JP2019061339A - 画像形成システム、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

画像形成システム、情報処理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置によって実行される印刷ジョブが情報処理装置を経由して画像形成装置へ転送されるシステムにおいて印刷ジョブの開始指示から実行までの時間を短縮すること。【解決手段】情報処理機器100は、サーバー部20とプリンター部10とを備える。サーバー部20は、端末500から受信したジョブデータからジョブIDとユーザーIDを取得し、当該ジョブデータをサーバー部20内にスプールすることなくプリンター部10へ転送する。サーバー部20は、プリンター部10に、認証されたユーザーに関連付けられたジョブの実行を指示する。プリンター部10は、ジョブの実行を指示されたことに応じて、スプールされたジョブデータを読み出して、ジョブデータに対応する画像を出力する。【選択図】図1

Description

本開示は、ユーザー認証を要する印刷ジョブの出力に関し、特に、ジョブデータが情報処理装置を経由して画像形成装置に転送される画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置が印刷ジョブを出力する場合に、パスワード等を利用して出力に関するセキュリティーを高めるための技術が種々提案されている。
たとえば、特開2008‐181219号公報(特許文献1)は、ホスト出力処理システムを開示する。当該システムでは、「印刷指示を受信したホストコンピュータ20は、ホスト印刷データを生成する。この場合、バナーページには、所定の座標に所定の文字列と印刷指示により特定されるホストアカウントIDを印字するためのデータを含める。次に、プリントサーバ30のホスト印刷管理手段31が、データ形式を変換する。次に、プリント設定手段33は、バナーページにおいて、所定の座標において、所定のキーワードに関連付けられたホストアカウントIDを抽出し、印刷データのヘッダー部に設けられたPJLコマンド領域に、取得したホストアカウントIDをジョブユーザIDとして付加する。」(特許文献1の要約参照)。
特開2015−125478号公報(特許文献2)は、画像形成システムを開示する。画像形成システムは、クライアントと、サーバと、画像形成装置とを備える。クライアントは、ユーザを識別するユーザ識別情報をサーバに対し指定するユーザ識別情報指定部を備える。サーバは、画像形成装置に対応付けられた複数のユーザそれぞれを識別する複数の前記ユーザ識別情報を記憶するユーザ識別情報記憶部と、複数の前記ユーザ識別情報のうち前記クライアントにより指定された前記ユーザ識別情報と、印刷ジョブとを前記画像形成装置に送信するユーザ識別情報送信部とを備える。画像形成装置は、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報を認証する認証情報とを対応付けたユーザ情報リストを予め記憶するユーザ情報リスト記憶部と、前記印刷ジョブと前記ユーザ識別情報とを前記サーバから受信するユーザ識別情報受信部と、受信した前記ユーザ識別情報に対応する前記認証情報が入力されると、入力された前記認証情報が正常であるか否かを前記ユーザ情報リストを参照して判定し、前記認証情報が正常であると判定した場合、前記印刷ジョブの印刷を許可する認証部とを備える。(特許文献2の請求項1参照)。
特開2008−269298号公報(特許文献3)は、印刷制御システムを開示する。当該システムにおいて、「プリントサーバ1は、ホールド印刷機能を備えた複数のプリンタ2a,2b,2cとネットワークを介して接続される。プリントサーバ1は、ユーザの位置情報を取得するユーザ位置情報取得部116と、取得したユーザ位置に近い2以上のプリンタを抽出する送信先プリンタ抽出部112と、PC3から受け付けた印刷データを送信先プリンタ抽出部112により抽出した各プリンタに送信し、印刷データを各プリンタに保持させる印刷データ送信部114と、各プリンタのいずれかのプリンタから印刷データの印刷通知を受信すると、該プリンタ以外の他のプリンタに対して印刷データの削除を指示する印刷データ削除指示部115とを備える。」(特許文献3の要約参照)。
特開2008‐181219号公報 特開2015−125478号公報 特開2008−269298号公報
ここで、画像形成装置において実行される印刷ジョブを当該画像形成装置と通信可能なサーバー等の情報処理装置に蓄積するシステムでは、ユーザーが端末から当該印刷ジョブの開始を指示した後、印刷ジョブは一旦情報処理装置においてスプールされる。その後、ユーザー認証が完了すると、情報処理装置は印刷ジョブを画像形成装置に転送する。画像形成装置は、印刷ジョブをスプールした後、当該印刷ジョブを出力する。すなわち、上記のシステムでは、印刷ジョブが二度スプールされる。このため、上記システムは、ユーザーの端末から印刷ジョブを直接受信する画像形成装置と比較して、印刷ジョブの開始指示から出力までに長時間を要する。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像形成装置によって実行される印刷ジョブが情報処理装置を経由して画像形成装置へ転送されるシステムにおいて印刷ジョブの開始指示から実行までの時間を短縮することである。
本開示のある局面に従うと、情報処理装置と、情報処理装置と通信可能な画像形成装置とを備えた画像形成システムが提供される。情報処理装置は、第1の記憶部と、画像形成システム外の装置と通信するための通信インターフェースと、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを第1の記憶部にスプールすることなく画像形成装置へ転送するように構成された制御部と、を含む。画像形成装置は、ジョブデータをスプールするように構成された第2の記憶部を含む。制御部は、さらに、ジョブデータに基づいて、ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて第1の記憶部に格納し、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を画像形成装置に指示する、ように構成されている。
制御部は、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報に対応するジョブデータから、画像形成の対象の選択を受け付け、画像形成の対象として選択されたジョブデータの画像の形成を画像形成装置に指示するように構成されていてもよい。
制御部は、ジョブデータのスクリプト解析することにより、当該ジョブデータのヘッダー部分を特定して当該ヘッダー部分からジョブ識別情報とユーザー識別情報とを取得するように構成されていてもよい。
制御部は、さらに、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを識別するジョブ識別情報を生成し、生成あれたジョブ識別情報をジョブデータに追加した後で当該ジョブデータを画像形成装置へ転送するように構成されていてもよい。
通信インターフェースは、さらに、画像形成装置とは他の画像形成装置と通信可能に構成されていてもよい。制御部は、通信インターフェースによって受信されたジョブデータに基づいて、ジョブデータの転送先を、画像形成装置および他の画像形成装置から選択し、選択された転送先へ、ジョブデータを転送し、画像の形成を指示する、ように構成されていてもよい。
制御部は、ユーザー識別情報およびジョブデータの受信時刻の少なくとも一方に従って前記転送先を選択するように構成されていてもよい。
ジョブデータは、画像形成の対象となるファイルを含んでいてもよい。制御部は、ジョブデータにおけるファイルの特性に従って転送先を選択するように構成されていてもよい。
ファイルの特性は、ファイルの名称を含んでいてもよい。
本開示の他の局面に従うと、記憶部と、画像形成装置を含む機器と通信するように構成された通信インターフェースと、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを記憶部にスプールすることなく画像形成装置へ転送し、ジョブデータに基づいて、ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて記憶部に格納し、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を指示する、ように構成されている制御部とを備える、情報処理装置が提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、記憶部と、画像形成装置を含む機器と通信するように構成された通信インターフェースとを備える情報処理装置のプロセッサーによって実行されるプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサーに、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを記憶部にスプールすることなく画像形成装置へ転送することと、ジョブデータに基づいて、ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて記憶部に格納することと、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を指示することと、を実行させる。
本開示によれば、ジョブデータは、情報処理装置によって受信された後、情報処理装置ではスプールされることなく画像形成装置においてスプールされる。情報処理装置は、ユーザーが認証すると、画像形成装置に、当該画像形成装置においてスプールされたジョブデータの画像の形成を指示する。これにより、情報処理装置においてジョブデータがスプールされることにより画像の形成に要する時間が長くなることが回避される。
ネットワークシステムの概略的な構成を示す図である。 情報処理機器100のハードウェアブロック図である。 画像形成システム内の制御の流れを説明するための図である。 ジョブデータのデータ構造の一例を示す図である。 プリンター側ストレージ120に格納される関連付け情報のデータ構造の一例を示す図である。 ユーザーデータベース240に格納されるセキュアジョブ管理情報のデータ構造の一例を示す図である。 サーバー部20およびプリンター部10において実行される処理の一例のフローチャートである。 関連付け情報生成処理のサブルーチンのフローチャートである。 ユーザー識別情報登録処理のサブルーチンのフローチャートである。 ジョブ識別情報登録処理のサブルーチンのフローチャートである。 ジョブ管理処理のサブルーチンのフローチャートである。 ジョブ選択受付処理のサブルーチンのフローチャートである。 ジョブを選択する画面の一例を示す図である。 ログ特定処理のサブルーチンのフローチャートである。 ネットワークシステムの他の構成例を示す図である。 図15の情報処理機器100および2台のMFP100A,100Bのハードウェア構成を示す図である。 転送先情報のデータ構造の一例を示す図である。 ネットワークシステムのさらに他の構成例を示す図である。 図18の情報処理機器100および3台のMFP100A,100B,100Cのハードウェア構成を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、画像形成システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[1.画像形成システムの構成例]
図1は、ネットワークシステムの概略的な構成を示す図である。図1に示されるように、ネットワークシステム1000において、画像形成システムの一例である情報処理機器100は、ネットワークNを介して端末500と通信する。ネットワークNは、LAN(ローカルエリアネットワーク)であってもよいし、グローバルネットワークであってもよい。端末500は、たとえばプリンタードライバーをインストールされたパーソナルコンピューターによって実現される。なお、印刷ジョブとともに印刷指示を出力できる機器であれば、端末500は、スマートフォンやタブレット端末などの機器によって実現される場合もある。
情報処理機器100は、たとえば、サーバーとMFP(Multi-Functional Peripheral:画像形成装置)とがそれぞれの筐体を連結して一体に構成された機器として実現される。情報処理機器100は、プリンター部10と、サーバー部20と、プリンター部10およびサーバー部20のユーザーインターフェースとして利用される操作パネル30とを備える。
[2.ハードウェア構成]
図2は、情報処理機器100のハードウェアブロック図である。以下、プリンター部10とサーバー部20のそれぞれの構成を説明する。
(プリンター部10)
プリンター部10は、プリンター部10全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)150と、記憶部160とを含む。記憶部160は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶部160に格納される情報は、CPU150によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。
プリンター部10は、さらに、画像処理部151と、画像形成部152と、画像読取部153と、内部インターフェース180とを含む。画像処理部151は、入力された画像データを処理することにより、たとえば出力される画像の拡大・縮小等の処理を実行する。画像処理部151は、たとえば画像処理用のプロセッサーおよびメモリーによって実現される。画像形成部152は、トナーカートリッジ、記録用紙を収容するための用紙トレイ、および、感光体等の、記録用紙に画像を形成するためのハードウェア資源、ならびに、記録用紙を搬送するためのハードウェア資源によって実現される。画像読取部153は、スキャナー等の、原稿の画像データを生成するように構成されたハードウェア資源によって実現される。画像処理部151、画像形成部152、および、画像読取部153のそれぞれの機能は、画像形成装置においてよく知られたものであるから、ここでは詳細な説明は繰返さない。
内部インターフェース180は、サーバー部20との通信のインターフェースとして機能し、たとえばLAN(Local Area Network)カードによって実現される。
(サーバー部20)
サーバー部20は、サーバー部20全体を制御するためのCPU250と、ネットワーク通信部260と、記憶部270と、内部インターフェース280とを含む。
ネットワーク通信部260は、グローバルネットワークを介して端末500等の外部機器との間でデータの送受信を実行するように構成された、ハードウェア資源によって実現される。当該ハードウェア資源の一例は、ネットワークカードである。CPU250は、ネットワーク通信部260を介して外部機器と通信する。
記憶部270は、たとえば、不揮発性メモリーによって実現される。記憶部270に格納される情報は、CPU250によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用されるデータを含んでいてもよい。
CPU250は、さらに、操作パネル30を制御するように構成されている。操作パネル30は、制御用回路350と、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示部360と、タッチセンサー等によって実現される操作部370と、非接触カードリーダー等によって実現されるカードリーダー380とを含む。
制御用回路350は、CPU250からの制御信号に従って、表示部360の表示動作を制御する。操作部370は、入力された情報を制御用回路350へ出力する。制御用回路350は、操作部370から入力された情報に応じた信号をCPU250へ出力する。制御用回路350は、CPU250からの制御信号に応じて、カードリーダー380によって読み込まれたデータをサーバー部20に転送する。
[3.画像形成システム内の制御の流れ]
図3は、画像形成システム(情報処理機器100)内の制御の流れを説明するための図である。図3において、矢印AR1は、印刷ジョブのデータ(以下、「ジョブデータ」ともいう)の流れを模式的に表す。矢印AR2は、ジョブ実行の指示の流れを表わす。
図3では、情報処理機器100の機能ブロックが示されている。サーバー部20において、ジョブ受付制御部210は、端末500からのジョブデータを受け付けると、ジョブスクリプト処理部211へ当該ジョブデータを転送する。ジョブスクリプト処理部211は、ジョブデータのヘッダーを解析することにより、印刷ジョブについての関連付け情報(後述の関連付け情報(図5))を生成してサーバー側ストレージ220に蓄積する。
より具体的には、ジョブスクリプト処理部211は、ジョブスクリプト読み取り部212とジョブスクリプト解析部213とジョブスクリプト書き込み部214とを含む。ジョブスクリプト読み取り部212は、ジョブデータのスクリプトを読み取る。ジョブスクリプト解析部213は、ジョブスクリプト読み取り部212が読み取ったスクリプトを解析する。ある実施の形態では、ジョブスクリプト解析部213は、ジョブデータのスクリプト解析により、ジョブデータのヘッダー部分を特定して当該ヘッダー部分からジョブIDとユーザーIDとを取得し、これらを関連付け情報としてサーバー側ストレージ220に格納する。ジョブデータは、たとえば、PJL(Printer Job Language)、PGL(Printronix Graphics Language)、等の言語を利用して記述される。ジョブスクリプト解析部213は、PJLおよび/またはPGLのスクリプト解析のためのプロトコル情報を用いてジョブデータを解析する。
ジョブスクリプト書き込み部214は、ジョブデータがジョブIDを含まない場合、ジョブIDを生成してジョブデータに書き込む。ジョブスクリプト書き込み部214は、ジョブデータがユーザーIDを含まない場合に、ユーザーデータベース240からユーザーIDを取得する。ジョブスクリプト解析部213は、ジョブスクリプト書き込み部214によって生成されたジョブIDを関連付け情報に含めてもよい。ジョブスクリプト解析部213は、ジョブスクリプト書き込み部214が取得したユーザーIDを関連付け情報に含めてもよい。
ある実施の形態では、ユーザーデータベース240は、セキュアジョブ管理情報(図6参照)を格納する。セキュアジョブ管理情報は、ファイル名とユーザーIDとを関連付ける。ジョブスクリプト書き込み部214は、ジョブデータにおいて印刷対象としてボディー902に含まれるファイルのファイル名を取得し、セキュアジョブ管理情報において当該ファイル名に関連付けられたユーザーIDを、ジョブデータに対応するユーザーIDとして取得する。
ジョブスクリプト処理部211は、ジョブデータをジョブ転送制御部215へ転送する。ジョブ転送制御部215は、プリンター部10へジョブデータを転送する。関連付け情報は、印刷ジョブを特定する情報(たとえば、ジョブID)と、ユーザーを特定する情報(たとえば、ユーザーID)とを互いに関連付ける。
すなわち、サーバー部20は、ジョブデータを受信すると、ジョブデータに基づいて関連付け情報を生成して蓄積し、ジョブデータをスプールすることなくプリンター部10へ転送する。ジョブデータのスプールとは、たとえば、ジョブデータを蓄積することである。
プリンター部10において、ジョブスプール制御部110は、サーバー部20から転送されたジョブデータを受け付け、サーバー側ストレージ220に蓄積(スプール)する。
サーバー部20において、ユーザー認証処理部233は、たとえばカードリーダー380が読み取った情報に従ってユーザーを認証する。ユーザーデータベース240は、ユーザー認証に利用される情報(たとえば、ユーザーIDとパスワードの組合せ)を格納する。ユーザー認証処理部233は、ユーザーデータベース240に格納される情報を利用してユーザーを認証してもよい。
ユーザー認証処理部233は、ユーザーの認証に成功すると、セキュアジョブ情報表示部231に、サーバー側ストレージ220において当該ユーザーに関連付けられているジョブの情報の表示を指示する。これに応じて、セキュアジョブ情報表示部231は、認証されたユーザーに関連付けられたジョブのリストを表示する。セキュアジョブ情報表示部231は、リストの中からのジョブの選択を受け付け、選択されたジョブを印字処理コマンド制御部232に通知する。
印字処理コマンド制御部232は、プリンター部10に、セキュアジョブ情報表示部231から通知されたジョブの実行を指示する。指示は、たとえば、コマンドの送信によって実現される。送信されるコマンドは、ジョブを特定する。
サーバー部20においてセキュアジョブ情報表示部231は省略されてもよい。すなわち、印字処理コマンド制御部232は、プリンター部10対して、認証されたユーザーに関連付けられた全てのジョブの実行を指示してもよい。
コマンド情報制御部132は、印字処理コマンド制御部232からの指示のコマンドを受け付けると、当該コマンドを解析し、解析結果をジョブデータ制御部131に入力する。解析結果は、実行の指示を受けたジョブを特定する。
ジョブデータ制御部131は、コマンド情報制御部132からの解析結果によって特定されるジョブのジョブデータをプリンター側ストレージ120から読出し、当該ジョブの実行を印字処理部133に指示する。これに応じて、印字処理部133は、ジョブの画像を出力する。
ジョブ受付制御部210は、たとえば、所与のプログラムを実行するCPU250と、ネットワーク通信部260と、によって実現される。ジョブスクリプト処理部211およびユーザー認証処理部233は、たとえば、所与のプログラムを実行するCPU250によって実現される。ジョブ転送制御部215および印字処理コマンド制御部232は、たとえば、所与のプログラムを実行するCPU250と、内部インターフェース280とによって実現される。印字処理コマンド制御部232は、たとえば、所与のプログラムを実行するCPU250、制御用回路350、表示部360、および、操作部370によって実現される。サーバー側ストレージ220およびユーザーデータベース240は、たとえば、記憶部270によって実現される。
ジョブスプール制御部110およびジョブデータ制御部131は、たとえば、所与のプログラムを実行するCPU150と、内部インターフェース180とによって実現される。ジョブデータ制御部131は、所与のプログラムを実行するCPU150によって実現される。プリンター側ストレージ120は、たとえば、記憶部160によって実現される。印字処理部133は、たとえば、画像形成部152によって実現される。
[4.データ構造の一例(ジョブデータ)]
図4は、ジョブデータのデータ構造の一例を示す図である。図4を参照して、ジョブデータ900は、ヘッダー901とボディー902とを含む。ボディー902は、たとえば、ジョブが印刷対象とするファイルのデータを含む。ボディー902は、当該ファイルの名称を含んでいてもよい。
ヘッダー901は、たとえば、ジョブID(図4の例では、「J1234」)ト、セキュリティ印刷設定(図4の例では、「ON」)と、ユーザーID(図4の例では、「U0001」)とを含む。ジョブIDは、ジョブを特定する。セキュリティ印刷設定は、ONまたはOFFの値を有する。値がONであれば、ジョブの実行(画像出力)がユーザー認証を必要とする。値がOFFであれば、ジョブの実行がユーザー認証を必要としない。ユーザーIDは、ジョブが対応するユーザーを特定する。ある実施の形態では、ジョブデータは、端末500にインストールされたプリンタードライバーが実行されることによって生成される。プリンタードライバーは、ジョブデータ内のユーザーIDとして、ジョブの実行を指示したユーザーのID、すなわち、ジョブデータが生成されたときの端末500におけるログインユーザーのユーザーIDを設定する。セキュリティ印刷設定の値がONであれば、ジョブの実行に、ユーザーIDによって特定されるユーザーの認証が必要とされる。
[5.データ構造の一例(関連付け情報)]
図5は、プリンター側ストレージ120に格納される関連付け情報のデータ構造の一例を示す図である。図5に示されるように、関連付け情報は、ジョブIDとユーザーIDとを関連付ける。
[6.データ構造の一例(セキュアジョブ管理情報)]
図6は、ユーザーデータベース240に格納されるセキュアジョブ管理情報のデータ構造の一例を示す図である。図6に示されるように、セキュアジョブ管理情報は、ファイル名とユーザーIDとを関連付ける。図6の例では、ファイル名「ドキュメントX」がユーザーID「U0001」と関連付けられている。
[7.処理の流れ]
図7〜図14は、情報処理機器100においてセキュアジョブが実行される場合に、サーバー部20およびプリンター部10において実行される処理の一例のフローチャートである。サーバー部20では、たとえばCPU250が所与のプログラムを実行することによって当該処理が実現される。プリンター部10では、たとえばCPU150が所与のプログラムを実行することによって当該処理が実現される。
図7を参照して、ステップS10にて、サーバー部20のCPU250が、端末500からジョブデータを受信する。ステップS20にて、CPU250は、ジョブデータのヘッダーを解析する。
ステップS30にて、CPU250は、ステップS10にて受信されたジョブデータのセキュリティ印刷設定の値がONであるか否かを判断する。CPU250は、当該値がONであると判断すると(ステップS30にてYES)、ステップS40へ制御を進め、そうでなければ(ステップS30にてNO)、ステップS70へ制御を進める。
ステップS40にて、CPU250は、関連付け情報生成処理を実行する。図8は、関連付け情報生成処理のサブルーチンのフローチャートである。図8を参照して、当該処理の内容を説明する。
ステップS402にて、CPU250は、ステップS10にて受信されたジョブデータからユーザーIDとジョブIDとを抽出する。ステップS404にて、CPU250は、ユーザー識別情報登録処理を実行する。図9は、ユーザー識別情報登録処理のサブルーチンのフローチャートである。図9を参照して、当該処理の内容を説明する。
ステップS4040にて、CPU250は、ステップS402にてユーザーIDを取得できたか否かを判断する。ある実施の形態において、CPU250は、ジョブデータがユーザーIDを含む場合にはジョブデータからユーザーIDを取得でき、ジョブデータがユーザーIDを含まない場合にはジョブデータからユーザーIDを取得できない。CPU250は、ユーザーIDを取得できたと判断すると(ステップS4040にてYES)、ステップS4042へ制御を進め、そうでなければ(ステップS4040にてNO)、ステップS4044へ制御を進める。
ステップS4042にて、CPU250は、関連付け情報121(図5)に、ステップS10において受信されたジョブデータのユーザーIDとしてステップS402において取得されたユーザーIDを登録して、図8に制御を戻す。
ステップS4044にて、CPU250は、ステップS10にて受信されたジョブデータに印刷対象として含まれるファイルのファイル名を抽出し、当該ファイル名がセキュアジョブ管理情報122(図6)において登録されているか否かを判断する。CPU250は、上記ファイル名がセキュアジョブ管理情報122に登録されていると判断すると(ステップS4044にてYES)、ステップS4046へ制御を進め、そうでなければ(ステップS4044にてNO)、ステップS4048へ制御を進める。
ステップS4046にて、CPU250は、セキュアジョブ管理情報122において上記ファイル名に関連付けられているユーザーIDを、ステップS10にて受信されたジョブデータに追加し、さらに、当該ユーザーIDを関連付け情報121に登録して、図8に制御を戻す。
ステップS4048にて、CPU250は、エラーを通知して処理を終了させる。当該エラーは、ジョブデータにおいてセキュリティ印刷設定の値がONである(図7のステップS30にてYES)にも拘わらず、当該ジョブデータのユーザーIDを特定できないことを表わす。
図8に戻って、ステップS404の後、ステップS406にて、CPU250は、ジョブ識別情報登録処理を実行する。図10は、ジョブ識別情報登録処理のサブルーチンのフローチャートである。図10を参照して、当該処理の内容を説明する。
ステップS4060にて、CPU250は、ステップS402(図8)にてジョブIDを取得できたか否かを判断する。ある実施の形態において、CPU250は、ジョブデータがジョブIDを含む場合にはジョブデータからジョブIDを取得でき、ジョブデータがジョブIDを含まない場合にはジョブデータからジョブIDを取得できない。CPU250は、ジョブIDを取得できたと判断すると(ステップS4060にてYES)、ステップS4062へ制御を進め、そうでなければ(ステップS4060にてNO)、ステップS4064へ制御を進める。
ステップS4062にて、CPU250は、ジョブIDを生成する。CPU250は、たとえば、日付および時刻の組合せを表わす文字列として、ジョブIDを生成する。ステップS4064にて、CPU250は、ステップS402にて取得されたジョブIDまたはステップS4062にて生成されたジョブIDを、ステップS10において受信されたジョブデータのジョブIDとして関連付け情報121に登録する。これにより、当該ジョブIDは、ステップS4042またはステップS4046において登録されたユーザーIDに関連付けられる。その後、制御は図8に戻り、さらに、図7に戻る。
ステップS70にて、CPU250は、プリンター部10に、ステップS10にて受信されたジョブデータを転送する。これに応じて、ステップSA10にて、プリンター部10のCPU150は、サーバー部20から転送されたジョブデータを記憶部160にスプールする。
ステップS80にて、CPU250は、プリンター部10においてスプールされたジョブデータの出力を指示するためのジョブ管理処理を実行する。図11は、ジョブ管理処理のサブルーチンのフローチャートである。なお、図11には、さらに、プリンター部10においてジョブ管理処理に応じて実行される処理のフローチャートが示されている。
ステップS800にて、CPU250は、サーバー部20においてユーザーが認証されたか否かを判断する。認証のために、ある実施の形態では、ユーザーは、操作部370に対してユーザーIDとパスワードの組合せを入力する。他の実施の形態では、ユーザーは、ユーザーIDとパスワードの組合せ等のユーザー認証用のデータを格納したIC(Integrated Circuit)カードをカードリーダー380に翳す。カードリーダー380は、当該ICカードに格納されたデータを読み取り、サーバー部20のCPU250に転送する。CPU250は、入力されたユーザーIDとパスワードの組合せがユーザーデータベース240に格納された組合せと一致すれば、当該格納された組合せに対応するユーザーを認証し、そうでなければ、ユーザーを認証しない。
CPU250は、ユーザーが認証されたと判断するまでステップS800に制御を留め(ステップS800にてNO)、ユーザーが認証されたと判断すると(ステップS800にてYES)、ステップS802へ制御を進める。
ステップS802にて、CPU250は、ジョブ選択受付処理を実行する。図12は、ジョブ選択受付処理のサブルーチンのフローチャートである。図12を参照して当該処理の内容を説明する。
ステップS8020にて、CPU250は、関連付け情報において、ログインユーザー(認証されたユーザー)のジョブを検索する。たとえば、CPU250は、ステップS800(図11)にて認証されたユーザーのユーザーIDに関連付けられたジョブIDを検索する。
ステップS8022にて、CPU250は、ステップS8020の検索の結果、ログインユーザーのジョブが関連付け情報において有るか否かを判断し、有れば(ステップS8022にてYES)、ステップS8024へ制御を進め、無ければ(ステップS8022にてNO)、ステップS8026へ制御を進める。
ステップS8026が実行される場合には、ログインユーザーに対応するジョブが登録されていない。したがって、ステップS8026にて、CPU250は、ユーザー操作に従った処理(セキュアジョブの出力以外の処理)を実行する。
ステップS8024にて、CPU250は、関連付け情報121(図5)にてログインユーザーに関連付けられているジョブの中から印刷を指示するジョブを選択する画面を表示する。図13は、ジョブを選択する画面の一例を示す図である。ある実施の形態では、ログインユーザーのユーザーIDに3つのジョブのジョブIDが関連付けられている。この実施の形態に従った図13の画面1300は、3つのジョブのそれぞれを選択するためのリンク1301,1302,1303を含む。ユーザーは、画面1300において、リンク1301,1302,1303の中の1つ以上のリンクを操作することにより、1つ以上のジョブを選択する。ステップS8024の後、CPU250は、図11へ制御を戻す。
図11に戻って、ステップS804にて、CPU250は、図13の画面1300に対する操作を受け付けることなどによって、ログインユーザーに関連付けられた1つ以上のジョブの中から印刷指示を出すジョブを選択する。
ステップS806にて、CPU250は、ジョブ特定処理を実行する。図14は、ログ特定処理のサブルーチンのフローチャートである。図14を参照して、当該処理の内容を説明する。
ステップS8060にて、CPU250は、プリンター部10においてスプールされているジョブの中から、ステップS804にて選択されたジョブのジョブデータを検索する。ステップS8062にて、CPU250は、選択されたジョブのジョブデータがプリンター部10においてスプールされているか否かを判断する。CPU250は、上記ジョブがプリンター部10においてスプールされていると判断すると(ステップS8062にてYES)、制御を図11へリターンさせる。一方、CPU250は、上記ジョブがプリンター部10においてスプールされていないと判断すると(ステップS8062にてNO)、ステップS8064へ制御を進める。
ステップS8064にて、CPU250は、エラーを通知して、図14の処理を終了させる。これにより、ジョブデータが誤って削除される等により、選択された選択されたジョブのジョブデータがプリンター部10においてスプールされていない場合には、エラーが通知されて処理が終了する。ユーザーは、再度ジョブデータを情報処理機器100に送信する等により、情報処理機器100に当該ジョブデータを出力させることができる。
図11に戻って、ステップS808にて、CPU250は、プリンター部10に、ステップS804にて選択されたジョブの実行を指示する。これに応じて、ステップSA20にて、プリンター部10のCPU150は、選択されたジョブのジョブデータを読み出して、画像形成部152に当該ジョブデータに対応する画像を出力させる。
以上説明された本実施の形態では、情報処理機器100がジョブデータを受信すると、サーバー部20は、当該ジョブデータの関連付け情報を生成した後、当該ジョブデータをサーバー部20にはスプールすることなくプリンター部10に転送する。プリンター部10は、当該ジョブデータをスプールする。サーバー部20では、ユーザーを認証すると、当該ユーザーに関連付けられたジョブの実行をプリンター部10に指示する。プリンター部10は、指示されたジョブのジョブデータを読み出して、当該ジョブデータの画像を形成する。
[8.ネットワークシステムの他の構成例]
図15は、ネットワークシステムの他の構成例を示す図である。図15のネットワークシステム1001では、情報処理機器100は、MFP100A,100Bに接続されている。情報処理機器100において、サーバー部20のCPU250は、プリンター部10、MFP100A、および、MFP100Bの中からジョブデータの転送先を選択する。
図16は、図15の情報処理機器100および2台のMFP100A,100Bのハードウェア構成を示す図である。図16では、説明の簡略化のため、操作パネル30が簡略化されているが、図16の操作パネル30は図2の操作パネル30と同様の構成を有していてもよい。
MFP100A,100Bのそれぞれは、CPU150A,150Bと、画像処理部151A,151Bと、画像形成部152A,152Bと、画像読取部153A,153Bと、記憶部160A,160Bと、ネットワーク通信部170A,170Bとを含む。ある実施の形態では、画像処理部151A,151Bは画像処理部151と、画像形成部152A,152Bは画像形成部152と、画像読取部153A,153Bは画像読取部153と、記憶部160A,160Bは記憶部160と、ネットワーク通信部170A,170Bはネットワーク通信部260と、それぞれ、対応した機能を備える。
MFP100Aは、転送されたジョブデータを記憶部160Aにスプールし、ジョブの実行指示を受けると画像形成部152Aでジョブデータに対応する画像を形成する。MFP100Bは、転送されたジョブデータを記憶部160Bにスプールし、ジョブの実行指示を受けると画像形成部152Bでジョブデータに対応する画像を形成する。
ある実施の形態では、CPU250は、ジョブデータの特性に基づいて転送先を選択する。特性の一例は、ジョブデータ内のユーザーIDである。図17は、転送先情報のデータ構造の一例を示す図である。図17に示されるように、転送先情報は、ユーザーIDと転送先とを関連付ける。ある実施の形態では、CPU250は、各ジョブデータに含まれるユーザーIDに関連付けられた転送先に、ジョブデータを転送する。
ユーザーIDと転送先は、間接的に関連付けられていてもよい。たとえば、各ユーザーIDには1つ以上のグループが割り当てられ、記憶部270には、各グループを転送先に関連付ける情報が格納されていてもよい。CPU250は、ジョブデータに含まれるユーザーIDに割り当てられたグループを特定し、当該グループに関連付けられた転送先にジョブデータを転送してもよい。
ジョブデータの特性の他の例は、ジョブデータにおいて印刷対象として含まれるファイルのファイル名である。CPU250は、たとえば、ファイル名が特定の文字列(「機密情報」「人事情報」等)を含むジョブデータをプリンター部10に転送し、それ以外のジョブデータをMFP100AまたはMFP100Bに転送する。CPU250は、ファイル名が特定の文字列を含まないジョブデータを、ジョブデータ内のユーザーIDに関連付けられた転送先(図17等)に転送してもよい。
ジョブデータの特性のさらに他の例は、ジョブデータにおいて印刷対象として含まれるファイルの形式である。ある実施の形態では、CPU250は、印刷対象のファイルがテキストファイルであるジョブデータをプリンター部10に転送し、それ以外のジョブデータをMFP100AまたはMFP100Bに転送する。CPU250は、テキストファイル以外のファイルを印刷対象として含むジョブデータを、ジョブデータ内のユーザーIDに関連付けられた転送先(図17等)に転送してもよい。
ジョブデータの特性のさらに他の例は、ジョブデータの受信時刻である。ある実施の形態では、CPU250は、オフィスの営業時間内に受信したジョブデータはMFP100AまたはMFP100Bに転送し、営業時間外に受信したジョブデータはプリンター部10に転送する。CPU250は、営業時間内に受信されたジョブデータを、ジョブデータ内のユーザーIDに関連付けられた転送先(図17等)に転送してもよい。
図18は、ネットワークシステムのさらに他の構成例を示す図である。図18のネットワークシステム1002では、情報処理機器100はプリンター部10を備えず、情報処理機器100はさらにMFP100Cに接続される。情報処理機器100において、サーバー部20のCPU250は、MFP100A、MFP100B、および、MFP100Cの中からジョブデータの転送先を選択する。
図19は、図18の情報処理機器100および3台のMFP100A,100B,100Cのハードウェア構成を示す図である。MFP100Cは、CPU150Cと、画像処理部151Cと、画像形成部152Cと、画像読取部153Cと、記憶部160Cと、ネットワーク通信部170Cとを含む。ある実施の形態では、画像処理部151Cは画像処理部151と、画像形成部152Cは画像形成部152と、画像読取部153Cは画像読取部153と、記憶部160Cは記憶部160と、ネットワーク通信部170Cはネットワーク通信部260と、それぞれ、対応した機能を備える。MFP100Cは、転送されたジョブデータを記憶部160Cにスプールし、ジョブの実行指示を受けると画像形成部152Cでジョブデータに対応する画像を形成する。
[9.開示の要約]
(1) 本開示のある局面に従うと、情報処理装置(サーバー部20)と、情報処理装置と通信可能な画像形成装置(プリンター部10)とを備えた画像形成システム(情報処理機器100)が提供される。情報処理装置は、第1の記憶部(記憶部270)と、画像形成システム外の装置と通信するための通信インターフェース(ネットワーク通信部260)と、制御部(CPU250)とを含む。制御部は、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを第1の記憶部にスプールすることなく画像形成装置へ転送するように構成されている。画像形成装置は、ジョブデータをスプールするように構成された第2の記憶部(記憶部160)を含む。制御部は、ジョブデータに基づいて、ジョブデータを識別するジョブ識別情報(ジョブID)と、ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報(ユーザーID)とを、互いに関連付けて第1の記憶部に格納し、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報を選択し、当該ジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を指示する(ステップS808)、ように構成されている。
ユーザーの認証は、制御部によって実行されてもよいし、他の装置によって実行されてもよい。
(2) 制御部は、認証されたユーザーのユーザー識別情報に関連付けられているジョブ識別情報に対応するジョブデータから、画像形成の対象の選択を受け付け(図12のステップS6024)、画像形成の対象として選択されたジョブデータの画像の形成を画像形成装置に指示する(図11のステップS608)ように構成されていてもよい。
(3) 制御部(ジョブスクリプト解析部213)は、ジョブデータのスクリプト解析することにより、当該ジョブデータのヘッダー部分を特定して当該ヘッダー部分からジョブ識別情報とユーザー識別情報とを取得するように構成されていてもよい。
(4) 制御部は、さらに、通信インターフェースによって受信されたジョブデータを識別するジョブ識別情報を生成し、生成されたジョブ識別情報をジョブデータに追加した後で当該ジョブデータを画像形成装置へ転送するように構成されていてもよい(図10のS4062,図7のS70)。
(5) 通信インターフェースは、さらに、画像形成装置とは他の画像形成装置と通信可能に構成されていてもよい(図15,図18)。制御部は、通信インターフェースによって受信されたジョブデータに基づいて、ジョブデータの転送先を、画像形成装置および他の画像形成装置から選択し、選択された転送先へ、ジョブデータを転送し、画像の形成を指示する、ように構成されていてもよい。
(6) 制御部は、ユーザー識別情報およびジョブデータの受信時刻の少なくとも一方に従って前記転送先を選択するように構成されていてもよい(図17等)。
(7) ジョブデータは、画像形成の対象となるファイルを含んでいてもよい。制御部は、ジョブデータにおけるファイルの特性(ファイル名、ファイル形式)に従って転送先を選択するように構成されていてもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
10 プリンター部、20 サーバー部、30 操作パネル、100 情報処理機器、150,250 CPU、151,151A,151B,151C 画像処理部、152,152A,152B,152C 画像形成部、153,153A,153B,153C 画像読取部、160,160A,160B,160C,270 記憶部、170A,170B,170C,260 ネットワーク通信部、180,280 内部インターフェース900 ジョブデータ、901 ヘッダー、902 ボディー。

Claims (10)

  1. 情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な画像形成装置とを備えた画像形成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    第1の記憶部と、
    前記画像形成システム外の装置と通信するための通信インターフェースと、
    前記通信インターフェースによって受信されたジョブデータを前記第1の記憶部にスプールすることなく前記画像形成装置へ転送するように構成された制御部と、
    を含み、
    前記画像形成装置は、
    前記ジョブデータをスプールするように構成された第2の記憶部を含み、
    前記制御部は、さらに、
    前記ジョブデータに基づいて、前記ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、前記ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて前記第1の記憶部に格納し、
    認証されたユーザーの前記ユーザー識別情報に関連付けられている前記ジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を前記画像形成装置に指示する、ように構成されている、画像形成システム。
  2. 前記制御部は、
    認証されたユーザーの前記ユーザー識別情報に関連付けられている前記ジョブ識別情報に対応するジョブデータから、画像形成の対象の選択を受け付け、
    画像形成の対象として選択されたジョブデータの画像の形成を前記画像形成装置に指示するように構成されている、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、
    ジョブデータのスクリプト解析することにより、当該ジョブデータのヘッダー部分を特定して当該ヘッダー部分から前記ジョブ識別情報と前記ユーザー識別情報とを取得するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、さらに、前記通信インターフェースによって受信されたジョブデータを識別するジョブ識別情報を生成し、生成されたジョブ識別情報をジョブデータに追加した後で当該ジョブデータを前記画像形成装置へ転送するように構成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記通信インターフェースは、さらに、前記画像形成装置とは他の画像形成装置と通信可能に構成されており、
    前記制御部は、
    前記通信インターフェースによって受信されたジョブデータに基づいて、前記ジョブデータの転送先を、前記画像形成装置および前記他の画像形成装置から選択し、
    選択された転送先へ、前記ジョブデータを転送し、前記画像の形成を指示する、ように構成されている、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、前記ユーザー識別情報および前記ジョブデータの受信時刻の少なくとも一方に従って前記転送先を選択するように構成されている、請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記ジョブデータは、画像形成の対象となるファイルを含み、
    前記制御部は、前記ジョブデータにおける前記ファイルの特性に従って前記転送先を選択するように構成されている、請求項5または請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記ファイルの特性は、前記ファイルの名称を含む、請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 記憶部と、
    画像形成装置を含む機器と通信するように構成された通信インターフェースと、
    前記通信インターフェースによって受信されたジョブデータを前記記憶部にスプールすることなく前記画像形成装置へ転送し、前記ジョブデータに基づいて、前記ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、前記ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて前記記憶部に格納し、認証されたユーザーの前記ユーザー識別情報に関連付けられている前記ジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を指示する、ように構成されている制御部とを備える、情報処理装置。
  10. 記憶部と、画像形成装置を含む機器と通信するように構成された通信インターフェースとを備える情報処理装置のプロセッサーによって実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記プロセッサーに、
    前記通信インターフェースによって受信されたジョブデータを前記記憶部にスプールすることなく前記画像形成装置へ転送することと、
    前記ジョブデータに基づいて、前記ジョブデータを識別するジョブ識別情報と、前記ジョブデータが対応するユーザーを識別するユーザー識別情報とを、互いに関連付けて前記記憶部に格納することと、
    認証されたユーザーの前記ユーザー識別情報に関連付けられている前記ジョブ識別情報に対応するジョブデータの画像の形成を指示することと、
    を実行させる、プログラム。
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