JP2018536001A - イソインドリン誘導体 - Google Patents

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Abstract

式Iの化合物及び当該化合物を含む組成物でウイルス感染症を治療する方法を開示する(式I)。【化1】

Description

本発明は、置換イソインドリン化合物、医薬組成物、及びこのような化合物を投与することにより、(i) HIVに感染した対象におけるHIV複製を阻害する、又は(ii) HIVに感染した対象を治療するための、それらの使用方法に関する。
ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)は、後天性免疫不全疾患(AIDS)の罹患をもたらす。HIVの症例数は増加し続け、現在、世界で2500万人以上が当該ウイルスに罹患している。今日、抗レトロウイルス薬によるウイルス複製の長期的な抑制が、HIV-1感染症の治療のための唯一の選択肢である。確かに、米国食品医薬品局は、6つの異なる阻害剤クラスに亘る25種類の薬物を承認し、この承認によって患者の生存及びQOLをかなり向上させた。しかし、望ましくない薬物間相互作用、薬物-食物相互作用、治療に対するノンアドヒアランス、及び酵素標的の変異による薬剤耐性により、追加の治療が依然として必要とされている。
現在、ほとんど全てのHIV陽性患者が高活性抗レトロウイルス剤療法(HAART)と呼ばれる抗レトロウイルス薬の併用の治療方式で治療を受けている。しかし、HAART療法は、薬物耐性HIV-1変異株の急速な出現を避けるために、異なる薬物の組み合わせを患者に毎日投与することが多いため、複雑になることが多い。HAARTが患者の生存に良い影響を与えるにもかかわらず、薬物耐性が依然として発生する可能性がある。多剤耐性HIV-1分離株の出現は、深刻な臨床結果を示し、サルベージ療法として知られている薬物による新治療方式で抑制しなければならない。
現在のガイドラインでは、サルベージ療法に少なくとも2つ、好ましくは3つの十分に活性な薬物を含めることを推奨している。典型的には、第一選択治療は、ウイルス逆転写酵素及びプロテアーゼを標的とする3〜4つの薬物を組み合わせる。サルベージ療法の1つの選択肢は、耐性分離株に対して活性を維持している、同じ機序的クラスからの異なる組み合わせの薬物を投与することである。しかし、耐性変異が同じクラスの異なる薬物に広範な交差耐性を頻繁に与えるために、サルベージ療法のアプローチの選択肢が限定的であることが多い。最近、代替治療戦略が融合、侵入及びインテグラーゼ阻害剤の開発で利用可能になってきている。しかし、3つの新薬クラス全てに対する耐性が、検査室と患者の両方で、既に報告されている。したがって、抗レトロウイルス薬によるHIV-1感染患者の持続的な好成績の治療には、新しい標的及び作用機序を有する新しい改良された薬物の継続的な開発が必要となろう。
例えば、過去10年間のHIV阻害剤は、HIV-1インテグラーゼと水晶体上皮細胞由来増殖因子/p75(「LEDGF」)とのタンパク質間相互作用を標的とすることが報告されている。LEDGFは、組込み前複合体をクロマチンに繋ぎ止めることによって、逆転写ウイルスcDNAを宿主細胞のゲノムにウイルスで組み込むことを促進する、HIV-1インテグラーゼの細胞転写補助因子である。HIV複製の初期段階における決定的に重要な役割のために、LEDGFとインテグラーゼとの相互作用はHIV薬物治療の別の魅力的な標的でもある。
米国仮特許出願第62/027,359号は、以下の式:
Figure 2018536001
を有する特定のイソインドリン化合物について開示している。
要約すると、一態様において、本発明は、式I:
Figure 2018536001
[式中、
Xは、O又はCH2であり;
R1は、C1〜6アルキルであり、前記アルキルはシクロアルキル部分を含んでいてもよく;
Wは、結合、-CH=CH-、-C≡C-、C1〜3アルキレン、-CH2C(O)NH-、-NHC(O)-、-N(CH3)C(O)-、-N(CH3)C(O)CH2-、-C(O)-、-CH2C(O)-、又は-NHC(O)CH2-であり、各Wは1個又は2個のメチル基により場合により置換されており;
R2は、H、C1〜6アルキル、C5〜14アリール、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリールであり、各R2基は、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ヘテロアルキル、又はC1〜6アルキレン若しくはC1〜6ヘテロアルキレンから選択される1〜4個の置換基により場合により置換されており、前記C1〜6アルキレン又はC1〜6ヘテロアルキレンは、前記C5〜14アリール、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリール上で隣接する炭素原子に結合して縮合環を形成しており;
Lは、結合、-CH2(CO)-、-C1〜3アルキレン-、-SO2-、-C(O)-、-C(S)-、-C(NH)-、-C(O)NH-、-C(O)NHCH2-、-C(O)N-、-C(O)OCH2-、-C(O)O-、-C(O)C(O)-、-SO2-NH-、又は-CH2C(O)-であり;
R3は、H、CN、オキソ、C1〜6アルキル、C5〜14アリール、CH2C5〜14アリール、CH2C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7スピロシクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリールであり、又はR3は、1個のR6と共に結び付いて縮合5〜7員環を形成してもよく、各R3基は、ハロ、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C1〜3フルオロアルキル、-OC1〜6アルキル、-C(O)R4、-C(O)NR4、-C(O)NHR4、C5〜14アリール、C1〜6ヘテロアルキル、-B(OH)2、C3〜9ヘテロ環、C5〜9ヘテロアリール、-C(O)OC1〜6アルキルから選択される1〜4個の置換基により場合により置換されており、又は2個の置換基は共に結合して縮合環、スピロ環、又は架橋環を形成してもよく、前記縮合環、スピロ環、又は架橋環はR4により場合により置換されていてもよく;
R4は、CN、ハロ、-OC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜14アリールであり;
各R5は、独立して、H、C1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、CH2F、CHF2、又はCF3であり、但し少なくとも1個のR5はCH3以外のものであり;
各R6は、独立して、H、又はC1〜3アルキル、C5〜14アリール、C3〜9ヘテロ環、C5〜9ヘテロアリール、-C(O)NR4、若しくは-C(O)NHR4であり、又は両方のR6は、共に2〜4個の炭素原子を含み且つ共に結び付いて架橋環系を形成してもよく; 各ヘテロ環、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、及びヘテロアルキレンは、S、N、B、又はOから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む]
の化合物を開示している。
別の態様では、本発明は式Iの化合物の薬学的に許容される塩を開示する。
別の態様では、本発明は式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を開示する。
別の態様では、本発明は、ウイルスのレトロウイルス科に属するウイルスによって少なくとも部分的に媒介された患者のウイルス感染症を治療する方法を開示し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組成物を当該患者に投与することを含む。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症はHIVウイルスによって媒介される。
別の態様では、本発明の特定の実施形態は、HIVに感染した対象を治療する方法を提供し、治療有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を当該対象に投与することを含む。
さらに別の態様では、本発明の特定の実施形態はHIVに感染するリスクのある対象のHIV感染の進行を阻害する方法を提供し、治療有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を当該対象に投与することを含む。これら及びその他の実施形態は以下にさらに記述する。
本発明の別の実施形態に従って、ウイルスのレトロウイルス科に属するウイルスによって少なくとも部分的に媒介された、哺乳動物のウイルス感染症を予防又は治療する方法を提供し、当該方法は、前記ウイルス感染症と診断された、又は前記ウイルス感染症を発現するリスクのある哺乳動物に、式Iに記載の化合物を投与することを含み、前記ウイルスはHIVウイルスであり、さらに、HIVウイルスに対して活性の治療有効量の1つ以上の薬剤を投与することを含み、HIVウイルスに対して活性の前記薬剤はヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、侵入、結合及び融合阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、成熟阻害剤、CXCR4阻害剤及びCCR5阻害剤から成る群から選択される。
[発明の詳細な説明]
好ましくは、R1は、C1〜6アルキルである。最も好ましくは、R1はt-ブチルである。
好ましくは、XはOである。
好ましくは、Wは結合である。
好ましくは、R2は、場合により置換されたフェニルである。最も好ましくは、R2は、フッ素、メチル、-CH2CH2CH2O-(前記-CH2CH2CH2O-は、フェニル上で隣接する炭素原子と結合して二環式環を形成する)又は-NHCH2CH2O-(前記-NHCH2CH2O-は、フェニル上で隣接する炭素原子と結合して二環式環を形成する)から選択される1〜4個の置換基により置換されたフェニルである。
好ましくは、R3は、C1〜6アルキル、フェニル、ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、又はテトラヒドロピラニルであり、これらはそれぞれハロゲン、C1〜6アルキル、-OC1〜6アルキル、C1〜3フルオロアルキル又はフェニルから選択される1〜3個の置換基により場合により置換されている。
好ましくは、各R6はHである。
好ましくは、OR1が結合している炭素の立体化学は、以下に示す通りである。
Figure 2018536001
「薬学的に許容される塩」は、当該技術分野で周知の様々な有機及び無機対イオンから生じる薬学的に許容される塩を指し、例に過ぎないが、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、及びテトラアルキルアンモニウムを含み、分子が塩基性官能基を有する場合は、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシル酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、及びシュウ酸塩等の有機酸又は無機酸の塩を含む。適切な塩として、P. Heinrich Stahl, Camille G. Wermuth (Eds.), Handbook of Pharmaceutical Salts Properties, Selection, and Use; 2002に記載の塩が挙げられる。
[実施例]
本発明の化合物は、周知の標準的な合成方法を含む様々な方法によって作製することができる。例示的な一般合成方法を以下に示し、次いで本発明の特定の化合物を実施例で調製する。
以下の実施例は、上記の本発明の製造及び使用方法をより完全に説明するものである。これらの実施例は、本発明の真の範囲を限定するものでは決してなく、例証の目的のために提示されたものであることが理解される。以下の実施例及び上記の合成スキームにおいて、下記の略語は下記の意味を有する。略語が定義されていない場合は、略語はその一般に容認されている意味を有する。
aq.=水溶液
μL=マイクロリットル
μM=マイクロモル
NMR=核磁気共鳴
boc=tert-ブトキシカルボニル
br=広域
Cbz=ベンジルオキシカルボニル
d=二重項
δ=化学シフト
℃=摂氏度
DCM=ジクロロメタン
dd=二重項の二重項
DMEM=ダルベッコ変法イーグル培地
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtOAc=酢酸エチル
g=グラム
h又はhr=時間
HCV=C型肝炎ウイルス
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
Hz=ヘルツ
IU=国際単位
IC50=50%阻害の阻害濃度
J=結合定数(別段の定めがない限り、Hzで示される)
m=多重項
M=モーラー
M+H+=親マススペクトルピーク+H+
mg=ミリグラム
min=分
mL=ミリリットル
mM=ミリモーラー
mmol=ミリモル
MS=マススペクトル
nm=ナノモーラー
ppm=百万分率
q.s.=十分量
s=一重項
RT=室温
sat.=飽和
t=三重項
TFA=トリフルオロ酢酸
Z=ベンジルオキシカルボニル
Figure 2018536001
実施例1:(2S)(M)-2-エトキシ-2-((R)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)-4,7-ジメチルイソインドリン-5-イル)酢酸
Figure 2018536001
N,N-ビス(3-シクロプロピルプロパ-2-イン-1-イル)-3-フルオロベンズアミド
Figure 2018536001
3-フルオロベンズアミド(100mg、0.72mmol)のDMF(2mL)中氷***液に、NaH(72mg、1.80mmol)を添加した。10分後、3-シクロプロピルプロパ-2-イン-1-イルメタンスルホネート(251mg、1.44mmol)の溶液(WO20095674/A2に従って作成した)を添加し、反応混合物を周囲温度に温めた。1時間後、反応混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中0〜30%EtOAc)により精製し、標題化合物(44mg、21%収率)を白色固体として得た。LC/MS (m/z) ES+= 296.1 (M+1)。
(S)-ブタ-3-イン-1,2-ジオール
Figure 2018536001
標題化合物は、WO2010/130034に記載された既知の手順にて調製した。
6-ブロモ-8-フルオロ-5-メチルクロマン
Figure 2018536001
標題化合物は、WO2010/130842に記載された既知の手順にて調製した。
工程1:(S)-1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ブタ-3-イン-2-オール
Figure 2018536001
DCM(10mL)中の(S)-ブタ-3-イン-1,2-ジオール(220mg、2.56mmol)の氷***液をイミダゾール(209mg、3.067mmol)及びTBDPSCl(0.730mL、2.812mmol)で処理した。18時間後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液に注ぎ入れ、層を分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)で精製して、標題化合物(425mg、51%)を無色油状物として得た。1H NMR (400mHz、クロロホルム-d):δ1.07 (s, 9 H)、2.41 (d, 1H)、2.64 (d, 1H)、3.73(dd, 1H)、3.80(dd, 1H)、4.45(m, 1H)、7.41 (m, 6 H)、7.67 (m, 4 H). LCMS(m/z ES+):347 (M+23)。
工程2:(S)-((2-(tert-ブトキシ)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン
Figure 2018536001
酢酸tert-ブチル(70mL)中の(S)-1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ブタ-3-イン-2-オール(425mg、1.311mmol)の溶液をHClO4(3.93mL、1.311mmol)で処理した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却し、1N NaOHでpHが7になるまで処理した。反応混合物をEtOAcで希釈し、層を分配した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)で精製して、標題化合物(470mg、95%)を無色油状物として得た。1H NMR (400mHz、クロロホルム-d):δ1.04 (s, 9 H)、1.24 (s, 9 H)、2.31 (d, 1H)、3.70(m, 2H)、4.24 (m, 1H)、7.37 (m, 6 H)、7.70(m, 4 H)。LCMS(m/z ES+):403(M+23)。
工程3:(S)-((2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン
Figure 2018536001
DMF(10mL)中の6-ブロモ-8-フルオロ-5-メチルクロマン(409mg、1.68mmol)、(S)-((2-(tert-ブトキシ)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン(956mg、2.516mmol)及びジイソプロピルアミン(3.59mL、252mmol)の溶液をN2で10分間脱気し、CuI(64mg、0.336mmol)及びPd(PPh3)4(388mg、0.336mmol)で処理し、次いで80℃まで加熱した。18時間後、反応混合物をEtOAcで希釈した。飽和NH4Cl水溶液を添加し、層を分配した。有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)で精製して、標題化合物(762mg、83%)を赤色油状物として得た。1H NMR (400mHz、クロロホルム-d):δ1.07 (s, 9 H)、1.29 (s, 9 H)、2.05(m, 2H)、2.23(s, 3H)、2.63(t, 2H)、3.78 (m, 2H)、4.20(m, 2H)、4.51 (dd, 1H)、6.95(d, 1H)、7.39 (m, 6 H)、7.73(m, 4 H)。LCMS(m/z ES+):567 (M+23)。
工程4:(S)-2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン-1-オール
Figure 2018536001
THF(2mL)中の(S)-((2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン(760mg、1.4mmol)の溶液をTBAF(14mL、14mmol、THF中1.0M)で処理した。15分後、反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)で精製して、標題化合物(402mg、94%)を無色油状物として得た。1H NMR (400mHz、クロロホルム-d):δ1.34 (s, 9 H)、2.06 (m, 2H)、2.26 (s, 3H)、2.65(t, 2H)、3.70(m, 2H)、4.21 (m, 2H)、4.48 (dd, 1H)、6.97 (d, 1H)。LCMS(m/z ES+):329 (M+23)。
工程5:(S)-2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン酸
Figure 2018536001
DCM(5mL)中の(S)-((2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン(108mg、0.353mmol)の懸濁液をデスマーチンペルヨージナン(300mg、0.706mmol)で処理した。18時間後、反応混合物を飽和Na2S2O3水溶液でクエンチし、層を分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物を黄色油状物(312mg)として得、これを更に精製することなく直ちに使用した。LCMS(m/z ES+):343(M+23)。
工程6:(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イノエート
Figure 2018536001
(S)-2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イン酸(312mg)及びCs2CO3(171mg、0.525mmol)の溶液をMeI(0.110mL、1.75mmol)で処理した。2時間後、反応混合物をEtOAc及び水で希釈した。層を分配し、有機層を水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)で精製して、標題化合物(40mg、2工程で32%)を無色油状物として得た。1H NMR (400mHz、クロロホルム-d):δ1.32 (s, 9 H)、2.06 (m, 2H)、2.26 (s, 3H)、2.63(t, 2H)、3.83(s, 3H)、4.20(m, 2H)、4.99 (s, 1H)、7.00(d, 1H)。LCMS(m/z ES+):335(M+1)。
工程7:(2S)(M)-エチル2-(tert-ブトキシ)-2-(-4,7-ジシクロプロピル-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)イソインドリン-5-イル)アセテート
Figure 2018536001
R-BINAP(68mg、0.11mmol)及び[Rh(cod)2]BF4(45mg、0.11mmol)のDCM(2mL)中混合物をH2雰囲気下で1時間撹拌し、活性触媒を生成した。得られた混合物をN2でパージし、40℃まで加熱した後、DCM(2mL)中のメチル(S)-2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イノエート(120mg、0.36mmol)を添加した。N,N-ビス(3-シクロプロピルプロパ-2-イン-1-イル)-3-フルオロベンズアミド(318mg、1.08mmol)のDCM中(6mL)溶液を反応混合物に30分間かけて滴下添加し、この混合物を40℃でさらに30分間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(PE中0〜30%EtOAc)により精製して、標題化合物を黄色油状物として得た(40mg、18%収率)。LCMS (m/z) ES+= 630.2 (M+1)。
工程8:(2S)(M)-2-(tert-ブトキシ)-2-(-4,7-ジシクロプロピル-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)イソインドリン-5-イル)酢酸
Figure 2018536001
メチル(2S)-2-(tert-ブトキシ)-2-(4,7-ジシクロプロピル-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)イソインドリン-5-イル)アセテート(40mg、0.06mmol)のジオキサン(5mL)中混合物をLiOH(1.27mL、1.27mmol、1.0N)で処理し、80℃に加熱した。18時間後、反応混合物を周囲温度に冷却し、1N HClで中和してDCM/i-PrOH(80:20)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLC(C18、H2O中0〜100%MeCNと0.1%ギ酸)により精製し、標題化合物(4.0mg、10%収率)を白色粉末として得た。1H NMR (400mHz、DMSO) δ 12.19 (br, 1H)、7.54 (m, 3H)、7.36 (dd, J = 15.5ha 7.5 Hz、1H)、6.46 (m, 1H)、4.85(m, 5H)、4.15(m, 2H)、2.63(m, 2H)、2.00(m, 2H)、1.78 (d, J = 11.2Hz、3H)、1.36 (m, 2H)、1.02 (d, J = 18.5 Hz、9H)、0.53(m, 8H)。LCMS (m/z) ES+ = 616.7 (M+1)。
Figure 2018536001
実施例2. (S)-2-(2-((ベンジルオキシ)カルボニル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)-2-(tert-ブトキシ)酢酸
Figure 2018536001
工程1:メチル2-オキソ-4-(p-トリル)ブタ-3-イノエート
Figure 2018536001
CuI(0.1当量、1.722mmol、0.328g)のTHF(40mL)中懸濁液をEt3N(3当量、51.7mmol、7.20mL)で処理し、無色溶液が形成されるまで撹拌した。次いで、1-エチニル-4-メチルベンゼン(1.0当量、17.22mmol、2.183mL)及びメチル-2-クロロ-2-オキソアセテート(2.0当量、34.4mmol、3.17mL)を添加し、黄色反応混合物を周囲温度で撹拌した。18時間後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。水性相を酢酸エチルで抽出した(x3)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して茶色固体とした。粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)を介して精製し、標題化合物をオレンジ色固体(2.32g、67%収率)として得た。1H NMR (400mHz、CDCl3) δ 7.58-7.56 (m, 2H)、7.23-7.21 (m, 2H)、3.95(s, 3H)、2.40(s, 3H)。LCMS(ES+)(m/z):203.15(M+H)。
工程2:(S)-メチル2-ヒドロキシ-4-(p-トリル)ブタ-3-イノエート
Figure 2018536001
メチル-2-オキソ-4-(p-トリル)ブタ-3-イノエート(1.0当量、200mg、0.989mmol)のメタノール(5mL)中溶液をCeCl3・7H2O(1.25当量、0.461g、1.23mmol)で処理し、その後、NaBH4(0.5当量、0.47945mmol、19mg)を少しずつ添加した。15分後、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を希釈HClでクエンチし、DCMで抽出した(x3)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させて濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc-ヘキサン)を介して精製し、その後キラル精製(SFC OD、5% IPA/CO2、140バール、40℃、第一溶出ピーク、4.7分)して標題化合物を得た。1H NMR (400mHz、CDCl3) δ 7.34-7.32 (m, 2H)、7.12-7.10(m, 2H)、5.03(d, 1H)、4.34 (q, 2H)、3.07 (d, 1H)、2.34 (s, 3H)、1.32 (t, 3H)。LCMS(ES+)(m/z):219.81 (M+H)。
工程3:ベンジルジ(プロパ-2-イン-1-イル)カルバメート
Figure 2018536001
NaH(1.11g、27.8mmol)のDMF(50mL)中氷冷懸濁液を、臭化プロパルギル(3.02mL、27.1mmol、トルエン中80重量%)で処理し、その後ベンジルカルバメート(2.0g、13.2mmol)のDMF(15mL)中溶液で処理した。18時間後、反応混合物を氷水に注ぎ入れ、Et2Oで抽出した。有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過して真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(1.75g、58%)を黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.43 - 7.29 (m, 5H)、5.19 (s, 2H)、4.27 (br. s., 4H)、2.26 (t, J=2.5 Hz、2H);LCMS (m/z) ES+= 228 (M+1)。
工程4:ベンジルジ(プロパ-2-イン-1-イル)カルバメート
Figure 2018536001
ベンジルジ(プロパ-2-イン-1-イル)カルバメート(535mg、2.354mmol)のアセトン(12mL)中氷***液を光から遮蔽し、NBS(838mg、4.71mmol)及び硝酸銀(160mg、0.942mmol)で処理した。100分後、反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和Na2S2O3水溶液及び飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。層を分配し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過して真空中で濃縮し、標題化合物を黄色油状物として得、これを更に精製することなく使用した。LCMS (m/z) ES+= 381.8 (M - 1)。
工程5:(S)-ベンジル4,7-ジブロモ-5-(2-メトキシ-1-ヒドロキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)イソインドリン-2-カルボキシレート
Figure 2018536001
2首丸底フラスコに、無水DCM(4mL)中[Rh(cod)2]BF4(0.084g、0.206mmol)及び(+/-)-BINAP(0.128g、0.206mmol)を充填し、5分間H2でスパージングし、1気圧(バルーン)のH2下で撹拌した。1時間後、反応混合物をN2でスパージングし、(S)-メチル2-ヒドロキシ-4-(p-トリル)ブタ-3-イノエート(210mg、1.028mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液で処理し、予め加熱した50℃の油浴中に配置した。次いで、反応混合物を、ベンジルビス(3-ブロモプロパ-2-イン-1-イル)カルバメート(594mg、1.542mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液で85分間かけて滴下処理した。30分後、反応混合物を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(0〜60%EtOAc-ヘキサン)により精製し、標題化合物(0.52g、85%)を黄色油状物として得た。LCMS (m/z) ES+ = 610(M+23)。
工程6:(S)-ベンジル4,7-ジブロモ-5-(1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)イソインドリン-2-カルボキシレート
Figure 2018536001
(S)-ベンジル4,7-ジブロモ-5-(1-ヒドロキシ-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)イソインドリン-2-カルボキシレート(516mg、0.876mmol)のtert-ブチルアセテート(9mL、66.6mmol)中溶液を、過塩素酸(0.301mL、3.504mmol)で滴下処理した。15分後、混合物を2M NaOH水溶液及び飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(157.2mg、0.244mmol、25.6%収率)を無色油状物として得た。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.48 - 7.30(m, 5H)、7.24 (t, J=7.1Hz、2H)、7.16 (d, J=7.6 Hz、1H)、7.10 - 6.98 (m, 1H)、5.30 - 5.12 (m, 3H)、4.97 - 4.74 (m, 4H)、3.68 (s, 3H)、2.43(s, 3H)、1.01 (d, J=3.6 Hz、9H);LCMS (m/z) ES+ = 666 (M+23)。
工程7:(S)-ベンジル5-(1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート
Figure 2018536001
メチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(268mg、1.395mmol)及び(S)-ベンジル4,7-ジブロモ-5-(1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)イソインドリン-2-カルボキシレート(90mg、0.139mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)(3mL)中溶液をヨウ化銅(I)(106mg、0.558mmol)で処理し、115℃に温めた。2時間後、反応混合物をさらなるメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(170mg)及びCuI(50mg)で処理した。1.5時間後、反応混合物を周囲温度に冷却し、アクロディスクptfeフィルターを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を、水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(71.3mg、82%収率)を薄ピンク色油状物として得た。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.49 - 7.31 (m, 5H)、7.25(d, J=8.4 Hz、1H)、7.21 - 7.08 (m, 3H)、5.33 - 5.20(m, 2H)、5.13 - 4.86 (m, 5H)、3.69 (s, 3H)、2.43(s, 3H)、0.95(s, 9H);LCMS (m/z) ES+ = 646.49 (M+Na)。
工程8:(S)-2-(2-((ベンジルオキシ)カルボニル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)-2-(tert-ブトキシ)酢酸。
Figure 2018536001
(S)-ベンジル5-(1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート(7.0mg、0.011mmol)の1,4-ジオキサン(0.5mL)中溶液をLiOH(0.056mL、0.112mmol、2.0M)で処理し、70℃で撹拌した。24時間後、反応混合物をさらなる2M LiOH(0.056mL、0.112mmol、2.0M)で処理し、70℃で撹拌した。18時間後、反応混合物を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLC(20〜100%MeCN/H2O-0.1%TFA)により精製し、標題化合物(2mg、3.12μmol、27.8%収率)を白色固体として得た。1H NMR (400MHz、メタノール-d4) δ ppm 7.53 - 7.15(m, 9H)、5.27 (s, 2H)、5.08 - 4.94 (m, 6H)、2.46 (s, 3H)、0.96 (s, 9H);LCMS (m/z) ES+ = 632.43(M+23)。
Figure 2018536001
実施例3. (S)-2-(tert-ブトキシ)-2-(2-(3-フルオロベンゾイル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸
Figure 2018536001
工程1:(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート
Figure 2018536001
(S)-ベンジル5-(1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート(56mg、0.090mmol)のエタノール(2mL)中溶液にN2をパージ及び充填し、Pd/C(10重量%、degussa)(9.56mg、8.98μmol)で処理し、その後3分間H2を通気させ、H2のバルーン(1気圧)下に配置した。50分後、反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、MeOH、EtOH及びDCMで洗浄し、その後真空中で濃縮して標題化合物(54mg)を得、これを更に精製することなく使用した。LCMS (m/z) ES+ = 490.4 (M+ H)。
工程2:(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(2-(3-フルオロベンゾイル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート
Figure 2018536001
(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート(50mg、0.102mmol)の酢酸エチル(2.5mL)中溶液を、3-フルオロ安息香酸(21.47mg、0.153mmol)、Et3N(0.043mL、0.306mmol)、無水プロパンホスホン酸(0.152mL、0.255mmol、EtOAc中50重量%)で処理した。1時間後、反応を飽和NaHCO3で希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して標題化合物(60.8mg、0.099mmol、97%収率)を茶色油状物として得た。LCMS (m/z) ES+ = 612.49 (M+1)。
工程3:(S)-2-(tert-ブトキシ)-2-(2-(3-フルオロベンゾイル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸
Figure 2018536001
(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(2-(3-フルオロベンゾイル)-6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート(60.8mg、0.099mmol、97%収率)の1,4-ジオキサン(2.5mL)中溶液をLiOH(0.511mL、1.022mmol、2.0M)で処理し、70℃で撹拌した。18時間後、混合物を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLC(15〜95%MeCN/H2O-0.1%TFA)により精製し、生成物の混合物を得て、これを1,4-ジオキサン(0.75mL)及びエタノール(0.75mL)に再溶解し、2M LiOH(0.612mL、1.224mmol)で処理し、85℃で撹拌した。72時間後、反応を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮して(S)-2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(p-トリル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸を得た。LCMS (m/z) ES+ = 476.42 (M+1)。
残渣を酢酸エチル(1.5mL)に懸濁し、3-フルオロ安息香酸(12.88mg、0.092mmol)、Et3N(0.026mL、0.183mmol)、無水プロパンホスホン酸(0.091mL、0.153mmol、EtOAc中50重量%)で処理し、周囲温度で撹拌した。80分後、反応混合物を1N HClで希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLC(15〜85%MeCN/H2O-0.1%TFA)により精製し、標題化合物(10.8mg、0.018mmol、17.16%収率)をオフホワイト色固体として得た。NMRは、ロトマー(rotomer)を示した。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.55- 7.43(m, 2H)、7.39 (d, J=7.5 Hz、1H)、7.32 (d, J=8.8Hzha 1H)、7.29 - 7.18 (m, 3H)、7.15- 7.02 (m, 1H)、5.56 - 5.36 (m, 1H)、5.22 - 4.80(m, 4H)、2.43(d, J=3.6 Hz、3H)、0.99 (d, J=5.9 Hz、9H);LCMS (m/z) ES+ = 598.48 (M+1)。
Figure 2018536001
実施例4:(2S)(M)-2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸
Figure 2018536001
工程1:(S)-ベンジル4,7-ジブロモ-5-((S)-1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)イソインドリン-2-カルボキシレート
Figure 2018536001
2首丸底フラスコに、[Rh(cod)2]BF4(72.9mg、0.179mmol)及び(R)-BINAP(112mg、0.179mmol)を充填した。混合物をジクロロメタン(DCM)(3mL)で溶解し、H2で5分間脱気し、その後H2の雰囲気下で撹拌した。1時間後、反応混合物をN2でフラッシュし、(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-4-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)ブタ-3-イノエート(300mg、0.897mmol)のジクロロメタン(DCM)(1.5mL)中溶液で処理した。コンデンサー(condenser)を加え、混合物を予め加熱した50℃の浴中に配置し、ベンジルビス(3-ブロモプロパ-2-イン-1-イル)カルバメート(518mg、1.346mmol)のジクロロメタン(2.5mL)中溶液で80分間かけて滴下処理した。混合物を1.5時間還流し、その後周囲温度に冷却した。18時間後、さらなる0.09mmolの調製触媒を反応に加え、その後ベンジルビス(3-ブロモプロパ-2-イン-1-イル)カルバメート(336mg)のDCM(1.5mL)中溶液を1.5時間かけて滴下添加した。混合物を1時間還流し、周囲温度に冷却し、その後真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(176.2mg、0.245mmol、27.3%収率)を薄黄色油状物として得た。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.48 - 7.30(m, 5H)、6.46 - 6.34 (m, 1H)、5.44 (d, J=10.9 Hz、1H)、5.24 (d, J=3.6 Hz、2H)、4.97 - 4.78 (m, 4H)、4.27 (t, J=5.0 Hz、2H)、3.64 (s, 3H)、2.74 - 2.61 (m, 2H)、2.16 - 2.07 (m, 2H)、1.85(s, 3H)、1.10(s, 9H);LCMS (m/z) ES+ = 742.36 (M+23)。
工程2:(2S)(M)-ベンジル5-(-1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート
Figure 2018536001
メチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(454mg、2.363mmol)及びベンジル4,7-ジブロモ-5-((S)-1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)イソインドリン-2-カルボキシレート(170mg、0.236mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)(5mL)中溶液をヨウ化銅(I)(180mg、0.945mmol)で処理し、115℃で撹拌した。2時間後、反応混合物をさらなるメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(454mg、2.363mmol)、ヨウ化銅(I)(180mg、0.945mmol)で処理し、115℃で撹拌した。1時間後、さらなるメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(454mg、2.363mmol)、ヨウ化銅(I)(180mg、0.945mmol)を添加し、115℃で撹拌を続けた。1時間後、反応混合物を周囲温度に冷却し、濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、ベンジル5-((S)-1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート(107.6mg、0.154 mmol、65.3%収率)を薄黄色油状物として得た。LCMS (m/z) ES+ = 720.55(M+Na)。
工程3:(2S)(M)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート
Figure 2018536001
(2S)(M)-ベンジル5-(-1-(tert-ブトキシ)-2-メトキシ-2-オキソエチル)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-2-カルボキシレート(105mg、0.151mmol)のメタノール(2mL)中溶液に、N2をパージ及び充填し、Pd/C(10重量%、degussa)(16.0mg、0.015mmol)で処理し、その後、3分間H2を通気させた。反応を、周囲温度且つH2雰囲気下で撹拌した。1.5時間後、混合物を、エタノール(1mL)、Pd/C(10重量%、degussa)(16.02mg、0.015mmol)で希釈し、2分間H2を通気させ、その後周囲温度且つH2雰囲気下で撹拌した。2.5時間後、混合物をN2でフラッシュし、セライトパッドを通して濾過し、MeOH、EtOAc及びDCMで洗浄し、その後真空中で濃縮して、粗標題化合物(73.6mg、0.131mmol、87%収率)を暗黄色油状物として得た。粗生成物をそのまま使用した。LCMS (m/z) ES+ = 564.43(M+1)。
工程4:(S)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-((S)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート
Figure 2018536001
粗(2S)(M)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート(73.6mg、0.131mmol、87%収率)の酢酸エチル(3mL)中溶液を、3-フルオロ安息香酸(31.6mg、0.226mmol)、Et3N(0.063mL、0.452mmol)、無水プロパンホスホン酸(0.224mL、0.376mmol、EtOAc中50重量%)で処理し、周囲温度で撹拌した。72時間後、反応を飽和NaHCO3で希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜70%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標題化合物(37mg、0.054mmol、35.9%収率)をピンク色がかった赤色油状物として得た。NMRはロトマー(rotomer)を示した。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.56 - 7.43(m, 1H)、7.38 (d, J=7.3 Hz、1H)、7.31 (d, J=9.3 Hz、1H)、7.25- 7.16 (m, 1H)、6.69 (br. s., 1H)、5.41 - 4.90(m, 5H)、4.37 - 4.19 (m, 2H)、3.71 - 3.52 (m, 3H)、2.76 - 2.53(m, 2H)、2.20 - 2.08 (m, 2H)、1.74 (br. s., 3H)、1.13 - 0.97 (m, 9H);LCMS (m/z) ES+ = 686.45(M+1)。
工程5:(S)-2-(tert-ブトキシ)-2-((S)-6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸
(2S)(M)-メチル2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-2-(3-フルオロベンゾイル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)アセテート(37mg、0.054mmol)の1,4-ジオキサン(1.1mL)中溶液をKOTMS(27.7mg、0.216mmol)で処理し、100℃で撹拌した。1時間後、反応混合物をさらなるKOTMS(27.7mg、0.216mmol)で処理し、100℃で5.5時間撹拌し、その後18時間かけて周囲温度に冷却した。反応混合物を、EtOAcと1N HClに分配し、有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.75mL)及びメタノール(0.75mL)に溶解し、LiOH(0.540mL、1.08mmol、2.0M)で処理し、85℃で撹拌した。2.5時間後、反応を周囲温度に冷却し、真空中で濃縮して、粗(2S)(M)-2-(tert-ブトキシ)-2-(6-(8-フルオロ-5-メチルクロマン-6-イル)-4,7-ビス(トリフルオロメチル)イソインドリン-5-イル)酢酸[LCMS (m/z) ES+ = 550.42 (M+1)]を得た。残渣をEtOAc(1.5mL)に懸濁し、3-フルオロ安息香酸(11.35mg、0.081mmol)、Et3N(0.023mL、0.162mmol)、無水プロパンホスホン酸(0.080mL、0.135mmol、EtOAc中50重量%)で処理し、周囲温度で撹拌した。1.5時間後、反応混合物を1N HClで希釈し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を逆相HPLC(25-90% MeCN/H2O-0.1% TFA)により精製し、標題化合物(4.6mg、6.16μmol、11.42%収率)を薄茶色固体として得た。1H NMR (400MHz、クロロホルム-d) δ ppm 7.55- 7.44 (m, 1H)、7.39 (d, J=7.7 Hz、1H)、7.32 (d, J=8.7 Hz、1H)、7.26 - 7.18 (m, 1H)、6.78 (br. s., 1H)、5.48 - 5.33(m, 1H)、5.28 - 5.13(m, 2H)、5.12 - 4.86 (m, 2H)、4.35- 4.21 (m, 2H)、2.75- 2.57 (m, 2H)、2.18 - 2.07 (m, 2H)、1.85(s, 3H)、1.17 - 1.05(m, 9H);LCMS (m/z) ES+ = 672.49 (M+1)。
抗HIV活性
MT4アッセイ
表1の本発明の化合物についての抗ウイルスHIV活性及び細胞毒性の値は、既述された方法に基づいて、HTLV-1形質転換細胞株MT-4において並行して測定した(Hazenら、2007、他の抗レトロウイルスと組み合わせた、一団のプロテアーゼ阻害耐性HIV剤に対する、新規のチロシル系ヒト免疫不全ウイルス(HIV)1型プロテアーゼ阻害剤ブレカナビル(GW640385)のin vitro抗ウイルス活性(Hazenら、“In vitro antiviral activity of the novel, tyrosyl-based human immunodeficiency virus (HIV) type 1 protease inhibitor brecanavir (GW640385) in combination with other antiretrovirals and against a panel of protease inhibitor-resistant HIV", Antimicrob. Agents Chemother. 2007, 51: 3147-3154;及びPauwelsら、“Sensitive and rapid assay on MT-4 cells for the detection of antiviral compounds against the AIDS virus", J. of Virological Methods 1987, 16: 171-185)。
ルシフェラーゼ活性は、cell titer glo(Promega、Madison、Wis.)を添加することにより、96時間後に測定した。細胞保護阻害率(%)のデータを化合物なしの対照に対してプロットした。同じ条件で、化合物の細胞毒性は、cell titer Glo(商標)(Promega、Madison、Wis)を用いて決定した。IC50は、各化合物について3〜4倍の連続希釈を用いて10点用量反応曲線から決定し、濃度範囲は1000倍超である。
これらの値は、標準的な4パラメータロジスティック方程式を用いて化合物のモル濃度に対してプロットした。
y=((Vmax*x^n)/(K^n+x^n))+Y2
ここで、
Y2=最小のy、n=傾斜因子
Vmax=最大のy、x=化合物濃度 [M]
K=EC50
MT4アッセイで試験したとき、化合物は、表1に示したIC50の値を有することが分かった。
Figure 2018536001

Claims (16)

  1. 式I:
    Figure 2018536001
    [式中、
    Xは、O又はCH2であり;
    R1は、C1〜6アルキルであり、前記アルキルはシクロアルキル部分を含んでいてもよく;
    Wは、結合、-CH=CH-、-C≡C-、C1〜3アルキレン、-CH2C(O)NH-、-NHC(O)-、-N(CH3)C(O)-、-N(CH3)C(O)CH2-、-C(O)-、-CH2C(O)-、又は-NHC(O)CH2-であり、各Wは1個又は2個のメチル基により場合により置換されており;
    R2は、H、C1〜6アルキル、C5〜14アリール、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリールであり、各R2基は、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6ヘテロアルキル、又はC1〜6アルキレン若しくはC1〜6ヘテロアルキレンから選択される1〜4個の置換基により場合により置換されており、前記C1〜6アルキレン又はC1〜6ヘテロアルキレンは、前記C5〜14アリール、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリール上で隣接する炭素原子に結合して縮合環を形成しており;
    Lは、結合、-CH2(CO)-、-C1〜3アルキレン-、-SO2-、-C(O)-、-C(S)-、-C(NH)-、-C(O)NH-、-C(O)NHCH2-、-C(O)N-、-C(O)OCH2-、-C(O)O-、-C(O)C(O)-、-SO2-NH-、又は-CH2C(O)-であり;
    R3は、H、CN、C1〜6アルキル、C5〜14アリール、CH2C5〜14アリール、CH2C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7スピロシクロアルキル、C3〜7シクロアルケニル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜9ヘテロアリール、オキソであり、又はR3は、R6又はR7と共に結び付いて縮合5〜7員環を形成してもよく、各R3基は、ハロ、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C1〜3フルオロアルキル、-OC1〜6アルキル、-C(O)R4、-C(O)NR4、-C(O)NHR4、C5〜14アリール、C1〜6ヘテロアルキル、-B(OH)2、C3〜9ヘテロ環、C5〜9ヘテロアリール、-C(O)OC1〜6アルキルから選択される1〜4個の置換基により場合により置換されており、又は2個の置換基は互いに結合して縮合環、スピロ環、又は架橋環を形成してもよく、前記縮合環、スピロ環、又は架橋環はR4により場合により置換されていてもよく;
    R4は、CN、ハロ、-OC1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキル、C3〜9ヘテロ環、又はC5〜14アリールであり;
    各R5は、独立して、H、C1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、CH2F、CHF2、又はCF3であり、但し少なくとも1個のR5はCH3以外のものであり;
    各R6は、独立して、H、又はC1〜3アルキル、C5〜14アリール、C3〜9ヘテロ環、C5〜9ヘテロアリール、-C(O)NR4、若しくは-C(O)NHR4であり、又は両方のR6は、共に2〜4個の炭素原子を含み且つ共に結び付いて架橋環系を形成してもよく; 各ヘテロ環、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、及びヘテロアルキレンは、S、N、B、又はOから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む]
    の化合物。
  2. R1がC1〜6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  3. XがOである、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. Wが結合である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. R2が場合により置換されているフェニルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. R2が、フッ素、メチル、-CH2CH2CH2O-(前記-CH2CH2CH2O-は、前記フェニル上で隣接する炭素原子と結合して二環式環を形成する)、又は-NHCH2CH2O-(前記-NHCH2CH2O-は、前記フェニル上で隣接する炭素原子と結合して二環式環を形成する)から選択される1〜4個の置換基により置換されたフェニルである、請求項5に記載の化合物。
  7. R3が、C1〜6アルキル、フェニル、ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、又はテトラヒドロピラニルであり、これらはそれぞれ、ハロゲン、C1〜6アルキル、-OC1〜6アルキル、C1〜3フルオロアルキル又はフェニルから選択される1〜3個の置換基により場合により置換されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 各R6がHである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. XR1が結合している炭素の立体化学が、以下:
    Figure 2018536001
    に示される通りである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物又は塩を含む医薬組成物。
  12. ウイルスのレトロウイルス科に属するウイルスによって少なくとも部分的に媒介された患者のウイルス感染症を治療する方法であって、当該患者に請求項11に記載の組成物を投与することを含む、前記方法。
  13. 前記ウイルス感染症がHIVウイルスによって媒介される、請求項12に記載の方法。
  14. 薬物療法において使用するための、請求項1〜10のいずれか一項に定義される化合物又は塩。
  15. ヒトにおけるウイルス感染症の治療に使用するための、請求項1〜10のいずれか一項に定義される化合物又は塩。
  16. ヒトにおけるウイルス感染症の治療に使用するための医薬品の製造における、請求項1〜10のいずれか一項に定義される化合物又は塩の使用。
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