JP2019081198A - 鋼材の製造方法及び製造設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】デスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離が長くても均一にスケールを除去して、加速冷却工程で均一な冷却を図ることができる鋼材の製造方法及び製造設備を提供する。【解決手段】鋼材の製造方法は、加熱炉2から抽出された被圧延材Sを熱間圧延する熱間圧延工程と、熱間圧延工程における被圧延材Sの圧延中に被圧延材Sに対し一回又は複数回のデスケーリングを行うデスケーリング工程と、熱間圧延工程で圧延された被圧延材Sを加速冷却する加速冷却工程とを備える。デスケーリング工程において、最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置5の噴射ノズル5aから被圧延材Sまでの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材Sに衝突するデスケーリング水7の水量密度をq[l/mm2min]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)2、L<150においてq≧0.15とする。【選択図】図1

Description

本発明は、厚鋼板などの鋼材の製造方法及び製造設備に関する。
熱間圧延によって厚鋼板を製造するプロセスでは、制御冷却の適用が拡大している。例えば、厚鋼板の製造に際し、加熱炉で被圧延材を再加熱した後、デスケーリング装置によって被圧延材がデスケーリングされる。そして、被圧延材は圧延機によって圧延されてから、加速冷却装置において水冷又は空冷による制御冷却が行われる。
ここで、加速冷却装置において被圧延材を水冷する場合、図6に示すように、被圧延材の表面のスケールが厚くなるほど冷却速度が大きくなるため、冷却時間が短くなることが知られている。しかしながら、スケールの厚みが不均一である場合には冷却速度が不均一になるため、強度や硬度などの材質がばらつく問題がある。
また、スケールの厚みが不均一である場合には、上述したように、冷却速度が不均一になり、この場合、被圧延材の幅方向における加速冷却停止時の被圧延材の表面温度(以下、「冷却停止温度」と称する。)の分布は、例えば図7に示すようにばらつくことが知られている。このように被圧延材の冷却停止温度が被圧延材の幅方向においてばらつくため、均一な材質の鋼材を得られないという問題がある。具体例を示すと、被圧延材の幅方向にスケール厚が40μmと20μmの箇所が存在する場合、板厚25mmの被圧延材を800℃から目標温度500℃まで冷却する時の冷却停止温度は、スケール厚40μmの箇所で460℃、スケール厚20μmの箇所で500℃となる。スケール厚40μmの箇所では、冷却停止温度が目標温度から40℃下回ってしまい、その結果、均一な材質の鋼材を得ることができない。
従来、鋼板の長手方向で冷却停止温度を均一にするものとして、例えば、特許文献1に示す厚鋼板の冷却方法が知られている。特許文献1に示す厚鋼板の冷却方法は、鋼板搬送装置でつながれたスラブ加熱炉と前後にスケール除去装置を備えた圧延機と制御冷却装置または直接焼き入れ装置とからなる厚板圧延ラインにおいて、厚鋼板を圧延後制御冷却装置により冷却して高張力鋼を製造するにあたり、圧延中に前述のスケール除去装置を用いて鋼板表面のスケール除去率あるいはスケール残存厚を制御することにより制御冷却時の鋼板表面の熱伝達係数を変化させて鋼板の冷却速度および/または冷却停止温度を制御することにより鋼板長手方向に均一な冷却速度を達成するものである。
また、従来、鋼板形状の平坦度の向上と材質の均一化を図るものとして、例えば、特許文献2に示す厚鋼板冷却方法が知られている。特許文献2に示す厚鋼板冷却方法は、厚鋼板製造工程で仕上圧延後に厚鋼板を冷却する方法において、仕上圧延を行った後に制御冷却を行うに際して、制御冷却の前に5秒超20秒以内の時間をおいてデスケーリングを行うものである。
特開平6−330155号公報 特許第3796133号公報
ところで、デスケーリングのスケール除去能力は液滴の衝突力に依存し、衝突力は液滴速度に比例することが知られている。一方で、液滴は周囲空気を随伴しながら飛行し、液滴速度は周囲空気から抗力を受けて減衰する。気流中の液滴の運動方程式は式(1)で表され、周囲空気との相対速度の2乗に比例した抗力を受けて速度が減衰する。
m(dV/dt)=mg−D ……(1)
D=(π/8)ρ(V−V ……(2)
m=(π/6)ρ ……(3)
dV/dt=g−(3ρ/4ρ)C(V−V−1 ……(4)
但し、m:液滴の重量[kg]、V:液滴速度[m/s]、V:周囲の空気速度[m/s]、g:重力加速度[m/s]、D:抗力[N]、ρ:液滴密度[kg/m]、C:抗力係数、d:液滴径[m]、ρ:空気密度[kg/m]である。
本願発明者らが鋭意検討したところ、液滴の速度は図8に示すように噴射距離が長くなるほど減衰が大きくなることを明らかにしており、デスケーリング能力を確保するためには、デスケーリングノズルを鋼板表面に対してできるだけ近接配置することが望ましい。しかしながら、熱間圧延時は鋼板の反りが発生するため、圧延中にデスケーリングを行う場合にはデスケーリングノズルを鋼板表面に対して近接配置できない問題がある。
また、圧延時のデスケーリングにおいてスケールが残存すると、残存したスケールは圧延によって地鉄に押し込まれる。押し込まれたスケールは、その後のデスケーリングで剥離させるのは困難であり、鋼板内でスケール厚が不均一になりやすい。
ここで、前述の特許文献1に示す厚鋼板の冷却方法は、圧延中のデスケーリングによって鋼板の長手方向のスケール除去率あるいはスケール残存厚を制御することにより制御冷却時の鋼板表面の熱伝達係数を変化させて鋼板の長手方向の均一冷却を実現するものである。しかし、特許文献1に示す厚鋼板の冷却方法にあっては、オンラインでスケール除去率やスケールの残存厚を測定して制御できなければ制御冷却時の鋼板表面の熱伝達係数を予測できないため、高精度の冷却制御は実現できない。また、スケール除去率を鋼板の長手方向で変化させる場合、スケールの残存箇所と剥離箇所の冷却能力が異なるため、鋼板に温度むらが生じてしまう問題がある。
また、特許文献2に示す厚鋼板冷却方法では、デスケーリングノズルから鋼板表面までの噴射距離が長くなるとスケール除去能力が急激に悪化し、スケール厚が不均一になって温度むらが生じてしまう問題がある。特許文献2の段落「0024」には、「この結果、ノズルと鋼板との間の距離が200mm以上になると冷却の均一化の効果は低下した。つまり、ノズルと鋼板の間の距離は、好ましくは、200mm未満であることが好ましい。」と記載され、特許文献2では、ノズルと鋼板との間の距離が200mm以上になると、対応が困難になることが述べられている。
特に近年、鋼板に要求される材質均一性のレベルは厳しくなっており、上記のようなスケール厚の不均一性によって生じる制御冷却時の冷却速度の不均一が、特に鋼板の幅方向の材質均一性に与える悪影響を無視できなくなっている。
従って、本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、デスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離が長くても均一にスケールを除去して、加速冷却工程で均一な冷却を図ることができる鋼材の製造方法及び製造設備を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る鋼材の製造方法は、加熱炉から抽出された被圧延材を熱間圧延する熱間圧延工程と、該熱間圧延工程における前記被圧延材の圧延中に前記被圧延材に対し一回又は複数回のデスケーリングを行うデスケーリング工程と、前記熱間圧延工程で圧延された被圧延材を加速冷却する加速冷却工程とを備え、前記デスケーリング工程において、最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とすることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係る鋼材の製造設備は、加熱炉から抽出された被圧延材を熱間圧延する熱間圧延機と、該熱間圧延機の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方に設置され、前記被圧延材の圧延中に前記被圧延材に対し一回又は複数回のデスケーリングを行うデスケーリング装置と、前記熱間圧延機で圧延された被圧延材を加速冷却する加速冷却装置とを備え、最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とすることを要旨とする。
本発明に係る鋼材の製造方法及び製造設備によれば、圧延中において、最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とするので、デスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離が長くても均一にスケールを除去して、加速冷却工程で均一な冷却を図ることができる鋼材の製造方法及び製造設備を提供できる。
本発明の一実施形態に係る鋼材の製造方法が適用される製造設備を表す熱間圧延ラインの概略構成図である。 被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度と、噴射距離に対する液滴速度との関係を示すグラフである。 デスケーリング装置の噴射ノズルからデスケーリング水が被圧延材に向けて噴射された時の噴射幅、噴射厚み、噴射距離、及び噴射ノズルの高さの定義を説明するための図である。 被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度と、噴射距離に対する被圧延材内のスケール剥離面積率との関係を示すグラフである。 被圧延材に衝突するデスケーリング水の平均液滴径と、噴射距離に対する被圧延材内のスケール剥離面積率との関係を示すグラフである。 被圧延材の表面におけるスケールの厚さと、冷却速度との関係を示すグラフである。 被圧延材の幅方向における加速冷却停止時の被圧延材の表面温度の分布を示すグラフである。 噴射距離に対する液滴速度を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。実施形態は、鋼材としての厚鋼板を製造する鋼材の製造方法の例である。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1には、本発明の一実施形態に係る鋼材の製造方法が適用される製造設備を表す熱間圧延ラインが示されており、熱間圧延ライン1は、鋼材としての厚鋼板を製造するもので、被圧延材としてのスラブSを再加熱する加熱炉2と、加熱炉2から抽出されたスラブSの一次スケールをデスケーリングする第1デスケーリング装置4と、第1デスケーリング装置4でデスケーリングされたスラブSを熱間圧延する熱間圧延機3と、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の双方に設置された第2デスケーリング装置5と、熱間圧延機3で熱間圧延された被圧延材(スラブSを圧延した厚鋼板)を制御冷却する加速冷却装置6とを備えている。
熱間圧延機3は、第1デスケーリング装置4でデスケーリングされたスラブSを往復圧延し、スラブSを所定の板厚の厚鋼板とする。
第2デスケーリング装置5は、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の双方に設置され、スラブSの往復圧延中にスラブSに対し複数回のデスケーリングを行う。具体的に述べると、第2デスケーリング装置5は、熱間圧延機3でスラブSを複数の圧延パスで往復圧延する際の各圧延パスの入側でデスケーリングを行う。これにより、スラブSの表面に存在するスケールが除去される。第2デスケーリング装置5で除去されるスケールは、第1デスケーリング装置4で除去しきれなかった一次スケールの残りや第1デスケーリング装置4によるデスケーリングの後に成長した二次スケールである。
ここで、各第2デスケーリング装置5は、図1に示すように、スラブSの上面及び下面のそれぞれのスケールを除去すべく、搬送ラインの上下に設置され、図示しない水供給源に接続されたヘッダに取付けられた噴射ノズル5aを備えている。
そして、本実施形態においては、複数回のデスケーリングのうちで最終回のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水7(図3参照)の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とするように、噴射ノズル5aからのデスケーリング水7の水量密度qが図示しない制御装置によって制御される。以下、水量密度qをこのように制御する理由について述べる。
本願発明者等は、スラブSに衝突するデスケーリング水7の水量密度qが液滴速度の減衰に及ぼす影響について鋭意検討した。その結果、図2に示すように、水量密度qが大きくなるほど液滴速度の減衰が小さくなることを明らかにした。これは、水量密度qが大きいほど周囲空気に対する随伴力が大きくなり、液滴と周囲空気の相対速度が小さくなって、液滴速度の減衰が抑制されたためである。なお、液滴速度の減衰は、特に噴射距離Lが150mm以上で顕著となる。ここで、スラブSに衝突するデスケーリング水7の水量密度q[l/mmmin]は、次の(5)式で表される。
q=Q÷(W×T) ……(5)
ただし、Q:デスケーリング水の水量[l/min]、W:噴射幅[mm]、T:噴射厚み[mm]である。噴射幅W[mm]は、図3に示すように、噴射ノズル5aから噴射されたデスケーリング水7がスラブSの表面に衝突し幅方向に細長く広がったときのデスケーリング水7の幅で定義される。また、噴射厚みT[mm]は、図3に示すように、噴射ノズル5aから噴射されたデスケーリング水7がスラブSの表面に衝突し幅方向に細長く広がったときの幅方向に対して直交する方向の厚みで定義される。また、噴射距離L[mm]は、図3に示すように、噴射ノズル5aからスラブSの表面までの高さをH[mm]、噴射ノズル5aの仰角をθ[°]とすると、次の(6)式のように定義される。噴射幅Wと噴射厚みTは、噴射距離Lに比例して大きくなり、噴射距離Lが大きくなればなるほどスラブSに衝突するデスケーリング水の水量密度qは小さくなる。
L=H÷cosθ ……(6)
スラブSに衝突するデスケーリング水7の水量密度q[l/mmmin]と噴射距離L[mm]に対するスラブS内のスケール剥離面積率(スケールが隔離した面積と鋼板面積の割合)の関係は、ある鋼種において噴射圧力15MPaの条件で本願発明者等が調査したところ、具体的には図4に示すようになり、水量密度qが大きくなるほどスケール剥離面積率が大きくなることを明らかにした。
図4に示すように、L<150では、q≧0.15であればスケール剥離面積率が大きく、スケールを均一に除去して、加速冷却工程でスラブSの幅方向の表面温度のばらつきがほとんどなく均一な冷却を行うことができる。L<150においては、q≧0.15であれば、液滴速度の減衰は小さいからである。L<150において、q<0.15だと、液滴速度の減衰が大きくなり、図4に示すように、スケール剥離面積率が小さくなり、スラブSの一部にスケールが残存し、加速冷却工程での冷却停止温度がばらついてスラブSの材質が不均一となる。水量密度qは大きいほどよく、好ましくはq≧0.20、より好ましくはq≧0.25さらに好ましくはq≧0.30がよい。一方、水量密度Pが大きすぎると、ポンプの吐出エネルギーが膨大となるので、水量密度qは0.6以下が好ましい。
一方、L≧150では、図4に示すように、q≧0.15×(150/L)であればスケール剥離面積率が大きく、スケールを均一に除去して、加速冷却工程でスラブSの幅方向の表面温度のばらつきがほとんどなく均一な冷却を行うことができる。L≧150において、q≧0.15×(150/L)であれば液滴速度の減衰は小さいからである。L≧150において、q<0.15×(150/L)であると、液滴速度の減衰が大きくなり、図4に示すように、スケール剥離面積率が小さくなり、スラブSの一部にスケールが残存し、加速冷却工程での冷却停止温度がばらついてスラブSの材質が不均一となる。水量密度qは大きいほどよく、好ましくはq≧0.20×(150/L)、より好ましくはq≧0.25×(150/L)、さらに好ましくはq≧0.30×(150/L)がよい。
従って、本実施形態においては、複数回のデスケーリングのうちで最終回のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とするように、噴射ノズル5aからのデスケーリング水の水量密度qを図示しない制御装置によって制御するようにした。
なお、複数回のデスケーリングにおいて最終回以前のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離Lは、最終回のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離Lよりも短い(最終回以前のデスケーリングを行う前のスラブSの板厚が最終回のデスケーリングを行う前のスラブSの板厚よりも厚い)ので、最終回以前のデスケーリングを行う際の噴射幅W及び噴射厚みTが最終回のデスケーリングを行う際の噴射幅W及び噴射厚みTよりも小さい。このため、最終回以前のデスケーリングを行う際のデスケーリング水の水量密度qは最終回のデスケーリングを行う際のデスケーリング水の水量密度qよりも大きくなるので、最終回のデスケーリングを行う際の条件が上述の条件を満たすように噴射水量を調整し、これと同じ噴射水量で、最終回以前のデスケーリングを行えば、最終回以前のデスケーリングを行う際にも第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離をL[mm]、最終回以前のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とする条件は必ず満たすことになる。
また、本発明の効果は、噴射距離Lが長いほど発揮されやすく、最終回のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離Lは、好ましくは150mm以上、より好ましくは200mm以上、さらに好ましくは300mm以上がよい。但し、噴射距離Lが長すぎると、水量密度qが大きくても液滴密度は徐々に減衰していくため、噴射距離Lは700mm以下が好ましい。
また、通常の第2デスケーリング装置5で使用しているポンプの吐出能力が15MPa程度であるため、噴出圧力は15MPa以上が好ましい。噴射圧力の上限は特に決めないが、噴射圧力を高くするとエネルギーが膨大となるので、噴射圧力は50MPa以下が好ましい。
次に、最終回のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水7の平均液滴径D[μm]は、150以上とする。
これにより、液滴速度の減衰が小さくなり、より効率的にスケールを剥離させることができる。ここで、平均液滴径はザウター平均粒子径のことであり、レーザードップラー計などによって計測することができる。
前述の式(4)で示したように、液滴径が大きいほど液滴速度の減衰は小さくなり、具体的には図5に示すように、同じ水量密度qでも液滴径が大きいほど液滴速度の減衰が小さく、スケール除去能力が向上する。図5を参照すると、同じ水量密度qであっても、液滴径が75μmに対し、液滴径が150μmの方が液滴速度の減衰が小さくなっている。本実施形態にあっては、液滴速度の減衰が許容できる範囲で小さいデスケーリング水7の平均液滴径D[μm]を150以上としている。なお、平均液滴径Dは大きいほどよく、好ましくは200μm以上、さらに好ましくは250μm以上がよい。平均液滴径Dの上限は特に定めないが、液滴径が大きすぎるとスラブS内での液滴の衝突分布にばらつきが生じる可能性があるため、平均液滴径Dは500μm以下が好ましい。
次に、本発明の一実施形態に係る鋼材の製造方法について説明する。
先ず、鋼材としての厚鋼板の製造に際し、加熱炉2(図2参照)から抽出された被圧延材としてのスラブSを、第1デスケーリング装置4によってデスケーリングした後、熱間圧延する(熱間圧延工程)。この熱間圧延工程では、第1デスケーリング装置4でデスケーリングされたスラブSを熱間圧延機3により往復圧延し、所定の板厚の厚鋼板とする。
そして、この熱間圧延工程におけるスラブSの圧延中にスラブSに対し複数回のデスケーリングを行う(デスケーリング工程)。このデスケーリング工程では、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の双方に設置された第2デスケーリング装置5により、熱間圧延機3でスラブSを複数の圧延パスで往復圧延する際の各圧延パスの入側でデスケーリングを行う。これにより、スラブSの表面に存在するスケールが除去される。第2デスケーリング装置5で除去されるスケールは、第1デスケーリング装置4で除去しきれなかった一次スケールの残りや第1デスケーリング装置4によるデスケーリングの後に成長した二次スケールである。
次いで、熱間圧延工程で圧延された被圧延材(スラブSを圧延した厚鋼板)を制御冷却する(加速冷却工程)。この加速冷却工程では、熱間圧延機3の搬送方向下流側に設置された加速冷却装置6により熱間圧延工程で圧延された被圧延材(スラブSを圧延した厚鋼板)を制御冷却する。
その後、厚鋼板の矯正工程等を経て厚鋼板が製造される。
ここで、デスケーリング工程において、本実施形態では、複数回のデスケーリングのうちで最終回のデスケーリングを行う第2デスケーリング装置5の噴射ノズル5aからスラブSまでの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水7(図3参照)の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とするように、噴射ノズル5aからのデスケーリング水7の水量密度qを図示しない制御装置によって制御する。
これにより、前述した理由により、デスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離が長くても(噴射距離が150mm以上であっても)均一にスケールを除去して、加速冷却工程で均一な冷却を図ることができる。
また、最終回のデスケーリングを行うに際し、前述したように、最終回のデスケーリングにおけるスラブSに衝突するデスケーリング水7の平均液滴径D[μm]は、150以上とする。
これにより、液滴速度の減衰が小さくなり、より効率的にスケールを剥離させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第2デスケーリング装置5は、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の双方に設置されているが、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方に設置されていればよい。
また、第2デスケーリング装置5は、スラブSの圧延中にスラブSに対し複数回のデスケーリングを行うようになっているが、スラブSの圧延中にスラブSに対し1回のデスケーリングを行うようにしてもよい。例えば、第2デスケーリング装置5は、熱間圧延機3でスラブSを複数の圧延パスで往復圧延する際のいずれか一つの圧延パスの入側でデスケーリングを行ったり、あるいは最終パス直前のみでデスケーリングを行うようにしてもよい。また、第2デスケーリング装置5は、熱間圧延機3でスラブSを複数の圧延パスで往復圧延する際のすべての圧延パスの入側でデスケーリングを行わなくてもよい。なお、1回のデスケーリングを行う場合、その1回のデスケーリングが最終回のデスケーリングとなる。
また、必要に応じて、熱間圧延機3と加速冷却装置6との間に矯正装置を設け、この矯正装置によって厚鋼板を矯正する工程を設けてもよい。矯正工程によって厚鋼板の形状を平坦にした後に、制御冷却を行うことで、より均一な冷却を行うことができる。
また、本実施形態にあっては、鋼材として厚鋼板の冷却について述べたが、鋼材として薄板の冷却に適用してもよい。
本発明の効果を検証すべく、図1に示す熱間圧延ライン1において、加熱炉2で250mm厚のスラブSを1150℃に再加熱した後、第1デスケーリング装置4によって一次スケールを除去し、熱間圧延機3による往復圧延により熱間圧延した。そして、熱間圧延中に、熱間圧延機3の被圧延材搬送方向の上流側と下流側の双方に設置された第2デスケーリング装置5により表1に示すデスケーリング条件(本発明例1〜11及び比較例1〜5)でデスケーリングを行い、デスケーリングを行った厚鋼板を加速冷却装置6で500℃まで冷却して、引張強度600MPaを目標とした高張力鋼を製造した。そして、加速冷却装置6による冷却後の厚鋼板の幅方向における温度むらを測定した。なお、厚鋼板幅方向に走査する走査型放射温度計を用いて、厚鋼板の全幅に対して測定された鋼板表面温度のうち最大値から最小値を引いた値を幅方向の温度むらとした。目標とする材質を確保し、そのばらつきが小さい厚鋼板を製造するためには、温度むらを30℃以内に抑える必要があった。
なお、各第2デスケーリング装置5は、パスラインから噴射ノズル5aの先端までの高さが320mm、噴射ノズル5aの仰角が15°、噴射圧力が15MPaであった。
また、熱間圧延終了後の厚鋼板の寸法については、本発明例1、本発明例5〜9、本発明例11、比較例1及び比較例5は、板厚25mm×板幅3000mm×板長40m、本発明例2及び比較例2の場合は、板厚100mm×板幅2500mm×板長15m、本発明例3及び比較例3の場合は、板厚140mm×板幅2500mm×板長10m、本発明例4及び比較例5の場合は、板厚165mm×板幅2000mm×板長10m、本発明例10の場合は、板厚140mm×板幅2500mm×板長10mである。
製造条件、デスケーリング条件及び温度むらの測定結果について表1に示す。
Figure 2019081198
本発明例1〜3では、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L≧150においてデスケーリング水の水量密度q≧0.15×(150/L)であるため、スケールを均一に剥離することができ、厚鋼板の幅方向における温度むらが30℃以内となった。特に、比較例1〜3と比較して噴射距離が長い条件ほど、温度むらを抑制する効果が大きく、材質のばらつきの少ない高品質の厚鋼板が得られた。また、本発明例4では、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L<150においてデスケーリング水の水量密度q≧0.150であるため、本発明例1〜3と同様に、スケールを均一に剥離することができ、厚鋼板の幅方向における温度むらが30℃以内となった。
これに対して、比較例1〜3では、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L≧150においてデスケーリング水の水量密度q<0.15×(150/L)であるため、スケールを均一に剥離することができず、厚鋼板の幅方向における温度むらが30℃を超えた。特に、噴射距離が長い条件ほど、温度むらを抑制できなかった。また、比較例4では、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L<150においてデスケーリング水の水量密度q<0.150であるため、スケールを均一に剥離することができず、厚鋼板の幅方向における温度むらが30℃を超えた。
また、本発明例5〜7では、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L≧150において、デスケーリング水の水量密度q≧0.20×(150/L)、q≧0.25×(150/L)、q≧0.30×(150/L)であるため、本発明例1〜3と比べても、水量密度が大きく、厚鋼板の幅方向における温度むらがより小さくなって21℃以内となり、材質のばらつきのより少ない高品質の厚鋼板が得られた。
また、本発明例8及び9は、本発明例1とデスケーリング水の水量密度qは同じであるが、平均液滴径Dが150μm、200μmと大きいため、液滴速度の減衰を抑制でき、厚鋼板の幅方向における温度むらがより小さくなって22℃以内となり、材質のばらつきのより少ない高品質の厚鋼板が得られた。一方、比較例5は、平均液滴径Dが200μmであるが、最終回のデスケーリングにおける噴射距離L≧150においてデスケーリング水の水量密度q<0.15×(150/L)であるため、厚鋼板の一部にスケールが残存して、厚鋼板の幅方向における温度むらが40℃となった。
また、本発明例10は、デスケーリング噴射パスが1回目の圧延パスの入側の1回のみであり、1回目(最終回)のデスケーリングにおける噴射距離Lが72mmと短い。但し、デスケーリング水の水量密度q≧0.15であるため、スケールを均一に除去した状態で圧延しており、厚鋼板の幅方向におけるスケール厚のばらつきが小さく、厚鋼板の幅方向の温度むらが30℃以内となった。
また、本発明例11は、デスケーリング噴射パスが最終圧延パスの入側の1回のみであり、1回目(最終回)のデスケーリングにおける噴射距離Lが300mmと長い。但し、デスケーリング水の水量密度q≧0.15×(150/L)であるため、スケールを均一に除去した状態で圧延しており、厚鋼板の幅方向におけるスケール厚のばらつきが小さく、厚鋼板の幅方向の温度むらが30℃以内となった。
1 熱間圧延ライン
2 加熱炉
3 熱間圧延機
4 第1デスケーリング装置
5 第2デスケーリング装置(デスケーリング装置)
5a 噴射ノズル
6 加速冷却装置
7 デスケーリング水
S スラブ(被圧延材)

Claims (6)

  1. 加熱炉から抽出された被圧延材を熱間圧延する熱間圧延工程と、該熱間圧延工程における前記被圧延材の圧延中に前記被圧延材に対し一回又は複数回のデスケーリングを行うデスケーリング工程と、前記熱間圧延工程で圧延された被圧延材を制御冷却する加速冷却工程とを備え、
    前記デスケーリング工程において、最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とすることを特徴とする鋼材の製造方法。
  2. L≧150とすることを特徴とする請求項1に記載の鋼材の製造方法。
  3. 前記最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の平均液滴径D[μm]を150以上とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼材の製造方法。
  4. 加熱炉から抽出された被圧延材を熱間圧延する熱間圧延機と、該熱間圧延機の被圧延材搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方に設置され、前記被圧延材の圧延中に前記被圧延材に対し一回又は複数回のデスケーリングを行うデスケーリング装置と、前記熱間圧延機で圧延された被圧延材を制御冷却する加速冷却装置とを備え、
    最終回のデスケーリングを行うデスケーリング装置の噴射ノズルから被圧延材までの噴射距離をL[mm]、最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の水量密度をq[l/mmmin]としたとき、L≧150においてq≧0.15×(150/L)、L<150においてq≧0.15とすることを特徴とする鋼材の製造設備。
  5. L≧150とすることを特徴とする請求項4に記載の鋼材の製造設備。
  6. 前記最終回のデスケーリングにおける被圧延材に衝突するデスケーリング水の平均液滴径D[μm]を150以上とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の鋼材の製造設備。
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