JP2019051926A - 航空機のプロペラ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンと動作可能に結合された可変ピッチプロペラアセンブリの複数のプロペラブレードのピッチを制御するためのプロペラ制御システムおよび方法を提供する。【解決手段】プロペラ制御システム200は、コントローラ250と通信可能に結合された保護制御弁240に過速度およびフェザリング保護機能を組み合わせるための機構を含む。この場合、コントローラ250は、保護制御弁240を制御し、所定の量の油圧流体がピッチ作動アセンブリ202に、またはピッチ作動アセンブリ202から流れることを選択的に可能にし、それによりプロペラブレード150のピッチは、エンジンの状態に少なくとも部分的に基づいて調整することができる。【選択図】図3

Description

本主題は、一般に、可変ピッチプロペラアセンブリに関し、より具体的には、可変ピッチプロペラアセンブリの制御システムに関する。
航空機の可変ピッチプロペラアセンブリは、複数のブレード角度でプロペラアセンブリのプロペラブレードを調整するように動作可能に構成される。このようにして、プロペラブレードは、所与の飛行状態に対してエンジン性能を最適化するプロペラブレード角度に調整することができる。プロペラブレードのプロペラブレード角度を調整するために、可変ピッチプロペラアセンブリは、典型的には、ピッチ制御ユニットを含む。特定のピッチ制御ユニットは、電気油圧サーボ弁(EHSV)によって制御される主ピッチ制御弁またはガバナを含むことができる。1つまたは複数の入力信号に基づいて、主制御弁は、一定量の油圧流体がプロペラアセンブリ内に配置されたピッチ作動アセンブリに流れること、またはピッチ作動アセンブリから排出されることを選択的に可能にする。ピッチ作動アセンブリの油圧流体の量を変更することによって、プロペラブレードのブレード角度は、所望のピッチに設定することができる。
定速可変ピッチプロペラアセンブリの場合、ピッチ制御ユニットは、変化する飛行状態に応じてプロペラブレード角度を調整してプロペラの負荷を変化させることによって、一定のエンジン速度を維持するように構成される。特に、主制御弁は、プロペラブレードのピッチを変調して基準速度を保つ。いくつかの例では、プロペラアセンブリは、プロペラRPMが基準速度より高くなったときに生じる過速度状態に陥ることがあり、場合によっては、プロペラアセンブリは、プロペラRPMが基準速度より低下したときに生じる低速度状態に陥ることがある。過速度状態または低速度状態に陥ると、主制御弁は、システムを通る油圧流体の流れを制御し、それによりプロペラアセンブリが定常速度状態、またはエンジンの実際のRPMが基準速度と同じである状態に戻るようになる。
しかし、場合によっては、プロペラアセンブリが過速度状態に陥ったときに、主制御弁が故障するか、または応答しなくなることがある。プロペラアセンブリが破壊的な過速度状態に達するのを防止するために、ピッチ制御ユニットは、典型的には、過速度ガバナを含む。過速度ガバナは、プロペラ速度が典型的には基準速度より速い過速度基準値に達すると介入し、主制御弁を粗い方向に優先させて過速度基準値を制御するようにピッチを調整する。従来、過速度ガバナは、典型的には、機械的デバイス(例えば、フライウェイトガバナ)であった。しかし、そのような従来の機械的過速度ガバナは、多くの部品を含み、エンジンの重量を増加させ、典型的には、過速度ガバナの適切な動作を保証するための過速度試験構成要素(例えば、ソレノイド試験弁)を含む。過速度ガバナおよび過速度試験構成要素の重量は、エンジンの効率に対する不利益となる。この不利益とは、過速度ガバナおよび試験構成要素が比較的まれにしか使用されないため、コストがかかるという点である。
さらに、いくつかの可変ピッチプロペラアセンブリは、フェザリングプロペラアセンブリとして構成される。そのようなフェザリングプロペラアセンブリは、典型的には、ソレノイド作動フェザー弁を含む。ソレノイド作動フェザー弁は、プロペラアセンブリをフルフェザーモードに切り替えるように動作可能に構成される。フェザリングモードは、パイロットが専用のコックピットスイッチによって指示することができ、通常のシャットダウンの後にエンジンコントローラによって指示することができ、またはエンジンが燃え尽きるか、もしくは予期しないパワーの突然の減少が検出されたときにエンジンコントローラ(すなわち、オートフェザー)によって自動的に指示することができる。このような従来のソレノイド作動フェザー弁および付随する検知構成要素は、エンジンの重量を増加させることになり、これはエンジンの効率に対する不利益となる。この不利益とは、フェザー弁が比較的まれにしか使用されないため、コストがかかるという点である。
したがって、これらの課題の1つまたは複数に対処する改良されたプロペラ制御システムおよび/または方法が必要とされている。
本発明の態様および利点は、その一部を以下の説明に記載しており、あるいはその説明から明らかになり、あるいは本発明の実施により学ぶことができる。
1つの例示的な態様では、本主題は、軸方向、半径方向、および円周方向を画定するエンジンに関する。エンジンは、エンジンによって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリを含む。プロペラは、軸方向を中心に回転可能であり、円周方向に沿って間隔を置いて配置された複数のプロペラブレードを含み、各プロペラブレードは、各々が半径方向に延びるそれぞれのピッチ軸を中心に複数のブレード角度で回転可能である。エンジンは、複数のブレード角度で複数のプロペラブレードを調整するためのピッチ作動アセンブリを含むプロペラ制御システムをさらに含む。プロペラ制御システムはまた、ピッチ制御ユニットを含む。ピッチ制御ユニットは、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された主制御弁を含む。ピッチ制御ユニットはまた、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された保護制御弁を含む。ピッチ制御ユニットは、主制御弁および保護制御弁と通信可能に結合されたコントローラをさらに含み、コントローラは、エンジンの状態を判定し、エンジンの状態に少なくとも部分的に基づいてピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように保護制御弁を制御するように構成される。
いくつかの実施形態では、状態は、過速度状態である。
いくつかの実施形態では、状態は、エンジン故障状態であり、油圧流体の制御された量は、プロペラブレードをフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である。
さらにいくつかの実施形態では、コントローラは、状態が過速度状態またはエンジン故障状態のいずれかである場合、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように保護制御弁を制御するように構成される。
いくつかの実施形態では、保護制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
いくつかの実施形態では、主制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
いくつかの実施形態では、保護制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御され、主制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
さらに他の実施形態では、コントローラは、全自動デジタルエンジンプロペラ統合コントロールを備えている。
いくつかの実施形態では、プロペラ制御システムは、プロペラブレードと一体的に軸方向を中心に回転可能な回転構成要素をさらに含む。プロペラ制御システムは、回転構成要素の回転速度を検知するための主速度センサをさらに含み、主速度センサは、コントローラと通信可能に結合される。プロペラ制御システムはまた、回転構成要素の回転速度を検知するための保護速度センサを含み、保護速度センサは、コントローラと通信可能に結合される。
別の例示的な態様では、本主題は、軸方向、半径方向、および円周方向を画定するエンジンによって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリのプロペラ制御システムに関する。可変ピッチプロペラアセンブリは、軸方向を中心に回転可能であり、円周方向に沿って間隔を置いて配置された複数のプロペラブレードを含み、各プロペラブレードは、各々が半径方向に延びるそれぞれのピッチ軸を中心に複数のブレード角度で回転可能である。プロペラ制御システムは、複数のブレード角度で複数のプロペラブレードを調整するためのピッチ作動アセンブリを含む。プロペラ制御システムは、ピッチ制御ユニットをさらに含む。ピッチ制御ユニットは、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された主制御弁を含む。ピッチ制御ユニットは、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された保護制御弁をさらに含む。プロペラ制御システムはまた、主制御弁および保護制御弁と通信可能に結合されたコントローラを含み、コントローラは、過速度状態またはエンジン故障状態のうちの1つである、エンジンの状態を判定し、判定された状態に少なくとも部分的に基づいてピッチ作動アセンブリへの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように保護制御弁を制御するように構成される。
いくつかの実施形態では、状態がエンジン故障状態である場合、油圧流体の制御された量は、プロペラブレードをフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である。
いくつかの実施形態では、コントローラは、保護制御弁を制御するための保護論理モジュールを含み、保護論理モジュールは、過速度論理モジュールと、フェザリング論理モジュールとを含む。
いくつかの実施形態では、プロペラ制御システムは、プロペラブレードと一体的に軸方向を中心に回転可能な回転構成要素をさらに含む。プロペラ制御システムはまた、回転構成要素の回転速度を検知するための保護速度センサを含み、保護速度センサは、コントローラと通信可能に結合される。さらに、プロペラ制御システムはまた、プロペラブレードのブレード角度が判定され得るように回転構成要素の軸方向位置を検知するための保護ブレード角度フィードバックセンサを含むことができ、保護ブレード角度フィードバックセンサは、コントローラと通信可能に結合される。
いくつかの実施形態では、保護制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
いくつかの実施形態では、主制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
いくつかの実施形態では、保護制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御され、主制御弁は、電気油圧サーボ弁によって制御される。
別の例示的な態様では、本主題は、プロペラ制御システムを使用してパワープラントによって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリを制御するための方法に関し、パワープラントは、軸方向および半径方向を画定し、コントローラを含む。可変ピッチプロペラアセンブリは、軸方向を中心に回転可能であり、各々が半径方向に沿って延びるそれぞれのピッチ軸を中心に調整可能な複数のプロペラブレードを含む。プロペラ制御システムは、それぞれのピッチ軸を中心にプロペラブレードを作動させるためのピッチ作動アセンブリと、両方がコントローラと通信可能に結合された主制御弁および保護制御弁を含むピッチ制御ユニットとを含む。主制御弁および保護制御弁は各々、ピッチ作動アセンブリへの、またはピッチ作動アセンブリからの油圧流体の流れを選択的に制御するように構成される。方法は、パワープラントを動作させることと、パワープラントの状態を判定することと、判定された状態に少なくとも部分的に基づいて油圧流体の制御された量がピッチ作動アセンブリに、またはピッチ作動アセンブリから流れることを選択的に可能にするように保護制御弁を制御することとを含む。
いくつかの実施態様では、状態を判定する間、方法は、パワープラントのパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、軸方向を中心としたプロペラブレードの回転速度を示す1つまたは複数の信号を取得することと、パワー設定値をプロペラブレードの回転速度とを比較することとを含む。
いくつかの実施態様では、状態は、パワープラント故障状態であり、パワープラントの状態を判定する間、方法は、パワープラントのパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、パワープラントのトルク出力を示す1つまたは複数の信号を取得することと、パワー設定値をパワープラントのトルク出力と比較することとを含む。そのような実施態様では、保護制御弁が、油圧流体の制御された量がピッチ作動アセンブリに、またはピッチ作動アセンブリから流れることを選択的に可能にする場合、制御された量は、プロペラブレードをフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照することによってよりよく理解されるであろう。添付の図面は、本明細書に組み込まれて、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。
本発明の完全かつ可能な開示は、その最良の形態を含み、当業者に向けられて、本明細書に記載されており、それは以下の添付の図を参照する。
本開示の例示的な実施形態による例示的なガスタービンエンジンの側面図である。 図1のガスタービンエンジンの斜視切断図である。 図1のガスタービンエンジンの例示的なプロペラ制御システムの概略図である。 図1のプロペラアセンブリの例示的なベータチューブおよびプロペラピッチアクチュエータの拡大切断斜視図である。 図1のガスタービンエンジンの例示的なコントローラを示す図である。 本開示の例示的な実施形態による例示的なフロー図である。
ここで、本発明の実施形態を詳細に参照するが、その1つまたは複数の例が図面に示されている。各例は、本発明の限定としてではなく、本発明の例示として提示される。実際、本発明の範囲または趣旨を逸脱せずに、様々な修正および変更が本発明において可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または記載する特徴は、別の実施形態と共に用いて、さらに別の実施形態を得ることができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内にあるそのような修正および変更を包含することが意図されている。
本明細書で使用する場合、「第1の」、「第2の」、および「第3の」という用語は、1つの構成要素と別の構成要素とを区別するために交換可能に使用することができ、個々の構成要素の位置または重要性を示すことを意図しない。「上流」および「下流」という用語は、流体経路における流体の流れに対する相対的な方向を指す。例えば、「上流」は、流体が流れてくる方向を指し、「下流」は、流体が流れていく方向を指す。
本開示は、プロペラアセンブリの複数のプロペラブレードのピッチを制御するためのプロペラ制御システムおよびその方法に関する。1つの例示的な態様では、プロペラ制御システムは、過速度およびフェザリング保護機能を組み合わせるための機構を含む。特に、1つの例示的な態様では、プロペラ制御システムは、プロペラアセンブリおよびエンジンを過速度状態から保護するように動作可能に構成され、また、主ピッチ制御弁が故障するか応答しない場合、または動作状態が必要とする場合にフェザリング機能を提供する保護制御弁を含む。保護制御弁は、過速度およびフェザリング論理モジュールを含むコントローラと通信可能に結合される。1つまたは複数のプロペラ速度フィードバック信号もしくは1つまたは複数のブレード角度フィードバック信号(またはその両方)に基づいて、コントローラは、過速度およびフェザリング論理モジュールのうちの1つを利用して、1つまたは複数の信号を保護制御弁に送り、それにより保護制御弁は、一定量の油圧流体がプロペラアセンブリのピッチ作動アセンブリに、またはピッチ作動アセンブリから流れることを選択的に可能にする。このようにして、主制御弁が故障するか応答しない場合、保護制御弁は、プロペラアセンブリおよびエンジンを破壊的な過速度状態から保護し、またはエンジンが故障した場合に非フェザー位置に留まるのを防止することができる。
過速度およびフェザリング機能を電子的に制御された保護制御弁に組み合わせることにより、従来のフライボール過速度ガバナおよびそれに付随する過速度試験構成要素、ならびに従来の別個のソレノイド作動フェザー弁を排除することができる。特に、過速度およびフェザリング機能を保護制御弁に組み合わせることによって、エンジンまたはパワープラントの重量を低減することができる。さらに、コントローラが保護過速度およびフェザリング機能を制御するので、電子的に制御された保護制御弁は、より高いシステムの柔軟性を提供する。言い換えれば、エンジンが定常速度または過速度で動作しているときに関する閾値および設定値を調整することができ、またはエンジン故障状態が実際に発生したときにこれらの閾値および設定値を調整することができる。従来の機械的過速度ガバナおよびバイナリフェザリング弁は、そのような柔軟性を提供しなかった。
別の例示的な態様では、プロペラ制御システムは、過速度およびフェザリング保護機能を組み合わせるための機構をさらに含む。過速度およびフェザリング機能を電子的に制御された保護制御弁に組み合わせることによって、エンジンの重量を低減することができ、システムの柔軟性をさらに高めることができる。
ここで図1および図2を参照して図面を参照すると、図1は、例示的なエンジンの側面図を示し、図2は、本開示の例示的な実施形態による図1のエンジンの斜視切断図を示す。図1に示すように、この実施形態では、エンジンは、ターボプロップエンジンとして構成されたガスタービンエンジン100である。ガスタービンエンジン100は、軸方向A、半径方向R、および軸方向Aの周りに配置された円周方向C(図2)を画定する。ガスタービンエンジン100は、この実施形態では前方端部および後方端部である、第1の端部103と第2の端部105との間で概して軸方向Aに沿って延びる。ガスタービンエンジン100は、一般に、ガス発生器またはコアタービンエンジン104と、軸方向Aを中心に回転可能なプロペラアセンブリ106とを含む。ガスタービンエンジン100は、軸方向Aに沿ってコアタービンエンジン104およびプロペラアセンブリ106を通って延びる軸方向中心線102を画定する。
図2に示すように、コアタービンエンジン104は、一般に、直列流れ配置で、圧縮機セクション110と、燃焼セクション112と、タービンセクション114と、排気セクション116とを含む。コア空気流路118は、圧縮機セクション110、燃焼セクション112、タービンセクション114、および排気セクション116が流体連通するように、環状入口120から排気セクション116の1つまたは複数の排気出口122に延びる。
圧縮機セクション110は、高圧圧縮機(HPC)および低圧圧縮機(LPC)などの1つまたは複数の圧縮機を含むことができる。この実施形態では、圧縮機セクション110は、4段軸方向単一遠心圧縮機を含む。特に、圧縮機は、圧縮機ステータベーンおよびロータブレード(符号なし)、ならびにステータベーンおよびロータブレードの軸方向段の下流に配置されたインペラ(符号なし)の連続した段を含む。燃焼セクション112は、逆流燃焼器(符号なし)と、1つまたは複数の燃料ノズル(図示せず)とを含む。タービンセクション114は、高圧タービン(HPT)および低圧タービン(LPT)などの1つまたは複数のタービンを画定することができる。この実施形態では、タービンセクション114は、圧縮機セクション110の圧縮機を駆動するための2段HPT126を含む。HPT126は、ステータベーンとタービンブレード(符号なし)との2つの連続した段を含む。タービンセクション114はまた、プロペラギアボックス134を駆動する3段自由またはパワータービン128を含み、これはプロペラアセンブリ106(図1)を駆動する。排気セクション116は、燃焼生成物を周囲空気に送るための1つまたは複数の排気出口122を含む。
図2をさらに参照すると、コアタービンエンジン104は、1つまたは複数のシャフトを含むことができる。この実施形態では、ガスタービンエンジン100は、圧縮機シャフト130と、自由またはパワーシャフト132とを含む。圧縮機シャフト130は、タービンセクション114を圧縮機セクション110に駆動結合して、圧縮機の回転構成要素を駆動する。パワーシャフト132は、パワータービン128を駆動結合してプロペラギアボックス134のギアトレイン140を駆動し、低減されたRPMでトルク出力またはプロペラシャフト136を介してプロペラアセンブリ106にパワーおよびトルクを動作可能に供給する。プロペラシャフト136の前方端部は、プロペラアセンブリ106をコアタービンエンジン104に取り付けるための取り付けインターフェースを提供するフランジ137を含む。
プロペラギアボックス134は、ギアボックスハウジング138内に収容される。この実施形態では、ハウジング138は、スターギア142と、スターギア142の周りに配置された複数の遊星ギア144とを含むエピサイクリックギアトレイン140を囲む。遊星ギア144は、スターギア142を中心に公転するように構成される。環状ギア146は、スターおよび遊星ギア142、144の軸方向前方に配置される。遊星ギア144がスターギア142を中心に回転すると、トルクおよびパワーが環状ギア146に伝達される。図示のように、環状ギア146は、プロペラシャフト136に動作可能に結合されているか、またはプロペラシャフト136と一体である。いくつかの実施形態では、ギアトレイン140は、複数の遊星ギア144とスターギア142との間、または複数の遊星ギア144と環状ギア146との間に半径方向に配置された追加の遊星ギアをさらに含むことができる。さらに、ギアトレイン140は、追加の環状ギアをさらに含むことができる。
上述したように、コアタービンエンジン104は、パワーシャフト132を介してプロペラギアボックス134にパワーおよびトルクを伝達する。パワーシャフト132はスターギア142を駆動し、スターギア142はスターギア142を中心に遊星ギア144を駆動する。遊星ギア144は次に、プロペラシャフト136と動作可能に結合される環状ギア146を駆動する。このようにして、パワータービン128から抽出されたエネルギーは、プロペラシャフト136の動作を支持し、パワーギアトレイン140を介して、パワーシャフト132の比較的高いRPMが、プロペラアセンブリ106に対してより適切なRPMに低減される。
さらに、ガスタービンエンジン100は、コアタービンエンジン104およびプロペラアセンブリ106を制御する1つまたは複数のコントローラ250を含む。この実施形態では、コントローラ250は、コアタービンエンジン104およびプロペラアセンブリ106の全デジタル制御を実現するために、全自動デジタルエンジンプロペラ統合コントロール(FADEPC)を備えた単一ユニットである。いくつかの代替の実施形態では、ガスタービンエンジン100は、コアタービンエンジン104およびプロペラアセンブリ106を制御するための2つ以上のコントローラを含むことができる。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、ガスタービンエンジン100は、全自動デジタルエンジンコントロール(FADEC)を備えたエンジンコントローラと、全自動デジタルプロペラコントロール(FADPC)を備えたプロペラコントローラとを含むことができる。そのような実施形態では、エンジンコントローラとプロペラコントローラが通信可能に結合される。
図1および図2の図示された実施形態に示すコントローラの場合、コントローラ250は、コアタービンエンジン104およびプロペラアセンブリ106の様々な態様を制御することができる。例えば、コントローラ250は、センサまたはデータ収集デバイスから1つまたは複数の信号を受信することができ、受信した信号に少なくとも部分的に基づいて、それぞれのピッチ軸を中心とした複数のプロペラブレード150のブレード角度、ならびに軸方向Aを中心としたそれぞれの回転速度を判定することができる。コントローラ250は次に、このような信号に基づいてガスタービンエンジン100の1つまたは複数の構成要素を制御することができる。例えば、1つまたは複数の速度またはブレードピッチ信号(またはその両方)に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ250は、1つまたは複数の弁を制御するように動作可能に構成することができ、それにより一定量の油圧流体が、本明細書でより詳細に説明するように、ガスタービンエンジン100のピッチ作動アセンブリから供給されるかまたは戻され得る。コントローラ250の内部構成要素も同様に、本明細書でより詳細に説明する。
図1を参照すると、ガスタービンエンジン100の動作中、矢印148で示す空気の量は、円周方向Cに沿って互いに円周方向に間隔を置いて配置され、軸方向A、より具体的にはこの実施形態では、軸方向中心線102の周りに配置された複数のプロペラブレード150を通過する。プロペラアセンブリ106は、空気流が複数のプロペラブレード150を通るのを容易にするように空気力学的に輪郭付けされたスピナ163を含む。スピナ163は、プロペラブレード150と共に軸方向Aを中心に回転可能であり、プロペラアセンブリ106の様々な構成要素、例えば、ハブ、プロペラピッチアクチュエータ、ピストン/シリンダ作動機構などを囲む。矢印152で示す空気の第1の部分は、推進力を提供するためにコアタービンエンジン104の外側に誘導されるか、または送られる。矢印154で示す空気の第2の部分は、ガスタービンエンジン100の環状入口120を通して誘導されるか、または送られる。
図2に示すように、空気の第2の部分154は、環状入口120を通って入り、この実施形態では軸方向Aに沿った前方方向である、圧縮機セクション110の下流に流れる。空気の第2の部分154は、燃焼セクション112に向かって圧縮機セクション110を通って下流に流れるにつれて次第に圧縮される。
矢印156で示す圧縮空気は、燃焼セクション112に流れ、そこで燃料が導入され、圧縮空気156の少なくとも一部と混合され、点火されて燃焼ガス158を形成する。燃焼ガス158は、タービンセクション114に下流に流れ、タービンセクション114の回転部材を回転させ、次に圧縮機セクション110およびプロペラアセンブリ106のそれぞれの結合された回転部材の動作を支持する。特に、HPT126は、燃焼ガス158からエネルギーを抽出し、タービンブレードを回転させる。HPT126のタービンブレードの回転は、圧縮機シャフト130を回転させ、その結果、圧縮機の回転構成要素は、軸方向Aを中心に回転する。同様に、パワータービン128は、燃焼ガス158からエネルギーを抽出し、パワータービン128のブレードを軸方向Aを中心に回転させる。パワータービン128のタービンブレードの回転により、パワーシャフト132が回転し、これによりプロペラギアボックス134のパワーギアトレイン140を駆動する。次にプロペラギアボックス134は、低減されたRPMおよび所望の量のトルクで、パワーシャフト132によって供給されるパワーをプロペラシャフト136に伝達する。プロペラシャフト136は、プロペラブレード150が軸方向A、より具体的にはこの実施形態では、ガスタービンエンジン100の軸方向中心線102を中心に回転するように、プロペラアセンブリ106を駆動する。160で示される排気ガスは、排気出口122を介して周囲空気へとコアタービンエンジン104を出る。
本明細書に記載の例示的なガスタービンエンジン100は、単なる例示として提供されていることを理解されたい。例えば、他の例示的な実施形態では、エンジンは、任意の適切な数またはタイプの圧縮機(例えば、逆流および/または軸流圧縮機など)、タービン、シャフト、段などを含むことができる。さらに、いくつかの例示的な実施形態では、ガスタービンエンジンは、任意の適切なタイプの燃焼器を含むことができ、示された例示的な逆流燃焼器を含まなくてもよい。さらに、エンジンは、例えば、ターボシャフト、ターボジェットなどを含む、任意の適切なタイプのガスタービンエンジンとして構成することができることが理解されよう。また、さらに他の実施形態では、エンジンは、往復動またはピストンエンジンとして構成することができる。加えて、本主題は、例えば、トラクタおよびプッシャ構成を含む、任意の適切なタイプのプロペラまたはファン構成に適用され、または共に用いられ得ることが理解されよう。
さらに、上述のガスタービンエンジン100は、固定翼航空機の推進のための航空ガスタービンエンジンであるが、ガスタービンエンジンは、海洋用途などの任意のいくつかの用途で使用するための任意の適切なタイプのガスタービンエンジンとして構成されてもよい。さらに、本発明は、風車などの可変ピッチブレードを有する他のデバイスにも使用することができる。プロペラアセンブリ106は、空気または水などの流体がプロペラアセンブリ106の複数のブレード150を通過することによって回転することができる。
図3は、本開示の例示的な実施形態による図1のガスタービンエンジン100のプロペラアセンブリ106を制御するための例示的なプロペラ制御システム200の概略図を示す。図3に示すように、プロペラアセンブリ106は、プロペラシャフト136によりコアタービンエンジン104によって駆動される。プロペラシャフト136は次に、複数のプロペラブレード150が半径方向Rから外側に延びるハブ162を駆動する。プロペラシャフト136が軸方向Aを中心に回転すると、ハブ162は、プロペラブレード150を軸方向Aを中心に回転させる。プロペラ制御システム200は、軸方向Aを中心としたプロペラブレード150の回転速度およびプロペラブレード150のピッチを制御するための機構、ならびにプロペラアセンブリ106の構成要素を保護するための機構を含む。図3に示すように、この実施形態では、一般に、プロペラ制御システム200は、ピッチ作動アセンブリ202と、ピッチ制御ユニット204と、パワーレバー206と、コントローラ250とを含む。それぞれについて、順に説明する。
一般に、ピッチ作動アセンブリ202は、複数のブレード角度で複数のプロペラブレード150を調整するように動作可能に構成される。言い換えれば、ピッチ作動アセンブリ202は、半径方向Rに延びるピッチ軸P(各ピッチ軸Pは、対応するプロペラブレード150に対して相対的である)を中心に各プロペラブレード150を回転させるように動作可能に構成される。図3の例示的な実施形態では、ピッチ作動アセンブリ202は、複数のプロペラブレード150をローまたはファインピッチからハイまたはコースピッチ、例えば、フルフェザーブレード角度に回転させるように動作可能に構成される。さらに、この例示的な実施形態では、ピッチ作動アセンブリ202は、特に航空機が複数のエンジンを含む場合に、地上またはタキシング操作に有用となり得る逆ピッチ角度で複数のプロペラブレード150を回転させるようにさらに動作可能に構成される。この点に関して、図3に示す例示的なプロペラアセンブリ106は、可変ピッチフルフェザリングプロペラアセンブリであり、さらにより具体的には、プロペラアセンブリは、可変ピッチ定速フルフェザリングプロペラアセンブリとして構成される。
図3に示すように、この実施形態では、ピッチ作動アセンブリ202は、プロペラブレード150のピッチを制御するための単動システムを含む。しかし、ピッチ作動アセンブリ202は、他の例示的な実施形態では、複動システムであってもよいことが理解されよう。図3の単動システムピッチ作動アセンブリ202は、1つまたは複数のチャンバを画定し、シリンダ166内で軸方向Aに沿って並進可能な制御ピストン168を囲むハウジングまたはシリンダ166を含む。特に、図示のように、制御ピストン168のシリンダ166および外側面169は、第1のチャンバ173を画定し、制御ピストン168のシリンダ166および内側面167は、第2のチャンバ174を画定する。制御ピストン168は、第1のチャンバ173を第2のチャンバ174から軸方向Aに沿って分離する。制御ピストン168は、第1のチャンバ173内に配置されたフェザースプリング172によって、ならびに1つまたは複数のプロペラブレード150と動作可能に結合された釣合おもり182によって、その外側面169に付勢される。
図3にさらに示すように、制御ピストン168は、軸方向Aに沿って延びるピストンロッド184と動作可能に結合される。特に、ピストンロッド184は、プロペラアセンブリ106(ピストンロッド184が制御ピストン168に接続されている)から軸方向Aに沿ってプロペラギアボックス134に延びる。ピストンロッド184は、軸方向A(図4)に沿って延びる油移送またはベータチューブ170を囲む。プロペラブレード150が軸方向Aを中心に回転されると、ピストンロッド184およびベータチューブ170は、同様に軸方向Aを中心に回転可能である。ピストンロッド184と同様に、ベータチューブ170は、プロペラアセンブリ106に少なくとも部分的に、かつギアボックスハウジング138内に配置されたプロペラギアボックス134に少なくとも部分的に延びる。プロペラブレード150のブレード角度を制御するために、油圧流体(例えば、油)を、ベータチューブ170および/または他の流体チャネルを通して第2のチャンバ174に(または複動システムの第1のチャンバ173に)供給し、制御ピストン168を軸方向Aに沿って並進させることができる。いくつかの実施形態では、ベータチューブ170は、所望のブレードピッチに応じて中空のベータチューブ170から第2のチャンバ174に油圧流体を流すことを可能にする1つまたは複数のオリフィス176を画定することができる。
さらに図3を参照すると、ガスタービンエンジン100の動作中、この例示的な実施形態では、スプリング172および釣合おもり182は、制御ピストン168を軸方向A(図3の右方向)に沿って常時付勢し、それにより制御ピストン168と動作可能に結合された(例えば、ピストンロッドおよびこれに結合された作動レバーによって)プロペラブレード150は、コースまたはハイピッチ位置に向かって駆動される。
プロペラブレード150をローまたはファインピッチ位置に向けて作動させるために、一定量の油圧流体が第2のチャンバ174に供給され、それによりスプリング172および釣合おもり182の付勢力に打ち勝つのに十分な力が、制御ピストン168の内側面167に適用される。制御ピストン168の内側面167の油圧力は、制御ピストン168を軸方向A(図3の左方向)に沿って作動させる。これにより、ピストンロッド184および収容されたベータチューブ170が軸方向Aに沿って(または図3の左側に向かって)前方に並進する。制御ピストン168が軸方向Aに沿って前方に移動すると、プロペラブレード150は、さらにファインピッチ位置に回転される。
プロペラブレード150の角度をハイピッチに戻すように調整することが望まれる場合、第2のチャンバ174内の一定量の油圧流体はエンジンに戻されるかまたは掃気され、それによりスプリング172および釣合おもり182は、制御ピストン168を軸方向A(図3の右方向)に沿って後方に付勢することができる。油圧流体は、ベータチューブ170を通して、プロペラギアボックス134内に配置された油移送ベアリング186に排出することができる。そして油圧流体は、油溜めまたは他の同様の構造に排出され得る。
制御ピストン168を軸方向Aに沿って並進させると、ピストンロッド184が同様に軸方向Aに沿って並進する。プロペラブレード150をそれぞれのピッチ軸Pの周りに移動させるために、プロペラアセンブリ106は、プロペラブレード150をピッチまたは作動させるピッチ作動またはプロペラピッチアクチュエータ178(図4)を含む。制御ピストン168が軸方向Aに沿って並進すると、この実施形態ではピストンロッド184に動作可能に結合されるプロペラピッチアクチュエータ178は、プロペラブレード150をそれぞれのピッチ軸Pを中心に回転させる。したがって、ピストンロッド184およびベータチューブ170の軸方向位置は、プロペラブレード150の特定のブレード角度または角度位置に対応する。
図4は、本開示の例示的な実施形態によるピストンロッド184および収容されたベータチューブ170、ならびに動作可能に結合された例示的なプロペラピッチアクチュエータ178の拡大切断斜視図を示す。図示のように、ピストンロッド184は、この実施形態では作動レバー180を含むプロペラピッチアクチュエータ178と動作可能に結合される。作動レバー180は、作動レバー180が軸方向Aに沿って移動することで複数のブレード150がそれぞれのピッチ軸Pを中心に移動または回転するように、複数のブレード150に動作可能に結合される。言い換えると、ピストンロッド184および収容されたベータチューブ170が軸方向Aに沿って並進すると(制御ピストン168の軸方向変位によって生じる)、作動レバー180も軸方向Aに沿って並進する。これにより、複数のブレード150がそれぞれのピッチ軸Pを中心に回転することで、プロペラブレード150のブレード角度を所望のピッチに調整する。したがって、第2のチャンバ174内の油圧流体の量を制御することによって、プロペラブレード150は、作動レバー180によってそれぞれのピッチ軸Pの周りの複数のブレード角度で制御することができる。
いくつかの例示的な実施形態では、プロペラピッチアクチュエータ178は、フェザリングまたはピッチ作動機能を提供する追加のまたは代替の構造を含むことができることが理解されよう。例えば、このような構造は、制御ピストン168、ピストンロッド、または他の軸方向に変位可能な構成要素をプロペラブレード150と連結する作動連結部を含むことができる。他の構造は、ベータチューブ170および/またはベータチューブ170を囲むピストンロッド184と動作可能に結合されたヨークおよびカムアセンブリを含むことができる。任意の適切な構造を、プロペラブレード150をそれぞれのピッチ軸Pを中心にフェザリングさせるために使用することができる。言い換えると、ピストンロッド184の並進運動をプロペラブレード150の回転運動に変換するための任意の既知のアセンブリまたは構造が考えられる。
図3に戻って、プロペラ制御システム200の例示的なピッチ制御ユニット204をここで説明する。一般に、ピッチ制御ユニット204は、ピッチ作動アセンブリ202が複数のブレード角度で複数のプロペラブレード150を調整することができるように、一定量の油圧流体をピッチ作動アセンブリ202に供給するように動作可能に構成される。より具体的には、ピッチ制御ユニット204は、制御ピストン168が軸方向Aに沿って並進するように、第2のチャンバ174からの一定量の油圧流体を供給または戻すように動作可能に構成され、これによりピストンロッド184が軸方向Aに沿って駆動され、プロペラピッチアクチュエータ178が複数のプロペラブレード150をそれぞれのピッチ軸Pの周りに調整する。
この実施形態では、ピッチ制御ユニット204は、エンジンからの油圧流体などの潤滑油供給源212の下流に位置し、潤滑油供給源212と流体連通する高圧ポンプ210を含む。潤滑油供給源212は、プロペラ制御システム200に油などの油圧流体を供給するように構成される。高圧ポンプ210は、潤滑油供給源212から下流のプロペラ制御システム200の構成要素に流れると油圧流体の圧力を増加させるように動作可能に構成される。潤滑油供給導管214は、潤滑油供給源212と高圧ポンプ210との間の流体連通を提供する。
圧力リリーフ弁216は、高圧ポンプ210の下流に配置され、高圧ポンプ210と流体連通する。この例示的な実施形態では、圧力リリーフ弁216は、HP導管218を介して高圧ポンプ210と流体連通する。圧力リリーフ弁216は、プロペラ制御システム200内の油圧流体の圧力を調節するように動作可能に構成される。HP導管218内の圧力が所定の閾値を超える場合、圧力リリーフ弁216は、HP導管218から一定量の油圧流体を排出することができる。特に、圧力リリーフ弁216のスプールに作用する油圧流体の圧力は、圧力リリーフ弁216のスプリングによって加えられるスプリング付勢力に打ち勝ち、224で示すように、一定量の油圧流体がシステムから排出されることを可能にする。そして油圧流体は、例えば、潤滑油供給源212に掃気され得る。
図3を参照すると、ピッチ制御ユニット204は、主ピッチ制御弁230を含む。主制御弁230は、エンジンの動作中にプロペラブレード150のプロペラピッチまたはブレード角度を調整するように動作可能に構成される。この実施形態では、主制御弁230は、電気油圧サーボ弁(EHSV)232によって制御されるスプール型方向制御弁である。
図3に示すように、主制御弁230は、高圧ポンプ210の下流に配置され、高圧ポンプ210と流体連通する。特に、主制御弁230は、HP導管218を介して高圧ポンプ210と流体連通する。高圧ポンプ210からの高圧油圧流体の第1の部分は、主制御弁230に供給される。高圧油圧流体の第2の部分は、高圧油圧流体が使用されてスプール型主制御弁230を作動させることができるように、EHSV232に供給される。このようにして、主制御弁230は、ピッチ作動アセンブリ202への、またはピッチ作動アセンブリ202からの油圧流体の流れを選択的に制御することができる。特に、EHSV232は、プロペラが動作している状態に応じて、主制御弁230のスプールを作動させるか、または零位置に維持するように制御する。場合によっては、主制御弁230またはEHSV232内に過剰な油圧流体がある場合、例えば224で示すように、流体を潤滑油供給源212に掃気することができる。
プロペラアセンブリ106は、定常速度状態、過速度状態、または低速度状態を含む3つの状態のうちの1つで動作する。エンジンがパイロットによって設定されたRPMで動作しているときは、定常速度状態になる。過速度状態は、エンジンがパイロットによって設定されたRPMを超えて動作しているときに生じる。一例として、航空機が下降のために下向きのピッチングを開始すると、対気速度はプロペラブレード全体で増加する。これが起こると、プロペラブレードはエンジンパワーを完全に吸収することができず、その結果、エンジンRPMが所望の設定値より高くなる。一方、エンジンがパイロットによって設定されたRPMを下回って動作しているときは、低速度状態になる。一例として、航空機が上昇のために上向きのピッチングを開始すると、対気速度はプロペラブレード全体で減少する。これが起こると、エンジンのRPMは、所望の設定値より低下する。通常動作中、主制御弁230は、ピッチ作動アセンブリ202への、またはピッチ作動アセンブリ202からの油圧流体の流れを選択的に制御し、エンジンのRPMを所望の設定値にできるだけ近く維持し、または言い換えると、定常速度状態を維持する。
さらに、この実施形態では、主制御弁230は、エンジン故障状態が判定された場合、プロペラブレード150をフルフェザー位置にフェザリングするように動作可能に構成される。例えば、プロペラシャフト136の出力トルクを検知するように動作可能に構成されたトルクセンサ280が、トルクが所定の閾値を下回っていることを検知する場合、この例では、エンジンは、エンジン故障状態に陥ったと判定される。エンジンがエンジン故障状態に陥ったと判定された場合、主制御弁230は、プロペラブレード150がフルフェザー位置に作動されるように、ピッチ作動アセンブリ202への油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように動作可能に構成される。これにより、風車状態を防止し、抗力を最小限に抑える。
図3をさらに参照すると、ピッチ制御ユニット204はまた、保護制御弁240を含む。この実施形態では、保護制御弁240は、主制御弁230が故障したり、応答しなくなったり、またはプロペラブレード150のピッチをファインピッチ位置に向けて誤って駆動した場合に、過速度保護機能を引き継ぐように動作可能に構成される。さらに、この例示的な実施形態では、保護制御弁240はまた、エンジン故障状態が判定された所定の時間後に、プロペラブレード150をフルフェザー位置にフェザリングするように動作可能に構成され、エンジン故障状態は、例えば、エンジンの不十分なトルク出力を検知することによって判定することができる。
図3に示すように、この実施形態では、保護制御弁240は、電気油圧サーボ弁(EHSV)242によって制御されるスプール型方向制御弁である。保護制御弁240は、主制御弁230の下流に配置され、主制御弁230と流体連通する。特に、保護制御弁240は、HP導管218を介して主制御弁230と流体連通する。高圧ポンプからの高圧油圧流体の一部はまた、高圧油圧流体が使用されてスプール型保護制御弁240を作動させることができるように、保護制御弁240のEHSV242に供給される。このようにして、保護制御弁240は、ピッチ作動アセンブリ202への、およびピッチ作動アセンブリ202からの油圧流体の流れを選択的に制御することができる。特に、EHSV242は、主制御弁230が故障したり、応答しなくなったり、またはプロペラブレード150のピッチをファインピッチ位置に向けて誤って駆動した場合に、保護制御弁240のスプールを制御する。EHSV242は、保護制御弁240のスプールを制御して、主制御弁がピッチ作動アセンブリ202と流体連通することを可能にするか、または、プロペラが動作している状態、もしくはエンジンが故障状態に陥っているかどうかに応じて、ピッチ作動アセンブリ202からの流体をドレン224を介して排出することを可能にする。
ピッチ油圧流体は、ポートを介して保護制御弁240を出て、ピッチ作動アセンブリ202またはグランドベータイネーブル弁(ground beta enable valve:GBEV)270へと下流に流れる。ピッチ作動アセンブリ202に流れるピッチ油圧流体は次に、第2のチャンバ174に流れ、それにより制御ピストン168が(図3の左方向に)軸方向Aに沿って作動することができ、プロペラブレード150が最終的にはさらにファインピッチ位置に作動され得る。より具体的には、保護制御弁240を出るピッチ油圧流体は、ピッチ作動アセンブリ202の油移送ベアリング186の下流に流れる。次いで、ピッチ油圧流体は、ピストンロッド184内に収容されたベータチューブ170を通って流れる。ピッチ油圧流体は、ベータチューブ170を通ってプロペラギアボックス134からベータチューブ170によって画定されたオリフィス176の1つに流れる。ピッチ油圧流体は、オリフィス176の1つを通って第2のチャンバ174に流れる。ピッチ油圧流体の容積は、制御ピストン168の内側面167に力を加える。力がスプリング172および釣合おもり182の付勢力に打ち勝つのに十分であるとき、制御ピストン168は、軸方向A(図3の左側に向かう方向)に沿って並進する。制御ピストン168が軸方向Aに沿って移動すると、ピストンロッド184もまた、制御ピストン168と一体的に軸方向Aに沿って並進する。ピストンロッド184と動作可能に結合されたプロペラピッチアクチュエータ178(図4)は、ピストンロッド184が軸方向Aに沿って並進するとプロペラブレード150をそれぞれのピッチ軸Pの周りで作動させる。
主制御弁230が故障したり、応答しなくなったり、またはプロペラブレード150のピッチをファインピッチに向けて誤って駆動した場合に、またはエンジン故障状態が判定された場合、保護制御弁240は、油圧流体の制御された量をピッチ作動アセンブリ202から選択的に排出させることを可能にする。このようにして、第2のチャンバ174内のピッチ油圧流体は、圧力損失のためにチャンバから排出され始める。制御ピストン168が(図3の右方向に)軸方向Aに沿って並進すると、プロペラブレード150は、上述したように、さらにコースまたはハイピッチ位置に移動される。プロペラブレード150のピッチがコースまたはハイピッチ位置に移動すると、プロペラブレード150は、エンジンパワーをより良好に吸収することができ、その結果、エンジンRPMが所望の設定値に低下する。結果として、エンジンは、定常速度状態に戻ることができる。
別の例として、プロペラブレード150をフルフェザー位置に作動させるために、保護制御弁240は、ピッチ作動アセンブリ202からピッチ油圧流体を排出することができる。このようにして、第2のチャンバ174内の油圧流体は、制御ピストン168がスプリング172および釣合おもり182によってフルフェザー位置に向かって付勢されるように、チャンバから排出されることが可能になる(すなわち、制御ピストン168は、この実施形態では、軸方向Aに沿って図3の最も右側の位置に並進する)。このようにして、プロペラブレード150を、フルフェザー位置に調整することができる。
図3に示すように、ガスタービンエンジン100が動作可能に結合される航空機は、制御レバーを含む。特に、この実施形態では、航空機は、パワーレバー206を含む。パワーレバー206は、飛行範囲FR内または地上範囲GR内に設定することができる。いくつかの実施形態では、ガスタービンエンジン100が動作可能に結合される航空機は、例えば、コンディションレバー、プロペラ制御レバー、混合レバーなどの他の制御レバーを含む。
図3をさらに参照すると、ピッチ制御ユニット204はまた、グランドベータイネーブルソレノイド(ground beta enable solenoid:GBES)272によって制御されるGBEV270を含む。GBEV270は、パワーレバー206が飛行範囲にある間、プロペラアセンブリ106が地上範囲に駆動されるのを防止するように動作可能に構成される。特に、パワーレバー206が飛行範囲に設定されるとき、GBES272は、GBEV270がプロペラアセンブリ106の地上可能機能を許容する位置に作動するのを防止する。例えば、プロペラアセンブリ106が逆ピッチプロペラアセンブリである場合、GBES272は、GBEV270がプロペラブレード150の逆ピッチを可能にしないようにする。そのプロペラブレードが逆ピッチ位置でプロペラアセンブリを動作させることは、一般的に望ましくなく、潜在的に破局的であることが理解されよう。したがって、GBES272は、GBES272のこのような不慮の作動を防止する。
パワーレバー206が地上範囲にあるとき、GBES272は、プロペラブレード150を逆ピッチに作動させることができるようにGBEV270を作動させることが可能である。プロペラブレード150の逆ピッチ位置は、例えば、航空機が比較的急な旋回を試みているか、または旋回しているとき、マルチエンジン航空機にとって望ましい場合がある。このような例では、1つのエンジンのプロペラアセンブリは、そのプロペラブレードを正の角度に配置することができ(すなわち、前方推力が生成されるように)、一方のエンジンは、そのプロペラブレードを負の角度に配置することができる(すなわち、逆推力が生成されるように)。このようにして、旋回操作をより容易に行うことができる。
図3にさらに示すように、GBEV270は、保護制御弁240と流体連通する。より具体的には、GBEV270は、ピッチ供給導管220を介して保護制御弁240と流体連通する。ピッチ油圧流体が保護制御弁240を出た後、ピッチ油圧流体の一部は、GBEV270に流れる。図3にさらに示すように、GBEV270はまた、油移送ベアリング186と流体連通する。いくつかの実施形態では、地上範囲がパワーレバー206によって選択されないとき、主制御弁230および保護制御弁240は、ピッチ油圧流体がこれらの2つの弁から流れなくなるような位置に作動させることができる。したがって、GBEV270は、ピッチ作動アセンブリ202へのピッチ油圧流体の量を選択的に制御する動作を行うことができる。プロペラブレード150の負のブレード角度への作動を防止するために、油圧流体は、第2のチャンバ174からGBEVを通して排出され、さらなるファインピッチへの運動を防止する。油圧流体は、ベータチューブ170に沿って、油移送ベアリング186内に配置された地上ギャラリ222に流れることができる。次いで、油圧流体は、224で示すように、油圧流体が最終的に排出され得るように、GBEV270に逆流することができる。例えば、油圧流体は排出されて、潤滑油供給源212に掃気されて戻ることができる。
さらに、GBES272は、HP導管218を介して高圧ポンプ210と流体連通する。このようにして、高圧ポンプ210によって加圧された高圧油圧流体は、GBES272に流れて、ソレノイド弁を操作または作動させることができる。
図3を参照すると、ガスタービンエンジン100は、FADEPCを備えたコントローラ250を含む。コントローラ250は、プロペラ制御システム200の様々な構成要素と通信可能に結合される。より具体的には、コントローラ250は、主速度センサ234、主ブレード角度フィードバックセンサ236、保護速度センサ244、保護ブレード角度フィードバックセンサ246、主制御弁230のEHSV232、保護制御弁240のEHSV242、GBES272、トルクセンサ280、およびパワーレバー206と通信可能に結合される。プロペラ制御システム200の様々な構成要素は、例えば、有線または無線の通信回線(図3に破線で示す)などの任意の適切な方法でコントローラ250と通信可能に結合することができる。コントローラ250とプロペラ制御システム200の様々な構成要素との間の通信について、順に説明する。
図3に示すように、コントローラ250は、主速度センサ234および主ブレード角度フィードバックセンサ236と通信可能に結合される。主速度センサ234は、ピストンロッド184、ベータチューブ170、またはプロペラブレード150と軸方向Aを中心に一体的に回転するプロペラアセンブリ106のいくつかの他の回転構成要素の回転速度を検知するように動作可能に構成される。動作中、主速度センサ234は、プロペラブレード150の回転速度を示す1つまたは複数の信号を送るか、または伝達する。コントローラ250は、プロペラブレード150の回転速度を示す1つまたは複数の信号を受信するか、または取得し、プロペラブレード150の実際の回転速度を、FADEPCを備えたコントローラ250によって設定されたRPMと比較することができる。このようにして、コントローラ250は、プロペラアセンブリ106が定常速度状態、過速度状態、または低速度状態で動作しているかどうかを判定することができる。判定された状態に基づいて、コントローラ250は、主制御弁230のEHSV232に1つまたは複数の信号を送って主制御弁230を制御し、一定量の油圧流体がピッチ作動アセンブリ202に、またはピッチ作動アセンブリ202から流れることを選択的に可能にすることができ、それによりプロペラブレード150のピッチを最終的に調整することができる。このようにして、プロペラアセンブリ106は、定常速度状態に戻される。
エンジン100およびプロペラアセンブリ106の精度および全体効率を改善するために、コントローラ250は、主ブレード角度フィードバックセンサ236から1つまたは複数の信号を受信するか、または取得することができる。主ブレード角度フィードバックセンサ236は、ピストンロッド184、ベータチューブ170、または制御ピストン168と一体的に軸方向Aに沿って並進するいくつかの他の回転構成要素の軸方向位置を測定または検知することによって、プロペラブレード150のブレード角度またはピッチを検知するように動作可能に構成される。ピストンロッド184の軸方向位置を示す1つまたは複数の信号は、主ブレード角度フィードバックセンサ236からコントローラ250に送られるか、または伝達される。コントローラ250は、ピストンロッド184の軸方向位置を示す1つまたは複数の信号を受信するか、または取得し、ピストンロッド184の軸方向位置に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ250は、プロペラブレード150のブレード角度を判定することができる。プロペラブレード150のピッチまたはブレード角度を知ることによって、コントローラ250は、プロペラ制御システム200の様々な構成要素が適切に機能していることを保証することができる。さらに、コントローラ250は、検知された情報を使用してシステムの様々な弁のタイミングおよび流れを改善することができ、それによりプロペラ制御システム200は、プロペラブレード150のピッチを調整する上でより効率的かつ効果的となり得る。
図3をさらに参照すると、コントローラ250はまた、保護速度センサ244ならびに保護ブレード角度フィードバックセンサ246と通信可能に結合される。上述したように、主制御弁230が故障したり、応答しなくなったり、またはプロペラブレード150のピッチをファインピッチ位置に向けて誤って駆動した場合に、保護制御弁240は、過速度状態を制御すると共にプロペラブレード150をフルフェザー位置にフェザリングする動作を引き継ぐ。次いで、コントローラ250は、保護速度センサ244を利用し、プロペラアセンブリ106を制御するために保護制御弁240と共に保護ブレード角度フィードバックセンサ246を使用することができる。
保護速度センサ244は、ピストンロッド184、ベータチューブ170、またはプロペラブレード150と軸方向Aを中心に一体的に回転するプロペラアセンブリ106のいくつかの他の回転構成要素の回転速度を検知するように動作可能に構成される。保護速度センサ244は、プロペラブレード150の回転速度を連続的に検知することができる。保護速度センサ244は、プロペラブレード150の回転速度を示す1つまたは複数の信号を送るか、または伝達する。コントローラ250は、プロペラブレード150の回転速度を示す1つまたは複数の信号を受信するか、または取得し、プロペラブレード150の実際の回転速度を、過速度制御のためにFADEPCに設定されたRPMと比較することができる。このようにして、コントローラ250は、プロペラアセンブリ106が定常速度状態、過速度状態、または低速度状態で動作しているかどうかを判定することができる。判定された状態に基づいて、コントローラ250は、保護制御弁240のEHSV242に1つまたは複数の信号を送って保護制御弁240を制御し、一定量の油圧流体がピッチ作動アセンブリ202に、またはピッチ作動アセンブリ202から流れることを選択的に可能にすることができ、それによりプロペラブレード150のピッチを最終的に調整することができる。このようにして、プロペラアセンブリ106は、過速度を制御した定常速度状態に戻ることができる。
エンジン100およびプロペラアセンブリ106の精度および全体効率を改善するために、コントローラ250は、保護ブレード角度フィードバックセンサ246から1つまたは複数の信号を受信するか、または取得することができる。保護ブレード角度フィードバックセンサ246は、ピストンロッド184の軸方向位置を測定または検知することによって、プロペラブレード150のブレード角度またはピッチを検知するように動作可能に構成される。ピストンロッド184の軸方向位置を示す1つまたは複数の信号は、保護ブレード角度フィードバックセンサ246からコントローラ250に送られるか、または伝達される。コントローラ250は、ピストンロッド184の軸方向位置を示す1つまたは複数の信号を受信するか、または取得し、ピストンロッド184の軸方向位置に少なくとも部分的に基づいて、コントローラ250は、プロペラブレード150のブレード角度を判定することができる。プロペラブレード150のピッチまたはブレード角度を知ることによって、コントローラ250は、プロペラ制御システム200の様々な構成要素が保護制御弁240を使用しても適切に機能していることを保証することができる。
コントローラ250はまた、GBES272と通信可能に結合される。コントローラ250がパワーレバー206は地上範囲GRにあると判定した場合、またはパイロットがプロペラブレード150の逆ピッチ位置を選択した場合、コントローラ250は、GBES272に1つまたは複数の信号を送ることができ、それによりGBEV270は、プロペラブレード150が逆ピッチ位置に作動することを可能にするように作動される。
図3は、上述のようにプロペラ制御システム200を制御するための図1のガスタービンエンジンの例示的なコントローラ250を示す。コントローラ250は、例えば、プロペラ制御システム200およびパワーレバー206のセンサからの1つまたは複数の信号を受信すること、プロペラアセンブリ106およびエンジン100の状態を判定すること、プロペラが過速度状態にあると判定された場合、またはエンジン故障状態が発生した場合、1つまたは複数の信号を保護制御弁240のEHSV242に送って弁240を制御し、ピッチ作動アセンブリ202への油圧流体の制御された量を選択的に可能にすることなど、様々な動作および機能を実行するための様々な構成要素を含む。
図5に示すように、コントローラ250は、1つまたは複数のプロセッサ251と、1つまたは複数のメモリデバイス252とを含むことができる。1つまたは複数のプロセッサ251は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、集積回路、論理デバイス、および/または他の適切な処理デバイスなどの任意の適切な処理デバイスを含むことができる。1つまたは複数のメモリデバイス252は、限定はしないが、非一時的コンピュータ可読媒体、RAM、ROM、ハードドライブ、フラッシュドライブ、および/または他のメモリデバイスを含む、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含むことができる。
1つまたは複数のメモリデバイス252は、1つまたは複数のプロセッサ251によって実行することができるコンピュータ可読命令254を含む、1つまたは複数のプロセッサ251によってアクセス可能な情報を記憶することができる。命令254は、1つまたは複数のプロセッサ251によって実行されると、1つまたは複数のプロセッサ251に動作を実行させる任意の命令セットであってもよい。いくつかの実施形態では、命令254は、1つまたは複数のプロセッサ251によって実行され、1つまたは複数のプロセッサ251に、例えば、センサから1つまたは複数の信号を受信し、プロペラブレード150のブレード角度が判定され得るようにベータチューブ170の軸方向位置を判定するなど、コントローラ250またはコントローラが構成される動作および機能のいずれかのような動作を実行させることができる。命令254は、任意の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアであってもよいし、ハードウェアに実装されてもよい。加えて、および/または代替的に、命令254は、プロセッサ251上の論理的および/または仮想的に別個のスレッドで実行することができる。
メモリデバイス252は、1つまたは複数のプロセッサ251によってアクセス可能なデータ253をさらに記憶することができる。データ253はまた、本明細書に示されおよび/または説明される様々なデータセット、パラメータ、出力、情報などを含むことができる。コントローラ250はまた、例えば、航空機の別のエンジンを制御するように構成された別のコントローラなど、ガスタービンエンジン100が搭載される航空機の他の構成要素と通信するために使用される通信インターフェース255を含むことができる。通信インターフェース255は、例えば、送信器、受信器、ポート、コントローラ、アンテナ、および/または他の適切な構成要素を含む1つまたは複数のネットワークとインターフェースするための任意の適切な構成要素を含むことができる。
図5にさらに示すように、コントローラ250は、主ロジック256と、保護ロジック257とを含む。主ロジック256および保護ロジック257は、1つまたは複数のプロセッサ251および1つまたは複数のメモリデバイス252とは別個のものとして示されているが、主および保護ロジック256、257は、上述した1つまたは複数のプロセッサ251および1つまたは複数のメモリデバイス252に具現化することができる。主ロジック256は、主制御弁230、より具体的には、主制御弁230のEHSV232を制御するように動作可能に構成される。保護ロジック257は、保護制御弁240、より具体的には、保護制御弁240のEHSV242を制御するように動作可能に構成される。特に、保護ロジック257は、過速度論理モジュール258と、フェザリング論理モジュール260とを含む。過速度論理モジュール258は、プロペラブレード150をさらなるコースピッチに作動させる際に保護制御弁240のEHSV242を制御し、プロペラアセンブリ106を過速度状態から選択された速度状態に制御するように最終的に移動させる論理をコントローラ250に提供する。同様に、フェザリング論理モジュール260は、エンジン故障状態がコントローラ250によって判定された場合、プロペラブレード150をフルフェザー位置に作動させる際に保護制御弁240を制御する論理をコントローラ250に提供する。
図6は、本開示の例示的な実施形態によるそれぞれのピッチ軸Pの周りのプロペラアセンブリ106のプロペラブレード150の周りの角度位置を判定するための例示的な方法(300)のフロー図を示す。方法(300)の一部またはすべては、例えば、コントローラ250、センサ234、236、244、246、ベータチューブ170などのような、本明細書に記載の構成要素の1つまたは複数によって実施することができる。
(302)において、例示的な方法(300)は、パワープラントを動作させることを含む。例えば、パワープラントは、図1および図2に示し説明したガスタービンエンジンとすることができる。
(304)において、例示的な方法(300)は、パワープラントの状態を判定することを含む。例えば、状態は、過速度状態、低速度状態、またはエンジンもしくはパワープラント故障状態のうちの1つであり得る。
いくつかの例示的な実施態様では、状態を判定する間、例示的な方法(300)は、パワープラントのパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することを含む。例えば、パワープラントのパワー設定値を示す1つまたは複数の信号は、コントローラ250によって取得することができる。パワーレバー206、または角度位置センサデバイスは、パワーレバー206の角度を示す1つまたは複数の信号を送ることができる。パワーレバー206の角度に基づいて、コントローラ250は、パイロットによって選択されたパワー設定値を判定することができる。別の例として、パイロットによって選択されたパワー設定値をデジタル化することができ、したがって、パワー設定値をコントローラ250にデジタル的に伝達することができる。そのような実施態様では、例示的な方法(300)は、軸方向Aを中心としたプロペラブレード150の回転速度を示す1つまたは複数の信号を取得することを含む。例えば、プロペラブレード150の回転速度は、主速度センサ234または保護速度センサ244からの1つまたは複数の信号に基づいてコントローラ250によって判定され得る。主または保護速度センサ234、244は、回転子構成要素、例えば、ピストンロッド184、ベータチューブ170、またはプロペラブレード150と一体的に軸方向Aを中心に回転するいくつかの他の回転構成要素などの回転速度を検知または測定することができる。プロペラブレード150の回転速度を判定した後、例示的な方法(300)は、パワー設定値をプロペラブレードの回転速度と比較することを含む。このようにして、コントローラ250は、パワープラントまたはエンジンが定常速度状態、低速度状態、または過速度状態で動作しているかどうかを判定することができる。パワープラントまたはエンジンの状態が分かれば、プロペラ制御システム200は、プロペラブレード150のピッチに必要な調整を行うことができる。
さらに別の例示的な実施態様では、パワープラントの状態を判定するとき、方法(300)は、パワープラントのパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することをさらに含む。パワープラントのパワー設定値は、上記の方法で取得することができる。例えば、パワー設定値は、パワーレバー206の角度位置を示す1つまたは複数の信号に少なくとも部分的に基づいて判定することができる。信号に基づいて、コントローラ250は、パワープラントのパワー設定値を判定することができる。例示的な方法(300)は、パワープラントのトルク出力を示す1つまたは複数の信号を取得することをさらに含むことができる。例えば、プロペラシャフト136(図3)に近接したトルクセンサ280の位置は、パワープラントのコアタービンエンジン104のトルク出力を検知することができる。トルク出力を示す1つまたは複数の信号を、コントローラ250に送ることができる。パワープラントの出力を示す1つまたは複数の信号がコントローラ250によって取得されると、コントローラ250は、パワー設定値をパワープラントのトルク出力と比較する。パワープラントのトルク出力が所与のパワー設定値に対して所定の閾値以下である場合、コントローラ250は、パワープラントまたはエンジン故障状態が発生したと判定する。このようなパワープラント故障状態が判定されると、コントローラ250は、主制御弁230のEHSV232に1つまたは複数の信号を送り、プロペラブレード150がフルフェザー位置に作動するように主制御弁230を作動させることができる。
(306)において、例示的な方法(300)は、判定された状態に少なくとも部分的に基づいて油圧流体の制御された量がピッチ作動アセンブリ202に流れること、またはピッチ作動アセンブリ202から排出されることを選択的に可能にするように保護制御弁240を制御することを含む。油圧流体の流れがピッチ作動アセンブリ202のチャンバ174から排出されると、圧力低下により、制御ピストン168はプロペラブレード150がフルフェザー位置に作動するような位置に移動する。
本明細書は、本発明を最良の態様を含めて開示すると共に、あらゆるデバイスまたはシステムの製作および使用ならびにあらゆる関連の方法の実行を含む本発明の実施を当業者にとって可能にするために、実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、または特許請求の範囲の文言と実質的な差異を有さない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることを意図している。
[実施態様1]
軸方向(A)、半径方向(R)、および円周方向(C)を画定するエンジン(100)であって、前記エンジン(100)によって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリ(106)を備え、前記エンジン(100)は、
前記軸方向(A)を中心に回転可能であり、前記円周方向(C)に沿って間隔を置いて配置された複数のプロペラブレード(150)であって、各プロペラブレード(150)は、各々が前記半径方向(R)に延びるそれぞれのピッチ軸(P)を中心に複数のブレード角度で回転可能であるプロペラブレード(150)と、
プロペラ制御システム(200)であって、
前記複数のブレード角度で前記複数のプロペラブレード(150)を調整するためのピッチ作動アセンブリ(202)と、
ピッチ制御ユニット(204)であって、
前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された主制御弁(230)と、
前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された保護制御弁(240)と、
前記主制御弁(230)および前記保護制御弁(240)と通信可能に結合されたコントローラ(250)とを備え、前記コントローラ(250)は、
前記エンジン(100)の状態を判定し、
前記エンジン(100)の前記状態に少なくとも部分的に基づいて油圧流体の制御された量が前記ピッチ作動アセンブリ(202)に、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)から流れることを選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御する
ように構成される、ピッチ制御ユニット(204)とを備えるプロペラ制御システム(200)と
を備える、エンジン(100)。
[実施態様2]
前記状態が、過速度状態である、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様3]
前記状態が、エンジン(100)故障状態であり、前記油圧流体の制御された量が、前記プロペラブレード(150)をフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様4]
前記コントローラ(250)が、前記状態が過速度状態またはエンジン(100)故障状態のいずれかである場合、前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの前記油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御するように構成される、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様5]
前記保護制御弁(240)が、電気油圧サーボ弁(242)によって制御される、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様6]
前記主制御弁(230)が、電気油圧サーボ弁(232)によって制御される、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様7]
前記コントローラ(250)が、全自動デジタルエンジンプロペラ統合コントロールを備えている、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様8]
前記プロペラ制御システム(200)が、
前記プロペラブレード(150)と一体的に前記軸方向(A)を中心に回転可能な回転構成要素(130、132、136)と、
前記回転構成要素(130、132、136)の回転速度を検知するための主速度センサ(234)であって、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される主速度センサ(234)と、
前記回転構成要素(130、132、136)の前記回転速度を検知するための保護速度センサ(244)であって、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される保護速度センサ(244)とをさらに備える、実施態様1に記載のエンジン(100)。
[実施態様9]
軸方向(A)、半径方向(R)、および円周方向(C)を画定するエンジン(100)によって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリ(106)のプロペラ制御システム(200)であって、前記可変ピッチプロペラアセンブリ(106)は、前記軸方向(A)を中心に回転可能であり、前記円周方向(C)に沿って間隔を置いて配置された複数のプロペラブレード(150)であって、各プロペラブレード(150)は、各々が前記半径方向(R)に延びるそれぞれのピッチ軸(P)を中心に複数のブレード角度で回転可能であるプロペラブレード(150)を備え、前記プロペラ制御システム(200)は、
前記複数のブレード角度で前記複数のプロペラブレード(150)を調整するためのピッチ作動アセンブリ(202)と、
ピッチ制御ユニット(204)であって、
前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された主制御弁(230)と、
前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された保護制御弁(240)と、
前記主制御弁(230)および前記保護制御弁(240)と通信可能に結合されたコントローラ(250)とを備え、前記コントローラ(250)は、
過速度状態およびエンジン(100)故障状態のうちの1つである、前記エンジン(100)の状態を判定し、
判定された前記状態に少なくとも部分的に基づいて油圧流体の制御された量が前記ピッチ作動アセンブリ(202)に、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)から流れることを選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御する
ように構成される、ピッチ制御ユニット(204)と
を備える、プロペラ制御システム(200)。
[実施態様10]
前記状態が、前記エンジン(100)故障状態であり、前記油圧流体の制御された量が、前記プロペラブレード(150)をフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である、実施態様9に記載のプロペラ制御システム(200)。
[実施態様11]
前記コントローラ(250)が、前記保護制御弁(240)を制御するための保護論理モジュール(257)を含み、前記保護論理モジュール(257)が、過速度論理モジュール(258)と、フェザリング論理モジュール(260)とを含む、実施態様9に記載のプロペラ制御システム(200)。
[実施態様12]
前記プロペラ制御システム(200)が、
前記プロペラブレード(150)と一体的に前記軸方向(A)を中心に回転可能な回転構成要素(130、132、136)と、
前記回転構成要素(130、132、136)の回転速度を検知するための保護速度センサ(244)であって、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される保護速度センサ(244)と、
前記プロペラブレード(150)の前記ブレード角度が判定され得るように前記回転構成要素(130、132、136)の軸方向位置を検知するための保護ブレード角度フィードバックセンサ(246)とをさらに備え、前記保護ブレード角度フィードバックセンサ(246)が、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される、実施態様9に記載のプロペラ制御システム(200)。
[実施態様13]
前記保護制御弁(240)が、電気油圧サーボ弁(242)によって制御される、実施態様9に記載のプロペラ制御システム(200)。
[実施態様14]
プロペラ制御システム(200)を使用してパワープラント(100)によって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリ(106)を制御するための方法(300)であって、前記パワープラント(100)は、軸方向(A)および半径方向(R)を画定し、コントローラ(250)を備え、前記可変ピッチプロペラアセンブリ(106)は、前記軸方向(A)を中心に回転可能であり、各々が前記半径方向(R)に沿って延びるそれぞれのピッチ軸(P)を中心に調整可能な複数のプロペラブレード(150)を有し、前記プロペラ制御システム(200)は、それぞれのピッチ軸(P)を中心に前記プロペラブレード(150)を作動させるためのピッチ作動アセンブリ(202)と、両方が前記コントローラ(250)と通信可能に結合された主制御弁(230)および保護制御弁(240)を備えるピッチ制御ユニット(204)とを備え、前記主制御弁(230)および前記保護制御弁(240)は各々、前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に制御するように構成され、前記方法(300)は、
前記パワープラント(100)を動作させることと、
前記パワープラント(100)の状態を判定することと、
判定された前記状態に少なくとも部分的に基づいて前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御することと
を含む、方法(300)。
[実施態様15]
前記状態を判定する間、前記方法(300)が、
前記パワープラント(100)のパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
前記軸方向(A)を中心とした前記プロペラブレード(150)の前記回転速度を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
前記パワー設定値を前記プロペラブレード(150)の前記回転速度とを比較することと
をさらに含む、実施態様14に記載の方法(300)。
[実施態様16]
前記状態が、パワープラント(100)故障状態であり、前記パワープラント(100)の前記状態を判定する間、前記方法(300)が、
前記パワープラント(100)のパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
前記パワープラント(100)のトルク出力を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
前記パワー設定値を前記パワープラント(100)の前記トルク出力と比較することと
をさらに含み、
前記保護制御弁(240)が、前記油圧流体の制御された量が前記ピッチ作動アセンブリ(202)に、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)から流れることを選択的に可能にする場合、前記制御された量が、前記プロペラブレード(150)をフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である、実施態様14に記載の方法(300)。
[実施態様17]
前記保護制御弁(240)が、電気油圧サーボ弁(242)によって制御される、実施態様14に記載の方法(300)。
100 ガスタービンエンジン
102 軸方向中心線
103 第1の端部
104 コアタービンエンジン
105 第2の端部
106 プロペラアセンブリ
110 圧縮機セクション
112 燃焼セクション
114 タービンセクション
116 排気セクション
118 コア空気流路
120 環状入口
122 排気出口
126 高圧タービン(HPT)
128 パワータービン
130 圧縮機シャフト
132 パワーシャフト
134 プロペラギアボックス
136 プロペラシャフト
137 フランジ
138 ギアボックスハウジング
140 ギアトレイン
142 スターギア
144 遊星ギア
146 環状ギア
148 空気の量
150 プロペラブレード
152 空気の第1の部分
154 空気の第2の部分
156 圧縮空気
158 燃焼ガス
160 排気ガス
162 ハブ
163 スピナ
166 シリンダ
167 内側面
168 制御ピストン
169 外側面
170 ベータチューブ
172 フェザースプリング
173 第1のチャンバ
174 第2のチャンバ
176 オリフィス
178 プロペラピッチアクチュエータ
180 作動レバー
182 釣合おもり
184 ピストンロッド
186 油移送ベアリング
200 プロペラ制御システム
202 ピッチ作動アセンブリ
204 ピッチ制御ユニット
206 パワーレバー
210 高圧ポンプ
212 潤滑油供給源
214 潤滑油供給導管
216 圧力リリーフ弁
218 HP導管
220 ピッチ供給導管
222 地上ギャラリ
224 ドレン
230 主制御弁
232 電気油圧サーボ弁(EHSV)
234 主速度センサ
236 主ブレード角度フィードバックセンサ
240 保護制御弁
242 電気油圧サーボ弁(EHSV)
244 保護速度センサ
246 保護ブレード角度フィードバックセンサ
250 コントローラ
251 プロセッサ
252 メモリデバイス
253 データ
254 命令
255 通信インターフェース
256 主ロジック
257 保護ロジック
258 過速度論理モジュール
260 フェザリング論理モジュール
270 グランドベータイネーブル弁(GBEV)
272 グランドベータイネーブルソレノイド(GBES)
280 トルクセンサ
300 方法
A 軸方向
C 円周方向
P ピッチ軸
R 半径方向

Claims (13)

  1. 軸方向(A)、半径方向(R)、および円周方向(C)を画定するエンジン(100)であって、前記エンジン(100)によって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリ(106)を備え、前記エンジン(100)は、
    前記軸方向(A)を中心に回転可能であり、前記円周方向(C)に沿って間隔を置いて配置された複数のプロペラブレード(150)であって、各プロペラブレード(150)は、各々が前記半径方向(R)に延びるそれぞれのピッチ軸(P)を中心に複数のブレード角度で回転可能であるプロペラブレード(150)と、
    プロペラ制御システム(200)であって、
    前記複数のブレード角度で前記複数のプロペラブレード(150)を調整するためのピッチ作動アセンブリ(202)と、
    ピッチ制御ユニット(204)であって、
    前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された主制御弁(230)と、
    前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に可能にするように構成された保護制御弁(240)と、
    前記主制御弁(230)および前記保護制御弁(240)と通信可能に結合されたコントローラ(250)とを備え、前記コントローラ(250)は、
    前記エンジン(100)の状態を判定し、
    前記エンジン(100)の前記状態に少なくとも部分的に基づいて前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御する
    ように構成される、ピッチ制御ユニット(204)とを備えるプロペラ制御システム(200)と
    を備える、エンジン(100)。
  2. 前記状態が、過速度状態である、請求項1に記載のエンジン(100)。
  3. 前記状態が、エンジン(100)故障状態であり、前記油圧流体の制御された量が、前記プロペラブレード(150)をフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である、請求項1に記載のエンジン(100)。
  4. 前記コントローラ(250)が、前記状態が過速度状態またはエンジン(100)故障状態のいずれかである場合、前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの前記油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御するように構成される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  5. 前記保護制御弁(240)が、電気油圧サーボ弁(242)によって制御される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  6. 前記主制御弁(230)が、電気油圧サーボ弁(232)によって制御される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  7. 前記コントローラ(250)が、全自動デジタルエンジンプロペラ統合コントロールを備えている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  8. 前記プロペラ制御システム(200)が、
    前記プロペラブレード(150)と一体的に前記軸方向(A)を中心に回転可能な回転構成要素(130、132、136)と、
    前記回転構成要素(130、132、136)の回転速度を検知するための主速度センサ(234)であって、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される主速度センサ(234)と、
    前記回転構成要素(130、132、136)の前記回転速度を検知するための保護速度センサ(244)であって、前記コントローラ(250)と通信可能に結合される保護速度センサ(244)とをさらに備える、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  9. 前記コントローラ(250)が、前記保護制御弁(240)を制御するための保護論理モジュール(257)を含み、前記保護論理モジュール(257)が、過速度論理モジュール(258)と、フェザリング論理モジュール(260)とを含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエンジン(100)。
  10. プロペラ制御システム(200)を使用してパワープラント(100)によって駆動される可変ピッチプロペラアセンブリ(106)を制御するための方法(300)であって、前記パワープラント(100)は、軸方向(A)および半径方向(R)を画定し、コントローラ(250)を備え、前記可変ピッチプロペラアセンブリ(106)は、前記軸方向(A)を中心に回転可能であり、各々が前記半径方向(R)に沿って延びるそれぞれのピッチ軸(P)を中心に調整可能な複数のプロペラブレード(150)を有し、前記プロペラ制御システム(200)は、それぞれのピッチ軸(P)を中心に前記プロペラブレード(150)を作動させるためのピッチ作動アセンブリ(202)と、両方が前記コントローラ(250)と通信可能に結合された主制御弁(230)および保護制御弁(240)を備えるピッチ制御ユニット(204)とを備え、前記主制御弁(230)および前記保護制御弁(240)は各々、前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の流れを選択的に制御するように構成され、前記方法(300)は、
    前記パワープラント(100)を動作させることと、
    前記パワープラント(100)の状態を判定することと、
    判定された前記状態に少なくとも部分的に基づいて前記ピッチ作動アセンブリ(202)への、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)からの油圧流体の制御された量を選択的に可能にするように前記保護制御弁(240)を制御することと
    を含む、方法(300)。
  11. 前記状態を判定する間、前記方法(300)が、
    前記パワープラント(100)のパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
    前記軸方向(A)を中心とした前記プロペラブレード(150)の前記回転速度を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
    前記パワー設定値を前記プロペラブレード(150)の前記回転速度とを比較することと
    をさらに含む、請求項10に記載の方法(300)。
  12. 前記状態が、エンジン(100)故障状態であり、前記パワープラント(100)の前記状態を判定する間、前記方法(300)が、
    前記パワープラント(100)のパワー設定値を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
    前記パワープラント(100)のトルク出力を示す1つまたは複数の信号を取得することと、
    前記パワー設定値を前記パワープラント(100)の前記トルク出力と比較することと
    をさらに含み、
    前記保護制御弁(240)が、前記油圧流体の制御された量が前記ピッチ作動アセンブリ(202)に、または前記ピッチ作動アセンブリ(202)から流れることを選択的に可能にする場合、前記制御された量が、前記プロペラブレード(150)をフルフェザー位置に位置決めするのに十分な量である、請求項10に記載の方法(300)。
  13. 前記保護制御弁(240)が、電気油圧サーボ弁(242)によって制御される、請求項10に記載の方法(300)。
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