JP2019084953A - 車両用のウインドシールド - Google Patents

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Abstract

【課題】異音等の発生を抑制できる車両用のウインドシールドを提供すること。【解決手段】車両用のウインドシールドは、車外側の第1のガラス板及び車内側の第2のガラス板と、第1と第2のガラス板を接合する中間膜を有する合わせガラスと、第1と第2のガラス板との間の導電体と、導電体の両端側でそれぞれ電気的に接続される複数の箔状接続部材であって、箔状接続部材の一端に設けられ、導電体と電気的に接続される接続部と、他端に設けられ、合わせガラスの外側に位置する給電部と、接続部と給電部以外を被覆する絶縁体と、を有し、第2のガラス板の縁部で折り返され、第2のガラス板の車内側面に固定される、複数の箔状接続部材と、一端に各端子が複数の箔状接続部材の給電部に電気的に接続され、他端にコネクタを有する複数の導線であって、各導線は第2のガラス板の車内側面に固定され、かつ各導線は固定部とコネクタとの間で結束部材により束ねられる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のウインドシールドに関する。
従来、ウインドシールドに付着した霜や雪,氷などを融かすための発熱用のヒータやアンテナ線等の導電体がウインドシールドに設けられる場合がある。このようなウインドシールドとして、中間膜により接合される2枚のガラス板と、2枚のガラス板の間に設けられた導電体と、導電体に電気的に接続され、かつガラス板の外部に引き出される接続部材とを備えるウインドシールドが知られている。
特許文献1には、導電体に給電する接続部材として、フラット導体を適用することが開示されている。
特表2014−514836号公報
ところで、ガラス板から外部に引き出された接続部材は、車両の電源等と直接又は間接的に接続される。その際、接続部材が固定されていない場合、車両の振動等により接続部材が揺れ動き、異音等の発生の原因となる。複数の接続部材を固定する場合、固定する場所の確保が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、異音等の発生を抑制できる車両用のウインドシールドを提供することを目的とする。
本発明の車両用のウインドシールドは、車外側に配置される第1のガラス板及び車内側に配置される第2のガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板を接合する中間膜を有する合わせガラスと、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に設けられた導電体と、前記導電体の両端側でそれぞれ電気的に接続される複数の箔状接続部材であって、前記箔状接続部材の一端に設けられ、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に位置し、前記導電体と電気的に接続される接続部と、前記箔状接続部材の他端に設けられ、前記合わせガラスの外側に位置する給電部と、前記接続部と前記給電部以外を被覆する絶縁体と、を有し、前記第2のガラス板の縁部で折り返され、前記第2のガラス板の車内側面に固定される、複数の箔状接続部材と、一端に端子を有し、他端にコネクタを有する複数の導線であって、それぞれの端子が、複数の前記箔状接続部材の前記給電部に電気的に接続される複数の導線と、各導線は前記第2のガラス板の車内側面に固定手段により固定され、かつ各導線は前記固定手段と前記コネクタとの間で結束部材により束ねられる。
本発明の車両用のウインドシールドによれば、異音等の発生を抑制できる。
図1は、第1の実施形態の車両用のウインドシールドを車内側から見た正面図である。 図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。 図4は、第2の実施形態の車両用のウインドシールドを車内側から見た正面図である。 図5は、図4のC−C線に沿う断面図である。
以下、添付図面にしたがって本発明の実施形態について説明する。本発明は以下の実施形態により説明される。但し、本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、実施形態以外の他の実施形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
[第1の実施形態]
以下、添付図面に従って本発明に係る車両用のウインドシールドの好ましい実施の形態を詳説する。なお、本明細書において、方向、位置を表わす「上」「下」「内」「外」は、ウインドシールド100を車両に取り付けた際の「上」「下」「内」「外」を意味する。
図1に示されるように、実施形態の車両用のウインドシールド100は合わせガラス10を備え、第1の発熱領域AR、及び第2の発熱領域ARを備えている。
第1の発熱領域AR、及び第2の発熱領域ARは、合わせガラス10を左右に2分割するように配置される。実施形態では第1の発熱領域AR、及び第2の発熱領域ARは、略同じ面積を有しているが、同じ面積に限定されない。
第1の発熱領域ARには、合わせガラス10の下辺側に設けられる第1の陰極102と、第1の陰極102に電気的に接続される第1のリードバスバー104と、第1のリードバスバー104に電気的に接続される第1の上辺バスバー106とが備えられる。図1に示されるように、第1のリードバスバー104は、合わせガラス10の下辺に沿って第1の陰極102から左辺側に延びる。さらに第1のリードバスバー104は、合わせガラス10の左辺に沿って上下方向に第1の上辺バスバー106に向かって延びる。第1の上辺バスバー106は、合わせガラス10の上辺に沿って、左辺側から、第1の発熱領域ARと第2の発熱領域ARとの境界領域まで延びる。第1の上辺バスバー106は、実施形態ではウインドシールド100の中央付近まで延びている。
また、第1の発熱領域ARには、合わせガラス10の下辺側に設けられる第1の陽極108と、第1の陽極108に電気的に接続される第2のリードバスバー110と、第2のリードバスバー110に電気的に接続される第1の下辺バスバー112とが備えられる。
第2のリードバスバー110は、合わせガラス10の下辺に沿って、第1の陽極108から境界領域まで延びる。さらに、第2のリードバスバー110は、上下方向に第1の下辺バスバー112に向かって延びる。第1の下辺バスバー112は、第1の上辺バスバー106に対向する位置で、合わせガラス10の下辺に沿って、第2のリードバスバー110から左辺側に延びる。第1の上辺バスバー106と第1の下辺バスバー112との間に、複数の熱線(不図示)が接続される。熱線は、例えば、微細なタングステンワイヤーである。なお、第1の上辺バスバー106と第1の下辺バスバー112との間に、熱線ではなく、透明な導電膜が形成されていてもよい。
第1の発熱領域ARにおいて、第1のリードバスバー104、第1の上辺バスバー106、及び第1の下辺バスバー112、及び第2のリードバスバー110が電気的に接続された1つの導電体14を構成する。
第1の発熱領域ARにおいて、第1のリードバスバー104、第1の上辺バスバー106、及び第1の下辺バスバー112、及び第2のリードバスバー110により構成される導電体14の両端側において、導電体14と電気的に接続する第1の陰極102と第1の陽極108とが、それぞれ配置されている。第1の陰極102及び第1の陽極108は、少なくとも、フラットハーネスとも呼ばれる箔状接続部材20と電気的に接続されている。また、それぞれの箔状接続部材20は、ワイヤーハーネスとも呼ばれる導線50と、導線50の一端に設けられた端子51と、それぞれ電気的に接続されている。詳細な構造については後述する。
第2の発熱領域ARには、合わせガラス10の下辺側に設けられる第2の陰極202と、第2の陰極202に電気的に接続される第3のリードバスバー204と、第3のリードバスバー204に電気的に接続される第2の下辺バスバー212とが備えられる。また、第2の発熱領域ARには、合わせガラス10の下辺側に設けられる第2の陽極208と、第2の陽極208に電気的に接続される第4のリードバスバー210と、第4のリードバスバー210に電気的に接続される第2の上辺バスバー206とが備えられる。対向する配置される第2の上辺バスバー206と第2の下辺バスバー212との間に、複数の熱線(不図示)が接続される。なお、第2の上辺バスバー206と第2の下辺バスバー212との間に、熱線ではなく、透明な導電膜が形成されていてもよい。
第2の発熱領域ARにおいて、第3のリードバスバー204、第2の下辺バスバー212、第2の上辺バスバー206、及び第4のリードバスバー210が電気的に接続された1つの導電体14を構成する。
第2の発熱領域ARにおいて、第3のリードバスバー204、第2の下辺バスバー212、第2の上辺バスバー206、及び第4のリードバスバー210により構成される導電体14の両端側において、導電体14と電気的に接続する第2の陰極202と第2の陽極208とが、それぞれ配置されている。第2の陰極202及び第2の陽極208は、少なくとも箔状接続部材20と電気的に接続されている。それぞれの箔状接続部材20は、導線50の一端に設けられた端子51を介して、それぞれ電気的に接続されている。
導線50は、金属製の芯線と、芯線を被覆する絶縁体で構成される。実施形態では、導線50の一端が露出され端子51が設けられている。
複数の導線50は、その他端にコネクタ52を有している。実施形態では、4本の導線50に対して2個のコネクタ52が設けられている。1個のコネクタ52に対して2本の導線50が接続されている。例えば、一方のコネクタ52には、第1の陰極102、及び第2の陰極202に接続された導線50が接続され、他方のコネクタ52には、第1の陽極108、及び第2の陽極208に接続された導線50が接続される。別の態様として、一方のコネクタ52に第1の陰極102、及び第1の陽極108に接続された導線50が接続され、他方のコネクタ52に第2の陰極202、及び第2の陽極208に接続された導線50が接続される。2個のコネクタ52が、車両の電源、又は電源に接続される配線と電気的に接続される。
導線50を介して、第1の陽極108と第1の陰極102との間に給電されると、第1の発熱領域ARが発熱し、ウインドシールドに付着した霜や雪、氷を除去するヒータとして機能する。同様に、導線50を介して、第2の陽極208と第2の陰極202との間に給電されると、第2の発熱領域ARが発熱し、ウインドシールドに付着した霜や雪、氷を除去するヒータとして機能する。第1の発熱領域ARと第2の発熱領域ARとを別々に制御することができる。
図1に示されるように、第1の陰極102の箔状接続部材20に電気的に接続された導線50は、固定手段60により、合わせガラス10の車内側面(第2のガラス板12の第4面f(図2参照))に固定されている。同様に、第1の陽極108、第2の陰極202、及び第2の陽極208の箔状接続部材20に電気的に接続された複数の導線50は、それぞれ固定手段60により、合わせガラス10の車内側面(第2のガラス板12の第4面f)に固定されている。
固定手段60は、合わせガラス10の車内側面に導線50を固定できる限り、特に限定されない。例えば、固定手段60として、接着剤、両面テープ、平面に貼り付け可能なゲーブルクリップ等を適用することができる。
各導線50は固定手段60とコネクタ52との間で結束部材53により束ねられる。結束部材53は、複数の導線50を束ねることができる限り、特に限定されない。結束部材53として、例えば、結束チューブ、結束バンド、粘着テープ等を適用することができる。
複数の導線50は、合わせガラス10の車内側面に固定されているので、ウインドシールド100を車両に取り付けた際、車両の振動等に起因して異音等が発生することが抑制できる。また、ウインドシールド100を車両に取り付けた際、導線50を固定する作業が必要なく、また、固定する場所を確保する必要がない。
また、導線50が結束部材53により束ねられているので、ウインドシールド100に容易に仮固定することができ、運搬や保管などの取り扱いが容易にできる。
図2に示されるように、ウインドシールド100は、車外側に配置される第1のガラス板11及び車内側に配置される第2のガラス板12と、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に挟持された中間膜13からなる合わせガラス10を備える。
便宜上、第1のガラス板11の外側面を第1面fと、第1のガラス板11の内側面を第2面fと、第2のガラス板12の内側面を第3面fと、第2のガラス板12の外側面を第4面fと称する。ウインドシールド100を車両に取り付けた際、第1面fは車外側面となり、第4面fは車内側面となる。
第1のガラス板11及び第2のガラス板12は、例えばフロート法などにより板状に成形され、重力成形又はプレス成形などにより高温で曲げ成形される。第1のガラス板11及び第2のガラス板12は、未強化ガラス、強化ガラスのいずれでもよい。強化ガラスは、熱強化ガラス、化学強化ガラスのいずれでもよい。
中間膜13は、第1のガラス板11と第2のガラス板12とを接合する。中間膜13は、合わせガラスに適用される樹脂、例えばポリビニルブチラール樹脂(PVB)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)などであってよい。中間膜13は、単層構造、複数層構造のいずれでもよい。なお、合わせガラス10を構成するガラスの枚数は、2枚に限定されず、3枚以上でもよい。中間膜13は、3枚以上のガラスを接合する場合は、2枚以上用いてもよい。
合わせガラス10の周縁部には、図示していない黒色などの暗色不透明の遮蔽層(暗色セラミック層)が全周にわたって帯状に形成されていてもよい。遮蔽層は第1のガラス板11と第2のガラス板12の両方に設けられていてもよいし、いずれか一方にのみに設けられていてもよい。遮蔽層は、合わせガラス10を車体に接着保持するウレタンシーラントなどを紫外線による劣化から保護する機能を有している。遮蔽層は、セラミックペーストを第1のガラス板11及び/又は第2のガラス板12の面上に塗布した後に焼成することにより形成される。ウインドシールド100の上辺/下辺側に遮蔽層を設ける場合は、遮蔽層の幅は50mm以上100mm以下程度であり、ウインドシールド100の左右辺側に遮蔽層を設ける場合は、遮蔽層の幅は、20mm以上40mm以下程度である。
図2に示されるように、合わせガラス10は、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に配置される導電体14を備える。実施形態では導電体14は、第3面fの上に配置される。導電体14として第1のリードバスバー104を例示したが、第1の上辺バスバー106、第2のリードバスバー110、第1の下辺バスバー112、第3のリードバスバー204、第2の上辺バスバー206、第4のリードバスバー210、及び第2の下辺バスバー212も、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に設けられ、第3面fの上に形成される。
導電体14は、合わせガラス10を加熱する発熱用のヒータ、及びそれらヒータに接続する給電端子やバスバー等の電気的機能を有する。実施形態では、導電体14が発熱用のヒータであり、導電体14が第3面fに形成されるので、結露による合わせガラス10の曇りを除去するデフォッガーとして機能する。導電体14が車内側の第2のガラス板12の第3面fに形成されているので、第2のガラス板12の車内側の表面(第4面f)に付着した結露を効率的に除去することができる。
導電体14は、第2面fに形成することができる。導電体14が第2面fに形成されている場合、導電体14は、合わせガラス10に付着した氷又は雪を効率的に融かすデアイサーとして機能する。導電体14が車内側の第1のガラス板11の第2面fに形成されているので、第1のガラス板11の車外側の表面(第1面f)に付着した氷又は雪を効率的に融かす。
導電体14は、例えば導電性銀ペースト(抵抗率が0.5−8Ω・m以上9.0×10−8Ω・m以下程度ある材料)を第2のガラス板12の第3面fの上に印刷・塗布した後に焼成することにより形成される。なお、導電体14は上述のバスバーである場合、銅箔であってもよい。
次に、第1の陰極102の構造について図3を参照して説明する。図2と同様の構成には同様の符号を付して説明を省略する。
図3に示されるように、ウインドシールド100は、箔状接続部材20を備える。箔状接続部材20は、帯状導体21と、帯状導体21の一端に設けられ、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に位置し、導電体14と電気的に接続される接続部23と、帯状導体21の他端に設けられ、合わせガラス10の外側に位置する給電部24とを備える。箔状接続部材20は、接続部23及び給電部24以外を絶縁体25で被覆されている。
また、箔状接続部材20は、第2のガラス板12の縁部で折り返され、第2のガラス板12の車内面側の第4面fに固定される。実施形態においては、箔状接続部材20は、接着部材26により第2のガラス板12の第4面fに固定される。接着部材26は、両面テープや、接着剤であってよい。なお、両面テープは公知のものであってよい。接着剤としては特には限定されないが、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などの接着剤を用いることができる。
箔状接続部材20が第2のガラス板12の第4面fに固定されているので、車両の振動等に起因して箔状接続部材20が揺れ動くことを抑制できる。
図3に示されるように、合わせガラス10は段差部15を有することが好ましい。ウインドシールド100において、段差部15は第2のガラス板12の下辺端の少なくとも一部が第1のガラス板11の下辺端よりも面内方向に位置することにより形成される。段差部15において、第1のガラス板11の面上に設けられた導電体14が露出しないことが好ましい。
合わせガラス10が段差部15を有することで、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間から引き出された箔状接続部材20を第2のガラス板12の下辺端で折り返したとしても、第1のガラス板11の下辺端よりも箔状接続部材20が合わせガラス10の外に張り出さずに折り返すことができる。
したがって、箔状接続部材20を備えるウインドシールド100において、箔状接続部材20を段差部15で折り返した状態であれば、箔状接続部材20を備えるウインドシールド100の輸送、及び組み立て時において、箔状接続部材20が損傷しにくくなる。また、車両へも好適に取り付けることができる。
段差部15の幅は、箔状接続部材20の厚み程度の幅を有していればよい。具体的には、1mm以上5mm以下程度の幅を有していればよい。
段差部15は、第1のガラス板11と第2のガラス板12において、上下方向の長さが異なるガラス板を準備し、箔状接続部材20の厚み程度の幅となるようにずらして第1のガラス板11と第2のガラス板12を配置することで形成してもよい。
また、段差部15は、第2のガラス板12の下辺端に設けられた切欠き部であってもよい。この場合も、切欠き部の幅は1mm以上5mm以下程度の幅を有していればよい。
段差部15を有する合わせガラス10を例示したが、段差部15を有しない合わせガラスを適用することもできる。
帯状導体21は、導電性材料で形成され、例えば金属で形成される。金属としては、特に限定されないが、例えば、金、銀、ニッケル、銅、アルミニウム、錫、コバルト、又はこれらの元素のうちの少なくとも1つの元素を含む合金などが用いられる。帯状導体21は、例えば金属箔をパターン加工して、一体に形成されてよい。
なお、帯状導体21は、絶縁体25の表面に金属膜を成膜することで形成されてもよい。金属膜は、蒸着、スパッタリング、金属ペーストなどの導電ペーストの焼成などにより成膜される。金属膜は、成膜後に所望のパターンに加工されてもよいし、成膜時に所望のパターンに形成されてもよい。前者のパターン加工にはフォトリソグラフィ法やエッチング法などが用いられ、後者のパタ−ン形成にはマスキングテープ又はスクリーン印刷などが適用される。
絶縁体25は、絶縁性材料で形成され、例えば樹脂で形成される。樹脂は可撓性に優れる材料であることが好ましい。樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミドなどが用いられる。
絶縁体25は、帯状導体21を保持する。これにより、帯状導体21の形状が維持でき、帯状導体21の損傷が抑制でき、また、運搬や保管などの取り扱いが容易にできる。
図3に示されるように、箔状接続部材20の一端にあり、接続部23が設けられている部位は、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に位置している。箔状接続部材20において、帯状導体21が設けられている部位と第2のガラス板12との間には中間膜13が介在するため、箔状接続部材20と第2のガラス板12との間に空気中の酸素や水分が侵入することはなく、かつ中間膜13により強固に接着されている。
箔状接続部材20において、帯状導体21が設けられている部位と、第2のガラス板12の端部近傍であって導電体14が形成されていない部位との間には接着部材30が設けられていることが好ましい。箔状接続部材20と第2のガラス板12との間に空気中の酸素や水分が侵入することはなく、かつ箔状接続部材20と第2のガラス板12とが強固に接着される。
接着部材30は、接着部材26と同様に両面テープや、接着剤であってよい。なお、両面テープは公知のものであってよい。接着剤としては特には限定されないが、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系などの接着剤を用いることができる。
図3に示されるように、箔状接続部材20の一端は、第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に位置する。箔状接続部材20の第1のガラス板11と第2のガラス板12との間に位置する部位には、絶縁体25が被覆されていない接続部23が設けられている。接続部23は、第2のガラス板12の第3面fの上に配置された導電体14と、はんだ40により電気的に接続される。導電体14の、接続部23と電気的に接続される部位は、合わせガラス10において露出していない。
接続部23と導電体14とは、はんだ40により電気的に接続される。なお、接続部23と導電体14とは、はんだ40ではなく、導電性接着剤により電気的に接続されてもよい。導電性接着剤は、常温で硬化する公知の導電性接着材が利用可能であるが、導電性エポキシ系接着剤または導電性アクリル系接着剤であることが好ましく、導電体としてAgやNiを含むものが好ましい。
箔状接続部材20の他端に設けられ合わせガラス10の外側に位置する部位には絶縁体25が被覆されていない給電部24が設けられている。給電部24は、導線50の一端に設けられる端子51と、はんだ41により電気的に接続される。給電部24は合わせガラス10の外側に位置するので、合わせガラス10を得る工程より後の工程で、給電部24と端子51とは電気的に接続することができる。なお、給電部24と端子51とは、接続部23と導電体14との接続と同様に、はんだ41ではなく、導電性接着剤により電気的に接続されてもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態のウインドシールド101を、図4、及び図5を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の作用を奏する部分には、同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、主に他の実施形態と異なる点を説明する。
図4、及び図5に示されるように、第2の実施形態のウインドシールド101は、第1の実施形態のウインドシールド100と異なり、第1の陰極102、第1の陽極108、第2の陰極202、及び第2の陽極208において、箔状接続部材20と導線50の端子51との接続領域が、封止部材62により被覆されている。
接続領域を封止部材62で被覆することにより、雨水等に起因して接続領域が腐食することを防止でき、また箔状接続部材20と導線50の端子との接続をより確実にできる。封止部材62として、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂等を適用することができる。
実施形態では、封止部材62が平面視で略U字型の堰64により囲まれている。堰64を設けることにより、封止部材62が流れ出すことを防止できるので、封止部材62を厚くすることができる。堰64は、合成樹脂、金属、ガラス、及びゴム類などからなる群から選択される材料から構成されることが好ましい。
なお、封止部材62の粘度が高く、その初期形状を維持できる材料であれば、堰64を設ける必要はない。
10…合わせガラス、11…第1のガラス板、12…第2のガラス板、13…中間膜、14…導電体、15…段差部、20…箔状接続部材、21…帯状導体、23…接続部、24…給電部、25…絶縁体、26…接着部材、30…接着部材、50…導線、51…端子、52…コネクタ、53…結束部材、60…固定手段、62…封止部材、64…堰、100…車両用のウインドシールド、101…車両用のウインドシールド、102…第1の陰極、104…第1のリードバスバー、106…第1の上辺バスバー、108…第1の陽極、110…第2のリードバスバー、112…第1の下辺バスバー、202…第2の陰極、204…第3のリードバスバー、206…第2の上辺バスバー、208…第2の陽極、210…第4のリードバスバー、212…第2の下辺バスバー、AR…第1の発熱領域、AR…第2の発熱領域、f…第1面、f…第2面、f…第3面、f…第4面

Claims (6)

  1. 車両用のウインドシールドであって、
    車外側に配置される第1のガラス板及び車内側に配置される第2のガラス板と、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板を接合する中間膜を有する合わせガラスと、
    前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に設けられた導電体と、
    前記導電体の両端側でそれぞれ電気的に接続される複数の箔状接続部材であって、
    前記箔状接続部材の一端に設けられ、前記第1のガラス板と前記第2のガラス板との間に位置し、前記導電体と電気的に接続される接続部と、
    前記箔状接続部材の他端に設けられ、前記合わせガラスの外側に位置する給電部と、
    前記接続部と前記給電部以外を被覆する絶縁体と、を有し、
    前記第2のガラス板の縁部で折り返され、前記第2のガラス板の車内側面に固定される、複数の箔状接続部材と、
    一端に端子を有し、他端にコネクタを有する複数の導線であって、それぞれの端子が、複数の前記箔状接続部材の前記給電部に電気的に接続される複数の導線と、
    各導線は前記第2のガラス板の車内側面に固定手段により固定され、かつ各導線は前記固定手段と前記コネクタとの間で結束部材により束ねられる車両用のウインドシールド。
  2. 前記箔状接続部材と前記端子との接続領域を被覆する封止部材を備える、請求項1に記載の車両用のウインドシールド。
  3. 前記封止部材がシリコーン系樹脂、またはウレタン系樹脂である請求項2に記載の車両用のウインドシールド。
  4. 前記第2のガラス板の車内側面に、前記封止部材を囲む平面視で略U字型の堰を有する請求項2、又は3に記載の車両用のウインドシールド。
  5. 前記箔状接続部材は、接着部材により前記第2のガラス板の車内面側に固定される、請求項1から4の何れか一項に記載の車両用のウインドシールド。
  6. 前記合わせガラスは、前記第2のガラス板の下辺端の少なくとも一部が前記第1のガラス板の下辺端よりも面内方向に位置する段差部を有し、
    前記箔状接続部材は、前記段差部で前記第1のガラス板の下辺端よりも張り出さずに折り返される、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用のウインドシールド。
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