JP2019086632A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の大型化を抑制しつつ、スペックルを低減する。【解決手段】本開示のプロジェクタは、照明光の元となる光を発する光源部と、照明光に基づいて生成された投影画像を投影面に投影する投影光学系と、照明光が入射する複数のミラーを有し、画像信号に基づいて各ミラーのチルト角度を変化させることによって照明光を投影光学系に向けて偏向し、照明光から投影画像を生成するミラーアレイデバイスと、入射した光を投影光学系に向けて偏向させる場合の各ミラーのチルト角度を、画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御するチルト角度制御部とを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、照明光に基づいて生成された投影画像を投影するプロジェクタに関する。
照明光を空間光変調素子に照射して投影画像を生成するプロジェクタが知られている(特許文献1ないし3参照)。
特開2009−216843号公報 特開2003−98476号公報 特表2012−527646号公報
上記したプロジェクタでは、照明光の光源としてレーザ光源を用いた場合、スペックルが発生しやすくなる。
構成の大型化を抑制しつつ、スペックルを低減することができるプロジェクタを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係るプロジェクタは、照明光の元となる光を発する光源部と、照明光に基づいて生成された投影画像を投影面に投影する投影光学系と、照明光が入射する複数のミラーを有し、画像信号に基づいて各ミラーのチルト角度を変化させることによって照明光を投影光学系に向けて偏向し、照明光から投影画像を生成するミラーアレイデバイスと、入射した光を投影光学系に向けて偏向させる場合の各ミラーのチルト角度を、画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御するチルト角度制御部とを備えるものである。
本開示の一実施の形態に係るプロジェクタでは、入射した光を投影光学系に向けて偏向させる場合の各ミラーのチルト角度を、画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御する。
本開示の一実施の形態に係るプロジェクタによれば、入射した光を投影光学系に向けて偏向させる場合の各ミラーのチルト角度を、画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御するようにしたので、構成の大型化を抑制しつつ、スペックルを低減することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示の第1の実施の形態に係るプロジェクタの光学系の概要を示す構成図である。 第1の実施の形態に係るプロジェクタの制御系の概要を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構成および光学特性の概要を示す説明図である。 ミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度を基準チルト角度にした状態とその状態における投影光学系の入射瞳における光線の分布状態の一例とを示す説明図である。 ミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度を非基準チルト角度にした状態とその状態における投影光学系の入射瞳における光線の分布状態の一例とを示す説明図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度を複数の非基準チルト角度にした状態の一例を示す説明図である。 比較例に係るミラーアレイデバイスの構造の一例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構造の第1の具体例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構造の第2の具体例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構造の第3の具体例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構造の第4の具体例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイスの構造の第5の具体例を示す断面図である。 投影光学系の光線取り込み角度についての説明図である。 ミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度と投影光学系に入射する光の強度分布との関係の第1の例を示す説明図である。 ミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度と投影光学系に入射する光の強度分布との関係の第2の例を示す説明図である。 ミラーアレイデバイスのミラーのチルト角度を非基準チルト角度にした状態とその状態における投影光学系の入射瞳における波長ごとの光線の分布状態の一例とを示す説明図である。 1フレーム内の階調ビットの構成の第1の例を示す説明図である。 1フレーム内の階調ビットの構成の第2の例を示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
1.1 プロジェクタの光学系の概要(図1)
1.2 プロジェクタの制御系の概要(図2)
1.3 ミラーアレイデバイスの構成例(図3〜図12)
1.4 ミラーのチルト角度と投影光学系の光線取り込み角度の説明(図13〜図15)
1.5 波長ごとの光線の分布状態(図16)
1.6 1フレーム内の階調ビットの構成例(図17〜図18)
1.7 効果
2.その他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
レーザを光源とするプロジェクタでは、レーザの干渉性に起因するスペックルという画質低下が課題になっている。例えば、空間光変調素子にレーザを照明して投影画像を生成するタイプのプロジェクタでは、スペックルを低減する方法が主に2つある。第1の方法としては、レーザの波長を多波長化して軽減する方法がある。第2の方法としては、レーザの干渉状態を時間的に変化させ、時間平均で低減する方法がある。
上記第1の方法では、光源として、複数の波長のレーザを搭載しなければならず、光源の小型化やコストダウンが困難である。上記第2の方法では、光源を単一のレーザで構成できる一方で、時間的に干渉状態を変化させる光学素子や駆動部品と光学系とが必要となり、プロジェクタの小型化が困難である。例えば特許文献1(特開2009−216843号公報)では、照明光学系の一部に回転式の偏向光学部品を配置することで光線の向きを変え干渉状態を変化させてスペックル低減を図っている。この方法では、従来の光学系に新たに回転式の偏向光学部品が追加になり、プロジェクタの大型化、およびコスト上昇につながる。
また、特許文献2(特開2003−98476号公報)では、照明光学系のフライアイレンズの前に拡散素子を配置してそれを振動させることでスペックルの低減を図っている。この場合もスペックル低減のための素子が追加になっており、プロジェクタの大型化、およびコスト上昇につながる。
特許文献3(特表2012−527646号公報)では、一旦、空間光変調素子による中間像を形成し、その位置に拡散振動素子を配置して、スペックル低減を図っている。これも同様に、プロジェクタの大型化およびコスト上昇につながる。
このように、従来では、スペックル低減を行うために新規のユニットを追加することが必要になり、かつプロジェクタの大型化、およびコスト上昇につながることが課題であった。
そこで、プロジェクタにおいて、構成の大型化を抑制しつつ、スペックルを低減することができる技術の開発が望まれる。
[1.1 プロジェクタの光学系の概要]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係るプロジェクタ100の光学系の概要を示している。
プロジェクタ100は、光源部30と、照明光学系40と、ミラーアレイデバイス10と、投影光学系51とを備えている。
光源部30は、照明光の元となる光を発する1または複数の光源を有している。光源部30は、光源として、例えば複数のレーザ光源(LD:Laser Diode)31を有している。ただし、光源として、LED(Light Emitting Diode)等、レーザ光源以外の光源を用いてもよい。
照明光学系40は、光源部30からの光に基づいてミラーアレイデバイス10に照射する照明光を生成する。照明光学系40は、光の分布を均一化する均一化光学系を含んでもよい。
ミラーアレイデバイス10は、照明光が入射する複数のミラー11(後述する図3等参照)を有する空間光変調素子である。ミラーアレイデバイス10は、画像信号Vinに基づいて各ミラー11のチルト角度を変化させることによって照明光を投影光学系51に向けて偏向し、照明光から投影画像を生成する空間光変調素子である。ミラーアレイデバイス10は、画素に相当する複数のマイクロミラー(ミラー11)がアレイ状(マトリクス状)に配置されてなるDMD(Digital Micromirror Device)等のマイクロミラーアレイデバイスである。
投影光学系51は、照明光に基づいて生成されたミラーアレイデバイス10からの投影画像をスクリーン50等の投影面に投影する。
なお、カラー表示を行うプロジェクタの表示方式は、大別して、空間光変調素子を1枚のみ用いる単板方式と、R(赤色),G(緑色),B(青色)のそれぞれについての空間光変調素子を備えた3板方式とがあるが、本開示のプロジェクタ100は、いずれの方式にも適用可能である。
例えば、単板方式の場合、単一の空間光変調素子(ミラーアレイデバイス10)を用いて、時分割方式でフルカラー表示を行う。この場合、光源部30からはR,G,Bの各色の波長の光を時分割方式で出射する。ミラーアレイデバイス10には、照明光学系40を介して各色の照明光が時分割で照射される。
ミラーアレイデバイス10は、各色光が照射されるタイミングに同期して、各色の照明光に対して、各色の投影画像を時分割で生成する。赤色光、緑色光、および青色光による各色の投影画像は、投影光学系51に向けて出射される。投影光学系51は、その各色の投影画像を、スクリーン50等の投影面に時分割で投影する。
[1.2 プロジェクタの制御系の概要]
図2は、プロジェクタ100の制御系の概要を示している。
プロジェクタ100は、画像信号入力部60と、光源制御部61と、ビットプレーン生成部62と、ミラーチルト角度制御部63と、ミラー駆動部64とを備えている。
画像信号入力部60は、入力された画像信号Vinをビットプレーン生成部62と光源制御部61とに供給する。
光源制御部61は、画像信号Vinに基づいて、光源部30が発する光の発光タイミングおよび発光強度を制御する。
本実施の形態に係るプロジェクタ100では、ミラーアレイデバイス10は、PWM(Pulse Width Modulation;パルス幅変調)方式で駆動され、PWM方式での階調表現が行われる。プロジェクタ100では、ミラーアレイデバイス10によって、各画素の表示状態をオン/オフ(発光(明)/非発光(暗))の2状態で表現する。PWM方式では、例えば光源の輝度の大きさを一定に保ち、発光時間の幅を輝度に応じて変化させることにより、階調表現を行う。ミラーアレイデバイス10では、表示しようとする画像の輝度に応じて、画素ごと(ミラー11ごと)に光を明暗2つの状態に変調制御する。このとき、ミラーアレイデバイス10では、光の変調制御として、光をパルス状にオン(発光)/(非発光)オフ制御する。
ビットプレーン生成部62は、画像信号Vinに基づいて、1フレームの期間ごとに、各サブフレーム(後述の図17および図18参照)の期間に表示される、複数の階調ビットのそれぞれに対応する複数のビットプレーンのデータを生成する。
例えば16階調の画像は、所定の期間(通常、1フレーム)内において、輝度の異なる少なくとも4種類の画像を組み合わせることにより表現することが可能である。すなわち、16階調を表現する場合には、まず、輝度を画素ごとに例えば4つの階調ビットに量子化する。そして、例えば1フレームの画像データを、各階調ビットで重み付けされた4種類の画像データの組み合わせで表現する。このとき、階調ビットごとの画像データの集まりは、通常、「ビットプレーン」と称される。ビットプレーンは、階調ビットごとの輝度の情報面である。
ミラー駆動部64は、ミラーチルト角度制御部63による制御の下で、ビットプレーン生成部62で生成されたビットプレーンのデータに基づいて、ミラーアレイデバイス10を駆動する。
ミラーチルト角度制御部63は、後述するミラーアレイデバイス10の各ミラー11のチルト角度を制御する。ミラーチルト角度制御部63は、入射した光を投影光学系51に向けて偏向させる場合(画素を明状態にする場合)の各ミラー11のチルト角度を、後述する基準チルト角度θm1と、基準チルト角度θm1とは異なる1または複数の非基準チルト角度(後述する非基準チルト角度θm2,θm3)とに切り替え制御する。ミラーチルト角度制御部63は、この切り替え制御を、画像信号Vin(ビットプレーンのデータ)に基づいて所定の期間内で行う。
ミラーチルト角度制御部63は、例えば、各ミラーのチルト角度を、所定の期間内で、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度とに定期的に切り替える。ここで、所定の期間は、例えば複数のサブフレームの期間を含む1フレームの期間である(後述の図17および図18参照)。
ミラーチルト角度制御部63は、例えば、1フレームの期間内で、各サブフレームの期間に同期して、各ミラー11のチルト角度を、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度とに切り替える。
[1.3 ミラーアレイデバイス10の構成例]
(ミラーアレイデバイス10の光学特性)
図3は、ミラーアレイデバイス10の構成および光学特性の概要を示している。
ミラーアレイデバイス10による光の回折位置は、ミラー11のミラーピッチpに依存する。各回折光の強度はミラー11の角度に依存する。
ミラーアレイデバイス10の光学特性を1次元で説明する。図3に示すように、ミラーアレイデバイス10のミラー11の断面はブレーズド回折格子と同じ構造になっている。ここで、説明の簡便化のため入射光は単一波長の平行光線とする。入射光に対するミラー11による反射光は干渉を起こす。その干渉光が強め合う光の方向は下記の式に従う。
θ=Sin-1((mλ)/p−Sinθi)、
m=0,±1,±2,…
……(1)
ただし、
λ:入射光線の波長
p:ミラーピッチ
θi:入射光線角度
とする。
ミラー11のチルト角度をブレーズド角度で設定すると、干渉光の強度のほとんどが特定の方向へ集中する。その角度は下記の通りになる。
θr=2θm−θi ……(2)
θm:ミラー11のチルト角度
いま、ミラー11のチルト角度θmを入射光線角度θiの半分、すなわち2θm=θiと配置すると、θr=0となり、ミラー11の配置平面に対して垂直方向に強度の強い回折光が発生する。その状態でミラー11のチルト角度θmが変わると、(2)式を満たす方向に強度の中心が移動する。ただし、回折光の方向は(1)式に従うので、ミラー11のチルト角度θmが変わると、(1)式の回折方向の各次数の光強度が変化することになる。プロジェクタ100の光学系のレイアウトでは、回折方向には投射光学系51が配置される。従って、ミラー11のチルト角度θmが変わると、投射光学系51に入射する光の強度分布が変化することになる。投射光学系51の入射瞳での光強度分布が異なると、スクリーン50などに投影される投影画像のスペックルパターンが異なる。よってこの強度分布を時間的に変化させることでスペックルパターンが時間とともに変化して観察する人の目で時間平均化されてスペックルが低減される。
(ミラーアレイデバイス10のチルト角度)
図4は、ミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmを基準チルト角度θm1にした状態とその状態における投影光学系51の入射瞳における光線の分布状態の一例とを示している。なお、図4に示した入射瞳における光線の分布状態の図では、点状の模様(ドットパターン)が密になるほど、光強度が高い(明るい)状態であることを示す。以降の他の図面における光線の分布状態についても同様である。
ミラーアレイデバイス10は、基板13と、基板13上で各ミラー11を傾けることが可能となるように支持する支持部12とを有している。
基準チルト角度θm1は、例えば上述の(1)式を満たす角度とする。この場合、投影光学系51の入射瞳における光線の分布状態は、図4に模式的に示したように、中心付近で光強度が高い(明るい)状態となる。
図5は、ミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmを非基準チルト角度θm2にした状態とその状態における投影光学系51の入射瞳における光線の分布状態の一例とを示している。
非基準チルト角度θm2は、例えば、基準チルト角度θm1に対して、微小角度−αだけ異なる角度とする。すなわち、θm2=(θm1−α)とする。この場合、投影光学系51の入射瞳における光線の分布状態は、図5に模式的に示したように、光強度が高い(明るい)領域が中心付近から、周辺付近のある方向にずれた状態となる。
図6は、第1の実施の形態に係るミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmを複数の非基準チルト角度にした状態の一例を示している。
図5の非基準チルト角度θm2を第1の非基準チルト角度とし、非基準チルト角度として、さらに第2の非基準チルト角度θm3を含んでいてもよい。ミラーチルト角度制御部63は、同一時間において、複数のミラー11のうち、第1の非基準チルト角度θm2となるミラー11と、第2の非基準チルト角度θm3となるミラー11とが混在するように、各ミラー11のチルト角度θmを切り替え制御するようにしてもよい。例えば、同一時間において、ミラーアレイデバイス10における複数のミラー11のうち、半分のミラー11が第1の非基準チルト角度θm2、もう半分のミラー11が第2の非基準チルト角度θm3となるように切り替え制御するようにしてもよい。なお、非基準チルト角度を3つ以上にしてもよい。
第2の非基準チルト角度θm3は、例えば、基準チルト角度θm1に対して、微小角度+αだけ異なる角度とする。すなわち、θm2=(θm1+α)とする。
(比較例)
図7は、比較例に係るミラーアレイデバイス110の構造の一例を示している。
ミラーアレイデバイス110は、基板13と、基板13上で各ミラー11を支持する支持部12と、ミラー11のチルト角度θmを制限するストッパー部14とを有している。支持部12は、ミラーアレイデバイス110に印加される駆動電圧に応じて各ミラー11を傾けることが可能となるように各ミラー11を支持する。ストッパー部14は、1つのミラー11につき、例えば、支持部12に対して対称的に2つ設けられている。
この比較例に係るミラーアレイデバイス110では、入射した光を投影光学系51に向けて偏向させる場合(画素を明状態にする場合)のミラー11のチルト角度θmが、1つのストッパー部14によって、ある1つの角度(基準チルト角度θm1)のみに制限される。これに対して、本実施の形態に係るミラーアレイデバイス10は、以下の具体例に示す構造によって、チルト角度θmを基準チルト角度θm1と1または複数の非基準チルト角度とに変化させることが可能となっている。
以下、ミラーアレイデバイス10の構造の具体例を説明する。なお、以下の具体例では、図7の比較例に係るミラーアレイデバイス110の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の具体例)
図8は、第1の具体例に係るミラーアレイデバイス10−1の構造を示している。
第1の具体例に係るミラーアレイデバイス10−1は、比較例に係るミラーアレイデバイス110に対して、2つのストッパー部14のうち、1つのストッパー部14の構造が異なっている。ミラーアレイデバイス10−1における1つのストッパー部14Aは、ストッパー部14Aの高さを変化させるストッパー高さ調整部を含んでいる。ストッパー高さ調整部は、例えば逆圧電効果素子または薄膜圧電などの圧電素子15である。ミラーアレイデバイス10−1では、電圧を加えることで圧電素子15が伸縮し、ストッパー部14Aの高さが変化する。その結果、ミラー11のチルト角度θmが変化する。これにより、ミラー11のチルト角度θmを、例えば、基準チルト角度θm1から第1の非基準チルト角度θm2(=θm1−α)または第2の非基準チルト角度θm3(=θm1+α)へと変化させることができる。
(第2の具体例)
図9は、第2の具体例に係るミラーアレイデバイス10−2の構造を示している。
第1の具体例に係るミラーアレイデバイス10−2は、比較例に係るミラーアレイデバイス110に対して、2つのストッパー部14のうち、1つのストッパー部14の構造が異なっている。ミラーアレイデバイス10−2における1つのストッパー部14Bは、ストッパー部14Bの高さを変化させるストッパー高さ調整部を含んでいる。ストッパー高さ調整部は、例えば逆圧電効果素子または薄膜圧電などの圧電素子16である。ミラーアレイデバイス10−2では、電圧を加えることで圧電素子16が反るように変形する。これにより、ストッパー部14Bの高さが変化する。その結果、ミラー11のチルト角度θmが変化する。これにより、ミラー11のチルト角度θmを、例えば、基準チルト角度θm1から第1の非基準チルト角度θm2(=θm1−α)または第2の非基準チルト角度θm3(=θm1+α)へと変化させることができる。
以上の第1および第2の具体例に係るミラーアレイデバイス10−1,10−2をミラーアレイデバイス10として用いる場合、ミラーチルト角度制御部63が、ストッパー高さ調整部を制御することによって、各ミラー11のチルト角度θmを、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御する。
(第3の具体例)
図10は、第3の具体例に係るミラーアレイデバイス10−3の構造を示している。
第1の具体例に係るミラーアレイデバイス10−3は、比較例に係るミラーアレイデバイス110に対して、支持部12の構造が異なっている。ミラーアレイデバイス10−3における支持部12Aは、支持部12Aの高さを変化させる支持高さ調整部を含んでいる。支持高さ調整部は、例えば逆圧電効果素子または薄膜圧電などの圧電素子17である。ミラーアレイデバイス10−3では、電圧を加えることで圧電素子17が伸縮し、支持部12Aの高さが変化する。その結果、ストッパー部14に対するミラー11の高さが相対的に変化し、ミラー11のチルト角度θmが変化する。これにより、ミラー11のチルト角度θmを、例えば、基準チルト角度θm1から第1の非基準チルト角度θm2(=θm1−α)または第2の非基準チルト角度θm3(=θm1+α)へと変化させることができる。
以上の第3の具体例に係るミラーアレイデバイス10−3をミラーアレイデバイス10として用いる場合、ミラーチルト角度制御部63が、支持高さ調整部を制御することによって、各ミラー11のチルト角度θmを、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御する。
(第4の具体例)
図11は、第4の具体例に係るミラーアレイデバイス10−4の構造を示している。
第4の具体例に係るミラーアレイデバイス10−4は、比較例に係るミラーアレイデバイス110に対して、支持部12の底部の構造が異なっている。
ミラーアレイデバイス10−4において、支持部12は第1の端部(上部)と第2の端部(底部)と含んでいる。支持部12は、第1の端部においてミラー11を支持している。
ミラーアレイデバイス10−4は、梁部19を有している。梁部19は、互いに対向する第1の面(上面)と第2の面(下面)とを含んでいる。支持部12の第2の端部は、梁部19の第1の面に接続されている。梁部19の第2の面は、基板13Aに空洞(空間)18が形成されていることにより、部分的に空間的に開放されている。これにより、梁部19は、空洞18側に変形可能に構成されている。
ミラーアレイデバイス10−4は、ミラー11が、印加される駆動電圧に応じて傾くように構成されている。ミラー11には、基準チルト角度θm1にする場合と非基準チルト角度(例えばθm2)にする場合とで、駆動電圧として異なるバイアス電圧(例えば−20Vと−30V)が印加される。2つのストッパー部14付近には、それぞれ互いに極性が逆方向の可変の駆動電圧(例えば+,−が交互に変わる5Vの駆動電圧)が印加される。ミラー11に印加されるバイアス電圧と2つのストッパー部14付近に印加される駆動電圧との電圧差に応じて、2つのストッパー部14のうち、いずれか一方の方向にミラー11が引き付けられるように傾く。この場合、ミラー11とストッパー部14付近との電圧差が大きくなれば、ミラー11が引き付けられる力も大きくなり、梁部19に対する下方向の圧力も大きくなることで、梁部19の一部が空洞18側に沈むように変形する。その結果、ストッパー部14に対するミラー11の高さが相対的に変化し、ミラー11のチルト角度θmが変化する。
以上の第4の具体例に係るミラーアレイデバイス10−4をミラーアレイデバイス10として用いる場合、ミラーチルト角度制御部63が、ミラー11に印加するバイアス電圧を制御することによって、各ミラー11のチルト角度θmを、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御することができる。
(第5の具体例)
図12は、第5の具体例に係るミラーアレイデバイス10−5の構造を示している。
ミラーアレイデバイス10−5は、第4の具体例に係るミラーアレイデバイス10−4と同様の構造を有しているが、駆動電圧の印加方法が異なっている。ミラーアレイデバイス10−5では、ミラー11には、基準チルト角度θm1にする場合と非基準チルト角度(例えばθm2)にする場合とで、駆動電圧として異なるバイアス電圧(例えば±20Vと±30V)が印加される。2つのストッパー部14付近には、それぞれ互いに極性が逆方向の固定の駆動電圧(例えば+5Vと−5V)が印加される。ミラー11に印加されるバイアス電圧と2つのストッパー部14付近に印加される駆動電圧との電圧差に応じて、2つのストッパー部14のうち、いずれか一方の方向にミラー11が引き付けられるように傾く。この場合、ミラー11とストッパー部14付近との電圧差が大きくなれば、ミラー11が引き付けられる力も大きくなり、梁部19に対する下方向の圧力も大きくなることで、梁部19の一部が空洞18側に沈むように変形する。その結果、ストッパー部14に対するミラー11の高さが相対的に変化し、ミラー11のチルト角度θmが変化する。
以上の第5の具体例に係るミラーアレイデバイス10−5をミラーアレイデバイス10として用いる場合、ミラーチルト角度制御部63が、ミラー11に印加するバイアス電圧を切り替え制御することによって、各ミラー11のチルト角度θmを、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御することができる。
[1.4 ミラーのチルト角度と投影光学系51の光線取り込み角度の説明]
図13は、投影光学系51の光線取り込み角度についての説明図である。
通常、投射レンズ(投影光学系51)の取り込める光線の角度範囲は、実効F値(実効F/#)で規定される。その角度(半角)をθfとすると以下の関係がある。
F/#=1/(2×sinθf
従って、±θfの角度範囲にあるミラーアレイデバイス10からの光は投影光学系51を通過することになる。
図14は、ミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmと投影光学系51に入射する光の強度分布との関係の第1の例を示している。図14は、ミラーアレイデバイス10への照明光がレーザ光などのように平行光に近い照明である場合の例を示している。
図15は、ミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmと投影光学系51に入射する光の強度分布との関係の第2の例を示している。図15は、ミラーアレイデバイス10への照明光がランプ光などのように、ある角度範囲を持っている場合の例を示している。
ミラー11の規定角度(基準チルト角度θm1)からの微小チルト角度(上述の−α、+α)をθcとすると、投影光学系51へ入射する光の分布との関係は図14および図15の左側の図に示したようになる。
図14に示したように、ミラーアレイデバイス10への照明光が平行光に近い場合は、θfに対して余裕があるので、微小チルト角度θcを大きくすることができる(ただしθc<θf)。
一方、図15に示したように、ミラーアレイデバイス10への照明光が、ある角度範囲を持っている場合は、微小チルト角度θcを大きく動かすと投影光学系51を透過する光量が減ってしまうので適度に抑える必要がある。1つの指針としては光量の変化量が画質(フリッカーなど)に影響しない程度に微小チルト角度θcを抑える。また、それを低減する方法として、一部のミラー11を+方向、残りのミラー11を−方向に傾けることで光量の変化を抑えてスペックル低減効果を上げることもできる。
[1.5 波長ごとの光線の分布状態]
図16は、ミラーアレイデバイス10のミラー11のチルト角度θmを非基準チルト角度θm2にした状態とその状態における投影光学系51の入射瞳における波長ごとの光線の分布状態の一例とを示している。
上述したように、例えば、単板方式の場合、単一の空間光変調素子(ミラーアレイデバイス10)を用いて、時分割方式でフルカラー表示を行う。この場合、ミラーアレイデバイス10には、R,G,Bの各色の照明光が時分割で照射される。
上述したように、ミラーアレイデバイス10による光の回折位置は、ミラー11のミラーピッチpに依存する。各回折光の強度はミラー11の角度に依存する。図16には、色によらず同じ角度でミラー11のチルト角度θmを基準チルト角度θm1から非基準チルト角度θm2へとずらした場合の例を模式的に示している。光の強度分布の変化は、ミラー11のチルト角度θmが同じ場合、波長によって変化量が異なる。このため、波長の影響を考慮し、色ごとに異なる角度でミラー11のチルト角度θmをずらすことが好ましい。
[1.6 1フレーム内の階調ビットの構成例]
ミラーチルト角度制御部63は、例えば、各ミラー11のチルト角度θmを、所定の期間内で、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに定期的に切り替える。ここで、所定の期間は、複数のサブフレームの期間を含む1フレームの期間であってもよい。ミラーチルト角度制御部63は、例えば、1フレームの期間内で、各サブフレームの期間に同期して、各ミラー11のチルト角度θmを、基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替える。以下、具体例を説明する。
図17は、1フレーム内の階調ビットの構成の第1の例を示している。図18は、1フレーム内の階調ビットの構成の第2の例を示している。
上述したように、例えば16階調の画像は、所定の期間(通常、1フレーム)内において、輝度の異なる少なくとも4種類の画像を組み合わせることにより表現することが可能である。この場合、例えば図17に示したように、1フレームを階調ビットに応じた期間の複数のサブフレームに分割し、各サブフレームに各階調ビットを割り振って表示する。
1フレームの期間内で、各階調ビットの表示期間の切り替えのタイミング(サブフレームの切り替えのタイミング)で、ミラーアレイデバイス10のミラー11の傾きの状態(発光(明)/非発光(暗)の状態)が変わる。このタイミングで各ミラー11のチルト角度θmを基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御すると、制御アルゴリズムも組みやすい。
一方、擬似輪郭低減などのために、表示時間の長い階調ビットの部分を分割して表示する場合がある。図18では階調ビットが4の期間を2つに分割して表示している例である。このような場合でも各階調ビットの切り替えのタイミングに合わせて各ミラー11のチルト角度θmを基準チルト角度θm1と非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御することが好ましい。
[1.7 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、入射した光を投影光学系51に向けて偏向させる場合の各ミラー11のチルト角度θmを、画像信号Vinに基づいて所定の期間内で、基準チルト角度θm1と、基準チルト角度θm1とは異なる1または複数の非基準チルト角度(θm2等)とに切り替え制御するようにしたので、構成の大型化を抑制しつつ、スペックルを低減することができる。
本実施の形態によれば、ミラー11のチルト角度θmを複数の角度に変化させてミラーアレイデバイス10を駆動することで投影光学系51の入射瞳内での光量分布を時間的に変化させることができる。本実施の形態によれば、スペックルパターンを時間的に変化させることで時間平均効果によるスペックル低減効果が可能となる。本実施の形態によれば、スペックル低減を行うために新規のユニットを追加することなく、スペックル低減効果を得ることができる。これにより、スペックル低減機構の不要化による、小型化、およびコストダウンなどが可能となる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
<2.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記した実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
(1)
照明光の元となる光を発する光源部と、
前記照明光に基づいて生成された投影画像を投影面に投影する投影光学系と、
前記照明光が入射する複数のミラーを有し、画像信号に基づいて前記各ミラーのチルト角度を変化させることによって前記照明光を前記投影光学系に向けて偏向し、前記照明光から前記投影画像を生成するミラーアレイデバイスと、
入射した光を前記投影光学系に向けて偏向させる場合の前記各ミラーのチルト角度を、前記画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、前記基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御するチルト角度制御部と
を備える
プロジェクタ。
(2)
前記チルト角度制御部は、前記各ミラーのチルト角度を、前記所定の期間内で、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに定期的に切り替える
上記(1)に記載のプロジェクタ。
(3)
前記所定の期間は、複数のサブフレームの期間を含む1フレームの期間であり、
前記チルト角度制御部は、前記1フレームの期間内で、前記各サブフレームの期間に同期して、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替える
上記(2)に記載のプロジェクタ。
(4)
前記画像信号に基づいて、前記1フレームの期間ごとに、前記各サブフレームの期間に表示される、複数の階調ビットのそれぞれに対応する複数のビットプレーンのデータを生成するビットプレーン生成部、をさらに備える
上記(3)に記載のプロジェクタ。
(5)
前記複数の非基準チルト角度として、第1の非基準チルト角度と第2の非基準チルト角度とを含み、
前記チルト角度制御部は、同一時間において、前記複数のミラーのうち、前記第1の非基準チルト角度となるミラーと、前記第2の非基準チルト角度となるミラーとが混在するように、前記各ミラーのチルト角度を切り替え制御する
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
(6)
前記ミラーアレイデバイスは、前記各ミラーのチルト角度を制限するストッパー部をさらに有し、
前記ストッパー部は、前記ストッパー部の高さを変化させるストッパー高さ調整部を含み、
前記チルト角度制御部は、前記ストッパー高さ調整部を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
(7)
前記ミラーアレイデバイスは、前記各ミラーを支持する支持部をさらに有し、
前記支持部は、前記支持部の高さを変化させる支持高さ調整部を含み、
前記チルト角度制御部は、前記支持高さ調整部を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
(8)
前記ミラーアレイデバイスは、前記複数のミラーがそれぞれ、印加される駆動電圧に応じて傾くように構成され、
前記チルト角度制御部は、前記駆動電圧を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載のプロジェクタ。
(9)
前記ミラーアレイデバイスは、
第1の端部と第2の端部と含み、前記各ミラーを前記第1の端部において支持する支持部と、
互いに対向する第1の面と第2の面とを含み、前記支持部の前記第2の端部が前記第1の面に接続され、前記第2の面が部分的に空間的に開放され、前記駆動電圧に応じて変形する梁部と
をさらに有する
上記(8)に記載のプロジェクタ。
10,10−1,10−2,10−3,10−4,10−5…ミラーアレイデバイス、11…ミラー、12,12A…支持部、13,13A…基板、14,14A,14B…ストッパー部、15…圧電素子(ストッパー高さ調整部)、16…圧電素子(ストッパー高さ調整部)、17…圧電素子(支持高さ調整部)、18…空洞(空間)、19…梁部、30…光源部、31…レーザ光源、40…照明光学系、50…スクリーン、51…投影光学系、60…画像信号入力部、61…光源制御部、62…ビットプレーン生成部、63…ミラーチルト角度制御部、64…ミラー駆動部、100…照明装置、101…プロジェクタ、110…ミラーアレイデバイス(比較例)、p…ミラーピッチ、θm…ミラーのチルト角度、θm1…ミラーのチルト角度(基準チルト角度)、θm2…ミラーのチルト角度(第1の非基準チルト角度)、θm3…ミラーのチルト角度(第2の非基準チルト角度)、θi…入射光線角度、θr…反射光線角度、Vin…画像信号。

Claims (9)

  1. 照明光の元となる光を発する光源部と、
    前記照明光に基づいて生成された投影画像を投影面に投影する投影光学系と、
    前記照明光が入射する複数のミラーを有し、画像信号に基づいて前記各ミラーのチルト角度を変化させることによって前記照明光を前記投影光学系に向けて偏向し、前記照明光から前記投影画像を生成するミラーアレイデバイスと、
    入射した光を前記投影光学系に向けて偏向させる場合の前記各ミラーのチルト角度を、前記画像信号に基づいて所定の期間内で、基準チルト角度と、前記基準チルト角度とは異なる1または複数の非基準チルト角度とに切り替え制御するチルト角度制御部と
    を備える
    プロジェクタ。
  2. 前記チルト角度制御部は、前記各ミラーのチルト角度を、前記所定の期間内で、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに定期的に切り替える
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記所定の期間は、複数のサブフレームの期間を含む1フレームの期間であり、
    前記チルト角度制御部は、前記1フレームの期間内で、前記各サブフレームの期間に同期して、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替える
    請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記画像信号に基づいて、前記1フレームの期間ごとに、前記各サブフレームの期間に表示される、複数の階調ビットのそれぞれに対応する複数のビットプレーンのデータを生成するビットプレーン生成部、をさらに備える
    請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記複数の非基準チルト角度として、第1の非基準チルト角度と第2の非基準チルト角度とを含み、
    前記チルト角度制御部は、同一時間において、前記複数のミラーのうち、前記第1の非基準チルト角度となるミラーと、前記第2の非基準チルト角度となるミラーとが混在するように、前記各ミラーのチルト角度を切り替え制御する
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  6. 前記ミラーアレイデバイスは、前記各ミラーのチルト角度を制限するストッパー部をさらに有し、
    前記ストッパー部は、前記ストッパー部の高さを変化させるストッパー高さ調整部を含み、
    前記チルト角度制御部は、前記ストッパー高さ調整部を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  7. 前記ミラーアレイデバイスは、前記各ミラーを支持する支持部をさらに有し、
    前記支持部は、前記支持部の高さを変化させる支持高さ調整部を含み、
    前記チルト角度制御部は、前記支持高さ調整部を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  8. 前記ミラーアレイデバイスは、前記複数のミラーがそれぞれ、印加される駆動電圧に応じて傾くように構成され、
    前記チルト角度制御部は、前記駆動電圧を制御することによって、前記各ミラーのチルト角度を、前記基準チルト角度と前記非基準チルト角度とに切り替え制御する
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  9. 前記ミラーアレイデバイスは、
    第1の端部と第2の端部と含み、前記各ミラーを前記第1の端部において支持する支持部と、
    互いに対向する第1の面と第2の面とを含み、前記支持部の前記第2の端部が前記第1の面に接続され、前記第2の面が部分的に空間的に開放され、前記駆動電圧に応じて変形する梁部と
    をさらに有する
    請求項8に記載のプロジェクタ。
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