JP2019074071A - ブローバイガス還流装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルセパレータ内へのオイルの逆流を抑制することのできるブローバイガス還流装置を提供する。【解決手段】ブローバイガス還流装置は、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ20を有している。オイルセパレータ20は、ブローバイガスを導入するガス導入口と、ブローバイガスを排出するガス排出口と、ブローバイガスから分離したオイルを排出するオイル排出口24と、を備えている。オイルセパレータ20は、オイル排出口24が形成されている底壁22とは上下方向反対側の頂壁27を基端28Aとして、オイルセパレータ20内に突出している凸部28を備えている。凸部28の先端28Bは、オイル排出口24を指向している。そして、凸部28は、オイル排出口24に近づくほど細くなる先細り形状である。【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関のブローバイガス還流装置に関する。
内燃機関の燃焼室からクランクケースに流出したブローバイガスを吸気通路に還流させるブローバイガス還流装置が知られている。ブローバイガス還流装置では、例えば特許文献1に開示されているように、ブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータが経路の途中に設けられている。オイルセパレータでは、機関運転時の負圧が作用することで、ガス導入口からオイルセパレータ内にブローバイガスが導入され、ガス導入口からガス排出口への流れが形成される。分離されたオイルは、オイル排出口から排出されてオイルパンに戻される。
機関運転時の負圧が作用するオイルセパレータの内部と、オイル排出口よりもオイルパン側と、の圧力差が大きくなることによって、オイル排出口を介してオイルセパレータの外部からオイルセパレータの内部にオイルが逆流することがあった。
上記課題を解決するためのブローバイガス還流装置は、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータを有し、該オイルセパレータが、クランクケースからブローバイガスを導入するガス導入口と、吸気通路にブローバイガスを排出するガス排出口と、ブローバイガスから分離したオイルを排出するオイル排出口と、を備えているブローバイガス還流装置であって、前記オイル排出口が形成されている前記オイルセパレータの壁とは上下方向反対側における前記オイルセパレータの壁を基端として、前記オイルセパレータ内に突出している凸部が前記オイルセパレータに設けられており、前記凸部の先端は、前記オイル排出口を指向しており、前記凸部は、前記オイル排出口に近づくほど細くなる先細り形状であることをその要旨とする。
上記構成では、オイルセパレータに導入されたブローバイガスが凸部に衝突することで、ブローバイガスからオイルが分離され、オイルが液滴となって凸部に付着する。凸部の先端がオイル排出口を指向しており凸部が先細り形状であるため、凸部に付着したオイルがオイル排出口に向けて滴下されやすく、オイル排出口にオイルが集まりやすい。すなわち、オイル排出口にオイルが溜まりやすく液頭の形成を促進することができる。オイル排出口に溜まったオイルの自重によって、オイルセパレータの外部からオイル排出口を介したオイルセパレータの内部へのオイルの逆流を抑制することができる。
以下、ブローバイガス還流装置の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1には、内燃機関に適用されるブローバイガス還流装置10を模式的に示している。
図1には、内燃機関に適用されるブローバイガス還流装置10を模式的に示している。
ブローバイガス還流装置10は、クランクケース91と、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側と、を連通する還流通路を備えており、燃焼室93からクランクケース91に流出したブローバイガスを燃焼室93に還流するように構成されている。図1には、還流通路を通過するブローバイガスの流れを実線の矢印で示している。なお、ブローバイガス還流装置10は、吸気通路におけるスロットルバルブよりも上流側と、クランクケース91と、を連通する新気導入通路を備えている。新気導入通路は、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に形成される空間に接続されている。図示を省略するが、新気導入通路を介して吸気通路からクランクケース91に新気が導入される。
ブローバイガス還流装置10は、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ20を備えている。オイルセパレータ20は、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間の空間に配置されている。オイルセパレータ20は、セパレータケース21とPCVバルブ33とによって構成されている。オイルセパレータ20では、ガス導入口23を介してクランクケース91からセパレータケース21内にブローバイガスが導入される。セパレータケース21内に導入されたブローバイガスは、ガス排出口32を介して吸気通路側に排出される。PCVバルブ33はガス排出口32に取り付けられている。PCVバルブ33は、吸気負圧とクランクケース91の圧力との差によって開度が調節される差圧作動式の調節弁である。
オイルセパレータ20は、ブローバイガスから分離したオイルを排出するオイル排出口24を備えている。図1には、オイルの流れを破線の矢印で示している。オイル排出口24から排出されたオイルは、シリンダヘッド及びシリンダブロック92に設けられているオイル戻し通路を通過してオイルパン94に戻される。
図2及び図3を参照して、オイルセパレータ20について詳述する。
オイルセパレータ20のセパレータケース21は、底壁22と、底壁22に対して上下方向反対側の頂壁27と、底壁22と頂壁27とを接続する側壁31と、によって箱状に形成されている。図2には、頂壁27側からセパレータケース21内を視た場合のオイルセパレータ20の断面構造を示している。図3には、側壁31側からセパレータケース21内を視た場合のオイルセパレータ20の断面構造を示している。
オイルセパレータ20のセパレータケース21は、底壁22と、底壁22に対して上下方向反対側の頂壁27と、底壁22と頂壁27とを接続する側壁31と、によって箱状に形成されている。図2には、頂壁27側からセパレータケース21内を視た場合のオイルセパレータ20の断面構造を示している。図3には、側壁31側からセパレータケース21内を視た場合のオイルセパレータ20の断面構造を示している。
図2に示すように、ガス導入口23は、底壁22に開口している。ガス排出口32は、側壁31に開口している。セパレータケース21内には、ガス導入口23側からガス排出口32を遮蔽する板状の凸部28が配置されている。凸部28は、図3に示すように頂壁27を基端28Aとしてセパレータケース21内に突出するように形成されている。また、図2に示すように、凸部28は、一方の側端が側壁31に接続されている。
図2及び図3に示すように、オイル排出口24は、底壁22に設けられている。オイル排出口24は、底壁22に開口している開口部25と、開口部25からセパレータケース21の外側に延設されている筒状の案内部26とを備えている。案内部26は、開口部25から遠ざかるほど縮径しており、案内部26の内部に形成されている通路の断面積が絞られている。
図2に示すように、オイル排出口24は、凸部28よりもガス導入口23側と凸部28よりもガス排出口32側とに跨るように配置されている。凸部28における一方の側端から他方の側端、つまり、側壁31からの突出長さは、オイル排出口24における、側壁31からの突出長さに沿う開口長さよりも長い。また、図3に示すように、凸部28の先端28Bがオイル排出口24を指向している。
図3に示すように、凸部28は、オイル排出口24に近づくほど細くなっている先細り形状である。詳述すると、凸部28は、ガス導入口23側に露出する導入口側傾斜面29と、ガス排出口32側に露出する排出口側傾斜面30との間隔が、基端28Aよりも先端28Bに向かうほど小さくなっている。
次に本実施形態にかかるブローバイガス還流装置10の作用とともに、その効果について説明する。
ブローバイガス還流装置10では、PCVバルブ33が開弁すると、クランクケース91内のブローバイガスが還流通路に流入する。還流通路を流れるブローバイガスは、ガス導入口23を介してオイルセパレータ20に導入される。図1に示したように、ガス排出口32を介してオイルセパレータ20から排出されたブローバイガスは、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側に流入し、燃焼室93に還流される。このとき、新気導入通路を介して吸気の一部がクランクケース91に導入され、ブローバイガスの還流が円滑に行われる。
ブローバイガス還流装置10では、PCVバルブ33が開弁すると、クランクケース91内のブローバイガスが還流通路に流入する。還流通路を流れるブローバイガスは、ガス導入口23を介してオイルセパレータ20に導入される。図1に示したように、ガス排出口32を介してオイルセパレータ20から排出されたブローバイガスは、吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側に流入し、燃焼室93に還流される。このとき、新気導入通路を介して吸気の一部がクランクケース91に導入され、ブローバイガスの還流が円滑に行われる。
図2及び図3に示したように、オイルセパレータ20のセパレータケース21内に凸部28が配置されているため、ブローバイガスがオイルセパレータ20を通過する際に慣性衝突によってブローバイガスからオイルを分離して捕集することができる。
ブローバイガス還流装置10のオイルセパレータ20では、凸部28の先端28Bがオイル排出口24を指向しているため、ブローバイガスから分離されて凸部28に付着したオイルの液滴がオイル排出口24に向かって滴下されやすい。さらに、凸部28が先細り形状であるため、オイルがオイル排出口24により集まりやすい。
機関運転時には吸気負圧が作用するため、オイル排出口24を介してオイルセパレータ20内からオイルが排出されず、オイルセパレータ20内外の圧力差がさらに大きくなると、オイル排出口24よりもオイルパン94側からオイルが逆流することもある。この点、ブローバイガス還流装置10のオイルセパレータ20によれば、上記のようにオイル排出口24にオイルが溜まりやすいことによって、液頭の形成を促進することができる。すなわち、オイル排出口24に溜まったオイルの自重によって、オイルセパレータ20の外部からオイル排出口24を介したオイルセパレータ20の内部へのオイルの逆流を抑制することができる。
また、ブローバイガスから分離されたオイルがオイル排出口24に集まりやすいため、分離されたオイルの飛散を抑制できる。これによって、ブローバイガスとともにオイルがオイルセパレータ20から排出されることを抑制できる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、凸部28を一つ備えるオイルセパレータ20を例示しているが、オイルセパレータ20が複数の凸部28を備えていてもよい。上記実施形態と同様のオイル排出口24を複数の凸部28にそれぞれ対応して設けることで、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、複数の凸部28を設ける際には、隣接する凸部同士において凸部が接続する側壁31を反対側にすることで互い違いに凸部を配置するとよい。
・上記実施形態では、凸部28を一つ備えるオイルセパレータ20を例示しているが、オイルセパレータ20が複数の凸部28を備えていてもよい。上記実施形態と同様のオイル排出口24を複数の凸部28にそれぞれ対応して設けることで、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、複数の凸部28を設ける際には、隣接する凸部同士において凸部が接続する側壁31を反対側にすることで互い違いに凸部を配置するとよい。
・上記実施形態では、凸部28は、導入口側傾斜面29と排出口側傾斜面30との双方を備えたが、これらのうち、一方の傾斜面を上下方向に延びる垂直面として構成することも可能である。
・上記実施形態では、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間にオイルセパレータ20を配置しているが、オイルセパレータ20の配置位置は変更することができる。例えば、オイルセパレータ20をシリンダブロック92の側方に配置することもできる。
10…ブローバイガス還流装置、20…オイルセパレータ、21…セパレータケース、22…底壁、23…ガス導入口、24…オイル排出口、25…開口部、26…案内部、27…頂壁、28…凸部、28A…基端、28B…先端、29…導入口側傾斜面、30…排出口側傾斜面、31…側壁、32…ガス排出口、33…PCVバルブ、91…クランクケース、92…シリンダブロック、93…燃焼室、94…オイルパン。
Claims (1)
- ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータを有し、該オイルセパレータが、クランクケースからブローバイガスを導入するガス導入口と、吸気通路にブローバイガスを排出するガス排出口と、ブローバイガスから分離したオイルを排出するオイル排出口と、を備えているブローバイガス還流装置であって、
前記オイル排出口が形成されている前記オイルセパレータの壁とは上下方向反対側における前記オイルセパレータの壁を基端として、前記オイルセパレータ内に突出している凸部が前記オイルセパレータに設けられており、
前記凸部の先端は、前記オイル排出口を指向しており、
前記凸部は、前記オイル排出口に近づくほど細くなる先細り形状である
ブローバイガス還流装置。
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Citations (4)
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WO2013061741A1 (ja) * | 2011-10-25 | 2013-05-02 | 日産自動車株式会社 | オイルセパレータ |
JP2015140700A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | スズキ株式会社 | 内燃機関の気液分離構造 |
US20160115911A1 (en) * | 2014-10-28 | 2016-04-28 | Ford Global Technologies, Llc | Crankcase ventilation for turbocharged engine |
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