JP2019013698A - 口腔ケア支援ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】口輪筋電位、さらに口腔内気圧、***接触圧、***引張力などを計測し、***機能の評価および改善を支援することができる口腔ケア支援ツールを提供する。【解決手段】上下の***で挟むことができる面状基材、上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた作用電極103、および上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた基準電極を有するプローブ150、ならびに作用電極103と基準電極との間の電位差を計測するための計測部151、および計測した電位差の多寡を表示するための表示部152を有する口腔ケア支援ツール。【選択図】図1

Description

本発明は口腔ケア支援ツール(oral healthcare support toolまたはmouth hygiene support tool)に関する。より詳細に、本発明は、口輪筋電位、さらに口腔内気圧、***接触圧、***引張力などを計測することができる、***機能の評価および改善を支援する口腔ケア支援ツールに関する。
口輪筋、頬筋は摂食、嚥下機能を営む上で重要な役割を果たしている。そのため、口輪筋、頬筋の機能低下は、食べこぼし、流涎、***閉鎖不全、口腔期嚥下障害、ドライマウス、上気道炎、口腔調音の構音障害などを引き起こし、さらに日常生活動作(ADL)の低下をも引き起こすことがある。
口輪筋、頬筋の機能の評価を行うための装置が提案されている。例えば、特許文献1は、***で挟むことによって使用される***圧センサであって、板片の少なくとも片面に面状の圧力センサが積層されていることを特徴とする***圧センサを開示している。
特許文献2は中切歯と***との間に設置される口腔内装着具、口腔内装着具を口腔外に引出す力を伝える引張力伝達部及び引張力伝達部により伝えられた引張力を測定する引張力測定部から構成される歯科用***閉鎖力測定器であって、引張力伝達部から伝達された引張力を引張力測定部に伝える為の引張力接続部を引張力測定部に有し、引張力測定部に光源を有し、引張力伝達部と引張力接続部が直線をなす引張力の測定時に、引張力測定部に設置された光源の照射光が患者の方向に照射されることを特徴とする歯科用***閉鎖力測定器を開示している。
特許文献3は、口腔内に配置されて***部間に保持される袋状の弾性測定部とこれを支持する支持体とを具備し、袋状の弾性測定部にはホース部を介して圧力検知部が連結され、袋状の弾性測定部に作用する***圧力を、その変形にともなう空気圧の変化として圧力検知部により測定可能としていることを特徴とする***圧測定装置を開示している。
特許文献4は、***力を測定する***力測定装置であって、前記***に咥えられて、前記***から受ける力に応じて各々変位する複数の変位部と、前記変位部の各々に設けられ、前記変位部の変位に応じて前記***から受ける力を検出する検出部とを有し、前記***から受ける力を複数部位で検出する***力測定装置を開示している。
特許文献5は、可撓性基板と、マイクロコントローラ、少なくとも1つのセンサ、アンテナ、及びそれらの組合せからなる群より選択される少なくとも1つのプリンテッドエレクトロニクスとを備え、前記可撓性基板及び前記少なくとも1つのプリンテッドエレクトロニクスが、プラスチックフォイル内に包囲される、デバイスを開示している。
特開2016−133503号公報 特開2015−188563号公報 特開2007−206000号公報 特開2008−212576号公報 特表2014−503330号公報
本発明の目的は、口輪筋電位、さらに口腔内気圧、***接触圧、***引張力などを計測し、***機能の評価および改善を支援することができる口腔ケア支援ツールを提供することである。
前記目的を達成するために以下の態様の本発明を完成するに至った。
〔1〕 上下の***で挟むことができる面状基材、上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた作用電極、および上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた基準電極を有するプローブ、
作用電極と基準電極との間の電位差を計測するための計測部、ならびに
計測した電位差の多寡を表示するための表示部
を有する口腔ケア支援ツール。
〔2〕 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた***接触圧受圧部、***接触圧受圧部で受けた***接触圧を計測するための計測部、および計測した***接触圧の多寡を表示するための表示部をさらに有する、〔1〕に記載の口腔ケア支援ツール。
〔3〕 上下の***で挟んだときに口腔前庭内若しくは固有口腔内に配置されるように面状基材に設けられた口腔内気圧受圧部、口腔内気圧受圧部で受けた口腔内気圧を計測するための計測部、および計測した口腔内気圧の多寡を表示するための表示部をさらに有する、〔1〕または〔2〕に記載の口腔ケア支援ツール。
〔4〕 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた上唇または下唇に刺激を与えるための電極をさらに有する、〔1〕〜〔3〕のいずれかひとつに記載の口腔ケア支援ツール。
〔5〕 上下の***で挟んだときに口腔前庭内に配置されるように面状基材に設けられた円盤、該円盤に口腔前庭から***の外側に向かって引張力を伝えるための線材、および前記引張力を計測するための計測部、および計測した引張力の多寡を表示するための表示部をさらに有する、〔1〕〜〔4〕のいずれかひとつに記載の口腔ケア支援ツール。
〔6〕 上下の***で挟むことができる面状基材、上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた作用電極、および上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた基準電極を有する口腔ケア支援用プローブ。
〔7〕 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた***接触圧受圧部、上下の***で挟んだときに口腔前庭内若しくは固有口腔内に配置されるように面状基材に設けられた口腔内気圧受圧部、面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた上唇または下唇に刺激を与えるための電極、および/または上下の***で挟んだときに口腔前庭内に配置されるように面状基材に設けられた円盤をさらに有する〔6〕に記載の口腔ケア支援用プローブ。
本発明に係る口腔ケア支援ツールは、口輪筋電位、さらに口腔内気圧、***接触圧、***引張力などを、被検査者に大きな負担をかけずに、観測することができる。本発明に係る口腔ケア支援ツールは、***機能の評価および改善を支援することができる。
本発明の口腔ケア支援ツールの一例を示す概念図である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ150の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ250の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ350の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ450の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ550の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 本発明の口腔ケア支援ツールのプローブ650の一例を示す概念図((A)表面、(B)裏面)である。 円盤、線材および引張力計測部を示す概念図である。 頬運動を実行している時の口輪筋電位、***接触圧および口腔内気圧の時系列データの一例を示す図である。 円盤引張トレーニング時の円盤引張力と口輪筋電位の時系列データの一例を示す図である。
図を参酌しつつ実施形態を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。
(第一実施形態)
第一実施形態の口腔ケア支援ツールは、プローブ150、電位差計測部151、および電位差表示部152を有する。プローブ150は、面状基材102、作用電極103、および基準電極104を有する。被検査者は図1に示すようにプローブを口にくわえ、電極103,104が***に触れるように挟む。プローブに接続された信号線を経由して計測部151および表示部152に情報を伝えるように構成されている。
面状基材102は、上下の***で挟むことができる程度の厚さ、例えば、0.01〜5mm程度の厚さを有することができ、また、ヒトの口裂の一般的長さよりも若干狭い幅、例えば、2cm〜6cm程度の幅を有することができる。面状基材は、フィルム、シートまたはプレートからなるものであってもよい。面状基材は、それを構成する材料によって制限されず、例えば、樹脂、ゴム、セラミクス、金属などで構成することができる。
面状基材は、***と接触する部分が***の形に沿って湾曲していてもよい。面状基材の遠位側(***で挟んだときに口腔前庭内に在る側)の縁の形状は、歯肉または歯列に沿って湾曲していてもよい。後述する***引張力の計測のために面状基材の遠位端に円盤を設けるための部分610を有してもよい。一方、面状基材の近位側(***で挟んだときに***から外に露出している側)の縁の形状は、特に制限されない。***で挟む位置の適正化などを図るために、***の外側の形状に沿った形状のリッジ(Ridge)、障壁(wall)、段差などを設けてもよいし、誤飲などの防止、後述する引張力計測のために、近位側に紐、テープ、棒などの線材を連結して設けてもよいし、面状基材を把持しやすくするなどのために面状基材の近位端に指で摘んだり手で持ったりすることができる把持部を連結して設けてもよい。把持部を設けた場合に、その把持部の外面に、LCD、OLEDなどの表示装置、操作するためのタッチパッドやスイッチ類、表示と操作を行うことができるタッチパネルなどを設けてもよい。
作用電極(測定電極、関電極)103は上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材102のどちらか一方または両方の面に設けられる。基準電極(不関電極)104は上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材102のどちらか一方または両方の面に設けられる。作用電極と基準電極は、口輪筋の筋繊維の走行方向に沿って所定距離、例えば、1〜5cm、を空けて配置することができる。電極は、***の表面に触れるだけの面状電極であってもよいし、***の中に刺し込むことができる針状電極若しくはマイクロニードルアレイ電極であってもよい。針状電極若しくはマイクロニードルアレイ電極に、無痛針を採用してもよい。図2においては、作用電極と基準電極が合計3つ配置されているが、これに限らない。
面状基材102には、作用電極および基準電極から電位差計測部につなぐための配線が実装されていてもよい。配線は、樹脂などで封止または被覆されていることが好ましい。面状基材102は、例えば、フレキシブルプリント配線板のような構成とすることができる。これにより、唾液などの液体による短絡を防止することができる。プローブは、使い捨て可能とするために、コネクタ160によって、計測部および表示部との接続を着脱可能にすることが好ましい。
電位差計測部は作用電極と基準電極との間の電位差を計測するためのものである。計測部は、前述の把持部などに内蔵させてもよいし、配線経由にて外付けしてもよい。
電位差表示部は、前述の把持部に設けてもよいし、外付け計測部に設けてもよいし、配線経由にて外付けにて設けてもよい。表示部は、LCD、OLEDなどの表示装置、表示と操作を行うことができるタッチパネルなどであってもよい。計測された電位差の多寡を数値として表示してもよいし、双極誘電法、単極誘電法などによって誘導して筋電位波形として表示してもよい。また、計測部および表示部は、心電図や筋電図の計測において従来から用いられる公知の装置の組み合わせであってもよい。
第一実施形態の口腔ケア支援ツールによって、口輪筋の筋電位を、被検査者に大きな負担をかけずに、観測することができる。これにより、被検査者の口輪筋の機能の評価、それに基づく口腔機能改善の支援を行うことができる。
(第二実施形態)
第二実施形態の口腔ケア支援ツールは、プローブ250、電位差計測部151、電位差表示部152、接触圧計測部、および接触圧表示部を有する。
プローブ250は、面状基材202、作用電極103、基準電極104、および***接触圧受圧部205を有する。面状基材202は、***接触圧受圧部205を有する以外は面状基材102と同じものである。
***接触圧受圧部205は、上下の***で挟んだときに***が接触するように面状基材202のどちらか一方または両方の面に設けられる。***接触圧受圧部205としては、受けた接触圧の大きさに応じて電気抵抗または電圧が変化する圧力センサ(例えば、歪みゲージとホイートストンブリッジ回路を組み合わせたもの)、受けた接触圧の大きさに応じて封入された気体の圧力が変化するバッグ若しくはバルーンなどを用いることができる。圧力センサまたはバッグ若しくはバルーンは、上下の***で挟むことができる程度の厚さ、例えば、0.01〜3mm程度の厚さを有することができる。バッグまたはバルーンは非伸縮性の材料で形成されていることが好ましい。圧力センサまたは歪みゲージは唾液などによる短絡を防ぐために防水タイプのものを用いることが好ましい。
接触圧計測部は、***接触圧受圧部205が受けた圧力の多寡を計測するものである。例えば、圧力センサにおいて変化した電気抵抗または電圧を信号線を経由して計測するもの、またはバッグ若しくはバルーンにおいて変化した封入流体の圧力を管を経由して計測するものであることができる。なお、管は圧迫によって潰れない程度の強度を有するものが用いられる。管を経由して伝わる圧力の値は温度の影響を補償することが好ましい。接触圧計測部は、前述の把持部などに内蔵させてもよいし、電線または管を経由して外付けしてもよい。
接触圧表示部は、前述の把持部に設けてもよいし、外付け接触圧計測部に設けてもよいし、信号線経由にて外付けにて設けてもよいし、電位差表示部と兼ねてもよい。表示部を兼ねることによって、電位差の多寡と接触圧の多寡とをひとつの表示装置において同時に表示することもできる。なお、***接触圧は、上下の***が挟む力(***閉鎖力)に対応するものである。計測された電位差の多寡および接触圧の多寡を数値として表示してもよいし、時系列波形として表示してもよい。
第二実施形態の口腔ケア支援ツールによって、口輪筋の筋電位と***の閉鎖力を、被検査者に大きな負担をかけずに、観測することができる。
(第三実施形態)
第三実施形態の口腔ケア支援ツールは、プローブ350、電位差計測部151、電位差表示部152、口腔内気圧計測部、および口腔内気圧表示部を有する。
プローブ350は、面状基材302、作用電極103、基準電極104、および口腔内気圧受圧部306を有する。面状基材302は、口腔内気圧受圧部306を有する以外は面状基材102と同じものである。
口腔内気圧受圧部306は、上下の***で挟んだときに口腔前庭内若しくは固有口腔内に配置されるように面状基材302の、例えば、遠位端などに設けることができる。口腔内気圧受圧部306としては、口腔内の気圧の変化に応じて電気抵抗または電圧が変化する気圧センサ、口腔内の気圧の変化に応じて封入された気体の圧力が変化するバッグ若しくはバルーン、口腔内の気体と連通する孔若しくは管などを用いることができる。口腔内の気体と連通する孔若しくは管は***の閉鎖によっても潰れ難いもの、または閉塞し難いものが好ましい。
口腔内気圧計測部は、口腔内気圧受圧部306が受けた圧力の多寡を計測するものである。例えば、気圧センサにおいて変化した電気抵抗または電圧を信号線を経由して計測するもの、またはバッグにおいて変化した封入された流体の圧力を管を経由して計測するもの、連通する孔若しく管の中の気圧を気圧センサなどで計測するものである。気圧計測部は、前述の把持部などに内蔵させてもよいし、信号線または管を経由して外付けしてもよい。口腔内気圧表示部は、前述の把持部に設けてもよいし、外付け気圧計測部に設けてもよいし、信号線経由にて外付けにて設けてもよいし、電位差表示部と兼ねてもよい。表示部を兼用することで、電位差の多寡と口腔内気圧の多寡とをひとつの表示装置において同時に表示することもできる。計測された電位差の多寡および口腔内気圧の多寡を数値として表示してもよいし、時系列波形として表示してもよい。
第三実施形態の口腔ケア支援ツールによって、口輪筋の筋電位と口腔内気圧を、被検査者に大きな負担をかけずに、観測することができる。
(第四実施形態)
第四実施形態の口腔ケア支援ツールは、プローブ450、電位差計測部151、電位差表示部152、接触圧計測部、接触圧表示部、口腔内気圧計測部、および口腔内気圧表示部を有する。表示部は兼用することによって、電位差の多寡と***接触圧の多寡と口腔内気圧の多寡とをひとつの表示装置において同時に表示することもできる。
プローブ450は、面状基材402、作用電極103、基準電極104、***接触圧受圧部205、および口腔内気圧受圧部306を有する。面状基材402は、***接触圧受圧部205、および口腔内気圧受圧部306を有する以外は、面状基材102と同じものである。
第四実施形態の口腔ケア支援ツールによって、口輪筋の筋電位と***接触圧と口腔内気圧を、被検査者に大きな負担をかけずに、観測することができる。
(第五実施形態)
第五実施形態の口腔ケア支援ツールは、第一〜四実施形態のいずれかひとつの口腔ケア支援ツールにおいて、刺激付与用電極507をさらに有するものである。図6に示すプローブ550は、面状基材502、作用電極103、基準電極104、***接触圧受圧部205、口腔内気圧受圧部306および刺激付与用電極507を有する。面状基材502は、***接触圧受圧部205、口腔内気圧受圧部306および刺激付与用電極507を有する以外は、面状基材102と同じものである。
刺激付与用電極507は、面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられ、外部電源または内蔵電源から配線を経由して通電することによって、上唇または下唇に電気的刺激を与えることができる。
第五実施形態の口腔ケア支援ツールは、刺激付与用電極507によって***に刺激を与えたときに、被検査者の口輪筋の筋電位、***接触圧または口腔内気圧がどのような応答をするかを計測することができる。また、被検査者に電気的刺激を知覚した際に合図するように指示しておき、被検査者が知覚する最小刺激値(認知閾値)を計測することができる。さらに、脳波測定を同時に行って、被検査者の合図と脳波との組み合わせから知覚閾値を計測することができる。
(第六実施形態)
第六実施形態の口腔ケア支援ツールは、第一〜五実施形態のいずれかひとつの口腔ケア支援ツールにおいて、上下の***で挟んだときに口腔前庭内に配置されるように面状基材に設けられた円盤608、該円盤に口腔前庭から***の外側に向かって引張力を伝えるための線材609、および前記引張力を計測するための計測部607、および計測した引張力の多寡を表示するための表示部をさらに有するものである。
円盤608は、服飾において使用されるボタンのように、二つ穴、三つ穴、四つ穴、脚付きなどのような線材609を繋ぐ部分を有する。線材609に繋がった円盤608を口腔前庭内に配置し、線材609を引っ張って、円盤608に口腔前庭から***の外側に向かって引張力を伝える。引張力が円盤の法線方向と略平行になるように円盤を配置することが好ましい。また、円盤は***閉鎖方向に概略垂直に面を有することが好ましい。これにより***に刺激が与えられ、口輪筋または頬筋が鍛えられる。第六実施形態の口腔ケア支援ツールは、この引っ張り刺激に対して、被検査者の口輪筋の筋電位、***閉鎖力または口腔内気圧がどのような応答をするかを計測することができる。引っ張り刺激を繰り返し与えていると、被検査者の摂食、嚥下、構声などの機能が回復することがある。
さらに、円盤に口腔前庭から***の外側に向かって引張力を伝え、***の外側に円盤が飛び出すときの引張力を引張力計測部607で計測する。引張力計測部607としては、公知のフォースゲージ、またはプルゲージを用いることができる。また、受けた接触圧の大きさに応じて電気抵抗または電圧が変化する圧力センサ(例えば、導電ゴムで受圧しそれによって変化する電気抵抗を電気信号に変換するものなど)を用いることもできる。また、ホイートストンブリッジ回路中の4つの抵抗器のうち少なくともひとつを歪みゲージにし、歪みゲージに引張力を伝え、線材の引張力に応じて変化するホイートストンブリッジ回路の出力電圧の変化を計測することによって、引張力を決定してもよい。なお、歪みゲージは、電気絶縁体である樹脂ベース上に抵抗材料である金属箔と引出線であるゲージリードとが取り付けられたものである。線材を引っ張る方向が適切になるように計測部607にLEDなどの光照射具を設け、被検査者の口に光があたるようにして線材を引っ張るように構成してもよい。
図9は、頬運動を実行している時の口輪筋電位、***接触圧および口腔内気圧の時系列データの一例を示す図である。頬運動は、***を閉じて、口腔内の気圧を高くして頬を膨らませたり、口腔内の気圧を低くして頬を窄めたりを繰り返す運動である。口腔内気圧(Baro1)の高低に応じて、***接触圧(LipF)および口輪筋電位(EMG)が変動する様子が観察できる。
図10は円盤引張トレーニング時の円盤引張力と口輪筋電位の時系列データの一例を示す図である。***で円盤を保持し、円盤を線材で引っ張ったとき(引張力(Pull)が高くなったとき)に、***接触圧(LipF)が高くなり、口輪筋電位(EMG)の振幅が大きくなる。最も右側の急激な引張力の降下は、円盤が口から飛び出した瞬間の測定値である。作用電極が急に外れたので振幅が際立って大きくなっている。引張力の最大値が最大円盤保持力を意味する。
これらの事例などから、エクササイズを実行している時の口輪筋電位、***接触圧および口腔内気圧の時系列データはエクササイズによる被検査者の症状回復効果の判定の一助となることがわかる。
本発明の口腔ケア支援ツールを用いて、口輪筋電位、さらに口腔内気圧、***接触圧、***引張力などを計測し、その計測値に基づいて***の機能を評価することができる。これら計測値または評価は、***の機能回復のための方法をプランニングするときの一つの参考指標とすることができる。機能回復方法としては、例えば、理学療法、作業療法、言語療法、栄養調合物、食事の変更、口腔衛生の改善、電気刺激、バイオフィードバッグ、及び薬理学的治療などを挙げることができる。食事の変更としては、高凝集化、高粘度化、三叉神経刺激物、嚥下刺激物、食物の温度変更、食物の食感変更、食物の知覚変更などを挙げることができる。口腔衛生の改善は、うがい、歯磨き粉、プロバイオティクス、唾液刺激物、歯ブラシ、デンタルフロス、舌のスクレーピングなどを挙げることができる。本発明の口腔ケア支援ツールは、機能回復方法のプランニングの支援に限定されず、機能障害を治療するための任意の公知の治療法の支援を含み得る。
150、250、350、450、650:プローブ
102、202、302、402、502:面状基材
103:作用電極
104:基準電極
205:***接触圧受圧部
306:口腔内気圧受圧部
507:刺激付与用電極
608:円盤
609:線材
607:引張力計測部
151:計測部
152:表示部
160:コネクタ

Claims (7)

  1. 上下の***で挟むことができる面状基材、上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた作用電極、および上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた基準電極を有するプローブ、
    作用電極と基準電極との間の電位差を計測するための計測部、ならびに
    計測した電位差の多寡を表示するための表示部
    を有する口腔ケア支援ツール。
  2. 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた***接触圧受圧部、***接触圧受圧部で受けた***接触圧を計測するための計測部、および計測した***接触圧の多寡を表示するための表示部をさらに有する、請求項1に記載の口腔ケア支援ツール。
  3. 上下の***で挟んだときに口腔前庭内若しくは固有口腔内に配置されるように面状基材に設けられた口腔内気圧受圧部、口腔内気圧受圧部で受けた口腔内気圧を計測するための計測部、および計測した口腔内気圧の多寡を表示するための表示部をさらに有する、請求項1または2に記載の口腔ケア支援ツール。
  4. 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた上唇または下唇に刺激を与えるための電極をさらに有する、請求項1〜3のいずれかひとつに記載の口腔ケア支援ツール。
  5. 上下の***で挟んだときに口腔前庭内に配置されるように面状基材に設けられた円盤、該円盤に口腔前庭から***の外側に向かって引張力を伝えるための線材、および前記引張力を計測するための計測部、および計測した引張力の多寡を表示するための表示部をさらに有する、請求項1〜4のいずれかひとつに記載の口腔ケア支援ツール。
  6. 上下の***で挟むことができる面状基材、上下の***で挟んだときに***の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた作用電極、および上下の***で挟んだときに***の別の一部に触れるように面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた基準電極を有する口腔ケア支援用プローブ。
  7. 面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた***接触圧受圧部、上下の***で挟んだときに口腔前庭内若しくは固有口腔内に配置されるように面状基材に設けられた口腔内気圧受圧部、面状基材のどちらか一方または両方の面に設けられた上唇または下唇に刺激を与えるための電極、および/または上下の***で挟んだときに口腔前庭内に配置されるように面状基材に設けられた円盤をさらに有する請求項6に記載の口腔ケア支援用プローブ。
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