JP2019023094A - シール装置とそれを使用した包装装置 - Google Patents

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橋本 哲
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【課題】試行錯誤を繰り返さなくても、フィルムの厚みに応じた最適な深さの凹を有するシール装置と、それを使用した包装装置を提供することを課題とする。【解決手段】帯状フィルムの両側縁が重ね合わされたチューブ状フィルムを、両側縁と交差する方向に延びる一対のシールジョーの間に挟んで加圧溶着するシール装置である。この一対のシールジョーの少なくとも一方の加圧面における、前記両側縁の重ね合わせ部分と接する箇所に凹部が形成され、その凹部の深さが、帯状フィルム一枚分の厚みよりも浅い深さに設定されている。これにより、横シール時の根切れの問題を解消する。【選択図】図4

Description

本発明は、包装装置のシール装置に関し、特に、チューブ状フィルムに対し、その搬送方向と直交する方向に横シールを施して、ピロータイプの袋を成形するシール装置と、それを使用した包装装置に関する。
ピロータイプの袋には、図1に示すように、封筒の背貼り部分に相当する縦シール部分Vと、封筒の上下のフラップに相当する横シール部分Hとがある。また、縦シール部分Vの貼り合せには、図2の断面図に示すような合掌貼り(図2(a))と、封筒貼り(図2(b))とがある。そして、縦シール部分Vと横シール部分Hとが交差する重ね合わせ部分Lは、合掌貼りではフィルムが四枚、封筒貼りでは三枚重なることになる。
このような重ね合わせ部分Lを一対のシールジョー間に挟んで横シールする場合、その重ね合わせ部分Lにおいて、フィルムが切れたり、フィルムに施された印刷やコーティング材等が剥離したりすることがある(以下、この不具合を根切れと称する。)。この根切れは、特に一対のシールジョーが互いに逆方向に回転しながら噛み合う場合に著しい。そのため、例えば、下記特許文献に記載の発明では、横シールする一対のシールジョーの、特に重ね合わせ部分Lと接する箇所に凹部を形成し、その凹部によって、重ね合わせ部分Lに生ずる根切れを解消するようにしている。
特願2017−034098
この特許文献1に記載の発明によれば、根切れの問題は解消できるが、使用するフィルムの厚さが変われば、それに応じて凹部の深さを調整する必要がある。その際、フィルムの厚さと凹部の深さとの関係が定量的に把握されていなかったので、深さ調整に時間が掛かり、その間に廃棄されるフィルムの使用量も無視できないものであった。
本発明は、試行錯誤を繰り返さなくても、フィルムの厚みに応じた最適な深さの凹部を有するシール装置と、それを使用した包装装置を提供することを課題とする。
本発明に係るシール装置は、帯状フィルムの両側縁が重ね合わされたチューブ状フィルムを、前記両側縁と交差する方向に延びる一対のシールジョーの間に挟んで加圧溶着するシール装置であって、
前記一対のシールジョーの少なくとも一方の加圧面における、前記両側縁の重ね合わせ部分と接する箇所に凹部が形成されており、その凹部の深さが、前記帯状フィルム一枚分の厚みよりも浅い深さに設定されていることを特徴とする。
ここで、チューブ状フィルムは、帯状フィルムの長手方向に沿う両側縁の重ね合わせ部分に縦シールを施すことによって形成される。一方、横シールを施す一対のシールジョーは、縦シール部分Vに対して直交する方向に配置され、それらのシールジョー間にチューブ状フィルムを挟んで加圧し、熱溶着することによって横シールする。したがって、縦シール部分Vと横シール部分Hとの重ね合わせ部分Lには、封筒貼りではフィルムが三枚、合掌貼りではフィルムが四枚重なるが、その重ね合わせ部分Lと接する、少なくとも一方のシールジョーの加圧面には、凹部が形成され、その凹部の深さを帯状フィルム一枚分の厚みよりも浅い深さに設定することにより、重ね合わせ部分Lに生ずる根切れの問題を解消するのである。
したがって、ユーザが厚みの異なるフィルムを使用しても、その厚みを測定し、それに適する深さの凹部を有するシールジョーをシール装置に装着するだけで、根切れの問題を生じさせずに、袋を成形することができる。
この一定の深さを有する凹部の加圧面は、シールジョーの凹部以外の加圧面と平行に形成されていることを特徴とする。
また、この凹部は、一方のシールジョーに形成しても良いし、互いに噛み合う双方のシールジョーに形成しても良い。一方のシールジョーだけに形成する場合の凹部の深さは、帯状フィルム一枚分の厚みの略半分であるのが好ましい。また、双方のシールジョーに形成する凹部の深さは、一枚分の厚みの略1/4であるのが好ましい。例えば、フィルム一枚分の厚さが60μmの場合、単独の凹部の深さを略30μmとする。あるいは、双方に凹部を設ける場合は、双方の凹部の合計深さを略30μmにする。そうすれば、根切れを生じさせずに横シール部分Hのシール不良を防ぐことができる。
本発明に係る一対のシールジョーの各加圧面には、互いに噛み合う長手方向のセレーションが形成されていることを特徴とする。
このセレーションを設ける場合は、凹部のセレーションの山と谷を一様に削ることによって、所定の深さの凹部の加圧面が、ショールジョーの他の加圧面と平行に形成される。したがって、特許文献1に開示されるように、セレーションの山の頂部だけを切削するものとは異なっている。
本発明に係る包装装置は、供給される物品を案内するシリンダと、該シリンダの回りに帯状のフィルムを巻き付けるフォーマと、該フォーマと前記シリンダとでチューブ状に成形されたチューブ状フィルムをシール位置まで搬送するフィルム搬送機構と、前記チューブ状フィルムの重ね合わせ部分を縦シールする縦シール装置と、前記チューブ状フィルム内の物品の占有領域の両端部を横シールする横シール装置とを備え、該横シール装置が、前述のシール装置であることを特徴とする。
この包装装置は、所謂、製袋包装機と言われるもので、帯状のフィルムをシリンダに巻き付けてチューブ状に成形した後、そのチューブ内に物品を充填し、続いて物品が充填された袋の天の部分と、それに続く袋の地の部分とをシール装置で同時にシールした後、それらの境目を切断するようにしたものである。この装置のシール装置に、凹部の形成されたシールジョーを使用することにより、袋の縦シール部分Vと横シール部分Hの重ね合わせ部分Lに生ずる根切れの問題を解消することができる。
この場合のシール装置は、チューブ状フィルムを間に挟むように対向配置された一対のシールジョーと、これらのシールジョーを互いに近接離反させながら、前記チューブ状フィルムに横シールを施していく駆動部とを備えたものである。
この場合の駆動部は、各シールジョーを互いに反対向きに旋回させる回転機構であっても良いし、各シールジョーを互いに近接離反させる直線往復運動機構であっても良い。
さらに、回転機構と直線往復運動機構とを組合せて、各シールジョーを旋回させながらそれらの回転軸を近接離反させることによって、一対のシールジョーに面対称なD字形の運動軌跡を描かせるようにしても良い。
直線往復運動機構は、一対のシールジョーを同一方向で近接離反させる機構である。したがって、一つの往復運動機構でもって、例えば、一対のシールジョーを水平レベルで近接離反させても良いし、二つの往復運動機構でもって、一対のシールジョーを水平方向と上下方向に近接離反させることによって、一対のシールジョーに面対称な長方形状の運動軌跡(ボックスモーション)を描かせるようにしても良い。
旋回運動させる場合の一対のシールジョーは、それぞれの加圧面が円弧状であり、その円弧面に長手方向に沿うセレーションが形成される。したがって、この場合には、歯車がかみ合うように、対向するセレーションが順次噛み合っていく。これに対し、直線往復運動機構によって近接離反する場合の一対のシールジョーは、それらの加圧面が互いに平行であり、それらの加圧面に、互いに噛み合うセレーションが長手方向に形成される。
なお、一対のシールジョーにD字形の運動軌跡を描かせる場合は、それらが噛み合うまでは、互いに円軌道を描きながら接近していくが、それらが噛み合った後は、フィルムの搬送方向に沿って直線上を移動していくため、この場合の各シールジョーの加圧面は、互いに平行に形成され、それらの加圧面に互いに噛み合うセレーションが長手方向に形成される。
本発明に係るシール装置によれば、少なくとも一方のシールジョーの加圧面に形成される凹部の深さを、帯状フィルム一枚分の厚み以下に形成するだけで、縦シールと横シールの交差部分における根切れの問題を解消することができる。しかも、フィルムの厚みに応じて凹部の深さを決めることができるから、試行錯誤を繰り返さなくても、使用するフィルムの厚みを測定するだけで、最適なシール装置に設定することができる。そのため、試運転によるフィルムロスを無くすことができる。
本発明に係る包装装置によれば、使用するフィルムの厚みが異なったとしても、その厚みに応じたシール装置を装備することができるから、厚みの異なるフィルムを使用するユーザや市場に対して、常に汎用性の高い包装装置を提供することができる。
ピロー包装袋の縦シール部分と横シール部分を示す袋の平面図。 図2(a)は、合掌貼りのピロー包装袋の横断面図、図2(b)は、封筒貼りのピロー包装袋の横断面図。 包装装置の主要部の構成を示す外観斜視図。 図3のシール装置で使用するシールジョーの外観斜視図。 図3の凹部の一部横断面図。 図3のシール装置の側面図。 シール装置の一対の回転軸を近接離反させる直線往復運動機構のモデル図。 図7の運動機構でシールジョーにD字形の運動軌跡を描かせるモデル図。 図8のシールジョーが水平姿勢に変化した状態の側面図。 一対のシールジョーをボックスモーションさせる場合の構成概略側面図。 図10の平面図。 図11の各シールジョーが近接したときの平面図。
以下、図3〜図12を参照しながら、本発明の一実施形態に係るシール装置と、それを使用した包装装置を説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体的な一実施形態であって、技術的範囲を限定するものではない。
なお、以下の説明において、「前側(手前)」、「後側」、「左」、「右」、「上」、「下」等の表現を使用する場合は、図中の矢印の方向を示している。
<包装装置の構成>
図3は、包装装置100の主要部1の外観斜視図を示す。この図3において、主要部1は、落下してくる物品を収集するホッパ2と、ホッパ2の下端開口部に接続されたシリンダ3と、シリンダ3の外周に帯状フィルムFを巻き付けるフォーマ4と、フォーマ4で筒状に成形されたチューブ状フィルムTFをシリンダ3に沿って下方へ搬送するフィルム搬送機構5と、チューブ状フィルムTFの縦方向の合わせ目を縦シールする縦シール装置6と、チューブ状フィルムTF内で物品の充填された領域の上下を横シールする横シール装置7とで構成されている。そして、この横シール装置7が、本発明の一実施形態としてのシール装置となる。
包装装置100は、この主要部1の他に、該主要部1へ帯状フィルムFを供給する図示しない後段のフィルム供給部と、その供給部のフィルムFが無くなったときに、新たに装着されたフィルムの始端部を、先行フィルムの後端部に接続するスプライサーと、包装条件の設定や運転操作を行う操作表示部とが備えられるが、これらは周知であるから、ここでは主要部1だけを示している。
図3において、フォーマ4と、その内側のシリンダ3との間には、フォーマ4で筒状に成形されたフィルムFを通すギャップが設けられている。漏斗状のホッパ2は、その側面から水平方向に延びる左右のブラケット20と、そのブラケット20の先端部から鉛直下方に延びるハンドル21とを介してベース部材8に固定されている。また、ホッパ2の下端部に連結されたシリンダ3は、その前側側面から水平方向に延びる支持部材30と、その支持部材30の先端部に接続された水平方向のアングル31と、そのアングル31が掛け渡される左右のハンドル21とを介してベース部材8に取り付けられている。
シリンダ3の外周を取り巻くように成形されたフォーマ4の裾部40は、ベース部材8の段差部80に固定されている。したがって、ハンドル21を持ってベース部材8を手前(前側)に引き出すと、ベース部材8が包装装置100の図示しないガイドレールから引き出せるようになっている。その際、シリンダ3の両サイドを押えるフィルム搬送機構5と、チューブ状フィルムTFの合わせ目S1を押える縦シール装置6は、図示しない退避機構に連結されて、シリンダ3と干渉しない位置に退避するようになっている。
帯状フィルムFは、後段のフィルム供給部から引き出されてガイドローラ9に送り出される。送り出された帯状フィルムFは、ガイドローラ9の下からフォーマ4の上面に沿って搬送され、その上端部である襟部分で折り曲げられてシリンダ3に巻き付けられる。巻き付けられた帯状フィルムFの両側縁は、シリンダ3の前側で重ねられて縦シール装置6に送られる。縦シール装置6は、チューブ状フィルムTFの合わせ目S1をシリンダ3に押し付けて加熱することにより、縦シールを施す。
フィルム搬送機構5は、チューブ状フィルムTFを間に挟んで左右に対向配置されている。この搬送機構5は、チューブ状フィルムTFと接する側に開口部が設けられた負圧チャンバ50と、その負圧チャンバ50の周りを周回する穴開きベルト51で構成されている。そして、穴開きベルト51が負圧チャンバ50の回りを周回することにより、チューブ状フィルムTFの側面を吸引しながら、それを下方へ搬送していく。
縦シール装置6は、ヒータブロック60の回りを金属製のベルト61が上下方向に周回することにより、シリンダ3に巻かれたチューブ状フィルムTFの合わせ目S1をシリンダ3に押し付けながら連続的に加熱溶着して、縦シールを形成する。ただし、これは、チューブ状フィルムTFの合わせ目S1を封筒貼りにする場合であって、合掌貼りにする場合は、一対の加熱ブロックや加熱ローラ間にチューブ状フィルムTFの合わせ目S1を走行させながらシールする。
<シール装置>
横シール装置7は、チューブ状フィルムTFを間に挟んで前後に配置された一対の回転体72a、72bと、各回転体72a、72bの両先端部にそれぞれ取り付けられた二つのシールジョー71と、各回転体72a、72bを互いに反対方向に旋回させる図示しない駆動部とを備えている。この場合の駆動部は、モータ等の回転機構である。
各回転体72a、72bは、左右方向に延びる回転軸73と、回転軸73の左右両端部に固定された左右一対の回転アーム74と、左右の回転アーム74の先端部間に掛け渡されたシールジョー71とを備えている。また、各回転体72a、72bの回転軸73は、図示しないギヤを介して一つのモータに、または、二つのモータにそれぞれ連結されて、互いに矢印方向に旋回するようになっている。
シールジョー71は、図4、図6に示すように、両端部に取り付け孔71aが形成された金属製のブロックで形成され、そのブロックの長手方向の一側面には、長手方向のセレーション75を有する加圧面76と、同じく長手方向に沿う長溝77とが形成され、ブロック内部には、長手方向に沿ってヒータ78が組み込まれている。
前側回転体72aのシールジョー71と、後側回転体72bのシールジョー71は、互いに旋回しながら噛み合うため、前側回転体72aと後側回転体72bの各シールジョー71に形成されたセレーション75は、回転しながら互いに噛み合う形状に形成されている。また、各シールジョー71の加圧面76は、図3、図6の円軌道に沿った円弧状に形成され、長手方向の略中央部には、チューブ状フィルムTFの重ね合わせ部分Lをシールする凹部79が形成されている。
この凹部79は、チューブ状フィルムTFの合わせ目S1と対応する位置のセレーション75に対して、図5の横断面に示すように、その山と谷を一様に削ることによって形成されており、その深さは、帯状フィルムF一枚分の厚みの略半分に形成されている。したがって、凹部79のセレーション75の山と谷は、凹部79以外のセレーションの山と谷と平行になっている。
この凹部79は、一方のシールジョー71だけに形成しても良いし、双方のシールジョー71に形成しても良い。一方のシールジョー71に形成する場合の凹部の深さは、フィルム一枚分の略半分とし、双方のシールジョー71に形成する場合の凹部の深さは、フィルム一枚分の略1/4とするのが好ましい。
一方のシールジョー71の長溝77には、図6に示すように、チューブ状フィルムTFを切断する溶断ナイフ80が組み込まれており、それと対向する他方のシールジョー71の長溝77には、溶断ナイフ80を受け止めるアンビル81が組み込まれている。この実施形態では、各回転体72a、72bに、シールジョー71がそれぞれ二つ取り付けられているので、溶断ナイフ80は、一方の回転体72a(72b)の各シールジョー71に組み込まれ、アンビル81は、他方の回転体72b(72a)の各シールジョー71に組み込まれている。
ただし、この溶断ナイフ80とアンビル81とによる切断に代えて、アクチュエータでナイフを出没させる可動式カッターを使用する場合もある。その場合には、可動式カッターと対向する側のシールジョー71の溝77には、何も挿入されない。
なお、各シールジョー71は、断熱ブロック82とベースブロック83とを介して回転アーム74の回転先端部に固定されている。
以上の実施形態では、各回転体72a、72bにそれぞれ二つのシールジョーを取り付け、それらを互いに反対方向に旋回させて噛み合わせているが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の実施形態も採用可能である。例えば、各回転体72a、72bにそれぞれ一つのシールジョー71を取り付けて回転さる構成でも良い。また、各回転体72a、72bの回転軸73を近接離反させることによって、前後のシールジョー71、71が互いにD字形の運動軌跡を描いて周回するような構成とすることもできる。
次に、シールジョーにD字形の運動軌跡を描かせる他の実施形態を図7〜図9に基づいて説明する。
<シール装置の他の実施形態1>
図7〜図9は、他の実施形態に係るシール装置70の一例を示したもので、図7、図8は、シールジョー710を有する前後の回転体720a、720bの構成を示したものである。図7は、その回転体720a、720bの回転軸721を前後方向に移動させる直線往復運動機構の一例を示したものである。
図8、図9において、各回転体720a、720bは、左右方向に延びる回転軸721と、各回転軸721の左右両端部に固定された左右の回転アーム722と、左右の回転アーム722の先端部間に掛け渡された支持軸723と、その支持軸723の両端部に回動自在に取り付けられた左右の支持ブロック724と、左右の支持ブロック724間に架け渡されたシールジョー710とを備えている。なお、各回転軸721は、図示しないシュミットカップリングを介してサーボモータに連結されている。これにより、各回転軸721の前後方向の移動を許容しながら、それらを互いに矢印方向に回転させるようになっている。したがって、この実施形態では、シュミットカップリングとサーボモータとが回転機構となる。
支持ブロック724の一端には、カムフォロワー725と、ブラケット726が取り付けられ、そのブラケット726には、カムフォロワー725をカム730に押し付けるコイルスプリング727の一端が取り付けられている。そのコイルスプリング727の他端は、回転アーム722に取り付けられたブラケット728に取り付けられている。これにより、コイルスプリング727は、カムフォロワー725を常時カム730面に押し付けるように作用する。なお、これらの図では、右側面しか描いていないが、ここで説明した各部材は、左側面にも同様に配置されている。
一方、前側回転体720aの回転軸721は、図7の前側移動プレート740aの軸受741に回動自在に取り付けられ、後側回転体720bの回転軸721は、後側移動プレート740bの軸受741に回動自在に取り付けられている。なお、図7では、左側の移動プレート740a、740bしか描いていないが、右側にも同様な移動プレート740a、740bが配置されるので、各回転体720a、720bを支持する回転軸721の両端部は、左右に配置された各移動プレート740a、740bの軸受741に取り付けられている。
また、カム730は、各回転体720a、720bの回転軸721と同軸上の前後の移動プレート740a、740bにそれぞれ固定されている。したがって、各回転体720a、720bが図8の矢印方向に回転すると、カムフォロワー725は、固定されたカム730面に沿って移動していく。そのため、カムフォロワー725を支持する支持ブロック724と、そこに固定されたシールジョー710とは、回転アーム722に対して、支持軸723の回りに所定角度範囲内で回動するようになっている。
なお、図8、図9では、各回転体720a、720bにシールジョー710を一つ取り付けているが、回転アーム722の反対側端部にも、同様な支持ブロック724を介してシールジョー710を取り付ける場合もある。この場合の取り付けは、カム725やコイルスプリング727等が、回転中心に対して点対称に配置される。
一方、前側移動プレート740aに固定されるカム730と、後側移動プレート740bに固定されるカム730は、点対称に設計され、かつ前後のシールジョー710がそれぞれD字形の運動軌跡を描くようにカム曲線が設計されている。そのため、前後の回転体720a、720bが図8の矢印方向に回転すると、カムフォロワー725がカム730面に沿って移動することにより、支持ブロック724とシールジョー710とが、支持軸723を中心として搖動する。その結果、前後のシールジョー710は、互いに円弧を描きながら図9に示すように、水平姿勢に切り替わり、その状態を維持しながら所定距離だけ鉛直方向に降下していく。さらに、回転体720a、720bが回転すると、各シールジョー710は、互いに反対方向に円弧を描きながら反転して図8の状態に戻っていく。
図7に戻って、前後の移動プレート740a、740bは、それぞれ図示しない装置フレームに沿って前後方向に移動するようになっている。その場合の駆動部は、直線往復運動機構Dである。この機構Dは,前後方向の真中から逆ネジに切られたボールネジ750と、そのボールネジ750を正方向と逆方向に回転させるサーボモータ760と、そのボールネジ750に挿入されて前後に移動する前側移動体751aと、後側移動体751bと、前側移動体751aの前後の移動を後側移動プレート740bに伝達する連結棒752と、後側移動体751bの前後の移動を前側移動プレート740aに伝達する平行連結棒753とを備えている。
したがって、ボールネジ750の回転によって前後の移動体751a、751bが接近すると、前後の移動プレート740a、740bは、離反していく。逆に、前後の移動体751a、751bが離反すると、前後の移動プレート740a、740bは、接近していく。したがって、移動プレート740a、740bに取り付けられた回転体720a、720bは、前後の移動体751a、751bとは逆方向に移動するため、各シールジョー710の移動軌跡を決め、それに基づいて前後の回転体720a、720bの回転角と回転軸721の前後方向の位置とを逐次制御することにより、各シールジョー710に設計通りの軌道を描かせることができる。
例えば、シールジョー710が図9の姿勢になったタイミングで前後の回転軸721を接近させれば、前後のシールジョー710を互いに噛み合わせることができる。そのタイミングで、図7のサーボモータ760をトルクモードに切り替えて、移動プレート740a、740bを接近させれば、噛み合ったシールジョー710、710に所定の圧力を付与することができる。同時に、前後の回転体720a、720bは、図示しないサーボモータによって、各シールジョー710、710が押し合う加圧力に抗して回転するため、前後のシールジョー710は、チューブ状フィルムTFに所定の加圧力でもって横シールを施しながら、チューブ状フィルムTFの搬送方向に沿って下降していく。
なお、以上の実施形態に係るシールジョー710にも、図4に示す凹部79が形成されている。また、後側移動体751bの前後動を前側移動プレート740aに伝達する平行連結棒753は、後側移動プレート740bに形成された図7の貫通孔742を通って前側移動プレート740aに連結されている。
また、以上の実施形態を利用して、前後の回転体720a、720bを水平姿勢で停止させ、その状態で直線往復運動機構Dを動作させて、前後のシールジョー710を水平方向に近接離反させることもできる。また、図7〜図9の実施形態では、前後のシールジョー710、710が水平方向から噛み合うため、これらのシール面は、互いに平行に形成され、そこに長手方向に沿ってセレーションと凹部79とが形成されている。
<シール装置の他の実施形態2>
図10は、前後のシールジョー10が水平方向から噛み合う他の実施形態を示したものであり、図11は、その平面図、図12は、図11の前後のシールジョー10が互いに接近した状態の平面図である。
これらの図において、シール装置700は、前後のシールジョー10と、それらのシールジョー10を水平方向に移動させる第一クランク機構D1と、該第一クランク機構D1を上下方向に移動させる第二クランク機構D2とを備えている。なお、これらのクランク機構D1,D2は、回転運動を直線往復運動に変換する機構の一例である
前側のシールジョー10は、前側ブロック11に取り付けられ、その前側ブロック11の両端部は、平行な左右の連結棒12を介して後側移動体13に連結されている。また、後側移動体13は、第一リンク機構D1の図11に示す右側リンク14に回転自在に連結されている。
一方、後側のシールジョー10は、後側ブロック15に取り付けられ、その後側ブロック15は、第一リンク機構D1の左側リンク16に連結されている。
前側ブロック11と連結された左右の連結棒12は、左右のブロック体17に形成された前後方向の貫通孔18にそれぞれ移動自在に挿入されている。また、左右のブロック体17は、連結ブリッジ19でもって互いに連結されている。また、後側ブロック15の左右方向の両端部には、前後方向の貫通孔20が形成され、そこに左右の連結棒12が移動自在に挿入されている。したがって、後側移動体13が前後方向に移動すると、後側ブロック15とは独立した関係で、前側ブロック11と前側シールジョー10とが前後方向に移動するようになっている。
図10において、第一リンク機構D1は、モータ21と、そのモータ21の回転軸に連結されたスプラインシャフト22と、スプラインシャフト22の先端部に固定された図11のクランク23とを備えている。また、クランク23の一方の端部には、右側リンク14の一端が回動自在に取り付けられ、他方の端部には、左側リンク16の一端が回動自在に取り付けられている。したがって、スプラインシャフト22が回転すると、それに伴ってクランク23が回転するとともに、クランク23の両端に取り付けられた左右のリンク14、16が回動して、図12の一点鎖線から実線で示す状態まで移動するようになっている。
これにより、前後のシールジョー10を水平面内で近接離反させることができるが、このシール装置700は、さらに第一クランク機構D1を上下方向に移動させる第二クランク機構D2を備え、その上下運動と連動させることにより、前後のシールジョー10をボックスモーションさせるようになっている。
この第二クランク機構D2は、クランクの回転運動をリンクで直線往復運動に変換するものである。図10、図11では、上下動するリンク24の端部を第一クランク機構D1の連結ブリッジ19に連結して、リンク24の上下動を第一リンク機構D1に伝達するようにしている。また、こうしたクランク機構に代えて、ラックとピニオンでもって上下動させる構成であっても良い。
第一クランク機構D1の上下動を許容するために、左右のブロック体17には、鉛直方向の貫通孔25が形成され、そこに平行なガイドロッド26が挿通されて、上下動する左右のブロック体17を案内するようになっている。なお、ガイドロッド26の上下の端部は、それぞれ装置フレーム27に固定されている。
このように、本発明に係るシールジョーは、種々の形態のシール装置に組み込むことができるが、何れのシール装置であっても、縦シール部分Vと横シール部分Hとの重ね合わせ部分Lに接する箇所に凹部79が形成され、その凹部79によって、重ね合わせ部分Lに生ずる根切れの問題を解消している。
F 帯状フィルム
TF チューブ状フィルム
D 直線往復運動機構(駆動部の一部)
3 シリンダ
4 フォーマ
5 フィルム搬送機構
6 縦シール装置
7 シール装置(横シール装置)
10 シールジョー
70 シール装置
71 シールジョー
75 セレーション
76 加圧面
79 凹部
700 シール装置
710 シールジョー

Claims (10)

  1. 帯状フィルムの両側縁が重ね合わされたチューブ状フィルムを、前記両側縁と交差する方向に延びる一対のシールジョーの間に挟んで加圧溶着するようにしたシール装置であって、
    前記一対のシールジョーの少なくとも一方の加圧面における、前記両側縁の重ね合わせ部分と接する箇所に凹部が形成されており、その凹部の深さが、前記帯状フィルム一枚分の厚みよりも浅い深さに設定されていることを特徴とするシール装置。
  2. 前記凹部の加圧面が、該凹部以外の前記加圧面と平行である請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記凹部の深さが、前記チューブ状フィルム一枚分の厚みの略半分である請求項1又は2に記載のシール装置。
  4. 前記一対のシールジョーの各加圧面には、互いに噛み合う長手方向のセレーションが設けられている請求項1〜3の何れかに記載のシール装置。
  5. 前記シールジョーの前記凹部のセレーション断面は、前記凹部以外のセレーション断面と相似形状である請求項4に記載のシール装置。
  6. 供給される物品を案内するシリンダと、該シリンダの回りに帯状のフィルムを巻き付けるフォーマと、該フォーマと前記シリンダとでチューブ状に成形されたチューブ状フィルムをシール位置まで搬送するフィルム搬送機構と、前記チューブ状フィルムの重ね合わせ部分を縦シールする縦シール装置と、前記チューブ状フィルム内の物品の占有領域の両端部を横シールする横シール装置とを備え、該横シール装置が、請求項1〜5の何れかに記載のシール装置である包装装置。
  7. 前記横シール装置が、前記チューブ状フィルムを間に挟むように対向配置された一対のシールジョーと、これらのシールジョーを互いに近接離反させながら、前記チューブ状フィルムに横シールを施す駆動部とを備えたものである請求項6に記載の包装装置。
  8. 前記駆動部が、前記一対のシールジョーを互いに近接離反させる直線往復運動機構である請求項7に記載の包装装置。
  9. 前記駆動部が、前記一対のシールジョーを互いに反対方向に旋回させる回転機構である請求項7に記載の包装装置。
  10. 前記駆動部が、前記一対のシールジョーを互いに反対方向に旋回させながら、面対称なD字形の運動軌跡を描かせる機構である請求項7に記載の包装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114572442A (zh) * 2022-05-05 2022-06-03 四川科斯特自动化设备有限公司 一种扎带自动包装机的收料封装机构

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