JP2019086272A - 階間を空調・換気のダクト・チャンバーに利用する技術 - Google Patents

Abstract

【課題】建物に供給される空調機からの空気（冷気・暖気）や換気システムからの空気は、通常はダクトやチャンバーを経由する。ダクトは本体から供給される室内まで長い距離を施工しなければならないし、吹出口付近もダクト・チャンバー・吹出口のスペース確保に労力が取られる。【解決手段】階間空間をダクト・チャンバー化することにより、空調機・換気システムのダクトの長さが短くなり（もしくは無くなり）、上の階は床ガラリを経由して室内に空気が供給され、下の階は天井ガラリを経由して室内に空気が供給されるので、スペース確保の問題や施工手間などに係る労力が軽減となる。【選択図】図１

Description

この発明は建物の階間を利用してダクト・チャンバー化する技術に関するものである。

建物の空調や換気にはダクトやチャンバーを利用して空気を循環させるのが一般的である。

図２に示すように空調、換気ともにダクトやチャンバーは天井や床下空間を占有するし、長い経路を施工しなければならず、スペースの確保と施工に労力が取られる。

以上の課題を解決するため、階間（２階建の建物で有れば１階天井（＝２階床下）空間など）を自由に空気が循環する空間にしてダクト及びチャンバー化する。

空調・換気ともに階間を利用して下の階には天井から上の階には床から空気を吹き出すものとする。これにより一般的に使われているダクト配管やチャンバー設置が不要となり、スペースの問題が解決し、施工の手間が省けることとなる。

この発明の一実施形態を示す建物の断面図である。 一般的な建物での空調・換気を示す断面図である。

この発明の一実施形態を、図１に示す。
６の換気システム本体から供給される空気（５）と８の空調機本体から供給される冷気・暖気（７）は短いダクトもしくはダクトを用いずに気密化された階間空間（９）に排出される。階間空間（９）に供給された空気は、上の階は床ガラリから室内に供給され（１０）、下の階は天井ガラリから室内に供給される。

「実施形態の効果」
一般的な空調や換気はダクトやチャンバーを用いて室内に空気を供給するが、ダクトが殆ど必要なくなり階間がそのままチャンバーになるため、スペースの問題や施工の手間が軽減されることとなる。

１ 建物 ２ 上の階の室内 ３ 下の階の室内 ４ 換気システムに導入される外気 ５ 換気システムから供給される空気 ６ 換気システム本体 ７ 空調機から供給される空気（冷気・暖気）
８ 空調機本体 ９ 階間空間（気密化して空気が漏れを防ぐ）
１０ 床ガラリを経由して２階室内に供給される空気
１１ 天井ガラリを経由して１階室内に供給される空気
１２ 換気システムから空気を供給するためのダクト
１３ 換気システムからダクト・天井吹出口を経由して供給される空気
１４ 空調機から空気（冷気・暖気）を供給するためのダクト
１５ 空調機からダクト・天井吹出口を経由して供給される空気（冷気・暖気）

Claims (1)

1. 空調機・換気システムから供給される空気を階間空間を経由して上の階の室内と下の階の室内に空気を屋内に供給することを特許請求の範囲とする。

Images