JP2019073568A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Tomoki Ishizuka
智貴 石塚
剛 寺林
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剛 寺林
貴行 黒川
Takayuki Kurokawa
貴行 黒川
亜衣子 田井
Aiko TAI
亜衣子 田井
翔太 桶田
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翔太 桶田
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Takahiro Hayashi
貴広 林
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Abstract

【課題】本発明は、凝集物の発生を抑制した液体洗浄剤組成物を目的とする。【解決手段】(A)成分:下記一般式(a1)で表されるノニオン界面活性剤と、(B)成分:前記(A)成分及び高級脂肪酸塩を除く界面活性剤と、(C)成分:構造粘性付与剤と、を含有し、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.1〜0.6である、液体洗浄剤組成物。R1−COO−[(EO)s/(PO)t]−(EO)u−R2・・・(a1)(一般式(a1)中、R1は炭素数7〜22の炭化水素基であり、R2は炭素数1〜6のアルキル基である。sは、EOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。
近年、節水、節電、時間短縮の観点から1回ですすぎを終えること(すすぎ性の向上)が求められている。洗浄力及びすすぎ性の向上には、ポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(MEE)を用いることが有効である。
加えて、液体洗浄剤には、柔軟性、香りの持続性等の機能の付与が求められている。機能の付与のためには、カプセル香料などの機能性粒子が用いられる。機能性粒子は水に不溶であるため、均一な分散状態を維持しにくい。
こうした問題に対して、特許文献1には、MEEとアクリル酸系高分子とを含有する液体洗浄剤が提案されている。特許文献1では、液体洗浄剤にアクリル酸系高分子を配合することで、機能性粒子の液体分散性を向上している。
特開2017−75295号公報
しかしながら、液体洗浄剤にMEEとアクリル酸系高分子とを単に配合すると、凝集物が発生しやすくなる。このような凝集物は、液体洗浄剤の商品価値を下げるため、液体洗浄剤を製造する工程で、凝集物を除去する必要があった。
そこで、本発明は、凝集物の発生を抑制した液体洗浄剤組成物を目的とする。
鋭意検討を重ねた結果、本発明者等は、液体洗浄剤組成物中のMEEと界面活性剤との配合割合を工夫することで、凝集物の発生を抑制した液体洗浄剤組成物が得られることを見出した。
即ち、本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:下記一般式(a1)で表されるノニオン界面活性剤と、(B)成分:前記(A)成分及び高級脂肪酸塩を除く界面活性剤と、(C)成分:構造粘性付与剤と、を含有し、前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.1〜0.6である、液体洗浄剤組成物。
−COO−[(EO)/(PO)]−(EO)−R・・・(a1)
(一般式(a1)中、Rは炭素数7〜22の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基である。sは、EOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
[2]前記(C)成分が、下記一般式(c1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(c2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーである、[1]に記載の液体洗浄剤組成物。
Figure 2019073568
(一般式(c1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(c2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。)
[3]さらに、(D)成分:下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマー、を含有する、[1]又は[2]に記載の液体洗浄剤組成物。
Figure 2019073568
(一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。)
Figure 2019073568
(一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
[4]前記(A)成分のナロー率が20質量%以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[5]前記(A)成分の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して5〜30質量%である、[1]〜[4]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[6]前記(B)成分が、(B−1)成分:(A)成分を除くノニオン界面活性剤、を含有し、前記(A)成分/前記(B−1)成分で表される質量比が、0.4〜1.6である、[1]〜[5]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
[7]前記(A)成分/前記(C)成分で表される質量比が、2.5〜11である、[1]〜[6]のいずれかに記載の液体洗浄剤組成物。
本発明の液体洗浄剤組成物によれば、凝集物の発生を抑制できる。
[液体洗浄剤組成物]
本発明の液体洗浄剤組成物(以下、単に液体洗浄剤ともいう)は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分>
(A)成分は、下記一般式(a1)で表されるノニオン界面活性剤(以下、化合物(a1)ともいう)である。本発明の液体洗浄剤は、(A)成分を含有することで、洗浄力及びすすぎ性に優れる。
−COO−[(EO)/(PO)]−(EO)−R・・・(a1)
一般式(a1)中、Rは炭素数7〜22の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基である。sは、EOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。
一般式(a1)においてtが1以上の場合、[(EO)/(PO)]は、EOとPOとは、ブロック状に付加していてもよく、ランダム状に付加していてもよいことを示す。なお、EOの平均繰り返し数は、ガスクロマトグラフィー等によって測定できる。POの平均繰り返し数も同様である。
化合物(a1)は、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましい。
化合物(a1)は、一般式(a1)におけるRが炭素数11のアルキル基又は炭素数13のアルキル基であり、Rがメチル基であり、s=15であり、t=0、u=0である化合物(以下、MEEともいう)がより好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、特にMEEは、水溶液中で分子同士の配向性が弱く、ミセル(界面活性剤の分子又はイオンの集合体)が不安定なノニオン界面活性剤である。このため、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは、高濃度でゲル化等を生じない。仮に、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが、1種単独で多量に液体洗浄剤中に配合されても、水への溶解性を高められると推測される。
従って、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを含む液体洗浄剤が水に接触すると、速やかに分散されると考えらえる。また、液体洗浄剤中のポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの濃度が速やかに均一となり、洗浄初期から適切な濃度の液体洗浄剤と被洗物(繊維製品)とを接触させることができる。その結果、高い洗浄力を発揮できると考えられる。
化合物(a1)として、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの中でも、ナロー率が、20質量%以上であるものが好ましい。ナロー率の上限値は実質的に80質量%以下が好ましい。ナロー率は、20〜60質量%がより好ましく、25〜40質量%がさらに好ましい。ナロー率が上記下限値以上であると、良好な洗浄力が得られる。ナロー率が上記上限値以下であると、低温での液安定性の低下を抑制しやすい。
なお、ナロー率は、エチレンオキシドの付加モル数が異なる化合物の分布の割合を示す比率である。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル等のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤のナロー率は、下記の数式(S)で求められる。
Figure 2019073568
式(S)において、Smaxは、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体におけるアルキレンオキシドの付加モル数(式(a1)中のs+t+uの値)を示す。
iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。
Yiは、式(S)で表される成分全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
前記ナロー率は、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法等によって制御することができる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法としては特に限定されるものではないが、例えば、表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルに酸化エチレンを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)が挙げられる。
前記の表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、例えば、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、金属水酸化物及び金属アルコキシドより選ばれる1種以上により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒の表面改質においては、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び金属アルコキシドより選ばれる1種以上の割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法は上述した方法に限定されない。例えば、アルカリ土類金属化合物とオキシ酸等との混合物より調製されるアルコキシル化触媒により、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加する方法によっても、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを製造できる。上記のアルコキシル化触媒については、特許第04977609号公報、国際公開第1993/004030号公報、国際公開第2002/038269号公報、国際公開第2012/028435号公報等で開示されており、例えば、カルボン酸のアルカリ土類金属塩及びヒドロキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩より選ばれる1種以上と硫酸等との混合物より調製したアルコキシル化触媒等が挙げられる。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、5〜30質量%が好ましく、7〜20質量%がより好ましく、10〜15質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、十分な洗浄力が得られる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、過度な増粘が抑制され、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持できる。
(A)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対して、8〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、15〜30質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、十分な洗浄力が得られる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、凝集物の発生を抑制しやすい。
なお、本明細書における界面活性剤は、(A)成分、後述する(B)成分、後述する(E)成分である。
<(B)成分>
(B)成分は、(A)成分及び高級脂肪酸塩を除く界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤は、(B)成分を含有することで、衣類の汚れに対する洗浄力を発揮する。
本明細書において、「高級」脂肪酸とは、「炭素数8〜22の」脂肪酸を意味する。
(B)成分としては、従来の液体洗浄剤に用いられる界面活性剤を用いることができる。(B)成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等が挙げられる。(B)成分としては、洗浄力を高める観点から、ノニオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤が好ましい。
((B−1)成分)
(B−1)成分は、(A)成分を除くノニオン界面活性剤である。(B−1)成分としては、衣料用などの液体洗浄剤に通常用いられるノニオン界面活性剤を用いることができる。
(B−1)成分としては、例えば、(A)成分を除くポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
(B−1)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(B−1)成分としては、上記の中でも、粘度及び液安定性の観点から、(A)成分を除くポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
(A)成分を除くポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式(b1)で表される化合物(以下、化合物(b1)ともいう)が挙げられる。
−O−[(EO)/(PO)]−H ・・・(b1)
一般式(b1)中、Rは炭素数10〜20の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、uはEOの平均繰り返し数を表し、5〜20の数であり、vはPOの平均繰り返し数を表し、0〜4の数である。
一般式(b1)中、Rの炭化水素基の炭素数は、10〜20であり、12〜18が好ましく、12〜14がより好ましい。Rの炭素数が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の洗浄力がより高まる。Rの炭素数が上記上限値以下であると、保存安定性が向上し、特にゲル化が抑制されやすくなる。
の炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
の炭化水素基は、脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。
化合物(b1)は、単一鎖長の混合物であってもよく、複数の鎖長の混合物であってもよい。Rは、原料のアルコール(R−OH)に由来する。該アルコールとしては、ヤシ油、パーム油もしくは牛脂などの天然油脂由来のアルコール、又は、石油由来の合成アルコールが挙げられる。
一般式(b1)中、uは、EOの平均繰り返し数を表す5〜20の数であり、12〜18が好ましく、12〜16がより好ましい。uが上記数値範囲内であると、液体洗浄剤の洗浄力、特に皮脂汚れに対する洗浄力がより向上する。
一般式(b1)中、vは、POの平均繰り返し数を表す0〜4の数であり、0〜3が好ましく、0が特に好ましい。vが上記数値範囲内であると、液体洗浄剤のゲル化が抑制されやすくなり、かつ、すすぎ時に良好な泡切れ性が得られやすい。
vが1以上の場合、すなわち、化合物(b1)がEO及びPOを有する場合、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加方法は特に限定されず、例えば、ランダム付加方法でもよく、ブロック付加方法でもよい。ブロック付加方法としては、例えば、エチレンオキシドを付加した後、プロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後、エチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後、プロピレオキシドを付加し、さらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
全自動洗濯機での洗濯におけるすすぎ性がより良好なことから、エチレンオキシドを付加した後にプロピレンオキシドを付加してさらにエチレンオキシドを付加する方法(末端が−O−CHCHO−Hとなること)が特に好ましい。
化合物(b1)において、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されず、化合物(b1)の製造方法等によって制御できる。
例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の一般的なアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシドやプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的狭い分布となる傾向にある。
化合物(b1)としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
・ライオン株式会社製の商品名「レオックスCL−70」(炭素数12のアルコールと炭素数14のアルコールとの混合物)又はSasol社製の商品名「Safol23」(炭素数12のアルコールと炭素数13のアルコールとの混合物)等のアルコールに対して12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物。
・P&G社製の商品名「CO−1214」や「CO−1270」等の天然アルコールに対して9モル、12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物。
・炭素数12〜14の第2級アルコールに対して9モル、12モル又は15モル相当のEOを付加した化合物(日本触媒社製の商品名「ソフタノール90」、「ソフタノール120」、「ソフタノール150」)。
(B−1)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜70質量%が好ましく、3〜50質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。(B−1)成分の含有量が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の洗浄力がより高まる。(B−1)成分の含有量が上記上限値以下であると、過度な増粘が抑制され、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持できる。
液体洗浄剤中の(A)成分/(B−1)成分で表される質量比(以下、(A)/(B−1)比ともいう)は、0.4〜1.6が好ましく、0.6〜1.4がより好ましく、0.8〜1.2がさらに好ましい。(A)/(B−1)比が上記下限値以上であると、すすぎ性に優れやすい。(A)/(B−1)比が上記上限値以下であると、凝集物の発生を抑制しやすい。
((B−2)成分)
(B−2)成分は、高級脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤は、(B−2)成分と、後述するカチオン界面活性剤とを併用することで、被洗物の柔軟性を高めやすい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、α−オレフィンスルホン酸又はその塩、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤における塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が好ましく、直鎖アルキル基の炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
アルキル基の炭素数が上記範囲内であれば、再汚染防止性の向上を図ることができる。アルキル基としては、例えば、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の合成方法としては、アルキルベンゼンを無水硫酸でスルホン化する方法が挙げられる。
α−オレフィンスルホン酸又はその塩としては、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸又はその塩が好ましい。
アルキル硫酸エステル又はその塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のアルキル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル塩又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均1〜10モルのオキシエチレン基(EO)を付加したもの、さらに平均0〜6モルのオキシプロピレン基(PO)を付加したもの(すなわち、ポリオキシエチレン(プロピレン)アルキルエーテル硫酸塩又はポリオキシエチレン(プロピレン)アルケニルエーテル硫酸塩)が好ましい。
EO及びPOの両方が付加された付加体である場合、EO及びPOの付加方法は、特に限定されず、例えばランダム付加であってもよく、ブロック付加であってもよい。ブロック付加方法としては、例えば、EOを付加した後、POを付加する方法;POを付加した後、EOを付加する方法;EOを付加した後、POを付加し、さらにEOを付加する方法等が挙げられる。
アルカンスルホン酸塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のアルカンスルホン酸塩が好ましく、アルキル基の炭素数が14〜17のアルカンスルホン酸塩がより好ましい。中でも、前記アルキル基が2級アルキル基である2級アルカンスルホン酸塩が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル塩としては、脂肪酸残基の炭素数が10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩が好ましい。
(B−2)成分は、上記の中でも、洗浄力と安定性に優れる点で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩が好ましく、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩がより好ましく、ハンドリング性が高く、再汚染防止性能にも優れる点で、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)が特に好ましい。
(B−2)成分としては、上述したアニオン界面活性剤以外の他のアニオン界面活性剤を用いてもよい。
他のアニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸塩、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸塩、アシルアミノカルボン酸塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤は、市場において容易に入手することができる。また、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
これらのアニオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B−2)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、2〜20質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましく、8〜15質量%がさらに好ましい。(B−2)成分の含有量が上記下限値以上であると、再汚染防止効果及び(A)成分の分散安定性が十分に発揮される。(B−2)成分の含有量が上記上限値以下であると、対イオンの割合を抑制でき、ガス吸収量を抑制しやすい。
(カチオン界面活性剤)
(B)成分は、(B−1)成分、(B−2)成分以外に他の界面活性剤を含有してもよい。他の界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。
より具体的には、例えば、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミン又はその塩;パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミド等が挙げられる。
これらのカチオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン酸型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これらの両性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜95質量%が好ましく、8〜75質量%がより好ましく、13〜40質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の洗浄力がより高まる。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、過度な増粘が抑制され、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持できる。
(B)成分の含有量は、界面活性剤の総質量に対して、40〜90質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましく、60〜80質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、凝集物の発生を抑制しやすい。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、すすぎ性を向上しやすい。
液体洗浄剤中の(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、(A)/(B)比ともいう)は、0.1〜0.6であり、0.1〜0.5が好ましく、0.2〜0.5がより好ましい。(A)/(B)比が上記下限値以上であると、すすぎ性に優れる。(A)/(B)比が上記上限値以下であると、凝集物の発生を抑制しやすい。
<(C)成分>
(C)成分は、構造粘性付与剤である。本発明の液体洗浄剤は、(C)成分を含有することで、機能性粒子の分散性を向上し、液安定性をより高めやすい。
本明細書において、構造粘性付与剤は、チキソトロピー性付与剤ともいう。チキソトロピー性とは、ゲルのような塑性固体とゾルのような非ニュートン液体の中間的な物質が示す性質で、剪断力の大きさに応じて、時間経過とともに粘度が変化する性質のことをいう。構造粘性付与剤を含有すると、液体洗浄剤は、剪断力が小さいときは粘度が高くなり、かつ、剪断力が大きいときは粘度が低くなる性質を有する。すなわち、構造粘性付与剤を含有する液体洗浄剤は、静置(保存)時は粘度が高く機能性粒子の分散安定性が良好で、使用時にキャップに入れる際など、傾けたときに流動し良好な使用性を有する組成物となる。
(C)成分としては、アクリル酸系高分子やポリウレア系の高分子が挙げられる。(C)成分としては、アクリル酸系高分子が好ましい。
アクリル酸系高分子としては、下記一般式(c1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(c2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーが挙げられる。
Figure 2019073568
一般式(c1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(c2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。
一般式(c1)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。
これらの一般式(c1)で表されるモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
一般式(c2)中、Rは、水素原子又はメチル基であり、水素原子が好ましい。
一般式(c2)中、Rにおけるアルキル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
におけるアルキル基の炭素数は、1〜40であり、1〜20が好ましく、1〜10がより好ましい。
一般式(c2)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イコシル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸イコシル等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
これらの一般式(c2)で表されるモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分は、架橋されているものが好ましい。なお、(C)成分は、架橋されていないものでもよい。
(C)成分の架橋されているものとしては、例えば、架橋剤により架橋されているもの(高分子架橋体)が挙げられる。
前記架橋剤としては、例えば、アリルエーテル化合物が挙げられる。
アリルエーテル化合物としては、アリルエーテル、糖のアリルエーテル、糖アルコールのアリルエーテル等が挙げられる。
糖のアリルエーテルにおける糖としては、例えば、スクロース等が挙げられる。
糖アルコールのアリルエーテルにおける糖アルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
(C)成分は、一般式(c1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び一般式(c2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位以外の繰り返し単位(他の繰り返し単位)を有していてもよい。
他の繰り返し単位としては、他のモノマーから誘導された繰り返し単位が挙げられる。
他のモノマーとしては、一般式(c1)で表されるモノマー及び一般式(c2)で表されるモノマーと共重合可能であれば特に限定されず、1種以上を用いることができる。
(C)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分の市販品としては、例えば、以下のものが挙げられる。
架橋タイプの(C)成分の市販品としては、例えば、Lubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol Aqua30」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である「Carbopol Aqua SF−1」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C10〜C30)、メタクリル酸アルキル(C10〜C30)及びアクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol EZ−4」;DOW社製のアクリル酸アルキルと、アクリル酸又はメタクリル酸とからなる架橋型共重合体である商品名「ACUSOL 830」等が挙げられる。
非架橋タイプの(C)成分の市販品としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる共重合体である商品名「Novethix HC200」等が挙げられる。
ポリウレア系の高分子の市販品としては、例えば、ビッグケミー社のBYK−410、BYK−411、BYK−420、BYK−425、BYK−428、BYK−7411ES、BYK−7420ET、BYK−D410等が挙げられる。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜4質量%がより好ましく、1.0〜2質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の液安定性を向上しやすい。(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、過度な増粘が抑制され、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持できる。
液体洗浄剤中の(A)成分/(C)成分で表される質量比(以下、(A)/(C)比ともいう)は、2.5〜11が好ましく、5〜10がより好ましく、7〜9がさらに好ましい。(A)/(C)比が上記下限値以上であると、(C)成分の分散性が向上し、凝集物の発生を抑制しやすい。(A)/(C)比が上記上限値以下であると、(A)成分と(C)成分との水和による水の減少を防ぎ、(C)成分が均一に膨潤するため、凝集物の発生を抑制しやすい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、(A)成分、(B)成分、(C)成分以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、例えば、柔軟剤、高級脂肪酸塩、消泡剤、水、有機溶剤、キレート剤、酵素、ハイドロトロープ剤、再汚染防止剤(ソイルリリース剤)、洗浄性ビルダー、安定化剤、アルカリ剤(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン等)、金属イオン捕捉剤、シリコーン等の風合い向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、パール剤、酸化防止剤、抗菌剤、着色剤として汎用の色素又は顔料、乳濁化剤、香料、不溶粒子、pH調整剤等が挙げられる。
((D)成分)
本発明の液体洗浄剤は、(D)成分を含有してもよい。(D)成分は、下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーである。本発明の液体洗浄剤は、(D)成分を含有することで、洗濯後の被洗物に対して、ふんわりとしたボリュームのある感触を付与できる。
Figure 2019073568
一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。
Figure 2019073568
一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
なお、上記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる1種以上の繰り返し単位は、下記一般式(d4)で表されるジアルキルジアリルアンモニウム塩モノマーに由来する繰り返し単位である。
Figure 2019073568
一般式(d4)中、R16、R17はそれぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。
上記一般式(d1)、(d2)、(d4)中、Xは対イオンである。対イオンとしては、例えば、塩素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、亜硫酸イオン等の無機酸イオン、メチル硫酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン等の有機酸イオン等が挙げられる。
(D)成分の質量平均分子量は、通常1,000〜5,000,000であり、3,000〜2,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がより好ましい。なお、本明細書における質量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により求めた値を意味する。
(D)成分の重合の形態は、特に限定されず、ブロック重合、ランダム重合又はグラフト重合のいずれであってもよい。
(D)成分中の(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位と、(d3)で表される繰り返し単位との含有比は特に限定されないが、(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位と、(d3)で表される繰り返し単位とのモル比が、[(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位]:[(d3)で表される繰り返し単位]=1:9〜7:3が好ましく、2:8〜6:4がより好ましい。
上記一般式(d1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドから誘導されるポリマーが挙げられ、市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート100」が挙げられる。
上記一般式(d1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、上記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミドコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミド・アクリル酸ターポリマー等が挙げられる。
これらのポリマーとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
上記ポリマーは、特に限定されないが、通常のラジカル重合により製造できる。例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドや、アクリルアミド等の(D)成分を構成するモノマーを、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の重合方法により重合することで製造できる。また、重合の際には、通常のラジカル重合に用いられる重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ化合物を用いることができる。
上記コポリマーの市販品としては、例えば、Lubrizol社製の商品名「マーコート550」、「マーコート740」、「マーコート2200」、「Noverite300」、「Noverite301」、「Noverite302」等が挙げられる。
また、上記ターポリマーの市販品としては、例えば、Lubrizol社製の商品名「マーコート3330」、「マーコート3940」等が挙げられる。
これらの(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の液体洗浄剤が(D)成分を含有する場合、(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記数値範囲内であると、被洗物に、ふんわりとしたボリュームのある感触を付与しやすい。
((E)成分)
(E)成分は、高級脂肪酸又はその塩である。本発明の液体洗浄剤は、(E)成分を含有することで、すすぎ性をより向上しやすい。すすぎ性が向上すると洗浄処理後のすすぎ処理の時間を短縮できる。
高級脂肪酸としては、炭素数8〜18の鎖状モノカルボン酸が好ましい。具体的には、一般式:R18−COOH[式中、R18は炭素数7〜17の脂肪族炭化水素基である。]で表される化合物が挙げられる。
前記式中、R18の脂肪族炭化水素基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基が好好ましい。R18の脂肪族炭化水素基における炭素数は7〜17であり、炭素数11〜17が好ましい。R18の炭素数が7以上であると、再汚染防止効果がより高まる。一方、R18の炭素数が17以下であると、(E)成分の水への溶解性がより高まる。
(E)成分における塩の形態としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、又はアンモニウム塩等が挙げられる。
アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、又はカリウム塩等が挙げられる。
アルカリ土類金属塩としては、カルシウム塩、又はマグネシウム塩等が挙げられる。
アミン塩としては、アルカノールアミン塩(モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、又はトリエタノールアミン塩など)等が挙げられる。
(E)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
また、(E)成分は、単一鎖長の混合物であってもよく、2以上の鎖長の混合物であってもよい。
本発明の液体洗浄剤が(E)成分を含有する場合、(E)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、2〜8質量%が好ましい。(E)成分の含有量が上記数値範囲内であると、液体洗浄剤のすすぎ性を向上しやすい。
((F)成分)
(F)成分は、消泡剤である。本発明の液体洗浄剤は、(F)成分を含有することで、すすぎ性をより向上しやすい。
(F)成分としては、シリコーン等に加えて、特開2017−8139号公報に記載の脂肪酸エステルが挙げられる。例えば、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸2−エチルブチル、2−エチルヘキサン酸2−エチルオクチル、2−エチルヘキサン酸2−エチルデシル、2−エチルヘキサン酸2−エチルドデシルからなる群より選択される1つ以上の化合物が好ましく、これらの中でも2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシルが特に好ましい。
本発明の液体洗浄剤が(F)成分を含有する場合、(F)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましい。(F)成分の含有量が上記数値範囲内であると、液体洗浄剤のすすぎ性を向上しやすい。
(水)
本発明の液体洗浄剤は、製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性等の観点から、溶剤として水を含有することが好ましい。
水の含有量は特に限定されず、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜90質量%が好ましい。
(有機溶剤)
本発明の液体洗浄剤は、有機溶剤を含むことができる。有機溶剤としては、例えば、炭素数2〜4の一価アルコール、炭素数2〜4の多価アルコール、R19−(OR20OH[式中、R19は炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、R20は炭素数2〜4のアルキレン基であり、mは平均付加モル数を表し1〜5である。]で表されるグリコールエーテル系溶剤、及びCHOCR21(CH)CHR22CHR23OR24[式中R21〜R23は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R24は水素原子又はアセチル基]で表される溶剤からなる群から選択される溶剤が挙げられる。
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、例えば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
炭素数2〜4の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
前記式R19−(OR20OHで表されるグリコールエーテル系溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
前記式CHOCR21(CH)CHR22CHR23OR24で表される溶剤としては、例えば、3−メトキシメタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−エチルブタノール、3−メトキシ−3−プロピルブタノール、3−メトキシ−2−メチルブタノール、3−メトキシ−2−エチルブタノール、3−メトキシ−2−プロピルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−1−エチルブタノール、3−メトキシ−1−プロピルブタノール、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
有機溶剤としては、液体洗浄剤としての流動性、臭気の穏やかな点や原料の入手のしやすさから、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールが好ましい。
この他、有機溶剤としては、ポリエチレングリコール等の水混和性有機溶剤が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が有機溶剤を含有する場合、有機溶剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、3〜25質量%が好ましい。
有機溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(ハイドロトロープ剤)
ハイドロトロープ剤としては、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩、及び尿素等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤がハイドロトロープ剤を含む場合、ハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜15質量%が好ましい。
(再汚染防止剤)
再汚染防止剤としては、アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、を有する水溶性ポリマー(ソイルリリースポリマー)が挙げられる。
具体的には、商品名「TexCare SRN−100」(クラリアント社製、重量平均分子量2000〜3000)、商品名「TexCare SRN−300」(クラリアント社製、重量平均分子量7000)、商品名「Repel−O−Tex Crystal」(ローディア社製)、商品名「Repel−O−Tex QC」(ローディア社製)等が挙げられる。これらの中では、水への溶解性が高く、保存安定性にも優れる点から、TexCare SRN−100が好ましい。また、取り扱い性に優れる点から、前記TexCare SRN−100の70%水溶液として市販されている商品名TexCare SRN−170(クラリアント社製)が用いられることが好ましい。
他の再汚染防止剤としては、ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体が挙げられる。具体的には、商品名「Sokalan HP20」(BASF社製)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が再汚染防止剤を含む場合、再汚染防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜5質量%が好ましい。
(金属イオン捕捉剤(キレート剤))
金属イオン捕捉剤(キレート剤)としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が金属イオン捕捉剤を含有する場合、金属イオン捕捉剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましい。
(防腐剤)
防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT 20」(商品名)等が挙げられる。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が酸化防止剤を含む場合、酸化防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
(着色剤)
着色剤としては、例えば、アシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、赤色106号、黄色203号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が着色剤を含む場合、着色剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.00005〜0.005質量%が好ましい。
(香料)
香料としては、例えば、特開2002−146399号公報に記載の香料成分等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が香料を含む場合、香料の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
(不溶粒子)
本発明の液体洗浄剤は、不溶粒子を含有してもよい。不溶粒子とは、液体洗浄剤を構成する成分に溶けにくい粒子のことである。
不溶粒子としては、例えば、カプセル粒子、特有の製品審美性を付与するためのビーズや真珠光沢剤、ベントナイト、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。これらの不溶粒子は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
カプセル粒子は、高分子化合物で形成されたカプセル壁によって有効成分が内包されたものである。
カプセル粒子は、公知の方法により製造でき、例えば、界面重合法、in−situ重合法等が挙げられる。
カプセル壁を形成する高分子化合物としては、例えば、ポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
有効成分としては、香料成分、日焼け止め成分(紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等)等が挙げられる。
以下、高分子化合物で形成されたカプセル壁によって香料成分が内包されたカプセル粒子を「カプセル香料」ともいう。
カプセル香料の具体例としては、例えば、以下に示すカプセル香料A、カプセル香料B、カプセル香料C等が挙げられる。
カプセル香料A:
カプセル香料Aは、以下の香料成分を含む。
リモネン(0.10質量%)、エチル2−メチルブチレート(3.50質量%)、トリプラール(5.00質量%)、ガルバスコン(0.20質量%)、スピロガルバノン(0.60質量%)、シクラセット(9.00質量%)、シクラブート(0.10質量%)、トリシクロデセニルアセテート(19.00質量%)、ベルドックス(18.00質量%)、ネクタリル(15.00質量%)、テトラヒドロリナロール(14.00質量%)、α−イオノン(0.50質量%)、β−イオノン(14.00質量%)、ジプロピレングリコール(1.00質量%)。
カプセル香料B:
カプセル香料Bは、以下の香料成分を含む。
トリプラール(2.40質量%)、シクラセット(10.00質量%)、トリシクロデセニルプロピオネート(10.00質量%)、イソプロピルメチル−2−ブチレート(1.70質量%)、マンザネート(2.00質量%)、ベルドックス(14.00質量%)、アリルアミルグリコレート(2.00質量%)、アリルシクロヘキシルプロピオネート(5.00質量%)、γ−デカラクトン(0.50質量%)、γ−ウンデカラクトン(7.50質量%)、α−ダマスコン(0.25質量%)、ネロール(0.20質量%)、ヘディオン(5.00質量%)、リリアール(12.00質量%)、リナロール(23.00質量%)、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート(0.20質量%)、バニリン(0.10質量%)、ライムオキサイド(2.40質量%)、ジプロピレングリコール(1.75質量%)。
カプセル香料C:
カプセル香料Cは、以下の香料成分を含む。
ヘキシルサリチレート(3.71質量%)、エチル2−メチルブチレート(3.30質量%)、ジヒドロオイゲノール(8.49質量%)、カンファー(1.46質量%)、1,4−シネオール(1.28質量%)、ベルドックス(9.04質量%)、γ−ノナラクトン(0.84質量%)、γ−デカラクトン(2.58質量%)、γ−ウンデカラクトン(3.70質量%)、アリルカプロエート(7.47質量%)、ヘキシルアセテート(1.27質量%)、ゲラニルプロピオネート(6.38質量%)、プレニルアセテート(1.52質量%)、アリルフェノキシアセテート(0.60質量%)、ジメチルベンジルカルビニルブチレート(0.95質量%)、ネクタリル(8.54質量)、ゲラニルアセテート(11.13質量%)、リリアール(11.51質量%)、シクラメンアルデヒド(3.05質量%)、アミルサリチレート(1.39質量%)、イソイースーパー(1.08質量%)、γ−メチルイオノン(1.34質量%)、アンブロキサン(0.13質量%)、ハバノライド(0.37質量%)、アニスアルデヒド(8.46質量%)、ライムオキサイド(0.41質量%)。
本発明の液体洗浄剤は、カプセル香料を含有することで消臭性を向上しやすくなる。これらは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
カプセル香料の平均粒径は、1〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。
なおカプセル香料の平均粒径は、レーザー回折・散乱法により測定される値を示す。
本発明の液体洗浄剤がカプセル香料を含有する場合、カプセル香料の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜0.4質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤が不溶粒子を含有する場合、不溶粒子の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜20質量%が好ましい。
(pH調整剤)
本発明の液体洗浄剤は、25℃におけるpHが4〜10であることが好ましく、4〜9であることがより好ましく、4〜8であることがさらに好ましい。25℃におけるpHが上記数値範囲であると、液体洗浄剤の保存安定性を良好に維持できる。
液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。例えば、一定量の硫酸、水酸化ナトリウム等を添加することにより制御した場合、さらに、pHの微調整用として無機酸(好ましくは塩酸、硫酸)又は水酸化カリウム等を添加することができる。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
本発明の液体洗浄剤の25℃における粘度は、200〜350mPa・sが好ましい。25℃における粘度が上記下限値以上であると、機能性粒子の液体分散性を向上しやすい。25℃における粘度が上記上限値以下であると、液体洗浄剤のハンドリングに優れやすい。
25℃における粘度は、ブルックフィールド型(B型)粘度計でローターの回転数を60rpmに設定し、60秒後に測定される値である。
本発明の液体洗浄剤を構成する成分の合計量は100質量%を超えない。
[液体洗浄剤の製造方法]
本発明の液体洗浄剤は、あらかじめ(A)成分と(B)成分を任意量の水で希釈した小物を調製しておくことで効果が発現されやすい。液体洗浄剤は、(C)成分と、必要に応じて任意成分とを、水に溶解し、上記の小物を添加し、pH調整剤を用いて所定のpHに調整することによって製造できる。
本発明の液体洗浄剤(以下、本発明品ともいう。)の使用方法としては、通常の使用方法が適用できる。例えば、本発明品を、洗濯時に洗濯物と一緒に水に投入する方法、泥汚れや皮脂汚れに本発明品を直接塗布する方法、本発明品を予め水に溶かして衣類を浸漬する方法等が挙げられる。また、本発明品を洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯液を用いて通常の洗濯を行う方法も好ましい。
本発明品を洗濯時に洗濯物と一緒に水に投入する場合、水10Lに対して、液体洗浄剤を0.5〜30mL投入することが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は、下記の[使用原料]に示す通りである。
[使用原料]
<(A)成分>
(A):C1123COO(CHCHO)CHとC1327COO(CHCHO)CHとの質量比で8/2の混合物、n=平均15、ナロー率33質量%、合成品。
<(B)成分>
(B−1):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(天然アルコールCO−1270(商品名、プロクターアンドギャンブル社製)に対して、平均15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの)。
(B−2):直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸、商品名「ライポンLH−200」(平均分子量:322)、ライオン株式会社製、系内ではモノエタノールアミンと塩を形成して直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩として存在(平均分子量:383)。
<(C)成分>
(C):アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体、商品名「Carbopol Aqua30」、Lubrizol社製。
<任意成分>
(D):ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「Noverite300」、Lubrizol社製。
(E):ヤシ脂肪酸、日油株式会社製。
(F):イソオクチル酸2−エチルヘキシル、商品名「イソオクチル酸2−エチルヘキシル」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製。
(任意成分X)
各成分の末尾の数値は、各例の処理液中の含有量である。
エタノール:商品名「特定アルコール95度合成」、日本アルコール販売株式会社製・・・2質量%
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール:商品名「ソルフィット」、株式会社クラレ製・・・6質量%。
ポリエチレングリコール:商品名「PEG#1000−60L」、ライオン株式会社・・・2質量%。
安息香酸ナトリウム:商品名「安息香酸ナトリウム」、東亜合成株式会社製・・・0.5質量%。
クエン酸:商品名「液体クエン酸」、一方社油脂工業株式会社製・・・0.1質量%。
赤色106号:商品名「赤色106号」、癸巳化成株式会社製・・・0.00015質量%。
黄色203号:商品名「黄色203号」、中央合成化学株式会社製・・・0.0001質量%。
ソイルリリースポリマー:商品名「TexCare SRN−170C」(クラリアントジャパン社製、質量平均分子量=2000〜3000、pH(20℃の5質量%水溶液)=4、粘度(20℃)=300mPa・s。TexCare SRN−170Cは、商品名「TexCare SRN−100」(クラリアントジャパン社製、質量平均分子量=2000〜3000)の70質量%水溶液)・・・0.5質量%。
イソチアゾロン液:商品名「ケーソンCG」(ローム・アンド・ハース社製、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/マグネシウム塩/水の混合液)・・・0.0001質量%。
香料:特開2009−108248記載の香料成分a・・・0.8質量%。
モノエタノールアミン:商品名「モノエタノールアミン」、株式会社日本触媒製・・・pH7.3とする量。
ジブチルヒドロキシトルエン:商品名「SUMILZER BHT−R」、住友化学株式会社製・・・0.05質量%。
グリセリン:商品名「濃グリセリン」、新日本理化株式会社製・・・0.6質量%。
水:イオン交換水・・・バランス(処理液を100質量%とするための量)。
(その他の成分)
カプセル香料:本明細書記載のカプセル香料A・・・0.1質量%。
<液体洗浄剤の調製>
下記の手順で、表1に示す組成の液体洗浄剤を下記の手順で調製した。
500mLのビーカーに、任意成分Xのうちポリエチレングリコール、エタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、安息香酸ナトリウム、クエン酸水溶液、pH調整剤(モノエタノールアミン)を入れた。次に、(B−2)成分、(B−1)成分、(E)成分、及び水を入れ、マグネットスターラー(MITAMURA KOGYO INC.製)で充分に攪拌した。続いて、その他の成分、(D)成分、(A)成分、(C)成分、を加えて攪拌し、25℃でのpHが7付近であることを確認した後、残りの任意成分Xを加えて、液体洗浄剤を得た。
pHの測定には、pHメーター(製品名「HM−30G」、東亜ディーケーケー社製)を用いた。
なお、表1中、各成分の配合量の単位は「質量%」であり、純分換算量を示す。
<凝集物(ダマ)抑制効果の評価>
得られた各例の液体洗浄剤について、以下のようにして、凝集物(ダマ)抑制効果の評価を行った。液体洗浄剤をフィルター(75μm、200メッシュ、ポンプsumitomo、HF−520 F08.00DRV)通液後、フィルター上に残った凝集物の存在を目視で観察し、下記評価基準に基づいて凝集物(ダマ)抑制効果を評価し、○のものを合格とした。結果を表1に示す。
《評価基準》
○:凝集物が全くない。
△:凝集物が僅かにある。
×:凝集物がある。
<すすぎ性の評価>
各例の液体洗浄剤0.10gを、25℃に調温した精製水500mLに溶解して洗浄液を調製した。この洗浄液20mLをエプトン管に入れ、このエプトン管を手で1ストローク/秒で20回振盪した。
エプトン管を20回振盪し終えてから0.5分間経過後、3分間経過後、7分間経過後に、それぞれの泡の量(mL;泡と洗浄液との境界から、泡の上端面までの体積)をエプトン管の目盛で読み取った。この泡の量を指標とし、下記の評価基準に基づいてすすぎ性を評価した。泡の量が少ないほど、消泡効果が高く、すすぎ性が良いことを意味する。結果を表1に示す。
《評価基準》
◎:泡の量が30mL未満。
○:泡の量が30mL以上、40mL未満。
△:泡の量が40mL以上、70mL未満。
×:泡の量が70mL以上。
<再汚染防止性の評価>
各例の液体洗浄剤を用いて、以下に示す洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程をこの順序で3回繰り返す洗濯処理を行った。なお、被洗物として、下記の綿布、ポリエステル(PE)布、湿式人工汚染布及び肌シャツを用いた。
・綿布:再汚染判定布として綿メリヤス(谷頭商店製)5cm×5cmを5枚。
・PE布:再汚染判定布としてポリエステルトロピカル(谷頭商店製)5×5cmを5枚。
・湿式人工汚染布:財団法人洗濯科学協会製の汚染布(オレイン酸28.3%、トリオレイン15.6%、コレステロールオレート12.2%、流動パラフィン2.5%、スクアレン2.5%、コレステロール1.6%、ゼラチン7.0%、泥29.8%、カーボンブラック0.5%(質量比)の組成の汚れが付着した布)を20枚。
・肌シャツ:BVD肌シャツ(LLサイズ、富士紡ホールディングス株式会社製)を細かく(3cm×3cm程度)裁断したもの。
・洗浄工程:Terg−o−tometer(UNITED STATES TESTING社製)内に、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、ここに各例の液体洗浄剤0.6gを加え、次いで、前記被洗物を入れた。その後、3°DH硬水で浴比を20倍に調整し、120rpm、25℃で10分間洗浄した。
・すすぎ工程:洗浄後の被洗物を1分間脱水した後、25℃の3°DH硬水900mLを入れ、120rpm、25℃で3分間すすいだ。この操作(脱水、すすぎ)を2回繰り返した。2回目には、25℃の3°DH硬水900mLに、所定量の柔軟剤を添加してすすぎを行った。柔軟剤には、部屋干しソフラン(ライオン株式会社製)を用いた。
・乾燥工程:すすいだ被洗物を1分間脱水した後、再汚染判定布(綿布)のみを取り出し、濾紙に挟み、アイロンで乾燥した。
分光式色差計(日本電色工業株式会社製、製品名「SE200」)を用い、洗濯処理前後の再汚染判定布(綿布)の反射率(Z値)を測定し、下式よりΔZを求めた。
ΔZ=(洗濯処理前のZ値)−(洗濯処理後のZ値)
綿布の再汚染判定布におけるΔZについて、5枚の平均値を求め、下記評価基準に基づいて液体洗浄剤による綿布への再汚染防止性を評価した。結果を表1に示す。
《評価基準》
○:ΔZ(平均値)が8未満。
△:ΔZ(平均値)が8以上9未満。
×:ΔZ(平均値)が9以上。
Figure 2019073568
表1に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜5は、凝集物抑制効果が全て「○」で、凝集物の発生を抑制できていることが分かった。一方、(A)成分/(B)成分で表される質量比が本発明の適用範囲外である比較例1〜6は、凝集物抑制効果が「△」〜「×」で、凝集物の発生を抑制できていないことが分かった。
本発明の液体洗浄剤によれば、凝集物の発生を抑制でき、かつ、すすぎ性及び再汚染防止性に優れることが分かった。

Claims (3)

  1. (A)成分:下記一般式(a1)で表されるノニオン界面活性剤と、
    (B)成分:前記(A)成分及び高級脂肪酸塩を除く界面活性剤と、
    (C)成分:構造粘性付与剤と、を含有し、
    前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.1〜0.6である、液体洗浄剤組成物。
    −COO−[(EO)/(PO)]−(EO)−R・・・(a1)
    (一般式(a1)中、Rは炭素数7〜22の炭化水素基であり、Rは炭素数1〜6のアルキル基である。sは、EOの平均繰り返し数を表し、6〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し、0〜20の数であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。)
  2. 前記(C)成分が、下記一般式(c1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(c2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーである、請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
    Figure 2019073568
    (一般式(c1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(c2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。)
  3. さらに、(D)成分:下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマー、を含有する、請求項1又は2に記載の液体洗浄剤組成物。
    Figure 2019073568
    (一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。)
    Figure 2019073568
    (一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
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