本発明は通信分野に関し、詳細には、データ伝送方法、ネットワーク装置、及び端末装置に関する。
LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)は、3GPP(The 3rd Generation Partnership Projec、第3世代パートナーシッププロジェクト)標準化団体によって開発された技術標準である。LTEシステムでは、1個のサブフレームの継続時間が1msであり、各サブフレームは2個のスロット(slot)に均等に分割されており、各スロットの継続時間は0.5msである。LTEシステムでは、伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)が、1個のサブフレームの継続時間である。
無線通信システムにおいて、レイテンシ(latency)は、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼす重要な要因の1つである。LTEシステムのアップリンク伝送の間、基地局は、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel、略してPDSCH)情報を受信した後、特定の時間が経過した後に、受信結果を端末装置へフィードバックする必要がある。例えば、受信が正しい場合には、肯定応答文字(Acknowledgement、略してACK)がフィードバックされ、受信が正しくない場合には、否定応答文字(Negative ACKnowledgment、略してNACK)がフィードバックされる。各データパケットが1個のサブフレームで送信される場合、基地局は、データパケットを復号化するのに比較的長い時間を費やす。さらに、データパケットの受信が正しくない場合、データパケットの再伝送とデータパケットの初期伝送との間の最小時間間隔も比較的長い。これにより、比較的長いデータ伝送レイテンシ(latency)がもたらされ、その結果、ユーザの使用体験に影響を及ぼす。
このような事情を考慮して、本発明の実施形態の目的は、データ伝送レイテンシが比較的長いという問題を解決するために、データ伝送方法、ネットワーク装置、及び端末装置を提供することである。
前述の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、以下の技術的解決手段を開示する。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって受信する段階であって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、段階と、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを端末装置によって復調する段階とを含む。
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施例では、スロットは7個のシンボルを含み、iは4であり、第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにあり、第1のシンボルセットは、7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施例に関連して、第1の態様の第2の可能な実施例では、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって受信する段階の前に、本方法はさらに、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ端末装置によって送信する段階を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第1の態様から第1の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第3の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアもしくは偶数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第1の態様から第1の態様の第3の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第4の可能な実施例では、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって受信する段階の後に、本方法はさらに、第1の端末装置によって送信される第2の物理チャネルを端末装置によって受信する段階であって、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階と、第1の参照信号に従って第2の物理チャネルを端末装置によって復調する段階とを含む。
第1の態様の第4の可能な実施例に関連して、第1の態様の第5の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第1の態様の第4の可能な実施例又は第1の態様の第5の可能な実施例に関連して、第1の態様の第6の可能な実施例では、第1の参照信号は周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアもしくは奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第1の態様から第1の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第7の可能な実施例では、本方法はさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルに関する情報を端末装置によって受信する段階であって、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3である、段階と、第2の参照信号に従って第3の物理チャネルを端末装置によって復調する段階であって、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階とを含む。
第1の態様の第7の可能な実施例に関連して、第1の態様の第8の可能な実施例では、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを端末装置によって受信する段階の前に、本方法はさらに、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ端末装置によって送信する段階を含み、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第1の態様の第7の可能な実施例又は第1の態様の第8の可能な実施例に関連して、第1の態様の第9の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアを占有し、第2の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有するか、又は、第2の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有するか、又は、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第2の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第3の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第1の態様の第7の可能な実施例から第1の態様の第9の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第10の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルが第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは、7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第1の態様の第6の可能な実施例又は第1の態様の第9の可能な実施例に関連して、第1の態様の第11の可能な実施例では、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを端末装置によって復調する段階は、ベースシーケンスを端末装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを端末装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを端末装置によって間隔をあけてサンプリングする段階と、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルを端末装置によって復調する段階とを含む。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって構成する段階であって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、段階と、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置へ端末装置によって送信する段階とを含む。
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施例では、スロットは7個のシンボルを含み、iは4であり、第1の物理チャネルは第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにあり、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施例に関連して、第2の態様の第2の可能な実施例では、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって構成する段階の前に、本方法はさらに、端末装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を端末装置によって受信する段階を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第2の態様から第2の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第2の態様の第3の可能な実施例では、第1の参照信号は連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第2の態様から第2の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第2の態様の第4の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリア又は偶数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第2の態様の第4の可能な実施例に関連して、第2の態様の第5の可能な実施例では、第1の参照信号を端末装置によって構成する段階は、第1の参照信号のシーケンスを端末装置によって生成する段階と、第1の参照信号のシーケンスを偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアに端末装置によってマッピングする段階とを含む。
第2の態様の第5の可能な実施例に関連して、第2の態様の第6の可能な実施例では、第1の参照信号のシーケンスを端末装置によって生成する段階は、ベースシーケンスを端末装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを端末装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを端末装置によって間隔をあけてサンプリングする段階とを含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第2の態様の第7の可能な実施例では、第1の参照信号がさらに第2の物理チャネルの復調に用いられてよい場合、本方法はさらに、第2の物理チャネルを端末装置によって構成する段階であって、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階と、第2の物理チャネルを端末装置へ端末装置によって送信する段階とを含む。
第2の態様の第7の可能な実施例に関連して、第2の態様の第8の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様によれば、ネットワーク装置が提供され、本ネットワーク装置は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信するように構成された第1の受信ユニットであって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、第1の受信ユニットと、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調するように構成された第1の処理ユニットとを含む。
第3の態様に関連して、第3の態様の第1の可能な実施例では、スロットは7個のシンボルを含み、iは4であり、第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにあり、第1のシンボルセットは、7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実施例に関連して、第3の態様の第2の可能な実施例では、本装置はさらに、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信するように構成された第1の送信ユニットを含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第3の態様から第3の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第3の態様の第3の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアもしくは偶数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第3の態様から第3の態様の第3の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第3の態様の第4の可能な実施例では、第1の受信ユニットはさらに、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信した後に、第1の端末装置第1の端末装置によって送信される第2の物理チャネルを受信するように構成され、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なり、第1の処理ユニットはさらに、第1の参照信号に従って第2の物理チャネルを復調するように構成される。
第3の態様の第4の可能な実施例に関連して、第3の態様の第5の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様の第4又は第5の可能な実施例に関連して、第3の態様の第6の可能な実施例では、第1の参照信号は周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアもしくは奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第3の態様から第3の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第3の態様の第7の可能な実施例では、第1の受信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルに関する情報を受信するように構成され、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3であり、端末装置は第2の参照信号に従って第3の物理チャネルを復調し、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
第3の態様の第7の可能な実施例に関連して、第3の態様の第8の可能な実施例では、第1の送信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第2の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信するように構成され、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第3の態様の第7の可能な実施例又は第3の態様の第8の可能な実施例に関連して、第3の態様の第9の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアを占有し、第2の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有するか、又は、第2の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有するか、又は、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第2の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第3の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第3の態様の第7の可能な実施例から第3の態様の第9の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第3の態様の第10の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルが第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは、7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様の第6の可能な実施例又は第3の態様の第9の可能な実施例に関連して、第3の態様の第11の可能な実施例では、第1の処理ユニットはさらに、長さが第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいベースシーケンスを生成し、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行し、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを間隔をあけてサンプリングし、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルを復調するように構成される。
第4の態様によれば、端末装置が提供され、本端末装置は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成するように構成された第2の処理ユニットであって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、第2の処理ユニットと、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置へ送信するように構成された第2の送信ユニットとを含む。
第4の態様に関連して、第4の態様の第1の可能な実施例では、スロットは7個のシンボルを含み、iは4であり、第1の物理チャネルは第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにあり、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実施例に関連して、第4の態様の第2の可能な実施例では、本装置はさらに、第2の処理ユニットが第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する前に、端末装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を受信するように構成された第2の受信ユニットを含み、これにより、処理ユニットは第1のダウンリンク制御情報に従って第1の参照信号を構成し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第4の態様又は第1の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第3の可能な実施例では、第1の参照信号は連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第4の態様又は第1の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第4の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリア又は偶数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第4の態様の第4の可能な実施例に関連して、第4の態様の第5の可能な実施例では、第2の処理ユニットはさらに、第1の参照信号のシーケンスを生成し、第1の参照信号のシーケンスを偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアにマッピングするように構成される。
第4の態様の第5の可能な実施例に関連して、第4の態様の第6の可能な実施例では、第2の処理ユニットはさらに、長さが第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいベースシーケンスを生成し、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行し、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを間隔をあけてサンプリングするように構成される。
第4の態様又は第1の態様の第6の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第7の可能な実施例では、第1の参照信号がさらに第2の物理チャネルの復調に用いられる場合、第2の処理ユニットはさらに、第2の物理チャネルを構成するように構成され、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なり、第2の送信ユニットはさらに、第2の物理チャネルを端末装置へ送信するように構成される。
第4の態様の第7の可能な実施例に関連して、第4の態様の第8の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
本発明の実施形態は、アップリンク伝送TTIを3個のシンボル又は4個のシンボルに減らすために、データ伝送方法を提供する。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単なる例にすぎず、本発明の保護範囲を限定することはないことを理解されたい。
本発明の実施形態又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、実施形態又は従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に説明する。以下の説明にある添付図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すだけであり、当業者であれば、これらの添付図面から創造的努力をすることなく他の図面をさらに取得し得ることは明らかである。
一般的なスロットの概略構造図である。
本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。
本発明の一実施形態による、標準CPにおける第1の参照信号及び第1の物理チャネルの概略図である。
本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。
本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。
本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。
本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。
本発明の一実施形態によるネットワーク装置の概略図である。
本発明の一実施形態による端末装置の概略図である。
本発明の明快な実施形態が前述の添付図面を用いて示され、より詳細な説明が以下において提供される。これらの添付図面及び本文の説明は、本発明の考えの範囲をいかなる方法によっても限定する意図はないが、特定の実施形態を参照することで、本発明の概念を当業者に説明することを意図している。
以下では、本発明の実施形態の添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手段を明確且つ十分に説明する。説明される実施形態は、本発明の実施形態の単に一部であって、全てではないことは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、創造的努力をすることなく当業者によって取得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明の包括的な理解のために、多くの具体的な詳細が以下の詳細な説明において言及されているが、当業者であれば、本発明がこれらの具体的な詳細を用いずに実装され得ることを理解されたい。別の実施形態において、実施形態のあいまいさが不必要に生じないように、一般に知られた方法、プロセス、コンポーネント、及び回路が詳細に説明されることはない。
本発明の実施形態は、データ伝送方法を提供する。本方法は、端末装置及びネットワーク装置が一緒になって実装され得る。端末装置は、ユーザ機器(User Equipment、略して「UE」)、移動局(Mobile Station、略して「MS」)、移動端末(Mobile Terminal)などとも呼ばれることがある。端末装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略して「RAN」)を用いることで、1つ又は複数のコアネットワークと通信してよい。例えば、端末装置は、携帯電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)、移動端末を備えたコンピュータなどであってよい。例えば、端末装置は、携帯型移動体装置、ポケットサイズ型移動体装置、ハンドヘルド型移動体装置、コンピュータ内蔵型移動体装置、又は車載型移動体装置であってよく、移動体装置は、無線アクセスネットワークで音声及び/又はデータを交換する。ネットワーク装置は、GSM(登録商標)又はCDMAの無線基地局装置(Base Transceiver Station、略して「BTS」)であってよく、WCDMA(登録商標)のNodeB(NodeB、略して「NB」)であってよく、又は、LTEの進化型ノードB(EvolutionalNode B、略して「eNB又はe−NodeB」)であってもよい。
本発明の実施形態の技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、移動体通信用グローバルシステム(Global System of Mobile communication、略して「GSM(登録商標)」)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略して「CDMA」)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略して「WCDMA(登録商標)」)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略して「GPRS」)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略して「FDD」)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、略して「TDD」)、ユニバーサル移動体通信システム((Universal Mobile Telecommunication System、略して「UMTS」)、及び直交周波数分割(OFDM)技術が適用される別の無線通信システムに適用されてよい。
以下では、一例としてLTEシステムを用いることで、本発明の実施形態のアプリケーション環境を簡単に説明する。しかしながら、本発明の実施形態のアプリケーション環境は、LTEシステムに限定されない。本発明の実施形態において提供される解決手段は、スケジューリングによってデータ伝送が実行される、あらゆる無線通信システムに用いられてよい。
LTEシステムでは、各無線フレームが10個のサブフレームを含み、これらのサブフレームのそれぞれが1msの継続時間を有する。各サブフレームは、時間ドメインに2個のスロットを含む。標準サイクリックプレフィックス(Normal cyclic prefix、略してnormal CP)の場合、各スロットは7個のシンボル(symbol)を含む、すなわち、各スロットは、シーケンス番号が{#0、#1、#2、#3、#4、#5、#6}のシンボルを含む。拡張CP(Extended cyclic prefix、略してextended CP)の場合、各スロットは6個のシンボル(symbol)を含む、すなわち、各スロットは、シーケンス番号が{#0、#1、#2、#3、#4、#5}のシンボルを含む。
1個のサブフレームには、周波数ドメインに複数のサブキャリアが存在する。図1は、スロットの概略構造図である。図1において、横方向が時間ドメインを表し、縦方向が周波数ドメインを表す。図1に示されるスロットは、標準CPを有するスロットである。横方向は時間ドメインであり、縦方向は周波数ドメインである。それぞれの縦の列は1個のシンボルを表し、それぞれの横の列は1個のサブキャリアを表す。スロットは、時間ドメインに7個のシンボルを含む。周波数ドメインには、4個のサブキャリアだけが一例として示されている。
アップリンクシンボルが、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access、略してSC−FDMA)シンボルと呼ばれる。ダウンリンクシンボルが、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、略してOFDM)シンボルと呼ばれる。直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)のアップリンク多元接続方式が以降の技術に導入される場合、アップリンクシンボルは、OFDMシンボルとも呼ばれることがある。本発明の実施形態において、アップリンクシンボル及びダウンリンクシンボルは両方とも、総称してシンボルと呼ばれる。
物理チャネル(physical channel)は、上位層(higher layers)からのデータ情報を運ぶ。本発明の実施形態では、物理チャネルはPUSCH(physical uplink shared channel、PUSCH、物理アップリンク共有チャネル)、又はPUCCH(physical uplink control channel、物理アップリンク制御チャネル)である。物理信号(physical signal)が物理層に用いられ、物理信号は上位層からのデータ情報を運ばない。好ましくは、本発明の実施形態において、物理信号は参照信号(Reference Signal、略してRS)であり、例えば、アップリンクに用いられる復調参照信号(Demodulation Reference Signal、略してDMRS)、又はサウンディング参照信号(Sounding reference signal、略してSRS)である。ネットワーク装置は、物理チャネルごとにRSを構成し、このRSに従ってチャネル推定を実行し、推定によって取得されたチャネル値に従って物理チャネルを復調する。
短TTIデータ伝送とは、TTIが1個のサブフレーム又は1msより短いデータ伝送であり、例えば、TTI=0.5msであるか、又はTTIが1個、2個、3個、又は4個のシンボルの長さである。同様に、TTIが1個のサブフレーム又は1msより短いデータパケットは、短TTIデータパケットと呼ばれる。周波数ドメインにおいて、短TTIデータ伝送は、連続的に配信されてよく、又は不連続的に配信されてもよい。不連続的な配信の場合、短TTIデータ伝送は、Ncluster個のサブキャリアセットで配信される。Ncluster個のサブキャリアセットは、連続していない。各サブキャリアセットのサブキャリアは、連続して配信される。Ncluster個のサブキャリアセットのうちいずれか2個に含まれるサブキャリア数は、等しくても等しくなくてもよい。Nclusterは1より大きい整数であり、好ましくは、Nclusterは2である。1個のRBは、M個の連続したサブキャリア(例えば、M=12)を含み、したがって、サブキャリアセットは、本発明においてリソースブロック(resource block、RB)とも呼ばれることがあることに留意されたい。
本発明の実施形態は、データ構成方法を提供する。本発明の実施形態において、構成されるデータは主に、参照信号及び物理チャネルである。データ伝送レイテンシが、参照信号及び物理チャネルの構成によって減少し得る。
本発明の実施形態は、参照信号及び物理チャネルの構成シナリオを3種類提供する。第1の構成シナリオでは、1個の端末装置が1個の参照信号に対応し、参照信号は1個の物理チャネルを復調するのに用いられる。第2の構成シナリオでは、1個の端末装置が1個の参照信号に対応し、参照信号は2個の物理チャネルを復調するのに用いられる。第3の構成シナリオでは、2個の端末装置がそれぞれ2個の参照信号に対応し、2個の参照信号はそれぞれ、2個の端末装置に対応する2個の物理チャネルを復調するのに用いられる。
図2は、本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。図2に示されるように、本方法はネットワーク装置に適用される。本方法は、前述の第1の構成シナリオに適用される。すなわち、1個の端末装置が、1個の物理チャネルを復調するのに用いられる1個の参照信号に対応する。本方法は、以下の段階を含む。
段階201:ネットワーク装置は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信する。
第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数である。第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である。
好ましくは、第1の物理チャネルはPUSCHであり、第1の参照信号は、PUSCHに対応するRSである。RSは、PUSCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
任意選択で、第1の物理チャネルはPUCCHであり、第1の参照信号は、PUCCHに対応するRSである。RSは、PUCCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
本発明の本実施形態において、好ましくは、標準CPの場合、第1の参照信号は4番目のシンボルにある(すなわちi=4であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#3であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。
第1のシンボルセットは、スロット内の7個のシンボルのうち最初の3個を含む。換言すれば、第1のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#0、#1、及び#2である3個のシンボルを含む。
第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。換言すれば、第2のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#4、#5、及び#6である3個のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#4及び#5である2個のシンボルを含む。
通常、標準CPの場合、第2のシンボルセットは、スロット内に3個のシンボルを含む。しかしながら、スロット内の最後のシンボルがSRS伝送に用いられる場合、第2のシンボルセットは、スロット内に2個のシンボルを含んでよい。例えば、第2のシンボルセットは、5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。「スロット内の最後のシンボルがSRS伝送に用いられる」ということは、以下の4つの条件のうち少なくとも1つを含む。
条件1:端末装置は、スロット内の最後のシンボルでSRSを伝送し、SRS及び物理チャネルは同じサービングセル(serving cell)に存在する。
条件2:スロットは、SRS伝送に用いられるセル固有のサブフレーム内の第2のスロットであり、物理チャネルによって占有される帯域幅及びセル固有のSRSによって占有される帯域幅は、部分的に又は完全に重なり合う。
条件3:スロットは、端末装置に固有の非周期SRSサブフレーム内の第2のスロットであり、端末装置はおそらく、物理チャネルが存在するサービングセルにおいて、スロット内の最後のシンボルでSRSを伝送する。
条件4:複数のタイミングアドバンスグループ(timing advance group、TAG)が端末装置に合わせて構成される場合、スロットは、端末装置に固有の周期的SRSサブフレーム内の第2のスロットであり、端末装置は、物理チャネルが存在するサービングセルにおいて、スロット内の最後のシンボルでSRSを伝送してよい。
もちろん、これらの4つの条件は、本発明に用いられる単なる例にすぎない。本発明は、これらの4つの条件を含むが、これらの4つの条件に限定されない。
本発明の本実施形態における本方法はさらに、拡張CPに適用されてよい。拡張CPの場合、1個のスロットは、時間ドメインに6個のシンボルを含む。好ましくは、第1の参照信号は3番目のシンボルにあってよい(すなわちi=3であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#2であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。
この場合、第1のシンボルセットは、6個のシンボルのうち最初の2個を含む。換言すれば、第1のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#0及び#1である2個のシンボルを含む。
第2のシンボルセットは、6個のシンボルのうち4番目のシンボル、5番目のシンボル、及び6番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、6個のシンボルのうち4番目のシンボル及び5番目のシンボルを含む。換言すれば、第2のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#3、#4、及び#5である3個のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、シーケンス番号がスロット内の#3及び#4である2個のシンボルを含む。
通常、拡張CPの場合、第2のシンボルセットは、スロット内に3個のシンボルを含む。スロット内の最後のシンボルがSRS伝送に用いられる場合、第2のシンボルセットは、スロット内に2個のシンボルを含んでよい。例えば、第2のシンボルセットは、4番目のシンボル及び5番目のシンボルを含む。「スロット内の最後のシンボルがSRS伝送に用いられる」ということは、上述の条件を含むので、詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態では、任意選択で、第1の参照信号は、以下の3種類の参照信号のうち1つである。
[参照信号タイプ1]
第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。すなわち、
又は、
であり、
は、第1の参照信号のシーケンス長であり、
は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数である。第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有する。あるいは、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて不連続なNcluster個のサブキャリアセットを占有し(詳細については、前述の説明を参照のこと)、各サブキャリアセットにおいて連続したサブキャリアを占有する。さらに、第1の参照信号によって占有されるサブキャリアは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリアの全てを含む。すなわち、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリアの全ては、第1の参照信号によって占有されるサブキャリアの一部又は全てである。したがって、第1の参照信号は、物理チャネル復調に用いられるだけでなく、チャネル品質検出にも用いられてよい。すなわち、第1の参照信号は、DMRSとして用いられるだけでなく、SRSとしても用いられてよい。
第1の参照信号のシーケンスは、ベースシーケンスに対して巡回シフト(cyclic shift)を実行することで生成される。すなわち、
であり、ここで、
であり、
は、第1の参照信号のシーケンスであり、
は、ベースシーケンスであり、αは巡回シフトであり、
は、第1の参照信号のシーケンス長であり、uは、グループ番号(group number)であり、vは、グループ内のベースシーケンス番号(base sequence number)である。
が12又は24である場合、ベースシーケンスは、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Key、以下では略してQPSK)に基づいた、コンピュータを用いることで求められる特殊シーケンスである。
が36より大きい又はそれに等しい場合、好ましくは、ベースシーケンスは、長さが
であるZadoff−Chu(ZC)シーケンスに対して巡回拡張を実行することで生成されるシーケンスであり、ここで、
は、
以下の最大の素数である。例えば、MSCが48である場合、48以下の最大の素数は47であり、すなわち、
は47である。すなわち、
が48であるRSシーケンスが、長さが47であるZCシーケンスに対して巡回拡張を実行することで取得される。具体的には、ベースシーケンスは、以下の公式1に従って生成される。
(公式1)
が36より大きい又はそれに等しい場合、任意選択で、ベースシーケンスはZCシーケンスであるか、又は長さが
であるZCシーケンスを切り詰めることで生成されるシーケンスであり、ここで、
は、
以上の最小の素数である。
図3は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図3に示されるように、横方向が時間ドメインであり、縦方向が周波数ドメインである。参照信号301は4番目のシンボルを占有し、参照信号301は連続したサブキャリアを占有する。物理チャネルは、第1のシンボルセット302にあり、第1のシンボルセットは、1番目のシンボルから3番目のシンボルを占有する。物理チャネル302も連続したサブキャリアを占有する。
[参照信号タイプ2]
周波数ドメインにおいて第1の参照信号によって占有される全てのサブキャリアのうち隣接するいずれか2個のサブキャリア間に、(k−1)個のサブキャリアが存在し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数のk倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、kは1より大きい整数である。
例えば、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。すなわち、
又は、
であり、ここで、
は、第1の参照信号のシーケンス長であり、
は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数である。さらに、第1の参照信号によって占有されるRBは、第1の物理チャネルによって占有される全てのRBを含む。すなわち、第1の物理チャネルによって占有される全てのRBは、第1の参照信号によって占有されるRBの一部又は全てである。したがって、第1の参照信号は、物理チャネル復調に用いられるだけでなく、チャネル品質検出にも用いられてよい。すなわち、第1の参照信号は、DMRSとして用いられるだけでなく、SRSとしても用いられてよい。RBの少なくとも1個のサブキャリアが第1の参照信号によって占有されているならば、RBは第1の参照信号によって占有されているとみなされることに留意されたい。
第1の参照信号が周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有する場合、第1の参照信号のシーケンスが、以下の2つの方法のいずれかに従って生成されてよい。
参照信号シーケンスを生成するための第1の方法は、以下の通りである。
第1の参照信号のシーケンスは、初期のRSシーケンスをサンプリングすることで取得されるシーケンスである。
初期のRSシーケンスは、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで生成されてよい。初期のRSシーケンスの生成方法は、参照信号タイプ1の第1の参照信号のシーケンスを生成するための方法と同じであり、詳細がここで再度説明されることはない。初期のRSシーケンスの長さは、物理チャネルによって占有されるサブキャリア数である
より大きい又はそれに等しい。
第1の参照信号のシーケンスは、初期のRSシーケンスを不連続的にサンプリングすることで取得されるシーケンスである。好ましくは、第1の参照信号のシーケンスである
は、初期のRSシーケンスである
を間隔をあけてサンプリングすることで取得されるシーケンス、すなわち、
であり、ここで、
であり、
は、第1の参照信号のシーケンス長であり、
は、初期のRSシーケンスの長さであり、a=0又はa=1である。
前述の第1の方法において、初期のRSシーケンスを間隔をあけてサンプリングすることで取得されるRSシーケンスは、例えば、低キュービックメトリック(Cubic metric、CM)性能及び低相関性能といった比較的良好なZCシーケンス性能を依然として保っている。さらに、第1のセルのRSが(1msのTTIでデータ伝送する)連続したサブキャリアにマッピングされ、第2のセルのRSが(短TTIでデータ伝送する)間隔をあけたサブキャリアにマッピングされる場合、第1のセルのRS及び第2のセルのRSが部分的に又は完全に重なり合っていても、2個のRS間で比較的低い相関が取得され得る。
参照信号シーケンスを生成するための第2の方法は、以下の通りである。
RSシーケンスは、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで生成される。
具体的には、
であり、ここで、
であり、
は、第1の参照信号のシーケンスであり、
は、ベースシーケンスであり、αは巡回シフトであり、
は、第1の参照信号のシーケンス長である。
が12又は24である場合、ベースシーケンスは、QPSKに基づく、コンピュータを用いて求められる特殊シーケンスである。
が36より大きい又はそれに等しい場合、ベースシーケンスは(上述されたように)公式1に従って生成されるか、又はベースシーケンスは以下の公式2に従って生成される。
(公式2)
ここで、F(q)は関数を表し、この関数の入力パラメータがqであり、例えば、F(q)=4qである。
図4は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける第1の参照信号及び第1の物理チャネルの概略図である。図4に示されるように、横方向が時間ドメインであり、縦方向が周波数ドメインであり、それぞれの縦の列が1個のシンボルを表し、それぞれの横の列が1個のサブキャリアを表す。
第1の参照信号401は、時間ドメインの4番目のシンボルを占有し、第1の参照信号401は、周波数ドメインの偶数のサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルは、第2のシンボルセット403にある。第2のシンボルセット403は、5番目から7番目のシンボルを占有する。第1の物理チャネル403は、連続したサブキャリアを占有する。図4では、第1の参照信号401は6個のサブキャリアを占有し、第1の物理チャネル403は、12個のサブキャリアを占有する。第1の参照信号401によって占有されるサブキャリア数の2倍が12であり、これは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数に等しい。
[参照信号タイプ3]
周波数ドメインにおいて第1の参照信号によって占有される伝送ユニットの数は、第1の物理チャネルによって占有される伝送ユニットの数より大きい又はそれに等しい。各伝送ユニットは、
個の連続したサブキャリアを占有し、
は、12より大きい又はそれに等しい整数である。例えば、
であり、ここで、kは正の整数である。すなわち、NRS=NCH、又はNRS>NCHであり、ここでNRSは、第1の参照信号によって占有される伝送ユニットの数であり、NCHは、第1の物理チャネルによって占有される伝送ユニットの数である。第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて連続した伝送ユニットを占有するか、又は第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて不連続な伝送ユニットを占有する。さらに、第1の参照信号によって占有される伝送ユニットは、第1の物理チャネルによって占有される全ての伝送ユニットを含む。すなわち、第1の物理チャネルによって占有される全ての伝送ユニットは、第1の参照信号によって占有される伝送ユニットの一部又は全てである。したがって、第1の参照信号は、物理チャネル復調に用いられるだけでなく、チャネル品質検出にも用いられてよい。
第1の参照信号のシーケンスは、NRS個のユニットシーケンスをカスケードすることで生成される。ユニットシーケンスiは、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで生成される。すなわち、
であり、ここで、
であり、
は、ユニットシーケンスiであり、
は、ユニットシーケンスiのベースシーケンスであり、αiはユニットシーケンスiの巡回シフトであり、
は、ユニットシーケンスiの長さである。ユニットシーケンスiの生成方法は、参照信号タイプ1の第1の参照信号のシーケンスを生成するための方法と同じであり、詳細がここで再度説明されることはない。好ましくは、NRS個のユニットシーケンスでは、同じベースシーケンスが用いられ、異なる又は同じ巡回シフトが実行される。
段階201の前、すなわち、ネットワーク装置が第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信する前に、本方法はさらに以下のことを含む。
ネットワーク装置は、第1のダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、略してDCI)を第1の端末装置へ送信し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。第1の参照信号の構成情報は、以下の情報、すなわち、参照信号の伝送コム、参照信号のシーケンス長、参照信号の巡回シフト、参照信号のタイプのうち少なくとも1つを含む。好ましくは、DCIは、RSの伝送コムを示すのに用いられる1ビット情報を含む。例えば、「0」は偶数のサブキャリアを示し、「1」は奇数のサブキャリアを示す。あるいは、「1」は偶数のサブキャリアを示し、「0」は奇数のサブキャリアを示す。好ましくは、DCIは、RSのタイプを示すのに用いられる1個のビットを含む。例えば、「0」は、RSがDMRSとして用いられることを示し、「1」は、RSがDMRS及びSRSとして用いられることを示す。あるいは、「1」は、RSがDMRSとして用いられることを示し、「0」は、RSがDMRS及びSRSとして用いられることを示す。任意選択で、DCIは、RSのタイプを示すのに用いられる2個のビットを含み、一方のステータスは、RSがDMRSとして用いられることを示し、他方のステータスは、RSがSRSとして用いられることを示し、他方のステータスはさらに、RSがDMRS及びSRSとして用いられることを示す。この段落におけるRSは、第1の参照信号を意味することに留意されたい。
段階202:ネットワーク装置は、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調する。
復調とは、情報を搬送する変調信号から情報を復元する処理である。段階202において、復調は、受信された第1の物理チャネルからネットワーク装置によって情報を復元する処理である。第1の物理チャネルがPUSCHである場合、復元される情報は、PUSCHによって搬送される情報であり、例えば、アップリンク共有チャネル(UL−SCH、Uplink Shared Channel)に含まれるデータ情報、及び/又はHARQ−ACK情報、及び/又はチャネル状態情報(CSI、Channel State Information)である。第1の物理チャネルがPUCCHである場合、復元される情報は、PUCCHによって搬送される情報であり、例えば、HARQ−ACK情報及び/又はチャネル状態情報(CSI、Channel State Information)である。HARQ−ACK情報は、ダウンリンクデータの受信ステータスを示すのに用いられてよく、HARQ−ACKフィードバック情報とも呼ばれることがあり、ACK、NACK、又はDTX(Discontinuous Transmission、不連続伝送)を含む。
具体的には、ネットワーク装置は、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調する。すなわち、ネットワーク装置は、受信された第1の物理チャネルを第1の参照信号に従って復調し、受信された第1の物理チャネルは、端末装置によって送信され、ネットワーク装置によって受信される第1の物理チャネルである。端末装置によって送信された受信済みの第1の物理チャネルは、無線チャネルの影響、例えば、シャドウフェージング及び周波数選択性フェージングによって歪んでいることがある。ネットワーク装置が、いかなる補正技術も用いずに、受信された第1の物理チャネルを直接的に復調する場合、復調結果が正しくない可能性が比較的高い。端末装置によって送信された第1の物理チャネルを正確に復元するために、ネットワーク装置は、無線チャネルを推定し(すなわち、チャネル推定を実行し)、次に、チャネル推定に従って、受信された第1の物理チャネルを復調する必要がある。本発明において、チャネル推定とは、参照信号に基づくチャネル推定であり、すなわち、ネットワーク装置は、第1の参照信号に基づいてチャネル推定を実行する。したがって、任意選択で、段階202は、ネットワーク装置が第1の参照信号を生成すること、及びネットワーク装置が第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調することを含んでよい。
任意選択で、第1の参照信号が段階201において参照信号タイプ1である場合、段階202は、ベースシーケンスをネットワーク装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトをネットワーク装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階とを含んでよい。
任意選択で、第1の参照信号が段階201において参照信号タイプ2である場合、段階202は、ベースシーケンスをネットワーク装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトをネットワーク装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスをネットワーク装置によって間隔をあけてサンプリングする段階と、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階とを含んでよい。
本発明の本実施形態において、1個の端末は、1個の物理チャネルを復調するために1個の参照信号を構成する。参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルは2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
本発明の一実施形態が、ネットワーク装置に適用されるデータ伝送方法を提供する。このアプリケーション構成シナリオでは、第1の端末装置が1個の参照信号に対応しており、その1個の参照信号は、2個の物理チャネル、すなわち第1の物理チャネル及び第2の物理チャネルを復調するのに用いられる。
図5は、本発明の本実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。図5に示されるように、本方法は以下の段階を含む。
段階501:ネットワーク装置は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号、第1の物理チャネル、及び第2の物理チャネルを受信する。
段階502:ネットワーク装置は、第1の参照信号に従って、第1の物理チャネル及び第2の物理チャネルを復調する。
本実施形態では、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数である。第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である。第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3である。第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
好ましくは、CPが標準CPである場合、i=4であるならば、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含む。
同様に、好ましくは、CPが拡張CPである場合、i=3であるならば、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含む。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第1の参照信号及び第2の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。
例えば、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
例えば、第1の参照信号は、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
図6は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図6に示されるように、参照信号601は、時間ドメインにおいて4番目のシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルが第1のシンボルセット602を占有し、第2の物理チャネルが第2のシンボルセット603を占有する。
図7は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図7に示されるように、参照信号701は、時間ドメインにおいて4番目のシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有する、すなわち、合計6個のサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルが第1のシンボルセット602及び12個のサブキャリアを占有し、第2の物理チャネルが第2のシンボルセット603及び12個のサブキャリアを占有する。
段階501の前、すなわち、ネットワーク装置が第1の端末装置によって送信される第1の参照信号、第1の物理チャネル、及び第2の物理チャネルを受信する前に、本方法はさらに以下のことを含む。
ネットワーク装置は、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。第1の参照信号の構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態において、1個の端末は、2個の物理チャネルを復調するために1個の参照信号を構成する。参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルはそれぞれ2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
図8は、本発明の一実施形態によるデータ伝送方法のフローチャートである。本方法は、ネットワーク装置に適用される。本実施形態において、ネットワーク装置は、2個の端末装置と個別に通信することができる。2個の端末装置はそれぞれ、2個の参照信号に対応している。2個の参照信号は、第1の参照信号及び第2の参照信号である。第1の参照信号は、第1の物理チャネルを復調するのに用いられ、第2の参照信号は、第3の物理チャネルを復調するのに用いられる。
段階801:ネットワーク装置は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信し、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを受信する。
段階802:ネットワーク装置は、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調し、第2の参照信号に従って第3の物理チャネルを復調する。
本実施形態において、第1の参照信号及び第2の参照信号は両方とも、スロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数である。すなわち、第1の参照信号及び第2の参照信号は同じシンボルにある。第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である。第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3である。第3の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
好ましくは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含む。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態では、任意選択で、第1の物理チャネル及び第3の物理チャネルは、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に重なり合う。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。第2の参照信号は、(第1の参照信号が第2の参照信号によって置き換えられるならば)段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第2の参照信号及び第3の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。すなわち、段階201の「第1の参照信号」は、「第2の参照信号」によって置き換えられ、段階201の「第1の物理チャネル」は、「第3の物理チャネル」によって置き換えられる。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ1である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボル及び同じサブキャリアを占有する。第1のRS及び第2のRSには、同じベースシーケンスが用いられるが、異なる巡回シフトが実行される。第1のRS及び第2のRSは、1個のセルに存在するか、又はアップリンクCoMPをサポートする2個のセルに存在する。同じベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで取得される2個のシーケンスの間には、比較的良好な直交性がある。したがって、ネットワーク装置は、物理チャネル復調パフォーマンス、又はチャネル品質検出パフォーマンスを保証することができる。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ2である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボルを占有するが、異なるサブキャリアを占有する。好ましくは、第1の参照信号及び第2の参照信号は、異なる伝送コム(Transmission comb)を用いる、すなわち、端末装置は、異なる伝送コムを用いるように第1のRS及び第2のRSを構成する。任意選択で、伝送コムは、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを示す。例えば、第1のRSは偶数のサブキャリアに対応しており、第2のRSは奇数のサブキャリアに対応している。あるいは、第1のRSは奇数のサブキャリアに対応しており、第2のRSは偶数のサブキャリアに対応している。第1のRS及び第2のRSは異なるサブキャリアにあるので、第1のRS及び第2のRSのシーケンス長は異なってよいことに留意されたい。参照信号タイプ1と比較すると、参照信号タイプ2はより柔軟であり、第1のRS及び第2のRSの長さは、同じであることに厳密に限定される必要はない。
図9は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図9に示されるように、第1の参照信号が、時間ドメインにおいて4番目のシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルが、時間ドメインにおいて第1のシンボルセット902を占有する。第2の参照信号が、時間ドメインにおいて4番目のシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリアを占有する。第3の物理チャネルが、時間ドメインにおいて第2のシンボルセット903を占有する。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は参照信号タイプ3である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間ドメインにおいて同じシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に同じである伝送ユニットを占有する。第1のRS及び第2のRSは、1個のセルに存在するか、又はアップリンクCoMPをサポートする2個のセルに存在する。完全に又は部分的に同じである伝送ユニットでは、第1の参照信号に対応するユニットシーケンス及び第2の参照信号に対応するユニットシーケンスに対して、同じベースシーケンスが用いられ、異なる巡回シフトが実行される。同じベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで取得される2個のシーケンスの間には、比較的良好な直交性がある。したがって、ネットワーク装置は、物理チャネル復調パフォーマンス、又はチャネル品質検出パフォーマンスを保証することができる。RS構成メカニズム3では、第1のRS及び第2のRSの長さは、同じであることに厳密に限定される必要はない。したがって、RS構成メカニズム3は、RS構成メカニズム1と比較してより柔軟である。しかしながら、RSが少なくとも2個のユニットシーケンスを含む場合、CMが増加し、端末の電力増幅器効率に影響を及ぼす。
段階801の前、すなわち、ネットワーク装置が、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信し、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを受信する前に、本方法はさらに以下のことを含む。
ネットワーク装置は、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信し、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含み、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。第1の参照信号の構成情報及び第2の参照信号の構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態において、1個のネットワーク装置と通信する2個の端末装置は、2個の参照信号及び2個の物理チャネルを送信する。2個の参照信号はそれぞれ、2個の物理チャネルを復調するのに用いられる。2個の端末の2個の参照信号は、1個のシンボルだけを占有し、2個の物理チャネルはそれぞれ、2個又は3個のシンボルを占有する。したがって、アップリンク伝送TTIが、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
ネットワーク装置に適用される前述のデータ伝送方法に対応して、本発明の一実施形態がさらに、端末装置に適用されるデータ伝送方法を開示する。図10に示されるように、本方法は以下の段階を含む。
段階1001:端末装置は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する。
第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数である。第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である。
さらに、段階1001において、端末装置が第1の参照信号を構成するということは、端末装置が、第1の参照信号の構成情報に従って第1の参照信号を構成することを含んでよい。
段階1002:端末装置は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置へ送信する。
好ましくは、第1の物理チャネルはPUSCHであり、第1の参照信号は、PUSCHに対応するRSである。RSは、PUSCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
任意選択で、第1の物理チャネルはPUCCHであり、第1の参照信号は、PUCCHに対応するRSである。RSは、PUCCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
本発明の本実施形態において、好ましくは、標準CPの場合、第1の参照信号は4番目のシンボルにある(すなわちi=4であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#3であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。拡張CPの場合、好ましくは、第1の参照信号は3番目のシンボルにあってよい(すなわちi=3であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#2であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。
任意選択で、第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、段階1001の前、すなわち、端末装置が第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する前に、本方法はさらに以下のことを含む。
端末装置は、ネットワーク装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を受信し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。具体的な構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の参照信号は連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
任意選択で、第1の参照信号は、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。これに対応して、端末装置が第1の参照信号を構成するということは、第1の参照信号のシーケンスを端末装置によって生成する段階と、第1の参照信号のシーケンスを偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアに端末装置によってマッピングする段階とを含む。
任意選択で、第1の参照信号のシーケンスを端末装置によって生成する段階は、ベースシーケンスを端末装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを端末装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを端末装置によって間隔をあけてサンプリングする段階とを含む。
本発明の本実施形態において、1個の端末は、1個の物理チャネルを復調するために、ネットワーク装置用の1個の参照信号を構成する。参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルは2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、伝送時間間隔が減少する。1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
図10に示される実施形態において、1個の参照信号が1個の物理チャネルを復調するのに用いられる。実際に適用する場合には、1個の参照信号が2個の物理チャネルを復調するのに用いられてよい、すなわち、第1の物理チャネル及び第2の物理チャネルを復調するのに用いられてよい。
第1の参照信号がさらに、第2の物理チャネルを復調するのに用いられる場合、本方法はさらに、第2の物理チャネルを端末装置によって構成する段階であって、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階と、第2の物理チャネルをネットワーク装置へ端末装置によって送信する段階とを含む。
任意選択で、標準CPではiは4である。任意選択で、拡張CPではiは3である。第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、以下のことを含む。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第1の参照信号及び第2の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。
例えば、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
例えば、第1の参照信号は、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
本発明の本実施形態において、1個の端末は、2個の物理チャネルを復調するために1個の参照信号を構成する。参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルはそれぞれ2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
前述のデータ伝送方法に対応して、本発明の一実施形態がさらにネットワーク装置を提供する。本発明の本実施形態のネットワーク装置は、ネットワーク装置に適用される前述のデータ伝送方法を実行し得る。図11は、本発明の本実施形態によるネットワーク装置の概略図である。ネットワーク装置は、複数の端末装置と通信してよい。図11に示されるように、ネットワーク装置は、第1の受信ユニット1101と、第1の処理ユニット1102と、第1の送信ユニット1103とを含む。
第1の受信ユニット1101は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信するように構成され、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である。
第1の処理ユニット1102は、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調するように構成される。
好ましくは、第1の物理チャネルはPUSCHであり、第1の参照信号は、PUSCHに対応するRSである。RSは、PUSCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
任意選択で、第1の物理チャネルはPUCCHであり、第1の参照信号は、PUCCHに対応するRSである。RSは、PUCCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
本発明の本実施形態において、好ましくは、標準CPの場合、第1の参照信号は4番目のシンボルにある(すなわちi=4であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#3であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。拡張CPの場合、好ましくは、第1の参照信号は3番目のシンボルにあってよい(すなわちi=3であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#2であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。
任意選択で、第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の送信ユニット1103は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信するように構成され、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。具体的な構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第1の参照信号及び第2の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。
任意選択で、第1の参照信号は周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は任意選択で、第1の参照信号は偶数のサブキャリアもしくは奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
好ましくは、第1の受信ユニット1101はさらに、第1の端末装置1002によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信した後に、第1の端末装置1002によって送信される第2の物理チャネルを受信するように構成され、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
第1の処理ユニット1102はさらに、第1の参照信号に従って第2の物理チャネルを復調するように構成される。
任意選択で、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、以下のことを含む。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の参照信号は周波数ドメインにおいて連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいか、又は、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアもしくは奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しく、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第2の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
任意選択で、第1の受信ユニット1101はさらに、第2の端末装置1003によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルに関する情報を受信するように構成され、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3である。
ネットワーク装置は、第2の参照信号に従って第3の物理チャネルを復調する。
第1の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
任意選択で、第1の送信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第2の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信するように構成され、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。第2の参照信号の構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。第2の参照信号は、(第1の参照信号が第2の参照信号によって置き換えられ、発明内容が変わらないならば)段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第2の参照信号及び第3の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。すなわち、段階201の「第1の参照信号」は、「第2の参照信号」によって置き換えられ、段階201の「第1の物理チャネル」は、「第3の物理チャネル」によって置き換えられる。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ1である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボル及び同じサブキャリアを占有する。第1のRS及び第2のRSには、同じベースシーケンスが用いられるが、異なる巡回シフトが実行される。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ2である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボルを占有するが、異なるサブキャリアを占有する。好ましくは、第1の参照信号及び第2の参照信号は、異なる伝送コム(Transmission comb)を用いる、すなわち、端末装置は、異なる伝送コムを用いるように第1のRS及び第2のRSを構成する。任意選択で、伝送コムは、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを示す。例えば、第1のRSは偶数のサブキャリアに対応しており、第2のRSは奇数のサブキャリアに対応している。あるいは、第1のRSは奇数のサブキャリアに対応しており、第2のRSは偶数のサブキャリアに対応している。第1のRS及び第2のRSは異なるサブキャリアにあるので、第1のRS及び第2のRSのシーケンス長は異なってよいことに留意されたい。参照信号タイプ1と比較すると、参照信号タイプ2はより柔軟であり、第1のRS及び第2のRSの長さは、同じであることに厳密に限定される必要はない。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ3である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間ドメインにおいて同じシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に同じである伝送ユニットを占有する。完全に又は部分的に同じである伝送ユニットでは、第1の参照信号に対応するユニットシーケンス及び第2の参照信号に対応するユニットシーケンスに対して、同じベースシーケンスが用いられ、異なる巡回シフトが実行される。
任意選択で、標準CPではiは4である。任意選択で、拡張CPではiは3である。第1の物理チャネルによって占有されるシンボルが第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、以下のことを含む。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第3の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態では、任意選択で、第1の物理チャネル及び第3の物理チャネルは、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に重なり合う。
任意選択で、第1の処理ユニット1102は、長さが第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいベースシーケンスを生成し、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行し、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを間隔をあけてサンプリングし、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルを復調することを含む。
本実施形態において、第1の送信ユニット1103は、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信し、次に第1の受信ユニット1101は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信し、第1の処理ユニット1102は、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルを復調する。
本発明の別の実施形態において、第1の処理ユニット1102は代替的に、第1の参照信号に従って第1の物理チャネル及び第2の物理チャネルを両方とも復調してよい。
本発明の別の実施形態において、第1の送信ユニット1103は、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へ送信し、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信し、第1の受信ユニット1101は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルを受信し、第1の受信ユニット1101は、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルも受信し、次に第1の処理ユニット1102は、第1の物理チャネル及び第3の物理チャネルを個別に復調する。
第1の参照信号及び第2の参照信号の構成については、前述の実施形態を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本発明の本実施形態では、参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルはそれぞれ2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、本発明の本実施形態のネットワーク装置は、前述の処理を実行することでデータ伝送時間間隔を減少させることができる。1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
本発明の一実施形態がさらに、端末装置を開示する。図12は、本発明の本実施形態による端末装置の概略図である。図12に示されるように、端末装置は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成するように構成された第2の処理ユニット1201であって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、第2の処理ユニット1201と、第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置へ送信するように構成された第2の送信ユニット1202とを含む。
好ましくは、第1の物理チャネルはPUSCHであり、第1の参照信号は、PUSCHに対応するRSである。RSは、PUSCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
任意選択で、第1の物理チャネルはPUCCHであり、第1の参照信号は、PUCCHに対応するRSである。RSは、PUCCH DMRS及び/又はSRSとして用いられてよい。
本発明の本実施形態において、好ましくは、標準CPの場合、第1の参照信号は4番目のシンボルにある(すなわちi=4であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#3であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。拡張CPの場合、好ましくは、第1の参照信号は3番目のシンボルにあってよい(すなわちi=3であり、参照信号は、シーケンス番号がスロット内の#2であるシンボルにある)。第1の物理チャネルは、第1のシンボルセット又は第2のシンボルセットにある。
任意選択で、第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、端末装置はさらに、第2の処理ユニット1201が第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する前に、ネットワーク装置1001によって送信される第1のダウンリンク制御情報を受信するように構成された第2の受信ユニット1203を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。具体的な構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の参照信号は連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
任意選択で、第1の参照信号は、偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。これに対応して、第2の処理ユニット1201が第1の参照信号を構成するということは、第1の参照信号のシーケンスを生成することと、第1の参照信号のシーケンスを偶数のサブキャリア又は奇数のサブキャリアにマッピングすることとを含む。
任意選択で、第2の処理ユニット1201はさらに、長さが第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいベースシーケンスを生成し、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行し、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを間隔をあけてサンプリングするように構成される。
任意選択で、第1の参照信号がさらに第2の物理チャネルの復調に用いられる場合、第2の処理ユニット1201はさらに、第2の物理チャネルを構成するように構成され、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なり、第2の送信ユニットはさらに、第2の物理チャネルをネットワーク装置へ送信するように構成される。
任意選択で、標準CPではiは4である。任意選択で、拡張CPではiは3である。第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、以下のことを含む。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、任意選択で、第1の参照信号は、段階201で説明された3種類の参照信号のうちの1つであり、詳細がここで再度説明されることはない。段階201及び段階202で説明された第1の参照信号と第1の物理チャネルとの間の関係が、第1の参照信号及び第2の物理チャネルにも適用できることに留意されたい。
本実施形態において、第2の受信ユニット1203は、ネットワーク装置によって送信されるダウンリンク制御情報を受信し、第2の処理ユニット1201は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成し、第2の送信ユニット1202は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを基地局へ送信する。本発明の別の実施形態において、第2の送信ユニット1202はさらに、第2の物理チャネルを基地局へ送信してよい。
本発明の本実施形態では、参照信号は1個のシンボルを占有し、物理チャネルはそれぞれ2個又は3個のシンボルを占有するので、アップリンク伝送TTIは、3個のシンボル又は4個のシンボルである。したがって、本発明の本実施形態の端末装置は、前述の処理を実行することでデータ伝送時間間隔を減少させることができる。1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
本発明の実施形態は、アップリンク伝送TTIを3個のシンボル又は4個のシンボルに減らすために、データ伝送方法、ネットワーク装置、及び端末装置を開示する。したがって、伝送時間間隔が減少し、1個の端末装置では、単位時間当たりのスケジューリング回数が増加し得る。したがって、データ伝送レイテンシが効果的に減少し得る。さらに、1個のスロットでは、1個のシンボルだけが参照信号伝送に用いられる。TTI減少によって、参照信号のオーバヘッドを増加させることはない。
システムの実施形態は基本的に、方法の実施形態に対応している。したがって、関連する部分については、方法の実施形態において一部の説明を参照されたい。前述のシステムの実施形態は、単なる一例にすぎない。別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分が、物理ユニットであってもなくてもよく、1か所に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。モジュールの一部又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の要件に従って選択されてよい。当業者であれば、本発明の実施形態を創造的努力をすることなく理解し、実施することができる。
本発明は、コンピュータによって実行されるコンピュータ実行可能命令、例えばプログラムモジュールの一般的な文脈で説明されてよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するための、又は特定の抽象データ型を実装するための、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本発明は、分散コンピューティング環境で実施されてもよい。そのような分散コンピューティング環境では、通信ネットワークを用いて接続されるリモート処理装置によって、タスクが実行される。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルに配置され、記憶装置を含むリモートコンピュータ記憶媒体であってよい。
当業者であれば、前述の方法の実施例における段階の全て又は一部が、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。本明細書における記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどを含む。
本明細書では、第1及び第2などの関係語が、1つのエンティティ又はオペレーションを別のエンティティ又はオペレーションと区別するためだけに用いられており、そのような実際の関係又はシーケンスのいずれかがこれらのエンティティ又はオペレーションの間に存在することを、必ずしも必要としたり暗示したりするものではないことに、さらに留意されたい。さらに、用語「含む(include)」、「備える(comprise)」、又はこれらの任意の他の異形は、非排他的包含に適用されることが意図されており、これにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、もしくは装置が、これらの要素を含むだけでなく、明示的に記載されていない別の要素も含むか、又は、プロセス、方法、物品、もしくは装置に本来備わっている要素も含む。より多くの制約が存在しない場合、「〜を含む」に先立つ要素が、その要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置において追加の同じ要素の存在を除外することはない。
前述の説明は、本発明の実施形態の単なる例にすぎないが、本発明の保護範囲を限定する意図はない。本明細書では、本発明の本質及び実施例を説明するのに、具体的な例が用いられている。前述の実施形態の説明は、本発明の方法及び中心となる考えを理解する手助けとなることが単に意図されているにすぎない。さらに、当業者であれば、本発明の考えに基づいて、具体的な実施例及び適用範囲に関して、変更を行うことができる。要約すると、本明細書の内容は、本発明に対する限定と解釈されるべきではない。本発明の精神及び本質から逸脱することなく行われる、いかなる修正、均等な置換、改善も本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)は、3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)標準化団体によって開発された技術標準である。LTEシステムでは、1個のサブフレームの継続時間が1msであり、各サブフレームは2個のスロット(slot)に均等に分割されており、各スロットの継続時間は0.5msである。LTEシステムでは、伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)が、1個のサブフレームの継続時間である。
無線通信システムにおいて、レイテンシ(latency)は、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼす重要な要因の1つである。LTEシステムのアップリンク伝送の間、基地局は、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、略してPUSCH)情報を受信した後、特定の時間が経過した後に、受信結果を端末装置へフィードバックする必要がある。例えば、受信が正しい場合には、肯定応答文字(Acknowledgement、略してACK)がフィードバックされ、受信が正しくない場合には、否定応答文字(Negative ACKnowledgment、略してNACK)がフィードバックされる。各データパケットが1個のサブフレームで送信される場合、基地局は、データパケットを復号化するのに比較的長い時間を費やす。さらに、データパケットの受信が正しくない場合、データパケットの再伝送とデータパケットの初期伝送との間の最小時間間隔も比較的長い。これにより、比較的長いデータ伝送レイテンシ(latency)がもたらされ、その結果、ユーザの使用体験に影響を及ぼす。
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階であって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、段階と、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階とを含む。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施例に関連して、第1の態様の第2の可能な実施例では、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階の前に、本方法はさらに、第1のダウンリンク制御情報を第1の端末装置へネットワーク装置によって送信する段階を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第1の態様から第1の態様の第3の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第4の可能な実施例では、第1の端末装置によって送信される第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階の後に、本方法はさらに、第1の端末装置によって送信される第2の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階であって、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階と、第1の参照信号に従って第2の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階とを含む。
第1の態様の第4の可能な実施例に関連して、第1の態様の第5の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第1の態様から第1の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第1の態様の第7の可能な実施例では、本方法はさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階であって、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3である、段階と、第2の参照信号に従って第3の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階であって、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階とを含む。
第1の態様の第7の可能な実施例に関連して、第1の態様の第8の可能な実施例では、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルをネットワーク装置によって受信する段階の前に、本方法はさらに、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へネットワーク装置によって送信する段階を含み、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第1の態様の第6の可能な実施例又は第1の態様の第9の可能な実施例に関連して、第1の態様の第11の可能な実施例では、第1の参照信号に従って第1の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階は、ベースシーケンスをネットワーク装置によって生成する段階であって、ベースシーケンスの長さは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい、段階と、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトをネットワーク装置によって実行する段階と、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスをネットワーク装置によって間隔をあけてサンプリングする段階と、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルをネットワーク装置によって復調する段階とを含む。
第2の態様によれば、データ伝送方法が提供され、本方法は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって構成する段階であって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、段階と、第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置へ端末装置によって送信する段階とを含む。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実施例に関連して、第2の態様の第2の可能な実施例では、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを端末装置によって構成する段階の前に、本方法はさらに、ネットワーク装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を端末装置によって受信する段階を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第2の態様の第7の可能な実施例では、第1の参照信号がさらに第2の物理チャネルの復調に用いられてよい場合、本方法はさらに、第2の物理チャネルを端末装置によって構成する段階であって、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる、段階と、第2の物理チャネルをネットワーク装置へ端末装置によって送信する段階とを含む。
第2の態様の第7の可能な実施例に関連して、第2の態様の第8の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様の第4の可能な実施例に関連して、第3の態様の第5の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
第3の態様から第3の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第3の態様の第7の可能な実施例では、第1の受信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを受信するように構成され、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3であり、ネットワーク装置は第2の参照信号に従って第3の物理チャネルを復調し、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第3の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なる。
第3の態様の第7の可能な実施例に関連して、第3の態様の第8の可能な実施例では、第1の送信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信するように構成され、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第4の態様によれば、端末装置が提供され、本端末装置は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成するように構成された第2の処理ユニットであって、第1の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第1の物理チャネルはスロット内のn個のシンボルを占有し、nは1、2、又は3である、第2の処理ユニットと、第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置へ送信するように構成された第2の送信ユニットとを含む。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実施例に関連して、第4の態様の第2の可能な実施例では、本装置はさらに、第2の処理ユニットが第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する前に、ネットワーク装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を受信するように構成された第2の受信ユニットを含み、これにより、処理ユニットは第1のダウンリンク制御情報に従って第1の参照信号を構成し、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。
第4の態様又は第4の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第3の可能な実施例では、第1の参照信号は連続したサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数は、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第4の態様又は第4の態様の第2の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第4の可能な実施例では、第1の参照信号は、周波数ドメインにおいて奇数のサブキャリア又は偶数のサブキャリアを占有し、第1の参照信号によって占有されるサブキャリア数の2倍が、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しい。
第4の態様又は第4の態様の第6の可能な実施例のいずれか1つに関連して、第4の態様の第7の可能な実施例では、第1の参照信号がさらに第2の物理チャネルの復調に用いられる場合、第2の処理ユニットはさらに、第2の物理チャネルを構成するように構成され、第2の物理チャネルはスロット内のm個のシンボルを占有し、mは1、2、又は3であり、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルは、第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なり、第2の送信ユニットはさらに、第2の物理チャネルをネットワーク装置へ送信するように構成される。
第4の態様の第7の可能な実施例に関連して、第4の態様の第8の可能な実施例では、スロットが7個のシンボルを含み、iが4である場合、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含み、第1のシンボルセットは7個のシンボルのうち最初の3個を含み、第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル、6番目のシンボル、及び7番目のシンボルを含むか、又は第2のシンボルセットは、7個のシンボルのうち5番目のシンボル及び6番目のシンボルを含む。
本発明の実施形態は、データ伝送方法を提供する。本方法は、端末装置及びネットワーク装置が一緒になって実装され得る。端末装置は、ユーザ機器(User Equipment、略して「UE」)、移動局(Mobile Station、略して「MS」)、移動端末(Mobile Terminal)などとも呼ばれることがある。端末装置は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略して「RAN」)を用いることで、1つ又は複数のコアネットワークと通信してよい。例えば、端末装置は、携帯電話(「セルラ」電話とも呼ばれる)、移動端末を備えたコンピュータなどであってよい。例えば、端末装置は、携帯型移動体装置、ポケットサイズ型移動体装置、ハンドヘルド型移動体装置、コンピュータ内蔵型移動体装置、又は車載型移動体装置であってよく、移動体装置は、無線アクセスネットワークで音声及び/又はデータを交換する。ネットワーク装置は、GSM(登録商標)又はCDMAの無線基地局装置(Base Transceiver Station、略して「BTS」)であってよく、WCDMA(登録商標)のNodeB(NodeB、略して「NB」)であってよく、又は、LTEの進化型ノードB(Evolved NodeB、略して「eNB又はeNodeB」)であってもよい。
本発明の実施形態の技術的解決手段は、様々な通信システム、例えば、移動体通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communication、略して「GSM(登録商標)」)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略して「CDMA」)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略して「WCDMA(登録商標)」)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略して「GPRS」)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略して「LTE」)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略して「FDD」)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、略して「TDD」)システム、ユニバーサル移動体通信システム((Universal Mobile Telecommunications System、略して「UMTS」)、及び直交周波数分割多重化(OFDM)技術が適用される別の無線通信システムに適用されてよい。
アップリンクシンボルが、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access、略してSC−FDMA)シンボルと呼ばれる。ダウンリンクシンボルが、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、略してOFDM)シンボルと呼ばれる。直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)のアップリンク多元接続方式が以降の技術に導入される場合、アップリンクシンボルは、OFDMシンボルとも呼ばれることがある。本発明の実施形態において、アップリンクシンボル及びダウンリンクシンボルは両方とも、総称してシンボルと呼ばれる。
物理チャネル(physical channel)は、上位層(higher layer)からのデータ情報を運ぶ。本発明の実施形態では、物理チャネルはPUSCH(physical uplink shared channel、PUSCH、物理アップリンク共有チャネル)、又はPUCCH(physical uplink control channel、物理アップリンク制御チャネル)である。物理信号(physical signal)が物理層に用いられ、物理信号は上位層からのデータ情報を運ばない。好ましくは、本発明の実施形態において、物理信号は参照信号(Reference Signal、略してRS)であり、例えば、アップリンクに用いられる復調参照信号(Demodulation Reference Signal、略してDMRS)、又はサウンディング参照信号(Sounding reference signal、略してSRS)である。ネットワーク装置は、物理チャネルごとにRSを構成し、このRSに従ってチャネル推定を実行し、推定によって取得されたチャネル値に従って物理チャネルを復調する。
が12又は24である場合、ベースシーケンスは、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、以下では略してQPSK)に基づいた、コンピュータを用いることで求められる特殊シーケンスである。
図3は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図3に示されるように、横方向が時間ドメインであり、縦方向が周波数ドメインである。参照信号301は4番目のシンボルを占有し、参照信号301は連続したサブキャリアを占有する。物理チャネルは、第1のシンボルセット302にあり、第1のシンボルセットは、1番目のシンボルから3番目のシンボルを占有する。物理チャネルも連続したサブキャリアを占有する。
前述の第1の方法において、初期のRSシーケンスを間隔をあけてサンプリングすることで取得されるRSシーケンスは、例えば、低キュービックメトリック(Cubic metric、CM)性能及び低相関性能といったZCシーケンス性能を依然として比較的よく保っている。さらに、第1のセルのRSが(1msのTTIでデータ伝送する)連続したサブキャリアにマッピングされ、第2のセルのRSが(短TTIでデータ伝送する)間隔をあけたサブキャリアにマッピングされる場合、第1のセルのRS及び第2のセルのRSが部分的に又は完全に重なり合っていても、2個のRS間で比較的低い相関が取得され得る。
図4は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける第1の参照信号及び第1の物理チャネルの概略図である。図4に示されるように、横方向が時間ドメインであり、縦方向が周波数ドメインであり、それぞれの縦の列が1個のシンボルを表し、それぞれの横の列が1個のサブキャリアを表す。
第1の参照信号401は、時間ドメインの4番目のシンボルを占有し、第1の参照信号401は、周波数ドメインの偶数のサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルは、第2のシンボルセット403にある。第2のシンボルセット403は、5番目から7番目のシンボルを占有する。第1の物理チャネルは、連続したサブキャリアを占有する。図4では、第1の参照信号401は6個のサブキャリアを占有し、第1の物理チャネルは、12個のサブキャリアを占有する。第1の参照信号401によって占有されるサブキャリア数の2倍が12であり、これは、第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数に等しい。
好ましくは、CPが標準CPである場合、i=4であるならば、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含む。
同様に、好ましくは、CPが拡張CPである場合、i=3であるならば、第2の物理チャネルによって占有されるシンボルが第1の物理チャネルによって占有されるシンボルと異なるということは、第1の物理チャネルが第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第2のシンボルセットにあるか、又は、第1の物理チャネルが第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルが第1のシンボルセットにあることを含む。
図7は、本発明の一実施形態による、標準CPにおける参照信号及び物理チャネルの概略図である。図7に示されるように、参照信号701は、時間ドメインにおいて4番目のシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて偶数のサブキャリアを占有する、すなわち、合計6個のサブキャリアを占有する。第1の物理チャネルが第1のシンボルセット702及び12個のサブキャリアを占有し、第2の物理チャネルが第2のシンボルセット703及び12個のサブキャリアを占有する。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ1である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボル及び同じサブキャリアを占有する。第1のRS及び第2のRSには、同じベースシーケンスが用いられるが、巡回シフトが異なる方式で実行される。第1のRS及び第2のRSは、1個のセルに存在するか、又はアップリンクCoMPをサポートする2個のセルに存在する。同じベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで取得される2個のシーケンスの間には、比較的良好な直交性がある。したがって、ネットワーク装置は、物理チャネル復調パフォーマンス、又はチャネル品質検出パフォーマンスを保証することができる。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は参照信号タイプ3である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間ドメインにおいて同じシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に同じである伝送ユニットを占有する。第1のRS及び第2のRSは、1個のセルに存在するか、又はアップリンクCoMPをサポートする2個のセルに存在する。完全に又は部分的に同じである伝送ユニットでは、第1の参照信号に対応するユニットシーケンス及び第2の参照信号に対応するユニットシーケンスに対して、同じベースシーケンスが用いられ、巡回シフトが異なる方式で実行される。同じベースシーケンスに対して巡回シフトを実行することで取得される2個のシーケンスの間には、比較的良好な直交性がある。したがって、ネットワーク装置は、物理チャネル復調パフォーマンス、又はチャネル品質検出パフォーマンスを保証することができる。参照信号タイプ3では、第1のRS及び第2のRSの長さは、同じであることに厳密に限定される必要はない。したがって、RSタイプ3は、RSタイプ1と比較してより柔軟である。しかしながら、RSが少なくとも2個のユニットシーケンスを含む場合、CMが増加し、端末の電力増幅器効率に影響を及ぼす。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の受信ユニット1101はさらに、第2の端末装置1003によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを受信するように構成され、第2の参照信号はスロット内のi番目のシンボルにあり、iは7より小さい正の整数であり、第3の物理チャネルはスロット内のp個のシンボルを占有し、pは1、2、又は3である。
任意選択で、第1の送信ユニットはさらに、第2の端末装置によって送信される第2の参照信号及び第3の物理チャネルを第1の受信ユニットが受信する前に、第2のダウンリンク制御情報を第2の端末装置へ送信するように構成され、第2のダウンリンク制御情報は、第2の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。第2の参照信号の構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ1である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、同じシンボル及び同じサブキャリアを占有する。第1のRS及び第2のRSには、同じベースシーケンスが用いられるが、巡回シフトが異なる方式で実行される。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、参照信号タイプ3である。具体的には、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間ドメインにおいて同じシンボルを占有し、周波数ドメインにおいて完全に又は部分的に同じである伝送ユニットを占有する。完全に又は部分的に同じである伝送ユニットでは、第1の参照信号に対応するユニットシーケンス及び第2の参照信号に対応するユニットシーケンスに対して、同じベースシーケンスが用いられ、巡回シフトが異なる方式で実行される。
任意選択で、第1の処理ユニット1102は、長さが第1の物理チャネルによって占有されるサブキャリア数より大きい又はそれに等しいベースシーケンスを生成し、初期の参照信号シーケンスを取得するために、ベースシーケンスに対して巡回シフトを実行し、第1の参照信号のシーケンスを取得するために、初期の参照信号シーケンスを間隔をあけてサンプリングし、第1の参照信号のシーケンスに従って第1の物理チャネルを復調するように構成される。
任意選択で、端末装置はさらに、第2の処理ユニット1201が第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成する前に、ネットワーク装置によって送信される第1のダウンリンク制御情報を受信するように構成された第2の受信ユニット1203を含み、第1のダウンリンク制御情報は、第1の参照信号を示すのに用いられる構成情報を含む。具体的な構成情報については、段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
第1の物理チャネルは第1のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第2のシンボルセットにあるか、又は第1の物理チャネルは第2のシンボルセットにあり、第2の物理チャネルは第1のシンボルセットにある。第1のシンボルセット及び第2のシンボルセットのシンボルについては、前述の実施形態の段階201の説明を参照されたい。詳細がここで再度説明されることはない。
本実施形態において、第2の受信ユニット1203は、ネットワーク装置によって送信されるダウンリンク制御情報を受信し、第2の処理ユニット1201は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルを構成し、第2の送信ユニット1202は、第1の参照信号及び第1の物理チャネルをネットワーク装置へ送信する。本発明の別の実施形態において、第2の送信ユニット1202はさらに、第2の物理チャネルをネットワーク装置へ送信してよい。