JP2019059869A - 媒体、ロール媒体、及び媒体カートリッジ - Google Patents

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Kentaro Murayama
健太郎 村山
春樹 松元
Haruki Matsumoto
春樹 松元
加藤 努
Tsutomu Kato
努 加藤
晴満 井上
Harumitsu Inoue
晴満 井上
和幸 片桐
Kazuyuki Katagiri
和幸 片桐
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Abstract

【課題】回転ラベルが過度に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制する。【解決手段】少なくとも基材層21と剥離材層23とを積層して構成され、積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、複数の領域は、剥離材層23と接する部分が付着性の粘着領域D1と、粘着領域D1より第1方向の一方側に設けられた、剥離材層23と接する部分が非付着性の非粘着領域D2と、非粘着領域D2より第1方向の一方側に設けられ、剥離材層23と接する部分が付着性の粘着領域D3と、を含む、被印字テープToであって、積層する方向と直交し第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、破断線Gを有し、破断線Gの少なくとも一部が、粘着領域D1を通る。【選択図】図3

Description

本発明は、被着体に取り付けられる媒体とそのロール媒体及び媒体カートリッジに関する。
ケーブル又は円柱状の被着体の外周に取り付けられる媒体が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の媒体は、基材層と粘着剤層と剥離材層とを含む積層構造を備えており、剥離材層を剥がした後に裏面側が粘着性となる一方側粘着領域と、この一方側粘着領域に隣接して設けられ、上記裏面側が非粘着性となる印字背景層つきの非粘着領域と、この非粘着領域にさらに隣接して設けられ、上記裏面側の一部が粘着性の他方側粘着領域と、を備えている。
特表2011−524154号公報
上記従来技術の媒体においては、まず上記一方側粘着領域の裏面(内周面)が粘着剤により被着体の外周部に貼り付けられた後、一方側粘着領域に隣接する上記非粘着領域が被着体の周りを周回して円筒体を形成するように巻き付けられた後、他方側粘着領域の裏面(内周面)が粘着剤により上記非粘着領域の外周側に貼り付けられる。その後、ユーザが、上記被着体に貼り付いた状態の一方側粘着領域と上記非粘着領域との間に予め設けられているミシン目を破断することで、一方側粘着領域から残りの非粘着領域及び他方側粘着領域の結合体を分離させ、これによって上記被着体に対し回転可能な円筒形媒体(回転ラベル)が完成する。
しかしながら、上記の回転ラベルは、被着体に接している領域に付着性を備えた部分が全く残らないため、当該回転ラベルが過渡に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれしてしまう。
本発明の目的は、回転ラベルを形成した場合でも過渡に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制できる媒体、ロール媒体、及び媒体カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願第1発明は、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含む、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列の少なくとも一部が、前記第1領域を通ることを特徴とする。
本願発明の媒体においては、剥離材層を引き剥がし、第1領域を被着体の外周部に付着させた後、被着体の周りに周回させて円筒体を形成するように、第2領域→第3領域まで巻き付け、第3領域を既に巻回済みの第2領域(又は第1領域)の外周側に付着させる。その後、ユーザが、上記被着体に貼り付いた状態の第1領域を通るように予め設けられている穴(有底穴及び貫通孔の両方を含む)又は切れ目(いわゆるミシン目、スリット、厚さ方向の薄肉部等を含む) 又は穴の列又は切れ目の列を破断する。これにより、第1領域のうち上記穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列よりも第1方向の他方側部分から、第1領域のうち上記穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列よりも第1方向の一方側部分を含む残りの部分(円筒状の結合体)を分離させ、これによって上記被着体に対し回転可能な円筒形媒体(回転ラベル)が完成する。
このとき、上記のように、本願発明の媒体においては、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列が第1領域の外に設けられるのではなく、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列の少なくとも第1領域を通るように設けられている。したがって、上記のようにして穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を破断した後において、上記円筒型媒体(回転ラベル)の内面側の少なくとも一部に、付着性を備えた領域(第1領域のうち穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列よりも第1方向の一方側部分)が残る。この結果、付着性を備えた領域が全く残らない従来構造と異なり、上記回転ラベルが過度に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
また、上記目的を達成するために、本願第2発明は、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含み、前記第2領域は、前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列は、前記第1小領域を通り、前記複数の領域は、さらに、前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含むことを特徴とする。
本願発明の媒体においては、剥離材層を引き剥がし、第1領域を被着体の外周部に付着させた後、被着体の周りに周回させて円筒体を形成するように、第1小領域→第4領域→第2小領域→第3領域まで巻き付け、第3領域を既に巻回済みの第2小領域(又は第4領域若しくは第1小領域)の外周側に付着させる。その後、ユーザが、上記被着体に貼り付いた状態の第1領域に隣接する第1小領域を通る穴(有底穴及び貫通孔の両方を含む)又は切れ目(いわゆるミシン目、スリット、厚さ方向の薄肉部等を含む) 又は穴の列又は切れ目の列を破断する。これにより、第1小領域のうち上記穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列よりも第1方向の他方側部分から、第1小領域のうち上記穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列よりも第1方向の一方側部分を含む残りの部分(円筒状の結合体)を分離させ、これによって上記被着体に対し回転可能な円筒形媒体(回転ラベル)が完成する。
このとき、上記のように、本願発明の媒体においては、第1領域よりも第1方向他方側に位置する第1小領域に、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列が設けられ、さらにその第1小領域の第1方向他方側に、第1領域とは別の付着性の第4領域が設けられている。したがって、上記のようにして穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を破断した後、上記円筒型媒体(回転ラベル)の内面側に、付着性を備えた上記第4領域が存在する。この結果、付着性を備えた領域が全く残らない従来構造と異なり、上記回転ラベルが過度に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
また、上記目的を達成するために、本願第3発明は、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含む、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列の少なくとも一部が前記第1領域を通る、前記媒体が、ロール状に巻回されている
ことを特徴とするロール媒体。
また、上記目的を達成するために、本願第4発明は、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含み、前記第2領域は、前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列は、前記第1小領域を通り、前記複数の領域は、さらに、前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含む、前記媒体が、ロール状に巻回されている
ことを特徴とするロール媒体
また、上記目的を達成するために、本願第5発明は、筐体と、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含む、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列の少なくとも一部が前記第1領域を通る、前記媒体が、ロール状に巻回され、かつ、前記筐体内に収納されたロール媒体と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本願第6発明は、筐体と、少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含み、前記第2領域は、前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は穴の列又は切れ目の列は、前記第1小領域を通り、前記複数の領域は、さらに、前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含む、前記媒体が、ロール状に巻回され、かつ前記媒体内に収納されたロール媒体と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、回転ラベルが過度に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
本発明の一実施形態によるラベル作成装置の概略構成を表す説明図である。 印字形成前の被印字テープを表す平面図、及び、印字形成後の被印字テープを表す平面図である。 印字ラベルの展開平面図、及び、図3(a)中のIIIB−IIIB断面による横断面図である。 印字ラベルの被着体への取り付け手順を示す説明図である。 印字ラベルの利用例を示す斜視図である。 被着体(ケーブル)に対する印字ラベルの取り付け状態を示す模式図である。 非粘着領域D2中に粘着領域D4を設ける変形例における印字ラベルの展開平面図、及び、図7(a)中のVIIB−VIIB断面による横断面図である。 非粘着領域D2中に粘着領域D4を設ける変形例における印字ラベルの被着体への取り付け手順を示す説明図である。 全体が直線状にある破断線が粘着領域D1と非粘着領域D2の間に渡って傾斜するよう配置される変形例における印字ラベルの展開平面図である。 中央部の一箇所で屈曲した破断線の中央部分が非粘着領域D2に配置され、他の両端部分が粘着領域D1に配置されている変形例における印字ラベルの展開平面図である。 中央部の一箇所で屈曲した破断線の中央部分が粘着領域D1に配置され、他の両端部分が非粘着領域D2に配置されている変形例における印字ラベルの展開平面図である。 破断線が複数箇所で屈曲し、隣接する屈曲点間で粘着領域D1と非粘着領域D2の間に渡って傾斜するよう配置されている変形例における印字ラベルの展開平面図である。 ミシン目で構成された破断線を拡大して示す図である。 丸穴の列で構成された破断線を拡大して示す図である。 微小十字形状の切れ目の列で構成された破断線を拡大して示す図である。 微小三角形状の有底穴の列で構成された破断線を拡大して示す図である。 ハーフカット線で構成された破断線の横断面を拡大して示す図である。 表裏両面に形成したハーフカット線で構成された破断線の横断面を拡大して示す図、及び、ハーフカット線とミシン目で構成された破断線の横断面を拡大して示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
<ラベル作成装置>
まず、本実施形態が適用されるラベル作成装置の機能的構成を図1により説明する。
図1において、ラベル作成装置1は、制御回路2と、ユーザ(操作者)が適宜の操作を行える操作部3と、所定の表示を行う表示部4と、各種情報を記憶するRAM5と、搬送ローラ6と、印字ヘッド7と、カットレバー8と、カッタ9と、を有する。
ラベル作成装置1には、カートリッジホルダ12が設けられている。このカートリッジホルダ12には、筐体11内にテープロール10A(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)を収納したテープカートリッジ10が着脱可能である。テープロール10Aには、被印字テープToが巻回されている。このとき、このテープカートリッジ10は、被印字テープToのハーフカットによる切り込み分HC(後述の図2参照)を備えた被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆるダイカットラベルタイプと、上記切り込みHCのない被印字テープToが上記テープロールAに巻回された、いわゆる無定長タイプ(図示省略)とが存在する。ラベル作成装置1では、どちらのタイプのテープカートリッジ10も使用可能である。なお、以下、特に断らない限り、上記ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ10が使用される場合を例にとって説明する。
制御回路2は、図示しないCPU及びROMを備えている。制御回路2は、上記RAM5の一時記憶機能を利用しつつ、上記ROMに予め記憶された各種プログラムを実行するとともに、ラベル作成装置1全体の制御を行う。
搬送ローラ6は、印字ヘッド7に対向して設けられており、テープロール10Aから繰り出される被印字テープToを印字ヘッド7との間で挟持する。搬送ローラ6は、回転することによって被印字テープToをテープロール10Aから繰り出しながら搬送する。
印字ヘッド7は、搬送ローラ6によって搬送される被印字テープToの各ラベル部(詳細は後述)に対し、ユーザの意図する文字・図像等の所望の印字オブジェクトを印刷する。
カッタ9は、ユーザによるカットレバー8の操作によって作動し、搬送方向に沿って複数の印字ラベルLが形成された印字後の被印字テープT(詳細は後述)を切断する。なお、被印字テープTo,Tが各請求項記載の媒体に相当し、テープロール10Aが各請求項記載のロール媒体に相当し、テープカートリッジ10が各請求項記載の媒体カートリッジに相当している。
<被印字テープ>
上記被印字テープToの詳細構成を図2(a)に示す。図2(a)は、図中左右方向を搬送方向(言い換えればテープ長さ方向)、図中上下方向をテープ幅方向、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、未印刷状態の被印字テープToの平面図を示している。図2(a)において、被印字テープToは、略矩形状の切り込みHC(基材層21及び粘着剤層22に切り込まれている。後述の図3参照)を介して、その内側領域がラベル部LA、外側領域が非ラベル部LBとなっている。なお、予め非ラベル部LBが剥がされたものを上記被印字テープToとして用いてもよい。ラベル部LAは、テープ長さ方向に沿って複数個備えられており、各ラベル部LAには、上記テープ幅方向(第1方向)の一方側(図2(a)中下側)へ向かって、粘着領域D1、非粘着領域D2、粘着領域D3の3つの領域が含まれている。また粘着領域D1には、非粘着領域D2との境界近傍の上記基材層21及び粘着剤層22に、図2中の左右方向(上記搬送方向;上記第1方向及び上記厚さ方向にそれぞれ直交する、第2方向)に沿って断続しつつ延びる破断線Gが設けられている。これらの領域及び破断線Gに関しては後述する。
上記印字Rが形成された後の被印字テープTの詳細構成を図2(b)に示す。図2(b)の例は、上記領域D1〜D3のうち非粘着領域D2に印字Rが印刷された後の被印字テープTの平面図を示している。図2(b)に示すように、この例では、上述した複数のラベル部LAに、上記印字オブジェクトとしてのテキストオブジェクト、すなわち「A01」「A02」「A03」・・・の印字Rが順次形成されることにより、複数の印字ラベルLが生成されている。
<被印字テープ>
上記被印字テープToの詳細構成を図2(a)に示す。図2(a)は、図中左右方向を搬送方向(言い換えればテープ長さ方向)、図中上下方向をテープ幅方向、図中紙面手前奥方向をテープ厚さ方向とした、未印刷状態の被印字テープToの平面図を示している。図2(a)において、被印字テープToは、略矩形状の切り込みHC(基材層21及び粘着剤層22に切り込まれている。後述の図3参照)を介して、その内側領域がラベル部LA、外側領域が非ラベル部LBとなっている。なお、予め非ラベル部LBが剥がされたものを上記被印字テープToとして用いてもよい。ラベル部LAは、テープ長さ方向に沿って複数個備えられており、各ラベル部LAには、上記テープ幅方向の一方側(図2(a)中下側)へ向かって、粘着領域D1、非粘着領域D2a、非粘着領域D2b、非粘着領域D4、粘着領域D5の5つの領域が含まれている。これらの領域に関しては後述する。
上記印字Rが形成された後の被印字テープTの詳細構成を図2(b)に示す。図2(b)の例は、上記領域D1〜D5のうち非粘着領域D2aに印字Rが印刷された後の被印字テープTの平面図を示している。図2(b)に示すように、この例では、上述した複数のラベル部LAに、上記印字オブジェクトとしてのテキストオブジェクト、すなわち「A01」「A02」「A03」・・・の印字Rが順次形成されることにより、複数の印字ラベルLが生成されている。
<印字ラベル>
次に、上記印字ラベルLの構造を図3(a)及び図3(b)により説明する。図3(a)には、非ラベル部LBから1つのラベル部LAを分離した状態の印字ラベルLの平面図を示し、図3(b)は、図3(a)中IIIB−IIIB断面による横断面図を示している。
これら図3(a)及び図3(b)において、印字ラベルLは、厚さ方向(図3(a)では図に向かって奥行き方向、図3(b)では図示左右方向。すなわち後述する各層が積層する方向)に沿って、図3(b)中の左側から右側(図3(a)に向かって手前側から奥側)へ、透明な基材層21と、透明な粘着剤層22と、透明な非粘着剤層23と、剥離材層24とがこの順序で積層されている。なお、この積層構造はそのまま上記被印字テープTo,Tにもあてはまることから、上記被印字テープTo,Tは、図2中の左右方向(上記第1方向及び上記厚さ方向にそれぞれ直交する、第2方向)に延びる長尺な層である、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24を備えていることとなる。
このとき、基材層21の表側(図3(b)中の左側。以下適宜「厚さ方向一方側」という)の面には、適宜の非透明な色彩を備え、上記印字ヘッド7により印字Rが形成される印字背景層25が部分的に設けられ、また非粘着剤層23は、上記粘着剤層22と剥離材層24との間に部分的に設けられている。なお、上記粘着剤層22は、基材層21の裏側(図3(b)中の右側。以下適宜「厚さ方向他方側」という)すなわち剥離材層24との間に、全面的に設けられるのではなく、部分的に配置されていても良い。
上記の積層構造の結果、印字ラベルLは、上記厚さ方向と直交する方向(図3(a)及び図3(b)において図示上下方向。後述する被着体302の周方向。以下適宜、「第1方向」という)に沿って、印字ラベルLの上記第1方向における図示上側(以下適宜、「第1方向他方側」という)の端部を構成する粘着領域D1(この実施形態における第1領域に相当)と、この粘着領域D1の図示下方(以下適宜、「第1方向一方側」という)に隣接して設けられた非粘着領域D2(この実施形態における第2領域に相当)と、この非粘着領域D2の図示下方に隣接して設けられ、印字ラベルLの上記第1方向における図示下側の端部を構成する粘着領域D3(この実施形態における第3領域に相当)と、の3つの領域を有している。
粘着領域D1では、上記厚さ方向一方側から他方側(図3(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、粘着領域D1は、全体として、上記剥離材層24に接する部分が、上記粘着剤層22による接着性(この例における付着性に相当。以下同様)を備えた領域となっている。また、この粘着領域D1は、上記第1方向における長さX1と上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図3(a)参照)。
また本実施形態の例では、粘着領域D1のうち非粘着領域D2との境界近傍の上記基材層21及び粘着剤層22に、上記第2方向に沿って(つまり第2方向と並行に)断続しつつ延びる破断線G(いわゆるミシン目;この実施形態における切れ目の列に相当)が設けられている。なお、粘着領域D1の上記第2方向の全域にわたり粘着剤層22が設けられる構成には限られず、粘着領域D1の上記第2方向の両端側に粘着剤層22が設けられていれば足り、例えばそれらの中間には粘着剤層22が設けられない構成であっても良い。
非粘着領域D2は、粘着領域D1の上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2aと、この非粘着領域D2aの上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2bと、この非粘着領域D2bの上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2cと、を備えている。
非粘着領域D2aでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図3(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2aは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性(この例における非付着性に相当。以下同様)となる、領域となっている。なお、非粘着領域D2aは、上記第1方向における長さX2Aと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図3(a)参照)。
非粘着領域D2bでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図3(b)中左側から右側)へ向かって、上記印字背景層25、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2bは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性となる、領域となっている。この例では、上記印字背景層25は、例えば適宜の色のインクが予め基材層21上に塗布されることにより形成(インク塗布層)されており、テキスト「A01」の印字Rが上記印字ヘッド7により形成されている。なお、非粘着領域D2bは、上記第1方向における長さX2Bと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図3(a)参照)。
非粘着領域D2cでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図3(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2cは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性となる、領域となっている。なお、非粘着領域D2cは、上記第1方向における長さX2Cと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図3(a)参照)。また、非粘着領域D2cの上記第1方向一方側(図3(a)中下側)の端部の、第2方向両側の端部(図3(a)中左端及び右端)は、曲線状に面取りがなされたR形状部D2L,D2Rとなっている。
粘着領域D3では、上記厚さ方向一方側から他方側(図3(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、粘着領域D3は、全体として、上記剥離材層24に接する部分の少なくとも一部が、上記粘着剤層22による接着性を備えた領域となっている。また、この例の粘着領域D3の全体は、いわゆる逆等脚台形状に形成されている。具体的には、粘着領域D3のうち上記第1方向他方側(図3(a)中上側)の端部の第2方向における長さWAは、上記粘着領域D1の第2方向における上記長さWよりも短い。また、粘着領域D3のうち上記第1方向の一方側(図3(a)中下側)の端部の第2方向における長さWBは、粘着領域D3のうち上記第1方向の他方側(図3(a)中上側)の端部の第2方向における上記長さWAよりも短い。
なお、上記剥離材層24のうち、少なくとも、粘着領域D1に接する面と、粘着領域D3に接する面と、には、公知の離型処理がなされている。これにより、剥離材層24が剥がされたとき、少なくとも粘着領域D1及び粘着領域D3においては、上記粘着剤層22は基材層21側に固着して残存するようになっている。また、粘着領域D1を除いた他の領域における基材層21は、(前述のハーフカットHCを除き)特にミシン目やスリットは設けられておらず、厚さ方向の横断面形状が上記第1方向に沿って連続した層となっている。
<印字ラベルの被着体への取り付け手順>
上記印字ラベルLの被着体への取り付け手順の例を図4に示す。図4において、この例では、半径r(直径2r)の円柱状又はケーブル状の被着体302に印字ラベルLを巻き付けて取り付ける例を示している。
まず、図4(a)に示すように、前述の構造の印字ラベルLから上記剥離材層24を剥離し、上記非粘着剤層23を露出させる。その後、図示のように粘着領域D1→非粘着領域D2a→非粘着領域D2b→非粘着領域D2c→粘着領域D3の順で連なる印字ラベルLのうち、粘着領域D1、非粘着領域D2a、非粘着領域D2bを、剥離材層24が接していた側(図4(a)中右側)が内側となるように凹状に曲げる(図示省略)。
そして、図4(b)に示すように、上記凹状の内側に被着体302を配置し、印字ラベルLの先端側に位置する上記粘着領域D1の上記粘着剤層22を被着体302に貼り付けた後に、非粘着領域D2a、非粘着領域D2b、非粘着領域D2c、粘着領域D3、を順次周方向に延ばして被着体302の周りを取り囲む円筒体を形成するように一周させた後(図4(a)中の矢印H参照)、巻き付けの最後には、粘着領域D3の粘着剤層22を(既に被着体302を周回するように巻き付いた)非粘着領域D2若しくは粘着領域D3に貼り付けられる。この結果、印字ラベルLは、前述した粘着剤層22と被粘着剤層23との接着によって自身の円筒体形状が固定される。
その後ユーザが、円筒体形状に形成された印字ラベルLの全体を、被着体302に対してその巻き付け方向と同じ方向(図4(c)中の矢印J参照)に適宜の力で相対的に回転させることで、粘着領域D1に設けられた上記破断線Gが破断する。このとき、上記非粘着剤層23の第1方向における長さX2A+X2B+X2Cは、少なくとも被着体302の円周長2πr以上となっている。この結果、印字ラベルLは、自身の円筒体形状が固定されつつ、非粘着領域D2(非粘着領域D2a、非粘着領域D2b、及び非粘着領域D2c)によって非付着状態で被着体302の周りを一周していることで、被着体302に対して初期的には回転自在となる。
しかしここで、上述したように印字ラベルLにおける上記破断線Gは、非粘着領域D2の内部やその粘着領域D1との境界上ではなく、粘着領域D1のうちの非粘着領域D2との境界近傍で上記第2方向に沿って延びるよう設けられている。このため、破断線Gが破断した際には、図4(c)に示すように、非粘着剤層23の端部(図4(a)における上側(上記第1方向他方側)の端部)と、すでに破断状態となった破断線Gとの間において、粘着剤層22が突出する配置で残存(露出)する。その後にユーザからの手作業による当該印字ラベルLへの把持操作や被着体302の曲げ操作などによって、上記の粘着剤層22の突出部分は、それより外周側に位置する非粘着領域D2又は粘着領域D3から押圧や締め付けを受けて被着体302の外周表面に接着する(図4(c)参照)。なお、この粘着剤層22の突出部分における接着は、印字ラベルLにおける上記第2方向(被着体302の軸方向;図4(c)中の紙面手前−奥方向)の全体もしくは一部での接着となる。
このとき、上記粘着剤層22の突出部分における第1方向(被着体302の周方向)の突出長さ(特に図示せず)は十分短い寸法に設定されており、被着体302の円周長2πrに対する割合が十分に低い。また、上述したように上記粘着剤層22の突出部分における接着は、上記第2方向(軸方向)の全体で接着するとは限らない。このため、被着体302の外周表面に対する上記粘着剤層22の突出部分での接着面積は十分小さく、すなわち印字ラベルL全体での付着性は軽度となり、被着体302に対して当該印字ラベルLは適宜の摩擦を保持しつつ手作業でも容易に回転可能に取り付けられる。
<印字ラベルの利用例>
上記印字ラベルLの利用例を図5に示す。この例では、上記被着体302として、例えば有線LANのネットワーク上で情報の中継を行うスイッチングハブに使用されるケーブル(以下適宜、単に「ケーブル302」という)が適用される場合を示している。図5において、上記スイッチングハブ300は、上段、下段の各列でそれぞれ8つのスロット301(合計16のスロット)を有している。図示する例では、上段の8つのスロット301それぞれに対応して、左から順に「A01」〜「A08」の識別名称を表すプレートPLが設けられている。また、下段の8つのスロット301それぞれに対応して、左から順に「A09」〜「A16」の識別名称を表すプレートPLが設けられている。
上記各スロット301には、それぞれ、適切に対応する上記ケーブル302を接続する必要がある。接続の便宜を図るために、各コネクタスロット301にそれぞれ挿入される各ケーブル302の端部に、それぞれの接続先となるスロット301の上記識別名称と同じ内容の印字Rを形成した、上記印字ラベルLが装着される。つまり、ケーブル302には、接続されるべきスロット301のプレートPLの識別名称と同一のテキストが印字された印字ラベルLが取り付けられる。これにより、接続するスロット301とケーブル302との対応関係が明確となり、誤配線を防ぐことができる。
図6に、ケーブル302に対する上記印字ラベルLの取り付け状態を模式的に示す。図中には、上記ケーブル302の軸心kを併せて示している。前述した構造により、印字ラベルLは、被着体としての上記ケーブル302に対し手作業での適宜の力で回転可能に取り付けられており、例えば図6(a)に示す状態では、「A01」の印字Rが備えられた上記非粘着領域D2bが図に向かって手前側となる姿勢で配置されている。なお、実際にはケーブル302の直径が十分小さい場合、非粘着領域D2bのさらに外周側に透明な非粘着領域D2や粘着領域D3が覆うよう存在する場合もあるが、煩雑化防止と説明の明確化のために図6(a)及び後述の図6(b)では図示を省略している。この図6(a)に示す状態から、例えば印字ラベルLを破線方向(すなわち周方向)に回転させることで、図6(b)に示すように、上記非粘着領域D2cや粘着領域D3が図に向かって手前側となる姿勢とすることができる。また、図6(b)の位置で印字ラベルLがケーブル302に固定されていると印字Rが見え難いが、印字ラベルLが回転可能になっていることにより、上記と反対方向に回転させて図6(a)の位置にすることにより、印字Rが見易くなる。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態においては、破断線Gが粘着領域D1の外に設けられるのではなく、破断線Gが、粘着領域D1を通るように設けられている。したがって、上記のようにして破断線Gを破断した後において、上記円筒型ラベル(回転ラベル)の内面側の少なくとも一部に、付着性を備えた領域(粘着領域D1のうち破断線Gよりも第1方向の一方側部分)が残る。この結果、付着性を備えた領域が全く残らない従来構造と異なり、上記回転ラベルが過度に回転したり被着体の軸方向へ位置ずれするのを抑制することができる。
また、本実施形態では特に、粘着領域D1は、破断線Gよりも第1方向一方側における付着性領域の面積が、破断線Gよりも第1方向他方側における付着性領域の面積よりも小さい。具体的には、破断線Gは、粘着領域D1のうちで非粘着領域D2との境界近傍に配置されている。これにより、巻き付け開始時における被着体302への比較的大きな付着力を確保しつつ、上記回転ラベルの過度な回転や位置ずれを抑制することができる。
また、本実施形態では特に、破断線Gのうち少なくとも一部分は、第2方向と平行である。これにより、破断線Gを破断するよう手作業で回転ラベルにトルク(回転力)を負荷した際、少なくとも第2方向と並行な部分の破断線Gにおいては軸方向で均一にトルクが負荷される。それだけ、軸方向(第2方向)に対するそのトルクの偏りを抑制できるため、回転ラベル自身の円筒体形状を保持できる。
また、本実施形態では特に、破断線Gの全てが、粘着領域D1に配置されている。これにより、回転ラベルの軸方向(第2方向)の全体に渡って付着性領域を確保できるため、上記回転ラベルの過度な回転や位置ずれを安定して抑制できる。
また、本実施形態では特に、非粘着領域D2のうち、剥離材層24と接する側と反対側に、印字背景層25を有する。これにより、ラベル作成装置1で印字背景層25に印字ヘッド7を安定して接触させて、ユーザの意図する文字・図像等の所望の印字オブジェクトをきれいに印刷できる。
また、本実施形態では特に、テープロール10Aにおいて、第1方向が被印字テープTo,Tの幅方向に一致している。これにより、各ラベル部LAにおける複数の領域D1〜D3が被印字テープTo,Tの幅方向に並び、すなわち各ラベル部LAの間において同じ領域が被印字テープTo,Tの長手方向(搬送方向)に沿って並ぶ配置となる。このため、被印字テープToの製造が容易となるとともに、特にラベル作成装置1での各印字背景層25に対する連続的な印刷が可能となるなどの利点がある。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)非粘着領域D2中に粘着領域D4を設ける場合
上記実施形態では、回転ラベルの内周側において、粘着剤層22のうち非粘着剤層23の第1方向他方側の端部から突出するよう露出した部分が被着体302の外周表面に接触する構成となっていた。しかし本発明はこれに限られず、非粘着領域D2中に別途設けた粘着領域D4の粘着剤層22で被着体302の外周表面に接触させてもよい。
すなわち本変形例では、図3(a)及び図3(b)に対応する図7(a)及び図7(b)に示すように、印字ラベルLは、第1方向に沿って、印字ラベルLの第1方向他方側の端部を構成する粘着領域D1(この変形例における第1領域に相当)と、この粘着領域D1の第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2A(この変形例における第2領域、第1小領域に相当)と、この非粘着領域D2Aの第1方向一方側に隣接して設けられた粘着領域D4(この変形例における第4領域に相当)と、この粘着領域D4の第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2B(この変形例における第2領域、第2小領域に相当)と、この非粘着領域D2Bの第1方向一方側に隣接して設けられ、印字ラベルLの第1方向一方側の端部を構成する粘着領域D3(この変形例における第3領域に相当)と、の5つの領域を有している。
このうち粘着領域D4では、上記厚さ方向一方側から他方側(図7(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、粘着領域D4は、全体として、上記剥離材層24に接する部分が、上記粘着剤層22による接着性を備えた領域となっている。また、この粘着領域D4は、上記第1方向における長さX4と上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図7(a)参照)。
非粘着領域D2Bは、粘着領域D4の上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2Baと、この非粘着領域D2Baの上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2Bbと、この非粘着領域D2Bbの上記第1方向一方側に隣接して設けられた非粘着領域D2Bcと、を備えている。
非粘着領域D2Baでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図7(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2Baは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性となる、領域となっている。なお、非粘着領域D2Baは、上記第1方向における長さX2Baと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図7(a)参照)。
非粘着領域D2Bbでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図7(b)中左側から右側)へ向かって、上記印字背景層25、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2Bbは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性となる、領域となっている。この例では、上記印字背景層25は、例えば適宜の色のインクが予め基材層21上に塗布されることにより形成(インク塗布層)されており、テキスト「A01」の印字Rが上記印字ヘッド7により形成されている。なお、非粘着領域D2Bbは、上記第1方向における長さX2Bbと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図7(a)参照)。
非粘着領域D2Bcでは、上記厚さ方向一方側から他方側(図7(b)中左側から右側)へ向かって、上記基材層21、上記粘着剤層22、上記非粘着剤層23、上記剥離材層24の順に積層されている。この結果、非粘着領域D2Bcは、全体として、上記剥離材層24に接する部分が(上記粘着剤層22による接着性が上記非粘着剤層23によって阻止されて)非接着性となる、領域となっている。このとき、非粘着領域D2Bcは、上記第1方向における長さX2Bcと上記第2方向における長さWとを備えた、平面視が略長方形状の領域となっている(図7(a)参照)。
そして本変形例では、破断線Gが、非粘着領域D2における第1方向略中央の位置で上記基材層21、上記粘着剤層22、及び上記非粘着剤層23に設けられている。上記以外の構成は、図3と同様である。
そして本変形例の印字ラベルLを被着体302に取り付ける場合には、図4(a)及び図4(b)に対応する図8(a)及び図8(b)に示すように、上記実施形態と同様の巻き付けによって印字ラベルLが粘着剤層22と被粘着剤層23との接着により自身の円筒体形状が固定される。
その後ユーザが、円筒体形状に形成された印字ラベルLの全体を、被着体302に対してその巻き付け方向と同じ方向(図8(c)中の矢印J参照)に適宜の力で相対的に回転させることで、非粘着領域D2に設けられた上記破断線Gが破断する。この結果、印字ラベルLは、自身の円筒体形状が固定されつつ、被着体302に対して初期的には回転自在となる。
しかしここで、上述したように印字ラベルLにおいて上記破断線Gで破断した非粘着領域D2Aと非粘着領域D2Bとの間には、非粘着剤層23が設けられておらず粘着剤層22が被着体302の外周表面に対して露出した粘着領域D4が存在している。その後にユーザからの手作業による当該印字ラベルLへの把持操作や被着体302の曲げ操作などによって、上記の粘着剤層22の露出部分は、それより外周側に位置する非粘着領域D2B又は粘着領域D3から押圧や締め付けを受けて被着体302の外周表面に接着する(図8(c)参照)。なお、この粘着剤層22の露出部分における接着は、印字ラベルLにおける上記第2方向(被着体302の軸方向;図8(c)中の紙面手前−奥方向)の全体もしくは一部での接着となる。
このとき、上記粘着剤層22の露出部分における第1方向(被着体302の周方向)の長さ(つまり粘着領域D4の第1方向長さX4)は十分短い寸法に設定されており、被着体302の円周長2πrに対する割合が十分に低い。また、上述したように上記粘着剤層22の露出部分における接着は、上記第2方向(軸方向)の全体で接着するとは限らない。このため、被着体302の外周表面に対する上記粘着剤層22の露出部分での接着面積は十分小さく、すなわち印字ラベルL全体での付着性は軽度となり、被着体302に対して当該印字ラベルLは適宜の摩擦を保持しつつ手作業でも容易に回転可能に取り付けられる。これにより、本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。
また、本変形例では特に、粘着領域D4の付着性領域の面積が、粘着領域D1の付着性領域の面積よりも小さい。これにより、巻き付け開始時における被着体302への比較的大きな付着力を確保しつつ、上記回転ラベルの過度な回転や位置ずれを抑制することができる。
また、本変形例では特に、破断線Gの全てが、非粘着領域D2に配置されている。これにより、これにより、回転ラベルの軸方向(第2方向)の全体に渡って付着性領域を均一に配置できるため、上記回転ラベルの過度な回転や位置ずれを安定して抑制できる。
また、本変形例では特に、非粘着領域D2Bのうち、剥離材層24と接する側と反対側に、印字背景層25を有する。これにより、ラベル作成装置1で印字背景層25に印字ヘッド7を安定して接触させて、ユーザの意図する文字・図像等の所望の印字オブジェクトをきれいに印刷できる。
(2)粘着領域D1と非粘着領域D2の間に渡って破断線を設ける場合
すなわち、図3(a)に対応する図9〜図12に示すように、印字ラベルLの第2方向における一端部から他端部へ延びる破断線Gの一部を粘着領域D1に配置し、他の部分を非粘着領域D2に配置させてもよい。
図9に示す例では、第2方向の両端部に渡って全体が直線状にある破断線Gが、粘着領域D1と非粘着領域D2の間に渡って傾斜するよう配置されている。なお図示する例では、図中の右上がり方向に傾斜しているが、逆の左上がり方向に傾斜させてもよい(図示省略)。
また図10に示す例では、第2方向の両端部に渡る破断線Gが第2方向の中央部の一箇所で屈曲しており、その中央部分が非粘着領域D2に配置され、他の両端部分が粘着領域D1に配置されている。その逆に図11に示す例では、中央部一箇所で屈曲した破断線Gの中央部分が粘着領域D1に配置され、他の両端部分が非粘着領域D1に配置されている。
また図12に示す例では、第2方向の両端部に渡る破断線Gが複数箇所で屈曲し、隣接する屈曲点間では粘着領域D1と非粘着領域D2の間に渡って傾斜するよう配置されている(いわゆる波形状)。
以上説明したように、本変形例においては、破断線Gのうち少なくとも一部分が第2方向に対して傾斜している。これにより、手作業で回転ラベルにトルク(回転力)を負荷した際には、当該トルクが第2方向において不均一に負荷され、それだけ回転ラベル全体にねじれが生じて破断線Gにおける適宜の部分(例えば第2方向の両端部や各屈曲点)に応力集中が生じ、当該破断線Gの破断が容易となる。
また、本変形例では特に、破断線Gの一部分は粘着領域D1に配置されており、残りの部分は非粘着領域D2に配置されている。これにより、回転ラベルの第2方向において、粘着領域D1が残存する部分(破断線Gが粘着領域D1に配置されている部分)と残存しない部分(破断線Gが非粘着領域D2に配置されている部分)とに別れる。つまり、第2方向において、被着体302の外周表面に接着可能な部分と、接着不可能な部分とに別れる。このため、手作業で回転ラベルにトルク(回転力)を負荷した際には、当該トルクが第2方向において不均一に負荷され、それだけ回転ラベル全体にねじれが生じて破断線Gにおける適宜の部分(例えば第2方向の両端部や各屈曲点)に応力集中が生じ、当該破断線Gの破断が容易となる。
また、図11に示す変形例では特に、破断線Gのうち、第2方向における中央側部分は粘着領域D1に配置されており、残りの部分は非粘着領域D2に配置されている。これにより、手作業で回転ラベルにトルク(回転力)を負荷した際には、粘着領域D1が残存しない両端部分に応力集中が生じて当該破断線Gが破断しやすくなる。
また、図10に示す変形例では特に、破断線Gのうち、第2方向における中央側部分は非粘着領域D2に配置されており、残りの部分は粘着領域D1に配置されている。これにより、手作業で回転ラベルにトルク(回転力)を負荷した際には、粘着領域D1が残存しない中央側部分に応力集中が生じて当該破断線Gが破断しやすくなる。
(3)破断線の構成について
上記の実施形態及び各変形例において、破断線Gはいわゆるミシン目で形成されていたが、本発明はこの構成に限られない。つまり、破断線Gは、印字ラベルLの第2方向に渡る所定の経路に沿って、第1方向に破断が可能なように加工処理が施されていればよく、上記ミシン目以外で破断線Gを構成してもよい。
ここでミシン目の構成について詳細には、図13中の拡大図に示すように、基材層21及び粘着剤層22(さらに非粘着領域D2に配置する場合には非粘着剤層23)を厚さ方向で貫通するよう形成された微小直線状の切れ目Gaが、上記所定の経路に沿って断続的に多数配置されることで、その全体がミシン目の破断線G(切れ目の列)として構成される。
これに対し、図13に対応する図14に示すように、基材層21及び粘着剤層22(さらに非粘着領域D2に配置する場合には非粘着剤層23)を厚さ方向で貫通するよう形成された丸穴Gbが、上記所定の経路に沿って断続的に多数配置されることで、その全体が破断線G(穴の列)として構成されてもよい。本変形例においても、上記実施形態と同様に第1方向の破断が可能である。なお、貫通する穴Gbは、図示する例の丸形状に限られず、例えば微小矩形形状などの他の形状で形成されてもよい(特に図示せず)。
また、図13に対応する図15に示すように、基材層21及び粘着剤層22(さらに非粘着領域D2に配置する場合には非粘着剤層23)を厚さ方向で貫通するよう形成された微小十字形状の切れ目Gcが、上記所定の経路に沿う帯状領域で多数分布するよう配置されることで、その全体が破断線G(切れ目の列)として構成されてもよい。本変形例においても、上記実施形態と同様に第1方向の破断が可能である。なお、切れ目Gcは、図示する例の微小十字形状に限られず、例えば米字形状(「*」)などの他の形状で形成されてもよい(特に図示せず)。
また、図13に対応する図16に示すように、基材層21の表面にエンボス加工で形成された微小三角形状の有底穴Gdが、上記所定の経路に沿う帯状領域で多数分布するよう配置されることで、その全体が破断線G(穴の列)として構成されてもよい。本変形例においても、上記実施形態と同様に第1方向の破断が可能である。なお、有底穴Gdは、図示する例の微小三角形状に限られず、例えば微小菱形形状などの他の形状で形成されてもよい(特に図示せず)。
また、図3(b)に対応する図17中の拡大図に示すように、基材層21の表面から粘着剤層22の途中位置(さらに非粘着領域D2に配置する場合には非粘着剤層23の途中位置)まで厚さ方向に切り込んだハーフカット線Geが、上記所定の経路に沿って形成されることで、その全体が破断線G(切れ目)として構成されてもよい。本変形例においても、上記実施形態と同様に第1方向の破断が可能である。なお、切り込むハーフカット線Geは、図18(a)に示すように基材層21側と粘着剤層22側の両方から形成してもよい。または、図18(b)に示す例のように、基材層21だけにハーフカット線Geを形成し、粘着剤層22にはミシン目Gfを形成するように、層ごとに異なる構成の破断線Gを複合的に備えてもよい。
(4)その他
なお、以上においては、付着性の一例として、粘着剤層22の粘着剤による粘着性(接着性)が備えられる場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばはがきなどに利用され、一度剥がすと再度くっつけることができないような加圧による疑似接着構造や、ラッピング等に用いられる樹脂性シートのように静電気により互いにくっつく構造等を利用しても良い。また上記疑似接着に用いられる接着剤として、貼り付ける前は濡れたウェットな状態にあり、乾いて剥がされるとその後は再度くっつけることができないような性質を備えたものを使用しても良い。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
なお、以上において、図1等に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 テープカートリッジ(媒体カートリッジ)
10A テープロール(ロール媒体)
21 基材層
22 粘着剤層
23 非粘着剤層
24 剥離材層
25 印字背景層
302 被着体
D1 粘着領域(第1領域)
D2 非粘着領域(第2領域)
D2A 非粘着領域(第2領域、第1小領域)
D2B、 非粘着領域(第2領域、第2小領域)
D2Ba、D2Bb、D2Bc
D3 粘着領域(第3領域)
D4 粘着領域(第4領域)
G 破断線(穴、切れ目、穴の列、切れ目の列)
Ga 微小直線状の切れ目(切れ目)
Gb 丸穴(穴)
Gc 微小十字形状の切れ目(切れ目)
Gd 微小三角形状の有底穴(穴)
Ge ハーフカット線(切れ目)
L 印字ラベル
To 被印字テープ(媒体)
T 被印字テープ(媒体)

Claims (18)

  1. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、
    前記複数の領域は、
    前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、
    前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、
    前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、
    を含む、媒体であって、
    前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の少なくとも一部が、前記第1領域を通る
    ことを特徴とする媒体。
  2. 請求項1記載の媒体において、
    前記第1領域は、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列よりも前記第1方向の前記一方側における付着性領域の面積が、前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列よりも前記第1方向の前記他方側における付着性領域の面積よりも小さい
    ことを特徴とする媒体。
  3. 請求項1又は2記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列のうち少なくとも一部分は、前記第2方向と平行である
    ことを特徴とする媒体。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列のうち少なくとも一部分は、前記第2方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする媒体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の全てが、前記第1領域に配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の一部分は前記第1領域に配置されており、残りの部分は前記第2領域に配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  7. 請求項6記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列のうち、前記第2方向における中央側部分は前記第1領域に配置されており、残りの部分は前記第2領域に配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  8. 請求項6記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列のうち、前記第2方向における中央側部分は前記第2領域に配置されており、残りの部分は前記第1領域に配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の媒体において、
    前記第2領域のうち、前記剥離材層と接する側と反対側に、印字背景層を有する
    ことを特徴とする媒体。
  10. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、
    前記複数の領域は、
    前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、
    前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、
    前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、
    を含み、
    前記第2領域は、
    前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、
    前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列は、前記第1小領域を通り、
    前記複数の領域は、さらに、
    前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含む
    ことを特徴とする媒体。
  11. 請求項10記載の媒体において、
    前記第4領域の付着性領域の面積が、前記第1領域の付着性領域の面積よりも小さい
    ことを特徴とする媒体。
  12. 請求項10又は請求項11記載の媒体において、
    前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の全てが、前記第2領域に配置されている
    ことを特徴とする媒体。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれか1項記載の媒体において、
    前記第2小領域のうち、前記剥離材層と接する側と反対側に、印字背景層を有する
    ことを特徴とする媒体。
  14. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含む、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の少なくとも一部が前記第1領域を通る、前記媒体が、ロール状に巻回されている
    ことを特徴とするロール媒体。
  15. 少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含み、前記第2領域は、前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列は、前記第1小領域を通り、前記複数の領域は、さらに、前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含む、前記媒体が、ロール状に巻回されている
    ことを特徴とするロール媒体。
  16. 請求項14又は請求項15記載のロール媒体において、
    前記第1方向が前記媒体の幅方向に一致している
    ことを特徴とするロール媒体。
  17. 筐体と、
    少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含む、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列の少なくとも一部が前記第1領域を通る、前記媒体が、ロール状に巻回され、かつ、前記筐体内に収納されたロール媒体と、
    を有することを特徴とする媒体カートリッジ。
  18. 筐体と、
    少なくとも基材層と剥離材層とを積層して構成され、前記積層する方向と直交する第1方向に沿って複数の領域を有し、前記複数の領域は、前記剥離材層と接する部分が付着性の第1領域と、前記第1領域より前記第1方向の一方側に設けられた、前記剥離材層と接する部分が非付着性の第2領域と、前記第2領域より前記第1方向の一方側に設けられ、前記剥離材層と接する部分が付着性の第3領域と、を含み、前記第2領域は、前記第1方向の他方側の第1小領域と、前記第1方向の前記一方側の第2小領域と、に分かれている、媒体であって、前記積層する方向と直交し前記第1方向と交差する第2方向における一端部から他端部へ延びる、穴又は切れ目又は穴の列又は切れ目の列を有し、前記穴又は前記切れ目又は前記穴の列又は前記切れ目の列は、前記第1小領域を通り、前記複数の領域は、さらに、前記第1小領域と前記第2小領域との間に、前記剥離材層と接する部分が付着性の第4領域を含む、前記媒体が、ロール状に巻回され、かつ前記媒体内に収納されたロール媒体と、
    を有することを特徴とする媒体カートリッジ。
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