JP2019077383A - 車両のアウターミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラのレンズの洗浄時に要する消費電力を抑えることができる車両のアウターミラーを提供する。【解決手段】アウターミラー3は、ハウジング20と、レンズ5aが露出した状態でハウジング25に設けられたカメラ5と、ハウジング20に収納され、レンズ5aを洗浄するための洗浄液Wを貯留する保持タンク35と、レンズ5aに向かって洗浄液Wを噴射可能な噴射部36と、洗浄液Wを保持タンク35から汲み上げて噴射部36に供給する電動式の供給ポンプ37と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のアウターミラーに内蔵されたカメラを洗浄するシステムに関する。
車両の後部に取り付けられたリアカメラに対して洗浄液を噴射させることによってレンズを洗浄するレンズ洗浄装置が知られている(特許文献1)。その他に、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜7が存在する。
特開2014−27539号公報 特開2017−513772号公報 特開2016−222230号公報 特開2012−236583号公報 特開2012−37548号公報 特開2011−240915号公報 特開2011−230672号公報
車両のウインドシールド洗浄用の洗浄液タンクは、例えばフロントコンパートメント等のアウターミラーから離れた箇所に搭載されている。したがって、洗浄液タンクの洗浄液を電動式のポンプで汲み上げてアウターミラーに設けられたカメラを洗浄するには、洗浄液タンクとカメラとの落差や送液経路の圧力損失を考慮した負荷によって洗浄のたびにポンプを駆動する必要がある。そのため、洗浄時におけるポンプの駆動負荷が高くなりやすく消費電力が増大するおそれがある。
そこで、本発明は、カメラのレンズの洗浄時に要する消費電力を抑えることができる車両のアウターミラーを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る車両のアウターミラーは、ハウジングと、レンズを露出させた状態で前記ハウジングに設けられたカメラと、前記ハウジングに収納され、前記レンズを洗浄するための洗浄液を貯留する保持タンクと、前記保持タンク内の前記洗浄液を電動式の供給ポンプで汲み上げて前記レンズに向かって噴射する洗浄液噴射装置と、を備えるものである。
本発明の一形態に係るアウターミラーが適用された車両を車両上方から見た状態を示した図。 図1の矢印II方向から見た状態を示した図。 ウインドシールドを洗浄する洗浄システム等を模式的に示した図。 図1のアウターミラーを車両後方側から見た状態を示した図。 図4のVa-Va線に関する断面図。 図4のVb-Vb線に関する断面図。 図4のVc-Vc線に関する断面を拡大した拡大断面図。 各制御対象の作動状態を示した図。 本発明の一形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 図7にサブルーチンとして定義された洗浄液補充制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 図7にサブルーチンとして定義された洗浄液温度調節制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 図7にサブルーチンとして定義された噴射制御の制御ルーチンの一例を示したフローチャート。
図1及び図2に示すように、車両1は4輪乗用自動車として構成されている。なお、図1及び他の図において、矢印Frは車両前方、矢印Rrは車両後方、矢印Rは車両右側、Lは車両左側、Uは車両上方、Dは車両下方をそれぞれ示している。車両1の車体2には左右一対のアウターミラー3が左右前方の車両ドア4と一体移動可能な状態でドアミラーとして設けられている。各アウターミラー3は乗員による車両後方の視認を可能とするものであり、かつ車両後方を撮影するカメラ5を内蔵している。さらに、各アウターミラー3はカメラ5のレンズ5aを洗浄するための洗浄ユニット6を内蔵している。なお、各アウターミラー3は左右対称の構成であるので、以下の説明は特に断らない限り車両右側のアウターミラー3について行う。
図1〜図3に示したように、車両1には車体2に設けられたウインドシールド7を洗浄するための洗浄システム10が搭載されている。洗浄システム10は、フロントコンパートメント8に設けられていて界面活性剤及びメタノール等を含む洗浄液Wを貯留する洗浄液タンク11と、洗浄液Wをウインドシールド7に向けて噴射する洗浄液ノズル12と、洗浄液タンク11内に設けられ、洗浄液Wを圧送する電動式の洗浄液ポンプ13と、洗浄液ポンプ13と洗浄液ノズル12とを接続して洗浄液Wを導く洗浄液配管14とを含む。
洗浄液タンク11には洗浄液Wをユーザが補充するための注液口11aと、洗浄液Wの補充時に内部の空気を大気に逃がし、かつ洗浄液Wの噴射時に大気から空気を内部に取り込むための開放経路11bとがそれぞれ設けられている。洗浄液ポンプ13には圧力調整弁13aが設けられており、その圧力調整弁13aによって洗浄液Wのフィード圧が所定の圧力に保持される。洗浄液配管14は所定の位置で3つに分岐している。その分岐位置P1から延びるウインド側分岐路14aの端部は洗浄液ノズル12に接続されている。残りの2つのミラー側分岐路14b、14cは左右のアウターミラー3の各洗浄ユニット6に接続されている。
洗浄液配管14の分岐位置P1には三方弁として構成された第1切替弁17が設けられている。第1切替弁17は、洗浄液Wを分岐位置P1からウインド側分岐路14aに導く位置aと、洗浄液Wを分岐位置P1から右側のミラー側分岐路14bに導く位置bと、洗浄液Wを分岐位置P1から左側のミラー側分岐路14cに導く位置cとの間で経路を選択的に切り替え可能である。第1切替弁17が必要に応じて位置b又は位置cに切り替えられることにより、洗浄液Wは各洗浄ユニット6に供給される。なお、洗浄液タンク11には、洗浄液タンク11から延びて分岐位置P2で2つに分岐する空気配管15が設けられている。空気配管15の一方の第1分岐路15Rは右側のアウターミラー3に設けられた洗浄ユニット6に、他方の第2分岐路15Lは左側のアウターミラー3に設けられた洗浄ユニット6にそれぞれ接続される。これにより、各洗浄ユニット6には洗浄液タンク11内の気層部Ab1の空気が供給される。
図4及び図5A〜図5Cに示すように、アウターミラー3は車体2に取り付けられたハウジング20を備えており、ハウジング20にはカメラ5及び洗浄ユニット6が収納されている。また、アウターミラー3はミラー面22aを有するミラー部材22と、ミラー部材22を支持するミラーサポート23とを備えている。ハウジング20は、ミラー部材22を露出させた状態でミラーサポート23を収納するため、ミラー部材22の周囲を取り囲むように形成されていて車両後方側から結合されたバイザー部20aを含んでいる。バイザー部20aには、カメラ5の撮影を可能とするためにレンズ5aと対向する位置に貫通孔25が形成されている。貫通孔25はハウジング20の内部側から車両後方の外部側に向かってバイザー部20aを貫いている。カメラ5はバイザー部20aの貫通孔25からレンズ5aが外部に露出するようにハウジング20に収納され、ハウジング20の所定の内壁部に固定されている。
図5A及び図5Bに示すように、ミラー部材22はミラー面22aの裏面側を覆うミラーホルダ27を有し、そのミラーホルダ27がミラーサポート23に固定されている。ミラーサポート23は車両後方にミラー面22aが向けられるようにミラー面22aの裏面側からミラー部材22を支持する。ミラーサポート23は、ハウジング20に取り付けられる固定部31と、ミラー部材22のミラーホルダ27に結合される結合部32と、固定部3と結合部32との間に介在する電動式のアクチュエータ33とを備えている。アクチュエータ33はミラー部材22の向きを上下左右に調整するために設けられていて固定部31に保持されている。なお、ハウジング20は車両1の駐車時等にアウターミラー3を折りたたむための電動式の回転機構34を介在させた状態で車体2に結合されている。
洗浄ユニット6は、アウターミラー3のハウジング20に収納されていてカメラ5のレンズ5aを洗浄するための洗浄液Wを貯留する保持タンク35と、カメラ5のレンズ5aに向かって洗浄液Wを噴射可能な噴射部36と、保持タンク35内に設けられ洗浄液Wを保持タンク35から汲み上げて噴射部36に供給する電動式の供給ポンプ37と、保持タンク35と噴射部36とを接続する供給配管38とを備えている。供給ポンプ37には圧力調整弁37aが設けられており、その圧力調整弁37aによって洗浄液Wのフィード圧が所定の圧力に保持される。
保持タンク35には、洗浄液配管14のミラー側分岐路14bと、空気配管15の第1分岐路15Rとがそれぞれ接続されている。また、保持タンク35には供給配管38に対して合流位置Pで合流する合流路39がエアポンプ40を介して接続されている。合流部39の保持タンク35側の端部は、洗浄液Wの液面レベルよりも上部に形成された気層部Ab2に配置されている。合流位置Pには第2切替弁42が設けられている。第2切替弁42は、合流位置Pよりも下流側の供給配管38と合流路39とを開通させ、かつ合流位置Pよりも上流側の供給配管38を閉鎖させる位置a1と、合流路39を閉鎖させ、かつ供給配管38を開通させる位置b1との間で経路を切り替えることができる。第2切替弁42を操作し、かつ供給ポンプ37又はエアポンプ40を作動させることにより、カメラ5のレンズ5aに対して洗浄液又は空気を選択的に噴射部36から噴射させることができる。
保持タンク35の内部には、洗浄液Wの液面レベルの下限を検出する空センサ44と、洗浄液Wの液面レベルの上限を検出する満センサ45と、洗浄液Wの温度を検出する温度センサ46とが設けられている。満センサ45の位置は保持タンク35の上面よりも下方に設置されており、これにより気層部Ab2が確保されるようになっている。なお、カメラ5の近くにはカメラ5の周辺部の温度を検出する温度センサ47が設けられている。保持タンク35の外表面には洗浄液Wを保温及び加熱するためのヒータ50が熱伝導材51を介在させた状態で設けられている。熱伝導材51としては、例えばシリコーン等の柔軟かつ熱伝導性のよい材料が選択される。また、外気と洗浄液Wとの熱交換を妨げるため保持タンク35とハウジング20の内周面との間には例えば発泡材等を素材とした断熱材52が設けられている。
噴射部36は、バイザー部20aと一体に形成され、かつ供給配管38が接続されるポート形状部55を含んでいる。図5Cに詳しく示したように、ポート形状部55には、ハウジング20の内部側に突出して供給配管38が嵌め込まれる円柱状の接続部56と、洗浄液W又は空気を導く噴射流路57とがそれぞれ形成されている。噴射流路57は、接続部56にて開口し洗浄液W又は空気が流入する流入口57aと、カメラ5のレンズ5aに向かって開口し洗浄液W又は空気が噴射する流出口57bとを有する。
洗浄ユニット6及び洗浄システム10は車両1の各部を制御するコンピュータとして構成された電子制御装置(ECU)60(図1参照)にて制御される。ECU60には左右のアウターミラー3に設けられた洗浄ユニット6の空センサ44、満センサ45、温度センサ46、及び温度センサ47の各出力信号が入力される。また、図1に示したように、車両1の乗員にて操作されるカメラ洗浄スイッチ61及びカメラ水切りスイッチ62の操作信号もECU60に入力される。各スイッチ61、62は左右別々に洗浄等の指示が可能となっている。ECU60は入力された各種信号を参照し所定のプログラムに従って洗浄ユニット6及び洗浄システム10を互いに連携させながら制御する。ECU60が本形態で制御する制御対象は、洗浄システム10の洗浄液ポンプ13及び第1切替弁17、並びに洗浄ユニット6の供給ポンプ37、エアポンプ40、第2切替弁42及びヒータ50である。
車両1の状態及び乗員の操作状態に応じた各制御対象の作動状態を、図6を参照しながら説明する。なお、図6は右側のアウターミラー3の洗浄ユニット6の作動状態を示しているが左側のアウターミラー3の洗浄ユニット6も同様に制御される。つまり左右の洗浄ユニット6は互いに独立して制御される。
車両1が駐車中などイグニッションスイッチI/GがOFFの場合、洗浄液ポンプ13はOFF、第1切替弁17はウインドシールド洗浄側の位置a、カメラ洗浄スイッチ61はOFF、カメラ水切りスイッチ62はOFF、第2切替弁42は空気噴射側の位置a1、満センサ45はOFF、空センサ44はOFF、供給ポンプ37はOFF、エアポンプ40はOFF、ヒータ50はOFFである。なお、ヒータ50は外気温が所定範囲未満の低温時の場合にはイグニッションスイッチI/GのONと同期してONとなる。
イグニッションスイッチI/GがONの状態で、空センサ44がONとなって洗浄ユニット6の保持タンク35に貯留される洗浄液Wが不足すると、第1切替弁17がウインドシールド洗浄側の位置aからカメラ側の位置bに切り替えられて洗浄液配管14が開通する。第1切替弁17と連動して洗浄システム10の洗浄液ポンプ13がONとなり洗浄液Wが洗浄ユニット6の保持タンク35に補充される。そして、満センサ45がONとなるまで洗浄液Wが補充されてから洗浄液ポンプ13がOFFとなる。
車両1の乗員によりカメラ洗浄スイッチ61がONされると、カメラ5のレンズ5aに向けて洗浄液Wが噴射される。洗浄液Wが噴射される場合、洗浄液ポンプ13はOFFであり、第1切替弁17がカメラ側の位置bからウインドシールド洗浄側の位置aに切り替えられる。そして、第2切替弁42が空気噴射側の位置a1から洗浄液噴射側の位置b1に切り替えられる。これらの切替弁17、42と連動して供給ポンプ37がONとなり洗浄液Wが噴射部36から噴射されてカメラ5のレンズ5aが洗浄される。洗浄液Wによる洗浄期間は適宜設定されており、当該期間を経過すると供給ポンプ37はOFFとなる。
車両1の乗員によりカメラ水切りスイッチ62がONされると、カメラ5のレンズ5aに向けて空気が噴射される。なお、この空気噴射は例えばレンズ5aに付着した雨滴を除去するため、あるいはレンズ5aに付着した洗浄液Wを除去するために実施される。空気噴射が実施される場合、洗浄液ポンプ13はOFFであり、第1切替弁17がカメラ側の位置bからウインドシールド洗浄側の位置aに切り替えられる。そして、第2切替弁42が洗浄液噴射側の位置b1から空気噴射側の位置a1に切り替えられる。これらの切替弁17、42と連動してエアポンプ40がONとなり空気が噴射部36から噴射されてカメラ5のレンズ5aに付着した雨滴や洗浄液Wが除去される。空気の噴射期間は適宜設定されており、当該期間を経過するとエアポンプ40はOFFとなる。
ECU60による制御は、一例として、図7〜図10に示した制御ルーチンに従って実施される。この制御ルーチンのプログラムはECU60に保持されており適時に読み出されて実行される。
図7に示したように、ECU60はイグニッションスイッチI/GがONされた場合に処理を開始する。なお、図7のルーチンにおいて、右側の洗浄ユニット6に対する処理(ステップS1R〜ステップS5R)と、左側の洗浄ユニット6に対する処理(ステップS1L〜ステップS5L)とは互いに独立して並行に処理される。これらの処理はほぼ共通するので、以下においては右側の洗浄ユニット6に対する処理を主に説明し、必要に応じて左側の洗浄ユニット6に対する処理について言及する。
ステップS1Rにおいて、ECU60は保持タンク35の洗浄液Wの残量に応じて洗浄液Wの補充を行う洗浄液補充制御を実施する。
図8の洗浄液補充制御において、ECU60はステップS11で空センサ44がONか否か、つまり洗浄液Wの液面が下限以下か否かを判定する。空センサ44がONの場合はステップS12に進み、そうでない場合は洗浄液Wの補充が不要であるので以後の処理をスキップして、図7のメインルーチンに戻る。
ステップS12において、ECU60は第1切替弁17をカメラ洗浄側の位置bに切り替える。なお、左側の洗浄ユニット6に対する処理の場合は第1切替弁17をカメラ洗浄側の位置cに切り替える。
ステップS13において、ECU60は洗浄システム10側の洗浄液ポンプ13をONする。これにより、洗浄液タンク11に貯留された洗浄液Wが洗浄ユニット6の保持タンク35に導かれて洗浄液Wが補充される。
ステップS14において、ECU60は満センサ45がONか否か、つまり保持タンク35の洗浄液Wの液面レベルが上限に達したか否かを判定する。上限に達していない場合は処理をステップS12に戻し、満センサ45がONとなるまで洗浄液Wの補充が継続される。満センサ45がONになった場合は処理をステップS15に進める。
ステップS15において、ECU60は洗浄システム10の洗浄液ポンプ13をOFFにして、洗浄液Wの補充を終了する。そして、図7のメインルーチンに戻る。
図7のステップS2Rにおいて、ECU60は洗浄ユニット6側の洗浄液Wの温度を調節する洗浄液温度調節制御を実施する。
図9の洗浄液温度調節制御において、ECU60はステップS21でカメラ5の近くに配置された温度センサ47(図5A等参照)に基づいてカメラ5の周辺温度を取得し、その周辺温度が所定の閾値以下か否かを判定する。この閾値は洗浄液Wが凍結する等の問題が生じうる外気温である低温時を判定するために設定される。カメラ5の周辺温度が閾値以下の場合はステップS22に処理を進め、そうでない場合は洗浄液Wを暖める必要がないので以後の処理をスキップして図7のメインルーチンに戻る。
ステップS22おいて、ECU60は洗浄液Wを暖めるためヒータ50をONして温度調節する。これにより、洗浄液Wの温度が上昇するので低温時に生じうる問題を回避できる。
ステップS23において、ECU60は温度センサ46(図5A等参照)の出力信号に基づいて洗浄液Wの温度を取得し、洗浄液温度が所定範囲内となるか否かを判定する。この所定範囲は、低温時の洗浄液Wの温度目標となる範囲であり適宜に設定される。洗浄液温度が所定範囲内にない場合は処理をステップS22に戻してヒータ50による加温を継続する。一方、洗浄液温度が所定範囲内に達した場合はステップS24に進み、ECU60はヒータ50をOFFにして洗浄液Wの加温を終了し、図7のメインルーチンに戻る。
図7のステップS3Rにおいて、ECU60は右側のカメラ洗浄スイッチ61がONされたか否かを判定し、カメラ洗浄スイッチ61がONされた場合はステップS5Rに進む。一方、カメラ洗浄スイッチ61がONされていない場合、つまりOFFの場合はステップS4Rに進む。
ステップS4Rにおいて、ECU60は右側のカメラ水切りスイッチ62がONされたか否かを判定し、カメラ水切りスイッチ62がONされた場合はステップS5Rに進む。一方、カメラ水切りスイッチ62がONされていない場合、つまりOFFの場合は、カメラ洗浄スイッチ61及びカメラ水切りスイッチ62のいずれもOFFであり、洗浄液W又は空気の噴射が不要であるので、ステップS5RをスキップしてステップS6に進む。
ステップS5Rにおいて、ECU60はカメラ5のレンズ5aに対して洗浄液W又は空気を乗員の要求に応じて噴射する噴射制御を実施する。
図10の噴射制御において、ECU60はステップS51でカメラ洗浄スイッチ61がONか否かを判定する。カメラ洗浄スイッチ61がONの場合はステップS52に進む。噴射制御はカメラ洗浄スイッチ61又はカメラ水切りスイッチ62の少なくともいずれか一方がONの場合に実施される(図7参照)。したがって、カメラ洗浄スイッチ61がONでない場合はカメラ水切りスイッチ61だけがONであるから洗浄液Wの噴射が不要である。そのため、ステップS51でカメラ洗浄スイッチ61がONでない場合は、洗浄液Wの噴射を実施するためのステップS52及びステップS53をスキップして、ステップS55に進む。
ステップS52において、ECU60は第2切替弁42を洗浄液噴射側の位置b1に切り替える。これにより供給配管38が開通する。
ステップS53において、ECU60は洗浄ユニット6の供給ポンプ37をONする。これにより、保持タンク35に貯留された洗浄液Wが供給配管38によって噴射部36に導かれ、洗浄液Wがカメラ5のレンズ5aに向かって噴射される。なお、ステップS53で供給ポンプ37のONされる作動期間、つまり洗浄液Wの噴射期間は、例えば、レンズ5aの洗浄に有効な期間の下限に設定される。
ステップS54において、ECU60はカメラ水切りスイッチ62がONされたか否かを判定する。カメラ水切りスイッチ62がONされた場合は、カメラ洗浄スイッチ61もONされていることになるから、洗浄液Wの噴射後に空気を噴射するためステップS55に進む。一方、カメラ水切りスイッチ62がONされていない場合はカメラ洗浄スイッチ61だけがONされたことになるから、空気の噴射のために実行されるステップS55及びステップS56をスキップして、図7のメインルーチンに戻る。
ステップS55において、ECU60は第2切替弁42を空気噴射側の位置a1に切り替える。これにより、合流位置Pよりも下流側の供給配管38と、保持タンク35の気層部Ab2に通じる合流路39とが開通する。
ステップS56において、ECU60は合流路39に設けられたエアポンプ40をONする。これにより、保持タンク35の気層部Ab2の空気が合流路39及び供給配管38にて噴射部36に導かれて空気がカメラ5のレンズ5aに向かって噴射される。そして、図7のメインルーチンに戻る。
図7のステップS6において、ECU60はイグニッションスイッチI/GがOFFか否かを判定する。イグニッションスイッチI/GがOFFの場合は今回のルーチンを終了する。一方、イグニッションスイッチI/GがOFFでない場合は処理をステップS1R及びステップS1Lに戻す。すなわち、イグニッションスイッチI/GがOFFとなるまで処理が繰り返される。
(本形態の効果)
以上に説明した本形態によれば、アウターミラー3のハウジング20内に設けられた保持タンク35に貯留された洗浄液Wを供給ポンプ37で汲み上げて噴射させることによりアウターミラー3に内蔵するカメラ5のレンズ5aを洗浄できる。そのため、カメラ5のレンズ5aの洗浄のたびに洗浄液ポンプ13を駆動して車両1のフロントコンパートメント8に設けられた洗浄液タンク11の洗浄液Wをアウターミラー3まで導いてカメラ5のレンズ5aを洗浄する場合と比較して、供給ポンプ37からカメラ5までの落差が小さく、かつ送液経路の圧力損失も低い。したがって、洗浄時に駆動する供給ポンプ37の負荷が小さくなるので、洗浄時に要する消費電力を抑えることができる。また、供給ポンプ37の小型化も容易である。
また、本形態の場合、左右のアウターミラー3に設けられた洗浄ユニット6に対する制御が左右独立して実施されるため、洗浄側の洗浄ユニット6の供給ポンプ37等の駆動対象だけを駆動すれば足りる。したがって、左右の洗浄ユニット6を同時に動作させる形態と比べて消費電力を抑制できる。
各洗浄ユニット6の保持タンク35に対する洗浄液Wの補充は、ウインドシールド7を洗浄する洗浄システム10と連携させることによって実現される。そのため、各洗浄ユニット6に洗浄液Wをユーザ等が補充する形態と比べて手間がかからず利便性が高い。
また、本形態はカメラ5のレンズ5aに対して空気噴射を実施できるので、レンズ5aに付着した洗浄液Wや雨滴などを速やかに除去しレンズ5aの乾燥を促進できる。しかも、洗浄液Wの噴射と空気の噴射とを実施するために噴射部36や供給配管38等が共用されているので部品点数を削減できる。
本形態は各洗浄ユニット6には洗浄液Wを暖めるヒータ50が設けられているため、温度調節を適宜行うことでレンズ5aの洗浄に暖かい洗浄液Wを使用できる。これにより、レンズ5aに付着した氷や雪を溶かしたり、油分を含んだレンズ5aの汚れを除去したりする効果を期待できる。また、左右の洗浄ユニット6のそれぞれに必要な熱量に応じてヒータ50をそれぞれ独立して制御できるのでヒータ50による消費電力を抑制できる。保持タンク35とヒータ50との間には柔軟かつ熱伝導性のよい熱伝導材51が介在するため、保持タンク35との接触面積が大きく密着性も高いためヒータ50から保持タンク35への熱伝達効率が高い。したがって消費電力の低減に寄与できる。
本形態は噴射部36がバイザー部20aと一体に形成されたポート形状部55を有するため、複数部品で噴射部を構成する場合と比べて部品点数を削減できる。
本形態は洗浄液タンク11の気層部Ab1と保持タンク35の気層部Ab2とが連通し、かつ洗浄液タンク11が大気開放されている。このため、洗浄液Wの噴射や空気の噴射によって保持タンク35内が減圧して変形することを防止でき、供給ポンプ37及びエアポンプ40に過剰な負荷がかかることを回避できる。
(変形例)
上記形態は、アウターミラーをドアミラーとして車両に適用したものであるが、例えばアウターミラーをフェンダーミラーとして車両に適用する形態に変更することもできる。また、アウターミラーを車両外部に設けられドアミラー等を補助する補助ミラーとして車両に適用した形態にも変更できる。さらに、車両下方を視認するためのミラーなど他の形態のアウターミラーに適用することもできる。
上記形態は、アウターミラー内に設けられる保持タンクへの洗浄液の補充を、ウインドシールドを洗浄する洗浄システムを利用して実現しているが一例にすぎない。例えば、保持タンクに外部からアクセス可能な補充口や補充経路を設けて洗浄システムから独立させ、保持タンクへの洗浄液の補充をユーザ等が補充口や補充経路を使用して実現する形態に変更することも可能である。
上記形態及び変形例のそれぞれから導き出される本発明の態様を以下に記載する。
本発明の一態様に係る車両のアウターミラーは、ハウジングと、レンズを露出させた状態で前記ハウジングに設けられたカメラと、前記ハウジングに収納され、前記レンズを洗浄するための洗浄液を貯留する保持タンクと、前記保持タンク内の前記洗浄液を電動式の供給ポンプで汲み上げて前記レンズに向かって噴射する洗浄液噴射装置と、を備えるものである。例えば、上記形態及び上記各変形例においては、供給ポンプ37、供給配管38、及び噴射部36を組み合わせたものが洗浄液噴射装置の一例に相当する。
この態様のアウターミラーによれば、ハウジング内に設けられた保持タンクに貯留された洗浄液を供給ポンプで汲み上げて噴射させることによりカメラのレンズを洗浄できる。そのため、カメラのレンズの洗浄のたびに、ウインドシールド洗浄用に設けられた洗浄液タンクの洗浄液をアウターミラーまで導いてカメラのレンズを洗浄する場合と比較して、供給ポンプからカメラまでの落差が小さく、かつ送液経路の圧力損失も低い。したがって、洗浄時に駆動する供給ポンプの負荷が小さくなるので、洗浄時に要する消費電力を抑えることができる。
本発明の他の態様に係る車両のアウターミラーは、上記態様のアウターミラーであって、前記保持タンクよりも大きな容量を有し、前記洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、前記洗浄液タンクに貯留された前記洗浄液を圧送する洗浄液ポンプと、前記洗浄液ポンプが圧送する前記洗浄液を前記保持タンクに導く経路とを更に備えるものである。例えば、上記形態及び上記各変形例においては、洗浄液配管14が経路の一例に相当する。
この態様のアウターミラーによれば、保持タンクに対する洗浄液の補充は車両に搭載された洗浄液タンクの洗浄液を洗浄液ポンプで圧送して保持タンクに導くことにより実現される。そのため、保持タンクに洗浄液をユーザ等が補充する態様と比べて手間がかからず利便性が高い。なお、この態様の洗浄液タンクはウインドシールドの洗浄システムに組み込まれた洗浄液タンクであってもよいし、この洗浄システムとは独立した洗浄液タンクであってもよい。
1 車両
3 アウターミラー
5 カメラ
5a レンズ
20 ハウジング
35 保持タンク
37 供給ポンプ
W 洗浄液

Claims (1)

  1. ハウジングと、
    レンズを露出させた状態で前記ハウジングに設けられたカメラと、
    前記ハウジングに収納され、前記レンズを洗浄するための洗浄液を貯留する保持タンクと、
    前記保持タンク内の前記洗浄液を電動式の供給ポンプで汲み上げて前記レンズに向かって噴射する洗浄液噴射装置と、
    を備える車両のアウターミラー。
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