JP2019032442A - 光トランシーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】ケージに対する係合を確実に維持することができる光トランシーバを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る光トランシーバは、挿抜方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバである。この光トランシーバは、ケージに挿抜される筐体20と、筐体20に回転可能に支持され、挿抜方向と交差する下方向に沿って回転するベール40と、ケージに係合してケージからの光トランシーバの抜出を防ぐ突起61を有するラッチ60と、ラッチ60を付勢するバネ部材50と、を備え、ラッチ60は、ベール40の回転に連動して突起61を上方向に引き上げることにより、ケージに対する突起61の係合を解除し、バネ部材50は、突起61が下方に下がるようにラッチ60を付勢する。
【選択図】図10
【解決手段】一実施形態に係る光トランシーバは、挿抜方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバである。この光トランシーバは、ケージに挿抜される筐体20と、筐体20に回転可能に支持され、挿抜方向と交差する下方向に沿って回転するベール40と、ケージに係合してケージからの光トランシーバの抜出を防ぐ突起61を有するラッチ60と、ラッチ60を付勢するバネ部材50と、を備え、ラッチ60は、ベール40の回転に連動して突起61を上方向に引き上げることにより、ケージに対する突起61の係合を解除し、バネ部材50は、突起61が下方に下がるようにラッチ60を付勢する。
【選択図】図10
Description
本発明は、光トランシーバに関するものである。
特許文献1には、ホストシステムのケージに挿入される光トランシーバの構造が記載されている。この光トランシーバは、筐体の一端に位置するレセプタクルに対して回転自在に設けられるベールと、ベールに回転可能に装着されるアクチュエータとを備える。ベールの回転運動はアクチュエータのシーソー運動に変換される。アクチュエータはケージに係合する突起を有する。この突起が上記のシーソー運動によって筐体の内側に引き込まれることにより、ケージに対する光トランシーバの係合が解除される。
前述した光トランシーバでは、ベールの回転によってアクチュエータがシーソー運動を行い、このシーソー運動で突起が引き込まれることにより、ケージへの係合が解除される。ところで、例えば意図せずベールが少し回転した場合、ケージに対する光トランシーバの係合が不安定となる懸念がある。このようにベールの意図しない回転で係合が不安定となることが想定されるため、ケージに対する光トランシーバの係合を確実に維持することが求められる。
本発明は、ケージに対する係合を確実に維持することができる光トランシーバを提供することを目的とする。
一形態に係る光トランシーバは、第1方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバであって、ケージに挿抜される筐体と、筐体に回転可能に支持され、第1方向と交差する第2方向に沿って回転するベールと、筐体に揺動可能に支持され、ケージが有する第1係合部に係合してケージからの光トランシーバの抜出を防ぐ第2係合部を有するラッチと、ラッチを付勢するバネ部材と、を備え、ラッチは、ベールの回転に連動して第2係合部を第2方向の反対方向に引き上げることにより、第1係合部に対する第2係合部の係合を解除し、バネ部材は、第2係合部が第2方向に下がるようにラッチを付勢する。
本発明の一形態によれば、ケージに対する係合を確実に維持することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光トランシーバは、第1方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバであって、ケージに挿抜される筐体と、筐体に回転可能に支持され、第1方向と交差する第2方向に沿って回転するベールと、筐体に揺動可能に支持され、ケージが有する第1係合部に係合してケージからの光トランシーバの抜出を防ぐ第2係合部を有するラッチと、ラッチを付勢するバネ部材と、を備え、ラッチは、ベールの回転に連動して第2係合部を第2方向の反対方向に引き上げることにより、第1係合部に対する第2係合部の係合を解除し、バネ部材は、第2係合部が第2方向に下がるようにラッチを付勢する。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光トランシーバは、第1方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバであって、ケージに挿抜される筐体と、筐体に回転可能に支持され、第1方向と交差する第2方向に沿って回転するベールと、筐体に揺動可能に支持され、ケージが有する第1係合部に係合してケージからの光トランシーバの抜出を防ぐ第2係合部を有するラッチと、ラッチを付勢するバネ部材と、を備え、ラッチは、ベールの回転に連動して第2係合部を第2方向の反対方向に引き上げることにより、第1係合部に対する第2係合部の係合を解除し、バネ部材は、第2係合部が第2方向に下がるようにラッチを付勢する。
この光トランシーバは、ケージへの挿抜方向である第1方向に交差する第2方向に回転するベールと、ケージの第1係合部に係合する第2係合部を有するラッチとを備える。ラッチは光トランシーバの筐体に揺動可能に支持される。光トランシーバでは、ベールが第1方向と交差する第2方向に沿って回転すると、この回転に連動してラッチの第2係合部が第2方向の反対方向に引き上げられる。よって、ベールの回転に連動してラッチの第2係合部がケージの第1係合部から引き上げられることにより、ケージに対する光トランシーバの係合を解除することができる。光トランシーバは、第2係合部が第2方向に下がるようにラッチを付勢するバネ部材を備える。従って、ベールが意図せず少し回転したとしても、バネ部材が第2係合部を第2方向に押し下げることによって、第1係合部に対する第2係合部の係合が維持される。よって、ベールの意図しない回転によって係合が解除されることを抑制することができるので、ケージに対する光トランシーバの係合を確実に維持することができる。
また、筐体は、ベールを回転可能に支持する軸部を有し、ラッチは、筐体に対して揺動可能に支持される揺動軸を有し、軸部と揺動軸とは同一直線上に位置してもよい。この場合、ベールを回転可能に支持する筐体の軸部と、筐体に対して揺動可能に支持される揺動軸とが同一直線上に位置することにより、ベールの回転とラッチの揺動に関する構成を簡易にすることができる。従って、構成を簡易に維持しつつ、ベールに対するラッチの連動を実現することができる。
また、バネ部材は、筐体に引っ掛けられる一対のフックと、フックから筐体に沿って延びる一対の壁部と、一対の壁部を連結する板状部と、板状部から延びるバネ部と、を備え、バネ部がラッチに当接することによってラッチが付勢されてもよい。この場合、バネ部材が一対のフックによって筐体に引っ掛けられることにより、筐体にバネ部材を支持することができる。
また、第1方向から見たときにおける一対の壁部及び板状部の形状は、U字状とされていてもよい。この場合、バネ部材がU字状に折り曲げ成形されているので、バネ部材の強度を高めることができる。
また、バネ部材は、筐体に係合するカシメ部を備えてもよい。この場合、カシメ部によってバネ部材を筐体に係合することができるので、筐体に対するバネ部材の係合をより確実に維持することができる。
また、カシメ部は、第1方向に互いに平行に延びる一対の第1孔部と、一対の第1孔部の間で延びる第2孔部とによって形成されていてもよい。この場合、孔部を設けることによってカシメ部を容易に形成することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下では、本発明に係る光トランシーバの具体例を図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
以下では、本発明に係る光トランシーバの具体例を図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る光トランシーバ10が挿抜される挿抜機構1を示す斜視図である。図1に示されるように、挿抜機構1は、ホスト装置2に設けられたケージ3を備える。ホスト装置2は、プリント配線基板2aを備えており、プリント配線基板2aの実装面2b上には多数の電子部品が実装されている。
ケージ3は、実装面2bに実装されている。ケージ3は、挿抜方向(第1方向)D1に沿って延びるケージ本体3aを備える。挿抜方向D1に垂直なケージ本体3aの断面形状は、例えば長方形である。ケージ本体3aは、光トランシーバ10を収容する空間を有する。
ケージ本体3aは、挿抜方向D1における上記の空間の一端に開口3bを有する。開口3bは、プリント配線基板2aの縁に位置しており、プリント配線基板2aの外方を向いている。ケージ3は例えば金属製である。なお、以降の説明では、ケージ3の開口3bとは反対側を向く方向(開口3bの奥側)を前方と称し、ケージ3の開口3bを向く方向(開口3bの手前側)を後方と称することがある。
光トランシーバ10は、例えば、SFP規格に準拠しており、全二重双方向光通信を行う。光トランシーバ10は、挿抜方向D1に沿って、開口3bを通じてケージ本体3aに対して挿抜(挿入及び抜出)される。光トランシーバ10は、筐体20、シールドフィンガ30、ベール40及びバネ部材50を備える。
図2は、光トランシーバ10の外観を示す斜視図である。図1及び図2に示されるように、筐体20は、挿抜方向D1に沿って延びる細長形状とされている。筐体20は金属製である。挿抜方向D1に垂直な筐体20の断面形状は、例えば長方形状である。筐体20は、挿抜方向D1に延びる一対の側面21,22(図3参照)と、上面23と、底面24(図3参照)とを有する。
筐体20は、光ファイバケーブルF1,F2の先端に設けられた光コネクタC1,C2が係合する一対の光レセプタクル25,26を備える。光レセプタクル25,26は、筐体20の挿抜方向D1の一端に設けられる。筐体20は、更に、ケージ3の内部に設けられた電気コネクタに接続される電気プラグを、挿抜方向D1の他端に備える。なお、以下の説明では、筐体20の他端側(電気プラグ側)を前方と称し、筐体20の一端側(光レセプタクル25,26側)を後方と称することがある。
シールドフィンガ30は、例えば、バネ要素を有する導電性機構部品である。シールドフィンガ30は、EMIシールド部品であって、例えば、板金によって形成される。シールドフィンガ30は、筐体20の光レセプタクル25,26の前側を取り囲むように装着され、ケージ3と電気的及び物理的に接触する。
シールドフィンガ30は、筐体20を取り囲む胴体部31と、胴体部31から光レセプタクル25,26側に延びる複数のフィンガ部32とを備える。胴体部31は、筐体20の側面21,22、上面23及び底面24を取り囲む。フィンガ部32は、光トランシーバ10の相手側となるケージ3と弾性的に接触する。
ベール40は、光レセプタクル25,26を筐体20の幅方向D2に掛け渡す取手部41と、取手部41の両端において折り曲げられて筐体20に回転自在に連結する一対の連結部42とを備える。各連結部42は、筐体20の側面21,22に沿って方向D3に延びている。方向D3は、挿抜方向D1及び幅方向D2の双方に交差(例えば直交)する方向である。連結部42の下部において、筐体20は、ベール40を回転自在に連結する軸部27を備えており、連結部42の下部には軸部27が挿し込まれる孔部42aが設けられる。
図3は、光トランシーバ10を筐体20の底面24側から見た斜視図である。図4は、光トランシーバ10及びケージ3を底面24側から見た斜視図である。図3及び図4に示されるように、ケージ3のケージ本体3aには底板3dが設けられている。底板3dは、ホスト装置2の実装面2bに対向する部分である。
底板3dには、板状のタブ3eが設けられている。タブ3eは、挿抜方向D1に沿って延び、タブ3eの前端は底板3dと繋がっており、タブ3eの後端は自由端となっている。タブ3eの後端は、方向D3に弾性的に撓むことが可能とされている。タブ3eは、貫通する孔部3cを有する。タブ3eの孔部3cは、本実施形態における第1係合部である。タブ3eの後端は、タブ3eがケージ3の外側に撓むようにケージ3の外側に向けて湾曲した湾曲部3fとされている。
光トランシーバ10は、ベール40の回転に連動するラッチ60を更に備える。ラッチ60は例えば金属製である。ラッチ60は、筐体20に揺動可能に支持される。ラッチ60は、光トランシーバ10の外方に突出する突起61を備える。突起61は、本実施形態における第2係合部である。突起61は、ケージ3が有する孔部3cに係合する。突起61が孔部3cに係合することにより、ケージ3からの光トランシーバ10の抜出が防止される。
図5は、ラッチ60を拡大した斜視図である。図3〜図5に示されるように、ラッチ60は、光レセプタクル25,26側に位置する第1部分62と、第1部分62から前方に延び出す第2部分63と、第2部分63から前方に延び出す第3部分64とを備える。第1部分62の幅方向D2の長さは第2部分63の幅方向D2の長さよりも長く、第2部分63の幅方向D2の長さは第3部分64の幅方向D2の長さよりも長い。
第1部分62は、筐体20の幅方向D2に向けられる一対の面62aのそれぞれから幅方向D2に突出する揺動軸65を有する。各揺動軸65は、例えば円柱状に突出している。揺動軸65は、ベール40の孔部42aよりも幅方向D2の内側に形成された穴42cに挿入される。この機構によってベール40の回転動作がラッチ60の揺動動作に変換される。各揺動軸65と前述した筐体20の軸部27とは幅方向D2に延びる直線上に位置する。ラッチ60は、方向D3(上下方向、上面23及び底面24に交差する方向)に揺動(シーソ運動)する。
第2部分63及び第3部分64は、筐体20の底面24に形成された凹部24aに収容される。第3部分64は筐体20の外方(下方)に向けて突出する前述した突起61を有する。突起61は、例えば、第3部分64の下面64aから直立する第1面61aと、突起61の頂部61cからラッチ60の前側に位置する端部66に向かって傾斜する第2面61bと、幅方向D2に向けられる一対の第3面61dとによって形成される。
第1部分62、第2部分63及び第3部分64は、例えば、共に板状とされている。例えば、第2部分63の厚さは、第1部分62の厚さと同程度、又は第1部分62の厚さよりも薄い。第3部分64の厚さは、第2部分63の厚さよりも薄い。また、第3部分64の厚さは、第2部分63から離れるに従って(突起61に近づくに従って)薄くなっている。
バネ部材50は、第1部分62及び第2部分63の底面24側(下側)に配置されており、例えば第1部分62を上方に付勢する。バネ部材50は、ラッチ60の突起61が下方(第2方向)に下がるようにラッチ60を付勢する。バネ部材50は、例えば、金属板の切断加工及び折り曲げ加工によって形成される。
図6は、バネ部材50を示す斜視図である。図6に示されるように、バネ部材50は、筐体20に引っ掛けられる一対のフック51と、フック51から筐体20の側面21,22に沿って延びる一対の壁部52と、一対の壁部52を筐体20の底面24側で連結する板状部53と、板状部53から後方に延びるバネ部54と、バネ部材50の抜けを防止するカシメ部55とを備える。
各フック51は、各壁部52から幅方向D2の内側且つ下側に折り返されており、各フック51が光レセプタクル25,26の穴25a,26a(図2参照)に嵌まり込むことによってバネ部材50が筐体20に係合する。挿抜方向D1から見たときにおける一対の壁部52及び板状部53の形状は、例えばU字状とされている。
壁部52は、フック51に連続する保護壁部52aと、保護壁部52aの後側に位置する規制壁部52bとを有する。また、規制壁部52bはベール40の前方への回転を規制する。規制壁部52bは、保護壁部52aの下側から後方に突出しており、規制壁部52bの後端面52cは板状部53の後端面53cに連続している。
カシメ部55は、壁部52の板状部53側に設けられる。カシメ部55は、壁部52を貫通すると共に挿抜方向D1に互いに平行に延びる一対の第1孔部55aと、一対の第1孔部55aの一端の間で上下に延びる第2孔部55bとによって形成される。幅方向D2に沿って配置される一対のカシメ部55が筐体20の側面21,22のそれぞれに係合することによって、筐体20からのバネ部材50の抜けが防止される。
バネ部54は、板状部53の幅方向D2の中央から後方に突出している。バネ部54は、板状部53から斜め上方に延び出す第1部分54aと、第1部分54aの板状部53との反対側の端部から斜め下方に延び出す第2部分54bとを有する。第1部分54a及び第2部分54bは山状とされており、第1部分54aと第2部分54bの間はバネ部54の頂部54cとされている。頂部54cはラッチ60に当接する部位である。頂部54cがラッチ60に当接することによって、ラッチ60は付勢される。
図7及び図8は、それぞれ、ベール40の回転に伴う各部品の動作を示す側面図及び側断面図である。図7及び図8に示されるように、ベール40に指を触れてベール40を下方(第2方向)に沿って回転すると、バネ部材50の付勢力に抗して揺動軸65が押し下げられると共に、揺動軸65を中心としてラッチ60が上方(第2方向の反対方向)に揺動し、突起61が上方に移動する。このように、ベール40の回転運動はラッチ60の上下運動に変換される。すなわち、ベール40を後方且つ下方に回転すると、バネ部材50の付勢力に抗して揺動軸65が下がると共に、ラッチ60が揺動軸65を中心として上方に揺動して突起61が引き上げられ、これによりケージ3の孔部3cに対する突起61の係合が解除される。
一方、ベール40が上方且つ前方に戻ると、突起61が下方に移動して孔部3cに挿入されることにより、光トランシーバ10がケージ3に係合する。このとき、ラッチ60が後方に下がりながら突起61がケージ3の孔部3cに収容されるので、タブ3eに対する突起61のスタックが回避される。
また、ベール40から指を放すと、バネ部材50(バネ部54)が揺動軸65を下から付勢することにより、ラッチ60に対し、突起61が下方に向かう付勢力が付与される。よって、ベール40から指を放してもケージ3に対する光トランシーバ10の係合が維持される。
次に、本実施形態に係る光トランシーバ10の作用効果について詳細に説明する。光トランシーバ10は、筐体20の軸部27に回転自在に取り付けられケージ3への挿抜方向D1に交差する下方向に回転するベール40と、ケージ3の孔部3cに係合する突起61を有するラッチ60とを備える。ラッチ60は光トランシーバ10の筐体20に揺動可能に支持される。光トランシーバ10では、ベール40が挿抜方向D1と交差する下方向に沿って回転すると、この回転に連動してラッチ60の突起61が上方向に引き上げられる。よって、ベール40の回転に連動してラッチ60の突起61がケージ3の孔部3cから引き上げられることにより、ケージ3に対する光トランシーバ10の係合を解除することができる。
光トランシーバ10は、突起61が下方向に下がるようにラッチ60を付勢するバネ部材50を有する。従って、ベール40が意図せず少し回転したとしても、バネ部材50が突起61を下方に押し下げることによって、孔部3cに対する突起61の係合が維持される。よって、ベール40の意図しない回転によって係合が解除されることを抑制することができるので、ケージ3に対する光トランシーバ10の係合を確実に維持することができる。
図9及び図10に示されるように、バネ部材50が設けられることにより、ベール40が多少動いてもラッチ60のラッチ解除がなされないので、ラッチ60による係合を維持することができる。ベール40から指が離されてベール40がフリーな状態となっても、バネ部材50がラッチ60を下から押し上げることにより、ラッチ60の動作を安定させることができる。更に、バネ部材50がラッチ60を下から押し上げる構成を採用することにより、バネ部材50によってリリース力(係合解除に要する力)が決まるので、設計を容易に行うことができる。
また、筐体20は、ベール40を回転可能に支持する軸部27を有し、ラッチ60は、筐体20に対して揺動可能に支持される揺動軸65を有し、軸部27と揺動軸65とは同一直線上に位置する。よって、ベール40を回転可能に支持する筐体20の軸部27と、筐体20に対して揺動可能に支持される揺動軸65とが同一直線上に位置することにより、ベール40の回転とラッチ60の揺動とを行う構成を簡易にすることができる。従って、構成を簡易に維持しつつ、ベール40に対するラッチ60の連動を実現することができる。
また、バネ部材50は、筐体20に引っ掛けられる一対のフック51と、フック51から筐体20に沿って延びる一対の壁部52と、一対の壁部52を連結する板状部53と、板状部53から延びるバネ部54と、を備え、バネ部54がラッチ60に当接することによってラッチ60が付勢される。よって、バネ部材50が一対のフック51によって筐体20に引っ掛けられることにより、筐体20にバネ部材50を支持することができる。
また、挿抜方向D1から見たときにおける一対の壁部52及び板状部53の形状は、U字状とされている。よって、バネ部材50がU字状に折り曲げ成形されているので、バネ部材50の強度を高めることができる。
また、バネ部54は、山状とされており、バネ部54の頂部54cがラッチ60に当接することによってラッチ60が付勢される。バネ部54の頂部54cがラッチ60に当接することにより、ラッチ60に対するバネ部材50の付勢力を高めることができる。よって、突起61が下方に下がるようにラッチ60を強く付勢することができるので、ケージ3に対する光トランシーバ10の係合を確実に維持することができる。
また、バネ部材50は、筐体20に係合するカシメ部55を備える。従って、カシメ部55によってバネ部材50を筐体20に係合することができるので、筐体20に対するバネ部材50の係合をより確実に維持することができる。
また、カシメ部55は、挿抜方向D1に互いに平行に延びる一対の第1孔部55aと、一対の第1孔部55aの間で延びる第2孔部55bとによって形成されている。従って、孔部55a,55bを設けることによってカシメ部55を容易に形成することができる。
以上、本発明に係る光トランシーバの実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変更が可能であることは、当業者によって容易に認識される。
前述の実施形態では、挿抜方向D1から見たときにおける一対の壁部52及び板状部53の形状がU字状とされているバネ部材50を例示したが、バネ部材の形状、大きさ、数、材料及び配置態様は適宜変更可能である。更に、前述の実施形態では、第1部分62、第2部分63及び第3部分64を備えたラッチ60について説明したが、ラッチの形状、大きさ、数、材料及び配置態様も適宜変更可能である。
1…挿抜機構、2…ホスト装置、2a…プリント配線基板、2b…実装面、3…ケージ、3a…ケージ本体、3b…開口、3c…孔部、3d…底板、3e…タブ、3f…湾曲部、10…光トランシーバ、20…筐体、21,22…側面、23…上面、24…底面、24a…凹部、25,26…光レセプタクル、25a,26a…穴、27…軸部、30…シールドフィンガ、31…胴体部、32…フィンガ部、40…ベール、41…取手部、42…連結部、42a…孔部、50…バネ部材、51…フック、52…壁部、52a…保護壁部、52b…規制壁部、53…板状部、54…バネ部、54a…第1部分、54b…第2部分、54c…頂部、55…カシメ部、55a…第1孔部、55b…第2孔部、60…ラッチ、61…突起、61a…第1面、61b…第2面、61c…頂部、61d…第3面、62…第1部分、62a…面、63…第2部分、64…第3部分、64a…下面、65…揺動軸、66…端部、C1,C2…光コネクタ、D1…挿抜方向、D2…幅方向、D3…方向、F1,F2…光ファイバケーブル。
Claims (6)
- 第1方向に沿ってケージに挿抜される光トランシーバであって、
前記ケージに挿抜される筐体と、
前記筐体に回転可能に支持され、前記第1方向と交差する第2方向に沿って回転するベールと、
前記筐体に揺動可能に支持され、前記ケージが有する第1係合部に係合して前記ケージからの前記光トランシーバの抜出を防ぐ第2係合部を有するラッチと、
前記ラッチを付勢するバネ部材と、
を備え、
前記ラッチは、前記ベールの回転に連動して前記第2係合部を前記第2方向の反対方向に引き上げることにより、前記第1係合部に対する前記第2係合部の係合を解除し、
前記バネ部材は、前記第2係合部が前記第2方向に下がるように前記ラッチを付勢する、
光トランシーバ。 - 前記筐体は、前記ベールを回転可能に支持する軸部を有し、
前記ラッチは、前記筐体に対して揺動可能に支持される揺動軸を有し、
前記軸部と前記揺動軸とは同一直線上に位置する、
請求項1に記載の光トランシーバ。 - 前記バネ部材は、前記筐体に引っ掛けられる一対のフックと、前記フックから前記筐体に沿って延びる一対の壁部と、前記一対の壁部を連結する板状部と、前記板状部から延びるバネ部と、を備え、
前記バネ部が前記ラッチに当接することによって前記ラッチが付勢される、
請求項1又は2に記載の光トランシーバ。 - 前記第1方向から見たときにおける前記一対の壁部及び前記板状部の形状は、U字状とされている、
請求項3に記載の光トランシーバ。 - 前記バネ部材は、前記筐体に係合するカシメ部を備える、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の光トランシーバ。 - 前記カシメ部は、前記第1方向に互いに平行に延びる一対の第1孔部と、前記一対の第1孔部の間で延びる第2孔部とによって形成されている、
請求項5に記載の光トランシーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017153504A JP2019032442A (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 光トランシーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017153504A JP2019032442A (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 光トランシーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019032442A true JP2019032442A (ja) | 2019-02-28 |
Family
ID=65523439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017153504A Pending JP2019032442A (ja) | 2017-08-08 | 2017-08-08 | 光トランシーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019032442A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7408477B2 (ja) | 2020-04-27 | 2024-01-05 | 沖電気工業株式会社 | 通信機器 |
-
2017
- 2017-08-08 JP JP2017153504A patent/JP2019032442A/ja active Pending
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JP7408477B2 (ja) | 2020-04-27 | 2024-01-05 | 沖電気工業株式会社 | 通信機器 |
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