JP2018524592A - Irwstタンク内において濾過装置を備える原子炉 - Google Patents

Irwstタンク内において濾過装置を備える原子炉 Download PDF

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Abstract

原子炉(1)が、−事故の場合にタンク(15)の内部の中での液体流が流入するのを可能にする少なくとも1つの開口(37)を有する水貯蔵タンク(15)と、−タンク(15)と流体連通している吸込入口を有する移送部材(25)を備える、炉心(7)の緊急冷却のための緊急冷却回路(33)と、−タンク(15)内に配置され、開口(37)と移送部材(25)の吸込入口との間に介在する、液体流を濾過するための濾過装置(39)と、を備える。濾過装置(39)は、前記開口(37)の下においてタンク(15)内において画定される濾過容積(45)を備え、濾過容積(45)は、第1の側において側壁(9、21)によって画定され、第1の側の反対の第2の側において、基礎(19)まで延在しかつ側壁(21、9)に取り付けられる濾過壁(47)によって画定される。

Description

本発明は、概して原子炉の安全性に関し、特に、事故の場合に原子炉建屋の内部の中を流れる液体の再生利用を可能にする手段に関する。
より詳細には、本発明は、
− 原子炉建屋と、
− 原子炉建屋内に収容される原子炉容器と、
− 原子炉容器内に配置され、核燃料集合体を備える炉心と、
− 原子炉建屋内に据え付けられる、水を貯蔵するための水貯蔵タンクであって、基礎および側壁によって画定され、事故の場合にタンクの内部へと液体流が流入するのを可能にする少なくとも1つの開口を有する、水貯蔵タンクと、
− タンクと流体連通している吸込入口を有する移送部材を備える、炉心の緊急冷却のための緊急冷却回路と、
− タンク内に配置され、開口と移送部材の吸込入口との間に介在する、液体流を濾過するための濾過装置と、
を備える原子炉に関する。
このような原子炉は特許文献1から知られている。この文献は、濾過装置がタンクの天井に形成された開口の下に配置された大きな容積を有する濾過バスケットを備えることを開示している。このバスケットは、土木構造物に、特に、基礎または底とタンクの側壁とに固定されなければならない。バスケットの大きさと、考えられる荷重とのため、濾過装置の耐震性が効果的に実証することが困難である。
中国特許出願公開第103028285号明細書
このような状況において、本発明は、濾過装置の耐震性が効果的に実証することがより容易である原子炉を提供することを目的とする。
この目的のために、本発明は、濾過装置が、開口の下においてタンク内において画定されかつ開口に向かって開いている濾過容積を備え、濾過容積が、第1の側において側壁によって画定され、第1の側の反対の第2の側において、基礎まで延在しかつ側壁に取り付けられる濾過壁によって画定されることを特徴とする、前述の種類の原子炉に関する。
濾過壁の耐震性だけが効果的に実証される。これは、大きな寸法とされたバスケットの耐震性を実証することよりもはるかに容易である。
原子炉は、個別に、または、すべての技術的に可能な組合せに従って検討される、以下に提示されている特性のうちの1つまたは複数を、追加的に有してもよい。
− 濾過壁は、基礎にしっかりと取り付けられる複数の柱と、柱同士の間に介在しかつ柱に連結される複数の濾過パネルとを備える。
− タンクは天井によって画定され、各々の柱は、長手方向に沿って延在し、基礎に取り付けられる下部長手方向端と、上部リンクによって天井に連結される上部長手方向端とを有し、上部リンクは、天井に対する、長手方向に沿う並進運動の一自由度を上部長手方向端に与える。
− 濾過装置は、各々の柱について、柱を側壁に連結するための少なくとも1つの関節連結部を備え、関節連結部は、関節継手を用いて側壁に連結されかつ別の関節継手によって柱に連結されるロッドを備える。
− 各々の濾過パネルは、柱のうちの第1のものから柱のうちの第2のものまで延在し、前記濾過パネルは、第1の柱にしっかりと取り付けられる第1の縁と、第2の柱に対する、基礎と平行な並進運動および第2の柱と平行な並進運動の二自由度をパネルに与える滑り連結部を用いて第2の柱に連結される第2の縁とによって画定される。
− 濾過装置は、各々の濾過パネルについて、基礎に取り付けられるレールを備え、前記濾過パネルの下方縁が、レールにおいて係合され、レールに沿って自由に滑ることができる。
− 濾過装置は、開口と炉心の緊急冷却のための緊急冷却回路の移送部材の吸込入口との間で濾過容積の下流に介在する補助濾過容積を、濾過壁と共に定める補助濾過壁を備え、濾過壁は第1のメッシュを有し、補助濾過壁は第1のメッシュより細かい第2のメッシュを有する。
− タンクは複数の開口を備え、濾過容積は、各々の開口の下で延在し、各々の開口に向かって開いており、濾過容積は、全体で連通している空間を定める。
− 原子炉容器は、閉じた輪郭の壁によって画定されるピット内に収容され、タンクは閉じた輪郭の壁を包囲し、濾過容積は、前記閉じた輪郭の壁によって第1の側において画定される。
− タンクは天井によって画定され、その1つ以上の開口は天井において形成される。
本発明の他の特性および利点は、添付の図が参照されており、純粋に例示であって非限定的な原則における、本明細書において後で提供されている詳細な記載から、明らかとなる。
本発明による原子炉の単純化された概略図である。 矢印IIの投射に沿って切り取られた図1に示した原子炉の断面図である。 図2に示した濾過装置の概略図である。 濾過壁の単純化された概略斜視図である。 図4に示した濾過壁の柱の異なる連結の単純化された概略図である。
図1に示した原子炉1は、原子炉建屋3と、原子炉建屋3内に収容された原子炉容器5と、原子炉容器5内に配置される炉心7とを備える。
炉心7は、描写されていない核燃料集合体を備える。
原子炉は、加圧水型原子炉(PWR)、沸騰水型原子炉(BWR)などの種類、または任意の他の種類のものである。
図1に示しているように、原子炉建屋は土木構造物から成る。これらの構造物には、原子炉容器ピット(または原子炉ピット)9が含まれる。原子炉ピットは、典型的にはコンクリートから作られる環状の壁によって画定される。原子炉容器5は原子炉容器ピット9内に配置されている。
土木構造物は、プール11をさらに備え、原子炉ピット9の上方端が、プール11内に開いている。
より正確には、原子炉容器5は、下方部12と、取り外し可能なカバー13とを有する。下方部12は、炉心シュラウド(またはシェル)と、炉心シュラウドと一体に形成される下方の丸みを帯びた底とされた基部とを備える。カバー13は、原子炉の運転の間、つまり、原子炉がエネルギーを生成している間、原子炉容器の下方部12にしっかりと取り付けられている。原子炉建屋の内部の中で保守作業を実行することを可能とするために、カバー13は、原子炉容器の下方部12から取り外すことができる。
図1に示しているように、原子炉容器の下方部12は、典型的には、原子炉ピット9の内部の中に収容され、カバー13はプール11の内部の中に位置付けられる。
原子炉の通常の運転の間、プール11は空である。例えば特定の燃料集合体を交換するために、介入が原子炉建屋の中で実行される必要があるとき、プール11は水で満たされる。カバー13は、原子炉容器の下方部12からの分離の後、例えばラック上において、プールの底に置かれる。
原子炉1は、原子炉建屋3内に据え付けられる、水を貯蔵するための水貯蔵タンク15も備える。水貯蔵タンク15は、典型的には、原子炉容器5の高さより低い高さに位置付けられる。
タンク15の上部/上方部は天井17によって画定される一方、その下方部は基礎19と側壁21とによって画定される。図1で描写した例では、タンクを画定している側壁のうちの1つは原子炉ピット9である。側壁21のうちの別の1つは、原子炉ピット9の反対の側においてタンク15を画定する。この側壁は、原子炉ピット9の周りで円になって延在している。
このタンクは、頭文字IRWST(認められている専門用語の通りIn−containment Refueling Water Storage Tank(格納容器内燃料交換用水タンク))と呼ばれることもある。
原子炉の通常の運転の間、タンク15は、ある体積の水を貯蔵する。この体積の水は、保守作業を原子炉において実行することを可能とするために、特に、核燃料集合体の交換のために、プール11へと移送される。これが行われ得ることを確保するために、原子炉は移送回路23を備える。移送回路23は、ポンプ25などの移送部材を備え、移送部材の吸込入口は、配管27によってタンク15に流体連結されている。ポンプの吐き出し部は、配管29によってプール11に流体連結されている。図1で見ることができるように、タンク15は、この目的のために、タンクの底位置に据え付けられた吸引ドレーン31を有する。吸込配管27は吸引ドレーン31から水を引き出す。
さらに、原子炉は、タンク15と流体連通している吸込入口を有するポンプなどの移送部材を備える、炉心の緊急冷却のための緊急冷却回路33を備える。
例えば、移送部材は、図1に描写されているように、回路23と共通である。変形として、緊急冷却回路は専用の移送部材を有し、この移送部材はポンプ25と異なり別体である。
図示した例では、緊急冷却回路33は、配管29上においてバイパス構成で分岐されて原子炉容器5に連結された配管35を備える。
したがって、緊急の場合、タンク15に貯蔵された水が、原子炉の炉心を冷却するために炉心へと注入され得る。
さらに、タンク15は、事故の場合に、特に、原子炉の一次回路における漏れの場合に、原子炉建屋の内部の中で流れる液体を回収することを可能にするようにも設けられる。例えば、LOCA(Loss Of Coolant Accident(冷却材喪失事故)の頭文字)の場合、一次回路から漏れる一次流体は、タンク15の内部の中で回収される。
この目的のために、タンク15は少なくとも1つの開口37を有し、開口37は、事故の場合にタンク15の内部へと液体流が流入するのを可能にする。
典型的には、タンク15は複数の開口37を備える。これらの開口は、例えば、原子炉ピット9の周囲と原子炉ピットの近傍とに配置される。
1つ以上の開口37は、典型的には天井17に形成される。変形として、1つ以上の開口37は側壁に形成される。ある他の変形によれば、開口37は、天井17と側壁21との間で分配される。
原子炉は、タンク15内に配置されかつ1つまたは複数の開口37と緊急冷却回路の移送部材25の吸込入口との間に介在する、液体流を濾過するための濾過装置39も備える。
「介在」という用語は、液体が、開口37から移送部材の吸込入口までのその経路において、濾過装置39を必ず通過するという事実に言及するために使用されている。
実際、事故の場合、特に、LOCAの場合、原子炉建屋へと流れタンク15内において回収される流体は、特に断熱材の断片といった破片を含む。これらの破片は、炉心の緊急冷却のための緊急冷却回路33の移送部材の動作を妨げないように捕捉されるべきである。
図1で見ることができるように、濾過装置39に加えて、各々の開口37を覆って設けられたバリア格子41がある。格子41は、より大きい破片を阻止し、これらがタンク15の内部へと落下するのを防止することを可能にする。格子41は、粗いまたは広いメッシュ構造から成り、典型的には、タンク15へと流れる液体流によって運ばれる破片の約5%を回収する。
また、吸引ドレーン31は吸込フィルタ43によって覆われており、吸込フィルタ43は、場合により濾過装置39によって阻止されない破片が緊急冷却回路の移送部材によって吸い込まれるのを防止する。
図2および図3においてより詳細な様態で見ることができるように、濾過装置39は、1つまたは複数の開口37の下に、タンク15内に画定された濾過容積45を含む。濾過容積45は1つまたは複数の開口37に向かって開いている。別の言い方をすれば、濾過容積45は上部に向かって開いている。
濾過容積45は、第1の側においてタンクの側壁21のうちの1つによって画定されており、第1の側の反対の第2の側において濾過壁47によって画定されている。濾過壁47は、タンクの基礎19へと延在し、濾過容積の他方の側を画定する側壁21に取り付けられている。
したがって、濾過容積45は、底に向けてタンクの基礎19によって画定されており、側方において側壁21および濾過壁47によって画定されている。濾過容積45は上部に向かって開いている。
したがって、図3で見ることができるように、濾過壁が過度に詰まる/塞がれることになる場合には、1つまたは複数の開口37を通ってタンクの内部の中で流れる液体流は、溢れて濾過壁47を越えて漏れ出すことができる。
濾過壁47は、図4に描写しているように、基礎19にしっかりと取り付けられる複数の柱/支柱49と、柱49同士の間に介在し、柱49に連結される複数の濾過パネル51とを備える。
柱49は、典型的には、互いから規則的に離間される。
各々の柱49は、長手方向に沿って延在しており、基礎19にしっかりと取り付けられた下部長手方向端53を有する。実施形態の一変形によれば、各々の柱49の上部長手方向端55が、上部リンク57を用いて天井17に連結される。
典型的には、各々の柱49は、鉛直に配向され、基礎19に対して略垂直である。
各々の柱の下部長手方向端53は、基礎19に対して自由度をまったく有していない。典型的には、各々の柱の下部長手方向端53は、基礎19に埋め込まれているアンカープレート59にしっかりと取り付けられる。
上部リンク57は、天井17に対する、長手方向に沿う並進運動の一自由度を柱の上部長手方向端55に与えている。上部リンクは任意の適切な手法でもたらされる。
したがって、各々の柱の熱膨張は、上向きの方向において可能である。
さらに、図4および図5において見ることができるように、濾過装置39は、各々の柱49について、関節の手法で柱49を側壁21に連結するための少なくとも1つの関節連結部61を備える。関節連結部61は、関節継手65によって側壁21に結合されかつさらに別の関節継手67によって柱49に結合されたロッド63を備える。
典型的には、濾過装置39は、各々の柱49について、2つの関節連結部61(図4の例を参照)または3つの関節連結部61(図5)を備え、変形として、より多くの数の関節連結部61を備えてもよい。例えば、関節連結部のすべてが同じ種類のものである。
典型的には、ロッド63は剛性アームであり、壁21と平行な配向で柱を維持するような様態ですべて同じ大きさのものである。ロッド63は、典型的には互いと平行であり、略水平の配向を有する。ロッド63は長さが調節可能である。例えば、ロッド63は入れ子式である。
関節継手65は典型的には玉継手である。変形として、関節継手65は別の種類の継手である。
同様に、関節継手67は典型的には玉継手である。変形として、関節継手67は別の種類の継手である。
図4では、各々のロッド63は、典型的には、側壁21に埋め込まれているプレート69に関節継手65によって連結されている。
図5において一点鎖線で描写されている変形の一実施形態によれば、各々の柱49の上部長手方向端55は、天井17に連結されておらず、側壁21に連結されている。この場合、上部長手方向端55は、先に記載したような関節連結部61を用いて壁21に連結される。
図4で見ることができるように、各々の濾過パネル51は、柱49のうちの第1のものから柱49のうちの第2のものまで延在している。したがって、濾過パネル51は、符号71とされた天井のすぐ下に定められる1つの領域を除いて、第1の柱49と第2の柱49とを互いから分離する空間のすべてを占めている。この領域は、濾過パネル51を越えて液体が溢れるのを可能にしている。
各々の濾過パネル51は、第1の柱49にしっかりと取り付けられた第1の長手方向の縁73によって画定されている。この縁73は、例えば、第1の柱49に溶接される、または、任意の他の手段によってしっかりと取り付けられる。
各々のパネル51は、滑り連結部77を用いて第2の柱に連結された第2の長手方向の縁75も備える。第1の縁73と第2の縁75とは、典型的には互いに対して平行である。
滑り連結部77は、第2の柱49に対する、基礎19と平行な並進運動および第2の柱49と長手方向に平行な並進運動の二自由度を濾過パネル51に与える。
例えば、滑り連結部77は、第2の柱49に一体に取り付けられる長手方向の案内レールを備え、濾過パネル51の第2の長手方向の縁75は、レールにおいて係合され、レールに沿って自由に滑ることができる。
濾過装置39は、加えて、各々の濾過パネル51のために、基礎19に取り付けられたレール79を備え、前記パネルの下縁81がレール79に係合されている。下縁81はレール79に沿って自由に滑ることができる。
したがって、各々の濾過パネル51は、上向きの方向で鉛直方向に、および、第2の柱49に向かって横方向にも、自由に熱膨張できる。
したがって、これは各々の濾過パネル51と基礎19との間に濾過連結を作り出す。「濾過連結」という用語は、液体の流れを許容するが固体破片の通過を許容しない連結に言及するために使用される。
濾過パネル51の上縁83は自由であり、天井と共に領域71を画定し、液体が溢れるのを可能にする。
各々の濾過パネル51は、破片を遮断することができるように構成されている複数のメッシュ開口が設けられた濾過領域を備える。濾過領域は、典型的には、パネルフィルタ51のほとんど表面全体にわたって拡がる。
各々の濾過パネル51は、例えば、互いに取り付けられる複数のフィルタ要素から形成される。フィルタ要素は濾過領域から各々なり、パネルの表面の一部を各々覆っている。
変形として、各々のパネルは、単一のフィルタ要素によって形成された単一の一体品として作られる。
図2および図3で見ることができるように、濾過装置39は、濾過壁47と共に補助濾過容積87を画定する補助濾過壁85をさらに備える。この補助濾過容積87は、1つまたは複数の開口37と緊急冷却回路の移送部材25の吸込入口との間で濾過容積45の下流に介在する。
下流という用語は、開口37からタンク15を通り吸引ドレーン31までの液体の循環の方向に沿って理解されるように意図されている。
濾過壁47は第1のメッシュを有し、補助濾過壁85は、第1のメッシュより細かい第2のメッシュを有する開口を呈する。別の言い方をすれば、補助濾過壁は、濾過壁47より小さい大きさの破片粒子を遮断することができる。したがって、濾過壁47によって遮断されない特定の破片は、補助濾過壁85によって遮断されることになる。補助濾過壁85は、破片の十分な層が濾過容積45の内部の中で濾過壁に堆積するまで、特には動作の開始において、濾過壁47を通過する破片を遮断するという利点を提示する。実際、このような層は、濾過壁47による濾過の効率を増大させる。この層が形成されていない限り、より大きな割合の破片が濾過壁47を通過してしまう。補助濾過壁85は、これらの破片粒子を遮断し、補助濾過容積87においてそれら破片粒子を捕捉するという目的を果たす。
典型的には、図2、図3で見ることができるように、補助濾過壁85は濾過壁47と平行に延在している。補助濾過壁85は、濾過壁47から若干離れた距離に位置決めされている。長手方向では、補助濾過壁85は濾過壁47と同じほどの高さはない。
補助濾過壁85は任意の適切な手法で構成される。
濾過容積45が、仕切られていない全体で連通している空間を定めていることを指摘することは、重要である。したがって、開口の各々を通って到達する液体の流れは、同じ空間へと排出される。各々の流れは濾過容積全体にわたって分配され得る。別の言い方をすると、液体が単一の開口のみを通って浸透する場合、開口に拘わらず、液体が濾過容積全体にわたって分配されることが可能となる。これは、各々の開口に専用とされているバスケットを記載している特許文献1と比較して、重大な違いである。この場合に開口のすべての下に据え付けられたバスケットの累積の全体の容積は、本発明で必要な容積より相当に大きくなければならない。例えば、EPR式の原子炉(欧州加圧水型炉)について、特許文献1における種類の4つのバスケットが各々1つの開口37の下に配置される。明細書文献は、少なくとも2つの開口を通って到達する56mの破片を回収して保持する能力を要求している。したがって、各々のバスケットは、少なくとも28mの容積を有し、4つのバスケットが併せて112mの容積を提示するべきである。本発明では、4つの開口が同じ容積内に排出されるため、破片を保持するために提供される容積をかなり大幅に減らすことが可能である。
図に示した実施形態の一例では、濾過容積は、一方の側において、原子炉ピット9の反対の側に位置付けられる側壁21によって画定され、他方の側において、濾過壁47によって画定されている。前記壁21は、原子炉ピット9全体の周りで周方向に延在している。したがって、濾過壁47は、例えば側壁21と平行な円といった、閉じた輪郭に沿って配置されている。柱49はすべて側壁21にしっかりと取り付けられている。
この場合、補助濾過壁85自体も、径方向において濾過壁47の内部の中で、例えば円といった閉じた輪郭に沿って配置される。
変形として、濾過容積45は、原子炉ピット9の周り全体で延在していない。濾過容積45は、この原子炉ピットの周辺の一部にわたってのみ延在している。
実施形態の他の例によれば、濾過容積45は、一方の側において、原子炉容器ピット9を画定する壁によって画定され、他方の側において、濾過壁47によって画定される。したがって、濾過壁47は原子炉ピットの壁に取り付けられる。
前述した原子炉は複数の利点を提供する。
先に指し示したように、濾過容積が第1の側においてタンクの側壁によって画定され、第1の側の反対の第2の側において濾過壁によって画定され、濾過壁は基礎まで延在し、側壁に取り付けられているという事実は、最先端の技術においてよりもはるかに簡単な手法で耐震性を効果的に実証することを可能にする。
濾過壁が基礎に取り付けられた複数の柱と濾過パネルとから構成されるという事実は、各々が柱とパネルとに対応する独立したモジュールにわたる熱膨張を分散することを可能にする。本発明では、柱から地面、側壁、および場合により天井への連結と、パネルからポストおよび地面への連結とは、膨張を可能にするように提供される。
最先端の技術では、バスケットは、熱膨張が非常に有意となるような手法で、単一のユニットとして一体的に形成され、非常に大きいものとなる。
構造により、濾過壁は、耐震性が効果的に実証することが容易であるような手法で、タンクの側壁から必ず短い距離にある。また、各々の柱は、タンクの基礎および側壁の両方と、場合により天井とにリンクを有し、天井へのリンクは、耐震性の効果的な実証を容易にすることにさらに寄与するだけである。より正確には、これらの設計の構成は、地面上でのアンカー位置の重心を側壁と天井とにより近付けることを可能にする。
前述したように、濾過容積が全体で連通している容積を定めるという事実のため、破片の保管のために必要とされる全容積を小さくすることが可能である。
本発明は、濾過壁と補助濾過壁との両方を備える濾過装置で記載されてきた。しかしながら、濾過装置は補助濾過壁がなくてもよい。
同様に、濾過壁は、タンクを画定する側壁の全部または一部に沿って配置されてもよい。
1 原子炉
3 原子炉建屋
5 原子炉容器
7 炉心
9 原子炉容器ピット、原子炉ピット
11 プール
12 下方部
13 取り外し可能なカバー
15 水貯蔵タンク
17 天井
19 基礎
21 側壁
23 移送回路
25 ポンプ
27 配管
29 配管
31 吸引ドレーン
33 緊急冷却回路
35 配管
37 開口
39 濾過装置
41 バリア格子
43 吸込フィルタ
45 濾過容積
47 濾過壁
49 柱、支柱
51 濾過パネル、パネルフィルタ
53 下部長手方向端
55 上部長手方向端
57 上部リンク
59 アンカープレート
61 関節連結部
63 ロッド
65 関節継手
67 関節継手
69 プレート
71 天井の下の空間、領域
73 第1の長手方向の縁
75 第2の長手方向の縁
77 滑り連結部
79 レール
81 下縁
83 上縁
85 補助濾過壁
87 補助濾過容積

Claims (10)

  1. 原子炉建屋(3)と、
    前記原子炉建屋(3)内に収容される原子炉容器(5)と、
    前記原子炉容器(5)内に配置され、核燃料集合体を備える炉心(7)と、
    前記原子炉建屋(3)内に据え付けられる、水を貯蔵するための水貯蔵タンク(15)であって、基礎(19)および側壁(21、9)によって画定され、事故の場合に前記水貯蔵タンク(15)の内部へと液体流が流入するのを可能にする少なくとも1つの開口(37)を有する、水貯蔵タンク(15)と、
    前記水貯蔵タンク(15)と流体連通している吸込入口を有する移送部材(25)を備える、前記炉心(7)の緊急冷却のための緊急冷却回路(33)と、
    前記水貯蔵タンク(15)内に配置され、前記開口(37)と前記移送部材(25)の前記吸込入口との間に介在する、前記液体流を濾過するための濾過装置(39)と、
    を備える原子炉(1)であって、
    前記濾過装置(39)は、前記開口(37)の下において前記水貯蔵タンク(15)内において画定されかつ前記開口(37)に向かって開いている濾過容積(45)を備え、前記濾過容積(45)は、第1の側において前記側壁(9、21)によって画定され、前記第1の側の反対の第2の側において、前記基礎(19)まで延在しかつ前記側壁(21、9)に取り付けられる濾過壁(47)によって画定されることを特徴とする、原子炉(1)。
  2. 前記濾過壁(47)は、前記基礎(19)にしっかりと取り付けられる複数の柱(49)と、前記柱(49)同士の間に介在し、前記柱(49)に連結される複数の濾過パネル(51)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の原子炉。
  3. 前記水貯蔵タンク(15)は天井(17)によって画定され、各々の柱(49)は、長手方向に沿って延在し、前記基礎(19)に取り付けられる下部長手方向端(53)と、上部リンク(57)によって前記天井(17)に連結される上部長手方向端(55)とを有し、前記上部リンク(57)は、前記天井(17)に対する、前記長手方向に沿う並進運動の一自由度を前記上部長手方向端(55)に与えることを特徴とする、請求項2に記載の原子炉。
  4. 前記濾過装置(39)は、各々の柱(49)について、前記柱(49)を前記側壁(21、9)に連結するための少なくとも1つの関節連結部(61)を備え、前記関節連結部(61)は、関節継手(65)を用いて前記側壁(21、9)に連結されかつ別の関節継手(67)によって前記柱(49)に連結されるロッド(63)を備えることを特徴とする、請求項2または3に記載の原子炉。
  5. 各々の濾過パネル(51)は、前記柱(49)のうちの第1のものから前記柱(49)のうちの第2のものまで延在し、前記濾過パネル(51)は、前記第1の柱(49)にしっかりと取り付けられる第1の縁(73)と、前記第2の柱(49)に対する、前記基礎(19)と平行な並進運動および前記第2の柱(49)と平行な並進運動の二自由度を前記濾過パネル(51)に与える滑り連結部(77)を用いて前記第2の柱(49)に連結される第2の縁(75)とによって画定されることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の原子炉。
  6. 前記濾過装置(39)は、各々の濾過パネル(51)について、前記基礎(19)に取り付けられるレール(79)を備え、前記濾過パネル(51)の下方縁(81)が、前記レール(79)において係合され、前記レール(79)に沿って自由に滑ることができることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一項に記載の原子炉。
  7. 前記濾過装置(39)は、前記開口(37)と前記炉心の緊急冷却のための前記緊急冷却回路(33)の前記移送部材の前記吸込入口との間で前記濾過容積(45)の下流に介在する補助濾過容積(87)を、前記濾過壁(47)と共に画定する補助濾過壁(85)を備え、前記濾過壁(47)は第1のメッシュを有し、前記補助濾過壁(85)は前記第1のメッシュより細かい第2のメッシュを有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の原子炉。
  8. 前記水貯蔵タンク(15)は複数の開口(37)を備え、前記濾過容積(45)は、各々の開口(37)の下で延在し、各々の開口(37)に向かって開き、前記濾過容積(45)は、全体で連通している空間を定めることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の原子炉。
  9. 前記原子炉容器(5)は、閉じた輪郭の壁(9)によって画定されるピット内に収容され、前記水貯蔵タンク(15)は前記閉じた輪郭の壁(9)を包囲し、前記濾過容積(45)は、前記閉じた輪郭の壁(9)によって前記第1の側において画定されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の原子炉。
  10. 前記水貯蔵タンク(15)は天井(17)によって画定され、1つ以上の前記開口(37)は前記天井(17)において形成されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の原子炉。
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