JP2019017156A - 太陽電池パネル配置 - Google Patents

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義明 長谷川
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Abstract

【課題】効率的な太陽電池パネルの増設を実現すること。【解決手段】太陽電池パネル配置20は、複数の太陽電池パネル25が互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列された太陽電池パネル配置20において、太陽電池パネル25について、太陽電池パネル25の受光面のうち南側に接続又は隣接して、当該受光面よりもさらに傾いた角度で、当該太陽電池パネル25に隣接する他の太陽電池パネル26との間の間隙27に、補助的太陽電池パネル100が増設された。【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池パネルに新たな補助的な太陽電池パネルを増設した太陽電池パネル配置に関する。
近年、太陽光発電が注目され、太陽電池パネルの設置が進んでいる。一方で、太陽光発電では、架台で太陽電池パネルを支持した太陽電池パネル支持構造が屋外の設置場所に設置されて太陽光発電設備が構成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−192777号公報
ここで、既設の太陽光発電設備における発電容量を増やすために太陽電池パネルの増設が行われることがある。このような増設では、新たな太陽電池パネルを増設するためのスペースを確保する必要があるが、増設スペースの確保には、新たな土地の追加・造成が必要であり、施工コストが嵩むことが多い。また太陽光発電については、発電した電力を売却することにより利益を得るが、新規設備による太陽光発電電力への近年の買い取り価格は年々下がってきている。
高価な買い取り価格を確保するためには、既存の太陽光発電設備をベースにして発電量を増やしていくことが望まれており、そのためには設備の増設により発電量を増やすことが望ましい。その一方で、太陽電池パネルを単純に密集させた場合、既存のパネルに対して影を落とすこととなり、却って発電量が減少してしまい、全体としての発電効率が下がってしまう問題がある。単純に増設しても、収益増加につながるとは限らず、太陽電池パネルの増設が促されないという問題があった。
従って、本発明は、上記のような課題に着目し、効率的な太陽電池パネルの増設を実現することを目的とする。
本発明に係る太陽電池パネル配置は、複数の太陽電池パネルが互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列された太陽電池パネル配置において、前記複数の太陽電池パネルのうち少なくとも1つについて、当該太陽電池パネルの受光面のうち南側に接続又は隣接して補助的太陽電池パネルが増設され、当該補助的太陽電池パネルは、前記太陽電池パネルよりもさらに傾いた角度で配置され、当該太陽電池パネルに隣接する他の太陽電池パネルとの間の間隙のうち、前記太陽電池パネル配置が設置される地域の冬至の日の太陽光が、前記隣接する他の太陽電池パネルの北上端部を通過して地面に到達する経路による第一面と、前記太陽電池パネル配置が設置される地域の冬至の日の太陽光が、前記補助的太陽電池パネルが増設される太陽電池パネルの南上端部に到達する経路による第二面と、の間に形成される。
以上のように構成することにより、既存の太陽電池パネルに影を落とすこと、発電量の低下を招くことを防ぎつつ、補助的太陽電池パネルの増設により発電量を増加させることができる。また、補助的太陽電池パネルも冬至時期に於いては、従来、当該南側受光面の下部(地面)に落ちていた陽だまりを受光すると共に、冬至時期以外も全面的に受光する事により発電量を増加させる事が出来る。
本実施の形態に係る太陽電池パネル増設前後の比較説明図。 補助的太陽電池パネルを南に増設した例を示す説明図。 補助的太陽電池パネルを北に増設した第1例を示す説明図。 補助的太陽電池パネルを北に増設した第1例の変形例を示す説明図。 補助的太陽電池パネルを北に増設した第2例を示す説明図。
図1は、本実施の形態に係る太陽電池パネル増設前後の比較説明図である。増設前の太陽電池パネル配置10には、縦横にアレイ状に太陽電池パネル15が配置されている。さらにこのアレイ状の太陽電池パネル15の間にそれぞれ間隙があけられる。太陽電池パネル配置10の例では、太陽電池パネル15が、南北方向に4つと、東西方向に11つの44パネルが1ブロックとして配置され、それが一番上の北側から、それぞれ間隙を空けながら5ブロック配置されている。
太陽電池パネル配置10は、上側から下側に並んで配置されるが、一番上側を北側、一番下側を南側に配置することにより、全体として太陽電池パネル配置10は南側を向く、南西・南東向きよりも、真南を向く方が発電効率が高いため、パネルの上下方向と南北方向は通常は一致するが、配置の都合上、南西・南東向きにずれることもある。
設置後の太陽電池パネル配置20には、増設前の太陽電池パネル配置10と同様に、縦横にアレイ状に太陽電池パネル25が配置されている。このように、太陽電池パネル配置10、20は、複数の太陽電池パネル15、25が互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列されている。
増設の手法として、増設用補助太陽電池パネル100、すなわちSセグメントを、太陽電池パネル25の上下のブロックの間に増設する。この増設により、後述するように6.0kWの電力量の増加をもたらす。さらに、太陽電池パネル配置20の最上層の太陽電池パネル25の上に、増設用補助太陽電池パネル200、すなわちHセグメントを増設する。この配置により、後述するように6.4kWの電力量の増加をもたらす。SセグメントHセグメントの両方の配置により、全体として12.4kWの電力量の増加を得る点について、後述する。
図2は、補助的太陽電池パネルを南に増設した例を示す説明図を示す。図2は、図1においてSセグメントと特に示した例について詳述する。太陽電池パネル25の南方、すなわち下側に他の太陽電池パネル26が、太陽電池パネル配置20の中で設置されている。太陽電池パネル25と太陽電池パネル26との間に間隙27が設けられており、この間隙27に、太陽電池パネル25と連なって補助的太陽電池パネル100が増設される。ここでは、太陽電池パネル配置20のうちの1つのパネルについて増設される例を代表的に示すが、東西横一列の一連の太陽電池パネル100は同条件であるので、同じようにそれぞれ増設するのが最も効率が上がる。
ここで、補助的太陽電池パネル100を、太陽電池パネル25に連ねて増設する。補助的太陽電池パネル100は、太陽電池パネル25の受光面のうち南側に接続又は隣接する。接続するというのは、太陽電池パネル25の一番南側、下側の端部に連ねて連結させることが挙げられる。または、補助的太陽電池パネル100を必ずしも連結しなければならないわけではなく、若干隙間を空けて配置することで増設してもよい。パネルは最終的にパワーコンディショナーに接続されるので、パネル同士が連結しなければならない必然性はない。
補助的太陽電池パネル100の傾斜角度は、太陽電池パネル25の受光面よりもさらに傾いた角度で配置される。すなわち、太陽電池パネル25の設置角度に関わらず、その設置される地域の冬至時期の太陽光入射角度と、その前方(南側)パネル等の影を落とす遮蔽物からの距離や高さから割り出した適切な角度で当該パネルより幅の狭い補助的太陽電池パネル100を設置する。太陽光の仰角は、真上すなわち90度ということはなく、太陽電池パネル25が設置されている地点の緯度を反映した角度で太陽光が入射してくる。
そこで補助的太陽電池パネル100は、太陽電池パネル25よりもさらに傾いた角度で配置した上で、太陽電池パネル25に隣接する他の太陽電池パネルとの間の間隙27に増設される。補助的太陽電池パネル100が増設される領域はさらに、太陽電池パネル配置20が設置される地域の冬至の日の太陽光が、隣接する他の太陽電池パネル26の北上端部を通過して地面に到達する経路によって形成される第一面と、太陽電池パネル配置20が設置される地域の冬至の日の太陽光が、補助的太陽電池パネル100が増設される太陽電池パネル25の南上端部を通過して地面に到達する経路によって形成される第二面と、の間となる。
隣接する他の太陽電池パネル26の北上端部は直線状に形成されるので、ここを通過する太陽電池パネル配置20が設置される地域の冬至の日の太陽光は、第一面を形成することになる。補助的太陽電池パネル100が増設される太陽電池パネル25の南上端部もまた直線状となるので、同様に第二面を形成することとなる。
具体的な数値により検討すると、例えば東京の北緯は約36度である。厳密にはこれよりも南であるが、計算のために簡略化された数値を用いる。大阪では35度よりも若干南であり、最北端は45度よりも北、最南端は18度よりも南であるが、東京よりもずっと北を考慮しても日照量の関係から地理的に太陽光発電が効率的ではない点、その他の人口は東京から福岡までで人口の大半が占められる点、これにさらに日中の太陽光の入射角度を踏まえて幅をもって角度設定する点を考慮して、これ以降は東京の北緯約36度を基準緯度として計算する。その結果、最も需要の高い発電量に対応した増設を実現できる。
東京の太陽高度は、春分及び秋分の日で、90度−36度=54度が南中の太陽高度となる。夏至の日は、これに23.4度を足して、77.4度、冬至の日は、これから23.4度を引いて30.6度が、それぞれ南中の太陽高度となる。太陽光パネル25の傾斜角という見方では、春分及び秋分の日で36度、夏至の日で12.6度、冬至の日で58.4度とするのが南中時に最も太陽光の発電量が大きいということになる。以上を踏まえ、春分及び秋分の日の南中時の太陽高度近傍に対応する傾斜角、すなわち36度の近くで、太陽光パネル配置10、20の最善の傾斜角度が設定され、設置される。
一方で補助的太陽電池パネル100の傾斜角度であるが、補助的に設置するものであるので、太陽電池パネル25に対して相補的に配置することで発電するのが最も効果的であると考えられる。パワーコンディショナー容量を考慮すると、夏至の日の南中時の発電量を増やしても、ピークカットの結果として発電量を増加することが妨げられる。したがって、発電量が減少する冬場の発電量を増加させるように傾けることで、太陽電池パネル配置20全体の発電量を増加させることができる。
すなわち補助的太陽電池パネル100の水平面に対する傾斜角は、補助的太陽電池パネル100が増設された太陽電池パネル25の傾斜角と59.4度の間とする。太陽電池パネル25の傾斜角が36度の場合、36度と59.4度の間、太陽電池パネル25の傾斜角が30度の場合、30度と59.4度の間ということになる。太陽電池パネル25の傾斜角よりも傾斜角を大きく、すなわち、水平面から見て直角寄りに配置することで、冬場の発電量をより増大させることができる。
もっとも冬至の日よりも南中時に太陽高度が下がることはないから、冬至の南中高度に対応する傾斜角が上限となり、その角度が59.4度ということになる。実際に何度にするのが良いか、というと、中間値辺りが良いと考えられ、接地の都合を考慮して単純な角度とすると、30度辺りということになる。
補助的太陽電池パネル100の水平面に対する傾斜角については、設置後に固定してしまうのが管理しやすいが、角度が可変となるような固定構造にすることで、より弾力的な発電量を実現することができる。特に、傾斜角可変構造について、上限と下限を設け、その範囲を越えられないようにストッパーをつけておくことで、柔軟に配置できると共に、間違った配置を回避することができる。この場合、傾斜角の上限は59.4度であり、下限は36度ということになる。
さらに補助的太陽電池パネル100は、太陽電池パネル25側から地面側に延ばしていくが、地面にまで届かせてしまうと、雑草の影響により、補助的太陽電池パネル100の耐久性等に影響を与えてしまう。また、南側の太陽電池パネル26により、補助的太陽電池パネル100に影が形成される。
そこで、補助的太陽電池パネル100を、北緯36度の地点での冬至の日の南中時の影に対して、上方かつ北側の範囲に配置する。つまり太陽高度31.6度の太陽光が太陽電池パネル26の端部を通った時の経路よりも、補助的太陽電池パネル100を上方かつ北側の範囲に配置する。それにより、天候を除外すれば季節要因により常に太陽光が入射しない状態は避けられる。
補助的太陽電池パネル100の配置形状を以上のように構成することにより、地面から離すことで雑草の影響を減らすことができる。その一方で、図2に示すように、太陽電池パネル26によって影が生じるので、例えば冬至の日の南中の太陽高度からの日照を十分に受けることができる範囲となるので、発電量の減少も抑えられる。
雑草対策について説明したが、雑草を抑えるためにさらなる構造を配置することができる。すなわち、補助的太陽電池パネル100の受光面の南側に、防草用反射板150をさらに備える。防草用反射板150は、補助的太陽電池パネル100及びこれに連なる太陽電池パネル25の傾斜方向の反対側に傾斜させて設置する。反対側というのは、防草用反射板150が、水平方向に対して、南側が上側になり、北側が下側になるように配置されることが例として挙げられる。これは、北側が上側になり、南側が下側になるように配置される太陽電池パネル25及び補助的太陽電池パネル100とは、反対側である。言い換えると、防草用反射板150の水平面に対する傾斜角は、上述の第一面の水平面に対する傾斜角よりも小さい。
防草用反射板150についても、日照の妨げにならないように配置することが重要である。すなわち、防草用反射板150の水平面に対する傾斜角は、補助的太陽電池パネル100に配置された場合に、北緯36度の地点での冬至の日の南中時の太陽の方向と、補助的太陽電池パネル100との連結位置との間で形成される面によって形成される傾斜角よりも小さい。
防草用反射板150が補助的太陽電池パネル100側から反対側に伸びる先は太陽電池パネル26の下の側を通るように構成する。上の側を通る場合、冬至の日の南中時の太陽光の入射の妨げになってしまうからである。防草用反射板150の補助的太陽電池パネル100側から反対側に伸びる先が、水平面となす角、すなわち防草用反射板150の傾斜角度は、北緯36度の地点での冬至の日の南中時に形成される影に対して、上方かつ北側に延びる方向に形成する。つまり、防草用反射板150の水平面に対する傾斜角度は、冬至の日の南中時の太陽光度である31.6度よりも小さい。以上のように防草用反射板150を配置することにより、冬至などの太陽光の照射量が少ない時期でも太陽光の入射を妨げることなく、地面から生えてくる雑草の影響を抑えることができる。
図3は、補助的太陽電池パネルを北に増設した第1例を示す説明図を示す。図2は、図1においてHセグメントと特に示した例について詳述する。ここで増設対象となる太陽電池パネル25は、太陽電池パネル配置20全体の中で、最も北方、すなわち最も上側に配置されているものである。これより北すなわち上側は、通常はよその敷地であり、例えばフェンスや斜面などが設けられている。本実施の形態では、高い位置に配置することにより、太陽電池パネル200を増設するものである。
ここでも、図2に示したSセグメントと同様に、太陽電池パネル配置20のうちの1つのパネルについて増設される例を代表的に示すが、東西横一列の一連の太陽電池パネル100は同条件であるので、同じようにそれぞれ増設してもよい。またHセグメント単独で配置した例を挙げて説明するが、図1に示したように、Sセグメントと併用することで、さらに発電量を増加させることができる。
増設対象となる太陽電池パネル25は、複数の太陽電池パネル25のうち最も高い側に配置されたうちの少なくとも1つである。この太陽電池パネル25の受光面のうち北側のさらに上部に、この受光面と水平面の間となるように傾いた角度で、補助的太陽電池パネル200が配置される。
ここで、補助的太陽電池パネル100は、太陽電池パネル25の北側に隣接させて配置する。すなわち、太陽電池パネル25の一番北側、上側の端部に隣接させて、若干隙間を空けて配置することで増設する。補助的太陽電池パネル100の傾斜角度は、太陽電池パネル25の受光面よりもさらに傾きを水平方向寄りにした角度で配置される。
具体的には、補助的太陽電池パネル200の水平面に対する傾斜角は、当該補助的太陽電池パネルが増設された太陽電池パネルの傾斜角と12.6度の間である。補助的太陽電池パネル200の傾斜角度であるが、補助的に設置するものであるので、太陽電池パネル25に対して相補的に配置する点は補助的太陽電池パネル100と同様である。
一方でパネルの増設面積を増大させるためには、補助的太陽電池パネル200をできるだけ南側、下側にせりだして全体として面積を増やしたい。その場合の最大のせり出し位置は、補助的太陽電池パネル200の最も下および南にせり出した位置に、夏至の日の南中時の太陽高度で、太陽電池パネル25に影を落とさない位置となる。
最も北側に設置された太陽電池パネル25の受光面のさらに北側上部に、年間を通じて最も日の高い(太陽光入射角度の高い)夏至正午の入射角度を計算した位置関係で、補助的太陽電池パネル200を配置する。つまり、太陽電池パネル配置20が設置される地域の夏至の日の太陽光が、補助的太陽電池パネル200の南端部を通過した場合、太陽電池パネル25の北上端部よりも北を通過するような位置関係になる。
従って、補助的太陽電池パネル200の最も下および南にせり出した位置と、太陽電池パネル25の最も上及び北の端部を結ぶことにより、上方向では太陽光の入射位置、下方向では水平面に対して、北緯36度の地点であれば77.4度の角度ということになる。
つまり補助的太陽電池パネル200の受光面は、補助的太陽電池パネル200が増設された太陽電池パネル25の受光面との間に、隙間を形成するように配置される。そして、北緯36度の地点で夏至の日の南中時の太陽高度である77.4度から入射する太陽光に対して、補助的太陽電池パネル200の受光面の下側(南側)の端部が形成する影よりも、補助的太陽電池パネル200が増設された太陽電池パネルの受光面は、下方かつ南側に配置される。
図4は、補助的太陽電池パネルを北に増設した第1例の変形例を示す説明図を示す。図3に示した例と内容的には共通するが、図4の例では補助的太陽電池パネル200を、両面で受光して発電可能な構成とした。そしてさらに、太陽電池パネル25の一番北側、上側の端部に反射板220を連ねて連結又は接続させる。その結果として、反射板220は入射した太陽光を反射して、補助的太陽電池パネル200の裏面に反射光を入射させる。ここでは補助的太陽電池パネル200は両面受光可能なので、裏面から入射した太陽光により、さらに発電量を増加させることができる。
図4で示した両面受光可能な補助的太陽電池パネル200の受光面については、CIS(銅、インジウム、セレン三種類の元素を原料として生成された化合物半導体により発電)或はCIGS(CISにインジウムの一部をガリウム元素で構成したもの)タイプのパネルを活用する事で、当該補助的太陽光電池パネルへの影を最小限に留めることができる。図2及び後述の図5に示す他の補助的太陽電池パネル100、300の受光面にも同様に適用することができる。
図5は、補助的太陽電池パネルを北に増設した第2例を示す説明図を示す。図5の例についても図2〜図4と同様に単独で適用した場合について説明するが、図2〜図4の例と組み合わせた方が、発電量が増えるのは言うまでもなく、図2〜図5のすべての例を組み合わせてもよい。ただし、図5の例については、図3及び図4の例と対照的に、北側及び上側に別の太陽光パネル25が存在することを前提として、太陽光パネル26に増設するものである。したがって、図3及び図4のHセグメントとは、増設対象となるパネルは異なることとなる。
具体的には、太陽電池パネル26の北側に接続又は隣接して、受光面の傾斜方向の反対側に傾斜させて、太陽電池パネル26に隣接する他の太陽電池パネル25との間の間隙27に、補助的太陽電池パネル300を増設する。そして補助的太陽電池パネル300の水平面に対する傾斜角は、北緯36度の地点での冬至の日の南中時の太陽高度すなわち31.6度よりも小さい。
補助的太陽電池パネル300をさらに北側にせり出して増設させる結果として、注意を払わないとせり出した部分が他の太陽電池パネル25に影を落とすこととなってしまう。従って、補助的太陽電池パネル300は水平に伸ばすことも、増して太陽電池パネル26の傾斜方向に沿って延ばすこともしない。このように配置すると、影を落とすからである。そこで、北緯36度の地点を想定した場合、冬至の日の南中時の太陽高度である31.6度よりも小さい傾斜角度としておくことにより、影の問題を解消しつつ、補助的太陽電池パネル300の増設により発電量を増加させる。
また、補助的太陽電池パネル300の配置は必ずしも固定ではなく、調整可能タイプを導入することができる。すなわち、冬至の前後数週間は、冬至の日照角度、或は太陽電池パネル26の端部から伸びる補助的太陽電池パネル300の延長線上に太陽電池パネル25の端部を合わせる事により、太陽電池パネル25に影を落とさない様に設定する。
その後、夏至に向かう途中で、補助的太陽電池パネル300と太陽電池パネル26の連結部分にスペーサやブロックを挟み込み、太陽光モジュールの角度を南側に向けて発電量のUPを図る。また、冬至に向かう最中で、モジュール角度を戻す事で、冬至時期に備える。北向き30度の固定式であっても、関東地方に於ける最適角度の南向き30度を100%とした場合、約66%の発電量が得られる一方で、上述の調整可能タイプにより季節変化を踏まえた発電量の向上を図ることができる。
以上の図2〜図5の各例を総括すると、太陽電池パネル25、26について、太陽電池パネル25、26の受光面の端部側に、当該受光面と異なる角度で、補助的太陽電池パネル100,200,300を増設する、ということとなる。その結果、影を落とすという問題を解消しながら、太陽光の受光量を増大し、発電量を増加させる。
最後に、上述の実施の形態に係る解決しようとする課題と、課題を解決するための具体的な構成について改めて説明する。
1.S(サウス)セグメント
<解決しようとする課題>
まず現状の問題として、従来の太陽電池パネル設備では、余剰スペースが少ないため、既存の太陽光発電所に、パネル増設を可能にし、発電量の増加をもたらす。通常、レイアウトの設計に於いて、冬至の太陽の位置を前提に、土地の起伏、架台の杭や土台の設置誤差、パネル架台の設置誤差を吸収して、少なからず安全率を見込んでアレイピッチに余裕を持たせている。これにより、冬至時期(正午時間)に於いても、最も高い位置に設置しているパネルの北側端部(以後、前のパネルと呼ぶ)が、次のアレイの最も低い位置に設置しているパネルの南側端部(以後、後ろのパネル)に影を落とさない様に設置している。逆説的に云えば、工事施工前に、余裕の無いアレイピッチでの設置を行う事は、冬至時期のパネル同士が、影を落とし発電力の低下を招く恐れがある。
その反面、既に造成工事、施工を終えた、既存の太陽光発電所に於いて、冬至正午の時期に影の状況を確認すると、比較的ピッチを短めに設置した設備に於いても、その殆どにおいて、前のパネルが、後ろのパネルに影を落とすどころか、後ろのパネルの真下には、パネル1枚の横幅分(凡そ500mmから800mm)に相当する様な陽だまりが確認出来ている。これは、前述の安全率が、創り出した余剰ピッチにより差し込んだ日照である。冬至の時期に於いても、その後ろのパネルの真下に差し込んでいる日照を受光出来れば、当然、冬至以前、以降の時期に関しては、殆ど影の影響を受けない受光=発電が期待出来ると考えた。
<解決手段>
図2に示した補助的太陽電池パネル100を、Sセグメントと総称して説明する。冬至時期に、前のパネルが落とす影の位置を確実に把握する為、現地の緯度から求めた正確な冬至正午時間の影をシュミレーションした上で、後ろのパネルの端までの余剰スペースを測定する。その余剰スペースから最適なパネルサイズ(特に幅寸法)、パネルタイプ(シリコン系か化合物系か等)、設置角度を求めて補助的パネル(Sセグメント)を設置する。 これは、土地の起伏、架台の杭や土台、架台そのものの設置誤差、既存パネルの設置誤差等が確定している既存設備であればこそ、Sセグメントの設置基準だけに絞る事で、僅かな余剰スペースに於いてもその設置スペースの確保が実現出来るものである。
Sセグメントに使用されるパネルは、その余剰スペースにも依るが、主なパネルサイズは、400mmから700mmの範囲内程度の幅の狭いものが選ばれる。また、パネルタイプは、冬至時期のみならず朝夕の日照角度も考慮して、パネルの一部に影が入り込んでも影響の少ないCIS(銅、インジウム、セレンの化合物を使用)、或はCIGS(CISにインジウムの一部にガリウム元素で構成)を主に使用する。パネルの角度は、地面までの距離と設置スペースを考慮して、関東地方に於いては、30度前後を理想値として設定する。さらに、パネルへの雑草の影響を軽減させ、除草頻度を下げる為、雑草除けを兼ねて反射板、或は反射光が期待出来る白色の防草シートを使用してもよい。
2.H(ハイ)セグメント
<解決しようとする課題>
余剰スペースがないと思われる既存の太陽光発電所に、パネル増設を可能にし発電量の増加をもたらす。
<背景>
既存の太陽光発電所に於いて、最北端のパネルと北側フェンスとの間隔が、1Mから3Mの範囲内程度のスペースがある事が多い。これは、通常のパネル架台が、複数列を標準としている為、1Mから3Mの範囲内程度の隙間では、もう一列の架台を設置する事が困難な事に因る事と、メンテナンス性を考慮してのレイアウトと想定される。
<解決手段>
夏至時期に、Hセグメントのパネルが影を落とす位置を確実に把握する為、現地の緯度から求めた正確な夏至正午時間の影をシュミレーションした上で、既存のパネルに影を落とさない事を確認して、Hセグメントの設置高さと角度を決める。その余剰スペースから最適なパネルサイズ(特に幅寸法)、パネルタイプ(シリコン系か化合物系か両面発電タイプ等)求めて補助的パネル(Hセグメント)を設置する。基本的にHセグメントは短(1)列で、高さのある架台を活用し、且つ夏至正午の太陽の角度を割り出す事で、側面から見た場合、既存のパネルにオーバーラップして設置する事も可能な為、最北端のパネルとフェンスとの間隔が1M以上あれば、殆どのケースで設置を可能とする。
Hセグメントに使用される、パネルは、その余剰スペースや設置環境にも依るが、設置の位置が高い事、既存パネルからの反射光も期待出来る為、主に両面発電タイプが選ばれるが、既存パネルとの調和も考慮して、多結晶、単結晶、或はSセグメントとの連結を前提に、CISやCIGSタイプのパネルも使用される。パネルの角度は、地盤や、設置スペース、耐風圧を考慮して、関東地方に於いては、30度前後を理想値として設定する。オプションとして、両面パネルへの反射光を期待して、既存の最北端のパネル、或は架台に反射板を設置してもよい。
以上,本発明について実施例を用いて説明したが,本発明の技術的範囲は上記実施例に記載の範囲には限定されない。上記実施例に,多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが,特許請求の範囲の記載から明らかである。
太陽電池パネル25、26
補助的太陽電池パネル100,200,300

Claims (6)

  1. 複数の太陽電池パネルが互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列された太陽電池パネル配置において、
    前記複数の太陽電池パネルのうち少なくとも1つについて、当該太陽電池パネルの受光面のうち南側に接続又は隣接して補助的太陽電池パネルが増設され、
    当該補助的太陽電池パネルは、
    前記太陽電池パネルよりもさらに傾いた角度で配置され、
    当該太陽電池パネルに隣接する他の太陽電池パネルとの間の間隙のうち、前記太陽電池パネル配置が設置される地域の冬至の日の太陽光が、前記隣接する他の太陽電池パネルの北上端部を通過して地面に到達する経路による第一面と、前記太陽電池パネル配置が設置される地域の冬至の日の太陽光が、前記補助的太陽電池パネルが増設される太陽電池パネルの南上端部に到達する経路による第二面と、の間に形成される、
    太陽電池パネル配置。
  2. 前記補助的太陽電池パネルの南側に、前記補助的太陽電池パネル及びこれに連なる太陽電池パネルの傾斜方向の反対側に傾斜させた防草用反射板、
    をさらに備える請求項1に記載の太陽電池パネル配置。
  3. 前記防草用反射板の水平面に対する傾斜角は、前記第一面の水平面に対する傾斜角よりも小さい、請求項2に記載の太陽電池パネル配置。
  4. 複数の太陽電池パネルが互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列された太陽電池パネル配置において、
    前記複数の太陽電池パネルのうち最も北側に配置されたうちの少なくとも1つについて、当該太陽電池パネルの北側のさらに上部に補助的太陽電池パネルが増設され、
    前記補助的太陽電池パネルは、
    当該補助的太陽電池パネルが増設された太陽電池パネルとの間に、隙間を形成するように配置され、
    前記太陽電池パネル配置が設置される地域の夏至の日の太陽光が、前記補助的太陽電池パネルの南端部を通過した場合、前記太陽電池パネルの北上端部よりも北を通過する位置関係に配置される、
    太陽電池パネル配置。
  5. 前記補助的太陽電池パネルは、両面で受光して発電可能な構成である、
    請求項4に記載の太陽電池パネル配置。
  6. 複数の太陽電池パネルが互いに間隙を開けて、それぞれが地面に対して傾斜させて配列された太陽電池パネル配置において、
    前記複数の太陽電池パネルのうち少なくとも1つについて、当該太陽電池パネルの北側に接続又は隣接して、当該受光面の傾斜方向の反対側に傾斜させて、当該太陽電池パネルに隣接する他の太陽電池パネルとの間の間隙に、補助的太陽電池パネルが増設された、太陽電池パネル配置。





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* Cited by examiner, † Cited by third party
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