JP2019046401A - 均平作業対象領域特定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作物の収穫量の向上を図りつつ、均平作業の負担を軽減することができる均平作業対象領域特定システムを提供する。【解決手段】均平作業対象領域特定システム1は、複数の領域を有する圃場において、均平作業を行うべき領域を特定する。均平作業対象領域特定システム1は、圃場における高度のばらつきを演算する第1演算部53と、記圃場における作物の収穫量のばらつきを演算する第2演算部54と、第1演算部53の演算結果および第2演算部54の演算結果に基づいて、圃場内において、高度のばらつきが所定の閾値よりも大きく、かつ、作物の収穫量のばらつきが所定の閾値よりも大きいばらつき領域の有無を判定するばらつき領域判定部51とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、均平作業対象領域特定システムに関する。
圃場では、凹凸が自然発生する。凹凸が発生すると、圃場内に高度のばらつきが生じる。圃場内に高度のばらつきが生じると、作物の植え付け深さや水位が不安定になる。これにより、作物の生育状態が悪化し、その結果、作物の収穫量が減少するおそれがある。そこで、特許文献1では、トラクタが均平機(レベラー)を牽引しながら圃場を走行することによって、圃場を均平化する方法が提案されている。
特開2007−53902号公報
しかしながら、作物の収穫量の減少の要因は、圃場内の高度のばらつきだけではない。例えば、地力の低下や根張り易さの低下によっても作物の収穫量は減少し得る。したがって、作物の収穫量が少ない圃場に対して均平作業を行ったとしても、必ずしも収穫量が向上するとは限らない。また、均平作業の負担の軽減の観点から、農家等のユーザにとっては、収穫量の向上に寄与しない均平作業を極力削減することが望ましい。
そこで、この発明の主たる目的は、作物の収穫量の向上を図りつつ、均平作業の負担を軽減することができる均平作業対象領域特定システムを提供することである。
この発明は、複数の領域を有する圃場において、均平作業を行うべき領域を特定する均平作業対象領域特定システムであって、前記圃場内の高度のばらつきを演算する第1演算部と、前記圃場における作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきを演算する第2演算部と、前記第1演算部の演算結果および前記第2演算部の演算結果に基づいて、前記圃場内において、高度のばらつきが所定の閾値よりも大きく、かつ、作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが所定の閾値よりも大きいばらつき領域の有無を判定するばらつき領域判定部とを含む、均平作業対象領域特定システムを提供する。
この構成によれば、高度のばらつきが所定の閾値よりも大きく、かつ、作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが所定の閾値よりも大きいばらつき領域が圃場内に存在するか否かが判定される。そのため、高度のばらつきが原因で作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが大きくなっている可能性が高い領域を均平作業対象領域に特定することができる。
その一方で、高度のばらつき以外の原因で、作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが大きくなっている可能性が高い領域を均平作業対象領域から除外することができる。
したがって、高度のばらつきが原因で作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが大きくなっている可能性が高い領域に対して均平作業を行うことができるので、作物の収穫量の増大を図ることができる。さらに、収穫量の向上に寄与しない均平作業を削減することができるので、均平作業の負担が軽減される。
この発明の一実施形態では、前記均平作業対象領域特定システムが、前記圃場内に前記ばらつき領域が存在する場合に、当該圃場内の前記複数の領域の全てを均平作業対象領域に特定する均平作業対象領域特定部をさらに含む。
ここで、ばらつき領域とそれ以外の領域とでは領域内の土の量が異なっている場合がある。そのため、ばらつき領域のみを均平作業の対象とすると、均平作業において、ばらつき領域とそれ以外の領域とを同じ高度にできないおそれがある。そのため、圃場内の複数の領域の全てを均平作業の対象とすることによって、圃場内の高度のばらつきの低減を確実に図ることができる。ひいては、作物の収穫量の増大を図ることができる。
この発明の一実施形態では、前記均平作業対象領域特定システムが、前記圃場内に前記ばらつき領域が存在する場合に、前記ばらつき領域と、前記ばらつき領域に近接する近接領域とを、均平作業対象領域に特定する均平作業対象領域特定部をさらに含む。
この構成によれば、圃場全体が均平作業の対象とされるのではないため、均平作業の対象領域が縮小される。そのため、均平作業の負担を一層軽減することができる。
また、ばらつき領域だけでなく、ばらつき領域に近接する近接領域も均平作業の対象とする構成であれば、均平作業において、ばらつき領域を均平化するために必要な土を近接領域から補充したり、ばらつき領域を均平化したことによって余った土を近接領域に分散させたりすることができる。これにより、圃場内の高度のばらつきの低減を図ることができる。ひいては、作物の収穫量の増大を図ることができる。
この発明の一実施形態では、前記均平作業対象領域特定システムが、各前記領域内の複数の位置の高度を検出する高度検出部と、各前記領域内の複数の位置において、作物の生育状態または作物の収穫量を検出する作物情報検出部とをさらに含む。そして、前記第1演算部が、前記高度検出部によって検出された結果に基づいて、各前記領域内の高度のばらつきを演算するように構成されており、前記第2演算部が、前記作物情報検出部によって検出された結果に基づいて、各前記領域における作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきを演算するように構成されている。
この構成によれば、各領域内の高度のばらつきは、複数の位置において検出された高度に基づいて精度良く演算される。さらに、各領域における作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきは、複数の位置において検出された作物の生育状態または作物の収穫量に基づいて精度良く演算される。そのため、ばらつき領域の有無の判定の精度が向上される。したがって、作物の収穫量を一層増大させつつ、均平作業の負担を軽減することができる。
この発明の一実施形態では、前記均平作業対象領域特定システムが、前記圃場内を走行しながら作物を収穫する収穫機をさらに含む。そして、前記高度検出部が、前記収穫機に搭載され、測位衛星からの測位信号に基づいて、各前記領域内の複数の位置において前記収穫機の高度を検出するように構成されている。また、前記作物情報検出部が、前記収穫機に搭載された収穫量センサと、前記収穫量センサの出力信号に基づいて、各前記領域内の複数の位置において作物の収穫量を算出する収穫量算出部とを含む。
各領域内の複数の位置において収穫機の高度を検出することによって、各領域内の複数の位置の高度を検出することができる。そのため、この構成によれば、収穫機による収穫の際に、各領域内の複数の位置の高度と、各領域内の複数の位置における作物の収穫量とを一度に検出することができる。そのため、複数の位置の高度と収穫量とを効率良く検出できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る均平作業対象領域特定システムの構成を示す模式図である。 図2は、前記収穫機が前記圃場内を走行する様子を説明するための模式図である。 図3は、前記均平作業対象領域特定システムに備えられた収穫機および圃場評価サーバの主要な電気的構成を示すブロック図である。 図4は、前記圃場評価サーバの記憶部に設けられたデータテーブルの内容例を示す模式図である。 図5は、前記データテーブルに基づいて作成された領域別テーブルの内容例を示す模式図である。 図6Aは、前記領域別テーブルに基づいて作成された、ある領域における収穫機の高度のばらつきを演算するためのヒストグラムの一例である。 図6Bは、前記領域別テーブルに基づいて作成された、ある領域における収穫量のばらつきを演算するためのヒストグラムの一例である。 図7は、前記均平作業対象領域特定システムによる均平作業対象領域の特定方法について説明するための模式図である。 図8は、前記均平作業対象領域特定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図9は、前記均平作業対象領域特定処理の別の例を説明するための模式図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る均平作業対象領域特定システムの構成を示す模式図である。 図11は、第2実施形態に係る均平作業対象領域特定システムに備えられた収穫機、飛行体および圃場評価サーバの主要な電気的構成を示すブロック図である。 図12は、NDVI画像を用いて作成された、ある領域におけるNDVI値のばらつきを演算するためのヒストグラムの一例である。 図13は、第2実施形態に係る均平作業対象領域特定システムによる均平作業対象領域特定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図14は、前記収穫機が図2とは別の経路で前記圃場内を走行する様子を説明するための模式図である。
以下では、この発明の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る均平作業対象領域特定システム1の構成を示す模式図である。
均平作業対象領域特定システム1は、圃場Fにおいて、均平作業を行うべき領域を特定するためのシステムである。均平作業対象領域特定システム1は、圃場Fを走行しながら圃場F内の作物Pを収穫する収穫機2と、収穫機2が作物Pを収穫する際に取得された位置情報や作物情報に基づいて、圃場F内における均平作業の対象とすべき領域の有無について評価する圃場評価サーバ4とを含む。作物情報には、この形態では、収穫機2が収穫した作物Pの量(収穫量)等の収穫情報が含まれる。位置情報は、緯度経度情報および高度情報からなる。
収穫機2は、例えば、コンバインである。収穫機2は、圃場F内を走行する走行機体3を含む。収穫機2は、測位衛星7を利用して、自己位置を測位する機能を備えている。収穫機2は、通信網6を介して、圃場評価サーバ4と通信可能である。圃場評価サーバ4は、圃場評価センター5内に設けられている。
収穫機2は、収穫機2の識別情報、位置情報、稼働情報、作物情報等を圃場評価サーバ4に送信する。収穫機2から圃場評価サーバ4に送信される収穫機2の識別情報は、この形態では、収穫機2に設けられた通信端末12(後述する図3参照)の電話番号である。この識別情報は、収穫機2に割り当てられた個別の識別情報である機番であってもよい。
圃場評価サーバ4は、収穫機2から、識別情報、位置情報、稼働情報、作物情報等を受信すると、これらの情報を当該収穫機2の識別情報、型式情報および機番に関連付けて記憶する。圃場評価サーバ4は、収穫機2から受信した位置情報に基づいて、収穫機2が作物Pを収穫した圃場Fを特定する。
図2は、収穫機2が圃場F内を走行する様子を説明するための模式図である。
圃場Fは、均平作業の対象である均平作業対象領域の候補である均平作業候補領域Wと、均平作業対象領域の候補にはならない非均平作業候補領域Nとに分けられる。均平作業候補領域Wは、圃場Fの中央付近に設けられており、非均平作業候補領域Nは、均平作業候補領域Wの周囲に設けられている。圃場Fでは、作物P(図1参照)が育成されている。
圃場Fおよび均平作業候補領域Wは、例えば平面視で同じ方向に長手の矩形状である。圃場Fの長手方向(図2の紙面の左右方向)に符号「L1」を付し、圃場Fの短手方向(図2の紙面の上下方向)に符号「L2」を付す。均平作業候補領域Wは、複数の領域ARに分けられる。本実施形態では、均平作業候補領域Wは、9個の領域に分けられている。複数の領域ARのそれぞれには、符号「AR1」〜「AR9」を付与する。図2では、3つの領域ARを一組とする組が短手方向L2に3段で並んでいる。均平作業候補領域Wにおいて短手方向L2の一端側(図2の紙面の上側)に位置する組では、長手方向L1の一端側(図2の紙面の左側)から順に領域AR1、領域AR2および領域AR3が並んでいる。均平作業候補領域Wにおいて短手方向L2の中央に位置する組では、長手方向L1の一端側から順に、領域AR4、領域AR5および領域AR6が並んでいる。均平作業候補領域Wにおいて短手方向L2の他端側(図2の紙面の下側)に位置する組では、長手方向L1の一端側から順に領域AR7、領域AR8および領域AR9が並んでいる。
収穫機2は、圃場Fの全域を走行することで、圃場F内の全ての作物Pを収穫する。収穫機2の走行経路100は、例えば、つづら折り状である。具体的には、収穫機2は、長手方向L1における均平作業候補領域Wの一端(左端)から他端(右端)に向けてつづら折り状に圃場Fを走行する。より具体的には、収穫機2は、短手方向L2における均平作業候補領域Wの他端(下端)から短手方向L2における均平作業候補領域Wの一端(上端)へ向かって直線的に走行し、例えば、短手方向L2における均平作業候補領域Wの一端に到達すると、非均平作業候補領域N内で旋回する。そして、収穫機2は、先程とは逆方向に均平作業候補領域Wを直線的に走行し、例えば、短手方向L2における均平作業候補領域Wの他端に到達すると、非均平作業候補領域N内で旋回する。収穫機2は、この動作を繰り返すことによって、長手方向L1における均平作業候補領域Wの他端に到達する。収穫機2が長手方向L1における均平作業候補領域Wの他端に達することで収穫機2の走行が終了される。この実施形態では、収穫機2が非均平作業候補領域N内で旋回するとしたが、収穫機2は、均平作業領域W内で旋回してもよい。
図3は、均平作業対象領域特定システム1の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図3を参照して、収穫機2は、収穫機制御装置10と、収穫量センサ11と、通信端末12とを備えている。収穫機制御装置10は、収穫機2の各部の電気機器を制御する。収穫機2が例えばコンバインである場合には、収穫機制御装置10は、走行装置、刈取装置、搬送装置、脱穀装置等のコンバインの各部の電気機器を制御する。
収穫量センサ11は、収穫機2が収穫した作物P(図1参照)の収穫量を算出するための信号を出力する。収穫量センサ11は、収穫機2の走行機体3に搭載されている。収穫量センサ11は、収穫機制御装置10に接続されている。
収穫機2がコンバインである場合、収穫量センサ11は、例えば、歪みゲージや圧電素子等である。この場合、収穫機2によって作物Pから脱穀された穀粒は、走行機体3に設けられた穀粒貯留部(図示せず)に投入される。収穫量センサ11は、穀粒貯留部に投入される穀粒が収穫量センサ11に衝突する際の衝撃の大きさを検出する。収穫量センサ11は、検出された衝撃の大きさに基づく信号を出力する。
収穫機制御装置10は、収穫量センサ11からの出力信号に基づいて、所定時間毎に収穫量を算出する収穫量算出部40を含む。
通信端末12は、収穫機2の走行機体3に搭載されている。詳しくは、通信端末12は、収穫機2のキャビン内でユーザが操作可能なように、走行機体3に取り付けられている。通信端末12は、走行機体3に対して着脱可能であってもよいし着脱不能であってもよい。この実施形態では、通信端末12には、通信用の電話番号が設定されている。
通信端末12は、制御部20を備えている。制御部20には、位置情報算出部21、通信部22、操作表示部23、操作部24および記憶部25等が接続されている。位置情報算出部21は、衛星測位システムに基づいて通信端末12(収穫機2)の位置情報を算出する。この実施形態では、衛星測位システムは、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。具体的には、位置情報算出部21は、複数の測位衛星7(図1参照)からの衛星信号を受信して、通信端末12(収穫機2)の位置情報を所定時間毎に算出する。
通信部22は、制御部20が通信網6を介して圃場評価サーバ4と通信するための通信インタフェースである。操作表示部23は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部24は、例えば、1または複数の操作ボタンを含む。記憶部25は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
位置情報算出部21は、均平作業候補領域Wを走行する収穫機2の水平方向における位置および高さ方向における位置を所定時間毎(例えば1分毎)に算出することができる。以下では、水平方向における収穫機2の位置のことを単に「収穫機2の位置」という。また、高さ方向における収穫機2の位置のことを「収穫機2の高度」という。
図2も参照して、収穫機2が圃場Fを走行し始めてから走行し終えるまでの間、所定間隔毎に位置情報算出部21が高度情報を算出することによって、各領域AR内の複数の位置M(検出位置Mともいう。)において収穫機2の高度Zが検出される。この実施形態では、各領域AR1〜AR9内の16個の位置で高度Zが検出される。なお、収穫機2は、ほぼ一定の速度で均平作業候補領域W内を走行するため、検出位置Mは、収穫機2の走行方向においてほぼ等間隔で並んでいる。検出位置Mは、短手方向L2に互いに隣接する領域AR同士の境界(図2の一点鎖線参照)付近にも図示されている。短手方向L2に互いに隣接する領域AR同士の境界付近に図示された検出位置Mは、当該境界を挟む一対の領域ARのうち、上流側の領域AR内に位置している。
位置情報算出部21によって検出される収穫機2の高度は、厳密には、収穫機2の走行機体3において通信端末12が取り付けられている位置の高度である。圃場F内の地面の高度と通信端末12の高度との差は、収穫機2の走行中においてほぼ一定である。そのため、通信端末12(収穫機2)の高度を検出することによって、圃場F内の複数の位置Mにおける地面の高度を検出することができる。以下では、圃場F内の地面の高度を、圃場F内の高度ということもあるし、圃場F内の複数の位置Mにおける地面の高度のことを圃場F内の複数の位置Mの高度ということもある。このように、位置情報算出部21は、圃場F内の複数の位置Mの高度を検出する高度検出部として機能する。
収穫機2が作業領域Wを走行し始めてから走行し終えるまでの間、所定間隔毎(例えば1分毎)に収穫量センサ11からの出力信号に基づいて収穫量算出部40が収穫量を算出することによって、各領域AR内の複数の位置Mにおいて収穫量が検出される。この実施形態では、各領域AR1〜AR9内において、16個の位置(16箇所)で収穫量が検出される。
ある検出位置Mにおいて検出される収穫量とは、当該検出位置Mと当該検出位置Mに走行方向上流側に隣接する検出位置Mとの間で収穫された作物Pの収穫量の合計に等しい。ある検出位置Mにおいて検出される収穫量は、当該検出位置Mと当該検出位置Mに走行方向上流側から隣接する検出位置Mとの間を収穫機2が走行する間に収穫量センサ11から信号が複数回出力される場合、収穫量センサ11から所定時間の間に出力される信号に基づく収穫量の積算値となる。このように、収穫量センサ11および収穫量算出部40は、収穫量を検出する収穫量検出部として機能する。収穫量は、作物情報に含まれるため、収穫量検出部は、作物情報検出部の一例である。
図3を参照して、制御部20は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部20は、検出された収穫機2の位置、収穫機2の高度および収穫量を記憶部25に記憶する。そして、制御部20は、記憶部25に記憶されている最新の収穫機2の位置、収穫機2の高度および収穫量を、リアルタイムまたは一定時間毎に、圃場評価サーバ4に送信する。
圃場評価サーバ4は、制御部30を備えている。制御部30には、通信部31、操作表示部32、操作部33、および記憶部34等が接続されている。通信部31は、制御部30が通信網6(図1参照)を介して通信端末12(収穫機2)と通信するための通信インタフェースである。操作表示部32は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部33は、例えば、キーボード、マウス等を含む。記憶部34は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
記憶部34には、データテーブル35が設けられている。図4は、データテーブル35の内容例を示している。データテーブル35には、位置情報算出部21によって検出された収穫機2の位置X,Yおよび高度Zと、収穫量センサ11および収穫量算出部40によって検出された収穫量Qが、時刻T毎に記憶されている。時刻Tは、データ検出時の実際の時刻であってもよいし、収穫機2の走行開始からの経過時間であってもよい。
図3に示すように、制御部30は、データテーブル35を用いて圃場F内に均平作業の対象である均平作業対象領域が存在するか否かについて評価するために、ばらつき演算部50、ばらつき領域判定部51および均平作業対象領域特定部52を含む。
ばらつき演算部50は、高度Zのばらつきと収穫量Qのばらつきとを演算するように構成されている。具体的には、ばらつき演算部50は、データテーブル35に基づいて、各領域ARについてのデータ(時刻T、位置X,Y、高度Zおよび収穫量Q)を抽出して、図5に示す領域別テーブル36を作成する。そして、ばらつき演算部50は、領域別テーブル36を用いて各領域ARにおける収穫機2の高度Zのばらつきおよび収穫量Qのばらつきを演算する。
図5は、領域別テーブル36の内容例を示す模式図である。領域別テーブル36は、各領域AR1〜AR9に対して1つずつ作成される。この実施形態では、各領域AR1〜AR9において16箇所で高度Zおよび収穫量Qが検出されるので、各領域別テーブル36には、時刻T、位置X,Y、高度Zおよび収穫量Qが一つずつ記載された行が、16行設けられている。
ばらつき演算部50は、位置情報算出部21によって検出された結果に基づいて、各領域ARにおける収穫機2の高度ZのばらつきAを演算する第1演算部53と、収穫量センサ11および収穫量算出部40によって検出された結果に基づいて、各領域ARにおける収穫量QのばらつきBを演算する第2演算部54とを含む。前述したように、圃場Fの高度と通信端末12の高度との差は、収穫機2の走行中において常にほぼ一定である。そのため、収穫機2の高度ZのばらつきAは、圃場F内の高度のばらつきと等しい。圃場F内の高度のばらつきを「ばらつきA」ということもある。
第1演算部53は、各領域ARにおける高度ZのばらつきAを演算するために、領域別テーブル36に基づいてヒストグラムを作成してもよい。図6Aは、領域別テーブル36に基づいて第1演算部53が作成するヒストグラムの一例である。
図6Aのヒストグラムの横軸は、ある領域ARにおける収穫機2の高度Zの平均値と、当該領域AR内の各検出位置Mにおける高度Zの検出値との差を示している。図6Aのヒストグラムの縦軸は、確率密度を示している。当該領域ARにおける収穫機2の高度Zのばらつきが小さいほど、ばらつきの度合を示す指標となる標準偏差σが小さくなる。当該領域ARにおける収穫機2の高度Zのばらつきが大きいほど、標準偏差σが大きくなる。ここでは、標準偏差σの2倍(2σ)を収穫機2の高度ZのばらつきAとする。図6Aの実線のヒストグラムは、ばらつきAが比較的小さいときの例を示しており、図6Aの二点鎖線のヒストグラムは、ばらつきAが比較的大きいときの例を示している。
ばらつきAは、下記式(1)を用いて算出される。式(1)では、領域ARにおける検出位置Mの数をiとし、i番目に検出された高度Zを高度Ziとする。Zにオーバーラインが付されたものを高度Zの平均値とする。
Figure 2019046401
第2演算部54は、各領域ARにおける収穫量QのばらつきBを演算するために、領域別テーブル36に基づいてヒストグラムを作成してもよい。図6Bは、領域別テーブル36に基づいて第2演算部54が作成するヒストグラムの一例である。
横軸は、ある領域ARで検出された収穫量Qの平均値と当該領域AR内の各検出位置Mにおける収穫量Qの検出値との差を示しており、縦軸は、確率密度を示している。当該領域ARにおける収穫量Qのばらつきが小さければ、標準偏差σが小さくなる。当該領域ARにおける収穫量Qのばらつきが大きければ、標準偏差σが大きくなる。ここでは、標準偏差の2倍(2σ)を収穫量QのばらつきBとする。図6Bの実線のヒストグラムは、ばらつきBが比較的小さいときの例を示しており、図6Bの二点鎖線のヒストグラムは、ばらつきBが比較的大きいときの例を示している。
ばらつきBは、下記式(2)を用いて、算出される。式(2)では、領域ARにおける検出位置Mの数をiとし、i番目に検出された収穫量Qを収穫量Qiとする。Qにオーバーラインが付されたものを収穫量Qの平均値とする。
Figure 2019046401
ばらつき領域判定部51は、第1演算部53の演算結果および第2演算部54の演算結果に基づいて、ばらつき領域V(後述する図7参照)の有無を判定する。ばらつき領域Vは、圃場Fにおいて、収穫機2の高度ZのばらつきAが大きく、かつ、収穫量QのばらつきBが大きい領域のことである。
具体的には、ばらつき領域判定部51は、式(1)で算出された収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値α(第1閾値)よりも大きく、かつ、式(2)で算出された収穫量QのばらつきBが所定の閾値β(第2閾値)よりも大きい領域ARをばらつき領域Vと判定する。ばらつき領域判定部51は、式(1)で算出された収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値α以下であるという条件と、式(2)で算出された収穫量QのばらつきBが所定の閾値β以下であるという条件とのうち少なくとも一方の条件を満たす領域ARをばらつき領域Vではないと判定する。
均平作業対象領域特定部52は、圃場F内の複数の領域ARに、ばらつき領域Vが存在する場合に、当該圃場Fの複数の領域ARの全体を、均平作業対象領域U(後述する図7参照)に特定する。
次に、均平作業対象領域特定システム1による均平作業対象領域Uの特定方法の具体例について説明する。
図7は、均平作業対象領域特定システム1による均平作業対象領域Uの特定方法について説明するための模式図である。
図7では、圃場Fが2つ図示されている。図7の紙面の上側の圃場Fを圃場F1といい、図7の紙面の下側の圃場Fを圃場F2という。圃場F1および圃場F2の均平作業候補領域Wのそれぞれは、9つの領域AR1〜AR9に分けられている。圃場F1および圃場F2は、作物Pの収穫が完了した後の圃場Fである。
まず圃場F1について説明する。圃場F1では、領域AR1,AR6〜AR9において収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値α以下であり、かつ、収穫量QのばらつきBが所定の閾値β以下である。そのため、圃場F1の領域AR1,AR6〜AR9は、ばらつき領域Vではないと判定される。また、領域AR2は、収穫量QのばらつきBが所定の閾値β以下であるため、ばらつき領域Vではないと判定される。領域AR3は、高度ZのばらつきAが所定の閾値α以下であるため、ばらつき領域Vではないと判定される。一方、領域AR4およびAR5は、収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値αよりも大きく、かつ、収穫量QのばらつきBが所定の閾値βよりも大きいため、ばらつき領域Vであると判定される。したがって、圃場F1では、領域AR1〜AR9の全体が均平作業対象領域Uに特定される。
次に圃場F2について説明する。圃場F2では、いずれの領域AR1〜AR9においても、高度ZのばらつきAが所定の閾値α以下であるという条件と、収穫量QのばらつきBが所定の閾値β以下であるという条件とのうちの少なくとも一方の条件を満たしている。したがって、圃場F2では、いずれの領域AR1〜AR9もばらつき領域Vではないと判定される。したがって、圃場F2では、いずれの領域AR1〜AR9も均平作業対象領域Uには特定されない。
次に、フローチャートを用いて、制御部30による均平作業対象領域Uの特定処理について説明する。図8は、制御部30による均平作業対象領域Uの特定処理の一例を説明するためのフローチャートである。
均平作業対象領域Uの特定処理では、領域ARの数をn個とし、領域ARが1つずつ順番に評価される。領域AR1〜領域ARnは、この順番で評価される。領域ARは、複数(本実施形態では9個)設けられているので、nは、2以上である。j番目に判定される領域ARを領域ARjという。また、領域ARjにおける収穫機2の高度ZのばらつきAをAjという。領域ARjにおける収穫量QのばらつきBをBjという。
図8を参照して、均平作業対象領域Uの特定処理が開始されると、まず、制御部30は、jを1にして領域AR1の評価を開始する(ステップS1)。そして、制御部30内のばらつき演算部50は、領域AR1における収穫機2の高度ZのばらつきA1および収穫量QのばらつきB1を演算する(ステップS2)。具体的には、ばらつき演算部50内の第1演算部53は、領域AR1における収穫機2の高度ZのばらつきA1を演算する。また、ばらつき演算部50内の第2演算部54は、領域AR1における収穫量QのばらつきB1を演算する。
そして、制御部30内のばらつき領域判定部51は、収穫機2の高度ZのばらつきA1が所定の閾値αよりも大きく(A1>α)、かつ、収穫量QのばらつきB1が所定の閾値βよりも大きい(B1>β)という条件を満たしているか否かを判定する(ステップS3)。上記条件を満たしている場合(ステップS3:YES)、ばらつき領域判定部51は、領域AR1がばらつき領域Vであると判定する(ステップS4)。そして、ばらつき領域判定部51は、ステップS6に移行する。
一方、ステップS3において上記条件を満たしていないと判定された場合(ステップS3:NO)、ばらつき領域判定部51は、領域AR1がばらつき領域Vではないと判定する(ステップS5)。そして、ばらつき領域判定部51は、ステップS6に移行する。
ステップS6では、ばらつき領域判定部51は、jを1だけインクリメントする(j=j+1)。そして、ばらつき領域判定部51は、jがn以下であるか否かを判定する(ステップS7)。j≦nであれば、ステップS2に戻る(ステップS7:YES)。これにより、ステップS2〜ステップS6が繰り返される。
ステップS7において、jがnよりも大きいと判定された場合には(ステップS7:NO)、制御部30内の均平作業対象領域特定部52が、圃場F内にばらつき領域Vが存在するか否かに基づいて、均平作業対象領域Uを特定する(ステップS8)。
詳しくは、圃場F内にばらつき領域Vが1つでも存在する場合、均平作業対象領域特定部52は、当該圃場F内の複数の領域AR1〜ARnの全体を均平作業対象領域とする。一方、圃場F内にばらつき領域Vが存在しない場合、当該圃場Fは均平作業の対象とされることなく、当該圃場Fについての均平作業対象領域Uの特定処理が終了される。圃場Fが複数存在する場合、この特定処理が圃場Fの数だけ行われる。
第1実施形態によれば、均平作業対象領域特定システム1は、圃場F内の高度のばらつきA(収穫機2の高度ZのばらつきA)を演算する第1演算部53と、収穫量QのばらつきBを演算する第2演算部54と、ばらつき領域Vの有無を判定するばらつき領域判定部51とを含む。均平作業対象領域特定システム1が、複数の領域ARを有する圃場Fにおいて、均平作業対象領域Uを特定する。
この構成によれば、ばらつき領域Vが圃場F内に存在するか否かが判定される。そのため、圃場F内の高度のばらつきAが原因で収穫量QのばらつきBが大きくなっている可能性が高い領域ARを均平作業対象領域Uに特定することができる。
その一方で、圃場F内の高度のばらつきA以外の原因で収穫量QのばらつきBが大きくなっている可能性が高い領域ARを、均平作業対象領域Uから除外することができる。
したがって、圃場F内の高度のばらつきが原因で収穫量QのばらつきBが大きくなっている可能性が高い領域ARに対して均平作業を行うことができるので、収穫量Qの増大を図ることができる。さらに、収穫量Qの向上に寄与しない均平作業を削減することができるので、均平作業の負担を軽減することができる。
また、圃場Fが複数存在する場合(例えば図7に示す例の場合)には、均平作業の対象となる圃場Fの数が低減されるので、均平作業の負担が特に軽減される。
また、本実施形態では、圃場F内にばらつき領域Vが存在する場合に、当該圃場F内の複数の領域ARの全てが均平作業対象領域Uに特定される。
ここで、ばらつき領域Vとそれ以外の領域ARとでは領域AR内の土の量が異なっている場合がある。そのため、ばらつき領域Vのみを均平作業の対象とすると、均平作業において、ばらつき領域Vとそれ以外の領域ARとを同じ高度にできないおそれがある。そのため、圃場F内の複数の領域ARの全てを均平作業の対象とすることによって、圃場F内の高度のばらつきAの低減を確実に図ることができる。ひいては、作物Pの収穫量Qの増大を図ることができる。
また、本実施形態では、均平作業対象領域特定システム1が、各領域AR内の複数の位置Mの高度(各領域AR内の複数の位置Mにおける収穫機2の高度Z)を検出する位置情報算出部21(高度検出部)と、各領域AR内の複数の位置Mにおいて収穫量Qを検出する収穫量センサ11および収穫量算出部40(作物情報検出部)とをさらに含む。そして、第1演算部53が、位置情報算出部21によって検出された結果に基づいて、各領域AR内の高度のばらつきA(各領域AR内の複数の位置Mにおける収穫機2の高度ZのばらつきA)を演算する。また、第2演算部54が、収穫量センサ11および収穫量算出部40によって検出された結果に基づいて、各領域ARにおける収穫量QのばらつきBを演算する。
この構成によれば、各領域ARにおける高度のばらつきAは、複数の位置Mにおいて検出された収穫機2の高度Zに基づいて精度良く演算される。さらに、各領域ARにおける作物Pの収穫量QのばらつきBは、複数の位置Mにおいて検出された作物の収穫量Qに基づいて精度良く演算される。そのため、ばらつき領域Vの有無の判定の精度が向上される。したがって、作物Pの収穫量Qを一層増大させつつ、均平作業の負担を軽減することができる。
また、本実施形態では、均平作業対象領域特定システム1が、圃場F内を走行しながら作物Pを収穫する収穫機2をさらに含む。そして、位置情報算出部21および収穫量センサ11が、収穫機2の走行機体3に搭載されている。
この構成によれば、収穫機2による収穫の際に、各領域AR内の複数の位置Mの高度Zと、各領域ARにおける収穫量Qとを一度に検出することができる。そのため、高度Zと収穫量Qとを効率良く検出できる。
上述の均平作業対象領域Uの特定処理では、均平作業対象領域特定部52は、圃場F内にばらつき領域Vが存在する場合に、複数の領域ARの全体を均平作業対象領域Uに特定した。しかしながら、上述の均平作業対象領域Uの特定処理とは異なり、均平作業対象領域特定部52は、ばらつき領域Vと、ばらつき領域Vに近接する近接領域Eとを、均平作業対象領域Uに特定するように構成されていてもよい。
この均平作業対象領域Uの特定処理では、例えば、図9に示すように、領域AR1のみがばらつき領域Vである場合には、複数の領域ARの全体を均平作業対象領域Uに特定するのではなく、領域AR1と、領域AR1に近接する領域AR2,AR4,AR5とを均平作業対象領域Uに特定する。そのため、圃場F全体が均平作業の対象とされるのではないので、均平作業の対象領域が縮小される。したがって、均平作業の負担を一層軽減することができる。
また、この特定処理のようにばらつき領域Vに近接する近接領域Eも均平作業の対象とする構成であれば、均平作業において、ばらつき領域Vを均平化するために必要な土を近接領域Eから補充したり、ばらつき領域Vを均平化したことによって余った土を近接領域Eに分散させたりすることができる。これにより、圃場F内の高度のばらつきAの低減を図ることができる。ひいては、作物Pの収穫量Qの増大を図ることができる。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係る均平作業対象領域特定システム1Pの構成を示す模式図である。第2実施形態では、第1実施形態と主に異なる部分のみを説明し、今まで説明した部材と同じ部材には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
均平作業対象領域特定システム1Pは、収穫機2および圃場評価サーバ4に加えて、圃場Fの上方を飛行しながら、圃場Fを撮影する飛行体80を含む。飛行体80は、例えば、圃場Fの画像を撮影しながら遠隔操作可能な無人航空機である。飛行体80は、飛行機体81と、飛行機体81に取り付けられた複数のプロペラ82と、複数のプロペラ82を駆動する電動モータ等の駆動部83と、圃場Fを撮影する撮影部84とを含む。
撮影部84は、例えば、マルチスペクトルカメラ等である。マルチスペクトルカメラは、例えば、2バンド(可視赤色光および近赤外光)の画像を同時に撮影することができるデジタルカメラである。撮影部84は、飛行機体81の下部に取り付けられている。撮影部84によって撮影される2バンドの画像は、正規化差植生指数(NDVI: Normalized Difference Vegetation Index)の分布データを生成することに用いられる。
稲等の作物Pは、可視赤色光の領域の波長を吸収し、近赤外光の領域の波長を強く反射する特性を有する。NDVI値はこれを利用した指数であり、作物Pの生育状態を示す指標である。NDVI値は、NDVI=(IR−R)/(IR+R)の式で計算される。ただし、Rは可視赤色光の観測値、IRは近赤外光の観測値である。NDVI値は−1〜1の値をとるように正規化されている。この値に対して例えば黒〜白というように色を対応付けることで、後述するNDVI画像が生成される。
第2実施形態の圃場評価サーバ4は、収穫機2が作物Pを収穫する際に取得される位置情報と、飛行体80によって取得された2バンドの画像に基づいて算出される作物情報とに基づいて、圃場Fを均平作業の対象とすべきであるかについて評価する。第2実施形態における作物情報は、作物Pの生育状態に関する情報である。作物情報には、NDVI値等が含まれる。
図11は、均平作業対象領域特定システム1Pに備えられた収穫機2、飛行体80および圃場評価サーバ4の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図11を参照して、第2実施形態の収穫機2の走行機体3には、収穫量センサ11が搭載されていない。また、第2実施形態の収穫機2の収穫機制御装置10には、収穫量算出部40が設けられていない。第2実施形態では、通信端末12は、作物情報を圃場評価サーバ4に送信しない。通信端末12は、収穫機2の位置情報を圃場評価サーバ4に送信する。
飛行体80は、制御部85を含む。制御部85には、駆動部83、撮影部84、位置情報算出部86および通信部87が接続されている。
位置情報算出部86は、衛星測位システムに基づいて飛行体80の位置情報を算出する。具体的には、位置情報算出部86は、複数の測位衛星7(図10参照)からの衛星信号を受信して、飛行体80の位置情報を所定時間毎に算出する。飛行体80は、飛行体80の位置情報および作物情報等を圃場評価サーバ4に送信する。通信部87は、制御部85が通信網6を介して圃場評価サーバ4と通信するための通信インタフェースである。
第2実施形態の圃場評価サーバ4の制御部30は、ばらつき演算部50、ばらつき領域判定部51および均平作業対象領域特定部52に加えて、NDVI値算出部55を含む。
NDVI値算出部55は、飛行体80の撮影部84によって撮影された2バンドの画像に基づいてNDVI値を算出する。前述したように、NDVI値は、作物の生育状態を示す指標である。位置情報算出部86によって算出された飛行体80の位置と、NDVI値算出部55によって算出されたNDVI値とに基づいて、領域AR内の複数の位置M(図2参照)における作物P(図10参照)の生育状態が検出される。このように、撮影部84およびNDVI値算出部55は、作物生育状態検出部として機能する。NDVI値は、作物情報に含まれるため、作物生育状態検出部は、作物情報検出部の一例である。
第2実施形態の圃場評価サーバ4の記憶部34に設けられているデータテーブル35の内容例の図示については省略する。第2実施形態のデータテーブル35には、収穫量Qは記憶されておらず、位置情報算出部21によって算出された収穫機2の位置X,Yおよび高度Zが時刻T毎に記憶されている。ばらつき演算部50の第1演算部53は、第1実施形態と同様に、領域別テーブル(図示せず)を用いて、各領域ARにおける収穫機2の高度ZのばらつきAを演算する。
ばらつき演算部50の第2演算部54は、飛行体80の位置情報およびNDVI値に基づいて、NDVI画像を作成する。そして、第2演算部54は、NDVI画像を用いて、各領域ARにおけるNDVI値のばらつきを演算する。第2演算部54は、NDVI画像を用いて、ヒストグラムを作成してもよい。
図12は、NDVI画像を用いて第2演算部54が作成するヒストグラムの一例である。横軸は、ある領域ARで検出されたNDVI値の平均値と、当該領域AR内の各検出位置Mにおいて検出されたNDVI値との差を示しており、縦軸は、確率密度を示している。当該領域ARにおけるNDVI値のばらつきが小さければ、標準偏差σが小さくなる。当該領域ARにおける収穫量Qのばらつきが大きければ、標準偏差σが大きくなる。ここでは、標準偏差の2倍(2σ)をNDVI値のばらつきCとする。図12の実線のヒストグラムは、ばらつきCが比較的小さいときの例を示しており、図12の二点鎖線のヒストグラムは、ばらつきCが比較的大きいときの例を示している。
ばらつきCは、下記式(3)を用いて算出される。式(3)では、領域ARにおける検出位置Mの数をiとし、i番目に検出されたNDVI値をNDVIiとする。NDVIにオーバーラインが付されたものをNDVI値の平均値とする。
Figure 2019046401
ばらつき領域判定部51は、NDVI値のばらつきCが大きい場合に、作物Pの生育状態のばらつきが大きいと判定する。ばらつき領域判定部51は、NDVI値のばらつきCが小さい場合に、作物Pの生育状態のばらつきが小さいと判定する。以下では、作物Pの生育状態のばらつきを「ばらつきC」ということもある。ばらつき領域判定部51は、収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値α(第1閾値)よりも大きく、かつ、NDVI値のばらつきCが所定の閾値γ(第2閾値)よりも大きい領域ARをばらつき領域Vであると判定する。ばらつき領域判定部51は、収穫機2の高度ZのばらつきAが所定の閾値α以下であるという条件と、NDVI値のばらつきCが所定の閾値γ以下であるという条件とのうち少なくとも一方の条件を満たす領域ARをばらつき領域Vではないと判定する。
次に、フローチャートを用いて、制御部30による均平作業対象領域の特定処理について説明する。図13は、制御部30による均平作業対象領域Uの特定処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図13を参照して、第2実施形態における均平作業対象領域Uの特定処理は、収穫量QのばらつきBの代わりに、NDVI値のばらつきCが用いられること以外の部分に関しては、第1実施形態における均平作業対象領域Uの特定処理とほぼ同様である。領域ARjにおけるNDVI値のばらつきCをCjという。
均平作業対象領域Uの特定処理が開始されると、まず、制御部30は、jを1にして領域AR1の評価を開始する(ステップS11)。そして、制御部30内のばらつき演算部50は、領域AR1における収穫機2の高度ZのばらつきA1およびNDVI値のばらつきC1を演算する(ステップS12)。具体的には、ばらつき演算部50内の第1演算部53は、領域AR1における収穫機2の高度ZのばらつきA1を演算する。また、ばらつき演算部50内の第2演算部54は、領域AR1におけるNDVI値のばらつきC1を演算する。
そして、制御部30内のばらつき領域判定部51は、収穫機2の高度ZのばらつきA1が所定の閾値αよりも大きく(A1>α)、かつ、NDVI値のばらつきC1が所定の閾値γよりも大きい(C1>γ)という条件を満たしているか否かを判定する(ステップS13)。上記条件を満たしている場合(ステップS13:YES)、ばらつき領域判定部51は、領域AR1がばらつき領域Vであると判定する(ステップS14)。そして、ばらつき領域判定部51は、ステップS16に移行する。
一方、ステップS13において上記条件を満たしていないと判定された場合(ステップS13:NO)、ばらつき領域判定部51は、領域AR1がばらつき領域Vではないと判定する(ステップS15)。そして、ばらつき領域判定部51は、ステップS16に移行する。
ステップS16では、ばらつき領域判定部51は、jを1だけインクリメントする(j=j+1)。ばらつき領域判定部51は、jがn以下であるか否かを判定する(ステップS17)。j≦nであれば、ステップS12に戻る(ステップS17:YES)。これにより、ステップS12〜ステップS16が繰り返される。
ステップS17において、jがnよりも大きいと判定された場合には(ステップS17:NO)、制御部30内の均平作業対象領域特定部52が、圃場F内にばらつき領域Vが存在するか否かに基づいて、均平作業対象領域Uを特定する(ステップS18)。詳しくは、圃場F内にばらつき領域Vが1つでも存在する場合、均平作業対象領域特定部52は、当該圃場F内の複数の領域AR1〜ARnの全体を均平作業対象領域とする(ステップS18)。一方、圃場F内にばらつき領域Vが存在しない場合、当該圃場Fは均平作業の対象とされることなく、当該圃場Fの評価が終了される。圃場Fが複数存在する場合、この特定処理が圃場Fの数だけ行われる。
第2実施形態によれば、均平作業対象領域特定システム1Pは、圃場F内の高度のばらつきA(収穫機2の高度ZのばらつきA)を演算する第1演算部53と、作物Pの生育状態のばらつきC(NDVI値のばらつきC)を演算する第2演算部54と、ばらつき領域Vの有無を判定するばらつき領域判定部51とを含む。均平作業対象領域特定システム1Pが、複数の領域ARを有する圃場Fにおいて、均平作業対象領域Uを特定する。
この構成によれば、ばらつき領域Vが圃場F内に存在するか否かが判定される。そのため、圃場F内の高度のばらつきAが原因で作物Pの生育状態のばらつきCが大きくなっている可能性が高い領域ARを均平作業対象領域Uに特定することができる。
その一方で、圃場F内の高度のばらつきA以外の原因で作物Pの生育状態のばらつきCが大きくなっている可能性が高い領域ARを、均平作業対象領域Uから除外することができる。
したがって、圃場F内の高度のばらつきが原因でNDVI値のばらつきCが大きくなっている可能性が高い領域ARに対して均平作業を行うことができるので、NDVI値の向上(生育状態の改善)、ひいては、収穫量の増大を図ることができる。さらに、収穫量Qの向上に寄与しない均平作業を削減することができ、均平作業の負担を軽減することができる。
また、圃場Fが複数存在する場合には、均平作業の対象となる圃場Fの数が低減されるので、均平作業の負担が特に軽減される。
また、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、圃場F内にばらつき領域Vが存在する場合に、当該圃場F内の複数の領域ARの全てが均平作業対象領域Uに特定される。そのため、第1実施形態と同様に、圃場F内の高度のばらつきAの低減を確実に図ることができる。ひいては、作物Pの収穫量Qの増大を図ることができる。
また、第2実施形態では、均平作業対象領域特定システム1Pが、各領域AR内の複数の位置Mの高度を検出する位置情報算出部21(高度検出部)と、各領域AR内の複数の位置MにおいてNDVI値を検出するNDVI値算出部55および飛行体80の撮影部84(作物情報検出部)とをさらに含む。そして、第1演算部53が、位置情報算出部21によって検出された結果に基づいて、各領域AR内の高度のばらつきAを演算する。また、第2演算部54が、NDVI値算出部55および撮影部84によって検出された結果に基づいて、各領域ARにおける作物Pの生育状態のばらつきCを演算する。
この構成によれば、各領域ARにおける高度のばらつきAは、複数の位置Mにおいて検出された収穫機2の高度Zに基づいて精度良く演算される。さらに、各領域ARにおける作物Pの生育状態(NDVI値)のばらつきCは、複数の位置Mにおいて検出されたNDVI値に基づいて精度良く演算される。そのため、ばらつき領域Vの有無の判定の精度が向上される。したがって、作物Pの収穫量を一層増大させつつ、均平作業の負担を軽減することができる。
第2実施形態の均平作業対象領域特定システム1Pによる均平作業対象領域Uの特定処理では、均平作業対象領域特定部52は、圃場F内にばらつき領域Vが存在する場合に、複数の領域ARの全体を均平作業対象領域Uに特定した。第2実施形態においても、均平作業対象領域特定部52は、ばらつき領域Vと、ばらつき領域Vに近接する近接領域Eとを、均平作業対象領域Uに特定するように構成されていてもよい(第1実施形態の説明に用いた図9を参照。)。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、さらに他の形態で実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、圃場Fが複数の領域ARを有するとした。しかし、圃場Fが複数存在する場合は、圃場Fが複数の領域ARに分けられていないことも有り得る。すなわち、複数の圃場F全体を一つの大きな圃場として、各圃場Fが、当該大きな圃場が有する一つの領域ARを構成していてもよい。
この場合、ばらつき領域判定部51は、ある圃場F内の均平作業候補領域Wの全域に設定された複数の位置Mにおける高度のばらつきAが大きく、かつ、当該圃場F全域における収穫量QまたはNDVI値が大きい場合には、当該圃場Fがばらつき領域Vであると判定する。そして、均平作業対象領域特定部52は、ばらつき領域Vであると判定された圃場Fが存在する場合、複数の圃場Fの全体を均平作業対象領域Uに特定するのではなく、ばらつき領域Vであると判定された圃場Fの均平作業候補領域Wのみを均平作業対象領域Uに特定する。
また、上述の第2実施形態では、飛行体80の撮影部84がNDVI値を算出するために必要な画像を撮影した。しかしながら、上述の第2実施形態とは異なり、衛星がNDVI値を算出するために必要な画像を撮影するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、収穫機2の走行経路100は、つづら折り状であるとした(図2参照)。しかしながら、収穫機2の走行経路は、上述の実施形態とは異なっていてもよい。例えば、図14に示すように収穫機2の走行経路100は、圃場Fの周縁から中心に向かうらせん状であってもよい。
説明の便宜上、図14では、圃場Fおよび均平作業候補領域Wの形状は、平面視で正方形状であるとしている。圃場Fの一辺が延びる第1方向(図14の紙面の上下方向)に符号「L3」を付し、第1方向L3と直交する第2方向(図14の紙面の左右方向)に符号「L4」を付す。
収穫機2は、例えば、正方形状の四隅の一つから圃場Fの中央に向けて、らせん状に圃場Fを走行する。より具体的には、収穫機2は、第1方向L3における圃場Fの一端(下端)で、かつ、第2方向L4における圃場Fの一端(左端)の位置から、第1方向L3に沿って走行する。収穫機2は、第1方向L3における他端付近に到達すると、90°旋回する。収穫機2は、第2方向L4に沿って走行し、第2方向L4における他端(右端)付近に到達すると、90°旋回する。この動作を続けることで、圃場Fを例えば時計回りに約一周する。そして、収穫機2は、第1方向L3における圃場Fの一端(下端)で、かつ、第2方向L4における圃場Fの一端(左端)の位置に戻ったときには、圃場Fにおいて既に作物Pが収穫されている領域の手前で90°旋回する。そして、収穫機2は、第1方向L3に沿って走行し、圃場Fにおいて既に作物Pが収穫されている領域の手前で90°旋回する。そして、収穫機2は、第2方向L4に沿って走行し、圃場Fにおいて既に作物Pが収穫されている領域の手前で90°旋回する。この動作を繰り返すことで、収穫機2は、一周目よりも内側で圃場Fを一周する。この動作を繰り返すことによって、収穫機2は、外側から内側に向けてらせん状に圃場Fを走行し、圃場Fの略中央に達したときに圃場F内の作物Pを収穫し終える。
収穫機2の走行経路101がらせん状であっても、均平作業候補領域Wは、複数の領域ARに分けられる。例えば、上述の実施形態と同様に、均平作業候補領域Wが9つの領域ARに分けられており、各領域AR1〜AR9内の16個の位置で高度Zおよび収穫量Qが検出される。収穫機2は、ほぼ一定の速度で均平作業候補領域W内を走行するため、検出位置Mは、収穫機2の走行方向においてほぼ等間隔で並んでいる。
収穫機2の走行経路100がらせん状であっても、収穫機2が圃場Fを走行することによって得られる位置情報および作物情報は、上述の実施形態と同様に、ばらつき領域V(図7および図9参照)の判定および均平作業体領域U(図7および図9参照)の特定に用いることができる。
また、これまでの説明では、圃場Fは、均平作業候補領域Wと非均平作業候補領域Nに分けられるとした。しかしながら、圃場Fには、非均平作業候補領域Nが設けられておらず、圃場Fの全体が均平作業候補領域Wであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。
1 :均平作業対象領域特定システム
1P :均平作業対象領域特定システム
2 :収穫機
7 :測位衛星
11 :収穫量センサ(作物情報検出部)
21 :位置情報算出部(高度検出部)
40 :収穫量算出部(作物情報検出部)
51 :ばらつき領域判定部
52 :均平作業対象領域特定部
53 :第1演算部
54 :第2演算部
55 :NDVI値算出部(作物情報検出部)
84 :撮影部(作物情報検出部)
A :収穫機の高度のばらつき(圃場内の高度のばらつき)
B :収穫量のばらつき
C :NDVI値のばらつき
M :複数の検出位置(複数の位置)
P :作物
Q :収穫量
AR :領域
U :均平作業対象領域
V :ばらつき領域
Z :収穫機の高度
α :所定の閾値(第1閾値)
β :所定の閾値(第2閾値)
γ :所定の閾値(第2閾値)

Claims (5)

  1. 複数の領域を有する圃場において、均平作業を行うべき領域を特定する均平作業対象領域特定システムであって、
    前記圃場内の高度のばらつきを演算する第1演算部と、
    前記圃場における作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきを演算する第2演算部と、
    前記第1演算部の演算結果および前記第2演算部の演算結果に基づいて、前記圃場内において、高度のばらつきが所定の第1閾値よりも大きく、かつ、作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきが所定の第2閾値よりも大きいばらつき領域の有無を判定するばらつき領域判定部とを含む、均平作業対象領域特定システム。
  2. 前記圃場内に前記ばらつき領域が存在する場合に、当該圃場内の前記複数の領域の全てを均平作業対象領域に特定する均平作業対象領域特定部をさらに含む、請求項1に記載の均平作業対象領域特定システム。
  3. 前記圃場内に前記ばらつき領域が存在する場合に、前記ばらつき領域と、前記ばらつき領域に近接する近接領域とを、均平作業対象領域に特定する均平作業対象領域特定部をさらに含む、請求項1に記載の均平作業対象領域特定システム。
  4. 各前記領域内の複数の位置の高度を検出する高度検出部と、
    各前記領域内の複数の位置において、作物の生育状態または作物の収穫量を検出する作物情報検出部とをさらに含み、
    前記第1演算部が、前記高度検出部によって検出された結果に基づいて、各前記領域内の高度のばらつきを演算するように構成されており、
    前記第2演算部が、前記作物情報検出部によって検出された結果に基づいて、各前記領域における作物の生育状態のばらつきまたは作物の収穫量のばらつきを演算するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の均平作業対象領域特定システム。
  5. 前記圃場内を走行しながら作物を収穫する収穫機をさらに含み、
    前記高度検出部が、前記収穫機に搭載され、測位衛星からの測位信号に基づいて、各前記領域内の複数の位置において前記収穫機の高度を検出するように構成されており、
    前記作物情報検出部が、前記収穫機に搭載された収穫量センサと、前記収穫量センサの出力信号に基づいて、各前記領域内の複数の位置において作物の収穫量を算出する収穫量算出部とを含む、請求項4に記載の均平作業対象領域特定システム。
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