JP2018535047A - 自動注射デバイス - Google Patents

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Abstract

注射デバイスは、少なくとも1つのインジケータアパーチャを有する注射器本体と、注射器本体内に配置された薬剤リザーバと、ピストンと、1つまたはそれ以上の状態インジケータとを含む。ピストンの動きが、薬剤を薬剤リザーバから排出し、1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つを対応するインジケータアパーチャに対して動かすように動作する。

Description

本発明は、自動注射デバイスに関する。
ユーザの注射部位に薬剤を投薬するための自動注射器などの注射デバイスが、当技術分野で知られている。特に、一般人が在宅医療環境において自己注射または医療を受ける人への注射を行うことができるようにするために、自動注射器が開発されている。
自動注射器をユーザの注射部位に当て、薬剤を患者の注射部位に自動で注射することができる。機械的自動注射器は、薬剤をリザーバから患者の注射部位へ変位させるための機構を駆動する機械的エネルギー蓄積装置として、ばねまたは他の機構を含む。
そのような注射デバイスは、針を使用するものであっても無針のものであってもよく、トリガが起動されたときに薬剤を投薬する。トリガは、ユーザが押して注射を開始するボタンとすることができる。あるいは、トリガを、針または薬剤出口を囲む押し下げ可能なスリーブとして実施することができ、このスリーブは、ユーザが注射器を注射部位で皮膚に押し付けたときに少なくとも部分的に注射器ハウジング内へ動く。針を使用する注射デバイスでは、患者の皮膚への針の挿入が、ユーザが注射デバイスを注射部位で皮膚に押し付けることにより手動で行われる。他の注射デバイスでは、皮膚への針の挿入が、自動注射シーケンスの一部として自動で行われる。
注射可能な薬剤は、水の粘性よりも高い粘性を有する薬物製剤をベースとすることができる。一部の実施形態において、様々な粘性の薬剤を注射することができる。例えば、粘性は、約3〜約50cPであってよい。他の実施形態では、粘性は、約3cP未満または約50cP超であってよい。注射は、薬剤を患者の体内の皮下、筋肉内、または経皮位置に送達することをさらに含み得る。薬剤は、液体、ゲル、スラリ、懸濁液、粒子、粉末、または他のタイプの形であってよい。場合により、粘性は温度依存性であり、温度が上昇すると低下する。例えば、生物製剤の分野の製剤は、そのような特性を有するものとして知られる。
このタイプのデバイスは、デバイスが送達する薬剤と共に、通常、使用直前に比較的低い周囲温度で保管される。薬剤は、例えば、約4℃の冷蔵庫で保管される。約4℃の液体薬剤を体内に注射すると、患者に不快感を与えることがある。
さらに、一部の自動注射デバイスの駆動機構は、予荷重を加えたばねまたはガス膨張によるシステムなどの機械的エネルギー蓄積装置を有することができ、これは温度に基づいてエネルギー出力を変化させる。前述したように、機械的エネルギー蓄積装置は、機械ばねによる機構とすることができる。あるいは、駆動機構は、例えば、電動機と、薬剤をユーザの体内へ変位させるようにピストンを動かす歯車機構とを含むことができる。あるいは、駆動機構は、ガスまたは流体圧作動機構であってよく、この場合、ピストン駆動エネルギー源は、加圧ガスのリザーバ、または2つ以上の化学物質が混合されてガスまたは流体圧を発生させる化学システムである。
薬剤の温度依存粘性または駆動機構への温度依存効果により、温度が規定よりも低い場合、例えば、ユーザが注射を行う前に注射液を室温にすることを忘れた場合に、注射時間が著しく変化する、例えば、延長されることがある。
送達の完了前に自動注射器が取り外された場合、薬剤投与量が不正確となり得るため、自動注射器は、ユーザが注射の進行を観察し、すべての薬剤が注射されたことを確認するための窓を含むことができ、または送達が完了したときにクリック音を発生させることができる。選択された注射部位により、窓を観察できない角度で自動注射器を保持する必要がある場合、またはユーザが視覚もしくは聴覚に障害を持っている場合、継続中の注射シーケンスの進行を観察すること、またはすべての薬剤が投薬されたことを確認することは困難となり得る。
一態様によれば、注射デバイスであって、少なくとも1つのインジケータアパーチャを有する注射器本体と、注射器本体内に配置された薬剤リザーバと、ピストンと、1つまたはそれ以上の状態インジケータとを含む注射デバイスが提供される。ピストンの動きが、薬剤を薬剤リザーバから排出し、1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つを対応するインジケータアパーチャに対して動かすように動作する。
注射器本体は長手方向軸を有することができる。ピストンが注射器本体を通って軸方向に動くと、1つまたはそれ以上の状態インジケータを、注射器本体から半径方向に押し出すことができる。
状態インジケータのうちの少なくとも1つは、すべてまたは略すべての薬剤が薬剤カートリッジから送出されたときに注射器本体から押し出されるように位置していてもよい。
状態インジケータのうちの1つまたはそれ以上は、所定量のピストンの動きが完了したことを示すように位置していてもよい。
ピストンは、薬剤を排出するように薬剤カートリッジ内に配置されたストッパと、薬剤カートリッジから突出するピストン軸と、1つまたはそれ以上の状態インジケータを注射器本体から押し出すように構成されたピストンヘッドとを含むことができる。
ピストンは、ピストンヘッドから軸方向に延びる作動部材を含むことができる。作動部材を、ピストンが注射器本体を通って軸方向に動くと、薬剤カートリッジの外側に位置するように配置してもよい。
状態インジケータの1つまたはそれ以上の位置を、薬剤カートリッジと軸方向に位置合わせすることができる。
各状態インジケータは、旋回可能に取り付けられて、第1の位置で注射器本体内へ半径方向に延び、第2の位置で注射器本体の内面に平行に延びるフィンガ要素と、フィンガ要素が第2の位置にあるときに、フィンガ要素から突出して、対応するインジケータアパーチャを通る***部分とを含むことができる。ピストンの動きにより、フィンガ要素を第1の位置から第2の位置へ押すことができる。
各フィンガ要素を、注射器本体内に配置された内側スリーブの1つまたはそれ以上の切れ目により形成することができ、切られていない部分がヒンジとして各フィンガ要素を内側スリーブに接合する。
状態インジケータを、第1の位置で注射器本体の内部に内方へ膨出するように変形する可撓性シートから形成してもよい。ピストンの動きにより可撓性シートを押して、可撓性シートがインジケータアパーチャを通って外方へ膨出するように変形する第2の位置へ反転させることができる。
注射デバイスは、薬剤リザーバ内に保持され、ピストンの動きにより排出されるように配置された薬剤を含むことができる。
状態インジケータのうちの1つを、少なくとも1つのインジケータアパーチャを通して押されたときに聴覚信号または振動を発生させるように構成してもよい。
自動注射器であって、注射デバイスと、起動時にインジケータ本体を通してピストンを動かすように構成された投薬機構とを含み得る自動注射器が提供される。
別の態様によれば、注射デバイスを操作する方法であって、ピストンを動かして注射器本体内の薬剤リザーバから薬剤を排出すること、および注射器本体内で1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つを対応するインジケータアパーチャに対して動かすことを含む方法が提供される。
本発明のこれらおよびその他の態様が、以下で説明する実施形態から明らかになり、これらの態様を実施形態に言及して明瞭にするであろう。
添付図面を参照しながら、例示的な実施形態について説明する。
キャップが注射デバイスの本体に取り付けられた、例示的な実施形態による注射デバイスの概略側面図である。 キャップが本体から取り外された、図1Aの注射デバイスの概略側面図である。 例示的な実施形態による、図1Aおよび図1Bの注射デバイスの概略側断面図である。 図2の注射デバイスの概略側断面図である。 例示的な実施形態による、図1Aおよび図1Bの注射デバイスの概略断面側面図である。 例示的な実施形態による、図1Aおよび図1Bの注射デバイスの概略側断面図である。
注射プロセスの現在の状態を示すための複数の状態インジケータを有する自動注射デバイスが提供される。状態インジケータは、注射器本体の側面のアパーチャ内に位置する。状態インジケータを、アパーチャ内で旋回するフィンガ要素として形成してもよく、またはアパーチャを通って膨出するように変形する可撓性シートとして形成してもよい。各実施形態において、自動注射器が薬剤を投薬するときに、自動注射器内のシリンジのピストンにより、各状態インジケータの要素がアパーチャを通って外方へ押される。
外方へ押された状態インジケータはユーザに見え、これを明るく着色して、自動注射器の状態についての明確なフィードバックを与えることができる。加えて、状態インジケータは、デバイスの本体から突出するため、触覚フィードバックを与え、これにより、視覚障害を持つユーザにとって有用性が向上する。状態インジケータは、外方へ押されたとき、さらなる聴覚または振動フィードバックとしてクリック音を発生させることができる。
本明細書に記載の薬物送達デバイスは、薬剤を患者に注射するように構成される。例えば、送達は、皮下、筋肉内、または静脈内であり得る。そのようなデバイスは、患者または看護師もしくは医師などの介護者が操作することができ、様々なタイプの安全シリンジ、ペン注射器、または自動注射器を含むことができる。デバイスは、封止されたアンプルを使用前に穿孔する必要のあるカートリッジベースのシステムを含んでもよい。これらの様々なデバイスにより送達される薬剤の量は、約0.5ml〜約2mlであり得る。さらに別のデバイスは、患者の皮膚にある時間(例えば、約5分、15分、30分、60分、または120分)付着して「大量の」薬剤(通常、約2ml〜約5ml)を送達するように構成された大容量デバイス(「LVD」)またはパッチポンプを含むことができる。
特定の薬剤と組み合わせて、本明細書に記載のデバイスを、必要な仕様の範囲内で動作するようにカスタマイズしてもよい。例えば、デバイスを、ある時間(例えば、自動注射器の場合に約3〜約20秒、LVDの場合に約10分〜約60分)以内に薬剤を注射するようにカスタマイズしてもよい。他の仕様としては、低レベルまたは最低レベルの不快感、または人的要因、貯蔵寿命、有効期限、生体適合性、環境への配慮などに関連するある条件などが挙げられる。そのような変化は、例えば、薬物の粘性が約3cP〜約50cPであるなどの様々な要因によって生じ得る。したがって、薬物送達デバイスは、多くの場合、サイズが約25〜約31ゲージの中空針を含む。一般的なサイズは27および29ゲージである。
本明細書に記載の送達デバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能も含む。例えば、針の挿入、薬剤の注射、および針の引き込みのうちの1つまたはそれ以上を自動化することができる。1つまたはそれ以上の自動化工程のためのエネルギーを、1つまたはそれ以上のエネルギー源により提供することができる。エネルギー源としては、例えば、機械、空気圧、化学、または電気エネルギーが挙げられる。例えば、機械エネルギー源としては、エネルギーを蓄えるもしくは放出するばね、てこ、エラストマー、または他の機械的機構が挙げられる。1つまたはそれ以上のエネルギー源を単一のデバイスと組み合わせてもよい。デバイスは、エネルギーをデバイスの1つまたはそれ以上の部材の動きに変換する歯車、弁、または他の機構をさらに含んでもよい。
自動注射器の1つまたはそれ以上の自動化機能を各々、起動機構により起動することができる。そのような起動機構は、ボタン、レバー、ニードルスリーブ、または他の起動部材のうちの1つまたはそれ以上を含むことができる。自動化機能の起動は、一工程または多工程プロセスであってよい。すなわち、ユーザは、1つまたはそれ以上の起動部材を起動して自動化機能を生じさせる必要があり得る。例えば、一工程プロセスでは、ユーザはニードルスリーブを身体に当てて押し下げることにより、薬剤を注射することができる。他のデバイスは、自動化機能の多工程起動を必要とすることがある。例えば、ユーザは、ボタンを押し下げ、ニードルシールドを引き込んで、注射を行う必要があり得る。
加えて、1つの自動化機能の起動により、1つまたはそれ以上の次の自動化機能を起動して、起動シーケンスを形成することができる。例えば、第1の自動化機能の起動により、針の挿入、薬剤の注射、および針の引き込みのうちの少なくとも2つを起動することができる。また、一部のデバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能を生じさせる工程の特定のシーケンスを必要とすることがある。他のデバイスは、独立工程のシーケンスにより動作することがある。
一部の送達デバイスは、安全シリンジ、ペン注射器、または自動注射器のうちの1つまたはそれ以上の機能を含むことができる。例えば、送達デバイスは、薬剤を自動で注射するように構成された機械エネルギー源(通常、自動注射器で見られる)と、用量設定機構(通常、ペン注射器で見られる)とを含むことができる。
本開示の一部の実施形態によれば、例示的な薬物送達デバイス10が図1Aおよび図1Bに示される。前述したように、デバイス10は、薬剤を患者の体内に注射するように構成される。デバイス10はハウジング11を含み、このハウジング11は、通常、注射する薬剤を含むリザーバ(例えば、シリンジ)と、送達プロセスの1つまたはそれ以上の工程を容易にするために必要な部材とを含む。デバイス10はまた、ハウジング11に取り外し可能に取り付けられたキャップアセンブリ12を含むことができる。通常、ユーザは、デバイス10を操作する前にキャップ12をハウジング11から取り外さなければならない。
図示したように、ハウジング11は略円筒形で、長手方向軸Xに沿って略一定の直径を有する。ハウジング11は遠位領域20と近位領域21とを有する。用語「遠位」は注射部位に比較的近い位置を指し、用語「近位」は注射部位から比較的遠い位置を指す。
デバイス10はまた、ハウジング11に連結されたニードルスリーブ13を含み、ハウジング11に対するスリーブ13の動きを可能にすることができる。例えば、スリーブ13は、長手方向軸Xに平行な長手方向に動くことができる。詳細には、スリーブ13の近位方向への動きにより、針17がハウジング11の遠位領域20から延びることができる。
針17の挿入はいくつかの機構によって行うことができる。例えば、針17をハウジング11に対して固定して位置させ、伸長したニードルスリーブ13内に最初に位置させることができる。スリーブ13の遠位端を患者の身体に当て、ハウジング11を遠位方向に動かすことによるスリーブ13の近位運動によって、針17の遠位端が露出する。そのような相対運動により、針17の遠位端が患者の体内へ延びることができる。そのような挿入は、患者がハウジング11をスリーブ13に対して手動で動かすことにより針17が手動で挿入されるため、「手動」挿入と呼ばれる。
別の挿入形態は「自動化されたもの」であり、これにより、針17がハウジング11に対して動く。そのような挿入を、スリーブ13の動きにより、または例えばボタン22などの別の起動形態によりトリガすることができる。図1Aおよび図1Bに示すように、ボタン22はハウジング11の近位端に位置する。しかしながら、他の実施形態では、ボタン22がハウジング11の側面に位置していてもよい。
他の手動または自動化機能としては、薬物の注射または針の引き込みまたはこれらの両方が挙げられる。注射は、栓またはピストン23をシリンジ(図示せず)内の近位位置からシリンジ内のさらに遠位位置へ動かして、薬剤をシリンジから針17に通すプロセスである。一部の実施形態において、駆動ばね(図示せず)は、デバイス10の起動前は圧縮されている。駆動ばねの近位端をハウジング11の近位領域21内に固定することができ、駆動ばねの遠位端を、ピストン23の近位面に圧縮力を加えるように構成することができる。起動後、駆動ばねに蓄えられたエネルギーの少なくとも一部をピストン23の近位面に加えることができる。この圧縮力は、ピストン23に作用してピストン23を遠位方向に動かすことができる。そのような遠位運動は、シリンジ内の液体薬剤を圧縮して針17から押し出すように作用する。
注射後、針17をスリーブ13またはハウジング11内に引き込むことができる。ユーザがデバイス10を患者の身体から取り外したときにスリーブ13が遠位に動くと、引き込みが生じ得る。これは、針17がハウジング11に対して固定して位置したままであるために生じ得る。スリーブ13の遠位端が針17の遠位端を通り過ぎ、針17が覆われると、スリーブ13をロックすることができる。そのようなロッキングは、ハウジング11に対するスリーブ13の近位運動のロッキングを含み得る。
別の形態の針の引き込みは、針17がハウジング11に対して動く場合に生じ得る。そのような動きは、ハウジング11内のシリンジがハウジング11に対して近位方向に動く場合に生じ得る。この近位運動は、遠位領域20に位置する引き込みばね(図示せず)を使用することによって達成される。圧縮された引き込みばねは、起動されると、十分な力をシリンジに供給してシリンジを近位方向に動かすことができる。十分な引き込み後、針17とハウジング11との相対運動を、ロッキング機構によりロックすることができる。加えて、ボタン22またはデバイス10の他の部材を必要に応じてロックすることができる。
図2を参照すると、例示的な実施形態による自動注射デバイス100が示される。自動注射器100は、薬剤カートリッジ18が内部に配置された細長い注射器本体11を含む。自動注射器は、薬剤カートリッジ18の遠位端に配置された針(図示せず)と、薬剤カートリッジ18の近位端に配置されたピストン140とをさらに含むことができる。図1Aおよび図1Bに関して略説明したように、自動注射デバイス100は、投薬ボタンまたはスリーブトリガ(図示せず)と、投薬機構(図示せず)とをさらに含むことができる。あるいは、自動注射デバイス100は、出口ノズル(図示せず)を含む無針デバイスであってもよい。
自動注射デバイス100が起動されると、投薬機構によりピストン140は薬剤カートリッジ18の遠位端側へ軸方向に動く。本実施形態によるピストン140は、ストッパ141と、ピストン軸142と、ピストンヘッド143とを含む。ストッパ141は、薬剤カートリッジ18内に配置され、薬剤カートリッジ18の断面内径と略同じ断面径を有する。ストッパ141を弾性ゴム状材料から形成することができ、またはストッパ141は、ゴム封止をさらに有して薬剤カートリッジ18の内面との接触および封止を向上させることができる。ストッパ141が薬剤カートリッジ18の遠位端側へ軸方向に動くと、カートリッジ内の薬剤16が針または出口ノズルを通って薬剤カートリッジ18から送出または排出される。
ピストン軸142は、ピストン140の遠位端でストッパ141に連結され、ピストン140の近位端でピストンヘッド143に連結されるように配置される。ピストン軸142は、薬剤カートリッジ16の近位端から突出する。ピストン軸142の断面は、薬剤カートリッジ18およびストッパ141の断面よりも小さい面積を有する。あるいは、ピストン140は、ストッパ141からピストンヘッド143まで一定の断面を有する。
ピストンヘッド143は、ピストン140の近位端に配置され、注射器本体11の断面内径とほぼ同じ断面径を有する。一部の実施形態において、ピストンヘッド143の一部、例えば1つまたはそれ以上のフランジからなる部分のみが、ピストン軸142から注射器本体11の内面に向かって延びる。
自動注射器100は、注射器本体11の長さに沿って1つまたはそれ以上の列に配置された複数の状態インジケータ120を含む。状態インジケータ120は、注射器本体11に旋回可能に取り付けられて、第1の位置で注射器本体の内部に向かって半径方向に延び、第2の位置で注射器本体11の内面に接して平坦になる。注射器本体11は、複数の状態インジケータの各々に対応するインジケータアパーチャ111を有するように形成され、状態インジケータが第2の位置にあるときに、状態インジケータ120の一部がインジケータアパーチャ111を通って注射器本体11の外部へ延びる。状態インジケータ120は、自動注射器100が起動される前にピストンヘッド143と位置合わせされる近位点と、注射が完了したときにピストンヘッド143と位置合わせされる遠位点との間で軸方向に配置される。
第1の実施形態による状態インジケータ120は、ヒンジにより注射器本体11に取り付けられたフィンガ要素121を含み、このフィンガ要素121は、第1の位置で注射器本体の内部に向かってある角度で延び、第2の位置で注射器本体の内面に平行に延びる。状態インジケータ120が第2の位置にあるときに、***部分122が各フィンガ要素121から突出し、インジケータアパーチャ111を通って半径方向外方へ延びる。複数の状態インジケータ120の***部分122は、注射器本体11の外面と異なる色であってもよい。
複数の状態インジケータ120は、内側スリーブ123の形の連結手段をさらに含む。この内側スリーブ123は、注射器本体11内に適合し、かつ注射器本体11の内面に接して平坦に位置するように配置された円筒形構造である。複数のフィンガ要素121は、例えば、スリーブを形成するシート材料を各フィンガ要素121の周りで切ることにより、内側スリーブ123の一部として形成される。シート材料の一部を、各フィンガ要素121を内側スリーブ123に接合するヒンジを形成するように残し、このヒンジは注射器本体11の内面に連結される。内側スリーブ123は、複数のフィンガ要素121と各フィンガ要素121の対応する***部分122とが対応するインジケータアパーチャ111と位置合わせされるように位置する。
ピストンヘッド143が注射器本体11を通って軸方向に動くことにより、複数の状態インジケータ120が押されて、第2の位置で注射器本体11の内面に接して平坦になる。ピストンヘッド143の前縁は、状態インジケータ120に係合して、状態インジケータ120を第1の位置から第2の位置へ動かすように形成される。ピストンヘッド143が通ることにより各状態インジケータ120が第2の位置へ動くと、状態インジケータ120の***部分122が、対応するインジケータアパーチャ111を通って注射器本体11から半径方向に出る。
自動注射デバイス100が起動されると、投薬機構によりピストン140は注射器本体11を通って軸方向に動き、ピストンヘッド143は、列に配置された状態インジケータ120の各々に順に係合する。したがって、ピストンヘッド143が注射器本体11を通って軸方向に進むと、状態インジケータ120は第1の位置から第2の位置へ順に動く。薬剤16が投薬機構により送達されると、複数の状態インジケータ120が第2の位置へ動いて、各状態インジケータ120の***部分122が注射器本体11から突出するようになっている。ここでは、3つの状態インジケータ120から構成された2つ以上の列がある。
ピストンヘッド143が注射器本体11を通って軸方向に動くと、状態インジケータ120はピストンヘッド143の位置を示す。各状態インジケータ120の***部分122は、ピストンヘッド143が状態インジケータの後側を通過したときに、対応するインジケータアパーチャ111を通って付勢される。状態インジケータは、注射器本体11の外面から突出しているのが見え、起動時に対比色の要素を提示することができるため、ユーザに視覚フィードバックを与える。状態インジケータ120は、インジケータ本体11の外面から突出しているときにユーザが触れることができるため、触覚フィードバックをさらに与える。加えて、状態インジケータ120は、状態インジケータ120が第2の位置へ動いたときに聴覚または振動信号を発生させるように構成されたクリック手段(図示せず)をさらに含むことができる。
図3を参照すると、第1の実施形態の自動注射器100が起動状態で示される。薬剤カートリッジ18を通るピストン140の軸方向運動が完了しているため、針または出口ノズルを通る薬剤16の送達が完了している。各列の3つの状態インジケータ120は、自動注射器100の投薬機構が起動されているときに注射の進行を表す。状態インジケータ120の列の近位端から始まり、第1の状態インジケータ120aは、ピストンヘッド143の第1の軸方向運動により、投薬機構を起動したとき直ちに第1の位置から第2の位置へ動くように配置される。第1の状態インジケータ120aは、投薬機構の起動が成功し、注射が実行中であるというフィードバックをユーザに与える。
第2の状態インジケータ120bは、注射プロセスの中間点を示すように位置する。第2の状態インジケータ120bは、薬剤の半分が送達されたときにピストンヘッド143が状態インジケータ120bのフィンガ要素121を通過するように配置される。第2の状態インジケータ120bは、投薬機構が正しく動作し、薬剤16が正常に送達されているというフィードバックをユーザに与える。
図3に示すように、第3の状態インジケータ120cは、注射の完了を示すように位置する。ピストン140のストッパ141が薬剤カートリッジ18の遠位端に位置するときに、ピストンヘッド143は、第3の状態インジケータ120cのフィンガ要素121を第2の位置へ動かすように位置する。第3の状態インジケータ120cは、すべての薬剤16が薬剤カートリッジ18から投薬され、したがって針を注射部位から安全に取り外せるというフィードバックをユーザに与える。一部の実施形態において、完了を示す状態インジケータ120cを、例えば、異なる色、***部分122の異なる形状、または注射器本体11からの突出範囲を大きくすることにより、他の状態インジケータ120と区別してもよい。
図3に示す第1の実施形態によれば、複数の状態インジケータ120は、ピストン140によって第1の位置から動いた後に第2の位置に留まるように構成される。各状態インジケータ120のフィンガ要素121を、保持またはロッキング機構により、あるいは、内側スリーブ123またはインジケータアパーチャ111への摩擦嵌めにより、所定位置に保持することができる。
第2の実施形態による自動注射器200が、図4に示される。第2の実施形態によれば、各状態インジケータ220は、ピストン140からの力がない場合にフィンガ要素221を第2の位置から第1の位置へ戻す付勢手段をさらに含む。このようにして、各状態インジケータ220は、ピストンヘッド143が状態インジケータ220を軸方向に通り過ぎた後に第1の位置へ戻る。注射の完了は、第3の状態インジケータ220cのみの***部分222の突出によって示される。
第3の実施形態による自動注射器300が、図5に示される。第3の実施形態によれば、ピストン340は、第1の実施形態に関して略説明したように、ストッパ341と、ピストン軸342と、ピストンヘッド343とを含み、ピストンヘッド343から遠位方向へ軸方向に延びる作動部材344をさらに含む。
作動部材344は、ピストンヘッド343の外径と同じ外径を有する円筒形の外側スリーブとして形成される。すなわち、作動部材344の外径は、複数の状態インジケータ320の内側スリーブ323の内径と同じである。
作動部材344は、ハウジング11と薬剤チャンバ18との間でピストンヘッド343の前縁から遠位方向へ延びるように配置される。作動部材344は、薬剤チャンバ18の外面に隣接し、かつ内側スリーブ323の内面に隣接して配置された円筒形スリーブを形成する。
インジケータ320は、自動注射器300が起動される前に作動部材344の遠位端と位置合わせされる近位点と、注射が完了したときに作動部材344の遠位端と位置合わせされる遠位点との間で軸方向に配置される。
作動部材344がピストン340と共に注射器本体11を通って軸方向に動くことにより、複数の状態インジケータ320が押されて、第2の位置で注射器本体11の内面に接して平坦になる。作動部材344の前縁は、状態インジケータ320に係合して、状態インジケータ320を第1の位置から第2の位置へ動かすように形成される。作動部材344が通ることにより各状態インジケータ320が第2の位置へ動くと、状態インジケータ320の***部分322が、対応するインジケータアパーチャ111を通って注射器本体11から半径方向に出る。
自動注射デバイス300が起動されると、投薬機構によりピストン340および作動部材344は注射器本体11を通って軸方向に動き、作動部材344は、列に配置された状態インジケータ320の各々に順に係合する。したがって、作動部材344が注射器本体11を通って軸方向に進むと、状態インジケータ320は第1の位置から第2の位置へ順に動く。薬剤16が投薬機構により送達されると、複数の状態インジケータ320が第2の位置へ動いて、各状態インジケータ320の***部分322が注射器本体11から突出するようになっている。ここでは、3つの状態インジケータ320から構成された2つ以上の列がある。
作動部材344が注射器本体11を通って軸方向に動くと、状態インジケータ320は作動部材344の位置を示す。各状態インジケータ320の***部分322は、作動部材344が状態インジケータの後側を通過したときに、対応するインジケータアパーチャ111を通って付勢される。状態インジケータは、注射器本体11の外面から突出しているのが見え、起動時に対比色の要素を提示することができるため、ユーザに視覚フィードバックを与える。状態インジケータ120は、インジケータ本体11の外面から突出しているときにユーザが触れることができるため、触覚フィードバックをさらに与える。
インジケータ320は、少なくとも部分的に薬剤リザーバと並んで配置されるため、ユーザは、デバイスの遠位端に近い点で自動注射デバイス300を掴んだときにフィードバックを受けることができる。この位置決めは、潜在的なレバー長さを短縮し、したがって、自動注射デバイスを皮膚に対して動かす可能性を減らすために好ましい。そのような動きにより、針が皮膚内で横に動くため、痛みを生じさせるおそれがある。インジケータ320がデバイスの遠位端に配置されていると、ユーザは、デバイスを安定位置に保持しながら、注射中および注射終了時にインジケータ320から触覚フィードバックを受けることができる。
代替実施形態において、作動部材はアパーチャまたは切れ目を含むように形成されて、作動部材の遠位端のみが状態インジケータに係合し、作動部材が一度に状態インジケータのうちの1つのみに係合するようにしてもよい。第2の実施形態に関して説明したように、各状態インジケータは、作動部材からの力がない場合にフィンガ要素を第2の位置から第1の位置へ戻す付勢手段を含むことができる。このようにして、各状態インジケータは、作動部材の遠位端が状態インジケータを軸方向に通り過ぎた後に第1の位置へ戻る。注射の完了は、第3の状態インジケータのみの***部分の突出によって示される。
第4の実施形態(図示せず)による自動注射器は、注射器本体の長さに沿って1つまたはそれ以上の列に配置された複数の状態インジケータを含む。1つまたはそれ以上の状態インジケータは各々、対応するインジケータアパーチャに配置された可撓性シートを含み、可撓性シートはアパーチャ上に延びる。可撓性シートは、注射器本体の内部に延びる凹構造を形成するように変形する。
一部の実施形態において、複数の状態インジケータを内側スリーブから形成することができる。この内側スリーブは、注射器本体内に適合し、かつ注射器本体の内面に接して平坦に位置するように円筒に形成された単一の可撓性シートである。各状態インジケータは、対応するインジケータアパーチャに位置する内側スリーブの変形領域によって形成される。
可撓性シートは、内方へ膨出して注射器本体の内部に突出するときに第1の位置にあり、外方へ膨出してインジケータアパーチャを通って注射器本体から突出する第2の位置へ反転することができる。可撓性シートは、第2の位置に反転したときに、注射器本体から突出する凸構造を形成する。
自動注射デバイスが起動されると、投薬機構によりピストンは注射器本体を通って軸方向に動き、ピストンヘッドは列に配置された状態インジケータの各々に順に係合する。したがって、ピストンヘッドが注射器本体を通って軸方向に進むと、各状態インジケータの可撓性シートは第1の位置から第2の位置へ順に反転する。薬剤が投薬機構により送達されると、複数の状態インジケータが第2の位置へ動いて、各状態インジケータの可撓性シートが注射器本体から突出する凸構造を形成するようになっている。
ピストンヘッドが注射器本体を通って軸方向に動くと、第4の実施形態の状態インジケータはピストンヘッドの通過を示す。各状態インジケータの可撓性シートは、ピストンヘッドが状態インジケータの後側を通過したときに、対応するインジケータアパーチャを通って反転するように付勢される。状態インジケータは、注射器本体の外面から突出しているのが見え、起動時に対比色の要素を提示することができるため、ユーザに視覚フィードバックを与える。状態インジケータは、インジケータ本体の外面から突出しているときにユーザが触れることができるため、触覚フィードバックをさらに与える。加えて、状態インジケータは、状態インジケータが第2の位置へ動いたときに聴覚または振動信号を発生させるように構成されたクリック手段をさらに含むことができる。
いくつかの実施形態について図示し説明したが、添付の特許請求の範囲においてその範囲を定義する本発明から逸脱することなく、これらの実施形態に変更を行ってもよいことを当業者は理解するであろう。実施形態の基礎となる原理が両立する場合に、異なる実施形態の様々な構成要素を組み合わせてもよい。例えば、一部の実施形態において、単一の状態インジケータを配置して、投薬プロセスが開始または完了したというフィードバックを与えることができる。あるいは、複数の状態インジケータを、1つまたはそれ以上の列に配置することができ、またはインジケータ本体の表面の周りに規則的なパターンまたは不規則な間隔で分散させることができる。一部の実施形態において、状態インジケータは、注射器本体に直接取り付けられてインジケータアパーチャ内に位置するフィンガ要素を含むことができる。
実施形態の投薬機構は、任意の適切な投薬機構であってよい。一部の実施形態において、投薬機構は、駆動要素を起動して、薬剤リザーバを通してゴムストッパを駆動する投薬ボタンを含む。駆動要素は、例えば、圧縮コイルばね、圧縮ガス源、または電動機であってよい。投薬機構は無針配置であってもよく、無針配置は、液体薬剤の細かい噴流を十分な圧力で噴出させて、注射部位で皮膚に貫入するように構成される。投薬機構は、液体薬剤を高圧で排出するように構成された圧縮ガス源を含んでもよい。引き込み可能スリーブをハウジングに完全に押し込んだとき、すなわち、デバイスをユーザの注射部位に押し付けることにより、投薬機構を自動で起動してもよい。
代替実施形態において、例えばシリンジなどの手動注射デバイスである注射デバイスが提供される。ユーザによりピストンがシリンジに押し込まれて、シリンジの遠位端で針を通して薬剤を排出する。第1の実施形態または第2の実施形態に関して略説明したように、ピストンの軸方向運動により複数の状態インジケータが起動位置に押し込まれる。
用語「薬物」または「薬剤」は、本明細書において同意語として使用され、1つまたはそれ以上の医薬品有効成分または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、場合により、薬学的に許容される担体とを含む医薬製剤を示す。医薬品有効成分(「API」)とは、最も広範な言い方で、ヒトまたは動物に生物学的影響を及ぼす化学構造のことである。薬理学では、薬物または薬剤が、疾患の処置、治療、予防、または診断に使用され、またはそれとは別に、身体的または精神的健康を向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限られた継続期間、または慢性疾患では定期的に、使用される。
以下に説明されるように、薬物または薬剤は、1つまたはそれ以上の疾患を処置するための、様々なタイプの製剤の少なくとも1つのAPI、またはその組み合わせを含むことができる。APIの例としては、分子量が500Da以下である低分子;ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(例えばホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素);炭水化物および多糖類;ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(裸およびcDNAを含む)、RNA、アンチセンスDNAおよびRNAなどのアンチセンス核酸、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが含まれ得る。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに組み込まれる。1つまたはそれ以上の薬物の混合物もまた企図される。
用語「薬物送達デバイス」は、薬物または薬剤をヒトまたは動物の体内に投薬するように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。それだけには限らないが、薬物送達デバイスは、注射デバイス(例えばシリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、潅流システム、または眼内、皮下、筋肉内、もしくは血管内送達にあわせて構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(例えば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(例えば鼻用または肺用)、埋め込み型デバイス(例えば、薬物またはAPIコーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムとすることができる。ここで説明される薬物は、例えば24以上のゲージ数を有する、例えば皮下針である針を含む注射デバイスでは特に有用であり得る。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスで使用するように適用された主要パッケージまたは「薬物容器」内に含まれる。薬物容器は、例えば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、または1つもしくはそれ以上の薬物の保存(例えば短期または長期保存)に適したチャンバを提供するように構成された他の固体もしくは可撓性の容器とすることができる。例えば、場合によって、チャンバは、少なくとも1日(例えば1日から少なくとも30日まで)の間薬物を収納するように設計される。場合によって、チャンバは、約1カ月から約2年の間薬物を保存するように設計される。保存は、室温(例えば約20℃)または冷蔵温度(例えば約−4℃から約4℃まで)で行うことができる。場合によって、薬物容器は、投与予定の医薬製剤の2つまたはそれ以上の成分(例えばAPIおよび希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を別々に、各チャンバに1つずつ保存するように構成された二重チャンバカートリッジとすることができ、またはこれを含むことができる。そのような場合、二重チャンバカートリッジの2つのチャンバは、ヒトまたは動物の体内に投薬する前、および/または投薬中に2つまたはそれ以上の成分間で混合することを可能にするように構成される。例えば、2つのチャンバは、これらが(例えば2つのチャンバ間の導管によって)互いに流体連通し、所望の場合、投薬の前にユーザによって2つの成分を混合することを可能にするように構成される。代替的に、またはこれに加えて、2つのチャンバは、成分がヒトまたは動物の体内に投薬されているときに混合することを可能にするように構成される。
本明細書において説明される薬物送達デバイス内に含まれる薬物または薬剤は、数多くの異なるタイプの医学的障害の処置および/または予防に使用される。障害の例としては、例えば、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病に伴う合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症が含まれる。障害の別の例としては、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチがある。APIおよび薬物の例としては、例えば、それだけには限らないが、ハンドブックのRote Liste 2014、主グループ12(抗糖尿病薬物)または主グループ86(腫瘍薬物)、およびMerck Index、第15版などに記載されているものがある。
1型もしくは2型の糖尿病、または1型もしくは2型の糖尿病に伴う合併症の処置および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、例えばヒトインスリン、またはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、GLP−1類似体もしくはGLP−1受容体アゴニスト、またはその類似体もしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP4)阻害剤、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、またはそれらの任意の混合物が含まれる。本明細書において使用される用語「類似体」および「誘導体」は、元の物質と構造的に十分に類似しており、それによって同様の機能または活性(例えば治療効果性)を有することができる任意の物質を指す。特に、用語「類似体」は、天然のペプチドの構造、例えばヒトのインスリンの構造から、天然のペプチド中に見出される少なくとも1つのアミノ酸残基を欠失させるおよび/もしくは交換することによって、ならびに/または少なくとも1つのアミノ酸残基を付加することによって式上で得られる分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換されるアミノ酸残基は、コード可能なアミノ酸残基、または他の天然の残基もしくは完全に合成によるアミノ酸残基とすることができる。インスリン類似体は「インスリン受容体リガンド」とも呼ばれる。特に、用語「誘導体」は、1つまたはそれ以上の有機置換基(例えば、脂肪酸)が1つまたはそれ以上のアミノ酸に結合している、天然のペプチドの構造、例えばヒトのインスリンの構造から式上で得られる分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然のペプチド中に見出される1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失され、かつ/もしくはコード不可能なアミノ酸を含む他のアミノ酸によって置換されていてもよく、または、コード不可能なアミノ酸を含むアミノ酸が、天然のペプチドに付加されていてもよい。
インスリン類似体の例としては、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置換されているヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンがある。
インスリン誘導体の例としては、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;Lys(B29)(N−テトラデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、Levemir(登録商標))、B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ω−カルボキシヘプタデカノイル−γ−L−グルタミル−des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、Tresiba(登録商標))、B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンがある。
GLP−1、GLP−1類似体およびGLP−1受容体アゴニストの例としては、例えば、リキシセナチド(Lyxumia(登録商標)、エキセナチド(エキセンディン−4、Dyetta(登録商標)、Bydureon(登録商標)、アメリカドクトカゲの唾液腺によって産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(Victoza(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(Syncria(登録商標))、デュラグルチド(Trulicity(登録商標))、rエキセンディン−4、CJC−1134−PC、PB−1023、TTP−054、ラングレナチド/HM−11260C、CM−3、GLP−1エリゲン(Eligen)、ORMD−0901、NN−9924、NN−9926、NN−9927、ノデキセン(Nodexen)、ビアドール(Viador)−GLP−1、CVX−096、ZYOG−1、ZYD−1、GSK−2374697、DA−3091、MAR−701、MAR709、ZP−2929、ZP−3022、TT−401、BHM−034、MOD−6030、CAM−2036、DA−15864、ARI−2651、ARI−2255、エキセナチド−XTENおよびグルカゴン−Xtenがある。
オリゴヌクレオチドの例としては、例えば:家族性高コレステロール血症の処置のためのコレステロール低下アンチセンス治療薬である、ミポメルセンナトリウム(Kynamro(登録商標))がある。
DPP4阻害剤の例としては、ビルダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンがある。
ホルモンの例としては、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンなどの、脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストが含まれる。
多糖類の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、例えば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩が含まれる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。ヒアルロン酸誘導体の例としては、ハイランG−F20(Synvisc(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムがある。
本明細書において使用する用語「抗体」は、免疫グロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。免疫グロブリン分子の抗原結合部分の例には、抗原を結合する能力を保持するF(ab)およびF(ab’)フラグメントが含まれる。抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、組換え型、キメラ型、非免疫型またはヒト化、完全ヒト型、非ヒト型(例えばネズミ)、または一本鎖抗体とすることができる。いくつかの実施形態では、抗体はエフェクター機能を有し、補体を固定することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体と結合する能力が低く、または結合することはできない。例えば、抗体は、アイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは変異体とすることができ、これはFc受容体との結合を支持せず、例えば、突然変異した、または欠失したFc受容体結合領域を有する。用語の抗体はまた、四価二重特異性タンデム免疫グロブリン(TBTI)および/または交差結合領域の配向性を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗体結合分子を含む。
用語「フラグメント」または「抗体フラグメント」は、全長抗体ポリペプチドを含まないが、抗原と結合することができる全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を依然として含む、抗体ポリペプチド分子(例えば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)由来のポリペプチドを指す。抗体フラグメントは、全長抗体ポリペプチドの切断された部分を含むことができるが、この用語はそのような切断されたフラグメントに限定されない。本発明に有用である抗体フラグメントは、例えば、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、直鎖抗体、単一特異性抗体フラグメント、または二重特異性、三重特異性、四重特異性および多重特異性抗体(例えば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)などの多重特異性抗体フラグメント、一価抗体フラグメント、または二価、三価、四価および多価抗体などの多価抗体フラグメント、ミニボディ、キレート組換え抗体、トリボディまたはバイボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュラー免疫薬(SMIP)、結合ドメイン免疫グロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体を含む。抗原結合抗体フラグメントのさらなる例が当技術分野で知られている。
用語「相補性決定領域」または「CDR」は、特異的抗原認識を仲介する役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。用語「フレームワーク領域」は、CDR配列ではなく、CDR配列の正しい位置決めを維持して抗原結合を可能にする役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、通常、当技術分野で知られているように、抗原結合に直接的に関与しないが、特定の抗体のフレームワーク領域内の特定の残基が、抗原結合に直接的に関与することができ、またはCDR内の1つまたはそれ以上のアミノ酸が抗原と相互作用する能力に影響を与えることができる。
抗体の例としては、アンチPCSK−9mAb(例えばアリロクマブ)、アンチIL−6mAb(例えばサリルマブ)、およびアンチIL−4mAb(例えばデュピルマブ)がある。
本明細書において説明される任意のAPIの薬学的に許容される塩もまた、薬物送達デバイスにおける薬物または薬剤の使用に企図される。薬学的に許容される塩は、例えば酸付加塩および塩基性塩である。
当業者は、本明細書に記載の医薬品有効成分、製剤、装置、方法、システム、および実施形態の様々な構成要素を、本発明の全範囲および精神から逸脱することなく修正(追加および/または除去)してもよく、本発明はそのような修正およびそのあらゆる等価物を包含するものであることを理解するであろう。

Claims (14)

  1. 注射デバイス(100)であって:
    少なくとも1つのインジケータアパーチャ(111)を有する注射器本体(11)と;
    該注射器本体内に配置された薬剤リザーバ(18)と;
    ピストン(140)と;
    1つまたはそれ以上の状態インジケータ(120)とを含み、
    ここで、ピストンの動きが、薬剤(16)を薬剤リザーバから排出し、1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つを対応するインジケータアパーチャに対して動かすように動作し、
    注射器本体は長手方向軸を有し、ピストンが注射器本体を通って軸方向に動くと、1つまたはそれ以上の状態インジケータは注射器本体から半径方向に押し出される、前記注射デバイス。
  2. 注射器本体は長手方向軸を有し、ピストンが注射器本体を通って軸方向に動くと、1つまたはそれ以上の状態インジケータは注射器本体から半径方向に押し出される、請求項1に記載の注射デバイス。
  3. 1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つは、すべてまたは略すべての薬剤が薬剤カートリッジから送出されたときに注射器本体から押し出されるように位置する、請求項1または2に記載の注射デバイス。
  4. 状態インジケータのうちの1つまたはそれ以上は、所定量のピストンの動きが完了したことを示すように位置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  5. ピストンは:
    薬剤を排出するように薬剤カートリッジ内に配置されたストッパ(141)と;
    薬剤カートリッジから突出するピストン軸(142)と;
    1つまたはそれ以上の状態インジケータを注射器本体から押し出すように構成されたピストンヘッド(143)とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  6. ピストンは、ピストンヘッドから軸方向に延びる作動部材(344)をさらに含み、該作動部材は、ピストンが注射器本体を通って軸方向に動くと、薬剤カートリッジの外側に位置するように配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  7. 状態インジケータの1つまたはそれ以上の位置は、薬剤カートリッジと軸方向に位置合わせされる、請求項6に記載の注射デバイス。
  8. 状態インジケータは、
    旋回可能に取り付けられて、第1の位置で注射器本体内へ半径方向に延び、第2の位置で注射器本体の内面に平行に延びるフィンガ要素(121)と;
    フィンガ要素が第2の位置にあるときに、フィンガ要素から突出して、対応するインジケータアパーチャを通る***部分(122)とを含み;
    ピストンの動きにより、フィンガ要素を第1の位置から第2の位置へ押す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  9. フィンガ要素は、注射器本体内に配置された内側スリーブ(123)の1つまたはそれ以上の切れ目により形成され、切られていない部分がヒンジとして各フィンガ要素を内側スリーブに接合する、請求項8に記載の注射デバイス。
  10. 1つまたはそれ以上の状態インジケータは、第1の位置で注射器本体の内部に内方へ膨出するように変形する可撓性シートから形成され、ピストンの動きにより可撓性シートを押して、可撓性シートがインジケータアパーチャを通って外方へ膨出するように変形する第2の位置へ反転させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  11. 薬剤リザーバ内に保持され、ピストンの動きにより排出されるように配置された薬剤(16)をさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  12. 状態インジケータのうちの1つまたはそれ以上は、少なくとも1つのインジケータアパーチャを通して押されたときに聴覚信号または振動を発生させるように構成される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の注射デバイス。
  13. 自動注射器(100)であって、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の注射デバイスと、
    起動時にインジケータ本体を通してピストンを動かすように構成された投薬機構と
    を含む前記自動注射器。
  14. 注射デバイスを操作する方法であって:
    ピストンを動かして注射器本体内の薬剤リザーバから薬剤を排出すること;および
    注射器本体内で1つまたはそれ以上の状態インジケータのうちの少なくとも1つを対応するインジケータアパーチャに対して動かすことを含む前記方法。
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