる。FDDでは、各10ms間隔で、下りリンク送信と上りリンク送信のそれぞれに対して10サブフレームずつ利用できる。また、上りリンク送信と下りリンク送信は、周波数領域で分けられる。HD−FDDオペレーションにおいて、端末装置は、同時に送信と受信はできないが、FD−FDDオペレーションにおいてはその制限がない。
周波数ホッピングや使用周波数が変更された際の、再チューニング時間(チューニングに必要な時間(サブフレーム数またはシンボル数))は上位層シグナリングによって設定されてもよい。
例えば、LAA端末において、サポートする下りリンク送信モード(PDSCH送信モード)の数は削減されてもよい。つまり、基地局装置は、LAA端末から能力情報として、下りリンク送信モードの数、または、そのLAA端末がサポートしている下りリンク送信モードが示された場合には、その能力情報に基づいて、下りリンク送信モードを設定する。なお、LAA端末は、自身がサポートしてない下りリンク送信モードに対するパラメータが設定された場合、その設定を無視してもよい。つまり、LAA端末は、サポートしていない下りリンク送信モードに対する処理を行なわなくてもよい。ここで、下りリンク送信モードは、設定された下りリンク送信モードやRNTIの種類、DCIフォーマット、サーチスペースに基づいて、PDCCH/EPDCCHに対応するPDSCHの送信方式を示すために用いられる。端末装置は、それらの情報に基づいて、PDSCHが、アンテナポート0で送信されるのか、送信ダイバーシティで送信されるのか、複数のアンテナポートで送信されるのか、などが分かる。端末装置は、それらの情報に基づいて、受信処理を適切に行なうことができる。同じ種類のDCIフォーマットからPDSCHのリソース割り当てに関するDCIを検出しても、下りリンク送信モードやRNTIの種類が異なる場合には、そのPDSCHは、同じ送信方式で送信されるとは限らない。
端末装置が、PUCCHとPUSCHの同時送信に関する機能をサポートしている場合、且つ、PUSCHの繰り返し送信および/またはPUCCHの繰り返し送信に関する機能をサポートしている場合には、PUSCHの送信が生じたタイミングまたはPUCCHの送信が生じたタイミングにおいて、PUCCHとPUSCHは、所定の回数、繰り返し送信が行なわれてもよい。つまり、同じタイミング(つまり、同じサブフレーム)でPUCCHとPUSCHの同時送信を行なってもよい。
このような場合において、PUCCHには、CSIレポートやHARQ−ACK、SRが含まれてもよい。
PCellでは、すべての信号が送受信可能であるが、SCellでは、送受信できない信号があってもよい。例えば、PUCCHは、PCellでのみ送信される。また、PRACHは、セル間で、複数のTAG(Timing Advance Group)が設定されない限り、PCellでのみ送信される。また、PBCHは、PCellでのみ送信される。また、MIBは、PCellでのみ送信される。しかし、端末装置に、SCellでPUCCHやMIBを送信する機能がサポートされている場合には、基地局装置は、その端末装置に対して、PUCCHやMIBをSCell(SCellに対応する周波数)で送信することを指示してもよい。つまり、端末装置がその機能をサポートしている場合には、基地局装置は、その端末装置に対して、PUCCHやMIBをSCellで送信するためのパラメータを設定してもよい。
PCellでは、RLF(Radio Link Failure)が検出される。SCellでは、RLFが検出される条件を満たしてもRLFが検出されたと認識しない。PCellの下位層において、RLFの条件を満たした場合、PCellの下位層は、PCellの上位層へRLFの条件が満たされたことを通知する。PCellでは、SPS(Semi-Persistent Scheduling)やDRX(Discontinuous Transmission)を行なってもよい。SCellでは、PCellと同じDRXを行なってもよい。SCellにおいて、MACの設定に関する情報/パラメータは、基本的に、同じセルグループのPCellと共有している。一部のパラメータ(例えば、sTAG−Id)は、SCell毎に設定されてもよい。一部のタイマーやカウンタが、PCellに対してのみ適用されてもよい。SCellに対し
てのみ、適用されるタイマーやカウンタが設定されてもよい。
図5は、本実施形態に係る基地局装置2のブロック構成の一例を示す概略図である。基地局装置2は、上位層(上位層制御情報通知部)501、制御部(基地局制御部)502、コードワード生成部503、下りリンクサブフレーム生成部504、OFDM信号送信部(下りリンク送信部)506、送信アンテナ(基地局送信アンテナ)507、受信アンテナ(基地局受信アンテナ)508、SC−FDMA信号受信部(チャネル状態測定部および/またはCSI受信部)509、上りリンクサブフレーム処理部510を有する。下りリンクサブフレーム生成部504は、下りリンク参照信号生成部505を有する。また、上りリンクサブフレーム処理部510は、上りリンク制御情報抽出部(CSI取得部/HARQ−ACK取得部/SR取得部)511を有する。なお、SC−FDMA信号受信部509は、受信信号やCCA、干渉雑音電力の測定部も兼ねている。なお、SC−FDMA信号受信部は、端末装置がOFDM信号の送信をサポートしている場合には、OFDM信号受信部であってもよいし、OFDM信号受信部を含んでもよい。なお、下りリンクサブフレーム生成部は、下りリンクTTI生成部であってもよいし、下りリンクTTI生成部を含んでもよい。下りリンクTTI生成部は、下りリンクTTIを構成する物理チャネルおよび/または物理信号の生成部であってもよい。なお、上りリンクについても同様であってもよい。
図6は、本実施形態に係る端末装置1のブロック構成の一例を示す概略図である。端末装置1は、受信アンテナ(端末受信アンテナ)601、OFDM信号受信部(下りリンク受信部)602、下りリンクサブフレーム処理部603、トランスポートブロック抽出部(データ抽出部)605、制御部(端末制御部)606、上位層(上位層制御情報取得部)607、チャネル状態測定部(CSI生成部)608、上りリンクサブフレーム生成部609、SC−FDMA信号送信部(UCI送信部)611および612、送信アンテナ(端末送信アンテナ)613および614を有する。下りリンクサブフレーム処理部603は、下りリンク参照信号抽出部604を有する。また、上りリンクサブフレーム生成部609は、上りリンク制御情報生成部(UCI生成部)610を有する。なお、OFDM信号受信部602は、受信信号やCCA、干渉雑音電力の測定部も兼ねている。つまり、OFDM信号受信部602において、RRM測定が行なわれてもよい。端末装置がOFDM信号の送信をサポートしている場合には、SC−FDMA信号送信部は、OFDM信号送信部であってもよいし、OFDM信号送信部を含んでもよい。なお、上りリンクサブフレーム生成部は、上りリンクTTI生成部であってもよいし、下りリンクTTI生成部を含んでもよい。また、端末装置は、上りリンク信号の送信電力を制御/セットするための電力制御部を含んでもよい。
図5と図6のそれぞれにおいて、上位層は、MAC(Medium Access Control)層やR
LC(Radio Link Control)層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、RRC(Radio Resource Control)層を含んでもよい。
RLC層は、上位層へTM(Transparent Mode)データ伝送、UM(Unacknowledged Mode)データ伝送、上位層のPDU(Packet Data Unit)の伝送が成功したことを示すイ
ンディケーションを含むAM(Acknowledged Mode)データ伝送を行なう。また、下位層
へはデータ伝送と、送信機会において送信されたRLC PDUの全サイズとともに、送信機会の通知を行なう。
RLC層は、上位層PDUの伝送に関する機能、(AMデータ伝送に対してだけ)ARQ(Automatic Repeat reQuest)を介したエラー補正に関する機能、(UMとAMデータ伝送に対してだけ)RLC SDU(Service Data Unit)の結合/分割/再構築に関す
る機能、(AMデータ伝送に対して)RLCデータPDUの再分割に関する機能、(AM
データ伝送に対してだけ)RLCデータPDUの並び替えに関する機能、(UMとAMデータ伝送に対してだけ)重複検出に関する機能、(UMとAMデータ伝送に対してだけ)RLC SDUの破棄に関する機能、RLCの再確立に関する機能、(AMデータ伝送に対してだけ)プロトコルエラー検出に関する機能をサポートしている。
まず、図5および図6を用いて、下りリンクデータの送受信の流れについて説明する。基地局装置2において、制御部502は、下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS(Modulation and Coding Scheme)、データ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報(リダンダンシーバージョン、HARQプロセス番号、NDI(New Data Indicator))を保持し、これらに基づいてコードワード生成部503や下りリンクサブフレーム生成部504を制御する。上位層501から送られてくる下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL−SCHデータ、DL−SCHトランスポートブロックとも称す)は、コードワード生成部503において、制御部502の制御の下で、誤り訂正符号化やレートマッチング処理などの処理が施され、コードワードが生成される。1つのセルにおける1つのサブフレームにおいて、最大2つのコードワードが同時に送信される。下りリンクサブフレーム生成部504では、制御部502の指示により、下りリンクサブフレームが生成される。まず、コードワード生成部503において生成されたコードワードは、PSK(Phase Shift Keying)変調やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調などの変調処理により、変調シ
ンボル系列に変換される。また、変調シンボル系列は、一部のRB内のREにマッピングされ、プレコーディング処理によりアンテナポート毎の下りリンクサブフレームが生成される。このとき、上位層501から送られてくる送信データ系列は、上位層における制御情報(例えば専用(個別)RRC(Radio Resource Control)シグナリング)である上位層制御情報を含む。また、下りリンク参照信号生成部505では、下りリンク参照信号が生成される。下りリンクサブフレーム生成部504は、制御部502の指示により、下りリンク参照信号を下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする。下りリンクサブフレーム生成部504で生成された下りリンクサブフレームは、OFDM信号送信部506においてOFDM信号に変調され、送信アンテナ507を介して送信される。なお、ここではOFDM信号送信部506と送信アンテナ507を一つずつ有する構成を例示しているが、複数のアンテナポートを用いて下りリンクサブフレームを送信する場合は、OFDM信号送信部506と送信アンテナ507とを複数有する構成であってもよい。また、下りリンクサブフレーム生成部504は、PDCCHやEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネル/共用チャネルなどの物理層の下りリンク制御チャネルを生成して下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする能力も有することができる。複数の基地局装置は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信する。
端末装置1では、受信アンテナ601を介して、OFDM信号受信部602においてOFDM信号が受信され、OFDM復調処理が施される。
下りリンクサブフレーム処理部603は、まずPDCCHやEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネルなどの物理層の下りリンク制御チャネルを検出する。より具体的には、下りリンクサブフレーム処理部603は、PDCCHやEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネル/共用チャネルが割り当てられる領域においてPDCCHやEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネルが送信されたものとして復号し、予め付加されているCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットを確認する(ブラインド復号)。すなわち、下りリンクサブフ
レーム処理部603は、PDCCHやEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネル/共用チャネルをモニタリングする。CRCビットが予め基地局装置から割り当てられたID(C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)
、SPS−C−RNTI(Semi-Persistent Scheduling-C-RNTI)など1つの端末に対し
て1つ割り当てられる端末固有識別子(UEID)、あるいはTemporaly C−RNTI)と一致する場合、下りリンクサブフレーム処理部603は、PDCCHあるいはEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネル/共用チャネルを検出できたものと認識し、検出したPDCCHあるいはEPDCCHまたはPDCCHやEPDCCHに相当する制御チャネルに含まれる制御情報を用いてPDSCHまたはPDSCHに相当するデータチャネル/共用チャネルを取り出す。
制御部606は、制御情報に基づく下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS、下りリンクデータ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報を保持し、これらに基づいて下りリンクサブフレーム処理部603やトランスポートブロック抽出部605などを制御する。より具体的には、制御部606は、下りリンクサブフレーム生成部504におけるREマッピング処理や変調処理に対応するREデマッピング処理や復調処理などを行なうように制御する。受信した下りリンクサブフレームから取り出されたPDSCHは、トランスポートブロック抽出部605に送られる。また、下りリンクサブフレーム処理部603内の下りリンク参照信号抽出部604は、下りリンクサブフレームからDLRSを取り出す。
トランスポートブロック抽出部605では、コードワード生成部503におけるレートマッチング処理、誤り訂正符号化に対応するレートマッチング処理、誤り訂正復号化などが施され、トランスポートブロックが抽出され、上位層607に送られる。トランスポートブロックには、上位層制御情報が含まれており、上位層607は上位層制御情報に基づいて制御部606に必要な物理層パラメータを知らせる。なお、複数の基地局装置2は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信しており、端末装置1ではこれらを受信するため、上述の処理を複数の基地局装置2毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行うようにしてもよい。このとき、端末装置1は複数の下りリンクサブフレームが複数の基地局装置2から送信されていると認識してもよいし、認識しなくてもよい。認識しない場合、端末装置1は、単に複数のセルにおいて複数の下りリンクサブフレームが送信されていると認識するだけでもよい。また、トランスポートブロック抽出部605では、トランスポートブロックが正しく検出できたか否かを判定し、判定結果は制御部606に送られる。
ここで、トランスポートブロック抽出部605には、バッファ部(ソフトバッファ部)を含んでもよい。バッファ部において、抽出したトランスポートブロックの情報を一時的に記憶することができる。例えば、トランスポートブロック抽出部605は、同じトランスポートブロック(再送されたトランスポートブロック)を受信した場合、このトランスポートブロックに対するデータの復号が成功していないとすれば、バッファ部に一時的に記憶したこのトランスポートブロックに対するデータと新たに受信したデータを結合(合成)し、結合したデータを復号しようと試みる。バッファ部は、一時的に記憶したデータが必要なくなれば、もしくは、所定の条件を満たせば、そのデータをフラッシュする。フラッシュするデータの条件は、データに対応するトランスポートブロックの種類によって異なる。バッファ部は、データの種類毎に、用意されてもよい。例えば、バッファ部として、メッセージ3バッファやHARQバッファが用意されてもよいし、L1/L2/L3などレイヤ毎に用意されてもよい。なお、情報/データをフラッシュするとは、情報やデータが格納されたバッファをフラッシュすることを含む。
次に、上りリンク信号の送受信の流れについて説明する。端末装置1では制御部606の指示の下で、下りリンク参照信号抽出部604で抽出された下りリンク参照信号がチャネル状態測定部608に送られ、チャネル状態測定部608においてチャネル状態および/または干渉が測定され、さらに測定されたチャネル状態および/または干渉に基づいて、CSIが算出される。また、制御部606は、トランスポートブロックが正しく検出で
きたか否かの判定結果に基づいて、上りリンク制御情報生成部610にHARQ−ACK(DTX(未送信)、ACK(検出成功)またはNACK(検出失敗))の生成および下りリンクサブフレームへのマッピングを指示する。端末装置1は、これらの処理を複数のセル毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行う。上りリンク制御情報生成部610では、算出されたCSIおよび/またはHARQ−ACKを含むPUCCHまたはPUCCHに相当する制御チャネル/共用チャネルが生成される。上りリンクサブフレーム生成部609では、上位層607から送られる上りリンクデータを含むPUSCHまたはPUSCHに相当するデータチャネル/共用チャネルと、上りリンク制御情報生成部610において生成されるPUCCHまたは制御チャネルとが上りリンクサブフレーム内のRBにマッピングされ、上りリンクサブフレームが生成される。
受信アンテナ508を介して、SC−FDMA信号受信部509においてSC−FDMA信号が受信され、SC−FDMA復調処理が施される。上りリンクサブフレーム処理部510では、制御部502の指示により、PUCCHがマッピングされたRBを抽出し、上りリンク制御情報抽出部511においてPUCCHに含まれるCSIを抽出する。抽出されたCSIは制御部502に送られる。CSIは、制御部502による下りリンク送信パラメータ(MCS、下りリンクリソース割り当て、HARQなど)の制御に用いられる。なお、SC−FDMA信号受信部は、OFDM信号受信部であってもよい。また、SC−FDMA信号受信部は、OFDM信号受信部を含んでもよい。
基地局装置は、パワーヘッドルームレポートから、端末装置が設定した最大出力電力PCMAXを想定し、端末装置から受信した物理上りリンクチャネルに基づいて、各物理上りリンクチャネルに対する電力の上限値を想定する。基地局装置は、それらの想定に基づいて、物理上りリンクチャネルに対する送信電力制御コマンドの値を決定し、下りリンク制御情報フォーマットを伴うPDCCHを用いて、端末装置に送信する。そうすることによって、端末装置から送信される物理上りリンクチャネル/信号(または上りリンク物理チャネル/物理信号)の送信電力の電力調整が行なわれる。
基地局装置は、端末装置に対してPDCCH(EPDCCH)/PDSCH(またはこれらに相当するLRセルの共用チャネル/制御チャネル)を送信する場合、PBCH(またはPBCHに相当する報知チャネル)のリソースに割り当てないようにPDCCH/PDSCHのリソース割り当てを行なう。
PDSCHは、端末装置に対するSIB/RAR/ページング/ユニキャストのそれぞれに関するメッセージ/情報を伝送するために用いられてもよい。
PUSCHに対する周波数ホッピングは、グラントの種類に応じて個別に設定されてもよい。例えば、ダイナミックスケジュールグラント、セミパーシステントグラント、RARグラントのそれぞれに対応するPUSCHの周波数ホッピングに用いられるパラメータの値は個別に設定されてもよい。それらのパラメータは、上りリンクグラントで示されなくてもよい。また、それらのパラメータは、システムインフォメーションを含む上位層シグナリングを介して設定されてもよい。
上述した種々のパラメータは物理チャネル毎に設定されてもよい。また、上述した種々のパラメータは端末装置毎に設定されてもよい。また、上述したパラメータは端末装置間で共通に設定されてもよい。ここで、上述した種々のパラメータはシステムインフォメーションを用いて設定されてもよい。また、上述した種々のパラメータは上位層シグナリング(RRCシグナリング、MAC CE)を用いて設定されてもよい。また、上述した種々のパラメータはPDCCH/EPDCCHを用いて設定されてもよい。上述した種々のパラメータはブロードキャストインフォメーションとして設定されてもよい。また、上述
した種々のパラメータはユニキャストインフォメーションとして設定されてもよい。
なお、上述した実施形態では、各PUSCH送信に要求される電力値は、上位層により設定されるパラメータ、リソースアサインメントによってそのPUSCH送信に割り当てられたPRB数によって決まる調整値、下りリンクパスロスおよびそれに乗算される係数、UCIに適用されるMCSのオフセットを示すパラメータによって決まる調整値、TPCコマンドによって得られる補正値などに基づいて算出されるものとして説明した。また、各PUCCH送信に要求される電力値は、上位層により設定されるパラメータ、下りリンクパスロス、そのPUCCHで送信されるUCIによって決まる調整値、PUCCHフォーマットによって決まる調整値、そのPUCCHの送信に用いられるアンテナポート数によって決まる調整値、TPCコマンドに基づく値などに基づいて算出されるものとして説明した。しかしながら、これに限るものではない。要求される電力値に対して上限値を設け、上記パラメータに基づく値と上限値(例えば、サービングセルcにおける最大出力電力値であるPCMAX,c)との間の最小値を、要求される電力値として用いることもできる。
本発明に関わる基地局装置および端末装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御する
プログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であってもよい。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが
行なわれる。
なお、上述した実施形態における端末装置および/または基地局装置の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、「コンピュータシステム」とは、端末装置または基地局装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における基地局装置は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置2は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
また、上述した実施形態における端末装置、基地局装置の一部、または、全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置、基地局装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または、汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例としてセルラー移動局装置(携帯電話、携帯端末)を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器(例えば、冷蔵庫や電子レンジなど)、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、カーナビゲーションなどの車載搭載機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用できる。
以上のことから、本発明は、以下の特徴を有する。
(1)本発明の一態様による端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信する受信部と、サウンディング参照信号(SRS)および物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信する送信部と、を備え、前記送信部は、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出し、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットし、前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットする。
(2)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドに前記PUSCHに関する第1のパラメータが含まれ、且つ、前記第1のパラメータの値が変更されている場合には、前記PUSCHの送信電力に用いられる前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットする。
(3)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドに前記タイミングアドバンスコマンドが含まれていない場合には、前記第2の電力制御調整値を、所定の値にセットする。
(4)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドに上りリンクグラントが含まれる場合には、前記第2の電力制御調整値の初期値を、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいてセットする。
(5)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドに上りリンクグラントが含まれていない場合には、前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットする。
(6)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記ハンドオーバコマンドに基づいてランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバが示された場合には、前記第2の電力制御調整値を、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力に用いられた前記ランダムアクセスプリアンブルの送信回数とランプアップに関する第2のパラメータに基づいてセットする。
(7)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記受信部において前記PUSCHの送信電力のランプアップに関する第3のパラメータを、前記ハンドオーバコマンドを介して、受信した場合、且つ、前記PUSCHを送信してから所定の期間、前記PUSCHに対するACKまたはNACKがなかった場合、前記送信部は、前記第3のパラメータと前記PUSCHの送信回数に基づいて、前記PUSCHの送信電力を再セットし、前記PUSCHの再送信を行なう。
(8)本発明の一態様による端末装置は、上記の端末装置であって、前記送信部は、前記受信部において前記PUSCHに対するNACKを検出した場合、前記第3のパラメータおよび前記送信回数に基づくランプアップを行なわずに、前記PUSCHの再送信を行なう。
(9)本発明の一態様による方法は、基地局装置と通信する端末装置における方法であって、ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信するステップと、サウンディング参照信号(SRS)を送信するステップと、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信するステップと、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出するステップと、前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットするステップと、前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットするステップと、を含む。
(10)本発明の一態様による方法は、上記の方法であって、前記ハンドオーバコマンドに前記PUSCHに関する第1のパラメータが含まれ、且つ、前記第1のパラメータの値が変更されている場合には、前記PUSCHの送信電力に用いられる前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットするステップを含む。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
501 上位層
502 制御部
503 コードワード生成部
504 下りリンクサブフレーム生成部
505 下りリンク参照信号生成部
506 OFDM信号送信部
507 送信アンテナ
508 受信アンテナ
509 SC−FDMA信号受信部
510 上りリンクサブフレーム処理部
511 上りリンク制御情報抽出部
601 受信アンテナ
602 OFDM信号受信部
603 下りリンクサブフレーム処理部
604 下りリンク参照信号抽出部
605 トランスポートブロック抽出部
606 制御部
607 上位層
608 チャネル状態測定部
609 上りリンクサブフレーム生成部
610 上りリンク制御情報生成部
611、612 SC−FDMA信号送信部
613、614 送信アンテナ

Claims (10)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信する受信部と、
    サウンディング参照信号(SRS)および物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信する送信部と、を備え、
    前記送信部は、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出し、
    前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットし、
    前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットする
    端末装置。
  2. 前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドに前記PUSCHに関する第1のパラメータが含まれ、且つ、前記第1のパラメータの値が変更されている場合には、前記PUSCHの送信電力に用いられる前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットする
    請求項1記載の端末装置。
  3. 前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドに前記タイミングアドバンスコマンドが含まれていない場合には、前記第2の電力制御調整値を、所定の値にセットする
    請求項1記載の端末装置。
  4. 前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドに上りリンクグラントが含まれる場合には、前記第2の電力制御調整値の初期値を、前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいてセットする
    請求項1記載の端末装置。
  5. 前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドに上りリンクグラントが含まれていない場合には、前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットする
    請求項1記載の端末装置。
  6. 前記送信部は、
    前記ハンドオーバコマンドに基づいてランダムアクセスプリアンブルを用いたハンドオーバが示された場合には、前記第2の電力制御調整値を、ランダムアクセスプリアンブルの送信電力に用いられた前記ランダムアクセスプリアンブルの送信回数とランプアップに関する第2のパラメータに基づいてセットする
    請求項1記載の端末装置。
  7. 前記受信部において前記PUSCHの送信電力のランプアップに関する第3のパラメータを、前記ハンドオーバコマンドを介して、受信した場合、且つ、前記PUSCHを送信してから所定の期間、前記PUSCHに対するACKまたはNACKがなかった場合、
    前記送信部は、
    前記第3のパラメータと前記PUSCHの送信回数に基づいて、前記PUSCHの送信
    電力を再セットし、前記PUSCHの再送信を行なう
    請求項1記載の端末装置。
  8. 前記送信部は、
    前記受信部において前記PUSCHに対するNACKを検出した場合、前記第3のパラメータおよび前記送信回数に基づくランプアップを行なわずに、前記PUSCHの再送信を行なう
    請求項7記載の端末装置。
  9. 基地局装置と通信する端末装置における方法であって、
    ハンドオーバコマンドおよび上りリンクグラントを受信するステップと、
    サウンディング参照信号(SRS)を送信するステップと、
    物理上りリンク共用チャネル(PUSCH)を送信するステップと、
    前記上りリンクグラントに含まれる送信電力制御コマンドに基づいて、前記SRSの送信電力に用いられる第1の電力制御調整値を算出するステップと、
    前記ハンドオーバコマンドにタイミングアドバンスコマンドが含まれる場合には、前記ハンドオーバコマンドに対するRRCコネクション再設定コンプリートメッセージを含むPUSCHの送信電力に用いられる第2の電力制御調整値の初期値を、前記SRSの前記第1の電力制御調整値にセットするステップと、
    前記第1の電力制御調整値に基づいて、前記PUSCHの送信電力をセットするステップと、を含む
    方法。
  10. 前記ハンドオーバコマンドに前記PUSCHに関する第1のパラメータが含まれ、且つ、前記第1のパラメータの値が変更されている場合には、前記PUSCHの送信電力に用いられる前記第2の電力制御調整値の初期値を、所定の値にセットするステップを含む
    請求項9記載の方法。
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