JP2019074875A - 情報処理装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定領域に対してオブジェクトの位置がずれることにより、オブジェクトを追加したユーザーの意図が反映されない可能性がある。【解決手段】 スキャンによって読み取られた原稿の画像データである編集対象の文書にオブジェクトを追加可能な文書編集アプリケーションを実行する情報処理装置であって、オブジェクトと該オブジェクトの追加位置とを対応付けて管理し、前記管理されているオブジェクトのうち前記編集対象の文書に追加するオブジェクトの選択を受け付け、前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する。前記選択されたオブジェクトを追加する際に、前記選択されたオブジェクトの一部が所定領域に含まれない場合、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正する。【選択図】 図8

Description

本発明は、編集対象の文書にオブジェクトを追加可能な文書編集アプリケーションを実行する情報処理装置、制御方法、およびプログラムに関する。
従来から、文書編集アプリケーションにおいて、編集対象の文書に対し、テキストやスタンプなどのオブジェクトを追加することが可能である。さらに、頻繁に利用するオブジェクトはお気に入りに登録しておき、お気に入り一覧から選択することで同一のオブジェクトを文書に追加することが可能である。なお、お気に入り登録されるオブジェクトは追加位置の情報が対応付けられて記憶されている。そのため、お気に入り登録されたオブジェクトを所定フォームの文書に付与する際には、お気に入り登録時のオブジェクトの位置が再現されて、位置を調節する手間が省ける。
特許文献1には、複数枚の原稿に対して済みスタンプを行う際に、済みスタンプの押下による原稿の画情報の消失を防ぐために、空白領域を探索してスタンプ押下の位置補正を自動的に行うことが記載されている。
特開2005−286934号公報
上述した文書編集アプリケーションでは、スキャンなどで原稿を読み取って得られた画像データを編集対象の文書として扱うことがある。例えば原稿をセットする位置がずれたまま読み取られた画像データが編集対象の文書である場合を考える。ユーザーが選択したお気に入り登録済みのオブジェクトをそのオブジェクトの追加位置に追加すると、編集対象の文書のフォームの所定領域に対してオブジェクトの位置がずれてしまうおそれがある。フォームの所定領域に対してオブジェクトの位置がずれることにより、オブジェクトを追加したユーザーの意図が反映されない可能性がある。
上述した特許文献1は、原稿の空白領域を探索してスタンプ押下の位置補正を行うものであり、スタンプは必ずしも所定領域に収まるように押下されるとは限らない。
そこで本発明は、選択されたオブジェクトを追加する際にオブジェクトの一部が所定領域に含まれない場合、オブジェクトを追加したユーザーの意図がより反映されるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、スキャンによって読み取られた原稿の画像データである編集対象の文書にオブジェクトを追加可能な文書編集アプリケーションを実行する情報処理装置であって、オブジェクトと該オブジェクトの追加位置とを対応付けて管理する管理手段と、前記管理されているオブジェクトのうち前記編集対象の文書に追加するオブジェクトの選択を受け付ける受け付け手段と、前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する追加手段と、を有する情報処理装置において、前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する際に、前記選択されたオブジェクトの一部が前記編集対象の文書の一部の領域である所定領域に含まれない場合、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする。
本発明によれば、選択されたオブジェクトを追加する際にオブジェクトの一部が所定領域に含まれない場合、オブジェクトを追加したユーザーの意図がより反映されるようになる。
システムの構成の一例を示す図 PCのハードウェア構成の一例を示す図 画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図 文書編集アプリケーションのソフトウェア構成の一例を示す図 スキャンで取り込む原稿の一例を示す図 文書編集アプリケーションの編集画面のUIの一例を示す図 文書編集アプリケーションの編集画面のUIの一例を示す図 注釈の位置を修正する処理のフローの一例を示す図 属する矩形を判断できない注釈の一例を示す図 文字列から注釈の移動先を判断できるときの矩形と文字列の位置関係の一例を示す図 注釈登録時に記憶する注釈の構成データの一例を示す図 矩形の配置の特徴から注釈の移動先を判断できるときの矩形の配置の一例を示す図 矩形の配置の特徴を記憶するために使用する注釈の構成データの一例を示す図 注釈の位置を修正する処理のフローの一例を示す図 注釈の角度を変更するときの処理の手順を示した図 注釈の角度を修正する処理のフローの一例を示す図 注釈のサイズを修正する処理のフローの一例を示す図 設定ファイルの一例を示す図
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
まず、発明の第1の実施形態について説明する。図1において、クライアントPC101、ファイルサーバー102、画像形成装置103は、ネットワーク110を介して接続されている。図1において、クライアントPC101は、複数台接続されていても構わない。ネットワーク110は、例えば、インターネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線等のいずれであり、またこれらの組み合わせにより実現される、いわゆる通信ネットワークである。ネットワーク110は、データの送受信が可能であればよく、有線、無線どちらでも構わない。また、クライアントPC101は、情報処理装置であり、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、モバイルパソコン、タブレットPC等、または、プログラムの実行環境が内蔵されたスマートフォンであってもよい。クライアントPC101は、図4を用いて後述する文書編集アプリケーションやプリンタードライバー等のプログラムを実行する環境が内蔵されている。ファイルサーバー102は文書ファイルを管理し、クライアントPC101からネットワーク110を通じてアクセス可能である。画像形成装置103は、プリンター機能、FAX機能、コピー機能、スキャナ機能、ファイル送信機能等を備える。
図2は、本発明の実施形態に係る、クライアントPC101として機能するコンピューターのハードウェア構成図である。
図2において、Central Processing Unit(CPU)202は装置全体の制御を行う。CPU202はハードディスク(HDD)205に格納されているアプリケーションプログラム、OS等を実行し、RAM(Random Access Memory)203にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。ROM(Read Only Memory)204は記憶手段であり、内部には、基本I/Oプログラム等の各種データを記憶する。RAM203は一時記憶手段であり、CPU202の主メモリ、ワークエリア等として機能する。HDD205は外部記憶手段の一例であり、大容量メモリとして機能し、後述する文書編集アプリケーションやWebブラウザー等のアプリケーションプログラム、OS、関連プログラム等を格納している。また、特定の機能処理を実行する各種のアプリケーションも格納されている。ここで、特定の機能処理とは、文書処理、表計算処理、プレゼンテーション処理、画像処理、図形処理などが含まれ、各アプリケーションはそれぞれ独自のデータ構造(ファイル構造)を備える。さらに、OSは、各ファイルの識別子を参照して対応するアプリケーションに印刷指示や、FAX送信指示を行える構成となっている。ディスプレイ206は表示手段であり、キーボード/マウス207から入力されたコマンド等を表示したりするものである。インターフェース208は外部装置I/Fであり、プリンター、USB機器、周辺機器を接続する。キーボード/マウス207は指示入力手段である。システムバス201は、装置内におけるデータの流れを司るものである。NIC(ネットワークインターフェースカード)209は、ネットワーク110を介して外部装置とのデータのやり取りを行う。
なお、上記コンピューターの構成はその一例であり、図2の構成例に限定されるものではない。例えば、データやプログラムの格納先は、その特徴に応じてROM204、RAM203、HDD205などで変更することも可能である。本実施形態中で特に明記しない場合は、各種処理はROM204等に記憶されているプログラムをRAM203等にロードし、CPU202で実行することによって実現されるものとする。
図3は、図1に示した画像形成装置103内のハードウェア構成を説明するブロック図である。なお、本実施形態における画像形成装置103として、スキャナ機能、プリンター機能、およびFAX機能を有する複合機(MFP(Multi−Function Peripheral))を例に挙げて説明する。
図3において、301はI/Oで、ネットワーク(LAN)104などの通信媒介を介してクライアントPC101と接続している。I/O301は複数の接続形態に対応するために複数個搭載されていてもよい。I/O301を介して、画像形成装置103は、デバイスIDやスキャンイメージをクライアントPC101に送信する。また、画像形成装置103は、I/O301を介して、クライアントPC101より各種の制御コマンドを受けて処理を行う。I/F制御部302は、画像形成装置103に搭載されているスキャナ(不図示)やプリンタ(不図示)やまたはFAX(不図示)などの処理系に関してデバイスIDを発行する制御をおこなっている。RAM303は一次記憶装置であり、I/O301で取得した制御コマンドなどの外部データや、スキャナエンジン313で読み取られたイメージを格納するに使用される。さらに、RAM303は、プリンタコントローラ310で展開されたイメージデータの一時的な格納などにも使用される。RAM制御部304は、RAM303の割り当て管理を行っている。画像データ調歩回路305は、プリンタコントローラ310やスキャナエンジン313によって取り込まれたRAM制御部304に展開されたイメージをプリンタエンジン306の回転にあわせて出力する装置である。プリンタエンジン306は、紙などの出力メディアにイメージを現像する装置である。
メインコントローラ308は、エンジンI/F307によりプリンタエンジン306の各種制御を行う。また、メインコントローラ308は、制御の主要なモジュールであり、スキャナコントローラ309やプリンタコントローラ310やファクスコントローラ311にI/O301経由でクライアントPC101より受け取る制御言語の適切な振り分け処理を行う。さらに、メインコントローラ308は、それぞれのコントローラやUI(ユーザーインターフェース)312からの指示に基づきプリンタエンジン306やスキャナエンジン313の制御を行う。メインコントローラ308と各種コントローラの間の制御インターフェースを統一することにより、一つの周辺機器に複数種類の制御コマンドを処理可能な拡張ボードが搭載可能になる。また、メインコントローラ308は、画像形成装置103に搭載されている拡張コントローラのデバイスIDを各コントローラより取得し管理する。スキャナコントローラ309は、クライアントPC101より受けたスキャン制御コマンドをメインコントローラ308が解釈可能な内部実行命令に分解する。またスキャナエンジン313で読み取ったイメージをスキャン制御コマンドに変更する。プリンタコントローラ310はクライアントPC101より受けたページ記述言語をメインコントローラ308が解釈可能なページ記述言語の展開イメージなどを含む内部実行命令に分解する。展開イメージはプリンタエンジンまで運ばれ、用紙などの出力メディアに印刷される。
ファクスコントローラ311は、クライアントPC101より受けたFAX制御言語をイメージに展開し、不図示の公衆回線又はインターネットを介して他のFAX装置やIP−FAXへ転送する。UI312は、メインコントローラ308の各種設定や、スキャナ機能やプリンター機能やFAX機能を画像形成装置103で実行する際に、ユーザーによる指示の入出力手段として使用される。スキャナエンジン313はメインコントローラ308の指示により光学装置を用いて印刷されたイメージを読み取り、電気信号に変換してメインコントローラ308に受け渡す。
図4は、クライアントPC101が有する文書編集アプリケーション401の機能構成の一例を示す図である。文書編集アプリケーション401は、HDD205に記憶されており、アプリケーション実行指示を受けるとRAM203及びROM204に展開され、CPU202にて計算処理を行って動作する。文書編集アプリケーション401は、文書データを構成する各ページへ注釈を追加可能なアプリケーションである。ここで、注釈には、テキスト、印影や日付などのスタンプ、円や四角形などの図形、画像などがある。本実施例でオブジェクトとは、これらの注釈の総称を指すものとする。また、文書編集アプリケーション401は、文書データに対する印刷設定や文書構造の設定も可能である。文書編集アプリケーション401は、UI部402、入力管理部403、データ編集部404、注釈管理部405、画像解析部406、データ解析部407、スキャン実行部408を有する。
UI部402は各種ユーザーインターフェースの表示処理を担う。入力管理部403はユーザーからの各種入力操作を受け付ける処理を担う。データ編集部404はクライアントPC101からアクセス可能な保存領域(例えばHDD205)に格納された文書データのファイルI/O処理及び各種変種処理を担う。注釈管理部405は、文書のページに対して追加した注釈をお気に入りとして登録した際の登録情報の管理を担う。ここでの登録情報として、注釈とその注釈の追加位置とが対応付けて管理されている。お気に入り登録されている注釈のうちユーザーが選択した注釈を、編集対象の文書中の表示されているページに対して、登録されている追加位置に追加することができる。画像解析部406は、文書に描画されている画情報の特徴の解析や文字情報を認識するOCR(Optical Character Recognition)という公知技術を用い文書の解析処理を担う。
データ解析部407は、注釈管理部405や画像解析部406から取得した座標やサイズなどの値の解析処理を担う。スキャン実行部408は、スキャンドライバー409を介して画像形成装置103へスキャン実行指示を行う処理を担う。具体的には、画像形成装置103にセットされている原稿のスキャンを行い、読み込んだ原稿情報をUI部402に表示する処理となる。スキャンドライバー409は、スキャン実行部408からのスキャン実行指示を受け、画像形成装置103にセットされている原稿の読み込みを行い文書データに変換する処理を担う。
図5は画像形成装置103で読み取られる原稿の一例を示す図である。500は、画像形成装置103にセットされ、スキャンによって読み取られる申請書の原稿を示す。文書編集アプリケーション401のスキャン実行部408がスキャン実行指示を送ることで文書データに変換され、ディスプレイ206に表示することが可能となる。501は承認者が承認印を押すために設けられた矩形である。502は担当者が印鑑を押すために設けられた矩形で既に担当者によって印鑑が押された状態である。503は担当者記入欄で既に担当者によって、担当者の氏名、住所、携帯番号が書き込まれた状態である。504は承認者記入欄で承認者の情報を書き込むために設けられている。505は氏名欄で承認者の氏名を記入するための欄である。506は住所欄で承認者の郵便番号と住所を記入するための欄である。住所欄506の中の7個の矩形内に郵便番号が1桁ずつ入力される。507は携帯番号欄で承認者の携帯番号を記入するための欄である。携帯番号は携帯番号欄507の中の11個の矩形内に1桁ずつ入力する。
図6は文書編集アプリケーションのUIの一例を示している。600は文書編集アプリケーション401のメイン画面である。メイン画面600は主なUIコンポーネントとして、リボン601、クイックアクセスツールバー612、エディットペイン620を含む。リボン601は、用途ごとに分類される複数のタブから構成され、タブにはその用途に適する機能のボタンなどのコントロールを配置できる。これにより、すばやくユーザーの望む機能へアクセスできる。1つのタブは複数のグループで構成でき、1つのグループには複数のコントロールを配置できる。タブやグループはアプリケーションの既定として予め用意されているものが存在し、さらにユーザーの好みの構成で作成したタブやグループも追加できる。図6では、文書編集アプリケーション401のメイン画面600のリボン構成が、既定のタブである“印刷設定”、“注釈”タブで構成される例を示している。また、タブ以外に“ファイル”と書かれたファイルメニュー602があり、ファイルメニュー602を選択するとファイルの保存や印刷、スキャン、システム設定等を行うための機能が表示される。
図6では、“注釈”タブが選択されており、“注釈”タブの既定グループが“お気に入り”、“オブジェクト”、“スタンプ”の各グループを含む状態を示している。注釈をお気に入りとして登録、使用するためのコントロールが集められた“お気に入り”グループには、登録ボタン603、お気に入りリスト604が含まれる。登録ボタン603はエディットペイン620に表示されている注釈を選択し、お気に入りに登録することができる。お気に入りに登録された注釈は、お気に入りリスト604に表示される。お気に入りに追加された注釈の情報は、XML(Extensible Markup Language)形式の設定ファイルとしてHDD205に保存される。
ここで、図18は、設定ファイルの一例を示す図である。次に文書編集アプリケーション401が起動される際に、文書編集アプリケーション401が設定ファイル1800を読み込むことで、登録した注釈を復元することが可能である。起動時に読み込まれた設定ファイル1800の内容は、RAM203で保持されて利用される。設定ファイル1800の保存形式は一般的なテキスト形式の保存でも良く特にXMLに限定されるものではない。設定ファイル1800には、登録されている注釈のIDのリストや、登録されている各注釈のIDや座標、サイズ、文字列、フォント、フォントサイズなどの、注釈を構成するために必要な情報が記載されている。
図6の説明に戻る。お気に入りリスト604はお気に入り登録した注釈が表示される。605〜607はお気に入りに登録された注釈である。テキストなどの注釈を入力するためのコントロールが集められた“オブジェクト”グループには、テキストボタン608、テキストボックスボタン609がある。これらは文書に対してテキスト、テキストボックスを追加することができる。なお、図示していないが、丸や四角形などの図形を配置するためのコントロールが“オブジェクト”グループに含まれていても良い。電子印鑑を入力するためのコントロールが集められた“スタンプ”グループにはスタンプ610と日付スタンプ611がある。スタンプ610は文書に対して文字列の書かれたスタンプを押すことができる。日付スタンプ611は文書に現在時刻が記載されたスタンプを押すことができる。
クイックアクセスツールバー612は、タブやグループによる分類はないが機能のボタンなどのコントロールを配置でき、リボン601同様ユーザーの望む機能へすばやくアクセスできる。よく利用する機能を配置しておくことでアプリケーションを使用する上での操作性を向上できる。クイックアクセスツールバー612は、図6においては文書を開く613及び文書を保存する614の機能を持つコントロールが配置されている。エディットペイン620には編集中の文書が表示されている。図6においては、図5の原稿をスキャン実行によって取り込んだ文書が表示されている。
615は、スタンプ610を実行することで承認者用の矩形501内に追加された承認者の名前の電子印鑑である。616は、テキストボタン608を実行することで氏名欄505内に追加された承認者の名前のテキスト注釈である。617は、テキストボタン608を実行することで、住所欄506の郵便番号を入力するための各矩形内に追加された7個のテキスト注釈グループである。618は、テキストボタン608を実行することで、住所欄506内に追加された承認者の住所のテキスト注釈である。619はテキストボタン608を実行し、携帯番号欄507の各矩形内に追加した11個のテキスト注釈グループである。615〜619の各注釈が選択状態である際に登録ボタン603を実行することで、お気に入りリスト604に追加することが可能である。615〜617がお気に入り登録されると、605〜607に表示されるようになる。なお、618、619はお気に入りリスト604をスクロールすることで表示される。
図7は、文書編集アプリケーションのユーザーインターフェースの一例を示している。700では、スキャンの際の原稿500のセット位置が少しずれて読み取られた原稿500の画像データが編集対象の文書となっている。図6でお気に入りに登録した615〜619をお気に入りリスト604から選択して文書に注釈を付与した際に、電子印鑑615は承認者用の矩形501に収まりきらず、矩形501および担当者用の矩形502の一部に被ってしまっている。また、郵便番号の注釈617、携帯番号の注釈619についても同様に矩形に収まらず、はみ出している。
図8は、注釈の位置を修正する処理に係るフローチャートの一例を示す図である。図8で示す処理は、図7で示すように注釈の一部が矩形に含まれない場合に、注釈の中心と矩形の中心とがより近接するように、注釈の位置調整を行うための処理である。図8で示す処理は、お気に入りリスト604の注釈が選択されることで開始される。なお、図8で示す処理を行うためには、文書編集アプリケーションの設定において注釈の自動位置調整をユーザーが許可していることを前提とする。さらに、登録ボタン603で登録した注釈が登録時には矩形内に位置していることとしてもよい。注釈の自動位置調整の許可は、例えばファイルメニュー602のシステム設定からユーザーは変更することが可能である。登録時に矩形内に位置していたかの判断は、注釈をお気に入りに登録するときに画像解析部406で、文書データの解析を行い検出した矩形内に、注釈の外接矩形の中心が含まれるかを判定し、結果をROM204またはHDD205に記憶する。また、その結果を注釈の構成データとして設定ファイル1800に保存する。外接矩形とは、注釈を囲むことができる最も小さい長方形のことである。注釈の外接矩形の中心座標が(X、Y)、文書データの矩形の頂点の座標が(X1、Y1)、(X2、Y1)、(X1、Y2)、(X2、Y2)で、X1よりX2の値が大きく、Y1よりY2の値が大きいものとする。このとき以下の条件を満たす場合、文書データの矩形内に注釈の外接矩形の中心が含まれるといえる。
X1 <= X <= X2 AND Y1 <= Y <= Y2
S801で、入力管理部403は、UI部402に表示されたお気に入り登録されている注釈のいずれかの選択を受け付けて、注釈管理部405に通知する。お気に入り登録されている注釈とは、お気に入りリスト604に含まれる注釈である。S802で、注釈管理部405は、S801で選択された注釈に該当する構成データをROM204から読み込み、座標とサイズを取得する。S803で、画像解析部406は、追加された注釈の領域を解析し、注釈の領域と重なる矩形を検出している。つまり、画像解析部406は、選択された注釈を追加位置に追加した際に、選択された注釈が所定領域に収まるかどうかを判定している。ここでの所定領域とは、編集対象の文書の一部の領域であり、入力欄として用意されている矩形などで示される領域を指す。画像解析部406は文書データの注釈の領域内を走査して、注釈の構成要素ではない、一定の長さ以上の画素の並びがある場合、注釈の領域内に直線があると判断し、その直線の延長線上で角度を変えており矩形を成しているとき注釈と重なる矩形だと判断する。
S804で、データ解析部407は、S803で注釈と重なると判断された矩形の座標とサイズ情報を画像解析部406から受け取り、注釈の属する矩形の候補を管理するための矩形候補リストに追加する。矩形候補リストはRAM203に保持される。注釈と重なる矩形が存在した場合はS805の処理に移行し、存在しなかった場合は処理を終了する。S805で、データ解析部407は、S805で重なると判断された矩形の数をカウントしている。S805で、注釈と重なる矩形の数(矩形候補リストの要素数)をNとし、Nが0より大きい場合はS806の処理に移行し、Nが0以下の場合はS808の処理に移行する。
S806で、データ解析部407は、矩形候補リストのN’番目(N’=矩形候補リストの要素数−N+1)に含まれる矩形と注釈の重なっている部分の面積を計算する。例えば、注釈の中心座標が(x、y)、幅がw、高さがhで、矩形の中心座標が(x’、y’)、幅がw’、高さがh’であるとき以下の計算式で面積を求めることができる。このとき注釈と矩形の領域は、それぞれの外接矩形を領域とみなして計算している。
((w+w’)/2 − |x−x’|)×((h+h’)/2 − |y−y’|)
S807で、データ解析部407は、Nから1を引き、S805へ戻る。
S808で、データ解析部407は、S806で求めた各面積の大きさ(占有率)から、矩形候補リストを占有率が高い順にソートする。S809はデータ解析部407がS808でソートされた矩形候補リストから1番目の要素(注釈を最も多く含む矩形)を選択する。
S810で、データ解析部は、S809で選択された矩形の中に文字列が含まれているかを画像解析部406に判定するよう指示している。矩形の中に含まれている文字列とは、例えば、承認者用の矩形501内の「承認者」の文字列のことである。文字列を含んでいると判定された場合はS811の処理に移行し、含んでいないと判定された場合はS812の処理に移行する。
S811は画像解析部406がS809で選択した矩形内に含まれる文字列の外接矩形を求め、選択した矩形から文字列の外接矩形の領域を取り除き、何も書かれていない空白部分だけを矩形と見做し、再度矩形の中心座標を求める。例えば、S809で選択した矩形の頂点の座標が(0,0)、(0,5)、(5,0)、(5,5)、文字列の外接矩形の頂点の座標が(1,0)、(1,1)、(4,0)、(4,1)とする。この時、選択した矩形内で作成できる矩形は、(0,5)、(0,1)、(5,1)、(5,5)と、(0,0)、(0,5)、(1,0)、(1,5)と、(4,0)、(4,5)、(5,0)、(5,5)との3パターンである。そのうちの1番大きい矩形である1つ目を対象の矩形とする。
S812で、データ編集部404は、注釈の位置を注釈の中心と矩形の中心とが一致するように注釈の追加位置を修正している。ここで、データ編集部404は、UI部402に変更情報を反映し、注釈の中心と矩形の中心が重なるように注釈の表示位置を移動させ、注釈の位置修正処理を終了する。なお、S812で、データ編集部404は、注釈のすべてが矩形内に含まれるように注釈の追加位置を修正しても良い。また、S812で、データ編集部404は、注釈の中心と矩形の中心とがより近接するように注釈の追加位置を修正しても良い。
図8で示す処理により、スキャン実行時に画像形成装置103にセットした原稿500がずれて、700のように注釈が矩形からはみ出してしまう場合でも、注釈を追加したユーザーの意図がより反映されるように注釈を移動させることができる。したがって、スキャンした文書に注釈を追加する際に、注釈の位置をユーザーが調整する手間を省くことができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、S804で注釈に重なる矩形を検出し、重なる矩形が複数ある場合は、S809で選択した矩形の中心が注釈を本来配置したかった位置であると判断し、注釈を矩形の中心まで移動させている。この方法は、注釈の領域を1番多く含む矩形に着目しているため、注釈を1番に多く含む矩形と2番目に多く含む矩形がほとんど同じだった場合でも、注釈を1番多く含む矩形を選択してしまう。しかしこの場合、注釈を2番目に多く含む矩形に本来配置されていた可能性などもあり、必ずしも正しい位置に移動されないことが考えられる。
本実施形態では、矩形に含まれる注釈の領域以外の、矩形の位置を判断するための基準を説明する。本実施形態は、本来配置されていた矩形が明確に決まらない場合に正しい位置に注釈を移動させるようにするもので、図9〜図14を用いて、注釈が本来配置されていた位置を推測する方法についての例を説明する。なお、特に明示していない構成及び処理は、第1の実施形態と同じものとする。
図9は注釈の本来の位置を予測できない場合の一例を示す図である。第1の実施形態では、注釈を1番多く含んでいる矩形の中心に移動させているが、1番と2番の割合が同じまたはほぼ同じである場合(例えば差が10%以内のとき)は予測不能とし、移動させないようにする。以下は予測不能と判断される3つの例である。矩形901、902の上に注釈903が追加されている。このとき注釈903の50%は矩形901上にあり、残りの50%は矩形902上にあり、矩形901と矩形902のどちらの中心へ注釈903を動かすべきであるか判断できない。また、矩形904、905の上に注釈906が追加されている。このとき注釈906の15%は矩形904上にあり、15%は矩形905上にあり、矩形904と矩形905のどちらの中心へ注釈903を動かすべきか判断できない。さらに、矩形907、908、909の上に注釈910が追加されている。このとき注釈910の22%は矩形907上にあり、28%は矩形908上にあり、28%は矩形909上にあり、矩形907と矩形908と矩形909のどの中心へ注釈910を動かすべきか判断できない。
図10は注釈の移動先となる矩形を判断するときに文字列の位置を利用できる場合の一例を示した図である。注釈1003、1007、1011、1014は、登録ボタン603が押下されてお気に入りに登録される際に、矩形に対する注釈の正しい位置を予測するために使用する情報を記憶する。位置を予測するための情報は後述する図11で説明する。注釈1003は、「承認者」1002と書き込まれている矩形1001の中に追加されている。注釈1007は、「承認者」1005と書き込まれている矩形1004の下に存在する矩形1006の中に追加されている。注釈1011は、「氏名」1008と書き込まれている矩形1008の右に存在する矩形1010の中に追加されている。注釈1014は、「氏名:」1013と書き込まれている矩形1012の中に追加されている。
図11は注釈登録時に記憶される注釈の構成データの一例である。1101は注釈をお気に入りに登録したときに記憶しておくデータのテーブルである。文書編集アプリケーションの起動中は、データテーブル1101はRAM203で保持され、注釈登録時や、お気に入り注釈の内容変更時に更新される。またデータテーブル1101の内容はXML形式の設定ファイルとしてROM204またはHDD205に保存され、起動時に読み込みお気に入りリスト604を復元する際に用いられる。1800は第1の実施形態で登録ボタン603を実行したときに保存される注釈を構成するための情報を表すカラムである。
1102〜1104は本実施形態で追加された注釈の位置を修正するために用いられる情報を表すカラムである。1102は注釈を追加すべき位置の近辺にある文字列を表す。近辺文字列1102は、注釈登録時に注釈周辺に対してOCRを行うことで取得している。相対位置1103は、近辺文字列1102から見て、どの位置の矩形に注釈が追加されたかを表している。相対位置1103は、画像解析部406が注釈の属する矩形と近辺文字列1102の位置関係を解析し、決定している。文字の配置1104は、追加した注釈が矩形内にどのように配置されているかを表す。文字の配置1104は縦方向に上揃え、上下中央揃え、下揃え、横方向に左揃え、中央揃え、右揃えなどを注釈登録時の矩形に対する位置から判断し、登録される。
注釈1003の近辺文字列1102は注釈上部の「承認者」1002となり、近辺文字列からの相対位置1103は文字列と同じ矩形1001の文字列1002より下となり、文字の配置1104は矩形(矩形から文字列の領域を除いた空白部分)の中心となる。注釈1007の近辺文字列1102は、注釈上部の矩形1004内部の「承認者」1005となり、近辺文字列からの相対位置1103は文字列1005の属する矩形1004より下の矩形1006となり、文字の配置1104は矩形の中心となる。注釈1011の近辺文字列1102は注釈上部の矩形1008内部の「氏名」1009となり、近辺文字列からの相対位置1103は文字列1009の属する矩形1008より右の矩形1010となり、文字の配置1104は矩形の中心となる。注釈1014の近辺文字列1102は注釈の左の「氏名:」1013となり、近辺文字列からの相対位置1103は文字列と同じ矩形1012の文字列1013より右となり、文字の配置1104は矩形(矩形から文字列の領域を除いた空白部分)の左側となる。
データテーブル1101の1102〜1104の内容は注釈登録時に自動で判定し、入力されるためOCR技術や画像解析技術の精度によっては間違った結果が入力される可能性がある。そのためお気に入り登録後、お気に入りリスト604から対象の注釈のコンテキストメニューなどから1102〜1104の内容を編集可能とする。
図12は注釈の移動先となる矩形を判断するときに対象となる矩形の配置を利用できる場合の一例を示した図である。注釈1208〜1214、1221〜1223は登録ボタン603でお気に入りに登録するときに正しい矩形の位置を予測するために使用する情報を記憶する。位置を予測するための情報は後述する図13を用いて説明する。1201〜1207は原稿に書き込まれている矩形を表している。注釈1208〜1214はそれぞれテキストオブジェクトであり、横に7個並んだ矩形1201〜1207の中に注釈1208〜1214が追加されている。注釈1208〜1214をすべて選択した状態で登録ボタン603を実行すると、注釈1208〜1214は、複数の注釈をグループ化して1つのグループオブジェクトとして扱い、お気に入りリスト604に1つの項目として登録される。
1215〜1220は、原稿内に記される矩形を表している。氏名と書き込まれた矩形1215、社名と書き込まれた矩形1216、部名と書き込まれた矩形1217が縦に並んでおり、その横に矩形1218、1219、1220が並んでいる。注釈1221〜1223はそれぞれテキストオブジェクトであり、縦に3個並んだ矩形1218〜1220の中に注釈1221〜1223が追加されている。注釈1221〜1223をすべて選択した状態で登録ボタン603を実行すると、注釈1221〜1223はグループ化され、お気に入りリスト604に1つの項目として登録される。
図13は注釈登録時に記憶する注釈の構成データの一例である。1300は注釈をお気に入りに登録したときに記憶しておくデータテーブル1101に追加するカラムを表している。1301は複数の注釈をまとめてお気に入りに登録したときに記憶される情報で、複数の注釈がどのように並んでいるかを記憶する。1302は注釈の並び1301の並び方で注釈がいくつ並んでいるかを表している。注釈1208〜1214の注釈の並び1301は横向きで個数1302は7であるため、注釈追加時に近辺に7個横向きに並んでいる矩形を探すことで位置の補正を行う。注釈1221〜1223の注釈の並び1301は縦向きで個数1302は3であるため、注釈追加時に近辺に3個縦向きに並んでいる矩形を探すことで位置の補正を行う。
図14は注釈の位置を修正する処理に係るフローチャートの一例を示す図である。図14で示す処理は、図8のS802とS803の間に判定処理(S1401、S1402)が追加され、S809がS1409の判定処理に変更されている。さらに、図14で示す処理は、S812で中心に移動していた処理がS1415のように文書の配置に合わせた場所へ移動する処理へと変更されている。
S1401で、注釈管理部405は、RAM203で保持されているデータテーブル1101から注釈に対応する近辺文字列1102、近辺文字列からの相対位置1103に値が入っているかを確認している。値が入っていない場合はS1402の判定に移行し、値が入っている場合はS1403の処理に移行する。
S1403で、データ解析部407は、画像解析部406を介し、S802で取得した座標周辺の文字列をOCR技術によって解析し、近辺文字列1102と一致する文字列を検出する。
S1404で、データ解析部407は、S1403で画像解析部406が行った文字列の検出結果を確認する。文字列を検出できた場合はS1405の処理に移行し、検出できなかった場合はS1402の判定に移行する。
S1405で、データ解析部407は、画像解析部を介し、S1403で検出した文字列に対応する矩形を特定する。より具体的には、データ解析部407は、S1403で検出した文字列の座標からの相対位置1103に存在する矩形を検出する。検出方法はS803同様、対象領域を走査して、一定の長さ以上の画素の並びを探すことで矩形を検出する。
S1406で、データ解析部407は、S1405で画像解析部406が行った矩形の検出結果を確認する。矩形を検出できた場合はS1413の処理に移行し、検出できなかった場合はS1402の判定に移行する。
S1402で、注釈管理部405は、RAM203で保持されているデータテーブル1101から注釈に対応する注釈の並び1301、個数1302に値が入っているかを確認する。値が入っていなかった場合はS803の判定に移行し、値が入っていた場合はS1407の処理に移行する。
S1407で、データ解析部407は、画像解析部406を介し、注釈の並び1301の並び方で個数1302と同じ個数並んでいる矩形を検出する。注釈の並びが正しいかの判定は各矩形の中心座標で行い、縦の場合は各中心座標のX座標が、横の場合は各中心座標のY座標が大きく違わないか(10ピクセル以下など)で判定する。
S1408で、データ解析部407は、S1407で画像解析部406が行った矩形の検出結果を確認する。個数1302に応じた個数の矩形を検出できた場合はS1417の判定に移行し、検出できなかった場合はS803に移行する。
S803〜S808は第1の実施形態で説明した注釈に被っている矩形の重なる面積を求める処理を行っており、求めた面積が大きかった矩形に対してS1409の判定を行う。
S1409で、データ解析部407は、S808で面積が大きい順にソートされた矩形候補リストから1番目と2番目の要素から面積ではなく矩形の注釈を含む割合の比較を行う。図9のように、1番と2番の割合が同じまたはほぼ同じ場合(例えば差が10%以内のとき)は注釈の移動先の予測は不可能と判定しS1410の処理に移行し、1番と2番の割合に十分差がある場合はS1413の処理に移行する。
S1413で、データ解析部407は、注釈を移動させる対象となる矩形を決定する。S1406から移行してきた場合はS1405で検出した矩形を対象の矩形とし、S1409から移行してきた場合は注釈を1番多く含む矩形を対象の矩形とする。
S1417で、データ解析部407は、S1407で検出した矩形すべてに対してS810、S1414、S1415、S1416の処理を行うために、処理を行っていない矩形数を管理する。すべての矩形に対して処理を行うまでS810の処理へ移行し、すべての矩形が完了すると注釈の位置修正処理を終了する。データ解析部407は1つの矩形についての処理が終わるたびS1418で矩形のカウントを1つ下げる。これにより、グループ注釈に含まれる複数の注釈が複数の矩形に収まるように、複数の注釈の追加位置をそれぞれ修正して追加することができる。
S1414で、画像解析部は、S811同様、矩形から矩形内に含まれていた文字列の領域を取り除き、何も書かれていない空白部分だけを矩形と見做し、対象の矩形とする。
S1415で、データ解析部407は、注釈管理部405を介し、文字の配置1104を取得し、矩形内の移動先の座標を求める。上揃えのときは注釈と矩形の上部、下揃えのときは注釈と矩形の下部、左揃えのときは注釈と矩形の左側、右揃えのときは注釈と矩形の右側が重なる位置の座標が移動先となる。このときの注釈の座標とサイズは注釈の外接矩形を用いている。
S1416で、データ編集部404は、注釈の位置がS1415で求めた座標と一致するように座標を変更する。このときUI部402に変更情報を反映し、注釈の矩形内での配置が文字の配置1104で指定した通りになるよう注釈の表示位置を移動させ、注釈の位置修正処理を終了する。
S1410で、データ解析部407は、移動先の矩形の予測ができないと判断し、UI部402に表示されている注釈にマウスカーソルを当てマウスアイコンを移動中の状態にし、入力管理部403が注釈の位置の移動を受け付けられる状態にする。これにより、注釈の移動先にある矩形が選択されたものとみなす。また、注釈をユーザーが移動させるのではなく、入力管理部403が、移動先の矩形の選択を受け付けるようにしてもよい。
S1411で、入力管理部403は、ユーザーのマウスやキー操作を受け付けており、ユーザー操作に合わせて注釈の位置を動かし、UI部402の表示を更新する。
S1412で、入力管理部403は、ユーザーの操作で位置の確定が行われたかを確認している。位置が確定されていない場合はS1411に移行し、確定された場合はデータ編集部404が文書の注釈の座標を更新し、注釈の位置修正処理を終了する。
これにより、図10や図12のように文字列や注釈の並び方に特徴がある場合、登録時に位置を決定するために必要な情報を保存し、位置の予測が可能となった。また、図9のように予測が不可能な場合はS1410のように注釈の位置を移動できる状態にすることで、間違った位置へ自動で移動されずに手動で正しい位置へ配置することが可能となった。
<第3の実施形態>
第1の実施形態と第2の実施形態では、S812、S1416の処理で注釈の位置を調整することで注釈を矩形に収めていた。しかし、画像形成装置103にセットした原稿が傾いているため矩形が傾いていた場合や、矩形の位置に追加した注釈が矩形より大きかった場合は、矩形の位置に注釈を移動しても矩形内に注釈が収まらないことがある。本実施形態は、注釈の位置を移動しても矩形内に注釈が収まらない場合に、注釈の補正を行うものであって、図15、16を用いて、矩形が傾いていた場合に、注釈の傾きを矩形の傾きに合わせる処理についての例を説明する。また、図17を用いて、注釈の位置を調整しても注釈が矩形内に収まらない場合に、注釈を縮小する処理についての例を説明する。なお、特に明示していない構成及び処理は、すべて第1の実施形態や第2実施形態と同じものとする。
図15は、矩形の傾きに合わせて注釈に傾きを与える手順を示した図である。図15は後述する図16で示す処理に対応しており、1501とS1601、1502とS1602、1503とS1603、1504とS1604、1505とS1606がそれぞれ対応している。1506は、文書データに含まれる矩形を表しており、その矩形は傾いている状態である。1507は、傾いている矩形1506の外接矩形を表す。1508は、テキストの注釈であり、1504における注釈1508はS1604の処理で矩形内に移動された注釈のことである。なお、1502〜1504の文書データは注釈追加時の位置の補正処理の手順を説明するために可視化しているものであり、ディスプレイ206に表示されることはない。
図16は、注釈の傾きを修正する処理に係るフローチャートの一例を示す図である。S1601〜S1603は図8、図14のS810の処理内で対象としている矩形が傾いている場合、傾きをなくした仮の矩形に変換する処理を行っている。またS1605〜S1606はS812の後、またはS417でMが0以下のときに傾きをなくした仮の矩形を元の傾きに戻す処理を行っている。
S1601で、画像解析部406は、文書データを解析してS810で対象としている矩形が傾いているかを判定する。矩形1506のように対象の矩形が傾いていた場合S1602の処理に移行し、傾いていない場合はS1604の処理に移行する。
S1602で、データ解析部407は、画像解析部406が検出した対象の矩形の外接矩形の座標とサイズを求めている。矩形1506の外接矩形とは1507のことである。
S1603で、データ解析部407は、S1602の外接矩形の中心を基点に矩形と外接矩形を回転させる。画像解析部406は、検出した矩形1506の傾きを解析しており、S1603での回転は矩形1506の傾きを打ち消すように行われる。例えば矩形1506が30度傾いていれば、S1603で矩形1506を−30度回転させている。S1604の処理で行う注釈の移動先の座標を求める際に用いる対象の矩形はS1603で回転させた1503における矩形1506を用いる。
S1604は、図8におけるS811〜S812の処理、図14におけるS1414〜S1418の処理に相当する。1504における注釈1508はS1603の処理で対象の矩形(S1603で回転させた矩形)に収まるように移動させた状態を表している。
S1605で、データ解析部407は、画像解析部406がS1601で解析した対象の矩形が傾いていたかを確認する。S1601で傾いていると判定していた場合はS1606の処理に移行し、傾いていないと判定していた場合は注釈の角度補正処理を終了する。
S1606で、データ解析部407は、S1603で外接円の中心を基点に回転させた矩形と外接円を元に戻す回転角度で注釈を回転させており、データ編集部404によって注釈の状態が更新される。このときUI部402に変更情報を反映し、注釈を回転させ、注釈の角度補正処理を終了する。S1606で回転させた後の状態1505における矩形1506と外接矩形1507は、1502における矩形1506と外接矩形1507と一致する状態になっている。S1606の処理は図8ではS812の後、図14ではS1417で矩形の数Mが0以下と判定されたときに行われる処理である。
図17は、注釈縮小処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
S1701で、データ解析部407は、図8、14、16のような補正を行った後に注釈が対応する矩形内に収まっているかを判定する。注釈が矩形からはみ出しているかの判定は注釈の外接矩形の領域に対してS803同様の処理が行われ、重なる矩形があるかどうかに基づいて判断される。矩形内に収まっていた場合は注釈を縮小する処理を終了し、収まっていない場合はS1702の処理に移行する。
S1702で、データ解析部407は、注釈の外接矩形が注釈からどれだけはみ出しているかを計算している。注釈の外接矩形の中心から矩形の上部までの長さをL、外接矩形の中心から外接矩形の上部までの長さをL‘とするとき求められる比率はL’/Lである。同様に下部、左側、右側の比率を求め、一番大きい値が1を超えているものをはみ出した比率とする。
S1703で、データ編集部404は、注釈の中心を基点に注釈のサイズをS1702で求めた比率で割った値に更新する。このときUI部402に変更情報を反映し、注釈を縮小させ、注釈の縮小処理を終了する。
注釈の位置を修正してもなお注釈が所定領域に収まらない場合には、図16で示した注釈の傾きを修正する処理および図17で示した注釈縮小処理は、両方とも行われても良いし、また、いずれかのみが行われても良い。
これにより、原稿が傾いていた場合に注釈を矩形の傾きに合わせて回転させること、矩形内に注釈が収まらない場合に注釈を縮小することが可能となり、注釈を追加したユーザーの意図がより反映されるようになった。
(他の実施例)
本発明は、上述した実施形態を適宜組み合わせることにより構成された装置あるいはシステムやその方法も含まれるものとする。
ここで、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する1つ以上のソフトウェア(プログラム)を実行する主体となる装置あるいはシステムである。また、その装置あるいはシステムで実行される上述した実施形態を実現するための方法も本発明の1つである。また、そのプログラムは、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給され、そのシステムあるいは装置の1つ以上のコンピューター(CPUやMPU等)によりそのプログラムが読み出され、実行される。つまり、本発明の1つとして、さらにそのプログラム自体、あるいは当該プログラムを格納したコンピューターにより読み取り可能な各種記憶媒体も含むものとする。また、上述した実施形態の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても、本発明は実現可能である。
101 クライアントPC
202 CPU
401 文書編集アプリケーション
405 注釈管理部
407 データ解析部

Claims (11)

  1. スキャンによって読み取られた原稿の画像データである編集対象の文書にオブジェクトを追加可能な文書編集アプリケーションを実行する情報処理装置であって、
    オブジェクトと該オブジェクトの追加位置とを対応付けて管理する管理手段と、
    前記管理されているオブジェクトのうち前記編集対象の文書に追加するオブジェクトの選択を受け付ける受け付け手段と、
    前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する追加手段と、を有する情報処理装置において、
    前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する際に、前記選択されたオブジェクトの一部が前記編集対象の文書の一部の領域である所定領域に含まれない場合、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記所定領域は、矩形で囲まれる領域であり、
    前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトの一部が複数の矩形に含まれる場合に、該複数の矩形それぞれに含まれる前記選択されたオブジェクトの領域の割合に基づき前記所定領域を特定し、前記選択されたオブジェクトの中心と該特定された前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記所定領域として特定される矩形の選択を受け付ける第2の受け付け手段を有し、
    前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトの中心と前記選択された矩形の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記管理手段は、前記オブジェクトの追加位置の近辺にある文字列を更に対応付けて管理し、
    前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトの追加位置の近辺にある文字列に対応する所定領域を特定し、前記選択されたオブジェクトの中心と該特定された前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記管理手段は、複数のオブジェクトを1つのグループオブジェクトとして管理することが可能であり、
    前記追加手段は、前記グループオブジェクトに含まれる前記複数のオブジェクトそれぞれの中心と複数の所定領域それぞれの中心とがより近接するように、前記複数のオブジェクトそれぞれの前記追加位置を修正して、前記複数のオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトが前記所定領域に含まれるように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とが一致するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置を修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記追加手段は、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの大きさおよび角度の少なくともいずれかを修正して、前記選択されたオブジェクトを前記編集対象の文書に追加することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記オブジェクトは、テキスト、スタンプ、図形および画像のうち少なくともいずれかの注釈であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. スキャンによって読み取られた原稿の画像データである編集対象の文書にオブジェクトを追加可能な文書編集アプリケーションを実行する情報処理装置の制御方法であって、
    オブジェクトと該オブジェクトの追加位置とを対応付けて管理する管理工程と、
    前記管理されているオブジェクトのうち前記編集対象の文書に追加するオブジェクトの選択を受け付ける受け付け工程と、
    前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する追加工程と、を有する制御方法において、
    前記追加工程では、前記選択されたオブジェクトを該オブジェクトの追加位置に追加する際に、前記選択されたオブジェクトの一部が前記編集対象の文書の一部の領域である所定領域に含まれない場合、前記選択されたオブジェクトの中心と前記所定領域の中心とがより近接するように前記選択されたオブジェクトの前記追加位置が修正されて、前記選択されたオブジェクトが前記編集対象の文書に追加されることを特徴とする制御方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の手段としてコンピューターを機能させるためのプログラム。
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