JP2019028692A - 入力制御装置、電子装置、入力制御方法、及び入力制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】意図しない面操作式入力装置の操作を防ぐと共に、他の入力装置から面操作式入力装置の操作への移行を簡単及び迅速に行うことができる入力制御装置、電子装置、入力制御方法、及び入力制御プログラムを提供する。【解決手段】入力制御装置130は、操作面111に対する操作を検出する面操作式入力装置110からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置120からの第2入力とを受信する受信部151と、第2入力に基づいて、操作面111における少なくとも一部の対象領域112における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部152と、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域112に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部153と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、面操作式入力装置と1つ以上の他の入力装置とからの入力を処理する入力制御装置、入力制御装置を含む電子装置、面操作式入力装置と1つ以上の他の入力装置とからの入力を処理するための入力制御方法、及び入力制御方法を実行するための入力制御プログラムに関する。
ノートパソコンなどの電子装置には、種々の入力装置が搭載される。入力装置として、例えば、キーボード、面操作式入力装置が挙げられる。面操作式入力装置は、操作面を備え、操作面に接触した操作体の入力動作を検出する。操作体は、例えば、指、専用ペンである。入力動作は、例えば、接触した指先の位置、軌跡、速度である。入力動作は、例えば、操作面に近接して配置された複数の電極間の静電容量の変化として検出される。
操作面は、キーボードと操作者との間などの位置で、面操作式入力装置以外の入力装置に近接して配置される場合がある。そのため、操作者がキーボードなどの入力装置を操作しているときに、意図せず操作面に触れる場合がある。
特許文献1に記載の入力装置は、キーボードにおけるキー入力を検知すると、面操作式入力装置の一例であるタッチパッドからの入力を禁止状態にする。その後、設定時間にわたってキー入力がなければ、タッチパッドからの入力禁止状態を解除する。それにより、キーボード入力時に、意図せずタッチパッドが操作されることを防ぐ。
特許文献2に記載の入力装置は、特許文献1の機能に加え、タッチパッドからの入力禁止状態中に、予め設定された操作がタッチパッドにおいて行われた場合に、入力禁止状態を解除する。
しかしながら、特許文献1に記載の入力装置によると、設定時間中は一切タッチパッドの入力が無視されるため、キーボード操作直後にタッチパッドを操作することができない。特許文献2の入力装置によると、通常の入力操作ではない特殊な操作を検出する必要があるので入力装置の構成が複雑である。さらに特許文献2の入力装置によると、操作者に特殊な操作をさせる必要があるので、操作者への負担が大きい。
本発明は、意図しない面操作式入力装置の操作を防ぐと共に、他の入力装置から面操作式入力装置の操作への移行を簡単及び迅速に行うことができる入力制御装置、電子装置、入力制御方法、及び入力制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
本開示の入力制御装置は、操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信する受信部と、第2入力に基づいて、操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部と、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部と、を備える。
この構成によれば、第2入力に応じて判定基準を設定し、第1入力と判定基準とに基づいて操作面に対する操作が有効であるか否かを判定するので、従来のように、第2入力に応じて一定期間、第1入力を完全に無効化する場合に比べて、他の入力装置が操作された後に操作面に対する操作を有効化しやすくすることができる。すなわち、意図しない面操作式入力装置の操作を防ぐと共に、他の入力装置から面操作式入力装置の操作への移行を簡単および迅速に行うことができる。
好適には本開示の入力制御装置において、判定基準は、操作面に対して操作を行う操作体の大きさに対応したサイズ値が有効範囲内である場合の操作を有効と識別し、サイズ値が有効範囲内でない場合の操作を有効でないと識別する。
この構成によれば、手のひらや指先など操作体の大きさに対応したサイズ値に基づいて操作の有効性を識別するので、操作面を操作する操作体のサイズ値と他の入力装置を操作しているときに操作面に触れた操作体のサイズ値とが異なることを考慮して、他の入力装置が操作された後の操作面の操作を適切に有効化しやすい。
好適には本開示の入力制御装置において、設定部は、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間にわたって、判定基準として第1判定基準を選択し、設定部は、1つ以上の他の入力装置が操作されずに閾期間が経過したことに応答して、第2判定基準を選択し、第1判定基準における有効範囲の上限のサイズ値が、第2判定基準における有効範囲の上限のサイズ値より小さい。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて小さなサイズ値の操作体でなければ反応しない。そのため、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間において操作面に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置の操作をより正確に防ぐことができる。
好適には本開示の入力制御装置において、サイズ値が、操作体による操作面への接触面積に対応する。
この構成によれば、手のひらや指先など操作体の大きさに対応した接触面積に基づいて操作の有効性を識別するので、操作面を操作する操作体の接触面積と他の入力装置を操作しているときに操作面に触れた操作体の接触面積とが異なることを考慮して、他の入力装置が操作された後の操作面の操作を適切に有効化しやすい。
好適には本開示の入力制御装置において、設定部は、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間にわたって、判定基準として第1判定基準を選択し、設定部は、1つ以上の他の入力装置が操作されずに閾期間が経過したことに応答して、第1判定基準と異なる第2判定基準を選択する。
この構成によれば、第1入力を完全に無効化するのではなく、閾期間を経過したか否かに応じて判定基準を変えるので、第1入力を完全に無効化する場合に比べて、他の入力装置から面操作式入力装置の操作への移行を簡単および迅速に行うことができる。
好適には本発明の入力制御装置において、判定基準は、操作面において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準回数が、第2判定基準における基準回数より多い。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて多くの回数にわたって操作体が検出されなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間において操作面に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置の操作をより正確に防ぐことができる。
好適には本発明の入力制御装置において、判定基準は、操作面において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準期間が、第2判定基準における基準期間より長い。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて長い期間にわたって操作体が検出されなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間において操作面に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置の操作をより正確に防ぐことができる。
好適には本発明の入力制御装置において、判定基準は、操作面において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準距離が、第2判定基準における基準距離より長い。
この構成によれば、第1判定基準が選択された場合、第2判定基準が選択された場合に比べて操作体が長距離を移動しなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間において操作面に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置の操作をより正確に防ぐことができる。
本開示の電子装置は、操作面を含み、操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置と、1つ以上の他の入力装置と、入力制御装置と、を備え、入力制御装置が、面操作式入力装置からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信する受信部と、第2入力に基づいて、操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部と、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部と、を含む。
本開示の入力制御方法は、操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信することと、第2入力に基づいて、操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定することと、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定することと、を含む。
本開示の入力制御プログラムは、コンピューターに上記の入力制御方法を実行させる。
本発明によれば、意図しない面操作式入力装置の操作を防ぐと共に、他の入力装置から面操作式入力装置の操作への移行を簡単及び迅速に行うことができる。
(全体構成)
以下、本発明の実施形態に係る電子装置100について説明する。図1は、本実施形態の電子装置100の斜視図である。電子装置100は、ノートパソコンである。他の例において、電子装置100は、デスクトップ型パソコンなど他の形態の装置であってもよい。電子装置100は、面操作式入力装置110と第1の他の入力装置120−1と第2の他の入力装置120−2と入力制御装置130とを含む。
以下、本発明の実施形態に係る電子装置100について説明する。図1は、本実施形態の電子装置100の斜視図である。電子装置100は、ノートパソコンである。他の例において、電子装置100は、デスクトップ型パソコンなど他の形態の装置であってもよい。電子装置100は、面操作式入力装置110と第1の他の入力装置120−1と第2の他の入力装置120−2と入力制御装置130とを含む。
面操作式入力装置110は、操作面111を含み、操作面111に対する操作を検出する。操作面111に対する操作は、操作体が操作面111に完全に接触している状態を検出することの他、操作体の存在を検出できる程度に操作体が操作面111に近接している状態を検出することにより検出される。操作体は、例えば、指や専用ペンである。面操作式入力装置110は、静電容量方式で操作体の近接による静電容量の変化を介して、操作体の座標を検出する。
第1の他の入力装置120−1は、指先で押圧される操作軸の傾倒方向及び力の大きさを検出する。第2の他の入力装置120−2は、文字入力用のキーボードである。以下、第1の他の入力装置120−1と第2の他の入力装置120−2とを区別せずに他の入力装置120と呼ぶ場合がある。他の入力装置120は、本実施形態で例示したものに限られない。他の入力装置120の数は、1つ以上の他の数であってもよい。
2つの他の入力装置120は、面操作式入力装置110よりも操作者から遠い位置に配置される。そのため、操作者は、2つの他の入力装置120の一方又は両方を操作しているときに、面操作式入力装置110に意図せず触れる場合がある。例えば、第1の他の入力装置120−1を指先で操作しているとき、又は、第2の他の入力装置120−2において文字入力をしているとき、手のひらが操作面111に意図せず触れる。
入力制御装置130は、電子装置100内に内蔵されて、面操作式入力装置110と2つの他の入力装置120とを制御する。例えば、入力制御装置130は、操作面111のどの位置に操作体が触れたかを座標として検出する。また、操作面111の各座標における静電容量の変化量をそれぞれ算出する。静電容量式の入力装置の動作については、従来知られているので説明を省略する。
(入力制御装置)
図2は、電子装置100の制御に関連する構成を示す概略ブロック図である。入力制御装置130は、記憶装置140と演算処理装置150とを含む。
図2は、電子装置100の制御に関連する構成を示す概略ブロック図である。入力制御装置130は、記憶装置140と演算処理装置150とを含む。
記憶装置140は、入力制御プログラム141を記憶する。入力制御プログラム141は、演算処理装置150によって読み出されて、演算処理装置150に入力制御方法の一部を行うための機能、及び他の機能を実装させる。演算処理装置150が種々の機能を実行するとき、記憶装置140は、演算処理装置150に制御されて、適宜必要な情報を記憶する。記憶装置140は、非一時的な有形の記憶媒体である。記憶装置140は、ROM(Read only memory)及びRAM(Random access memory)を含む。記憶装置140は、揮発性又は不揮発性の記憶媒体である。記憶装置140は、取り外し可能であってもよく、取り外し不能であってもよい。
演算処理装置150は、記憶装置140に記憶された入力制御プログラム141を読み出して実行することにより、受信部151、設定部152および判定部153として機能する。本実施形態の演算処理装置150は、汎用コンピューターであるが、特定用途向け集積回路(ASIC:Application specific integrated circuits)であってもよく、本実施形態で説明される各機能を実装可能な他の回路であってもよい。
受信部151は、面操作式入力装置110からの第1入力と、2つの他の入力装置120の各々からの第2入力とを受信する。
設定部152は、第2入力に基づいて、操作面111における少なくとも一部の領域である対象領域112における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する。判定基準は、操作面111に対して操作を行う操作体の大きさに対応したサイズ値が有効範囲内である場合の操作を有効と識別し、サイズ値が有効範囲内でない場合の操作を有効でないと識別する。サイズ値は、操作体による操作面111への接触面積に対応する。
図3は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて、入力制御装置130が算出する、座標と静電容量の変化との関係を示す例示的で概略的なグラフである。x軸とy軸とは、操作面111に沿った二次元面内の座標を表す。z軸は、操作面111上の各座標における静電容量の変化を示す。グラフ161は、指先が操作面111に触れたときの例示的な静電容量の変化を示す。グラフ162は、手のひらが操作面111に触れたときの例示的な静電容量の変化を示す。
図3において、操作体の接触面積は、静電容量の変化が閾値以上となる連続的な領域の面積として規定される。第1領域163の面積が、指先の接触面積を表す。第2領域164の面積が、手のひらの接触面積を表す。本実施形態では接触面積をサイズ値として使用する。他の例において、サイズ値は、図3において、グラフ161とグラフ162との各々における閾値以上の領域の体積として規定されてもよい。他の例において、サイズ値は、操作体の大きさに対応した他の値でもよい。
図2に示す対象領域112は、操作面111上の座標により特定される。対象領域112は、操作面111における少なくとも一部の領域である。他の例において、対象領域112は、操作面111の全面であってもよい。他の例において、対象領域112は、複数あってもよい。判定基準は、対象領域112の各々に対して同じであってもよく、異なっていてもよい。
判定部153は、第1入力と判定基準とに基づいて、対象領域112に対する操作が有効であるか否かを判定する。後述のように、例えば、操作体のサイズ値が、手のひらに対応したサイズ値であれば操作を無効と判定し、操作体のサイズ値が指先に対応したサイズ値であれば、操作を有効と判定する。手のひらと指先との識別基準は、選択される判定基準に応じて変化する。
(入力制御方法)
図2に示す入力制御装置130は、入力制御方法を実行する。入力制御方法は、有効性判定方法と判定基準選択方法とを含む。図4は、有効性判定方法を説明するためのフロー図である。図5は、判定基準選択方法を説明するためのフロー図である。
図2に示す入力制御装置130は、入力制御方法を実行する。入力制御方法は、有効性判定方法と判定基準選択方法とを含む。図4は、有効性判定方法を説明するためのフロー図である。図5は、判定基準選択方法を説明するためのフロー図である。
(有効性判定方法)
まず、図4に示すフロー図と、図2に示す入力制御装置130の構成要素とを適宜参照しながら、有効性判定方法について説明する。有効性判定方法の説明においては、いずれかの判定基準がすでに選択されていると仮定する。
まず、図4に示すフロー図と、図2に示す入力制御装置130の構成要素とを適宜参照しながら、有効性判定方法について説明する。有効性判定方法の説明においては、いずれかの判定基準がすでに選択されていると仮定する。
図4に示すステップ171において、判定部153は、受信部151を介して第1入力を受信する。次に、ステップ172において、判定部153は、第1入力に基づいて、操作体のサイズ値を算出する。サイズ値は、図3を参照して説明される接触面積である。
ステップ172の後、ステップ173において、判定部153は、第1入力から算出したサイズ値と判定基準とに基づいて、対象領域112に対する操作が有効であるか否かを判定する。判定基準は、接触面積に対応するサイズ値が有効範囲内である場合の操作を有効と識別し、サイズ値が有効範囲内でない場合の操作を有効でないと識別する。
一例において、有効範囲は、下限値と上限値との間の値として規定される。有効範囲は、操作体が指先であるときの接触面積に対応する。すなわち、指先であると推定されるサイズ値をもつ操作体の操作が、有効と判定される。有効範囲の下限値は、例えば、0より大きく、0に近い値である。有効範囲の上限値は、指先と手のひらとを区別する境界に対応する。すなわち、サイズ値が有効範囲の上限値を上回る場合、操作体が手のひらであると推定されるので、有効ではないと判定される。
ステップ173において、操作が有効であると判定された場合、ステップ174において、第1入力を有効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標を検出して、操作体の動きに応じて画面上のカーソルの移動を実行する。すなわち、操作体が指先であると推定される場合には、操作体による入力が適切に処理される。
ステップ173において、操作が有効であると判定されない場合、ステップ175において、第1入力を無効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標が検出されても、画面上のカーソルを移動させない。すなわち、操作体が手のひらであると推定される場合には、操作体による入力が無視される。
ステップ174の後、及び、ステップ175の後、有効性判定方法が終了する。入力制御装置130は、有効性判定方法を連続的、不規則的など、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
(判定基準選択方法)
次に、図5に示すフロー図と、図2に示す入力制御装置130の構成要素とを適宜参照しながら、判定基準選択方法について説明する。以下の説明では、判定基準として、第1判定基準と第2判定基準とを使用する。第1判定基準における有効範囲の上限のサイズ値は、第2判定基準における有効範囲の上限のサイズ値より小さい。
次に、図5に示すフロー図と、図2に示す入力制御装置130の構成要素とを適宜参照しながら、判定基準選択方法について説明する。以下の説明では、判定基準として、第1判定基準と第2判定基準とを使用する。第1判定基準における有効範囲の上限のサイズ値は、第2判定基準における有効範囲の上限のサイズ値より小さい。
ステップ181において、設定部152は、判定部153で使用される判定基準として、第2判定基準を選択する。第2判定基準は、有効範囲の上限のサイズ値が第1判定基準の上限のサイズ値より大きいので、接触面積が比較的大きな操作体でも有効と判定されやすい。
ステップ181の後、ステップ182において、設定部152は、受信部151を介して、第1の他の入力装置120−1と第2の他の入力装置120−2との各々から第2入力を受信する。他の例において、設定部152は、2つの他の入力装置120の一方から第2入力を受信してもよい。
ステップ182の後、ステップ183において、設定部152は、2つの他の入力装置120の少なくとも一方が操作されたか否かを判定する。例えば、第1の他の入力装置120−1の操作軸が傾倒したときに、他の入力装置120が操作されたと判定される。他の一例において、キーボードである第2の他の入力装置120−2において、何らかの文字入力が実行されたときに、他の入力装置120が操作されたと判定される。
ステップ183において、他の入力装置120が操作されたと判定された場合、ステップ184において、設定部152は、タイマーを0から始動する。タイマーが既に始動している場合は、0にリセットする。以後、タイマーは、自動的に経過時間を計測する。
ステップ184の後、設定部152は、判定部153で使用される判定基準として、第1判定基準を選択する。第1判定基準は、有効範囲の上限のサイズ値が第2判定基準の上限のサイズ値より小さいので、接触面積が大きな操作体は、有効と判定されにくい。すなわち、第2判定基準が選択された場合に比べて、指先と推定される範囲が狭い。これは、他の入力装置120が操作された後は、手のひらが面操作式入力装置110に意図せず接触している可能性が高いという推定に基づく。
ステップ183において他の入力装置120が操作されたと判定されない場合、又は、ステップ185の後、ステップ186において、設定部152は、タイマーに基づいて閾期間が経過したか判定する。閾期間は、1つ以上の他の入力装置120が操作されて第1判定基準が選択された後、1つ以上の他の入力装置120が操作されずに第1判定基準が選択され続ける期間、すなわち、第1判定基準から第2判定基準に切り替わるまでの期間を表す。
ステップ186において、閾期間が経過したと判定された場合、設定部152は、ステップ181に処理を戻す。すなわち、最後に他の入力装置120が操作されてから、閾期間が経過したら、判定部153で使用される判定基準が、第2判定基準に戻る。すなわち、他の入力装置120が操作されていないときは、手のひらが操作面111に接触している可能性が低いので、比較的大きな操作体による操作も有効と判断され、適切な入力を妨げることがない。
ステップ186において、閾期間が経過したと判定されない場合、設定部152は、ステップ182に処理を戻す。すなわち、最後に他の入力装置120が操作されてから、閾期間の間、判定部153で使用される判定基準が、第1判定基準に固定される。
(まとめ)
本実施形態の入力制御装置130は、操作面111に対する操作を検出する面操作式入力装置110からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置120からの第2入力とを受信する受信部151と、第2入力に基づいて、操作面111における少なくとも一部の対象領域112における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部152と、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域112に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部153と、を備える。
本実施形態の入力制御装置130は、操作面111に対する操作を検出する面操作式入力装置110からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置120からの第2入力とを受信する受信部151と、第2入力に基づいて、操作面111における少なくとも一部の対象領域112における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部152と、第1入力と判定基準とに基づいて、少なくとも一部の対象領域112に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部153と、を備える。
この構成によれば、第2入力に応じて判定基準を設定し、第1入力と判定基準とに基づいて操作面111に対する操作が有効であるか否かを判定するので、従来のように、第2入力に応じて一定期間、第1入力を完全に無効化する場合に比べて、他の入力装置120が操作された後に操作面111に対する操作を有効化しやすくすることができる。すなわち、意図しない面操作式入力装置110の操作を防ぐと共に、他の入力装置120から面操作式入力装置110の操作への移行を簡単および迅速に行うことができる。
判定基準は、操作面111に対して操作を行う操作体の大きさに対応したサイズ値が有効範囲内である場合の操作を有効と識別し、サイズ値が有効範囲内でない場合の操作を有効でないと識別する。
この構成によれば、手のひらや指先など操作体の大きさに対応したサイズ値に基づいて操作の有効性を識別するので、操作面111を操作する操作体のサイズ値と他の入力装置120を操作しているときに操作面111に触れた操作体のサイズ値とが異なることを考慮して、他の入力装置120が操作された後の操作面111の操作を適切に有効化しやすい。
設定部152は、1つ以上の他の入力装置120が操作された後の閾期間にわたって、判定基準として第1判定基準を選択し、設定部152は、1つ以上の他の入力装置120が操作されずに閾期間が経過したことに応答して、第1判定基準と異なる第2判定基準を選択する。
この構成によれば、第1入力を完全に無効化するのではなく、閾期間を経過したか否かに応じて判定基準を変えるので、第1入力を完全に無効化する場合に比べて、他の入力装置120から面操作式入力装置110の操作への移行を簡単および迅速に行うことができる。
第1判定基準における有効範囲の上限のサイズ値が、第2判定基準における有効範囲の上限のサイズ値より小さい。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて小さなサイズ値の操作体でなければ反応しない。そのため、1つ以上の他の入力装置120が操作された後の閾期間において操作面111に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置110の操作をより正確に防ぐことができる。
サイズ値が、操作体による操作面111への接触面積に対応する。
この構成によれば、手のひらや指先など操作体の大きさに対応した接触面積に基づいて操作の有効性を識別するので、操作面111を操作する操作体の接触面積と他の入力装置120を操作しているときに操作面111に触れた操作体の接触面積とが異なることを考慮して、他の入力装置120が操作された後の操作面111の操作を適切に有効化しやすい。
本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲又はその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
(第1変形例)
次に、第1変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図6は、第1変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第1変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
次に、第1変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図6は、第1変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第1変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
まず、第1変形例の有効性判定方法について説明する。第1変形例の有効性判定方法の説明においては、いずれかの判定基準がすでに選択されていると仮定する。第1変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。
図6に示すステップ201において、判定部153は、カウントCを初期化してC=0とする。カウントCは、操作体が連続的に検出された回数を表す。次に、ステップ202において、判定部153は、受信部151を介して第1入力を受信する。
次に、ステップ203において、判定部153は、第1入力に基づいて、操作面111を操作する操作体が存在するか判定する。一例において、操作面111において、予め設定された面積以上の操作体が検出された場合に、操作体が存在すると判定する。
ステップ203において、操作体が存在しないと判定された場合、処理がステップ201に戻る。ステップ203において、操作体が存在すると判定された場合、ステップ204において、判定部153は、カウントCに1を加算する。ステップ204の後、ステップ205において、判定部153は、カウントCが予め定められた基準回数以上であるか判定する。
ステップ205において、カウントCが予め定められた基準回数以上ではないと判定された場合、処理がステップ202に戻る。ステップ205において、カウントCが予め定められた基準回数以上であると判定された場合、ステップ206において、第1入力を有効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標を検出して、操作体の動きに応じて画面上のカーソルの移動を実行する。
操作が有効であると判定されるまでは、第1入力を無効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標が検出されても、画面上のカーソルを移動させない。
ステップ206の後、有効性判定方法が終了する。入力制御装置130は、有効性判定方法を連続的、不規則的など、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
第1変形例の判定基準選択方法では、図5で説明した本実施形態の判定基準選択方法と同様に、第1判定基準と第2判定基準とが選択される。ただし、第1変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。カウントCの増加は、時間の経過に対応する。本実施形態では、略一定の時間間隔でカウントCが増加する。他の例において、カウントCの増加の間隔は、一定でない。
第1判定基準における基準回数は、第2判定基準における基準回数より多いので、第1判定基準が選択された場合、接触継続期間が短い操作は、有効と判定されにくい。これは、他の入力装置120が操作された後は、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が高いという推定に基づく。
最後に他の入力装置120が操作されてから、閾期間が経過したら、判定部153で使用される判定基準が、第2判定基準に戻る。すなわち、他の入力装置120が操作されていないときは、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が低いので、比較的短い期間にわたる操作も有効と判断され、適切な入力を妨げることがない。
(まとめ)
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準回数が、第2判定基準における基準回数より多い。
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準回数が、第2判定基準における基準回数より多い。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて多くの回数にわたって操作体が検出されなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置120が操作された後の閾期間において操作面111に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置110の操作をより正確に防ぐことができる。
(第2変形例)
次に、第2変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図7は、第2変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第2変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
次に、第2変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図7は、第2変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第2変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
まず、第2変形例の有効性判定方法について説明する。第2変形例の有効性判定方法の説明においては、いずれかの判定基準がすでに選択されていると仮定する。第2変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。
図7に示すステップ211において、判定部153は、タイマーTを初期化してT=0とする。タイマーTは、操作体が継続的に検出された期間を表す。次に、ステップ212において、判定部153は、受信部151を介して第1入力を受信する。
次に、ステップ213において、判定部153は、第1入力に基づいて、操作面111を操作する操作体が存在するか判定する。一例において、操作面111において、予め設定された面積以上の操作体が検出された場合に、操作体が存在すると判定する。
ステップ213において、操作体が存在しないと判定された場合、処理がステップ211に戻る。ステップ213において、操作体が存在すると判定された場合、ステップ214において、判定部153は、タイマーTが予め定められた基準期間以上であるか判定する。
ステップ214において、タイマーTが予め定められた基準期間以上ではないと判定された場合、処理がステップ212に戻る。ステップ214において、タイマーTが予め定められた基準期間以上であると判定された場合、ステップ215において、第1入力を有効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標を検出して、操作体の動きに応じて画面上のカーソルの移動を実行する。
操作が有効であると判定されるまでは、第1入力を無効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標が検出されても、画面上のカーソルを移動させない。
ステップ215の後、有効性判定方法が終了する。入力制御装置130は、有効性判定方法を連続的、不規則的など、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
第2変形例の判定基準選択方法では、図5で説明した本実施形態の判定基準選択方法と同様に、第1判定基準と第2判定基準とが選択される。ただし、第2変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。第1判定基準における基準期間は、第2判定基準における基準期間より多いので、第1判定基準が選択された場合、接触継続期間が短い操作は、有効と判定されにくい。これは、他の入力装置120が操作された後は、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が高いという推定に基づく。
最後に他の入力装置120が操作されてから、閾期間が経過したら、判定部153で使用される判定基準が、第2判定基準に戻る。すなわち、他の入力装置120が操作されていないときは、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が低いので、比較的短い期間にわたる操作も有効と判断され、適切な入力を妨げることがない。
(まとめ)
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準期間が、第2判定基準における基準期間より長い。
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準期間が、第2判定基準における基準期間より長い。
この構成によれば、第1判定基準では、第2判定基準に比べて長い期間にわたって操作体が検出されなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置120が操作された後の閾期間において操作面111に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置の操作をより正確に防ぐことができる。
(第3変形例)
次に、第3変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図8は、第3変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第3変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
次に、第3変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とについて説明する。図8は、第3変形例の有効性判定方法を説明するためのフロー図である。以下、図4と図5とを参照して説明した本実施形態の有効性判定方法と判定基準選択方法とに対して、第3変形例の有効性判定方法と判定基準選択方法とが相違する点を中心に説明する。
まず、第3変形例の有効性判定方法について説明する。第3変形例の有効性判定方法の説明においては、いずれかの判定基準がすでに選択されていると仮定する。第3変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。
図8に示すステップ221において、判定部153は、受信部151を介して第1入力を受信する。次に、ステップ222において、判定部153は、第1入力に基づいて、操作面111を操作する操作体が存在するか判定する。一例において、操作面111において、予め設定された面積以上の操作体が検出された場合に、操作体が存在すると判定する。ステップ222において、操作体が存在しないと判定された場合、処理がステップ221に戻る。
ステップ222において、操作体が存在すると判定された場合、ステップ223において、判定部153は、現在の操作体の座標を起点として記憶する。ステップ223の次に、ステップ224において、判定部153は、受信部151を介して第1入力を受信する。ステップ224の次に、ステップ225において、判定部153は、第1入力に基づいて、操作面111を操作する操作体が存在するか判定する。ステップ225において、操作体が存在しないと判定された場合、処理がステップ221に戻る。
ステップ225において、操作体が存在すると判定された場合、ステップ226において、判定部153は、起点からの操作体の移動距離を計算する。ステップ226の次に、ステップ227において、判定部153は、移動距離が予め定められた基準距離以上であるか判定する。
ステップ227において、移動距離が予め定められた基準距離以上ではないと判定された場合、処理がステップ224に戻る。ステップ227において、移動距離が予め定められた基準距離以上であると判定された場合、ステップ228において、第1入力を有効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標を検出して、操作体の動きに応じて画面上のカーソルの移動を実行する。
操作が有効であると判定されるまでは、第1入力を無効として各種の処理が実行される。例えば、入力制御装置130は、面操作式入力装置110からの第1入力に基づいて操作体の座標が検出されても、画面上のカーソルを移動させない。
ステップ228の後、有効性判定方法が終了する。入力制御装置130は、有効性判定方法を連続的、不規則的など、適宜のタイミングで繰り返し実行する。
第3変形例の判定基準選択方法では、図5で説明した本実施形態の判定基準選択方法と同様に、第1判定基準と第2判定基準とが選択される。ただし、第3変形例の判定基準は、操作面111において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別する。
第1判定基準における基準距離は、第2判定基準における基準距離より長いので、第1判定基準が選択された場合、接触継続期間が短い操作は、有効と判定されにくい。これは、他の入力装置120が操作された後は、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が高いという推定に基づく。
最後に他の入力装置120が操作されてから、閾期間が経過したら、判定部153で使用される判定基準が、第2判定基準に戻る。すなわち、他の入力装置120が操作されていないときは、意図せず一時的に手が操作面111に接触している可能性が低いので、比較的短い期間にわたる操作も有効と判断され、適切な入力を妨げることがない。
(まとめ)
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準距離が、第2判定基準における基準距離より長い。
好適には本発明の入力制御装置130において、判定基準は、操作面111において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、第1判定基準における基準距離が、第2判定基準における基準距離より長い。
この構成によれば、第1判定基準が選択された場合、第2判定基準が選択された場合に比べて操作体が長距離を移動しなければ操作が有効とされない。そのため、1つ以上の他の入力装置120が操作された後の閾期間において操作面111に触れた操作体は、意図せず触れた可能性が高いことを考慮して、意図しない面操作式入力装置110の操作をより正確に防ぐことができる。
本発明は、面操作式入力装置と他の入力装置とからの入力を受信する種々の入力制御装置に適用可能である。
100…電子装置、110…面操作式入力装置、111…操作面、112…対象領域
130…入力制御装置、120…他の入力装置、141…入力制御プログラム
151…受信部、152…設定部、153…判定部
130…入力制御装置、120…他の入力装置、141…入力制御プログラム
151…受信部、152…設定部、153…判定部
Claims (11)
- 操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信する受信部と、
前記第2入力に基づいて、前記操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部と、
前記第1入力と前記判定基準とに基づいて、前記少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部と、
を備える、入力制御装置。 - 前記判定基準は、前記操作面に対して操作を行う操作体の大きさに対応したサイズ値が有効範囲内である場合の操作を有効と識別し、前記サイズ値が有効範囲内でない場合の操作を有効でないと識別する、
請求項1に記載の入力制御装置。 - 前記設定部は、前記1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間にわたって、前記判定基準として第1判定基準を選択し、
前記設定部は、前記1つ以上の他の入力装置が操作されずに前記閾期間が経過したことに応答して、第2判定基準を選択し、
前記第1判定基準における前記有効範囲の上限のサイズ値が、前記第2判定基準における前記有効範囲の上限の前記サイズ値より小さい、
請求項2に記載の入力制御装置。 - 前記サイズ値が、前記操作体による前記操作面への接触面積に対応する、
請求項2又は請求項3に記載の入力制御装置。 - 前記設定部は、前記1つ以上の他の入力装置が操作された後の閾期間にわたって、前記判定基準として第1判定基準を選択し、
前記設定部は、前記1つ以上の他の入力装置が操作されずに前記閾期間が経過したことに応答して、前記第1判定基準と異なる第2判定基準を選択する、
請求項1に記載の入力制御装置。 - 前記判定基準は、前記操作面において操作体が基準回数以上連続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、
前記第1判定基準における前記基準回数が、前記第2判定基準における前記基準回数より多い、
請求項5に記載の入力制御装置。 - 前記判定基準は、前記操作面において操作体が基準期間以上継続して検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、
前記第1判定基準における前記基準期間が、前記第2判定基準における前記基準期間より長い、
請求項5に記載の入力制御装置。 - 前記判定基準は、前記操作面において操作体が基準距離以上移動したことが検出されたことに応じて、操作を有効と識別し、
前記第1判定基準における前記基準距離が、前記第2判定基準における前記基準距離より長い、
請求項5に記載の入力制御装置。 - 操作面を含み、前記操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置と、
1つ以上の他の入力装置と、
入力制御装置と、
を備え、
前記入力制御装置が、
前記面操作式入力装置からの第1入力と、前記1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信する受信部と、
前記第2入力に基づいて、前記操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための判定基準を設定する設定部と、
前記第1入力と前記判定基準とに基づいて、前記少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定する判定部と、
を含む、
電子装置。 - 操作面に対する操作を検出する面操作式入力装置からの第1入力と、1つ以上の他の入力装置からの第2入力とを受信することと、
前記第2入力に基づいて、前記操作面における少なくとも一部の対象領域における操作が有効であるか否かを判定するための前記判定基準を設定することと、
前記第1入力と前記判定基準とに基づいて、前記少なくとも一部の対象領域に対する操作が有効であるか否かを判定することと、
を含む、入力制御方法。 - コンピューターに請求項10に記載の入力制御方法を実行させる入力制御プログラム。
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JP2017147026A JP2019028692A (ja) | 2017-07-28 | 2017-07-28 | 入力制御装置、電子装置、入力制御方法、及び入力制御プログラム |
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