JP2019013656A - 筋活動推定装置、筋活動推定方法および筋活動推定処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域において、生体電位信号計測に基づく筋活動推定を行なう。【解決手段】一実施形態における筋活動推定装置は、被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である第1の生体電位信号、および推定対象部位と異なる部位であって推定対象部位より運動による肉体形状変動が小さい部位の生体電位信号である第2の生体電位信号を計測する生体電位信号計測手段と、第1および第2の生体電位信号の二乗平均平方根をそれぞれ算出して出力する信号前処理手段と、第1および第2の生体電位信号の前処理結果を関係づけるパラメータを抽出する抽出手段と、第2の生体電位信号の二乗平均平方根とパラメータとに基づいて、推定対象部位の筋活動を推定する推定手段とを有する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、筋活動推定装置、筋活動推定方法および筋活動推定処理プログラムに関する。
各国、特に日本では超高齢社会が進んでいる。老化に伴い、筋力や平衡感覚などの運動機能が低下する。人々の健康な生活を実現するためには日常的に運動を観察することが重要である。
運動の観察に有効な情報として、筋電図検査(EMG)に用いる生体電位信号である筋電位信号(Electric signal)が用いられる。例えば、非特許文献1に開示されるような導電性繊維を用いることで、着衣型の計測装置を用いて生体電位信号を計測することが可能になりつつある。
NTTドコモ株式会社 報道発表資料、「着るだけで生体情報の連続計測を可能とする機能素材"hitoe"の開発及び実用化について」、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2014/01/30_00.html
一方で、生体電位信号を連続的かつ安定的に計測するためには、生体電位信号の計測用の電極を被験者の計測部位に厳しい締め付けで密着させる必要がある。しかしながら、被験者にとって圧迫感のある着衣を日常生活で利用させることは困難である。また、運動に伴う肉体形状の変化によって電極が計測部位から離れてしまうことがあるという問題がある。
本発明の目的は、被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域において、生体電位信号計測に基づく筋活動推定を行なうことができる筋活動推定装置、筋活動推定方法および筋活動推定処理プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一実施形態における筋活動推定装置の第1の態様は、被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である第1の生体電位信号、および、前記被験者における前記推定対象部位と異なる部位であって前記推定対象部位より前記被験者の運動による肉体形状変動が小さい部位の生体電位信号である第2の生体電位信号を計測する生体電位信号計測手段と、前記第1の生体電位信号の二乗平均平方根および前記第2の生体電位信号の二乗平均平方根をそれぞれ算出して前処理結果として出力する信号前処理手段と、前記第1の生体電位信号の前処理結果と前記第2の生体電位信号の前処理結果とを関係づけるパラメータを生体電位信号伝搬特性として抽出する抽出手段と、前記信号前処理手段から出力される前記第2の生体電位信号の前処理結果と前記抽出手段により抽出した前記生体電位信号伝搬特性とに基づいて、前記推定対象部位の筋活動を推定する推定手段とを有する装置を提供する。
上記構成の筋活動推定装置の第2の態様は、第1の態様において、前記抽出手段により抽出した生体電位信号伝搬特性の情報を、この生体電位信号伝搬特性の抽出のもととなる被験者の身体の特徴情報とともに格納する格納手段をさらに備え、前記推定手段は、前記被験者の特徴情報に近似する特徴情報に関連付けられる生体電位信号伝搬特性の情報を、前記格納手段に格納される生体電位信号伝搬特性の情報から選択し、前記信号前処理手段から出力される、前記抽出のもととなる被験者と異なる被験者にかかる前記第2の生体電位信号と前記選択した生体電位信号伝搬特性に基づいて、前記異なる被験者にかかる前記推定対象部位の筋活動を推定する装置を提供する。
上記構成の筋活動推定装置の第3の態様は、第2の態様において、前記被験者の身体の特徴情報は、前記被験者の年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類を含む装置を提供する。
上記構成の筋活動推定装置の第4の態様は、第1の態様において、前記パラメータは、前記第2の生体電位信号の係数と、バイアス項とを含み、前記抽出手段は、時刻をtとし、時定数をTとし、前記第2の生体電位信号をL0とし、前記第2の生体電位信号をAとし、前記第2の生体電位信号の係数をMとし、前記バイアス項をbとしたときに、前記第2の生体電位信号の係数と前記バイアス項を式L0=MAT+bにより算出することで前記生体電位信号伝搬特性を抽出し、前記推定手段は、前記推定対象部位の筋活動をL’としたときに、前記推定対象部位の筋活動を式L’=MAT+bにより算出することで前記推定対象部位の筋活動を推定する装置を提供する。
本発明の一実施形態における筋活動推定方法の態様は、筋活動推定装置が行う筋活動推定方法であって、被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である第1の生体電位信号、および、前記被験者における前記推定対象部位と異なる部位であって前記推定対象部位より前記被験者の運動による肉体形状変動が小さい部位の生体電位信号である第2の生体電位信号を計測し、前記第1の生体電位信号の二乗平均平方根および前記第2の生体電位信号の二乗平均平方根をそれぞれ算出して前処理結果として出力し、前記第1の生体電位信号の前処理結果と前記第2の生体電位信号の前処理結果とを関係づけるパラメータを生体電位信号伝搬特性として抽出し、前記前処理結果における前記第2の生体電位信号の前処理結果と前記抽出した前記生体電位信号伝搬特性とに基づいて、前記推定対象部位の筋活動を推定する方法を提供する。
本発明の一実施形態における筋活動推定処理プログラムの態様は、第1乃至第4の態様のいずれか1つにおける筋活動推定装置の前記各手段としてプロセッサを機能させるプログラムを提供する。
本発明によれば、被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域において、生体電位信号計測に基づく筋活動推定を行なうことが可能になる。
以下、この発明に係わる一実施形態を説明する。
一実施形態では、被験者(ユーザ)の生体電位信号を、運動に伴う肉体形状変動が大きい筋腹付近では計測せずに、被験者における、運動に伴う肉体形状変動が小さい部位、つまり被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域で計測される生体電位信号を用いて、被験者の特定の筋部位の活動を推定する。
一実施形態では、被験者(ユーザ)の生体電位信号を、運動に伴う肉体形状変動が大きい筋腹付近では計測せずに、被験者における、運動に伴う肉体形状変動が小さい部位、つまり被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域で計測される生体電位信号を用いて、被験者の特定の筋部位の活動を推定する。
(構成)
図1は、本発明の一実施形態における筋活動推定システムの機能構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における筋活動推定システムは、筋活動推定装置100、生体電位信号計測装置200および情報提示装置300を備える。
図1は、本発明の一実施形態における筋活動推定システムの機能構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における筋活動推定システムは、筋活動推定装置100、生体電位信号計測装置200および情報提示装置300を備える。
また、筋活動推定装置100は、外部装置としての生体電位信号計測装置200および情報提示装置300と接続可能である。
一例として、筋活動推定システムは、生体電位信号計測装置200を被験者に装着可能なウェアラブルデバイスとし、筋活動推定装置100および情報提示装置300をスマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ(PC)などのコンピュータデバイスとした装置とすることにより実現される。例えば、コンピュータデバイスは、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、プロセッサに接続されるメモリと、生体電位信号計測装置200と(例えば無線で)通信するための通信インタフェースと、を備える。なお、筋活動推定システムの実現形態は、この例に限定されるものではない。例えば、筋活動推定システムは1つのデバイスとして実現されてもよい。また、生体電位信号計測装置200は筋活動推定システムの外部に設けられてもよい。言い換えると、筋活動推定システムは、生体電位信号計測装置200に相当する外部の生体電位信号計測装置から被験者の生体電位信号を計測した結果を取得してもよい。
筋活動推定装置100は、生体電位信号格納部101、生体電位信号前処理部102、生体電位信号伝搬特性抽出部103、生体電位信号伝搬特性DB(データベース)104、筋活動推定部105を有する。
生体電位信号格納部101、生体電位信号前処理部102、生体電位信号伝搬特性抽出部103、生体電位信号伝搬特性DB104、筋活動推定部105の各機能は、例えば、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、これらの機能の一部または全部は、特定用途向け集積回路(ASIC)などの回路によって実現されてもよい。
図2は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置による処理手順の一例を示すフローチャートである。
図3は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置に関わる生体電位信号計測装置の装着例を示す図である。
図3は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置に関わる生体電位信号計測装置の装着例を示す図である。
図2に示すように、筋活動推定装置100は、生体電位信号計測(S1)、キャリブレーション(Calibration)(S2)、筋活動推定(S3)の順で動作する。
S1では、筋活動推定装置100は、(1)被験者における運動に伴う、被験者における筋活動の推定対象部位(以下、単に推定対象部位と称することがある)の筋肉から発生する筋電位信号である生体電位信号と、(2)被験者における推定対象部位と異なる部位の筋肉から発生する筋電位信号である遠位生体電位信号と、を含む生体電位信号をセンサ情報として入力する。
S2では、筋活動推定装置100は、筋活動推定パラメータ(遠位生体電位信号から推定対象部位の筋活動を推定するためのパラメータ)を算出する。
S3では、筋活動推定装置100は、S1で入力した遠位生体電位信号とS2で得られた筋活動推定パラメータとを用いて、推定対象部位の筋活動を推定する。
(動作例)
以下では、推定対象部位と異なる部位、ここでは被験者が履いている靴下における足首付近に装着した5つの電極(図3に示す電極A0,A1,A2,A3,A4(以下、A0−A4と称することがある)で計測される遠位生体電位信号に基づいて、推定対象部位、ここでは被験者の前脛骨筋(Tibialis anterior muscle)(ここでは図3に示す電極L0を装着した部位))の筋活動を推定する例について説明する。筋活動の推定対象部位は、推定対象部位の筋活動の推定の適切な精度の条件を満たし、被験者による運動に伴う肉体形状変動が当該推定対象部位より小さい部位であれば、上記の前脛骨筋以外でも構わない。
以下では、推定対象部位と異なる部位、ここでは被験者が履いている靴下における足首付近に装着した5つの電極(図3に示す電極A0,A1,A2,A3,A4(以下、A0−A4と称することがある)で計測される遠位生体電位信号に基づいて、推定対象部位、ここでは被験者の前脛骨筋(Tibialis anterior muscle)(ここでは図3に示す電極L0を装着した部位))の筋活動を推定する例について説明する。筋活動の推定対象部位は、推定対象部位の筋活動の推定の適切な精度の条件を満たし、被験者による運動に伴う肉体形状変動が当該推定対象部位より小さい部位であれば、上記の前脛骨筋以外でも構わない。
図3に示すように、生体電位信号計測装置200は、被験者に装着した電極L0,A0−A4と接続可能であり、2000Hzで各電極からの生体電位信号を計測することが可能であるとする。
筋活動推定装置100の生体電位信号格納部101は、不揮発性メモリなどの記憶装置を含む。この生体電位信号格納部101は、生体電位信号計測装置200から送られてくる生体電位信号を入力し、一定時間の生体電位信号の情報を記憶装置に保持する。ここでは生体電位信号は、電極L0から得た信号L0、電極A0から得た信号A0、電極A1から得た信号A1、電極A2から得た信号A2、電極A3から得た信号A3、電極A4から得た信号A4(以下、信号L0、A0−A4と称することがある)である。
上記の信号L0は、被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である。また、上記のA0−A4は、被験者における筋活動の推定対象部位と異なる部位の生体電位信号である。
生体電位信号前処理部102は、生体電位信号格納部101に格納される一定時間Tの間に測定された生体電位信号(信号L0、A0−A4)の情報を入力し、この入力した信号に対して、前処理として、以下の式(1)に従って、生体電位信号の二乗平均平方根(root mean square:RMS)を算出する。T=0.1[s]とする。
本実施形態では、式(1)のs(t)は時刻tにおける生体電位信号を表し、RMS[s(t)]はs(t)の二乗平均平方根を表す。この二乗平均平方根の算出は、信号L0、A0−A4についてそれぞれ行われる。
また、式(1)のτは、一定時間Tの間に測定された信号L0の数(サンプル数)、一定時間Tの間に測定された信号A0の数、一定時間Tの間に測定された信号A1の数、一定時間Tの間に測定された信号A2の数、一定時間Tの間に測定された信号A3の数、または、一定時間Tの間に測定された信号A4の数に対応する。上記のように、2000Hzで各電極からの生体電位信号を計測し、T=0.1[s]であるときは、τの数は200である。
また、式(1)のτは、一定時間Tの間に測定された信号L0の数(サンプル数)、一定時間Tの間に測定された信号A0の数、一定時間Tの間に測定された信号A1の数、一定時間Tの間に測定された信号A2の数、一定時間Tの間に測定された信号A3の数、または、一定時間Tの間に測定された信号A4の数に対応する。上記のように、2000Hzで各電極からの生体電位信号を計測し、T=0.1[s]であるときは、τの数は200である。
図4は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置により計測した生体電位信号の前処理結果の一例を示す図である。
図4に示すように、生体電位信号前処理部102は、元の生体電位信号L0,A0−A4の前処理後の生体電位信号(生体電位信号の前処理結果)をそれぞれ得る。
ここでは、前処理後の生体電位信号は、元の生体電位信号L0に対する前処理後の信号L0、元の生体電位信号A0に対する前処理後の信号A0、元の生体電位信号A1に対する前処理後の信号A1、元の生体電位信号A2に対する前処理後の信号A2、元の生体電位信号A3に対する前処理後の信号A3、元の生体電位信号A4に対する前処理後の信号A4、元の生体電位信号A5に対する前処理後の信号A5(以下、前処理後の生体電位信号L0、A0−A4と称することがある)である。
図4に示すように、生体電位信号前処理部102は、元の生体電位信号L0,A0−A4の前処理後の生体電位信号(生体電位信号の前処理結果)をそれぞれ得る。
ここでは、前処理後の生体電位信号は、元の生体電位信号L0に対する前処理後の信号L0、元の生体電位信号A0に対する前処理後の信号A0、元の生体電位信号A1に対する前処理後の信号A1、元の生体電位信号A2に対する前処理後の信号A2、元の生体電位信号A3に対する前処理後の信号A3、元の生体電位信号A4に対する前処理後の信号A4、元の生体電位信号A5に対する前処理後の信号A5(以下、前処理後の生体電位信号L0、A0−A4と称することがある)である。
生体電位信号前処理部102は、前処理後の生体電位信号L0、A0−A4の算出結果を、生体電位信号の前処理結果として、生体電位信号伝搬特性抽出部103と筋活動推定部105とにそれぞれ出力する。
生体電位信号伝搬特性抽出部103は、生体電位信号前処理部102から出力される、前処理後の生体電位信号(L0,A0−A4)を入力する。そして、生体電位信号伝搬特性抽出部103は、入力した前処理後の生体電位信号(L0,A0−A4)と、上記の時定数Tを用いて、以下の式(2)を満たすMおよびbを最小二乗法(least square method)でそれぞれ算出する。この算出したMおよびbは、前処理後の生体電位信号L0と、前処理後の生体電位信号A0−A4とを関係づけるパラメータであって、生体電位信号伝搬特性と称される。
L0=MAT+b …式(2)
また、式(2)のMは以下の式(3)で示され、式(2)のAは以下の式(4)で示される。式(4)の右辺は前処理後の生体電位信号A0−A4を示す。
また、式(2)のMは以下の式(3)で示され、式(2)のAは以下の式(4)で示される。式(4)の右辺は前処理後の生体電位信号A0−A4を示す。
M=[M0,M1,M2,M3,M4] …式(3)
A=[A0,A1,A2,A3,A4] …式(4)
式(3)の右辺のM0,M1,M2,M3,M4は、式(4)の右辺で示す前処理後の生体電位信号A0,A1,A2,A3,A4の係数に1対1で対応する。式(2)の右辺のbはバイアス項である。
本実施形態では、式(2)のM,bの算出方法は、上記の最小二乗法に限られず、別の方法でも構わない。
A=[A0,A1,A2,A3,A4] …式(4)
式(3)の右辺のM0,M1,M2,M3,M4は、式(4)の右辺で示す前処理後の生体電位信号A0,A1,A2,A3,A4の係数に1対1で対応する。式(2)の右辺のbはバイアス項である。
本実施形態では、式(2)のM,bの算出方法は、上記の最小二乗法に限られず、別の方法でも構わない。
算出した生体電位信号伝搬特性の誤差がしきい値よりも上回る場合は、生体電位信号伝搬特性抽出部103は、情報提示装置300を用いてユーザに着用を改めるように通知する。
生体電位信号伝搬特性抽出部103は、上記のように算出したMとbとを、生体電位信号伝搬特性として生体電位信号伝搬特性DB104に出力する。
図5は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置により算出した生体電位信号伝搬特性の格納の一例を示す図である。
生体電位信号伝搬特性DB104は、不揮発性メモリなどの記憶装置で実現される。生体電位信号伝搬特性DB104は、生体電位信号伝搬特性抽出部103から入力される図5に示した形式で記憶装置に格納する。
生体電位信号伝搬特性DB104は、不揮発性メモリなどの記憶装置で実現される。生体電位信号伝搬特性DB104は、生体電位信号伝搬特性抽出部103から入力される図5に示した形式で記憶装置に格納する。
図6は、本発明の一実施形態における筋活動推定装置により算出した生体電位信号伝搬特性の格納の一例を示す図である。
また、生体電位信号伝搬特性DB104は、生体電位信号伝搬特性であるMとbとを、例えば図6に示すように、年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類の情報を関連付けて生体電位信号伝搬特性情報として記憶装置に保持してもよい。これにより、この生体電位信号伝搬特性情報の算出の元となる被験者と異なる新たな被験者(筋活動の推定対象となる新たな被験者)の年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類に近い特徴を有する生体電位信号伝搬特性情報を、生体電位信号伝搬特性DB104に格納される各種の生体電位信号伝搬特性情報から選択することが可能となる。
また、生体電位信号伝搬特性DB104は、生体電位信号伝搬特性であるMとbとを、例えば図6に示すように、年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類の情報を関連付けて生体電位信号伝搬特性情報として記憶装置に保持してもよい。これにより、この生体電位信号伝搬特性情報の算出の元となる被験者と異なる新たな被験者(筋活動の推定対象となる新たな被験者)の年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類に近い特徴を有する生体電位信号伝搬特性情報を、生体電位信号伝搬特性DB104に格納される各種の生体電位信号伝搬特性情報から選択することが可能となる。
これにより、上記の新たな被験者について、筋活動の推定対象部位の生体電位信号(L0)の信号計測を行わずとも、当該新たな被験者の生体電位信号伝搬特性情報を得ることができる。
次に、筋活動の推定対象部位(ここでは前脛骨筋)の筋活動の推定結果L’を求めることについて説明する。
生体電位信号伝搬特性情報が得られた後、以下の式(5)に従って、筋活動推定部105は、生体電位信号前処理部102から入力される、筋活動の推定対象部位以外の、前処理後の生体電位信号(ここでは信号A0−A4(式(5)の右辺のAに対応))と、生体電位信号伝搬特性DB104が保持する生体電位信号伝搬特性情報で示されるMとbとを用いてL’を算出する。
生体電位信号伝搬特性情報が得られた後、以下の式(5)に従って、筋活動推定部105は、生体電位信号前処理部102から入力される、筋活動の推定対象部位以外の、前処理後の生体電位信号(ここでは信号A0−A4(式(5)の右辺のAに対応))と、生体電位信号伝搬特性DB104が保持する生体電位信号伝搬特性情報で示されるMとbとを用いてL’を算出する。
L’=MAT+b …式(5)
筋活動推定部105は、算出したL’を筋活動の推定対象部位(ここでは前脛骨筋)の筋活動の推定結果として利用する。
筋活動推定部105は、算出したL’を筋活動の推定対象部位(ここでは前脛骨筋)の筋活動の推定結果として利用する。
以上のように、本発明の一実施形態における筋活動推定システムは、被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号、および、推定対象部位と異なる部位の生体電位信号計測し、これらの生体電位信号の二乗平均平方根を前処理結果としてそれぞれ算出して出力する。この筋活動推定システムは、前処理結果を入力して、推定対象部位の生体電位信号、および、推定対象部位と異なる部位の生体電位信号を関係づけるパラメータを生体電位信号伝搬特性として抽出し、推定対象部位と異なる部位の生体電位信号の二乗平均平方根と生体電位信号伝搬特性とに基づいて、前記推定対象部位の筋活動を推定する。
よって、被験者の運動による肉体形状変動が小さい部位からの生体電位信号を利用して、筋活動の推定対象部位の筋活動を推定することができるので、被験者に対する計測用の電極の常時密着が可能な計測領域における生体電位信号計測に基づく筋活動推定を行なうことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、各実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
100…筋活動推定装置、101…生体電位信号格納部、102…生体電位信号前処理部、103…生体電位信号伝搬特性抽出部、104…生体電位信号伝搬特性DB、105…筋活動推定部、200…生体電位信号計測装置、300…情報提示装置。
Claims (6)
- 被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である第1の生体電位信号、および、前記被験者における前記推定対象部位と異なる部位であって前記推定対象部位より前記被験者の運動による肉体形状変動が小さい部位の生体電位信号である第2の生体電位信号を計測する生体電位信号計測手段と、
前記第1の生体電位信号の二乗平均平方根および前記第2の生体電位信号の二乗平均平方根をそれぞれ算出して前処理結果として出力する信号前処理手段と、
前記第1の生体電位信号の前処理結果と前記第2の生体電位信号の前処理結果とを関係づけるパラメータを生体電位信号伝搬特性として抽出する抽出手段と、
前記信号前処理手段から出力される前記第2の生体電位信号の前処理結果と前記抽出手段により抽出した前記生体電位信号伝搬特性とに基づいて、前記推定対象部位の筋活動を推定する推定手段と
を備える筋活動推定装置。 - 前記抽出手段により抽出した生体電位信号伝搬特性の情報を、この生体電位信号伝搬特性の抽出のもととなる被験者の身体の特徴情報とともに格納する格納手段をさらに備え、
前記推定手段は、
前記被験者の特徴情報に近似する特徴情報に関連付けられる生体電位信号伝搬特性の情報を、前記格納手段に格納される生体電位信号伝搬特性の情報から選択し、前記信号前処理手段から出力される、前記抽出のもととなる被験者と異なる被験者にかかる前記第2の生体電位信号と前記選択した生体電位信号伝搬特性に基づいて、前記異なる被験者にかかる前記推定対象部位の筋活動を推定する
請求項1に記載の筋活動推定装置。 - 前記被験者の身体の特徴情報は、
前記被験者の年齢、性別、身長、体重、体脂肪率の少なくとも1種類を含む
請求項2に記載の筋活動推定装置。 - 前記パラメータは、
前記第2の生体電位信号の係数と、バイアス項とを含み、
前記抽出手段は、
時刻をtとし、時定数をTとし、前記第2の生体電位信号をL0とし、前記第2の生体電位信号をAとし、前記第2の生体電位信号の係数をMとし、前記バイアス項をbとしたときに、前記第2の生体電位信号の係数と前記バイアス項を式
L0=MAT+b
により算出することで前記生体電位信号伝搬特性を抽出し、
前記推定手段は、
前記推定対象部位の筋活動をL’としたときに、前記推定対象部位の筋活動を式
L’=MAT+b
により算出することで前記推定対象部位の筋活動を推定する
請求項1に記載の筋活動推定装置。 - 筋活動推定装置が行う筋活動推定方法であって、
被験者における筋活動の推定対象部位の生体電位信号である第1の生体電位信号、および、前記被験者における前記推定対象部位と異なる部位であって前記推定対象部位より前記被験者の運動による肉体形状変動が小さい部位の生体電位信号である第2の生体電位信号を計測し、
前記第1の生体電位信号の二乗平均平方根および前記第2の生体電位信号の二乗平均平方根をそれぞれ算出して前処理結果として出力し、
前記第1の生体電位信号の前処理結果と前記第2の生体電位信号の前処理結果とを関係づけるパラメータを生体電位信号伝搬特性として抽出し、
前記前処理結果における前記第2の生体電位信号の前処理結果と前記抽出した前記生体電位信号伝搬特性とに基づいて、前記推定対象部位の筋活動を推定する
筋活動推定方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の筋活動推定装置の前記各手段としてプロセッサを機能させる筋活動推定処理プログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017134797A JP2019013656A (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 筋活動推定装置、筋活動推定方法および筋活動推定処理プログラム |
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JP2017134797A JP2019013656A (ja) | 2017-07-10 | 2017-07-10 | 筋活動推定装置、筋活動推定方法および筋活動推定処理プログラム |
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JP2019013656A true JP2019013656A (ja) | 2019-01-31 |
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ID=65357749
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JP (1) | JP2019013656A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024047756A1 (ja) * | 2022-08-30 | 2024-03-07 | 日本電信電話株式会社 | 筋活動推定装置、筋活動推定方法、および筋活動推定プログラム |
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2017
- 2017-07-10 JP JP2017134797A patent/JP2019013656A/ja active Pending
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