JP2019022272A - 発電装置及び発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率の低下を防止しつつ、共振による高調波電流の増幅を抑制し得る発電装置及び発電システムを提供する。【解決手段】発電装置1は、少なくとも、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器13と、電力変換器13と電力系統4の間に配される高調波フィルタ14と、を備え、電力系統4にケーブル2及び連系点3を介して交流接続される。高調波フィルタ14は、連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう、インダクタンス又は静電容量を調整することにより、発電効率の低下を防止しつつ、共振による高調波電流の増幅を抑制する。【選択図】 図2

Description

本発明は、発電電力を電力系統(商用電力系統)に供給する発電装置及び発電システムに係り、特に、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器及び高調波フィルタを備える発電装置及び発電システムに関する。
地球温暖化の原因と考えられている二酸化炭素の排出量削減が大きな課題になっている。二酸化炭素排出量削減の手法の一つとして、太陽光発電或いは風力発電などの自然エネルギーを利用した発電装置の導入が盛んになっている。また、自然エネルギーは発電電力の変動が大きいため、蓄電装置を併設し、蓄電装置の充放電によって発電電力を平滑化する発電システムの導入も増えてきている。これらの発電システムは、風力発電装置、太陽光発電装置、または蓄電池が発電した電力を、電力変換器を介して電力系統へ供給する。一般に、電力変換器には、電力変換器から流出する高調波を除去する高調波フィルタが内蔵されている。高調波フィルタは、リアクトル及びコンデンサにて構成される。
このような発電システムは、ケーブルを介して電力系統(商用電力系統)に連系されることがある。ケーブルはそれ自身がインダクタンスと静電容量を持つため、ケーブルと高調波フィルタで共振回路を構成する。ケーブルの長さが短い場合には問題にならないが、数km以上ある場合には、共振回路によって電力変換器から流出する高調波電流が増幅することがある。
共振による高調波電流の抑制方法に関し、高調波フィルタを改良する提案がなされている。例えば、特許文献1には、高調波フィルタのコンデンサに抵抗を直列に接続する方法が開示されている。抵抗によって、インダクタンスと静電容量の共振による高調波電流の増幅を抑制するものである。
特開2005−184990号公報
しかしながら、特許文献1に開示される構成では、高調波フィルタのコンデンサに直列に接続される抵抗で発生する電力損失により発電効率が低下する点については、何ら考慮されていない。
そこで、本発明は、発電効率の低下を防止しつつ、共振による高調波電流の増幅を抑制し得る発電装置及び発電システムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る発電装置は、少なくとも、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器と、前記電力変換器と電力系統の間に配される高調波フィルタと、を備える発電装置であって、前記電力系統にケーブル及び連系点を介して交流接続され、前記高調波フィルタは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう、インダクタンス又は静電容量を調整することを特徴とする。
また、本発明に係る発電システムは、少なくとも一つの発電装置と、電子端末と、これらを相互に通信可能に接続する通信ネットワークを備え、前記発電装置は、少なくとも、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器と、前記電力変換器と電力系統の間に配される高調波フィルタと、を有し、前記電力系統にケーブル及び連系点を介して交流接続され、前記高調波フィルタは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう、インダクタンス又は静電容量を調整することを特徴とする。
本発明によれば、発電効率の低下を防止しつつ、共振による高調波電流の増幅を抑制し得る発電装置及び発電システムを提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1の風力発電システムの全体概略構成図である。 図1に示す風力発電システムの主要部の構成を示す図である。 図2に示す高調波フィルタの構成図である。 実施例1における電力変換器、高調波フィルタ、ケーブル、連系点、及び電力系統の等価回路を示す図である。 図4に示す等価回路のインピーダンスを示す図である。 実施例1における高調波フィルタによる連系点の高調波電流の抑制を説明する図である。 図3に示す高調波フィルタの変形例1の構成を示す図である。 図3に示す高調波フィルタの変形例2の構成を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2の高調波フィルタの構成図である。 図9に示す高調波フィルタのインダクタンスの調整性能を説明する図である。 本発明の他の実施例に係る実施例3の高調波フィルタを構成するタップ切替リアクトルの構成図である。 本発明の他の実施例に係る実施例4の高調波フィルタの構成図である。 図12に示すタップ整定装置の機能ブロック図である。 図13に示すタップ整定装置の処理フローを示す図である。 図13に示すタップ整定装置の変形例の機能ブロック図である。 本発明の他の実施例に係る実施例5の高調波フィルタの構成図である。 図16に示す共振ゲイン検査部の機能ブロック図である。 図17に示す共振ゲイン検査部の処理フローを示す図である。 図16に示す高調波フィルタの変形例の構成図である。 図19に示す共振ゲイン検査部の機能ブロック図である。 図20に示す共振ゲイン検査部の処理フローを示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例6の太陽光発電システムの主要部の構成を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例7の蓄電システムの主要部の構成を示す図である。
本明細書において発電装置とは、例えば、風力発電装置及び太陽光発電装置などの自然エネルギーを利用した発電装置と、充放電により発電電力を平滑化し電力系統(商用電力系統)へ送る蓄電装置を含むものである。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1の風力発電システムの全体概略構成図である。図1に示すように、風力発電システム100は、風力発電装置1及び運転管理センター31に設置される電子端末32を備え、これらは相互に通信可能に通信ネットワーク5を介して接続されている。なお、通信ネットワーク5は有線か無線かを問わない。また、風力発電装置1による発電電力は、ケーブル2及び連系点3を介して電力系統4(商用電力系統)へ送られる。なお、図1に示す例では、1基の風力発電装置1を示すがこれに限られるものではなく、例えば、複数基の風力発電装置1が設置されるウィンドファームに適用できることは言うまでもない。
風力発電装置1は、風を受けて回転するブレード24、ブレード24を支持するハブ23、ナセル22、及びナセル22を回動可能に支持するタワー21を備える。ナセル22内に、ハブ23に接続されハブ23と共に回転する主軸25、主軸25に連結されるシュリンクディスク26、シュリンクディスク26を介して主軸25に接続され回転速度を増速する増速機27、及び増速機27により増速された回転速度で回転子を回転させて発電運転する発電機12を備えている。ブレード24の回転エネルギーを発電機12に伝達する部位は、動力伝達部と称され、本実施例では、主軸25、シュリンクディスク26、及び増速機27が動力伝達部に含まれる。そして、増速機27及び発電機12は、メインフレーム28上に保持されている。また、ブレード24及びハブ23によりロータ11が構成される。図1に示すように、タワー21内の底部(下部)に、電力の周波数を変換する電力変換器13、電流の開閉を行うスイッチング用の開閉器及び変圧器(図示せず)、及び制御装置29などが配されている。なお、電力変換器13は、PCS(Power Conditioning System)とも称される場合もある。
制御装置29として、例えは、制御盤またはSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)が用いられる。本実施例では、ダウンウィンド型の風力発電装置を例に説明するが、アップウィンド型の風力発電装置においても同様に適用できる。また、3枚のブレード24とハブ23にてロータ11を構成する例を示すが、これに限られず、ロータ11はハブ23と少なくとも1枚のブレード24にて構成しても良い。
また、図1に示すように、センサ30は、例えば、ブレード24の根元に設置されブレードピッチ角を計測するセンサ、主軸25の根元に設置されロータアジマス角を計測するセンサ、ナセル22の方位角を計測するセンサ、及びナセル22の上部に設置され風速・風向を計測する風速・風向計を含む。更には、センサ30は、発電機12の回転数、発電量などを計測するセンサ(図示せず)を含む。換言すれば、センサ30は、風力発電装置1の制御に必要な種々の状態を計測するセンサである。
制御装置29としてのSCADAは、上述のセンサ30から信号線を介して計測データ(情報)を取得し、当該取得された計測データ(情報)に基づき、ピッチ角、ナセル方位角、発電機回転速度などを適切に制御すると共に、取得された計測データ(情報)を、通信ネットワーク5を介して運転管理センター31に設置される電子端末32へ送信する。なお、通信ネットワーク5を介して、SCADAより電子端末32へ送信される計測データ(情報)には、風況(含む風速及び風向)及び風力発電装置1の種々の状態を表す信号(出力)が含まれる。
図2は、図1に示す風力発電システム100の主要部の構成を示す図である。風力発電装置1は、ケーブル2を介して電力系統4(商用電力系統)に連系される。電力系統4は、系統インピーダンス41と電源42で構成される。ケーブル2と電力系統4が接続される地点を連系点3と称する。風力発電装置1を構成する各部について説明する。
風力発電装置1は、上述のようにロータ11、発電機12、電力変換器13、及び高調波フィルタ14を備える。ロータ11で受けた風力エネルギーは、発電機12によって電気エネルギーに変換され、電力変換器13へ送られる。電力変換器13は、発電機12の電圧及び電流を電力系統4(商用電力系統)の周波数(50Hzまたは60Hz)に変換する。電力変換器13から流出する高調波電圧及び高調波電流の一部は、高調波フィルタ14によって除去される。
<高調波フィルタの構成>
図3は、図2に示す高調波フィルタ14の構成図である。高調波フィルタ14は、リアクトル141、タップ切替リアクトル142、コンデンサ143にて構成される。リアクトル141は電力変換器13に接続され、タップ切替リアクトル142はケーブル2に接続される。タップ切替リアクトル142は、リアクトルに複数のタップ(142a,142b,142c)を備える。複数のタップ(142a,142b,142c)のうちの1つと、タップ切替リアクトル142の端子142dが接続される。端子142dと接続するタップ(142a,142b,142c)は、共振によって連系点3を流れる高調波電流の増幅を回避するように決定する。なお、本実施例では、タップ142a、タップ142b、及びタップ142cの3個を一例として示すが、タップの個数は限定されるものではなく、例えば、3個以上、適宜タップの個数を設定すれば良い。
[高調波共振の原理]
次に高調波共振の原理を、図4〜図6及び数式を用いて説明する。図4に、電力変換器13、高調波フィルタ14、ケーブル2、連系点3、及び系統インピーダンス41についての第n次高調波に対する等価回路を示す。なお、図4に示す角周波数ωと高調波の次数nの関係は以下の式(1)となる。式(1)において、fは電力系統4(商用電力系統)の電圧及び電流の周波数(50Hzまたは60Hz)である。
ω=2πf×n ・・・(1)
図4に示す等価回路のインピーダンスを、ブランチ毎にZ〜Zに集約すると、図5となる。ここで、具体的には、インピーダンスZは高調波フィルタ14を構成するリアクトル141(jωLF1)によるインピーダンス、インピーダンスZは高調波フィルタ14を構成するコンデンサ143(jωC)によるインピーダンス、インピーダンスZは高調波フィルタ14を構成するタップ切替リアクトル142(jωLF2)と当該タップ切替リアクトル142に直列に接続されるケーブル2の抵抗(RC1)及びリアクトル(jωLC1)によるインピーダンス、インピーダンスZはケーブル2のコンデンサ(jωC)によるインピーダンス、インピーダンスZはケーブル2の抵抗(RC2)及びリアクトル(jωLC2)によるインピーダンス、及び、インピーダンスZは系統インピーダンス41の抵抗(R)及びリアクトル(jωL)によるインピーダンスである。
図5に示すインピーダンスZ〜Zを用いて、電力変換器13の出力電圧VPCS(n)と連系点3を流れる電流IPCC(n)の関係を導出する。図4及び図5から、インピーダンスZ〜Zは、以下の式(2)〜式(7)で表される。
=jωLF1 ・・・(2)
Figure 2019022272
=RC1+jω(LF2+LC1) ・・・(4)
Figure 2019022272
=RC2+jωLC2 ・・・(6)
=R+jωL ・・・(7)
電力変換器13から見た合成インピーダンスZは、式(8)となる。
Figure 2019022272
電力変換器13の出力電圧VPCS(n)と合成インピーダンスZから、インピーダンスZに流れる電流I(n)は、式(9)で表される。
Figure 2019022272
電流I(n)は、インピーダンスZに流れる電流I(n)と、インピーダンスZに流れる電流I(n)に分流する。電流I(n)を式(10)に示し、電流I(n)を式(11)に示す。
Figure 2019022272
Figure 2019022272
電流I(n)は、インピーダンスZに流れる電流I(n)と、インピーダンスZとインピーダンスZ、及び連系点3に流れる電流IPCC(n)とに分流する。電流I(n)を式(12)に示し、電流IPCC(n)を式(13)に示す。
Figure 2019022272
Figure 2019022272
式(13)に式(9)及び式(11)を代入すると、式(14)となる。
Figure 2019022272
式(14)から、電力変換器13の出力電圧VPCS(n)と連系点3を流れる電流IPCC(n)の関係は、インピーダンスZ〜Zから求められる係数α(n)によって表されることがわかる。以下では、係数α(n)を共振ゲインと称する。
前述の図4、図5、及び式(4)から、高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142の接続タップを切替えてインダクタンスを調整すると、インピーダンスZの定数は変化することがわかる。そして、式(14)から、インピーダンスZの定数を変化させると、共振ゲインα(n)を調整できることがわかる。すなわち、タップ切替リアクトル142の接続タップを切替えることで、共振ゲインα(n)を調整できる。
高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142の接続タップを切替えたことによって、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制した例を、図6を用いて説明する。
図6において上段に、横軸を高調波の次数n、縦軸を共振ゲインα(n)とした場合の一例を示す。高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142について、端子142dとタップ142bを接続した場合の共振ゲインα(n)を破線で示す。また、端子142dとタップ142aを接続した場合の共振ゲインα(n)を実線で示す。
図6において中段に、横軸を高調波の次数n、縦軸を電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)とした場合の一例を示す。電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)は、電力変換器13の実機試験や数値シミュレーションによって得られる。また、高調波電圧VPCS(n)は、電力変換器13の構成要素である、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)或いはCMOS(Complementary MOS)などの半導体素子のスイッチング周波数や、電力変換器13の運転力率などの条件によって決まる。
図6において下段に、横軸を高調波の次数n、縦軸を連系点3の高調波電流IPCC(n)とした場合の一例を示す。式(14)から、連系点3の高調波電流IPCC(n)は、図6の上段に示す共振ゲインα(n)に、図6の中段に示す電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)を乗じることで求められる。高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142の接続タップを142bとしたとき、連系点3の23次高調波電流IPCC(n)は連系規定の上限を超過する。なお、ここで連系規定の上限はグリッドコードと称される場合もある。タップ切替リアクトル142の接続タップを142bから142aに切替えることで、23次の共振ゲインα(n)は減少し、連系点3の23次高調波電流IPCC(n)は連系規定の上限以下に収めることができる。なお、接続タップを142bから142aに切替えたことで、24次の共振ゲインα(n)は増加する。しかし、24次の電力変換器13の出力電圧VPCS(n)は非常に小さいため、連系点3の24次高調波電流IPCC(n)は上限以下に収まっている。すなわち、電力変換器13の出力電圧VPCS(n)は、通常、偶数次の高調波を含まない。従って、共振ゲインα(n)のピークを、偶数次或いは、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)が低い或いは高い高調波の次数にシフトさせるため、トライ・アンド・エラーにてタップの切り替えを行う。
以上のように、高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142の接続タップを調整することで、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制することができる。
<高調波フィルタの変形例1>
図7は、図3に示す高調波フィルタ14の変形例1の構成を示す図である。図3に示した高調波フィルタ14とは、リアクトルの並列接続数を切替えることによって高調波フィルタ14aのインダクタンスを調整し、共振ゲインα(n)を調整する構成とした点で異なる。図7に示すように、高調波フィルタ14aは、タップ切替リアクトル142(図3)の代わりに、複数の並列リアクトル144(144a,144b,144c)とそれらに接続するリアクトル用開閉器145(145a,145b,145c)を備える。そして、リアクトル用開閉器145を短絡または開放することで、並列リアクトル144(144a,144b,144c)の接続数を切替える。例えば、並列リアクトル144を1台接続する場合は、リアクトル用開閉器145aを短絡すると共にリアクトル用開閉器145b及びリアクトル用開閉器145cを開放する。また例えば、並列リアクトル144を2台接続する場合は、リアクトル用開閉器145a及びリアクトル用開閉器145bを短絡すると共にリアクトル用開閉器145cを開放する。
<高調波フィルタの変形例2>
図8は、図3に示す高調波フィルタ14の変形例2の構成を示す図である。図3に示した高調波フィルタ14とは、コンデンサの並列接続数を切替えることによって高調波フィルタ14bの静電容量を調整し、共振ゲインα(n)を調整する構成とした点で異なる。高調波フィルタ14bには、タップ切替リアクトル142の代わりにリアクトル141とし、複数の並列コンデンサ146(146a,146b,146c)と、それらに接続するコンデンサ用開閉器147(147a,147b,147c)を備える。そして、コンデンサ用開閉器147を短絡または開放することで、並列コンデンサ146の接続数を切替える。例えば、並列コンデンサ146を1台接続する場合は、コンデンサ用開閉器147aを短絡すると共にコンデンサ用開閉器147b及びコンデンサ用開閉器147cを開放する。また例えば、並列コンデンサ146を2台接続する場合は、コンデンサ用開閉器147a及びコンデンサ用開閉器147bを短絡すると共にコンデンサ用開閉器147cを開放する。
以上の通り、本実施例によれば、発電効率の低下を防止しつつ、共振による高調波電流の増幅を抑制し得る発電装置及び発電システムを提供することが可能となる。
また、本実施例によれば、高調波フィルタ14のタップ切替リアクトル142の接続タップを調整することで、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制することができる。
また、本実施例によれば、高調波フィルタ14aの並列リアクトル144の並列接続数を切替えることで、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制することができる。
更にまた、本実施例によれば、高調波フィルタ14bの並列コンデンサ146の並列接続数を切替えることで、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制することができる。
図9は、本発明の他の実施例に係る実施例2の高調波フィルタ14cの構成図である。本実施例では、高調波フィルタ14cに複数のタップ切替リアクトル(148,149)を設ける点が実施例1と異なる。具体的には、高調波フィルタ14cには,タップ切替リアクトル142の代わりに、第1タップ切替リアクトル148及び第2タップ切替リアクトル149を備える。実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、以下では実施例1と重複する説明を省略する。
図9に示すように、高調波フィルタ14cによる第1タップ切替リアクトル148及び第2タップ切替リアクトル149の合成インダクタンスの調整を、図10を用いて説明する。図10は、図9に示す高調波フィルタ14cのインダクタンスの調整性能を説明する図である。第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補を、例えば1.7mH(接続タップ148a)、2.0mH(接続タップ148b)、及び2.3 mH(タップ148c)の3通りとする。また、第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補を、例えば0.0mH(接続タップ149a)、0.1mH(接続タップ149b)、及び0.2mH(タップ149c)の3通りとする。
図10に示すように、例えば、第1タップ切替リアクトル148の端子148dとタップ148aを接続すると共に、第2タップ切替リアクトル149の端子149dとタップ149aを接続することで、合成インダクタンスは1.7mHとなる。また、第1タップ切替リアクトル148の端子148dとタップ148bを接続すると共に、第2タップ切替リアクトル149の端子149dとタップ149cを接続することで、合成インダクタンスは2.2mHとなる。第1タップ切替リアクトル148の端子148dとタップ148cを接続すると共に、第2タップ切替リアクトル149の端子149dとタップ149cを接続することで、合成インダクタンスは2.5mHとなる。
第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補を3通り及び第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補を3通りとすることで、第1タップ切替リアクトル148及び第2タップ切替リアクトル149の合成インダクタンスの調整候補は、1.7mH〜2.5mHまで0.1mH刻みの9通りとなる。図10に示す第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補及び第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補の組み合わせと、当該各組み合わせによる合成インダクタンスとの対応関係は、例えば、図1に示す制御装置29としてのSCADA或いは制御盤内の図示しない記憶部に格納されている。
なお、本実施例では、第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補を3通り及び第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補を3通りとする場合を一例として示したが、第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補数及び第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補数はこれに限られるものではなく、適宜設定すれば良い。また、第1タップ切替リアクトル148のインダクタンス調整候補数と第2タップ切替リアクトル149のインダクタンス調整候補数とを必ずしも同一とする必要は無い。
以上の通り本実施例によれば、実施例1の効果に加え、高調波フィルタに複数のタップ切替リアクトルを設けることで、当該複数のタップ切替リアクトルの合計タップ数より細かくインダクタンスを調整できることから、インダクタンスの調整性能を向上することが可能となる。
図11は、本発明の他の実施例に係る実施例3の高調波フィルタを構成するタップ切替リアクトルの構成図である。本実施例では、タップ切替リアクトル142aに、タップ切替用の操作部を設ける点が実施例1及び実施例2と異なる。以下では、実施例1において示したタップ切替リアクトル142を比較対象として、本実施例のタップ切替リアクトル142aについて説明する。なお、本実施例の構成は上述の実施例2に対しても同様に適用可能である。
図11に示すように、タップ切替リアクトル142aは、実施例1のタップ切替リアクトル142(図3)とは異なり、タップ切替リアクトル142aを格納するタップ切替リアクトル盤1421、接続タップ操作部1422、及び接続タップ表示部1423を備える。接続タップ操作部1422及び接続タップ表示部1423は、タップ切替リアクトル盤1421の外部に設けられている。図11において白抜き矢印にて示すように、接続タップ操作部1422が時計回りに回動することによりリンク機構或いはクランクなどを介してタップ切替リアクトル142aの端子と接続されるタップが時計回りに位置するタップに切替えられる。同様に、図11において黒矢印にて示すように、接続タップ操作部1422が反時計回りに回動することによりリンク機構或いはクランクなどを介してタップ切替リアクトル142aの端子と接続されるタップが反時計回りに位置するタップに切替えられる。接続タップ表示部1423には、タップ切替リアクトル142aの端子と接続される現在のタップの番号或いは記号が表示される。なお、タップの番号或いは記号に限らず、タップを特定可能な表示形態であれば如何なる表示形態としても良い。また、接続タップ表示部1423に代えて、例えば、ガラス窓のように、タップ切替リアクトル盤1421内に格納されるタップ切替リアクトル142aの接続状態を外部より目視可能な構成としても良い。
以上の通り実施例によれば、実施例1及び実施例2の効果に加え、接続タップ操作部1422によってタップ切替えの操作性を向上できる。更に、接続タップ表示部1423によって接続タップの視認性を向上できる。これにより、タップ切替えに要する運用者或いは作業員の労力を削減できる。
図12は、本発明の他の実施例に係る実施例4の高調波フィルタ14dの構成図である。本実施例では、高調波フィルタ14dを構成するタップ切替リアクトル142の接続タップを決定するタップ整定装置15を高調波フィルタ14d内に設ける点が実施例1乃至実施例3と異なる。以下では、実施例1において示した高調波フィルタ14を比較対象として、本実施例の高調波フィルタ14dを説明する。なお、本実施例の構成は上述の実施例2及び実施例3に対しても同様に適用可能である。また、実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、実施例1と重複する説明を省略する。
図12に示すように、高調波フィルタ14dは、タップ整定装置15を有する。
<タップ整定装置の構成>
図13は、図12に示すタップ整定装置15の機能ブロック図である。図13に示すように、タップ整定部15は、入力部153、入力I/F154a、出力I/F154b、表示部152、接続タップ決定部151、FFT155(Fast Fourier Transform)、記憶部156、及び通信I/F157を備え、これらは相互に内部バス158にてアクセス可能に接続されている。FFT155及び接続タップ決定部151は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAM、外部記憶装置などの記憶装置にて実現されると共に、CPUなどのプロセッサがROMに格納された各種プログラムを読み出し実行し、実行結果である演算結果をRAM又は外部記憶装置に格納する。
入力部153は、運用者或いは作業員により例えば、上述の連系規定の上限値の設定に供される。
入力I/F154aは、連系点3の高調波電流の計測値及び予め入力部153より入力される連系規定の上限値を取得し、取得された連系点3の高調波電流の計測値及び連系規定の上限値を記憶部156の所定の記憶領域に内部バス158を介して格納する。また、入力I/F154aは、連系点3の高調波電流の計測値をFFT155へ内部バス158を介して転送する。
FFT155は、転送された連系点3の高調波電流の計測値を各次数の高調波電流に変換する。また、FFT155は、変換された連系点3の各次数の高調波電流を接続タップ決定部151へ内部バス158を介して転送する。
接続タップ決定部151は、詳細後述する処理を実行し、決定した接続タップ番号またはアラームを、表示部152へ内部バス158及び出力I/F154bを介して転送する。また、接続タップ決定部151が、決定した接続タップ番号またはアラームを、通信I/F157を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する。
表示部152は、転送された決定した接続タップ番号またはアラームを画面上に表示する。
なお、本実施例では、接続タップ決定部151が、決定した接続タップ番号またはアラームを、通信I/F157を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する構成を示したが、必ずしもこれに限らず、SCADAまたは制御盤への出力を不要としても良い。
[タップ整定装置の動作]
図14は、図13に示すタップ整定装置の処理フローを示す図である。なお、以下では、タップ切替リアクトル142の複数タップ(142a,142b,142c)のうちの1つと端子142dを接続し、接続したタップの番号を接続タップ番号iとする。接続タップ番号iのときの連系点3の高調波電流IPCC(n)を計測する場合を想定し説明する。
ステップS11では、入力I/F154aが接続タップ番号iについて連系点3の高調波電流IPCC(n)の計測値を取得し、取得された接続タップ番号iについて連系点3の高調波電流IPCC(n)の計測値を記憶部156の所定の記憶領域に内部バス158を介して格納すると共にFFT155へ内部バス158を介して転送する。FFT155は、転送された接続タップ番号iについて連系点3の高調波電流IPCC(n)の計測値を各次数の高調波電流IPCC(n)に変換する。また、FFT155は、変換された接続タップ番号iについて連系点3の各次数の高調波電流IPCC(n)を接続タップ決定部151へ内部バス158を介して転送する。
ステップS12では、接続タップ決定部151が、内部バス158を介して記憶部156へアクセスし、記憶部156に格納される予め設定された連系規定の上限値を読み出す。そして、接続タップ決定部151は、FFT155より転送された接続タップ番号iについて連系点3の各次数の高調波電流IPCC(n)が、連系規定の上限値以下か否かを判定する。判定の結果が連系点3の各次数の高調波電流IPCC(n)が連系規定の上限値以下の場合、ステップS13へ進む。一方、判定の結果が連系点3の各次数の高調波電流IPCC(n)が連系規定の上限値を超える場合、ステップS14へ進む。
ステップS13では、接続タップ決定部151は、接続タップを接続タップ番号iに決定し、内部バス158及び出力I/F154bを介して表示部152へ接続タップ番号iを出力する。
ステップS14では、接続タップ決定部151は、全てのタップについて、連系点3の高調波電流IPCC(n)を計測したか否かを判定する。判定の結果、全てのタップについて連系点3の高調波電流IPCC(n)の計測を完了している場合、ステップS16へ進む。一方、判定の結果、全てのタップについて連系点3の高調波電流IPCC(n)の計測が完了していない場合にはステップS15へ進み、接続タップ番号iを変更して連系点3の高調波電流IPCC(n)を再計測し、ステップS11へ戻り、ステップS11〜ステップS14までの処理を繰り返し実行する。
ステップS16では、接続タップ決定部151は、内部バス158及び出力I/F154bを介して表示部152へアラームを出力する。
<タップ整定装置の変形例>
図15は、図12に示すタップ整定装置15の変形例の機能ブロック図である。図12に示したタップ整定装置15とは、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)及び共振ゲインα(n)から連系点3の高調波電流IPCC(n)を推定する高調波電流推定部159を有する点で異なる。
図15に示すように、タップ整定部15aは、入力部153、入力I/F154a、出力I/F154b、表示部152、接続タップ決定部151、高調波電流推定部159、記憶部156、及び通信I/F157を備え、これらは相互に内部バス158にてアクセス可能に接続されている。接続タップ決定部151及び高調波電流推定部159は、例えば、図示しないCPUなどのプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAM、外部記憶装置などの記憶装置にて実現されると共に、CPUなどのプロセッサがROMに格納された各種プログラムを読み出し実行し、実行結果である演算結果をRAM又は外部記憶装置に格納する。
入力部153は、運用者或いは作業員により例えば、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)、タップ切替リアクトル142のタップ(142a,142b,142c)を各々に接続した場合での共振ゲインα(n)、及び上述の連系規定の上限値の設定に供される。
入力I/F154aは、入力部153より入力される、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)、タップ切替リアクトル142のタップ(142a,142b,142c)を各々に接続した場合での共振ゲインα(n)、及び連系規定の上限値を取得し、取得された電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)、タップ切替リアクトル142のタップ(142a,142b,142c)を各々に接続した場合での共振ゲインα(n)、及び連系規定の上限値を記憶部156の所定の記憶領域に内部バス158を介して格納する。また、入力I/F154aは、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)、及びタップ切替リアクトル142のタップ(142a,142b,142c)を各々に接続した場合での共振ゲインα(n)を高調波電流推定部159へ内部バス158を介して転送する。
高調波電流推定部159は、転送された電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)、及びタップ切替リアクトル142のタップ(142a,142b,142c)を各々に接続した場合での共振ゲインα(n)を用いて、上述の式(14)の演算を実行し、連系点3の高調波電流IPCC(n)の推定値を求める。高調波電流推定部159は、求めた連系点3の高調波電流IPCC(n)の推定値を、内部バス158を介して接続タップ決定部151へ転送する。
接続タップ決定部151は、上述した処理を実行し、決定した接続タップ番号またはアラームを、表示部152へ内部バス158及び出力I/F154bを介して転送する。また、接続タップ決定部151が、決定した接続タップ番号またはアラームを、通信I/F157を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する。
表示部152は、転送された決定した接続タップ番号またはアラームを画面上に表示する。
なお、本実施例では、接続タップ決定部151が、決定した接続タップ番号またはアラームを、通信I/F157を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する構成を示したが、必ずしもこれに限らず、SCADAまたは制御盤への出力を不要としても良い。
また、本実施例では、タップ整定装置15またはタップ整定装置15aを高調波フィルタ14d内に設置する構成を一例として説明したがこれに限られるものではない。例えば、上述の図1に示す運転管理センター31に設置される電子端末31に、上述のタップ整定装置15またはタップ整定装置15aの機能を実装する構成としても良い。
以上の通り本実施例によれば、上述の実施例1乃至実施例3の効果に加え、高調波フィルタ14dは連系点3の高調波電流IPCC(n)又は連系点3の高調波電流IPCC(n)の推定値に応じてタップ切替リアクトルの接続タップを調整することにより、連系点3の高調波電流IPCC(n)を抑制できる。一方、接続タップを調整しても連系点3の高調波電流IPCC(n)を連系規定の上限値以下に抑制できない場合には、アラームを表示することで、運用者或いは作業員は風力発電装置1を停止する等の対策をすることができる。
図16は、本発明の他の実施例に係る実施例5の高調波フィルタ14eの構成図である。本実施例では、電圧センサ17、電流センサ18、及び共振ゲインα(n)の変化を検出する共振ゲイン検査部16を高調波フィルタ14e内に設ける点が実施例1乃至実施例4と異なる。以下では、実施例1において示した高調波フィルタ14を比較対象として、本実施例の高調波フィルタ14dを説明する。なお、本実施例の構成は上述の実施例2乃至実施例4に対しても同様に適用可能である。また、実施例1と同一の構成要素に同一の符号を付し、実施例1と重複する説明を省略する。
図16に示すように、高調波フィルタ14eは、電圧センサ17、電流センサ18、及び共振ゲイン検査部16を有する。
<共振ゲイン検査部の構成>
図17は、図16に示す共振ゲイン検査部16の機能ブロック図である。図17に示すように、共振ゲイン検査部16は、入力部163、入力I/F164a、出力I/F164b、表示部162、インピーダンス変化検出部161、記憶部166、及び通信I/F167を備え、これらは相互に内部バス168にてアクセス可能に接続されている。インピーダンス変化検出部161は、例えば、図示しないCPUなどのプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAM、外部記憶装置などの記憶装置にて実現されると共に、CPUなどのプロセッサがROMに格納された各種プログラムを読み出し実行し、実行結果である演算結果をRAM又は外部記憶装置に格納する。
入力部163は、運用者或いは作業員により例えば、合成インピーダンスの設定値Z及び誤差の許容値の設定に供される。
入力I/F164aは、電圧センサ17により計測される高調波電圧計測値V(n)、電流センサ18により計測される高調波電流計測値I(n)、及び入力部163より入力される合成インピーダンスの設定値Z及び誤差の許容値を取得し、取得された高調波電圧計測値V(n)、高調波電流計測値I(n)、合成インピーダンスの設定値Z及び誤差の許容値を記憶部156の所定の記憶領域に内部バス158を介して格納する。また、入力I/F154aは、高調波電圧計測値V(n)及び高調波電流計測値I(n)をインピーダンス変化検出部161へ内部バス168を介して転送する。
インピーダンス変化検出部161は、転送された高調波電圧計測値V(n)及び高調波電流計測値I(n)から、合成インピーダンスの実測値Z0Sを、以下の式(15)を用いて求める。
Figure 2019022272
求めたに基づき詳細後述する処理を実行し、インピーダンスが変化したことを示す信号を、表示部162へ内部バス168及び出力I/F164bを介して転送する。また、インピーダンス変化検出部161は、接続タップ決定部151が、インピーダンスが変化したことを示す信号を、通信I/F167を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する。
表示部162は、転送されたインピーダンスが変化したことを示す信号を画面上に表示する。
なお、本実施例では、インピーダンス変化検出部161が、インピーダンスが変化したことを示す信号を、通信I/F167を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する構成を示したが、必ずしもこれに限らず、SCADAまたは制御盤への出力を不要としても良い。
[共振ゲイン検査部の動作]
図18は、図17に示す共振ゲイン検査部16の処理フローを示す図である。
図18に示すように、ステップS21では、入力I/F164aが、電圧センサ17により計測される高調波電圧計測値V(n)、電流センサ18により計測される高調波電流計測値I(n)、及び入力部163より入力される合成インピーダンスの設定値Zを取得し、取得された高調波電圧計測値V(n)、高調波電流計測値I(n)、及び合成インピーダンスの設定値Zを記憶部166の所定の記憶領域に内部バス168を介して格納すると共にインピーダンス変化検出部161へ内部バス168を介して転送する。ここで、合成インピーダンスの設定値Zとは、上述の図5及び式(8)により求められる値である。
ステップS22では、インピーダンス変化検出部161は、転送された高調波電圧計測値V(n)及び高調波電流計測値I(n)を用いて上述の式(15)の演算を実行し合成インピーダンスの実測値Z0Sを求める。
ステップS23では、インピーダンス変化検出部161は、内部バス168を介して記憶部166へアクセスし、記憶部166に格納される予め設定された誤差の許容値を読み出す。そして、転送された合成インピーダンスの設定値ZとステップS22にて求めた合成インピーダンスの実測値Z0Sとの誤差を求め、当該求めた誤差が誤差の許容値以下か否かを判定する。判定の結果、求めた誤差が誤差の許容値以下の場合、処理を終了する。一方、判定の結果、求めた誤差が誤差の許容値を超える場合、ステップS24に進む。
ステップS24では、インピーダンス変化検出部161は、インピーダンスが変化したことを示す信号を、内部バス168及び出力I/F164bを介して表示部162へ出力する。
ここで、インピーダンスが変化する理由としては、例えば、電力系統4(商用電力系統)の系統切替えによる系統インピーダンス41の変化、及び電力系統4への力率改善用コンデンサの接続等が挙げられる。これらの理由によりインピーダンスが変化した場合、上述の式(14)に示す共振ゲインα(n)の特性も変化するため、連系点3の高調波電流IPCC(n)が増幅する可能性がある。しかし、共振ゲイン検査部16によってインピーダンスの変化を表示部162に出力することで、運用者或いは作業員はインピーダンスが変化したことを即座に把握でき、運用者或いは作業員は高調波フィルタ14eのタップ切替リアクトル142のタップの再調整を迅速に行うことができるため,連系点3の高調波電流IPCC(n)の増幅を抑制できる。
<高調波フィルタの変形例>
図19は、図16に示す高調波フィルタ14eの変形例の構成図である。図16に示した高調波フィルタ14eとは、電圧センサ17を省略する点で異なる。
図19に示すように、高調波フィルタ14eは、電流センサ18及び共振ゲイン検査部16aを有する。
図20は、図19に示す共振ゲイン検査部16aの機能ブロック図である。図20に示すように、共振ゲイン検査部16aは、入力部163、入力I/F164a、出力I/F164b、表示部162、インピーダンス変化検出部161a、記憶部166、及び通信I/F167を備え、これらは相互に内部バス168にてアクセス可能に接続されている。インピーダンス変化検出部161aは、例えば、図示しないCPUなどのプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、演算過程のデータを一時的に格納するRAM、外部記憶装置などの記憶装置にて実現されると共に、CPUなどのプロセッサがROMに格納された各種プログラムを読み出し実行し、実行結果である演算結果をRAM又は外部記憶装置に格納する。
入力部163は、運用者或いは作業員により例えば、高調波電流の設定値I(n)及び誤差の許容値の設定に供される。ここで、高調波電流の設定値I(n)は、電力変換器13の高調波電圧VPCS(n)及び合成インピーダンスの設定値Zから、上述の式(9)を用いて予め計算した値を用いる。
入力I/F164aは、電流センサ18により計測される高調波電流計測値I(n)、及び入力部163より入力される高調波電流の設定値I(n)及び誤差の許容値を取得し、取得された高調波電流計測値I(n)、高調波電流の設定値I(n)及び誤差の許容値を記憶部166の所定の記憶領域に内部バス168を介して格納する。また、入力I/F164aは、高調波電流計測値I(n)及び高調波電流計測値I(n)をインピーダンス変化検出部161aへ内部バス168を介して転送する。
インピーダンス変化検出部161aは、転送された高調波電流計測値I(n)、高調波電流計測値I(n)、及び記憶部166に格納される誤差の許容値に基づき後述する処理を実行し、インピーダンスが変化したことを示す信号を、表示部162へ内部バス168及び出力I/F164bを介して転送する。また、インピーダンス変化検出部161aは、接続タップ決定部151が、インピーダンスが変化したことを示す信号を、通信I/F167を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する。
表示部162は、転送されたインピーダンスが変化したことを示す信号を画面上に表示する。
なお、通信I/F167を介して制御装置29(図1)としてのSCADAまたは制御盤へも出力する構成は必ずしも必要ではない。
図21は、図20に示す共振ゲイン検査部の処理フローを示す図である。
図20に示すように、ステップS31では、入力I/F164aが、電流センサ18により計測される高調波電流計測値I(n)及び入力部163より入力される高調波電流の設定値I(n)を取得し、取得された高調波電流計測値I(n)及び高調波電流の設定値I(n)を記憶部166の所定の記憶領域に内部バス168を介して格納すると共にインピーダンス変化検出部161aへ内部バス168を介して転送する。
ステップS32では、インピーダンス変化検出部161aは、内部バス168を介して記憶部166へアクセスし、記憶部166に格納される予め設定された誤差の許容値を読み出す。そして、転送された高調波電流計測値I(n)及び高調波電流の設定値I(n)との誤差を求め、当該求めた誤差が誤差の許容値以下か否かを判定する。判定の結果、求めた誤差が誤差の許容値以下の場合、処理を終了する。一方、判定の結果、求めた誤差が誤差の許容値を超える場合、ステップS33に進む。
ステップS33では、インピーダンス変化検出部161aは、インピーダンスが変化したことを示す信号を、内部バス168及び出力I/F164bを介して表示部162へ出力する。
なお、本実施例では、共振ゲイン検査部16を高調波フィルタ14e内に設置する構成または共振ゲイン検査部16aを高調波フィルタ14f内に設置する構成を一例として説明したがこれに限られるものではない。例えば、上述の図1に示す運転管理センター31に設置される電子端末31に、上述の共振ゲイン検査部16または共振ゲイン検査部16aの機能を実装する構成としても良い。
以上の通り本実施例によれば、上述の実施例1の効果に加え、高調波フィルタの高調波電圧の計測値V(n)及び高調波電流の計測値I(n)からインピーダンスの変化を検出できるため、インピーダンスの変化による連系点3の高調波電流IPCC(n)の増幅を抑制できる。
図22は、本発明の他の実施例に係る実施例6の太陽光発電システムの主要部の構成を示す図である。上述の実施例1乃至実施例5では、発電装置の一例として風力発電装置1を挙げ、発電システムとして風力発電システム100を例に説明した。本実施例では、風力発電装置1に代えて太陽光発電装置6を発電装置とした場合について説明する。実施例1と同一の構成要素に同一符号を付し、以下では重複する説明を省略する。
図22に示すように、太陽光発電システムは、太陽光発電装置6、ケーブル2、及び電力系統4(商用電力系統)より構成され、太陽光発電装置6は、ケーブル2及び連系点3を介して電力系統4に連系される。
太陽光発電装置6は、上述の図2に示した風力発電装置1を構成するロータ11及び発電機12に代えて太陽光パネル61を有する。太陽光発電装置6を構成する高調波フィルタ14は、上述の実施例1乃至実施例5に示した高調波フィルタと同様の構成を有し、太陽光発電装置6及び太陽光発電システムにおいても、上述の実施例1乃至実施例5と同様の作用効果を奏し得るものである。
図23は、本発明の他の実施例に係る実施例7の蓄電システムの主要部の構成を示す図である。上述の実施例1乃至実施例5では、発電装置の一例として風力発電装置1を挙げ、発電システムとして風力発電システム100を例に説明した。本実施例では、風力発電装置1に代えて蓄電池発電装置7を発電装置とした場合について説明する。実施例1と同一の構成要素に同一符号を付し、以下では重複する説明を省略する。
図23に示すように、蓄電システムは蓄電池発電装置7、ケーブル2、及び電力系統4(商用電力系統)より構成され、蓄電池発電装置7は、ケーブル2及び連系点3を介して電力系統4に連系される。
蓄電池発電装置7は、上述の図2に示した風力発電装置1を構成するロータ11及び発電機12に代えて蓄電池71を有する。蓄電池発電装置7は、電力系統4から、例えば深夜電力を蓄電池71に充電し、蓄電池71より放電することで電力を電力系統4へ送る。蓄電池発電装置7を構成する高調波フィルタ14は、上述の実施例1乃至実施例5に示した高調波フィルタと同様の構成を有し、蓄電池発電装置7及び蓄電システムにおいても、上述の実施例1乃至実施例5と同様の作用効果を奏し得るものである。
なお、本発明は上述の実施例1乃至実施例7に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
1・・・風力発電装置
2・・・ケーブル
3・・・連系点
4・・・電力系統
5・・・通信ネットワーク
6・・・太陽光発電装置
7・・・蓄電池発電装置
11・・・ロータ
12・・・発電機
13・・・電力変換器
14・・・高調波フィルタ
15・・・タップ整定装置
16・・・共振ゲイン検査部
17・・・電圧センサ
18・・・電流センサ
21・・・タワー
22・・・ナセル
23・・・ハブ
24・・・ブレード
25・・・主軸
26・・・シュリンクディスク
27・・・増速機
28・・・メインフレーム
29・・・制御装置
30・・・センサ
31・・・運転管理センター
32・・・電子端末
41・・・系統インピーダンス
42・・・電源
61・・・太陽光パネル)
71・・・蓄電池
100・・・風力発電システム
141・・・リアクトル
142・・・タップ切替リアクトル
143・・・コンデンサ
144・・・並列リアクトル
145・・・リアクトル用開閉器
146・・・並列コンデンサ
147・・・コンデンサ用開閉器
148・・・第1タップ切替リアクトル
149・・・第2タップ切替リアクトル
151・・・接続タップ決定部151
152,162,1423・・・表示部
153,163・・・入力部
154a,164a・・・入力I/F
154b,164b・・・出力I/F
155・・・FFT
156,166・・・記憶部
157,167・・・通信I/F
158,168・・・内部バス
159・・・高調波電流推定部
161・・・インピーダンス変化検出部
1421・・・タップ切替リアクトル盤
1422・・・タップ操作部

Claims (15)

  1. 少なくとも、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器と、前記電力変換器と電力系統の間に配される高調波フィルタと、を備える発電装置であって、
    前記電力系統にケーブル及び連系点を介して交流接続され、
    前記高調波フィルタは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう、インダクタンス又は静電容量を調整することを特徴とする発電装置。
  2. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    コンデンサと、
    複数のタップが取り付けられたリアクトルと、前記複数のタップのうち何れか1つのタップと前記リアクトルの端子との接続を切替え可能なタップ切替リアクトルと、を有し、
    前記タップ切替リアクトルは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう前記リアクトルの端子に接続されるタップを切替え、インダクタンスを調整することを特徴とする発電装置。
  3. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    コンデンサと、
    並列に接続される複数のリアクトルと、各リアクトルに直列接続される複数の開閉器と、を有し、
    前記複数の開閉器の短絡又は開放を切替え、前記リアクトルの接続数を切替えることにより、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するようインダクタンスを調整することを特徴とする発電装置。
  4. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    リアクトルと、
    並列に接続される複数のコンデンサと、各コンデンサに直列接続される複数の開閉器と、を有し、
    前記複数の開閉器の短絡又は開放を切替え、前記コンデンサの接続数を切替えることにより、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう静電容量を調整することを特徴とする発電装置。
  5. 請求項2に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    表示部と、
    前記連系点を流れる高調波電流の計測値と予め設定される連系規定の上限値を比較し、前記連系点を流れる高調波電流の計測値が前記連系規定の上限値以下の場合、前記リアクトルの端子に接続すべきタップを決定し、前記連系点を流れる高調波電流の計測値が前記連系規定の上限値を超える場合、前記表示部にアラーム出力する接続タップ決定部と、を有するタップ整定装置を備えることを特徴とする発電装置。
  6. 請求項2に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    表示部と、
    前記電力変換器の高調波電圧と、各タップを前記リアクトルの端子に接続した場合の共振ゲインとに基づき、前記連系点を流れる高調波電流の推定値を求める高騰は電流推定部と、
    前記連系点を流れる高調波電流の推定値と予め設定される連系規定の上限値を比較し、前記連系点を流れる高調波電流の推定値が前記連系規定の上限値以下の場合、前記リアクトルの端子に接続すべきタップを決定し、前記連系点を流れる高調波電流の推定値が前記連系規定の上限値を超える場合、前記表示部にアラーム出力する接続タップ決定部と、を有するタップ整定装置を備えることを特徴とする発電装置。
  7. 請求項2に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    高調波電圧を計測する電圧センサと、
    高調波電流を計測する電流センサと、
    高調波電圧の計測値及び高調波電流の計測値に基づき、前記高調波フィルタ及び前記ケーブル並びに前記電力系統の合成インピーダンスを求め、求めた合成インピーダンスと予め設定される合成インピーダンスの設定値との誤差を所定の許容値と比較し、合成インピーダンスの変化を検出するインピーダンス変化検出部と、を有することを特徴とする発電装置。
  8. 請求項2に記載の発電装置において、
    前記高調波フィルタは、
    高調波電流を計測する電流センサと、
    前記高調波フィルタ及び前記ケーブル並びに前記電力系統の合成インピーダンスと前記電力変換器の高調波電圧に基づき予め求められる高調波電流の設定値と、前記電流センサによる高調波電流の計測値との誤差を所定の許容値と比較し、合成インピーダンスの変化を検出するインピーダンス変化検出部と、を有することを特徴とする発電装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の発電装置において、
    前記電力変換器へ発電電力を供給する機器は、風力発電装置を構成するロータと発電機及び太陽光パネル並びに蓄電池のうちいずれか1つであることを特徴とする発電装置。
  10. 少なくとも一つの発電装置と、電子端末と、これらを相互に通信可能に接続する通信ネットワークを備え、
    前記発電装置は、
    少なくとも、発電電力の周波数を変換して電力系統へ送る電力変換器と、前記電力変換器と電力系統の間に配される高調波フィルタと、を有し、
    前記電力系統にケーブル及び連系点を介して交流接続され、
    前記高調波フィルタは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう、インダクタンス又は静電容量を調整することを特徴とする発電システム。
  11. 請求項10に記載の発電システムにおいて、
    前記高調波フィルタは、
    コンデンサと、
    複数のタップが取り付けられたリアクトルと、前記複数のタップのうち何れか1つのタップと前記リアクトルの端子との接続を切替え可能なタップ切替リアクトルと、を有し、
    前記タップ切替リアクトルは、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう前記リアクトルの端子に接続されるタップを切替え、インダクタンスを調整することを特徴とする発電システム。
  12. 請求項10に記載の発電システムにおいて、
    前記高調波フィルタは、
    コンデンサと、
    並列に接続される複数のリアクトルと、各リアクトルに直列接続される複数の開閉器と、を有し、
    前記複数の開閉器の短絡又は開放を切替え、前記リアクトルの接続数を切替えることにより、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するようインダクタンスを調整することを特徴とする発電システム。
  13. 請求項10に記載の発電システムにおいて、
    前記高調波フィルタは、
    リアクトルと、
    並列に接続される複数のコンデンサと、各コンデンサに直列接続される複数の開閉器と、を有し、
    前記複数の開閉器の短絡又は開放を切替え、前記コンデンサの接続数を切替えることにより、前記連系点における高調波電流の増幅を抑制するよう静電容量を調整することを特徴とする発電システム。
  14. 請求項11に記載の発電システムにおいて、
    前記高調波フィルタ又は前記電子端末は、
    表示部と、
    前記連系点を流れる高調波電流の計測値と予め設定される連系規定の上限値を比較し、前記連系点を流れる高調波電流の計測値が前記連系規定の上限値以下の場合、前記リアクトルの端子に接続すべきタップを決定し、前記連系点を流れる高調波電流の計測値が前記連系規定の上限値を超える場合、前記表示部にアラーム出力する接続タップ決定部と、を有するタップ整定装置を備えることを特徴とする発電システム。
  15. 請求項11に記載の発電システムにおいて、
    前記高調波フィルタ又は前記電子端末は、
    表示部と、
    前記電力変換器の高調波電圧と、各タップを前記リアクトルの端子に接続した場合の共振ゲインとに基づき、前記連系点を流れる高調波電流の推定値を求める高騰は電流推定部と、
    前記連系点を流れる高調波電流の推定値と予め設定される連系規定の上限値を比較し、前記連系点を流れる高調波電流の推定値が前記連系規定の上限値以下の場合、前記リアクトルの端子に接続すべきタップを決定し、前記連系点を流れる高調波電流の推定値が前記連系規定の上限値を超える場合、前記表示部にアラーム出力する接続タップ決定部と、を有するタップ整定装置を備えることを特徴とする発電システム。
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