JP2019070301A

JP2019070301A - 電子カード

Info

Publication number: JP2019070301A
Application number: JP2017197862A
Authority: JP
Inventors: 聖勲李; Sheng Xun Li
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2017-10-11
Filing date: 2017-10-11
Publication date: 2019-05-09
Also published as: US20190108431A1; CN109658546A

Abstract

【課題】シート体の剥がれを防止すると共に、収容しやすくすることができ、更に、意匠性を向上させることができる電子カードを提供すること。【解決手段】板状体として形成され、板状体の一面側において板状体の端面に向かうほど断面の厚さが減少する勾配を有するテーパ面が形成され、テーパ面からテーパ面に交差する方向に向かって突出した段差が形成されたカード筐体と、カード筐体に内蔵される電子装置と、断面の厚さが段差の高さに対して薄く形成され、端面が段差に形成された壁面に沿って当接して、テーパ面を含むカード筐体の一面側に固定されたシート体と、を備える、電子カードである。【選択図】図１

Description

本発明は、電子カードに関する。

近年、車両のドアの施錠・解錠やドアの開閉等を行うキーをカード状に形成したカードキーが知られている。カードキーの意匠性を向上させるために、カードキー本体の一面側に着色や装飾などを施したシート体を貼り付ける技術が知られている（例えば特許文献１参照）。

特開２０１２−３６７１５号公報

しかしながら従来の技術は、カードキーに貼り付けられたシート体の剥がれを防止することや、カードキーの収容対象への出し入れを容易とすることについては考慮されていなかった。

本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、シート体の剥がれを防止すると共に、収容しやすくすることができ、更に、意匠性を向上させることができる電子カードを提供することを目的の一つとする。

（１）：板状体として形成され、前記板状体の一面側において前記板状体の端面に向かうほど断面の厚さが減少する勾配を有するテーパ面（２Ａｔ）が形成され、前記テーパ面から前記テーパ面に交差する方向に向かって突出した段差（２ｂ）が形成されたカード筐体（２）と、前記カード筐体に内蔵される電子装置と、断面の厚さが前記段差の高さに対して薄く形成され、端面が前記段差に形成された壁面に沿って当接して、前記テーパ面を含む前記カード筐体の前記一面側に固定されたシート体（３）と、を備える、電子カード（１）である。

（２）：（１）に記載の電子カードであって、前記段差は、前記テーパ面の法線方向に突出するように形成されているものである。

（３）（１）または（２）に記載の電子カードであって、前記カード筐体は、カードキーである。

（１）によれば、段差によってシート体の剥がれを防止すると共に、テーパ面によって収容しやすくし、更に意匠性を向上することができる。

（２）によれば、電子カードを財布等のポケットに収容する際に、シート体にカード筐体から剥がれる方向の力が加わらず、シート体の剥がれを防止することができる。

（３）によれば、車両の乗員がキーを財布等に収容して持ち運ぶことができる。

電子カード１の構成の一例を示す平面図である。電子カード１の断面図である。電子カード１を収容する状態の一例を示す図である。シート体３に加わる力の状態を示す図である。電子カード１を取り出す状態の一例を示す図である。比較対象に係る電子カード１Ｙの断面図である。他の比較対象に係る電子カード１Ｚの断面図である。変形例に係る電子カード１Ｘの断面図である。

以下、図面を参照し、本発明の電子カードの実施形態について説明する。

［第１実施形態］
図１は、第１実施形態の電子カード１の構成の一例を示す平面図である。図２は、電子カード１の断面図である。電子カード１は、例えば、カード筐体２と、シート体３とを備える。電子カード１は、例えば、車両のドアの施錠・解錠やドアの開閉等を行うカードキーに用いられる。

カード筐体２の内部には、ドアの開閉等に用いられる電子装置１０や電子装置を駆動するための電池等（不図示）が内蔵される。具体的には、電子装置１０は、例えば、車両と通信を行うことで、ドアの開閉を制御したり、車両のエンジン始動や車両電源のオンオフやシート制御等の認証処理を行ったりする。カード筐体２は、電子装置１０を収容するために一面２Ａｔ側と他面２Ｂ側とで分割自在であったり、他面２Ｂ側に電池蓋（不図示）が設けられていたりする。

カード筐体２は、例えば、矩形の板状体である。カード筐体２は、例えば、財布やカード入れなどの収容対象に収容可能となるように、クレジットカードの外径サイズ同等に形成されている。

図２において、矩形の電子カード１の短辺方向（Ｙ軸方向）のＡ−Ａ断面における構成が示されている。図２に示されるように、例えば、カード筐体２の一面２Ａ側において、カード筐体２の長辺に沿って延在するようにテーパ面２Ａｔが形成されている。テーパ面２Ａｔは、カード筐体２の端面２ｃに向かうほど断面の厚さが減少するような勾配が形成されている。即ち、カード筐体２の短辺方向の断面は台形状に形成されている。

テーパ面２Ａｔの長辺において、端面２ｃ側には、例えば、カード筐体２の長辺方向（Ｘ軸方向）に沿って延在するように段差２ｂが形成されている。段差２ｂは、例えば、テーパ面２Ａｔから、テーパ面２Ａｔに交差する方向に向かって突出するように形成されている。段差２ｂには、テーパ面２Ａｔの法線Ｒ方向に立設した壁面２ｄがテーパ面２Ａｔ上に長辺方向に沿って延在している。

シート体３は、例えば、カード筐体２の一面側に貼り付けられた装飾用のシートである。シート体３は、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、塩化ビニール、等の樹脂材料で矩形のシート状に形成されている。シート体３は、薄い金属板等をプレスすることによって形成されていてもよい。シート体３の表面３Ａ側には、装飾や色が印刷、熱転写、成型等によって施される。

シート体３の面積は、カード筐体２の一面２Ａｔ側の面積よりやや小さく形成されている。シート体３の断面の厚さは、段差２ｂの壁面２ｄの高さに対して薄く形成されている。シート体３は、例えば、シート体３の裏面３Ｂ側に接着剤が塗布され、カード筐体２の一面２Ａｔ側に貼り付けられて固定される。このとき、シート体３は、弾性変形し、テーパ面２Ａｔを含むカード筐体２の一面２Ａｔ側の形状になじむ。シート体３の端面３ａは、壁面２ｄに沿って当接し、シート体３は、カード筐体２のテーパ面２Ａｔを含む一面２Ａｔ側に固定される。

図３は、電子カード１を収容する状態の一例を示す図である。電子カード１は、例えば、財布Ｂのカード用のポケットＢ１に収容される。電子カード１の収用時において、電子カード１がポケットＢ１内に移動するのに従って、シート体３の表面には、ポケットＢ１からの摩擦力Ｆが加わる。

図４は、シート体３に加わる力の状態を示す図である。図４に示されるように、この状態において、シート体３の表面には、ポケットＢ１から生じる摩擦力Ｆがテーパ面２Ａｔの勾配に沿った方向に加わる。そして、シート体３とカード筐体２とには、テーパ面２Ａｔの勾配に沿った方向に互いに対抗するせん断力ｆ１，ｆ２が生じる。従って、シート体３には、シート体３が剥がれる法線Ｒ方向の力は生じない。そうすると、シート体３とテーパ面２Ａｔとを接着している接着剤の接着力は、せん断力ｆ１，ｆ２に十分に抗することができるため、シート体３はテーパ面２Ａｔから剥がれにくくなる。

更に、段差２ｂの壁面２ｄの高さがシート体３の厚さに比して高いため、シート体３の端面３ａの近傍の表面には、ポケットＢ１が接触しない。そのため、シート体３の端面３ａ付近には、ポケットＢ１から生じる摩擦力Ｆが加わらず、シート体３がテーパ面２Ａｔから剥がれる方向の力が生じにくくなる。

図５は、電子カード１を取り出す状態の一例を示す図である。電子カード１によれば、ポケットＢ１から取り出す場合、段差２ｂの壁面２ｄにカード利用者等の指Ｔの爪Ｔ１を引っ掛けることができ、取り出しを容易にすることができる。また、電子カード１によれば、電子カード１を指Ｔで挟んで取り出す場合、指Ｔの腹Ｔ２で段差２ｂをつまむことができ、取り出しを容易にすることができる。

次に、第１実施形態の電子カード１と、比較対象の電子カードとの差異について説明する。図６は、比較対象に係る電子カード１Ｙの断面図である。図６に示す電子カード１Ｙは、電子カード１に比してカード筐体２Ｙに段差２ｂが設けられていない。そのため、例えば、電子カード１ＹをポケットＢ１から指Ｔで挟んで取り出す際に、カード筐体２の端面２Ｙｃ付近に電子カード１Ｙを取り出す方向に力Ｆ１が加わる。

そうすると、シート体３Ｙの端面３Ｙａ付近には、シート体３Ｙがカード筐体２Ｙから剥がれる方向の力ｆ３が生じ得る。また、図６の例では、シート体３Ｙの折り曲げ箇所が２箇所となり、シート体３Ｙが平らになろうとする復元力によってもシート体３Ｙがカード筐体２Ｙから剥がれる方向の力ｆ３が生じる。このため、電子カード１ＹのポケットＢ１からの取り出しを繰り返すと、シート体３Ｙがカード筐体２Ｙから剥がれる可能性がある。

図７は、他の比較対象に係る電子カード１Ｚの断面図である。図７の例では、カード筐体２Ｚの端面２Ｚａに段差２Ｚｂが設けられている。図７の例では、段差２Ｚｂの高さがシート体３Ｚの厚さと同じに形成されている。例えば、電子カード１ＺをポケットＢ１に収容する際に、カード筐体２Ｚの端面２Ｚｃ近傍にはテーパ面２Ｚａに沿った方向の力Ｆ２が加わる。そうすると、シート体３Ｙの端面３Ｙａ付近には、ポケットＢ１とシート体３Ｙとの摩擦力によって、シート体３Ｙがカード筐体２Ｙから剥がれる方向の力ｆ４が生じ得る。このため、電子カード１ＺのポケットＢ１からの取り出しを繰り返すと、シート体３Ｚがカード筐体２Ｚから剥がれる可能性がある。

以上説明した第１実施形態の電子カード１によれば、段差２ｂがカード筐体２に形成されていることにより、シート体３の剥がれを防止すると共に、テーパ面２Ａｔがカード筐体２に形成されていることにより、電子カード１を収容しやすくすることができる。更に、電子カード１によれば、段差２ｂがカード筐体２に形成されていることにより、指Ｔによる取り出しを容易にすることができる。そして、電子カード１によれば、段差２ｂの幅をカード筐体２の端面２ｃに近づけるように細く形成した場合、シート体３表面に対する段差２ｂの意匠的な影響を低減してシート体３とカード筐体２とをシームレスに見せることができ、電子カード１の意匠性を向上させることができる。

［第２実施形態］
第２実施形態では、テーパ面２Ａｔが第１実施形態に示すように直線勾配によって形成されるのに代えて、テーパ面２Ａｔが直線勾配以外の形状に形成されているものとする。以下の説明では、第１実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、重複する構成に関する説明は適宜省略する。

図８は、変形例に係る電子カード１Ｘの断面図である。電子カード１Ｘのカード筐体２Ｘにおいて、テーパ面２Ａｔは、端面２ｃに向かって徐々に勾配が変化するよう断面が曲面となるように形成されている。テーパ面２Ａｔを曲面で形成することにより、テーパ面２Ａｔに角部が生じず、シート体３の表面において、装飾が角部で擦れて装飾が消えることが防止される。従って、電子カード１Ｘによれば、シート体３の耐久性を向上させることができる。

以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

１、１Ｘ‥電子カード、２‥カード筐体、２Ａｔ‥テーパ面、２Ａｔ‥一面、２ｂ‥段差、２Ｂ‥他面、２ｃ‥端面、２ｄ‥壁面、２Ｘ‥カード筐体、３‥シート体、３ａ‥端面、３Ａ‥表面、３Ｂ‥裏面、１０‥電子装置

Claims

板状体として形成され、前記板状体の一面側において前記板状体の端面に向かうほど断面の厚さが減少する勾配を有するテーパ面が形成され、前記テーパ面から前記テーパ面に交差する方向に向かって突出した段差が形成されたカード筐体と、
前記カード筐体に内蔵される電子装置と、
断面の厚さが前記段差の高さに対して薄く形成され、端面が前記段差に形成された壁面に沿って当接して、前記テーパ面を含む前記カード筐体の前記一面側に固定されたシート体と、を備える、
電子カード。
前記段差は、前記テーパ面の法線方向に突出するように形成されている、
請求項１に記載の電子カード。
前記カード筐体は、カードキーである、
請求項１または２に記載の電子カード。