JP2018531988A - 熱帯病の媒介生物である昆虫を駆除するための噴霧形状の組成物 - Google Patents

熱帯病の媒介生物である昆虫を駆除するための噴霧形状の組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、噴霧形状の、熱帯病の媒介生物である昆虫を忌避するための組成物であって、膜で被覆されたコア(上記コアはラバンジンの精油およびp−メンタン−3,8−ジオールを含む忌避活性成分を含む)を含むマイクロカプセル、結合剤、湿潤剤、ならびに水も含むことを特徴とする。本発明はまた、忌避処理方法であって、この際に上記忌避組成物を織物材料の一部に噴霧する方法に関する。

Description

本発明は、織物材料を処理することを意図している、熱帯病の媒介生物である昆虫に対する、噴霧形状の忌避組成物に関する。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、約10億人が蚊の媒介する疾患で死亡すると推定している。世界的に年間約70万人の死者が熱帯病の媒介生物である蚊によって生じると推定される。実際、列挙される3,000種のうちの5%の蚊は、デング熱、チクングンヤ熱、およびマラリアなどのヒトにとって危険な病原体を保有している。
デング熱または黄熱病は、アエデス種などの蚊によって伝播される疾患である。世界保健機構(WHO)は、世界の人口の40%超が暴露されている、近年のデングウイルスの増大を見てきた。マラリアはアナポール(Anapholes)種のような蚊によって伝達される。これらの蚊は、主に熱帯および亜熱帯地域に存在する。
これらの熱帯病の増加は、チクングンヤ熱を媒介もする高度に侵襲性の種である、Aedes aegypti(ネッタイシマカ)およびAedes albopictus(ヒトスジシマカ)という蚊の伝播の増大に関連している。
チクングンヤ熱のウイルスは、主にアフリカの一部、東南アジア、およびインド亜大陸に集中していたにもかかわらず、欧州でのアエデス(Aedes)蚊の拡大により、2007年にはイタリアのラヴェンナ地域でチクングンヤ熱の最初の症例が発生した。それ以来、ヒトスジシマカ(tiger mosquito)は、毎年欧州で定着してきており、保健当局によってますます監視されている。
蚊のような昆虫によって媒介されるこれらの熱帯病と戦うために使用される手段の中でも、忌避的な防御は、選り抜きの戦略である。実際、忌避によって、これらの昆虫の刺傷を回避することが可能になり、その結果、上述の熱帯病の増殖を回避することが可能になる。したがって、熱帯病の媒介生物である昆虫に対する忌避組成物の改善が絶えず求められている。
忌避組成物は、熱帯病を有する昆虫から皮膚を保護するために皮膚に塗布するためのスプレー、ローション、ワイプ(wipe)およびスティックなどの様々な形態であってもよい。
織物材料(例えば、衣服、寝具、蚊帳、室内装飾布)に忌避性組成物を含浸させ、以下、
−処理された衣類を着用することによって、
−または蚊帳もしくは寝具もしくは処理された家具を用いて自分の環境を防御することによって、熱帯病の媒介生物である昆虫から自身を防御することができることもまた公知である。
この理由のため、熱帯病の媒介生物である昆虫に対して忌避性を付与するために、織物材料の様々な処理が開発されている。これらの処理は、例えば忌避活性成分を含有する噴霧形状であり得る忌避組成物を織物材料に含浸させるステップからなる。
公知の噴霧忌避組成物は、溶液中に溶解されているペルメトリンまたは精油のような活性な忌避成分を含む場合が多い。
しかし、このような忌避組成物を織物材料に噴霧するステップからなるこれらの処理の効果は、一般には、材料織物(着用したものであろうと使用前の保管したものであろうと)の使用が何であろうと、その適用後4〜8時間程度の非常に短い持続時間である。
さらに、蚊などの熱帯病の媒介生物である昆虫に対して充分な忌避特性を示す有効成分はごくわずかである。
本発明は、噴霧形状の、蚊などの熱帯病の媒介生物である昆虫に対する新規の忌避組成物であって、織物材料に含浸させて、これに完全に効果的でかつ時間的にも耐久性のある忌避効果を与えることを意図している忌避組成物を提案することによって、これらの欠点の全てを救済する。
本発明の発明者らは、噴霧形状で、他の忌避組成物で含浸された織物材料の防御時間に対してその織物材料の防御時間を延長させるように、時間の経過の間に徐々に放出されるような方式で、これもまたマイクロカプセル化されている特定の忌避活性成分を選択することによって、噴霧形状の新規な忌避組成物を、実際に開発した。
より具体的には、本発明による忌避組成物のマイクロカプセルは、上述の忌避活性成分を含むコアであって、膜でコーティングされているコアを含む。
したがって、本発明の第1の主題は、少なくとも以下、
− 膜で被覆されたコアを含むマイクロカプセルであって、上述のコアが、少なくともラバンジン精油およびp−メンタン−3,8−ジオールを含む活性忌避成分を含有する、マイクロカプセルと、
− 少なくとも1つの結合剤と、
− 少なくとも1つの湿潤剤と、
− 水と、
を含む噴霧形状の蚊のような熱帯病の媒介生物である昆虫に対する忌避組成物である。
上述の活性忌避成分のマイクロカプセル化は、膜のおかげでそれらを保護するという利点、および膜が破裂したときにのみそれらを放出するという利点を有する。これが、上述のカプセル化された活性成分が長期間その忌避特性を保持する理由である。
マイクロカプセルのコアに含まれる活性成分の放出は、機械的プロセス、例えば、摩擦、擦り、せん断またはこすり落としに続いて、マイクロカプセルの膜を破裂させることによって達成される。例えば、これは、忌避組成物で処理された衣類もしくは寝具の片およびそれと皮膚との接触によって、または任意の接触面(例えば、家具、皮膚)上で、処理された織物材料を擦ることによって生じた摩擦であってもよい。
本発明による忌避組成物で処理された織物材料は、上記で詳細な機械的プロセスによるマイクロカプセルの膜の破裂がない場合には、数年間(少なくとも3年)の貯蔵後でさえ、熱帯病の媒介生物である昆虫に対して持続的な忌避効果を有する。
さらに、マイクロカプセル化によって、有効成分を、マイクロカプセルを介して織物材料に固定することが可能になる。
さらに、それらのマイクロカプセル化のおかげで、本発明による忌避組成物に含まれる活性な忌避成分は、光、細菌、環境の化学的修飾(例えば、pH、水の存在)などの有害な外部影響に対して保護されるという利点を有する。
本発明の文脈において、「結合剤」という用語は、マイクロカプセルが織物材料に付着することを可能にする薬剤を意味すると理解される。織物材料上のマイクロカプセルのこのような結合剤は、当業者の知識の範囲内である。
本発明の文脈において、「湿潤剤」という用語は、織物材料上の忌避組成物の湿潤性を確保する剤を意味する。
本発明の一実施形態では、マイクロカプセルは、それらが含有する有効成分の総質量に基づいて、
− 5〜50%、好ましくは5〜10%のラバンジンの精油と、
− 1〜95%、好ましくは50〜95%のp−メンタン−3,8−ジオールと、
を含む。
本発明の一実施形態において、マイクロカプセルのコアは、レモンユーカリの精油を含有する。実際、この精油は、p−メンタン−3,8−ジオールを含む。したがって、本発明の一実施形態では、マイクロカプセルのコアは、少なくともレモンユーカリの精油およびラバンジン精油を含む。
本発明の一実施形態において、マイクロカプセルのコアは、香料、脱臭剤、皮膚保湿剤、ビタミン、染料、顔料、抗酸化物質、酸、塩基、漂白剤、過酸化物、接着剤、触媒、整髪油、植物または藻類の抽出物、柔軟剤、撥水剤、殺菌分子、昆虫忌避剤、断熱剤、難燃剤および静菌剤から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含む。
本発明によるある実施形態では、マイクロカプセルのコアは、処理された織物材料の用途での機能において優位に選択される、芳香を有するまたは脱臭された活性成分の少なくとも1つを含む。
マイクロカプセルの膜は、ゼラチン、シリコーン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリオレフィン、タンパク質、脂質、セルロースおよびその誘導体、多糖類、キトサン、アミノプラスト樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒド、ゴム、ポリアクリレート、ポリスチレン、ゴムおよびポリエステルから選択され得る少なくとも1つの材料でできている。
例えば、上記膜の少なくとも1つの材料は、ポリマー、例えば、ポリ(メチレン尿素)、ポリ(オキシメチレン尿素)、ポリ(オキシメチレンメラミン)、ポリオール、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(乳酸−co−グリコール酸)、ポリカプロラクトン、ガム、例えば、アカシア、グアーおよびアラビアゴム、ならびにポリメチルメタクリレートから選択されるポリマーであってもよい。
マイクロカプセルは、不均質分散プロセスのような、当業者に完全に公知である任意のプロセスから得ることが可能であり、このプロセスでは、カプセル化される活性成分が連続相(例えば水)中に分散され、かつ膜に使用される材料が、上述の活性成分と連続層との界面になるように分散される。膜材料は、例えば、適切なpHおよび/または温度条件によって架橋することによって、および必要に応じて触媒の存在下で「硬化」されてもよい。これらの条件は、当業者に公知である。
マイクロカプセルはまた、ゼラチンコアセルベーションプロセスから作製してもよい。
本発明の文脈において、マイクロカプセルは、水性懸濁液の形態で製造してもよい。マイクロカプセルは、例えば、その全質量に対して15〜50%の固形分の質量含有量を有してもよい。
本発明の一実施形態では、マイクロカプセルの膜は、アミノプラスト樹脂である。これは、膜が尿素/ホルムアルデヒドまたはメラミン/ホルムアルデヒド複合体に基づくことを意味する。マイクロカプセルは、尿素とホルムアルデヒド、メラミン(2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン)とホルムアルデヒドとの重縮合によって製造されたものであってもよい。
より具体的には、この実施形態では、以下の方式でマイクロカプセルを得てもよい、
− 少なくともラバンジンの精油およびp−メンタン−3,8−ジオールを含む有効成分の混合物を調製し、
− この混合物をアミノプラスト樹脂の前駆体、例えばホルムアルデヒド/尿素またはホルムアルデヒド/メラミン複合体を含有する水溶液に分散させて分散液を得て、
− アミノプラスト前駆体の重縮合を開始させるために酸触媒を分散液に添加する。次いで、活性成分の小滴の周りに固体膜および耐性膜を形成する。
マイクロカプセルのコアの質量は、上述のマイクロカプセルの総質量に対して、2%〜98%、好ましくは70%〜95%であってもよい。
マイクロカプセルの膜の質量は、上記のマイクロカプセルの総質量に対して、2%〜98%、好ましくは5%〜30%であってもよい。
マイクロカプセルの平均サイズは、1〜300μm、好ましくは1〜25μmであってもよい。マイクロカプセルのサイズは、マイクロカプセルの形成中に混合物に加えられるせん断応力に依存する。
結合剤は、セルロース、セルロース誘導体、例えば、硝酸セルロースおよび酢酸塩、陽イオン性セルロース誘導体、例えば、Dow社によって商標UCARE(登録商標)で市販されているもの、ガム、例えば、アカシアまたはラッカーゴム、四級化ゴム、例えば、Rhodia社がJAGUAR(登録商標)という登録商標で市販している四級化グアーゴム、ポリエチレンイミン、修飾ポリエチレンイミン、ゼラチン、四級化タンパク質加水分解物、塩化アンモニウム/アクリルアミドのジアリルジメチルポリマー、例えばNalco社によりMerquat(登録商標)の商標で市販されているもの、四級化されたビニルピロリドンおよびメタクリレートジメチルアミノアルキルコポリマー、例えば、ISP社がGAFQUAT HS 50およびHS 100の商標で市販されているもの、ポリビニルピロリドンおよびポリビニルカプロラクタムのポリマー、動物および植物由来のタンパク質およびそれらの誘導体、ワックス(例えば、ミツバチ、カンデリラろうおよびカルナバワックス)、キトサンおよびその誘導体、樹脂(例えば、セラック樹脂)、ポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸のコポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸塩、ネオデカン酸ビニル、飽和メチレンジフェニルジイソシアネート、ポリペルフルオロペルヒドロフェナントレン、アクリレートおよびアクリルアミドのポリマー、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテートコポリマーから選択される少なくとも1つの化合物を含んでもよい。
結合剤はまた、CHT/Bezema社によりARRISTAN(登録商標)の商品名で販売されているポリウレタンポリマーまたはアクリルコポリマーの分散液であってもよい。
好ましくは、結合剤はポリビニルピロリドンビニルアセテートのコポリマーである。
湿潤剤は、エトキシル化脂肪アルコール、C10〜C20アルコールで形成されるエチレンオキシドエーテル、例えば、ステアリルポリオキシエチレン、オレイルポリオキシエチレン、アルキルフェノールで形成されたエーテル、例えば、tert−ブチル−、オクチル−またはノニルフェノールから形成されたポリグリコールエーテル、様々な有機酸で形成されるエステル、例えば、ステアリン酸またはミリスチン酸のポリエチレングリコールエステル、オレイン酸ポリエチレングリコール、グリセロールエステル、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、ヘキシトール無水物で形成される脂肪またはオレイン酸の部分エステル、例えば、オレイン酸またはステアリン酸と形成されるソルビトールエステル、第3級グリコール、例えば、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオールまたは4,7−ジメチル−5−デシン−4,7−ジオール、ポリエチレングリコールチオエーテル、例えばドデシンメルカプタンエーテル、エトキシル化アミンおよび/またはプロポキシル化アミン、アルキルグルコシド、アミン官能基を有するカチオン性アミンオキシドまたは第4級アンモニウム塩、ベタイン、アルキルイミノジプロピオネートから選択される少なくとも1つの化合物を含んでもよい。
湿潤剤はまた、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールまたは脂肪酸または脂肪族アミンとの重縮合物、置換フェノール(特に、アルキルフェノールまたはアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(例えば、アルキルタウレート)、アルコールまたはポリオキシエチル化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、硫酸塩、上記化合物のスルホン酸塩およびリン酸塩誘導体から選択される少なくとも1つの化合物を含んでもよい。
好ましくは、湿潤剤は、エトキシル化脂肪アルコールである。
忌避組成物はさらに、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセロール、ベンジルアルコール、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、メチルパラベン、エチルパラベン、ジアゾリジニル尿素、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、安息香酸、デヒドロ酢酸、ポリアミン−プロピル−ビグアニジンおよびメチルジブロモグルタロニトリルから好ましくは選択される、少なくとも1つの防腐剤を含んでもよい。
本発明による忌避組成物は、上述の組成物の全質量に対して、
− 1%〜30%、好ましくは2.5%〜20%の、膜で被覆されたコアを含むマイクロカプセルであって、上述のコアが、少なくともラバンジン精油およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる少なくともいくつかの忌避活性成分を含む、マイクロカプセルと、
− 0.5%〜50%、好ましくは1%〜10%の、少なくとも1つの結合剤と、
− 0.1%〜50%、好ましくは2%〜20%の少なくとも1つの湿潤剤と、
− 必要に応じて0.1%〜10%、好ましくは0.1%〜2%の少なくとも1つの防腐剤と、
− 適量(q.s)の水と、
を含んでもよい。
「q.s.」とは「Quantum satis」の略語であり、組成物中の水の質量百分率が、前記組成物の他の全ての成分の百分率に加えられ、合計100%が得られるような「適量」を意味する。
本発明の文脈において、本発明による組成物が忌避剤である、熱帯病の媒介生物である昆虫とは、蚊であり得る。例えば、それらは以下の蚊の種、Aedes Aegypti、Culex Pipien、Anopheles gambiaeであってもよい。本発明による忌避組成物は、ダニ、シラミおよびトコジラミ(bed bugs)に対しても有効であり得る。
本発明の範囲内で、熱帯病は、デング熱、黄熱病、チクングンヤ熱およびマラリアであってもよい。
本発明の主題はまた、織物材料の少なくとも一部が上記のような少なくとも1つの忌避組成物を噴霧されることを特徴とする、織物材料用の熱帯病の媒介生物である昆虫を忌避処理するための方法でもある。
織物材料は、天然織物材料、例えば、綿、羽毛、ダウン、合成織物材料、例えば、ポリエステル、ナイロン、アクリルまたは混合織物材料から選択されてもよい。
本発明の状況において、「織物材料」という用語は、例えば以下の織物
− 不織布(例えば、フェルト)、
− 織物(例えば、縦糸および緯糸)、または
− 編まれた布(例えば、編物)、
から選択された任意の織物材料を意味し、
それは、繊維、フィラメントまたは糸であって、単独であるか、またはそれらの混合物としてであり、これは、天然もしくは合成由来であるか、そうでなければそれらの天然由来と合成由来との混合物であるものから構成される。
これの意味は、
− 繊維、天然または合成材料の比較的短い長さの繊維状要素、
− フィラメント、天然または合成材料の繊維状要素、および無限またはほぼ無限の長さの繊維状要素、
− ヤーン(yarn)、ならびに基本ヤーン、すなわち、例えば紡績から生じる繊維の単一集合体、および例えば撚りから生じる基本ヤーンまたはフィラメントの集合体、
である。
この繊維は、スピンされても、梳かれても、または撚られていてもよい。
繊維、フィラメントまたはヤーンは、天然の植物由来のものであっても、または動物由来のものであってもよく、したがって、綿、羊毛、絹、ジュート、亜麻、麻およびビスコースから選択されてもよい。
繊維、フィラメントまたはより糸はまた、合成起源を有してもよく、かつポリアミド、アラミド、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、アラミド、ポリベンズイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアクリル酸、クロロファイバー(chlorofibre)、ポリオレフィン、例えば、ポリプロピレンまたはポリエチレンから選択してもよい。
本発明による忌避組成物で処理された織物材料は、以下のような様々な分野、
− 寝具(羽毛布団、毛布、枕、シーツ、枕カバー、毛布)、
− 衣服、
− 家具(蚊帳、カーペット、カーテン)、
− 保管(衣服および寝具のためのパッキングカバー、例えば、羽毛布団および毛布または詰め物など)、
で使用してもよい。
本発明による実施形態では、本発明による忌避組成物の0.01〜5g/m、好ましくは0.01〜1g/mの間が、上述の織物材料上に噴霧される。
好都合なことに、本発明による処理プロセスの間に、上記の忌避組成物を、織物材料を少なくとも0.11g/mのp−メンタン−3,8−ジオールおよび少なくとも0.01g/mのラバンジン精油で浸漬するような方式で噴霧する。
噴霧は、例えば、機械式、空気式、電気式または圧縮式空気噴霧器を用いて、手動または自動で行ってもよい。
本発明による忌避処理方法は、家庭内で使用してもよい。例えば、使用者は、昆虫媒介生物の熱帯病から保護するために、衣類、寝具または家具の一辺、貯蔵バッグ、またはさらには蚊帳にも忌避組成物を噴霧する。
別の実施形態では、本発明による忌避処理方法は工業ライン上で行われる。したがって、本発明による忌避組成物は、使用前にそれらを処理するために、産業プロセス、例えば、衣服、寝具または家具製品、貯蔵ケースまたはさらには蚊帳の製造のための産業プロセスの間に、織物材料に噴霧されてもよい。上記で説明したように、マイクロカプセルの破壊(例えば、摩擦のような機械的プロセスによる)がない場合、本発明による忌避組成物は、数年間(少なくとも3年間)その忌避効果を維持するという利点を有する。したがって、本発明による忌避組成物を用いて、例えば製造プロセスの過程で処理された織物材料は、数年間保管されてもよく、使用時に熱帯病の昆虫の媒介生物に対する忌避効果を生じ得る。
織物材料は、衣服、寝具または家具、貯蔵ケースまたは蚊帳から選択してもよい。
したがって、本発明の主題は、上記のような忌避組成物を噴霧することによって処理された織物材料である。
織物材料は、上記のような織物材料であってもよい。
本発明はまた、好ましくは上記の量で、上記のような忌避組成物を噴霧した製品に関する。製品は、上記の製品、例えば衣類、寝具または服飾品の一部、収納袋または蚊帳であってもよい。
実験部分:
実験プロトコル:
実験的試験を、以下の3種の蚊、
− Aedes aegypti、
− Culex pipiens、
− Anopheles gambiae、
に対して行って、本発明による組成物で処理された織物材料の忌避効果を測定した。
これらは試験前の12時間の間、血液の食糧を与えなかった、5日〜7日の日齢の雌であった。
試験は、以下の実験プロトコール、
− ヒトの皮膚上の蚊に対する忌避性試験のためのガイドライン(WHO/HTM/NTD/WHOPES/2009.4)、WHO、2009、
− 「ヒトの皮膚に適用される防虫剤」の製品の性能に関するガイドラインの試験(OPPTS 810.3700)、2010年7月版、米国環境保護庁、
に従って10名のボランティアに対して行った。
10名のボランティアは、20歳から52歳の5人の男性、および24歳から55歳の5人の女性であった。試験された表面は、手首から肘まで伸びる前腕、すなわち600cmの平均表面積であった。
試験された本発明による忌避剤組成物は、前記組成物の全質量に対して、質量パーセンテージで、
− 5%のマイクロカプセルであって前述のカプセルの総質量に対して質量で、
− そのカプセルのコアを構成する6.8%のラバンジン精油および78.2%のp−メンタン−3,8−ジオール、
− 15%のメラニンホルムアルデヒド膜、
を含む、マイクロカプセルと、
− 3%のポリビニルピロリドン−ビニルアセテートの共重合体と、
− 4%のエトキシル化脂肪アルコールと、
− 0.5%の2種の防腐剤、フェネチルアルコールおよびエチルヘキシルグリセリンの混合物と、
− 適量の水と、を含む。
第1シリーズの試験では、上述の忌避組成物7.2gを、XLサイズの綿のTシャツに、内側を除いてその全面に8回スプレーで噴霧した。
第2シリーズの試験では、上述の忌避組成物の9gを、XLサイズの綿のTシャツに、内側を除いて全面に10回スプレーで噴霧した。
次に、第1および第2シリーズの試験について試験は同一にした。
Tシャツを着用したときの摩擦条件をシミュレートするために、平らな金属スパチュラを用いてTシャツを上から下に6回擦り、それによって、マイクロカプセルを破裂させてそれらが含む忌避活性成分を放出させた。Tシャツの摩擦は、試験の開始時(すなわち、最初の時点で)、次いで、4時間後、8時間後および24時間後に行った。
試験条件は以下のとおりであった。
試験は、床面積が12mで、容積が30mの部屋で行った。部屋の条件は、
− 25℃+/−2℃の温度、
− 相対湿度65%+/−5%、
− 30m/hでの空気抽出下、であった。
蚊を含むケージは、40cm×40cm×40cmの寸法(すなわち、64000cmの容積)を有していた。
試験の間、ケージは以下の条件下、
− 27℃+/−2℃の温度、
− 相対湿度70%+/−5%、
− 700ルクスの光強度、
で維持された。
各ケージの蚊の量は、200+/−10(320cmあたり1匹の蚊という平均密度)であった。
各試験の前に、ボランティアの前腕を無臭の石鹸で洗浄し、次いで水を用いて、次に70%エタノール溶液を用いてすすぎ、最後に乾燥させた。各々の手はビニール手袋で覆われていた。
次いで、ボランティアの肌への蚊の魅力を確認するための対照試験として役立つように前腕は、処理したTシャツでは覆わなかった。それはいわゆる「対照の前腕」であった。
他の前腕は、完全にフィットする方法で(すなわち、ボランティアの大きさ次第で、450〜600cmの間の表面上で)処理したTシャツの布で覆った。これはいわゆる「試験前腕」であった。
試験は、Tシャツが前腕に装着されてから30分後に開始して、以下のステップ1)〜4)に従って進行した。
1)ボランティアをケージの前に配置した。
2)対照の前腕を30秒間ケージに挿入した。試験は、前腕に少なくとも10回の着地があった場合にのみ検証された。
3)対照試験の検証後、試験前腕(すなわち、処理したTシャツで覆われた前腕)を3分間ケージに挿入した。
4)この試験前腕での着地回数および蚊の刺傷数を記録した。
次いで、4、8および24時間後にステップ1)〜4)を反復して、忌避性組成物の有効性を経時的にモニターした。
各試験に先立ち、Tシャツを上記のように平らな金属スパチュラで擦った。
ボランティアには、浮腫または過剰な赤みなどの副作用は観察されなかった。
結果:
10人のボランティア全ての対照の前腕によって、自然な誘引力によって蚊が彼らの皮膚を刺すことが証明された。実際に、実施された全ての試験について、30秒後に対照前腕に10回を超える蚊の着地が記録された。
下の表1〜6は、検討中の蚊の種および試験シリーズ(第1または第2試験シリーズ)に従って、各ボランティアについて詳述する。
− ボランティアの試験前腕に対する蚊の刺咬の数、カラム「P」
− ボランティアの試験前腕に着地している蚊の数、カラム「A」
以下の表において、「停止(stop)」とは、試験前腕に2回を超える蚊の刺傷が見つかると直ちに試験が中止されたことを意味する。
Figure 2018531988
Figure 2018531988
Figure 2018531988
Figure 2018531988
Figure 2018531988
Figure 2018531988
結果を考慮すれば、本発明による忌避組成物は、蚊に対して忌避特性を付与するために織物材料を処理するのに完全に有効であり、かつこれは耐久性のある方法であることが分かる。
実際に、第1シリーズの試験(すなわち、本発明による忌避組成物7.2gをXLサイズのTシャツに噴霧した)では、これらの実験条件下で、本発明の忌避組成物で処理したTシャツの全有効(すなわち、刺傷なし)の平均持続時間は、蚊の種は何であっても、4時間であった。
8時間後には、少し刺傷(2刺傷未満)があった。
24時間後、多数の刺傷が認められた。
第2シリーズの試験(すなわち、XLサイズのTシャツに噴霧された本発明による忌避組成物9g)は、これらの実験条件下で、蚊(全ての種)に対して24時間にわたって完全な防御を示した。24時間の試験の後、いくつかの着地があったが、蚊の刺傷はなかった。
さらに、第3シリーズの試験を行って、以下に詳述するAedes aegypti蚊に対する、本発明に関するいわゆる「比較」組成物で処理した織物材料の忌避効果を測定した。これらは、この第3シリーズの試験前の12時間、血液を摂食しなかった5〜7日齢の雌であった。
第3シリーズの試験は、上記で詳述した実験プロトコルに従って10人のボランティアに対して行った。
10人のボランティアは、20歳〜52歳の5人の男性、および24歳〜55歳の5人の女性であった。試験された表面は、手首から肘まで伸びる前腕、すなわち600cmの平均表面であった。
試験された比較の忌避組成物は、上記組成物の全質量に対する重量パーセンテージとして、
− 5%のマイクロカプセルであって、上記カプセルの総質量に対して質量として
− マイクロカプセルのコアを構成するラバンジン精油6.8%、ヒマワリ油78.2%、
− 15%のメラミンホルムアルデヒド膜、
を含むマイクロカプセルと、
− 3%のポリビニルピロリドン−ビニルアセテートコポリマーと、
− 4%のエトキシル化脂肪アルコールと、
− 0.5%の2種の防腐剤であるフェネチルアルコールおよびエチルヘキシルグリセリンの混合物と、
− 適量の水と、
を含んでいた。
したがって、比較組成物は、本発明の必須活性成分の1つであるp−メンタン−3,8−ジオールを欠き、ヒマワリ油で置き換えられた。
この忌避組成物9gを、サイズXLの綿のTシャツ上に、その全表面上(ただし内側を除いて)に噴霧し、これは10回の微粉化によった。
従って、試験の経過は、第1および第2シリーズの試験について上記で詳述したものと同一であった。
ボランティアには浮腫や過剰な赤みなどの副作用は報告されなかった。
以下の表7において、「停止」という語は、試験された前腕に2回を超える蚊の刺傷が認められたときに試験を中止したことを意味する。
Figure 2018531988
このように、比較組成物は、実験条件下でAedes aegypti蚊の刺傷に対していかなる防御も示さなかった。
比較組成物は、蚊に対して忌避特性を付与するための織物材料の処理には全く効果的ではない。

Claims (10)

  1. 噴霧形状の、熱帯病の媒介生物である昆虫のための忌避組成物であって、少なくとも、
    膜で被覆されたコアを含むマイクロカプセルであって、前記コアが少なくともラバンジン精油およびp−メンタン−3,8−ジオールを含む活性忌避成分を含有するマイクロカプセルと、
    少なくとも1つの結合剤と、
    少なくとも1つの湿潤剤と、
    水と、
    を含むことを特徴とする、忌避組成物。
  2. 前記マイクロカプセルが、活性成分の総質量に対して、
    5重量%と50重量%との間、好ましくは5重量%と10重量%との間のラバンジン精油と、
    1重量%と95重量%との間、好ましくは50重量%と95重量%との間のp−メンタン−3,8−ジオールと、を含む、請求項1に記載の忌避組成物。
  3. 前記マイクロカプセルのコアが、香料、脱臭剤、皮膚保湿剤、ビタミン、染料、顔料、抗酸化物質、酸、塩基、漂白剤、過酸化物、接着剤、触媒、整髪油、植物または藻類の抽出物、柔軟剤、撥水剤、殺菌分子、昆虫忌避剤、断熱剤、難燃剤および静菌剤から選択される少なくとも1つの化合物をさらに含む、請求項1または2に記載の忌避組成物。
  4. 前記マイクロカプセルの膜が、ゼラチン、シリコーン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリオレフィン、タンパク質、脂質、セルロースおよびその誘導体、多糖類、キトサン、アミノプラスト樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒド、ゴム、ポリアクリレート、ポリスチレンおよびポリエステルから選択される少なくとも1つの材料で作製される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の忌避組成物。
  5. 前記結合剤がポリビニルピロリドン−ビニルアセテートのコポリマーである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の忌避組成物。
  6. 前記湿潤剤がエトキシル化脂肪アルコールである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の忌避組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の本発明の忌避組成物であって、
    前記組成物の全質量に対して、
    1%と30%との間、好ましくは2.5%と20%との間の、膜で被覆されたコアを含むマイクロカプセルであって、前記コアは、少なくともラバンジン精油およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる少なくとも忌避活性成分を含む、マイクロカプセルと、
    0.5%と50%との間、好ましくは1%と10%との間の、少なくとも1つの結合剤と、
    0.1%と50%との間、好ましくは2%と20%との間の少なくとも1つの湿潤剤と、
    必要に応じて0.1%と10%との間、好ましくは0.1%と2%との間の少なくとも1つの防腐剤と、
    適量の水と、
    を含む忌避組成物。
  8. 織物材料の少なくとも一部に、請求項1〜7のいずれか1項に記載の少なくとも1つの忌避組成物を噴霧することを特徴とする、織物材料用の熱帯病の媒介生物である昆虫の忌避処理方法。
  9. 0.01と5g/mとの間、好ましくは0.01と1g/mとの間の請求項1〜7のいずれか1項に記載の忌避組成物を、織物材料に噴霧することを特徴とする、請求項8に記載の忌避処理方法。
  10. 前記織物材料が、衣服、寝具または家具製品、収納ケースおよび蚊帳から選択されることを特徴とする、請求項8または9に記載の忌避処理方法。
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