JP2019075850A - ロータ及びモータ - Google Patents
ロータ及びモータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019075850A JP2019075850A JP2017198562A JP2017198562A JP2019075850A JP 2019075850 A JP2019075850 A JP 2019075850A JP 2017198562 A JP2017198562 A JP 2017198562A JP 2017198562 A JP2017198562 A JP 2017198562A JP 2019075850 A JP2019075850 A JP 2019075850A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- winding
- commutator
- rotor core
- teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Abstract
【課題】工程数を増加させることなく整流子の位置ずれを防止する。【解決手段】ロータは、シャフト5が固定される貫通孔の周囲に径方向外側へ延設された複数のティース部を有するロータコア20と、ロータコア20に取り付けられてシャフト5と一体回転する支持体11、及び、支持体11に装着される金属製の整流子片12とを有する整流子10と、整流子片12に係止されるとともにティース部に巻回された巻線30と、を備える。支持体11は、径方向外側に突設されるとともにロータコア20の端面20aに載置されてティース部とともに巻線30が巻回される少なくとも一つの突起部11eを有する。【選択図】図5
Description
本発明は、整流子が設けられたロータと、このロータを備えたモータとに関する。
従来、ブラシ付きのモータとして、有底筒状のハウジングの内周面に永久磁石が固定されたステータと、シャフトに固定されて巻線が巻回されたコアを持つロータとを備え、ステータの内側にロータが回転自在に収容された、所謂インナロータ型モータが一般的に知られている(例えば特許文献1参照)。ロータにはシャフトに固定される整流子(コミュテータ)が設けられる。整流子は、ブラシが摺動接触する接触部と巻線が接合される端子とを持つ金属製の整流子片が、絶縁性のコアに取り付けられて構成される。
ところで、巻線は所定の張力でロータコアに巻回されるとともに整流子片に接合されるため、シャフトに対する整流子の位置がずれてしまうと、巻線のたるみや断線を招く。このため、ロータの品質を高めるためには、整流子の位置がずれない構成とする必要がある。整流子はシャフトに対して圧入固定されることが多いが、その材質によっては圧入代を大きくすることが難しい場合がある。この場合、整流子をシャフトに対して強固に固定できないため、使用を続けることで整流子の位置がずれるおそれがある。
また、整流子を強固に固定するために、接着剤を使ってシャフトやロータコアに対して整流子を固着することも考えられる。しかしながら、接着剤による固定方法では、接着剤を塗布する工程と接着剤を乾燥させる工程とが必要となり、工程数の増加は避けられない。
本件のロータ及びモータは、このような課題に鑑み案出されたもので、工程数を増加させることなく整流子の位置ずれを防止することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するロータは、シャフトが固定される貫通孔の周囲に径方向外側へ延設された複数のティース部を有するロータコアと、前記ロータコアに取り付けられて前記シャフトと一体回転する支持体、及び、前記支持体に装着される金属製の整流子片を有する整流子と、前記整流子片に係止されるとともに前記ティース部に巻回された巻線と、を備え、前記支持体は、径方向外側に突設されるとともに前記ロータコアの端面に載置されて前記ティース部とともに前記巻線が巻回される少なくとも一つの突起部を有する。
(2)前記突起部の個数と前記ティース部の個数とが同一であり、一つの前記突起部が一つの前記ティース部において前記巻線に巻回されることが好ましい。
(3)前記突起部の径方向長さは、前記巻線の線径よりも大きいことが好ましい。
(4)前記突起部の径方向長さは、前記ティース部の径方向中心部に到達しない長さであることが好ましい。
(5)前記突起部は、前記ロータコアとは逆側の面が径方向外側に向かって薄肉となるように傾斜したテーパ状に形成されていることが好ましい。すなわち、前記突起部の軸方向寸法が、径方向外側ほど短くなるように前記面が傾斜していることが好ましい。
(3)前記突起部の径方向長さは、前記巻線の線径よりも大きいことが好ましい。
(4)前記突起部の径方向長さは、前記ティース部の径方向中心部に到達しない長さであることが好ましい。
(5)前記突起部は、前記ロータコアとは逆側の面が径方向外側に向かって薄肉となるように傾斜したテーパ状に形成されていることが好ましい。すなわち、前記突起部の軸方向寸法が、径方向外側ほど短くなるように前記面が傾斜していることが好ましい。
(6)ここで開示するモータは、上記の(1)〜(5)のいずれか1つに記載のロータと、底筒状のハウジングの内周面に固定された永久磁石を有するとともに前記ロータの前記シャフトの一端を回転自在に支持するステータと、ブラシを有するとともに前記ハウジングの開口部に固定されるエンドベルと、を備えている。
開示のロータによれば、巻線の張力によって支持体(整流子)の位置ずれを防止できる。また、接着剤を使って整流子を固定する場合には接着剤を塗布する工程や接着剤を乾燥させる工程が必要となるが、開示のロータであれば工程数は増加しない。したがって、工程数を増加させることなく整流子の位置ずれを防止することができる。また、開示のモータによれば、巻線の断線を防止でき、低コストで品質を高めることができる。
図面を参照して、実施形態としてのロータ及びモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は、本実施形態のモータ1の軸方向半断面図である。本実施形態のモータ1は、永久磁石界磁式のブラシ付き直流モータであり、ステータ2,ロータ3,エンドベル4を備える。ステータ2は、有底筒状に形成されたハウジング2Aと、ハウジング2Aの内周面に沿って固定された永久磁石2Bとを備える。永久磁石2Bは、ロータ3が組み立てられた状態で、ロータ3のコア20(以下「ロータコア20」という)と対向し、ロータコア20を囲むように軸方向へ延設される。
図1は、本実施形態のモータ1の軸方向半断面図である。本実施形態のモータ1は、永久磁石界磁式のブラシ付き直流モータであり、ステータ2,ロータ3,エンドベル4を備える。ステータ2は、有底筒状に形成されたハウジング2Aと、ハウジング2Aの内周面に沿って固定された永久磁石2Bとを備える。永久磁石2Bは、ロータ3が組み立てられた状態で、ロータ3のコア20(以下「ロータコア20」という)と対向し、ロータコア20を囲むように軸方向へ延設される。
ハウジング2Aの底部中央には円形状の孔部2hが貫設される。この孔部2hには、ロータ3のシャフト5の一端側を回転自在に支持する軸受2Cが内嵌される。エンドベル4は、ハウジング2Aの開口部に固定される蓋部材であり、図示しないブラシやターミナルを有する。また、エンドベル4は、シャフト5の他端側を回転自在に支持する軸受2Dが内嵌される凹部4aとシャフト5が挿通される孔部4hとを有する。
ロータ3は、シャフト5と一体回転するロータコア20と、シャフト5に固定された整流子10とを備える。シャフト5はロータ3を支持する回転軸であり、モータ1の出力を外部に取り出す出力軸としても機能する。ロータコア20は、同一形状の複数の鋼板が積層された積層コアであり、その中心には、鋼板の積層方向に軸方向を一致させた状態でシャフト5が固定される。整流子10はシャフト5に圧入固定されるとともに、ロータコア20に対して取り付けられて周方向位置が規定される。
図2に示すように、本実施形態のロータコア20は、軸方向視で三回回転対称性を持った外形を有する。具体的には、ロータコア20は、シャフト5が固定される貫通孔21hが形成された中央部21と、中央部21から径方向外側へ放射状に延設された三つのティース部22と、各ティース部22の外端部において周方向に互いに離隔して設けられた三つの円弧部23とから構成される。中央部21は、貫通孔21hを構成する内周面を径方向外側に向かって切り欠いて形成された三つのキー溝25を有する。各キー溝25には、後述する整流子10の足部11fが嵌合され、整流子10の位置決めがされる。
周方向に隣接する二つのティース部22及び円弧部23と中央部21とで囲まれた空間(以下「スロット24」という)には、巻線30(図1参照)が配置される。スロット24は、図1に示すようにシャフト5の軸方向に延びた溝であり、図2に示すようにロータコア20の周方向において等間隔に三つ形成される。ロータコア20のティース部22には、そのティース部22の両側のスロット24を通して所定のターン数だけ巻線30が巻回される。なお、巻線30が巻回されるロータコア20の部分には絶縁層(図示略)がコーティングされており、絶縁性が保たれている。
巻線30は、電流が流れることで磁力を生じさせる絶縁電線である。本実施形態の巻線30は、所定のテンションでΔ結線方式によりロータコア20に巻回される。すなわち、巻線30は、その一端が後述する整流子10の三つの端子12bのうちの一つに係止(フッキング)されてからロータコア20の三つのティース部22のうちの一つに巻回されたのち、別の端子12bに係止される。次いで、別のティース部22に巻回されてから残りの端子12bに係止され、さらに残りのティース部22に巻回されたのち、最初の端子12bに係止される。以下、図1に示すように、ロータコア20に巻回された巻線30のうち、ロータコア20の端面20aから盛り上がった部分(山状に膨出した部分)を巻山31と呼ぶ。
図1に示すように、整流子10は、シャフト5に固定された樹脂製の支持体11と、支持体11に装着される金属製の三つの整流子片12とを有する。図4に示すように、各整流子片12は、ブラシが摺動接触するブラシ接触部12aと、巻線30が接続される端子12bと、支持体11に係止される爪部12cとを有する。ブラシ接触部12aは、円筒を三分割した形状をなす。端子12bは、ブラシ接触部12aの円弧状端部から径方向外側へ延設されて屈曲した部位であり、巻線30を係止可能な形状とされる。端子12bに係止された巻線30は、溶接や半田付けといった熱接合(熱を利用した接合処理)により接合される。爪部12cは、後述する支持体11の溝部11gに係合して整流子片12の位置を規定する。
支持体11は筒状に形成された絶縁部品であり、ロータコア20に取り付けられてシャフト5と一体回転する。図3(a)及び(b)に示すように、支持体11は、軸方向中間部に位置する支持部11cと、支持部11cの軸方向一端側(図中上側)に位置する筒部11aと、支持部11cの軸方向他端側(図中下側)に位置する底部11bとを有する。筒部11aは、整流子片12のブラシ接触部12aが装着される部位であり、略円筒形状に形成される。筒部11aの外周面には、ブラシ接触部12aの内周面が面接触される。なお、図5に示すように、整流子片12はブラシ接触部12aを筒部11aに面接触させた状態で、環状の押さえ部材13を装着することにより支持体11に固定される。
支持部11cは整流子片12の端子12bを支持する部位であり、略直方体形状の三つの部位(以下「載置部11h」という)が周方向に等間隔に配置されて構成される。各載置部11hには、端子12bが載置される。なお、支持部11cは、図3(c)中に二点鎖線で示すように、底部11bよりも大きな同心円を、径方向外側から略扇状に三箇所切り欠いた形状に相当する。また、図3(a)及び(b)に示すように、支持部11cの筒部11a側の端面には、整流子片12の爪部12cが係合される溝部11gが凹設される。
底部11bは、支持部11cに装着される端子12bとロータコア20の端面20aとの距離を確保するための部位であり、略円筒形状に形成される。底部11bの外周面には、三つのテーパ部11d及び三つの突起部11eが設けられ、底部11bの支持部11cと逆側の端面(環状の縁部)には三つの足部11fが設けられる。テーパ部11dは、支持部11cに近づくほど肉厚になるように傾斜した部位であり、載置部11hと同一の周方向位置に設けられる。テーパ部11dは、底部11bを補強する機能を有する。なお、本実施形態の底部11bには、テーパ部11dの下側(底部11bの端面側)に外径が一定の円筒部が設けられている。
足部11fは、底部11bの端面から軸方向に突設された部位であり、周方向に等間隔に設けられる。足部11fは、ロータコア20のキー溝25に差し込まれ、ロータコア20(シャフト5)に対する整流子10の周方向位置を規制する機能を持つ。本実施形態の足部11fは、周方向に隣接する載置部11hの間に配置されている。なお、足部11fの周方向位置はこれに限られず、ロータコア20のキー溝25に対応した位置であればよい。
突起部11eは、底部11bの外周面から径方向外側に向かって突設された部位であり、図5に示すように、ロータコア20の端面20aに載置されてティース部22(図2参照)とともに巻線30が巻回される。これにより、図5中に拡大して示すように、突起部11eに対して巻線30の張力(図5中の符号F)が作用し、突起部11eがロータコア20の端面20aから離れないように保持されることから、支持体11(整流子10)の位置ずれ(浮き)が防止される。なお、図5では、整流子10の一部及び巻線30のみを断面で示す。
本実施形態の支持体11には、ティース部22の個数と同数(すなわち三つ)の突起部11eが設けられる。これにより、図2中に破線で示すように、各突起部11eが各ティース部22の径方向内側部分に配置され、一つの突起部11eが一つのティース部22において巻線30に巻回される。
図3(b)及び図5に示すように、突起部11eの径方向長さL(突起部11eの突出量)は、巻線30の線径よりも大きく設定される。これにより、巻線30が巻回されたときに、突起部11eに巻線30が複数回巻かれる。また、この径方向長さLは、図2に示すようにティース部22の径方向中心部に到達しない長さとされる。すなわち、支持体11がロータコア20に取り付けられた状態で、突起部11eはティース部22における径方向内側部分に位置し、ティース部22の径方向中心部には到達しない。これにより、巻線30の巻山31の高さ(ロータコア20の端面20aからの突出量)が抑制される。
また、本実施形態の突起部11eは、図3(b)及び図5に示すように、ロータコア20とは逆側の面(図中上面)が径方向外側に向かって薄肉となるように傾斜したテーパ状に形成されており、その軸方向寸法が径方向外側ほど短くなっている。つまり、突起部11eは、ロータコア20側の面(図中下面)が軸直交方向に延在し、ロータコア20とは逆側の面がロータコア20側に向かって傾斜して設けられ、根元の方が先端よりも軸方向寸法が大きい。なお、突起部11eの径方向外側の先端は尖っておらず、平面状あるいは曲面状とされる。
[2.作用,効果]
(1)上述したロータ3によれば、ロータコア20の端面20aに載置された突起部11eに対しティース部22とともに巻線30が巻回されるため、巻線30の張力によって支持体11(整流子10)の位置ずれを防止できる。また、接着剤を使って整流子10を固定する場合には、接着剤を塗布する工程や接着剤を乾燥させる工程が必要となるが、上述したロータ3であれば工程数は増加しない。したがって、工程数を増加させることなく整流子10の位置ずれを防止することができる。
(1)上述したロータ3によれば、ロータコア20の端面20aに載置された突起部11eに対しティース部22とともに巻線30が巻回されるため、巻線30の張力によって支持体11(整流子10)の位置ずれを防止できる。また、接着剤を使って整流子10を固定する場合には、接着剤を塗布する工程や接着剤を乾燥させる工程が必要となるが、上述したロータ3であれば工程数は増加しない。したがって、工程数を増加させることなく整流子10の位置ずれを防止することができる。
なお、上記の支持体11のように、底部11bに補強用のテーパ部11dが設けられている場合、整流子10が、テーパ部11dに接触する巻線30から、支持体11(整流子10)をロータコア20から離れる方向に働く力を受ける。また、巻線30の断線を防止するために、ティース部22に巻回した巻線30を端子12bに係止する前に整流子10の外周に引き回す場合がある。この場合には、引き回した巻線30から、整流子10がロータコア20から離れる方向に働く力を受け易い。
また、テーパ部11dを有する整流子10の外周に巻線30を引き回す場合には、引き回した巻線30が整流子10側に近づくことが抑制され、引き回した巻線30をロータコア20側に固定することができる。ただし、引き回した巻線30がロータコア20に近づく方向に働く力を受けるため、この巻線30から、整流子10がロータコア20から離れる方向に働く力を受け易い。
しかしながら、上述したロータ3であれば、整流子10がロータコア20から離れる方向に働く力を受けたとしても、突起部11eがロータコア20側へ押さえ付けられるため、整流子10の位置ずれを防止できる。なお、上述したロータ3であれば、支持体11が圧入代を大きく取れない材質で形成されていても位置ずれを防止できる。言い換えると、支持体11の材質に関係なく整流子10の位置ずれを防止できるため、汎用性を高くすることができる。
例えば、小型で耐熱性が要求されるドアロックやステアリングロックなどに使用されるモータ1のロータ3の場合、支持体11は、熱硬化性樹脂であるフェノールで形成される。しかし、フェノール樹脂は脆性が大きいことから、フェノール樹脂で形成される支持体11をロータコア20に圧入する場合、応力により破壊されてしまう虞がある。これに対し、上記のロータ3であれば、圧入代を大きくする必要がないため、支持体11がフェノール樹脂のように脆性の大きな材質で形成されていても、整流子10の位置ずれを防止できる。
(2)上述したロータ2では、突起部11eとティース部22とが一対一の関係になっているため、支持体11に対して巻線30の張力がバランスよく作用する。これにより、支持体11(整流子10)の位置ずれを効果的に防止できる。
(3)また、突起部11eの径方向長さLが巻線30の線径よりも大きいことから、複数の巻線30が突起部11eに巻かれる。このため、突起部11eに対して比較的大きな張力が得られ、支持体11(整流子10)の位置ずれを効果的に防止できる。
(3)また、突起部11eの径方向長さLが巻線30の線径よりも大きいことから、複数の巻線30が突起部11eに巻かれる。このため、突起部11eに対して比較的大きな張力が得られ、支持体11(整流子10)の位置ずれを効果的に防止できる。
(4)ロータコア20の端面20aには、巻線30がUターンすることで形成された巻山31が設けられるが、巻山31の頂上と端子12bとの間にはある程度の隙間が必要とされる。また、巻山31の頂上と支持部11cのロータコア20側の端面との間には、ノイズ抑制の部品(ディスクバリスタ)が配置されることがあり、この場合には配置スペースを確保する必要がある。なお、巻山31の頂上は、ティース部22の径方向中心部付近に位置する。これらの要求に対し、上述したロータ3では、突起部11eの径方向長さLがティース部22の径方向中心部に到達しない長さとされていることから、巻山31の高さ(ロータコア20の端面20aから巻山31の頂上までの軸方向長さ)を抑えることができる。
(5)上述した突起部11eは、その軸方向寸法が根元部分よりも径方向外側の先端部分の方が短くなるように、ロータコア10と逆側の面がテーパ状に形成されている。このため、突起部11eの根元部分の強度を確保しつつ巻山31の高さを抑えることができる。
(6)上述したロータ3を備えたモータ1であれば、工程数を増加させることなく整流子10の位置ずれを防止できるため、巻線30の断線を防止することができ、低コストで品質を向上させることができる。
(6)上述したロータ3を備えたモータ1であれば、工程数を増加させることなく整流子10の位置ずれを防止できるため、巻線30の断線を防止することができ、低コストで品質を向上させることができる。
[3.その他]
上述したロータ3の具体的な構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、支持体11にテーパ部11dが設けられていなくてもよいし、支持部11cが軸方向視で底部11bよりも大きな同心円形状であってもよい。また、上述した突起部11e及び巻線30の張力に加えて、接着剤や圧入を併用して支持体11をシャフト5に固定してもよいし、ロータコア20に取り付けてもよい。
上述したロータ3の具体的な構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、支持体11にテーパ部11dが設けられていなくてもよいし、支持部11cが軸方向視で底部11bよりも大きな同心円形状であってもよい。また、上述した突起部11e及び巻線30の張力に加えて、接着剤や圧入を併用して支持体11をシャフト5に固定してもよいし、ロータコア20に取り付けてもよい。
上記の突起部11eの形状は一例であって、例えばテーパ形状でなくてもよい。また、突起部11eの径方向長さLも特に限られず、大きな張力を得るためにティース部22の径方向中心部付近まで突設されてもよいし、巻山31の高さを抑えるために巻線30の線径と同等にしてもよい。また、突起部11eは少なくとも一つあればよく、その個数がティース部22と同一でなくてもよいし、ティース部22の個数よりも多くてもよい。なお、突起部11eの個数がティース部22よりも少なく、巻線30が分布巻で巻回される場合には、突起部11eが、巻線30に確実に接する位置(例えば、巻回しの開始位置のティース部22)に設けられることが望ましい。
上述したモータ1の構成は一例である。例えば巻線30がY結線方式により巻回されていてもよいし、電気ノイズの原因となるサージ電圧を吸収するディスクバリスタを押さえ部材13の外周側に配置してもよい。また、整流子片12の個数が三つ以外であってもよい。
1 モータ
2 ステータ
2A ハウジング
2B 永久磁石
3 ロータ
4 エンドベル
5 シャフト
10 整流子
11 支持体
11e 突起部
12 整流子片
20 ロータコア
20a 端面
21h 貫通孔
22 ティース部
30 巻線
L 突起部の径方向長さ
2 ステータ
2A ハウジング
2B 永久磁石
3 ロータ
4 エンドベル
5 シャフト
10 整流子
11 支持体
11e 突起部
12 整流子片
20 ロータコア
20a 端面
21h 貫通孔
22 ティース部
30 巻線
L 突起部の径方向長さ
Claims (6)
- シャフトが固定される貫通孔の周囲に径方向外側へ延設された複数のティース部を有するロータコアと、
前記ロータコアに取り付けられて前記シャフトと一体回転する支持体、及び、前記支持体に装着される金属製の整流子片を有する整流子と、
前記整流子片に係止されるとともに前記ティース部に巻回された巻線と、を備え、
前記支持体は、径方向外側に突設されるとともに前記ロータコアの端面に載置されて前記ティース部とともに前記巻線が巻回される少なくとも一つの突起部を有する
ことを特徴とする、ロータ。 - 前記突起部の個数と前記ティース部の個数とが同一であり、
一つの前記突起部が一つの前記ティース部において前記巻線に巻回される
ことを特徴とする、請求項1記載のロータ。 - 前記突起部の径方向長さは、前記巻線の線径よりも大きい
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のロータ。 - 前記突起部の径方向長さは、前記ティース部の径方向中心部に到達しない長さである
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータ。 - 前記突起部は、前記ロータコアとは逆側の面が径方向外側に向かって薄肉となるように傾斜したテーパ状に形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のロータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータと、
有底筒状のハウジングの内周面に固定された永久磁石を備え、前記ロータの前記シャフトの一端を回転自在に支持するステータと、
ブラシを備えて前記ハウジングの開口部に固定されるエンドベルと、を具備した
ことを特徴とする、モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017198562A JP2019075850A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | ロータ及びモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017198562A JP2019075850A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | ロータ及びモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019075850A true JP2019075850A (ja) | 2019-05-16 |
Family
ID=66544344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017198562A Pending JP2019075850A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | ロータ及びモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019075850A (ja) |
-
2017
- 2017-10-12 JP JP2017198562A patent/JP2019075850A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5892106B2 (ja) | 回転電機及び回転子の製造方法 | |
JPWO2018038246A1 (ja) | モータ | |
JP2008278555A (ja) | 回転電機の配電部品 | |
JPWO2020017133A1 (ja) | 分布巻ラジアルギャップ型回転電機及びその固定子 | |
JP2009142031A (ja) | 回転電機用ステータ | |
JP6121115B2 (ja) | 整流子 | |
JP5463711B2 (ja) | モータ、およびモータ用の環状給電部材の製造方法 | |
JP2009284579A (ja) | 回転電機 | |
JP2010115108A (ja) | 電気モータ | |
JP2004242442A (ja) | 電機子 | |
JP2016144394A (ja) | 電気モータ | |
JP2013219930A (ja) | ロータ | |
JP2019075850A (ja) | ロータ及びモータ | |
JP5781239B2 (ja) | 回転電機の回転子およびその製造方法 | |
JP6755226B2 (ja) | ステータ構造およびモータ | |
JP4971417B2 (ja) | ステータ及びブラシレスモータ | |
JP2006136089A (ja) | ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法 | |
JP3192975U (ja) | アウターロータ型ブラシレスモータ | |
JP2014068494A (ja) | 直流モータ、それを用いた自動車用補機装置 | |
JP6197497B2 (ja) | 回転電機の固定子及びこの固定子を用いた電動機 | |
JP2013115974A (ja) | 回転電機のステータ | |
JP7155747B2 (ja) | モータ | |
US10348175B2 (en) | Rotor, manufacturing method of the rotor, and DC motor | |
JP6647965B2 (ja) | 回転子及びそれを備えたブラシ付モータ | |
JP6045300B2 (ja) | ステータの製造方法 |