JP2019059698A - 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物 - Google Patents

皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019059698A
JP2019059698A JP2017187307A JP2017187307A JP2019059698A JP 2019059698 A JP2019059698 A JP 2019059698A JP 2017187307 A JP2017187307 A JP 2017187307A JP 2017187307 A JP2017187307 A JP 2017187307A JP 2019059698 A JP2019059698 A JP 2019059698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
skin condition
family
essential oil
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017187307A
Other languages
English (en)
Inventor
彩香 小竹
Ayaka Kotake
彩香 小竹
優子 谷口
Yuko Taniguchi
優子 谷口
学 林田
Manabu Hayashida
学 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nicca Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nicca Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nicca Chemical Co Ltd filed Critical Nicca Chemical Co Ltd
Priority to JP2017187307A priority Critical patent/JP2019059698A/ja
Publication of JP2019059698A publication Critical patent/JP2019059698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、優れた皮膚状態改善効果を有する皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物を提供する。【解決手段】 キク科チョウセンアザミ属植物抽出物及びバラ科サクラ属植物抽出物を含有することを特徴とする皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚状態の悪化について優れた予防・改善効果を発揮する皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物に関する。
肌の弾力や保湿力の低下、しわやしみの増加、キメの乱れといった皮膚状態の悪化は、美容及び健康面から、女性だけでなく男性にとっても大きな悩みとなっている。これら皮膚状態の悪化は加齢に加え、ストレスや不規則な生活習慣等が原因であると考えられている。
近年、健康食品等の飲食物を摂取することにより安全及び手軽に皮膚状態の悪化を改善できる方法が報告されており、例えば特許文献1には、L−シスチン及びグルタチオン含有酵母エキスを含有する美白・抗酸化組成物、また特許文献2には、しわやたるみに効果があるメイラード反応阻害剤として多くの植物抽出物(例えば、アスナロ、ドクダミ)が検討されている。
しかしながら、これらは加齢やストレスに起因する肌の弾力や保湿力の低下、しわやしみの増加、キメの乱れなどを含めたあらゆる悩みを解決し得るものではなく、十分な皮膚状態改善効果を有する飲食物や外用剤は得られていない。
特開2016−88875号公報 特開2003−212770号公報
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、優れた皮膚状態改善効果を有する皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を併用することにより、きわめて優れた皮膚状態改善効果が得られることを見出し、本発明を完成することに至った。
即ち、本発明は、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有する皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物を提供する。また、本発明の食品組成物及び外用剤組成物においては、コラーゲンペプチドをさらに含有することが好ましい。さらに、食品組成物の場合、錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーにより提供されることが好ましく、外用剤組成物の場合、化粧水、乳液、シャンプー、トリートメント、コンディショナー、ヘアトニック、クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、パック、パウダー、ハップ剤により提供されることが好ましい。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物は、しわをとるか
目立たなくする、肌のキメを整える、メラニン量の増加を抑制する、肌の弾力を回復する、角層の水分量を増加させるなどの幅広い優れた皮膚状態改善効果を発揮することができる。
また、本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物は、植物原料に由来し、安全及び手軽に摂取、または使用することができる。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物は、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有するものである。
本発明の皮膚状態改善用組成物は、経口で摂取することが皮膚状態改善効果の観点から望ましく、さらに手軽に摂取できる観点からも、食品組成物が好ましい。
本発明において、「皮膚状態改善」とは、しわ、肌のキメ、シミやソバカスやくすみの原因となるメラニン量、肌の弾力、角層の水分量、肌表面からの水分蒸散量、肌のバリア機能等の一般的な皮膚に関連した状態の悪化を、好転、防止、抑制、遅延させることを意味し、具体的には、例えば、しわをとるか目立たなくする、肌のキメを整える、メラニン量の増加を抑制する、肌の弾力を回復する、角層の水分量を増加させる、肌表面からの水分蒸散量を抑制する、肌の正常なバリア機能を保持することなどを意味する。本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物は、しわをとるか目立たなくする、肌のキメを整える、メラニン量の増加を抑制する、肌の弾力を回復する、角層の水分量を増加させる効果を特に有する。
(1)キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物
本発明で用いるキク科(Compositae)チョウセンアザミ属(Cynara)植物またはその抽出物とは、キク科チョウセンアザミ属に属する植物の幹や茎、葉、果実、果皮及び/又は種子等の各種部位、好ましくは葉、またはそれらから得られる抽出物であれば特に限定されず、例えば、アーティチョーク(Cynara scolymus)、カルドン(Cynara cardunculus)、等の、例えば葉、またはそれらから得られる抽出物であり、好ましくはアーティチョークの葉、またはそれから得られる抽出物である。
キク科チョウセンアザミ属植物は、各種部位を未乾燥のまま、または乾燥させた後、そのままで、あるいは、破砕または粉砕後に使用することができる。
(2)バラ科サクラ属植物またはその抽出物
本発明で用いるバラ科(Rosaceae)サクラ属(Plunus)植物またはその抽出物とは、バラ科サクラ属に属する植物の幹や茎、葉、果実、果皮及び/又は種子等の各種部位、好ましくは果実及び/又は果皮、またはそれらから得られる抽出物であれば特に限定されず、例えば、プルーン(セイヨウスモモ)(Prunus domestica)、アーモンド(Prunus dulcis)、モモ(Prunus persica)、ウメ(Prunus mume)、スモモ(Prunus salicina)、アンズ(Prunus vulgaris)、ヤマザクラ(Prunus jamasakura)、カスミザクラ(Prunus leveilleana)、エドヒガン(Prunus pendula)、オオシマザクラ(Prunus speciosa)、ソメイヨシノ(Prunus yedoensis)、ウワミズザクラ(Prunus grayana)、イヌザクラ(Prunus buergeriana)、セイヨウバクチノキ(Prunus laurocerasus)、リンボク(Prunus sp
inulosa)、バクチノキ(Prunus zippeliana)、プルヌス・コンラディナエ、チョウジザクラ(Prunus apetara)、マメザクラ(Prunus incisa)、シダレザクラ(Cerasus itosakura)、ニワウメ(Prunus japonica)、カンザン(Prunus lannesiana)、ミヤマザクラ(Prunus maximowiczii)、ミネザクラ(Prunus nipponica)、ブンゴウメ(Prunus mume var. bungo)、チシマザクラ(Cerasus nipponica var. kurilensis)、オオヤマザクラ(Prunus sargentii)、シウリザクラ(Prunus ssiori)等の、例えば果実及び/又は果皮、またはそれらから得られる抽出物であり、好ましくはプルーン(Prunus domestica)、アーモンド(Prunus dulcis)、モモ(Prunus persica)、ウメ(Prunus mume)、スモモ(Prunus salicina)、アンズ(Prunus vulgaris)等の果実及び/又は果皮、またはそれらから得られる抽出物であり、より好ましくはプルーンの果実及び/又は果皮、またはそれらから得られる抽出物である。
バラ科サクラ属植物は、各種部位を未乾燥のまま、または乾燥させた後、そのままで、あるいは、破砕または粉砕後に使用することができる。
(3)抽出方法
各抽出物を得る方法としては、例えば植物の幹や茎、葉、果実、果皮及び/又は種子等の各種部位(特に、キク科チョウセンアザミ属植物の場合は葉、バラ科サクラ属植物の場合は果実)、あるいはその破砕物を抽出溶媒に浸漬して抽出する方法(溶媒抽出法)や超臨界状態下にて抽出する方法(超臨界抽出法)、圧搾して圧搾液を得る方法(圧搾法)などが挙げられる。また、市販品を用いることもできる。
溶媒抽出法における抽出溶媒としては、水や、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級1価アルコール;プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素類が挙げられる。これらの抽出溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上の混合溶媒を用いてもよい。水、低級1価アルコール、多価アルコール、エステル類、ケトン類、エーテル類が好適に用いられ、特に水、エタノール、1,3−ブチレングリコールが好適に用いられ、水がより好適に用いられる。
また、抽出溶媒に浸漬する条件としては、例えば抽出対象の植物を20〜40℃の抽出溶媒中に1時間〜7日間、浸漬するという条件が挙げられる。
超臨界抽出法にて抽出する場合、そのときに用いる超臨界流体は特に限定されないが、例えば水や二酸化炭素等があげられる。
また、得られた抽出液や圧搾液に対し熱風乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥又は凍結乾燥などの乾燥処理を行い、乾燥物としてもよい。
本発明においては皮膚状態改善効果の観点から、前記植物の抽出物を使用することが好ましい。
(4)皮膚状態改善用食品組成物
本発明の皮膚状態改善用食品組成物は、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有する、すなわち、これらを併用するこ
とを特徴とする。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物におけるキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物との割合としては、適宜選択され得るが、皮膚状態改善効果がより優れるという観点から、抽出物(キク科チョウセンアザミ属植物及び/又はバラ科サクラ属植物を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物の質量比でキク科チョウセンアザミ属植物の抽出物:バラ科サクラ属植物の抽出物=9:1〜1:9が好ましく、8:2〜4:6がより好ましい。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物としては、上述のようにして得たキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物の混合物をそのまま食品組成物としても良いし、前記混合物に、食品分野で慣用の賦形剤、増量剤、甘味料、香料、着色料などの添加剤を配合し、製剤化して食品組成物としても良い。本発明において使用可能な賦形剤、増量剤としては例えば、マルチトール、セルロース、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、ステアリン酸カルシウム、イヌリン、炭酸マグネシウム、二酸化ケイ素、沈降シリカ、ラクトース、デンプン、水、アルコール、グリセリン、ハチミツなどが挙げられる。本発明において使用可能な甘味料としては例えば、アスパルテーム、L‐フェニルアラニン、キシリトール、D-ソルビトール、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、スクラロース、マルトース、キシロース、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、ソルビトール、サッカリン、サッカリンナトリウム、アスセルファムカリウム、ステビア抽出物、カンゾウ抽出物、ハチミツ、ミラクリン、モネリンなどが挙げられる。本発明において使用可能な香料としては例えば、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー(マンネンロウ)精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料などが挙げられる。本発明において使用可能な着色料としては例えば、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、タール色素、ベニバナ色素、アントシアニン色素、ルチンなどが挙げられる。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物の剤形としては特に制限されないが、例えば錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーなどが挙げられ、本発明においては錠剤が好適である。また、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を通常の飲食品、例えばクッキーなどの菓子類、スープ類、飲料などの種々の飲食品に配合したものであっても良い。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物におけるキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物の含有量としては特に限定されるものではないが、製剤化する場合、剤形や摂取回数、配合する賦形剤や添加剤の種類などに応じて適宜選択され得る。例えばいずれも抽出物を用いた錠剤の場合、キク科チョウセンアザミ
属植物の抽出物とバラ科サクラ属植物の抽出物との総含有量が乾燥物として0.1〜50質量%という量が好適であり、1〜30質量%という量がより好適である。
本発明の効果を得るために有効なキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物の総量は、例えば抽出物(キク科チョウセンアザミ属植物及び/又はバラ科サクラ属植物を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物として通常成人1日当たり1〜500mg、好ましくは10〜200mgである。この範囲の量を1日数回、例えば1日1〜3回に分けて摂取するのが好ましく、製剤化する場合は摂取量、摂取回数、剤形に応じた摂取形態とすればよい。
(5)皮膚状態改善用外用剤組成物
本発明の皮膚状態改善用外用剤組成物は、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有する、すなわち、これらを併用することを特徴とする。
本発明の皮膚状態改善用外用剤組成物におけるキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物との割合としては、適宜選択され得るが、皮膚状態改善効果がより優れるという観点から、抽出物(キク科チョウセンアザミ属植物及び/又はバラ科サクラ属植物を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物の質量比でキク科チョウセンアザミ属植物の抽出物:バラ科サクラ属植物の抽出物=9:1〜1:9が好ましく、8:2〜4:6がより好ましい。
本発明の皮膚状態改善用外用剤組成物には、上記各種成分の他に、通常の外用剤において使用される公知の機能性成分、例えば、保湿剤、エモリエント剤、血行促進剤、細胞賦活化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、美白剤、過酸化物抑制剤などを配合することができる。例えば、グリセリン、ブチレングリコール、尿素、アミノ酸類などの保湿剤;スクワラン、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホバ油、シリコン油などのエモリエント剤;ビタミンE類、トウガラシチンキなどの血行促進剤;核酸などの細胞賦活化剤;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸類などの抗酸化剤;グリチルリチン、アラントインなどの抗炎症剤; ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩、パラヒドロキシ安息香酸エステルなどの抗菌剤;アスコルビン酸、アルブチンなどの美白剤;スーパーオキシドジスムターゼ(SOD) などの過酸化物抑制剤等の種々の公知物質等を配合することができる。また、オウゴンエキス、イチョウエキス、シャクヤクエキス、胎盤抽出物、乳酸菌培養抽出物などの植物・動物・微生物由来の各種抽出物なども自由に添加して使用することができる。
本発明の外用剤組成物とは、外用可能な剤であって、その剤型は特に制限がなく、例えば、化粧水、乳液、シャンプー、トリートメント、コンディショナー、ヘアトニック、クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、パック、パウダー、ハップ剤などが例示でき、好ましくは化粧水、乳液、クリーム、シャンプー、トリートメント、コンディショナー、ヘアトニック、ジェル、特に好ましくは化粧水、乳液、クリームである。
また、本発明の外用剤には、その剤型化のために溶媒、界面活性剤、油脂類などの基材成分や、必要に応じて増粘剤、防腐剤、等張化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、香料、着色料などの種々の添加剤を併用できる。溶媒としては例えば水やエタノール、プロパノール、プロピレングリコール、1,3‐ブチレングリコール、グリセリンなどのアルコール類を用いることができる。外用剤に本発明の皮膚状態改善用組成物を適用する場合、皮膚刺激性の低いエタノールや1,3‐ブチレングリコールなどを用いることが好適である。上記の界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、一般的な非イ
オン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。例えば、高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、高級脂肪酸アミドのアルキレンオキサイド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、硬化ひまし油のアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ステロールなどのアルキレンオキサイド付加物等の非イオン界面活性剤; アルキル硫酸ナトリウム、アルキロイルメチルタウリンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;塩化アルキルピリジニウム、塩化ジステアリルジメリルアンモニウム等の陽イオン界面活性剤;アミノプロピオン酸ナトリウム、アルキルポリアミノエチルグリシンなどの両性界面活性剤が挙げられる。そして、これらのうち1種または2種以上の界面活性剤を選択して使用することができる。
本発明において使用可能な基材成分としては、特に限定されるものではないが、例えば、オリーブ油、ツバキ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、杏仁油、ホホバ油、スクワラン、スクワレン、馬油など、一般的に知られている油脂類を挙げることができる。
本発明において使用可能な増粘剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリルアミド、ポリエチレングリコール、およびこれらの各種誘導体;ヒドロキシアルキルセルロースなどのセルロース類およびその誘導体;デキストラン、ゼラチン、アラビアガム、トラガントガムなどのガム類;カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子などが挙げられる。
本発明において使用可能な防腐剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、パラヒドロキシ安息香酸エステル、パラオキシ安息香酸塩とその誘導体、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩などが挙げられる。
本発明において使用可能な等張化剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機塩類が挙げられる。
本発明において使用可能な紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、パラアミノ安息香酸、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
本発明において使用可能なキレート剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸、フィチン酸、クエン酸およびこれらの水溶性塩などが挙げられる。
本発明の皮膚状態改善用外用剤組成物におけるキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物の含有量としては特に限定されるものではないが、製剤化する場合、剤形や使用回数、配合する賦形剤や添加剤の種類などに応じて適宜選択され得る。例えばいずれも抽出物を用いた化粧水の場合、キク科チョウセンアザミ属植物の抽出物とバラ科サクラ属植物の抽出物との総含有量が乾燥物として0.00001〜10質量%という量が好適であり、0.0001〜2質量%という量がより好適である。
本発明の効果を得るために有効なキク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物の総量は、例えば抽出物(キク科チョウセンアザミ属植物及び/又はバラ科サクラ属植物を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)の乾燥物として通常成人1日当たり顔に使用する場合、0.5ng〜1mg、好ましくは5ng〜0.15mgである。この範囲の量を含む例えば化粧水1〜5mLを1日2〜3回塗布することが好ましく、製剤化する場合は摂取量、摂取回数、剤形に応じた使
用形態とすればよい。
(6)コラーゲンペプチド
本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物には、皮膚状態改善効果がより優れるという観点から、さらにコラーゲンペプチドを含有することが好ましい。
本発明において用いられるコラーゲンペプチドは、例えばウシ、ブタ、ニワトリ、魚等に由来するコラーゲン又はゼラチン等の変性コラーゲンの分解物が挙げられ、これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
分解方法としては、例えば酵素による直接またはバイオリアクター法、酸加水分解、アルカリ加水分解等が挙げられる。
加水分解後の水溶液は、そのまま使用してもよいし、熱風乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥または凍結乾燥などの処理を行い、分解物を乾燥物として得てもよい。また、当該水溶液に精製処理を施したものを、水溶液や粉末等の形態として用いてもよい。精製方法は、用途に応じてゲルろ過法、イオン交換法等が挙げられる。
コラーゲンペプチドの平均分子量は、特に限定されるものではないが、平均分子量が大きいほどコラーゲンペプチドの体内吸収性が低下したり、濃度によっては低温で固まりやすくなったりする。一方で平均分子量が小さいと体内吸収性は増大するものの、ペプチド特有の苦味やえぐみなどが生じてしまう。これらの観点から、本発明に用いるコラーゲンペプチドの平均分子量は、300〜10,000が好ましく、500〜6,000がより好ましい。本発明におけるコラーゲンペプチドの平均分子量とは重量平均分子量のことであり、写真用ゼラチン試験法合同審議会で定める写真用ゼラチンの試験法であるパギイ法(第10版(2006年版)20−2平均分子量)で測定した値を意味する。
酵素分解に用いる酵素としては、コラーゲン又はゼラチンのペプチド結合を切断することができるものであればよく、例えばコラゲナーゼ、パパイン、ブロメライン、アクチニジン、フィシン、カテプシン、ペプシン、キモシン、トリプシン、及びこれらの酵素を混合した酵素製剤等が挙げられる。
酵素分解は、用いる酵素の作用pH域及び作用温度域で酵素を作用させて行い、その分解時間としては、酵素の活性や量にもよるが、例えば5分〜72時間、好ましくは30分〜24時間が挙げられる。
前記酸溶媒としては、無機酸(例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸)及び/又は有機酸等の酸と前記溶媒との混合物が挙げられ、例えば規定濃度が0.1〜10Nのものが使用できる。
前記アルカリ溶媒としては、アルカリ(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物や炭酸ナトリウム等のアルカリ金属元素の炭酸塩等)と、水、前記低級1価アルコール及び前記多価アルコールからなる群より選ばれる1種の溶媒との混合物が挙げられ、例えば規定濃度が0.1〜10Nのものが使用できる。
本発明の組成物中におけるコラーゲンペプチドの使用量としては、特に限定されるものではないが、皮膚状態改善効果がより優れるという観点から、キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物とバラ科サクラ属植物またはその抽出物との混合物と、コラーゲンペプチドの割合としては、抽出物(キク科チョウセンアザミ属植物及び/又はバラ科サクラ属植物を用いる場合は、これらから得られる抽出物として換算)とコラーゲンペプチド
の乾燥物の質量比として2:1〜1:5が好ましい。
(6)その他の配合成分
さらに、例えば栄養補給や疲労回復、細胞賦活等の健身並びに美容的効果、安定化、防腐等を目的とした成分を配合してもよい。
このような成分としては、例えば植物又は動物由来の成分が挙げられ、原料とする植物の具体的な例としては、アロエベラ、イチョウ、イネ、ウイキョウ、ウコン、ウンシュウミカン、オウレン、オトギリソウ、オレガノ、カキ、カゴソウ、カワラヨモギ、カンゾウ、クララ、ケイヒ、黒糖、コレウスフォルスコリ、スクワラン、セイヨウシロヤナギ、ザクロ、シャクヤク、ショウガ、センキュウ、ダイズ、ダイダイ、チョウジ、トウキ、ドクダミ、ノコギリヤシ、ハイビスカス、ハトムギ、ヒマワリ、ボタンピ、ホップ、ホホバ、ミレット、メリッサ、ユーカリ、ローズマリー、などが挙げられる。
また、動物由来成分としては、例えばプラセンタ(胎盤エキス)又はその分解物、ヘモグロビン分解物(ヘム鉄等)、核酸関連物質(デオキシリボ核酸等)等が挙げられる。
〔I〕食品組成物及び外用剤組成物の製造
I‐i.原料の製造
(製造例1)アーティチョーク(キク科チョウセンアザミ属植物)抽出物
アーティチョーク(Cynara scolymus)の葉50gを採取し、500mLの精製水に30℃で5時間、浸漬した。これを濾過し、得られた抽出液から水を減圧留去した後、凍結乾燥して乾燥粉末状のアーティチョーク抽出物を3.6g得た。
(製造例2)プルーン(バラ科サクラ属植物)抽出物
プルーン(Prunus domestica)の果実を50g採取し、圧搾した。これを濾過し、得られた圧搾液を噴霧乾燥して乾燥粉末状のプルーン抽出物を4.8g得た。
(製造例3)コラーゲンペプチド
脱灰処理したティラピア鱗50gを水洗後に温水に膨潤させ、I型コラーゲン由来のゼラチンを抽出した。このゼラチン液に微生物由来食品用プロテアーゼ(エンドプロテイナーゼ)を添加し、60℃で2時間、加水分解処理した。90℃で30分加熱して酵素失活させた後、ろ過及びイオン交換による脱塩を行い、噴霧乾燥して乾燥粉末状のコラーゲンペプチドを8.7g得た。
(比較製造例1)グルタチオン含有酵母エキス
100mLで液体培養したトルラ酵母の菌体を遠心分離により回収し、蒸留水を50mL添加し、2時間煮沸した。これをろ過し、得られた抽出液から水を減圧留去した後、噴霧乾燥して乾燥粉末状のグルタチオン含有酵母エキスを2.3g得た。
(比較製造例2)アスナロ抽出物
アスナロ(Thujopsis dolabrata)の全草50gを500mLの50%エタノール水溶液に室温で1昼夜、浸漬した。これをろ過し、得られた抽出液から水及びエタノールを減圧留去した後、噴霧乾燥して乾燥粉末状のアスナロ抽出物を3.8g得た。
(比較製造例3)ドクダミ抽出物
ドクダミ(Houttuynia cordata)の葉50gを500mLの50%
エタノール水溶液に室温で1昼夜、浸漬した。これをろ過し、得られた抽出液から水及びエタノールを減圧留去した後、噴霧乾燥して乾燥粉末状のドクダミ抽出物を4.7g得た。
I−ii.食品組成物(錠剤)の製造
(実施例1)
製造例1で得られたアーティチョーク抽出物を40質量部、製造例2で得られたプルーン抽出物を20質量部、製造例3で得られたコラーゲンペプチド60質量部に、賦形剤としてマルチトール95質量部及びセルロース35質量部を混合した。これを打錠機にて打錠して1粒0.25gの錠剤を得た。
(実施例2及び3、比較例1〜7)
表1の組成に変えたこと以外は実施例1と同様にして錠剤を得た。
比較例3に配合したL‐シスチンは市販品のL‐シスチン(フロンティアフーズ株式会社)を使用した。
I−iii.外用剤組成物(化粧水)の製造
(実施例4)
製造例1で得られたアーティチョーク抽出物1質量部、製造例2で得られたプルーン抽出物0.5質量部、製造例3で得られたコラーゲンペプチド5質量部、水添ヒマシ油のポリエチレングリコール(重合数40)エーテル1.5質量部、1,3−ブチレングリコール5質量部、ジプロピレングリコール5質量部、メチルパラベン0.2質量部、1質量%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液5質量部、精製水残量を混合し化粧水を得た。なお精製水残量とは、化粧水の全量を100質量部に調製するための量を意味する。
(実施例5及び6、比較例8〜13)
表2の組成に変えたこと以外は実施例1と同様にして化粧水を得た。
〔II〕評価
II−i 食品組成物
実施例1〜3、比較例1〜7の食品組成物について以下の使用方法にて、皮膚状態改善効果の試験を行った。
試験対象者は3ヶ月間、1日に錠剤を0.75g(3粒)摂取した。試験対象者の数は各実施例及び比較例の食品組成物につき、30〜50歳代の女性5名(10群、計50名)とした。なお、試験期間中、体調の異常を訴えたものはいなかった。
〈1〉目尻のしわの観察
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の目尻のしわをTrained Expert(しわの評価に熟達した研究員)が、プロカメラマンがデジタルカメラで被験者の左右の目尻部分を撮影した写真から、新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン(日本香粧品学会誌 Vol.30,No.4,pp.316−332(2006))にあるシワグレード評価に基づき8段階を更に0.25刻みでスコア付けした。なお、グレードのスコアが大きいほど深いシワが認められることを示す。試験終了後のしわのグレードを試験開始前から引いた差を下記基準にて評価した。各実施例及び比較例における試験対象者5名の平均スコアを表1に示す。
5:グレードの差が+0.5以上である場合、目尻のしわが改善したと判断
4:グレードの差が+0.25である場合、目尻のしわがやや改善したと判断
3:グレードの差が0である場合、目尻のしわに変化がないと判断
2:グレードの差が−0.25である場合、目尻のしわがやや悪化したと判断
1:グレードの差が−0.5以下である場合、目尻のしわが悪化したと判断
〈2〉肌のキメの観察
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の頬をマイクロスコープにて観察した写真からTrained Expertが使用前を0点として−4(大きく悪くなった)から+4(大きく良くなった)のグレードを更に0.5刻みでスコア付けした。試験終了後のキメのグレードを試験開始前と比較して下記基準にて評価した。各実施例及び比較例における試験対象者5名の平均スコアを表1に示す。
5:グレードが1.0以上増加した場合、キメの状態が改善したと判断
4:グレードが0.5増加した場合、キメの状態がやや改善したと判断
3:グレードが0の場合、キメの状態は変化していないと判断
2:グレードが0.5減少した場合、キメの状態がやや悪化した判断
1:グレードが1.0以上減少した場合、キメの状態が悪化したと判断
〈3〉肌のメラニン量の測定
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の頬をMexameter MX 18MP(Courage+Khazaka electronic GmbH社製)を用いて測定した。試験終了後のメラニン量を試験開始前と比較して下記基準にて評価した。各実施例及び比較例における試験対象者5名の平均スコアを表1に示す。
5:メラニンの増加率が10%以下
4:メラニンの増加率が10%を超えて20%以下
3:メラニンの増加率が20%を超えて30%以下
2:メラニンの増加率が30%を超えて40%以下
1:メラニンの増加率が40%超
〈4〉肌の弾力の測定
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の頬をCutometer MPA580(Courage+Khazaka electronic GmbH社製)を用いて測定した。測定値は一定時間皮膚を吸引し伸長させ、その後吸引を止めた時の回復する皮膚の長さの変化を回復比として算出している。即ち回復比とは、吸引時に皮膚が伸長した長さをa、開放した時に皮膚が回復した長さをbとすると、b/a×100で算出される値である。試験終了後の肌の回復比から試験開始前の肌の回復比を引いた差を、下記基準にて評価した。各実施例及び比較例における試験対象者5名の平均スコアを表1に示す。
5:回復比の差が+15%以上である場合、肌の弾力が改善したと判断
4:回復比の差が+5%以上+15%未満である場合、肌の弾力がやや改善したと判断
3:回復比の差が±5%未満である場合、肌の弾力に変化がないと判断
2:回復比の差が−5%以上−15%未満である場合、肌の弾力がやや悪化したと判断
1:回復比の差が−15%以上である場合、肌の弾力が悪化したと判断
〈5〉角層水分量の測定
試験開始前と試験終了後とで試験対象者の頬をCorneometer CM825(Courage+Khazaka electronic GmbH社製)を用いて測定した。試験終了後の肌の角層水分量から試験開始前の肌の角層水分量を引いた差を下記基準にて評価した。各実施例及び比較例における試験対象者5名の平均スコアを表1に示す。
5:水分量の差が+15%以上である
4:水分量の差が+5%以上+15%未満である
3:水分量の差が±5%未満である
2:水分量の差が−5%以上−15%未満である
1:水分量の差が−15%以上である
Figure 2019059698
アーティチョーク抽出物単独(比較例1)の場合、評価項目〈1〉〜〈5〉の平均(試験対象者5名の平均)は、3.6、3.4、3.2、3.4、3.6であり、皮膚状態は、変化が無い状態からやや改善した状態の中間であった。プルーン抽出物単独(比較例2)の場合も、変化が無い状態からやや改善した状態の中間であった。
これに対し、アーティチョーク抽出物とプルーン抽出物の両方を、比較例1と比較例2のそれぞれと同量で含む実施例2の評価項目〈1〉〜〈5〉の平均は、4.8、5、4.2、4.4、4.8であった。また、アーティチョーク抽出物とプルーン抽出物の両方を、比較例1と比較例2のそれぞれより少ない量で含む実施例3の評価項目の平均は、4.4、4.2、3.8、4.0、4.4であった。
アーティチョークとプルーンを併用した場合、単独の場合と比較して、各平均スコアにおいて1ポイント前後の向上が見られ、明らかに状態が改善されていることが示された。
II−ii.外用剤
実施例4〜6及び比較例8〜13の外用剤について以下の使用方法にて皮膚状態改善効果の試験を行った。
試験対象者は3ヶ月間、1日に化粧水を3mL、朝晩2回に分けて顔面に塗布した。試験対象者の数は実施例及び比較例の外用剤につき、30〜50歳代の女性5名(9群、計45名)とした。なお、試験期間中、体調の異常を訴えたものはいなかった。
評価項目、判定基準はII−i.食品組成物と同じである。
Figure 2019059698
アーティチョーク抽出物単独(比較例8)の場合、評価項目〈1〉〜〈5〉の平均スコア(試験対象者5名の平均)は、3.6、3.4、3.2、3.6、4であり、皮膚状態は変化がない状態からやや改善した状態の中間であった。プルーン抽出物単独(比較例9)の場合も、変化が無い状態からやや改善した状態の中間であった。
これに対し、アーティチョーク抽出物とプルーン抽出物の両方を比較例8と比較例9のそれぞれ同量で含む実施例5の評価項目〈1〉〜〈5〉の平均スコアは、5、4.8、4.4、4.6、5であった。また、アーティチョーク抽出物とプルーン抽出物の両方を比較例8と比較例9のそれぞれより少ない量で含む実施例6の評価項目の平均スコアは、4.4、4.2、4、4.4、4.6であった。
アーティチョークとプルーンを併用した場合、単独の場合と比較して、各平均スコアにおいて1ポイント前後の向上が見られ、明らかに状態が改善されていることが示された。
本発明の皮膚状態改善用食品組成物及び皮膚状態改善用外用剤組成物は、優れた肌状態の改善効果を発揮し、安全及び手軽に摂取、または使用することができるため、肌の弾力や水分量の低下、しわやしみ等の悩みに対し有効な解決手段を提供できる。

Claims (6)

  1. キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有することを特徴とする皮膚状態改善用食品組成物。
  2. キク科チョウセンアザミ属植物またはその抽出物及びバラ科サクラ属植物またはその抽出物を含有することを特徴とする皮膚状態改善用外用剤組成物。
  3. コラーゲンペプチドをさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚状態改善用食品組成物。
  4. コラーゲンペプチドをさらに含有することを特徴とする請求項2に記載の皮膚状態改善用外用剤組成物。
  5. 錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーである、請求項1または3に記載の皮膚状態改善用食品組成物。
  6. 化粧水、乳液、シャンプー、トリートメント、コンディショナー、ヘアトニック、クリーム、ペースト剤、ジェル、軟膏、パック、パウダー、ハップ剤である、請求項2または4に記載の皮膚状態改善用外用剤組成物。
JP2017187307A 2017-09-28 2017-09-28 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物 Pending JP2019059698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187307A JP2019059698A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187307A JP2019059698A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019059698A true JP2019059698A (ja) 2019-04-18

Family

ID=66176173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017187307A Pending JP2019059698A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019059698A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021155393A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 大正製薬株式会社 ミネラル代謝異常抑制剤
CN116869856A (zh) * 2023-08-10 2023-10-13 广州市华侬化妆品股份有限公司 一种含有超氧化物歧化酶的组合物及其应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100127537A (ko) * 2009-05-26 2010-12-06 김원규 콜라겐, 아티초크추출물, l-시스틴, 비타민 c, 매실농축액, 폴리덱스트로스를 함유하는 기능성 음료조성물

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100127537A (ko) * 2009-05-26 2010-12-06 김원규 콜라겐, 아티초크추출물, l-시스틴, 비타민 c, 매실농축액, 폴리덱스트로스를 함유하는 기능성 음료조성물

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"Iced Time Rich Cream", MINTEL, GNPD(ID#) 4443061, JPN6021032731, November 2016 (2016-11-01), ISSN: 0004576952 *
"Organic Cider Vinegar", MINTEL, GNPD(ID#) 2213390, JPN6021032732, November 2013 (2013-11-01), ISSN: 0004576953 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021155393A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 大正製薬株式会社 ミネラル代謝異常抑制剤
CN116869856A (zh) * 2023-08-10 2023-10-13 广州市华侬化妆品股份有限公司 一种含有超氧化物歧化酶的组合物及其应用
CN116869856B (zh) * 2023-08-10 2024-02-06 广州市华侬化妆品股份有限公司 一种含有超氧化物歧化酶的组合物及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3040992B2 (ja) 食品組成物
JP3966924B2 (ja) 植物抽出物含有線維芽細胞増殖促進剤
JPH1036283A (ja) 線維芽細胞増殖促進剤
JP5468757B2 (ja) 線維芽細胞増殖促進能を有する組成物
JP2005220084A (ja) アセロラ種子抽出物含有組成物
JP6158471B2 (ja) 皮膚老化抑制剤
WO2019122738A1 (fr) Utilisation d'alcool de guerbet et/ou de triglycéride caprylique/caprique comme solvant d'extraction
JPH11139986A (ja) 絹蛋白質加水分解物由来の生理活性作用組成物
JP2004346045A (ja) 海洋深層水を使用する酒造時に得られる酒粕抽出エキスを有効成分とする化粧料添加剤、入浴剤及び健康食品類
KR100837879B1 (ko) 녹용에서 추출한 콜라겐을 함유하는 기능성 강화 화장료조성물 및 그 제조방법
KR20160129453A (ko) 마태반 발효물 및 마유를 함유하는 피부 주름개선 화장료 조성물
JP6895860B2 (ja) 痩身用食品及び外用剤組成物
JP2004010526A (ja) 皮膚外用剤
JP2019059698A (ja) 皮膚状態改善用食品及び外用剤組成物
JP2009179643A (ja) 化粧料
JP2004051492A (ja) 老化防止剤又は細胞賦活剤及びこれを含有する皮膚外用剤
KR102445830B1 (ko) 밀싹추출물을 유효성분으로 포함하는 피부 보습용 화장료 조성물
JP2004075646A (ja) 化粧料
JP2005023021A (ja) エラスターゼ阻害剤
JP2004149424A (ja) 化粧料及び化粧料の保湿機能改善方法
JP6599515B2 (ja) 収斂用組成物
JP2019076048A (ja) 体臭改善用食品及び外用剤組成物
JP2009249366A (ja) コラーゲン産生促進剤、及び老化防止用皮膚外用剤
JP2009234976A (ja) 細胞賦活剤、及び老化防止用皮膚外用剤
JP2021113172A (ja) ペプチジルアルギニンデイミナーゼ1発現促進剤

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20171002

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220301