JP2019004296A - 光送信器、及びスキュー補償方法 - Google Patents

光送信器、及びスキュー補償方法 Download PDF

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久雄 中島
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Abstract

【課題】光通信の送信側でI軸とQ軸の間の送信スキューを精度良く補償する。
【解決手段】マッハツェンダ型の変調器を有する光送信器は、前記変調器のI軸とQ軸に入力される信号として同振幅かつ同じ周波数の同相または逆相のスキュー調整用の信号を生成する信号生成部と、前記信号にスキュー調整を与えるスキュー調整部と、前記変調器に光を入射する光源と、前記スキュー調整用の信号で変調されて前記変調器から出力される光をモニタするモニタ回路と、モニタ光の電力を検出する電力検出部と、前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら、前記モニタ光の平均電力が最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する制御部と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光送信器とスキュー補償方法に関する。
光ネットワークでは、通信量の増大にともなって大容量化が求められている。大容量化は、ボーレートまたは変調方式の多値度を高めることで実現され得る。ボーレートは、単位時間あたりのデジタルデータの変調回数である。直交位相を用いた多値変調でボーレートを高める場合、送信器のI(In-phase:同相成分)軸とQ(Quadrature:直交成分)軸の間でスキューが残っていると、信号伝送の性能が劣化し、受信側でデータ受信エラーが発生する。スキューによる受信エラーを防止するため、送信側でI軸とQ軸の間のスキューを最小にする調整が行われている。
一般的には、スキュー補償量を調整するために、送信側でスキュー調整部の設定値を変更しながら、受信側で評価値(Q値)を求め、Q値が最も良くなるスキュー調整値を選択している。
一方、光通信装置のパターン発生器から発生されるデータ信号Pa、Pbのパターン幅を段階的に短くし、各パターン幅で、変調後の光信号の信号パワーSpowerが基準値Th以下になるまで遅延素子の遅延量を制御する構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
国際公開第2012/093416号
従来の一般的なスキュー調整方法は、受信側でQ値を測定するため、コヒーレント受信機が必要になる。Q値を測定するためには送受信間で設定情報を共有する必要がある。その後、スキュー調整の制御が行われる。Q値を測定し、送信スキューの検知、送信側へのフィードバック等のコヒーレント送受信器の制御を含め一連の処理を行うため、処理量が増加し、回路構成が大きくなる。
本発明は、光通信の送信側でI軸とQ軸の間の送信スキューを精度良く補償する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様では、マッハツェンダ型の変調器を有する光送信器は、
前記変調器のI軸とQ軸に入力される信号として同振幅かつ同じ周波数の同相または逆相のスキュー調整用の信号を生成する信号生成部と、
前記スキュー調整用の信号にスキュー調整を与えるスキュー調整部と、
前記変調器に光を入射する光源と、
前記スキュー調整用の信号で変調されて前記変調器から出力される光をモニタするモニタ回路と、
モニタ光の電力を検出する電力検出部と、
前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら、前記モニタ光の平均電力が最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する制御部と、を有する。
上記の構成により、光通信の送信側でI軸とQ軸の間の送信スキューを精度良く補償することが可能になる。
実施形態の光送信器の概略図である。 スキュー調整のために生成される信号波形の例を示す図である。 スキュー調整時のバイアス電圧の設定を説明する図である。 受光素子に入射するモニタ光の波形を示す図である。 スキュー調整値が最適に設定されている場合の信号波形とモニタ光の波形を示す スキュー調整値が最適でない場合の信号波形とモニタ光の波形を示す スキュー調整の原理を説明する図である 異なる周波数でのスキュー調整値とモニタ光の電力の関係を示す。 光送信器の制御部の概略ブロック図である。 制御部で実行されるスキュー補償方法のフローチャートである。 異なる周波数でスキュー調整値を変えながら測定されたモニタ光の電力プロファイルの例を示す図である。 スキュー調整に用いた各周波数で検知可能なスキュー量を示す図である。 すべての周波数で最適な電力値となる点をスキュー調整値として決定する手法を説明する図である。 変形例1のスキュー調整量の決定手法を説明する図である。 変形例1のスキュー補償方法のフローチャートである。 変形例2で用いられるチャープ信号の一例を示す図である。 チャープ信号を用いる場合のスキュー補償方法のフローチャートである。 変形例2の光送信器の構成例を示す図である。 変形例2の制御部の構成例を示す図である。
実施形態では、送信側で最適なスキュー調整値を決めるために、変調器に所定のバイアス電圧を設定し、変調器のI軸とQ軸に入力されるスキュー調整用の信号として、同じ振幅、同じ周波数の互いに同相または逆相の信号を用いる。スキュー調整用の信号は、一例として正弦波信号である。変調器のバイアス条件に応じて、I軸とQ軸に同じ位相(以下「同相」とする)または位相が180°反転した(以下「逆相」という)スキュー調整用の信号を入力し、変調器から出力されるモニタ光の平均電力が最適レベルとなるようにスキュー補償量を決定する。
別の例では、変調器に入力する信号の周波数を順番に、あるいは連続的に変更して、スキュー調整に用いたすべての周波数でモニタ光の平均電力値が最適値(たとえば最大値または最小値)となるようにスキュー調整値を制御する。
変調器に設定されるバイアス条件と、変調器に入力されるスキュー調整用の信号の位相関係に基づいて、モニタ光の平均電力が最適レベルとなるようにスキュー調整値を制御する。これにより、スキュー調整のために、受信側からのフィードバック情報を用いずに精度良く送信スキューを補償できる。
図1は、実施形態の光送信器10の概略図である。光送信器10は光伝送システム1で用いられ、光受信器30との間で光信号の送受信を行う。光送信器10は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:直交位相シフトキーイング)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift keying:差動直交位相シフトキーイング)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)等、直交位相を用いた変調方式を採用している。 QAMは振幅変調であるが、互いに直交する位相成分を用いるため、直交位相を用いた変調方式に含める。光送信器10は、光受信器30からのフィードバック情報を用いずに、I軸とQ軸の間の送信スキューを最小に制御する。
光送信器10は、信号生成部11、スキュー調整部12、I軸用のデジタル−アナログコンバータ(ADC)13、Q軸用のADC14、光源15、変調器16、モニタ回路17、電力検出部18、及び制御部19を有する。
信号生成部11は、起動時、出荷時などの運用前の段階で、スキュー調整用のテスト信号を生成する。信号生成部11からI軸用の信号とQ軸用の信号が出力され、スキュー調整部12に入力される。信号生成部11は、後述するように、スキュー調整用に異なる周波数の信号、あるいは周波数が連続的に変化するチャープ信号を生成する。実際のデータ信号生成部は、スキュー調整用の信号生成部11と別途に設けられており、スキュー調整時と運用中で、スキュー調整部12への接続が切り替えられる構成としてもよい。
I軸の信号とQ軸の信号は、スキュー調整部12でスキュー調整を受け、対応するDAC13及びDAC14でアナログ信号に変換されて、変調器16に入力される。変調器16はマッハツェンダ型の変調器であり、I軸変調部161と、Q軸変調部162と、位相変調部163有する。I軸変調部161とQ軸変調部162のそれぞれは、たとえばマッハツェンダ(MZ)干渉計で形成され、電気光学効果または半導体の電界吸収効果を利用して光変調を行う。
レーザダイオード(LD)等の光源15から出力される光は、分岐されてI軸変調部161とQ軸変調部162に導かれる。I軸変調部161に入射した光は、I軸変調部161に入力される信号を載せて伝搬する。Q軸変調部162に入射した光は、Q軸変調部162に入力される信号を載せて伝搬し、位相変調部163で所定の位相回転を受ける。
変調器16のI軸を通った光とQ軸を通った光は、合波されて変調器16の出力光となる。出力光の一部は、光カプラ等の分岐部21でスキュー調整用のモニタ光として取り出され、モニタ回路17に供給される。モニタ回路17は、フォトダイオード(PD)等の受光素子171と、ローパスフィルタ(LPF)等の帯域制限フィルタ172を有する。モニタ光は、受光素子171で入射強度に比例した光電流に変換され、帯域制限フィルタ172で高周波成分が除去されて、モニタ信号として電力検出部18に供給される。
受光素子171として、変調器16のバイアス制御用に変調器16内に配置されたモニタ用のPDや、光送信器10の光出力電力を監視するPDを利用してもよいし、低速のPDを別途配置してもよい。
電力検出部18は、モニタ信号のパワーを検出する。電力検出部18で検出されるパワーは、スキュー調整部12に設定された調整値に対応する電力値である。検出結果は制御部19に供給される。
制御部19は、電力検出結果から平均電力を求め、スキュー調整に用いられる複数の周波数のすべてにおいてモニタ光の電力が最適値(最小または最小)となるときのスキュー調整量を、最適なスキュー調整値として決定する。制御部19はまた、信号生成部11で生成されるスキュー調整用の信号のパラメータと出力タイミングを制御する。
スキュー調整時に、変調器16のI軸変調部161、Q軸変調部162、及び位相変調部163のバイアス電圧が所定の電圧に設定される。これらのバイアスは制御部19によって制御されてもよいし、外部から設定されてもよい。詳細は後述するが、位相変調部163のバイアス電圧は、入力信号を変調しない場合に、I軸とQ軸を伝搬する光の位相差がゼロとなるように制御されている。また、入力信号を変調しない場合に、I軸変調部161のバイアス電圧とQ軸変調部162のバイアス電圧は、I−Q間で伝搬光の振幅が同じであり光位相が反転(πラジアン回転)するように制御される。
スキュー調整部12に設定される調整値は、スキュー調整用のI軸信号とQ軸信号の位相に応じて、複数の周波数でモニタ光の電力を最大とする最適な値、またはモニタ光の電力を最小にする最適な値に調整される。光送信器20の運用中は、送信されるデータ信号は最適な値に調整されたスキュー調整値によってスキュー補償されて、変調器16に入力される。運用中は、位相変調部163のバイアス電圧はI軸とQ軸を通る光の間に90°の位相回転が生じるように制御される。
図2は、実施形態の光送信器10の特徴のひとつである信号生成部11で生成される信号波形を説明する図である。変調器16に入力されるI軸信号とQ軸信号は、振幅と周波数が同じ周期関数の信号である。位相はI軸信号とQ軸信号の間で同相でもよいし、逆相であってもよい。図2の例(1)は、I軸信号とQ軸信号として、同相の正弦波が用いられる例である。例(2)は、I軸信号とQ軸信号として、位相が反転(πラジアン回転)した正弦波が用いられる例である。
図3は、スキュー調整時のバイアス電圧の設定例を説明する図である。図3の例では、変調器16において、
(a)位相変調部163のバイアス電圧は、入力信号を変調しない場合に、I軸を通る光とQ軸を通る光に光位相差を与えないように制御され、
(b)I軸変調部161のバイアス電圧とQ軸変調部162のバイアス電圧は、入力信号を変調しない場合に、I軸を通る光とQ軸を通る光の振幅が同じであり、光位相がπ反転する点に制御されている。
条件(b)と関連して、図3のI軸変調部161には、光振幅が大きくなる方向のバイアス電圧が印加され、Q軸には、光振幅が小さくなる方向のバイアス電圧が印加されている。このバイアス設定により、I軸を通る光とQ軸を通る光の間にπラジアンの位相差が与えられる。
スキュー調整用の信号として、振幅及び周波数が同じ、かつ同相のI軸信号とQ軸信号が変調器16に入力される場合を考える。I軸信号とQ軸信号を載せた光は、I軸変調部162とQ軸変調部163を伝搬したことで、位相が180°反転し、互いに打ち消し合う。条件(a)により、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間の位相差はゼロに制御されているので、変調器16からの光出力は最小となる。この場合は、モニタ信号の平均電力が最小となるときが、入力信号間のスキューが最適な状態である。
逆に、I軸変調部161とQ軸変調部162に、振幅と周波数が同じで、光位相がπ反転したテスト信号が入力される場合は、I軸変調部161を出た光と、Q軸変調部162を出た光は同相となり、合波された時点で振幅が2倍になる。この場合は、モニタ信号の平均電力が最大となるときが、入力信号間のスキューが最適な状態である。
図4は、受光素子171に入射するモニタ光の波形を示す。波形図の横軸は時間、縦軸は強度である。スキュー調整用の信号として例えば正弦波が変調器16に入力され、変調器16のバイアス設定によって変調器16から強度が2倍になった光信号が出力される。この出力光の強度変化の中心が、平均電力値に対応する。
図5は、送信スキューの決定方法を説明する図である。図5の(A)の例では、信号生成部11から出力されるI軸信号とQ軸信号は、位相がπラジアン回転された正弦波(のデジタルサンプリング信号)である。図3を参照して説明したバイアス条件(a)と(b)により、I軸変調部161とQ軸変調部162でI軸信号を載せた光とQ軸信号を載せた光の間にπラジアンの位相差が与えられ、I軸を通る光とQ軸を通る光が強め合う。位相変調部163の位相回転量はゼロなので、変調器16からは振幅が2倍になった光が出力される。
図5の(B)に示すように、モニタ光の平均電力が最大となるときが、電力検出部18に入力される信号に含まれるスキュー量が最小となる。この状態は、I軸とQ軸の間で発生する送信スキュー量と、スキュー調整部12であらかじめ付加されたスキュー調整値が相殺されている状態である。電力検出部18でモニタ信号の電力値を求めて制御部19に供給し、制御部19は、複数の周波数でモニタ光の電力が最大となるときのスキュー調整値を、ターゲットの調整値として決定する。
図6は、図5と同じ信号条件、同じバイアス条件で、スキュー調整値が最適でない場合を示す。スキュー調整用のI軸信号とQ軸信号は、位相がπ回転した正弦波である。スキュー調整部12によるスキュー調整値の付与と、I−Q間で生じる送信スキューにより、変調器16で合波された信号に周期の−1/2に近い量の位相差が生じている。この場合、モニタ光の平均電力値は、(B)に示すように低減する。
図5と図6から、バイアス条件が上述した条件(a)と条件(b)であり、スキュー調整用の信号として互いに逆相の信号が入力される場合は、モニタ光の平均電力値が最大になるようにスキュー調整値を制御する。これにより、スキュー調整部12に最適なスキュー調整値を設定することができる。
スキュー調整値の制御パターンは、変調器16のバイアス条件の設定の仕方と、スキュー調整用のテスト信号の位相に応じて、次の4通りが考えられる。
制御パターン1は、(a)スキュー調整時に位相変調部163のバイアス電圧がI−Q間の光位相差がゼロになるように制御され、(b)I軸バイアスとQ軸バイアスはI−Q間にπの光位相差が与えられるように制御され、(c)I軸とQ軸で逆相のテスト信号が入力されるときの制御である。この場合は、スキュー調整値は、変調器16の出力光の平均電力値が最大になるように制御される。
制御パターン2は、(a)位相変調部163のバイアス電圧がI−Q間の光位相差がゼロになるように制御され、(b)I軸バイアスとQ軸バイアスはI−Q間に光位相差が生じないように制御され、(c)I軸とQ軸で同相のテスト信号が入力されるときの制御である。この場合も、同相の信号が互いに強め合って、変調器16の出力光の強度は大きくなる。スキュー調整値は、変調器16の出力光の平均電力値が最大になるように制御される。
制御パターン3は、バイアス条件が制御パターン1と同じで、入力されるテスト信号が同相の場合である。(a)位相変調部163のバイアス電圧がI−Q間の光位相差がゼロになるように制御され、(b)I軸バイアスとQ軸バイアスはI−Q間にπの光位相差が与えられるように制御され、(c)I軸とQ軸で同相のテスト信号が入力される。この場合は、I軸変調部161とQ軸変調部162に入力されるテスト信号は互いに打ち消し合う。スキュー調整値は、変調器16の出力光の平均電力値が最小になるように制御される。
制御パターン4は、バイアス条件が制御パターン2と同じで、入力されるテスト信号が逆相の場合である。(a)位相変調部163のバイアス電圧はI−Q間の光位相差がゼロになるように制御され、(b)I軸バイアスとQ軸バイアスはI−Q間に光位相差が生じないように制御され、(c)I軸とQ軸で逆相のテスト信号が入力される。この場合は、互いに逆相のテスト信号が打ち消し合って、変調器16の出力光の強度が小さくなる。スキュー調整値は変調器16の出力光の平均電力値が最小になるように制御される。
制御部19は、スキュー調整時のバイアス条件の設定と、信号生成部11で生成されるスキュー調整用のI軸信号とQ軸信号の位相関係に応じた制御パターンで、スキュー調整値を制御する。
図7は、スキュー調整の原理を説明する図である。前提として、制御パターン1のバイアス条件と入力信号の位相関係が設定されているものとする。スキュー調整用のI軸信号とQ軸信号は、同じ周波数、同じ振幅の互いに180°位相のずれた信号とする。スキュー調整部12に設定されている調整値を変更しながら、電力検出部18でモニタ光の電力を検出する。モニタ光の電力は、たとえば基準値からの変動量として測定されてもよい。スキュー調整量(ピコ秒)を変化させていくと、モニタ光の時間平均電力が変化する。モニタ光の時間平均電力は、スキュー(タイミングずれ)の量によって周期的に変化する。スキューが最小のとき、すなわち、I軸とQ軸の間の送信スキューがスキュー調整量によって正しく補償されているときには、この例では時間平均電力値が最大となる。
スキュー調整用の信号に単一の周波数を用いる場合は、図5および図6を参照して説明したように、変調器16のバイアス設定条件と入力信号の位相関係とに応じて、モニタ光の平均電力が最大、または最小となるようにスキュー補償を行えばよい。この場合は、スキュー調整用の信号の周波数をスキュー調整が精度良く行われる周波数に設定するのが望ましい。
信号生成部11で生成されるテスト信号の周波数を高めると、送信スキュー制御の精度を高くすることができるが、検知できる送信スキュー量の幅が狭くなる。信号生成部11で生成されるテスト信号の周波数を低くすると、送信スキュー制御の精度が低くなるが、検知できる送信スキュー量の幅が広くなる。
図8は、異なる周波数について、スキュー調整値とモニタ光の電力の関係を示す。ここでいう電力は平均電力とする。図8の(A)はテスト信号の周波数が高い場合の電力検出部18の測定結果、(B)はテスト信号の周波数が低い場合の電力検出部18の測定結果である。テスト信号の周波数が高い場合はピークが急峻であり、モニタ光の電力値が最大となるときのスキュー調整値を正確に特定することができる。しかし、検知できる送信スキュー量の幅は、(A)の例で60〜70psの範囲である。テスト信号の周波数が低いとピークが鈍り、モニタ光の電力値が最大となるときのスキュー調整値の特定が困難になる。しかし、検知できる送信スキュー量の幅は、(B)の例で250psに広がる。
そこで、第1の実施形態として、スキュー調整値の精度を高めるため、周波数の異なるテスト信号を使用し、使用したすべての周波数でモニタ光の電力値が最大となるように、あるいはバイアス条件と入力信号の位相条件によっては、モニタ光の電力値が最小に近づくように、スキュー調整値を制御する。
図9は、光送信器10の制御部19の概略ブロック図である。制御部19は、全体制御部191と、スキュー調整値設定・変更部192と、送信周波数設定部193と、最終スキュー調整値決定部194と、スキュー調整一覧195と、送信周波数一覧196と、を有する。全体制御部191、スキュー調整値設定・変更部192、送信周波数設定部193、及び最終スキュー調整値決定部194は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のロジックデバイスやマイクロプロセッサで実現される。スキュー調整一覧195と送信周波数一覧196はメモリで実現される。
全体制御部191は、制御部19内の各構成要素の動作と、光送信器10の全体動作を制御する。スキュー調整値設定・変更部192は、スキュー調整時にスキュー調整一覧195を参照して、スキュー調整部12にスキュー調整の初期値を設定し、所定のスキュー範囲でスキュー調整値を変化させる。スキュー調整値設定・変更部192は、全体制御部191からのスキュー調整値の設定・変更指示に応答して、スキュー範囲内でスキュー調整値を変更し、全範囲でスキュー調整値の変更が完了したら、スキュー調整値完了通知を全体制御部191に出力する。最終スキュー調整値決定部194によって最終的に最適なスキュー調整値が決定されたときは、スキュー調整値設定・変更部192は、全体制御部191の制御の下に、決定されたスキュー調整値をスキュー調整部12に設定する。
スキュー調整一覧195は、スキュー調整情報を記憶する。スキュー調整情報には、スキュー調整部に設定するための情報が含まれている。スキュー調整部に設定するための情報は、周波数ごとのスキュー調整値、スキュー調整量の最大値と最小値及びスキュー調整値を変化させるステップサイズ等の情報の形で記録されていてもよい。
送信周波数設定部193は、送信周波数一覧196を参照して、スキュー調整用の信号の周波数を順次選択して、信号生成部11に周波数を通知する。全体制御部191からの周波数変更指示に応答して、信号生成部11に設定する周波数を変更し、周波数の変更が完了すると、周波数変更完了通知を全体制御部191に出力する。
送信周波数一覧196は、スキュー調整に用いるテスト信号の周波数の一覧を有する。たとえば、2GHz、4GHz、8GHz、16GHzといった周波数のリストを記憶する。
最終スキュー調整値決定部194は、スキュー調整値設定・変更部192から現在のスキュー調整値の情報を受け取り、電力検出部18から、そのスキュー調整値でのモニタ光の電力測定値を取得する。また、送信周波数設定部193から現在設定されている周波数情報を受け取る。これらの情報に基づいて、周波数ごとに、スキュー調整値を変化させながら測定されたモニタ光の電力情報を生成する。全体制御部191から、すべての周波数での測定完了通知を受け取ったなら、スキュー調整部12に設定すべき最適なスキュー調整値を最終的に決定する。最適なスキュー調整値は、複数の周波数のすべてでモニタ光の電力値が最適値となるときのスキュー調整量である。
電力検出部18は、たとえば一定時間モニタ回路17からの出力されるモニタ信号の平均電力の値が安定した場合に、電力測定完了通知を全体制御部191に出力する。全体制御部191は、電力測定完了通知に基づいて、測定完了通知を最終スキュー調整値決定部194に出力する。
図10は、制御部19で実行される制御処理のフローチャートである。光送信器10の起動時など、運用前の段階でスキュー調整が開始される。まず、スキュー調整部12のスキュー調整値が初期値に設定され(S11)、設定されたスキュー調整値でモニタ光の電力値が求められる(S12)。スキュー調整値の初期値はスキュー調整範囲の最小値でもよいし、最大値でもよいし、0[ps]であってもよい。
スキュー調整範囲のすべてのスキュー調整値でモニタ光の電力値が検出されたか否かが判断される(S13)。他に測定すべきスキュー調整値が残っている場合は(S13でNO)、所定のステップサイズでスキュー調整値を変更し(S14)、S12に戻って電力値を測定する。すべてのスキュー調整値での測定が終わるまで、ステップS12〜S14を繰り返す。
スキュー調整の全範囲で測定が終わると(S13でYES)、スキュー調整に用いられるすべての周波数でモニタ光の測定が行われたか否かが判断される(S15)。他に測定すべき周波数が有る場合は(S15でNO)、周波数を変更して(S16)、ステップS11に戻る。新たに設定された周波数で、ステップS11〜15を繰り返す。
スキュー調整用のすべての周波数で、スキュー調整値を変えながら電力測定が完了したならば(S15でYES)、すべての周波数で最適電力値になるときのスキュー調整値を最適なスキュー調整値に決定し(S17)、処理を終了する。
最適電力値は、たとえば、I軸とQ軸で逆相のテスト信号が入力され、変調器16のバイアス電圧がI軸とQ軸間にπの位相差が与えられるように設定されている場合は、モニモニタ光の電力が最大となる電力値である。また、同じバイアス条件でI軸とQ軸で同相のテスト信号が入力される場合は、モニタ光の電力が最小になる電力値である。
決定されたスキュー調整値は、最終的にスキュー調整部12に設定され、光送信器10の運用中にスキュー補償に用いられる。
図11は、スキュー調整の制御フローで、複数の周波数で測定されたモニタ光の電力プロファイルの例を示す。テスト信号の周波数を第1の周波数f1、第2の周波数f2、第3の周波数f3と変更すると、測定される電力変動の周期も変化する。テスト信号の周波数が高くなると(f1<f2<f3)、スキュー調整範囲内に現れるピークの数が増える。また、周波数によって、検知可能なスキュー量の範囲も変わってくる。
図12は、スキュー調整用のテスト信号の周波数と、検知可能なスキュー量の対応関係を示す。たとえば、16GHzの周波数では、およそ±31psの範囲をスイープすることで、ピーク電力が観測されるスキュー遅延量を特定することができる。この周波数は図11(C)のf3に対応する。8GHzの周波数では、およそ±62psの範囲をスイープすることで、ピーク電力が観測されるスキュー遅延量を特定することができる。4GHzの周波数では、±125psの範囲をスイープすることで、ピーク電力が観測されるスキュー遅延量を特定することができる。この周波数は図11(B)のf2に対応する。2GHzの周波数では、±250psの範囲をスイープすることでピーク電力が観測されるスキュー遅延量を特定することができる。この周波数は図11(A)のf1に対応する。
図13は、スキュー調整に用いられるすべての周波数で電力値が最適となる点を最適なスキュー調整値として決定する手法を説明する図である。I軸とQ軸に入力されるテスト信号は振幅と周波数が同じ信号である。図13の例では、発生し得る送信スキューの最大範囲は±200[ps]と仮定し、スキュー調整値が最適なときに最大の電力値を持つように設計されている。具体的には、変調器16のI軸とQ軸の間でπの光位回転が与えられるようにバイアス値が設定され、テスト信号として互いに逆相の信号が変調器16に入力される(制御パターン1)。あるいは、変調器16にI軸とQ軸を通る光波の間に位相差が生じないバイアス電圧を設定して、振幅と周波数が同じ同相のテスト信号を入力してもよい(制御パターン2)。
それぞれの周波数でスキュー調整値を変更しながらモニタ光の電力を求めた結果、すべての周波数で電力値が最大になるのはスキュー調整値が15[ps]のときである。これは、光送信器10で発生する送信スキュー量が−15psであることを意味する。この送信スキューを補償するために、スキュー調整部12に15[ps]のスキュー調整量が設定される。この方法により、受信側からの情報を用いなくても、送信側で最適なスキュー補償量を設定することができる。
<変形例1>
図14は、スキュー補償方法の変形例1を説明する図である。上述した実施形態では各周波数でスキュー調整値をスキュー範囲の全体にわたってスイープしていたが、変形例1では、スキュー調整値の候補を選択し、候補値の近傍でのみモニタ光の電力を測定する。これにより、スキュー調整値を変更する区間と回数を削減することができる。
まず、図14(A)に示すように、ある周波数で少なくとも一周期の区間にわたって、スキュー調整値を変えながらモニタ光の電力値を求め、電力が最適となる(たとえば最大となる)スキュー調整値を少なくとも1点求める。スキュー調整値とモニタ光の強度との周期的な関係から、周期がわかれば他の最適点(たとえば最大電力となる点)が推定される。図14(A)の例では、2周期の区間をスキューして電力が最大となる点を二点求めている。候補決定用の最初の周波数としては、スキューに用いる複数の周波数の中で最も高い周波数を用いるのが望ましい
図14(B)で、電力プロファイルの周期性から、電力が最大となる他の候補点(スキュー調整値)を特定する。図中、追加された候補点は白丸で示されている。
図14(C)で、各候補点とその近傍で、他の周波数について、モニタ光の電力を求める。スキュー調整に用いるすべての周波数で電力が最大となるスキュー調整値を、スキュー調整部12に設定する最終的なスキュー調整値として決定する。
この方法では、最適電力値となる候補のスキュー調整値の近傍だけでスキュー調整値を変更しながらモニタ光の電力を求めればよいので、スキュー調整値の決定時間と処理量を低減することができる。
図15は、変形例1のフローチャートである。起動時等の運用前の段階でスキュー調整が開始されると、ある周波数でスキュー補償量(スキュー調整値)の候補を決定する(S21)。選択した周波数について、少なくともモニタ光の電力プロファイルの一周期にわたる区間でスキュー調整値を変えながらモニタ光の電力を測定し、電力が最適(たとえば最大)になる点を少なくとも1点、候補として求める。スキュー調整値とモニタ光電力との関係の周期性に基づいて、求めた候補点から所定間隔にある点をスキュー調整値の候補とする。最初の周波数は、複数の周波数の中で最も高い周波数を用いるのが望ましい。
最初の候補(スキュー遅延値)とその近傍でのみ、各周波数のモニタ光の電力を測定する(S22)。スキュー調整に用いられるすべての周波数で電力測定が行われたか否かが判断される(S23)。他に測定すべき周波数が残っている場合は(S23でNO)、周波数を次の周波数に変更し(S24)、現在の候補点ですべての周波数について電力測定が終わるまでステップS22とS23を繰り返す。
現在の候補点ですべての周波数について電力測定が終わると(S23でYES)、すべての候補について各周波数の電力測定が行われたか否かが判断される(S25)。他に候補が残っている場合は(S25でNO)、すべての候補点での電力測定が終わるまで、ステップS22〜S26を繰り返す。
すべての候補について、各周波数での電力測定が完了した場合は(S25でYES)、すべての周波数で最適電力となる候補点を、最終的なスキュー調整値として決定し(S27)、処理を終了する。
この方法は、スキュー調整時間と処理量が少ない点で有利である。
<変形例2>
図16は、実施形態の変形例2として、周波数が連続的に変化するチャープ信号を用いる例を示す。チャープ信号は、時間とともに周波数が増加または減少する信号である。周波数は時間に対してリニアに変化してもよいし、指数関数的に変化してもよい。正弦波をチャープさせた信号は、位相の正弦関数となる。時間軸に沿って周波数が変化するため、周波数を順次切り替えてスキュー補償量を調整する場合と同じ効果を得ることができる。信号生成部11から、所定時間チャープ信号を繰り返し出力することで、周波数の変更処理を行わなくても、複数の周波数でモニタ光の電力を測定した結果と同じ効果を得ることができる。 図17は、変形例2の処理フローである。まず、スキュー調整値を初期値に設定する(S31)。変調器16にI軸用のチャープ信号とQ軸用のチャープ信号を入力し、モニタ光の電力を測定する(S32)。この間、チャープ信号は繰り返し出力されており安定した電力測定値が得られるまで、スキュー調整値は固定されている。安定するまでの時間は、チャープ信号の周波数の時間変化の割合及び測定したい周波数帯域などにより変化する。
次に、所定のスキュー調整範囲内のすべてのスキュー調整値でモニタ光の電力を求めたか否かを判断する(S33)。電力測定を行うべきスキュー調整値が残っている場合は(S33でNO)、スキュー調整値を変更してステップS32に戻り、すべてのスキュー調整値でモニタ光の電力が検出されるまで、S32〜S34を繰り返す。
すべてのスキュー調整値でモニタ光の電力が得られたなら(S33でYES)、最適電力となるスキュー調整量を、最適なスキュー調整量として決定し(S35)、処理を終了する。この方法では、スキュー調整用に周波数を切り替える処理が不要になる。
図18は、変形例2の光送信器10Aの概略図である。図1の光送信器10と同じ構成要素には同じ符号を付けて、重複する説明を省略する。
変形例2の光送信器10Aでは、制御部19Aから信号生成部11に、スキュー調整用のテスト信号の設定変更の指示が供給されない。信号生成部11Aは、I軸の信号とQ軸の信号として、所定のチャープ信号を出力する。信号生成部11Aで生成され出力されるI軸とQ軸のチャープ信号は、制御の仕方に応じて、振幅と周波数の変化の仕方が同じで互いに同相のチャープ信号、または振幅と周波数の変化の仕方が同じで互いに逆相となるチャープ信号である。
I軸のチャープ信号とQ軸のチャープ信号は、スキュー調整部12に設定されているスキュー調整値でスキュー補償を受けて、I軸変調部161とQ軸変調部162にそれぞれ入力される。I軸とQ軸のチャープ信号の位相と、変調器16に設定されるバイアス電圧は、最適なスキュー調整値を決定するための最適電力値をどう設定するかによって決められ、上述した制御パターン1〜4のいずれを用いてもよい。
変調器16の出力光はモニタ回路17でモニタされ、電力検出部18でモニタ光の電力が検出される。制御部19Aは、入力された電力検出結果に基づいて、図17の処理を実行して最適なスキュー調整値を決定し、決定したスキュー調整値をスキュー調整部12に設定する。
図19は、制御部19Aの概略ブロック図である。図9の制御部19と同じ構成要素には同じ符号を付けて、重複する説明を省略する。制御部19は、全体制御部191と、スキュー調整値設定・変更部192と、最終スキュー調整値決定部194と、スキュー調整一覧195を有する。スキュー調整時に、全体制御部191はスキュー調整一覧195を参照して、スキュー調整部12にスキュー調整の初期値を設定し、所定のスキュー範囲でスキュー調整値を変化させる。スキュー調整値設定・変更部192は、全体制御部191からのスキュー調整値の設定・変更指示に応答して、スキュー範囲内でスキュー調整値を変更する。チャープ信号の場合においても、スキュー調整値は安定した電力測定が求まるまで固定される。測定すべきスキュー調整値の変更が完了したら、スキュー調整値設定・変更部192はスキュー調整値完了通知を全体制御部191に出力する。最終スキュー調整値決定部184で最終的に最適なスキュー調整値が決定されたときは、スキュー調整値設定・変更部192は全体制御部191の制御の下に、決定されたスキュー調整値をスキュー調整部12に設定する。
最終スキュー調整値決定部194は、スキュー調整値設定・変更部192から現在のスキュー調整値の情報を受け取り、電力検出部18から、そのスキュー調整値でのモニタ光の電力測定値を取得する。全体制御部191から測定完了通知を受け取ったなら、スキュー調整部12に設定すべき最適なスキュー調整値を最終的に決定する。最適なスキュー調整値は、
制御パターン1から制御パターン4までと同等に決定することができる。最適なスキュー調整量はスキュー調整部12に設定され、光送信器10Aの運用中にスキュー補償のために用いられる。変形例2の構成により、周波数の変更処理なしに最適なスキュー調整値を決定することができる。
この明細書と特許請求の範囲で「I軸」というときは搬送波と同相の成分を扱う「同相軸」を意味し、「Q軸」というときは搬送波から90°位相がずれた成分を扱う「直交軸」を指すものとする。「同相」の信号というときは位相が同じ信号を指し、「逆相」の信号というときは位相が180°反転した信号を指すものとする。
以上の説明につき、以下の付記を呈示する。
(付記1)
マッハツェンダ型の変調器を有する光送信器において、
前記変調器のI軸とQ軸に入力される信号として、同振幅かつ同じ周波数の同相または逆相のスキュー調整用の信号を生成する信号生成部と、
前記スキュー調整用の信号にスキュー調整を与えるスキュー調整部と、
前記変調器に光を入射する光源と、
前記スキュー調整用の信号で変調されて前記変調器から出力される光をモニタするモニタ回路と、
モニタ光の電力を検出する電力検出部と、
前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら、前記モニタ光の平均電力が最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する制御部と、
を有することを特徴とする光送信器。
(付記2)
前記信号生成部は、複数の周波数で前記スキュー調整用の信号を生成し、
前記制御部は、前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら前記複数の周波数で前記モニタ光の平均電力を取得し、前記複数の周波数のすべてで前記最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記3)
前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定されており、
前記信号生成部は、振幅と周波数が同じで互いに逆相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記4)
前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定されており、
前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ同相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記5)
前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定されており、
前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ同相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記6)
前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定されており、
前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ互いに逆相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記7)
前記制御部は、第1の周波数でスキュー調整値の候補値を決定し、前記第1の周波数以外の周波数について、前記候補値の近傍で前記モニタ光の平均電力を取得し、前記複数の周波数で最適電力値となる候補値を、最適なスキュー調整値として決定する、ことを特徴とする付記2に記載の光送信器。
(付記8)
前記信号生成部は、振幅と周波数の変化の仕方が同じで互いに、同相または逆相となるチャープ信号を前記スキュー調整用の信号として生成し出力することを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記9)
前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ同相または逆相の正弦波の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し出力することを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記10)
マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定し、
前記変調器のI軸とQ軸に、振幅と周波数が同じで互いに逆相のスキュー調整用の信号を入力し、
スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とするスキュー補償方法。
(付記11)
マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定し、
前記変調器のI軸とQ軸に振幅と周波数が同じ同相のスキュー調整用の信号を入力し、
スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とするスキュー補償方法。
(付記12)
マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定し、
前記変調器のI軸とQ軸に振幅と周波数が同じ同相のスキュー調整用の信号を入力し、
スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とするスキュー補償方法。
(付記13)
マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定し、
前記変調器のI軸とQ軸に、振幅と周波数が同じで互いに逆相のスキュー調整用の信号を入力し、
スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
ことを特徴とするスキュー補償方法。
(付記14)
前記スキュー調整用の信号を複数の周波数で生成し、
前記スキュー調整値を変化させながら、前記複数の周波数で、前記変調器から出力される前記モニタ光の電力を測定し、
前記複数の周波数で最適電力となるスキュー調整量を前記最適なスキュー調整量として決定することを特徴とする付記10〜13のいずれかに記載のスキュー補償方法。
(付記15)
第1の周波数でスキュー調整値の候補値を決定し、
前記第1の周波数以外の周波数について、前記候補値の近傍で前記モニタ光の平均電力を取得し、
前記複数の周波数で最適な平均電力となる候補値を、最適なスキュー調整値として決定する、ことを特徴とする付記14に記載のスキュー補償方法。
(付記16)
前記スキュー調整用の信号として、前記振幅と前記周波数の変化の仕方が同じチャープ信号を前記変調器に入力することを特徴とする付記10〜13のいずれかに記載のスキュー補償方法。
(付記17)
前記スキュー調整用の信号として、前記振幅と前記周波数が同じ正弦波信号を前記変調器に入力することを特徴とする付記10〜13のいずれかに記載のスキュー補償方法。
10、10A 光送信器
11、11A 信号生成部
12 スキュー調整部
13、14 DAC
15 光源
16 変調器
17 モニタ回路
18 電力検出部
19 制御部
161 I軸変調部
162 Q軸変調部
163 位相変調部
171 受光素子
172 帯域制限フィルタ
191、191A 全体制御部
192 スキュー調整値設定・変更部
193 送信周波数設定部
194 最終スキュー調整値決定部
195 スキュー調整一覧
196 送信周波数一覧

Claims (12)

  1. マッハツェンダ型の変調器を有する光送信器において、
    前記変調器のI軸とQ軸に入力される信号として、同振幅かつ同じ周波数の同相または逆相のスキュー調整用の信号を生成する信号生成部と、
    前記スキュー調整用の信号にスキュー調整を与えるスキュー調整部と、
    前記変調器に光を入射する光源と、
    前記スキュー調整用の信号で変調されて前記変調器から出力される光をモニタするモニタ回路と、
    モニタ光の電力を検出する電力検出部と、
    前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら、前記モニタ光の平均電力が最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する制御部と、
    を有することを特徴とする光送信器。
  2. 前記信号生成部は、複数の周波数で前記スキュー調整用の信号を生成し、
    前記制御部は、前記スキュー調整部のスキュー調整量を変化させながら前記複数の周波数で前記モニタ光の平均電力を取得し、前記複数の周波数のすべてで前記最適レベルとなるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整値として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
    前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定されており、
    前記信号生成部は、振幅と周波数が同じで互いに逆相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
    前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  4. 前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
    前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定されており、
    前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ同相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
    前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  5. 前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
    前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定されており、
    前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ同相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
    前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  6. 前記変調器は、I軸変調部と、Q軸変調部と、位相変調部を有し、
    前記位相変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定されており、前記I軸変調部のバイアス電圧と前記Q軸変調部のバイアス電圧は、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定されており、
    前記信号生成部は、振幅と周波数が同じ互いに逆相の信号を前記スキュー調整用の信号として生成し、
    前記制御部は、前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  7. 前記制御部は、第1の周波数でスキュー調整値の候補値を決定し、前記第1の周波数以外の周波数について、前記候補値の近傍で前記モニタ光の平均電力を取得し、前記複数の周波数で最適電力値となる候補値を、最適なスキュー調整値として決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の光送信器。
  8. 前記信号生成部は、振幅と周波数の変化の仕方が同じで互いに同相または逆相となるチャープ信号を前記スキュー調整用の信号として生成し出力することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  9. マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
    前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
    前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定し、
    前記変調器のI軸とQ軸に、振幅と周波数が同じで互いに逆相のスキュー調整用の信号を入力し、
    スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
    前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とするスキュー補償方法。
  10. マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
    前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
    前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定し、
    前記変調器のI軸とQ軸に振幅と周波数が同じ同相のスキュー調整用の信号を入力し、
    スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
    前記モニタ光の平均電力が最大となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とするスキュー補償方法。
  11. マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
    前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
    前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相がπラジアン反転する点に設定し、
    前記変調器のI軸とQ軸に振幅と周波数が同じ同相のスキュー調整用の信号を入力し、
    スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
    前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とするスキュー補償方法。
  12. マッハツェンダ型の変調器を用いた光送信器のスキュー補償方法であって、
    前記変調器の位相変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態で、前記変調器のI軸を通る光とQ軸を通る光の位相差が最小となる点に設定し、
    前記変調器のI軸変調部のバイアス電圧とQ軸変調部のバイアス電圧を、入力信号を変調しない状態でI軸とQ軸の間で光位相が同じになる点に設定し、
    前記変調器のI軸とQ軸に、振幅と周波数が同じで互いに逆相のスキュー調整用の信号を入力し、
    スキュー調整値を変化させながら前記変調器から出力されるモニタ光の電力を測定し、
    前記モニタ光の平均電力が最小となるときのスキュー調整量を最適なスキュー調整量として決定する、
    ことを特徴とするスキュー補償方法。
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