JP2019041766A - タバコシート、棒状の喫煙物品及びタバコシートを製造するための方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 改善された再構成されたタバコから成るタバコシート、改善されたこのようなタバコシートを有する棒状の物品及び改善された再構成されたタバコから成るタバコシートを製造するための方法を提供する。【解決手段】 本発明は、タバコシート(2)、棒状の喫煙物品(8)及びタバコシート(2)を製造するための方法に関する。差構成されたタバコから成るタバコシート(2)は、50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む。タバコシート(2)は、20%〜30%のセルロース繊維を含み、抄紙プロセスで製造される。【選択図】 図1
Description
本発明は、50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシートに関する。更に、本発明は、このようなタバコシートを有する棒状の喫煙物品に関する。加えて、本発明は、50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシートを製造するための方法に関する。
例えばシガレットのような棒状の喫煙物品における材料コストの大部分は、そのタバコ含量によって決まっている。従って、可能なコスト節減を顧慮したタバコ材料の節約は、ますます重要になる。このため、種々の措置が知られている。1つの可能性は、棒状の喫煙物品が、タバコ含量を低減したいわゆるダブルラップ物品として製造することにある。このような喫煙物品の外径は、従来の喫煙物品と比べて変わってはいないが、タバコスティックの有効直径は減少している。
欧州特許出願公開第0 160 380号明細書から、例えば直径を縮小したタバコスティックを備えるシガレットが知られている。このタバコスティックは、タバコスティックに直接的に載せられていて平滑な内皮と同様に平滑な外皮と、内皮と外皮の間に配置された縦軸方向に型押し加工された中間皮から成るサンドイッチ包装によって包囲されている。包装は、タバコシートから製造されていることができる。
このような喫煙物品が、所望の機械的特性を備える、例えば十分な程度で安定しているため、加えてタバコスティックの直径が効率的に低下され得るために、中間皮又は中間層として使用されるタバコシートは、3次元構造を備えられる。例えば、これは、平行な縦溝を備えるように襞付加工される。しかしながら、タバコシートのこの加工、型押し加工又は襞付加工時に、常にまたタバコシートの不所望の破断が生じる。
本発明の課題は、改善された再構成されたタバコから成るタバコシート、改善されたこのようなタバコシートを有する棒状の物品及び改善された再構成されたタバコから成るタバコシートを製造するための方法を提供することである。
この課題は、50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシートによって解決され、このタバコシートは、タバコシートが、繊維優先方向を備える20%〜30%のセルロース繊維を含むこと、によって発展させられている。
有利には、このようなタバコシートは、良好に処理することができ、特に、例えば襞付加工中の、即ちタバコシートへの3次元構造の導入中のシートの損傷又は破断の確立は、最小限に低下されている。更に、シートは、型押し加工又は襞付加工された構造を非常に良好に受け入れ、非常に耐裂性を有する。この改善された処理性及び高められた耐裂性は、特に既存の繊維優先方向に起因している。
1つの実施形態によれば、粉砕されたタバコリブが、フィブリル化式の高稠度粉砕によって、特に15%超の材料密度で得られること、が企図されている。更に、セルロース繊維の短繊維含量は、特に最大30%である。
タバコリブは、フィブリル化式で粉砕される、即ち繊維長さをできるだけ十分に得つつ“解繊”される。この目的のため、例えばリファイナー粉砕が考慮される。リファイナー内でのタバコリブの粉砕時に、長い繊維を得ることが、特に重視され得る。短繊維の少ない割合に基づいて、タバコシートの材料内に、高い長繊維の割合が達成される。これは、タバコシートの機械的特性に有利に作用するので、これは、最も少ない襞付加工時の破断の傾向を示す。
限定された短繊維含量は、例えば短繊維パルプを混合することによって達成することができる。このため、例えば白樺、ブナ、ポプラ又はユーカリのパルプが適している。別の有利な実施形態によれば、セルロース繊維が、針葉樹パルプ及び/又は一年草植物のパルプから得られていること、が企図されている。セルロース繊維は、高い繊維長さを有するセルロース繊維は、例えば針葉樹パルプを提供するヨーロッパ又はカナダの松又はトウヒから得ることができる。一年草植物のパルプは、例えば亜麻、麻、サイザル又はバガスから得られる。
別の有利な実施形態によれば、タバコシートの材料厚さが、250μm〜400μmであること、が企図されている。この値も、例えば型押し加工された構造の維持、耐裂性及びシートの別の処理を顧慮して有利であることがわかった。
特に、タバコシートが、15mmの引張方向に対して横の幅と250μm〜400μmの材料厚さを有するタバコシートから成る細長い試験片に関して20Nより大きい耐裂性を備えること、が更に企図されている。特に、耐裂性が300μm〜363μmの材料厚さを有する試験片で決定されることが企図されている。
前記材料厚さ及び前記耐裂性を有するタバコシートで、3次元構造は、効率的及び持続的に型押し加工又は襞付加工をすることができる。同時に、この工程時にタバコシートが裂ける確率は、絶対的な最小限に減少している。
別の有利な実施形態によれば、タバコシートが、交互に相並んで位置する細長い***及び窪みから成る3次元構造を備え、***及び窪みが、構造縦方向に延在し、セルロース繊維の繊維優先方向が、構造縦方向に対して横に整向されている。
これら両方向が互いに横に整向されていることにより、含まれたセルロース繊維は、その縦方向に沿って襞付加工時に曲げられる。このような構造は、軽減された破断の傾向を示し、シートは、良好に処理することができ、耐裂性を有する。
特に、繊維優先方向及び構造縦方向が、45°〜90°の角度を成すこと、が企図されている。このような角度は、実際に特に有利であることがわかった。
タバコシートに導入された交互に相並んで位置する細長い***と窪みから成る3次元構造は、構造縦方向を備える。この構造縦方向は、相並んで位置する***と窪みの縦延在方向に対して平行に整向されている。
更に、特に、タバコシートが、抄紙プロセスで製造されていること、が企図されている。
いわゆるスラリープロセス−これもしばしばタバコシートを製造するために使用される−は、適用されない。抄紙プロセスも、スラリープロセスも、“タバコエンサイクロペディア”Ernst Voges、1984年、発行者TJI、第2部、“シートタバコ”章389ページ以降に詳細に説明されている。広く普及された抄紙プロセスの場合は、まず、タバコダスト、リブ及び部分的にまた完全な葉のような他の構成要素から成る混合物が、破砕され、水中で抽出される。この抽出物は、次いで例えば蒸発によって濃縮され、後からの使用のために、留置される。不溶性の残渣は、更に軟化されるので、生じる繊維材料は、修正された製紙機械で紙状材料に処理され得る。このエンドレス材料は、次いで乾燥され、所望の程度で、以前に濃縮された抽出物で再処理されるので、所望の風味が調整され得る。生じる浸透された材料は、別の処理に供給される前に乾燥される。これとは違い、スラリープロセスの場合は、換装したタバコ材料が、微細に分割され、通常は少含量のバインダと混合される。こうして生じた塊が、無端の金属ベルト上へ注がれ、この金属ベルト上で乾燥される。
タバコシートは、有利な実施形態によれば、60%の粉砕されたタバコリブ、15%のタバコダスト及び25%のセルロース繊維を含む。
別の処理のために、タバコシートは、例えば12%〜14%の水分にされる。これは、相応の雰囲気中での貯蔵によって行なうことができる。タバコシートが所望の水分を有すると、タバコシートは、搬送のために気密に、例えば鮮度保持フィルムで巻かれて、包装される。
更に、例えば、タバコシートが、ボビンに巻き取られていること、が企図されている。これは、例えば、キングサイズシガレットを製造するために普通の24mmの幅を有する。更に、特に、タバコシートが、6%〜10%の引張強度を備えること、が企図されており、破断又は亀裂までの伸びが考慮される。更に、タバコシートは、特に、80g/m2〜130g/m2の単位面積重量を備える。
課題は、更に、前記実施形態の1つ又は複数によるタバコシートを有する棒状の喫煙物品であって、タバコシートが、内側でタバコスティックを包囲し、構造縦方向が、少なくともほぼ喫煙物品の縦軸方向の方向に整向され、タバコシートが、外側を包装紙によって包囲され、タバコシートの***及び窪みが、縦軸方向に整向された通路をタバコシートと包装紙の間に形成すること、を特徴とする喫煙物品によって解決される。
有利には、このような棒状の物品におけるタバコ含量は、低減することができ、これにより、棒状の物品は、経済的に製造可能である。棒状の喫煙物品の品質は、本発明の態様によるタバコシートの使用によって、従来の棒状の物品に対して改善されている。何故なら、使用されるタバコシートは、その3次元構造を形成する際に実質的に僅かな破断の傾向を示すからである。その他には、棒状の喫煙物品には、タバコシートを顧慮して既に述べたものと同じ又は同様の利点が当て嵌まる。
好ましくは、タバコシートの幅と棒状の喫煙物品の包装紙の幅の間の比が1.05〜1.2であること、が企図されている。タバコシートと包装紙の間のこのサイズ比は、例えばキングサイズシガレット、スリムシガレット又はスーパースリムシガレットのような種々の形式の喫煙物品を製造するために適している。それは、実際に特に有利であることがわかった。
課題は、更に、50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシートを製造するための方法によって解決されるが、この方法は、タバコシートの製造時に、粉砕されたタバコリブ及びタバコダスト以外に20%〜30%のセルロース繊維が使用され、セルロース繊維に、製造時に繊維優先方向が付与されること、によって発展されている。
タバコシートの製造は、特に抄紙プロセスで行なわれる。3次元構造は、例えば、襞付加工プロセス又は型押し加工プロセスで形成される。タバコリブの粉砕は、例えばリファイナーで行なわれる。タバコリブの粉砕は、湿式プロセスであり、乾式粉砕は行なわれない。
このような方法により、有利には、3次元構造の形成時、例えば襞付加工時に、従来のシートよりも僅かにしか損傷を受けない傾向を有するタバコシートが製造され得る。これは、当然、従来のシートと、同じ厚さの実施形態によるシートが互いに比較される場合に当て嵌まる。こうして、この方法によって、厚さが同じでも襞付加工工程の機械的影響に対して実質的に改善された耐性を示すシートが製造され得る。
方法は、特に、繊維優先方向と構造縦方向が45°〜90°の角度を成すように、3次元構造が形成されることによって発展されている。
更に、特に、タバコリブが、リファイナー内で、フィブリル化式で粉砕され、高稠度粉砕が、特に15%超の材料密度で行なわれること、及び/又は、リファイナー内で使用されるセットの刃の間の切断角度が、15°〜60°であること、及び/又は、粉砕されたタバコリブの叩解度が、30〜35SR(ショッパー・リーグラ)であること、が企図されている。前記パラメータは、良好に処理すべき、安定した抵抗力のあるタバコシートの製造のために特に有利であることがわかった。
別の有利な実施形態によれば、針葉樹パルプ及び/又は一年草植物のパルプから得られるセルロース繊維が使用されること、が企図されている。針葉樹パルプは、例えばヨーロッパ又はカナダの松又はトウヒから得られる。一年草植物のパルプは、例えば亜麻、麻、サイザル又はバガスから得られる。
更に、使用されるセルロース繊維は、最大30%の短繊維含量を備える。この短繊維含量は、例えば、白樺、ブナ、ポプラ又はユーカリから得られる。非常に高い短繊維含量は、タバコシートの強度が非常に強く低下させ、従って、前記限界値は、実際に有利であることがわかった。
更に、特に、250μm〜400μmの材料厚さを有するタバコシートが製造されること、が企図されている。
別の有利な実施形態によれば、タバコシートに、交互に相並んで位置する細長い***及び窪みから成る3次元構造が付与され、***及び窪みが、構造縦方向に延在し、3次元構造は、セルロース繊維の繊維優先方向が、構造縦方向に対して横に整向されているように形成されること、が企図されている。更に、特に3次元構造は、繊維優先方向及び構造縦方向が、45°〜90°の角度を成すように形成されること、が企図されている。
その他、タバコシートを製造するための方法には、タバコシート自身を顧慮して既に述べたものと同じ又は同様の利点が、当て嵌まる。
本発明の更なる特徴は、特許請求の範囲及び添付図と共に本発明による実施形態の説明から明らかになる。本発明による実施形態は、個々の特徴又は複数の特徴の組合せを満足することができる。
本発明を、以下で、図面に関連させた実施例によって一般的な発明思想を限定することなく説明するが、文章で詳細に説明されていない全ての本発明の細部については図面の参照をはっきりと指示する。
図面で、それぞれ同じ又は同様の要素及び/又は部分は、同じ符号を備えているので、新たな紹介を、それぞれ省略する。
図1及び2は、再構成されたタバコから成るタバコシートを概略的にかつ単純化して示す。タバコシート2は、50%〜70%の粉砕されたタバコリブを含む。タバコリブは、好ましくは高稠度粉砕で処理され、このプロセスの場合、材料密度は、15%超に設定される。粉砕は、フィブリル化式、即ち“解繊式”で、長繊維含量をできるだけ十分に得つつ行なわれる。リファイナー粉砕が行なわれる高稠度領域は、典型的に8%〜15%に材料密度がある中稠度領域と、典型的に8%未満に材料密度がある低稠度領域とは異なり得る。タバコリブの準備は、新しい表面の提供を目的として、またこれから形成されるシートの強度の向上のために、プロセス技術的に行なわれる。長い繊維を得ることが特に重要視される。タバコリブの粉砕は、湿式プロセスで行なわれ、乾式粉砕は行なわれない。
加えて、タバコシート2は、10%〜20%のタバコダストを含む。タバコダストは、懸濁されるか、分最後に添加される。非常に高い含量のタバコダストは、タバコシート2の強度を手化させ、従って、その含量は、前記区間内の値に制限されたままである。
更に、タバコシート2は、20%〜30%のセルロース繊維を含む。セルロース繊維は、繊維優先方向を備える。特に、タバコシートが、60%の粉砕されたタバコリブ、15%のタバコダスト及び25%のセルロース繊維を備えること、が企図されている。
別の実施例によれば、タバコシート2は、更に、交互に相並んで位置する細長い***及び窪みから成る3次元構造を有する。この3次元構造、正確には***及び窪みの縦方向の延在部は、図1及び2では、平行な線で示されている。これらは、部分的にだけ図示した実践の方向に延在する構造縦方向4を規定する。即ち、構造縦方向4は、***及び窪みの縦延在方向に対して平行に位置する。
タバコシート2は、20%〜30%のセルロース繊維を含み、これらセルロース繊維は、図1及び2では破線で示した繊維優先方向6を備える。タバコシートは、抄紙プロセスで製造される。このプロセスで、セルロース繊維は、抄紙機での製造中に噴流と篩の間の材料流れ内の速度差が利用されることによって、繊維優先方向6に整向される。この速度差、即ち篩の先行又は追跡により、繊維は、多少強く機械方向に整向される。即ち、繊維優先方向は、セルロース繊維の好ましい整向を示し、当然、個々の繊維の整向は、この繊維優先方向とは、多少強く異なる。
図1に図示した実施例の場合、繊維優先方向6は、概略的に示したタバコシート2のウェブの縦方向に対して平行に整向されている。図2には、逆の状況が図示されている。そこに概略的にかつ単純化して図示したタバコシート2のウェブの場合、破線で示した繊維優先方向6は、図示したウェブの縦方向に対して横に整向されているが、構造縦方向4は、この縦方向に対して平行に延在する。
セルロース繊維の繊維優先方向6と3次元構造の構造縦方向4が互いに横に整向されていることが重要である。好ましくは、繊維優先方向6と構造縦方向4の間の角度αは、45°〜90°である。図示した実施例では、角度αは、模範的に少なくともほぼ90°である。
例えば、使用されるセルロース繊維は、例えばヨーロッパ又はカナダの松又はトウヒのような針葉樹パルプから得られている。選択的又は付加的に、例えば亜麻、麻、サイザル又はハガスのような一年草植物のパルプも使用することができる。セルロース繊維の短繊維含量は、好ましくは30%未満である。例えば、短繊維含量は、例えば白樺、ブナ、ポプラ又はユーカリの短繊維パルプから得られる。
タバコシート2の材料厚さは、例えば250μm〜400μmである。更に、タバコシート2は、20N超の耐裂性を備え、15mmの引張り方向に対して横の幅と250μm〜400μmの材料厚さを有する、タバコシート2から切り取られた細長い試験片が考慮される。加えて、前記引張強度は、特に、繊維優先方向6に対して少なくともほぼ平行な引張力が加えられる状況に関する。
襞付加工結果、即ちタバコシート2に導入される3次元構造にとって重要であるのは、襞付加工プロセスで導入される構造縦方向4に対する繊維優先方向6の整向である。襞付加工工程は、構造縦方向4が繊維優先方向6に対して横に位置するように行なわれる。こうして、襞付加工工程時の材料に亀裂、破断又は他の損傷が生じる確率が実質的に軽減されていることを達成することができる。
タバコシート2は、例えば80g/m2〜130g/m2の単位面積重量を備える。タバコシート2を製造するために使用されるセルロースは、例えばリファイナーで粉砕され、しかも30SR〜35SRの範囲内の叩解度で粉砕され、叩解度の既知の単位用の略語SRは、ショッパー・リーグラである。リファイナーで使用されるセットは、例えば、協働するセットの刃の間に15°〜60°の角度が設定されているように設置されている。
タバコシート2により、好ましくは棒状の喫煙物品を製造することができる。このようなものは、概略的に単純化した側面図で模範的に図3に示されている。棒状の喫煙物品8は、前で説明したようにタバコシート2を有する。棒状の喫煙物品8の一端に、フィルタプラグ10が存在し、反対側に燃焼端が存在する。タバコスティックは、フィルタプラグ10に続く包装紙12によって包囲されている。
図3に模範的に示した喫煙物品8の場合、タバコシート2は、縦軸方向Lの構造縦方向4の広がりによって示されているように、模範的に、直接的にフィルタプラグ10までは達しない。タバコシート2の幅と使用される包装紙12−これは、フィルタプラグ10にまで達し、このフィルタプラグに若干重なる−の幅の比は、1.05〜1.2の範囲内にある。
図4は、フィルタプラグ10の外の領域、例えば破線で示した平面IV−IV内の喫煙物品8を経る概略的に単純化した横断面図を示す。喫煙物品8の中心に、タバコシート2によって直接的に包囲されたタバコスティック14が存在する。タバコシート2は、細長い***16を有し、これら***は、包装紙12と直接的に接触しており、細長い窪み18と交互する。***16と窪み18は、図3に平行な線で示した構造縦方向4内に延在する。この構造縦方向4は、好ましくは喫煙物品8の縦延在方向Lに対して平行に位置する。3次元構造であるために、喫煙物品8の縦延在方向Lに整向された通路20が、タバコシート2と包装紙12の間に形成される。この措置によって、従来の喫煙物品に対して、タバコスティック14の容積が軽減され、従って、喫煙物品8は、経済的に製造可能である。
前記全ての特徴、図面からしか読み取れない特徴及び他の特徴との組合せで開示された個々の特徴も、単独でも組合せでも本発明に重要であると見なされる。本発明による実施形態は、個々の特徴又は複数の特徴の組合せによって満足されていてもよい。本発明の範囲内で、“特に”又は“好ましくは”で特徴付けられた特徴は、任意の特徴であると理解すべきである。
2 タバコシート
4 構造縦方向
6 繊維優先方向
8 喫煙物品
10 フィルタプラグ
12 包装紙
14 タバコスティック
16 ***
18 窪み
20 通路
α 角度
L 縦軸方向
4 構造縦方向
6 繊維優先方向
8 喫煙物品
10 フィルタプラグ
12 包装紙
14 タバコスティック
16 ***
18 窪み
20 通路
α 角度
L 縦軸方向
Claims (15)
- 50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシート(2)において、
タバコシート(2)が、繊維優先方向を備える20%〜30%のセルロース繊維を含むこと、を特徴とするタバコシート(2)。 - 粉砕されたタバコリブが、フィブリル化式の高稠度粉砕によって、特に15%超の材料密度で得られること、を特徴とする請求項1に記載のタバコシート(2)。
- セルロース繊維が、針葉樹パルプ及び/又は一年草植物のパルプから得られていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のタバコシート(2)。
- セルロース繊維が、最大30%の短繊維含量を備えること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタバコシート(2)。
- タバコシート(2)の材料厚さが、250μm〜400μmであること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のタバコシート(2)。
- タバコシート(2)が、15mmの引張方向に対して横の幅と250μm〜400μmの材料厚さを有するタバコシート(2)から成る細長い試験片に関して20Nより大きい耐裂性を備えること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のタバコシート(2)。
- タバコシート(2)が、交互に相並んで位置する細長い***(16)及び窪み(18)から成る3次元構造を備え、***(18)及び窪み(18)が、構造縦方向(4)に延在し、セルロース繊維の繊維優先方向(6)が、構造縦方向(4)に対して横に整向され、特に繊維優先方向(6)及び構造縦方向(4)が、45°〜90°の角度(α)を成すこと、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のタバコシート(2)。
- タバコシート(2)が、抄紙プロセスで製造されていること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のタバコシート(2)。
- 請求項7又は8に記載のタバコシート(2)を有する棒状の喫煙物品(8)であって、タバコシートが、内側でタバコスティック(14)を包囲し、構造縦方向(4)が、少なくともほぼ喫煙物品(8)の縦軸方向(L)の方向に整向され、タバコシートが、外側を包装紙(12)によって包囲され、タバコシート(2)の***(16)及び窪み(18)が、縦軸方向(L)に整向された通路(20)をタバコシート(2)と包装紙(12)の間に形成すること、を特徴とする喫煙物品(8)。
- 50%〜70%の粉砕されたタバコリブと10%〜20%のタバコダストを含む再構成されたタバコから成るタバコシート(2)を製造するための方法において、
タバコシート(2)の製造時に、粉砕されたタバコリブ及びタバコダスト以外に20%〜30%のセルロース繊維が使用され、セルロース繊維に、製造時に繊維優先方向(6)が付与され、タバコシート(2)が、特に抄紙プロセスで製造されること、を特徴とする方法。 - タバコリブが、リファイナー内で、フィブリル化式で粉砕され、高稠度粉砕が、特に15%超の材料密度で行なわれること、及び/又は、リファイナー内で使用されるセットの刃の間の切断角度が、15°〜60°であること、及び/又は、粉砕されたタバコリブの叩解度が、30〜35SR(ショッパー・リーグラ)であること、を特徴とする請求項10に記載の方法。
- 針葉樹パルプ及び/又は一年草植物のパルプから得られるセルロース繊維が使用されること、を特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
- 最大30%の短繊維含量を有するセルロース繊維が使用されること、を特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の方法。
- 250μm〜400μmの材料厚さを有するタバコシート(2)が製造されること、を特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の方法。
- タバコシート(2)に、交互に相並んで位置する細長い***(16)及び窪み(18)から成る3次元構造が付与され、***(18)及び窪み(18)が、構造縦方向(4)に延在し、3次元構造は、セルロース繊維の繊維優先方向(6)が、構造縦方向(4)に対して横に整向されているように形成され、特に3次元構造は、繊維優先方向(6)及び構造縦方向(4)が、45°〜90°の角度(α)を成すように形成されること、を特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の方法。
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