JP2019038140A - 防曇性フィルム、及び防曇性鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】防曇性及び耐アルカリ性に優れる防曇性フィルムを提供すること。【解決手段】粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である防曇性フィルム。【選択図】なし
Description
本発明は防曇性フィルム、及び防曇性鏡に関する。
風呂場、洗面台、車、道路など、日常生活のいたるところで鏡が使用されている。例えば風呂場や洗面台などのお湯を使用する場所に設置された鏡は、お湯から発生した湯気によって曇りやすい。
曇った鏡は視認性が悪く使用目的を果たせないため、鏡には、曇りにくい性質(以下、「防曇性」ともいう。)が求められている。
曇った鏡は視認性が悪く使用目的を果たせないため、鏡には、曇りにくい性質(以下、「防曇性」ともいう。)が求められている。
鏡に防曇性を付与する方法として、鏡板の裏面に発熱体からなるシート状ヒータを貼付ける方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
この方法は防曇効果が高くかつ確実ではあるが電気を用いて発熱させるため、お湯をもちいる場所では感電のおそれがあり、使用しにくく、簡便ではないという問題があった。
また、簡便に鏡に防曇効果を付与するための物品として、鏡に貼着して使用する防曇性フィルムが市販されている。防曇性フィルムは、フィルム表面が例えば親水化処理されているため、防曇性に優れるとされている。
この方法は防曇効果が高くかつ確実ではあるが電気を用いて発熱させるため、お湯をもちいる場所では感電のおそれがあり、使用しにくく、簡便ではないという問題があった。
また、簡便に鏡に防曇効果を付与するための物品として、鏡に貼着して使用する防曇性フィルムが市販されている。防曇性フィルムは、フィルム表面が例えば親水化処理されているため、防曇性に優れるとされている。
発明者らが検討したところ、市販の防曇性フィルムは、防曇性が十分ではない場合があった。また、防曇性フィルムの多くは樹脂性のフィルムであり、アルカリ性のカビ取り剤を用いて洗浄すると防曇性が損なわれる場合があるという問題があった。そのため、防曇性フィルムには、アルカリ処理後であっても防曇性に優れる性質(以下「耐アルカリ性」ともいう。)に優れることが求められる。
そこで本発明では、防曇性及び耐アルカリ性に優れる防曇性フィルムを提供することを課題とする。
そこで本発明では、防曇性及び耐アルカリ性に優れる防曇性フィルムを提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明には以下の態様が含まれる。
<1>粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である防曇性フィルム。
<2>前記親水性表面層が、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシル基、シラノール基、水酸基およびこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの官能基を有する<1>に記載の防曇性フィルム。
<3>前記親水性表面層が、スルホン酸基を有する高分子親水性膜であり、表面スルホン酸基濃度(Sa)と深部におけるスルホン酸基濃度(Da)の比(Sa/Da)が1.1以上である<1>又は<2>のいずれかに記載の防曇性フィルム。
<4>前記親水性表面層が、 スルホン酸基と、重合性炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの官能基とを有する化合物(I)(ただし親水基が水酸基を有する基の場合は、重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基は1つである。)、 重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基を2つ以上有する化合物(II)(ただし、水酸基は有してもよいが、アニオン性親水基、およびカチオン性親水基はいずれも有さない。)、を含む重合性組成物を重合することにより得られる架橋樹脂からなる単層膜であり、 該単層膜のアニオン性親水基、カチオン性親水基、および水酸基から選ばれる少なくとも1つの親水基の表面濃度(Sa)と単層膜の膜厚1/2地点における親水基の深部濃度(Da)の親水基濃度の傾斜度(Sa/Da)が1.1以上である<1>又は<2>のいずれかに記載の防曇性フィルム。
<5>鏡と、<1>〜<4>のいずれか一項に記載の防曇性フィルムとを有する防曇性鏡。
<1>粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である防曇性フィルム。
<2>前記親水性表面層が、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシル基、シラノール基、水酸基およびこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの官能基を有する<1>に記載の防曇性フィルム。
<3>前記親水性表面層が、スルホン酸基を有する高分子親水性膜であり、表面スルホン酸基濃度(Sa)と深部におけるスルホン酸基濃度(Da)の比(Sa/Da)が1.1以上である<1>又は<2>のいずれかに記載の防曇性フィルム。
<4>前記親水性表面層が、 スルホン酸基と、重合性炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの官能基とを有する化合物(I)(ただし親水基が水酸基を有する基の場合は、重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基は1つである。)、 重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基を2つ以上有する化合物(II)(ただし、水酸基は有してもよいが、アニオン性親水基、およびカチオン性親水基はいずれも有さない。)、を含む重合性組成物を重合することにより得られる架橋樹脂からなる単層膜であり、 該単層膜のアニオン性親水基、カチオン性親水基、および水酸基から選ばれる少なくとも1つの親水基の表面濃度(Sa)と単層膜の膜厚1/2地点における親水基の深部濃度(Da)の親水基濃度の傾斜度(Sa/Da)が1.1以上である<1>又は<2>のいずれかに記載の防曇性フィルム。
<5>鏡と、<1>〜<4>のいずれか一項に記載の防曇性フィルムとを有する防曇性鏡。
本発明の防曇性フィルムによれば、防曇性及び耐アルカリ性に優れる防曇性フィルムを提供できる。
<<防曇性フィルム>>
本発明の防曇性フィルムは、粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である。
本発明の防曇性フィルムは、粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である。
<親水性表面層>
本発明の防曇性フィルムは、水接触角が40°以下である親水性表面層を有する。前記親水性表面層の水接触角は40°以下であり、好ましくは30°以下、より好ましくは20°以下、さらに好ましくは10°以下である。
水接触角が上記数値以下の親水性表面層は親水性が高いため、防曇性フィルムを鏡に貼着した際に、鏡の表面(すなわち防曇性フィルムの親水性表面層)に付着した水分が濡れ広がりやすく、鏡が曇りにくい。
本発明の防曇性フィルムは、水接触角が40°以下である親水性表面層を有する。前記親水性表面層の水接触角は40°以下であり、好ましくは30°以下、より好ましくは20°以下、さらに好ましくは10°以下である。
水接触角が上記数値以下の親水性表面層は親水性が高いため、防曇性フィルムを鏡に貼着した際に、鏡の表面(すなわち防曇性フィルムの親水性表面層)に付着した水分が濡れ広がりやすく、鏡が曇りにくい。
(水接触角の測定)
本発明における親水性表面層の水接触角の値は、協和界面科学社製の水接触角測定装置CA−V型を用いて、1サンプルについて3箇所測定した値の平均値である。
本発明における親水性表面層の水接触角の値は、協和界面科学社製の水接触角測定装置CA−V型を用いて、1サンプルについて3箇所測定した値の平均値である。
鏡に用いられるガラスは、例えばクレンザーなどの研磨剤で研磨すると、5°程度の低い水接触角を実現できる。しかし、研磨したガラスを大気中で放置すると、1日程度で水接触角が50°〜90°程度となる。浴室などに設置された鏡は、このように水接触角が高くなっているため、防曇性に劣る傾向がある。
これに対し、本発明の防曇性フィルムは、水接触角が所定値以下の親水性表面層を有するため、鏡に貼付すると鏡表面の水接触角を下げることができ、鏡に優れた防曇性を付与できると考えられる。
これに対し、本発明の防曇性フィルムは、水接触角が所定値以下の親水性表面層を有するため、鏡に貼付すると鏡表面の水接触角を下げることができ、鏡に優れた防曇性を付与できると考えられる。
本発明における親水性表面層は、水接触角を低減する為に、親水性を発現する化学構造として、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシル基、シラノール基、水酸基およびこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの官能基を有することが好ましい。中でも、スルホン酸基を有することがより好ましい。
リン酸(エステル)基を有する親水性表面層としては、例えば、日油株式会社性「LIPIDURE」(登録商標)、または特開平07-010892号公報に記載のホスホリルコリン基を有する親水性ポリマーを用いることができる。
シラノール基を有する親水性表面層としては、例えば、シラノール基を有するくし型ポリマーである大阪有機化学工業株式会社の「LAMBIC」(登録商標)、または特開2011-219637号公報や特開2012-007053号公報に記載の、(メタ)アクリル酸塩単量体とアルコキシシラン単量体からなる親水性ポリマーを好適に用いることができる。
スルホン酸基を有する親水性表面層としては、例えば、スルホン酸基を有する高分子親水性膜であり、表面スルホン酸基濃度(Sa)と深部におけるスルホン酸基濃度(Da)の比(Sa/Da)が1.1以上である膜を挙げることができる。このようなスルホン酸基含有親水性膜としては、WO2007/064003国際公開パンフレットに記載の高分子膜を用いることができる。
スルホン酸基を有する親水性表面層としては、以下のものがさらに好ましい。
スルホン酸基と、重合性炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの官能基とを有する化合物(I)(ただし親水基が水酸基を有する基の場合は、重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基は1つである。)、
重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基を2つ以上有する化合物(II)(ただし、水酸基は有してもよいが、アニオン性親水基、およびカチオン性親水基はいずれも有さない。)を含む重合性組成物を重合することにより得られる架橋樹脂からなる親水膜、特に単層膜。
スルホン酸基と、重合性炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの官能基とを有する化合物(I)(ただし親水基が水酸基を有する基の場合は、重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基は1つである。)、
重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基を2つ以上有する化合物(II)(ただし、水酸基は有してもよいが、アニオン性親水基、およびカチオン性親水基はいずれも有さない。)を含む重合性組成物を重合することにより得られる架橋樹脂からなる親水膜、特に単層膜。
前記重合性組成物は、さらに、アニオン性親水基、カチオン性親水基、または2つ以上の水酸基を有する親水部、および有機残基からなる疎水部を有する界面活性剤(III)、ならびにシロキサン結合を有する分子量200〜1,000,000の化合物(IV)から選ばれる少なくとも1つの化合物(ただし、界面活性剤(III)および化合物(IV)は重合性炭素−炭素二重結合を有さない。)を含んでもよい。
前記単層膜のアニオン性親水基、カチオン性親水基、および水酸基から選ばれる少なくとも1つの親水基の表面濃度(Sa)と単層膜の膜厚1/2地点における親水基の深部濃度(Da)の親水基濃度の傾斜度(Sa/Da)が、1.1以上であることが好ましい。
前記単層膜のスルホン酸基の表面濃度(Sa)と単層膜の膜厚1/2地点におけるスルホン酸基の深部濃度(Da)のスルホン酸基濃度の傾斜度(Sa/Da)が、1.1以上であることがより好ましい。
このようなスルホン酸基含有親水性膜としては、例えば、WO2015/087810国際公開パンフレットに記載の高分子膜を用いることができる。
<基材層>
本発明における基材層を形成する基材としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の有機材料からなる基材等が挙げられる。
基材は、視認性を保持する観点から、透明性が高いことが好ましい。
本発明における基材層を形成する基材としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の有機材料からなる基材等が挙げられる。
基材は、視認性を保持する観点から、透明性が高いことが好ましい。
これらの基材の表面は必要に応じて、基材表面を活性化することを目的に、コロナ処理、オゾン処理、酸素ガスもしくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品等による酸化処理、火炎処理等の物理的または化学的処理を施すこともできる。またこれら処理に替えてあるいはこれら処理に加えてプライマー処理、アンダーコート処理、アンカーコート処理を施してもよい。
上記プライマー処理、アンダーコート処理、アンカーコート処理に用いるコート剤としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンおよびポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂またはその共重合体ないし変性樹脂、セルロース系樹脂等の樹脂をビヒクルの主成分とするコート剤を用いることができる。上記コート剤としては、溶剤型コート剤、水性型コート剤のいずれであってもよい。
これらコート剤の中でも、変性ポリオレフィン系コート剤、エチルビニルアルコール系コート剤、ポリエチレンイミン系コート剤、ポリブタジエン系コート剤、ポリウレタン系コート剤;
ポリウレタンエマルジョンコート剤、ポリ塩化ビニルエマルジョンコート剤、ウレタンアクリルエマルジョンコート剤、シリコンアクリルエマルジョンコート剤、酢酸ビニルアクリルエマルジョンコート剤、アクリルエマルジョンコート剤;
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、クロロプレンラテックスコート剤、ポリブタジエンラテックスのゴム系ラテックスコート剤、ポリアクリル酸エステルラテックスコート剤、ポリ塩化ビニリデンラテックスコート剤、ポリブタジエンラテックスコート剤、あるいはこれらラテックスコート剤に含まれる樹脂のカルボン酸変性物ラテックスもしくはディスパージョンからなるコート剤が好ましい。
ポリウレタンエマルジョンコート剤、ポリ塩化ビニルエマルジョンコート剤、ウレタンアクリルエマルジョンコート剤、シリコンアクリルエマルジョンコート剤、酢酸ビニルアクリルエマルジョンコート剤、アクリルエマルジョンコート剤;
スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックスコート剤、クロロプレンラテックスコート剤、ポリブタジエンラテックスのゴム系ラテックスコート剤、ポリアクリル酸エステルラテックスコート剤、ポリ塩化ビニリデンラテックスコート剤、ポリブタジエンラテックスコート剤、あるいはこれらラテックスコート剤に含まれる樹脂のカルボン酸変性物ラテックスもしくはディスパージョンからなるコート剤が好ましい。
これらコート剤は、例えば、グラビアコート法、リバースロールコート法、ナイフコート法、キスコート法などにより塗布することができ、基材への塗布量は、組成物に含まれる溶剤を除去した状態で、通常0.05g/m2〜10g/m2、好ましくは0.05g/m2〜5g/m2である。
これらコート剤の中では、ポリウレタン系コート剤がより好ましい。ポリウレタン系コート剤は、そのコート剤に含まれる樹脂の主鎖あるいは側鎖にウレタン結合を有するものである。ポリウレタン系コート剤は、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、またはアクリルポリオールなどのポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて得られるポリウレタンを含むコート剤である。
これらポリウレタン系コート剤の中でも、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオールなどのポリエステルポリオールと、ポリイソシアネートを混合して得られるポリウレタン系コート剤が、密着性に優れているため好ましい。
ポリイソシアネートとしては、例えば、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどの脂肪族(脂環族を含む。)ポリイソシアネートおよびその誘導体、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネートおよびその誘導体、例えば、キシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ポリイソシアネートおよびその誘導体などのポリイソシアネートが挙げられる。
これらの中でも、好ましくは、無黄変タイプのイソシアネート化合物、具体的には、脂肪族(脂環族を含む。)ポリイソシアネートおよびその誘導体が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、例えば、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどの脂肪族(脂環族を含む。)ポリイソシアネートおよびその誘導体、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネートおよびその誘導体、例えば、キシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ポリイソシアネートおよびその誘導体などのポリイソシアネートが挙げられる。
これらの中でも、好ましくは、無黄変タイプのイソシアネート化合物、具体的には、脂肪族(脂環族を含む。)ポリイソシアネートおよびその誘導体が挙げられる。
ポリオール化合物とイソシアネート化合物とを混合する方法は、特に限定されない。また配合比も特に制限されないが、イソシアネート化合物が少なすぎると硬化不良を引き起こす場合があるためポリオール化合物のOH基とイソシアネート化合物のNCO基が当量換算でOH基/NCO基=2/1〜1/40の範囲であることが好適である。
<粘着層>
粘着層に用いる粘着剤は、本発明の効果を損なわない限り特に制限はなく、公知の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテルポリマー系粘着剤、およびシリコーン粘着剤等が挙げられる。
これらの中でも、透明性に優れるため、アクリル系粘着剤が好ましい。
粘着層に用いる粘着剤は、本発明の効果を損なわない限り特に制限はなく、公知の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテルポリマー系粘着剤、およびシリコーン粘着剤等が挙げられる。
これらの中でも、透明性に優れるため、アクリル系粘着剤が好ましい。
本発明における粘着層の厚みは、2〜100μmの範囲が好ましく、5〜50μmの範囲がより好ましい。
<その他の層>
本発明の防曇性フィルムは、粘着層、基材層及び親水性表面層以外の層(以下、「その他の層」ともいう。)を有していてもよい。
その他の層としては、例えば被覆材層が挙げられる。
被覆材層は、親水性表面層及び粘着層の外気に接する表面を被覆して親水性表面層及び粘着層を保護する層である。被覆材層により被覆された親水性表面層は、輸送、保管、陳列等する際に、親水性表面層が傷ついたり、汚れたりするのを防ぐことができる。
被覆材層は、親水性膜及び粘着層の保護が不要となった段階で剥離、除去される。
被覆材層は、親水性表面層の表面及び粘着層の表面の一方にのみ有していてもよく、親水性表面層の表面及び粘着層の表面の両方に有していてもよい。
本発明の防曇性フィルムは、粘着層、基材層及び親水性表面層以外の層(以下、「その他の層」ともいう。)を有していてもよい。
その他の層としては、例えば被覆材層が挙げられる。
被覆材層は、親水性表面層及び粘着層の外気に接する表面を被覆して親水性表面層及び粘着層を保護する層である。被覆材層により被覆された親水性表面層は、輸送、保管、陳列等する際に、親水性表面層が傷ついたり、汚れたりするのを防ぐことができる。
被覆材層は、親水性膜及び粘着層の保護が不要となった段階で剥離、除去される。
被覆材層は、親水性表面層の表面及び粘着層の表面の一方にのみ有していてもよく、親水性表面層の表面及び粘着層の表面の両方に有していてもよい。
被覆材として好ましく用いられるフィルムの材質としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアセチルセルロース(TAC)、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のビニルアルコール系重合体、ポリアクリルアミド、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン(PS)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)が挙げられる。
本発明の防曇性フィルムは、例えば、粘着層/基材層/親水性表面層や、粘着層/基材層/親水性表面層/被覆材層や、被覆材層/粘着層/基材層/親水性表面層/被覆材層や、被覆材層/粘着層/基材層/親水性表面層といった層構成とすることができる。
本発明の防曇性フィルムの平面形状としては、特に制限されないが、例えば、円形、楕円形、及び、三角形や四角形などの多角形、並びに、これらを組み合わせた形状が挙げられる。
本発明の防曇性フィルムは、模様、色彩及びこれらの結合(以下、「飾り」ともいう。)が付されていても良い。飾りとしては、例えば、縁取り及び絵などが挙げられる。これらの飾りの透明性は、鏡に貼着した際に鏡として使用できれば特に制限されず、透明であってもよく、半透明であってもよく、不透明であってもよい。
<製造方法>
本発明の防曇性フィルムは、本発明の効果を損なわない範囲において、公知の方法により製造できる。公知の方法としては、例えばWO2013/14733に記載された製造方法が挙げられる。
本発明の防曇性フィルムは、本発明の効果を損なわない範囲において、公知の方法により製造できる。公知の方法としては、例えばWO2013/14733に記載された製造方法が挙げられる。
本発明の防曇性フィルムは、湿度が高い環境下に曝されても曇りにくいため、洗面台の鏡や、浴室の鏡に防曇性を付与するために好ましく用いられ、耐アルカリ性に優れるため、浴室の鏡としてより好ましく用いられる。
<<防曇性鏡>>
本発明の防曇性鏡は、鏡と、前述の防曇性フィルムとを有する。
本発明の防曇性鏡は、後述する鏡に、前述の防曇性フィルムを貼着して製造できる。
本発明の防曇性鏡は、鏡と、前述の防曇性フィルムとを有する。
本発明の防曇性鏡は、後述する鏡に、前述の防曇性フィルムを貼着して製造できる。
<鏡>
本発明における鏡は、光を反射できるものであれば特に制限されない。本発明における鏡としては例えば、ガラス板の表面に、銀やアルミなどの反射率の高い金属層を形成した鏡が挙げられる。
本発明における鏡は、光を反射できるものであれば特に制限されない。本発明における鏡としては例えば、ガラス板の表面に、銀やアルミなどの反射率の高い金属層を形成した鏡が挙げられる。
本発明における鏡の形状は特に制限されない。鏡の形状としては例えば、正方形、長方形、円形、楕円形が挙げられる。
鏡の表面は、凹凸が形成されていてもよいし、曲面が形成されていてもよい。
鏡の表面は、凹凸が形成されていてもよいし、曲面が形成されていてもよい。
本発明における防曇性鏡において、鏡と、防曇性フィルムとは、いずれが大きくても良く、同じ大きさでも良い。すなわち、防曇性フィルムは鏡の全面に貼着されていてもよく、鏡の一部に貼着されていてもよい。
本発明の防曇性鏡は、湿度が高い環境下に曝されても曇りにくいため、洗面台の鏡や、浴室の鏡として好ましく用いられ、耐アルカリ性に優れるため、浴室の鏡としてより好ましく用いられる。
以下、実施例等により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
WO2015/087810国際公開パンフレットに記載の実施例6Aに準じて(ただし固形分60質量%から40質量%に変更した)、コーティング用組成物Aを調製した。
易接着PETルミラーU40(膜厚100μm・東レ社)に、上記コーティング用組成物A(固形分40wt%)をバーコーター#06で塗布し、温風乾燥機に2分間入れて50〜60℃で組成物中に含まれる溶剤を除去した。
WO2015/087810国際公開パンフレットに記載の実施例6Aに準じて(ただし固形分60質量%から40質量%に変更した)、コーティング用組成物Aを調製した。
易接着PETルミラーU40(膜厚100μm・東レ社)に、上記コーティング用組成物A(固形分40wt%)をバーコーター#06で塗布し、温風乾燥機に2分間入れて50〜60℃で組成物中に含まれる溶剤を除去した。
溶剤が十分に除去されたサンプルをUVコンベア内を一度通過させてUV照射(無電極Hバルブ 240W/cm2,出力100%、ランプ高さ40mm、コンベア速度8m/分。照度743mW/cm2,積算光量434mJ/cm2, Electronic Instrumentation & Technology, Inc.,のUV Power PuckIIにて測定)し、PET上に膜厚3μmの親水性表面を有する架橋樹脂からなる単層膜(親水性表面層)を形成させた。最後に、膜表面を流水洗浄し、エアガンで乾燥した後に、切断して得た試験片の一部を防曇性評価用サンプルとした。また残りの一部を耐薬剤性評価用サンプルとし、次のとおりアルカリ処理後の防曇性(耐アルカリ性)、カビ取り剤処理後の防曇性、中性洗剤処理後の防曇性、および、酸処理後の防曇性(耐酸性)をそれぞれ評価した。
各試験には次の薬剤を用いた。
アルカリ液:1Nの水酸化ナトリウム(NaOH)
カビ取り剤:商品名カビキラー(ジョンソン社製)
中性洗剤:商品名バスマジックリン(花王社製)
酸液:1Nの塩酸(HCl)
アルカリ液:1Nの水酸化ナトリウム(NaOH)
カビ取り剤:商品名カビキラー(ジョンソン社製)
中性洗剤:商品名バスマジックリン(花王社製)
酸液:1Nの塩酸(HCl)
ガーゼに上記薬剤をそれぞれしみこませ、耐薬剤性評価用サンプルの親水性表面層上に置き、縁にグリースを塗ったシャーレを被せ24時間静置した。その後、ガーゼを取り除き、親水性表面層を水洗後50℃で10分間放置して乾燥し、各薬剤処理後のサンプルを得た。
1.水接触角の測定
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、前述の方法で水接触角を測定した。結果を表1に示す。
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、前述の方法で水接触角を測定した。結果を表1に示す。
2.防曇性評価(呼気防曇)
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、親水性表面層に、5cmの距離から呼気を吹き付け、曇りの程度を肉眼で観察し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:曇りが生じず、防曇性に優れる。
×:部分的に又は全面的に曇り、防曇性に劣る。
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、親水性表面層に、5cmの距離から呼気を吹き付け、曇りの程度を肉眼で観察し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:曇りが生じず、防曇性に優れる。
×:部分的に又は全面的に曇り、防曇性に劣る。
3.外観変化の評価
各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、外観を肉眼で観察し、防曇性評価用サンプルと比較し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:防曇性評価用サンプルと同等であった。
△:防曇性評価用サンプルと比べ、一部で剥離が認められた。
×:防曇性評価用サンプルと比べ、着色又は全体で剥離が認められた。
各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、外観を肉眼で観察し、防曇性評価用サンプルと比較し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:防曇性評価用サンプルと同等であった。
△:防曇性評価用サンプルと比べ、一部で剥離が認められた。
×:防曇性評価用サンプルと比べ、着色又は全体で剥離が認められた。
4.透明性の評価
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、透明性を肉眼で確認し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:透明であり、視認性に優れている。
×:不透明であり、視認性に劣る。
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、透明性を肉眼で確認し、下記評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
―評価基準―
○:透明であり、視認性に優れている。
×:不透明であり、視認性に劣る。
[比較例1]
ポリビニルアルコールで表面親水化処理をした二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名A−OP、三井化学東セロ社製)を準備した。親水化処理面を流水洗浄し、エアガンで乾燥した後に、切断して得た試験片の一部を防曇性評価用サンプルとした。また、残りの一部を用いて実施例1と同様にして各薬剤処理後のサンプルを得た。なお、薬剤をしみこませたガーゼは、親水化処理面上に置いた。
ポリビニルアルコールで表面親水化処理をした二軸延伸ポリプロピレンフィルム(商品名A−OP、三井化学東セロ社製)を準備した。親水化処理面を流水洗浄し、エアガンで乾燥した後に、切断して得た試験片の一部を防曇性評価用サンプルとした。また、残りの一部を用いて実施例1と同様にして各薬剤処理後のサンプルを得た。なお、薬剤をしみこませたガーゼは、親水化処理面上に置いた。
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、実施例1と同様にして、水接触角の測定、呼気防曇性評価および外観評価を実施した。
結果を表1に示す。
結果を表1に示す。
[比較例2]
ポリプロピレンフィルム(商品名HC−CP、膜厚30μm、三井化学東セロ社製)に、防曇剤(商品名リケマールA、ショ糖ラウリン酸エステル、HLB15、理研ビタミン社製)をバーコーター#06で塗布し、温風乾燥機に2分間入れて50〜60℃で組成物中に含まれる溶剤を除去し、防曇剤の膜(防曇剤膜)を形成した。防曇剤膜の膜厚は0.2μmであった。次いで、防曇剤膜を流水洗浄し、エアガンで乾燥した後に、切断して得た試験片を水洗浄後サンプルとした。また、残りの一部を用いて実施例1と同様にして各薬剤処理後のサンプルを得た。なお、薬剤をしみこませたガーゼは、防曇剤膜上に置いた。
ポリプロピレンフィルム(商品名HC−CP、膜厚30μm、三井化学東セロ社製)に、防曇剤(商品名リケマールA、ショ糖ラウリン酸エステル、HLB15、理研ビタミン社製)をバーコーター#06で塗布し、温風乾燥機に2分間入れて50〜60℃で組成物中に含まれる溶剤を除去し、防曇剤の膜(防曇剤膜)を形成した。防曇剤膜の膜厚は0.2μmであった。次いで、防曇剤膜を流水洗浄し、エアガンで乾燥した後に、切断して得た試験片を水洗浄後サンプルとした。また、残りの一部を用いて実施例1と同様にして各薬剤処理後のサンプルを得た。なお、薬剤をしみこませたガーゼは、防曇剤膜上に置いた。
防曇性評価用サンプルおよび各薬剤処理後のサンプルのそれぞれについて、実施例1と同様にして、水接触角の測定、呼気防曇性評価および外観評価を実施した。
結果を表1に示す。
結果を表1に示す。
[比較例3]
比較例2において防曇膜の膜厚を0.2μmから1.5μmに変更したこと以外は比較例2と同様にして、水接触角の測定、呼気防曇性評価および外観評価を実施した。
結果を表1に示す。
比較例2において防曇膜の膜厚を0.2μmから1.5μmに変更したこと以外は比較例2と同様にして、水接触角の測定、呼気防曇性評価および外観評価を実施した。
結果を表1に示す。
表1中、「−」は、該当する評価を実施していないことを示す。
水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である親水性表面層を有する実施例1は、防曇性及び耐アルカリ性に優れていることが分かる。
これに対し、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°を越える表面を有する比較例1は、アルカリ処理後の防曇性に劣ることが分かる。また、水接触角が40°を越え、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°を越える表面を有する比較例2及び比較例3は、防曇性及び耐アルカリ性に劣ることが分かる。
これに対し、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°を越える表面を有する比較例1は、アルカリ処理後の防曇性に劣ることが分かる。また、水接触角が40°を越え、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°を越える表面を有する比較例2及び比較例3は、防曇性及び耐アルカリ性に劣ることが分かる。
Claims (5)
- 粘着層と、基材層と、親水性表面層と、をこの順で有する防曇性フィルムであって、
前記親水性表面層は、水接触角が40°以下であり、かつ、1Nの水酸化ナトリウムに24時間接触後の水接触角が40°以下である防曇性フィルム。 - 前記親水性表面層が、スルホン酸基、リン酸基、カルボキシル基、シラノール基、水酸基およびこれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの官能基を有する請求項1に記載の防曇性フィルム。
- 前記親水性表面層が、スルホン酸基を有する高分子親水性膜であり、表面スルホン酸基濃度(Sa)と深部におけるスルホン酸基濃度(Da)の比(Sa/Da)が1.1以上である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の防曇性フィルム。
- 前記親水性表面層が、
スルホン酸基と、重合性炭素−炭素二重結合を有する少なくとも1つの官能基とを有する化合物(I)(ただし親水基が水酸基を有する基の場合は、重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基は1つである。)、
重合性炭素−炭素二重結合を有する官能基を2つ以上有する化合物(II)(ただし、水酸基は有してもよいが、アニオン性親水基、およびカチオン性親水基はいずれも有さない。)、
を含む重合性組成物を重合することにより得られる架橋樹脂からなる単層膜であり、
該単層膜のアニオン性親水基、カチオン性親水基、および水酸基から選ばれる少なくとも1つの親水基の表面濃度(Sa)と単層膜の膜厚1/2地点における親水基の深部濃度(Da)の親水基濃度の傾斜度(Sa/Da)が1.1以上である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の防曇性フィルム。 - 鏡と、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の防曇性フィルムとを有する防曇性鏡。
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
WO2007064003A1 (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-07 | Mitsui Chemicals, Inc. | 単層膜およびこれからなる親水性材料 |
JP2014198754A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | Toto株式会社 | 親水性塗料組成物、親水性塗膜、水回り物品及び親水性塗膜の製造方法 |
WO2015087810A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 三井化学株式会社 | 親水性硬化物用組成物 |
-
2017
- 2017-08-23 JP JP2017160316A patent/JP2019038140A/ja active Pending
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