JP2019058345A - 生体情報測定装置及び生体情報測定方法 - Google Patents

生体情報測定装置及び生体情報測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利便性を向上させた生体情報測定装置及び生体情報測定方法を提供する。【解決手段】筐体は柱状である。右側心電図電極は、筐体の側面における、端面から高さH2離れた位置に配置される。左側心電図電極12は、筐体の側面における、端面から高さH2離れた右側心電図電極とは異なる位置に配置される。脈波LED13は、筐体の側面における、右側心電図電極又は左側心電図電極12のいずれか一方の近傍で、且つ、端面から高さH2より短い高さH3離れた位置に配置される。心電図生成部は、右側心電図電極及び左側心電図電極12から入力される第1信号を基に、心電図を生成する。脈波生成部は、脈波LED13から入力される第2信号を基に、脈波を生成する。算出部は、心電図生成部により生成された心電図の情報及び前記脈波生成部により生成された脈波の情報を基に、生体情報を算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、生体情報測定装置及び生体情報測定方法に関する。
近年、高齢者社会を迎えることなどにより、健康維持や病気への対応のために生体センシングを行う機会が増加している。そのような中、人体の状態は常に変動しており、人体の状態を正確に評価するには特定のタイミングでの測定では不十分であるため、医療機関外での測定の重要性が強調されている。そこで、血圧や心電測定などの生体センシングを行うことが可能な携帯型の生体センシング装置の需要が増加しつつある。携帯型の端末としては、例えば、ボイス制御型の端末などがある。
携帯型の生体センシング装置で血圧を測定する方法として、脈波伝搬速度(PWV:Pulse Wave Velocity)を用いた血圧測定方法がある。脈波伝搬速度を用いた血圧測定には、心電図(ECG:Electrocardiogram)の波形におけるR波の上部ピークと脈波の立ち上がりとの間の時間と心臓から手首までの距離とが用いられる。ここで、心電図の波形及び脈波の波形は生体センシングにより取得される。また、心臓から手首までの距離は、例えば、身長及び体重から推定される。
そこで、脈波伝搬速度を用いた血圧測定を正確に行うためには、測定対象が測定時の体制をリラックスさせて体にストレスを掛けない状態をとり、心電図の電極、脈波用のLED(Light Emitting Diode)を適所に配置して測定することが好ましい。このような状態の元での測定以外では、通常の血圧値より高い値が計測されてしまうなど正確な計測が行えないおそれがある。
このような生体センシングに関する技術として、測定対象に両手で装置を保持させた状態で脈波及び心電図の測定を行い、脈波伝搬速度を検出する測定装置の従来技術がある。また、側面に血管の脈動性信号円柱を検出するセンサが設けられた円柱状又は卵形状の部材を握らせて脈波の検出を行う従来技術がある。また、腕に装着されたカフを加圧する前に測定位置が適正な位置かを検出するために得られる脈拍数を用いて加圧速度を設定する従来技術がある。さらに、センサで収集したデータをサーバに無線で転送し、確認用端末でサーバに収集されたデータを閲覧可能なコミュニケーション支援システムの従来技術がある。
特開2014−012072号公報 特開2014−068836号公報 特開2013−042840号公報 特開2002−149706号公報
しかしながら、生体センシング装置上の心電図電極や脈波LEDの配置を適切に行わなければ、心電図電極や脈波LEDに測定部位を合わせることで測定対象の体制に無理が生じるおそれがある。このような状態では、リラックスさせた状態を保ちながら適切な計測を行うことは困難であり、生体センシング装置としての利便性が損なわれてしまう。
また、測定対象に両手で装置を保持させる従来技術を用いても、測定対象が自らリラックスする位置になるように体を動かすことになり、容易にリラックスした体制を作ることは困難であり、生体センシング装置としての利便性が損なわれるおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性を向上させた生体センシング装置及び生体センシング装置制御方法を提供することを目的とする。円柱状又は卵形状の部材を握らせて脈波の検出を行う従来技術を用いても、心電図電極が考慮されていないため脈波伝搬速度の検出時に容易にリラックスした体制をとることは困難であり、生体センシング装置としての利便性が損なわれるおそれがある。これは、カフ式血圧計でも同様である。さらに、確認用端末でサーバに収集されたデータを閲覧可能なコミュニケーション支援システムの従来技術でも、脈波伝搬速度の検出時の体制は考慮されておらず、生体センシング装置の利便性を向上させることは困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性を向上させた生体情報測定装置及び生体情報測定方法を提供することを目的とする。
本願の開示する生体情報測定装置及び生体情報測定方法の一つの態様において、筐体は、柱状である。第1電極は、前記筐体の側面における、一方の端面から第1距離離れた位置に配置される。第2電極は、前記筐体の側面における、前記一方の端面から第1距離離れた前記第1電極とは異なる位置に配置される。脈波検出部品は、前記筐体の側面における、前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方の近傍で、且つ、前記一方の端面から第1距離より短い第2距離離れた位置に配置される。心電図生成部は、前記第1電極及び前記第2電極から入力される第1信号を基に、心電図を生成する。脈波生成部は、前記脈波検出部品から入力される第2信号を基に、脈波を生成する。算出部は、前記心電図生成部により生成された心電図の情報及び前記脈波生成部により生成された脈波の情報を基に、生体情報を算出する。
1つの側面では、本発明は、利便性を向上させることができる。
図1は、実施例1に係る生体センシング装置の正面図である。 図2は、実施例1に係る生体センシング装置の側面図である。 図3は、測定対象が血圧測定のために生体センシング装置を保持した状態を表す斜視図である。 図4は、生体センシング装置の上面の拡大図である。 図5は、実施例1に係る生体センシング装置のハードウェア構成図である。 図6は、実施例1に係る生体センシング装置のブロック図である。 図7は、心電図及び脈波とPTTとの関係を表す図である。 図8は、実施例1に係る生体センシング装置による血圧測定処理のフローチャートである。 図9は、実施例2に係る生体センシング装置の正面図である。 図10は、実施例2に係る生体センシング装置の側面図である。 図11は、実施例2に係る生体センシング装置のハードウェア構成図である。 図12は、実施例2に係る生体センシング装置のブロック図である。 図13は、実施例2に係る生体センシング装置による血圧測定処理のフローチャートである。 図14は、実施例3に係る生体センシングシステムのシステム構成図である。 図15は、測定結果を通知するデータのフレーム構成を表した図である。 図16は、実施例4に係る生体センシング装置のブロック図である。
以下に、本願の開示する生体情報測定装置及び生体情報測定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する生体情報測定装置及び生体情報測定方法が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る生体センシング装置の正面図である。また、図2は、実施例1に係る生体センシング装置の側面図である。この生体センシング装置1が、「生体情報測定装置」の一例にあたる。
本実施例に係る生体センシング装置1は、ボイス制御端末である。図1及び2に示すように、本実施例に係る生体センシング装置1は、右側心電図電極11、左側心電図電極12、脈波LED13、音声入出力装置14及び進捗表示LED15を有する。
本実施例に係る生体センシング装置1は、円柱状の筐体を有する。ここでの円柱とは、わずかな傾斜が付いた円錐台も含む。生体センシング装置1は、例えば、テーブルの上などに設置される。以下では、生体センシング装置1のテーブルに接触する端面を「底面」と呼ぶ。この底面が、「端面」の一例にあたる。また、生体センシング装置1の端面の反対側にある面を「上面」と呼ぶ。また、生体センシング装置1の端面と上面との間の面を「側面」と呼ぶ。さらに、テーブルなどの生体センシング装置1を設置する面を「設置面」と呼ぶ場合がある。
測定対象は、生体センシング装置1の図1に示される正面に置かれた椅子に生体センシング装置1に正対して腰かける。生体センシング装置1は、図1に示される正面に測定対象が正対する位置に座った状態で、測定対象の心臓の位置と坐った状態の太ももの上面の間に生体センシング装置1の低面が位置するように配置される。そして、測定対象は、両手で円柱形の生体センシング装置1の筐体を親指が前になるように両手で包み込んで保持する。本実施例に係る生体センシング装置1の高さH1は、例えば、20cmである。
右側心電図電極11及び左側心電図電極12は、測定対象の心電波形を取得するための電極である。右側心電図電極11は、図1で表される生体センシング装置1の正面における生体センシング装置1に正対する測定対象の右手側に配置される。右側心電図電極11には、測定対象の右手親指が接触する。また、左側心電図電極12は、図1で表される生体センシング装置1の正面における生体センシング装置1に正対する測定対象の左手側に配置される。左側心電図電極12には、測定対象の左手親指が接触する。
右側心電図電極11は、生体センシング装置1の低面から右側心電図電極11の最も低面へ近い位置までの高さH2が、例えば、5cm〜8cmの位置に配置されることが好ましい。例えば、本実施例に係る生体センシング装置1では、右側心電図電極11は、高さH2が7cmの位置に配置される。また、左側心電図電極12も同様に、生体センシング装置1の低面からの高さH2の位置に最も低面へ近い箇所が位置するように配置される。この高さH2が、「第1距離」の一例にあたる。
さらに、右側心電図電極11及び左側心電図電極12の生体センシング装置1の低面から上面へ向かう方向への長さは、例えば、1cm〜3cmとすることができる。例えば、本実施例に係る生体センシング装置1では、右側心電図電極11及び左側心電図電極12の生体センシング装置1の低面から上面へ向かう方向への長さは、2.5cmである。この右側心電図電極11及び左側心電図電極12が、「第1電極」及び「第2電極」の一例にあたる。
脈波LED13は、脈波を検出するためのLEDである。脈波LED13には、測定対象の左手人差し指がかざされる。脈波LED13は、本実施例では、図2に示すように生体センシング装置1に正対する測定対象の左手側側面に配置される。ただし、脈波の検出は測定対象の左手又は右手でもどちらでもよいので、脈波LED13は、生体センシング装置1の正対する測定対象の右手側又は左手側いずれの側面に配置されてもよい。
そして、本実施例に係る脈波LED13は、測定対象が左手親指を左側心電図電極12に接触させた状態で、人差し指が届く位置に配置される。測定対象が左手親指を左側心電図電極12に接触させた状態で人差し指が届く位置は、例えば以下の方法で決定することができる。すなわち、複数の測定対象のリラックスした体制での左手親指から左手人差し指までの距離を取得し、取得した値を用いて統計処理を行うことで、リラックスした状態の親指と人差し指の距離が求まる。そして、リラックスした状態の親指と人差し指の距離となるように、左側心電図電極12に対する脈波LED13の位置が決定される。例えば、本実施例では、生体センシング装置1の側面に沿って左側心電図電極12から5cm離れた位置に配置される。
また、脈波LED13は、生体センシング装置1の低面から高さH2よりも低い高さH3の位置に配置される。脈波LED13は、左側心電図電極12の親指を配置可能な位置よりも低い位置に配置されることが好ましい。高さH3は、左側心電図電極12の大きさを考慮して、例えば、4cm〜8cmであることが好ましい。例えば、本実施例に係る生体センシング装置1では、高さH3は7.5cmである。この高さH3が、「第2距離」の一例にあたる。また、脈波LED13の生体センシング装置1の低面から上面へ向かう方向への長さは、例えば、1cmである。この、脈波LED13が、「脈波検出部品」の一例にあたる。
図3は、測定対象が血圧測定のために生体センシング装置を保持した状態を表す斜視図である。図3は、生体センシング装置1を背面から見た状態を表す。図3に示すように、測定対象が血圧測定のために生体センシング装置1を保持した状態では、測定対象の左手人差し指が脈波LED13にかざされる場所に位置する。測定対象は、生体センシング装置1の筐体を両手で自然に包むことで、両親指と人差し指がそれぞれ自然に右側心電図電極11、左側心電図電極12及び脈波LED13に位置する。
音声入出力装置14は、スピーカ及びマイクである。音声入出力装置14は、血圧測定時の各種音声ガイドが出力される。また、音声入出力装置14は、測定対象からの音声入力を受けることができる。
本実施例に係る進捗表示LED15は、図1に示すように、生体センシング装置1の上面に配置される。進捗表示LED15は、血圧計測の進捗状況及び完了を測定対象に通知する。
図4は、生体センシング装置の上面の拡大図である。例えば、進捗表示LED15は、円弧状に配置された複数のLEDを有する。そして、進捗表示LED15は、血圧測定が開始されると測定の進捗に合わせて点灯する数が増加し、計測が完了すると全てのLEDが点灯した後に点滅する。
これ以外にも、進捗表示LED15の表示方法は進捗を測定対象に通知できればよく、例えば、血圧測定中には発行するLEDが順次移動するようにLEDを点灯させ、測定完了時に全てのLEDが点灯するように動作してもよい。さらに、図4では、進捗表示LED15は、LEDが円弧状に配置されているが、LEDの配置は他の形状に配置されてもよい。例えば、進捗表示LED15は、円を描くように配置されてもよい。また、進捗表示LED15は、測定対象が見える位置であれば生体センシング装置1の上面以外の位置に配置されてもよい。
次に、本実施例に係る生体センシング装置1の血圧測定の動作について説明する。図5は、実施例1に係る生体センシング装置のハードウェア構成図である。生体センシング装置1は、図5に示すように、上述した右側心電図電極11、左側心電図電極12、脈波LED13、音声入出力装置14及び進捗表示LED15を有する。さらに、生体センシング装置1は、CPU(Central Processing Unit)16、心電図LSI(Large Scale Integrated Circuit)17及び脈波LSI18及びメモリ19を有する。
右側心電図電極11は、測定対象の心臓の収縮に伴って発生する心筋の活動電位を表す電気信号の入力を接触する測定対象の右手親指から受ける。そして、右側心電図電極11は、取得した電気信号を心電図LSI17へ出力する。
左側心電図電極12は、測定対象の心臓の収縮に伴って発生する心筋の活動電位を表す電気信号の入力を接触する測定対象の左手親指から受ける。そして、左側心電図電極12は、取得した電気信号を心電図LSI17へ出力する。
心電図LSI17は、入力された電気信号を用いて心電波形を生成する回路である。心電図LSI17は、右側心電図電極11及び左側心電図電極12で取得された電気信号の入力をそれぞれから受ける。この右側心電図電極11及び左側心電図電極12で取得された電気信号が、「第1信号」の一例にあたる。
そして、心電図LSI17は、差動式のドライバを用いて取得した電気信号を増幅して心電波形を生成する。さらに、心電図LSI17は、生成した心電波形を表す信号に対してAD(Analog Digital)変換を施す。その後、心電図LSI17は、デジタル信号に変換した心電波形を表す信号をCPU16へ出力する。例えば、心電図LSI17は、I2C(Inter-Integrated Circuit)(登録商標)を用いて信号をCPU16へ出力する。
脈波LED13は、測定対象の左手人差し指の血管に向けて光を照射する。そして、脈波LED13は、照射した光の反射光をフォトダイオードで受信し電気信号に変換する。そして、脈波LED13は、取得した電気信号を脈波LSI18へ出力する。この脈波LED13が出力する電気信号が、「第2信号」の一例にあたる。
脈波LSI18は、入力された電気信号を用いて脈動による容量変化を表すパルス波である脈波を生成する回路である。脈波LSI18は、脈波LED13で取得された電気信号の入力を受ける。そして、脈波LSI18は、取得した電気信号に対して増幅やAD変換などの処理を行う。その後、脈波LSI18は、各種処理を施した脈波を表す信号をCPU16へ出力する。例えば、脈波LSI18は、I2Cを用いて信号をCPU16へ出力する。
メモリ19は、予め入力された測定対象の身長や体重を記憶する。また、メモリ19は、血管壁の厚さ、血管の半径及び血液の密度といった脈波伝搬速度の算出に用いるその他の各種情報を記憶する。
CPU16は、心電波形を表す信号の入力を心電図LSI17から受け心電図を取得する。また、CPU16は、脈波を表す信号の入力を脈波LSI18から受ける。ここで、CPU16は、リラックスを促すガイドなど各種音声ガイドを音声入出力装置14のスピーカに出力させる。そして、CPU16は、取得した心電図及び脈波を用いて脈波伝搬速度を求め、求めた脈波伝搬速度からの血圧の算出を開始する。この時、CPU16は、音声入出力装置14に血圧測定の開始を通知する音声ガイドを音声入出力装置14のスピーカに出力させる。さらに、CPU16は、進捗表示LED15に進捗状況の表示を行わせる。その後、血圧の算出が終了すると、CPU16は、進捗表示LED15の表示を測定完了を表す状態に変更するとともに、血圧測定完了を通知する音声ガイドを音声入出力装置14のスピーカに出力させる。その後、CPU16は、算出した血圧値を音声入出力装置14のスピーカに出力させて、測定対象に通知する。
さらに、図6を参照して、生体センシング装置1の血圧測定機能について詳細に説明する。図6は、実施例1に係る生体センシング装置のブロック図である。本実施例に係る生体センシング装置1は、心電図生成部101、脈波生成部102、指検出部103、PWV制御部104、表示部105、血圧算出部106、記憶部107、音声制御部108及び音声出力部109を有する。
心電図生成部101は、右側心電図電極11及び左側心電図電極12を含む。そして、心電図生成部101の機能は、例えば図5に例示した右側心電図電極11、左側心電図電極12及び心電図LSI17で実現される。心電図生成部101は、測定対象の両手の親指から電気信号を取得して心電図を表す信号を生成する。心電図生成部101は、生成した心電図を表す信号を指検出部103及びPWV制御部104へ出力する。
脈波生成部102は、脈波LED13を含む。脈波生成部102の機能は、例えば図5に例示した脈波LED13及び脈波LSI18で実現される。脈波生成部102は、例えば測定対象の左手の人差し指に対して光を照射することで生成された電気信号を取得して脈波を表す信号を生成する。そして、脈波生成部102は、脈波を表す信号を指検出部103及びPWV制御部104へ出力する。
指検出部103の機能は、例えば図5に例示したCPU16により実現される。指検出部103は、心電図生成部101及び脈波生成部102から信号の入力を受ける。ここで、心電図及び脈を形成するための信号が心電図生成部101及び脈波生成部102へ入力されない状態では、指検出部103は、ノイズ波形の入力を心電図生成部101及び脈波生成部102から受ける。そして、心電図及び脈を形成するための信号が心電図生成部101及び脈波生成部102へ入力されると、指検出部103は、周期的な波形を有する信号の入力を心電図生成部101及び脈波生成部102から受ける。指検出部103は、ノイズ波形の入力状態から周期的な波形の入力を心電図生成部101及び脈波生成部102から受けるようになると、測定対象の右側心電図電極11、左側心電図電極12及び脈波LED13への指の接触を検出する。そして、指検出部103は、指の接触をPWV制御部104に通知する。
PWV制御部104は、例えば図5に例示したCPU16により実現される。PWV制御部104は、心電図を表す信号の入力を心電図生成部101から受ける。また、PWV制御部104は、脈波を表す信号の入力を脈波生成部102から受ける。PWV制御部104は、周期的波形の入力を心電図生成部101又は脈波生成部102から受けると、準備開始の通知を音声制御部108へ出力する。
その後、PWV制御部104は、指の接触の通知を指検出部103から受ける。そして、PWV制御部104は、指の接触の通知を指検出部103から受けてから所定期間待機する。本実施例では、PWV制御部104は、所定期間として2秒間待機する。所定時間待機後、PWV制御部104は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号を監視し脈波及び心電波形が安定するまで待機する。脈波及び心電波形が安定した後、PWV制御部104は、脈波及び心電図を表す信号を血圧算出部106へ出力する。さらに、測定開始の通知を表示部105及び音声制御部108へ出力する。
その後、PWV制御部104は、心電図のR波及び脈波の立ち上りを所定回数計測すると測定完了を血圧算出部106に通知する。例えば、PWV制御部104は、心電図のR波及び脈波の立ち上りを10回計測すると血圧の算出を血圧算出部106に指示する。また、PWV制御部104は、測定完了の通知を表示部105へ出力する。
血圧算出部106は、例えば血圧算出部106は図5に例示したCPU16により実現される。血圧算出部106は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号の入力をPWV制御部104から受ける。そして、血圧算出部106は、図7に示される心電図のR波を基準として脈波の立ち上がりまでの時間であるPTT(Pulse Transmission Time)を求める。図7は、心電図及び脈波とPTTとの関係を表す図である。図7は、縦軸で各波形の値を表し、横軸で時間を表す。血圧算出部106は、血圧の算出の指示をPWV制御部104から受けるまで、各R波及び脈波の立ち上がりにおけるPTTを求める。
また、血圧算出部106は、測定対象の身長や体重などを記憶部107から取得する。ここで、記憶部107の機能は、例えば図5のメモリ19により実現される。そして、血圧算出部106は、取得した身長や体重などから測定対象の心臓から手首までの距離を求める。さらに、血圧算出部106は、脈波伝搬速度の算出に用いるその他の情報を記憶部107から取得する。そして、血圧算出部106は、算出した各PTT、測定対象の心臓から手首までの距離及びその他の情報を用いて脈波伝搬速度を求める。さらに、血圧算出部106は、求めた脈波伝搬速度及びその他の情報を用いて測定対象の血圧値を算出する。その後、血圧算出部106は、測定完了の通知を受けると、算出した測定対象の血圧値を音声制御部108へ出力する。この血圧算出部106が、「算出部」の一例にあたる。そして、血圧算出部106により算出された血圧値が、「生体情報」の一例にあたる。
表示部105の機能は、例えば図5に例示した進捗表示LED15により実現される。表示部105は、測定開始の通知の入力をPWV制御部104から受ける。そして、表示部105は、測定の進捗を表す表示を行う。
その後、表示部105は、測定完了の通知の入力をPWV制御部104から受ける。そして、表示部105は、測定の完了を表す表示を行う。
音声制御部108及び音声出力部109の機能は、例えば図5に例示した音声入出力装置14により実現される。音声制御部108は、準備開始の通知の入力をPWV制御部104から受ける。そして、音声制御部108は、測定の準備の実行を通知する音声ガイドなどを音声出力部109に出力させる。例えば、音声制御部108は、「測定の準備をしています」及び「手を固定してリラックスしてください」などの音声ガイドを音声出力部109に出力させる。
次に、音声制御部108は、測定開始の通知の入力をPWV制御部104から受ける。そして、音声制御部108は、血圧測定開始を通知する音声ガイドを音声出力部109に出力させる。例えば、音声制御部108は、「血圧測定を開始します」などの音声ガイドを音声出力部109に出力させる。
その後、音声制御部108は、測定対象の血圧値の入力を血圧算出部106から受ける。そして、音声制御部108は、測定対象の血圧値を通知する音声ガイドなどを音声出力部109に出力させる。例えば、音声制御部108は、「あなたの血圧値は〇〇です」などの音声ガイドを音声出力部109に出力させる。この音声制御部108及び音声出力部109が、「報知部」の一例にあたる。
次に、図8を参照して、本実施例に係る生体センシング装置1による血圧測定処理の流れについて説明する。図8は、実施例1に係る生体センシング装置による血圧測定処理のフローチャートである。
測定対象は、生体センシング装置1の円筒状の筐体を両手で包み込み、血圧計測のための所定位置に所定の指をあてる(ステップS1)。
PWV制御部104は、心電図生成部101又は脈波生成部102のいずれかから入力された信号における周期的な波形を検出し、準備開始の通知を音声制御部108へ出力する。音声制御部108は、準備開始の通知を受けて、測定の準備のための音声ガイドなどを音声出力部109に出力させる(ステップS2)。
指検出部103は、脈波及び心電波形を検出したか否かを判定する(ステップS3)。脈波及び心電波形を検出していない場合(ステップS3:否定)、指検出部103は、脈波及び心電波形を検出するまで待機する。
これに対して、脈波及び心電波形を検出した場合(ステップS3:肯定)、指検出部103は、指の検出をPWV制御部104に通知する。PWV制御部104は、指の検出の通知を指検出部103から受ける。そして、PWV制御部104は、心電図生成部101から入力された心電図を表す信号及び脈波生成部102から入力された脈波を表す信号の入力を受けつつ、血圧測定処理を開始するか否かを判定する(ステップS4)。PWV制御部104は、所定期間経過していなければ血圧測定処理を開始しないと判定し(ステップS4:否定)、所定時間経過するまで待機する。
これに対して、所定時間経過した場合には血圧測定処理を開始すると判定し(ステップS4:肯定)、PWV制御部104は、測定開始の通知を音声制御部108へ出力する。音声制御部108は、測定開始の通知を受けて、測定開始を通知する音声ガイドを音声出力部109に出力させる(ステップS5)。
さらに、PWV制御部104は、測定開始及び進捗状況を表示部105に通知し、進捗状況を表示部105に表示させる(ステップS6)。
また、PWV制御部104は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号を血圧算出部106へ出力する。血圧算出部106は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号の入力をPWV制御部104から受ける。そして、血圧算出部106は、心電図のR波を基準とした脈波の立ち上がりまでの時間であるPTTを算出する。さらに、血圧算出部106は、測定対象の身長及び体重、並びに、その他の情報を記憶部107から取得する。そして、血圧算出部106は、脈波伝搬速度を算出する(ステップS7)。
次に、血圧算出部106は、算出した脈波伝搬速度を用いて血圧を算出する(ステップS8)。
その後、PWV制御部104は、測定完了を表示部105に通知し、血圧測定の完了を通知する表示を表示部105に行わせる(ステップS9)。
また、PWV制御部104は、測定完了を血圧算出部106へ出力する。血圧算出部106は、測定完了の通知を受けて、血圧の算出を終了し、取得した血圧値を通知する音声ガイドを出力する(ステップS10)。
以上に説明したように、本実施例に係る生体センシング装置は、正面の左右の適当な高さの位置に心電図電極が配置され、側面後方の心電図電極より高く且つ心電図電極に親指が接触した状態で人差し指が届く位置に脈波LEDが配置される。測定対象は、生体センシング装置の筐体を両手で自然に包むことで、両親指と人差し指がそれぞれ自然に各心電図電極及び脈波LEDに位置する状態にすることができる。このように、測定対象は、テーブルなどの上に設置された生体センシング装置に対して、無理なく容易に心電図電極に両方の親指をあて且つ脈波LEDに人差し指をかざすことができる。したがって、生体センシング装置は、測定対象がリラックスし腕の筋肉が弛緩した状態での適切な血圧測定を容易に行うことができ、利便性が向上する。
図9は、実施例2に係る生体センシング装置の正面図である。また、図10は、実施例2に係る生体センシング装置の側面図である。本実施例に係る生体センシング装置1は、人感センサを有することが実施例1と異なる。
本実施例に係る生体センシング装置1は、図9及び10に示すように、測定対象が装置に正対した場合の右側心電図電極11及び左側心電図電極12のそれぞれの上側且つ音声入出力装置14と同じ程度の高さの位置に人感センサ20が配置される。ここで、本実施例では、2つの人感センサ20を配置したが、この数に制限は無く、例えば、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。また、人感センサ20を配置する位置は、生体センシング装置1に近づく対象物を検出できる位置であれば特に制限は無い。
本実施例に係る人感センサ20は、赤外線センサである。ただし、人感センサ20は、人の接近を検知可能であれば他の機構を用いてもよく、例えば、カメラを用いたセンサであってもよい。
図11は、実施例2に係る生体センシング装置のハードウェア構成図である。本実施例に係る生体センシング装置1は、図11に示すように、上述した人感センサ20に加えて人感センサLSI21を有する。図11において図5と同じ符号を有する各部は同じ機能を有する。以下の説明では、実施例1で説明した各部の機能については説明を省略する。
人感センサ20は、生体センシング装置1への対象物の接近を検知するための赤外線を放射しその反射波を受信する。そして、人感センサ20は、受信した反射波を電気信号に変換して人感センサLSI21へ出力する。
人感センサLSI21は、人感センサ20が受信した赤外線の反射波から取得された電気信号の入力を受ける。そして、人感センサLSI21は、取得した電気信号から対象物の接近を検知する。対象物の接近を検知した場合、人感センサLSI21は、対象物の接近の通知をCPU16へ出力する。
CPU16は、対象物の接近の通知の入力を人感センサLSI21から受ける。そして、CPU16は、心電図LSI17及び脈波LSI18をアクティベートする。その後、測定対象が所定の位置に所定の指をあてると、CPU16は、血圧測定処理を実行する。
また、CPU16は、心電図LSI17及び脈波LSI18をアクティベート後に、人感センサLSI21から対象物の接近の通知を受けなくなった場合、心電図LSI17及び脈波LSI18をディアクティベートする。
心電図LSI17は、対象物の接近が人感センサ20により検出されない状態では、省電力モードで動作する。そして、心電図LSI17は、CPU16によるアクティベートの制御を受ける。これにより、心電図LSI17は、差動式のドライバやAD変換器などを含む主要回路に電力供給が開始され、通常の動作モードに遷移する。その後、心電図LSI17は、右側心電図電極11及び左側心電図電極12から入力された信号を用いて心電図を示す信号を生成し、CPU16へ出力する。
その後、接近が検出された対象物が離れるなどして対象物の接近が人感センサ20により検出されなくなった場合、心電図LSI17は、CPU16からのディアクティベートの制御を受ける。これにより、心電図LSI17は、省電力モードに遷移する。
脈波LSI18は、対象物の接近が人感センサ20により検出されない状態では、省電力モードに遷移する。そして、脈波LSI18は、CPU16によるアクティベートの制御を受ける。これにより、脈波LSI18は、AD変換器などを含む主要回路に電力供給が開始され、通常の動作モードに遷移する。その後、脈波LSI18は、脈波LED13から入力された信号を用いて脈波を示す信号を生成し、CPU16へ出力する。
次に、図12を参照して、本実施例に係る生体センシング装置1の動作に関してさらに説明する。図12は、実施例2に係る生体センシング装置のブロック図である。本実施例に係る生体センシング装置1は、接近検出部111及びアクティベート部112を有する。図12において図6と同じ符号を有する各部は同じ機能を有する。以下の説明では、実施例1で説明した各部の機能については説明を省略する。
接近検出部111の機能は、図11に例示した人感センサ20及び人感センサLSI21により実現される。接近検出部111は、生体センシング装置1への対象物の接近を検出する。対象物の接近を検出すると、接近検出部111は、対象物の接近をアクティベート部112へ通知する。
アクティベート部112は、図11に例示したCPU16により実現される。アクティベート部112は、対象物の接近の通知を接近検出部111から受ける。そして、アクティベート部112は、心電図生成部101及び脈波生成部102をアクティベートする。また、アクティベート部112は、生体センシング装置1へ接近する対象物がなくなった場合、心電図生成部101及び脈波生成部102をディアクティベートする。このアクティベート部112が、「動作開始部」の一例にあたる。また、アクティベート部112による心電図生成部101及び脈波生成部102のアクティベートが、「動作を開始させる」ことの一例にあたる。
心電図生成部101は、省電力モードと通常の動作モードという2つの動作モードを有する。心電図生成部101は、省電力モードで動作中に、アクティベートの制御をアクティベート部112から受けると、通常の動作モードに移行する。通常の動作モードでは、心電図生成部101は、測定対象の両手の親指から電気信号を取得して心電図を表す信号を生成する。
また、心電図生成部101は、通常の動作モードで動作中に、ディアクティベートの制御をアクティベート部112から受けると、省電力モードに移行する。省電力モードでは、心電図生成部101は、心電図を生成するための主要回路の動作を停止させ、心電図を表す信号の生成を停止する。
脈波生成部102は、省電力モードと通常の動作モードという2つの動作モードを有する。脈波生成部102は、省電力モードで動作中に、アクティベートの制御をアクティベート部112から受けると、通常の動作モードに移行する。通常の動作モードでは、脈波生成部102は、測定対象の左手人差し指に対する照射光を用いて電気信号を取得して脈波を表す信号を生成する。
また、脈波生成部102は、通常の動作モードで動作中に、ディアクティベートの制御をアクティベート部112から受けると、省電力モードに移行する。省電力モードでは、脈波生成部102は、脈波を生成するための主要回路の動作を停止させ、脈波を表す信号の生成を停止する。
次に、図13を参照して、本実施例に係る生体センシング装置1による血圧測定処理の流れについて説明する。図13は、実施例2に係る生体センシング装置による血圧測定処理のフローチャートである。
接近検出部111は、対象物の接近を検出したか否かを判定する(ステップS11)。対象物の接近を検出しない場合(ステップS11:否定)、接近検出部111は、対象物の接近を検出すまで待機する。
これに対して、対象物の接近を検出した場合(ステップS11:肯定)、接近検出部111は、対象物の接近をアクティベート部112へ通知する。アクティベート部112は、対象物の接近の通知を接近検出部111から受けると、心電図生成部101及び脈波生成部102といった心電図及び脈波の生成機構をアクティベートする(ステップS12)。心電図生成部101及び脈波生成部102は、アクティベート部112からのアクティベートの制御を受けて、通常の動作モードへ移行する。
測定対象は、生体センシング装置1の円筒状の筐体を両手で包み込み、血圧計測のための所定位置に所定の指をあてる(ステップS13)。
PWV制御部104は、心電図生成部101又は脈波生成部102のいずれかから入力された信号における周期的な波形を検出し、準備開始の通知を音声制御部108へ出力する。音声制御部108は、準備開始の通知を受けて、測定の準備のための音声ガイドなどを音声出力部109に出力させる(ステップS14)。
指検出部103は、脈波及び心電波形を検出したか否かを判定する(ステップS15)。脈波及び心電波形を検出していない場合(ステップS15:否定)、指検出部103は、脈波及び心電波形を検出するまで待機する。
これに対して、脈波及び心電波形を検出した場合(ステップS15:肯定)、指検出部103は、指の検出をPWV制御部104に通知する。PWV制御部104は、指の検出の通知を指検出部103から受ける。そして、PWV制御部104は、心電図生成部101から入力された心電図を表す信号及び脈波生成部102から入力された脈波を表す信号の入力を受けつつ、血圧測定処理を開始するか否かを判定する(ステップS16)。PWV制御部104は、所定期間経過していなければ血圧測定処理を開始しないと判定し(ステップS16:否定)、所定時間経過するまで待機する。
これに対して、所定時間経過した場合には血圧測定処理を開始すると判定し(ステップS16:肯定)、PWV制御部104は、測定開始の通知を音声制御部108へ出力する。音声制御部108は、測定開始の通知を受けて、測定開始を通知する音声ガイドを音声出力部109に出力させる(ステップS17)。
さらに、PWV制御部104は、測定開始及び進捗状況を表示部105に通知し、進捗状況を表示部105に表示させる(ステップS18)。
また、PWV制御部104は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号を血圧算出部106へ出力する。血圧算出部106は、心電図を表す信号及び脈波を表す信号の入力をPWV制御部104から受ける。そして、血圧算出部106は、心電図のR波を基準とした脈波の立ち上がりまでの時間であるPTTを算出する。さらに、血圧算出部106は、測定対象の身長及び体重、並びに、その他の情報を記憶部107から取得する。そして、血圧算出部106は、脈波伝搬速度を算出する(ステップS19)。
次に、血圧算出部106は、算出した脈波伝搬速度を用いて血圧を算出する(ステップS20)。
その後、PWV制御部104は、測定完了を表示部105に通知し、血圧測定の完了を通知する表示を表示部105に行わせる(ステップS21)。
また、PWV制御部104は、測定完了を血圧算出部106へ出力する。血圧算出部106は、測定完了の通知を受けて、血圧の算出を終了し、取得した血圧値を通知する音声ガイドを出力する(ステップS22)。
以上に説明したように、本実施例に係る生体センシング装置は、対象物の自装置への接近を検出すると、心電図及び脈波の生成機構をアクティベートする。これにより、自装置へ対象物が接近しない状態、すなわち血圧測定を行う可能性が低い場合、心電図及び脈波の生成機構を省電力モードにしておくことができ、消費電力を低減することができる。
図14は、実施例3に係る生体センシングシステムのシステム構成図である。図14に示すように、本実施例に係る生体センシングシステム200は、例えば、生体センシング装置1、サーバ203、端末装置240及び携帯型情報処理装置205を有する。
生体センシング装置1は、例えば、住宅201に設置される。さらに、生体センシング装置1は、インターネット202を介してサーバ203へ接続される。
住宅201に設置された生体センシング装置1は、測定対象の血圧測定を実行する。そして、生体センシング装置1は、測定結果である血圧値を音声で通知するとともに、インターネット202を経由させて測定結果である血圧値を含むデータをサーバ203へ送信する。
図15は、測定結果を通知するデータのフレーム構成を表した図である。図15に示すように、測定結果を通知するデータには、製品情報、識別情報、最高血圧値、最低血圧値及び日時情報が格納される。製品情報は、生体センシング装置1に関する情報である。識別情報は、測定対象を識別するための情報である。最高血圧値は、測定結果のうちの最高血圧とされる血圧値である。最低血圧値は、測定結果のうちの最低血圧とされる血圧値である。日時情報は、測定を行った日時の情報である。これに限らず、測定結果を通知するデータには、心電図、脈波及び脈波伝搬速度から求められるその他の情報が含まれてもよい。例えば、測定結果を通知するデータには、血管年齢などの情報が含まれてもよい。
サーバ203は、インターネット202を介して生体センシング装置1と接続する。そして、サーバ203は、測定結果である血圧値を通知するデータの入力を生体センシング装置1から受ける。そして、サーバ203は、取得した各種データを記憶する。サーバ203は、例えば、測定結果を管理するクラウドサービスを提供してもよい。
携帯型情報処理装置205は、サーバ203に接続して所定のデータを取得し、操作者に提供する。例えば、携帯型情報処理装置205は、操作者から通知された識別情報を用いて、その識別情報に対応する最高血圧値、最低血圧値及び日時をサーバ203から取得して操作者へ提供する。携帯型情報処理装置205は、検査対象や検査対象の家族などにより操作され、操作者である検査対象や検査対象の家族などに最高血圧値や最低血圧値などを通知する。
端末装置240は、例えば医療機関204に設置される。医者は、端末装置240を操作し、患者に関する所定のデータを取得して医者に提供する。例えば、端末装置240は、医者から通知された識別情報を用いて、その識別情報に対応する最高血圧値、最低血圧値及び日時をサーバ203から取得して医者へ提供する。
以上に説明したように、本実施例に係る生体センシング装置は、ネットワークを経由して他からアクセス可能な情報処理装置に測定結果を含むデータを格納する。そして、測定対象である本人やその家族、又は医者は、端末装置を用いてサーバにアクセスすることで、測定結果を取得することができる。このように、本実施例に係る生体センシング装置は、IoT(Internet of Things)として動作することが可能であり、測定結果を含む情報の効果的な利用を実現できる。
図16は、実施例4に係る生体センシング装置のブロック図である。以上の各実施例では生体センシング装置1を平坦なテーブルに置くことを前提に説明したが、生体センシング装置1の設置面が平坦かどうかは確実ではない。そこで、本実施例に係る生体センシング装置1は、生体センシング装置1が傾いて配置されているか否かを判定する機能を有する。
図16に示すように、本実施例に係る生体センシング装置1は、設置面判定部120を有する。図16において図5と同じ符号を有する各部は同じ機能を有する。以下の説明では、実施例1で説明した各部の機能については説明を省略する。
設置面判定部120は、例えば、傾斜センサを有する。そして、設置面判定部120は、傾斜センサにより設置面に配置された生体センシング装置1の傾斜を求める。設置面判定部120は、傾斜センサにより計測された傾きにより、設置された生体センシング装置1が傾いているか否かを判定する。設置面判定部120は、生体センシング装置1が傾かずに水平に配置された場合に操作者に、生体センシング装置1が適切に配置されたことを通知する。例えば、本実施例に係る生体センシング装置1では、設置面判定部120は、生体センシング装置1が適切に配置された旨を音声制御部108に通知する。そして、音声制御部108は、生体センシング装置1が適切に配置されたことを通知する音声ガイドを音声出力部109から出力させる。これ以外にも、設置面判定部120は、表示部105などを用いて生体センシング装置1が適切に配置されたことを通知してもよい。
操作者は、音声出力部109から出力された音声ガイドにより、生体センシング装置1が適切に配置されたことを確認する。
右側心電図電極11、左側心電図電極12及び脈波LED13は、生体センシング装置1が水平に配置されたことを検出された状態で、測定対象が生体センシング装置1を掴んだ場合にリラックスした体制で所定の部位が位置するような場所に配置される。
以上に説明したように、本実施例に係る生体センシング装置1は、設置状態を判定し、所定の設置状態であればその旨の通知を行う。これにより、適切な設置状態で血圧測定を行うことができ、測定対象は生体センシング装置1を掴むだけで、リラックスした状態で血圧測定を行うことができる。
1 生体センシング装置
11 右側心電図電極
12 左側心電図電極
13 脈波LED
14 音声入出力装置
15 進捗表示LED
16 CPU
17 心電図LSI
18 脈波LSI
19 メモリ
20 人感センサ
21 人感センサLSI
101 心電図生成部
102 脈波生成部
103 指検出部
104 PWV制御部
105 表示部
106 血圧算出部
107 記憶部
108 音声制御部
109 音声出力部
111 接近検出部
112 アクティベート部
120 設置面判定部
200 生体センシングシステム
201 住宅
202 インターネット
203 サーバ
204 医療機関
205 携帯型情報処理装置
240 端末装置

Claims (6)

  1. 柱状の筐体と、
    前記筐体の側面における、端面から第1距離離れた位置に配置される第1電極と、
    前記筐体の側面における、前記端面から第1距離離れた前記第1電極とは異なる位置に配置される第2電極と、
    前記筐体の側面における、前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方の近傍で、且つ、前記端面から第1距離より短い第2距離離れた位置に配置される脈波検出部品と、
    前記第1電極及び前記第2電極から入力される第1信号を基に、心電図を生成する心電図生成部と、
    前記脈波検出部品から入力される第2信号を基に、脈波を生成する脈波生成部と、
    前記心電図生成部により生成された心電図の情報及び前記脈波生成部により生成された脈波の情報を基に、生体情報を算出する算出部と
    を備えたことを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 前記筐体は円柱形であることを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記算出部による前記生体情報の算出に関するガイド及び前記算出部により算出された生体情報を音声で報知する報知部をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記算出部による前記生体情報の算出の進行を通知する表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
  5. 物体の接近を検出する接近検出部と、
    前記接近検出部により前記物体の接近が検出された場合に、前記心電図生成部及び前記脈波生成部の動作を開始させる動作開始部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の生体情報測定装置。
  6. 柱状の筐体の側面における、設置面に接触する端面から第1距離離れた位置に配置される第1電極及び前記筐体の側面における、前記端面から第1距離離れた前記第1電極とは異なる位置に配置される第2電極から入力された第1信号を基に心電図を生成し、
    前記筐体の側面における、前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方の近傍で、且つ、前記端面から第1距離より短い第2距離離れた位置に配置される脈波検出部品から入力された第2信号を基に脈波を生成し、
    前記心電図の情報及び前記脈波の情報を基に脈波伝搬速度を求め、
    前記脈波伝搬速度を基に生体情報を算出する
    ことを特徴とする生体情報測定方法。
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