JP2019033699A - リールシート及び釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性に優れたナットを備えたリールシート及び釣竿を提供する。【解決手段】雄ネジ部10を有する筒状のリールシート本体2と、該リールシート本体2の径方向外側に装着されてリールシート本体2の中心線方向に沿って移動可能な移動フード3と、リールシート本体2の雄ネジ部10に螺合して移動フード3を移動させるナット4とを備え、ナット4は、内側筒体22と該内側筒体22の径方向外側に位置する外側筒体21とを備え、外側筒体21には窓孔40が形成され、該窓孔40を介して内側筒体22が部分的に視認可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、釣竿にリールを固定するための筒状のリールシートとそれを備えた釣竿に関する。
従来、リールを釣竿に取り付けるために、釣竿の竿本体の外周面に装着される筒状のリールシートが知られている。該リールシートは、筒状のリールシート本体と、該リールシート本体の外側に装着されて中心線方向に移動可能な移動フードと、該移動フードを移動させるためのナットとを備えている。ナットは、リールシート本体の雄ネジ部に螺合している。釣り人は、ナットを回転させることにより、移動フードをリールシート本体の中心線方向即ち前後方向に移動させて、リールの脚部をリールシートに固定したり、あるいは、リールシートからリールの脚部を取り外したりする。
このように、釣り人は、釣竿にリールを取り付けたり取り外したりする際に、その都度、ナットを回転させるという操作を行うことになる。そのため、ナットのデザインは操作性と共にリールシートにおいて重要な要素となっており、趣味性の高い釣竿においてナットは重要な部品である。そのためナットには各種のデザインが施されることがあり、その外周面に各種の凹凸形状を施すことも行われている。しかしながら、更にデザイン性に優れたナットやリールシートが求められている。
特開2011−10592号公報
それゆえに本発明は、デザイン性に優れたナットを備えたリールシート及び釣竿を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るリールシートは、釣竿にリールを固定するための筒状のリールシートであって、雄ネジ部を有する筒状のリールシート本体と、該リールシート本体に装着されてリールシート本体の中心線方向に沿って移動可能な移動フードと、リールシート本体の雄ネジ部に螺合して移動フードを移動させるナットとを備え、ナットは、内側筒体と該内側筒体の径方向外側に位置する外側筒体とを備え、外側筒体には窓孔が形成され、該窓孔の内側に内側筒体が位置していて窓孔を介して内側筒体が部分的に視認可能であることを特徴とする。尚、リールシート本体の中心線方向を単に中心線方向と称し、また、前後方向とも称する。
該構成のリールシートにあっては、ナットが内側筒体と外側筒体という二重構造の筒体を備えている。外側筒体の窓孔から内側筒体を部分的に視認することができ、奥行き感のあるデザインが得られる。
特に、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間に空隙部が設けられ、該空隙部に面した外側筒体の部分に窓孔の少なくとも一部が位置していることが好ましい。窓孔の径方向内側に空隙部が存在していて内側筒体が外側筒体から径方向内側に離間していると、内側筒体の外周面が外側筒体の内周面に密着している場合に比して、窓孔から見たときに内側筒体の外周面が外側筒体から内側に離れて見えることになり、陰影も生じることなって、奥行き感が向上する。
更に、空隙部は環状に形成されており、該環状の空隙部に面した外側筒体の環状の部分に周方向に間隔をあけて複数の窓孔が形成されていることが好ましい。このように空隙部が全周に亘って形成されていてその環状の空隙部に面した外側筒体の環状の部分に複数の窓孔が周方向に間隔をあけて形成されていると、外側筒体の環状の部分は、複数の窓孔と、周方向に隣り合う窓孔同士の間の残部とから構成されることになり、窓孔と残部とが周方向に交互に位置することになる。そして、空隙部が周方向に連続して形成されていて残部の径方向内側にも空隙部が存在しているので、残部の径方向内側に隠れている内側筒体の部分を、窓部から周方向に沿って斜め方向に覗き見ることができる。従って、奥行き感がより一層向上し、立体感も向上する。尚、窓孔の周方向の長さは、残部の周方向の長さよりも長いことが好ましい。
更に、環状の空隙部は、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が前記中心線方向に沿って変化している距離変化部を有しており、該距離変化部に対応した外側筒体の部分に窓孔が形成されていることが好ましい。尚、距離変化部も環状であることが好ましい。このように窓孔の内側において、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が中心線方向に沿って変化していると、窓孔を介して見える奥行き感が中心線方向に変化することになり、奥行き感と立体感がより一層向上する。
更に、外側筒体は、外周面と内周面が何れも移動フード側に向かって拡径するテーパ部を備え、該テーパ部の径方向内側における内側筒体の外周面は径一定であって、外側筒体のテーパ部とその径方向内側に位置する内側筒体の部分との間に、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が移動フード側に向かって徐々に大きくなった環状の距離変化部が形成されていることが好ましい。ナットを回転操作して移動フードを移動させる際に、釣り人の視線はナットから移動フード側へ向かうことが多い。そのため環状の距離変化部において外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が移動フード側に向かって徐々に大きくなっていると、その離間距離の変化を視覚的に認識しやすく、奥行き感が向上する。そして、内側筒体の外周面を径一定としつつ外側筒体にテーパ部を設けることによって環状の距離変化部を容易に形成することができると共に、外観上目に付きやすい外側筒体にテーパ部を設けてそのテーパ部に窓部を形成することによって、より一層立体感のあるデザインが得られる。
一方、空隙部は、窓孔の前記中心線方向の端部を前記中心線方向に越えて形成されていることが好ましい。外側筒体によって隠れている内側筒体の外周面の部分を、窓孔から中心線方向に沿って斜め方向に覗き見ることができるので、奥行き感がより一層向上する。
また一方、内側筒体の外周面には、外側筒体の窓孔を介して視認可能な位置に、凹部又は貫通孔が形成されていることが好ましく、窓孔を介して内側筒体の凹部や貫通孔を見ることができるので、奥行き感と立体感がより一層向上する。尚、内側筒体に貫通孔が形成されている場合には、竿本体にリールシートを装着した状態において、外側筒体の窓孔と内側筒体の貫通孔を介して竿本体の外周面が部分的に見えることになる。
特に、一つの凹部又は貫通孔は、窓孔から露出している部分と、外側筒体の内側に隠れている部分とに区分されることが好ましい。一つの凹部又は貫通孔のうち窓孔から露出している部分は、窓孔の径方向内側に位置する部分である。また、一つの凹部又は貫通孔のうち外側筒体の内側に隠れている部分は、外側筒体のうち窓孔が形成されていない部分の径方向内側に位置する部分である。例えば、内側筒体に貫通孔が形成されている場合、その貫通孔が部分的に外側筒体の径方向内側に隠れていることが好ましく、そのように貫通孔の全領域のうちの一部が外側筒体の内側に隠れていることによって、貫通孔の全領域が窓孔から露出している構成に比して奥行き感が得られることになる。
更に、凹部又は貫通孔の移動フード側の端部は外側筒体の内側に隠れていて、凹部又は貫通孔の移動フードとは反対側の端部は窓孔から露出していることが好ましい。凹部や貫通孔の移動フードとは反対側の端部が窓孔から露出している一方で、凹部や貫通孔のフード側の端部が外側筒体の径方向内側に隠れているという対比によって、奥行き感が向上することになる。
また、本発明に係る釣竿は、上記リールシートを備えたものである。尚、竿本体がリールシートの内側を挿通しており、移動フードとは反対側の内側筒体の端部において、竿本体の外周面と内側筒体の内周面との間には、内側筒体の肉厚以上の環状の空間が形成されていることが好ましい。このように竿本体と内側筒体との間に大きな空間が形成されていると、移動フードとは反対側からナットを斜め方向に見たとき、内側筒体の内側の空間を介して竿本体の外周面が見えることになり、奥行き感が得られる。尚、内側筒体に貫通孔が形成された構成においては、外側筒体の窓孔と内側筒体の貫通孔とを介して、外側筒体の外側から竿本体の外周面を部分的に視認できる。
以上のように、外側筒体の窓孔から内側筒体が部分的に見えることで、ナットに奥行き感が生じて、従来にはない斬新なデザインのナットが得られる。
本発明の一実施形態におけるスピニングリール用のリールシートを示す斜視図。 同リールシートの正面図。 図2のA−A端面図。 (a)は同リールシートの外側筒体を示す斜視図、(b)は同リールシートの内側筒体を示す斜視図。 (a)は同リールシートの外側筒体と内側筒体が分離した状態を示す正面図、(b)は同リールシートの外側筒体と内側筒体が重ね合わせられた状態を示す正面図。 同リールシートの要部断面図。 同リールシートの外側筒体と内側筒体の重なり状態を示す要部端面図。 同リールシートが装着された釣竿の要部断面図。 図8の要部拡大図。 本発明の他の実施形態における両軸リール用のリールシートを示す斜視図。 同リールシートの正面図。 同リールシートの断面図。 図11のB−B端面図。 (a)は同リールシートの外側筒体を示す斜視図、(b)は同リールシートの内側筒体を示す斜視図。 (a)は同リールシートの外側筒体と内側筒体が分離した状態を示す正面図、(b)は同リールシートの外側筒体と内側筒体が重ね合わせられた状態を示す正面図。 同リールシートの要部断面図。 同リールシートの外側筒体と内側筒体の重なり状態を示す要部端面図。 同リールシートが装着された釣竿の要部断面図。 図18の要部拡大図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿用のリールシートとそれを備えた釣竿について図1〜図9を参酌しつつ説明する。リールシート1は、釣竿にリールを固定するためのものであって、釣竿の竿本体100a,100bに装着されて使用される。リールシート1は、いわゆるパイプシートと称されるものであって、全体として筒状のものであり、竿本体100a,100bの径方向外側に被せられるように装着されて、竿本体100a,100bの所定位置に接着により固定される。リールシート1としては、スピニングリールを取り付けるためのものと、両軸リールを取り付けるためのものとがある。
まず、スピニングリールを取り付けるためのリールシート1について説明する。スピニングリールは使用状態において釣竿の下側に位置する。そのため、図面ではリールが下側を向く状態を基準の状態としてリールシート1を示している。尚、以下の説明において、径方向外側を単に外側と称し、径方向内側を単に内側と称する。また、中心線方向を前後方向とする。
リールシート1は、竿本体100a,100bの外側に接着固定される筒状のリールシート本体2と、該リールシート本体2の外側に回転不能に且つ中心線方向に直線的に移動可能に被せられた筒状の移動フード3と、該移動フード3を中心線方向に移動させるための筒状のナット4とを備えている。尚、説明の都合上、リールシート1においてナット4が位置する側を後側とし、それとは反対側を前側とするが、その前後の向きは任意である。尚、リールシート本体2の前部の外側には、発泡EVAやコルク等のグリップ素材からなる筒状のグリップ5が装着される。
リールシート本体2は、その一端側の外周面に雄ネジ部10を備えている。即ち、リールシート本体2の後端側の外周面に雄ネジ部10が形成されている。雄ネジ部10は、リールシート本体2の後端から前側に所定長さ領域に亘って形成されている。雄ネジ部10にはガイド溝14が前後方向に延びて形成されている。ガイド溝14はリールシート本体2の後端から前側に延びていて雄ネジ部10の全長に亘って直線状に形成されている。該ガイド溝14によって雄ネジ部22のネジ山が分断されている。ガイド溝14は上下左右に90度間隔で合計四本形成されたり、上下に180度対向して合計二本形成されたり、左右に180度対向して合計二本形成されたりする。
リールシート本体2は、その外周面のうち下面に、リール脚が取り付けられるリール脚取付部11を備えている。リールシート本体2は、リール脚取付部11の前側に、リール脚の前端部を保持するための固定フード部12を備えている。該固定フード部12はリールシート本体2に一体的に形成されていて、その開口部は後側を向いている。従って、固定フード部12にはリール脚の前端部が後側から挿入される。尚、リールシート本体2は、その外周面の前端側に、発泡EVAやコルク等のグリップ素材からなる筒状のグリップ5が装着されるグリップ装着部13を備えている。リールシート本体2は、例えば合成樹脂製であって射出成形によって一体的に形成される。
リールシート本体2の雄ネジ部10にナット4が螺合している。ナット4の前側に移動フード3が位置している。移動フード3は筒状であってリールシート本体2の外周面の外側に被せられている。移動フード3はガイド溝14に係合していてリールシート本体2に対して前後方向に移動可能であるが回転不能である。移動フード3の全周のうちの一部に部分的に径方向外側に膨出したフード部3aが形成されており、そのフード部3aにリール脚の後端部が前側から挿入される。
移動フード3の後端部とナット4の前端部が相対回転可能に連結されている。移動フード3の後端部の内周面には環状の係合溝3bが形成され、ナット4の前端部の外周面には環状の係合凸条30が形成されており、ナット4の係合凸条30が移動フード3の係合溝3bに係合している。ナット4が回転しながら前後に移動すると、それに合わせて移動フード3は前後に移動するものの回転はしない。ナット4を前側に移動させることで移動フード3を固定フード部12に接近させることができ、移動フード3と固定フード部12でリール脚を前後に狭持して固定することができる。逆に、ナット4を後側に移動させると、移動フード3は固定フード部12から離れるように後側に移動して、リール脚の固定状態が解除される。
ナット4は、複数の筒状の部材から構成されており、その複数の筒状の部材は、リールシート本体2の中心線を回転中心軸として一体となって回転する。但し、複数の筒状の部材同士が相対回転してもよい。本実施形態において、ナット4は、内周面に雌ネジ部31を有する筒状のナット本体20と、該ナット本体20の後側に並んで位置する外側筒体21と、該外側筒体21の内側に位置する内側筒体22と、ナット本体20の外側に位置する第一のカバー筒体23及び第二のカバー筒体24とを備えている。ナット本体20と外側筒体21と内側筒体22と第一及び第二のカバー筒体23,24は、一体となって回転する。尚、内側筒体22がナット本体20や外側筒体21に対して相対回転する構成であってもよい。
ナット本体20がリールシート本体2の後部の外側に装着されていて、ナット本体20の雌ネジ部31がリールシート本体2の雄ネジ部10に螺合している。ナット本体20の前端部の外周面に上述の係合凸条30が形成されている。また、ナット本体20の外周面であって係合凸条30から後側に離間した位置には環状の凸条32が形成されていて、該環状の凸条32の外周面は他の部材に覆われずに外部に露出している。環状の凸条32は、移動フード3の後側に位置している。移動フード3の後端面が環状の凸条32の前側の側面に対向していて、ナット本体20が回転するとき、移動フード3の後端面に環状の凸条32の前側の側面が摺動する。ナット本体20は合成樹脂から形成されることが好ましい。
第一のカバー筒体23はナット本体20の外周面に接着等によって固定されている。第一のカバー筒体23は第二のカバー筒体24よりも前後方向の寸法が小さい。第一のカバー筒体23は環状の凸条32の後側に位置し、第一のカバー筒体23の前端面が環状の凸条32の後側の側面に当接している。第二のカバー筒体24はナット本体20の外周面に接着等によって固定されている。第二のカバー筒体24は第一のカバー筒体23の後側に並んで位置していて、互いの肉厚は略同じである。第二のカバー筒体24は、薄肉状であって、肉厚は略一定である。第二のカバー筒体24は第一のカバー筒体23よりも前後方向の寸法が大きく、その後部はナット本体20の後端面よりも後側に所定長さ突出している。
ナット本体20よりも後側に突出した第二のカバー筒体24の突出部分の内周面に外側筒体21が接着等により固定されている。外側筒体21の前端面はナット本体20の後端面から僅かに後側に離れて位置している。第二のカバー筒体24は、前後に並んだナット本体20と外側筒体21とを前後に連結している。即ち、第二のカバー筒体24は、ナット本体20の後部の外周面と外側筒体21の前部の外周面の外側を覆っていて、ナット本体20の後部の外周面と外側筒体21の前部の外周面にそれぞれ接着固定されている。
外側筒体21と内側筒体22は互いに径方向に重なり合っていて、外側筒体21と内側筒体22は、ナット4の最後部に位置する。従って、外側筒体21と内側筒体22は、リールシート1の最後部に位置している。リールシート本体1に対してナット4が最も前側に位置している状態において、外側筒体21と内側筒体22は、リールシート本体2の後端部よりも後側に位置している。外側筒体21と内側筒体22は、ナット本体20よりも後側の位置で互いに径方向に重なり合っている。外側筒体21を単体の状態で図4(a)に示しており、内側筒体22を単体の状態で図4(b)に示している。また、外側筒体21と内側筒体22を内外重ね合わせる前の状態を図5(a)に示し、重ね合わせた状態を図5(b)に示している。図5(a)のように内側筒体22は後側から外側筒体21の内側に挿入される。外側筒体21と内側筒体22の材質は任意であるが、金属製とすると高い質感が得られる。但し、外側筒体21と内側筒体22を何れも合成樹脂製としたり、外側筒体21と内側筒体22の一方を金属製とし、他方を合成樹脂製としたりしてもよい。
外側筒体21には、径方向に貫通した窓孔40が複数形成されている。窓孔40は、第二のカバー筒体24に覆われていない外側筒体21の部分に形成されており、即ち、窓孔40は、第二のカバー筒体24から後側に突出して外部に露出している外側筒体21の部分に形成されている。従って、窓孔40は外部から見える位置にあり、手で触れることができる位置にある。窓孔40は外側筒体21の前後方向の全長のうち後半部分に形成されていて、外側筒体21の後端部に近い位置に形成されている。
本実施形態において、窓孔40は合計四個形成されていて、それらの窓孔40は周方向に並んでいる。従って、周方向に隣り合った窓孔40同士の間の部分は、窓孔40が形成されずに残った残部41となっている。窓孔40は周方向に一定間隔毎に形成されており、残部41も90度毎に合計四箇所形成されている。外側筒体21は、その後部に、外周面42aと内周面42bが共に前側に向かって拡径する環状のテーパ部42を備えており、そのテーパ部42に複数の窓孔40が形成されている。従って、残部41は、前側の方が大径で後側の方が小径となるように傾斜している。
四つの窓孔40は全て同一形状である。窓孔40は、前後方向の長さに対して周方向の長さの方が長い形状であり、具体的には、周方向に長い矩形であり、より詳細には、前端部40aを長い下底とし後端部40bを短い上底とする台形となっている。残部41は、逆に、前端部の長さが短く後端部の長さが長くなっていて、前側に向けて徐々に幅が狭くなった形状であって、詳細には、前端部を短い上底とし、後端部を長い下底とする台形となっている。窓孔40の周方向の長さは残部41の周方向の長さよりも長い。
但し、窓孔40の形状や残部41の形状は任意であって、例えば窓孔40は、周方向を長辺とする長方形状であってもよいし、周方向に長い長円形状や楕円状、トラック形状であってよい。また、窓孔40が正方形状や円形状であってもよい。更に、複数の窓孔40が同一形状でなくてもよく、全ての窓孔40がそれぞれ異なる形状であってもよいし、二種類や三種類等、複数種類の形状の組み合わせであってもよい。残部41の形状についても任意である。更に、窓孔40の数も任意であるが、複数であることが好ましく、特に三個以上であることが好ましく、周方向に並んで配置されていることが好ましい。
外側筒体21は、窓孔40と残部41とが周方向に交互に並んだ環状の部分によって前後二つの領域に区分けされる。本実施形態では、窓孔40と残部41とが周方向に交互に並んだ環状の部分がテーパ部42となっている。従って、外側筒体21は、テーパ部42と、該テーパ部42よりも後側の部分であるリング部43と、テーパ部42よりも前側の部分である本体部44とから構成されている。リング部43の前後方向の寸法は、テーパ部42の前後方向の寸法よりも小さく、本体部44の前後方向の寸法よりも小さい。リング部43は、残部41によって本体部44と前後方向に連結されている。
本体部44の後側の外周面44aは、リング部43の外周面43aよりも大径である。本体部44の前側の外周面44bは、本体部44の後側の外周面44aに対して段差部44cを介して小径となっている。本体部44の前側の外周面44bは、取り付け用の外周面であって第二のカバー筒体24の内周面に重ね合わせられて接着固定されている。本体部44の外周面の段差部44cが第二のカバー筒体24の後端面に当接している。本体部44の外周面の段差部44cが第二のカバー筒体24の後端面に当接することにより、ナット本体20に対する外側筒体21の前後方向の位置が定まる。
本体部44の内周面の大部分を占める主内周面44dは内側筒体22の外周面22aと重ね合わせられて接着固定される接合面である。本体部44の内周面の前端部即ち外側筒体21の内周面の前端部には内側に向かって環状の鍔部44eが突設されており、該環状の鍔部44eの後側の側面に内側筒体22の前端面が当接している。環状の鍔部44eの後側の側面に内側筒体22の前端面が当接することにより、外側筒体21に対する内側筒体22の前後方向の位置が定まる。本体部44の後端部の内周面44fは、主内周面44dに対して段差部44gを介して一段大径となっており、本体部44の内周面のうち最も大径となっている部分である。リング部43の内周面43bは、本体部44の主内周面44dと略同一径であって、主内周面44dと同様に、内側筒体22の外周面22aと重ね合わせられて接着固定される接合面となっている。
内側筒体22は、外周面22aと内周面22b共に径略一定となった形状であって、その外周面22aが外側筒体21のリング部43の内周面43bと本体部44の主内周面44dの内側に重なり合って接着固定されている。上述のように内側筒体22の前端面は外側筒体21の鍔部44eに当接している。内側筒体22の後端面は外側筒体21の後端面よりも後側に突出している。内側筒体22の内周面22bは、リールシート本体2の後部の内周面2aよりも大径である。内側筒体22の内周面22bは、外側筒体21の鍔部44eの内周面と略同一径である。
外側筒体21の内周面の一部は内側筒体22の外周面22aに対して外側に離間していて、外側筒体21の内周面と内側筒体22の外周面22aとの間には環状の空隙部50が形成されている。内側筒体22の内周面22bが径略一定であるのに対して、外側筒体21の内周面はテーパ部42において前側に向けて徐々に拡径している。従って、テーパ部42の内側において空隙部50は前側に向かって徐々に径方向に拡がっていく。このテーパ部42の内側における空隙部50の部分が距離変化部となっており、テーパ部42の内周面42bと内側筒体22の外周面22aとの間の離間距離は前側に向かって徐々に大きくなっていく。また、外側筒体21の内周面のうち本体部44の後端部の内周面44fが最も大径であって、その本体部44の後端部の内周面44fが内側筒体22の外周面22aに対して最も外側に大きく離間している。従って、本体部44の後端部において空隙部50の径方向の寸法は最大となる。このように環状の空隙部50は、テーパ部42を前側に越えて本体部44の後端部の内側まで達しており、テーパ部42に形成された窓孔40の前端部40aよりも前側に越えた位置まで形成されている。そして、窓孔40よりも前側の位置に、空隙部50の径方向の大きさが最大となった部分が存在している。
内側筒体22には径方向に貫通した貫通孔51が形成されている。該貫通孔51の形状や配置、個数については種々であってよいが、本実施形態では、前後方向に対して所定角度傾斜した方向に沿って長い長円形状である。貫通孔51は、周方向に一定間隔毎に複数形成されていて、全周に亘って並んでいて、合計10個形成されている。複数の貫通孔51は全て同一形状であるが、異なっていてもよい。
貫通孔51の少なくとも一部は、外側筒体21の窓孔40を介して外側筒体21の径方向外側から視認可能な位置に位置している。図5(b)のように、貫通孔51の後部は窓孔40から露出していて、貫通孔51の前部は窓孔40に対して前側の位置に隠れている。また、貫通孔51の後端部51bは窓孔40の後端部40bよりも前側に位置していて露出状態にあるが、貫通孔51の前端部51aは窓孔40の前端部40aよりも前側に位置していて外側筒体21の内側に隠れた状態にある。窓孔40の開口縁部の前端部40aは周方向に直線状に延びているが、その窓孔40の開口縁部の前端部40aによって貫通孔51は、視覚上、前後二つの領域に区分され、窓孔40から露出している部分と窓孔40から露出せずに外側筒体21の内側に隠れている部分とに区分される。窓孔40の前端部40aは、窓孔40の前後両端部40a,40bのうち移動フード3に近い側の端部であり、窓孔40の後端部40bは、移動フード3から遠い側の端部である。また、複数の貫通孔51のうちのいくつかは、その一部が残部41の内側に位置して隠れた状態にある。何れにしても、一つの貫通孔51の全体が窓孔40から露出しているのではなく、一つの貫通孔51の一部のみが窓孔40から露出していて貫通孔51の残りの部分は外側筒体21の内側に隠れている。
尚、第二のカバー筒体24によって覆われている部分において、外側筒体21と内側筒体22に連続する図示しない横孔を形成を形成して、その横孔に図示しない連結棒を差し込むことで外側筒体21と内側筒体22の周方向の相対的な位置関係が常に一定となるようにしてもよい。
以上のようなリールシート1を使用した釣竿の要部断面図を図8に示している。リールシート1は、ナット4が後側に位置する態様で竿本体100a,100bに装着される。竿本体100a,100bは、前側の竿体100aと後側の竿体100bとを備えている。後側の竿体100bの前部の内側に前側の竿体100aの後部が挿入され、前側の竿体100aと後側の竿体100bは所定長さに亘って重ね合わせられて互いに連結、固定されている。前側の竿体100aと後側の竿体100bの重ね合わせ部100cを外側から覆うようにしてリールシート本体2が竿本体100a,100bに装着されている。グリップ5は、リールシート本体2の前部のグリップ装着部13の外側を覆っていると共に前側の竿体100aも所定長さに亘って覆っている。
図9のように、内側筒体22の後端部は開口していてその内側を後側の竿体100bが挿通している。内側筒体22の内周面22bは後側の竿体100bの外周面から外側に離間していて、内側筒体22の内周面22bと後側の竿体100bの外周面との間には環状の空間が形成されている。その空間は、内側筒体22の肉厚よりも大きい。
以上のように構成されたリールシート1とそれを備えた釣竿にあっては、外側筒体21の複数の窓孔40から内側筒体22の外周面22aを部分的に視認することができる。特に、内側筒体22の貫通孔51を外側筒体21の窓孔40を介して部分的に視認することができる。更には、外側筒体21の窓孔40と内側筒体22の貫通孔51とを介して後側の竿体100b(竿本体)の外周面を部分的に視認することができる。従って、奥行き感と立体感のあるデザインが得られる。しかも、一つの貫通孔51の一部は窓孔40から露出しており、その貫通孔51の残りの部分は窓孔40から露出せずに外側筒体21の内側に隠れているので、貫通孔51の露出している部分と隠れている部分との対比によって奥行き感を感じさせることができる。また、外側筒体21の窓孔40の形状と内側筒体22の形状が異なっているので、立体感が向上する。
特に、窓孔40同士の間の残部41によって貫通孔51が部分的に見えなくなっているので、奥行きをより一層感じさせることができる。また、貫通孔51の一方の端部である後端部51bは窓孔40から露出していて視認できるのに対して、貫通孔51の他方の端部である前端部51aは窓孔40から露出せずに外側筒体21の内側に隠れているので、窓孔40を介して貫通孔51を見たときに奥行き感を強く感じることになる。尚、外側筒体21の外周面と内側筒体22の外周面22aとで、色や表面粗さ、材質等を異なるようにしてもよい。
一方、外側筒体21の内周面と内側筒体22の外周面22aとの間に環状の空隙部50が形成されていて、その環状の空隙部50に面した外側筒体21の環状の部分に複数の窓孔40が形成されているので、窓孔40の開口縁部の全周に亘って外側筒体21の内周面と内側筒体22の外周面22aとが密着している場合に比して、窓孔40を介して内側筒体22の外周面22aや貫通孔51が奥行き感のある状態で見えることになる。しかも、環状の空隙部50は、テーパ部42によって、移動フード3側である前側に向けて徐々に径方向に広がっていくので、立体感が向上することになる。更に、空隙部50は環状であって、残部41の内側にも空隙部50が連続して形成されているので、残部41の内側に隠れている内側筒体22の外周面22aや貫通孔51を、窓孔40から周方向に沿って斜め方向に覗き込むようにして見ることができる。また、窓孔40の前端部40aよりも前側に空隙部50が連続して形成されているので、外側筒体21の本体部44の後端部の内側に隠れている内側筒体22の外周面22aや貫通孔51を、窓孔40から前側に向けて斜め方向に覗き込むようにして見ることができる。このように窓孔40の開口縁部の奥側まで空隙部50が続いているので、奥行き感と立体感がより一層向上する。
また、本実施形態では、外側筒体21の後端部であるリング部43が内側筒体22の内周面22bと接合しているので、ナット4を後端の開口部側から見たときに、外側筒体21と内側筒体22とが一つの筒体であるかのように見える。そのため、窓孔40を介して見える内側筒体22の外周面22aが強調されることになる。
次に、両軸リールを取り付けるためのリールシート1について図10〜図19を参酌しつつ説明する。但し、上述のスピニングリール用のリールシート1と同様の構成についてはその詳細な説明を省略する。両軸リール用のリールシート1では、ナット4が前側に位置している。従って、上述のスピニングリール用のリールシート1とはナット4の位置と向きが前後逆になっている。そのため、上述のスピニングリール用のリールシート1において前側として説明していたものが後側となる。また、両軸リールは使用状態において釣竿の上側に位置する。そのため、図面ではリールが上側を向く状態を基準の状態としてリールシート1を示している。
リールシート本体2は、その上面にリール脚取付部11を備えている。リール脚取付部11の後側に固定フード部12が形成されている。リールシート本体2の下面には指を引っ掛けるためのトリガ15が下方に向けて突設されている。該トリガ15は、固定フード部12の略下方に位置している。リール脚取付部11の中央部には貫通孔16が形成されており、リールシート本体2の下面であってトリガ15の前側の位置にも貫通孔17が形成されている。図12のようにリールシート本体2の前後方向の中央部の内側には、薄肉の装飾パイプ6が備えられており、上下の貫通孔16,17から装飾パイプ6が部分的に露出している。
リールシート本体2の前部に雄ネジ部10が形成され、該雄ネジ部10にナット4が螺合していて、ナット4の後側に移動フード3が位置している。ナット4は、ナット本体20と外側筒体21と内側筒体22とから構成されている。本実施形態においてナット本体20と外側筒体21と内側筒体22は一体となって回転するが相対回転してもよく、例えばナット本体20や外側筒体21に対して内側筒体22が相対回転する構成であってもよい。ナット本体20はスピニングリール用のものと同様である。外側筒体21はナット本体20に直接固定されている。外側筒体21はナット本体20の外周面に接着等によって固定されている。外側筒体21は、ナット本体20の環状の凸条32の前側に位置していて、外側筒体21の後端面が環状の凸条32の前側の側面に当接している。外側筒体21の後端面が環状の凸条32の前側の側面に当接することにより、ナット本体20に対する外側筒体21の前後方向の位置が定まる。
外側筒体21と内側筒体22は、ナット4の最前部に位置する。従って、外側筒体21と内側筒体22は、リールシート1の最前部に位置している。リールシート本体2に対してナット4が最も後側に位置した状態において、内側筒体22は、リールシート本体2の前端部よりも前側に位置している。外側筒体21と内側筒体22は、ナット本体20よりも前側の位置で互いに径方向に重なり合っている。外側筒体21を単体の状態で図14(a)に示しており、内側筒体22を単体の状態で図14(b)に示している。また、外側筒体21と内側筒体22を内外重ね合わせる前の状態を図15(a)に示し、重ね合わせた状態を図15(b)に示している。図15(a)のように内側筒体22は後側から外側筒体21の内側に挿入される。
外側筒体21には、スピニングリール用のリールシート1と同様に窓孔40が四箇所形成されている。窓孔40は外側筒体21の前後方向の全長のうち前半部分に形成されていて、外側筒体21の前端部に近い位置に形成されている。外側筒体21は、その前部に、外周面42aと内周面42bが共に後側に向かって拡径する環状のテーパ部42を備えており、そのテーパ部42に複数の窓孔40が形成されている。従って、残部41は、後側の方が大径で前側の方が小径となるように傾斜している。窓孔40や残部41の形状等はスピニングリール用のものと同様である。窓孔40の前端部40aは、窓孔40の前後両端部40a,40bのうち移動フード3から遠い側の端部であり、窓孔40の後端部40bは、移動フード3に近い側の端部である。
外側筒体21は、テーパ部42と、該テーパ部42よりも前側の部分であるリング部43と、テーパ部42よりも後側の部分である本体部44とから構成されている。リング部43の前後方向の寸法は、テーパ部42の前後方向の寸法よりも小さく、本体部44の前後方向の寸法よりも小さい。リング部43は、テーパ部42の残部41によって本体部44と前後方向に連結されている。
本体部44の前側の外周面44bは、リング部43の外周面よりも大径である。本体部44の外周面は、前端部において最も大径であり、その前端部から後側に向けて緩やかに縮径していき、後側の外周面44aは径略一定である。本体部44の内周面の大部分を占める主内周面44dは、ナット本体20及び内側筒体22に対する接合面であって、主内周面44dの後部がナット本体20の外周面に接着固定され、主内周面44dの前部が内側筒体22の外周面と重ね合わせられて接着固定される。尚、内側筒体22の後端面はナット本体20の前端面に対して前側に離間している。
本体部44の主内周面44dの前側には環状の鍔部44eが内側に向けて突設されている。環状の鍔部44eの内周面は内側筒体22の外周面に対して外側に離間している。本体部44の前端部の内周面44hは、主内周面44dよりも大径であって、本体部44の内周面において最大径となっている部分であり、外側筒体21の内周面において最大径となっている部分である。リング部43の内周面43bは、本体部44の主内周面44dよりも小径であるが、内側筒体22の外周面から外側に離間している。
内側筒体22は、前側の小径部60と後側の大径部61とを備えている。小径部60は外周面60aと内周面60b共に径略一定となった形状であって、大径部61も外周面61aと内周面61b共に径略一定となった形状である。内側筒体22の小径部60の外周面60aは外側筒体21の内周面に対して内側に離間しており、リング部43の内周面43bに対しても内側に離間している。小径部60の外周面60aと大径部61の外周面61aとの間には、小径部60の外周面60a及び大径部61の外周面61aに対して略垂直な段差部62が形成されている。該段差部62が外側筒体21の環状の鍔部44eの後側の側面に当接している。内側筒体22の段差部62が外側筒体21の鍔部44eに当接することにより、外側筒体21に対する内側筒体22の前後方向の位置が定まる。内側筒体22の大径部61の外周面61aは、本体部44の主内周面44dの内側に重なり合って接着固定されている。内側筒体22の前端面は外側筒体21の前端面よりも前側に突出している。内側筒体22の小径部60の内周面60bは、リールシート本体2の前部の内周面2aと略同一径である。
外側筒体21の内周面と内側筒体22の小径部60の外周面60aとの間に環状の空隙部50が形成されている。環状の空隙部50は、外側筒体21のリング部43から環状の鍔部44eまで形成されている。空隙部50は、外側筒体21のリング部43の内側において所定の径方向の寸法を有しており、テーパ部42の内側においては後側に向かって徐々に径方向に拡がっていく。このテーパ部42の内側における空隙部50の部分が距離変化部となっており、テーパ部42のの内周面42bと内側筒体22の小径部60の外周面60aとの間の離間距離は後側に向かって徐々に大きくなっていく。そして、本体部44の前端部において空隙部50の径方向の寸法は最大となる。このように環状の空隙部50は、テーパ部42を後側に越えて本体部44の前端部の内側まで達しており、テーパ部42に形成された窓孔40の後端部40bよりも後側に越えた位置まで形成されている。そして、窓孔40よりも後側の位置に、空隙部50の径方向の大きさが最大となった部分が存在している。
内側筒体22の小径部60に貫通孔51が形成されている。貫通孔51の形状や配置は上述したスピニングリール用のリールシート1と同様であるが、貫通孔51の個数は合計九個となっている。貫通孔51と窓孔40との関係についてもスピニングリール用のリールシート1の場合と同様である。
以上のようなリールシート1を使用した釣竿の要部断面図を図18に示している。リールシート1は、ナット4が前側に位置する態様で竿本体100a,100bに装着される。竿本体100a,100bの構成は図8の構成と同様である。リールシート1の後側にグリップ5が位置する。グリップ5は、後側の竿体100bの外周面に接着固定される。図19のように、内側筒体22の前端部は開口していてその内側を前側の竿体100aが挿通している。内側筒体22の小径部60の内周面60bは前側の竿体100aの外周面から外側に離間していて、内側筒体22の小径部60の内周面60bと前側の竿体100aの外周面との間には環状の空間が形成されている。内側筒体22の前端部における環状の空間の大きさは、リング部43の内側における環状の空隙部50の大きさよりも大きい。
以上のように構成された両軸リール用のリールシート1においても上述したようなスピニングリール用のリールシート1の場合と同様に奥行き感のあるデザインが得られる。尚、両軸リール用のリールシート1は、スピニングリール用のリールシート1とは異なり、リング部43の内周面43bが内側筒体22の小径部60の外周面60aから外側に離間している。即ち、環状の空隙部50が前側に開口している。そのため、ナット4を前側から見たときに、外側筒体21と内側筒体22とによる二重構造が一目でわかる。
尚、上記実施形態では、内側筒体22に貫通孔51を形成したが、内側筒体22の外周面に貫通孔51に代えて各種形状の凹部を形成してもよい。また、内側筒体22の外周面に貫通孔51と凹部を組み合わせて配置してもよい。内側筒体22の外周面に凹部や貫通孔51が形成されていない態様であってもよい。但し、内側筒体22の外周面には各種の模様が形成されていることが好ましく、窓孔40を介して内側筒体22の外周面の模様を視認できることが好ましい。また、外側筒体21の内周面と内側筒体22の内周面との間に空隙部50が形成されず、外側筒体21の内周面と内側筒体22の内周面とが密着する構成であってもよい。
1 リールシート
2 リールシート本体
2a 内周面
3 移動フード
3a フード部
3b 係合溝
4 ナット
5 グリップ
6 装飾パイプ
10 雄ネジ部
11 リール脚取付部
12 固定フード部
13 グリップ装着部
14 ガイド溝
15 トリガ
16 貫通孔
17 貫通孔
20 ナット本体
21 外側筒体
22 内側筒体
22a 外周面
22b 内周面
23 第一のカバー筒体
24 第二のカバー筒体
30 係合凸条
31 雌ネジ部
32 環状の凸条
40 窓孔
40a 前端部
40b 後端部
41 残部
42 テーパ部
42a 外周面
42b 内周面
43 リング部
43a 外周面
43b 内周面
44 本体部
44a 後側の外周面
44b 前側の外周面
44c 段差部
44d 主内周面
44e 環状の鍔部
44f 後端部の内周面
44g 段差部
44h 前端部の内周面
50 空隙部
51 貫通孔
51a 前端部
51b 後端部
60 小径部
60a 外周面
60b 内周面
61 大径部
61a 外周面
61b 内周面
62 段差部
100a 前側の竿体(竿本体)
100b 後側の竿体(竿本体)
100c 重ね合わせ部

Claims (10)

  1. 釣竿にリールを固定するための筒状のリールシートであって、
    雄ネジ部を有する筒状のリールシート本体と、該リールシート本体に装着されてリールシート本体の中心線方向に沿って移動可能な移動フードと、リールシート本体の雄ネジ部に螺合して移動フードを移動させるナットとを備え、
    ナットは、内側筒体と該内側筒体の径方向外側に位置する外側筒体とを備え、
    外側筒体には窓孔が形成され、該窓孔を介して内側筒体が部分的に視認可能であることを特徴とするリールシート。
  2. 外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間に空隙部が設けられ、該空隙部に面した外側筒体の部分に窓孔の少なくとも一部が位置している請求項1記載のリールシート。
  3. 空隙部は環状に形成されており、該環状の空隙部に面した外側筒体の環状の部分に周方向に間隔をあけて複数の窓孔が形成されている請求項2記載のリールシート。
  4. 環状の空隙部は、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が前記中心線方向に沿って変化している距離変化部を有しており、該距離変化部に対応した外側筒体の部分に窓孔が形成されている請求項3記載のリールシート。
  5. 外側筒体は、外周面と内周面が何れも移動フード側に向かって拡径するテーパ部を備え、該テーパ部の径方向内側における内側筒体の外周面は径一定であって、外側筒体のテーパ部とその径方向内側に位置する内側筒体の部分との間に、外側筒体の内周面と内側筒体の外周面との間の離間距離が移動フード側に向かって徐々に大きくなった環状の距離変化部が形成されている請求項4記載のリールシート。
  6. 空隙部は、窓孔の前記中心線方向の端部を前記中心線方向に越えて形成されている請求項2乃至5の何れかに記載のリールシート。
  7. 内側筒体の外周面には、外側筒体の窓孔を介して視認可能な位置に、凹部又は貫通孔が形成されている請求項1乃至6の何れかに記載のリールシート。
  8. 一つの凹部又は貫通孔は、窓孔から露出している部分と、外側筒体の内側に隠れている部分とに区分される請求項7記載のリールシート。
  9. 凹部又は貫通孔の移動フード側の端部は外側筒体の内側に隠れていて、凹部又は貫通孔の移動フードとは反対側の端部は窓孔から露出している請求項8記載のリールシート。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載のリールシートを備えた釣竿。
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