JP2019056031A - 樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
常温で液体である主剤と常温で液体である硬化剤とからなる組成物であって、硬化剤は2種の硬化剤を混合して、
10℃での硬化時間が9時間未満であること、
10℃でのゲル化時間が9時間未満であること、
35℃での硬化時間が30分以上であること、
主剤と硬化剤の混合直後の20℃での粘度が1Pa・s以下であること、
を満たす硬化性組成物とする。
ゲル化時間、硬化時間は「JIS C2105」に基づき測定する。
単一円筒回転粘度計(芝浦システム製ビストロン)にて測定した。
主剤は、ビスフエノーノレA型液状エポキシ樹脂とビスフエノールF型液状エポキシ樹脂及びルグリシジルエーテルエポキシ樹脂のうち1又は2以上を組み合わせた液状エポキシ樹脂を組み合わせた液状エポキシ樹脂である。
硬化剤A、Bの2種類を混合して用いる。
硬化剤Aは変性脂肪族ポリアミン、ポリアミドアミンのいずれかーつである。
変性脂肪族ポリアミンとは、変性脂肪族ポリアミンは脂肪族ポリアミンの変性物であり、変性脂肪族ポリアミンにおける脂肪族ポリアミンとは異なる炭素原子に2個以上のアミノ基が結合した化合物である。分子内に芳香環を有するアミンであっても、上記の条件を満たせば、芳香族の置換基を有する脂肪族アミンとみなすことができ、本発明における脂肪族ポリアミンに該当する。本発明の脂肪族ポリアミン組成物に用いる脂肪族ポリアミンの具体例としては、以下に示すものを挙げることができる。エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンへキサミン、4−アミノメチルオクタメチレンジアミン、3,3’−イミノビス(プロピルアミン)、3,3’−メチルイミノビス(プロピルアミン)、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、1,2−ビス(3−アミノプロピルオキシ)エタン、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビスアミノメチルノルボルナン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3メチルシクロヘキシル)メタン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなど。
ポリアミドアミン:ダイマー酸とポリアミンの縮合物である。
三級アミンとしては、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、トリエチレンジアミン、トリエタノールアミン、ピペリジン、N,N−ジメチルピペラジン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジエチルイソプロパノールアミン、N−T−ブチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネンなどを挙げることができる。
硬化剤Aの添加率は次のようにして求められる。
硬化剤Aの添加率=(硬化剤Aの重量)/(主剤の重量+硬化剤Aの重量+硬化剤Bの重量)×100
硬化剤Bの添加率=(硬化剤Bの重量)/(主剤の重量+硬化剤Aの重量+硬化剤Bの重量)×100
硬化剤Aの添加率は15.2〜22.8重量パーセントとし、
硬化剤Bの添加率は8.2〜17.6重量パーセントとすれば、気温にかかわらず、ある速すぎず、遅すぎない一定の硬化時間を得ることができる。具体的には以下にできる。
・10℃でのゲル化時間は9時間未満にできる。
・35℃での硬化時間は30分以上にできる。
・混合したワニスの20℃での粘度が1[Pa・s]以下にできる。
一般回転機の結合部に使用される、ことが望ましい。
(樹脂)
樹脂成分として、本実施形例ではエポキシ樹脂の主剤三菱ケミカル製jER811を使用した。尚、三菱化学製 jER801N、jER801PN、jER802、jER816A、jER819、jER871、アデカ製EP−4005、ハンツマン製アラルダイトB46、アラルダイトCY221、アラルダイトCY177、アラルダイトCY179、アラルダイトCY184、アラルダイトCY192−1等も使用可能である。
硬化剤Aとして、A(1)〜A(3)を用意した。
A(1)はEH−6028、A(2)はEH−4602、A(3)はST−12である。
硬化剤Bとして、B(1)〜B(4)を用意した。B(1)はEH−210K、B(2)は451N、B(3)は275−FA、B(4)は3010である。上記については、以下の実施例及び比較例についても同じである。
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(3)を重量比で、100対25対25の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は56分であり、粘度は1[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(1)を重量比で、100対22対22の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は83分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(2)を重量比で、100対27対27の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は100分であり、粘度は1[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(2)を重量比で、100対27対27の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は75分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(4)を重量比で、100対33対12の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は43分であり、粘度は0.9[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(4)を重量比で、100対31対6の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は70分であり、粘度は0.8[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(3)を重量比で、100対25対30の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は22分であり、粘度は1.4[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(1)を重量比で、100対18対24の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は28分であり、粘度は0.7[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(3)と硬化剤B(4)を重量比で、100対48対14の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は51分であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(1)と硬化剤B(2)を重量比で、100対33対10の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は110分であり、粘度は0.8[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(2)と硬化剤B(3)を重量比で、100対24対29の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は9時間以内であり、低温ゲル化時間は9時間以内であり、高温硬化時間は26分であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(1)を重量比で、100対45の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は15時間以上であり、低温ゲル化時間は15時間以上であり、高温硬化時間は1時間であり、粘度は1.4[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(2)を重量比で、100対30の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は2時間であり、粘度は1.9[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤A(3)を重量比で、100対60の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は15時間以上であり、低温ゲル化時間は15時間以上であり、高温硬化時間は0.3時間であり、粘度は2.3[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤B(1)を重量比で、100対40の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.17時間であり、粘度は1.1[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤B(2)を重量比で、100対50の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.17時間であり、粘度は1.2[Pa・s]であった。
主剤と硬化剤B(3)を重量比で、100対45の割合で混合し硬化性組成物を得た。低温硬化時間は10時間以上であり、低温ゲル化時間は10時間以上であり、高温硬化時間は0.38時間であり、粘度は2.2[Pa・s]であった。
Claims (2)
- 常温で液体である主剤と常温で液体である硬化剤とからなる組成物であって、硬化剤は2種の硬化剤を混合して、
主剤は、ビスフエノーノレA型液状エポキシ樹脂とビスフエノールF型液状エポキシ樹脂及びルグリシジルエーテルエポキシ樹脂のうち1又は2以上を組み合わせた液状エポキシ樹脂であり、2種類のうちの1の硬化剤は変性脂肪族ポリアミン、ポリアミドアミンのいずれかーつであり、
他の硬化剤は三級アミンもしくはポリアミドアミン系であり、
当該1の硬化剤の添加率は15.2〜22.8重量パーセントであり、
当該他の硬化剤の添加率は8.2〜17.6重量パーセントであることを特徴とする、
硬化性組成物。 - 一般回転機の結合部に使用される、請求項1に記載の硬化性組成物。
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