JP2019085958A - シール装置及びこのシール装置を備える回転機械 - Google Patents

シール装置及びこのシール装置を備える回転機械 Download PDF

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Abstract

【課題】一方が他方の内部に含まれる筒状部材間の空間を隔壁によって筒状部材の軸方向に分割した複数の区画に対して、筒状部材の変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持するシール装置及びこのシール装置を備える回転機械を提供する。【解決手段】シール装置は、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか一方に配置される第1押し付け部材と、径方向隙間に設けられるとともに、第1押し付け部材によって、径方向に第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか他方に向かって押し付けられる第1シール部材とを備え、第1シール部材は、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか他方に形成される凹部に挿入可能に構成されるか、又は、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れ可能に構成される。【選択図】図3

Description

本開示は、シール装置及び回転機械に係り、特に、一方が他方の内部に含まれる筒状部材間の空間を隔壁によって筒状部材の軸方向に分割した複数の区画のうち、隔壁を介して隣り合う区画間をシールするシール装置及びこのシール装置を備える回転機械に関する。
従来の蒸気タービンの低圧車室の構造が特許文献1に記載されている。この低圧車室において、内部車室と翼環との間の空間が、翼環と内部車室との間を延びる隔壁によって複数の抽気室に分割されている。蒸気入口とその両隣の抽気室とを隔てる隔壁には、蒸気入口と抽気室とをシールするシール装置が設けられている。
図13にこのシール装置の構成を示す。翼環108から内部車室101に向かって延びる隔壁102の上端に嵌合部107が設けられている。嵌合部107は、内部車室101から隔壁102に向かって突出するように内部車室101の内周面に沿って設けられた突出部103が挿入される溝部104を有している。シール装置100は、嵌合部107の内部に設けられたシールリング105と、溝部104内に挿入された突出部103にシールリング105を当接させる板ばね106とを備えている。シールリング105が突出部103に当接することにより、隔壁102によって隔てられる蒸気入口と抽気室との間がシールされる。
特許第3626846号公報
蒸気タービンの稼働中、蒸気によって加熱されて内部車室101及び翼環108は熱膨張するが、互いの変形形状が異なると、突出部103と嵌合部107との間の距離が周方向で異なるようになる。突出部103と嵌合部107との間の距離が大きい部分では、シール装置100において突出部103及びシールリング105それぞれの接触面が互いに平坦であるため、突出部103とシールリング105との間に、軸方向に延びる隙間が生じてしまい、隔壁102によって隔てられる蒸気入口と抽気室との間のシールを維持することが困難になるといった課題があった。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも1つの実施形態は、一方が他方の内部に含まれる筒状部材間の空間を隔壁によって筒状部材の軸方向に分割した複数の区画に対して、筒状部材の変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持するシール装置及びこのシール装置を備える回転機械を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1つの実施形態に係るシール装置は、
第1筒状部材の内周面と、前記第1筒状部材の内部に含まれる第2筒状部材の外周面との間の空間を隔壁によって前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の軸方向に分割した複数の区画のうち、前記隔壁を介して隣り合う区画間をシールするシール装置であって、
前記隔壁は、
前記第1筒状部材の前記内周面から前記第2筒状部材の前記外周面に向かって延びるとともに周方向に沿って設けられた第1隔壁部と、
前記第2筒状部材の前記外周面から前記第1筒状部材の前記内周面に向かって延びるとともに前記周方向に沿って設けられた第2隔壁部と
を備え、
前記第1隔壁部と前記第2隔壁部との間には、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが径方向に間隔をあけるようにして径方向隙間が形成され、
前記シール装置は、
前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか一方に配置される第1押し付け部材と、
前記径方向隙間に設けられるとともに、前記第1押し付け部材によって、前記径方向に前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に向かって押し付けられる第1シール部材と
を備え、
前記第1シール部材は、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に形成される凹部に挿入可能に構成されるか、又は、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れ可能に構成される。
上記(1)の構成によると、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか一方に配置される第1押し付け部材が、径方向に第1隔壁部及び第2壁部のいずれか他方に向かって第1シール部材を押し付けることにより、第1シール部材が、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか他方に形成される凹部に挿入されるか、又は、第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れる。この構成により、第1筒状部材及び第2筒状部材それぞれの変形形状が互いに異なり、第1隔壁部と第2隔壁部との間の距離が周方向に異なる場合でも、第1シール部材と凹部又は凸部との間の密着が維持されるか、又は、それらの間に形成される隙間が軸方向に関して曲がりくねることにより、その隙間を流れる流体の抵抗が大きくなって、その隙間を流れる流体の流量が低減される。その結果、第1筒状部材及び第2筒状部材それぞれの変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持することができる。
(2)いくつかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の軸方向に前記第1隔壁部と前記第2隔壁部とが間隔をあけるようにして、前記第1隔壁部と前記第2隔壁部との間に軸方向隙間が形成され、
前記シール装置は、
前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか一方に配置される第2押し付け部材と、
前記軸方向隙間に設けられるとともに、前記第2押し付け部材によって、前記軸方向に前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に向かって押し付けられて該他方に当接する第2シール部材と
をさらに備える。
上記(2)の構成によると、隔壁を介して隣り合う区画は径方向隙間及び軸方向隙間を介して連通するが、第1シール部材による径方向隙間のシールが不完全であったとしても、第2シール部材が第1隔壁部及び第2隔壁部のいずれかに当接することにより軸方向隙間をシールできるので、隔壁を介して隣り合う区画間のシール性能をさらに向上することができる。
(3)いくつかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記複数の区画内の圧力は互いに異なり、
前記第2シール部材は、前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部の両側の区画のうち圧力が低い方の区画に面する前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部の面に当接する。
上記(3)の構成によると、隔壁を介して隣り合う区画の圧力が異なる場合、第1隔壁部及び第2隔壁部は、圧力の高い区画から圧力の低い区画に向かって力を受ける。第2シール部材が、圧力の低い方の区画に面する第1隔壁部又は第2隔壁部の面に当接すれば、第1隔壁部及び第2隔壁部が受ける圧力差に起因する力と合わせることにより、第2シール部材が第1隔壁部又は第2隔壁部の面に当接する力が強まるので、軸方向隙間のシール性能を向上でき、ひいては、隔壁を介して隣り合う区画間のシール性能をさらに向上することができる。
(4)いくつかの実施形態では、上記(2)または(3)の構成において、
前記第1シール部材は、前記周方向に対して分割された複数の第1シール分割体を含み、
前記第2シール部材は、前記周方向に対して分割された複数の第2シール分割体を含み、
前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の前記軸方向に見た場合に、隣り合う第1シール分割体同士の第1隣接位置と、隣り合う第2シール分割体同士の第2隣接位置とがいずれも前記周方向にずれている。
上記(4)の構成によると、隣り合う第1シール分割体間を流体が通り抜けたとしても、通り抜けた流体の大部分は、第2シール部材に対して第2隣接位置とはずれた位置で第2シール分割体に衝突して流れの抵抗を受けることにより、隣り合う第2シール分割体間を通り抜けにくくなるので、隔壁を介して隣り合う区画間のシール性能を向上することができる。
(5)いくつかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の前記軸方向に見た場合に、前記第1隣接位置はいずれも、隣り合う前記第2隣接位置間の略中央に位置し、前記第2隣接位置はいずれも、隣り合う前記第1隣接位置間の略中央に位置する。
上記(5)の構成によると、隣り合う第1シール分割体間を通り抜けた流体が衝突する第2シール分割体の位置と第2隣接位置との距離が大きくなることにより、流体が、隣り合う第1シール分割体間を通り抜けた後に隣り合う第2シール分割体間を通り抜けることがさらに困難になるので、隔壁を介して隣り合う区画間のシール性能をさらに向上することができる。
(6)いくつかの実施形態では、上記(4)または(5)の構成において、
前記第1筒状部材はその外周面上に、前記第1筒状部材が支持される際に支持される部分である被支持部材を有し、
前記被支持部材の近傍に対応する位置にある前記第2シール分割体の前記周方向の幅は、その他の場所にある前記第2シール分割体の前記幅よりも小さい。
第1筒状部材全体が熱膨張する際、第1筒状部材が支持される際の支持される部分である被支持部材が設けられた位置は、剛性が高いことに起因して熱膨張が小さいものの、周方向にうねりが発生しやすい。上記(6)の構成によると、うねりの発生しやすい位置にある第2シール分割体の周方向の幅が、その他の場所にある第2シール分割体の幅よりも小さいことにより、第2シール分割体がうねりに細かく追従できるようになる。その結果、うねりの発生しやすい位置で、隣り合う第2シール分割体間の隙間が大きくなるのを抑制できるので、隔壁を介して隣り合う区画間のシール性能をさらに向上することができる。
(7)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(6)のいずれかの構成において、
前記第1シール部材が、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に形成される凹部に挿入可能に構成される場合、
前記凹部の表面は、前記凹部が形成される前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部のうち前記凹部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高くなるように形成されている。
上記(7)の構成によると、第1シール部材が当接する可能性のある凹部の表面は、凹部が形成される第1隔壁部又は第2隔壁部のうち凹部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高いので、流体によるエロージョンの発生を他の部分よりも抑制することができる。
(8)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(6)のいずれかの構成において、
前記第1シール部材が、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れ可能に構成される場合、
前記凸部の少なくとも表面は、前記凸部が形成される前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部のうち前記凸部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高くなるように形成されている。
上記(8)の構成によると、第1シール部材に当接する可能性のある凸部の少なくとも表面は、凸部が形成される第1隔壁部又は第2隔壁部のうち凸部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高いので、流体によるエロージョンの発生を他の部分よりも抑制することができる。
(9)いくつかの実施形態では、上記(1)〜(8)のいずれかの構成において、
前記第1筒状部材は、蒸気タービンの内部車室であり、
前記第2筒状部材は、蒸気タービンの翼環である。
上記(9)の構成によると、蒸気タービンでは、内部車室と翼環とが熱膨張する際に互いの変形形状が異なり、第1隔壁部と第2隔壁部との間の距離が周方向に異なる場合でも、第1シール部材と凹部又は凸部との間の密着が維持されるか、又は、それらの間に形成される隙間が内部車室及び翼環の軸方向に関して曲がりくねることにより、その隙間を流れる流体の抵抗が大きくなって、その隙間を流れる流体の流量が低減される。その結果、内部車室及び翼環それぞれの変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持することができる。
(10)本発明の少なくとも1つの実施形態に係る回転機械は、
上記(1)〜(9)のいずれかのシール装置を備える。
上記(10)の構成によると、回転機械において、第1筒状部材及び第2筒状部材それぞれの変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持することができる。
この発明の少なくとも1つの実施形態によれば、第1筒状部材及び第2筒状部材それぞれの変形形状が異なり、第1隔壁部と第2隔壁部との間の距離が周方向に異なる場合でも、第1シール部材と凹部又は凸部との間の密着が維持されるか、又は、それらの間に形成される隙間が第1筒状部材及び第2筒状部材の軸方向に関して曲がりくねることにより、その隙間を流れる流体の抵抗が大きくなって、その隙間を流れる流体の流量が低減される。その結果、第1筒状部材及び第2筒状部材それぞれの変形形状が互いに異なる場合でも、隔壁を介して隣り合う区画間のシールを維持することができる。
一実施形態に係る蒸気タービンの低圧車室の部分断面図である。 蒸気タービンの内部車室及び翼環が熱膨張する形態を説明するための模式図である。 一実施形態に係るシール装置の断面図である。 一実施形態に係るシール装置の主要部分の拡大断面図である。 別の実施形態に係るシール装置の断面図である。 さらに別の実施形態に係るシール装置の断面図である。 さらにまた別の実施形態に係るシール装置の断面図である。 一実施形態に係るシール装置の第1シール部材が挿入される凹部の拡大断面図である。 一実施形態に係るシール装置の第1シール部材が受け入れる凸部の拡大断面図である。 第1隔壁部を取り除いた状態での、一実施形態に係るシール装置の部分正面図である。 一実施形態に係るシール装置において、隣り合う第1シール分割体間を通り抜ける蒸気の流れを説明するための図である。 一実施形態に係るシール装置の第2シール部材の部分平面図である。 従来のシール装置の構成を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
本発明のいくつかの実施形態に係るシール装置を、蒸気タービンの低圧車室における隣り合う抽気室間をシールするものを例にして説明する。ただし、本発明に係るシール装置は、蒸気タービンの低圧車室における隣り合う抽気室間をシールするものに限定されない。
図1に、一実施形態に係る蒸気タービンの低圧車室の部分断面図を示す。この蒸気タービンの低圧車室は、円筒状の外部車室1と、外部車室1の内部に含まれる円筒状の内部車室2と、内部車室2の内部に含まれる円筒状の翼環3とを備えている。翼環3の内部には、ロータ4が回転可能に設けられている。翼環3には、その内周面3aからロータ4に向かって延びるように静翼5が設けられ、ロータ4には、その外周面4bから翼環3に向かって延びるように動翼6が設けられ、静翼5及び動翼6はロータ4の軸方向に互い違いに配置されている。
以下の説明では、単に「軸方向」と言う場合、内部車室2及び翼環3の軸方向を意味し、単に「周方向」と言う場合、内部車室2及び翼環3の周方向を意味するものとする。
内部車室2の内周面2aと翼環3の外周面3bとの間の空間は、隔壁10によって、軸方向に複数の区画、すなわち複数の抽気室13に分割されている。隔壁10は、内部車室2の内周面2aから翼環3の外周面3bに向かって延びるとともに周方向に沿って設けられた第1隔壁部11と、翼環3の外周面3bから内部車室2の内周面2aに向かって延びるとともに周方向に沿って設けられた第2隔壁部12とを備えている。隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間は、後述するシール装置15(図3参照)によってシールされている。
低圧車室に入った蒸気流Vは、翼環3内で動翼6に対して仕事をすることによってロータ4を回転させる。蒸気は、翼環3内を低圧車室の両端側に向かって流れて動翼6に対して仕事をするに従い、温度及び圧力が低下していく。蒸気が翼環3内を低圧車室の両端側に向かって流れるに従い、蒸気の一部が各抽気室13に流入する。このため、各抽気室13内の温度及び圧力は互いに異なり、各抽気室13は、低圧車室の両端側に向かうに従い、温度及び圧力が低くなる。
低圧車室内を蒸気が流れることにより、内部車室2及び翼環3が加熱されて熱膨張する。図2に、内部車室2及び翼環3それぞれの熱膨張による変形の形態を模式的に示す。内部車室2の外周面2bには、内部車室2が支持される際に支持される部分である被支持部材9が設けられている。被支持部材9が設けられている部分では内部車室2の剛性が高いため、被支持部材9が設けられている部分の近傍は熱膨張が小さいのに対し、その他の部分では熱膨張が大きくなるので、被支持部材9が設けられている部分の近傍よりも大きく変形する。また、被支持部材9が、図示しない被支持部材に支持されると、被支持部材9と被支持部材との接触面における摩擦力によって内部車室2の熱膨張が拘束されるので、被支持部材9が設けられている部分の近傍の熱膨張がその他の部分の熱膨張よりも小さくなる。その結果、内部車室2は、破線で描かれた楕円形状に変形する傾向がある。一方、翼環3は、軸方向の長さが短く、翼環3全体の温度の分布が小さいので一様に熱膨張する結果、一点鎖線で描かれた円形状に変形する傾向がある。すなわち、内部車室2及び翼環3は互いに異なるように変形する傾向がある。
内部車室2及び翼環3それぞれの変形形状がこのように互いに異なる場合、被支持部材9が設けられている部分から離れた位置、例えば、破線の四角で囲まれた領域Eは、内部車室2及び翼環3の変形前に比べて、内部車室2と翼環3との間の距離が大きく増加する。内部車室2と翼環3との間の距離が大きくなると、第1隔壁部11と第2隔壁部12と(図1参照)の間の距離も大きくなり、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13(図1参照)間のシールに影響を与えるが、この点については後述する。
次に、シール装置15のいくつかの実施形態について説明する。
図3に示されるように、第2隔壁部12は、その上端に沿って設けられた嵌合部20を備えている。嵌合部20は、第1隔壁部11が挿入可能に構成された溝部21を有している。第1隔壁部11が溝部21に挿入された状態で、第1隔壁部11及び第2隔壁部12の径方向に第1隔壁部11と溝部21の底面21aとが間隔をあけるようにして、第1隔壁部11と溝部21の底面21aとの間に径方向隙間7が形成されている。また、第1隔壁部11が溝部21に挿入された状態で、軸方向に第1隔壁部11と溝部21の側面21bとが間隔をあけるようにして、第1隔壁部11と溝部21の側面21bとの間に軸方向隙間8が形成されている。
嵌合部20には、溝部21よりも第2隔壁部12側に溝部21に沿って延びる第1空洞部22が形成されている。溝部21と第1空洞部22とは、第1空洞部22の第1隔壁部11側の面である上面22aに形成された開口部23を介して連通している。第1空洞部22の第2隔壁部12側の面である底面22bには、第2隔壁部12に向かって窪むとともに第1空洞部22に沿って延びるように、空洞溝部24が設けられている。
シール装置15は、空洞溝部24内に空洞溝部24に沿って設けられた第1押し付け部材25、具体的には、板ばね25aと、第1空洞部22内に設けられた複数の第1シール分割体26aを含む第1シール部材26とを備えている。複数の第1シール分割体26aは第1空洞部22内で隣接し、各第1シール分割体26aは、その一部が開口部23を通って溝部21内へ突出可能になっている。各第1シール分割体26aは板ばね25aによって第1隔壁部11に向かって押し付けられる。尚、第1押し付け部材25は、板ばね25aに限定するものではなく、スプリングやゴムのようなその他の任意の弾性部材でもよく、若しくは、蒸気や油圧等に起因する任意の力で各第1シール分割体26aを第1隔壁部11に向かって押し付けることができる任意の装置であってもよい。
第1シール分割体26aの第2隔壁部12側の基端部26a2は、開口部23を通り抜けられないサイズ及び形状であり、第1シール分割体26aが板ばね25aによって第1隔壁部11に向かって押し付けられても基端部26a2が第1空洞部22の上面22aに当接して、それ以上、第1隔壁部11に向かって移動できないようになっている。基端部26a2には、板ばね25aの一端が挿入されるように窪んだ凹部26a3が形成されている。
第1シール分割体26aの第1隔壁部11側の先端部26a1は、第1隔壁部11に向かって、溝部21が延びる方向に対して垂直な方向(図3では左右の方向)に幅が狭くなる形状を有している。第1隔壁部11の下端面11aには、先端部26a1が挿入され得るように先端部26a1の形状に対応した形状を有する凹部16が形成されている。板ばね25aによって第1シール分割体26aが第1隔壁部11に向かって押し付けられると、先端部26a1が凹部16に挿入される。先端部26a1及び凹部16は、互いに対応する形状を有しているので、両者の間に隙間が形成されないように先端部26a1が凹部16に挿入される。これにより、径方向隙間7がシール装置15によってシールされるので、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間がシールされる。
上述したように、蒸気タービンの稼働中に内部車室2及び翼環3(図1参照)が熱膨張する際にそれぞれの変形形状が互いに異なる場合には、第1隔壁部11と第2隔壁部12との間の距離が周方向に局所的に大きくなる部分が生じる。第1隔壁部11と第2隔壁部12との間の距離が局所的に大きな部分では、板ばね25aが第1シール分割体26aを第1隔壁部11に向かって押し付けても、先端部26a1と凹部16との間に隙間が形成されることがある。しかしながら、先端部26a1が凹部16内に挿入された状態であれば、図4に示されるように、径方向隙間7を蒸気が通り抜ける際に、蒸気は、凹部16内において先端部26a1を通り越すようにして、先端部26a1と凹部16との間に形成された隙間28を流れるので、すなわち、軸方向に関して曲がりくねるように流れるので(破線矢印A)、軸方向に真っ直ぐに延びる隙間を通る場合に比べて蒸気の流れ抵抗又は圧力損失が大きくなって、径方向隙間7を通り抜ける蒸気の流量が低減される。その結果、内部車室2及び翼環3がそれぞれ異なるように変形した場合でも、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能の低下を抑制することができる。
このように、内部車室2及び翼環3それぞれの変形形状が互いに異なり、第1隔壁部11と第2隔壁部12との間の距離が周方向に異なる場合でも、第1シール部材26と凹部16との間の密着が維持されるか、又は、それらの間に形成される隙間28が軸方向に関して曲がりくねることにより、その隙間28を流れる蒸気の抵抗が大きくなって、その隙間28を流れる蒸気の流量が低減される。その結果、内部車室2及び翼環3それぞれの変形形状が異なる場合でも、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシールを維持することができる。
先端部26a1と凹部16との間に隙間28が形成されていても先端部26a1が凹部16内に挿入された状態であれば、径方向隙間7を流れる流体の流量を低減する効果があるため、図5に示されるように、先端部26a1及び凹部16が互いに対応する形状でなくても、同様の効果を得ることができる。
図3に示されるように、一実施形態では、シール装置15は、軸方向隙間8をシールする第2シール部材36を備えてもよい。嵌合部20には、溝部21よりも第1隔壁部11とは反対側に溝部21に沿って延びる第2空洞部32が形成されている。第2空洞部32内に、第2空洞部32に沿って設けられた第2押し付け部材35、具体的には、板ばね35aが設けられている。第2空洞部32内には、板ばね35aによって第1隔壁部11に向かって押し付けられる複数の第2シール分割体36aを含む第2シール部材36が設けられている。複数の第2シール分割体36aは第2空洞部32内で隣接し、各第2シール分割体36aはその一部が、第2空洞部32が溝部21に対して開口する開口部33を通って溝部21内へ突出可能になっている。各第2シール分割体36aは板ばね35aによって第1隔壁部11に向かって押し付けられる。尚、第2押し付け部材35は、板ばね35aに限定するものではなく、第1押し付け部材25と同様に、スプリングやゴムのようなその他の任意の弾性部材でもよく、若しくは、蒸気や油圧等に起因する任意の力で第2シール分割体36aを第1隔壁部11に向かって押し付けることができる任意の装置であってもよい。
板ばね35aが当接する第2シール分割体36aの基端部36a2は、開口部33を通り抜けられないサイズ及び形状であり、第2シール分割体36aが板ばね35aによって第1隔壁部11に向かって押し付けられても、開口部33に隣接する第2空洞部32の側面32cに基端部36a2が当接して、それ以上、第1隔壁部11に向かって移動できないようになっている。
シール装置15が第2シール部材36も備える実施形態では、上述のように、第1シール分割体26aの先端部26a1と凹部16との間に隙間28(図4参照)が形成されて蒸気が径方向隙間7を通ってリークした場合でも、第2シール部材36が軸方向隙間8をシールすることにより、蒸気が軸方向隙間8を通ってリークするのを防止又は低減するので、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能をさらに向上することができる。
尚、第2シール分割体36a(図10参照)は、第2シール分割体36aが当接する第1隔壁部11の両側の抽気室13,13(図1参照)のうち圧力が低い方の抽気室に面する第1隔壁部11の面に当接するように配置されることが好ましい。第1隔壁部11は、圧力の高い抽気室から圧力の低い抽気室に向かって力を受ける。第2シール分割体36aが、圧力の低い方の抽気室に面する第1隔壁部11の面に当接すれば、第1隔壁部11が受ける圧力差に起因する力と合わせることにより、第2シール分割体36aが第1隔壁部11の面に当接する力が強まるので、軸方向隙間8のシール性能を向上でき、ひいては、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能をさらに向上することができる。
シール装置15が第2シール部材36も備える実施形態では、第1シール部材26が径方向隙間7をシールするとともに第2シール部材36が軸方向隙間8をシールするように、2段階のシールを行うので、第1シール分割体26aは図3の形態に限定するものではない。例えば、図6に示されるように、第1シール分割体26aの先端部26a1は平坦であり、第1隔壁部11の下端面11aには凹部が形成されずに平坦であり、平坦な先端部26a1が平坦な下端面11aに当接することにより、第1シール部材26が径方向隙間7をシールする形態であってもよい。
図7には、さらに別の実施形態に係るシール装置15が示されている。第1シール部材26を構成する各第1シール分割体26bは、第1シール分割体26aと異なり、その先端部26b1に凹部46が形成されている。また、第1隔壁部11の下端面11aには、第1シール分割体26bに向かって突出するとともに凹部46内に受け入れ可能に構成された凸部47が形成されている。図7では、凹部46と凸部47とは対応する形状になっているが、図5に関して上述したように、互いに対応する形状でなくてもよく、板ばね25aが第1シール分割体26bを第1隔壁部11に向かって押し付けることによって、凸部47が凹部46内に挿入するように構成されていればよい。
図7の実施形態でも、凸部47が凹部46内に挿入されて、凹部46と凸部47との間の密着が維持されるか、又は、それらの間に形成される隙間が軸方向に関して曲がりくねることにより、その隙間を流れる蒸気の抵抗が大きくなって、その隙間を流れる蒸気の流量が低減される。その結果、内部車室2及び翼環3それぞれの変形形状が異なり、第1隔壁部11と第2隔壁部12との間の距離が周方向に異なる場合でも、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシールを維持することができる。
図8に示されるように、一実施形態では、凹部16の表面16aは、凹部16が形成される第1隔壁部11のうち凹部16以外の部分を形成する材料よりも硬度が高い高硬度部分27を有してもよい。先端部26a1と凹部16との間に形成された隙間28(図4参照)を蒸気が通り抜けることにより、凹部16の表面に水滴が付着する場合があるが、表面16aにそのような高硬度部分27を設けることにより、蒸気又は水滴によるエロージョンの発生を他の部分よりも抑制することができる。
図9に示されるように、一実施形態では、凸部47の表面47aは、凸部47が形成される第1隔壁部11のうち凸部47以外の部分を形成する材料よりも硬度の高い高硬度部分27を設けてもよい。又は、図示しないが、凸部47全体がそのような高硬度部分27で形成してもよい。凸部47と凹部46との間に形成された隙間を蒸気が通り抜けることにより、凸部47の表面に水滴が付着する場合があるが、少なくとも表面47aにそのような高硬度部分27を設けることにより、蒸気又は水滴によるエロージョンの発生を他の部分よりも抑制することができる。
高硬度部分27は、凹部16又は凸部47が形成される第1隔壁部11のうち凹部16又は凸部47以外の部分を形成する材料とは異なる材料から形成された部分であってもよく、または、第1隔壁部11を形成する材料と同じであっても、表面16a及び47aに硬化処理を施すことにより高硬度部分27を形成してもよい。硬化処理としては、例えば、窒化処理、耐食性の優れた材料の張り付け又は肉盛溶接、ステライト又はステンレス肉盛溶接、ステライト板又はステンレス板の溶接取付等であってもよい。
上記いくつかの実施形態に係るシール装置15では、第1シール部材26が設けられた嵌合部20が第2隔壁部12の上端に設けられ、第1隔壁部11の下端面11aに凹部16又は凸部47が設けられていたが、この形態に限定するものではない。第1シール部材26が設けられた嵌合部20が第1隔壁部11の下端に設けられ、第2隔壁部12の上端面に凹部16又は凸部47が設けられてもよい。後者の実施形態において第2シール部材36が設けられる場合、各第2シール分割体36aは第2隔壁部12に当接されることにより軸方向隙間8をシールするようになる。
図10に示されるように、複数の第1シール分割体26aが第1空洞部22(図3参照)内で周方向に隣接するように設けられるとともに、複数の第2シール分割体36aが第2空洞部32(図3参照)内で周方向に隣接するように設けられている。各第1シール分割体26a及び各第2シール分割体36aはそれぞれ、第1隔壁部11(図3参照)に向かって移動可能に設けられているので、隣り合う第1シール分割体26a,26a間と、隣り合う第2シール分割体36a,36a間とはそれぞれ、完全にシールされているわけではない。このため、各間を蒸気が通ってリークする場合がある。
そこで、このような蒸気のリークを低減するために、一実施形態では、軸方向に見た場合、隣り合う第1シール分割体26a,26a同士の第1隣接位置41と、隣り合う第2シール分割体36a,36a同士の第2隣接位置42とがいずれも周方向にずれている。このような形態の場合、図11(a)及び(b)に示されるように、隣り合う第1シール分割体26a,26a間を蒸気が通り抜けた(矢印B)としても、通り抜けた蒸気の大部分は、第2シール部材36に対して第2隣接位置42からずれた位置で第2シール分割体36aに衝突して(矢印C)流れの抵抗を受けることにより、隣り合う第2シール分割体36a,36a間を通り抜けにくくなるので、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能を向上することができる。
尚、第1隣接位置41と第2隣接位置42とがいずれも周方向にずれている形態に関し、図10に示されるように、軸方向に見た場合、第1隣接位置41はいずれも、隣り合う第2隣接位置42,42間の略中央に位置し、第2隣接位置42はいずれも、隣り合う第1隣接位置41,41間の略中央に位置することが好ましい。このような構成によると、隣り合う第1シール分割体26a,26a間を通り抜けた流体が衝突する第2シール分割体36aの位置と第2隣接位置との距離L(図11(b)参照)が大きくなる。これにより、蒸気が、隣り合う第1シール分割体26a,26a間を通り抜けた後に、隣り合う第2シール分割体36a,36a間を通り抜けることがさらに困難になるので、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能をさらに向上することができる。尚、「略中央」とは、完全に中央でなくてもよく、第1隣接位置41が軸方向に見た場合に第2隣接位置42からできるだけ離れ、第2隣接位置42が軸方向に見た場合に第1隣接位置41からできるだけ離れた状態を意味する。
図2に示されるように、被支持部材9が設けられている部分の近傍、すなわち、一点鎖線の四角で囲まれた領域Fでは、上述したように内部車室2の熱膨張が小さいものの、領域F以外の部分と比べて、周方向にうねりが生じやすい。内部車室2に周方向のうねりが生じると、図3に示されるように、第1隔壁部11にもうねりが伝わり、第1隔壁部11に当接する第2シール部材36の各第2シール分割体36aにもうねりの影響が伝わる。各第2シール分割体36aにそのようなうねりの影響が伝わると、隣り合う第2シール分割体36a,36a間の隙間が大きくなって、蒸気のリーク量が増加してしまう可能性がある。
そこで、図12に示されるように、一実施形態では、被支持部材9が設けられている部分の近傍に対応する位置にある第2シール分割体36aの周方向の幅Wを、その他の場所にある第2シール分割体36aの幅W’よりも小さくしている。このような構成により、各第2シール分割体36aが内部車室2のうねりに細かく追従できるようになる。その結果、うねりの発生しやすい位置で、各第2シール分割体36aがうねりに細かく追従して、隣り合う第2シール分割体36a,36a間の隙間が大きくなるのを抑制できるので、隔壁10を介して隣り合う抽気室13,13間のシール性能をさらに向上することができる。
尚、被支持部材9が設けられている部分の近傍とは、周方向に関して被支持部材9に近い領域を意味し、具体的には、翼環3の中心Cと被支持部材9とを結ぶ線分LSの周方向の両側で線分LSと中心角45°を形成する領域R、好ましくは、中心角30°を形成する領域R、さらに好ましくは20°を形成する領域Rを意味する。
上述したいくつかの実施形態では、蒸気タービンの低圧車室における隣り合う抽気室13,13間をシールするシール装置15について説明したが、この形態に限定するものではない。シール装置15は、蒸気タービンの高圧車室又は中圧車室やガスタービンのような、第1筒状部材と、第1筒状部材の内部に含まれる第2筒状部材と、第2筒状部材の内部に回転可能に収容されるロータとを備える回転機械において、第1筒状部材の内周面と第2筒状部材の外周面との間の空間を隔壁によって第1筒状部材及び第2筒状部材の軸方向に分割した複数の区画のうち、隔壁を介して隣り合う区画間をシールするものであってもよい。尚、上述したいくつかの実施形態をこの記載の各構成要件と対応させると、第1筒状部材が内部車室2に相当し、第2筒状部材が翼環3に相当し、隔壁が隔壁10に相当し、区画が抽気室13に相当する。
1 外部車室
2 内部車室(第1筒状部材)
2a (内部車室の)内周面
2b (内部車室の)外周面
3 翼環(第2筒状部材)
3a (翼環の)内周面
3b (翼環の)外周面
4 ロータ
5 静翼
6 動翼
7 径方向隙間
8 軸方向隙間
9 被支持部材
10 隔壁
11 第1隔壁部
11a (第1隔壁部の)下端面
12 第2隔壁部
13 抽気室(区画)
15 シール装置
16 凹部
16a (凹部の)表面
20 嵌合部
21 溝部
21a (溝部の)底面
21b (溝部の)側面
22 第1空洞部
22a (第1空洞部の)上面
22b (第1空洞部の)底面
23 開口部
24 空洞溝部
25 第1押し付け部
25a 板ばね
26 第1シール部材
26a 第1シール分割体
26a1 (第1シール分割体の)先端部
26a2 (第1シール分割体の)基端部
26a3 凹部
26b 第1シール分割体
26b1 (第1シール分割体の)先端部
27 高硬度部分
28 隙間
32 第2空洞部
32c (第2空洞部の)側面
33 開口部
35 第2押し付け部材
35a 板ばね
36 第2シール部材
36a 第2シール分割体
36a2 (第2シール分割体の)基端部
41 第1隣接位置
42 第2隣接位置
46 凹部
47 凸部
100 シール装置
101 内部車室
102 隔壁
103 突出部
104 溝部
105 シールリング
106 板ばね
107 嵌合部
108 翼環

Claims (10)

  1. 第1筒状部材の内周面と、前記第1筒状部材の内部に含まれる第2筒状部材の外周面との間の空間を隔壁によって前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の軸方向に分割した複数の区画のうち、前記隔壁を介して隣り合う区画間をシールするシール装置であって、
    前記隔壁は、
    前記第1筒状部材の前記内周面から前記第2筒状部材の前記外周面に向かって延びるとともに周方向に沿って設けられた第1隔壁部と、
    前記第2筒状部材の前記外周面から前記第1筒状部材の前記内周面に向かって延びるとともに前記周方向に沿って設けられた第2隔壁部と
    を備え、
    前記第1隔壁部と前記第2隔壁部との間には、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材とが径方向に間隔をあけるようにして径方向隙間が形成され、
    前記シール装置は、
    前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか一方に配置される第1押し付け部材と、
    前記径方向隙間に設けられるとともに、前記第1押し付け部材によって、前記径方向に前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に向かって押し付けられる第1シール部材と
    を備え、
    前記第1シール部材は、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に形成される凹部に挿入可能に構成されるか、又は、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れ可能に構成されるシール装置。
  2. 前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の軸方向に前記第1隔壁部と前記第2隔壁部とが間隔をあけるようにして、前記第1隔壁部と前記第2隔壁部との間に軸方向隙間が形成され、
    前記シール装置は、
    前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか一方に配置される第2押し付け部材と、
    前記軸方向隙間に設けられるとともに、前記第2押し付け部材によって、前記軸方向に前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に向かって押し付けられて該他方に当接する第2シール部材と
    をさらに備える、請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記複数の区画内の圧力は互いに異なり、
    前記第2シール部材は、前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部の両側の区画のうち圧力が低い方の区画に面する前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部の面に当接する、請求項2に記載のシール装置。
  4. 前記第1シール部材は、前記周方向に対して分割された複数の第1シール分割体を含み、
    前記第2シール部材は、前記周方向に対して分割された複数の第2シール分割体を含み、
    前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の前記軸方向に見た場合に、隣り合う第1シール分割体同士の第1隣接位置と、隣り合う第2シール分割体同士の第2隣接位置とがいずれも前記周方向にずれている、請求項2または3に記載のシール装置。
  5. 前記第1筒状部材及び前記第2筒状部材の前記軸方向に見た場合に、前記第1隣接位置はいずれも、隣り合う前記第2隣接位置間の略中央に位置し、前記第2隣接位置はいずれも、隣り合う前記第1隣接位置間の略中央に位置する、請求項4に記載のシール装置。
  6. 前記第1筒状部材はその外周面上に、前記第1筒状部材が支持される際に支持される部分である被支持部材を有し、
    前記被支持部材の近傍に対応する位置にある前記第2シール分割体の前記周方向の幅は、その他の場所にある前記第2シール分割体の前記幅よりも小さい、請求項4または5に記載のシール装置。
  7. 前記第1シール部材が、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部の前記いずれか他方に形成される凹部に挿入可能に構成される場合、
    前記凹部の表面は、前記凹部が形成される前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部のうち前記凹部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高くなるように形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシール装置。
  8. 前記第1シール部材が、前記第1隔壁部及び前記第2隔壁部のいずれか他方に形成される凸部を受け入れ可能に構成される場合、
    前記凸部の少なくとも表面は、前記凸部が形成される前記第1隔壁部又は前記第2隔壁部のうち前記凸部以外の部分を形成する材料よりも硬度が高くなるように形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシール装置。
  9. 前記第1筒状部材は、蒸気タービンの内部車室であり、
    前記第2筒状部材は、蒸気タービンの翼環である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシール装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のシール装置を備える回転機械。
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