JP2019019938A - 摩擦ダンパ - Google Patents

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光 能田
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光 能田
陽祐 赤瀬
Yosuke Akase
陽祐 赤瀬
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渓 中西
福島 亮
Akira Fukushima
亮 福島
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Abstract

【課題】長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる摩擦ダンパを提供する。
【解決手段】摩擦ダンパ1は、摩擦部10、摺動部20、及び押し付け部30を備えている。摩擦部10は一面に摩擦面11を有している。摩擦部10は所定の弾性係数を有している。摺動部20は、摩擦面11が摺動自在に当接する摺動面21を有している。押し付け部30は、摩擦面11とは異なる摩擦部10の他面12から摩擦部10を押圧し、摩擦面11を摺動面21に押し付けて密着させる。そして、摩擦ダンパ1は、摩擦面11と摺動面21との間に生じる摩擦力によって減衰力を発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は摩擦ダンパに関する。
特許文献1は従来の摩擦ダンパを開示している。この摩擦ダンパは、ドラム式の洗濯機におけるドラムを内包する水槽を防振支持する。摩擦ダンパは、シャフト及び摩擦部材を備えている。シャフトは、その一端側がシリンダに挿入されている。摩擦部材は、筒状に形成されてシリンダ内に収納されているとともにシャフトを挿通しており、その内周面はシャフトの外周面に摺動自在に当接している。
摩擦ダンパは、シリンダ側の端部が水槽に連結され、シャフト側端部が洗濯機本体に連結されている。洗濯機は、その使用時には、ドラムの回転による水槽の振動が生じる。これに伴って、摩擦ダンパはシャフトとシリンダが相対往復動する。この時、シャフトの外周面と摩擦部材の内周面とが摺動して摩擦力が生じる。これにより、水槽の振動を減衰する減衰力を得る。
特開2006−190号公報
特許文献1の摩擦ダンパの場合、シリンダ内に異物が混入すると、その異物は、シャフトと摩擦部材との間に侵入してしまうおそれがある。この場合、所望の減衰力を得られなくなってしまうおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる摩擦ダンパを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の摩擦ダンパは、摩擦部、摺動部、及び押し付け部を備えている。摩擦部は所定の弾性係数を有して一面に摩擦面を有している。摺動部は、摩擦面が摺動自在に当接する摺動面を有している。押し付け部は、摩擦面とは異なる摩擦部の他面から摩擦部を押圧し、摩擦面を摺動面に押し付けて密着させる。そして、摩擦ダンパは、摩擦面と摺動面との間に生じる摩擦力によって減衰力を発生させる。
このような構成により、本発明の摩擦ダンパは、押し付け部が摩擦部を押圧することによって摩擦面を摺動面に密着させる。また、押し付け部に押圧されることで摩擦部が弾性変形し、摩擦面が摺動面に面接触する。このため、摺動面に異物が付着したとしても、摺動面上を密着して摺動する摩擦部により掻き取ることができる。その結果、摩擦面と摺動面との間に異物が侵入するのを防止できる。また、摩擦面がすり減った場合でも、押し付け部により摩擦部を押圧して摩擦面を摺動面に押し付けているので、摩擦面と摺動面との間に隙間を生じさせることなく密着を維持することができる。
したがって、本発明の摩擦ダンパは、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。
本発明の摩擦ダンパは、摺動部、ロッド、摩擦部、第1固定部、可動部、第2固定部、及び押し付け部を備え得る。摺動部は、内周面を摺動面とする筒状に形成される。ロッドは、少なくとも一部を摺動部に挿入しつつ摺動部に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部は、摺動部とロッドとの間に配置される。また、摩擦部は、摩擦面、この摩擦面の一端側に隣接する第1当接面、及びこの第1当接面とは反対の他端側に隣接する第2当接面を有する。第1固定部は、摩擦部の第1当接面に当接しつつロッドに固定される。可動部は、ロッドに対して軸方向に相対移動自在に設けられる。また、可動部は、一面が摩擦部の第2当接面に当接する。第2固定部は、可動部に対して所定距離離れて可動部の一面の反対面である他面側に配置されてロッドに固定される。押し付け部は、可動部と第2固定部との間に設けられる。また、押し付け部は、可動部を摩擦部に向かって押し付けることにより可動部を介して摩擦部を押圧する。
この場合、押し付け部は、可動部を摩擦部に対して押し付けている。これにより、弾性を有する摩擦部は、第1固定部と可動部との間で弾性収縮する一方、摩擦面を摺動面に押し付ける方向では弾性膨張する。このため、摩擦面を摺動面に好適に押し付けて摩擦面と摺動面との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
本発明の摩擦ダンパは、シリンダ、摺動部、摩擦部、第1固定部、可動部、第2固定部、及び押し付け部を備え得る。シリンダは筒状に形成されている。摺動部は外周面を摺動面とする柱状に形成されている。また、摺動部は、少なくとも一部をシリンダに挿入しつつシリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部は、シリンダと摺動部との間に配置される。また、摩擦部は、摩擦面、この摩擦面の一端側に隣接する第1当接面、及び第1当接面とは反対の他端側に隣接する第2当接面を有する。第1固定部は、摩擦部の第1当接面に当接しつつシリンダに固定される。可動部は、シリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられる。また、可動部は、一面が摩擦部の第2当接面に当接する。第2固定部は、可動部に対して所定距離離れて可動部の一面の反対面である他面側に配置されてシリンダに固定される。押し付け部は可動部と第2固定部との間に設けられる。また、押し付け部は、可動部を摩擦部に向かって押し付けることにより可動部を介して摩擦部を押圧する。
この場合、押し付け部は、可動部を摩擦部に対して押し付けている。これにより、弾性を有する摩擦部は、第1固定部と可動部との間で弾性収縮する一方、摩擦面を摺動面に押し付ける方向では弾性膨張する。このため、摩擦面を摺動面に好適に押し付けて摩擦面と摺動面との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
本発明の摩擦ダンパは、摺動部、ロッド、摩擦部、位置決め部、及び押し付け部を備え得る。摺動部は、内周面を摺動面とする筒状に形成される。ロッドは、少なくとも一部を摺動部内に挿入しつつ摺動部に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部は、一面を摩擦面として摺動面に当接させつつ摺動部とロッドとの間に配置される。位置決め部は、ロッドに設けられ、摩擦部をロッドの軸方向に対して位置決めする。押し付け部はロッドと摩擦部との間に設けられる。また、押し付け部は、摺動部の方向に向かって摩擦部を押圧して摩擦面を摺動面に押し付ける。
この場合、摩擦部は、押し付け部により摺動部の方向に向かって押圧されるので、摩擦面を摺動面に好適に押し付けることができる。その結果、摩擦面と摺動面との密着性を向上させ、摩擦面と摺動面との間への異物の侵入を防止することができる。
本発明の摩擦ダンパは、シリンダ、摺動部、摩擦部、位置決め部、及び押し付け部を備え得る。シリンダは筒状に形成される。摺動部は、外周面を摺動面とする柱状に形成される。また、摺動部は、少なくとも一部をシリンダ内に挿入しつつシリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部は、一面を摩擦面として摺動面に当接させつつシリンダと摺動部との間に配置される。位置決め部は、シリンダに設けられ、摩擦部をシリンダの軸方向に対して位置決めする。押し付け部は摩擦部とシリンダとの間に設けられる。また、押し付け部は、摺動部の方向に向かって摩擦部を押圧して摩擦面を摺動面に押し付ける。
この場合、摩擦部は、押し付け部により摺動部の方向に向かって押圧されるので、摩擦面を摺動面に好適に押し付けることができる。その結果、摩擦面と摺動面との密着性を向上させ、摩擦面と摺動面との間への異物の侵入を防止することができる。
本発明の摩擦ダンパは規制部を備え得る。規制部は、摩擦面が摺動面に近づく方向への摩擦部の移動を許容し、摩擦面が摺動面から離れる方向への摩擦部の移動を規制する。この場合、規制部により摩擦面が摺動面から離れるのを防止することができる。また、規制部は、摩擦面が摺動面に近づく方向への摩擦部の移動は許容するので、長期間の使用により摩擦面が摩耗した場合には、摩擦面の摩耗量に応じて摩擦部を摺動部に近づく方向に移動させ、摩擦面と摺動面との密着を確実に維持することができる。
本発明の摩擦ダンパにおいて、摩擦部は、掻き取り部及び蓄積部を有し得る。掻き取り部は、摺動方向に断面くさび状に突出する形態で摩擦面の摺動方向の縁部に設けられて摺動面上の異物を掻き取る。蓄積部は、掻き取り部によって掻き取られた異物を蓄積する。この場合、掻き取り部により摺動面上の異物を掻き取るので、摩擦面と摺動面との間への異物の侵入を防止できる。また、蓄積部によって掻き取った異物が蓄積されるので、異物の摺動面への再付着を防止できる。このため、摩擦面と摺動面との間への異物の侵入をより好適に防止できる。
実施形態1の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 実施形態2の摩擦ダンパの適用例を模式的に示す図である。 実施形態2の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 実施形態3の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図5の要部拡大断面図である。 実施形態4の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図7の要部拡大断面図である。 実施形態5の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図9の要部拡大断面図である。 実施形態6の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図11の要部拡大断面図である。 実施形態7の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図13の要部拡大断面図である。 実施形態8の摩擦ダンパを模式的に示す側面断面図である。 図15の要部拡大断面図である。 他の実施形態に係る摩擦ダンパを説明するための図であり、(A)は実施形態1と同様の摩擦ダンパに適用した例、(B)は、実施形態2,4,6と同様のシリンダ内周面を摺動面とする摩擦ダンパに適用した例、(C)は、実施形態3,5,7と同様のロッド外周面を摺動面とする摩擦ダンパに適用した例を夫々示す。
本発明の摩擦ダンパを具体化した実施形態1〜7について、図面を参照しつつ説明する。
<実施形態1>
実施形態1の摩擦ダンパ1は、図1に示すように、摩擦部10、摺動部20及び押し付け部30を備えている。摩擦部10は摩擦面11を有している。また、摩擦部10は所定の弾性係数を有している。摺動部20は摺動面21を有している。摺動面21には摩擦面11が摺動自在に当接している。押し付け部30は、摩擦面11とは異なる摩擦部10の他面12から摩擦部10を押圧する。また、押し付け部30は、摩擦面11を摺動面21に押し付けて密着させる。
図1に示す摩擦ダンパ1において、摩擦部10及び摺動部20は、図示しない2部材に夫々取着されている。2部材は相対的に直線移動又は平面移動自在に設けられている。摩擦部10及び摺動部20は2部材の一方ずつに夫々取着されており、2部材に相対移動が生じた場合には同様に相対移動する。また、摩擦部10の摩擦面11及び摺動部20の摺動面21の摺動方向は、2部材の相対移動の方向と同方向(図1では、左右方向)である。
また、本実施形態において、摩擦部10は、図1に示すように、直方体形状をなすウレタンゴムを採用している。そして、摩擦面11は、この直方体形状をなす摩擦部10の一面とされており、摩擦部10の他面12は摩擦面11の反対面とされている。また、本実施形態の場合、押し付け部30は、所定の弾性係数を有する弾性体であり、摩擦部10の他面12を押圧している。すなわち、実施形態1の押し付け部30は、摩擦面11が摺動面21に押し付けられる方向と同方向に摩擦部10を押圧している。
次に、実施形態1に係る摩擦ダンパ1の作用効果について説明する。図1に示す摩擦ダンパ1は、図示しない2部材の相対移動により摺動する摩擦面11と摺動面21との間に摩擦力を生じ、2部材が相対移動する時の運動エネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換して減衰させる。
この時、摩擦部10は、摩擦面11とは異なる他面12から押し付け部30によって押圧されている。このため、摩擦面11は摺動面21に押し付けられて摺動面21に密着している。そして、この状態で摺動することによって、摩擦部10は摩擦面11の周縁部にて摺動面21上の異物を掻き取りつつ摺動する。また、摺動面21との摺動により摩擦面11が摩耗した場合には、摩擦部10は、押し付け部30により押圧されていることにより摩耗量に応じて摺動面21の方向に移動する。これにより、摩擦面11と摺動面21との密着が維持される。
なお、摩擦力は、摩擦面と摺動面の間の摩擦係数と、摩擦部を摺動部に押し付ける力に依存する。実施形態1の場合、摩擦力Ffは、摩擦面11と摺動面21との間の摩擦係数μ、及び摩擦部10を摺動部20に押し付ける力である押し付け部30による押圧力Fkに比例し、Ff∝μFkとなる。したがって、摩擦力Ffの調整は、摩擦部10の材質変更や摩擦面11の面粗度の変更、また、押し付け部30に用いる弾性体の材質変更や弾性係数(ばね係数)の変更、予圧力の変更等により容易に行うことができる。
以上より、実施形態1の摩擦ダンパ1は、摩擦部10、摺動部20、及び押し付け部30を備えている。摩擦部10は所定の弾性係数を有して一面に摩擦面11を有している。摺動部20は、摩擦面11が摺動自在に当接する摺動面21を有している。押し付け部30は、摩擦面11とは異なる摩擦部10の他面12から摩擦部10を押圧し、摩擦面11を摺動面21に押し付けて密着させる。そして、摩擦ダンパ1は、摩擦面11と摺動面21との間に生じる摩擦力によって減衰力を発生させる。
このような構成により、摩擦ダンパ1は、押し付け部30が摩擦部10を押圧することによって摩擦面11を摺動面21に密着させる。また、押し付け部に押圧されることで摩擦部が弾性変形し、摩擦面が摺動面に面接触する。このため、摺動面21に異物が付着したとしても、摺動面21上を密着して摺動する摩擦部10により掻き取ることができる。その結果、摩擦面11と摺動面21との間に異物が侵入するのを防止できる。また、摩擦面11がすり減った場合でも、押し付け部30により摩擦部10を押圧して摩擦面11を摺動面21に押し付けているので、摩擦面11と摺動面21との間に隙間を生じさせることなく密着を維持することができる。
したがって、実施形態1の摩擦ダンパ1は、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。
また、押し付け部30は、摩擦面11の反対面である他面12から摩擦部10を押圧しており、この他面12は、摩擦部10が直方体形状をなしていることから、摩擦面11と平行する面である。したがって、摩擦部10を押圧する力を摺動面21に摩擦面11を押し付ける力として有効に作用させることができる。
また、摩擦部10を直方体形状としたので、摺動面21上を摺動する場合には、摩擦面11の周縁の面が摺動面21に対して略直角をなしつつ摺動する。このため、摩擦面11の周縁の面で異物を良好に掻き取ることができ、異物の摩擦面への侵入を好適に防止することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2の摩擦ダンパについて説明する。実施形態2の摩擦ダンパ201は、図2に示すように、車いすやベビーカー、運搬台車等のキャスタCに用いられる。キャスタCは、取り付けブラケットBと、この取り付けブラケットBに回動自在に支持されたリンクアームLと、リンクアームLの先端部に回転自在に支持された車輪Wとを有している。摩擦ダンパ201は、取り付けブラケットBとリンクアームLとの間に組み込まれることで、点字ブロック等の凹凸や段差のある路面を走行する際の振動を減衰したり衝撃を緩和したりすることができる。
実施形態2の摩擦ダンパ201は、図3及び図4に示すように、摺動部としてのシリンダ220、ロッド240、摩擦部210、第1固定部241、可動部242、第2固定部243、及び押し付け部230を備えている。また、摩擦ダンパ201は、ロッドガイド50、アウターチューブ60及び弾性部材70を備えている。
シリンダ220は内周面221を摺動面とする筒状に形成されている。詳細には、シリンダ220は両端が開口した円筒形状に形成されており、その内周面221が摺動面とされている。シリンダ220の一方の端部220Aにはロッドガイド50が嵌め込まれて端部220A側の開口部を封鎖している。ロッドガイド50は、シリンダ220の端部220Aの内周に形成された図示しないめねじに螺合して嵌め込まれている。シリンダ220の他方の端部220B寄りの内部には縮径部222が形成されている。縮径部222は、摺動面である内周面221の径よりも縮径して設けられている。
シリンダ220の端部220Bにはシリンダ側ジョイント部225が設けられている。シリンダ側ジョイント部225は、摩擦ダンパ201がキャスタCに組み込まれた際の取り付けブラケットBとの連結部位となる。シリンダ側ジョイント部225にはピン等を挿通可能な貫通孔225Aが形成されている。また、シリンダ220の端部220B側の外周面220Cは端部220A側の外周面220Dの径よりも拡径して形成されている。このように端部220B側の外周面220Cを拡径して形成したことにより、シリンダ220の外周面には段差状の段差部220Eが形成されている。段差部220Eには後述する弾性部材70の一端が当接する。
ロッド240は、その一部をシリンダ220内に挿入しつつシリンダ220に対して軸方向に相対移動自在に設けられている。詳細には、ロッド240は、円柱状に形成され、一方の端部240Aがシリンダ220の端部220Aから突出した状態で配されており、軸方向に往復移動自在である。ロッド240は、一方の端部240A側がロッドガイド50に挿通されて支持され、他方の端部240B側がシリンダ220の縮径部222に挿通されて支持されている。ロッド240の端部240Aにはアウターチューブ60が取り付けられている。また、ロッド240の端部240Bには抜け止め用のボルト及びワッシャが取り付けられている。
摩擦部210は、所定の弾性係数を有してシリンダ220とロッド240との間に配置されている。また、摩擦部210は、摩擦面としての外周面211と、この外周面211の一端側に隣接する第1当接面としての一方の端面212と、この端面212とは反対の他端側に隣接する第2当接面としての他方の端面213とを有している。詳細には、本実施形態の摩擦部210は、円筒形状に形成された弾性体からなり、摺動面であるシリンダ220の内周面221とロッド240の外周面との間に配置されてシリンダ220内に収納されている。また、摩擦部210は、その外周面211を摩擦面とするとともに、摩擦面である外周面211の直交面である両端面212,213を夫々第1当接面及び第2当接面としている。摩擦部210は、外周面211を摺動面であるシリンダ220の内周面221に摺動自在に当接させている。また、筒状をなす摩擦部210はロッド240を軸方向に貫通させている。摩擦部210は、ロッド240の軸方向の移動に伴って移動し、これに伴って摩擦部210の外周面211がシリンダ220の内周面221上を摺動する。本実施形態において、摩擦部210は、実施形態1の摩擦部10と同様のウレタンゴムを採用している。
第1固定部241は、摩擦部210の端面212に当接しつつロッド240に固定されている。本実施形態において、第1固定部241は、シリンダ220の内径よりも小さい外径を有する円板状に形成されているとともに、その中心にロッド240が貫通して固定されている。可動部242は、ロッド240の軸方向に相対移動自在に設けられ、一面242Aが摩擦部210の端面213に当接している。本実施形態において、可動部242は、シリンダ220の内径よりも小さい外径及びロッド240の外径よりも大きい内径を有する円環状に形成されているとともに、その中心にロッド240が挿通されている。第2固定部243は可動部242に対して所定距離離れて可動部242の一面242Aの反対面である他面242B側に配置されてロッド240に固定されている。本実施形態において、第2固定部243は、第1固定部241と同様の形態とされており、シリンダ220の内径よりも小さい外径を有する円板状に形成されているとともに、その中心にロッド240が貫通して固定されている。
押し付け部230は、可動部242と第2固定部243との間に設けられている。押し付け部230は、可動部242を摩擦部210に向かって押し付けることにより、可動部242を介して摩擦部210を押圧する。すなわち、押し付け部230は、可動部242を介して、摩擦部210の外周面211とは異なる面である端面213から摩擦部210を押圧する。本実施形態において、押し付け部230は圧縮コイルばねである。押し付け部230は、可動部242と第2固定部243との間で弾性力を作用させることにより可動部242をロッド240の軸方向に移動させ、摩擦部210を軸方向に端面213側から押圧する。これにより、弾性体である摩擦部210が弾性変形し、摩擦部210の外周面211はシリンダ220の内周面221に押し付けられて密着する。
ロッドガイド50は、外周面に図示しないおねじが形成されているとともに軸方向の中心に貫通孔が形成された円筒形状に形成されている。また、ロッドガイド50は外周面のおねじがシリンダ220の端部220A内周面のめねじ螺合していることによりシリンダ220に取り付けられ、シリンダ220の端部220Aに嵌め込まれて開口部を封鎖している。
アウターチューブ60は一端が開口する有底筒状に形成されている。アウターチューブ60は底部61及び筒部62を有している。アウターチューブ60の底部61の外側にはロッド側ジョイント部63が設けられている。ロッド側ジョイント部63は、摩擦ダンパ201がキャスタCに組み込まれる際にリンクアームLとの連結部位とされる。ロッド側ジョイント部63にはピン等を挿通可能な貫通孔63Aが形成されている。ロッド側ジョイント部63は、アウターチューブ60の底部61を挿通する図示しない係合部がロッド240の端部240Aに係合してロッド240に接続されている。アウターチューブ60は、筒部62によりシリンダ220の端部220A側を覆う形態で、ロッド240の端部240Aに取着されている。換言すると、アウターチューブ60の筒部62にはシリンダ220の一方の端部220Aが挿入されている。
弾性部材70は、シリンダ220の外周に配されている。具体的には、弾性部材70は圧縮コイルばねであり、その内周にシリンダ220を端部220A側から挿入する形態でシリンダ220の外周に配されている。弾性部材70の一方の端部は、シリンダ220の段差部220Eに当接している。弾性部材70の他方の端部は、アウターチューブ60の筒部62の端面に当接している。これにより、弾性部材70は、ロッド240の端部240A側のシリンダ220からの突出長さが長くなる方向(図3の左右方向)へ弾性力を付与する。換言すると、弾性部材70は、シリンダ220とロッド240との間に配されて、摩擦ダンパ201を伸長させる方向に弾性力を付与する。
次に、実施形態2に係る摩擦ダンパ201の作用効果について説明する。上述のように、摩擦ダンパ201は、図2に示すキャスタCの取り付けブラケットBとリンクアームLとの間に組み込まれる。キャスタCが段差のある路面を走行する際には、取り付けブラケットBとリンクアームLとが相対回動し、これに伴ってシリンダ220とロッド240とが相対移動して摩擦ダンパ201が伸縮する。この時、摩擦部210は、ロッド240とともに移動し、シリンダ220に対して軸方向に相対移動する。このため、伸縮時には、摩擦部210の外周面211と摺動面であるシリンダ220の内周面221とが摺動して摩擦力が生じる。そして、この摩擦力が摩擦ダンパ201の伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
シリンダ220の内周面221上を摺動する摩擦部210は、可動部242を介して、摩擦部210の外周面211とは異なる他面である端面213を押し付け部230によって押圧されている。これにより、摩擦部210の外周面211はシリンダ220の内周面221に押し付けられて密着する。詳細には、摩擦部210は、押し付け部230によって可動部242を介して端面213から押圧されることにより可動部242と第1固定部241との間で圧縮され、軸方向に弾性収縮する。その一方で、摩擦部210は径方向に弾性膨張する。これにより、摩擦部210の外周面211がシリンダ220の内周面221に押し付けられて密着する。そして、この状態で摺動することによって、摩擦部210は、外周面211の軸方向の端部にてシリンダ220の内周面221上の異物を掻き取りつつ摺動する。また、シリンダ220の内周面221との摺動により摩擦部210の外周面211が摩耗したとしても、摩擦部210は、押し付け部230に押圧されていることにより摩耗量に応じて径方向に弾性膨張してシリンダ220の内周面221に押し付けられる。これにより、摩擦面である摩擦部210の外周面211と、摺動面であるシリンダ220の内周面221との密着が維持される。
以上より、実施形態2の摩擦ダンパ201は、実施形態1の摩擦ダンパ1と同様の作用効果を奏し、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。また、摩擦ダンパ201は、摺動部としてのシリンダ220、ロッド240、摩擦部210、第1固定部241、可動部242、第2固定部243、及び押し付け部230を備えている。シリンダ220は、内周面221を摺動面とする筒状に形成される。ロッド240は、その一部をシリンダ220に挿入しつつシリンダ220に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部210は、所定の弾性係数を有してシリンダ220とロッド240との間に配置される。また、摩擦部210は、摩擦面としての外周面211、この外周面211の一端側に隣接する第1当接面としての一方の端面212、及びこの第1当接面としての端面212とは反対の他端側に隣接する第2当接面としての他方の端面213を有する。第1固定部241は、摩擦部210の端面212に当接しつつロッド240に固定される。可動部242は、ロッド240に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。また、可動部242は、一面242Aが摩擦部210の端面213に当接する。第2固定部243は、可動部242に対して所定距離離れて可動部242の一面242Aの反対面である他面242B側に配置されてロッド240に固定される。押し付け部230は可動部242と第2固定部243との間に設けられる。また、押し付け部230は、可動部242を摩擦部210に向かって押し付けることにより可動部242を介して摩擦部210を押圧する。
このように、実施形態2の摩擦ダンパ201では、押し付け部230が可動部242を摩擦部210に対して押し付けている。これにより、弾性を有する摩擦部210は、第1固定部241と可動部242との間で弾性収縮する一方、外周面211をシリンダ220の内周面221に押し付ける方向では弾性膨張する。このため、摩擦面である摩擦部210の外周面211を摺動面であるシリンダ220の内周面221に好適に押し付けることができ、摩擦部210の外周面211とシリンダ220の内周面221との密着性を向上させることができる。その結果、摩擦面である摩擦部210の外周面211と、摺動面であるシリンダ220の内周面221との間への異物の侵入を防止することができる。
<実施形態3>
次に、図5、図6等を参照し、実施形態3について説明する。
図5及び図6に示す実施形態3の摩擦ダンパ301は、図2に示すキャスタCと同様のキャスタCの機構部に取り付けられて伸縮して減衰力を発生する点は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様である。しかし、摩擦ダンパ301は、摩擦面としての摩擦部の一面が摩擦部の内周面である点において実施形態2の摩擦ダンパ201と相違する。その他の部分において、上述の実施形態1及び2と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、実施形態3の摩擦ダンパ301は、シリンダ320、摺動部としてのロッド340、第1固定部321、及び第2固定部323を備えている。また、摩擦ダンパ301は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様の、摩擦部210、可動部242、及び押し付け部230を備えている。更に、摩擦ダンパ301は、シリンダ320の一方の端部320Aに嵌め込まれるロッドガイド50、ロッド340の一方の端部340Aに取着されるアウターチューブ60、及びアウターチューブ60とシリンダ320との間で弾性力を付与する弾性部材70を備えている。このような構成の摩擦ダンパ301において、シリンダ320及びロッド340は、軸方向に相対移動自在に設けられて伸縮する点は実施形態2の摩擦ダンパ201と同様である。しかし、摩擦部210は、その内周面214をロッド340の外周面341に摺動自在に当接させている点で異なる。すなわち、本実施形態において、摩擦面は摩擦部210の内周面214であり、摺動面は、摺動部としてのロッド340の外周面である。
詳細には以下のとおりである。シリンダ320は筒状に形成されている。摺動部としてのロッド340は、その外周面341を摺動面とする柱状に形成されている。また、ロッド340は、その一部をシリンダ320内に挿入しつつシリンダ320に対して軸方向に相対移動自在に設けられている。また、本実施形態において、ロッド340は円柱形状をなしている。摩擦部210は、所定の弾性係数を有してシリンダ320とロッド340との間に配置される。摩擦部210は円筒形状をなしており、その内周面214を摩擦面としている。また、摩擦部210は、内周面214と、第1当接面としての一方の端面212及び第2当接面としての他方の端面213とが隣接している。
図6に示すように、第1固定部321は、摩擦部210の端面212に当接しつつシリンダ320に固定されている。本実施形態において、第1固定部321は、ロッド340の外径よりも大きい内径を有する円板状に形成されている。可動部242は、シリンダ320の軸方向に相対移動自在に設けられ、一面242Aが摩擦部210の端面213に当接している。本実施形態において、可動部242は、シリンダ320の内径よりも小さい外径及びロッド340の外径よりも大きい内径を有している。第2固定部323は可動部242に対して所定距離離れて可動部242の一面242Aの反対面である他面242B側に配置されてシリンダ320に固定されている。本実施形態において、第2固定部323は、第1固定部321と同様の形態とされており、シリンダ320の内径よりも小さい外径及びロッド340の外径よりも大きい内径を有している。
押し付け部230は、実施形態2と同様に、可動部242と第2固定部323との間に設けられている。押し付け部230は、可動部242を摩擦部210に向かって押し付けることにより、可動部242を介して摩擦部210を押圧する。すなわち、押し付け部230は、可動部242を介して、摩擦面としての摩擦部210の内周面214とは異なる面である端面213から摩擦部210を押圧する。押し付け部230は、可動部242と第2固定部323との間で弾性力を作用させることにより可動部242をシリンダ320の軸方向に移動させ、摩擦部210を軸方向に端面213側から押圧する。これにより、摩擦部210の内周面214はロッド340の外周面341に押し付けられて密着する。
次に、実施形態3に係る摩擦ダンパ301の作用効果について説明する。摩擦ダンパ301は、キャスタCの機構部に組み込まれる。そして、路面の段差等に応じて伸縮し、摩擦面である摩擦部210の内周面214と摺動面であるロッド340の外周面341とが摺動して摩擦力が生じる。そして、この摩擦力が摩擦ダンパ301の伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
ロッド340の外周面341上を摺動する摩擦部210は、可動部242を介して、摩擦部210の内周面214とは異なる他面である端面213を押し付け部230によって押圧されている。これにより、摩擦部210の内周面214はロッド340の外周面341に押し付けられて密着する。詳細には、摩擦部210は、押し付け部230によって可動部242を介して端面213から押圧されることにより可動部242と第1固定部321との間で圧縮され、軸方向に弾性収縮する。その一方で、摩擦部210は径方向に弾性膨張するので、内周面214がロッド340の外周面341に押し付けられて密着する。そして、この状態で摺動することによって、摩擦部210の内周面214の軸方向の端部にて、ロッド340の外周面341上の異物を掻き取りつつ摺動する。また、ロッド340の外周面341との摺動により摩擦部210の内周面214が摩耗したとしても、摩擦部210は、押し付け部230に押圧されていることにより摩耗量に応じて径方向に弾性膨張してロッド340の外周面341に押し付けられる。これにより、摩擦面である摩擦部210の内周面214と、摺動面であるロッド340の外周面341との密着が維持される。
以上より、実施形態3の摩擦ダンパ301は、上述の実施形態と同様に、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。また、摩擦ダンパ301は、シリンダ320、摺動部としてのロッド340、摩擦部210、第1固定部321、可動部242、第2固定部323、及び押し付け部230を備えている。シリンダ320は筒状に形成されている。ロッド340は外周面341を摺動面とする円柱状に形成されている。また、ロッド340は、その一部をシリンダ320に挿入しつつシリンダ320に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部210は、所定の弾性係数を有してシリンダ320とロッド340との間に配置される。また、摩擦部210は、摩擦面としての内周面214、この内周面214の一端側に隣接する第1当接面としての一方の端面212、及びこの第1当接面としての端面212とは反対の他端側に隣接する第2当接面としての他方の端面213を有する。第1固定部321は、摩擦部210の端面212に当接しつつシリンダ320に固定される。可動部242は、シリンダ320に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。また、可動部242は、一面242Aが摩擦部210の端面213に当接する。第2固定部323は、可動部242に対して所定距離離れて可動部242の一面242Aの反対面である他面242B側に配置されてシリンダ320に固定される。押し付け部230は可動部242と第2固定部323との間に設けられる。また、押し付け部230は、可動部242を摩擦部210に向かって押し付けることにより可動部242を介して摩擦部210を押圧する。
このように、実施形態3の摩擦ダンパ301では、実施形態2と同様に、押し付け部230が可動部242を摩擦部210に対して押し付けている。これにより、弾性を有する摩擦部210は、第1固定部321と可動部242との間で弾性収縮する一方、内周面214をロッド340の外周面341に押し付ける方向では弾性膨張する。このため、摩擦面である摩擦部210の内周面214を摺動面であるロッド340の外周面341に好適に押し付けて摩擦部210の内周面214とロッド340の外周面341との密着性を向上させることができる。その結果、摩擦面である摩擦部210の内周面214と、摺動面であるロッド340の外周面341との間への異物の侵入を防止することができる。
<実施形態4>
次に、図7、図8等を参照し、実施形態4について説明する。
図7及び図8に示す実施形態4の摩擦ダンパ401は、実施形態2及び3と同様にキャスタCの機構部に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生する。また、この摩擦ダンパ401は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様に、摩擦面としての摩擦部の一面が摺動部としてのシリンダの内周面に摺動自在に当接している。しかし、摩擦ダンパ401は、押し付け部による摩擦部の押し付け形態の点において、実施形態2とは異なる。その他、上述の実施形態と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、実施形態4の摩擦ダンパ401は、ロッド440、摩擦部410、位置決め部441,442、及び押し付け部430を備えている。また、摩擦ダンパ401は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様の摺動部としてのシリンダ220、シリンダ220の一方の端部220Aに嵌め込まれるロッドガイド50、ロッド440の一方の端部440Aに取着されるアウターチューブ60、及びアウターチューブ60とシリンダ220との間で弾性力を付与する弾性部材70を備えている。このような構成の摩擦ダンパ401において、シリンダ220及びロッド440は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様に軸方向に相対移動自在に設けられて伸縮する。摩擦部410は、位置決め部441,442によって両端面を保持されており、位置決め部441,442によりロッド440の軸方向に対して位置決めされている。したがって、摩擦部410は、ロッド440の軸方向の移動に伴って移動して、シリンダ220の内周面と摺動する。
詳細には以下のとおりである。ロッド440は、その一部を摺動部であるシリンダ220内に挿入しつつシリンダ220に対して軸方向に相対移動自在に設けられている。ロッド440には後述する位置決め部441,442が固定されている。摩擦部410は、摩擦面としての一面411を摺動面であるシリンダ220の内周面221に当接しつつ、シリンダ220とロッド440との間に配置されている。本実施形態において、摩擦部410は上述の実施形態1〜3と同様のウレタンゴム製である。また、摩擦部410は複数(図7、図8中2つ)設けられている。複数の摩擦部410は、周方向に等間隔でロッド440とシリンダ220との間に配置されている。各摩擦部410は、ロッド440の軸方向から見て扇状をなしている。そして、摩擦面である一面411は、扇状をなす摩擦部410の外周面である。
位置決め部441,442はロッド440に設けられている。位置決め部441,442は、摩擦部410をロッド440の軸方向に対して位置決めする。位置決め部441,442は一対設けられている。一対の位置決め部441,442は、ロッド440の軸方向に所定距離離れて配置されてロッド440に固定されている。本実施形態において、位置決め部441,442は、シリンダ220の内径よりも小さい外径を有する円板状に形成されているとともに、その中心にロッド440が貫通してロッド440に固定されている。摩擦部410は、これら位置決め部441,442との間に配置されていることにより位置決め部441,442に保持され、ロッド440の軸方向に対して位置決めされている。
押し付け部430は、ロッド440と摩擦部410との間に設けられている。押し付け部430は、摺動部であるシリンダ220の方向に向かって摩擦部410を押圧して、摩擦面を摺動面であるシリンダ220の内周面に押し付ける。本実施形態において、押し付け部430は、複数の摩擦部410の夫々に対応して1つずつ設けられている。上述のように、複数の摩擦部410は、周方向に等間隔でロッド440とシリンダ220との間に配置されている。押し付け部430も同様に、これら複数の摩擦部410の夫々に対応して周方向に等間隔で配置されている。複数の押し付け部430は、各摩擦部410をシリンダ220の内周面に押し付ける。ロッド440にはこれらの押し付け力の反力が径方向から作用するが、等間隔配置されていることにより互いに打ち消し合って平衡している。このように、等間隔配置によってロッド440に径方向からの偏った力が作用するのを防止して、撓みや曲げの発生を防止している。
次に、実施形態4に係る摩擦ダンパ401の作用効果について説明する。摩擦ダンパ401はキャスタCの機構部に組み込まれる。そして、路面の段差等に応じて伸縮し、摩擦面である摩擦部410の一面411と摺動面であるシリンダ220の内周面221とが摺動して摩擦力が生じる。そして、この摩擦力が摩擦ダンパ401の伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
シリンダ220の内周面221上を摺動する摩擦部410は、ロッド440との間に配置された押し付け部430により押圧され、摩擦面である摩擦部410の一面411が摺動面であるシリンダ220の内周面221に押し付けられて密着する。そして、この状態で摺動することによって、摩擦部410の一面411の軸方向の端部にて、シリンダ220の内周面221上の異物を掻き取りつつ摺動する。また、シリンダ220の内周面221との摺動により摩擦面である摩擦部410の一面411が摩耗したとしても、摩擦部410が押し付け部430に押圧されていることにより、シリンダ220の内周面221に押し付けられる。これにより、摩擦面である摩擦部410の一面411と、摺動面であるシリンダ220の内周面221との密着が維持される。
以上より、実施形態4の摩擦ダンパ401は、上述の実施形態と同様に、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。また、摩擦ダンパ401は、
摺動部としてのシリンダ220、ロッド440、摩擦部410、位置決め部441,442、及び押し付け部430を備えている。シリンダ220は、内周面221を摺動面とする筒状に形成される。ロッド440は、その一部をシリンダ220内に挿入しつつシリンダ220に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部410は、摩擦面としての一面411を有してシリンダ220とロッド440との間に配置される。位置決め部441,442は、ロッド440に設けられ、摩擦部410をロッド440の軸方向に対して位置決めする。押し付け部430はロッド440と摩擦部410との間に設けられる。また、押し付け部430は、シリンダ220の方向に向かって摩擦部410を押圧して摩擦面としての摩擦部410の一面411を摺動面としてのシリンダ220の内周面221に押し付ける。
このように、実施形態4の摩擦ダンパ401では、摩擦部410が押し付け部430によりシリンダ220の方向に向かって押圧されるので、摩擦面としての摩擦部410の一面411を摺動面としてのシリンダ220の内周面221に好適に押し付けることができる。その結果、摩擦部410の一面411とシリンダ220の内周面221との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
<実施形態5>
次に、図9、図10等を参照し、実施形態5について説明する。
図9及び図10に示す実施形態5の摩擦ダンパ501は、実施形態2〜4と同様にキャスタCの機構部に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生する。この摩擦ダンパ501は、実施形態4の摩擦ダンパ401と同様に、押し付け部によって摩擦部が摺動部に向かって押圧されている。しかし、摩擦部は、摺動部としてのロッドの外周面に摺動自在に当接している。すなわち、摩擦ダンパ501において、摩擦面としての摩擦部の一面は摺動面としてのロッドの外周面に摺動自在に当接している。この点において、実施形態5の摩擦ダンパ501は実施形態4と相違する。その他、上述の実施形態と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、実施形態5の摩擦ダンパ501は、シリンダ520、摩擦部510、位置決め部521,522、及び押し付け部530を備えている。また、摩擦ダンパ501は、実施形態3の摩擦ダンパ301と同様の摺動部としてのロッド340を備えている。更に、摩擦ダンパ501は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様の、シリンダ520の一方の端部520Aに嵌め込まれるロッドガイド50、ロッド340の一方の端部340Aに取着されるアウターチューブ60、及びアウターチューブ60とシリンダ520との間で弾性力を付与する弾性部材70を備えている。このような構成の摩擦ダンパ501において、シリンダ520及びロッド340は、実施形態3の摩擦ダンパ301と同様に軸方向に相対移動自在に設けられて伸縮する。摩擦部510は、位置決め部521,522によって保持されてシリンダ520の軸方向に対して位置決めされている。したがって、摩擦部510は、シリンダ520の軸方向の移動に伴って移動して、ロッド340の外周面341と摺動する。
詳細には以下のとおりである。シリンダ520は筒状に形成されている。シリンダ520には後述する位置決め部521,522が形成されている。摺動部としてのロッド340は、その外周面341を摺動面とする柱状に形成され、その一部をシリンダ520内に挿入しつつシリンダ520に対して軸方向に相対移動自在に設けられている。摩擦部510は、摩擦面としての一面514を摺動面であるロッド340の外周面341に当接しつつ、シリンダ520とロッド340との間に配置されている。本実施形態において、摩擦部510は上述の実施形態1〜4と同様のウレタンゴム製である。また、摩擦部510は複数(図9、図10中2つ)設けられている。複数の摩擦部510は、周方向に等間隔でロッド340とシリンダ520との間に配置されている。各摩擦部510は、シリンダ520の軸方向から見て扇状をなしている。そして、摩擦面である一面514は、扇状をなす摩擦部510の内周面である。
位置決め部521,522はシリンダ520に設けられている。位置決め部521,522は、摩擦部510をシリンダ520の軸方向に対して位置決めする。本実施形態において、位置決め部521,522は、シリンダ520の内周面を外周方向に凹状に窪ませて形成されている。摩擦部510は、シリンダ520の内周面の窪みに嵌め込まれて位置決め部521,522との間に配置されている。これにより摩擦部510は位置決め部521,522に保持され、シリンダ520の軸方向に対して位置決めされている。
押し付け部530は、シリンダ520と摩擦部510との間に設けられている。押し付け部530は、摺動部であるロッド340の方向に向かって摩擦部510を押圧して、摩擦面である摩擦部510の一面514を摺動面であるロッド340の外周面に押し付ける。本実施形態において、押し付け部530は、複数の摩擦部510の夫々に対応して1つずつ設けられている。上述のように、複数の摩擦部510は、周方向に等間隔でロッド340とシリンダ520との間に配置されている。押し付け部530も同様に、これら複数の摩擦部510の夫々に対応して周方向に等間隔で配置されている。複数の押し付け部530は、各摩擦部510をロッド340の外周面に押し付ける。ロッド340にはこれら複数の押し付け部530の押し付け力が径方向から作用するが、等間隔配置されていることにより互いに打ち消し合って平衡している。このように、等間隔配置によってロッド540に径方向からの偏った力が作用するのを防止して、撓みや曲げの発生を防止している。
次に、実施形態5に係る摩擦ダンパ501の作用効果について説明する。摩擦ダンパ501はキャスタCの機構部に組み込まれる。そして、路面の段差等に応じて伸縮し、摩擦面である摩擦部510の一面514と摺動面であるロッド340の外周面341とが摺動して摩擦力が生じる。そして、この摩擦力が摩擦ダンパ501の伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
ロッド340の外周面341上を摺動する摩擦部510は、シリンダ520との間に配置された押し付け部530により押圧され、摩擦面である摩擦部510の一面514が摺動面であるロッド340の外周面341に押し付けられて密着する。そして、この状態で摺動することによって、摩擦部510の一面514の軸方向の端部にて、ロッド340の外周面341上の異物を掻き取りつつ摺動する。また、ロッド340の外周面341との摺動により摩擦面である摩擦部510の一面514が摩耗したとしても、摩擦部510が押し付け部530に押圧されていることにより、ロッド340の外周面341に押し付けられる。これにより、摩擦面である摩擦部510の一面514と、摺動面であるロッド340の外周面341との密着が維持される。
以上より、実施形態5の摩擦ダンパ501は、上述の実施形態と同様に、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。また、摩擦ダンパ501は、シリンダ520、摺動部としてのロッド340、摩擦部510、位置決め部521,522、及び押し付け部530を備えている。シリンダ520は筒状に形成される。ロッド340は、外周面341を摺動面とする柱状に形成される。また、ロッド340は、その一部をシリンダ520内に挿入しつつシリンダ520に対して軸方向に相対移動自在に設けられる。摩擦部510は、一面514を摩擦面として、摺動面としてのロッド340の外周面341に当接させつつ、シリンダ520とロッド340との間に配置される。位置決め部521,522は、シリンダ520に設けられ、摩擦部510をシリンダ520の軸方向に対して位置決めする。押し付け部530は、摩擦部510とシリンダ520との間に設けられる。また、押し付け部530は、ロッド340の方向に向かって摩擦部510を押圧して摩擦面である一面514を摺動面であるロッド340の外周面341に押し付ける。
このように、実施形態5の摩擦ダンパ501では、摩擦部510が押し付け部530によりロッド340の方向に向かって押圧されるので、摩擦面としての摩擦部510の一面514を摺動面としてのロッド340の外周面341に好適に押し付けることができる。その結果、摩擦部510の一面514とロッド340の外周面341との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
<実施形態6>
次に、図11、図12等を参照し、実施形態6について説明する。
図11及び図12に示す実施形態6の摩擦ダンパ601は、実施形態2〜5と同様にキャスタCの機構部に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生する。また、この摩擦ダンパ601は、実施形態4の摩擦ダンパ401と同様に、摩擦面としての摩擦部の一面が摺動部としてのシリンダの内周面に摺動自在に当接している。しかし、摩擦ダンパ601は、規制部を備える点において、実施形態4とは異なる。その他、上述の実施形態と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11に示すように、実施形態6の摩擦ダンパ601は、実施形態4と同様に、シリンダ220、ロッド440、摩擦部410、押し付け部430、ロッドガイド50、アウターチューブ60、及び弾性部材70を備えている。また、摩擦ダンパ601は規制部680を備えている。規制部680は、摩擦面である摩擦部410の一面411が摺動面であるシリンダ220の内周面221に近づく方向への摩擦部410の移動を許容するが、摩擦部410の一面411がシリンダ220の内周面221から離れる方向への摩擦部410の移動を規制する。
本実施形態において、規制部680は、図12に示すように、係止部材681及び被係止部材682を有して構成されている。係止部材681は、筒状に形成され、その一端が摩擦部410の他面412に連結されている。筒状をなす係止部材681には押し付け部430が挿通されている。すなわち、本実施形態の押し付け部430は、係止部材681を貫通する形態で、摩擦部410とロッド440との間に配置されている。被係止部材682は、その内側に係止部材681を挿入する筒状に形成され、その一端がロッド440に固定されている。
また、係止部材681は係止部681Aを具備している。一方、被係止部材682は係止部681Aに係止される被係止部682Aを具備している。係止部681A及び被係止部682Aは断面鋸歯状に夫々形成されて互いに噛み合っている。係止部681A及び被係止部682Aはラチェット状の鋸歯に形成されている。係止部681A及び被係止部682Aは、摩擦部410が摺動部であるシリンダ220の方向へ移動する場合には、互いの係止が解除されて摩擦部410の移動を許容する。一方、摩擦部410のシリンダ220の方向とは反対方向への移動は、係止部681A及び被係止部682Aが互いに係止して阻止する。本実施形態では、このような構成により、規制部680による摩擦部410の移動規制を実現している。
次に、実施形態6に係る摩擦ダンパ601の作用効果について説明する。摩擦ダンパ601において、長期間の使用により摩擦面である摩擦部410の一面411が摩耗した場合、摩擦部410は摺動部であるシリンダ220の方向に押し付けられる。この時、規制部680は、係止部材681の係止部681A及び被係止部材682の被係止部682Aの係止が解除され、摩擦部410の移動に伴って係止部材681も移動する。係止部681A及び被係止部682Aは、摩擦部410がシリンダ220の内周面221に近づく方向へ移動する場合には係止を解除して移動を許容する。一方、摩擦部410がシリンダ220の内周面221から離れる方向へ移動しようとする場合には、係止部681A及び被係止部682Aが互いに係止して移動を規制する。このため、押し付け部430の押圧力に抗して、摩擦面である摩擦部410の一面411が摺動面であるシリンダ220の内周面221から離れてしまうことが防止される。
以上より、実施形態6の摩擦ダンパ601は、上述の実施形態と同様に、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができるとともに、摩擦部410が押し付け部430によりシリンダ220の方向に向かって押圧されるので、摩擦面としての摩擦部410の一面411を摺動面としてのシリンダ220の内周面221に好適に押し付けることができる。これにより、摩擦部410の一面411とシリンダ220の内周面221との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
また、摩擦ダンパ601は規制部680を備えている。規制部680は、摩擦面である摩擦部410の一面411が摺動面であるシリンダ220の内周面221に近づく方向への摩擦部410の移動を許容する。また、規制部680は、摩擦部410の一面411がシリンダ220の内周面221から離れる方向への摩擦部410の移動を規制する。このため、摩擦部410の一面411がシリンダ220の内周面221から離れるのを規制部680により防止することができる。また、規制部680は、摩擦面である摩擦部410の一面411が摺動面であるシリンダ220の内周面221に近づく方向への摩擦部410の移動は許容する。このため、長期間の使用により摩擦面である摩擦部410の一面411が摩耗した場合には、摩擦部410が押し付け部430に押圧されて押し付けられていることにより、摩擦面の摩耗量に応じて摩擦部410をシリンダ220に近づく方向に移動させ、摩擦部410の一面411とシリンダ220の内周面221との密着を確実に維持することができる。
<実施形態7>
次に、図13、図14等を参照し、実施形態7について説明する。
図13及び図14に示す実施形態7の摩擦ダンパ701は、実施形態2〜6と同様にキャスタCの機構部に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生する。この摩擦ダンパ701は、実施形態5の摩擦ダンパ501と同様に、摩擦面としての摩擦部の一面が摺動部としてのロッドの外周面に摺動自在に当接している。また、摩擦ダンパ701は、実施形態6と同様に規制部に向かって押圧されている。また、摩擦ダンパ701は、実施形態6の摩擦ダンパと同様の規制部を有している。その他、上述の実施形態と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13に示すように、実施形態7の摩擦ダンパ701は、実施形態5と同様に、シリンダ520、ロッド340、摩擦部510、押し付け部530、ロッドガイド50、アウターチューブ60、及び弾性部材70を備えている。また、摩擦ダンパ701は規制部780を備えている。規制部780は、摩擦面である摩擦部510の一面514が摺動面であるロッド340の外周面341に近づく方向への摩擦部510の移動を許容するが、摩擦部510の一面514がロッド340の外周面341から離れる方向への摩擦部510の移動を規制する。
本実施形態において、規制部780は、図14に示すように、係止部材781及び被係止部材782を有して構成されている。係止部材781は、筒状に形成され、その一端が摩擦部510の他面515に連結されている。筒状をなす係止部材781には、実施形態6と同様に押し付け部530が挿通されている。すなわち、本実施形態の押し付け部530は、係止部材781を貫通する形態で、摩擦部510とシリンダ520との間に配置されている。被係止部材782は、その内側に係止部材781を挿入する筒状に形成され、その一端がシリンダ520の内周面に固定されている。
また、係止部材781は係止部781Aを具備している。一方、被係止部材782は係止部781Aに係止される被係止部782Aを具備している。係止部781A及び被係止部782Aは断面鋸歯状に夫々形成されて互いに噛み合っている。係止部781A及び被係止部782Aの歯はラチェット状の鋸歯に形成されている。係止部781A及び被係止部782Aは、摩擦部510が摺動部であるロッド340の方向へ移動する場合には、互いの係止が解除されて摩擦部510の移動を許容する。一方、摩擦部510のロッド340の方向とは反対方向への移動は、係止部781A及び被係止部782Aが互いに係止して阻止する。このように、本実施形態では、実施形態6と同様に、規制部780による摩擦部510の移動規制を実現している。
次に、実施形態7に係る摩擦ダンパ701の作用効果について説明する。摩擦ダンパ701において、長期間の使用により摩擦面である摩擦部510の一面514が摩耗した場合、摩擦部510は摺動部であるロッド340の方向に押し付けられる。この時、規制部780は、係止部材781の係止部781A及び被係止部材782の被係止部782Aの係止が解除され、摩擦部510の移動に伴って係止部材781も移動する。係止部781A及び被係止部782Aは、摩擦部510がロッド340の外周面に近づく方向へ移動する場合には係止を解除して移動を許容する。一方、摩擦部510がロッド340の外周面から離れる方向へ移動しようとする場合には、係止部781A及び被係止部782Aが互いに係止して移動を規制する。このため、押し付け部530の押圧力に抗して、摩擦面である摩擦部510の一面514が摺動面であるロッド340の外周面341から離れてしまうことが防止される。
以上より、実施形態7の摩擦ダンパ701は、上述の実施形態と同様に、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができるとともに、摩擦部510が押し付け部530によりロッド340の方向に向かって押圧されるので、摩擦面としての摩擦部510の一面514を摺動面であるロッド340の外周面341に好適に押し付けることができる。これにより、摩擦部510の一面514とロッド340の外周面341との密着性を向上させ、異物の侵入を防止することができる。
また、摩擦ダンパ701は規制部780を備えている。規制部780は、摩擦面である摩擦部510の一面514が摺動面であるロッド340の外周面341に近づく方向への摩擦部510の移動を許容する。また、規制部780は、摩擦部510の一面514がロッド340の外周面341から離れる方向への摩擦部510の移動を規制する。
このため、摩擦部510の一面514がロッド340の外周面341から離れるのを規制部780により防止することができる。また、規制部780は、摩擦面である摩擦部510の一面514が摺動面であるロッド340の外周面341に近づく方向への摩擦部510の移動は許容する。このため、長期間の使用により摩擦面である摩擦部510の一面514が摩耗した場合には、摩擦部510が押し付け部530に押圧されて押し付けられていることにより、摩擦面の摩耗量に応じて摩擦部510をロッド340に近づく方向に移動させ、摩擦部510の一面514とロッド340の外周面341との密着を確実に維持することができる。
<実施形態8>
次に、図15、図16等を参照し、実施形態8について説明する。
図15及び図16に示す実施形態8の摩擦ダンパ801は、実施形態2〜7と同様にキャスタCの機構部に取り付けられ、伸縮して減衰力を発生する。また、この摩擦ダンパ801は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様に、摩擦面としての摩擦部の一面が摺動部としてのシリンダの内周面に摺動自在に当接している。また、摩擦部は実施形態2と同様に第1当接面及び第2当接面を有しており、これら第1当接面及び第2当接面は第1固定部及び可動部に夫々当接している。しかし、第1当接面にはテーパ状に形成されたテーパ面部が設けられ、第1固定部には第1当接面側のテーパ面部に当接するテーパ状をなす第1固定部側のテーパ面部が形成されている点において、実施形態2とは異なる。その他、上述の実施形態と略同一の構成、機能を有する部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、実施形態8の摩擦ダンパ801は、摩擦部810及び第1固定部841を備えている。また、摩擦ダンパ801は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様の摺動部としてのシリンダ220、押し付け部230、ロッド240、可動部242、第2固定部243、ロッドガイド50、アウターチューブ60、及び弾性部材70を備えている。このような構成の摩擦ダンパ801において、シリンダ220及びロッド240は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様に軸方向に相対移動自在に設けられて伸縮する。
摩擦部810は、所定の弾性係数を有してシリンダ220とロッド240との間に配置されている。摩擦部810は弾性体からなり、摺動面であるシリンダ220の内周面221とロッド240の外周面との間に配置されてシリンダ220内に収納されている。摩擦部810は筒状をなしており、ロッド240を軸方向に貫通させている。摩擦部810は、摩擦面としての外周面211と、押し付け部230が当接する第2当接面としての端面213とを有している点は実施形態2と同様である。また、摩擦部810は、第1当接面としての一方の端面812を有している。この端面812には、すり鉢状に軸方向に陥没するテーパ面部812Aが形成されている。テーパ面部812Aは、後述する第1固定部841のテーパ面部841Aに当接している。
第1固定部841は、実施形態2の第1固定部241と同様に、摩擦部810の端面812に当接しつつロッド240に固定されている。本実施形態において、第1固定部841はテーパ面部841Aを有している。テーパ面部841Aは第1固定部841の軸方向の一方の端面に配されている。テーパ面部841Aは、摩擦部810の端面812側のテーパ面部812Bに当接している。
次に、実施形態8に係る摩擦ダンパ801の作用効果について説明する。摩擦ダンパ801はキャスタCの機構部に組み込まれる。そして、路面の段差等に応じて伸縮し、摩擦面である摩擦部810の一面211と摺動面であるシリンダ220の内周面221とが摺動して摩擦力が生じる。そして、この摩擦力が摩擦ダンパ801の伸縮に抗して作用することにより、収縮又は伸長の運動を減衰させる減衰力として作用する。
また、シリンダ220の内周面221上を摺動する摩擦部810は、可動部242を介して端面213を押し付け部230によって押圧され、これにより摩擦部210が弾性変形して外周面211がシリンダ220の内周面221に押し付けられて密着する。また、摩擦部810は、端面812側にテーパ面部812Aを有しており、このテーパ面部812Aが第1固定部841側のテーパ面部841Aに当接している。このため、押し付け部230による押圧力が、摩擦部810を弾性変形させることに加えて、摩擦面である摩擦部810の外周面211を摺動面であるシリンダ220の内周面221に押し付ける方向に作用する。したがって、摩擦面である摩擦部210の外周面211と、摺動面であるシリンダ220の内周面221との密着がより好適に維持される。
以上より、実施形態8の摩擦ダンパ801は、実施形態2の摩擦ダンパ201と同様の作用効果を奏し、長期間に渡って所望の減衰力を維持することができる。また、摩擦ダンパ801は、摩擦部810が、第1当接面としての端面812がテーパ面部812Aを有し、第1固定部841がテーパ面部812Aに当接するテーパ面部841Aを有することにより、押し付け部230による押圧力を摩擦部810の弾性変形のみならず、摩擦面である摩擦部810の外周面211を摺動面であるシリンダ220の内周面221に押し付ける方向に作用させることができる。これにより、摩擦面である摩擦部210の外周面211と、摺動面であるシリンダ220の内周面221との密着をより好適に維持することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態1〜7に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1〜8では、摩擦部としてウレタンゴムからなる摩擦部を例示したが、これは必須ではない。摩擦部は、例えば、金属等の他の材質の表面にウレタンゴム等の樹脂をコーティングする等、複数種類の材質からなる摩擦部を採用してもよい。また、異なる硬度のウレタンゴムを採用してもよい。また、ニトリルゴム等のウレタンゴム以外の材質からなる摩擦部を採用してもよい。
(2)実施形態2〜8では、弾性部材としての圧縮コイルばねにより摩擦ダンパを伸長させる方向に弾性力を付与する形態を例示したが、これは必須ではない。また、弾性部材を備える場合には、その形状、大きさ、材質、配置形態等は特に限定されない。
(3)実施形態2〜8では、摩擦ダンパが、底部及び筒部を有するとともに底部にロッドの一端部が連続するアウターチューブと、ロッドの外周に配された弾性部材とを備え、このアウターチューブの底部を介して、ロッドの一端部のシリンダからの突出長さが長くなる方向へ弾性部材の弾性力が付与される形態を例示したが、この場合、アウターチューブの筒部は必須ではない。すなわち、アウターチューブを備える形態に替えて、例えば、ロッドの一端部が連続して弾性部材の弾性力を受ける円板状の部材等の他の部材を備える形態や、ロッドの一端部を拡径して弾性部材を直接受ける形態等の他の形態により弾性部材の弾性力を付与してもよい。としてもよい。
(4)実施形態2〜8では、摺動部が円筒形状又は円柱形状をなす形態を例示したが、摺動部の形状は特に限定されない。例えば、摺動部が筒状又は柱状をなす場合には、その断面形状は、円形状、楕円形状、長円形状、多角形状(三角形、四角形、五角形等)、星形状等であることができる。
(5)実施形態1〜8では、摩擦部が1つ又は複数(2つ)設けられている形態を例示したが、摩擦部の数は特に限定されない。また、例えば、摩擦部を複数設ける場合には、実施形態4〜7のように周方向に配列する形態に限らず、摺動方向に複数配列したり、周方向及び摺動方向に配列したりする形態等であることができる。
(6)実施形態1〜8では、摩擦部が直方体形状、円筒形状、扇形状等をなす形態を例示したが、摩擦部の形状や大きさ、材質等の形態は特に限定されない。
(7)実施形態1〜8では、押し付け部を圧縮コイルばねとする形態を例示したが、押し付け部の形状や大きさ、材質等の形態は特に限定されない。
(8)実施形態4及び5では、位置決め部が平板状又は溝状に形成されている形態を例示したが、位置決め部の形態は特に限定されない。
(9)実施形態6及び7では、特定構成の規制部を備える形態を例示したが、規制部の構成は特に限定されない。
(10)上述の各実施形態の構成に加えて、摩擦部が掻き取り部及び蓄積部を有する形態としてもよい。掻き取り部は、摩擦面の摺動方向の縁部に設けられ、摺動面上の異物を掻き取る。蓄積部は、掻き取り部によって掻き取られた異物を蓄積する。掻き取り部及び蓄積部を有する摩擦部の例を図17に示す。
図17(A)は、実施形態1と同様の直方体形状の摩擦ダンパに適用した例を示している。また、図17(B)は、実施形態2,4,6と同様、筒状の摺動部の内周面を摺動面とする摩擦ダンパに適用した例であり、図17(C)は、実施形態3,5,7と同様、柱状の摺動部の外周面を摺動面とする摩擦ダンパに適用した例である。各掻き取り部16,216,516は、各摩擦部10,210,510の摺動方向に断面くさび状に突出する形態で設けられている。各摩擦部10,210,510は、図の左右方向を摺動方向としており、掻き取り部16,216,516は、摺動面21,221,341上の異物Pを掻き取る。掻き取られた異物Pは、蓄積部17,217、517に夫々蓄積される。
1,201,301,401,501,601,701,801…摩擦ダンパ、10,210,410,510,810…摩擦部、11…摩擦面、12…摩擦面の他面、16,216,516…掻き取り部、17,217,517…蓄積部、20…摺動部、21…摺動面、30,230,430,530…押し付け部、50…ロッドガイド、60…アウターチューブ、61…アウターチューブの底部、62…アウターチューブの筒部、63…ロッド側ジョイント部、63A…ロッド側ジョイント部の貫通孔、70…弾性部材、211…摩擦部の外周面(摩擦面)、212,213,812…摩擦部の端面、214…摩擦部の内周面、220…シリンダ(摺動部)、220A,320A,520A…シリンダの一方の端部、220B…シリンダの他方の端部、220C…シリンダの他方の端部側の外周面、220D…シリンダの一方の端部側の外周面、220E…段差部、221…シリンダの内周面(摺動面)、222…縮径部、225…シリンダ側ジョイント部、225A…シリンダ側ジョイント部の貫通孔、240,440…ロッド、240A,340A,440A…ロッドの一方の端部、240B…ロッドの他方の端部、241,321,841…第1固定部、242…可動部、242A…可動部の一面、242B…可動部の他面、243,323…第2固定部、320,520…シリンダ、340…ロッド(摺動部)、341…ロッドの外周面(摺動面)、411…摩擦部の一面(摩擦面)、412…摩擦部の他面、441,442,521,522…位置決め部、514…摩擦部の一面(摩擦面)、515…摩擦部の他面、680,780…規制部、681,781…係止部材、681A,781A…係止部、682,782…被係止部材、682A,782A…被係止部、812A,841A…テーパ面部、B…ブラケット、C…キャスタ、L…リンクアーム、P…異物、W…車輪

Claims (7)

  1. 所定の弾性係数を有して一面に摩擦面を有する摩擦部と、
    前記摩擦面が摺動自在に当接する摺動面を有する摺動部と、
    前記摩擦面とは異なる前記摩擦部の他面から前記摩擦部を押圧し、前記摩擦面を前記摺動面に押し付けて密着させる押し付け部と、を備え、
    前記摩擦面と前記摺動面との間に生じる摩擦力によって減衰力を発生させることを特徴とする摩擦ダンパ。
  2. 内周面を前記摺動面とする筒状に形成された前記摺動部と、
    少なくとも一部を前記摺動部内に挿入しつつ前記摺動部に対して軸方向に相対移動自在に設けられたロッドと、
    前記摺動部と前記ロッドとの間に配置され、前記摩擦面、前記摩擦面の一端側に隣接する第1当接面、及び前記摩擦面の前記第1当接面とは反対の他端側に隣接する第2当接面を有する前記摩擦部と、
    前記第1当接面に当接しつつ前記ロッドに固定された第1固定部と、
    前記ロッドに対して軸方向に相対移動自在に設けられ、一面が前記第2当接面に当接する可動部と、
    前記可動部に対して所定距離離れて前記可動部の前記一面の反対面である他面側に配置されて前記ロッドに固定された第2固定部と、
    前記可動部と前記第2固定部との間に設けられ、前記可動部を前記摩擦部に向かって押し付けることにより前記可動部を介して前記摩擦部を押圧する前記押し付け部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦ダンパ。
  3. 筒状に形成されたシリンダと、
    外周面を前記摺動面とする柱状に形成されているとともに、少なくとも一部を前記シリンダ内に挿入しつつ前記シリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられた前記摺動部と、
    前記シリンダと前記摺動部との間に配置され、前記摩擦面、前記摩擦面の一端側に隣接する第1当接面、及び前記摩擦面の前記第1当接面とは反対の他端側に隣接する第2当接面を有する前記摩擦部と、
    前記第1当接面に当接しつつ前記シリンダに固定された第1固定部と、
    前記シリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられ、一面が前記第2当接面に当接する可動部と、
    前記可動部に対して所定距離離れて前記可動部の前記一面の反対面である他面側に配置されて前記シリンダに固定された第2固定部と、
    前記可動部と前記第2固定部との間に設けられ、前記可動部を前記摩擦部に向かって押し付けることにより前記可動部を介して前記摩擦部を押圧する前記押し付け部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦ダンパ。
  4. 内周面を前記摺動面とする筒状に形成された前記摺動部と、
    少なくとも一部を前記摺動部内に挿入しつつ前記摺動部に対して軸方向に相対移動自在に設けられたロッドと、
    一面を前記摩擦面として前記摺動面に当接させつつ前記摺動部と前記ロッドとの間に配置された前記摩擦部と、
    前記ロッドに設けられ、前記摩擦部を前記ロッドの軸方向に対して位置決めする位置決め部と、
    前記ロッドと前記摩擦部との間に設けられ、前記摺動部の方向に向かって前記摩擦部を押圧して前記摩擦面を前記摺動面に押し付ける前記押し付け部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦ダンパ。
  5. 筒状に形成されたシリンダと、
    外周面を前記摺動面とする柱状に形成されているとともに、少なくとも一部を前記シリンダ内に挿入しつつ前記シリンダに対して軸方向に相対移動自在に設けられた前記摺動部と、
    一面を前記摩擦面として前記摺動面に当接させつつ前記シリンダと前記摺動部との間に配置された前記摩擦部と、
    前記シリンダに設けられ、前記摩擦部を前記シリンダの軸方向に対して位置決めする位置決め部と、
    前記摩擦部と前記シリンダとの間に設けられ、前記摺動部の方向に向かって前記摩擦部を押圧して前記摩擦面を前記摺動面に押し付ける前記押し付け部と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の摩擦ダンパ。
  6. 前記摩擦面が前記摺動面に近づく方向への前記摩擦部の移動を許容し、前記摩擦面が前記摺動面から離れる方向への前記摩擦部の移動を規制する規制部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
  7. 前記摩擦部は、摺動方向に断面くさび状に突出する形態で前記摩擦面の摺動方向の縁部に設けられ、前記摺動面上の異物を掻き取る掻き取り部と、前記掻き取り部によって掻き取られた異物を蓄積する蓄積部と、を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021075311A1 (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 株式会社パイオラックス 制振装置
JP7461780B2 (ja) 2020-04-03 2024-04-04 日本ピラー工業株式会社 摩擦減衰装置

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