JP2019091679A - 空気電池用正極及び空気電池 - Google Patents
空気電池用正極及び空気電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019091679A JP2019091679A JP2018154899A JP2018154899A JP2019091679A JP 2019091679 A JP2019091679 A JP 2019091679A JP 2018154899 A JP2018154899 A JP 2018154899A JP 2018154899 A JP2018154899 A JP 2018154899A JP 2019091679 A JP2019091679 A JP 2019091679A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- region
- air battery
- pore volume
- conductive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/133—Electrodes based on carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M12/00—Hybrid cells; Manufacture thereof
- H01M12/08—Hybrid cells; Manufacture thereof composed of a half-cell of a fuel-cell type and a half-cell of the secondary-cell type
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/86—Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
- H01M4/8605—Porous electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/86—Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
- H01M4/96—Carbon-based electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/021—Physical characteristics, e.g. porosity, surface area
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/026—Electrodes composed of, or comprising, active material characterised by the polarity
- H01M2004/028—Positive electrodes
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inert Electrodes (AREA)
- Hybrid Cells (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Abstract
Description
特許文献1に開示されている炭素とバインダとで構成された空気電池用正極は、大きな放電容量を得ることができる。しかし、特許文献1に開示されている空気電池用正極のような積層構造を有する正極は、放電容量が低下する場合があった。そこで、本発明者は、放電容量の低下の原因を追究すべく、放電後の正極の解析を行った。この解析により、本発明者は、正極の空気取り込み側の領域において、放電反応によって生成した放電生成物によって多孔質体の閉塞が生じ、これにより正極への酸素の拡散が阻害されていることを見出した。本発明者は、正極への酸素の拡散を促進することによって放電容量の低下を抑制するために、鋭意検討の結果、以下に示す本開示の空気電池用正極及び空気電池に想到した。
本開示の第1の態様に係る空気電池用正極は、空気電池の正極であって、集電体と、炭素材料を含む多孔質体を含む導電層とを具備し、前記導電層は、当該導電層の厚み方向の中点を通る中心面に対して前記集電体と反対側に位置する第1領域と、前記中心面に対して前記集電体側に位置する第2領域とを含み、前記第1領域に含まれる炭素材料の比表面積が、前記第2領域に含まれる炭素材料の比表面積よりも大きい。なお、本開示において、炭素材料は、例えば、炭素を含む粉体である。炭素材料の比表面積は、例えば、多孔質体を形成する前に粉体の炭素材料を測定することで得ることができる。一つの領域に複数の層が含まれ、これら複数の層が含有する炭素材料の比表面積が互いに異なる場合は、各層の炭素材料の量に応じて複数の層の比表面積を平均した値が当該領域における炭素材料の比表面積となる。
負極:2Li → 2Li++2e- (1)
正極:2Li++2e-+O2 → Li2O2 (2)
充電反応(すなわち、電池充電時)
負極:2Li++2e- → 2Li (3)
正極:Li2O2 → 2Li++2e-+O2 (4)
前述のとおり、正極は、正極集電体と、導電層とを含む。前述のとおり、導電層は、空気中の酸素を正極活物質として当該酸素を酸化還元可能な正極層として機能する。以下に、導電層及び正極集電体についてそれぞれ説明する。
導電層は、空気中の酸素を正極活物質として用い、該酸素を酸化還元することが可能な材料を含んでいる。そのような材料として、本実施形態における導電層は、炭素材料を含む多孔質体を含んでいる。このような多孔質体に用いられる炭素材料は、高い電子伝導性を有していてもよい。具体的には、多孔質体に用いられる炭素材料は、アセチレンブラック及びケッチェンブラック等の、一般的に導電助剤として用いられている炭素材料であってもよい。多孔質体に用いられる炭素材料として、表面官能基量の多い活性炭及びMgO鋳型炭素等の高比表面積の炭素材料を用いてもよい。これらの炭素材料の中でも、比表面積の点から、ケッチェンブラック等の導電性炭素ブラックとMgO鋳型炭素とを混合して用いてもよい。炭素材料の比表面積は、例えば30〜2000m2/gであってもよい。炭素材料の比表面積をこのような範囲内とすることにより、後述する特徴的な細孔構造を有する正極層を形成しやすくなる。なお、ここでの比表面積は、BET法により測定される値である。
正極集電体は、導電層の集電を行うものである。したがって、正極集電体の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、空気電池の正極集電体として公知の材料を用いることができる。正極集電体の材料の例として、例えばステンレス、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン及び炭素等を挙げることができる。正極集電体の形状としては、例えば箔状、板状及びメッシュ(例えばグリッド)状等を挙げることができる。メッシュ状の正極集電体は、集電効率に優れている。正極集電体の厚さは、例えば10μm〜1000μmの範囲内とすることができ、20μm〜400μmの範囲内としてもよい。後述する電池ケースが正極集電体の機能を兼ね備えていてもよい。
前述のとおり、負極は、負極層を含んでおり、さらに負極集電体を含んでいてもよい。以下に、負極層及び負極集電体についてそれぞれ説明する。
本実施形態における負極層は、少なくとも、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質を含有する。このような負極活物質としては、リチウム元素を含有する物質であれば特に限定されるものではないが、例えば金属リチウム単体、リチウム元素を含有する合金、リチウム元素を含有する酸化物及びリチウム元素を含有する窒化物等を挙げることができる。リチウム元素を有する合金としては、例えばリチウムアルミニウム合金、リチウムスズ合金、リチウム鉛合金及びリチウムケイ素合金等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属酸化物としては、例えばリチウムチタン酸化物等を挙げることができる。また、リチウム元素を含有する金属窒化物としては、例えばリチウムコバルト窒化物、リチウム鉄窒化物及びリチウムマンガン窒化物等を挙げることができる。
負極集電体は、負極層の集電を行うものである。負極集電体の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、空気電池の負極集電体として公知の材料を用いることができる。負極集電体の材料の例として、例えば銅、ステンレス、ニッケル及び炭素等を挙げることができる。負極集電体の形状としては、例えば箔状、板状及びメッシュ(例えばグリッド)状等を挙げることができる。本実施形態においては、後述する電池ケースが負極集電体の機能を兼ね備えていてもよい。
本実施形態の空気電池は、正極の導電層と負極の負極層との間に配置されたセパレータを備えてもよい。正極と負極との間にセパレータが配置されることにより、安全性の高い電池を得ることができる。セパレータとしては、導電層と負極層とを電気的に分離する機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)等の多孔膜、PE及びPP等の樹脂不織布、ガラス繊維不織布、並びに、紙製の不織布等の多孔質絶縁材料等を挙げることができる。
電解質は、正極の導電層と負極の負極層との間に配置され、リチウムイオンの伝導を行う。したがって、電解質は、リチウムイオン伝導性を有するもの(すなわち、リチウムイオン伝導体)であればその形態は特には限定されず、リチウムの塩を含む有機溶媒系に代表される溶液系、及び、リチウムの塩を含む高分子固体電解質の系に代表される固体膜系のいずれの形態でもよい。
本実施形態の空気電池の電池ケースは、前述した正極、負極及び電解質を収納することができればよいため、特には限定されない。したがって、本実施形態の空気電池の電池ケースは、図1及び2に示されている電池ケース11には限定されず、コイン型、平板型、円筒型及びラミネート型等の様々な電池ケースを用いることができる。また、電池ケースは、大気開放型の電池ケースであってもよいが、密閉型の電池ケースであってもよい。なお、大気開放型の電池ケースとは、大気が出入りできる通風口を有しており、大気が正極と接触可能なケースである。一方、密閉型電池ケースの場合は、密閉型電池ケースに、気体(例えば空気)の供給管及び排出管を設けてもよい。この場合、供給及び排出される気体は、乾燥気体であってもよい。上記気体は酸素濃度が高くてもよく、純酸素(99.999%)であってもよい。また、放電時には酸素濃度を高くし、充電時には酸素濃度を低くしてもよい。
正極集電体として、メッシュ構造を有するベース部と、ベース部の第1主面に配置された複数の突起部とで構成された、SUS316からなる構造体を用いた。ベース部の厚さは100μmであった。各突起部は、ベース部の第1主面に対して垂直な方向に延びていた。各突起部は、底面が直径200μmの円であって、かつ高さが200μmの円柱であった。複数の突起部は、突起部間距離2400μmで配置されていた。
炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDのみを用い、ケッチェンブラックEC600JDとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で第1シートを作製した。また、第2シートは、サンプル1の第2シートと同様の方法で作製された。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDのみを用い、ケッチェンブラックEC600JDとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で第1シートを作製した。また、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製「ケッチェンブラックECP300J」を炭素材料として用い、ケッチェンブラックECP300Jとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第2シートと同様の方法で第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が
、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDのみを用い、ケッチェンブラックEC600JDとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で、第1シート及び第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてケッチェンブラックECP300Jを用い、ケッチェンブラックECP300Jとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で第1シートを作製した。炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDを用い、ケッチェンブラックEC600JDとバインダとの質量比が、この順で7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第2シートと同様の方法で第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてアセチレンブラックHS−100Lを用い、アセチレンブラックHS−100Lとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で第1シートを作製した。炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDとクノーベルとを用い、ケッチェンブラックEC600JDと、クノーベルと、バインダとの質量比が、この順で4:3:3となるようにした点以外は、サンプル1の第2シートと同様の方法で第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてケッチェンブラックECP300Jを用い、ケッチェンブラックECP300Jとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で、第1シート及び第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてアセチレンブラックHS−100Lを用い、アセチレンブラックHS−100Lとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で第1シートを作製した。炭素材料としてケッチェンブラックEC600JDを用い、ケッチェンブラックEC600JDとバインダとの質量比が、この順で7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第2シートと同様の方法で第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
炭素材料としてアセチレンブラックHS−100Lを用い、アセチレンブラックHS−100Lとバインダとの質量比が、この順に7:3となるようにした点以外は、サンプル1の第1シートと同様の方法で、第1シート及び第2シートを作製した。このように作製された第1シートと第2シートとを用いた点以外は、サンプル1と同様の方法で正極及び空気電池を作製した。空気電池の放電試験の結果を表1に示す。表1には、第1シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第1領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。表1には、さらに、第2シートにおける炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積が、導電層の第2領域における炭素材料の比表面積、第1細孔容積及び第2細孔容積として示されている。
第1シート及び第2シートの作製に用いられた炭素材料の比表面積は、第1シート及び第2シートの作製前に、窒素吸着測定におけるBET法により求められた。なお、2種類以上の炭素材料を用いて一つのシートを作製する場合は、これら2種類以上の炭素材料を十分混合させた状態で比表面積を測定した。
第1シート及び第2シートについて水銀ポロシメトリー測定を行い、細孔径分布とともに第1細孔容積及び第2細孔容積を求めた。
空気電池を酸素雰囲気下で20分以上保持した後、電流密度0.2mA/cm2、放電カット電圧を2.0Vとし、放電試験を行った。
11 電池ケース
11a 筒状部
11b 底部
11c 蓋部
12 負極
121 負極層
122 負極集電体
13 正極
131 導電層
131a 第1領域
131b 第2領域
132 正極集電体
132a ベース部
132b 突起部
14 電解質
15 枠体
16 導電層の中心面
17 ベース部の第1主面
Claims (5)
- 空気電池に用いられる正極であって、一つ又は複数の開口を有する集電体と、炭素材料を含む多孔質体を含む導電層とを具備し、
前記導電層は、当該導電層の厚み方向の中点を通る中心面に対して前記集電体の前記一つ又は複数の開口に対向する側に位置する第2領域と、前記中心面に対して前記第2領域と反対の側に位置する第1領域とを含むとすると、
4nm以上100nm未満の細孔径を有する細孔を第1細孔とし、100nm以上10μm以下の細孔径を有する細孔を第2細孔とし、前記第1細孔の累積細孔容積を第1細孔容積とし、前記第2細孔の累積細孔容積を第2細孔容量とした場合、
前記第1領域における前記第2細孔容積は、前記第2領域における前記第2細孔容積よりも大きい、空気電池用正極。 - 前記導電層の第1領域及び第2領域の各々は、前記第1細孔と、前記第2細孔とを含み、
前記導電層の第1領域及び第2領域の各々において、前記第2細孔容積は、前記第1細孔容積よりも大きい、請求項1に記載の空気電池用正極。 - 前記集電体は、
主面を有するベース部と、
前記ベース部の少なくとも前記主面に配置された1つ又は複数の突起部と、を含み、
前記導電層は、前記ベース部の前記主面上に配置されており、
前記1つ又は複数の突起部は、それぞれ、前記導電層の内部で前記導電層と接している、請求項1または2に記載の空気電池用正極。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気電池用正極と、
金属イオンを吸蔵及び放出可能な負極と、
前記正極と前記負極との間を満たす電解質と、を備えた空気電池。 - 前記電解質は非水系電解液である、請求項4に記載の空気電池。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017221227 | 2017-11-16 | ||
JP2017221227 | 2017-11-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019091679A true JP2019091679A (ja) | 2019-06-13 |
JP7117662B2 JP7117662B2 (ja) | 2022-08-15 |
Family
ID=66432362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018154899A Active JP7117662B2 (ja) | 2017-11-16 | 2018-08-21 | 空気電池用正極及び空気電池 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10700343B2 (ja) |
JP (1) | JP7117662B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020031024A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111430849B (zh) * | 2020-04-09 | 2022-05-27 | 蜂巢能源科技有限公司 | 锂空气电池 |
CN111475956B (zh) * | 2020-04-13 | 2020-12-22 | 清华大学 | 电池设计方法、评估电池设计的方法及计算机设备 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59201370A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-14 | Pentel Kk | 空気極 |
JP2002151086A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-05-24 | Katayama Tokushu Kogyo Kk | 空気電池用正極基材、該正極基材の製造方法、空気電池用正極、および空気電池 |
JP2010182606A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | リチウム空気電池 |
JP2014123428A (ja) * | 2012-05-11 | 2014-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 電池用導電性多孔質層及びその製造方法 |
JP5559927B1 (ja) * | 2013-12-25 | 2014-07-23 | 日本協能電子株式会社 | 空気マグネシウム電池 |
JP2016051704A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 本田技研工業株式会社 | 空気二次電池 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3245929B2 (ja) * | 1992-03-09 | 2002-01-15 | 株式会社日立製作所 | 燃料電池及びその応用装置 |
JP2015018679A (ja) | 2013-07-10 | 2015-01-29 | 日本電信電話株式会社 | リチウム空気二次電池 |
JP6350893B2 (ja) | 2013-10-15 | 2018-07-04 | 日産自動車株式会社 | 空気電池用正極の製造方法 |
JP6241946B2 (ja) | 2014-09-19 | 2017-12-06 | 日本電信電話株式会社 | リチウム空気電池用空気極の製造方法 |
-
2018
- 2018-08-21 JP JP2018154899A patent/JP7117662B2/ja active Active
- 2018-10-09 US US16/155,848 patent/US10700343B2/en active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59201370A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-14 | Pentel Kk | 空気極 |
JP2002151086A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-05-24 | Katayama Tokushu Kogyo Kk | 空気電池用正極基材、該正極基材の製造方法、空気電池用正極、および空気電池 |
JP2010182606A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | リチウム空気電池 |
JP2014123428A (ja) * | 2012-05-11 | 2014-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 電池用導電性多孔質層及びその製造方法 |
JP5559927B1 (ja) * | 2013-12-25 | 2014-07-23 | 日本協能電子株式会社 | 空気マグネシウム電池 |
JP2016051704A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 本田技研工業株式会社 | 空気二次電池 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020031024A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
JP7047667B2 (ja) | 2018-08-24 | 2022-04-05 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US10700343B2 (en) | 2020-06-30 |
JP7117662B2 (ja) | 2022-08-15 |
US20190148712A1 (en) | 2019-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5056942B2 (ja) | 空気極および非水空気電池 | |
WO2019097830A1 (ja) | 空気電池用正極及び空気電池 | |
US20110269056A1 (en) | Air battery | |
JP7117662B2 (ja) | 空気電池用正極及び空気電池 | |
JP2019160508A (ja) | 空気電池用正極及び空気電池 | |
CN116014225A (zh) | 钠离子电池 | |
US20210343997A1 (en) | Primary battery | |
JP7246012B2 (ja) | 空気電池用正極及び空気電池 | |
Dobley et al. | Non-aqueous lithium-air batteries with an advanced cathode structure | |
US10629970B2 (en) | Lithium air battery including negative electrode, positive electrode, nonaqueous lithium ion conductor, and copper ion | |
US10991951B2 (en) | Cathode, metal-air battery including the cathode, and method of manufacturing the cathode | |
WO2014088452A1 (en) | Air cathode including delta-manganese dioxide catalyst | |
JP7117660B2 (ja) | 空気電池用正極及び空気電池 | |
Laforgue et al. | Assessment of the Li-air battery technology for automotive applications through the development of a multi-electrode solid-state prototype | |
US20170033370A1 (en) | Moisture-resistive graphene membrane cathode for lithium-air battery in ambient conditions | |
JP2012109164A (ja) | 二次電池用負極及び空気二次電池 | |
JP2018133168A (ja) | リチウム空気電池及びその使用方法 | |
CN109494375B (zh) | 空气电池用正极和空气电池 | |
JP2018014259A (ja) | 金属空気電池用電解液 | |
US20190067765A1 (en) | Lithium air battery that includes nonaqueous lithium ion conductor | |
JP2020077489A (ja) | 空気電池用正極、その製造方法、および空気電池 | |
JP2019029248A (ja) | リチウム空気電池及びその製造方法 | |
JP5755604B2 (ja) | 金属空気電池用空気極用炭素材料、金属空気電池用空気極及び金属空気電池 | |
JP2020198149A (ja) | リチウム空気電池 | |
JP2021150015A (ja) | リチウム空気電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220222 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220628 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7117662 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |