JP2019009037A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁波をより確実に遮蔽しクロストークを低減することができるコネクタを提供する。
【解決手段】プラグコネクタ1Aは、ケーブルに接続されて、相手コネクタと嵌合されるコネクタである。ハウジング10Aは、絶縁性の部材である。コンタクト列は、同軸ケーブル2に接続されるとともに相手コネクタと嵌合した状態で相手コネクタの信号伝送用のコンタクトと接続する導電性の第1のコンタクトと、相手コネクタの接地用コンタクトと接続する導電性の第2のコンタクト11Abとから成り、第1のコンタクトと第2のコンタクト11Abとがハウジング10A内で一列に配置されるように構成されている。導電性のシェル12Aは、ハウジング10Aを覆うように配置され、嵌合した相手コネクタの導電性シェルと接続し、第2のコンタクト11Abに当接する。
【選択図】図10
【解決手段】プラグコネクタ1Aは、ケーブルに接続されて、相手コネクタと嵌合されるコネクタである。ハウジング10Aは、絶縁性の部材である。コンタクト列は、同軸ケーブル2に接続されるとともに相手コネクタと嵌合した状態で相手コネクタの信号伝送用のコンタクトと接続する導電性の第1のコンタクトと、相手コネクタの接地用コンタクトと接続する導電性の第2のコンタクト11Abとから成り、第1のコンタクトと第2のコンタクト11Abとがハウジング10A内で一列に配置されるように構成されている。導電性のシェル12Aは、ハウジング10Aを覆うように配置され、嵌合した相手コネクタの導電性シェルと接続し、第2のコンタクト11Abに当接する。
【選択図】図10
Description
本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとが嵌合可能なコネクタ装置であって、両コネクタが嵌合すると、プラグコネクタに設けられた導電性のシェルが、リセプタクルコネクタに設けられた接地用コンタクトに当接するものが開示されている。このコネクタ装置によれば、シェルと接地用コンタクトとの当接によって、信号伝送用コンタクトから放射される電磁波を遮蔽するとともにクロストークが低減される。
上述のような電気コネクタ装置においては、プラグコネクタのシェルがリセプタクルコネクタの接地用コンタクトに当接してはじめて電磁波の遮蔽とクロストークの低減とが実現される。この場合、プラグコネクタのシェルとリセプタクルコネクタの接地用コンタクトとの接触位置は設計上限定されたものとなるので、信号の伝送線路の共振周波数の調整も困難となる。しかしながら、伝送される信号はますます高周波化しており、伝送線路の共振周波数を調整し易くして、より確実に電磁波の遮蔽とクロストークの低減を図ることが望まれている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、より確実に電磁波の遮蔽とクロストークの低減を図ることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るコネクタは、
ケーブルに接続されて、相手コネクタと嵌合されるコネクタであって、
絶縁性のハウジングと、
前記ケーブルに接続されるとともに前記相手コネクタと嵌合した状態で前記相手コネクタの信号伝送用のコンタクトと接続する導電性の第1のコンタクトと、前記相手コネクタの接地用コンタクトと接続する導電性の第2のコンタクトとから成り、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとが前記ハウジング内で一列に配置されるように構成されたコンタクト列と、
前記ハウジングを覆うように配置され、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルと接続し、前記第2のコンタクトに当接する導電性のシェルと、
を備える。
ケーブルに接続されて、相手コネクタと嵌合されるコネクタであって、
絶縁性のハウジングと、
前記ケーブルに接続されるとともに前記相手コネクタと嵌合した状態で前記相手コネクタの信号伝送用のコンタクトと接続する導電性の第1のコンタクトと、前記相手コネクタの接地用コンタクトと接続する導電性の第2のコンタクトとから成り、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとが前記ハウジング内で一列に配置されるように構成されたコンタクト列と、
前記ハウジングを覆うように配置され、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルと接続し、前記第2のコンタクトに当接する導電性のシェルと、
を備える。
この場合、前記シェルは、
前記ハウジングを覆う本体と、
前記本体から前記第2のコンタクトに向かって張り出して前記第2のコンタクトと当接する板状片と、
を有する、
こととしてもよい。
前記ハウジングを覆う本体と、
前記本体から前記第2のコンタクトに向かって張り出して前記第2のコンタクトと当接する板状片と、
を有する、
こととしてもよい。
前記板状片は、弾性部材であり、
弾性力により、前記第2のコンタクトに押圧接触する、
こととしてもよい。
弾性力により、前記第2のコンタクトに押圧接触する、
こととしてもよい。
前記板状片は、
前記第2のコンタクトに向かって凸状に折れ曲がった折曲部を有し、
前記折曲部で前記第2のコンタクトと押圧接触する、
こととしてもよい。
前記第2のコンタクトに向かって凸状に折れ曲がった折曲部を有し、
前記折曲部で前記第2のコンタクトと押圧接触する、
こととしてもよい。
前記折曲部は、
曲線状に折れ曲がった部分を有し、
曲線状に折れ曲がった部分で、前記第2のコンタクトと押圧接触する、
こととしてもよい。
曲線状に折れ曲がった部分を有し、
曲線状に折れ曲がった部分で、前記第2のコンタクトと押圧接触する、
こととしてもよい。
前記板状片は、
前記嵌合の際、前記第2のコンタクトに対する押圧力が強まるように、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルに当接して押圧される、
こととしてもよい。
前記嵌合の際、前記第2のコンタクトに対する押圧力が強まるように、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルに当接して押圧される、
こととしてもよい。
前記ハウジングに、前記シェルと前記第2のコンタクトとの間に貫通孔又は切り欠きが設けられており、
前記板状片は、前記貫通孔又は前記切り欠きを通って、前記第2のコンタクトと当接する、
こととしてもよい。
前記板状片は、前記貫通孔又は前記切り欠きを通って、前記第2のコンタクトと当接する、
こととしてもよい。
前記コンタクト列において、
隣接して配列された差動信号を送信する2本の前記第1のコンタクトの両側にそれぞれ前記第2のコンタクトが配置されている、
こととしてもよい。
隣接して配列された差動信号を送信する2本の前記第1のコンタクトの両側にそれぞれ前記第2のコンタクトが配置されている、
こととしてもよい。
本発明によれば、接地された導電性のシェルが、導電性の第2のコンタクトに当接する。これにより、第2のコンタクトとシェルとが電気的に接続された接地用の伝送線路がコネクタ内に形成され、信号の伝送線路の共振周波数を調整し易くなるので、より確実に電磁波の遮蔽とクロストークの低減を図ることができる。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1について、図1〜図12(B)を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態1について、図1〜図12(B)を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、このコネクタ装置1は、本実施の形態に係るコネクタとしてのプラグコネクタ1A(図2等参照)と、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ1B(図3等参照)と、を備える。プラグコネクタ1Aは、一方向(x軸方向)に配列された複数の同軸ケーブル(ケーブル)2の一端に接続される。一方、リセプタクルコネクタ1Bは、基板3に実装されている。プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが、嵌合することによって、コネクタ装置1は、同軸ケーブル2と基板3とを接続する。
プラグコネクタ1Aは、図2に示すように、ハウジング10Aと、複数のコンタクト11Aから成るコンタクト列11と、シェル12Aと、グランドバー13と、を備える。本実施の形態に係るプラグコネクタ1Aの特徴は、シェル12Aが、コンタクト列11を構成するコンタクト11Aのうち、同軸ケーブル2と接続されていない第2のコンタクト11Ab(図5参照)と当接している点にある。
ハウジング10Aは、絶縁性の部材(例えば樹脂)で構成された筐体である。ハウジング10Aは、x軸方向を長手方向として、一列に配列された全ての同軸ケーブル2と接続できるような長さとなっている。
コンタクト11Aは、例えば金属で構成された導電性の部材である。コンタクト11Aは、それぞれがy軸方向に延びるようにハウジング10A内に圧入され、x軸方向に沿って一列に配列されている。このコンタクト11Aの配列により、コンタクト列11が形成される。
シェル12Aは、例えば金属で構成された導電性の部材である。シェル12Aは、ハウジング10Aを覆うように形成されており、コンタクト列11から発生する電磁波を遮蔽し外部に漏れるのを防止する。実際には、シェル12Aは、+z側の上側シェル12Aaと、−z側の下側シェル12Abとが貼り合わされて構成される。
上側シェル12Aaは、図4(A)に示すように、本体12Aaaと、本体12Aaaから張り出す板状片12Aabと、を有する。本体12Aaaは、ハウジング10Aの+z側を覆う。板状片12Aabは、本体12Aaaの−y側の端部に設けられ、x軸方向に間隔を置いて10個配列されている。
図4(B)に示すように、板状片12Aabは、−z方向に折り曲げられた後、さらに、+z方向に折り曲げられた形状、すなわちU字状又はV字状となっており、弾性力を有している。
上側シェル12Aaを取り除くと、プラグコネクタ1Aの上面の構成は、図5に示すようになる。グランドバー13は、図5及び図6に示すように、x軸方向に延びる一対の導電性の部材であり、同軸ケーブル2の外部導体22と接触し、同軸ケーブル2をz軸方向に挟み込んでいる。
本実施の形態では、隣接する一対の同軸ケーブル2を用いて差動信号が伝送される。コンタクト11Aは、図5に示すように、同軸ケーブル2と接続する信号伝送用コンタクトとしての第1のコンタクト11Aaと、同軸ケーブル2と接続していない接地用コンタクトとしての第2のコンタクト11Abとに分けられる。第2のコンタクト11Abが、コンタクト列11の中で、同軸ケーブル2の内部導体21に接続されていないコンタクト11Aである。第2のコンタクト11Abは、差動信号を伝送する一対の第1のコンタクト11Aaの両側に1本ずつ配置されている。
上述のように、シェル12Aの板状片12Aabは、図7及び図8に示すように、第2のコンタクト11Abに対応して設けられている。第1のコンタクト11Aaについては、シェル12Aとは当接しておらず、第1のコンタクト11Aaとシェル12Aとは、ハウジング10Aによって絶縁されている。
図9に示すように上側シェル12Aaを被せると、プラグコネクタ1AのC−C断面(図5参照)は、図10に示す状態となる。上側シェル12Aaとグランドバー13との間は、はんだ40で接続される。板状片12Aabは、上述のようにV字状又はU字状に折れ曲がった弾性部材である。板状片12Aabは、図10に示すように、その弾性力により第2のコンタクト11Abに押圧接触する。これにより、板状片12Aabを、第2のコンタクト11Abに、より確実に接続させることができる。
より詳細には、板状片12Aabは、第2のコンタクト11Abに向かって凸状に折れ曲がった折曲部30を有しており、折曲部30で第2のコンタクト11Abと押圧接触する。図11に示すように、折曲部30は、曲線状に折れ曲がった接触部分31を有しており、この接触部分31で、第2のコンタクト11Abと押圧接触する。これにより、折曲部30は、弾性変形して第2のコンタクト11Abとの接点の位置がずれたとしても、ほぼ同じ接触面積かつ同程度の弾性力で、第2のコンタクト11Abと接触することができる。
続いて、リセプタクルコネクタ1Bの構成について説明する。リセプタクルコネクタ1Bは、図3に示すように、ハウジング10Bと、複数のコンタクト11Bと、シェル(導電性シェル)12Bと、を備える。
ハウジング10Bは、絶縁性の部材(例えば樹脂)で構成された細長の矩形板状の筐体である。ハウジング10Bには、複数のコンタクト11Bが収容される。
コンタクト11Bは、例えば、金属製の導電性の部材である。コンタクト11Bは、コンタクト11Aの配列に合わせて、ハウジング10B内においてx軸方向に沿って一列に配列されている。これらコンタクト11Bは、プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合したときに、プラグコネクタ1Aの導電性のコンタクト11Aと一対一で接続する。コンタクト11Bは、プラグコネクタ1Aの第1のコンタクト11Aaと接続する第1のコンタクト11Baと、プラグコネクタ1Aの第2のコンタクト11Abと接続する第2のコンタクト11Bbとに分けられる。第1のコンタクト11Baは、基板3の信号電極に接続されており、第2のコンタクト11Bbは、基板3のグランド電極に接続され、接地されている。
シェル12Bは、複数のコンタクト11Bと絶縁した状態で、ハウジング10Bに配置され、嵌合したプラグコネクタ1Aのシェル12Aと接続する導電性の部材である。シェル12Bは、基板3のグランド電極と接続され、接地されている。
図12(A)及び図12(B)に示すように、プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、板状片12Aabの先端部分は、嵌合したリセプタクルコネクタ1Bの導電性のシェル12Bに当接して+y方向に押圧される。これにより、板状片12Aabの折曲部30の幅が縮んで、接触部分31がさらに−z側に変位しようとする。これにより、第2のコンタクト11Abへの板状片12Aabの押圧力をさらに強めることができる。
次に、コネクタ装置1の動作について説明する。
プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、プラグコネクタ1Aの第1のコンタクト11Aaとリセプタクルコネクタ1Bの第1のコンタクト11Baとが接触する。これにより、同軸ケーブル2の内部導体21→第1のコンタクト11Aa→第1のコンタクト11Ba→基板3の信号電極という信号の伝送線路が形成される。この伝送線路の対で差動信号が伝送される。なお、内部導体21と第1のコンタクト11Aaとの間ははんだ40で接続されている。
さらに、プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、図12(B)に示すように、プラグコネクタ1Aのシェル12Aとリセプタクルコネクタ1Bのシェル12Bとが接触する。これにより、同軸ケーブル2の外部導体22→グランドバー13→シェル12A→シェル12B→基板3のグランド電極という接地用の伝送線路も形成される。また、コネクタ装置1の全体が接地されたシェル12A,12Bによって覆われるようになるので、内部で生じた電磁波の外部への漏洩が防止される。
さらに、プラグコネクタ1Aとリセプタクルコネクタ1Bとが嵌合すると、図12(B)に示すように、シェル12Aに電気的に接続されたプラグコネクタ1Aの第2のコンタクト11Abとリセプタクルコネクタ1Bの第2のコンタクト11Bbとが接触する。これにより、第2のコンタクト11Abは、第2のコンタクト11Bbを介して基板3のグランド電極に接続されるとともに、シェル12A、シェル12Bを介して基板3のグランド電極に接続される。このように構成すれば、信号を伝送する第1のコンタクト11Aa、第1のコンタクト11Baから発生したノイズは、第2のコンタクト11Ab,11Bbにさらに吸収されやすくなり、その結果クロストークが低減される。また、上述のような接地用の伝送線路が形成することにより、信号の伝送線路の共振周波数を変更することができるので、伝送される信号の周波数から共振周波数をずらすことが可能となる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、接地された導電性のシェル12Aが、導電性の第2のコンタクト11Abに当接する。これにより、第2のコンタクト11Abとシェル12Aとが電気的に接続されて構成された接地用の伝送線路をプラグコネクタ1A’内に形成し、信号の伝送線路の共振周波数を調整し易くなるので、より確実に電磁波の遮蔽とクロストークの低減を図ることができる。
実施の形態2.
まず、本発明の実施の形態2について、図13〜図20(B)を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態2について、図13〜図20(B)を参照して詳細に説明する。
図13に示すように、このコネクタ装置1’は、本実施の形態に係るコネクタとしてのプラグコネクタ1A’(図14等参照)と、相手コネクタとしてのリセプタクルコネクタ1B’(図15等参照)と、を備える。プラグコネクタ1A’は、一方向(x軸方向)に配列された複数の同軸ケーブル2の一端に接続される。一方、リセプタクルコネクタ1B’は、基板3に実装されている。プラグコネクタ1A’とリセプタクルコネクタ1B’とが、z軸方向に嵌合することによって、コネクタ装置1’は、同軸ケーブル2と基板3とを接続する。
プラグコネクタ1A’は、図14、図16(A)及び図16(B)に示すように、ハウジング10A’と、複数のコンタクト11A’から成るコンタクト列11’と、シェル12A’と、グランドバー13’と、を備える。本実施の形態に係るプラグコネクタ1A’の特徴は、シェル12A’が、コンタクト列11’を構成する複数のコンタクト11A’のうち、同軸ケーブル2と接続されていない第2のコンタクト11Ab’(図17(A)参照)と当接している点にある。
ハウジング10A’は、図16(A)に示すように、絶縁性の部材(例えば樹脂)で構成された筐体である。ハウジング10A’には貫通孔10Aa’が設けられている。貫通孔10Aa’は、−y方向を向いた側面にx軸方向に沿って14個配列されており、後述の第2のコンタクト11Ab’に対応して設けられている。なお、貫通孔10Aa’の代わりに切り欠きが設けられていてもよい。
コンタクト11A’は、例えば金属で構成された導電性の部材である。コンタクト11A’は、それぞれがy軸方向に延びるようにハウジング10A’内に圧入され、x軸方向に沿って一列に配列されている。このコンタクト11A’の配列により、コンタクト列11’が形成される。
シェル12A’は、例えば金属で構成された導電性の部材である。シェル12A’は、ハウジング10A’を覆うように形成されており、コンタクト列11’から発生する電磁波を遮蔽し、電磁波が外部に漏れるのを防止する。
シェル12A’は、図16(B)に示すように、本体12Aaa’と、本体12Aaa’から張り出す板状片12Aab’と、を有する。本体12Aaa’は、ハウジング10A’の+z側を覆っている。板状片12Aab’は、本体12Aaa’の−y方向を向いた側壁部分から−z方向に曲げられ、更に+y方向に折り返すように形成されている(図19(B),図19(C)参照)。板状片12Aab’は、x軸方向に間隔を置いて14個配列されている。シェル12A’の板状片12Aab’は、貫通孔10Aa’に対応して設けられている。
シェル12A’を取り除くと、プラグコネクタ1A’の上面は、図17(A)に示すようになる。グランドバー13’は、x軸方向に延びる一対の導電性の部材であり、図17(B)に示すように、同軸ケーブル2の外部導体22と接触し、同軸ケーブル2をz軸方向に挟み込んでいる。
コンタクト11A’は、同軸ケーブル2と接続する信号伝送用コンタクトとしての第1のコンタクト11Aa’と、同軸ケーブル2と接続していない接地用コンタクトとしての第2のコンタクト11Ab’とに分けられる。第2のコンタクト11Ab’が、コンタクト列11’を構成するコンタクト11A’のうち、同軸ケーブル2の内部導体21に接続されていないコンタクトである。
図17(C)に示すように、ハウジング10A’の貫通孔10Aa’により、第2のコンタクト11Ab’の一部は、外部と連通している。シェル12A’の板状片12Aab’は、この貫通孔10Aa’を通って、第2のコンタクト11Ab’と当接する。第1のコンタクト11Aa’については、シェル12A’とは当接しておらず、第1のコンタクト11Aa’とシェル12A’とは、ハウジング10A’によって絶縁されている。
図18に示すように、ハウジング10A’等に対しシェル12A’を矢印の方向にスライドさせてハウジング10A’に装着すると、プラグコネクタ1A’は、図19(A)に示すような構成となる。この状態で、図19(B)に示すように、板状片12Aab’は、貫通孔10Aa’を通って、第2のコンタクト11Ab’に当接する。板状片12Aab’は、その弾性力により、第2のコンタクト11Ab’に押圧接触し、第2のコンタクト11Ab’と導通する。
続いて、リセプタクルコネクタ1B’の構成について説明する。リセプタクルコネクタ1B’は、図15に示すように、ハウジング10B’と、複数のコンタクト11B’と、シェル(導電性シェル)12B’と、を備える。
ハウジング10B’は、絶縁性の部材(例えば樹脂)で構成された細長の矩形板状の筐体である。ハウジング10B’には、複数のコンタクト11B’が収容される。
コンタクト11B’は、例えば、金属製の導電性の部材である。コンタクト11B’は、コンタクト11A’の配列に合わせて、ハウジング10A’内においてx軸方向に沿って一列に配列されている。これらコンタクト11B’は、プラグコネクタ1A’とリセプタクルコネクタ1B’とが嵌合すると、プラグコネクタ1A’の導電性のコンタクト11A’と一対一で接続する。コンタクト11B’は、第1のコンタクト11Aa’と接続する第1のコンタクト11Ba’と、第2のコンタクト11Ab’と接続する第2のコンタクト11Bb’とに分けられる。第1のコンタクト11Ba’は、基板3の信号電極に接続され、第2のコンタクト11Bb’は、基板3のグランド電極に接続され、接地されている。
シェル12B’は、複数のコンタクト11B’と絶縁した状態で、ハウジング10B’を覆うように配置され、嵌合したプラグコネクタ1A’のシェル12A’と接続する導電性の部材である。シェル12B’は、基板3のグランド電極と接続され、接地されている。
図20(A)及び図20(B)に示すように、プラグコネクタ1A’とリセプタクルコネクタ1B’とが嵌合すると、板状片12Aab’の先端部分は、嵌合したリセプタクルコネクタ1B’の導電性のシェル(導電性シェル)12B’に当接して+y方向に押圧される。これにより、板状片12Aab’が+y方向にさらに変位しようとするので、第2のコンタクト11Ab’への板状片12Aab’の押圧力をさらに強めることができる。
さらに、プラグコネクタ1A’とリセプタクルコネクタ1B’とが嵌合すると、同軸ケーブル2の内部導体21→第1のコンタクト11Aa’→第1のコンタクト11Ba’→基板3の信号電極という信号の伝送線路が形成される。さらに、同軸ケーブル2の外部導体22→グランドバー13’→シェル12A’→シェル12B’→基板3のグランド電極という接地用の伝送線路も形成される。また、コネクタ装置1’の全体が接地されたシェル12A’,12B’によって覆われ、内部で生じた電磁波の外部への漏洩が防止される。さらに、シェル12A’に電気的に接続されたプラグコネクタ1A’の第2のコンタクト11Ab’とリセプタクルコネクタ1B’の第2のコンタクト11Bb’とが接触する。これにより、第2のコンタクト11Ab’は、第2のコンタクト11Bb’を介して基板3のグランド電極に接続されるとともに、シェル12A’、シェル12B’を介して基板3のグランド電極に接続される。この結果、信号を伝送する第1のコンタクト11Aa’等で発生した電磁波は、他の信号の伝送線路に入射する前に第2のコンタクト11Ab’に吸収されるので、クロストークが低減される。また、上述のような接地用の伝送線路を形成することにより、信号の伝送線路の共振周波数を調整して、伝送される信号の周波数から共振周波数をずらし易くなる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、接地された導電性のシェル12A’が、導電性の第2のコンタクト11Ab’に当接する。これにより、第2のコンタクト11Ab’とシェル12A’とが電気的に接続されて構成された接地用の伝送線路をプラグコネクタ1A’内に形成することができるので、より確実に電磁波の遮蔽とクロストークの低減を図ることができる。
また、本実施の形態に係るプラグコネクタ1A、1A’は、電磁波を遮蔽し得る新規な構成を有するコネクタである。プラグコネクタ1A、1A’は、そのような構成を有しないコネクタに対して、信号を伝送する伝送線路の共振周波数が異なるようになる。これにより、例えば、伝送信号の周波数と異なる共振周波数を有するコネクタを選択するなどして、ユーザが様々なコネクタを選択する自由度を広げることができる。
なお、シェル12A,12A’と第2のコンタクト11Ab,11Ab’とを接続する方法としては、グランドバー13,13’から長細い針状の部材を張り出して第2のコンタクト11Ab,11Ab’と接触させる方法もある。しかしながら、シェル12A,12A’に板状片12Aab,12Aab’の方がそのような針状の部材よりも製造が容易である。
上記各実施の形態では、板状片12Aab、12Aab’を第2のコンタクト11Ab,11Ab’に押圧接触したが、本発明はこれには限られない。シェル12Aの本体部分の厚みを変更するなどして、その本体部分が第2のコンタクト11Ab,11Ab’に直接当接するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、板状片12Aab,12Aab’を弾性部材とし、その弾性力により、第2のコンタクト11Ab,11Ab’へ押圧接触させたが、本発明はこれには限られない。例えば、板状片12Aab,12Aab’を第2のコンタクト11Ab,11Ab’にはんだ付け等するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、板状片12Aab,12Aab’を折れ曲がったU字状又はV字状としたが、本発明はこれには限られない。例えば、シェルの板状片を、折れ曲がり部分のない平板としてもよい。
また、上記各実施の形態では、板状片12Aab,12Aab’の曲線状に折れ曲がった部分で、第2のコンタクト11Ab,11Ab’と押圧接触させたが、本発明はこれには限られない。例えば、板状片12Aab,12Aab’が、直線部分又は非連続に折れ曲がった部分で、第2のコンタクト11Ab,11Ab’と押圧接触するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、板状片12Aab,12Aab’は、プラグコネクタ1A、リセプタクルコネクタ1Bの嵌合の際、第2のコンタクト11Ab,11Ab’に対する押圧力が強まるように、嵌合したリセプタクルコネクタ1Bのシェル12Bに当接して押圧されるようにした。しかしながら、本発明はこれには限られない。
また、上記実施の形態2では、ハウジング10A’に、板状片12Aab’が通過する貫通孔10Aa’が設けられたが、本発明はこれには限られない。板状片12Aab’は、ハウジング10A’内を通過せず、板状片12Aab’が、ハウジング10A’の縁を回りこんで第2のコンタクト11Ab’に接触するような構成としてもよい。
また、上記各実施の形態では、第1のコンタクト11Aa,11Aa’は、一対の構成で差動信号を伝送するものであったが、本発明はこれには限られない。1本の第1のコンタクト11Aa,11Aa’で信号を伝送するようにしてもよい。この場合も、第1のコンタクト11Aa,11Aa’の両側に第2のコンタクト11Ab,11Ab’を配設するのが望ましい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、複数の同軸ケーブルと基板とを接続するコネクタに適用することができ、特に高周波の信号を伝送するコネクタに適用することができる。
1,1’ コネクタ装置、1A,1A’ プラグコネクタ、1B,1B’ リセプタクルコネクタ、2 同軸ケーブル、3 基板、10A,10A’ ハウジング、10Aa’ 貫通孔、10B,10B’ ハウジング、11,11’ コンタクト列、11A,11A’ コンタクト、11Aa,11Aa’ 第1のコンタクト、11Ab,11Ab’ 第2のコンタクト、11B,11B’ コンタクト、11Ba,11Ba’ 第1のコンタクト、11Bb,11Bb’ 第2のコンタクト、12A,12A’ シェル、12Aa 上側シェル、12Aaa,12Aaa’ 本体、12Aab,12Aab’ 板状片、12Ab 下側シェル、12B,12B’ シェル、13,13’ グランドバー、21 内部導体、22 外部導体、30 折曲部、31 接触部分、40 はんだ
Claims (8)
- ケーブルに接続されて、相手コネクタと嵌合されるコネクタであって、
絶縁性のハウジングと、
前記ケーブルに接続されるとともに前記相手コネクタと嵌合した状態で前記相手コネクタの信号伝送用のコンタクトと接続する導電性の第1のコンタクトと、前記相手コネクタの接地用コンタクトと接続する導電性の第2のコンタクトとから成り、前記第1のコンタクトと前記第2のコンタクトとが前記ハウジング内で一列に配置されるように構成されたコンタクト列と、
前記ハウジングを覆うように配置され、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルと接続し、前記第2のコンタクトに当接する導電性のシェルと、
を備えるコネクタ。 - 前記シェルは、
前記ハウジングを覆う本体と、
前記本体から前記第2のコンタクトに向かって張り出して前記第2のコンタクトと当接する板状片と、
を有する、
請求項1に記載のコネクタ。 - 前記板状片は、弾性部材であり、
弾性力により、前記第2のコンタクトに押圧接触する、
請求項2に記載のコネクタ。 - 前記板状片は、
前記第2のコンタクトに向かって凸状に折れ曲がった折曲部を有し、
前記折曲部で前記第2のコンタクトと押圧接触する、
請求項3に記載のコネクタ。 - 前記折曲部は、
曲線状に折れ曲がった部分を有し、
曲線状に折れ曲がった部分で、前記第2のコンタクトと押圧接触する、
請求項4に記載のコネクタ。 - 前記板状片は、
前記嵌合の際、前記第2のコンタクトに対する押圧力が強まるように、嵌合した前記相手コネクタの導電性シェルに当接して押圧される、
請求項3から5のいずれか一項に記載のコネクタ。 - 前記ハウジングに、前記シェルと前記第2のコンタクトとの間に貫通孔又は切り欠きが設けられており、
前記板状片は、前記貫通孔又は前記切り欠きを通って、前記第2のコンタクトと当接する、
請求項2から6のいずれか一項に記載のコネクタ。 - 前記コンタクト列において、
隣接して配列された差動信号を送信する2本の前記第1のコンタクトの両側にそれぞれ前記第2のコンタクトが配置されている、
請求項1から7のいずれか一項に記載のコネクタ。
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2017
- 2017-06-27 JP JP2017124957A patent/JP2019009037A/ja active Pending
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